【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両前部のダクト構造に関し、更に詳しくは、車両前端のフロントグリルとエンジンルーム内のラジエータとの間にダクト装置を設けた車両前部のダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両前端にはフロントグリルが設けられ、車両走行時にフロントグリルからエンジンルーム内へエアを取り込んでいる。このエアの流れを制御するために、エンジンルーム内のラジエータの後方側にダクトが配設されている。
【0003】
一方、車両には車両用付属部品、例えば赤外線等によって遠方の障害物を車両室内のモニターに映し出す暗視カメラ、外気温度を測定する外気温センサー、エアバック作動用Gセンサー、及びガスセンサー等が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−72396公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術において、ダクトはラジエータの後方側に配設されているため、エアの流れを確実に制御することが困難であった。また、前記車両用付属部品は、取付ブラケットを介して車両前端やエンジンルーム内にそれぞれ散在して配設されているため、前記取付ブラケット等の部品点数が多くなり、コストアップの要因になっていた。
【0006】
そこで、本発明は、エンジンルーム内に取り込むエアの流れを確実に制御することができる車両前部のダクト構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記請求項1に記載された車両前部のダクト構造は、車両前端にエア取入口を有するフロントグリルを設け、該フロントグリルの後方に熱交換器を設け、これらのフロントグリルと熱交換器と間にダクト装置を配設し、前記フロントグリルのエア取入口から入り込むエアを、前記ダクト装置のダクト部を介して前記熱交換器に送給するように構成したことを特徴とする車両前部のダクト構造。
【0008】
前記請求項2に記載された車両前部のダクト構造は、請求項1に記載の車両前部のダクト構造であって、前記ダクト装置は、熱交換器の前面をほぼ覆う縦壁部を有して、前記ダクト装置のダクト部は前記エア取入口に臨むように前記縦壁部から前方へ突出する筒状に形成したことを特徴とする。
【0009】
前記請求項3に記載された車両前部のダクト構造は、請求項1又は2に記載の車両前部のダクト構造であって、前記ダクト装置のダクト部内に、該ダクト部内を流れるエアを通過させ又は遮断する開閉式のシャッターを設けたことを特徴とする。
【0010】
前記請求項4に記載された車両前部のダクト構造は、請求項3に記載の車両前部のダクト構造であって、前記ダクト部を、前記エア取入口に臨むように前方へ突出する筒状に形成する一方、前記シャッターを開閉する駆動装置を前記ダクト部の外側の下部または側部に配置したことを特徴とする。
【0011】
前記請求項5に記載された車両前部のダクト構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両前部のダクト構造であって、前記ダクト装置のダクト部を車幅方向に間隔を隔ててそれぞれ配設し、これら左右のダクト部の間に車両用付属部品を配置したことを特徴とする。
【0012】
前記請求項6に記載された車両前部のダクト構造は、請求項5に記載の車両前部のダクト構造であって、前記車両用付属部品は、暗視カメラ又はセンサー機器であることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
前記請求項1に記載された車両前部のダクト構造によれば、前記ダクト装置のダクト部を介してエアを前記熱交換機に送給するように構成しているため、フロントグリルから流れ込むエアの流れを確実に制御して熱交換機に供給することができる。
【0014】
前記請求項2に記載された車両前部のダクト構造によれば、熱交換器の前面をほぼ覆いつつ、エア取入口からのエアを確実に熱交換器側へ導くことができると共に、ダクト装置外への熱気が漏れたり、あるいはダクト装置外からの熱気を導入したりすることを抑制する。
【0015】
前記請求項3に記載された車両前部のダクト構造によれば、ダクト部内にシャッターを設けているため、フロントグリルからエアを流入させたり、エアの流入を遮断させたりするコントロールが更に効率的に行うことができる。例えば、熱交換機を早急に温めたい場合は前記シャッターを閉成してエアの流入を止めたり、熱交換機を冷却したい場合はシャッターを開成してエアを積極的に流入させたりする制御を自由に行うことができる。
【0016】
前記請求項4に記載された車両前部のダクト構造によれば、駆動装置を前記ダクト部の下部又は側部に配置しているため、デッドスペースの有効利用を図ることができ、エンジンルームの大きさを変えることなく、シャッターを配設することができる。
【0017】
前記請求項5に記載された車両前部のダクト構造によれば、左右のダクト部の間に車両用付属部品を配置しているため、エンジンルーム内のスペースを有効に利用して車両用付属部品を配設することができる。特に、種々の車両用付属部品が車両の各部位に散在している場合は、個々の部品を固定する取付ブラケット等が必要となるが、このようなスペースに配置することにより、デッドスペースの有効利用を図れると共に、散在した部品を集中させて配設することができる。
【0018】
前記請求項6に記載された車両前部のダクト構造によれば、車両用付属部品として、暗視カメラ又はセンサー機器を適用することができるため、車両走行をより安全なものとすることができ、また、各種のセンサー機器を同じ部位に配置できて取付ブラケット等の数量を削減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態によるダクト装置10を配設した車両前部の分解斜視図である。車両前端には、車幅方向に延設されるバンパーフェイシア11が設けられており、該バンパーフェイシア11の後方には、本実施形態によるダクト装置10及びラジエータコアサポート12が配設されている。
【0021】
図1に示すように、バンパーフェイシア11の車幅方向中央部の上面には上方斜め後方に沿って延びるフロントグリル13のエア取込口13a,13aが左右に間隔を隔てて形成されている。これらのフロントグリル13のエア取込口13a,13aは、斜めに交差した網目状に形成されており、フロントグリル13はバンパーフェイシア本体11aに一体成形されている。また、前記フロントグリル13の下方に位置する部位のバンパーフェイシア本体11aにはエア取込口14が開口している。なお、前記フロントグリル13の間には、正面視略矩形状の開口部15が形成されている。
【0022】
前記バンパーフェイシア11の後方に位置するエンジンルーム(図示せず)内には、車幅方向に沿ってラジエータコアサポート12が配設されている。ラジエータコアサポート12は、大まかに、下部側に設けられたファンシュラウド16と、該ファンシュラウド16の左右及び下方に形成されたフランジ17,17,17dと、ファンシュラウド16の上部に設けられたカバーパネル18とから構成され、前面側が凹んだ形状にされている。このファンシュラウド16には、左右に間隔を隔てて2つの円形のファン用孔19,19が開口されており、これらのファン用孔19,19を覆うようにステー20,20が形成されている。また、ラジエータコアサポート12は図外のフードリッジパネルとサイドメンバに取り付けられるように構成されている。なお、図示は省略したが、前記ステー20にはファンが回動自在に取り付けられる。さらに、図1及び図5に示すように、ファンシュラウド16の前部のラジエータコアサポート12の凹んだ部分(図1においては、分解斜視図のため、ダクト装置10とラジエータコアサポート12との間)には熱交換器Rとしてのラジエータ及びコンデンサが配設される。
【0023】
また、前記ラジエータコアサポート12の前部には、ラジエータコアサポート12の凹んだ部分を覆うようにダクト装置10が取り付けられており、該ダクト装置10には、図2に示すように、縦壁部10aの上部側と下部側にそれぞれダクト部21,22,23が形成されている。
【0024】
上部側の左側のダクト部21は、縦壁部10aの上部から車両前方に突出して正面視略矩形状に形成されたフランジ24と、該フランジ24内に回動自在に支持されたシャッター25とを備えている。このフランジ24は、具体的には、車幅方向に延びる上壁面26と下壁面27、及びこれらの上壁面26と下壁面27の左右両端を上下に結ぶ側壁面28,29が一体に形成されて筒状に形成されている。また、前記フランジ24の内方に設けられたシャッター25は、図3に示すように、駆動装置36によって回動する回動軸35にブレード34が揺動自在に設けられている。なお、詳述はしないが、右側のダクト部22にも、左側のダクト部21と同様に、上壁面、下壁面及び側壁面からなるフランジが形成されており、シャッター43においても、駆動装置37によって回動する回動軸にブレードが揺動自在に取り付けられている。
【0025】
これら左右のダクト部21,22の間に設けられたスペースには、図2,3に示すように暗視カメラ(ナイトビジョン)30が配設されている。この暗視カメラ30は、赤外線等を車両前方に向けて照射することにより、ヘッドライトの光が届かない遠方の障害物を車両室内のモニターに表示し、運転者に事前に障害物の存在を知らせる安全装置である。暗視カメラ30の上部と下部にそれぞれ取付ステー31が2本ずつ設けられており、これらの取付ステー31はボルト32を介して、ラジエータコアサポート12のカバーパネル18の取付孔33(図1参照)に締結している。
【0026】
また、ダクト装置10の下部側には、図2に示すように、車幅方向に沿って細長く延びるダクト部23が設けられており、このダクト部23には上部側のダクト部21,22と同様に、縦壁部10aの下部から前方に延びる正面視略矩形状のフランジ38が形成されている。具体的には、車幅方向に延びダクト装置10のほぼ幅いっぱいに設定される上壁面39と下壁面40、これらの上壁面39と下壁面40の左右両端を上下に結ぶ側壁面41,42からフランジ38が一体に形成されて横長の筒状を呈している。なお、図3,4に示すように、上部側のダクト部21,22のシャッター25,43を開閉させる駆動装置36,37は、ダクト部21,22の下部外側で下側のダクト部23との間に配設されており、下部側のダクト部23のシャッター44を開閉させる駆動装置45はフランジ38の側方に配置されている。各ダクト部21,22,23の先端は、フロントグリル13のエア取入口13a,13aやバンパーフェイシア11のエア取入口14に臨んでおり、各エア取入口13a,13a,14からのエアが確実に各ダクト部21,22,23に流れるようにしている。
【0027】
また、図5は図3のA−A線による断面図である。上部側のダクト部21には、上下に2つのシャッター25,25が配設されており、これらのシャッター25,25においては、前述したように、ブレード34が回動軸35に固定され、該回動軸35が車両前後方向に回動して開閉するように構成されている。そして、上下のシャッター25,25の間には、車幅方向に沿ってストッパ46が設けられており、該ストッパ46に前記ブレード34,34の端部が押し当てられて密閉性を有するように構成されている。さらに、下部側のダクト部23にはシャッター44として1枚のブレード47が回動軸48に回動自在に軸支されている。
【0028】
前記シャッターの駆動装置36は、図6に示すように、下部側に設けた駆動装置本体49と、該駆動装置本体49の上部に回動自在に支持された駆動アーム50と、該駆動アーム50にピン51を介して回動自在に連結された第1回動アーム52と、該第1回動アーム52に連結された連結ロッド53と、該連結ロッド53に軸支された第2回動アーム54とを備え、この第1回動アーム52及び第2回動アーム54は、前記回動軸35,35に固定されている。
【0029】
前記構成を有するダクト装置10によれば、ラジエータの前側にダクト装置10を配設しているため、フロントグリル13のエア取入口13a,13aからのエアの流れを確実に制御することができる。また、上部側のダクト部21,22のシャッター25,43を開閉させる駆動装置45がフランジ24の下方に配置されており、下部側のダクト部23のシャッター44を開閉させる駆動装置45はフランジ38の側方に配置されているため、エンジンルーム内部のスペースを狭めることがない。そして、暗視カメラ30を配置する位置も、左右のダクト部21,22同士の間に設定しているため、デッドスペースを有効にかつ効率的に利用することができる。
【0030】
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の技術思想に基づいて種々の変更及び変形が可能である。
【0031】
例えば、左右のダクト部21,22の間に配設する車両付属部品として、暗視カメラ30を例に挙げたが、暗視カメラ30でなく、外気温センサーやエアバッグセンサー等を配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるダクト装置を配設した車両前部の分解斜視図である。
【図2】図1のダクト装置を示す斜視図である。
【図3】図2のダクト装置の正面図である。
【図4】図2のダクト装置の側面図である。
【図5】図3のA−A線による断面図である。
【図6】図4の要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
10…ダクト装置
13…フロントグリル
21,22,23…ダクト部
25,43,44…シャッター
30…暗視カメラ(車両用付属部品)
36,37,45…駆動装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a duct structure at a front portion of a vehicle, and more particularly, to a duct structure at a front portion of a vehicle provided with a duct device between a front grill at a front end of the vehicle and a radiator in an engine room.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, a front grill is provided at a front end of a vehicle, and air is taken into the engine room from the front grill when the vehicle travels. In order to control the air flow, a duct is provided behind the radiator in the engine room.
[0003]
On the other hand, vehicles have vehicle accessories such as a night vision camera that projects distant obstacles on the monitor in the vehicle cabin by infrared rays, an outside air temperature sensor that measures the outside air temperature, a G sensor for operating an air bag, and a gas sensor. It is arranged (for example, refer to Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2003-72396 A
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional technique, since the duct is disposed behind the radiator, it is difficult to control the flow of air reliably. Further, since the vehicle accessory parts are scattered and arranged at the front end of the vehicle and in the engine room via the mounting brackets, the number of parts such as the mounting brackets increases, which causes a cost increase. Was.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a duct structure at a front portion of a vehicle, which can reliably control a flow of air taken into an engine room.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The duct structure at the front of the vehicle according to claim 1 includes a front grill having an air intake at a front end of the vehicle, a heat exchanger provided behind the front grill, and a front grill, a heat exchanger, A vehicle front portion, wherein a duct device is provided therebetween, and air entering from an air intake of the front grill is supplied to the heat exchanger through a duct portion of the duct device. Duct structure.
[0008]
The duct structure at the front of the vehicle according to the second aspect is the duct structure at the front of the vehicle according to the first aspect, wherein the duct device has a vertical wall portion that substantially covers a front surface of the heat exchanger. The duct portion of the duct device is formed in a cylindrical shape protruding forward from the vertical wall portion so as to face the air intake.
[0009]
The duct structure of the front part of the vehicle described in claim 3 is the duct structure of the front part of the vehicle according to claim 1 or 2, wherein the air flowing through the duct part passes through the duct part of the duct device. An open / close shutter that opens or closes the shutter is provided.
[0010]
The duct structure of the vehicle front part according to claim 4 is the duct structure of the vehicle front part according to claim 3, wherein the duct part projects forward so as to face the air intake. A drive device for opening and closing the shutter is arranged at a lower portion or a side portion outside the duct portion.
[0011]
The duct structure of the vehicle front part described in claim 5 is the duct structure of the vehicle front part according to any one of claims 1 to 4, wherein the duct part of the duct device is arranged in a vehicle width direction. It is characterized in that they are arranged at an interval, and vehicle accessories are arranged between these left and right duct parts.
[0012]
The vehicle front duct structure according to claim 6 is the vehicle front duct structure according to claim 5, wherein the vehicle accessory is a night vision camera or a sensor device. And
[0013]
【The invention's effect】
According to the duct structure of the front part of the vehicle described in claim 1, since the air is supplied to the heat exchanger through the duct part of the duct device, the air flowing from the front grill is reduced. The flow can be reliably controlled and supplied to the heat exchanger.
[0014]
According to the duct structure of the front part of the vehicle according to the second aspect, the air from the air inlet can be reliably guided to the heat exchanger while substantially covering the front surface of the heat exchanger, and the duct device is provided. It is possible to suppress leakage of hot air to the outside or introduction of hot air from outside the duct device.
[0015]
According to the duct structure of the front part of the vehicle described in the third aspect, since the shutter is provided in the duct part, it is more efficient to control the flow of air from the front grill or the cutoff of the air. Can be done. For example, when the heat exchanger is to be warmed immediately, the shutter is closed to stop the inflow of air, and when the heat exchanger is to be cooled, the shutter is opened to freely control the air to flow in freely. It can be carried out.
[0016]
According to the duct structure of the front part of the vehicle described in claim 4, since the drive device is arranged at the lower part or the side part of the duct part, the dead space can be effectively used, and the engine room can be efficiently used. The shutter can be provided without changing the size.
[0017]
According to the duct structure of the front part of the vehicle according to the fifth aspect, since the vehicle accessory parts are arranged between the left and right duct parts, the vehicle accessory parts are effectively used by utilizing the space in the engine room. Parts can be arranged. In particular, when various vehicle accessories are scattered in various parts of the vehicle, mounting brackets and the like for fixing the individual components are required. It is possible to use it and to arrange the scattered parts in a concentrated manner.
[0018]
According to the duct structure of the front part of the vehicle described in claim 6, since a night vision camera or a sensor device can be applied as an accessory for the vehicle, the vehicle can be driven more safely. In addition, various sensor devices can be arranged at the same site, and the number of mounting brackets and the like can be reduced.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a vehicle front portion provided with a duct device 10 according to an embodiment of the present invention. A bumper fascia 11 extending in the vehicle width direction is provided at the front end of the vehicle, and a duct device 10 and a radiator core support 12 according to the present embodiment are disposed behind the bumper fascia 11.
[0021]
As shown in FIG. 1, on the upper surface of the bumper fascia 11 at the center in the vehicle width direction, air intakes 13a, 13a of a front grill 13 extending obliquely upward and rearward are formed at right and left intervals. The air intakes 13a, 13a of the front grill 13 are formed in a mesh shape obliquely crossing, and the front grill 13 is integrally formed with the bumper fascia main body 11a. An air intake 14 is opened in the bumper fascia main body 11a at a position below the front grill 13. An opening 15 having a substantially rectangular shape in a front view is formed between the front grills 13.
[0022]
A radiator core support 12 is provided in an engine room (not shown) located behind the bumper fascia 11 along the vehicle width direction. The radiator core support 12 roughly includes a fan shroud 16 provided on the lower side, flanges 17, 17, 17d formed on the left, right, and below the fan shroud 16, and a cover provided on the upper portion of the fan shroud 16. The panel 18 has a concave shape on the front side. The fan shroud 16 is provided with two circular fan holes 19, 19 at right and left intervals, and stays 20, 20 are formed to cover the fan holes 19, 19. . The radiator core support 12 is configured to be attached to a hood ridge panel and side members (not shown). Although not shown, a fan is rotatably attached to the stay 20. Further, as shown in FIGS. 1 and 5, a recessed portion of the radiator core support 12 at the front of the fan shroud 16 (in FIG. 1, because of an exploded perspective view, between the duct device 10 and the radiator core support 12). In (), a radiator and a condenser as the heat exchanger R are provided.
[0023]
Further, a duct device 10 is attached to a front portion of the radiator core support 12 so as to cover a concave portion of the radiator core support 12, and the duct device 10 has a vertical wall as shown in FIG. Duct portions 21, 22, 23 are formed on the upper side and the lower side of the portion 10a, respectively.
[0024]
The upper left duct portion 21 includes a flange 24 projecting from the upper portion of the vertical wall portion 10a toward the front of the vehicle and having a substantially rectangular shape in a front view, and a shutter 25 rotatably supported in the flange 24. It has. Specifically, the flange 24 is formed integrally with an upper wall surface 26 and a lower wall surface 27 extending in the vehicle width direction, and side wall surfaces 28 and 29 connecting the left and right ends of the upper wall surface 26 and the lower wall surface 27 up and down. It is formed in a cylindrical shape. Further, as shown in FIG. 3, a shutter 25 provided inside the flange 24 has a blade 34 provided on a rotating shaft 35 which is rotated by a driving device 36 so as to be swingable. Although not described in detail, the right duct portion 22 is also formed with a flange composed of an upper wall surface, a lower wall surface, and a side wall surface in the same manner as the left duct portion 21. The blade is swingably attached to a rotating shaft that rotates.
[0025]
As shown in FIGS. 2 and 3, a night vision camera (night vision) 30 is provided in a space provided between the left and right duct portions 21 and 22. The night vision camera 30 irradiates infrared rays or the like toward the front of the vehicle, thereby displaying a distant obstacle that the light of the headlight does not reach on a monitor in the vehicle interior, and informing the driver in advance of the presence of the obstacle. It is a safety device to inform. Two mounting stays 31 are provided at the upper part and the lower part of the night vision camera 30, respectively, and these mounting stays 31 are attached via bolts 32 to mounting holes 33 of the cover panel 18 of the radiator core support 12 (see FIG. 1). ).
[0026]
As shown in FIG. 2, a duct portion 23 which is elongated in the vehicle width direction is provided on a lower side of the duct device 10. The duct portion 23 has upper and lower duct portions 21 and 22. Similarly, a substantially rectangular flange 38 in a front view is formed extending forward from a lower portion of the vertical wall portion 10a. More specifically, an upper wall surface 39 and a lower wall surface 40 extending in the vehicle width direction and set to substantially the full width of the duct device 10, and side wall surfaces 41 and 42 vertically connecting the left and right ends of the upper wall surface 39 and the lower wall surface 40. And a flange 38 is formed integrally therewith and has a horizontally long tubular shape. As shown in FIGS. 3 and 4, the driving devices 36 and 37 for opening and closing the shutters 25 and 43 of the upper duct portions 21 and 22 are connected to the lower duct portion 23 outside the lower portions of the duct portions 21 and 22. A drive device 45 for opening and closing the shutter 44 of the lower duct portion 23 is disposed on the side of the flange 38. The distal ends of the ducts 21, 22, 23 face the air intakes 13a, 13a of the front grill 13 and the air intakes 14 of the bumper fascia 11, and the air from each of the air intakes 13a, 13a, 14 is reliably provided. The air flows into each of the duct portions 21, 22, 23.
[0027]
FIG. 5 is a sectional view taken along line AA of FIG. The upper duct part 21 is provided with upper and lower two shutters 25, 25. In these shutters 25, 25, the blade 34 is fixed to the rotating shaft 35 as described above. The rotation shaft 35 is configured to rotate in the vehicle front-rear direction to open and close. A stopper 46 is provided between the upper and lower shutters 25, 25 along the vehicle width direction, so that the ends of the blades 34, 34 are pressed against the stopper 46 to have airtightness. It is configured. Further, a single blade 47 as a shutter 44 is rotatably supported on a rotating shaft 48 in the lower duct portion 23.
[0028]
As shown in FIG. 6, the shutter driving device 36 includes a driving device main body 49 provided on a lower side, a driving arm 50 rotatably supported on an upper portion of the driving device main body 49, and a driving arm 50. A first rotating arm 52 rotatably connected to the first rotating arm 52 via a pin 51, a connecting rod 53 connected to the first rotating arm 52, and a second rotating shaft rotatably supported by the connecting rod 53. An arm 54 is provided, and the first turning arm 52 and the second turning arm 54 are fixed to the turning shafts 35, 35.
[0029]
According to the duct device 10 having the above configuration, since the duct device 10 is provided in front of the radiator, the flow of air from the air intakes 13a of the front grill 13 can be reliably controlled. A driving device 45 for opening and closing the shutters 25 and 43 of the upper duct portions 21 and 22 is disposed below the flange 24, and a driving device 45 for opening and closing the shutter 44 of the lower duct portion 23 is a flange 38. , So that the space inside the engine room is not narrowed. Since the position where the night vision camera 30 is arranged is also set between the left and right duct portions 21 and 22, the dead space can be used effectively and efficiently.
[0030]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various changes and modifications can be made based on the technical idea of the present invention.
[0031]
For example, the night vision camera 30 has been described as an example of a vehicle accessory component disposed between the left and right duct portions 21 and 22. However, instead of the night vision camera 30, an outside air temperature sensor, an airbag sensor, or the like is arranged. Is also good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a vehicle front portion provided with a duct device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing the duct device of FIG. 1;
FIG. 3 is a front view of the duct device of FIG. 2;
FIG. 4 is a side view of the duct device of FIG. 2;
FIG. 5 is a sectional view taken along line AA of FIG. 3;
FIG. 6 is an enlarged view showing a main part of FIG. 4;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Duct device 13 ... Front grille 21, 22, 23 ... Duct part 25, 43, 44 ... Shutter 30 ... Night vision camera (vehicle accessory)
36, 37, 45 ... drive device