JP2004297658A - 画像処理プログラム及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動画ファイルを再生すると、モニタ上の動画表示領域に動画が表示される。そして、その再生中に任意のフレームの画像が選択されると、選択されたフレームの画像が、モニタ上の静止画表示領域に表示される。これにより、動画ファイルの再生中にユーザが気に入ったフレームを任意に選択でき、選択したフレームの画像を動画の再生画面と同じ画面上で確認できる。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理プログラム及び画像処理装置に係り、特に動画を再生しながら任意のフレームの画像を抽出し、静止画ファイルとして記録媒体に記録する画像処理プログラム及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルスチルカメラは、静止画と動画の両方の記録再生機能を備えたものが増えており、1台のカメラで静止画と動画の両方の記録と再生ができるようにされている。このように動画の記録と再生が可能なデジタルスチルカメラでは、記録媒体に記録された複数の動画ファイルの中から所望の動画ファイルを再生するにあたり、各動画ファイルに対応したサムネイル画像をモニタに表示するようにされており、ユーザは、このモニタに表示されたサムネイル画像の中から再生する動画ファイルを選択するようにされている。そして、サムネイル画像には、通常、動画データの先頭の1フレームが代表画面として設定される。
【0003】
しかしながら、撮影内容によっては先頭フレームが常にその動画ファイルを代表しているとは限らず、このように先頭フレームをサムネイル画像として設定すると、ユーザが目的とする動画ファイルを探しづらいという問題がある。
【0004】
そこで、特許文献1では、撮影した動画から所定の画面抽出規則に従って複数の画面を自動的に抽出し、その抽出した画面のサムネイル画像を一画面内に配列させたインデックス画を作成するとともに、静止画ファイルとして記録媒体に記録することが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−211421号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、所定の画面抽出規則に従って動画ファイルから画面が自動的に抽出されていくため、ユーザが希望する画面を抽出できないという欠点がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、動画ファイルから目的とするフレームの画像を簡単に抽出して静止画ファイルを作成することができる画像処理プログラム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、記録媒体に記録された動画ファイルを再生し、モニタ上に設定された動画表示領域に動画を表示する機能と、前記動画ファイルの再生中に選択されたフレームの画像を前記モニタ上の前記動画表示領域とは異なる領域に設定された静止画表示領域に表示する機能と、をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラムを提供する。
【0009】
本発明によれば、動画ファイルを再生すると、モニタ上の動画表示領域に動画が表示される。そして、その再生中に任意のフレームの画像が選択されると、選択されたフレームの画像が、モニタ上の静止画表示領域に表示される。これにより、動画ファイルの再生中にユーザが気に入ったフレームを任意に選択でき、選択したフレームの画像を動画の再生画面と同じ画面上で確認できる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合を前記モニタの再生バー表示領域にバーグラフ表示する機能と、前記動画ファイルの再生中に選択されたフレームの選択ポイントを前記バーグラフ上に表示する機能と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0011】
本発明によれば、動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合がモニタ上にバーグラフ表示される。そして、この動画ファイルの再生中にフレームの選択が行なわれると、選択されたフレームの選択ポイントがバーグラフ上に表示される。これにより、動画ファイル中の選択ポイントを時間軸上で一目で確認できる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、選択したフレームの画像データを含む静止画ファイルを作成し、記録媒体に記録する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0013】
本発明によれば、選択した画像を静止画ファイルとして記録媒体に記録することができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記静止画ファイルには、選択したフレームの画像データと、その選択したフレームの前記動画ファイル上での位置のデータとが、含まれることを特徴とする請求項3に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0015】
本発明によれば、選択した画像と抽出元の動画ファイルとを関連付けて記録媒体に記録することができる。
【0016】
また、請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された複数の静止画表示領域に順次表示する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0017】
本発明によれば、モニタ上に静止画表示領域が複数設定されており、動画再生中に選択されたフレームの画像が順次表示される。これにより、複数のフレームを選択した場合であっても選択した画像を容易に把握することができる。
【0018】
また、請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された静止画表示領域に順次入れ替えて表示する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0019】
本発明によれば、動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像が静止画表示領域に順次入れ替えられて表示される。これにより、複数の順次画像を選択した場合であっても、選択した瞬間の画像を動画の再生画面と同じ画面上で容易に確認することができる。
【0020】
また、請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記動画ファイルの再生後、前記静止画表示領域に表示された画像が選択されると、その選択された画像に対応するフレームの位置で前記動画を前記動画表示領域に一時停止させて表示させる機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の画像処理プログラムを提供する。
【0021】
本発明によれば、動画ファイルの再生後、静止画表示領域に表示された画像を選択すると、その選択された画像に対応するフレームの位置で動画が動画表示領域に一時停止表示される。これにより、たとえば静止画表示領域が動画表示領域よりも小さく設定されている場合に静止画表示領域に表示された画像を動画表示領域に拡大した状態で表示することができる。
【0022】
また、請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、記録媒体に記録された動画ファイルを再生し、モニタ上に設定された動画表示領域に動画を表示する動画表示手段と、前記動画ファイルの再生中に静止画として抽出するフレームを選択する選択手段と、前記選択手段で選択されたフレームの画像を前記モニタ上の前記動画表示領域とは異なる領域に設定された静止画表示領域に表示する静止画表示手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置を提供する。
【0023】
本発明によれば、記録媒体に記録された動画ファイルを再生すると、モニタ上の動画表示領域に動画が表示される。そして、その再生中に任意のフレームの画像が選択手段によって選択されると、その選択されたフレームの画像が、モニタ上の静止画表示領域に表示される。これにより、動画ファイルの再生中にユーザが気に入ったフレームを任意に選択でき、選択したフレームの画像を動画の再生画面と同じ画面上で確認できる。
【0024】
また、請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合を前記モニタの再生バー表示領域にバーグラフ表示する再生バー表示手段と、前記選択手段で選択されたフレームの選択ポイントを前記バーグラフ上に表示する選択ポイント表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置を提供する。
【0025】
本発明によれば、動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合が再生バー表示手段によってモニタ上にバーグラフ表示される。そして、この動画ファイルの再生中にフレームの選択が行なわれると、選択されたフレームの選択ポイントが選択ポイント表示手段によってバーグラフ上に表示される。これにより、動画ファイル中の選択ポイントを時間軸上で一目で確認できる。
【0026】
また、請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、前記選択手段で選択されたフレームの画像データを含む静止画ファイルを作成する静止画ファイル作成手段と、前記静止画ファイル作成手段によって作成された静止画ファイルを記録媒体に記録する静止画ファイル記録手段と、を備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置を提供する。
【0027】
本発明によれば、選択手段によって選択されたフレームの画像データを含む静止画ファイルが、静止画ファイル作成手段によって作成され、静止画ファイル記録手段によって記録媒体に記録される。
【0028】
また、請求項11に係る発明は、前記目的を達成するために、前記静止画ファイル作成手段で作成される静止画ファイルは、前記選択手段で選択されたフレームの画像データと、その選択されたフレームの前記動画ファイル上での位置のデータとが含まれることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置を提供する。
【0029】
本発明によれば、選択した画像と抽出元の動画ファイルとを関連付けて記録媒体に記録することができる。
【0030】
また、請求項12に係る発明は、前記目的を達成するために、前記静止画表示手段は、前記動画ファイルの再生中に前記選択手段によって順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された複数の静止画表示領域に順次表示することを特徴とする請求項8、9、10又は11に記載の画像処理装置を提供する。
【0031】
本発明によれば、モニタ上に静止画表示領域が複数設定されており、動画再生中に選択されたフレームの画像が順次表示される。これにより、複数のフレームを選択した場合であっても選択した画像を容易に把握することができる。
【0032】
また、請求項13に係る発明は、前記目的を達成するために、前記静止画表示手段は、前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された静止画表示領域に順次入れ替えて表示することを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に記載の画像処理装置を提供する。
【0033】
本発明によれば、動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像が静止画表示領域に順次入れ替えられて表示される。これにより、複数の順次画像を選択した場合であっても、選択した瞬間の画像を動画の再生画面と同じ画面上で容易に確認することができる。
【0034】
また、請求項14に係る発明は、前記目的を達成するために、前記モニタ上に設定された静止画表示領域に表示された画像を選択する静止画像選択手段を備え、前記動画表示手段は、前記静止画像選択手段によって選択された画像に対応するフレームの位置で前記動画を前記動画表示領域に一時停止させて表示させることを特徴とする請求項8、9、10、11、12又は13に記載の画像処理装置を提供する。
【0035】
本発明によれば、動画ファイルの再生後、静止画表示領域に表示された画像を静止画像選択手段によって選択すると、その選択された画像に対応するフレームの位置で動画が動画表示領域に一時停止表示される。これにより、たとえば静止画表示領域が動画表示領域よりも小さく設定されている場合に静止画表示領域に表示された画像を動画表示領域に拡大した状態で表示することができる。
【0036】
また、請求項15に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影光学系と、撮像素子と、前記撮影光学系を介して前記撮像素子で撮像される画像を所定の周期で連続的に取り込み、動画ファイルを作成する動画ファイル作成手段と、前記動画ファイル作成手段によって作成された動画ファイルを記録媒体に記録する動画ファイル記録手段と、を備えたことを特徴とする請求項8、9、10、11、12、13又は14に記載の画像処理装置を提供する。
【0037】
本発明によれば、動画の撮影を行なうことができ、記録された動画ファイルに対して静止画の抽出操作を行なうことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理プログラム及び画像処理装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0039】
図1〜図3は、それぞれ本発明が適用されたカメラの一実施形態を示す正面図、側面図、背面図である。
【0040】
このカメラ10は、静止画と動画の両方の記録再生機能を備えたデジタルカメラであり、そのカメラボディ12の正面には、撮影レンズ14、ストロボ16、ストロボ調光センサ18、セルフタイマーランプ20が設けられている。また、カメラボディ12の側面には、シャッターボタン22、ズームレバー24、ストロボボタン26、マクロボタン28等が設けられており、背面には、液晶モニタ30、表示ボタン32、メニュー/OKボタン34、十字ボタン36、BACKボタン38、電源ボタン40、モードスイッチ42、スピーカ44等が設けられている。なお、図には示されていないが、カメラボディ12の上面には、マイクが設けられている。
【0041】
モードスイッチ42は、カメラ10のモードを設定するスイッチとして機能し、このモードスイッチ42をスライド操作することにより、カメラ10のモードが「スチルモード」、「ムービーモード」、「再生モード」のいずれか1つに設定される。ここで、「スチルモード」は、静止画の記録を行なうモードであり、「ムービーモード」は、動画の記録を行なうモードである。そして、「再生モード」は、記録された静止画又は動画の再生を行なうモードである。
【0042】
シャッターボタン22は、スチルモードの下、静止画の撮影実行を指示するボタンとして機能するとともに、ムービーモードの下、動画の撮影開始と停止を指示するボタン(いわゆる録画ボタン)として機能する。このシャッターボタンは、「半押し」と「全押し」の二段式のスイッチで構成されており、「半押し」でスイッチS1がONになり、「全押し」でスイッチS2がONになる。
【0043】
ズームレバー24は、撮影時に撮影画像のズーム(テレ/ワイド)を指示するボタンとして機能するとともに、再生時に表示画像のズーム(拡大/縮小)を指示するスイッチとして機能する。このズームレバー24は、上下方向にスライド自在に設けられており、上方向に操作することにより、ズームがテレ側(撮影時)又は拡大側(再生時)に操作され、下方向に操作することにより、ズームがワイド側(撮影時)又は縮小側(再生時)に操作される。
【0044】
ストロボボタン26は、スチルモードの下、ストロボモードを選択するボタンとして機能し、マクロボタン28は、スチルモードの下、マクロ機能のON/OFFを指示するボタンとして機能する。
【0045】
液晶モニタ30は、記録メディアに記録された画像ファイルの再生用画面として使用されるほか、撮影中のリアルタイム映像(スルー画)が表示されて電子ビューファインダとして使用される。また、ユーザが各種設定操作を行う際にメニューの表示画面として使用されるとともに、撮影した画像の編集用画面として使用される。表示ボタン32は、この液晶モニタ30の表示切替を指示するボタンとして機能する。
【0046】
メニュー/OKボタン34は、各モードの通常画面からメニュー画面への遷移を指示するボタンとして機能するとともに、選択内容の確定(登録)や処理の実行(確認)を指示するボタンとして機能する。
【0047】
十字ボタン36は、上下左右四方向の指示を入力するボタンとして機能し、メニュー画面などから所望の項目を選択したり、各メニューにおける各種設定項目の選択内容を指示する際に使用される。
【0048】
BACKボタン38は、入力操作のキャンセル等を指示するボタンとして機能し、各種設定操作等を途中でやめるときなどに使用される。
【0049】
図4は、図1〜図3に示した本実施の形態のカメラ10の内部構成を示すブロック図である。
【0050】
同図において、CPU50は、本カメラシステムを統括制御する制御部であり、上述したシャッターボタン22、ズームレバー24、ストロボボタン26、マクロボタン28、表示ボタン32、メニュー/OKボタン34、十字ボタン36、BACKボタン38、電源ボタン40、モードスイッチ42等のカメラ操作部54からの入力に基づき所定のプログラムに従って各回路を統括制御する。ROM52には、このCPU50が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。
【0051】
撮影レンズ14を通過した光は、絞り56によって光量が調節された後、CCD58に入射する。CCD58の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ14を介してCCD58の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
【0052】
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ60から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ信号処理部62に出力される。
【0053】
アナログ信号処理部62は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理部を含み、このアナログ信号処理部62において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理が施され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。アナログ信号処理部62から出力された信号は、A/D変換器64によりデジタル信号に変換された後、内蔵バッファ66を介してRAM68に格納され、RAM68からデジタル信号処理部70へ出力される。
【0054】
なお、CCDドライバ60、アナログ信号処理部62及びA/D変換器64には、タイミングジェネレータ67からタイミング信号が与えられ、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0055】
デジタル信号処理部70は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等の画像信号処理部及び音声信号処理部を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成され、CPU50からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。デジタル信号処理部70に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施され、RAM68に格納される。
【0056】
RAM68に格納された輝度・色差信号(YC信号)は、VRAM76に出力され、VRAM76からエンコーダ78に出力される。エンコーダ78に出力されたYC信号は、ここでキャラクタジェネレータ80から供給される文字や記号、図形データと共に表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換され、D/A変換器82を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、画像データの画像内容が液晶モニタ30の画面上に表示される。
【0057】
そして、CCD58から出力される画像信号によってRAM68内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ30に供給されることにより、CCD58を介して入力される画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示される。撮影者は、この液晶モニタ30に映し出される画像(スルー画)を確認することにより、撮影画角、ピント状態等を確認することができる。
【0058】
モードスイッチ42によりスチルモードが選択されると、静止画の記録が可能になり、この状態でシャッターボタン22が半押しされると(S1ON)、AF制御が行なわれ、主要被写体にピントが合わせられる。このAF制御は、たとえばコントラストAFにより行なわれ、G信号の高周波成分が最大になるように撮影レンズ14を移動させて、主要被写体にピントを合わせる。
【0059】
また、これと同時に測光が行なわれ、被写体輝度(撮影EV値)が求められる。そして、求めた撮影EV値に基づいて撮影時の絞り値とシャッタースピード(電荷蓄積時間)が決定される。測光は、たとえばR、G、B信号を取り込み、これらのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて撮影EV値が求められる。
【0060】
この後、シャッターボタン22が全押しされると(S2ON)、決定した絞り値、シャッタースピードで撮影が行なわれ、1コマ分の画像データがRAM68に取り込まれる。RAM68に取り込まれた画像データは、デジタル信号処理部70で所定の信号処理が施された後、RAM68を介して圧縮伸張処理部84に送られる。
【0061】
圧縮伸張処理部84は、CPU50からの指示に従い画像データを所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG)で圧縮し、圧縮された画像データは、所定形式の静止画ファイルとして、カードインターフェース86を介してメモリカード88に記録される。
【0062】
図5は静止画ファイルの構造を示す概念図である。同図に示すように、静止画ファイルは、ヘッダ及び静止画データで構成される。ヘッダには、総ファイルサイズ、データフォーマット等のヘッダ情報やサムネイル画像データ等が記録され、静止画データの部分には、所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG)で圧縮された画像データが記録される。
【0063】
モードスイッチ42によってムービーモードが選択されたときには、音声付き動画の記録が可能となる。この状態でシャッターボタン22が全押しされると(S2ON)、録画動作がスタートし、あらかじめ設定されたフレームレートで画像データがRAM68に取り込まれる。RAM68に取り込まれた画像データは、デジタル信号処理部70で所定の信号処理が施されたのち、RAM68を介して圧縮伸張処理部84に送られる。
【0064】
圧縮伸張処理部84は、CPU50からの指示に従い画像データを所定の圧縮フォーマット(たとえばモーションJPEG)で圧縮し、圧縮された画像データは、所定形式の動画ファイル(たとえばAVIファイル)として、カードインターフェース86を介してメモリカード88に記録される。
【0065】
なお、録画動作は、シャッターボタン22を更にもう一度全押しすることにより終了する。また、動画内の音声データは、図示しないマイクからの信号をアンプで増幅し、A/D変換することによって取得される。
【0066】
図6は動画ファイルの構造を示す概念図である。同図に示すように、動画ファイルは、ヘッダ、動画データ及びデータインデックスで構成される。
【0067】
ヘッダには、総ファイルサイズ、総フレーム数、総音声サイズなどのヘッダ情報や先頭フレームのサムネイル画像データ等が記録される。
【0068】
動画データの部分には動画データ本体が記録される。動画データ本体は、各フレームの画像を形成する静止画の画像データが、所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG)で圧縮された画像データ(Video Data)と、それぞれに対応する音声データ(Audio Data)がインターリーブされて記録される。
【0069】
データインデックスには、動画データ内の個々の画像データ(Video Data )及び音声データ(Audio Data)へのアクセスに必要な情報(アドレス等)が記録され、このインデックス情報によって音声データが1秒ごとに管理され、圧縮画像データが1フレームごとに管理される。
【0070】
モードスイッチ42によって再生モードが選択されると、メモリカード88に記録された画像ファイルの再生が可能になり、メモリカード88に最後に記録された画像ファイルの画像が液晶モニタ30に表示される。このとき、最後に記録された画像ファイルが動画ファイルの場合は、先頭フレームの画像が表示され、この状態で十字ボタン36の左右キーを押すことにより、順次コマ送りされて再生される。
【0071】
静止画ファイルの再生は、まず、CPU50からの指令に基づき静止画ファイルに収納された圧縮画像データがRAM68に読み出される。そして、RAM68から圧縮伸張処理部84に送られて伸長処理が施される。伸張された静止画像データは、VRAM76に送られ、VRAM76からエンコーダ78に出力される。エンコーダ78に出力された静止画像データは、ここでキャラクタジェネレータ80から供給される文字や記号、図形データと共に表示用の所定方式の信号に変換され、D/A変換器82を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、静止画ファイルの画像が液晶モニタ30に再生表示される。
【0072】
一方、動画ファイルの再生は、CPU50からの指令に基づき動画ファイルに収納された圧縮画像データが1フレームずつRAM68に読み出される。そして、RAM68から圧縮伸張処理部84に順次送られ、伸長処理が施される。伸張された各フレームごとの静止画像データは、順次VRAM76に送られ、VRAM76からエンコーダ78に出力される。エンコーダ78に出力された各フレームごとの静止画像データは、ここでキャラクタジェネレータ80から供給される文字や記号、図形データと共に表示用の所定方式の信号に変換され、D/A変換器82を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、液晶モニタ30上に静止画像が順次更新されて表示され、動画像が形成される。
【0073】
なお、動画ファイルの再生は、液晶モニタ30に先頭フレームの画像が示されている状態で所定の操作ボタン(たとえば、十字ボタン36の下キーを押すと開始される。)を操作すると開始される。
【0074】
さて、本実施の形態のカメラ10では、メモリカード88に記録された動画ファイルの編集操作を行なうことができる。すなわち、撮影済みの動画ファイルを再生しながら気に入ったシーンを抽出し、抽出したシーンを静止画として別ファイルに記録することができる。
【0075】
以下、本実施の形態のカメラ10において、動画ファイルの編集操作をする場合の処理手順について説明する。
【0076】
動画ファイルの編集操作を行なう場合、まず、モードスイッチ42を再生モードに設定する。
【0077】
上記のように、カメラ10のモードを再生モードに設定すると、液晶モニタ30には、メモリカード88に最後に記録された画像ファイルの画像(動画ファイルの場合には先頭フレームの画像)が表示される。この状態から十字ボタン36の左右キーにてコマ送りを行い、図7(a)に示すように、編集操作を行なう動画ファイルを選択する。
【0078】
選択後、メニュー/OKボタン34を押し、液晶モニタ30にメニュー画面を呼び出す。なお、ここでは、図7(b)に示すように、各メニュー項目がアイコンで表示されるものとする。このアイコンの中から十字ボタン36の左右キーを利用して、「動画編集」に対応するアイコンを選択する。
【0079】
「動画編集」のアイコンを選択すると、液晶モニタ30には「動画編集」のメニューが表示され、この「動画編集」のメニューの中から十字ボタン36の上下キーを利用して、「静止画切り出し」の項目を選択する。なお、ここでは「動画編集」のメニューとして、「静止画切り出し」と「動画切り出し」と用意されているものとする。
【0080】
上記のように、「動画編集」の「静止画切り出し」を選択し、選択後、メニュー/OKボタン34を押して、選択内容の確定を行なう。この結果、液晶モニタ30には、図8に示すように、静止画切り出し編集画面が表示される。
【0081】
この静止画切り出し編集画面には、図8に示すように、編集対象の動画が再生表示される「動画表示領域」と、再生された動画から切り出したシーンが表示される「静止画表示領域▲1▼」及び「静止画表示領域▲2▼」と、再生の進行状況を示す再生バーが表示される「再生バー表示領域」と、再生中の動画の再生時間が表示される「再生時間表示領域」と、編集時に使用する操作ボタン(メニュー/OKボタン34、十字ボタン36及びBACKボタン38等)の機能説明が表示される「ボタン機能表示領域」とが設けられている。
【0082】
初期状態において、「動画表示領域」には、編集対象の動画ファイルの先頭フレームの画像が表示される。この状態から十字ボタン36の下キーが押されると、CPU50が、これを検知し、所定の編集プログラムに従って編集処理を開始する。
【0083】
まず、液晶モニタ30の「動画表示領域」に編集対象の動画ファイルが再生表示される。この際、CPU50は、編集対象の動画ファイルから1フレームずつ圧縮画像データを読み出し、RAM68の所定領域Aに格納する。RAM68の領域Aに格納された圧縮画像データは、CPU50からの指令に基づきRAM68の所定領域Bに格納されるとともに、圧縮伸張処理部84に送られ、ここで伸長処理が施される。伸張された静止画像データは、VRAM76を介してエンコーダ78に出力され、ここで表示用の所定方式の信号に変換されたのち、D/A変換器82を介して液晶モニタ30に出力される。
【0084】
このように、編集対象の動画ファイルから1フレームずつ圧縮画像データを読み出し、RAM68の領域A及び領域Bに格納される圧縮画像データを1フレームずつ書き換えながら処理することにより、液晶モニタ30の「動画表示領域」に動画ファイル中の静止画像データが1フレームずつ更新されて表示され、動画像が形成される。
【0085】
また、CPU50は、動画の再生開始と同時に、「再生バー表示領域」に再生の進行状況を示す再生バーを表示させるとともに、再生時間を「再生時間表示領域」に表示させる。すなわち、再生が開始されると、CPU50は、再生済みのフレーム数をカウントし、総フレーム数に対する割合を算出して、その変化の様子を「再生バー表示領域」にバーグラフで表示させる。これにより、再生済の時間と全記録時間との割合がバーグラフで表示され、再生の進行状況を一目で把握できるようになる。なお、図8に示す例では、再生バーの中の墨塗りの領域が、再生の進行に応じて拡大するように表示される(たとえば、30秒の動画ファイルが15秒再生された場合、再生バーの中の墨塗りの領域が半分まで拡大して表示される。)。
【0086】
図9は、動画編集中の液晶モニタ30の表示画面の一例を示している。ユーザは、液晶モニタ30の「動画表示領域」に再生表示される動画を確認し、気に入ったシーンが表示されたら、メニュー/OKボタン34を押す。このメニュー/OKボタン34が押されると、その時「動画表示領域」に表示されていたフレームの画像が「静止画表示領域▲1▼」に表示される。
【0087】
すなわち、メニュー/OKボタン34が押されると、CPU50の指令に基づき、その時「動画表示領域」に表示されていたフレームの画像に対応する圧縮画像データが、RAM68の領域Bから圧縮伸張処理部84に送られ、伸長処理が施される。そして、伸張処理された静止画像データが、VRAM76を介してエンコーダ78に出力され、ここで表示用の所定方式の信号に変換されたのち、D/A変換器82を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、選択されたシーンの画像が「静止画表示領域▲1▼」に表示される。
【0088】
また、RAM68の領域Bに格納された圧縮画像データは、メニュー/OKボタン34が押されると、CPU50の指令に基づきRAM68の所定領域Cに格納される。このRAM68の領域Cに格納された圧縮画像データは、静止画記録のために保存される。
【0089】
このように、動画再生中にメニュー/OKボタン34が押されると、その時「動画表示領域」に表示されていたフレームの画像が抽出され、「静止画表示領域▲1▼」に表示される。また、この静止画抽出処理と同時に「再生バー表示領域」に表示された再生バー上に選択ポイントが表示される。
【0090】
この静止画抽出操作は、動画再生中に複数回行なうことができ、2回目の静止画抽出操作が行なわれると、その2回目に選択されたフレームの画像が「静止画表示領域▲2▼」に表示される。そして、3回目の静止画抽出操作が行なわれると、「静止画表示領域▲1▼」に2回目の選択画像が置き換えられて表示されるとともに、「静止画表示領域▲2▼」に3回目の選択画像が置き換えられて表示される(すなわち、n回目の静止画抽出操作が行なわれると、「静止画表示領域▲1▼」に(n−1)回目の選択画像が表示されるとともに、「静止画表示領域▲2▼」にn回目の選択画像が表示される。)。このように、新たなフレームの画像が選択されるたびに、「静止画表示領域▲1▼」と「静止画表示領域▲2▼」に新たな選択画像が表示される。
【0091】
また、この新たな選択が行なわれるたびに、その選択画像に対応するフレームの圧縮画像データがRAM68の領域Cに格納されてゆく。そして、その選択ポイントが「再生バー表示領域」に表示された再生バー上に追加して表示されてゆく。
【0092】
再生が終了すると、図10に示すように、RAM68の領域Cに記録された圧縮画像データに基づき選択した画像の一覧が液晶モニタ30にインデックス表示され、静止画として記録するか否かのメッセージが併せて表示される。ここで、静止画として記録する場合は、メニュー/OKボタン34を押し、記録しない場合は、BACKボタン38を押す。
【0093】
メニュー/OKボタン34が押されると、CPU50の指令に基づきRAM68の領域Cに格納されていた各フレームの画像データが順次読み出され、所定形式の静止画ファイルとして、カードインターフェース86を介してメモリカード88に記録される。この際、静止画ファイルのヘッダには、付加情報として動画ファイルの中の位置データ、すなわち、どのフレームの画像データが抽出されたのかを示すデータが記録される。
【0094】
一方、BACKボタン38が押されると、液晶モニタ30に初期画面が表示され(図8参照)、同じ動画ファイルに対して再度編集処理ができるようにされる。また、これと同時にRAM68の領域Cに格納された各フレームの画像データがクリアされる。
【0095】
以上説明したように、本実施の形態のカメラ10は、撮影済みの動画ファイルの編集操作を行なうことができ、動画から気に入ったシーンを抜き出して静止画ファイルとして記録することができる。この際、静止画の抜き出しは、動画を再生しながら行なわれ、気に入ったシーンを選択すると、その静止画像が動画の再生画面と同じ画面上に表示される。これにより、選択した画像を一目で把握することができるようになり、簡単に編集作業を行なうことができる。
【0096】
なお、本実施の形態では、編集用の動画再生が終了すると、選択した画像一覧がインデックス表示され、静止画ファイルとしての記録の要否を問うようにしているが、動画再生が終了すると、インデックス表示は行なわずに、自動的に選択したフレームの画像を静止画ファイルとして記録するようにしてもよい。
【0097】
また、図11に示すように、選択した画像一覧をインデックス表示し、静止画ファイルとしての記録する画像を個別に選択できるようにしてもよい。すなわち、インデックス表示された画像を個別に削除できるようにし、残されたフレームの画像のみ静止画ファイルとして記録するようにしてもよい。
【0098】
また、動画ファイルから抽出された静止画ファイルについては、そのヘッダ部分に抽出元の動画ファイルの情報を記録して置くようにしてもよい。たとえば、抽出元の動画ファイルのファイル名や抽出位置(何フレーム目の画像データに相当するのか)等の情報を記録しておくようにしてもよい。
【0099】
また、抽出元の動画ファイルとのリンク情報をヘッダに記録しておき、当該静止画ファイルを再生すると、その抽出位置から抽出元の動画ファイルを再生できるようにしてもよい。たとえば、モニタ上に動画から抽出した静止画ファイルの画像が表示されると、その画像が動画ファイルから抽出された静止画である旨の表示がなされるようにする。そして、この状態から所定の操作ボタンが操作されると、その静止画を抽出した位置から抽出元の動画が再生されるようにする。
【0100】
一方、静止画が抽出された動画ファイルには、そのヘッダ部分に抽出された静止画の情報を記録しておくようにしてもよい。たとえば、抽出された静止画のサムネイル画像データと、その位置情報(何フレーム目の画像かを示す情報)等をヘッダに記録しておく。
【0101】
このように、静止画切り出し編集がなされた動画ファイルに対して、そのヘッダに抽出した静止画の情報を記録しておくことにより、次のような再生が可能になる。
【0102】
たとえば、静止画切り出し編集がなされた動画ファイルに対しては、図12に示すように、静止画切り出し編集時とほぼ同じ構成の画面で再生が行なわれ、「動画表示領域」に編集がなされた動画が再生表示されるとともに、「静止画表示領域▲1▼」及び「静止画表示領域▲2▼」に抽出した静止画のサムネイル画像が順次表示されていく。この際、「再生バー表示領域」には、静止画の選択ポイントがあらかじめ表示され、この選択ポイントを通過すると、「静止画表示領域▲1▼」及び「静止画表示領域▲2▼」に抽出した静止画のサムネイル画像が表示される。
【0103】
また、他の再生形態として、図12に示す表示画面の「静止画表示領域▲1▼」及び「静止画表示領域▲2▼」に動画から抽出した静止画のサムネイル画像を表示するとともに、その「静止画表示領域▲1▼」及び「静止画表示領域▲2▼」に表示される画像を十字ボタン36の上下キーの操作でスクロール表示できるようにする。そして、「動画表示領域」には、「静止画表示領域▲1▼」に表示された画像が抽出された位置で動画を一時停止させて表示する。これにより、動画ファイルを全て再生しなくても、記録内容を簡単に把握することができる。
【0104】
また、「動画表示領域」に動画を一時停止させた状態で所定の操作ボタンを操作すると(たとえば、十字ボタン36の右キーを押すと)、その一時停止した位置から動画の再生が開始されるようにしてもよい。この場合、「動画表示領域」で動画の再生を行なってもよいし、また、全画面で動画の再生を行なうようにしてもよい。
【0105】
また、静止画ファイルとしての記録は行なわず、上記のように選択した静止画の情報のみを動画ファイルのヘッダに記録しておくようにしてもよい。この場合、選択した静止画を静止画ファイルとして記録するか否かを選択できるのと同様に、選択した静止画の情報を動画ファイルのヘッダに記録するか否かを選択できるようにすることが好ましい。
【0106】
なお、本実施の形態のカメラでは、動画編集時の画面構成として、図8に示すように、1つの「動画表示領域」に対して2つの「静止画表示領域」を設けているが、「静止画表示領域」のレイアウト及び設置数は、これに限定されるものではない。編集された動画の再生画面についても同様である。
【0107】
また、本実施の形態のカメラでは、動画編集時の画面に再生の進行状況を示す再生バーを表示し、その再生バー上に静止画を切り出した選択ポイントを表示するようにしているが、この表示を行なうか否かは任意である。表示した場合は、動画の再生状況を容易に把握できると同時に静止画の抽出ポイントを一目で把握することができるようになる。一方、表示しない場合は、限られた液晶モニタ30の表示画面を広く使用することができ、静止画表示領域の数を増やしたり、大きさを拡大したりすることができる。
【0108】
図13〜図15は、静止画切り出し編集時における液晶モニタ30の表示画面の他の実施の形態を示している。
【0109】
図13は、「動画表示領域」の下側に4つの「静止画表示領域」を設けたものであり、図14は、「動画表示領域」の上縁及び右縁に沿って5つの「静止画表示領域」を設けたものである。また、図15は、画面中央に配置した「動画表示領域」の周囲に12の「静止画表示領域」を設けたものである。
【0110】
このように、「静止画表示領域」と「動画表示領域」のレイアウトは適宜変更することができ、「静止画表示領域」が「動画表示領域」と同じ画面の異なる領域に表示さえされていれば、そのレイアウトの仕方は自由である。
【0111】
また、「静止画表示領域」の数についても、液晶モニタ30の大きさ等を考慮して適宜増減することができる。
【0112】
なお、図13及び図14の例では、再生バー及び選択ポイントを表示させていないが、表示させてもよい。同様に図15の例では、再生バー及び選択ポイントを表示しているが、表示させなくてもよい。また、再生バーのみ表示するようにしてもよい。
【0113】
図16は、静止画切り出し編集された動画の再生画面の他の実施の形態を示している。
【0114】
この例の再生画面では、「静止画表示領域」が、選択された静止画の数だけ設けられる。すなわち、再生対象の動画ファイルから、静止画が3つ選択されている場合は、3つの「静止画表示領域」が設けられ、ここに選択した静止画のサムネイル画像が一覧表示される。
【0115】
動画の再生は、「動画表示領域」で行なわれ、その再生中の動画が静止画の選択ポイントまで再生されると、該当する静止画が表示された「静止画表示領域」の周囲に再生枠が点滅して表示される。これにより、「静止画表示領域」に表示された静止画が、どの位置で選択されものかが一目で把握できるようになる。
【0116】
なお、再生枠を点滅させるほか、再生枠の色を変えたり、太さを変えたりしてもよく、また、「静止画表示領域」に表示される画像自体を点滅表示させるようにしてもよい。
【0117】
また、再生バーに表示される選択ポイントについても、その選択ポイントが明確に認識できるようにするため、選択ポイントが表示された位置まで動画が再生されると、点滅したり、色や太さが変化したりするように設定することが好ましい。これにより、時間軸上での選択位置が一目で把握できるようになる。
【0118】
また、本実施の形態では、編集画面に設けられた「静止画表示領域」の数以上の静止画が選択されると、古いものから順に新しいものへと書き換えられてゆくが、編集画面に設けられた「静止画表示領域」の数だけの静止画の選択ができるようにしてもよい。たとえば、図8に示す例では、「静止画表示領域▲1▼」と「静止画表示領域▲2▼」の二つの静止画表示領域が設けられているので、再生中の動画から2つのシーンのみを抽出できるようにする。
【0119】
なお、上述した一連の実施の形態では、本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、たとえば、液晶モニタを備えたデジタルビデオカメラやPDA等にも適用することができる。また、本発明に係る動画編集処理及び再生処理をパーソナルコンピュータ用のアプリケーションソフトとして提供し、パーソナルコンピュータで上述した動画編集処理及び再生処理を実行するようにしてもよい。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、動画ファイルの再生中にユーザが気に入ったフレームを任意に選択でき、選択したフレームの画像を動画の再生画面と同じ画面上で確認することができる。これにより、動画から静止画を抜き出し保存するという編集処理を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたカメラの一実施形態を示す正面図
【図2】本発明が適用されたカメラの一実施形態を示す側面図
【図3】本発明が適用されたカメラの一実施形態を示す背面図
【図4】本発明が適用されたカメラの内部構成を示すブロック図
【図5】静止画ファイルの構造を示す概念図
【図6】動画ファイルの構造を示す概念図
【図7】動画編集時のメニュー画面の表示例を示す図
【図8】静止画切り出し編集画面の表示例を示す図
【図9】動画編集中の液晶モニタの表示例を示す図
【図10】動画編集後の液晶モニタの表示例を示す図
【図11】記録編集作業時の液晶モニタの表示例を示す図
【図12】静止画切り出し編集された動画の再生画面の表示例を示す図
【図13】静止画切り出し編集画面の他の表示例を示す図
【図14】静止画切り出し編集画面の他の表示例を示す図
【図15】静止画切り出し編集画面の他の表示例を示す図
【図16】静止画切り出し編集された動画の再生画面の他の表示例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、30…液晶モニタ、34…メニュー/OKボタン、36…十字ボタン、38…BACKボタン、42…モードスイッチ、50…CPU、52…ROM、58…CCD、62…アナログ信号処理部、64…A/D変換器、66…内蔵バッファ、67…タイミングジェネレータ、68…RAM、70…デジタル信号処理部、76…VRAM、78…エンコーダ、80…キャラクタジェネレータ、82…D/A変換器、84…圧縮伸張処理部、86…カードインターフェース、88…メモリカード
Claims (15)
- 記録媒体に記録された動画ファイルを再生し、モニタ上に設定された動画表示領域に動画を表示する機能と、
前記動画ファイルの再生中に選択されたフレームの画像を前記モニタ上の前記動画表示領域とは異なる領域に設定された静止画表示領域に表示する機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 前記動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合を前記モニタの再生バー表示領域にバーグラフ表示する機能と、
前記動画ファイルの再生中に選択されたフレームの選択ポイントを前記バーグラフ上に表示する機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。 - 選択したフレームの画像データを含む静止画ファイルを作成し、記録媒体に記録する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。
- 前記静止画ファイルには、選択したフレームの画像データと、その選択したフレームの前記動画ファイル上での位置のデータとが、含まれることを特徴とする請求項3に記載の画像処理プログラム。
- 前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された複数の静止画表示領域に順次表示する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の画像処理プログラム。
- 前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された静止画表示領域に順次入れ替えて表示する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の画像処理プログラム。
- 前記動画ファイルの再生後、前記静止画表示領域に表示された画像が選択されると、その選択された画像に対応するフレームの位置で前記動画を前記動画表示領域に一時停止させて表示させる機能をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の画像処理プログラム。
- 記録媒体に記録された動画ファイルを再生し、モニタ上に設定された動画表示領域に動画を表示する動画表示手段と、
前記動画ファイルの再生中に静止画として抽出するフレームを選択する選択手段と、
前記選択手段で選択されたフレームの画像を前記モニタ上の前記動画表示領域とは異なる領域に設定された静止画表示領域に表示する静止画表示手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記動画ファイルの再生時に再生済の時間と全記録時間との割合を前記モニタの再生バー表示領域にバーグラフ表示する再生バー表示手段と、
前記選択手段で選択されたフレームの選択ポイントを前記バーグラフ上に表示する選択ポイント表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記選択手段で選択されたフレームの画像データを含む静止画ファイルを作成する静止画ファイル作成手段と、
前記静止画ファイル作成手段によって作成された静止画ファイルを記録媒体に記録する静止画ファイル記録手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。 - 前記静止画ファイル作成手段で作成される静止画ファイルは、前記選択手段で選択されたフレームの画像データと、その選択されたフレームの前記動画ファイル上での位置のデータとが含まれることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
- 前記静止画表示手段は、前記動画ファイルの再生中に前記選択手段によって順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された複数の静止画表示領域に順次表示することを特徴とする請求項8、9、10又は11に記載の画像処理装置。
- 前記静止画表示手段は、前記動画ファイルの再生中に順次選択されたフレームの画像を前記モニタ上に設定された静止画表示領域に順次入れ替えて表示することを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に記載の画像処理装置。
- 前記モニタ上に設定された静止画表示領域に表示された画像を選択する静止画像選択手段を備え、
前記動画表示手段は、前記静止画像選択手段によって選択された画像に対応するフレームの位置で前記動画を前記動画表示領域に一時停止させて表示させることを特徴とする請求項8、9、10、11、12又は13に記載の画像処理装置。 - 撮影光学系と、
撮像素子と、
前記撮影光学系を介して前記撮像素子で撮像される画像を所定の周期で連続的に取り込み、動画ファイルを作成する動画ファイル作成手段と、
前記動画ファイル作成手段によって作成された動画ファイルを記録媒体に記録する動画ファイル記録手段と、
を備えたことを特徴とする請求項8、9、10、11、12、13又は14に記載の画像処理装置。
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Cited By (4)
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WO2006046321A1 (en) * | 2004-10-28 | 2006-05-04 | Earth Beat, Inc. | Apparatus, method, and program product for reproducing or recording moving image |
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-
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- 2003-03-28 JP JP2003089807A patent/JP2004297658A/ja active Pending
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