【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属光沢を有する熱転写シートを用い、1回の印画で異なる光沢を有する印画物を得るための画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱転写シートを用い、金属光沢を有する画像を形成するための材料、また、光沢感の異なる画像を形成するための材料については、色々な検討が進められている。例えば、特許文献1、2、3で示されるようなホログラム転写層を用いたり、
特許文献4、5、6には金属光沢層上に着色層を設置し、カラーメタリック画像を形成するような記載がされている。
さらに、特許文献7、8に示されるような蒸着銀を粉砕して得られるリーフ状の金属薄片を含有する転写層を用いなければならない。
【0003】
また、これらの材料を用い、文字や図柄等の画像を微小なパターンの集合体としてプリントする用途は公知であり、その濃度階調表現方法として、網点の大小等による転写部分の面積の大小で濃度階調を表現する、すなわち面積階調を利用すれば、中間的な濃度も再現できる。なお、面積階調の方法としては網点以外にも、砂目、レンガ模様等による印刷分野で公知のスクリーンパターン等も利用できる。しかし、これらは、網点による面積階調による画像表現であって、本明細書に記載されるような転写エネルギーを変化させることにより、光沢の異なる画像を形成させるものではない。
また、転写方法に関して、特許文献9、10、11、12、13等に透明保護層の転写方法について転写の制御方法が挙げられているが、意匠性の高い金属光沢を有する画像を得るための施策ではない。さらに、特許文献14には金属光沢を有する凹凸のある印画物について記載されているが、本明細書で記載しているような金属光沢の異なる印画物を形成するものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−203375号公報
【特許文献2】
特開2001−328360号公報
【特許文献3】
特開2002−240443号公報
【特許文献4】
特開平9−30140号公報
【特許文献5】
特開平9−39399号公報
【特許文献6】
特開2000−343842号公報
【特許文献7】
特開平10−211768号公報
【特許文献8】
特開2002−103824号公報
【特許文献9】
特開平3−159795号公報
【特許文献10】
特開平7−52428号公報
【特許文献11】
特開平9−1941号公報
【特許文献12】
特開平9−272266号公報
【特許文献13】
特開平11−58956号公報
【特許文献14】
特開平2000−153670号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、上記の課題を解決するために、意匠性の高い金属光沢を有し、かつ光沢の異なる画像を同一の印画物に簡単に再現できる画像形成方法及びそれにより得られる印画物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成方法は、色々検討した結果、請求項1に示されるように、基材上に蒸着により形成された金属光沢層を有する熱転写シートを被転写体に重ね合わせ、その熱転写シートの基材側から熱転写手段により、金属光沢層を被転写体に熱転写する転写方法において、熱転写の印加エネルギー量を金属光沢層が転写可能なエネルギー量から階段的に増加させながら、つまり金属光沢層が転写可能なエネルギー量以上で選択的に変化させ、熱転写手段により、輝きの異なる意匠性の高い画像を得ることが可能になった。
また、請求項2に示されるように、前記の熱転写手段で、パターン状にエネルギーの印加を行なって、画像を形成する方法によっても達成できる。
【0007】
本発明の印画物は、請求項3に示されるように、上記請求項1または2に記載する転写方法により形成された金属光沢を有するものである。
また、請求項4として、請求項3に記載する金属光沢を有する印画物の表面の光沢度がJIS−Z8741で規定される20度鏡面光沢度が200以上の部分と200以下の部分が同一印画物上に混在している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
本発明の画像形成方法で使用する熱転写シートの一つの実施形態を示す概略斜視図を図1に示す。図示した熱転写シート1は、基材2上に耐熱層6を設け、また基材2の他方の面に剥離層3、金属光沢層4、接着層5を順に形成したものである。
【0009】
まず、熱転写シートの層毎に順次説明する。
(基材)
熱転写シートに使用される基材2としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μm、好ましくは2〜10μm程度の厚さの紙、各種加工紙を用いることができ、またポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリフェニレンサルファイド、アラミド、フッ素樹脂などのフィルムも使用でき、これらを複合しても良く、好ましいものはポリエステルフィルムであり、特に好ましいものはポリエチレンテレフタレートフィルムである。
【0010】
(耐熱層)
本発明の熱転写シートは、基材の他方の面に、熱転写手段として、サーマルヘッドによる加熱手段を使用する場合、サーマルヘッドの熱によるスティッキングや印字しわ等の悪影響を防止するため、耐熱層6を設けることができる。上記の耐熱層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えばポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン/ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。また、より耐熱性向上のために、各種イソシアネート硬化剤や不飽和結合を有するモノマー、オリゴマーとの反応生成物でもよく、硬化方法は加熱、電離放射線の照射等、硬化手段は限定されない。
【0011】
これらの樹脂からなる耐熱層に添加、あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、燐酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及び燐酸エステル系化合物からなる層であり、更に充填剤を添加することがより好ましい。耐熱層は、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱層形成用インキを調製し、これを、上記のフィルム基材の他方に面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。
【0012】
(剥離層)
剥離層3は、基本的には金属蒸着の際の下地を提供し、且つフィルム基材等を蒸着時の熱から保護すると共に、加熱によりフィルム基材と剥離層との間で剥離し、印画物の最表面となる層であり金属光沢を実現するためのものである。また、剥離層は、転写印字後は金属光沢層(金属蒸着層)と共に被転写体に転写移行し、金属蒸着層の上層に位置して金属蒸着層に密着して記録物の一構成要素となるのものであり、金属蒸着層を擦り傷や腐食等の機械的及び化学的強度を向上させる保護層として機能する層でもあり、金属蒸着層の金属光沢を透視可能な程度に透明性を有する層でもある。
【0013】
さらに、剥離層は、従来のホットスタンピング法では受けることのなかった、サーマルヘッドによる高熱に耐えて金属蒸着層のマット化を起こさないように耐熱性を有する。また、剥離層は、加熱硬化等の硬化処理が不要で、単に溶液を塗工し乾燥すれば容易に設けることができる層でもある。このような耐熱性を有する剥離層に用いる材料としては、一般的なサーマルヘッドを使用した印字の場合では、剥離層が受ける温度は130〜300℃付近であり、樹脂のガラス転移温度(Tg)が低すぎると、本検討の結果50℃未満であるとサーマルヘッド加熱時に、剥離層が変形し過ぎてしまい、金属光沢の制御が出来ず、光沢の差が出ないため意匠性の低い画像となってしまう。その反面、樹脂のTgが高すぎる場合、汎用溶剤ではその樹脂が溶解しないため、コーティング適性が悪い。
したがって、剥離層を構成する樹脂成分のTgは、70℃以上300℃未満が好ましく、より輝きの異なる意匠性の高い画像を形成できる。
【0014】
樹脂としては、具体的には塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂、ノルボルネン系水添樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)やポリエーテルケトン樹脂(PEK)等のポリエーテルケトン類、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。なお、これらは単独、或いは混合物として用いてもよい。
剥離層の厚みは、通常は、塗工量で0.1〜5g/m2の範囲で設ける。厚みが0.1g/m2未満では剥離層として機能せず、5g/m2を超えると、印字時の箔切れが悪くなり、ハーフトーン調の記録には適さなくなる。また、剥離層には、例えば、アルミニウム等による金属蒸着層の着色を目的として、公知の染料や顔料等によるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック及びその他の色の着色剤を適宜混合することができる。また、基材との密着性が高い場合、剥離層中に離型材として、シリコーンワックス等の各種ワックス、シリコーンオイル、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を添加しても良い。
【0015】
さらに、剥離層と基材との密着性が高い場合には、剥離を促進するため基材と剥離層の間に離型層を設けてもよい。離型層を構成する材料としては、シリコーンワックス等の各種ワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。離型層の厚みは、通常は、塗工量で0.1〜5g/m2の範囲が好ましい。
【0016】
(金属光沢層)
蒸着により形成された金属光沢層4は、すなわち金属蒸着層であり、アルミニウム、亜鉛、スズ、クロム、金、銀等の金属、或いは真ちゅう等の合金等を真空蒸着、スパッタリング等の真空下によるメタライジング法で形成した金属薄膜層である。金属蒸着層の厚みは、通常、100〜500Å、好ましくは200〜400Åの範囲とすれば、金属光沢を得るには充分である。薄すぎると光沢感が得られる程に可視光線を反射せず、厚すぎると印字時の箔切れが悪くなりハーフトーン調の記録に向かず、また不経済である。
【0017】
(接着層)
接着層5としては、ワックスや熱可塑性樹脂等の単独、又はこれらの混合物が用いられる。接着層は50〜120℃の融点、または軟化点を有するワックス及び/又は熱可塑性樹脂を主体に含有するものである。上記の融点、または軟化点が低すぎると、熱転写シートの巻取り保管上、ブロッキングが生じやすく、一方で融点、または軟化点が高すぎると、熱転写の際に被転写体への接着が弱くなり好ましくない。上記のワックスとして、具体的には、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エステルワックス、フッシャートロプシュワックス、各種の低分子量ポリエチレン、木ロウ、みつロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどの従来公知の各種ワックス類が使用できる。また熱可塑性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体などの、エチレンと他の重合性モノマーとの共重合物であるエチレン系共重合体や、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、石油樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂等、或いはポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム等の合成ゴムや天然ゴム等のエラストマー類である。
【0018】
接着層の厚みは、被転写材の表面形状によって必要な厚みが異なるが、金属蒸着層の光沢感、箔切れ性が損なわれない限り、薄く形成する方が、印字感度、プリントされた画像の定着性、解像性の点で好ましい。例えば、塗工量で0.1〜5.0g/m2、好ましくは0.3〜2.0g/m2の範囲が良い。0.3g/m2未満では、充分な接着力を得ることができない。一方、5g/m2を超えると接着層を溶融させるに過大なエネルギーが必要となり、又、箔切れも低下して好ましくない。
【0019】
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法は、基材上に蒸着により形成された金属光沢層を有する熱転写シートを被転写体に重ね合わせ、その熱転写シートの基材側から熱転写手段により、金属光沢層を被転写体に熱転写する転写方法において、熱転写の印加エネルギー量を金属光沢層が転写可能なエネルギー量以上で選択的に変化させ、熱転写手段で画像を形成するものである。また、前記の熱転写手段で、パターン状にエネルギーの印加を行なって、画像を形成することができる。
本発明の画像形成方法において、熱転写手段として利用できるものは、サーマルヘッドを使用した加熱手段、レーザー光を照射して熱転写する手段(ヒートモードレーザー方式の熱転写手段)が挙げられる。但し、レーザー照射による熱転写手段は、上記に説明した熱転写シートにおいて、光熱変換層を基材と金属光沢層(剥離層)との間に設ける必要がある。この光熱変換層は基材の上に設け、熱転写記録材料に記録のため照射するレーザー光を熱に変換する層であり、カーボンブラックに代表されるような近赤外線吸収材料とバインダー樹脂を主体に構成したものである。
【0020】
画像形成方法について、下記に手順を示しながら、説明する。
(請求項1についての画像形成方法)
(1)金属光沢を有する熱転写シートの転写エネルギー設定
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%に固定し、ライン周期あたりのパルス数を0から255個を16分割した。これにより、16段階に異なるエネルギーを与えることができる。
上記方法により、転写したか、しないかを目視評価し、金属光沢を有する熱転写シートの最低転写エネルギー量を設定する。
【0021】
上記に説明した熱転写シートの最低転写エネルギー量の設定方法は、一つの実施形態であり、それに限定されず、サーマルヘッド条件、プリンター条件等を適宜変更することが可能である。
また、上記方法では印加パルス数を変化させたものであるが、印加パルス数を固定して、印加電圧を変化させて、印加エネルギーを変動させて、熱転写シートの最低転写エネルギー量を設定してもよい。
【0022】
(2)輝きの異なる画像形成
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定、ライン周期あたりのパルス数を上記方法で設定した個数(エネルギー)以上で印画を行う。
これにより、転写開始エネルギー以上のエネルギーを与えた部分の光沢が変化し、光沢の異なる意匠性の高い印画物が形成できる。
【0023】
尚、この場合も上記と同様に、サーマルヘッド条件、プリンター条件等を適宜変更したり、印加パルス数を固定して、印加電圧を変化させて、転写開始エネルギー以上のエネルギーを加えて、印画してもよい。
また、上記の請求項1についての画像形成方法の1例を示す概略説明図を図2に示す。図示した例では、金属光沢を有する熱転写シートの最低転写エネルギー量はパルス数で180で、そのエネルギー量をパルス数で180から255に選択的に増加させて変化させたものである。この場合、パルス数180付近では金属光沢感が高く、印画物の表面は平滑性が高い。そして、パルス数255付近では金属光沢感が低下し、印画物表面の平滑性が低く、表面が粗れた状態(マット状)となる。パルス数180から255の間では、180側に近ければ比較的金属光沢感があり、255側に近ければ比較的金属光沢感がなくなったものとなり、パルス数180から255まで、段階的に金属光沢感が変化するものとなっている。
本発明では、このような金属光沢を有する印画物の表面の光沢度がJIS−Z8741で規定される20度鏡面光沢度で、200を境界にして、光沢度200以上の部分が金属光沢感が比較的高く、光沢度200以下の部分は金属光沢感が比較的低く、これらの部分が同一印画物上に混在することにより、金属光沢の異なる画像が同一の印画物に存在し、意匠性が高く、面白味のある画像が得られる。
このように、上記の光沢度が200を境界として、光沢度200以上の部分と200以下の部分が同一印画物上に混在させることにより、一見して金属光沢の異なる画像が認識でき、意匠性の高い優れたものが得られた。
【0024】
(請求項2についての画像形成方法)
(1)金属光沢を有する熱転写シートの転写エネルギー設定
まず、上記請求項1についての画像形成方法で示した同様に、熱転写シートの転写エネルギーを設定する。
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%に固定し、ライン周期あたりのパルス数を0から255個を16分割した。これにより、16段階に異なるエネルギーを与えることができる。
上記方法により、転写したか、しないかを目視評価し、金属光沢を有する熱転写シートの最低転写エネルギー量を設定する。
【0025】
上記の熱転写シートの最低転写エネルギー量の設定方法は、一つの実施形態であり、それに限定されず、サーマルヘッド条件、プリンター条件等を適宜変更することが可能である。
また、上記方法では印加パルス数を変化させたものであるが、印加パルス数を固定して、印加電圧を変化させて、印加エネルギーを変動させて、熱転写シートの最低転写エネルギー量を設定してもよい。
【0026】
(2)輝きの異なる画像形成
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定、ライン周期あたりのパルス数を上記方法で設定した個数(エネルギー以上)で画像パターンを作成し印画を行う。
例えば、最低転写エネルギー(パルス数)が180の場合、180を与える部分と200を与える部分を交互に繰り返しパターン(市松模様)を作製し印画を行う。
これにより、画像パターン部分の光沢が変化し、光沢の異なる意匠性の高い印画物が形成できる。
尚、この場合も上記と同様に、サーマルヘッド条件、プリンター条件等を適宜変更したり、印加パルス数を固定して、印加電圧を変化させて、転写開始エネルギー以上のエネルギーを加えて、画像パターンを作成して印画してもよい。
【0027】
また、上記の請求項2についての画像形成方法の1例を示す概略説明図を図3に示す。図示した例では、金属光沢を有する熱転写シートの最低転写エネルギー量はパルス数で180であり、そのエネルギー量をパルス数で180と225の2種類で、市松模様のパターン状にエネルギーの印加を行なって、画像を形成したものである。この場合、パルス数180の部分では金属光沢感が高く、印画物の表面は平滑性が高い。そして、パルス数225付近では金属光沢感が低下し、印画物表面の平滑性が低く、表面が粗れた状態(マット状)となり、金属光沢感の高い部分と低い部分が繰り返し交互に形成され、金属光沢感が変化したものとなっている。
本発明では、このような金属光沢を有する印画物の表面の光沢度がJIS−Z8741で規定される20度鏡面光沢度で、200を境界にして、光沢度200以上の部分が金属光沢感が比較的高く、光沢度200以下の部分は金属光沢感が比較的低く、これらの部分が同一印画物上に混在することにより、金属光沢の異なる画像が同一の印画物に存在し、意匠性が高く、面白味のある画像が得られる。
このように、上記の光沢度が200を境界として、光沢度200以上の部分と200以下の部分が同一印画物上に混在させることにより、一見して金属光沢の異なる画像が認識でき、意匠性の高い優れたものが得られた。
また、本発明の画像形成方法において、熱転写手段で、パターン状にエネルギーの印加を行なって、画像を形成する際、そのパターンは市松模様に限らず、三角形や円形等の繰り返しの形状や、また顔写真等のモノクロ画像に応じた画素を、本発明の金属光沢層を転写して再現させ、写真調の画像であってもよい。
【0028】
【実施例】
以下に実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるのは重量基準である。
【実施例】
(材料1)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、下記の耐熱層用インキをワイヤーバーコーティング法により塗布、乾燥後、さらに加熱熟成して硬化処理を施し、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
(耐熱層用インキの組成)
・ポリビニルブチラール樹脂 3.6部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX−1)
・ポリイソシアネート 19.2部
(大日本インキ化学工業(株)製パーノックD750−45)
・リン酸エステル系界面活性剤 2.9部
(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.3部
(東邦化学(株)製 フォスファノールRD720)
・タルク 0.2部
(日本タルク(株)製:Y/X=0.03)
・メチルエチルケトン 33.0部
・トルエン 33.0部
【0029】
次いで、基材の他方の面に下記▲1▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を、下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上にさらに厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を真空蒸着法により形成し、更に金属蒸着層の上に、下記▲2▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の接着層を下記塗工液で塗工形成して、熱転写シート1を得た。
▲1▼剥離層
・アクリル樹脂 100部
BR−87(三菱レイヨン(株)製 Tg105℃)
・ポリエステル樹脂 1部
バイロン200(東洋紡績(株)製 Tg67℃)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
▲2▼接着層
・ポリエステル樹脂 100部
バオロン700(東洋紡績(株)製)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0030】
(材料2)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲3▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上に材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート2を得た。
▲3▼剥離層
・ポリアミドイミド樹脂 100部
MT5050(東洋紡(株)製 Tg260℃)
・ポリエステル樹脂 2部
バイロン200(東洋紡績(株)製)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0031】
(材料3)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲4▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の離型層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その離型層上に下記▲5▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。そして、その剥離層上に、材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート3を得た。
【0032】
▲4▼離型層
・シリコーン変性アクリル系樹脂 16部
(セルトップ226、ダイセル化学社製)
・シリコーン変性アクリル系樹脂 16部
(セルトップ227、ダイセル化学社製)
・アルミ触媒 5部
(セルトップCAT−A、ダイセル化学社製)
・メチルエチルケトン 8部
・トルエン 8部
▲5▼剥離層
・塩ビ酢ビ共重合樹脂 100部
SOLBIN CL(日信化学(株)製 Tg75℃)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0033】
(材料4)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲6▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上に材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート4を得た。
【0034】
▲6▼剥離層
・ノルボルネン樹脂 100部
ARTON F4520(JSR(株)製 Tg161℃)
・ポリエステル樹脂 2部
バイロン200(東洋紡績(株)製)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0035】
(材料5)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲7▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上に材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート5を得た。
▲7▼剥離層
・アクリルポリオール樹脂 100部
SU−100A(総研化学製 Tg65℃)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0036】
(材料6)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲8▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上に材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート6を得た。
▲8▼剥離層
・アクリル樹脂 100部
BR−64(三菱レイヨン(株)製 Tg55℃)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0037】
(材料7)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラー)の基材の一方の面に、上記材料1と同様にして、耐熱層(厚さ1μm)を形成した。
次いで、基材の他方の面に下記▲9▼の樹脂からなる厚さ0.5g/m2の剥離層を下記塗工液を塗工して形成した。次いで、その剥離層上に材料1と同様に、厚さ300Åのアルミニウムの金属蒸着層を形成し、更に金属蒸着層の上に、材料1と同様にして接着層を形成して、熱転写シート7を得た。
▲9▼剥離層
・アクリル樹脂 100部
BR−106(三菱レイヨン(株)製 Tg50℃)
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 400部
【0038】
(印画評価)
上記方法で作製した各熱転写シートを用い、下記条件にて印画を行った。
被転写体として、OLYMPUS社製デジタルカラープリンターP−400用A4スタンダードペーパー(品名:P−A4N)を用いた。
(1)手順1
金属光沢を有する熱転写シートの転写エネルギー設定
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%に固定し、ライン周期あたりのパルス数を0から255個を16分割した。これにより、16段階に異なるエネルギーを与えることができる。
上記印画方法により、転写したかしないかを目視評価し、金属光沢を有する熱転写シートの最低転写エネルギー量を設定する。
上記手順1で得られた最低転写エネルギー量は、パルス数で120であった。
【0039】
(2)手順2
輝きの異なる画像形成
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定、ライン周期あたりのパルス数を130から225個に設定し、7分割した。これにより、7段階に異なるエネルギーを与えることができる。
【0040】
(3)手順3
輝きの異なる画像形成
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定、ライン周期あたりのパルス数を150と210の交互に繰り返すパターン(市松模様)を作製し印画を行った。
【0041】
(4)手順4
輝きの異なる画像形成
・サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3195(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印加電力;0.12(w/dot)
・1ライン周期;5(msec.)
・印字開始温度;40(℃)
・印加パルス;1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定、ライン周期あたりのパルス数を195と225の交互に繰り返すパターン(市松模様)を作製し印画を行った。
【0042】
(結果)
下記表に手順1〜手順4の方法で印画した結果を記す。
【表1】
【0043】
(光沢感)
上記評価結果の光沢感の評価基準を下記に示す。
○…光沢感の差がはっきりとしており、輝きの異なる印画物として感じられた。
△…やや光沢感は無くなるが、輝きの異なる印画物として感じられた。
×…殆ど光沢感が無く、違いが区別できなかった
【0044】
(測定器)
上記評価結果の光沢度の測定器は、日本電色工業株式会社製、VGS−1001DPである。
尚、上記の手順3による市松模様は、図4に示すような、正方形の交互に繰り返しパターンである。
【0045】
上記の評価結果より、同一印画物上に、金属光沢を有する印画物の表面の光沢度がJIS−Z8741で規定される20度鏡面光沢度が200以上の部分と200以下の部分が混在しているものは、意匠性が高く、面白味のある画像であった。
また、同一印画物上に、金属光沢を有する印画物の表面の光沢度がJIS−Z8741で規定される20度鏡面光沢度が200以上の部分と200以下の部分が混在せず、その光沢度が全て110以下で光沢度の差が低く、殆ど光沢感の差が認められないものであった。
【0046】
【発明の効果】
本発明の画像形成方法は、基材上に蒸着により形成された金属光沢層を有する熱転写シートを被転写体に重ね合わせ、その熱転写シートの基材側から熱転写手段により、金属光沢層を被転写体に熱転写する転写方法において、熱転写の印加エネルギー量を金属光沢層が転写可能なエネルギー量から階段的に増加させながら、つまり金属光沢層が転写可能なエネルギー量以上で選択的に変化させ、熱転写手段により、輝きの異なる意匠性の高い画像を得ることが可能になった。
また、前記の熱転写手段で、パターン状にエネルギーの印加を行なって、画像を形成する方法でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法で使用する熱転写シートの一つの実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】請求項1についての画像形成方法の1例を示す概略説明図である。
【図3】請求項2についての画像形成方法の1例を示す概略説明図である。
【図4】市松模様のパターン状を示す写真である。
【符号の説明】
1 熱転写シート
2 基材
3 剥離層
4 金属光沢層(金属蒸着層)
5 接着層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an image forming method using a thermal transfer sheet having a metallic gloss to obtain a printed matter having a different gloss in one printing.
[0002]
[Prior art]
Various studies have been made on a material for forming an image having a metallic gloss and a material for forming an image having a different glossiness using a thermal transfer sheet. For example, using a hologram transfer layer as shown in Patent Documents 1, 2, and 3,
Patent Documents 4, 5, and 6 disclose that a colored layer is provided on a metallic gloss layer to form a color metallic image.
Further, a transfer layer containing leaf-shaped metal flakes obtained by pulverizing deposited silver as shown in Patent Documents 7 and 8 must be used.
[0003]
The use of these materials for printing images such as characters and designs as a collection of minute patterns is known, and as a method of expressing density gradation, the size of the area of a transferred portion due to the size of halftone dots or the like is known. If the density gradation is expressed by using the area gradation, an intermediate density can be reproduced. In addition, as a method of the area gradation, a screen pattern or the like known in the printing field using a grain, a brick pattern, or the like can be used other than the halftone dot. However, these are image expressions based on area gradation using halftone dots, and do not form images having different gloss by changing the transfer energy as described in this specification.
Regarding the transfer method, Patent Documents 9, 10, 11, 12, and 13 disclose transfer control methods for the transfer method of the transparent protective layer. Not a measure. Further, Patent Literature 14 describes a print having unevenness having a metallic luster, but does not form a print having a different metallic luster as described in this specification.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2-203375
[Patent Document 2]
JP 2001-328360 A
[Patent Document 3]
JP-A-2002-240443
[Patent Document 4]
JP-A-9-30140
[Patent Document 5]
JP-A-9-39399
[Patent Document 6]
JP 2000-343842 A
[Patent Document 7]
JP-A-10-21768
[Patent Document 8]
JP 2002-103824 A
[Patent Document 9]
JP-A-3-159795
[Patent Document 10]
JP-A-7-52428
[Patent Document 11]
JP-A-9-1941
[Patent Document 12]
JP-A-9-272266
[Patent Document 13]
JP-A-11-58956
[Patent Document 14]
JP-A-2000-153670
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in order to solve the above-described problems, the present invention provides an image forming method which has a highly designable metallic luster and can easily reproduce images having different glosses on the same print, and a print obtained by the method. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the image forming method of the present invention, as a result of various studies, as shown in claim 1, a thermal transfer sheet having a metallic gloss layer formed on a substrate by vapor deposition is superimposed on a transfer target, and the thermal transfer sheet In the transfer method in which the metallic gloss layer is thermally transferred from the base material side to the object by thermal transfer, the applied energy amount of the thermal transfer is increased stepwise from the energy amount that the metallic gloss layer can transfer, that is, the metallic gloss layer is By selectively changing the amount of energy above the amount of energy that can be transferred, it is possible to obtain an image having a different design and a high luminosity by the thermal transfer means.
In addition, the present invention can also be achieved by a method of forming an image by applying energy in a pattern by the thermal transfer means.
[0007]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a printed matter having a metallic luster formed by the transfer method according to the first or second aspect.
According to a fourth aspect of the present invention, a portion having a mirror gloss of 20 degrees or more and a portion having a gloss of 200 or less specified by JIS-Z8741 on the surface of the printed matter having a metallic gloss according to the third aspect is the same. It is mixed on the thing.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of preferred embodiments.
FIG. 1 is a schematic perspective view showing one embodiment of a thermal transfer sheet used in the image forming method of the present invention. The illustrated thermal transfer sheet 1 has a heat-resistant layer 6 provided on a substrate 2, and a release layer 3, a metallic luster layer 4, and an adhesive layer 5 formed in this order on the other surface of the substrate 2.
[0009]
First, each layer of the thermal transfer sheet will be described sequentially.
(Base material)
As the base material 2 used for the thermal transfer sheet, any material may be used as long as it has a conventionally known degree of heat resistance and strength, for example, a thickness of about 0.5 to 50 μm, preferably about 2 to 10 μm. Paper, various processed papers, polyester, polypropylene, cellophane, polycarbonate, cellulose acetate, polyethylene, polyvinyl chloride, polystyrene, nylon, polyimide, polyvinylidene chloride, polyvinyl alcohol, polyphenylene sulfide, aramid, fluororesin Such films may be used, and these may be compounded. A preferred film is a polyester film, and a particularly preferred film is a polyethylene terephthalate film.
[0010]
(Heat resistant layer)
The thermal transfer sheet of the present invention, when using a heating means by a thermal head as the thermal transfer means on the other surface of the base material, in order to prevent adverse effects such as sticking and printing wrinkles due to the heat of the thermal head, heat-resistant layer 6 Can be provided. As the resin for forming the heat-resistant layer, any conventionally known resin may be used. For example, polyvinyl butyral resin, polyvinyl acetoacetal resin, polyester resin, vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin, polyether resin, polybutadiene resin, Styrene / butadiene copolymer resin, acrylic polyol, polyurethane acrylate, polyester acrylate, polyether acrylate, epoxy acrylate, urethane or epoxy prepolymer, nitrocellulose resin, cellulose nitrate resin, cellulose acetopropionate resin, cellulose acetate butyrate Rate resin, cellulose acetate hydrodiene phthalate resin, cellulose acetate resin, aromatic polyamide resin, polyimide resin, polycarbonate resin, chlorine Polyolefin resins. Further, in order to further improve heat resistance, a reaction product with various isocyanate curing agents or monomers or oligomers having an unsaturated bond may be used, and the curing method is not limited to curing means such as heating and irradiation with ionizing radiation.
[0011]
Phosphoric acid esters, silicone oils, graphite powders, silicone-based graft polymers, fluorine-based graft polymers, acrylic silicone-grafted polymers, acrylic siloxanes, aryl siloxanes, etc. are added to or overcoated the heat-resistant layer made of these resins. And a layer composed of a polyol, for example, a polyalcohol polymer compound, a polyisocyanate compound and a phosphate compound, and more preferably a filler is further added. The heat-resistant layer is prepared by dissolving or dispersing the above-described resin, the slipperiness imparting agent, and the filler with a suitable solvent to prepare a heat-resistant layer-forming ink. The surface can be formed by applying a coating method such as a gravure printing method, a screen printing method, or a reverse coating method using a gravure plate, followed by drying.
[0012]
(Release layer)
The release layer 3 basically provides a base for metal deposition, protects the film substrate and the like from heat during the deposition, and peels off the film substrate and the release layer by heating to print. This layer is the outermost surface of the object and is used to achieve metallic luster. Further, after the transfer printing, the release layer is transferred to the transfer receiving body together with the metallic gloss layer (metallized layer), and is located above the metallized layer and closely adheres to the metallized layer to form one component of the recorded matter. It is also a layer that functions as a protective layer for improving the mechanical and chemical strength of the metal deposited layer such as abrasion and corrosion, and has a degree of transparency so that the metallic luster of the metal deposited layer can be seen through. But also.
[0013]
Furthermore, the release layer has heat resistance so as not to be subjected to the conventional hot stamping method and to withstand high heat by the thermal head and not to cause matting of the metal deposition layer. The release layer is a layer that does not require a curing treatment such as heat curing and can be easily provided by simply applying a solution and drying. As a material used for such a heat-resistant release layer, in the case of printing using a general thermal head, the temperature applied to the release layer is around 130 to 300 ° C., and the glass transition temperature (Tg) of the resin. Is too low, as a result of this study, if the temperature is lower than 50 ° C., when the thermal head is heated, the release layer is excessively deformed, the metallic gloss cannot be controlled, and there is no difference in gloss. turn into. On the other hand, if the Tg of the resin is too high, the resin cannot be dissolved in a general-purpose solvent, so that the coating suitability is poor.
Therefore, the Tg of the resin component constituting the release layer is preferably 70 ° C. or more and less than 300 ° C., and an image having a different design and a higher luminosity can be formed.
[0014]
Specific examples of the resin include chlorinated polyolefin resin, polyarylate resin, norbornene-based hydrogenated resin, polyimide resin, polyamideimide resin, polyether such as polyetheretherketone resin (PEEK) and polyetherketone resin (PEK). Examples include ketones, polyether sulfone resins, polysulfone resins, polyphenylene oxide resins, acrylic resins, styrene resins, polycarbonate resins, and the like. These may be used alone or as a mixture.
The thickness of the release layer is usually 0.1 to 5 g / m in coating amount. 2 It is provided within the range. 0.1 g / m thickness 2 If it is less than 5 g / m, it will not function as a release layer. 2 If it exceeds, the foil breakage during printing will be poor and it will not be suitable for halftone tone recording. In addition, for the purpose of coloring the metal deposition layer with aluminum or the like, for example, a coloring agent of a known color such as cyan, magenta, yellow, black, or another color such as a dye or pigment can be appropriately mixed into the release layer. When the adhesion to the base material is high, various waxes such as silicone wax, silicone oil, silicone resin, fluororesin and the like may be added as a release material in the release layer.
[0015]
Further, when the adhesion between the release layer and the substrate is high, a release layer may be provided between the substrate and the release layer to promote the release. Examples of the material constituting the release layer include various waxes such as silicone wax, silicone resin, fluorine resin, acrylic resin, polyurethane resin, polyvinylpyrrolidone resin, and polyvinyl alcohol resin. The thickness of the release layer is usually 0.1 to 5 g / m in coating amount. 2 Is preferable.
[0016]
(Metal gloss layer)
The metallic luster layer 4 formed by vapor deposition is a metal vapor-deposited layer, and is made of a metal such as aluminum, zinc, tin, chromium, gold, silver, or an alloy such as brass, which is formed by vacuum deposition or sputtering under vacuum. It is a metal thin film layer formed by a rising method. When the thickness of the metal deposition layer is usually in the range of 100 to 500 °, preferably 200 to 400 °, it is sufficient to obtain a metallic luster. If it is too thin, it does not reflect visible light to the extent that glossiness can be obtained, and if it is too thick, foil breakage during printing deteriorates, making it unsuitable for halftone tone recording and uneconomical.
[0017]
(Adhesive layer)
As the adhesive layer 5, wax or a thermoplastic resin alone or a mixture thereof is used. The adhesive layer mainly contains a wax having a melting point of 50 to 120 ° C. or a softening point and / or a thermoplastic resin. If the above melting point or softening point is too low, blocking tends to occur on the rolled storage of the thermal transfer sheet, while if the melting point or softening point is too high, the adhesion to the transferred object during thermal transfer is weakened. Not preferred. Specific examples of the above wax include carnauba wax, paraffin wax, microcrystalline wax, ester wax, Fuscher-Tropsch wax, various low molecular weight polyethylenes, wood wax, beeswax, whale wax, Ibota wax, wool wax, shellac wax. Various known waxes such as candelilla wax, petrolactam, partially modified wax, fatty acid ester and fatty acid amide can be used. Examples of the thermoplastic resin include ethylene-based copolymers such as ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer, and ethylene-methacrylic acid copolymer, which are copolymers of ethylene with other polymerizable monomers. Polymer, polyethylene resin, polypropylene resin, polyvinyl acetate, polyester resin, polyurethane resin, styrene resin, acrylic resin, polyamide resin, polyvinyl alcohol, polyvinyl acetate, petroleum resin, phenol resin, maleic acid resin, or the like, or Elastomers such as synthetic rubber such as polyisoprene rubber, styrene-butadiene rubber, and butadiene-acrylonitrile rubber, and natural rubber.
[0018]
The required thickness of the adhesive layer varies depending on the surface shape of the material to be transferred. It is preferable in terms of fixability and resolution. For example, 0.1 to 5.0 g / m in coating amount 2 , Preferably 0.3 to 2.0 g / m 2 Good range. 0.3g / m 2 If it is less than 30, sufficient adhesive strength cannot be obtained. On the other hand, 5 g / m 2 Exceeding the range requires an excessive amount of energy to melt the adhesive layer, and the foil breakage is undesirably reduced.
[0019]
(Image forming method)
In the image forming method of the present invention, a thermal transfer sheet having a metallic gloss layer formed on a substrate by vapor deposition is superimposed on an object to be transferred, and the metallic gloss layer is transferred from the substrate side of the thermal transfer sheet by thermal transfer means. In a transfer method for performing thermal transfer to a body, an applied energy amount of the thermal transfer is selectively changed to be equal to or more than an energy amount that can be transferred by a metallic gloss layer, and an image is formed by a thermal transfer unit. In addition, an image can be formed by applying energy in a pattern by the thermal transfer unit.
In the image forming method of the present invention, a heating unit using a thermal head and a unit for performing thermal transfer by irradiating a laser beam (heat mode laser type thermal transfer unit) can be used as the thermal transfer unit. However, the thermal transfer means by laser irradiation needs to provide a light-to-heat conversion layer between the base material and the metallic luster layer (release layer) in the thermal transfer sheet described above. This light-to-heat conversion layer is a layer that is provided on a base material and converts a laser beam applied to a thermal transfer recording material for recording into heat, and is mainly composed of a near-infrared absorbing material such as carbon black and a binder resin. It is composed.
[0020]
The image forming method will be described with reference to the following procedure.
(Image forming method according to claim 1)
(1) Transfer energy setting of thermal transfer sheet with metallic luster
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse type test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 in one line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed to 60%, and the number of pulses per line cycle was divided into 16 from 0 to 255 pulses. Thereby, different energies can be given in 16 steps.
By the above method, whether or not the transfer is performed is visually evaluated, and the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet having metallic luster is set.
[0021]
The method for setting the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet described above is one embodiment, and is not limited thereto. The thermal head conditions, printer conditions, and the like can be appropriately changed.
In the above method, the number of applied pulses is changed, but the number of applied pulses is fixed, the applied voltage is changed, the applied energy is changed, and the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet is set. Is also good.
[0022]
(2) Image formation with different brightness
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse type test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 in one line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Is fixed at 60% and the number of pulses per line cycle is equal to or greater than the number (energy) set by the above method.
As a result, the gloss of the portion to which the energy equal to or higher than the transfer start energy is changed, and a printed material having a different design and a high design quality can be formed.
[0023]
In this case, similarly to the above, printing is performed by appropriately changing the thermal head conditions, printer conditions, and the like, fixing the number of applied pulses, changing the applied voltage, and applying energy equal to or more than the transfer start energy. You may.
FIG. 2 is a schematic explanatory view showing one example of the image forming method according to the first aspect. In the illustrated example, the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet having metallic luster is 180 in pulse number, and the energy amount is selectively increased from 180 to 255 in pulse number and changed. In this case, the metallic glossiness is high near the pulse number of 180, and the surface of the print has high smoothness. When the number of pulses is around 255, the metallic glossiness is reduced, the smoothness of the surface of the print is low, and the surface is roughened (matte shape). When the pulse number is between 180 and 255, the closer to the 180 side, there is a relatively metallic luster, and when it is closer to the 255 side, the metallic luster is relatively less. The feeling has changed.
In the present invention, the glossiness of the surface of a print having such metallic gloss is a 20-degree specular glossiness defined by JIS-Z8741, and a portion having a glossiness of 200 or more with 200 as a boundary has metallic glossiness. Relatively high, a portion having a gloss level of 200 or less has a relatively low metallic glossiness, and since these portions are mixed on the same print, images having different metallic gloss are present in the same print, and the design quality is poor. High and interesting images can be obtained.
In this way, by mixing the glossiness of 200 or more with a portion having a glossiness of 200 or more and a portion having a glossiness of 200 or less on the same print, images having different metallic gloss can be recognized at a glance, and the design An excellent product having a high particle size was obtained.
[0024]
(Image forming method according to claim 2)
(1) Transfer energy setting of thermal transfer sheet with metallic luster
First, the transfer energy of the thermal transfer sheet is set in the same manner as described in the image forming method of the first aspect.
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse type test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 in one line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed to 60%, and the number of pulses per line cycle was divided into 16 from 0 to 255 pulses. Thereby, different energies can be given in 16 steps.
By the above method, whether or not the transfer is performed is visually evaluated, and the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet having metallic luster is set.
[0025]
The above-described method of setting the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet is one embodiment, and is not limited thereto. The thermal head conditions, printer conditions, and the like can be appropriately changed.
In the above method, the number of applied pulses is changed, but the number of applied pulses is fixed, the applied voltage is changed, the applied energy is changed, and the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet is set. Is also good.
[0026]
(2) Image formation with different brightness
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse type test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 in one line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Is fixed at 60%, the number of pulses per line cycle is set to the number (energy or more) set by the above method, and an image pattern is created and printed.
For example, when the minimum transfer energy (the number of pulses) is 180, a pattern (checkered pattern) is produced by alternately repeating a portion giving 180 and a portion giving 200 to print.
As a result, the gloss of the image pattern portion changes, and a printed matter having a different design and a high design quality can be formed.
In this case, similarly to the above, the thermal head conditions, the printer conditions, and the like are appropriately changed, the number of applied pulses is fixed, the applied voltage is changed, and energy equal to or higher than the transfer start energy is applied, thereby forming an image pattern. May be created and printed.
[0027]
FIG. 3 is a schematic explanatory view showing an example of the image forming method according to the second aspect. In the illustrated example, the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet having metallic luster is 180 in pulse number, and the energy amount is 180 or 225 in pulse number, and energy is applied in a checkerboard pattern. Thus, an image is formed. In this case, the metallic glossiness is high in the portion where the pulse number is 180, and the surface of the print has high smoothness. In the vicinity of the pulse number of 225, the metallic glossiness is reduced, the smoothness of the surface of the print is low, the surface is roughened (matte shape), and the high and low metallic glossy portions are alternately formed. , And the metallic luster was changed.
In the present invention, the glossiness of the surface of a print having such metallic gloss is a 20-degree specular glossiness defined by JIS-Z8741, and a portion having a glossiness of 200 or more with 200 as a boundary has metallic glossiness. Relatively high, a portion having a gloss level of 200 or less has a relatively low metallic glossiness, and since these portions are mixed on the same print, images having different metallic gloss are present in the same print, and the design quality is poor. High and interesting images can be obtained.
In this way, by mixing the glossiness of 200 or more with a portion having a glossiness of 200 or more and a portion having a glossiness of 200 or less on the same print, images having different metallic gloss can be recognized at a glance, and the design An excellent product having a high particle size was obtained.
Further, in the image forming method of the present invention, when an image is formed by applying energy in a pattern by a thermal transfer unit, the pattern is not limited to a checkered pattern, and a repetitive shape such as a triangle or a circle, or A pixel corresponding to a monochrome image such as a face photograph may be reproduced by transferring the metallic luster layer of the present invention to produce a photographic image.
[0028]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. It should be noted that "parts" or "%" is based on weight.
【Example】
(Material 1)
The following ink for a heat-resistant layer was applied to one surface of a base material of a polyethylene terephthalate film (Lumirror, manufactured by Toray Industries, Ltd.) having a thickness of 6 μm by a wire bar coating method, dried, and then cured by heating and aging. And a heat-resistant layer (thickness: 1 μm).
(Composition of ink for heat resistant layer)
・ 3.6 parts of polyvinyl butyral resin
(Eslek BX-1 manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.)
・ 19.2 parts of polyisocyanate
(Dai Nippon Ink & Chemicals, Inc., Pernock D750-45)
・ Phosphate surfactant 2.9 parts
(Plysurf A208S manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.)
・ Phosphate ester surfactant 0.3 parts
(Phosphanol RD720 manufactured by Toho Chemical Co., Ltd.)
・ Talc 0.2 parts
(Nippon Talc Co., Ltd .: Y / X = 0.03)
・ Methyl ethyl ketone 33.0 parts
・ Toluene 33.0 parts
[0029]
Then, on the other surface of the base material, a resin of the following (1) having a thickness of 0.5 g / m 2 Was formed by applying the following coating liquid. Then, on the release layer, an aluminum metal deposition layer having a thickness of 300 mm is further formed by a vacuum evaporation method, and on the metal evaporation layer, a resin of the following (2) having a thickness of 0.5 g / m2 is formed. 2 Was formed by applying the following coating solution to obtain a thermal transfer sheet 1.
(1) Release layer
・ Acrylic resin 100 parts
BR-87 (Tg105 ° C, manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
・ 1 part of polyester resin
Byron 200 (Toyobo Co., Ltd. Tg67 ° C)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
(2) Adhesive layer
・ 100 parts of polyester resin
Baoron 700 (manufactured by Toyobo Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0030]
(Material 2)
A heat-resistant layer (thickness: 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror, manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in the above-mentioned Material 1.
Next, the other surface of the base material is made of the following resin (3) and has a thickness of 0.5 g / m2. 2 Was formed by applying the following coating solution. Next, a 300 ° -thick aluminum metal vapor-deposited layer is formed on the release layer in the same manner as for the material 1, and an adhesive layer is formed on the metal vapor-deposited layer in the same manner as for the material 1. Got.
(3) Release layer
・ Polyamideimide resin 100 parts
MT5050 (Tg260 ° C, manufactured by Toyobo Co., Ltd.)
・ 2 parts of polyester resin
Byron 200 (manufactured by Toyobo Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0031]
(Material 3)
A heat-resistant layer (thickness: 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror, manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in the above-mentioned Material 1.
Next, the other surface of the base material is made of the following resin (4) and has a thickness of 0.5 g / m2. 2 Was formed by applying the following coating liquid. Then, a 0.5 g / m thick resin made of the following resin (5) is formed on the release layer. 2 Was formed by applying the following coating solution. Then, on the release layer, a 300-mm-thick aluminum metal vapor-deposited layer is formed in the same manner as the material 1, and further, on the metal vapor-deposited layer, an adhesive layer is formed in the same manner as the material 1 to form a thermal transfer sheet. 3 was obtained.
[0032]
(4) Release layer
・ Silicone-modified acrylic resin 16 parts
(Cell Top 226, manufactured by Daicel Chemical)
・ Silicone-modified acrylic resin 16 parts
(Cell Top 227, manufactured by Daicel Chemical)
・ 5 parts aluminum catalyst
(Celltop CAT-A, manufactured by Daicel Chemical)
・ Methyl ethyl ketone 8 parts
・ Toluene 8 parts
(5) Release layer
・ 100 parts of polyvinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin
SOLBIN CL (Tg75 ° C manufactured by Nissin Chemical Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0033]
(Material 4)
A heat-resistant layer (thickness of 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in Material 1 described above.
Then, on the other surface of the base material, a resin of the following (6) having a thickness of 0.5 g / m 2 Was formed by applying the following coating solution. Then, a 300-mm-thick aluminum metal deposition layer is formed on the release layer in the same manner as the material 1, and an adhesive layer is formed on the metal deposition layer in the same manner as the material 1. Got.
[0034]
(6) Release layer
・ 100 parts of norbornene resin
ARTON F4520 (Tg161 ° C manufactured by JSR Corporation)
・ 2 parts of polyester resin
Byron 200 (manufactured by Toyobo Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0035]
(Material 5)
A heat-resistant layer (thickness of 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in Material 1 described above.
Then, on the other surface of the base material, a resin of the following (7) having a thickness of 0.5 g / m 2 Was formed by applying the following coating liquid. Next, a 300-mm-thick aluminum metal deposition layer is formed on the release layer in the same manner as for the material 1, and an adhesive layer is formed on the metal deposition layer in the same manner as for the material 1. Got.
(7) Release layer
・ Acrylic polyol resin 100 parts
SU-100A (Soken Chemical Tg65 ° C)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0036]
(Material 6)
A heat-resistant layer (thickness: 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror, manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in the above-mentioned Material 1.
Next, on the other surface of the base material, a thickness of 0.5 g / m 2 Was formed by applying the following coating solution. Next, on the release layer, a metal vapor-deposited layer of aluminum having a thickness of 300 ° was formed in the same manner as in the case of the material 1, and an adhesive layer was formed on the metal vapor-deposited layer in the same manner as in the case of the material 1. Got.
(8) Release layer
・ Acrylic resin 100 parts
BR-64 (Tg55 ° C, manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0037]
(Material 7)
A heat-resistant layer (thickness: 1 μm) was formed on one surface of a base material of a 6 μm-thick polyethylene terephthalate film (Lumirror, manufactured by Toray Industries, Inc.) in the same manner as in the above-mentioned Material 1.
Next, on the other surface of the base material, a thickness of 0.5 g / m 2 Was formed by applying the following coating solution. Next, a 300-mm-thick aluminum metal deposition layer is formed on the release layer in the same manner as for the material 1, and an adhesive layer is formed on the metal deposition layer in the same manner as for the material 1. Got.
(9) Release layer
・ Acrylic resin 100 parts
BR-106 (Tg50 ° C manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
・ Toluene / methyl ethyl ketone = 1/1 400 parts
[0038]
(Print evaluation)
Using each of the thermal transfer sheets produced by the above method, printing was performed under the following conditions.
A4 standard paper (product name: P-A4N) for a digital color printer P-400 manufactured by OLYMPUS was used as a transfer object.
(1) Procedure 1
Transfer energy setting of thermal transfer sheet with metallic luster
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse type test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 in one line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed to 60%, and the number of pulses per line cycle was divided into 16 from 0 to 255 pulses. Thereby, different energies can be given in 16 steps.
According to the printing method, whether or not the transfer is performed is visually evaluated, and the minimum transfer energy amount of the thermal transfer sheet having metallic luster is set.
The minimum transfer energy amount obtained in the above procedure 1 was 120 in pulse number.
[0039]
(2) Procedure 2
Image formation with different brightness
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 parts per line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed at 60%, the number of pulses per line cycle was set from 130 to 225, and the image was divided into seven. Thereby, different energies can be given in seven stages.
[0040]
(3) Procedure 3
Image formation with different brightness
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 parts per line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed at 60%, and the number of pulses per line cycle was alternately changed between 150 and 210 (checkered pattern), and printing was performed.
[0041]
(4) Procedure 4
Image formation with different brightness
・ Thermal head: KGT-217-12MPL20 (manufactured by Kyocera Corporation)
Heating element average resistance value: 3195 (Ω)
・ Printing density in the main scanning direction; 300 dpi
・ Print density in the sub-scanning direction; 300 dpi
・ Applied power: 0.12 (w / dot)
・ One line cycle; 5 (msec.)
・ Printing start temperature: 40 (° C)
Applied pulse: A multi-pulse test printer capable of changing the number of divided pulses having a pulse length obtained by equally dividing one line cycle into 256 parts per line cycle from 0 to 255, and a duty ratio of each divided pulse Was fixed at 60% and the number of pulses per line cycle was alternately repeated between 195 and 225 (checkered pattern), and printing was performed.
[0042]
(result)
The following table shows the results of printing by the procedures 1 to 4.
[Table 1]
[0043]
(Glossiness)
The evaluation criteria for the glossiness of the above evaluation results are shown below.
…: The difference in glossiness was clear, and it was felt as a printed matter having a different shine.
Δ: The glossiness was slightly lost, but it was perceived as a print having a different brightness.
×: There was almost no glossiness, and the difference could not be distinguished
[0044]
(Measuring instrument)
The measuring device of the glossiness of the evaluation result is VGS-1001DP manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd.
The checkerboard pattern obtained in the above procedure 3 is a square alternating pattern as shown in FIG.
[0045]
From the above evaluation results, on the same printed matter, the glossiness of the surface of the printed matter having metallic luster is defined by JIS-Z8741. Some of the images had high design properties and were interesting.
Also, on the same printed material, there is no mixture of a portion having a surface gloss of 200 or more and a portion having a gloss of 200 or less specified by JIS-Z8741 on the surface of the printed material having metallic gloss and a portion having a gloss of 200 or less. Were 110 or less, and the difference in glossiness was low, and almost no difference in glossiness was recognized.
[0046]
【The invention's effect】
In the image forming method of the present invention, a thermal transfer sheet having a metallic gloss layer formed on a substrate by vapor deposition is superimposed on a transfer target, and the metallic gloss layer is transferred from the substrate side of the thermal transfer sheet by thermal transfer means. In the transfer method in which thermal transfer is performed on the body, the thermal transfer is performed by gradually increasing the applied energy amount of the thermal transfer from the energy amount that the metallic gloss layer can transfer, that is, selectively changing the energy amount that can be transferred by the metallic gloss layer. By this means, it has become possible to obtain an image having different design and high shine.
Further, a method of forming an image by applying energy in a pattern by the above-described thermal transfer unit may be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing one embodiment of a thermal transfer sheet used in the image forming method of the present invention.
FIG. 2 is a schematic explanatory view showing one example of the image forming method according to claim 1;
FIG. 3 is a schematic explanatory view showing one example of an image forming method according to claim 2;
FIG. 4 is a photograph showing a checkerboard pattern.
[Explanation of symbols]
1 Thermal transfer sheet
2 Base material
3 Release layer
4 Metallic gloss layer (metallized layer)
5 Adhesive layer