JP2004273037A - 情報記録装置および媒体情報通知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装填されたDVDのリードインエリアを含み、それよりもない周側に位置する種々の情報をDVDドライブ2において読み取り、それらの情報に基づいて、装填されたDVDの構造や記録フォーマットに関する情報を取得し、これらの情報を情報処理部1のシステム制御部18が、ビデオ/オーディオI/F部13を制御して、LCD12に視認性よく表示することにより、ユーザに提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)などの光記録媒体を用いる場合に、当該光記録媒体に関する情報をユーザに対して通知可能にする装置、方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量の光記録媒体として、読み出し専用の光ディスクであるDVD−ROMが用いられている。また、DVD−ROMドライブ(DVD−ROMの再生機)において再生することが可能な光記録媒体として、追記型の光記録媒体であるDVD−R(DVD−Recordable)や書き換え型の光記録媒体であるDVD−RW(DVD ReWritable)等が提供されている。
【0003】
また、上述のDVD−R、DVD−RWに画像データ等を記録する場合に用いられる記録フォーマットには、DVDビデオフォーマット(DVD Video Format)があり、さらに、DVD−RWに画像データ等を記録する場合に用いることが可能な記録フォーマットとして、DVDビデオレコーディングフォーマット(DVD Video Recording Format)が提供されている。
【0004】
ここで、DVDビデオフォーマットは、もともとDVD−ROM用の記録フォーマットであり、データの追記記録に適したものである。このDVDビデオフォーマットを用いて例えばDVD−Rに画像データや音声データを記録した場合、当該DVD−Rを記録機器とは異なる再生機において用いるようにするためには、当該DVD−Rに記録された情報に基づいて、いわゆるVMG(Video Manager)情報と呼ばれる所定の情報を作成して当該DVD−Rに記録する所定の処理であるいわゆるファイナライズ処理が必要となる。
【0005】
すなわち、ファイナライズ処理は、DVDビデオフォーマットでDVD−Rにデータを追記記録していった場合に、最終的に、当該DVD−Rを追記禁止の状態とし、DVD−ROM互換ディスクとしてDVD−ROMドライブで読み取り可能なデータディスクとしてクローズする処理である。
【0006】
これに対して、DVDビデオレコーディングフォーマットは、編集の融通性に優れたものであり、シーンの削除や追加などといった編集を比較的に簡単に行えるように考慮したデータ構造を有し、主に、書き換え可能なディスク記録媒体であるDVD−RWで用いるようにされる。また、DVDビデオレコーディングフォーマットは、上述したDVDビデオフォーマットの場合のように、ファイナライズ処理を行う必要もないものである。
【0007】
このように、DVD−ROMの他、DVD−ROMと互換性がある追記記録が可能なDVD−Rや書き換え可能なDVD−RWが広く用いられるようになり、これらDVD−RやDVD−RWに画像データ等を記録する場合に、ユーザの利便性を考慮すると、記録に用いるDVD−RやDVD−RWの空き容量をユーザに対して正確に通知する必要が生じる。
【0008】
DVDメディアではないが、DVDと同じ光記録媒体であるCD−R(Compact Disc Recordable)を記録媒体として用いるビデオカメラにおいて、CD−Rの空き領域表示を行うとともに、DVDビデオフォーマットにおけるファイナライズ処理に相当するクローズセッション処理の有無を表示するようにする技術が、特許文献1(特開2001−351363号公報)に開示されている。
【0009】
この特許文献1に記載された技術により、記録に用いる光ディスクの容量を把握することができるとともに、クローズセッション処理の有無をもユーザに通知することができる。これにより、ユーザは、空き容量を正確に把握し、空き容量が十分であるか否かを適性に判断することができる。また、クローズセッション処理が行われた光ディスクにさらにデータを記録しようとするときには、即座にクローズセッション処理を解除するようにする処理を行うようにすることができるなどの利点がある。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−351363号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したDVD−ROM、DVD−R、DVD−RWのそれぞれには、さらに幾つかの種類がある。つまり、DVD−ROMには、単層片面ディスク、単層両面ディスク、2層片面ディスク、2層両面ディスクと4つの異なる種類があり、そのそれぞれで記憶容量が異なっている。また、DVD−R、DVD−RWにおいては、少なくとも、単層片面ディスク、単層両面ディスクが提供されており、DVD−ROMのように、ディスクの材質などの改良により、2層記録可能なものの提供も考えられる。
【0012】
このように、一般に読み出し専用のDVD−ROM、追記型のDVD−R、書き換え可能なDVD−RWといっても、ディスクの物理的な構造が異なり、記憶容量の異なる複数のものが存在し、その種類は増えることが予想される。
【0013】
また、DVD等の光記録媒体に画像データ等を記録する場合には、一般に、波長が635nm(ナノメータ)や650nm(ナノメータ)等の赤色レーザーが用いられている。しかし、今後は、波長が例えば405nmと短い青色レーザーも用いられるようになることが考えられる。
【0014】
波長が405nm前後の青色レーザーが用いられてデータが記録される青色レーザー用のDVDの場合には、現行の赤色レーザーが用いられてデータが記録される赤色レーザー用のDVDの約4倍の記録面密度、すなわち約4倍の記録容量を有することになる。
【0015】
このように、青色レーザー光をデータの書き込み/読み出しに用いる青色レーザー用のDVDを考えると、青色レーザー用のDVD−ROM、青色レーザー用のDVD−R、青色レーザー用のDVD−RWの提供が考えられ、これらについても、上述した赤色レーザーによってデータの書き込み/読み出しが行われる従来からのDVDのディスクの場合と同様に複数の種類のDVDが提供されることが予想される。
【0016】
また、上述もしたように、青色レーザー光を書き込み用のレーザー光源として用いた場合には、赤色レーザー光を書き込み用のレーザー光源として用いた場合に比べ、同じ大きさのディスクであっても、4倍の記憶容量を確保することが可能であるので、DVDの小型化がさらに図られることも考えられる。
【0017】
すなわち、従来からの12cmのDVD、8cmのDVDに加え、8cmよりも小型化されたDVDの提供も考えられる。記録可能なDVDは、いわゆるモバイル機器であるデジタルビデオカメラの記録媒体として用いることも考えられており、モバイル機器に適するより小型化したDVDが提供される可能性は大きいと考えられる。
【0018】
このように、ディスクの物理的な構成やディスクの外観サイズが異なる複数種類のDVDが提供されるようになることを考えると、ROM互換のあるDVDだけでもかなりの種類となる。そして、記録媒体としてDVDを用いる例えばデジタルビデオカメラの提供を考えると、そのユーザは、自分がどの種類のDVDを当該デジタルビデオカメラに装填しているのかを忘れてしまう場合もあると考えられる。
【0019】
従来のビデオテープを用いるビデオカメラの場合には、装填されたビデオテープをビデオカメラに設けられた窓から見れば、どの位の記録が可能なビデオテープを装填しており、どの程度まで記録しているかを即座に知ることが可能であるが、DVDのようなディスク記録媒体の場合には、その空き容量までを正しく知ることができない。
【0020】
従って、例えば、2層記録が可能なDVDを用いているつもりが、実は単層記録のDVDであったり、また、両面記録が可能なDVDを用いているつもりが、実は片面記録のDVDであったり、また、青色レーザー用のDVDを用いているつもりが、赤色レーザー用のDVDであったりするなどの場合が発生する。このような場合、空き容量に余裕があると思っていたのに、実際には十分な空き容量がなく、目的とする情報の全部を記録できなったりするなどの不都合が発生することが考えられる。
【0021】
以上のことにかんがみ、この発明は、構造や外観サイズ、あるいは、記録フォーマットの異なる複数種類の光記録媒体の利用が可能な装置において、用いている光記録媒体についての情報を正確に、かつ、分かりやすくユーザに通知できるようにする装置、方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報記録装置は、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体の種類を判別する種類判別手段と、
前記種類判別手段において、前記光記録媒体が追記型、あるいは、書き換え型の光記録媒体であると判別された場合に、当該光記録媒体を読み出し専用光記録媒体とするための所定の処理が必要なフォーマットでデータが記録され、既に前記所定の処理されているか否かを検出する記録状態検出手段と、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が多層構造のものか否かを判別する多層判別手段と、
前光記記録媒体の空き容量を検出する空き容量検出手段と、
前記記録状態検出手段からの検出結果と、前記多層判別手段からの判別結果と、前記空き容量検出手段からの検出結果とを通知するようにする通知手段と
を備えることを特徴とする。
【0023】
この請求項1に記載の発明の情報記録装置によれば、種類判別手段により、光記録媒体が、例えば、読み出し専用のものか、追記型のものか、書き換え可能型のものかが判別されるとともに、追記型、あるいは、書き換え可能型の光記録媒体であると判別された場合には、当該光記録媒体を読み出し専用の光記録媒体にするための所定の処理(DVDの場合で言えば、DVDビデオフォーマットにおけるファイナライズ処理)が必要なフォーマットでデータが記録され、当該所定の処理が既にされているか否かが記録状態検出手段により検出される。
【0024】
さらに、多層判別手段により多層の光記録媒体か否かが判別されるとともに、空き容量検出手段により、当該光記録媒体の空き容量が検出される。そして、少なくとも、記録状態検出手段の検出結果と、多層判別手段の判別結果と、空き容量検出手段からの検出結果とが、通知手段を通じてユーザに通知される。
【0025】
これにより、読み出し専用の光記録媒体にするための所定の処理が必要な記録フォーマットでデータが記録される光記録媒体か否か、当該所定の処理が必要な記録フォーマットでデータが記録される光記録媒体の場合には、当該所定の処理が既に行われた光記録媒体か否か、さらに単層光記録媒体か多層記録媒体かの別、および、当該光記録媒体の空き容量がユーザに通知され、ユーザは、当該光記録媒体を適正に用いることができるようにされる。
【0026】
すなわち、読み出し専用の光記録媒体にするための所定の処理が既に行われている光記録媒体を当該所定の処理されていない光記録媒体と間違えたり、単層と2層を間違えたりすることを防止し、データの記録可能であると思っていたのに、実は記録ができなかったり、空き容量を勘違いするなどの不都合を防止することができる。
【0027】
また、請求項2に記載の情報記録装置は、請求項1に記載の情報記録装置であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものか否かを判別する両面判別手段と、
前記両面判別手段により、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものであると判別された場合に、前記光記録媒体のいずれの使用面が、データの書き込み/読み出しの対象になっているかを判別する使用面判別手段と
を備え、
前記通知手段は、前記両面判別手段の判別結果と、前記使用面判別手段の判別結果とをも通知するようにすることを特徴とする。
【0028】
この請求項2に記載の情報記録装置によれば、用いる光記録媒体が両面使用可能なものか否かが両面判別手段により判別され、また、両面使用可能なものである場合には、どちらの面が使用するようにされているかが使用面判別手段により判別され、これらの情報も通知手段を通じてユーザに通知される。
【0029】
これにより、両面使用可能な光記録媒体か否か、両面使用可能な光記録媒体である場合には、どちらの面が使用の対象になっているかをもユーザに通知することができるようにされる。したがって、ユーザは用いる光記録媒体についての正確な情報を得て、当該光記録媒体を適正に用いることができるようにされる。すなわち、片面光記録媒体と両面記録媒体とを間違えることを防止し、使用面を間違えることを防止することができる。
【0030】
また、請求項3に記載の発明の情報記録装置は、請求項1または請求項2に記載の情報記録装置であって、
前記光記録媒体のサイズを検出するサイズ検出手段を備え、
前記通知手段は、前記サイズ検出手段により検出された前記記録媒体のサイズをも通知することを特徴とする。
【0031】
この請求項3に記載の発明の情報記録装置によれば、サイズ検出手段により、用いる光記録媒体のサイズが検出され、この検出された光記録媒体のサイズも通知手段を通じてユーザに通知される。ここで、光記録媒体のサイズは、例えば、DVDの場合には、12cmDVD、8cmDVD等、その光記録媒体の外形サイズである。
【0032】
これにより、用いる光記録媒体のサイズをもユーザに通知することができるようにされる。したがって、ユーザは、用いる光記録媒体についての正確な情報を得て、当該光記録媒体を適正に用いることができるようにされる。すなわち、用いる光記録媒体のサイズを間違えることを防止することができる。
【0033】
また、請求項4に記載の発明の情報記録装置は、請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報記録装置であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いるレーザー光の波長域を特定する特定手段とを備え、前記通知手段は、前記特定手段により特定された書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域をも通知することを特徴とする。
【0034】
この請求項4に記載の発明の情報記録装置によれば、用いる光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いられるレーザー光の波長域が特定手段により特定され、この特定手段においての特定結果についても、通知手段を通じてユーザに通知される。
【0035】
これにより、用いる光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いられるレーザー光の波長についての情報もユーザに通知することができるようにされる。したがって、ユーザは、用いる光記録媒体についての正確な情報を得て、当該光記録媒体を適正に用いることができるようにされる。
【0036】
すなわち、記録に用いるレーザー光の波長が異なれば、記録容量もことなるが、これをユーザが明確に意識できるようにすることができるようにされ、波長の異なる2つ以上のレーザー光をデータの書き込みに用いることが可能な記録装置であっても、空き容量などを間違えて把握してしまうことを防止することができる。
【0037】
また、請求項5に記載の発明の情報記録装置は、請求項4に記載の情報記録装置であって、
前記通知手段は、前記特定手段により特定された書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域と同一波長域内の色表示によって、書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域を通知することを特徴とする。
【0038】
この請求項5に記載の発明の情報記録装置によれば、特定手段による特定結果は、色表示により通知するようにされる。これにより、ユーザは、視覚を通じて直感的に、用いる光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いられるレーザー光の波長域を知ることができるようにされ、用いる光記録媒体についての正確な情報を得て、当該光記録媒体を適正に用いることができるようにされる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明による装置、方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、記録媒体としてDVDを用いるデジタルビデオカメラ(DVDデジタルビデオカメラ)に、この発明による装置、方法を適用した場合を例にして説明する。
【0040】
なお、以下に説明する実施の形態のDVDデジタルビデオカメラは、後述もするように、再生機能をも備えるものであり、また、データの書き込み/読み出しに用いるレーザー光源として、赤色レーザー光と青色レーザー光の2つの波長の異なるレーザー光を用いることができるものである。
【0041】
そして、以下に説明する実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいて用いることが可能なDVDは、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RWと、これらの単層片面ディスク、単層両面ディスク、2層片面ディスク、2層両面ディスク、さらにこれらの赤色レーザー用ディスク、青色レーザー用ディスクを用いることができるものである。また、用いることが可能なサイズのDVDも1種類だけでなく、例えば、12cmDVD、8cmDVD、8cm以下のサイズのDVDなどを用いることができるものである。
【0042】
図1は、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラを説明するためのブロック図である。図1に示すように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラは、情報処理部1とDVDドライブ2とが同一筐体中に設けられて構成されたものである。以下においては、情報処理部1と、DVDドライブ2とに分けて、その構成と動作について説明する。
【0043】
[情報処理部(ホスト装置部)1について]
まず、ホスト装置部としての機能を有する情報処理部1について説明する。図1に示すように、情報処理部1は、カメラ部11、カラーLCD(Liquid Crystal Display)12、ビデオ/オーディオインターフェース部(以下、ビデオ/オーディオI/F部という。)13、圧縮/伸張信号処理部14、データ制御部15、ドライブ制御部16、外部機器インターフェース部(以下、外部機器I/Fという。)17、システム制御部18、プログラムメモリー19、ユーザインターフェース部(以下、ユーザI/F部という。)20を備えたものである。
【0044】
ビデオ/オーディオI/F部13、圧縮/伸張信号処理部14、データ制御部15のそれぞれには、図1に示すように、主に作業領域として用いられる、スクリーンメモリー13M、圧縮/伸張メモリー14M、データメモリー15Mが設けられている。
【0045】
そして、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラの情報処理部1において、システム制御部18は、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラの各部を制御するものであり、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)や作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)、設定パラメータやその他電源が落とされても保持しておくべき種々のデータを記憶保持するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリーを備えたものである。
【0046】
システム制御部18には、図1に示したように、プログラムメモリー19、ユーザI/F20が接続されている。プログラムメモリー19は、システム制御部18において実行される種々のプログラムや処理に必要なデータが記録されたものである。なお、上述もしたように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラのDVDドライブ2は、赤色レーザー光と青色レーザー光との波長の異なる2つのレーザー光を使い分けることができるものであり、波長の異なるレーザー光を用いてデータが記録されることになる、異なるDVDに対応してファイル管理を行うためのファイルシステムもプログラムメモリー19に用意されている。
【0047】
すなわち、プログラムメモリー19には、赤色レーザー用として、DVDビデオフォーマットのUDFブリッジファイルシステム、DVDビデオレコーディングフォーマットのUDFファイルシステム、また、青色レーザー用として、DVDブルービデオフォーマットのUDFファイルシステム、DVDブルービデオレコーディングフォーマットのUDFファイルシステムなどが搭載されている。
【0048】
また、ユーザI/F20は、複数のファンクションキーやボタンスイッチ、スライドキーなどからなり、撮影開始や撮影終了、再生開始や再生終了などのユーザからの種々の指示入力を受け付けて、これをシステム制御部18に通知することができるものである。これにより、システム制御部18は、ユーザからの指示入力に応じて各部を制御することにより、ユーザの指示に応じた処理を行うことができるようにされる。
【0049】
そして、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、図1に示したように、カメラ部11と、カラーLCD12とがビデオ/オーディオI/F部13に接続するようにされている。
【0050】
カメラ部11は、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等を備え、レンズを通ってきた被写体の画像をCCDによってアナログ映像信号に変換し、これを後段の回路部に供給する。また、カメラ部11の近傍には、図示しないがマイクロホンが設けられており、撮影時に音声を収音し、収音した音声を電気信号に変換して取り込むこともできるようにされている。
【0051】
カラーLCD12は、カメラ部11が捉えている画像やDVDドライブ2に装填されたDVDから読み出された映像データによる再生画像をカラー表示するようにするものである。また、例えば、カラーLCD12の近傍には、図示しないがスピーカが設けられ、マイクロホンで収音された音声や、DVDドライブ2に装填されたDVDから読み出された音声データによる再生音声が放音するようにされている。
【0052】
ビデオ/オーディオI/F部13は、カメラ部11からのアナログ映像信号やマイクロホンからのアナログ音声信号を受け付けて、これらを自機において処理可能な形式のデジタル信号に変換し、これら変換後の映像データ、音声データを後段の圧縮/伸張信号処理部14に供給する。このように、ビデオ/オーディオI/F部13は、カメラ部11などからの映像や音声を自機に取り込む機能を有している。
【0053】
また、ビデオ/オーディオI/F部13は、圧縮/伸張信号処理部14からの伸張処理された映像データ、音声データをアナログ信号に変換し、アナログ映像信号をカラーLCD12に供給するとともに、アナログ音声信号をスピーカに供給する。このように、ビデオ/オーディオI/F部13は、映像や音声を自機から出力する機能を有している。
【0054】
圧縮/伸張信号処理部14は、ビデオ/オーディオI/F13からの映像データ、音声データを所定の方式でデータ圧縮して、データ圧縮後の映像データ、音声データを後段のデータ制御部15に供給したり、また、データ制御部15からのデータ圧縮されている映像データ、データ圧縮されている音声データを伸張して、データ伸張後の映像データ、音声データをビデオ/オーディオI/F部13に供給したりする。
【0055】
なお、圧縮/伸張信号処理部14において用いられるデータ圧縮方式は、静止画の場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)とその機能が発展した将来の代替えとなる方式、動画の場合はMPEG2とその機能が発展した将来の代替えとなる方式などである。もちろん、これらの方式に限ることなく、種々の方式を用いることも可能である。
【0056】
データ制御部15は、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)などにより構成されるデータメモリー15Mをバッファメモリーとして用い、非同期であるDVDデジタルビデオカメラと、このDVDデジタルビデオカメラに装填されたDVDとの間における映像データ、音声データについての時間軸補正を行うようにしている。
【0057】
したがって、カメラ部11を通じて得た映像データや音声データをDVDドライブ2に装填されたDVDに記録する場合には、圧縮/伸張信号処理部14からのデータが、データ制御部15を通じてデータメモリー15Mに記録されるとともに、データメモリー15Mに先に記録されているデータがデータ制御部15により読み出されてドライブ制御部16に供給され、後述するように、DVDドライブ2に装填されたDVDに記録されることになる。
【0058】
また、ドライブ制御部16を通じて供給されるDVDドライブ2に装填されたDVDから読み出された映像データ、音声データは、データ制御部15を通じてデータメモリー15Mに記録されるとともに、データメモリー15Mに先に記録されているデータがデータ制御部15により読み出されて圧縮/伸張信号処理部14に供給され、上述もしたように、データ伸張、デジタル/アナログ変換されて、出力するようにされる。
【0059】
このように、データメモリー15Mは、いわゆるファースト−イン・ファースト−アウト(First In First Out)形式で使用され、例えばカメラ部11から供給される時間的に連続する映像データや音声データを途切れることなく、DVDドライブ2に装填されたDVDに記録したり、また、DVDドライブ2に装填されているDVDに記録されている時間的に連続する映像データや音声データを途切れることなく再生したりすることができるようにしている。
【0060】
そして、ドライブ制御部16は、DVDドライブ2との接続インターフェースであり、この実施の形態においては、例えば、光ディスクドライブ用コマンド標準であるいわゆるMt.Fujiマルチメディアコマンドセットを実装するATAPIインターフェースである。
【0061】
なお、Mt.Fujiマルチメディアコマンドセットの正式名称は、SFF8090i v5 Small Form Factor Comittee Specification of:Mt.Fuji Commands forMutimedia Devicesである。
【0062】
もちろん、インターフェースは、これに限るものではなく、シリアル形式への発展型インターフェース、無線通信型インターフェースなどの、光ディスク用のパケットコマンドを使用することができる種々のインターフェースやその他のインターフェースを用いるようにすることができる。
【0063】
そして、上述もしたように、データ制御部15からのデータは、ドライブ制御部16を通じて、DVDドライブ2に供給されて、DVDドライブ2に装填されたDVDに記録されることになる。また、DVDドライブ2に装填されたDVDから読み出されたデータは、ドライブ制御部16を通じてデータ制御部15に供給され、上述したように、データ制御部15、圧縮/伸張信号処理部14、ビデオ/オーディオI/F部を通じて再生するようにされる。
【0064】
また、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラは、外部機器I/F部17を備えている、この外部機器I/F部は、例えば、パーソナルコンピュータなどの外部機器との接続を可能にするものであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)回路である。この外部機器I/F部17を用いる場合には、データ制御部15とドライブ制御部16、あるいは、ドライブ制御部16を通じてデータのやり取りを行うことができるようにされる。
【0065】
[DVDドライブ2について]
次に、DVDドライブ2について説明する。図2は、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラに搭載されたDVDドライブ2を説明するためのブロック図である。図2に示すように、DVDドライブ2は、ファームウエア制御部21、ホストインターフェース部(以下、ホストI/F部という。)22、パケットデバイス情報部23、メモリー制御部24、ドライブキャッシュメモリー25、書き込み/読み出し部26、光ヘッド部(OPD:Optical Pickup Device)27、ディスク検出部28を備えやものである。また、図2において、DVD30は、DVDドライブ2に装填された光記録媒体(DVD)を示している。
【0066】
図2において、ホストI/F部22は、ホスト装置部である情報処理部1のドライブ制御部16とATAPIインターフェースで接続され、情報処理部1との間で、データの送受を行うようにするものである。パケットデバイス情報部23は、ホストI/F部22を通じて、情報処理部1との間で、上述したMt.Fujiコマンドセットに対応するコマンド等のデータのパケット転送を非同期ハンドシェークで行うようにするものである。
【0067】
そして、情報処理部1からのデータをDVD30に記録する場合には、情報処理部1からのデータは、ホストI/F部22を通じてメモリー制御部24に供給される。メモリー制御部24は、ドライブキャッシュメモリー25をバッファメモリーとして用いて、データが途切れることがないようにして、書き込み/読み出し部26に供給する。
【0068】
書き込み/読み出し部26は、データの記録時においては、CRC(Cyclic Redundancy Check)エラー訂正符号の付加、変調処理を行って記録用信号を形成して、形成した記録用信号を光ヘッド部27に供給する。光ヘッド部27は、書き込み/読み出し部26からの記録用信号に応じた記録用のレーザー光を、装填されたDVD30に照射することにより、DVD30に記録用信号を記録するようにする。
【0069】
また、データの再生時においては、光ヘッド部27は、DVD30に読み出し用のレーザー光を照射し、その反射光を受光して電気信号に変換し、これが書き込み読み出し部26に供給される。この場合、書き込み/読み出し部26は、光ヘッド部27からの電気信号について、復調処理、CRCエラー訂正符号のデコード処理とエラー訂正などを行い、復調後のデータをメモリー制御部24を通じてホストI/F部22に供給する。そして、復調されたデータは、ホストI/F部22を通じて情報処理部1に供給される。
【0070】
また、DVDドライバ2には、DVDが装填されたときに、光ヘッド部27から照射したレーザー光の反射光を電気信号に変換して得られた信号の供給を受けて、装填されたDVDの識別情報を読み取ることによって、ディスク種類などの情報を読み取るようにするディスク検出部28が設けられている。
【0071】
また、ディスク検出部28からの検出結果の供給を受けて、DVDの種類などを判別するファームウエア制御部21がある。ファームウエア制御部21においての判別結果は、ホストI/F部22を通じてホスト装置部である情報処理部1にハンドシェークプロトコルで通知される。また、ファームウエア制御部21は、DVDドライブの各部を制御するシステムコントローラとしての機能をも有している。
【0072】
また、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいて、光ヘッド部27は、上述もしたように、装填されたDVDに応じて、従来からの赤色レーザー光(例えば、波長650nm)と、青色レーザー光(例えば、波長405nm)との波長の異なる2つのレーザー光を使い分けることができるものである。
【0073】
そして、詳しくは、後述するように、DVDドライブ2に装填されたDVDの種類などの用いられるDVDに関する情報が、情報処理部1のシステム制御部18によって制御されるビデオ/オーディオI/F部13を通じて、カラーLCD12の表示画面に表示され、当該DVDデジタルビデオカメラのユーザに通知するようにされる。
【0074】
なお、上述もしたように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RWと、これらの単層片面ディスク、単層両面ディスク、2層片面ディスク、2層両面ディスク、さらにこれらの赤色レーザー用ディスク、青色レーザー用ディスクを用いることができるものである。また、用いることが可能なサイズのDVDも複数である。
【0075】
また、上述の各DVDの場合には、ディスクの種類を識別するための識別情報は、ディスクの反射層に記録されている。また、識別情報をバーストカッティングによって記録するようにしたディスクも考えられており、このようなバーストカッティングによって識別情報が記録されたDVDの利用も可能である。
【0076】
この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、DVDドライブ2のディスク検出部28、ファームウエア制御部21の機能によって、装填されたDVDが上述したどの種類のDVDであり、その空き容量はどれ位か、さらに、DVDビデオフォーマットでデータが記録されている場合には、ファイナライズの有無をも検出し、これらのDVDに関する情報(用いる光記録媒体に関する情報)をカラーLCD12を通じてユーザに対し、視認性よく通知することができるようにしている。
【0077】
[DVDの種類とその判別方法について]
次に、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいて利用可能なDVDメディアであるDVD‐ROM、DVD−R、DVD−RW、バーストカッティングをメディア識別情報に使用するDVDのそれぞれの判別の仕方について説明する。
【0078】
[DVDの基本的な物理構造について]
図3は、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RWの基本的な物理構造を説明するための図である。図3(a)に示すように、DVD−ROMは、内周側より外周側に向かって、読み出し領域、管理データ領域、リードインエリア、ファイルシステム情報領域、データ領域、リードアウト領域、終端領域が設けられる。
【0079】
また、図3(b)に示すように、DVD−R、DVD−RWの場合には、基本的には、DVD−ROMと同様の物理構成を有するが、読み出し領域と管理データ領域とに挟まれた部分に、ビーム強度テスト領域が設けられている点がDVD−ROMの場合と異なる。
【0080】
そして、リードインエリアの直後のファイルシステム情報領域の先頭は、物理セクタ番号(PSN:Physical Sector Number)=30000h(hは、16進数(Hexadecimal Numbers)を意味するものである。以下同じ。)論理セクタ番号(LSN:Logical Sector Number)=00000hである。
【0081】
この物理セクタ番号=30000h番地より前のリードインエリア等の領域は、DVDドライブ2のファームウエア制御部21などによって、その領域に記録されているデータを読み取ることができる領域である。このリードインエリアを含み、それよりも内周側の領域には、情報処理部1やDVDドライブ2において利用される種々のデータが記録されている部分である。そして、物理セクタ番号=30000h以降のデータ領域に、ユーザによって用いられる映像データや音声データ等の種々のユーザデータ記録される。
【0082】
そして、DVD−ROMは、読み出し専用のディスクであるので、情報処理部1、DVDドライブ2で用いられる種々のデータや、映像データや音声データなどのデータが予め記録されている。また、DVD−RやDVD−RWの場合には、
追記記録、あるいは、書き換えが可能であるが、例えば、ディスクの種別を示す識別情報などのいわゆる固定情報は、リードインエリア内のいわゆるエンボス領域に予め記録されている。
【0083】
ここで、図3(c)に示すように、リードインエリアの内部には、リファレンスコードゾーン、バッファゾーンに続き、コントロールデータゾーンが存在する。このコントロールデータゾーンは、今後のDVD−R、DVD−RW、+RWメディアでは共通して製造時にディスクの種別識別情報などがエンボス記録されて読み取り可能となる部分である。
【0084】
そして、コントロールデータゾーン内部には、2kバイトセクタ16個のコントロールデータブロックが存在し、その第1番目のセクタ0の物理フォーマット情報フィールドには、物理フォーマット情報として、バイト0からバイト15までの16バイト分がエンボス記録されてあって、バイト0の上位4ビットでブックタイプ(Book Type)、バイト1の上位4ビットでディスクサイズ、バイト2のビット6、ビット5でディスクの層の数が示される。
【0085】
バイト0の上位4ビットのブックタイプの定義は次のようになされている。なお、この明細書において、例えば0000bのように、0または1の後の文字bは、その前の0と1との一方あるいは両方からなる数字列が、2進数(Binary Numbers)であることを意味するものである。
0000b DVD−ROM
0001b DVD−RAM
0010b DVD−R
0011b DVD−RW
1001b DVD+RW。
【0086】
なお、これ以外のコードを設けることによって、あるいは、青色レーザー用DVDであることを示す情報を別に設けることによって、青色レーザー用のDVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+RWのそれぞれについても識別可能なようにすることができる。したがって、従来からの赤色レーザー用のDVDと青色レーザー用のDVDについても判別可能となる。
【0087】
また、バイト1の上位4ビットのディスクサイズ(Disk Size)の定義は次のようになされている。
0000b 12cm径ディスク
0001b 8cm径ディスク
その他 予約。
【0088】
ここで、例えば8cmよりも小径な新たなディスクの規格が提案され承認された場合であっても、予約されたコードを用いるようにし、このフィールドのビット列の読み取りでディスクサイズが判別可能となる。例えば、「0010b 所定径(例えば6cm)の小径ディスク」というように定義するようにすればよい。
【0089】
さらに、バイト9〜バイト11までの3バイトには、全データエリアの終端物理セクタ番号が記入されている。バイト13〜バイト15までの3バイトには、レイヤ0、すなわち実施例の第1層の終端物理セクタ番号が記録されている。これらの情報を用いることによって、記憶容量を正確に知ることができる。
【0090】
また、多層DVDであるかどうかの判別、また、多層DVDである場合の記録方式がOTP(Opposite Track Path)またはPTP(Parallel Track Path)のどちらに対応するディスクであるかについても、DVDから読み取られる情報に基づいて判別することが可能である。
【0091】
ここで、OPT記録方式は、2層目においては、DVDの内周側から外周側(内側から外側)に向かってデータを記録し、1層目においては、DVDの外周側から内周側(外側から内側)に向かってデータを記録するというように、1層目と2層目とでデータの記録方向が異なる方式である。
【0092】
また、PTP記録方式は、1層目、2層目ともともにDVDの内周側から外周側(内側から外側)というように、1層目、2層目とも、データの記録方向が同一となる記録方式である。そして、OPT方式よりもPTP方式の方が、用いる層の切り換え時に、光ヘッド部27の移動などのために時間がかかる。
【0093】
また、片面DVDか両面DVDかの別についても、DVDから読み取られる情報に基づいて判別することが可能であり、また、両面記録のDVDである場合には、A面(表面)、B(裏面)のいずれを用いているかを知ることもできるようにされる。
【0094】
このように、DVDのリードインエリアに予め記録された識別情報等に基づいて、用いるDVDについての種類、サイズ、記憶容量、単層記録DVDか2層記録DVDか、2層記録DVDである場合には、記録方式がOPT方式かPTP方式か、また、片面記録DVDか両面記録DVDか、両面記録DVDである場合には、使用しているのはA面かB面かの別(使用面の別)、さらに赤色レーザー用か青色レーザー用かについても判別することができるようにされる。
【0095】
[DVD−ROMについて]
次に、この実施の形態において利用可能な種類の異なるDVDのそれぞれについて説明する。まず、次に、DVD−ROMについて説明する。図4は、DVD−ROMの物理フォーマットについて説明するための図である。図4Aに示すように、DVD−ROM100は、その中央に再生機のスピンドルモータに固定するためのセンターホールHを有し、内周側か順に、読出領域101、データ領域DT、終端領域109が設けられている。
【0096】
データ領域DTには、図4Bに示すように、内周側から管理データ領域102、リードインエリア103、VOL(ボリューム)情報領域104、File Sys(ファイルシステム)情報領域105、VMG(Video Manager)情報領域106、VTS(Video Title Set)領域107(1)、107(2)、…、リードアウトエリア108、終端領域109が設けられる。
【0097】
VMG情報領域106は、図4Bに示すように、VMGI(Video Manager Information)領域、メニューVOBS(Video Object Set)領域、Bup(Backup)VMGI領域からなるものである。また、VTS領域107(1)、107(2)、…は、映像情報や音声情報が記録されている部分であり、VTS領域107(1)、107(2)、…のそれぞれが識別番号を有し、別個に管理されている。
【0098】
なお、VTS領域107(1)、107(2)、…のそれぞれは、例えば、映画や放送番組などの製作者が視聴者に提示しようとする1つの作品の映像情報と音声情報、あるいは1つの作品を複数の部分に分けた場合の各部分の映像情報と音声情報とを1まとまりにした1タイトル分の情報を有するものである。
【0099】
そして、DVD−ROM100の最内周側に位置する読出領域101には、メディア種別を示す種別識別コードなど、当該メディアに関する情報が記録されており、管理データ領域102には、他のディスクと自ディスクとを区別する識別情報やその他必要となる情報が記録されている。
【0100】
また、リードインエリア103には、再生時に読み出される情報であって、記録されている情報の開始位置情報等が記録されており、ボリューム情報領域104には、DVD−ROM100に記録されている情報全体を識別するための情報が記録されている。また、ファイルシステム領域105には、VMG情報領域106、VTS領域107(1)、107(2)、…におけるデータのファイル構造などを示す情報が記録されている。
【0101】
そして、VMG情報領域106には、例えば、VMGI領域に記録された情報全体を管理するための管理テーブル、各タイトルの名前を示すメニュー、それぞれのタイトル(VTS)にアクセスするためのアクセステーブル、および、これらの情報のバックアップ情報などが記録されており、最外周側のリードアウトエリア108には、記録されている情報の再生を終了させる際に読み出される終了情報などが記録されている。
【0102】
そして、図4Bにおいて、論理セクタ番号(LSN)=00000h以前、物理セクタ番号(PSN)=30000h以前のエリアであって、DVDドライブ2のファームウエア制御部21において把握可能な読出領域の種別識別コードに基づいて、ディスクの種別を判別することができる。
【0103】
また、論理セクタ番号(LSN)=00000h、物理セクタ番号(PSN)=30000h以前のエリアの記録層の反射信号レベルが、DVD−ROMに比較して、DVD−R、DVD−RWの方が数十パーセント低いことを利用し、赤色レーザーで管理データ領域102の情報を読み取るようにし、その読み取り信号レベル(管理データ領域102からの反射光のレベル)に基づいて、ROMディスクか、それ以外のディスクかを識別することもできる。
【0104】
このように、DVD−ROMの場合には、最内周側の読出領域101の種別識別コードに基づいても、用いるDVDについての種類、サイズ、単層記録DVDか2層記録DVDか、2層記録DVDである場合には、記録方式がOPT方式かPTP方式か、また、片面記録DVDか両面記録DVDか、両面記録DVDである場合には、使用しているのはA面かB面かの別(使用面の別)、赤色レーザー用のDVD−ROMか、青色レーザー用のDVD−ROMか等を判別するための情報を得ることができる。また、管理データ領域102からの反射光のレベルによっても、DVD−ROMか、それ以外のディスクかを識別することもできるようにされる。
【0105】
[DVD−Rについて]
次に、DVD−Rについて説明する。図5は、DVD−Rの物理フォーマットについて説明するための図である。図5Aに示すように、DVD−R200は、その中央に再生機、あるいは、記録機のスピンドルモータに固定するためのセンターホールHを有し、内周側か順に、読出領域201、記録可能領域DD、終端領域208が設けられている。
【0106】
記録可能領域DDには、図5Bに示すように、内周側からビーム強度テスト領域202、管理データ領域203、リードインエリア204、ファイルシステム情報領域205、データ領域206、リードアウトエリア208、終端領域208が設けられる。
【0107】
そして、DVD−R200の場合にも、読出領域201には、メディア種別を示す種別識別コードなど、当該メディアに関する情報が記録されている。また、ビーム強度テスト領域202には、記録に用いられるレーザー光(レーザービーム)の強度を設定するためのテスト時にテスト情報が記録される。管理データ領域203には、設定されたレーザー光の強度のデータや、記録過程において保持しておく必要の生じた情報が記録するようにされる。
【0108】
また、リードインエリア204には、DVD−R200に記録された記録情報の再生を開始する際に読み出される開始情報などが情報の記録過程において記録するようにされている。また、ファイルシステム情報領域205には、記録情報のファイル構造を示す情報などが記録される。
【0109】
また、データ領域206には、画像データや音声データ等の実際の記録情報が記録され、リードアウトエリア207には、記録された情報の再生を終了する場合に読み出される終了情報などが画像データや音声データなどの記録情報の記録過程において記録するようにされている。
【0110】
そして、DVD−R200の場合にも、図4を用いて上述したDVD−ROM100の場合と同様に、論理セクタ番号(LSN)=00000h、物理セクタ番号(PSN)=30000h以前の領域の読出領域201に記録されている種別識別コードに基づいて、用いるDVDについての種類、サイズ、記憶容量、単層記録DVDか2層記録DVDか、2層記録DVDである場合には、記録方式がOPT方式かPTP方式か、また、片面記録DVDか両面記録DVDか、両面記録DVDである場合には、使用しているのはA面かB面かの別(使用面の別)、さらに赤色レーザー用か青色レーザー用かについても判別することができるようにされる。
【0111】
また、管理データ領域203の識別情報領域2031に記録される識別情報に基づいて、当該ディスクがDVD−Rか否かを識別したり、また、管理データ量域203からの反射光のレベルに基づいて、DVD−ROMか、それ以外かを識別したりすることもできるようにされる。
【0112】
そして、DVD−Rの場合、上述したファイナライズ処理の必要な、DVDビデオフォーマットで情報が記録される場合が多いと考えられるため、ファイナライズ処理されたDVD−Rか否かを判別するようにもしている。図6は、DVD−RにDVDビデオフォーマットで画像データや音声データなどを記録するようにした場合を説明するための図である。図6において、図6Aがファイナライズ処理前の状態を、また、図6Bがファイナライズ処理後の状態を示している。
【0113】
DVD−RにDVDビデオフォーマットでデータを記録する場合には、ファイナライズ処理により、ボリューム情報、ファイルシステム情報、VMG情報といった情報を記録するための未記録状態の領域である予約領域205が予め設けられる。予約領域205より内周側には、DVDドライブ2のファームウエアによってのみ利用される読出領域201、ビーム強度テスト領域202、管理データ領域203、リードインエリア204が設けられることは、図5を用いて上述した通りである。
【0114】
そして、情報の記録時には、データ領域206に、図4を用いて上述したDVD−ROM100の場合と同様に、タイトル毎に、画像データや音声データのまとまりであるVTS#1、VTS#2、…が記録されるとともに、管理データ量域203、リードインエリア204、リードアウトエリア207に必要な情報が記録するようにされる。
【0115】
このようにして、データの記録が終了し、例えば、ユーザからの指示により、あるいは、記録機器から当該DVD−Rが取り出されるようにされた場合には、ファイナライズ処理が行なわれ、図6に示すように、データ領域206に記録されたデータであるVTS#1、VTS#2、…に基づいて、予約領域205に記録される情報である、ボリューム情報、ファイルシステム情報、VMGI、メニューVOBS、バックアップVMGIがDVDドライブ2において形成され、これらの情報がDVD−Rの予約領域205に記録される。
【0116】
このファイナライズ処理を行うことにより、図4に示したDVD−ROMの物理フォーマットと同様に、ボリューム情報と、ファイルシステム情報と、VMGI、メニューVOBS、バックアップVMGIからなるVMG情報とがリードインエリアとデータ領域との間に記録され、DVD−ROM互換ディスクとして、記録に用いた記録機とは別のDVD−ROMドライブで再生することができるようにされる。
【0117】
したがって、図6に示したように、リードインエリア204とデータ領域206との間に設けられる予約領域205に、データが記録されているか否かに応じて、ファイナライズ処理が行われているか否かを判別することが可能となる。この場合、予約領域205に記録されるべき、ボリューム情報、ファイルシステム情報、VMGI、メニューVOBS、バックアップVMGIの全てを確認する必要はなく、例えば、ファイルシステム情報やVMGI情報が存在するか否かを検出することにより、ファイナライズ処理が行われたか否かを判断するようにしてもよい。
【0118】
なお、例えば、DVD−RにDVDビデオフォーマットで情報を記録する場合に、ファイナライズ処理を短時間に正確に行うようにするなどのために、情報の記録時において、記録情報に基づき、VMG情報などのファイナライズ処理において作成する情報を迅速に作成できるようにするための情報であるTempVMGI(仮VMGI)を形成し、これをデータ領域に記録しておくようにすることも考えられる。このように、TempVMGIを用いるようにした場合にも、ディスクの種別などの判別は上述したように行うことが可能である。
【0119】
[DVD−RWについて]
次に、DVD−RWについて説明する。図7は、DVD−RWのリードインエリアの物理構造を説明するための図である。DVD−RWの場合にも、その外観および物理フォーマットの大枠は、図5に示したDVD−Rの場合と同じである。
【0120】
すなわち、DVD−RWの場合にも、ディスクの内周側から外周側に向かって、読出領域201、ビーム強度テスト領域202、管理データ領域203、リードインエリア204、ファイルシステム情報領域205、データ領域206、リードアウトエリア207、終端領域208が設けられる。
【0121】
そして、DVD−RWの場合、図3を用いて概略を説明したが、図7に示すように、そのリードインエリア204には、イニシャルゾーン301、システム予約エリア302、RW−物理フォーマット情報領域303、リファレンスゾーンおよびバッファゾーン304、エンボスビットが記録されるコントロールデータ領域305を有している。
【0122】
そして、図3を用いて概略を説明したように、RW−物理フォーマット情報領域303には、適用されるDVD規格のタイプ(DVDの種類:DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW等)およびパートバージョン、ディスクサイズおよび最大読出レート、ディスク構造(1層ROM/RAMディスク、2層ROM/RAMディスク)、記録密度、読出しパワー、ピークパワー、バイアスパワー、媒体の製造に関する諸情報等が記録されている。
【0123】
また、コントロールデータ領域にも、DVD規格のタイプを示すブックタイプやディスクの層の数などの物理フォーマット情報や、媒体の製造に関する諸情報等がエンボス記録されている。
【0124】
これら、RW−物理フォーマット情報領域やエンボス記録されたコントロールデータ領域の情報を読み取ることにより、図3を用いて上述したように、用いるDVDについての種類、サイズ、記憶容量、単層記録DVDか2層記録DVDか、2層記録DVDである場合には、記録方式がOPT方式かPTP方式か、また、片面記録DVDか両面記録DVDか、両面記録DVDである場合には、使用しているのはA面かB面かの別(使用面の別)、さらに赤色レーザー用か青色レーザー用かについても判別することができるようにされる。
【0125】
[バーストカッティングをメディア識別情報に使用するDVDについて]
次に、ディスクの最内周側にバーストカッティング領域を設け、このバーストカッティング領域にメディア識別情報をバーストカッティングによって記録するようにしたDVD(以下、バーストカッティング領域を有するDVDという)について説明する。なお、このバーストカッティング領域を有するDVD400は、将来の青色波長レーザー対応ディスクが赤色レーザー光、青色レーザー光の両方で反射識別可能なバーストカッティングを使用した場合に対応して、青色レーザー用のDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、赤色レーザー用のDVD−ROM、DVD−R、DVD−RWのいずれにも適用可能なものである。
【0126】
図8は、バーストカッティング領域を有するDVD400について説明するための図である。図8Aに示すように、バーストカッティング領域を有するDVD400は、ディスクの最内周部分にバーストカッティング領域401を設けるようにしたものである。このバーストカッティング領域401の外側には、図8Aに示すように、リードンインエリア(再生専用領域402、記録再生領域403)、 ユーザデータ領域404、リードアウトエリア405が設けられることになる。
【0127】
そして、バーストカッティング領域には、高パワーレーザー光をフォーカスレンズを介して、DVD400の反射層にパルス状に照射して、高パワーレーザー光を照射した部分の反射層を除去することにより、例えば、位相符号化変調(Phase encoding modulation)したストライプ状のデータが記録される。
【0128】
再生時においては、バーストカッティング領域に読み取り用のレーザー光を照射すると、反射層が除去された部分で反射光量が低下するので、反射光量の変化を検出し、この変化を2値化して、位相符号化復調(Phase encoding modulation)することにより、データを読み取ることができる。
【0129】
このように、バーストカッティング領域にディスクの種類等を識別するための識別コードをバーストカッティングにより記録しておくことにより、このバーストカッティング領域のデータを読み出すことによって、識別コードを取得し、そのディスクの種類、すなわち、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RWの内のどれであり、記録フォーマットはファイナライズ処理を必要とするフォーマットか、ファイナライズ処理済か、単層記録DVDか2層記録DVDか、片面記録DVDか両面記録DVDか、赤色レーザー用なのか青色レーザー用なのかなどを識別することができるようにされる。
【0130】
なお、バーストカッティング領域401には、図8B(a)に示すように、記号SYで示される同期コードによって、記号DATA0、DATA1、…で示されるデータが記録するようにされ、さらに、読み取り率を良好に保つために、記号EDCで示されるエラー検出コード、記号PARITY0で示されるエラー訂正コードなどが付加されて記録される。
【0131】
そして、再生する場合には、図8B(b)に示すように、同期コードが除去され、エラー検出コードやエラー訂正コードによって、エラー訂正されたデータ(DATA0、DATA1、…を抽出し、これを用いることができるようにされる。
【0132】
[ディスクの種別判別についてのまとめ]
以上の説明から明らかなように、DVD−ROM、DVR−R、DVD−RWのいずれのディスクの場合にも、論理セクタ番号=00000h以前の領域の読出領域、管理データ領域、あるいは、RW−物理フォーマット情報領域、コントロールデータ領域、あるいは、バーストカッティング領域に記録されている情報に基づいて、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RWの内のどれであり、単層DVDか2層DVDか、片面DVDか両面DVDか、赤色レーザー用DVDなのか、青色レーザー用DVDなのかなどを識別することができるようにされる。たがって、この判別したディスク種別をカラーLCD12などを通じてユーザに通知することが可能である。
【0133】
また、DVDドライブ2においては、例えば、記録済みのデータをたどることにより、あるいは、装填されたDVDディスクの所定の記録情報に基づいて、記録済み容量を検出することが可能である。また、装填されたDVDの総記憶容量は、DVDの所定の領域の情報に基づいて正確に分かるので、この総記憶容量から上述のようにして得られる記録済み容量を減算することにより、当該装填されたディスクの空き容量を算出することが可能である。したがって、この空き容量をも、カラーLCD12などを通じてユーザに通知することが可能である。
【0134】
さらに、DVDビデオフォーマットでデータをDVDに記録した場合には、ファイナライズ処理が実行されたか否かを正確に検出することができるので、ファイナライズ処理が行われたか否かを通知することも可能である。
【0135】
[ディスクの種類の通知について]
そして、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、上述したように、DVDドライバに装填されたDVDにレーザー光を照射し、そのDVDからの反射光を受光することにより得られる情報に基づく、判別結果、検出結果などを、カラーLCD12を通じてユーザに通知するようにしている。
【0136】
具体的には、DVDビデオフォーマットのDVD−Rの場合には、ファイナライズ処理済みか否か、単層片面DVDか、単層両面DVDか、2層片面DVDか、2層両面DVDか、空き容量はどれ位か、赤色レーザー用DVDか、青色レーザー用DVDかなどを通知する情報が、カラーLCD12に表示されて、ユーザに通知される。
【0137】
そして、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラのカラーLCD12は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の色フィルタ、あるいは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の発光体を有するものである。したがって、長波長域(波長:600nm〜780nm、橙、赤といった赤色光)、中波長域(波長:500nm〜600nm、緑、黄といった緑色光)、短波長域(波長:380nm〜500nm、青紫、藍、青といった青色光)の表現が可能なものである。
【0138】
そこで、赤色レーザー用のDVDである場合には、これを長波長域の赤色光の色表示により通知するようにし、また、青色レーザー用のDVDである場合には、これを短波長域の青色光の色表示により通知するようにする。つまり、単に赤の表示、青の表示というのではなく、長波長域の色表示、短波長域の色表示により、ユーザに対して、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラに装填されているDVDが、赤色レーザー用なのか、青色レーザー用なのかを視覚を通じて迅速かつ正確に、また、視認性よく通知することができるようにしている。
【0139】
もちろん、用いるレーザー光の種別だけでなく、空き容量表示やファイナライズの有無についても、できるだけ単純な表示で、ユーザが考えることなく直感的に、しかも正確に認識できるようにしている。
【0140】
図9、図10は、ディスクの種別、空き容量、ファイナライズ有無などを通知する表示の一例を説明するための図である。図9Aに示すように、カラーLCD12の例えば右上端部分などに媒体情報表示アリアGを設け、ここに例えば、使用するDVDの記録済み容量と空き容量とを示す円グラフの形式の容量表示G1、ファイナライズ済み表示G2、記録可能時間表示G3、未ファイナライズ表示G4を表示するようにする。
【0141】
この場合、図9Bに示すように、用いるDVDが赤色レーザー用のものであると判別した場合には、記録済容量に対応する記録済容量表示G11は濃い赤色で表示し、空き容量に対応する空き容量表示G12は薄い赤色で表示する。また、空き容量に応じて、記録可能時間表示G3を表示することにより、ユーザは、後どれ位の記録が可能であるかを明確に知ることができる。
【0142】
また、用いるDVDがDVD−Rである場合には、DVDビデオフォーマットでデータが記録されると判断し、ファイナライズ処理済みであれば、図9Aに示したように、容量表示G1と記録可能時間表示G3とを分断するように、ファイナライズ済表示G2を表示するようにし、ファイナライズ処理が終了していることを示すようにする。
【0143】
また、用いるDVDがDVD−Rである場合であって、ファイナライズ処理済みでない場合には、図9Cに示すように、容量表示G1の例えば左側に未ファイナライズ表示G4を表示するようにすることにより、ファイナライズ処理は行われていないことを通知することができる。
【0144】
なお、ファイナライズ済表示G2、未ファイナライズ表示G4も、用いられるDVDが赤色レーザー用のものであると判別された場合には、赤色で表示するようにしてもよい。もちろん、赤色で表示することなく、他の色の表示でもよい。
【0145】
また、図9Cに示すように、第1タイトル記録済時間表示G111、さらに、もし存在する場合には第2タイトル記録済時間表示G112を表示するようにしてもよい。この場合、第1タイトル記録済時間表示G111、111と第2タイトル記録済時間表示G112と、空き容量表示G12の表示は、用いるDVDが赤色レーザー用のDVDであるときには、赤色で表示するようにするが、その濃淡を変えたり、あるいは、赤色でも色合いを変えたりすることによって、区別できるように表示することができる。
【0146】
また、図9A、B、Cに示すように、容量表示G1の下側には、計算式(残量データ量÷圧縮伸張部においての選択された圧縮モードでの平均ビットレート)で、およその残り記録可能時間を算出し、これを記録可能時間表示G3として表示するようにする。この記録可能時間表示G3をも、赤色DVDの場合には、赤色表示で行うようにしてもよい。もちろん他の色で表示するようにしてもよい。
【0147】
また、ここでは、用いるDVDが赤色レーザー用DVDであると検出された場合を例にして説明した。しかし、用いるDVDが青色レーザー用DVDであると検出された場合には、記録済容量表示G11、空き容量表示G12、第1タイトル表示G111、第2タイトル表示G112、ファイナライズ済表示G2、未ファイナライズ表示G4、記録可能時間表示G3を青色で、濃淡や色合いを変えて表示する。
【0148】
このようにすることによって、媒体情報通知エリアGに表示される画像の表示色によって、用いるDVDが、赤色レーザー用DVDなのか、青色レーザー用DVDなのかをユーザに明確に通知することができる。もちろん、記録済容量表示G11、空き容量表示G12、第1タイトル表示G111、第2タイトル表示G112、ファイナライズ済表示G2、未ファイナライズ表示G4、記録可能時間表示G3の全部を用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて、表示色を変える必要はない。少なくとも必ず表示される容量表示G1をDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて表示色を変えるようにすればよい。
【0149】
このように、用いるDVDが、赤色レーザー用か青色レーザー用かについては、色を用いてユーザに対し通知することができるようにされる。また、使用済容量、空き容量、あるいは、第1タイトル、第2タイトルの記憶容量などは図形表示によって、視認性よくユーザに通知することができる。
【0150】
また、用いるDVDが片面の2層記録用のものである場合には、例えば、容量表示G1の右側半分を1層目の容量表示に用い、左側半分を2層目の容量表示に用いるようにすることもできる。もちろん、容量表示G1の上側半分を1層目の容量表示に用い、下側半分を2層目の容量表示に用いるようにしてもよい。
【0151】
また、用いる記録媒体が両面1層記録の場合には、例えば、容量表示G1の上側半分をA面(第1面)の容量表示に用い、下側半分をB面(第2面)の容量表示に用いるようにすればよい。もちろん、容量表示G1の右側半分をA面(第1面)の容量表示に用い、左側半分をB面(第2面)の容量表示に用いるようにしてもよい。また、例えば、容量表示G1の右側半分をA面の容量表示に用い、左側半分をB面の容量表示に用いるようにしてもよい。
【0152】
また、用いる記録媒体が両面2層記録の場合には、例えば、容量表示G1の上側半分をA面(第1面)の容量表示に用い、その上側半分の部分のさらに半分ずつをA面の1層目の容量表示と、2層目の容量表示に用いるようにする。また、下側半分をB面(第2面)の容量表示に用い、その下側半分の部分のさらに半分ずつをB面の1層目の容量表示と、2層目の容量表示に用いるようにする。また、例えば、容量表示G1の右側半分をA面の容量表示に用い、左側半分をB面の容量表示に用いるようにしてもよい。
【0153】
また、2層DVD、両面DVDの場合には、2つの円グラフ形式の容量表示を設け、円グラフ形式の異なる容量表示によって、1層目と2層目、あるいは、A面とB面とを区別して表示するようにしてもよい。
【0154】
なお、媒体情報通知エリアGは、カラーLCD12の表示画面の右上端部に限ることなく、カラーLCD12の表示画面上の適宜の位置、例えば、左上端部、右下端部、左下端部等の適宜の位置に設けることができる。
【0155】
図10は、容量表示を円グラフの形式ではなく、棒状の表示(バー表示)によって行うようにした場合の例を説明するための図である。この場合には、例えば、図10Aに示すように、カラーLCD12の表示画面の右下端部分に媒体情報通知エリアGGを設け、ここに容量表示GG1、記録可能時間表示GG2を表示するようにする。
【0156】
この場合、用いるDVDが2層記録のものである場合には、図10Aあるいは、図10Bに示すように、容量表示GG1として、第1層目の容量表示GG11と、第2層目の容量表示GG12とをカラーLCD12の横方向に並べて表示するようにする。
【0157】
そして、図10A、Bの場合には、第1層目(Layer0)が記録済であり、第2層目(Layer1)が記録途中であることを示している。この図10A、Bに示す態様の図形表示の場合には、特に、第1層と第2層とにおいて、データがOTP記録される場合には、これをユーザが直感的に認識しやすい態様で通知することができる。
【0158】
また、用いるDVDが2層記録の場合には、図10Cに示すように、容量表示GG1として、第1層目の容量表示GG11と、第2層目の容量表示GG12とをカラーLCDの上下方向に並べて表示するようにする。そして、図10Cの場合には、第1層目(Layer0)が記録済であり、第2層目(Layer1)が記録途中であることを示している。
【0159】
この図10Cに示す態様の図形表示の場合には、特に、第1層と第2層とにおいて、データがPTP記録される場合には、例えば、第2層を映像音声またはデータのアフレコ記録に使用することが多いが、このような場合を、ユーザに対して、直感的に認識しやすい態様で通知することができる。
【0160】
また、用いるDVDが両面の2層記録の場合には、図10Dに示すように、容量表示GG1として、A面の第1層目の容量表示AGG11と、A面の第2層目の容量表示AGG12とを横方向に並べて表示するようにするとともに、B面の第1層目の容量表示BGG11と、B面の第2層目の容量表示BGG12とを横方向に並べて表示するようにする。そして、これら、A面についての表示と、B面についての表示とを上下方向に並べて表示するようにする。
【0161】
図10Dにおいて、A面、B面とも第1層目(Layer0)が記録済であり、第2層目(Layer1)が記録途中であることを示している。この図10Dに示す態様の図形表示の場合には、特に、第1層と第2層とにおいて、データがPTP記録される場合には、第2層を映像音声またはデータのアフレコ記録に使用することができるようにされ、ユーザにとっては、ディスクの空き容量を直感的、認識しやすい態様で通知することができる。
【0162】
また、図10Dに示すように、当該記録媒体にはDVDデジタルフォーマットでデータが記録するようにされた場合には、ファイナライズ済表示GG2を表示したり、また、図示しないが、ファイナライズ済表示GG2とは異なる位置、例えば、容量表示GG1の上側、左側、右側といった位置に未ファイナライズ表示GG4を表示したりすることもできる。
【0163】
なお、この図10に示した例の場合にも、媒体情報通知エリアGGは、カラーLCD12の表示画面の右下端部に限ることなく、カラーLCD12の表示画面上の適宜の位置、例えば、左上端部、左下端部、右上端部等の適宜の位置に設けることができる。
【0164】
また、用いるDVDが、DVD−ROMの場合には、そもそもデータは記録できないのでファイナライズ処理が行われることはなく、また、DVD−RWの場合には、DVDビデオレコーディングフォーマットが用いられることが多く、ファイナライズ処理を行う必要もないので、図9Bや図10A、B、Cに示したように、ファイナライズ済表示や未ファイナライズ表示画表示されない表示態様となる。
【0165】
また、この図10の表示態様の場合にも、例えば図10Aに示すように、記録可能時間表示を行うようにすることもできる。この場合の記録可能時間は、上述もしたように、計算式(残量データ量÷選択された圧縮モードでの平均ビットレート)でのおよその残り記録可能時間を計算することができる。
【0166】
また、DVD−ROMの場合には、データの追加記録はできないので、容量表示G1は、演奏済み容量表示と残り演奏容量とからなる演奏チャプタ表示となり、記録可能時間表示G3は、演奏残り時間表示となる。
【0167】
また、図9、図10において、記録容量表示、空き容量表示のそれぞれは、(記録済容量÷総記憶容量)、あるいは、(空き容量÷総記憶容量)で得られる値に基づいて表示するようにすればよく、計算結果についても、例えば10%単位切り上げで得られる値を用いるようにするなどのことが可能である。
【0168】
また、この図10に示した表示態様の場合にも、用いるDVDが赤色レーザー用か、青色レーザー用かに応じて、表示色を赤色帯域と青色帯域とに分けて表示するようにすることによって、用いるDVDが赤色レーザー用か、青色レーザー用かを視認性よく通知することができる。
【0169】
また、図9に示した容量表示G1のたとえば中心部分などの一部分を、用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて色分けするようにしたり、あるいは、図9、図10に示した媒体情報通知エリアG、GGの背景を用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて色分けするようにしてもよい。
【0170】
また、用いるDVDが赤色レーザー用である場合には“Red”、“赤”、“R”等の文字を表示し、青色レーザー用である場合には、“Blue”、“青”、“B”等の文字を表示して、ユーザに通知するようにしてもよい。
【0171】
この他、カラーLCD12の表示エリアの縁部分を用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて赤色帯域の表示色や青色帯域の表示色で縁取りしたりするなど、カラーLCD12のいずれかの部分に用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じた色表示を行うようにしてもよい。
【0172】
すなわち、図9、図10に示したように、図形や絵の色を変えることにより、あるいは、文字や記号により、用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かを明確に通知するようにする。もちろん、文字や記号をDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かに応じて異なる色で表示するようにしてもよい。
【0173】
また、図形、絵、文字、記号に色を施す場合には、用いるレーザー光の波長と同一の波長の色を用いてもよいが、例えば、用いるDVDが赤色レーザー用の場合には、上述もしたように、赤色帯域の色(長波長域(波長:600nm〜780nm、橙、赤といった赤色光))を用い、用いるDVDが青色レーザー用の場合には、青色帯域の(短波長域(波長:380nm〜500nm、青紫、藍、青といった青色光))を用いるようにすればよい。すなわち、ユーザが一見して用いるDVDが赤色レーザー用か青色レーザー用かを認識できる色を用いるようにすればよい。
【0174】
また、記録媒体情報表示領域G、GGへの情報の表示は、ユーザからの指示に応じて、表示したり、表示しないようにしたりすることができるようにされる。これによって、必要なときに、ユーザはいつでもDVDデジタルビデオカメラに装填されたDVDについての情報を知ることができるようにされる。
【0175】
このように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、自機に装填されたDVDについての種々の情報を取得し、ユーザに対して視認性よく通知することができるようにされる。
【0176】
[DVDデジタルビデオカメラの具体的な動作について]
次に、上述したように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいて行われるディスクに関する情報(媒体情報)を通知する場合の処理について、図11〜図18を参照しながら説明する。図11のフローチャートは、例えば、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにDVDが装填された場合に行なわれる媒体情報の通知処理を説明するためのものである。
【0177】
上述もしたように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいて、情報処理部1とDVDドライブ2とは、Mt.Fujiマルチメディアコマンドセットを実装するATAPIインターフェースで接続されている。このため、DVDが装填された場合には、情報処理部1のドライブ制御部16は、TestUnitReady(00h)のコマンドを発し、続いてRequestSenseによってドライブにメディアがチャッキングされ、スピンドルモータの回転が開始されたか否かを確認する。
【0178】
情報処理部1が、装填されたDVDがチャッキングされ回転が開始されたことを確認すると、ドライブ制御部16は、一連のドライブ設定のコマンド発行のあと、ReadDVDStructure(コマンドコードADh)パケットコマンドを発行し、論理セクタ番号=00000h以前の領域のデータを読み出すように指示を出し、これに応じて、DVDドライブ2のファームウエア制御部21が、光ヘッド部27、ディスク検出部28を制御して、論理セクタ番号=00000h以前の領域のデータを読み出すようにする(ステップS1)。そして、DVDドライブ2のファームウエア制御部21において、DVDから読み出されたデータに基づいて一連のメディア種別の判別処理を実行する(ステップS2)。
【0179】
なお、ステップS1の処理で読み出すようにされる装填されたDVDの論理セクタ番号=00000h以前の領域のデータは、映像データや音声データ等のユーザデータとは異なり、情報処理部1のシステム制御部18が直接読み取るようにすることができないデータであって、DVDドライブ2側において管理するようにされるものである。
【0180】
そして、DVDドライブ2のファームウエア制御部21において、DVDについての一連の種別の判別処理を行うと、その判別結果に基づいて、その判別結果を情報処理部1に通知するための応答のデータページをDVDドライブ2のパケットデバイス情報部23に構成し、ホストI/F部22を通じて、情報処理部1に通知し、この結果に基づいて、情報処理部1において、DVDについての種類などの判別表示処理を行うようにする(ステップS3)。
【0181】
このステップS3における処理を具体的に説明すると以下のようになる。DVDドライブ2にけるステップS2おいてのディスクの種別の判別が終了すると、その判別結果に基づいて、パケットデバイス情報部23がパケットコマンド応答のデータページをパケットデバイス情報部23に構成し、これをホストI/F部22を介して情報処理部1のシステム制御部18に返すようにしてくる。
【0182】
この場合、パケットデバイス情報部23は、例えば、上述したMt.Fujiマルチメディアコマンドセットにおいて規定されているTable297−READ DVD STRUCTURE Data Formatに従って応答データページを構成するので、この構成されたデータページを情報処理部1のシステム制御部18がドライブ制御部16を介して参照することになる。
【0183】
すなわち、ホストシステムである情報処理部1のシステム制御部18は、ドライブ制御部16を介して、上述したように、パケットデバイス情報部23に保持される情報であって、上述したMt.Fujiマルチメディアコマンドセットにおいて規定されているTable297−READ DVD STRUCTURE Data Format(With Format Field=00h)を参照し、先頭側の5バイト目から始まるDVDリードインストラクチャの応答データの最初のバイト列のフィールドのブックタイプなどの情報を読み出して、DVDの種別などの判別結果を得る。
【0184】
ブックタイプは、上述もしたように、0000bはDVD−ROM、0001bはDVD−RAM、0010bはDVD−R、0011bはDVD−RW、1001bはDVD+RW、その他のフィールド値は現在、予約になっているが、ここのOthersタイプの予約(Reserved)されている一つの値でDVDブルーディスクであることを示すようにすれば、赤色レーザー用だけなく、青色レーザー用のディスクについても対処可能となる。そして、取得した判別結果に基づいて、これを図9あるいは図10を用いて説明した表示態様で表示してユーザに通知する。
【0185】
そして、ステップS3のディスク判別表示処理は、図11にも示すように、また、詳しくは後述もするように、(1)赤色レーザー用/青色レーザー用(Red/Blue)の切り換え処理、(2)記録型DVD/DVD−ROMの切り換え処理、(3)単層DVD/2層DVDの切り換え処理、(4)2層DVDである場合には、OTP/TPTの切り換え処理、(5)片面DVD/両面DVDの切り換え処理、(6)両面DVDの場合には、使用面がA面かB面かの切り換え処理、(7)選択ファイルシステムの切り換え処理、(8)ファイルシステムとして、DVDビデオフォーマットを用いる場合には、ファイナライズ処理の有無の切り換え処理のそれぞれと、それらの情報の表示処理とが行うようにされる。そして、ステップS3の処理の後、この図11に示す処理は終了する。
【0186】
なお、図11に示したディスクについての情報を通知する処理は、ディスクが装填された場合だけでなく、例えば、当該DVDデジタルビデオカメラに電源が投入された場合であって、何らかのDVDが既に装填されている場合に自動的に行うようにしてもよい。もちろん、その他の適宜のタイミングで自動的に行うようにしてもよい。
【0187】
また、ユーザI/F部20を通じてディスクについての情報を通知する処理を行うことの指示を受けた適宜のタイミングで、図11に示したディスクについての情報を通知する処理を行うようにすることもできる。
【0188】
[ディスク種別判別処理について]
次に、図11に示した処理のステップS2において行われるディスク種別を判別する処理について詳細に説明する。図12は、図11のステップS2において行われるディスク種別判別処理を説明するためのフローチャートである。
【0189】
上述もしたように、DVDドライブ2は、情報処理部2からReadDVDStructure(コマンドコードADh)パケットコマンドを受け付けて、論理セクタ番号=00000hより前のデータ(リードインエリアを含み、それよりも内周側に記録されているファームウエア用データ)を読み出し、この読み出したデータに基づいて、DVDドライブ2のファームウエア制御部21が、図12に示すディスク種別判別処理を開始する。
【0190】
この図12に示す処理においては、装填されたDVDの論理セクタ番号=00000h以前の領域から読み出されたデータに基づいて、DVD−ROMか否か(ステップS21)、赤色レーザー用か否か(ステップS22)、DVD−RWか否か(ステップS23)、2層DVDか否か(ステップS24)、2層DVDであるときには、OTP記録方式か否か(ステップS25)、両面記録DVDか否か(ステップS26)、両面記録DVDか否か(ステップS27)のそれぞれの判別を行う。
【0191】
そして、ファームウエア制御部21は、ステップS21の判別処理において、装填されたDVDがDVD−ROMであると判別した時には、ステップS21の判別結果の格納エリア(結果1)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納する(ステップS21A)。また、ステップS21の判別処理において、装填されたDVDがDVD−ROMではないと判別した場合には、ステップS21の判別結果の格納エリア(結果1)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS21B)。
【0192】
また、ファームウエア制御部21は、ステップS22の判別処理において、装填されたDVDが赤色レーザー用のDVDであると判別した時には、ステップS22の判別結果の格納エリア(結果2)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納する(ステップS22A)。また、ステップS22の判別処理において、装填されたDVDが赤色レーザー用のDVDではないと判別した場合には、ステップS22の判別結果の格納エリア(結果2)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS22B)。
【0193】
また、ファームウエア制御部21は、ステップS23の判別処理において、装填されたDVDがDVD−RWであると判別した時には、ステップS23の判別結果の格納エリア(結果3)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納する(ステップS23A)。また、ステップS23の判別処理において、装填されたDVDがDVD−RWではないと判別した場合には、ステップS23の判別結果の格納エリア(結果3)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS23B)。
【0194】
また、ファームウエア制御部21は、ステップS24の判別処理において、装填されたDVDがDVD−RWではないと判別した場合には、ステップS24の判別結果の格納エリア(結果4)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS24A)。また、装填されたDVDが2層記録DVDであると判別した時には、ステップS24の判別結果の格納エリア(結果4)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納し(ステップS24B)、ステップS25の判別処理を行う。
【0195】
ステップS25の判別処理において、ファームウエア制御部21が、装填されたDVDがOTP記録方式のDVDであると判別した時には、ステップS25の判別結果の格納エリア(結果5)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納する(ステップS25A)。また、ステップS25の判別処理において、装填されたDVDがOTP記録方式のDVDではないと判別した場合には、ステップS25の判別結果の格納エリア(結果5)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS25B)。
【0196】
さらに、ファームウエア制御部21は、ステップS26の判別処理において、装填されたDVDが両面記録DVDではないと判別した場合には、ステップS26の判別結果の格納エリア(結果6)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS26A)。また、装填されたDVDが両面記録DVDであると判別した時には、ステップS26の判別結果の格納エリア(結果6)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納し(ステップS26B)、ステップS27の判別処理を行う。
【0197】
ステップS27の判別処理において、ファームウエア制御部21が、装填されたDVDの使用面がA面(サイドA)であると判別した時には、ステップS27の判別結果の格納エリア(結果7)に判別結果が「真」であることを示すデータを格納する(ステップS27A)。また、ステップS27の判別処理において、装填されたDVD使用面がA面(サイドA)ではないと判別した場合には、ステップS27の判別結果の格納エリア(結果7)に判別結果が「偽」であることを示すデータを格納する(ステップS27B)。
【0198】
このようにして得られる結果1(DVD−ROMか否かを示す情報)、結果2(赤色レーザー用のDVDか否かを示す情報)、結果3(DVD−RWか否かを示す情報)、結果4(2層記録DVDか否かを示す情報)、結果5(OTP記録方式のDVDか否かを示す情報)、結果6(両面記録DVDか否かを示す情報)、結果7(使用面がA面か否かを示す情報)を得て、情報処理部1のシステム制御部18によって行うようにされる図11に示したステップS3の処理により、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラに装填されたDVDについての情報がカラーLCD12に表示される。
【0199】
[装填されたDVDについての情報の表示処理について]
そして、図12に示した処理により得られる結果1〜結果7に基づいて、図11に示したステップS3の処理により、装填されたDVDについての情報の表示が行われる。ここでは、例えば、図13に示すディスク種別判別テーブルに基づいて装填されたDVDについての種々の情報を認識して、その情報を表示することになる。
【0200】
すなわち、図13Aに示すように、ステップS22の判別処理の結果得られる結果2のデータが、「真」を示すものであるときには、装填されたDVDは赤色レーザー用のDVDであると分かるし、結果2のデータが「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは青色レーザー用のDVDであると分かる。
【0201】
また、図13Aにおいて、(1)、(4)の欄に示すように、ステップS21の判別処理の結果得られる結果1のデータが、「真」を示すものであるときには、装填されたDVDはDVD−ROMであると分かる。
【0202】
また、図13Aにおいて、(3)、(6)の欄に示すように、ステップS21の判別処理の結果得られる結果1のデータが、「偽」を示すものであり、ステップS23の判別処理の結果得られる結果3のデータが「真」を示すものであるときには、装填されたDVDはDVD−RWであると分かる。
【0203】
また、図13Aにおいて、(2)、(5)の欄に示すように、ステップS21の判別処理の結果得られる結果1のデータが、「偽」を示すものであり、ステップS23の判別処理の結果得られる結果3のデータも「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは、DVD−ROMでもDVD−RWでもないので、DVD−Rであると分かる。
【0204】
さらに、図13Bにおいて、(7)の欄に示すように、ステップS24の判別処理の結果得られる結果4のデータが「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは単層記録のDVDであると分かる。
【0205】
また、図13Bにおいて、(8)の欄に示すように、ステップS24の判別処理の結果得られる結果4のデータが、「真」を示すものであり、ステップS25の判別処理の結果得られる結果5のデータが「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは、2層記録DVDであって、PTP記録方式でデータが記録されるものであると分かる。
【0206】
また、図13Bにおいて、(9)の欄に示すように、ステップS24の判別処理の結果得られる結果4のデータが、「真」を示すものであり、ステップS25の判別処理の結果得られる結果5のデータも「真」を示すものであるときには、装填されたDVDは、2層記録DVDであって、OPT記録方式でデータが記録されるものであると分かる。
【0207】
また、図13Cにおいて、(10)の欄に示すように、ステップS26の判別処理の結果得られる結果6のデータが「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは片面記録のDVDであると分かる。
【0208】
また、図13Cにおいて、(11)の欄に示すように、ステップS26の判別処理の結果得られる結果6のデータが、「真」を示すものであり、ステップS27の判別処理の結果得られる結果7のデータが「偽」を示すものであるときには、装填されたDVDは、両面記録DVDであって、現在の使用面がB面となるように装填されていると分かる。
【0209】
また、図13Cにおいて、(12)の欄に示すように、ステップS26の判別処理の結果得られる結果6のデータが、「真」を示すものであり、ステップS25の判別処理の結果得られる結果7のデータも「真」を示すものであるときには、装填されたDVDは、両面記録DVDであって、現在の使用面がA面となるように装填されていると分かる。
【0210】
なお、図13において、−の印は、判別不要であってDon‘t Careであることを示している。
【0211】
[ディスク判別表示処理について]
そして、図13に示したディスク種別判別テーブルに基づいて装填されたDVDについての種々の情報を認識して、その情報を表示することになる。具体的には、情報処理部1のシステム制御部18において、図14〜図18のフローチャートに示す処理が行われることになる。以下、図14〜図18に示す各処理について説明する。
【0212】
図14は、図11に示した処理のステップS3において行われる(1)赤色レーザー用/青色レーザー用(Red/Blue)の切り換え処理を説明するための図である。情報処理部1のシステム制御部18は、まず、図13に示したディスク種別判別テーブルを用いて説明したように、図12に示したステップS22の判別処理の結果得られる結果2が示す情報に基づいて、装填されたDVDは、赤色レーザー用のものか否かを判別する(ステップS101)。
【0213】
ステップS101の判別処理において、赤色レーザー用DVDであると判別したときには、ビデオ/オーディオI/F13を制御して、赤色波長域(赤色帯域の色(長波長域(波長:600nm〜780nm、橙、赤といった赤色光)))の色を用いて媒体情報表示領域の表示を行うように切り換える(ステップS102)。
【0214】
また、ステップS101の判別処理において、赤色レーザー用DVDではないと判別したときには、ビデオ/オーディオI/F13を制御して、青色波長域(青色帯域の(短波長域(波長:380nm〜500nm、青紫、藍、青といった青色光)))の色を用いて媒体情報表示領域の表示を行うように切り換える(ステップS103)。そして、ステップS102、ステップS103の処理の後、この図14に示す処理を終了する。
【0215】
図15は、図11に示した処理のステップS3において行われる(2)記録型DVD/DVD−ROMの切り換え処理を説明するための図である。情報処理部1のシステム制御部18は、まず、図13に示したディスク種別判別テーブルを用いて説明したように、図12に示したステップS21の判別処理の結果得られる結果2が示す情報に基づいて、装填されたDVDは、DVD−ROMか否かを判別する(ステップS111)。
【0216】
ステップS111の判別処理において、DVD−ROMであると判別したときには、当該装填されたDVD−ROMにはデータの記録はできないので、演奏チャプタと演奏残り時間とを表示するように切り換える(ステップS112)。また、ステップS111の判別処理において、DVD−ROMではないと判別したときには、ビデオ/オーディオI/F13を制御して、図9、図10を用いて説明したように、記録済容量、空き容量、記録可能時間などからなる容量表示を行うように切り換える(ステップS113)。そして、ステップS112、ステップS113の処理の後、この図15に示す処理を終了する。
【0217】
図16は、図11に示した処理のステップS3において行われる(3)単層DVD/2層DVDの切り換え処理、および、(4)OTP/TPTの切り換え処理を説明するための図である。情報処理部1のシステム制御部18は、まず、図13に示したディスク種別判別テーブルを用いて説明したように、図12に示したステップS24の判別処理の結果得られる結果4が示す情報に基づいて、装填されたDVDは、2層記録DVDか否かを判別する(ステップS121)。
【0218】
ステップS121の判別処理において、2層記録DVDではないと判別したときには、ビデオ/オーディオI/F部13を制御して、記録媒体情報通知エリアに単層DVDであることを示す図形を用いて、記録媒体に関する情報を表示するように切り換える(ステップS122)。
【0219】
また、ステップS121の判別処理において、2層記録DVDであると判別したときには、システム制御部18は、さらに、OPT記録方式を用いるDVDか否かを判別する(ステップS123)。そして、ステップS123の判別処理において、OPT記録方式を用いるものではないと判別したときには、例えば、図10Cに示したように、アフレコ対応記録されている2層のDVDであることを示す図形表示を行うように切り換える(ステップS124)。
【0220】
また、ステップS123の判別処理において、OPT記録方式を用いるものであると判別したときには、例えば、図10Bに示したように、順次記録されている2層のDVDであることを示す図形表示を行うように切り換える(ステップS125)。そして、ステップS122、ステップS124、ステップS125の処理の後、この図16に示す処理を終了する。
【0221】
図17は、図11に示した処理のステップS3において行われる(5)片面DVD/両面DVDの切り換え処理、(6)使用面がA面かB面かの切り換え処理を説明するための図である。情報処理部1のシステム制御部18は、まず、図13に示したディスク種別判別テーブルを用いて説明したように、図12に示したステップS24の判別処理の結果得られる結果6が示す情報に基づいて、装填されたDVDは、両面記録DVDか否かを判別する(ステップS131)。
【0222】
ステップS131の判別処理において、両面記録DVDではないと判別したときには、ビデオ/オーディオI/F部13を制御して、記録媒体情報通知エリアに片面記録DVDであることを示す図形を用いて、記録媒体に関する情報を表示するように切り換える(ステップS132)。
【0223】
また、ステップS131の判別処理において、両面記録DVDであると判別したときには、システム制御部18は、さらに、現在の使用するようにされているDVDの面はA面か否かを判別する(ステップS133)。
【0224】
ステップS133の判別処理において、使用面はA面ではないと判別したときには、例えば、使用面がB面であることを通知するために、B面についての表示を強調するように切り換える(ステップS124)。このB面についての表示は、例えば、図10Dにおいては、(b)が示すB面についての表示である。
【0225】
また、ステップS133の判別処理において、使用面がA面であると判別したときには、A面についての表示を強調するように切り換える(ステップS125)。このA面についての表示は、例えば、図10Dにおいては、(a)が示すA面についての表示である。そして、ステップS132、ステップS134、ステップS135の処理の後、この図17に示す処理を終了する。
【0226】
図18は、図11に示した処理のステップS3において行われる(7)選択ファイルシステムの切り換え処理、(8)ファイナライズ処理の有無の切り換え処理を説明するための図である。この図18に示す処理は、図14から図17に示した処理を受けて行われる処理であり、図14〜図17の各処理で切り換えられた状態に基づいて最終的な表示処理を行う。
【0227】
そして、この場合、情報処理部1のシステム制御部18は、プログラムメモリー19上にロードされるDVDドライブ2のアクセスプログラムによって、上述もしたように、リードインエリアの外周側に隣接して設けられルファイルシステム情報を読み取り、この読み取った情報に基づいて、使用されている記録フォーマットは、DVDビデオフォーマットかDVDビデオレコーディングフォーマットかを判別するとともに、API(Application Program Interface)を介して記録済みのデータ容量、全データ容量の情報データを読み取って、これを保持するようにする(ステップS141)。
【0228】
そして、情報処理部1のシステム制御部18は、装填されたDVDではDVDビデオフォーマットが用いられているか否かを判断し(ステップS142)、DVDビデオフォーマットが用いられていると判断したときには、ファイナライズ書ルの有無に応じて、ファイナライズ済表示、あるいは、未ファイナライズ表示を行う(ステップS143)。
【0229】
ステップS142の判断処理において、装填されたDVDではDVDビデオフォーマットが用いられていないと判断した場合、および、ステップS143の処理の後において、空き容量を把握するとともに、全容量に対する空き容量を計算し、図14〜図17の処理によって切り換えられた状態にしたがい、例えば、図9、図10に示した態様で図形表示等を行って(ステップS144)、この図18に示す処理を終了する。
【0230】
このように、図14〜図18を用いて説明した処理を、図11に示したステップS3において、情報処理部1のシステム制御部18において行うことによって、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラに装填されたDVDに関する種々の情報をカラーLCD12を通じて通知することができるようにされる。
【0231】
そして、図11に示した処理のステップS2の処理(DVDドライブ2側における判別処理タスク)とステップS3の処理(情報処理部1側における図形表示処理タスク)とを図19に示すようにまとめることができる。
【0232】
まず、DVDドライブ2側において、ディスク挿入検出処理が行われ(ステップS201)、これを受けて、情報処理部1においては、ディスク判別待ち図形表示を行うようにする(ステップS301)。これは、DVDの場合、ドライブに挿入されローディングされて、そのDVDについての種々の情報を認識するためにかかる認識時間は、数秒から10数秒と比較的に長い時間となるからである。
【0233】
そして、DVDドライブ2において、ディスク種類判別処理が行われ(ステップS202)、上述もしたように、装填されたDVDの論理セクタ番号=00000以前のエリアから読み出された情報に基づいて、装填されたDVDについての種々の情報を取得する(ステップS202)。
【0234】
ステップS202の処理を受けて、情報処理部1においてのカラーLCD12への情報の表示態様の切り換え処理を行うようにするためのオブジェクトデータを形成するようにし(ステップS202)、ステップS202の処理を受けて、情報処理部1においての表示態様の切り換えのためのオブジェクトデータを情報処理部1に渡すようにする(ステップS203)。
【0235】
情報処理部1においては、DVDドライブからのオブジェクトデータに基づいて、カラーLCD12へのDVDに関する種々の情報の表示態様を実際に切り換えて、DVDに関する種々の情報をカラーLCD12に表示するようにする(ステップS302)。
【0236】
そして、情報処理部1のシステム制御部18が圧縮/伸張信号処理部14のデータを、ドライブ制御部16を介してDVDドライブ2に供給するようにし、DVDドライブ2に装填されたDVDに記録するようにする(ステップS204)。
【0237】
ファイルシステムはDVD光ファイルシステムであるので、DVDディスクメディア上の1ECCデータ集合32kバイトが256個集まったデータ集合、1Cell単位で逐次書き込み信号が処理されて書き込まれてゆく。Cell単位記録した記録データが全体容量に対する所定%容量の閾値を越えるたびに順次、使用割合情報データを更新する(ステップS204)。
【0238】
これを受けて、情報処理部1のシステム制御部18は、カラーLCD12に表示される容量表示を行う表示であって、図9、図10に示した容量表示の記録済容量表示、空き容量表示を更新するようにする(ステップS303)。
【0239】
以上のステップS201→ステップS301、ステップS203→ステップS302、ステップS204→ステップS303への各ビットパターンは、メディア種類判別処理タスクから図形表示タスクへのタスク間通信のビットパターンでメッセージ通信されてよい。
【0240】
このように、この実施の形態のDVDデジタルビデオカメラにおいては、情報処理部1とDVDドライブ2とか協働して、用いるDVDに関する種々の情報、すなわち、用いるDVDについての種類、サイズ、記憶容量、単層記録DVDか2層記録DVDか、2層記録DVDである場合には、記録方式がOPT方式かPTP方式か、また、片面記録DVDか両面記録DVDか、両面記録DVDである場合には、使用しているのはA面かB面かの別(使用面の別)、さらに赤色レーザー用か青色レーザー用かについても判別し、これをユーザに対して視認性よく通知することができるようにされる。
【0241】
なお、上述した実施の形態においては、DVD−ROMか、DVD−Rか、RVD−RWについての表示、および、DVDの外観サイズなどについては、直接的表示して通知することはしなかったが、これらについても正確に判別することができるので、これを文字、図形、記号などを用いて通知できることは言うまでもない。
【0242】
例えば、将来、提供が予想される小径のディスクを用いることができるようにDVDドライブ2が構成されている場合に、図11に示したステップS2の処理の中に、READ DVD STRUCTURE Data Format(format フィールド 00h)の応答のバイト1(第2バイト)の上位4ビットでディスクサイズが定義されるので、ドライブ制御部16を介してシステム制御部18が応答データを取得し、これを用いてディスクサイズの判別を行う。
【0243】
そして、図11に示したステップS3の処理において、ディスクサイズの表示を切り換えるようにし、小径ディスクであることを示す小型の図形、あるいはより直接的に小型を示す文字表示、例えば、「S」、「Min」、「数cm」などの表示、あるいは、図形や記号などを用いて通知することができる。
【0244】
また、上述した実施の形態においては、DVDデジタルビデオカメラの場合を例にして説明したが、これに限るものではない。DVDやCD等の種々の光ディスクを記録媒体として用いる種々の記録機器や記録再生機器に適用することができる。
【0245】
特に、光ディスクの形状が、12センチタイプ、8センチタイプ、さらに小さいタイプなど、記憶容量の異なる複数の光ディスクを用いることが可能な、記録装置や記録再生装置にこの発明を適用した場合には、赤色レーザー用の光ディスクか青色レーザー用の光ディスクかの判別情報の他、空き容量やその他の情報についても明確に通知することができるので、空き容量の認識間違いを発生させることもない。
【0246】
また、上述の実施の形態においては、波長が650nmの赤色レーザー光を用い、波長が405nmの青色レーザー光を用いた場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、いわゆる赤色レーザー光に分類されるようなレーザー光であっても、波長が650nmよりも長い波長のレーザー光を用いてもよいし、青色レーザー光に分類されるようなレーザー光であっても、波長が405nmより短い波長のレーザー光を用いるようにしてもよい。
【0247】
このような場合であっても、レーザー光源の波長の属する波長域の表示色で、光ディスクごとに、データの書き込みや読み出しを行うレーザー光の違いを行うようにすればよい。具体的には、例えば、将来的に利用可能になる波長が400nm以下の青紫色レーザー光を用いてデータの書き込み/読み出しが行われる光ディスクの場合には、波長が380nm〜500nmの帯域の色表示でディスク種別や空き容量を通知するようにすればよい。
【0248】
また、例えば、中波長域のレーザー光を用いる場合も同様であり、中波長域のレーザー光が用いられて、データの書き込み/読み出しが行われる光ディスクの場合には、波長が500nm〜600nmの波長の色表示でディスク種別や空き容量を通知するようにすればよい。
【0249】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、用いる光記録媒体に関する種々の情報を取得し、これをユーザに対して認識しやすい態様で提供することができる。また、用いる光記録媒体の空き容量、ファイナライズ処理の有無などの光記録媒体に関する情報をユーザに対して認識しやすい態様で、明確にユーザに通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による装置、方法の一実施の形態が適用されたDVDデジタルビデオカメラを説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したDVDデジタルビデオカメラのDVDドライブを説明するためのブロック図である。
【図3】DVD一般の物理フォーマットを説明するための図である。
【図4】DVD−ROMの物理フォーマットを説明するための図である。
【図5】DVD−Rの物理フォーマットを説明するための図である
【図6】DVD−RにDVDビデオフォーマットでデータを記録する場合について説明するための図である。
【図7】DVD−RWのリードインエリア部分のフォーマットを説明するための図である。
【図8】バーストカッティング領域を有するDVDについて説明するための図である。
【図9】ディスクの種別、空き容量、ファイナライズ有無を通知する表示の一例を説明するための図である。
【図10】ディスクの種別、空き容量、ファイナライズ有無を通知する表示の他の例を説明するための図である。
【図11】図1に示したDVDデジタルビデオカメラにおいて行なわれる媒体情報の通知処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図11に示した処理のステップS2において行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】ディスク種別判別テーブルについて説明するための図である。
【図14】図11のステップS3において行われる処理の1つを説明するための図である。
【図15】図11のステップS3において行われる処理の1つを説明するための図である。
【図16】図11のステップS3において行われる処理の1つを説明するための図である。
【図17】図11のステップS3において行われる処理の1つを説明するための図である。
【図18】図11のステップS3において行われる処理の1つを説明するための図である。
【図19】DVDドライブ2側における判別処理タスクと情報処理部1側における図形表示処理タスクについて説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…情報処理部、10…システムコントロールバス、11…カメラ部、12…LCD、13…ビデオ/オーディオI/F部、13M…スクリーンメモリー、14…圧縮/伸張信号処理部、14M…圧縮/伸張メモリー、15…データ制御部、15M…データメモリー、16…ドライブ制御部、17…外部機器I/F、18…システム制御部、19…プログラムメモリー、20…ユーザI/F部、2…DVDドライブ、21…ファームウエア制御部、22…ホストI/F部、23…パケットデバイス情報部、24…メモリー制御部、25…ドライブキャッシュメモリー、26…書き込み/読出し部、27…光ヘッド部、28…ディスク検出部、30…DVD
Claims (10)
- 光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体の種類を判別する種類判別手段と、
前記種類判別手段において、前記光記録媒体が追記型、あるいは、書き換え型の光記録媒体であると判別された場合に、当該光記録媒体を読み出し専用光記録媒体とするための所定の処理が必要なフォーマットでデータが記録され、既に前記所定の処理されているか否かを検出する記録状態検出手段と、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が多層構造のものか否かを判別する多層判別手段と、
前光記記録媒体の空き容量を検出する空き容量検出手段と、
前記記録状態検出手段からの検出結果と、前記多層判別手段からの判別結果と、前記空き容量検出手段からの検出結果とを通知するようにする通知手段と
を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1に記載の情報記録装置であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものか否かを判別する両面判別手段と、
前記両面判別手段により、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものであると判別された場合に、前記光記録媒体のいずれの使用面が、データの書き込み/読み出しの対象になっているかを判別する使用面判別手段と
を備え、
前記通知手段は、前記両面判別手段の判別結果と、前記使用面判別手段の判別結果とをも通知するようにすることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1または請求項2に記載の情報記録装置であって、
前記光記録媒体のサイズを検出するサイズ検出手段を備え、
前記通知手段は、前記サイズ検出手段により検出された前記記録媒体のサイズをも通知することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報記録装置であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いるレーザー光の波長域を特定する特定手段とを備え、前記通知手段は、前記特定手段により特定された書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域をも通知することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項4に記載の情報記録装置であって、
前記通知手段は、前記特定手段により特定された書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域と同一波長域内の色表示によって、書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域を通知することを特徴とする情報記録装置。 - 光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体の種類を判別する種類判別ステップと、
前記種類判別ステップにおいて、前記光記録媒体が追記型の光記録媒体であると判別した場合に、当該光記録媒体を読み出し専用光記録媒体とするための所定の処理が必要なフォーマットでデータが記録され、既に前記所定の処理されているか否かを検出する記録状態検出ステップと、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が多層構造のものか否かを判別する多層判別ステップと、
前記記録媒体の空き容量を検出する空き容量検出ステップと、
前記記録状態検出ステップにおいての検出結果と、前記多層判別ステップにおいての判別結果と、前記空き容量検出ステップにおいての検出結果とを通知するようにする通知ステップと
を有することを特徴とする媒体情報通知方法。 - 請求項6に記載の媒体情報通知方法であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものか否かを判別する両面判別ステップと、
前記両面判別ステップにおいて、前記光記録媒体が両面使用可能に構成されたものであると判別した場合に、前記光記録媒体のいずれの使用面が、データの書き込み/読み出しの対象になっているかを判別する使用面判別ステップと
を有し、
前記通知ステップにおいては、前記両面判別ステップにおいての判別結果と、前記使用面判別ステップにおいての判別結果とをも通知するようにすることを特徴とする媒体情報通知方法。 - 請求項6または請求項7に記載の媒体情報通知方法であって、
前記光記録媒体のサイズを検出するサイズ検出ステップを有し、
前記通知ステップにおいては、前記サイズ検出ステップにおいて検出された前記記録媒体のサイズをも通知することを特徴とする媒体情報通知方法。 - 請求項6、請求項7または請求項8に記載の媒体情報通知方法であって、
光記録媒体から得られる情報に基づいて、前記光記録媒体についてのデータの書き込み/読み出しに用いるレーザー光の波長域を特定する特定ステップを有し、
前記通知ステップにおいては、前記特定ステップにおいて特定した書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域をも通知することを特徴とする媒体情報通知方法。 - 請求項9に記載の媒体情報通知方法であって、
前記通知ステップにおいては、前記特定ステップにおいて特定した書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域と同一波長域内の色表示によって、書き込み/読み出しに用いる前記レーザー光の波長域を通知することを特徴とする媒体情報通知方法。
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