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JP2004270828A - ねじ継手 - Google Patents

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JP2004270828A
JP2004270828A JP2003063533A JP2003063533A JP2004270828A JP 2004270828 A JP2004270828 A JP 2004270828A JP 2003063533 A JP2003063533 A JP 2003063533A JP 2003063533 A JP2003063533 A JP 2003063533A JP 2004270828 A JP2004270828 A JP 2004270828A
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tube
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Shigeyuki Hayashi
成行 林
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Abstract

【課題】鋼製パイプや鉄筋の接続が、現場の作業条件に左右されることなく接続作業が能率よく簡単に行えると共に、鋼製パイプや鉄筋の端部を直接突き合わせた接続が行えるねじ継手を提供する。
【解決手段】外面にそれぞれ雄ねじ2が形成された鋼製パイプ1の一方に外嵌螺合する第1接続筒3と、他方に外嵌螺合する第2接続筒4とからなり、第1接続筒3の外面に雄ねじ6を形成し、上記第2接続筒4に第1接続筒3へ外嵌する筒状延長部7を設け、この筒状延長部7の内面に第1接続筒3の外面の雄ねじ6に螺合する雌ねじ8を形成し、第1接続筒3と第2接続筒4を螺合することにより鋼製パイプ1を接続する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋼製パイプや鉄筋のような軸状物の接続に用いるねじ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼製パイプで各種流体の管路を形成する場合に、鋼製パイプを接続するための継手が必要になり、また、建設現場において、鉄筋を同軸心に接続する場合にも継手が用いられる。
【0003】
従来、鋼製パイプの接続に用いられるねじ継手は、継手部材の内部両端にテーパ雌ねじを形成し、鋼製パイプをこのテーパ雌ねじに両端部から螺合することにより接続するような構造になっている(特許文献1参照)。
【0004】
また、鉄筋を直線状に接続する従来のねじ継手は、片側の鉄筋の端部に袋ナットを溶接し、反対側の鉄筋の端部にボルトを溶接し、上記袋ナットにボルトをねじ込んで両鉄筋を接続する構造になっている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−119565号公報(図1)
【特許文献2】
特開平8−261216号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した前者の鋼製パイプ用のねじ継手は、継手部材に対して鋼製パイプを回転させながらねじ込む必要があり、鋼製パイプが長尺や屈曲している場合に、接続作業が行いにくいだけでなく、鋼製パイプの端部を突き合わせた状態の接続を得るのが困難であるという問題がある。
【0007】
また、上記した後者の鉄筋用ねじ継手は、両鉄筋の接続に鉄筋を回転させながらねじ込む必要があり、鉄筋が長尺や屈曲している場合に、接続作業が行いにくいだけでなく、鉄筋の端部を直接突き合わせた状態の接続を得ることができないので、軸方向の圧縮荷重に対する接続強度の点で不安がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、鋼製パイプや鉄筋の接続において、鋼製パイプや鉄筋を回転させることなく接続が行え、現場の作業条件に左右されることなく接続作業が能率よく簡単に行えると共に、鋼製パイプや鉄筋の端部を直接突き合わせた接続が行え、軸方向の圧縮荷重に対して強度的に優れた接続が得られるねじ継手を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、外面にそれぞれ雄ねじが形成された被接続部材の一方に外嵌螺合する第1接続筒と、他方に外嵌螺合する第2接続筒とからなり、第1接続筒の外面に雄ねじを形成し、上記第2接続筒に第1接続筒へ外嵌する筒状延長部を設け、この筒状延長部の内面に第1接続筒の外面の雄ねじに螺合する雌ねじを形成した構成を採用したものである。
【0010】
ここで、上記被接続部材は、鋼製パイプもしくはねじ節鉄筋であり、被接続部材の外面に形成された雄ねじは、鋼製パイプの場合、その外面に雄ねじを切削加工すると共に、ねじ節鉄筋の場合は、外面に設けられている雄ねじを直接使用し、第1接続筒と第2接続筒の内面に設けた雌ねじはこのねじ節鉄筋の雄ねじに螺合するように形成する。
【0011】
請求項2の発明は、外面にそれぞれ雄ねじが形成された被接続部材のそれぞれに外嵌螺合する二つの内側接続筒と、両内側接続筒にわたって外嵌する外側接続筒とからなり、上記内側接続筒の外面にそれぞれ雄ねじを形成し、上記外側接続筒の内面に、両内側接続筒の雄ねじに螺合する雌ねじを形成した構成を採用したものである。
【0012】
上記被接続部材は、鋼製パイプもしくはねじ節鉄筋であり、被接続部材の外面に形成された雄ねじは、鋼製パイプの場合、その外面に雄ねじを切削加工すると共に、ねじ節鉄筋の場合は、外面に設けられている雄ねじを直接使用し、両内側接続筒の内面に設けた雌ねじはこのねじ節鉄筋の雄ねじに螺合するように形成する。
【0013】
請求項3の発明は、互いに接続せんとする被接続部材の端部に拡径部を設け、外面に雄ねじが形成され、一方の被接続部材に外嵌して拡径部で抜け止め状となる第1接続筒と、他方の被接続部材に拡径部で抜け止め状となるよう嵌合し、第1接続筒に対して外嵌する第2接続筒を有し、上記第2接続筒の内面に第1接続筒の外面の雄ねじに螺合する雌ねじを形成した構成を採用したものである。
【0014】
この請求項3の発明において、被接続部材は鋼製パイプであり、端部の拡径部はフランジに形成され、第1接続筒の外径及び第2接続筒の内径は、拡径部よりも少し大径となっている。
【0015】
請求項4の発明は、互いに接続せんとする被接続部材の端部に拡径部を設け、両被接続部材のそれぞれに拡径部で抜け止め状となるよう外嵌する二つの内側接続筒と、両内側接続筒にわたって外嵌する外側接続筒とを有し、上記内側接続筒の外面にそれぞれ雄ねじを形成し、上記外側接続筒の内面に、両内側接続筒の雄ねじに螺合する雌ねじを形成した構成を採用したものである。
【0016】
上記請求項4の発明において、被接続部材は鋼製パイプであり、端部の拡径部はフランジで形成するほか、端部を弧状に膨出させることによって形成し、内側接続筒の外径及び外側接続筒の内径は、拡径部と同径かそれよりも少し大径となっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図1に示す第1の実施の形態のねじ継手は、被接続部材が鋼製パイプの場合であり、互いに接続せんとする鋼製パイプ1、1の端部外面にそれぞれ雄ねじ2が切削によって形成され、一方の鋼製パイプ1に外嵌螺合する第1接続筒3と、他方の鋼製パイプ1に外嵌螺合する第2接続筒4とを備え、この第1接続筒3と第2接続筒4の内面に上記雄ねじ2と螺合する雌ねじ5がそれぞれ形成されている。
【0019】
上記第1接続筒3の外面に雄ねじ6を形成し、上記第2接続筒4には第1接続筒3へ外嵌する筒状延長部7を設け、この筒状延長部7の内面に第1接続筒3の外面の雄ねじ6に螺合する雌ねじ8が形成されている。
【0020】
なお、上記した雄ねじ2、6と雌ねじ5、8は共に右ねじに形成され、上記第2接続筒4の外形は、円形でもよいが回転操作が円滑に行えるように、多角形に形成するのが好ましく、また、第1接続筒3において、第2接続筒4を螺合するのと反対側の端部に、外形が多角形の回転操作用ナット部9が設けてある。
【0021】
第1の実施の形態のねじ継手は、上記のような構成であり、鋼製パイプ1、1を接続するには、一方の鋼製パイプ1に第1接続筒3と他方の鋼製パイプ1に第2接続筒4をそれぞれ螺合し、一方の鋼製パイプ1の端部に第1接続筒3の端部を一致させ、一方の鋼製パイプ1と第1接続筒3の上記状態を固定化し、また、第2接続筒4は他方の鋼製パイプ1に対して内側の位置にまでねじ込んでおき、両鋼製パイプ1と1の端部を互いに当接させた状態で、第2接続筒4を右回転させてその筒状延長部7を第1接続筒3に螺合し、筒状延長部7の根元部分に形成した段部10が第1接続筒3の端面に当接したねじ込み完了後に、第1接続筒3を一方の鋼製パイプ1と第2接続筒4に対して左回動させ、雄ねじ2、6と雌ねじ5、8の送り作用で一方の鋼製パイプ1に他方鋼製パイプ1へ向けての送りを与える。
【0022】
上記接続時において、第2接続筒4は、第1接続筒3側へ回動しながら移動することによりその筒状延長部7が第1接続筒3側に雄ねじ6と雌ねじ8の螺合によって外嵌し、第2接続筒4の内部で筒状延長部7の根元部分に形成した段部10が第1接続筒3の端面に当接した状態で、第1接続筒3を左回動させて、一方の鋼製パイプ1に他方鋼製パイプ1に向けて送りを与えることで、両鋼製パイプ1と1は互いの端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0023】
次に、図2に示す第2の実施の形態のねじ継手は、被接続部材がねじ節鉄筋の場合の例であり、基本的な構造は第1の実施の形態のねじ継手と同一であるので、同一部分に同一符号を付して説明に代える。
【0024】
上記ねじ節鉄筋1aは、その外周面に比較的大きなピッチで右ねじの雄ねじ11が設けられている既知の構造を有し、第1接続筒3と第2接続筒4の各雌ねじ5は、このねじ節鉄筋1aの雄ねじ11に螺合するように形成されている。
【0025】
この第2の実施の形態のねじ継手でねじ節鉄筋1aを接続するには、図2(A)のように、一方のねじ節鉄筋1aに第1接続筒3と他方のねじ節鉄筋1aに第2接続筒4をそれぞれ螺合し、一方のねじ節鉄筋1aの端部に第1接続筒3の端部を一致させ、この一方のねじ節鉄筋1aと第1接続筒3の上記状態を固定化し、また、第2接続筒4は他方のねじ節鉄筋1aに対して内側の位置にまでねじ込んでおき、両ねじ節鉄筋1aの端部を互いに当接させた状態で、第2接続筒4を右回転させて筒状延長部7を第1接続筒3に螺合し、筒状延長部7の根元部分に形成した段部10が第1接続筒3の端面に当接したねじ込み完了後に、第1接続筒3を一方のねじ節鉄筋1aと第2接続筒4に対して左回動させ、雄ねじ6、11と雌ねじ5、8の送り作用で一方のねじ節鉄筋1aに他方ねじ節鉄筋1aへ向けての送りを与える。
【0026】
上記接続時において、第2接続筒4の内部で筒状延長部7の根元部分に形成した段部10が第1接続筒3の端面に当接した状態で、第1接続筒3を左回動させて、一方のねじ節鉄筋1aに他方ねじ節鉄筋1aに向けて送りを与えることで、両ねじ節鉄筋1aと1aは互いの端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0027】
図3に示す第3の実施の形態のねじ継手は、被接続部材が鋼製パイプの場合であり、互いに接続せんとする鋼製パイプ1、1の端部外面にそれぞれ雄ねじ2が切削によって形成され、両鋼製パイプ1、1のそれぞれに雌ねじ12で外嵌螺合する二つの内側接続筒13、13と、両内側接続筒13、13にわたって外嵌する外側接続筒14とからなり、上記内側接続筒13、13の外面にそれぞれ雄ねじ15を形成し、上記外側接続筒14の内面に、両内側接続筒13、13の雄ねじ15に螺合する雌ねじ16が形成されている。
【0028】
なお、外側接続筒14の外形は、円形でもよいが回転操作が円滑に行えるように、多角形に形成するのが好ましく、また、何れか一方の内側接続筒13において、外側接続筒14から突出する側の端部に、外形が多角形の回転操作用ナット部17が設けてある。
【0029】
この第3の実施の形態のねじ継手で鋼製パイプ1を接続するには、図3のように、両鋼製パイプ1、1にそれぞれ内側接続筒13、13を螺合し、両鋼製パイプ1、1の端部に内側接続筒13の端部を一致させ、外側接続筒14を一方の内側接続筒13に、その端部がこの内側接続筒13の端部から没入する位置にまでねじ込んでおき、両鋼製パイプ1、1と両内側接続筒13、13の端部を互いに当接させた状態で、外側接続筒14を回動させて雄ねじ15と雌ねじ16の螺合で両内側接続筒13、13にわたって略均等に外嵌する位置に移動させる。
【0030】
上記接続時において、外側接続筒14は、回動しながら移動することにより両内側接続筒13、13にわたって外嵌し、両鋼製パイプ1、1と両内側接続筒13、13の端部を互いに当接させた状態で、両内側接続筒13、13の何れか一方を固定となる鋼製パイプ1と外側接続筒14に対して左回動させると、雄ねじ2、15と雌ねじ12、16の作用で一方の鋼製パイプ1に他方の鋼製パイプ1に向けて送りが与えられ、両鋼製パイプ1、1は互いの端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0031】
図4に示す第4の実施の形態のねじ継手は、被接続部材がねじ節鉄筋の場合の例であり、基本的な構造は第3の実施の形態のねじ継手と同一であるので、同一部分に同一符号を付して説明に代える。
【0032】
上記ねじ節鉄筋1aは、その外面に比較的大きなピッチで雄ねじ11が設けられている構造を有し、両内側接続筒13、13の雌ねじ12は、このねじ節鉄筋1aの雄ねじ11に螺合するように形成されている。
【0033】
この第4の実施の形態のねじ継手でねじ節鉄筋を接続するには、図4(A)のように、両ねじ節鉄筋1a、1aにそれぞれ内側接続筒13、13を螺合し、両ねじ節鉄筋1a、1aの端部に内側接続筒13、13の端部を一致させ、外側接続筒14を一方の内側接続筒13に、その端部がこの内側接続筒13の端部から没入する位置にまでねじ込んでおき、両ねじ節鉄筋1a、1aと両内側接続筒13、13の端部を互いに当接させた状態で、外側接続筒14を回動させて雄ねじ15と雌ねじ16の螺合で両内側接続筒13、13にわたって略均等に外嵌する位置に移動させる。
【0034】
上記外側接続筒14は、回動しながら移動することにより他方の内側接続筒13に雄ねじ15と雌ねじ16の螺合によって、図4(B)の如く、外側接続筒14が両内側接続筒13、13に対して略均等に嵌合し、この後、両内側接続筒13、13の何れか一方を固定となるねじ節鉄筋1aと外側接続筒14に対して左回動させると、雄ねじ11、15と雌ねじ12、16の作用で一方のねじ節鉄筋1aが他方のねじ節鉄筋1aに向けて送りを与えられ、両ねじ節鉄筋1a、1aは互いの端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0035】
図5に示す第5の実施の形態のねじ継手は、被接続部材が鋼製パイプの場合であり、互いに接続せんとする鋼製パイプ1、1の端部に拡径部であるフランジ18を設け、一方の鋼製パイプ1に外嵌してフランジ18で軸方向の抜け止め状となり、内面がねじ無しで、外面に雄ねじ19が形成された第1接続筒20と、他方の鋼製パイプ1にフランジ18で抜け止め状となるよう嵌合し、第1接続筒20に対して外嵌する第2接続筒21を有し、上記第2接続筒21の内面に第1接続筒20の雄ねじ19に螺合する雌ねじ22が形成されている。
【0036】
上記第1接続筒20の外径及び第2接続筒21の内径は、フランジ18よりも少し大径となっていると共に、第2接続筒21の一方端部はフランジ18よりも小径で鋼製パイプ1に外嵌する内径の鍔壁23を有し、他方の鋼製パイプ1に外嵌してフランジ18で軸方向の抜け止め状となる。
【0037】
この第5の実施の形態のねじ継手で鋼製パイプを接続するには、図5のように、一方の鋼製パイプ1に第1接続筒20と他方の鋼製パイプ1に第2接続筒21をそれぞれフランジ18の取り付け又は加工前に嵌挿しておき、両鋼製パイプ1、1のフランジ18を当接させた状態で、第1接続筒20を一方の鋼製パイプ1のフランジ18側に位置させ、第2接続筒21をこの第1接続筒20にねじ込むと、第1接続筒20の端部と第2接続筒21の鍔壁23で両鋼製パイプ1、1のフランジ18が挟み込まれ、両鋼製パイプ1、1は端部が互いに圧接する状態で接続されることになる。
【0038】
図示の場合、両鋼製パイプ1、1のフランジ18、18の対向面間にパッキン材24を介在させ、両鋼製パイプ1、1の接続部分のシール性を向上させた例を示している。
【0039】
図6に示す第6の実施の形態のねじ継手は、被接続部材が鋼製パイプの場合であるが、構造的には、上述した第3の実施の形態のねじ継手と同一であるので、第3の実施の形態と同一符号を付して説明する。
【0040】
図6において、互いに接続せんとする鋼製パイプ1の端部に拡径部であるフランジ18を設け、両鋼製パイプ1のそれぞれに外嵌する二つの内側接続筒13、13と、両内側接続筒13、13にわたって外嵌する外側接続筒14とからなり、上記内側接続筒13、13は、内面をねじ無しとし、外面にそれぞれ雄ねじ15を形成し、上記外側接続筒14の内面に、両内側接続筒13、13の雄ねじ15に螺合する雌ねじ16が形成されている。
【0041】
上記内側接続筒13、13の外径及び外側接続筒14の内径は、フランジ18よりも少し大径となっていると共に、外側接続筒14の外形は、円形でもよいが回転操作が円滑に行えるように、多角形に形成するのが好ましく、また、何れか一方の内側接続筒13において、外側接続筒14から突出する側の端部に、外形が多角形の回転操作用ナット部17が設けてある。
【0042】
この第6の実施の形態のねじ継手で鋼製パイプ1を接続するには、図6のように、両鋼製パイプ1、1にそれぞれ内側接続筒13、13をフランジ18の取り付け又は加工前に嵌挿しておき、外側接続筒14を一方の内側接続筒13に、その端部がこの内側接続筒13の端部から没入する位置にまでねじ込み、この状態で両鋼製パイプ1のフランジ18を当接させ、両内側接続筒13、13をそれぞれの鋼製パイプ1、1のフランジ18側に位置させた状態で、外側接続筒14を回動させ、雄ねじ15と雌ねじ16の送り作用で他方の内側接続筒13側に移動させる。
【0043】
上記外側接続筒14は、回動しながら移動することにより他方の内側接続筒13に雄ねじ15と雌ねじ16の螺合によって外嵌し、外側接続筒14が両内側接続筒13、13に対して略均等に嵌合させた後、両内側接続筒13、13の何れか一方を固定となる外側接続筒14に対してねじ込むと、両フランジ18、18が両内側接続筒13、13で両側から挟まれ、両鋼製パイプ1、1は互いの端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0044】
図示の場合、両フランジ18の対向面間にパッキン材24を介在させ、両鋼製パイプ1の接続部分のシール性を向上させている。
【0045】
図7に示す第7の実施の形態のねじ継手は、上記第6の実施の形態の変形例であり、第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して説明に代える。
【0046】
この第7の実施の形態は、鋼製パイプ1、1の互いに接続せんとする端部に設けた拡径部が、鋼製パイプ1の周壁を外方へ膨出させた弧状拡径部18aによって形成され、両内側接続筒13、13の弧状拡径部18aに臨む端部は、図示の場合、軸心に対して直角とし、上記弧状拡径部18aの端部対向面間にシール材24を介在させたものであり、この第7の実施の形態のねじ継手による鋼製パイプ1の接続は、上述した第6の実施の形態と同様の手順と操作によって行うことができる。
【0047】
なお、上記した第5乃至第7の実施の形態のねじ継手は、鋼製パイプ1の端部に拡径のフランジ18や弧状拡径部18aが設けてあるので、第1接続筒20や第2接続筒21及び内側接続筒13は、フランジ18や弧状拡径部18aの加工前に鋼製パイプ1へ予め嵌挿しておくことが必要になる。
【0048】
そこで、図8と図9は、フランジ18や弧状拡径部18aを設けた後に、第1接続筒20や第2接続筒21及び内側接続筒13を用い、所謂後付けによって接続することができる第8と第9の実施の形態のねじ継手を示している。
【0049】
図8の第8の実施の形態は、構造的に第5の実施の形態に該当し、第1接続筒20と第2接続筒21に組合わせ使用する一対の分割抜け止め部材31が用意されている。
【0050】
外径に雄ねじ19を設けた第1接続筒20は、その内径がフランジ18を通過することのできるように形成され、第2接続筒21は、雌ねじ22によって第1接続筒20に外嵌螺合する筒部21aの一端に内側小径部21bを設け、この内側小径部21bがフランジ18に対して通過できる内径となり、その内端に段部21cを形成している。
【0051】
上記分割抜け止め部材31は、内径が鋼製パイプ1に嵌合し、外径が第1接続筒20又は内側小径部21bに嵌合する二つ割りの筒状に形成され、一方の端部に第2接続筒21の筒部21a内に収まる外径の鍔部32が設けられている。
【0052】
この第8の実施の形態のねじ継手で鋼製パイプ1を接続するには、両鋼製パイプ1、1にそれぞれフランジ18を形成した後、一方の鋼製パイプ1に第1接続筒20と他方の鋼製パイプ1に第2接続筒21を嵌挿し、この状態で両鋼製パイプ1、1の端部フランジ18を当接させ、両鋼製パイプ1、1に分割抜け止め部材31をその鍔部32がフランジ18に当接するように外嵌し、第1接続筒20を移動させて一方分割抜け止め部材31にその端部が鍔部32に当接するよう外嵌し、第2接続筒21を移動させて内側小径部21bを他方分割抜け止め部材31の鍔部32が段部21cに当接するよう外嵌し、この第2接続筒21の筒部21aを第1接続筒20に螺合する。
【0053】
上記第2接続筒21の螺合後に、第1接続筒20を更にねじ込むと、両鋼製パイプ1、1は互いのフランジ18、18が両側から挟圧され、両鋼製パイプ1、1は端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0054】
図9の第9の実施の形態は、構造的に第6と7の実施の形態に該当し、二つの内側接続筒13、13と、両内側接続筒13、13にわたって外嵌する外側接続筒14に組合わせ使用する一対の分割抜け止め部材31が用意されている。
【0055】
外径に雄ねじを設けた内側接続筒13は、その内径がフランジ18を通過することのできるように形成され、外側接続筒14は、雌ねじ16によって内側接続筒13、13に外嵌螺合するように形成されている。
【0056】
上記分割抜け止め部材31は、内径が鋼製パイプ1に嵌合し、外径が内側接続筒13に嵌合する二つ割りの筒状に形成され、一方の端部に外側接続筒14の内部に収まる外径の鍔部32が設けられている。
【0057】
この第9の実施の形態のねじ継手で鋼製パイプ1を接続するには、両鋼製パイプ1、1にそれぞれフランジ18、18を形成した後、両鋼製パイプ1、1に内側接続筒13を嵌挿し、一方の内側接続筒13に外側接続筒14を外嵌螺合し、この状態で両鋼製パイプ1、1の端部フランジ18を当接させ、両鋼製パイプ1、1に分割抜け止め部材31をその鍔部32がフランジ18に当接するように外嵌し、内側接続筒13を移動させて分割抜け止め部材31にその端部が鍔部32に当接するよう外嵌し、この状態で外側接続筒14を回動させて他方内側接続筒13に外嵌螺合する。
【0058】
上記外側接続筒14を両内側接続筒13、13にわたって螺合した後に、何れかの内側接続筒13を更にねじ込むと、両鋼製パイプ1、1は互いのフランジ18が両内側接続筒13、13で挟圧され、両鋼製パイプ1、1は端部が圧着した圧縮荷重状態で接続されることになる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、上記のような構成としたので、鋼製パイプや鉄筋の接続において、鋼製パイプや鉄筋を回転させることなく接続が行え、現場の作業条件に左右されることなく接続作業が能率よく簡単に行えると共に、鋼製パイプや鉄筋の端部を直接突き合わせた圧縮荷重状態の接続が行え、軸方向の圧縮や引っ張り荷重に対して強度的に優れた接続が得られることになる。
【0060】
また、被接続部材を端部に設けた拡径部を利用して接続する場合、拡径部にボルト締めのための孔加工が不要になり、拡径部の外径が小さくなることで、作業性の向上や材料コストの削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ねじ継手の第1の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図2】(A)はねじ継手の第2の実施の形態を示す接続前の状態の縦断面図、(B)は同接続状態の縦断面図
【図3】ねじ継手の第3の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図4】(A)はねじ継手の第4の実施の形態を示す接続前の状態の縦断面図、(B)は同接続状態の縦断面図
【図5】ねじ継手の第5の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図6】ねじ継手の第6の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図7】ねじ継手の第7の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図8】ねじ継手の第8の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【図9】ねじ継手の第9の実施の形態を示す接続状態の縦断面図
【符号の説明】
1 鋼製パイプ
2 雄ねじ
3 第1接続筒
4 第2接続筒
5 雌ねじ
6 雄ねじ
7 延長部
8 雌ねじ
9 回転操作用ナット部
10 段部
11 雄ねじ
12 雌ねじ
13 内側接続筒
14 外側接続筒
15 雄ねじ
16 雌ねじ
17 回転操作用ナット部
18 フランジ
19 雄ねじ
20 第1接続筒
21 第2接続筒
22 雌ねじ
23 鍔壁
24 パッキン材
31 分割抜け止め部材
32 鍔部

Claims (4)

  1. 外面にそれぞれ雄ねじが形成された被接続部材の一方に外嵌螺合する第1接続筒と、他方に外嵌螺合する第2接続筒とからなり、第1接続筒の外面に雄ねじを形成し、上記第2接続筒に第1接続筒へ外嵌する筒状延長部を設け、この筒状延長部の内面に第1接続筒の外面の雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ継手。
  2. 外面にそれぞれ雄ねじが形成された被接続部材のそれぞれに外嵌螺合する二つの内側接続筒と、両内側接続筒にわたって外嵌する外側接続筒とからなり、上記内側接続筒の外面にそれぞれ雄ねじを形成し、上記外側接続筒の内面に、両内側接続筒の雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ継手。
  3. 互いに接続せんとする被接続部材の端部に拡径部を設け、外面に雄ねじが形成され、一方の被接続部材に外嵌して拡径部で抜け止め状となる第1接続筒と、他方の被接続部材に拡径部で抜け止め状となるよう嵌合し、第1接続筒に対して外嵌する第2接続筒を有し、上記第2接続筒の内面に第1接続筒の外面の雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ継手。
  4. 互いに接続せんとする被接続部材の端部に拡径部を設け、両被接続部材のそれぞれに拡径部で抜け止め状となるよう外嵌する二つの内側接続筒と、両内側接続筒にわたって外嵌する外側接続筒とを有し、上記内側接続筒の外面にそれぞれ雄ねじを形成し、上記外側接続筒の内面に、両内側接続筒の雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010166822A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Jiro Sasaoka 掘起し機具、ドリル及び草刈機具
JP2013515917A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 ヴァルレック・マンネスマン・オイル・アンド・ガス・フランス ねじ付き接続構造を達成するセット、当該接続構造を組立て及び分解する方法及びライザーにおける当該接続構造の使用

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