JP2004261912A - クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークを正確な位置でクランプすること。
【解決手段】互いに向き合って配置される複数のクランプレバー17,18を備え、クランプレバー17,18を開閉させることによりワーク23をクランプ可能とする。クランプレバー17,18には、それらが開いているときに挿入されるワーク23を、所定の位置で挿入規制するための挿入規制部25a,26aを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに向き合って配置される複数のクランプレバー17,18を備え、クランプレバー17,18を開閉させることによりワーク23をクランプ可能とする。クランプレバー17,18には、それらが開いているときに挿入されるワーク23を、所定の位置で挿入規制するための挿入規制部25a,26aを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6,図7に示すクランプ装置51が知られている。このクランプ装置51は、支軸52によってそれぞれ回動可能に支持される2つのクランプレバー53,54を備えている。各クランプレバー53,54の基端部にはエアシリンダ55に設けられているロッド56が駆動連結されており、ロッド56の出没動作に連動して両クランプレバー53,54が開閉するようになっている。クランプレバー53,54が開いているときにそれらの間にワーク57が挿入され、その状態でクランプレバー53,54が閉じられると、ワーク57はクランプされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、両クランプレバー53,54が閉じる前に、それらの間にワーク57が挿入配置されると、ワーク57は落下して本来クランプされるべき位置からずれた位置でクランプされる。例えば、車両のシート組立現場等のように溶接作業を自動的に行う設備では、クランプレバー53,54にクランプされている被溶接体としてのワーク57が溶接ロボットによって溶接されるが、ワーク57のクランプ位置は予め決められている。そこで、ワーク57がクランプ位置からずれるのを防止するために、クランプレバー53,54とは別にワーク57を受止めて支持する位置決め部材を設けることも考えられるが、その位置決め部材をクランプ装置51とは別々に設けるとなると、その設置スペースを余分に確保する必要がある。
【0004】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ワークを正確な位置でクランプすることが可能なクランプ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
請求項1に記載の発明では、互いに向き合って配置される複数のクランプレバーを備え、両クランプレバーのうち少なくともいずれか一方を開閉させることによりワークをクランプ可能としたクランプ装置において、前記クランプレバーが開いているときに、その間に挿入されるワークを所定位置で挿入規制するための挿入規制部をクランプレバーに設けたことを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、クランプレバーが開いているときに、それらの間にワークが挿入されると、そのワークは挿入規制部に突き当たることによって挿入位置が決められる。この状態でクランプレバーが閉じるとワークがクランプ位置でクランプされる。従って、両クランプレバーの間に挿入されるワークの挿入位置が決められた状態でワークをクランプすることができるため、ワークを正確な位置でクランプすることができる。
【0007】
(請求項2の発明)
請求項2に記載の発明では、前記両挿入規制部は、クランプレバーが開いているときに、所定方向から見て互いに重なり合うように相手側のクランプレバーに向けて張り出し形成されていることを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、クランプレバーが開いている状態でそれらの間にワークが挿入されても、ワークが挿入規制部の間に入り込むのを防止できるため、ワークの挿入規制効果がよりいっそう高くなる。
【0009】
(請求項3の発明)
請求項3に記載の発明では、前記両挿入規制部は、それぞれに対応するクランプレバーに設けたレバー本体に対して着脱可能であることを要旨とする。
【0010】
この構成によれば、ワークの形状や大きさ等に合わせて適切な挿入規制部を選択することができる。
(請求項4の発明)
請求項4に記載の発明では、前記クランプレバーには、それらが閉じられるときにワークをクランプ位置に案内する位置決め部が設けられていることを要旨とする。
【0011】
この構成によれば、クランプレバーが閉じるときにワークをクランプ位置に案内することができる。
(請求項5の発明)
請求項5に記載の発明では、前記位置決め部は、前記両クランプレバーに設けられたクランプ溝の両側部に形成されている斜状ガイド面であって、その斜状ガイド面は、相手側のクランプレバーに向かうに従って広がるように傾斜されていることを要旨とする。
【0012】
この構成によれば、位置決め部をクランプレバー以外の箇所に設けなくてよいため、その位置決め部の設置スペースを確保する必要がない。
(請求項6の発明)
請求項6に記載の発明では、前記位置決め部は、クランプレバーが閉位置に配置されているとき、クランプ位置に配置されているワークの外周面に当接することで、同ワークをクランプ位置に保持することを兼ねていることを要旨とする。
【0013】
この構成によれば、位置決め部は、ワークをクランプ位置に保持することが兼ねているため、部材点数を少なくすることが可能になり、低コスト化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1(a),(b),(c)に示すように、クランプ装置11は、その駆動源であるエアシリンダ12を備えており、その上面には2つの支持板13,14が間隔をおいて立設されている。支持板13,14の両端部において架設された2つの支軸15,16のうち一方には第1クランプレバー17が回動可能に支持され、他方には第2クランプレバー18が回動可能に支持されている。各クランプレバー17,18は、L字状をなすレバー本体19,20を備えており、レバー本体19,20の折曲部分が回動中心となっている。
【0016】
各クランプレバー17,18におけるレバー本体19,20の一端部には係合凹部19a,20aがそれぞれ形成され、各係合凹部19a,20aには、前記エアシリンダ12のロッド12aの先端部から突設された係合ピン21が駆動連結されている。エアシリンダ12のロッド12aが突出することにより、第1及び第2クランプレバー17,18が図1(b)に示される閉位置に移動され、ワーク23がクランプ位置P1でクランプされる。ロッド12aが没入することにより、第1及び第2クランプレバー17,18が図2に示される開位置に移動され、ワーク23はクランプ解除される。
【0017】
各クランプレバー17,18は、レバー本体19,20に一体化された交換部材25,26を有している。この交換部材25,26は、レバー本体19,20の内側面に対しネジ27により着脱可能となっている。各交換部材25,26には、各クランプレバー17,18が開位置に配置されているときに、両クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23を所定の位置に挿入規制する挿入規制部25a,26aが形成されている。
【0018】
各挿入規制部25a,26aは、各レバー本体19,20の内側面から相手側のクランプレバー17,18に向けて張り出し形成されている。各挿入規制部25a,26aは、クランプされるワーク23の大きさに合わせて形状や大きさが設定されている。形状や大きさの異なる挿入規制部25a,26aを有する複数種類の交換部材25,26の中から選択されたものが、レバー本体19,20に装着されている。
【0019】
第1交換部材25における挿入規制部25aは、同第1交換部材25の基端部の形状が凹状となるように間隔をおいて複数配置されている。第1交換部材25における両挿入規制部25aの間の隙間には、第2交換部材26の挿入規制部26aが挿入配置されている。つまり、2つの挿入規制部25aと1つの挿入規制部26aとは、互い違いとなるように配置されている。このような配置関係により、挿入規制部25a,26aの一部分は、それらの厚み方向から見て、両クランプレバー17,18が閉位置にあるときのみならず開位置にあるときも常に重なり合うようになっている。換言すると、両クランプレバー17,18が閉位置と開位置との間で回動するときにおいて、両挿入規制部25a,26aの一部分は、それらの厚み方向から見て常に重なり合うようになっている。
【0020】
前記各交換部材25,26において、挿入規制部25a,26aと隣り合う箇所には、ワーク23を挟み込むためのクランプ溝30,31が非対称な形状(こ略V字状)に形成されている。クランプ溝30,31の両側部は、相手側のクランプレバー17,18に向かうに従って広がるように傾斜した位置決め部としての斜状ガイド面30a,30b,31a,31bとなっている。クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、クランプ溝30,31の各斜状ガイド面30a,30b,31a,31bがワーク23の外周面に当接することにより、ワーク23が挟み込み保持される。従って、各斜状ガイド面30a,30b,31a,31bは、ワーク23をクランプ位置P1に保持する役割がある。
【0021】
クランプレバー17,18が閉位置にあるときにおいて、クランプ溝30,31の一側に位置する第1斜状ガイド面としての上部斜状ガイド面30a,31aと、他側に位置する第2斜状ガイド面としての下部斜状ガイド面31b,30bとは、それぞれ平行となる傾斜角度に設定されている。この傾斜角度は、ワーク23の形状等に応じて任意の角度に変更することが可能である。なお、各交換部材25,26とクランプ溝30,31とは隣り合う位置関係にあることから、下部斜状ガイド面30b,31bは、各挿入規制部25a,26aの一部であるとも捉えることもできる。
【0022】
上部斜状ガイド面30a,31a及び下部斜状ガイド面30b,31bは、クランプレバー17,18が開位置から閉位置に移動するときに、ワーク23をクランプ位置P1に案内する。すなわち、ワーク23が反っている等して交換部材25,26から浮き上がるように挿入されている場合(図2に点線で示す位置)に、クランプレバー17,18が閉じるのに伴い、上部斜状ガイド面30a,31aによりワーク23がクランプ位置P1に案内される。下部斜状ガイド面30b,31bは、ワーク23が交換部材25,26によって受け止められている場合に、クランプレバー17,18が閉じるのに伴ってワーク23をクランプ位置P1に案内する。
【0023】
次に、上記のように構成されたクランプ装置11の作用について説明する。
本実施形態では、複数のクランプ装置11によって長尺状のワーク23が複数箇所でクランプされる。クランプ装置11のクランプレバー17,18が開いている状態でそれらの間にワーク23が挿入されると、そのワーク23は挿入規制部25a,26aに当接されることによってクランプレバー17,18の中央部付近で静止される。この状態において、エアシリンダ12のロッド12aが没入されると、クランプレバー17,18は開位置から閉位置に回動される。すると、ワーク23はクランプ溝30,31の下部斜状ガイド面30b,31bによって案内されながらクランプ位置P1に位置決めされる。ワーク23がクランプ位置P1に移動すると同時に、既にワーク23に当接している下部斜状ガイド面30b,31bに加えて、上部斜状ガイド面30a,31aもワーク23の外周面に当接されることにより、ワーク23はクランプ位置P1に保持される。
【0024】
ところで、ワーク23が複数のクランプ装置11によってクランプされる場合がある。この場合、ワーク23に反り等が生じていると、クランプレバー17,18間にワーク23が挿入されたときに、ワーク23は特定のクランプ装置11における挿入規制部25a,26aには当接されるが、他のクランプ装置11における挿入規制部25a,26aから浮き上がって配置されることがある。ワーク23が挿入規制部25a,26aから浮き上がっている状態で、クランプレバー17,18が開位置から閉位置に回動されると、ワーク23はクランプ溝30,31の上部斜状ガイド面30a,31aによって案内されながらクランプ位置P1に位置決めされる。そして、ワーク23がクランプ位置P1に移動すると同時に、既にワーク23に当接している上部斜状ガイド面30a,31aに加えて、下部斜状ガイド面30b,31bもワーク23の外周面に当接されることにより、ワーク23はクランプ位置P1に保持される。
【0025】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)クランプレバー17,18の内側には、それらが開いているときに挿入されるワーク23の挿入位置を規制する挿入規制部25a,26aが設けられている。そのため、ワーク23のクランプ位置P1がエアシリンダ12から離れた位置にすることが予め決められている場合に、クランプレバー17,18が閉じる前にワーク23が挿入されるようなことがあっても、ワーク23が落下するのを防止することができる。よって、ワーク23が落下するのを防止するための部材を設けずに済むため、その部材の設置スペースをクランプ装置11とは別に確保する必要がない。
【0026】
(2)各クランプレバー17,18が開いているときにおいて、各挿入規制部25a,26aの一部が互いに重なり合うように相手側のクランプレバー17,18に向けて張り出し形成されている。そのため、クランプレバー17,18が開いている状態でそれらの間にワーク23が挿入されても、ワーク23が挿入規制部25a,26a間に入り込むのを確実に防止することができる。
【0027】
(3)各クランプレバー17,18のレバー本体19,20には第1及び第2交換部材25,26が着脱可能に取り付けられ、クランプレバー17,18に対する挿入規制部25a,26aの着脱がなされる。挿入規制部25a,26aの形状が異なる複数種類の交換部材25,26を用意しておけば、ワーク23の形状や大きさが変更になることがあっても、そのワーク23に合わせて適切な挿入規制部25a,26aを選択することができる。従って、ワーク23の変更に伴いクランプ装置11全体を換えることなく、その一部分を交換するだけで他の部分の共通化を図ることができ、コストの低減に貢献する。
【0028】
(4)クランプレバー17,18の内側にはクランプ溝30,31が形成され、このクランプ溝30,31の両側面が、クランプレバー17,18が閉じるときにワーク23をクランプ位置P1に案内するための斜状ガイド面30a,31a,30b,31bとなっている。そのため、クランプレバー17,18が閉じるのに伴ってワーク23を予め定められたクランプ位置P1に位置決めすることができる。
【0029】
(5)上部斜状ガイド面30a,31aと下部斜状ガイド面30b,31bとは所定の間隔をおいて配置されている。そのため、クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23が挿入規制部25a,26aによって受け止められれば、下部斜状ガイド面30b,31bによってワーク23をクランプ位置P1に案内することができる。又、クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23が挿入規制部25a,26aから浮き上がっていても、上部斜状ガイド面30a,31aによってワーク23をクランプ位置P1に案内することができる。
【0030】
(6)クランプレバー17,18における上部斜状ガイド面30a,31aと下部斜状ガイド面30b,31bとは、クランプレバー17,18が閉じると同時にワーク23の外周面に当接し、ワーク23をクランプ位置P1に保持することができる。そのため、各斜状ガイド面30a,31a,30b,31bは、ワーク23をクランプ位置P1に案内する他に、クランプ位置P1でワーク23を保持することも兼ねている。よって、クランプレバー17,18にワーク23をクランプ位置P1に案内する部材と、ワーク23をクランプ位置P1に保持する部材とを別々に用意する必要がないため、クランプ装置11の小型化を図ることができる。
【0031】
(第2実施形態)
第2実施形態を、前記実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図3,図4に示すように、第1及び第2クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、同クランプレバー17,18の先端部がほぼ閉じるように形成されている。この形状により、クランプレバー17,18における上部斜状ガイド面30a,31aの長さは、第1実施形態に示されるそれよりも長く設定されている。そのため、ワーク23をクランプする場合に、ワーク23が反っている等して交換部材25,26から遠い位置で浮き上がっていても、ワーク23をクランプ位置P1に位置決めしやすくなる。なお、図示しないが各クランプレバー17,18の上部斜状ガイド面30a,31aを更に長く設定し、第1及び第2クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、それらの先端部が完全に閉じるように形成することも可能である。
【0032】
クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、クランプ溝30,31の内奥面と、上部斜状ガイド面30a,31a又は下部斜状ガイド面30b,31bのうちいずれか一方とがワーク23の外周面に当接するように、クランプ溝30,31の大きさが設定されている。そのため、クランプレバー17,18が閉じたとき、ワーク23はクランプレバー17,18の長手方向(図3の上下方向)に遊びをもった状態でクランプされる。そのため、ワーク23がクランプされている状態で図示しない溶接ロボット等によって把持されても、その衝撃を吸収することができ、ワーク23が損傷するおそれがない。
【0033】
なお、クランプされているワーク23に遊びを持たせるために、両クランプレバー17,18のクランプ力としては、クランプレバー17,18をワーク23に強く押圧するのではなく、接する程度の押圧力とすることが好ましい。
【0034】
(別の実施形態)
本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・各交換部材25,26を任意の形状に変更してもよい。例えば、図5に示すように両クランプレバー17,18が開位置にあるときに、挿入規制部25a,26aの端面同士がその厚み方向から見て重なり合わないように、各交換部材25,26の形状を変更してもよい。或いは、両クランプレバー17,18が開位置にあるときに、ワーク23が両交換部材25,26間にワーク23が挟み込まれない程度の隙間が形成されるように、各交換部材25,26の形状を変更してもよい。
【0035】
・前記実施形態では、各クランプレバー17,18を、レバー本体19,20と交換部材25,26とから構成したが、レバー本体19,20と交換部材25,26とを一体的に形成し、1つの部材から構成してもよい。
【0036】
・クランプレバー17,18の駆動源としてエアシリンダ12以外に、例えばモータで駆動する電動シリンダとしてもよい。
・前記実施形態では、クランプレバー17,18を回動させることによってワーク23をクランプさせるのではなく、少なくともいずれか一方のクランプレバー17,18を直線運動させることでワーク23をクランプしてもよい。この場合には、クランプレバー17,18が離間したときに、各挿入規制部25a,26aがその厚み方向から見て重なるように構成する。
【0037】
・前記実施形態では、両方のクランプレバー17,18を閉位置と開位置との間で回動させるようにしたが、いずれか一方のクランプレバー17(18)を回動させる構成としてもよい。
【0038】
・前記実施形態では、第1クランプレバー17に2つの挿入規制部25aを設け、第2クランプレバー18に1つの挿入規制部26aを設けたが、挿入規制部25a,26aは各クランプレバー17,18につき1つ以上であれば任意の数に変更してもよい。例えば、両クランプレバー17,18における挿入規制部25a,26aを1つずつに変更したり、2つずつに変更したりしてもよい。
【0039】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に示す。
(1)請求項1〜5のうちいずれかに一項において、クランプレバーは、閉位置に配置されているときに先端部分が閉じるように形成されていることを特徴とするクランプ装置。この構成にすれば、閉じてクランプレバーからワークが抜け出るのを確実に防止することができる。
【0040】
(2)請求項5において、前記クランプ溝は、クランプレバーが閉じているときにワークが遊びをもった状態でクランプされるように形成されていることを特徴とするクランプ装置。この構成にすれば、ワークがクランプされているときに、ワークが傷むのを防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークを正確な位置でクランプすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態において、(a)はクランプ装置の平面図、(b)はクランプ装置が閉じている状態を示す正面図、(c)はクランプ装置の側面図。
【図2】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図3】第2実施形態でクランプ装置が閉じている状態を示す正面図。
【図4】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図5】別の実施形態でクランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図6】従来技術でクランプ装置が閉じている状態を示す正面図。
【図7】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【符号の説明】
11…クランプ装置、17,18…クランプレバー、19,20…レバー本体、23…ワーク、25a,26a…挿入規制部、30,31…クランプ溝、30a,30b,31a,31b…斜状ガイド面(位置決め部)、P1…クランプ位置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6,図7に示すクランプ装置51が知られている。このクランプ装置51は、支軸52によってそれぞれ回動可能に支持される2つのクランプレバー53,54を備えている。各クランプレバー53,54の基端部にはエアシリンダ55に設けられているロッド56が駆動連結されており、ロッド56の出没動作に連動して両クランプレバー53,54が開閉するようになっている。クランプレバー53,54が開いているときにそれらの間にワーク57が挿入され、その状態でクランプレバー53,54が閉じられると、ワーク57はクランプされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、両クランプレバー53,54が閉じる前に、それらの間にワーク57が挿入配置されると、ワーク57は落下して本来クランプされるべき位置からずれた位置でクランプされる。例えば、車両のシート組立現場等のように溶接作業を自動的に行う設備では、クランプレバー53,54にクランプされている被溶接体としてのワーク57が溶接ロボットによって溶接されるが、ワーク57のクランプ位置は予め決められている。そこで、ワーク57がクランプ位置からずれるのを防止するために、クランプレバー53,54とは別にワーク57を受止めて支持する位置決め部材を設けることも考えられるが、その位置決め部材をクランプ装置51とは別々に設けるとなると、その設置スペースを余分に確保する必要がある。
【0004】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ワークを正確な位置でクランプすることが可能なクランプ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
請求項1に記載の発明では、互いに向き合って配置される複数のクランプレバーを備え、両クランプレバーのうち少なくともいずれか一方を開閉させることによりワークをクランプ可能としたクランプ装置において、前記クランプレバーが開いているときに、その間に挿入されるワークを所定位置で挿入規制するための挿入規制部をクランプレバーに設けたことを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、クランプレバーが開いているときに、それらの間にワークが挿入されると、そのワークは挿入規制部に突き当たることによって挿入位置が決められる。この状態でクランプレバーが閉じるとワークがクランプ位置でクランプされる。従って、両クランプレバーの間に挿入されるワークの挿入位置が決められた状態でワークをクランプすることができるため、ワークを正確な位置でクランプすることができる。
【0007】
(請求項2の発明)
請求項2に記載の発明では、前記両挿入規制部は、クランプレバーが開いているときに、所定方向から見て互いに重なり合うように相手側のクランプレバーに向けて張り出し形成されていることを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、クランプレバーが開いている状態でそれらの間にワークが挿入されても、ワークが挿入規制部の間に入り込むのを防止できるため、ワークの挿入規制効果がよりいっそう高くなる。
【0009】
(請求項3の発明)
請求項3に記載の発明では、前記両挿入規制部は、それぞれに対応するクランプレバーに設けたレバー本体に対して着脱可能であることを要旨とする。
【0010】
この構成によれば、ワークの形状や大きさ等に合わせて適切な挿入規制部を選択することができる。
(請求項4の発明)
請求項4に記載の発明では、前記クランプレバーには、それらが閉じられるときにワークをクランプ位置に案内する位置決め部が設けられていることを要旨とする。
【0011】
この構成によれば、クランプレバーが閉じるときにワークをクランプ位置に案内することができる。
(請求項5の発明)
請求項5に記載の発明では、前記位置決め部は、前記両クランプレバーに設けられたクランプ溝の両側部に形成されている斜状ガイド面であって、その斜状ガイド面は、相手側のクランプレバーに向かうに従って広がるように傾斜されていることを要旨とする。
【0012】
この構成によれば、位置決め部をクランプレバー以外の箇所に設けなくてよいため、その位置決め部の設置スペースを確保する必要がない。
(請求項6の発明)
請求項6に記載の発明では、前記位置決め部は、クランプレバーが閉位置に配置されているとき、クランプ位置に配置されているワークの外周面に当接することで、同ワークをクランプ位置に保持することを兼ねていることを要旨とする。
【0013】
この構成によれば、位置決め部は、ワークをクランプ位置に保持することが兼ねているため、部材点数を少なくすることが可能になり、低コスト化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1(a),(b),(c)に示すように、クランプ装置11は、その駆動源であるエアシリンダ12を備えており、その上面には2つの支持板13,14が間隔をおいて立設されている。支持板13,14の両端部において架設された2つの支軸15,16のうち一方には第1クランプレバー17が回動可能に支持され、他方には第2クランプレバー18が回動可能に支持されている。各クランプレバー17,18は、L字状をなすレバー本体19,20を備えており、レバー本体19,20の折曲部分が回動中心となっている。
【0016】
各クランプレバー17,18におけるレバー本体19,20の一端部には係合凹部19a,20aがそれぞれ形成され、各係合凹部19a,20aには、前記エアシリンダ12のロッド12aの先端部から突設された係合ピン21が駆動連結されている。エアシリンダ12のロッド12aが突出することにより、第1及び第2クランプレバー17,18が図1(b)に示される閉位置に移動され、ワーク23がクランプ位置P1でクランプされる。ロッド12aが没入することにより、第1及び第2クランプレバー17,18が図2に示される開位置に移動され、ワーク23はクランプ解除される。
【0017】
各クランプレバー17,18は、レバー本体19,20に一体化された交換部材25,26を有している。この交換部材25,26は、レバー本体19,20の内側面に対しネジ27により着脱可能となっている。各交換部材25,26には、各クランプレバー17,18が開位置に配置されているときに、両クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23を所定の位置に挿入規制する挿入規制部25a,26aが形成されている。
【0018】
各挿入規制部25a,26aは、各レバー本体19,20の内側面から相手側のクランプレバー17,18に向けて張り出し形成されている。各挿入規制部25a,26aは、クランプされるワーク23の大きさに合わせて形状や大きさが設定されている。形状や大きさの異なる挿入規制部25a,26aを有する複数種類の交換部材25,26の中から選択されたものが、レバー本体19,20に装着されている。
【0019】
第1交換部材25における挿入規制部25aは、同第1交換部材25の基端部の形状が凹状となるように間隔をおいて複数配置されている。第1交換部材25における両挿入規制部25aの間の隙間には、第2交換部材26の挿入規制部26aが挿入配置されている。つまり、2つの挿入規制部25aと1つの挿入規制部26aとは、互い違いとなるように配置されている。このような配置関係により、挿入規制部25a,26aの一部分は、それらの厚み方向から見て、両クランプレバー17,18が閉位置にあるときのみならず開位置にあるときも常に重なり合うようになっている。換言すると、両クランプレバー17,18が閉位置と開位置との間で回動するときにおいて、両挿入規制部25a,26aの一部分は、それらの厚み方向から見て常に重なり合うようになっている。
【0020】
前記各交換部材25,26において、挿入規制部25a,26aと隣り合う箇所には、ワーク23を挟み込むためのクランプ溝30,31が非対称な形状(こ略V字状)に形成されている。クランプ溝30,31の両側部は、相手側のクランプレバー17,18に向かうに従って広がるように傾斜した位置決め部としての斜状ガイド面30a,30b,31a,31bとなっている。クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、クランプ溝30,31の各斜状ガイド面30a,30b,31a,31bがワーク23の外周面に当接することにより、ワーク23が挟み込み保持される。従って、各斜状ガイド面30a,30b,31a,31bは、ワーク23をクランプ位置P1に保持する役割がある。
【0021】
クランプレバー17,18が閉位置にあるときにおいて、クランプ溝30,31の一側に位置する第1斜状ガイド面としての上部斜状ガイド面30a,31aと、他側に位置する第2斜状ガイド面としての下部斜状ガイド面31b,30bとは、それぞれ平行となる傾斜角度に設定されている。この傾斜角度は、ワーク23の形状等に応じて任意の角度に変更することが可能である。なお、各交換部材25,26とクランプ溝30,31とは隣り合う位置関係にあることから、下部斜状ガイド面30b,31bは、各挿入規制部25a,26aの一部であるとも捉えることもできる。
【0022】
上部斜状ガイド面30a,31a及び下部斜状ガイド面30b,31bは、クランプレバー17,18が開位置から閉位置に移動するときに、ワーク23をクランプ位置P1に案内する。すなわち、ワーク23が反っている等して交換部材25,26から浮き上がるように挿入されている場合(図2に点線で示す位置)に、クランプレバー17,18が閉じるのに伴い、上部斜状ガイド面30a,31aによりワーク23がクランプ位置P1に案内される。下部斜状ガイド面30b,31bは、ワーク23が交換部材25,26によって受け止められている場合に、クランプレバー17,18が閉じるのに伴ってワーク23をクランプ位置P1に案内する。
【0023】
次に、上記のように構成されたクランプ装置11の作用について説明する。
本実施形態では、複数のクランプ装置11によって長尺状のワーク23が複数箇所でクランプされる。クランプ装置11のクランプレバー17,18が開いている状態でそれらの間にワーク23が挿入されると、そのワーク23は挿入規制部25a,26aに当接されることによってクランプレバー17,18の中央部付近で静止される。この状態において、エアシリンダ12のロッド12aが没入されると、クランプレバー17,18は開位置から閉位置に回動される。すると、ワーク23はクランプ溝30,31の下部斜状ガイド面30b,31bによって案内されながらクランプ位置P1に位置決めされる。ワーク23がクランプ位置P1に移動すると同時に、既にワーク23に当接している下部斜状ガイド面30b,31bに加えて、上部斜状ガイド面30a,31aもワーク23の外周面に当接されることにより、ワーク23はクランプ位置P1に保持される。
【0024】
ところで、ワーク23が複数のクランプ装置11によってクランプされる場合がある。この場合、ワーク23に反り等が生じていると、クランプレバー17,18間にワーク23が挿入されたときに、ワーク23は特定のクランプ装置11における挿入規制部25a,26aには当接されるが、他のクランプ装置11における挿入規制部25a,26aから浮き上がって配置されることがある。ワーク23が挿入規制部25a,26aから浮き上がっている状態で、クランプレバー17,18が開位置から閉位置に回動されると、ワーク23はクランプ溝30,31の上部斜状ガイド面30a,31aによって案内されながらクランプ位置P1に位置決めされる。そして、ワーク23がクランプ位置P1に移動すると同時に、既にワーク23に当接している上部斜状ガイド面30a,31aに加えて、下部斜状ガイド面30b,31bもワーク23の外周面に当接されることにより、ワーク23はクランプ位置P1に保持される。
【0025】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)クランプレバー17,18の内側には、それらが開いているときに挿入されるワーク23の挿入位置を規制する挿入規制部25a,26aが設けられている。そのため、ワーク23のクランプ位置P1がエアシリンダ12から離れた位置にすることが予め決められている場合に、クランプレバー17,18が閉じる前にワーク23が挿入されるようなことがあっても、ワーク23が落下するのを防止することができる。よって、ワーク23が落下するのを防止するための部材を設けずに済むため、その部材の設置スペースをクランプ装置11とは別に確保する必要がない。
【0026】
(2)各クランプレバー17,18が開いているときにおいて、各挿入規制部25a,26aの一部が互いに重なり合うように相手側のクランプレバー17,18に向けて張り出し形成されている。そのため、クランプレバー17,18が開いている状態でそれらの間にワーク23が挿入されても、ワーク23が挿入規制部25a,26a間に入り込むのを確実に防止することができる。
【0027】
(3)各クランプレバー17,18のレバー本体19,20には第1及び第2交換部材25,26が着脱可能に取り付けられ、クランプレバー17,18に対する挿入規制部25a,26aの着脱がなされる。挿入規制部25a,26aの形状が異なる複数種類の交換部材25,26を用意しておけば、ワーク23の形状や大きさが変更になることがあっても、そのワーク23に合わせて適切な挿入規制部25a,26aを選択することができる。従って、ワーク23の変更に伴いクランプ装置11全体を換えることなく、その一部分を交換するだけで他の部分の共通化を図ることができ、コストの低減に貢献する。
【0028】
(4)クランプレバー17,18の内側にはクランプ溝30,31が形成され、このクランプ溝30,31の両側面が、クランプレバー17,18が閉じるときにワーク23をクランプ位置P1に案内するための斜状ガイド面30a,31a,30b,31bとなっている。そのため、クランプレバー17,18が閉じるのに伴ってワーク23を予め定められたクランプ位置P1に位置決めすることができる。
【0029】
(5)上部斜状ガイド面30a,31aと下部斜状ガイド面30b,31bとは所定の間隔をおいて配置されている。そのため、クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23が挿入規制部25a,26aによって受け止められれば、下部斜状ガイド面30b,31bによってワーク23をクランプ位置P1に案内することができる。又、クランプレバー17,18間に挿入されるワーク23が挿入規制部25a,26aから浮き上がっていても、上部斜状ガイド面30a,31aによってワーク23をクランプ位置P1に案内することができる。
【0030】
(6)クランプレバー17,18における上部斜状ガイド面30a,31aと下部斜状ガイド面30b,31bとは、クランプレバー17,18が閉じると同時にワーク23の外周面に当接し、ワーク23をクランプ位置P1に保持することができる。そのため、各斜状ガイド面30a,31a,30b,31bは、ワーク23をクランプ位置P1に案内する他に、クランプ位置P1でワーク23を保持することも兼ねている。よって、クランプレバー17,18にワーク23をクランプ位置P1に案内する部材と、ワーク23をクランプ位置P1に保持する部材とを別々に用意する必要がないため、クランプ装置11の小型化を図ることができる。
【0031】
(第2実施形態)
第2実施形態を、前記実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図3,図4に示すように、第1及び第2クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、同クランプレバー17,18の先端部がほぼ閉じるように形成されている。この形状により、クランプレバー17,18における上部斜状ガイド面30a,31aの長さは、第1実施形態に示されるそれよりも長く設定されている。そのため、ワーク23をクランプする場合に、ワーク23が反っている等して交換部材25,26から遠い位置で浮き上がっていても、ワーク23をクランプ位置P1に位置決めしやすくなる。なお、図示しないが各クランプレバー17,18の上部斜状ガイド面30a,31aを更に長く設定し、第1及び第2クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、それらの先端部が完全に閉じるように形成することも可能である。
【0032】
クランプレバー17,18が閉位置にあるとき、クランプ溝30,31の内奥面と、上部斜状ガイド面30a,31a又は下部斜状ガイド面30b,31bのうちいずれか一方とがワーク23の外周面に当接するように、クランプ溝30,31の大きさが設定されている。そのため、クランプレバー17,18が閉じたとき、ワーク23はクランプレバー17,18の長手方向(図3の上下方向)に遊びをもった状態でクランプされる。そのため、ワーク23がクランプされている状態で図示しない溶接ロボット等によって把持されても、その衝撃を吸収することができ、ワーク23が損傷するおそれがない。
【0033】
なお、クランプされているワーク23に遊びを持たせるために、両クランプレバー17,18のクランプ力としては、クランプレバー17,18をワーク23に強く押圧するのではなく、接する程度の押圧力とすることが好ましい。
【0034】
(別の実施形態)
本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・各交換部材25,26を任意の形状に変更してもよい。例えば、図5に示すように両クランプレバー17,18が開位置にあるときに、挿入規制部25a,26aの端面同士がその厚み方向から見て重なり合わないように、各交換部材25,26の形状を変更してもよい。或いは、両クランプレバー17,18が開位置にあるときに、ワーク23が両交換部材25,26間にワーク23が挟み込まれない程度の隙間が形成されるように、各交換部材25,26の形状を変更してもよい。
【0035】
・前記実施形態では、各クランプレバー17,18を、レバー本体19,20と交換部材25,26とから構成したが、レバー本体19,20と交換部材25,26とを一体的に形成し、1つの部材から構成してもよい。
【0036】
・クランプレバー17,18の駆動源としてエアシリンダ12以外に、例えばモータで駆動する電動シリンダとしてもよい。
・前記実施形態では、クランプレバー17,18を回動させることによってワーク23をクランプさせるのではなく、少なくともいずれか一方のクランプレバー17,18を直線運動させることでワーク23をクランプしてもよい。この場合には、クランプレバー17,18が離間したときに、各挿入規制部25a,26aがその厚み方向から見て重なるように構成する。
【0037】
・前記実施形態では、両方のクランプレバー17,18を閉位置と開位置との間で回動させるようにしたが、いずれか一方のクランプレバー17(18)を回動させる構成としてもよい。
【0038】
・前記実施形態では、第1クランプレバー17に2つの挿入規制部25aを設け、第2クランプレバー18に1つの挿入規制部26aを設けたが、挿入規制部25a,26aは各クランプレバー17,18につき1つ以上であれば任意の数に変更してもよい。例えば、両クランプレバー17,18における挿入規制部25a,26aを1つずつに変更したり、2つずつに変更したりしてもよい。
【0039】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に示す。
(1)請求項1〜5のうちいずれかに一項において、クランプレバーは、閉位置に配置されているときに先端部分が閉じるように形成されていることを特徴とするクランプ装置。この構成にすれば、閉じてクランプレバーからワークが抜け出るのを確実に防止することができる。
【0040】
(2)請求項5において、前記クランプ溝は、クランプレバーが閉じているときにワークが遊びをもった状態でクランプされるように形成されていることを特徴とするクランプ装置。この構成にすれば、ワークがクランプされているときに、ワークが傷むのを防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークを正確な位置でクランプすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態において、(a)はクランプ装置の平面図、(b)はクランプ装置が閉じている状態を示す正面図、(c)はクランプ装置の側面図。
【図2】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図3】第2実施形態でクランプ装置が閉じている状態を示す正面図。
【図4】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図5】別の実施形態でクランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【図6】従来技術でクランプ装置が閉じている状態を示す正面図。
【図7】同じく、クランプ装置が開いている状態を示す正面図。
【符号の説明】
11…クランプ装置、17,18…クランプレバー、19,20…レバー本体、23…ワーク、25a,26a…挿入規制部、30,31…クランプ溝、30a,30b,31a,31b…斜状ガイド面(位置決め部)、P1…クランプ位置。
Claims (6)
- 互いに向き合って配置される複数のクランプレバーを備え、両クランプレバーのうち少なくともいずれか一方を開閉させることによりワークをクランプ可能としたクランプ装置において、
前記クランプレバーが開いているときに、その間に挿入されるワークを所定位置で挿入規制するための挿入規制部をクランプレバーに設けたことを特徴とするクランプ装置。 - 前記両挿入規制部は、クランプレバーが開いているときに、所定方向から見て互いに重なり合うように相手側のクランプレバーに向けて張り出し形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
- 前記両挿入規制部は、それぞれに対応するクランプレバーに設けたレバー本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ装置。
- 前記クランプレバーには、それらが閉じられるときにワークをクランプ位置に案内する位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のクランプ装置。
- 前記位置決め部は、前記両クランプレバーに設けられたクランプ溝の両側部に形成されている斜状ガイド面であって、その斜状ガイド面は、相手側のクランプレバーに向かうに従って広がるように傾斜されていることを特徴とする請求項4に記載のクランプ装置。
- 前記位置決め部は、クランプレバーが閉じているとき、クランプ位置に配置されているワークの外周面に当接することで、同ワークをクランプ位置に保持することを兼ねていることを特徴とする請求項4又は5に記載のクランプ装置。
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CN103042334A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-17 | 东莞市俊知自动机械有限公司 | 锯片夹紧对中装置 |
CN103273352A (zh) * | 2013-06-18 | 2013-09-04 | 昆山市佰奥自动化设备科技有限公司 | 产品定位夹持装置 |
JP2014076532A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-05-01 | Tamura Seisakusho:Kk | 丸材クランプ装置 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054084A patent/JP2004261912A/ja active Pending
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