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JP2004248904A - Composite for medical treatment - Google Patents

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JP2004248904A
JP2004248904A JP2003042943A JP2003042943A JP2004248904A JP 2004248904 A JP2004248904 A JP 2004248904A JP 2003042943 A JP2003042943 A JP 2003042943A JP 2003042943 A JP2003042943 A JP 2003042943A JP 2004248904 A JP2004248904 A JP 2004248904A
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carbon atoms
group
water
contact angle
medical
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JP2003042943A
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Japanese (ja)
Inventor
Hideyuki Yokota
英之 横田
Noriko Kadota
典子 門田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a composite for medical treatment which is excellent in simplicity, flexibility and compatibility with blood or ingredients of blood. <P>SOLUTION: The composite for medical treatment (A)/(B) includes at least a main material (A) and an additive (B), wherein relation of θ<SB>A/B1</SB>≤0.9×θ<SB>A0</SB>, θ<SB>A/B2</SB>≤0.8×θ<SB>A0</SB>and θ<SB>A/B2</SB><θ<SB>A/B1</SB>is realized when a static contact angle of water in a dry state of (A) is θ<SB>A0</SB>, a static contact angle of water after soaking (A)/(B) in water is θ<SB>A/B1</SB>and a static contact angle of water after soaking (A)/(B) in blood plasma is θ<SB>A/B2</SB>, although a detailed mechanism is unknown. Both of the contact angle of water after soaking in water and the contact angle of water after soaking in blood plasma of the composite for medical treatment are smaller than the contact angle of water of the main material which formes the composite, and the contact angle of water of the composite after soaking in blood plasma is smaller than the contact angle of water after soaking in water, so that the composite for medical treatment shows an excellent compatibility with blood. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも主材(A)と添加材(B)とを含有して成り、水の静的接触角が特定の特性を持つ医療用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用に使用される材料は、十分な機械的強度や耐久性に加えて、生体に対する安全性が要求される。特に、血液をはじめとする体液と直接接触して使用される材料は、生体の持つ防御機構によって凝固や血球成分の減少/増加、補体系の活性化など引き起こす可能性があり、このような副作用を軽減するために優れた血液適合性が求められる。
【0003】
医療用材料に血液適合性を付与する方法としては、(1)表面が不活性化されたもの(セグメント化ポリウレタンや2−ヒドロキシエチルメタクリレート/スチレンブロック共重合体などのミクロ不均質構造を持つ材料など)、(2)表面が親水化されたもの(ポリエチレンオキシド鎖などをグラフト化した材料など)、(3)表面に陰性荷電が導入されたもの、(4)生理活性物質が導入されたもの(ヘパリン固定化材料やウロキナーゼ固定化材料など)などが例示される。これらの手法のほか、生体構成成分と類似の構造を導入することで材料そのものを異物として認識させにくくする方法もある。石原らの報告によれば、細胞膜構成成分であるリン脂質類似構造である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)を成分として共重合された材料は血液中のリン脂質を積極的に吸着することで表面が擬内膜化され、優れた血液適合性が得られるとされている。
【0004】
表面の親水化によって血液適合性を向上させる手段は、材料表面に水の散漫層を導入することで材料と血液との直接的な接触をやわらげ、それによって引き起こされる血液成分の活性化を回避することが基本的なコンセプトである。例えば、親水性高分子を血液接触面に導入することで血液適合性の向上したデバイスが開示されている。(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0005】
材料表面の親水性の定量化方法としては、水との接触角を測定する手法がある。医療用の材料であって、接触角に注目した技術としては、糖を側鎖に結合した抗血液凝固性材料が開示されており、水の前進接触角が80°〜95°であることが必須要件とされている。(例えば、特許文献2参照)。従来、糖構造導入材料は、糖構造由来の強い水膨潤性のため材料の脆弱化を招きやすかったが、接触角が前記の範囲にあることで、抗血液凝固性と強度が両立可能であるとされている。すなわち、ここで言う接触角は材料の水膨潤性の指標として規定されており、本願の思想とは全く異なる。
【0006】
また、純水に対する接触角が90°以上、血漿に対する接触角が純水に対する接触角より大きいことを特徴とする医用材料が開示されている。この材料は、主として多孔質人工肺用膜に利用することが想定されており、前記の特性を持つことで血漿との反発が大きく、使用時に血漿のリークが少ないことが特徴である。(例えば、特許文献3参照)。この技術も本願の思想とは全く異なる。
【0007】
さらに、表面親水性ポリマー成型品が開示されているが、水の接触角は単に親水性を定量的に示す指標として用いられているに過ぎない。(例えば、特許文献4参照)。一方、紫外線照射された第4級アンモニウム−抗血栓性ムコ多糖複合体コート材が開示されており、接触角が68.2°±11.7°〜32.1°±6.7°であることが好ましいとされているが、これは親水性とすることでプライミングを容易にすることを目的としているに過ぎず、血液適合性はもっぱらヘパリンの効果に期待しており、特定の接触角を実現することで血液適合性が向上するという視点を欠いている。(例えば、特許文献5参照)。
【0008】
このように、親水性を示す指標である水の接触角をパラメータとし材料の特性を規定した公知技術はあるが、血液との接触時に特定の挙動を示す材料についての報告は少ない。
【0009】
【特許文献1】
特開平06−228887号公報(第2−3頁)
【特許文献2】
特開平05−237181号公報(第2−3頁)
【特許文献3】
特開平10−028727号公報(第3頁)
【特許文献4】
特開平11−172149号公報(第4−6頁)
【特許文献5】
特開2000−288081号公報(第2−3頁)
【非特許文献1】
J.Appl.Poly.Sci.,72(10),1249−1256,1999
【0010】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡便性、汎用性に優れ、血液あるいは血液構成成分との適合性に優れた材料を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願出願人は上記のような公知技術を背景として、鋭意検討を行った結果、本願に至った。すなわち、主材(A)と添加材(B)とを少なくとも含有して成る医療用組成物(A)/(B)であって、(A)の乾燥状態での水の静的接触角をθA0、(A)/(B)の水浸漬後の水の静的接触角をθA/B1、(A)/(B)の血漿浸漬後の水の静的接触角をθA/B2としたとき、θA/B1≦0.9×θA0かつθA/B2≦0.8×θA0かつθA/B2<θA/B1の関係が成り立つ(A)/(B)が特に血液適合性に優れていることを見い出した。この関係が示すのは、第1に(A)/(B)が(A)よりも親水性であることであり、第2に血漿との接触によって(A)/(B)はより親水性が向上することである。水との接触によって組成物の接触角が低下、すなわち材料の親水性が増大するのは、親水性成分が表面近傍にマイグレートする機構が考えられる。さらに、本発明の重要なポイントは、水接触後の接触角と、血漿接触後の接触角を比較した場合、後者のほうが前者よりも小さいことである。このような材料が良好な血液適合性を示す理由は明確ではないものの、血漿による親水性成分のマイグレート促進効果がより高いこと、血漿中の特定成分を積極的に吸着し、その結果材料表面の親水性が増すと同時に不活性層が導入されることなどが考えられる。
【0012】
ここで、(B)単独での水の静的接触角は制限されないが、好ましくは(B)の乾燥状態での水の静的接触角をθB0としたとき、θB0<θA0であり、より好ましくはθB0<0.8×θA0である。
【0013】
本発明において、乾燥状態での水の静的接触角とは、サンプルを40〜70℃、10mmHg以下の加熱・減圧条件下で8時間減圧乾燥し、乾燥後速やかに測定した水の静的接触角を意味する。また、水に浸漬した後の水の静的接触角とは、次の処理を行ったサンプルの水の静的接触角を意味する。
1.上記乾燥サンプルを室温の水に1分〜12時間浸漬する。
2.サンプルの表面に付着した水を除去する。
3.表面付着水の除去されたサンプルを速やかに測定に供する。
また、血漿に浸漬した後の水の静的接触角とは、次の処理を行ったサンプルの水の静的接触角を意味する。
1.上記乾燥サンプルを室温の血漿に1分〜12時間浸漬する。
2.5ml程度の水で血漿から引き上げたサンプルの表面をリンスする操作を2〜3回くり返す。
3.サンプルの表面に付着した水を除去する。
4.表面付着水の除去されたサンプルを速やかに測定に供する。
表面付着水の除去方法は特に限定されないが、過度の乾燥を招く方法は避けることが好ましい。具体的には、例えば、濾紙などを押し付けて吸い取る方法が例示される。測定の都合上、ある程度の時間サンプルを保管したい場合には、乾燥サンプルについてはドライ・デシケーター、水または血漿浸漬後のサンプルは湿潤チャンバーを利用することができる。
【0014】
本発明の医療用組成物は、主材(A)と添加材(B)とをブレンドすることによって得られるものを主として指すが、(A)に(B)をグラフトしたもの、(A)に(B)をコーティングしたものなどであってもよい。
【0015】
本発明の医療用組成物は、上記要件の他、構造などは特に限定されないが、添加材(B)に、共有結合で結合した双性イオンが含有されていることが好ましい。同時に(A)にも双性イオンが導入されていることも制限されない。(A)に(B)をブレンド、グラフト、コーティングする場合などには(B)となるべき成分にあらかじめ共有結合で双性イオンを導入しておくのが好ましいが、(A)/(B)組成物の(B)成分に後から導入してもよい。
【0016】
双性イオンは、生体膜構成成分、好ましくは、リン脂質の少なくとも一部の構造に類似した構造であることが好ましい。具体的には、前記化学式(1)記載の構造を有する双性イオンであることが好ましく、前記化学式(2)の構造を有する双性イオンであることがさらに好ましい。
【0017】
詳細な機構は不明であるが、双性イオンを含んだ(B)の効果によって前記の特徴的な水接触角の傾向が実現され、優れた血液適合性が得られると考えられる。
【0018】
本発明においては、(A)および(B)の素材、構成は特に限定されないが、(A)は主材として、機械的および/または物理的および/または化学的特性を有する素材が好ましく利用され得る。具体的には例えば、各種用途に使用される次のような高分子体が例示される。すなわち、ポリエチレン(人工血管、血液回路、チューブなど)、ポリプロピレン(血液バッグ、血液回路、コネクター、チューブなど)、ポリ塩化ビニル(血液バッグ、血液回路、カテーテル、チューブなど)、ポリウレタンおよびポリウレタンウレア(人工心臓、カテーテル、チューブ、人工透析器ポッティング材、人工肺ポッティング材など)、ポリカーボネート(人工透析器ハウジング、人工肺ハウジングなど)、ポリスチレン(細胞培養器、コネクターなど)、シリコーン(人工肺、カテーテル、チューブ、血液回路など)、セルロースおよびセルロース誘導体(血液透析膜など)、ポリフルオロカーボン(人工血管など)、ポリアクリレートおよびポリメタクリレート(コンタクトレンズ、血液透析膜、カテーテル、チューブなど)、ポリアミド(縫合糸など)、ポリスルホンおよびポリエーテルスルホン(血液透析膜など)、天然ゴム(導尿カテーテルなど)などである。
【0019】
(B)は高分子材料であっても低分子の添加材であってもよいが、安定した血液適合性を長期にわたって発揮するには高分子材料であることが好ましい。低分子添加材としては、例えば、ホスファチジルコリンなどの天然リン脂質や、生体膜構成成分の構造に類似した構造、好ましくはリン脂質類似構造、より好ましくは前記化学式(1)、さらに好ましくは前記化学式(2)の構造を有する界面活性剤、一層好ましくは下記化学式(4)の構造を有する界面活性剤などが例示される。
【化4】

Figure 2004248904
[上記化学式(4)において、R4は炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、または炭素数7〜15のアラルキレン基であり、水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R2、R3は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよく、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R5は水素原子が他の原子や官能基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、または前記化学式(3)の構造を有する基である。R6は炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基であり、水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。]
【0020】
高分子材料としては、例えば、生体膜構成成分の構造に類似した構造、好ましくはリン脂質類似構造、より好ましくは前記化学式(1)、さらに好ましくは前記化学式(2)の構造を有する成分を原料のひとつとして得られるポリウレタン、ポリウレタンウレア、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミドなどや、各種アミノ基含有ポリマーを改質して前記化学式(1)、好ましくは前記化学式(2)の構造を導入したポリマーなどが例示される。
【0021】
本発明の(B)が高分子材料である場合の好ましい形態のひとつが、前記化学式(2)の構造を有する成分を原料のひとつとして得られるポリウレタン、またはポリウレタンウレアであるが、ポリウレタン、ポリウレタンウレア、ポリウレア(以下ポリウレタン類と略記する)はジイソシアネート、ソフトセグメントとなるマクロポリオール、鎖延長剤の3成分から調製される。
【0022】
本発明の(B)がポリウレタン類である場合において使用され得るジイソシアネートとしては具体的には、例えば、エチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジソシアネート、3,3’−ジイソシアナトプロピルエーテル、シクロペンタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、トリレンジソシアネート、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イソシアナトベンジルイソシアネート、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)などが例示されるが、これらに限定されない。また、ジイソシアネートを形成する炭化水素骨格の水素原子が他の原子や官能基などで置換されていてもよい。これらのうち、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)が特に好ましい。ジイソシアネートは1種のジイソシアネートを使用しても、2種類以上を混合して使用してもよい。芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートを併用することも可能である。
【0023】
本発明の(B)がポリウレタン類である場合において使用され得るマクロポリオールとしては具体的には、例えば、低分子量ジオール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサンなど)とジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体(例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸またはこれらの酸ハライド、活性エステル、アミドなど)を反応させて得られるポリエステルジオール、ε−カプロラクトンなどの開環重合によって得られるポリラクトンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテルジオール、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオール、水添ポリイソプレンジオールなどの不飽和炭化水素重合体の両末端に水酸基を持ったジオール(不飽和炭化水素がジエン類である場合も含め、ポリアルキレンジオールと呼ぶものとする)、各種ポリカーボネートジオールなどが例示される。中でもポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオールが好ましい。さらに、ポリエーテルジオールがより好ましい。これらのマクロポリオールは単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。
【0024】
本発明の(B)がポリウレタン類である場合において使用され得る鎖延長剤については具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどのジオール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン、フェニレンジアミン、4,4’−メチレンビス(フェニルアミン)などのジアミン、2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、4−アミノブタノールなどのアミノアルコール、さらには、ジヒドラジド(例えばシュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド)など広義のジアミンなどが例示される。中でも、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの炭素数2〜6のジオールまたはジアミンが好ましく、さらに、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、エチレンジアミン、プロピレンジアミンがより好ましい。これらの鎖延長剤は単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。ジオール、ジアミン、アミノアルコールを併用することも可能である。
【0025】
本発明の(B)がポリウレタン類である場合において、原料のひとつとして使用される双性イオンを含有する成分は具体的には、例えば、下記化学式(5)もしくは(6)に示す化合物をジオール成分が例示される。
【化5】
Figure 2004248904
【化6】
Figure 2004248904
[上記化学式(5)、(6)において、R1、R4、R9は炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、または炭素数7〜15のアラルキレン基であり、それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R2、R3、R7、R8は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよく、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R5は水素原子が他の原子や官能基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、または前記化学式(3)の構造を有する基である。XはN、H−Cもしくは下記の化学式(7)の構造を有する基である。]
【化7】
Figure 2004248904
[式中、R10は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。]
【0026】
本発明の(B)が高分子材料である場合の好ましい形態のひとつが、前記化学式(2)の構造を有する成分を原料のひとつとして得られるポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミドなど(以下ポリアクリレート類と略記する)である。本発明の(B)がポリアクリレート類である場合、例えば下記化学式(8)に示すモノマーを少なくとも共重合成分のひとつとして重合して得られるポリマーが好ましく利用され得る。
【化8】
Figure 2004248904
[上記化学式(8)において、R4、R12は炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、または炭素数7〜15のアラルキレン基であり、それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R2、R3、R11は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよく、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R5は水素原子が他の原子や官能基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、または前記化学式(3)の構造を有する基である。]
【0027】
本発明の(B)が前記化学式(2)の構造を有する成分を原料のひとつとして得られるポリアクリレート類である場合の他の共重合成分としては具体的には、例えば、本発明の(B)がポリアクリレート類である場合、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、アクリロイルモルホリンなどが例示される。これらの共重合成分は1種類でも、2種類以上を使用してもよい。
【0028】
本発明において、(A)/(B)の配合比は、重量比で1000/1〜1/1、好ましくは100/1〜1/1、より好ましくは50/1〜2/1である。
【0029】
本発明の医療用組成物には、(A)、(B)以外の成分を添加することも制限されない。具体的には、例えば、可塑剤、フィラー、着色剤、UV吸収剤、酸化防止剤、安定剤、さらには抗菌剤などを添加することも可能である。
【0030】
本発明の医療用組成物は血液あるいは血液構成成分との適合性に優れている。
この利点を活かして、本発明の医療用組成物は、例えば、血液透析膜や血漿分離膜、血液中老廃物の吸着材、人工肺用膜、血管内バルーン、血液バッグ、カテーテル、カニューレ、シャント、血液回路などの医療用具用素材、およびこれら医療用具のコーティング材などとして広く利用され得る。
【0031】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
【0032】
〈実施例1〉
(双性イオン含有ポリウレタンの調製)
下記化学式(9)に示す化合物(以下コリンジオールと略記する)10.00gをセパラブルフラスコに秤取し、N−メチルピロリドン(NMP)150mlを加えて溶解させた。以下の操作はすべて窒素雰囲気下で行った。溶液を75℃まで加熱し、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)27.22gを加え1時間撹拌した。反応温度を55℃にまで下げて30分撹拌し、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)(MDI)94.48gを加え、55℃で1時間撹拌後、数平均分子量2000のポリテトラメチレングリコール(PTMG)30.25gをNMP100mlに溶解して添加した。55℃で1時間撹拌しプレポリマーを調製した。この反応混合液に1,4−ブタンジオール(BD)39.68gを2回に分けて添加し55℃で1時間撹拌した。NMP150mlを加えて反応混合液を希釈し、55℃で12時間撹拌して反応させた。BD3gを加えて末端停止を行い、55℃から徐々に室温になるまで撹拌を継続した。反応混合液を10lの水に落とし込んで生成物を回収し、70℃の温水で2時間洗浄後減圧乾燥してポリマー1を得た。
【化9】
Figure 2004248904
【0033】
(分子量の測定)
臭化リチウムを0.1%添加したN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)にポリマーAを加えて溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により分子量を測定した。ゲルカラムはShodex AD−803/S、AD−804/S、AD−806/S、AD−802/Sを直列に連結して使用し、ポリエチレングリコールで作成した検量線により、温度は50℃、移動相は臭化リチウムを0.1%添加したDMFで測定した。この方法で測定した分子量は19000だった。
【0034】
(組成物の調製)
主材(A)としてポリエーテルスルホン(PES:住友化学工業社製スミカエクセル4800P)をDMFで溶解し、1wt%の濃度の溶液を調製した。同様に、添加材(B)としてポリマー1をDMFで溶解し、1wt%の濃度の溶液を調製した。このPES溶液とポリマー1溶液を95:5の重量比で混合し、スライドガラス上に均一に乗せて、赤外線オーブン内で溶媒を除去した。減圧乾燥器内で、60℃にて18時間減圧乾燥して組成物フィルム1を得た。同様の操作でPES単独のフィルム(PESフィルム)を得た。乾燥後のフィルムは乾燥状態を保つためドライ・デシケーター内に保管し、2時間以内に接触角を測定した。
【0035】
(主材の接触角測定)
協和界面科学株式会社製接触角計CA−X型を使用し、気温25℃、湿度40±5%に管理された測定室において、上記の操作で得た乾燥PESフィルムの静的水接触角をスライドガラスに張り付いたままの状態で測定した。結果は表1に示した。
【0036】
【表1】
Figure 2004248904
条件ア、条件イ、条件ウとはそれぞれ、主材(A)の乾燥状態での水の静的接触角(θA0)、主材(A)と添加材(B)を含有してなる組成物を水に浸漬した後の水の静的接触角(θA/B1)、主材(A)と添加材(B)を含有してなる組成物を血漿に浸漬した後の水の静的接触角(θA/B2)とした時、
条件ア θA/B1≦0.9×θA0
条件イ θA/B2≦0.8×θA0
条件ウ θA/B2<θA/B1
を意味する。
【0037】
(組成物の水浸漬後の接触角測定)
上記の操作で得た乾燥組成物フィルム1をスライドガラスに張り付いたままの状態で、室温のイオン交換水に30分間浸漬した後引き上げ、濾紙で付着水を除去した。その後、速やかに上記の方法で水の静的接触角を測定した。結果は表1に示した。
【0038】
(組成物の血漿浸漬後の接触角測定)
上記の操作で得た乾燥組成物フィルム1をスライドガラスに張り付いたままの状態で、室温のクエン酸加牛血漿に30分間浸漬した後引き上げ、イオン交換水でリンスした。濾紙で付着水を除去後、速やかに上記の方法で水の静的接触角を測定した。結果は表1に示した。
【0039】
(組成物の抗血漿凝固性の評価)
上記の操作で得た乾燥組成物フィルム1をスライドガラスに張り付いたままの状態でガラスシャーレ上に乗せ、37℃の恒温水槽に設置した。このフィルム上にクエン酸加牛血漿100μlを滴下し、0.025mol/lの塩化カルシウム水溶液100μlを加えて、液が混和するように穏やかに振盪した。塩化カルシウム水溶液を添加した時点から血漿が凝固(血漿が動かなくなる時点)までの経過時間を測定し、同様の操作をガラス上で行った場合の血漿凝固に要した時間で割り、相対凝固時間として表した。結果は表2に示した。
【0040】
【表2】
Figure 2004248904
【0041】
(組成物による中空糸の作製)
主材(A)としてPES(住友化学工業社製スミカエクセル4800P)5000g、親水化剤としてポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK90)25g、添加材(B)としてポリマーI150gを溶媒NMP11865g、非溶媒トリエチレングリコール7910kgに添加し、100℃で4時間撹拌して溶解後、70℃で12時間静置脱泡した。この溶液を焼結フィルターで濾過して未溶解物を除去し、紡糸原液を得た。スリット外径300μm、スリット内径200μm、内液吐出孔径100μmのチューブインオリフィス型のノズルの外側からこの紡糸原液を、内液吐出孔からNMP20wt%水溶液の内液を吐出した。ノズルから吐出した紡糸原液は20cmの空中走行を経て、ノズル直下の凝固浴に導いた。凝固液はNMP20wt%水溶液で温度は70℃とした。紡糸した中空糸は水洗後、ワインダーにより巻き取り速度45m/分で巻き取り、中空糸1を得た。中空糸1の内径は200μm、外径は260μmで、膜厚は30μmであった。
【0042】
(中空糸抗凝血性の評価)
上記の操作で得られた中空糸1を10本束ねて両末端をシリコンチューブに挿入し、シリコン接着剤で固めて組成物マイクロモジュール(MD)1を得た。この組成物MD1にクエン酸加牛全血を封入し、透析液中に沈めて一定時間経過後、封入血をシャーレに満たした生理食塩水に滴下して状態を観察した。結果は表2に示した。
【0043】
〈実施例2〉
(双性イオン含有アクリルアミド共重合体の調製)
トリエチレングリコールモノメチルエーテル(以下TEG−Meと略記する)23.05gおよびトリエチルアミン14.20gをテトラヒドロフラン(以下THFと略記する)40mlに溶解した溶液に、2−クロロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホラン(以下COPと略記する)をTHF75mlに溶解した溶液を、窒素気流下、−20℃でゆっくり滴下し、滴下終了後−10℃で3時間、その後0℃までゆっくりと昇温しながら5時間撹拌して反応を行った。その後、沈殿物を濾過、除去し、濾液を減圧乾燥して下記化学式(10)に示す化合物(以下Me−TEG−OPと略記する)を得た。N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド11.56g、上記の操作で得たMe−TEG−OP20.00gをDMF60mlに溶解し、窒素気流下、60℃で6時間撹拌して反応を行った。その後、この反応混合物にn−ブチルメタクリレート94.71gおよび重合開始剤VA−086(和光純薬工業株式会社製)4gを加え、80℃で24時間撹拌して反応を行った。反応混合液をシクロヘキサンに滴下して沈殿物を回収し、減圧乾燥してポリマー2を得た。
【化10】
Figure 2004248904
【0044】
(組成物の調製)(接触角測定)
主材(A)としてPES、添加材(B)としてポリマー2を使用し、実施例1と同様の方法で組成物フィルム2を得た。組成物フィルム2を使用し、実施例1と同様の方法で水浸漬後の接触角、血漿浸漬後の接触角を測定した。結果は表1に示した。
【0045】
(組成物の抗血漿凝固性の評価)
組成物フィルム2を使用し、実施例1と同様の方法でクエン酸加牛血漿による抗血漿凝固性の評価を行った。結果は表2に示した。
【0046】
〈実施例3〉
(組成物の調製)(接触角測定)
主材(A)として市販の脂環族系ポリエーテルウレタンTecoflex EG80A(以下Tecoと略記する)、添加材(B)としてポリマー1を使用し、実施例1と同様の方法で組成物フィルム3を得た。組成物フィルム3を使用し、実施例1と同様の方法で水浸漬後の接触角、血漿浸漬後の接触角を測定した。また、同様の方法でTeco単独のフィルム(Tecoフィルム)を作製し、乾燥状態での接触角を測定した。結果は表1に示した。
【0047】
(組成物の抗血漿凝固性の評価)
組成物フィルム3を使用し、実施例1と同様の方法でクエン酸加牛血漿による抗血漿凝固性の評価を行った。結果は表2に示した。
【0048】
〈比較例1〉
(組成物の調製)(接触角測定)
主材(A)としてPES、添加材(B)としてTecoを使用し、実施例1と同様の方法で組成物フィルム4を得た。組成物フィルム4を使用し、実施例1と同様の方法で水浸漬後の接触角、血漿浸漬後の接触角を測定した。結果は表1に示した。
【0049】
(組成物の抗血漿凝固性の評価)
組成物フィルム4を使用し、実施例1と同様の方法でクエン酸加牛血漿による抗血漿凝固性の評価を行った。結果は表2に示した。
【0050】
(組成物による中空糸の作製)(中空糸抗凝血性の評価)
添加材(B)としてTecoを使用する以外は実施例1と同様の方法で中空糸4を作製した。中空糸4を使用し、実施例1と同様の方法で組成物MD4を作製し、実施例1と同様の方法で抗凝血性を評価した。結果は表2に示した。
【0051】
(比較例2)
主材(A)としてPESのみから成る材料の評価を行った。接触角は実施例1と同様の方法で測定し、結果は表1に示した。
【0052】
(抗血漿凝固性の評価)
PESフィルムを使用し、実施例1と同様の方法でクエン酸加牛血漿による抗血漿凝固性の評価を行った。結果は表2に示した。
【0053】
(中空糸の作製)(中空糸抗凝血性の評価)
ポリマー1を添加せず、他の条件は実施例1と同様の方法でPES製の中空糸5を作製した。中空糸5を使用して実施例1と同様の方法でマイクロモジュールPES−MDを作製し、抗凝血性を調べた。結果は表2に示した。
【0054】
(比較例3)
主材(A)としてTecoのみから成る材料の評価を行った。接触角は実施例1と同様の方法で測定し、結果は表1に示した。
【0055】
(抗血漿凝固性の評価)
Tecoフィルムを使用し、実施例1と同様の方法でクエン酸加牛血漿による抗血漿凝固性の評価を行った。結果は表2に示した。
【0056】
【発明の効果】
本発明の医療用組成物は、水に浸漬した後の水の接触角、血漿に浸漬した後の水の接触角が、組成物を構成する主材の水の接触角に対していずれも小さく、かつ、該組成物を血漿に浸漬した後の水の接触角が、水に浸漬した後の水の接触角よりも小さいことにより、優れた血液適合性が発揮される。このような効果が発揮される理由、機構は明確でないが、親水性成分の表面近傍へのマイグレート、血漿中の特定成分の積極的な吸着などの影響が考えられる。血液あるいは血液構成成分との適合性に優れている利点を活かして、本発明の医療用組成物は、例えば、血液透析膜や血漿分離膜、血液中老廃物の吸着材、人工肺用膜、血管内バルーン、血液バッグ、カテーテル、カニューレ、シャント、血液回路などの医療用具用素材、およびこれら医療用具のコーティング材などとして広く利用され得る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a medical composition comprising at least a main material (A) and an additive (B), and having a specific characteristic of a static contact angle of water.
[0002]
[Prior art]
Materials used for medical purposes are required to have sufficient mechanical strength and durability as well as safety for living bodies. In particular, materials used in direct contact with body fluids such as blood may cause clotting, decrease / increase in blood cell components, activation of the complement system, etc. due to the defense mechanism of the living body. Excellent blood compatibility is required in order to reduce the blood pressure.
[0003]
Methods of imparting blood compatibility to medical materials include (1) materials having a surface inactivated (materials having a microheterogeneous structure such as segmented polyurethane and 2-hydroxyethyl methacrylate / styrene block copolymer). Etc.), (2) those whose surfaces are hydrophilized (such as materials grafted with polyethylene oxide chains, etc.), (3) those whose surfaces are negatively charged, and (4) those whose physiologically active substances are introduced. (Such as heparin-immobilized material and urokinase-immobilized material). In addition to these methods, there is a method that makes it difficult to recognize the material itself as a foreign substance by introducing a structure similar to a biological component. According to a report by Ishihara et al., A material copolymerized with 2-methacryloyloxyethylphosphorylcholine (MPC), which is a phospholipid-like structure that is a cell membrane constituent, can actively adsorb phospholipids in blood. It is said that the surface is pseudointimal, and excellent blood compatibility is obtained.
[0004]
Means to improve blood compatibility by hydrophilizing the surface will reduce the direct contact between the material and blood by introducing a diffuse layer of water on the material surface, thereby avoiding the activation of blood components caused by it That is the basic concept. For example, a device in which blood compatibility is improved by introducing a hydrophilic polymer into a blood contact surface is disclosed. (For example, see Patent Document 1 and Non-Patent Document 1).
[0005]
As a method of quantifying the hydrophilicity of the material surface, there is a method of measuring a contact angle with water. As a medical material, as a technology focusing on the contact angle, an anticoagulant material in which a sugar is bound to a side chain is disclosed, and the advancing contact angle of water is 80 ° to 95 °. It is a mandatory requirement. (For example, see Patent Document 2). Conventionally, the sugar structure-introduced material has been apt to cause the material to be weakened due to the strong water swelling property derived from the sugar structure, but when the contact angle is within the above range, both anticoagulant property and strength can be compatible. It has been. That is, the contact angle mentioned here is defined as an index of the water swelling property of the material, which is completely different from the idea of the present application.
[0006]
Also disclosed is a medical material characterized in that the contact angle with pure water is 90 ° or more and the contact angle with plasma is larger than the contact angle with pure water. This material is supposed to be mainly used for a porous oxygenator membrane, and is characterized in that it has the above-mentioned properties, so that it has a high repulsion with plasma and has a small plasma leak during use. (For example, see Patent Document 3). This technique is also completely different from the idea of the present application.
[0007]
Further, although a surface hydrophilic polymer molded product is disclosed, the contact angle of water is merely used as an index for quantitatively indicating hydrophilicity. (For example, see Patent Document 4). On the other hand, a quaternary ammonium-antithrombotic mucopolysaccharide complex coating material irradiated with ultraviolet rays is disclosed, and has a contact angle of 68.2 ° ± 11.7 ° to 32.1 ° ± 6.7 °. However, this is merely intended to facilitate priming by making it hydrophilic, and blood compatibility is expected exclusively from the effect of heparin, and a specific contact angle is required. It lacks the perspective that its implementation will improve blood compatibility. (For example, see Patent Document 5).
[0008]
As described above, there is a known technique in which the property of a material is defined by using a contact angle of water as an index indicating hydrophilicity as a parameter, but there are few reports on a material that exhibits a specific behavior when it comes into contact with blood.
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-06-228887 (pages 2-3)
[Patent Document 2]
JP-A-05-237181 (pages 2-3)
[Patent Document 3]
JP-A-10-28727 (page 3)
[Patent Document 4]
JP-A-11-172149 (pages 4-6)
[Patent Document 5]
JP 2000-288081 A (pages 2-3)
[Non-patent document 1]
J. Appl. Poly. Sci. , 72 (10), 1249-1256, 1999.
[0010]
[Problems to be solved by the present invention]
An object of the present invention is to provide a material that is excellent in simplicity and versatility, and that is excellent in compatibility with blood or blood components.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The applicant of the present application has conducted intensive studies on the background of the above-described known technology, and as a result, has arrived at the present application. That is, it is a medical composition (A) / (B) comprising at least the main material (A) and the additive (B), and has a static contact angle of water in the dry state of (A). θA0, the static contact angle of water after water immersion of (A) / (B) is θA / B1, and the static contact angle of water after plasma immersion of (A) / (B) is θA / B2. And (A) / (B) satisfying the relationship of θA / B1 ≦ 0.9 × θA0 and θA / B2 ≦ 0.8 × θA0 and θA / B2 <θA / B1 indicate that blood compatibility is particularly excellent. I found it. This relationship indicates that, first, (A) / (B) is more hydrophilic than (A), and second, (A) / (B) is more hydrophilic by contact with plasma. Is to improve. The decrease in the contact angle of the composition due to the contact with water, that is, the increase in the hydrophilicity of the material may be due to a mechanism in which the hydrophilic component migrates to the vicinity of the surface. Furthermore, an important point of the present invention is that when comparing the contact angle after contact with water and the contact angle after contact with plasma, the latter is smaller than the former. Although it is not clear why such materials exhibit good blood compatibility, the effect of plasma on promoting migration of hydrophilic components is higher, and specific components in plasma are positively adsorbed, and as a result, the material surface It is conceivable that an inert layer is introduced at the same time as the hydrophilicity of the compound increases.
[0012]
Here, the static contact angle of water alone (B) is not limited, but preferably, when the static contact angle of water in the dry state of (B) is θB0, θB0 <θA0, and more preferably Is θB0 <0.8 × θA0.
[0013]
In the present invention, the static contact angle of water in a dry state refers to a static contact angle of water measured at 40 to 70 ° C. under reduced pressure and heating and reduced pressure of 10 mmHg or less for 8 hours, and immediately measured after drying. Means the corner. Further, the static contact angle of water after immersion in water means the static contact angle of water of a sample that has been subjected to the following treatment.
1. The dried sample is immersed in room temperature water for 1 minute to 12 hours.
2. The water adhering to the surface of the sample is removed.
3. The sample from which water adhering to the surface has been removed is immediately subjected to measurement.
Further, the static contact angle of water after being immersed in plasma means the static contact angle of water of a sample subjected to the following treatment.
1. The dried sample is immersed in plasma at room temperature for 1 minute to 12 hours.
The operation of rinsing the surface of the sample pulled up from the plasma with about 2.5 ml of water is repeated two or three times.
3. Remove water adhering to the surface of the sample.
4. The sample from which water adhering to the surface has been removed is immediately subjected to measurement.
Although there is no particular limitation on the method of removing water adhering to the surface, it is preferable to avoid a method that causes excessive drying. Specifically, for example, a method of pressing filter paper or the like and sucking it out is exemplified. If it is desired to store the sample for a certain period of time for the sake of measurement, a dry desiccator can be used for a dry sample, and a wet chamber can be used for a sample after immersion in water or plasma.
[0014]
The medical composition of the present invention mainly refers to a composition obtained by blending the main material (A) and the additive (B), and the composition obtained by grafting (B) to (A), (B) may be coated.
[0015]
The medical composition of the present invention is not particularly limited in structure and the like in addition to the above requirements, but it is preferable that the additive (B) contains a zwitterion bonded by a covalent bond. At the same time, it is not limited that zwitterion is introduced into (A). In the case where (B) is blended, grafted, or coated with (A), it is preferable to introduce a zwitterion by a covalent bond in advance into the component to be (B), but (A) / (B) It may be introduced later into the component (B) of the composition.
[0016]
It is preferable that the zwitterion has a structure similar to that of at least a part of a biological membrane component, preferably a phospholipid. Specifically, it is preferably a zwitterion having a structure represented by the chemical formula (1), and more preferably a zwitterion having a structure represented by the chemical formula (2).
[0017]
Although the detailed mechanism is unknown, it is considered that the characteristic water contact angle tendency described above is realized by the effect of (B) containing zwitterions, and excellent blood compatibility is obtained.
[0018]
In the present invention, the materials and configurations of (A) and (B) are not particularly limited, but (A) is preferably a material having mechanical and / or physical and / or chemical properties as a main material. obtain. Specifically, for example, the following polymers used for various applications are exemplified. That is, polyethylene (artificial blood vessels, blood circuits, tubes, etc.), polypropylene (blood bags, blood circuits, connectors, tubes, etc.), polyvinyl chloride (blood bags, blood circuits, catheters, tubes, etc.), polyurethane and polyurethane urea (artificial Heart, catheter, tube, artificial dialyzer potting material, artificial lung potting material, etc., polycarbonate (artificial dialyzer housing, artificial lung housing, etc.), polystyrene (cell culture device, connector, etc.), silicone (artificial lung, catheter, tube) , Blood circuits), cellulose and cellulose derivatives (such as hemodialysis membranes), polyfluorocarbons (such as artificial blood vessels), polyacrylates and polymethacrylates (such as contact lenses, hemodialysis membranes, catheters and tubes). ), Polyamide (sutures), such as polysulfone and polyethersulfone (hemodialysis membrane), natural rubber (urinary catheters, etc.) and the like.
[0019]
(B) may be a polymer material or a low-molecular additive, but is preferably a polymer material in order to exhibit stable blood compatibility over a long period of time. Examples of the low-molecular additive include a natural phospholipid such as phosphatidylcholine, a structure similar to the structure of a constituent component of a biological membrane, preferably a phospholipid-like structure, more preferably the above chemical formula (1), and further more preferably the above chemical formula ( A surfactant having the structure of 2), more preferably a surfactant having the structure of the following chemical formula (4) is exemplified.
Embedded image
Figure 2004248904
[In the above chemical formula (4), R4 is an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkylene group having 7 to 15 carbon atoms, and a hydrogen atom is another atom or a functional group. It may be substituted. R2 and R3 are a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, which may be the same or different; May be substituted with another atom or a functional group. R5 is an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, a hydrogen atom which may be substituted with another atom or a functional group, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, or the chemical formula (3 ). R6 is an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 20 carbon atoms, and the hydrogen atom may be substituted with another atom or a functional group. ]
[0020]
As the polymer material, for example, a component having a structure similar to the structure of the constituent component of the biological membrane, preferably a phospholipid-like structure, more preferably a component having the structure of the chemical formula (1), and still more preferably a structure of the chemical formula (2) is used as a raw material. Polyurethane, polyurethane urea, polyester, polyamide, polyacrylate, polymethacrylate, polyacrylamide, polymethacrylamide, etc. obtained as one of the above, and various amino group-containing polymers are modified to form the above-mentioned chemical formula (1), preferably the above-mentioned chemical formula ( Examples include polymers into which the structure of 2) is introduced.
[0021]
One preferred embodiment of the present invention in which (B) is a polymer material is a polyurethane or a polyurethane urea obtained using one of the components having the structure of the chemical formula (2) as a raw material. And polyurea (hereinafter abbreviated as polyurethanes) are prepared from three components: a diisocyanate, a macropolyol serving as a soft segment, and a chain extender.
[0022]
Specific examples of the diisocyanate that can be used when (B) of the present invention is a polyurethane include, for example, ethylene diisocyanate, trimethylene diisocyanate, tetramethylene diisocyanate, pentamethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, octamethylene diisocyanate, and decaisocyanate. Methylene diisocyanate, dodecamethylene disocyanate, 3,3'-diisocyanatopropyl ether, cyclopentane diisocyanate, cyclohexane diisocyanate, 4,4'-methylene bis (cyclohexyl isocyanate), tolylene diisocyanate, xylylene diisocyanate, phenylene diisocyanate, naphthalene Diisocyanate, isocyanatobenzyl isocyanate, 4,4'-meth Although such Renbisu (phenyl isocyanate) is exemplified, without limitation. Further, the hydrogen atom of the hydrocarbon skeleton forming the diisocyanate may be substituted with another atom or a functional group. Of these, tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, octamethylene diisocyanate, and 4,4'-methylene bis (phenyl isocyanate) are preferred, and hexamethylene diisocyanate and 4,4'-methylene bis (phenyl isocyanate) are particularly preferred. One type of diisocyanate may be used, or two or more types may be used in combination. It is also possible to use an aromatic diisocyanate, an aliphatic diisocyanate and an alicyclic diisocyanate together.
[0023]
Specific examples of the macropolyol that can be used when (B) of the present invention is a polyurethane include low molecular weight diols (eg, ethylene glycol, propylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol) Octamethylene glycol, decamethylene glycol, 2,2-dimethyltrimethylene glycol, 1,4-dihydroxycyclohexane, 1,4-dihydroxymethylcyclohexane, etc.) and dicarboxylic acids or their ester-forming derivatives (eg, oxalic acid, malon) Acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, sebacic acid, dodecanedicarboxylic acid, terephthalic acid, isophthalic acid or their acid halides, active esters, amides, etc.) Unsaturation such as polylactone diol, polyether diol such as polyethylene glycol, polypropylene glycol and polytetramethylene glycol, polybutadiene diol, polyisoprene diol and hydrogenated polyisoprene diol obtained by ring-opening polymerization of sterdiol, ε-caprolactone, etc. Examples thereof include diols having hydroxyl groups at both ends of the hydrocarbon polymer (including the case where the unsaturated hydrocarbon is a diene, referred to as polyalkylene diol), and various polycarbonate diols. Among them, polyether diol and polycarbonate diol are preferable. Furthermore, polyether diol is more preferred. These macropolyols may be used alone or as a mixture of two or more.
[0024]
Specific examples of the chain extender that can be used when (B) of the present invention is a polyurethane are, for example, ethylene glycol, propylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, octamethylene glycol, Diols such as decamethylene glycol, 2,2-dimethyltrimethylene glycol, 1,4-dihydroxycyclohexane, 1,4-dihydroxymethylcyclohexane, diethylene glycol and triethylene glycol, ethylenediamine, propylenediamine, butylenediamine, hexamethylenediamine, xylylene Diamines such as diamine, phenylenediamine, 4,4'-methylenebis (phenylamine), 2-aminoethanol, 3-aminopropanol Amino alcohols such as 4-amino-butanol, furthermore, dihydrazide (such as oxalic acid dihydrazide, malonic acid dihydrazide, succinic acid dihydrazide, adipic acid dihydrazide, sebacic acid dihydrazide, isophthalic acid dihydrazide), such as broad diamines such as are exemplified. Among them, diols or diamines having 2 to 6 carbon atoms such as ethylene glycol, propylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, ethylenediamine, propylenediamine, butylenediamine, and hexamethylenediamine are preferable. Propylene glycol, tetramethylene glycol, ethylenediamine, and propylenediamine are more preferred. These chain extenders may be used alone or in combination of two or more. It is also possible to use diols, diamines and amino alcohols in combination.
[0025]
When the component (B) of the present invention is a polyurethane, the component containing a zwitterion used as one of the raw materials is, for example, a compound represented by the following chemical formula (5) or (6). The components are exemplified.
Embedded image
Figure 2004248904
Embedded image
Figure 2004248904
[In the chemical formulas (5) and (6), R1, R4, and R9 are an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkylene group having 7 to 15 carbon atoms, and are the same. However, the hydrogen atom may be substituted with another atom or a functional group. R2, R3, R7, and R8 are a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, and may be the same or different. The hydrogen atom of each group may be substituted with another atom or a functional group. R5 is an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, a hydrogen atom which may be substituted with another atom or a functional group, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, or the chemical formula (3 ). X is N, HC or a group having a structure represented by the following chemical formula (7). ]
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Figure 2004248904
[Wherein, R10 is an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, and the hydrogen atom of each group is substituted with another atom or a functional group. It may be. ]
[0026]
One of the preferred embodiments when (B) of the present invention is a polymer material is a polyacrylate, polymethacrylate, polyacrylamide, polymethacrylamide, etc. obtained using one of the components having the structure of the chemical formula (2) as a raw material. (Hereinafter abbreviated as polyacrylates). When (B) of the present invention is a polyacrylate, for example, a polymer obtained by polymerizing a monomer represented by the following chemical formula (8) as at least one of the copolymerization components can be preferably used.
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Figure 2004248904
[In the above chemical formula (8), R4 and R12 are an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkylene group having 7 to 15 carbon atoms, which may be the same or different. The hydrogen atom may be substituted with another atom or a functional group. R2, R3, and R11 are a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, which may be the same or different; The hydrogen atom of each group may be substituted with another atom or a functional group. R5 is an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, a hydrogen atom which may be substituted with another atom or a functional group, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, or the chemical formula (3 ). ]
[0027]
When (B) of the present invention is a polyacrylate obtained by using a component having the structure of the chemical formula (2) as one of the raw materials, specifically, other copolymerization components include, for example, (B) of the present invention. Is a polyacrylate, methyl acrylate, ethyl acrylate, propyl acrylate, butyl acrylate, methoxyethyl acrylate, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, propyl methacrylate, butyl methacrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, N, N-dimethylaminoethyl Acrylate, acrylamide, N, N-dimethylacrylamide, N-isopropylacrylamide, N, N-dimethylaminopropylacrylamide, acryloylmorpholine and the like are exemplified. One or two or more of these copolymer components may be used.
[0028]
In the present invention, the compounding ratio of (A) / (B) is from 1000/1 to 1/1, preferably from 100/1 to 1/1, more preferably from 50/1 to 2/1 by weight.
[0029]
The addition of components other than (A) and (B) to the medical composition of the present invention is not limited. Specifically, for example, it is also possible to add a plasticizer, a filler, a colorant, a UV absorber, an antioxidant, a stabilizer, and an antibacterial agent.
[0030]
The medical composition of the present invention is excellent in compatibility with blood or blood components.
Taking advantage of this advantage, the medical composition of the present invention includes, for example, a hemodialysis membrane or a plasma separation membrane, an adsorbent for waste products in blood, an artificial lung membrane, an intravascular balloon, a blood bag, a catheter, a cannula, and a shunt. Can be widely used as materials for medical devices such as blood circuits and coating materials for these medical devices.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0032]
<Example 1>
(Preparation of zwitterion-containing polyurethane)
10.00 g of a compound represented by the following chemical formula (9) (hereinafter abbreviated as choline diol) was weighed in a separable flask, and dissolved by adding 150 ml of N-methylpyrrolidone (NMP). The following operations were all performed under a nitrogen atmosphere. The solution was heated to 75 ° C., 27.22 g of hexamethylene diisocyanate (HDI) was added, and the mixture was stirred for 1 hour. The reaction temperature was lowered to 55 ° C., and the mixture was stirred for 30 minutes, 94.48 g of 4,4′-methylenebis (phenylisocyanate) (MDI) was added, and the mixture was stirred at 55 ° C. for 1 hour, followed by polytetramethylene glycol having a number average molecular weight of 2,000. 30.25 g of (PTMG) was dissolved in 100 ml of NMP and added. The mixture was stirred at 55 ° C. for 1 hour to prepare a prepolymer. To this reaction mixture, 39.68 g of 1,4-butanediol (BD) was added in two portions, and the mixture was stirred at 55 ° C. for 1 hour. The reaction mixture was diluted by adding 150 ml of NMP, and reacted by stirring at 55 ° C. for 12 hours. The terminal was terminated by adding 3 g of BD, and stirring was continued from 55 ° C. to room temperature gradually. The reaction mixture was dropped into 10 l of water to recover the product, washed with 70 ° C. hot water for 2 hours, and dried under reduced pressure to obtain Polymer 1.
Embedded image
Figure 2004248904
[0033]
(Measurement of molecular weight)
Polymer A was added to and dissolved in N, N-dimethylformamide (DMF) containing 0.1% lithium bromide, and the molecular weight was measured by gel permeation chromatography (GPC). The gel column used was Shodex AD-803 / S, AD-804 / S, AD-806 / S, and AD-802 / S connected in series, and the temperature was 50 ° C and moved according to a calibration curve made of polyethylene glycol. The phase was measured with DMF containing 0.1% lithium bromide. The molecular weight measured by this method was 19000.
[0034]
(Preparation of composition)
Polyethersulfone (PES: Sumika Excel 4800P manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) was dissolved in DMF as a main material (A) to prepare a 1 wt% solution. Similarly, polymer 1 was dissolved in DMF as an additive (B) to prepare a solution having a concentration of 1 wt%. The PES solution and the polymer 1 solution were mixed at a weight ratio of 95: 5, uniformly placed on a slide glass, and the solvent was removed in an infrared oven. The composition film 1 was dried under reduced pressure at 60 ° C. for 18 hours in a reduced pressure drier. A PES-only film (PES film) was obtained by the same operation. The dried film was kept in a dry desiccator to keep the film dry, and the contact angle was measured within 2 hours.
[0035]
(Measurement of contact angle of main material)
Using a contact angle meter CA-X manufactured by Kyowa Interface Science Co., Ltd., in a measurement room controlled at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 40 ± 5%, the static water contact angle of the dried PES film obtained by the above operation was measured. The measurement was performed in a state of sticking to a slide glass. The results are shown in Table 1.
[0036]
[Table 1]
Figure 2004248904
Condition a, condition a, and condition c are the static contact angle of water (θ) in the dry state of the main material (A), respectively.A0), The static contact angle of water (θ) after immersing the composition comprising the main material (A) and the additive (B) in water.A / B1), The static contact angle of water (θ) after immersing the composition comprising the main material (A) and the additive (B) in plasma.A / B2)
Condition a θA / B1≦ 0.9 × θA0
Condition a θA / B2≦ 0.8 × θA0
Condition c θA / B2A / B1
Means
[0037]
(Measurement of contact angle after immersion of composition in water)
The dry composition film 1 obtained by the above operation was immersed in ion-exchanged water at room temperature for 30 minutes while being adhered to a slide glass, then pulled up, and the attached water was removed with a filter paper. Thereafter, the static contact angle of water was immediately measured by the above method. The results are shown in Table 1.
[0038]
(Measurement of contact angle after plasma immersion of composition)
The dry composition film 1 obtained by the above operation was immersed in citrated bovine plasma at room temperature for 30 minutes while being adhered to a slide glass, pulled up, and rinsed with ion-exchanged water. After removing adhering water with a filter paper, the static contact angle of water was measured immediately by the above method. The results are shown in Table 1.
[0039]
(Evaluation of anti-plasma coagulability of composition)
The dry composition film 1 obtained by the above operation was placed on a glass petri dish while being stuck to a slide glass, and was placed in a constant temperature water bath at 37 ° C. 100 μl of citrated bovine plasma was dropped on this film, 100 μl of a 0.025 mol / l calcium chloride aqueous solution was added, and the mixture was gently shaken so as to mix. The elapsed time from the time when the calcium chloride aqueous solution was added to the time when the plasma coagulated (when the plasma stopped moving) was measured, and divided by the time required for plasma coagulation when the same operation was performed on glass, as a relative coagulation time. expressed. The results are shown in Table 2.
[0040]
[Table 2]
Figure 2004248904
[0041]
(Preparation of hollow fiber from composition)
5000 g of PES (Sumika Excel 4800P manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) as the main material (A), 25 g of polyvinylpyrrolidone (Coridone K90 manufactured by BASF) as a hydrophilizing agent, 150 g of polymer I as an additive (B), 11865 g of a solvent NMP, non-solvent triethylene Glycol was added to 7910 kg, stirred at 100 ° C. for 4 hours to dissolve, and then left at 70 ° C. for 12 hours for defoaming. This solution was filtered through a sintering filter to remove undissolved substances, and a spinning stock solution was obtained. This spinning stock solution was discharged from the outside of a tube-in-orifice-type nozzle having a slit outer diameter of 300 µm, a slit inner diameter of 200 µm, and an inner liquid discharge hole diameter of 100 µm, and an inner liquid of a 20 wt% aqueous solution of NMP was discharged from the inner liquid discharge hole. The spinning solution discharged from the nozzle was guided in a coagulation bath immediately below the nozzle through a 20 cm aerial traveling. The coagulation liquid was a 20 wt% aqueous solution of NMP at a temperature of 70 ° C. The spun hollow fiber was washed with water and wound up by a winder at a winding speed of 45 m / min to obtain a hollow fiber 1. The inner diameter of the hollow fiber 1 was 200 μm, the outer diameter was 260 μm, and the film thickness was 30 μm.
[0042]
(Evaluation of anticoagulability of hollow fiber)
Ten hollow fibers 1 obtained by the above operation were bundled, both ends were inserted into a silicon tube, and solidified with a silicone adhesive to obtain a composition micromodule (MD) 1. Citrated beef whole blood was sealed in this composition MD1, immersed in a dialysate, and after a certain period of time, the sealed blood was dropped into a saline solution filled in a petri dish to observe the state. The results are shown in Table 2.
[0043]
<Example 2>
(Preparation of zwitterion-containing acrylamide copolymer)
In a solution of 23.05 g of triethylene glycol monomethyl ether (hereinafter abbreviated as TEG-Me) and 14.20 g of triethylamine dissolved in 40 ml of tetrahydrofuran (hereinafter abbreviated as THF), 2-chloro-2-oxo-1,3 was added. A solution of 2-dioxaphospholane (hereinafter abbreviated as COP) dissolved in 75 ml of THF was slowly added dropwise at −20 ° C. under a nitrogen stream, and after completion of the addition, the temperature was slowly increased to 0 ° C. for 3 hours at −10 ° C. The reaction was carried out by stirring for 5 hours while warming. Thereafter, the precipitate was filtered and removed, and the filtrate was dried under reduced pressure to obtain a compound represented by the following chemical formula (10) (hereinafter abbreviated as Me-TEG-OP). N, N-Dimethylaminopropylacrylamide (11.56 g) and Me-TEG-OP (20.00 g) obtained by the above operation were dissolved in DMF (60 ml), and the mixture was stirred at 60 ° C. for 6 hours in a nitrogen stream to carry out a reaction. Thereafter, 94.71 g of n-butyl methacrylate and 4 g of a polymerization initiator VA-086 (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) were added to the reaction mixture, and the mixture was stirred at 80 ° C. for 24 hours to carry out a reaction. The reaction mixture was dropped into cyclohexane to collect a precipitate, which was dried under reduced pressure to obtain a polymer 2.
Embedded image
Figure 2004248904
[0044]
(Preparation of composition) (Measurement of contact angle)
Using PES as the main material (A) and Polymer 2 as the additive (B), a composition film 2 was obtained in the same manner as in Example 1. Using the composition film 2, the contact angle after immersion in water and the contact angle after immersion in plasma were measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0045]
(Evaluation of anti-plasma coagulability of composition)
Using the composition film 2, the evaluation of anti-plasma coagulability with citrated bovine plasma was performed in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0046]
<Example 3>
(Preparation of composition) (Measurement of contact angle)
Using a commercially available alicyclic polyether urethane Tecoflex EG80A (hereinafter abbreviated as Teco) as the main material (A) and polymer 1 as the additive (B), a composition film 3 was prepared in the same manner as in Example 1. Obtained. Using the composition film 3, the contact angle after immersion in water and the contact angle after immersion in plasma were measured in the same manner as in Example 1. In addition, a film of Teco alone (Teco film) was prepared in the same manner, and the contact angle in a dry state was measured. The results are shown in Table 1.
[0047]
(Evaluation of anti-plasma coagulability of composition)
Using the composition film 3, evaluation of anti-plasma coagulability by citrated bovine plasma was performed in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0048]
<Comparative Example 1>
(Preparation of composition) (Measurement of contact angle)
Using PES as the main material (A) and Teco as the additive (B), a composition film 4 was obtained in the same manner as in Example 1. Using the composition film 4, the contact angle after immersion in water and the contact angle after immersion in plasma were measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0049]
(Evaluation of anti-plasma coagulability of composition)
Using composition film 4, the evaluation of anti-plasma coagulability with citrated bovine plasma was performed in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0050]
(Preparation of hollow fiber from composition) (Evaluation of anticoagulant property of hollow fiber)
A hollow fiber 4 was produced in the same manner as in Example 1 except that Teco was used as the additive (B). Using the hollow fiber 4, a composition MD4 was prepared in the same manner as in Example 1, and the anticoagulant was evaluated in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0051]
(Comparative Example 2)
A material consisting only of PES was evaluated as the main material (A). The contact angle was measured in the same manner as in Example 1, and the results are shown in Table 1.
[0052]
(Evaluation of anti-plasma coagulability)
Using a PES film, evaluation of anti-plasma coagulability by citrated bovine plasma was performed in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0053]
(Preparation of hollow fiber) (Evaluation of anticoagulant property of hollow fiber)
A hollow fiber 5 made of PES was produced in the same manner as in Example 1 except that the polymer 1 was not added. Using the hollow fiber 5, a micromodule PES-MD was produced in the same manner as in Example 1, and the anticoagulant property was examined. The results are shown in Table 2.
[0054]
(Comparative Example 3)
A material consisting of only Teco was evaluated as the main material (A). The contact angle was measured in the same manner as in Example 1, and the results are shown in Table 1.
[0055]
(Evaluation of anti-plasma coagulability)
Using a Teco film, the anticoagulability of citrated bovine plasma was evaluated in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0056]
【The invention's effect】
The medical composition of the present invention, the contact angle of water after immersion in water, the contact angle of water after immersion in plasma, both smaller than the contact angle of water of the main material constituting the composition. In addition, since the contact angle of water after immersing the composition in plasma is smaller than the contact angle of water after immersion in water, excellent blood compatibility is exhibited. The reason why such an effect is exerted and the mechanism are not clear, but it is considered that the effect is caused by migration of a hydrophilic component to the vicinity of the surface, active adsorption of a specific component in plasma, and the like. Taking advantage of the excellent compatibility with blood or blood components, the medical composition of the present invention is, for example, a hemodialysis membrane or a plasma separation membrane, an adsorbent for waste products in blood, an artificial lung membrane, It can be widely used as a material for medical devices such as an intravascular balloon, a blood bag, a catheter, a cannula, a shunt, and a blood circuit, and a coating material for these medical devices.

Claims (10)

少なくとも主材(A)と添加材(B)とを含有して成り、体液と接触する医療用組成物であって、該主材(A)の乾燥状態での水の静的接触角(θA0)、該医療用組成物を水に浸漬した後の水の静的接触角(θA/B1)、該医療用組成物を血漿に浸漬した後の水の静的接触角(θA/B2)が、
θA/B1≦0.9×θA0
かつ θA/B2≦0.8×θA0
かつ θA/B2<θA/B1
であることを特徴とする医療用組成物。
A medical composition comprising at least the main material (A) and the additive material (B) and coming into contact with a body fluid, wherein the static contact angle of water (θ) in a dry state of the main material (A) is A0 ), the static contact angle of water after the medical composition is immersed in water (θ A / B1 ), and the static contact angle of water after the medical composition is immersed in plasma (θ A / B2 )
θ A / B1 ≦ 0.9 × θ A0
And θ A / B2 ≦ 0.8 × θ A0
And θ A / B2A / B1
A medical composition, characterized in that:
添加材(B)が、共有結合で結合した双性イオンを有する請求項1記載の医療用組成物。The medical composition according to claim 1, wherein the additive (B) has a zwitterion bonded by a covalent bond. 双性イオンが生体膜構成成分の少なくとも一部の構造に類似した構造である請求項2記載の医療用組成物。3. The medical composition according to claim 2, wherein the zwitterion has a structure similar to the structure of at least a part of the constituent components of the biological membrane. 生体膜構成成分がリン脂質である請求項3記載の医療用組成物。The medical composition according to claim 3, wherein the constituent component of the biological membrane is a phospholipid. 下記化学式(1)記載の構造を有する請求項4記載の医療用組成物。
Figure 2004248904
[上記化学式(1)において、Rは炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、または炭素数7〜15のアラルキレン基であり、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。]
The medical composition according to claim 4, which has a structure represented by the following chemical formula (1).
Figure 2004248904
[In the above chemical formula (1), R is an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkylene group having 7 to 15 carbon atoms, and the hydrogen atom of each group is other atom or It may be substituted with a functional group. ]
下記化学式(2)の構造を側鎖に有する請求項5記載の医療用組成物。
Figure 2004248904
[上記化学式(2)において、R1、R4は炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、または炭素数7〜15のアラルキレン基であり、それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R2、R3は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、それぞれ同じでもよく、異なっていてもよく、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。R5は水素原子が他の原子や官能基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、または下記化学式(3)の構造を有する基である。]
Figure 2004248904
[式中、Aは炭素数2〜10のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上のオキシアルキレン基が混在してもよく、それらの結合順はブロックでもランダムでもよい。また、nは1〜30の整数である。R5は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、または炭素数7〜15のアラルキル基であり、各基の水素原子は他の原子や官能基で置換されていてもよい。]
The medical composition according to claim 5, which has a structure represented by the following chemical formula (2) in a side chain.
Figure 2004248904
[In the chemical formula (2), R1 and R4 are an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkylene group having 7 to 15 carbon atoms, and may be the same or different. The hydrogen atom may be substituted with another atom or a functional group. R2 and R3 are a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, which may be the same or different; May be substituted with another atom or a functional group. R5 represents an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, a hydrogen atom of which may be substituted with another atom or a functional group, or a compound represented by the following chemical formula (3) ). ]
Figure 2004248904
[In the formula, A is an oxyalkylene group having 2 to 10 carbon atoms, one or more oxyalkylene groups may be mixed, and the bonding order thereof may be block or random. N is an integer of 1 to 30. R5 is an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group having 6 to 12 carbon atoms, or an aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, and the hydrogen atom of each group may be substituted with another atom or a functional group. Good. ]
請求項1、2、3、4、5、ないし6いずれか記載の医療用組成物を含有する医療用材料。A medical material comprising the medical composition according to any one of claims 1, 2, 3, 4, 5, and 6. 請求項1、2、3、4、5、ないし6いずれか記載の医療用組成物を主成分とする医療用材料。A medical material comprising the medical composition according to any one of claims 1, 2, 3, 4, 5, and 6 as a main component. 請求項7の医療用材料を含有する医療用具。A medical device containing the medical material according to claim 7. 請求項8記載の医療用材料を含有する医療用具。A medical device containing the medical material according to claim 8.
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