JP2004136944A - 液体容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】組付作業性がよい液体容器を提供する。
【解決手段】容器本体1の上部に肩体7を取り付け、該肩体7に容器本体1の上端開口を開閉可能に密閉する栓体22を着脱可能に装着する液体容器において、肩体7に、容器本体1の上部を被覆する滑止手段18を設け、該肩体7を容器本体1に装着することにより滑止手段18を容器本体1に一体的に装着する。具体的には、滑止手段18は、肩体7とは別体のゴム製のもので、肩体7に装着した状態で該肩体7を容器本体1に装着することにより、容器本体1に一体的に装着したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】容器本体1の上部に肩体7を取り付け、該肩体7に容器本体1の上端開口を開閉可能に密閉する栓体22を着脱可能に装着する液体容器において、肩体7に、容器本体1の上部を被覆する滑止手段18を設け、該肩体7を容器本体1に装着することにより滑止手段18を容器本体1に一体的に装着する。具体的には、滑止手段18は、肩体7とは別体のゴム製のもので、肩体7に装着した状態で該肩体7を容器本体1に装着することにより、容器本体1に一体的に装着したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の液体容器に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−253330号公報
【0004】
この特許文献1では、容器本体の外周に内向きに窪む凹部を設け、該凹部に滑止手段を配設することにより、容器本体に把持用のハンドルを設けない構成とした金属製保温容器を提供している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記液体容器は、前記滑止手段の内径を凹部の底、即ち、取付部分の外周面の外径より小さくする必要がある。そのため、該滑止手段を組み付ける際には、その内径が容器本体の最大外径より大きくなるように広げる必要があり、作業性が著しく悪く、生産性が悪いという問題がある。
【0006】
そこで、本発明では、組付作業性がよい液体容器を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の液体容器は、容器本体の上部に肩体を取り付け、該肩体に容器本体の上端開口を開閉可能に密閉する栓体を着脱可能に装着する液体容器において、前記肩体に、前記容器本体の上部を被覆する滑止手段を設け、前記肩体を容器本体に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着する構成としている。
【0008】
前記液体容器によれば、肩体を容器本体に装着することにより、滑止手段を一体的に容器本体に組み付けることができるため、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0009】
具体的には、前記滑止手段は、前記肩体とは別体のゴム製のもので、前記肩体に装着した状態で該肩体を容器本体に装着することにより、容器本体に一体的に装着したものであることが好ましい。
【0010】
この場合、例えば、装着した滑止部材は、肩体の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体を容器本体に対して上側から圧入する。このようにすれば、滑止部材の内径を、容器本体における装着部分の外径より小くしても、滑止部材を容器本体に対して簡単に組み付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯用の液体容器を示す。この液体容器は、容器本体1と、該容器本体1の上部に装着する肩体7と、該肩体7に対して着脱可能に装着する栓体22とからなる。
【0012】
前記容器本体1は、内筒2と外筒4とからなる金属製真空二重容器からなる。前記内筒2の内部には、後述する栓体22が圧接する段部3が設けられている。また、前記外筒4の上部には、肩体7を嵌め込んで固定するための環状の取付溝5が設けられている。さらに、この容器本体1の底には、樹脂製の底体6が装着されている。なお、この容器本体1の胴部の外径は、前記底体6および後述する肩体7の最大外径より小さい。
【0013】
前記肩体7は、図1および図2に示すように、円筒状をなし、その上端には略逆U字形状に折り返され、容器本体1の上端縁の口部に嵌合する嵌合部8が設けられるとともに、下端には前記取付溝5に嵌合する突部9が設けられている。また、この肩体7の内周部には、容器本体1の外周部に圧接するリブ10が設けられている。
【0014】
前記肩体7の上半部には、栓体22を螺合して着脱可能に装着するためのネジ部11が設けられている。このネジ部11の下部にはフランジ部12が設けられ、このフランジ部12の下部に滑止部材装着部13が設けられるとともに、図示しない紐を装着するための環部16が設けられている。
【0015】
前記滑止部材装着部13には、前記フランジ部12の下面に位置するように嵌合凹部14が設けられている。また、この滑止部材装着部13の下部は、外向きに円弧状に突出する膨出部15とされている。
【0016】
前記環部16は略D字形状をなし、その基部両側には、図3に示すように、上下方向に延びるように位置決め溝17が設けられている。
【0017】
滑止手段である滑止部材18は、シリコーンやエラストマなどのゴムからなり、図1および図2に示すように、外周部を波状に湾曲させた円筒状のものである。この滑止部材18の内周部は、前記滑止部材装着部13の外周に略密着するように設定されている。また、この滑止部材18の下端内径は、前記容器本体1の外径以下に設けられている。滑止部材18の上端には、前記嵌合凹部14に嵌合する嵌合凸部19が内向きに突設されている。また、この滑止部材18には、前記環部16に位置する位置決め凹溝20が設けられている。この位置決め凹溝20の切断された内縁には、前記位置決め溝17に挿通する位置決め凸部21が設けられている。
【0018】
前記栓体22は、図4に示すように、略円錐台形をなし、その内部空間が流路を構成する。この栓体22の下端外周面には前記容器本体1の段部3に圧接するパッキン23が装着されている。また、栓体22の上部外周面には、キャップ32を着脱可能に螺合するためのネジ部24が設けられている。さらに、栓体22の中央部の外周面には、栓カバー26を強制嵌めするための嵌合溝25が設けられている。
【0019】
前記栓カバー26は、肩体7を介して容器本体1の口部を閉じる円形の蓋部27と、該蓋部27から下方に延びる筒状部30とからなっている。蓋部27には、前記栓体22が貫通する孔が形成され、該孔の縁から下方に延びる環状部28が突設されている。この環状部28の内面には、前記栓体22の嵌合溝25に嵌合する嵌合突部29が設けられている。また、前記筒状部30の内面には、前記肩体7のネジ部11に螺合するネジ部31が設けられている。
【0020】
前記キャップ32は、前記栓体22の上端を開閉可能に密封するもので、キャップ本体33、キャップパッキン34およびストッパー35からなり、このストッパー35に前記環部16に装着した紐の先端を挿通させることにより、該キャップ32を紛失しないように装着可能とした周知のものである。また、キャップ本体33の内周部には、栓体22のネジ部24に螺合するネジ部36が設けられている。
【0021】
次に、前記構成の液体容器の組付方法について説明する。
まず、嵌合凸部19が上側に位置するように滑止部材18を肩体7の膨出部15の側に位置させ、該滑止部材18を外向きに弾性変形させながら肩体7に無理入れする。
【0022】
この際、滑止部材18の位置決め凹溝20と肩体7の環部16とを一致させる。これにより、位置決め凹溝20に設けた位置決め凸部21が環部16の位置決め溝17に挿通された後、滑止部材18の嵌合凸部19を肩体7の嵌合凹部14に嵌合する。
【0023】
その結果、滑止部材18が肩体7に対して周方向に回転不可能に位置決めされる。また、嵌合凸部19と嵌合凹部14との係合により、滑止部材18が肩体7から下向きに移動することを防止できる。さらに、滑止部材18の上端が肩体7のフランジ部12に当接し、滑止部材18が肩体7に対して上向きに移動することを防止できる。
【0024】
ついで、図5に示すように、装着した滑止部材18において、肩体7の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体7を容器本体1に対して上側から圧入する。この際、滑止部材18における肩体7から垂下する部分を上向きに弾性変形させているため、この部分が容器本体1の外周部に干渉することがなく、圧入作業の妨げになることを防止できる。
【0025】
前記肩体7の圧入により、該肩体7の突部9が容器本体1の取付溝5に嵌合すると、肩体7は離脱不可能な状態になる。このようにして肩体7を容器本体1に装着すると、弾性変形させた滑止部材18を下向きに変形させ、原状に戻す。これにより、滑止部材18が容器本体1の上部を被覆するように、肩体7の装着により容器本体1に一体的に装着される。
【0026】
その後、栓カバー26の内部に栓体22を挿通させ、嵌合突部29と嵌合溝25とを嵌合させる。この状態で、栓体22の下部が容器本体1の口部から内部に挿入されるように栓カバー26を被せ、該栓カバー26を肩体7に対して螺合する。これにより、栓体22を栓カバー26と一体的に容器本体1に装着することができる。
【0027】
なお、栓体22と栓カバー26とは、それぞれ別に装着してもよい。即ち、容器本体1に対して栓体22を装着した後、該栓体22を内部に挿通させるように栓カバー26を装着してもよい。
【0028】
最後に、一体化したキャップ32を栓体22に螺合させることにより、組付作業が完了する。
【0029】
このように、本発明の液体容器は、容器本体1に把持用のハンドルを設けない構成であるが、滑止部材18を設けたものであるため、取り扱いは容易である。
【0030】
また、この液体容器は、容器本体1への装着部分の外径は、該容器本体1の上下部分の最大外径、即ち、底体6の外径および肩体7の外径より小さい。しかし、本実施形態では、前記滑止部材18を肩体7に装着した状態で一体的に容器本体1に組み付けるため、その外径寸法に関わらず、簡単に装着することができる。その結果、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0031】
勿論、滑止部材18の下端の内径は、容器本体1の外径以下の寸法とされているため、この水洗いの際などに滑止部材18と容器本体1との間に水が滲入することを防止できる。さらに、その寸法設定も伴い、滑止部材18の内周部と容器本体1の外周部との摩擦抵抗により、滑止部材18を確実に取付位置に保持できる。
【0032】
図6は第2実施形態の液体容器を示す。この第2実施形態では、第1実施形態に示す肩体7の嵌合凹部14および滑止部材18の嵌合凸部19の代わりに、容器本体1の外筒4にフランジ状に突出する鍔部37を設け、該鍔部37と前記肩体7のフランジ部12との間に滑止部材18の上下端を挟むようにして滑止部材18の上下方向の移動を防止するようにした点で第1実施形態と相違している。この第2実施形態の液体容器の組付方法は第1実施形態と同様であり、その作用および効果も同様である。
【0033】
図7は第3実施形態の液体容器を示す。この第3実施形態では、第1実施形態に示す肩体7の嵌合凹部14および滑止部材18の嵌合凸部19の代わりに、肩体7の滑止部材装着部13に周方向に所定間隔をもって嵌合凸部38を設けるとともに、滑止部材18に嵌合凸部38に嵌合する嵌合凹部39を設け、これらの嵌合により滑止部材18の上下方向および周方向の移動を防止するようにした点で第1実施形態と相違している。この第3実施形態の液体容器の組付方法は第1実施形態と同様であり、その作用および効果も同様である。
【0034】
なお、本発明の液体容器は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0035】
例えば、前記各実施形態では、滑止部材18を肩体7とは別体のゴムにより形成したが、肩体7と一体に成形してもよい。この場合、容器本体1の上部を被覆するように配置される滑止部材18の表面には、複数の小突起や凹部、また、複数の線条や溝を設けることが好ましい。また、別体からなる前記滑止部材18の表面にも複数の小突起や凹部、また、複数の線条や溝を設けてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の液体容器では、前記肩体に、容器本体の上部を被覆する滑止手段を設け、該肩体を容器本体に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着する構成としているため、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0037】
また、前記滑止手段を前記肩体とは別体のゴムにより形成した場合、十分な滑止効果を得ることができる。しかも、肩体の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体を容器本体に対して上側から圧入することにより、滑止部材の内径を、容器本体における装着部分の外径より小くしても、滑止部材を容器本体に対して簡単に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液体容器を示す断面図である。
【図2】肩体と滑止部材とを示す分解斜視図である。
【図3】肩体の要部拡大断面図である。
【図4】栓体の分解断面図である。
【図5】肩体と滑止部材を容器本体に装着する状態を示す断面図である。
【図6】第2実施形態の液体容器を示す断面図である。
【図7】第3実施形態の液体容器の肩体と滑止部材とを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…容器本体、6…底体、7…肩体、12…フランジ部、13…滑止部材装着部、14…嵌合凹部、16…環部、17…位置決め溝、18…滑止部材、19…嵌合凸部、20…位置決め凹溝、21…位置決め凸部、22…栓体、26…栓カバー、32…キャップ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の液体容器に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−253330号公報
【0004】
この特許文献1では、容器本体の外周に内向きに窪む凹部を設け、該凹部に滑止手段を配設することにより、容器本体に把持用のハンドルを設けない構成とした金属製保温容器を提供している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記液体容器は、前記滑止手段の内径を凹部の底、即ち、取付部分の外周面の外径より小さくする必要がある。そのため、該滑止手段を組み付ける際には、その内径が容器本体の最大外径より大きくなるように広げる必要があり、作業性が著しく悪く、生産性が悪いという問題がある。
【0006】
そこで、本発明では、組付作業性がよい液体容器を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の液体容器は、容器本体の上部に肩体を取り付け、該肩体に容器本体の上端開口を開閉可能に密閉する栓体を着脱可能に装着する液体容器において、前記肩体に、前記容器本体の上部を被覆する滑止手段を設け、前記肩体を容器本体に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着する構成としている。
【0008】
前記液体容器によれば、肩体を容器本体に装着することにより、滑止手段を一体的に容器本体に組み付けることができるため、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0009】
具体的には、前記滑止手段は、前記肩体とは別体のゴム製のもので、前記肩体に装着した状態で該肩体を容器本体に装着することにより、容器本体に一体的に装着したものであることが好ましい。
【0010】
この場合、例えば、装着した滑止部材は、肩体の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体を容器本体に対して上側から圧入する。このようにすれば、滑止部材の内径を、容器本体における装着部分の外径より小くしても、滑止部材を容器本体に対して簡単に組み付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯用の液体容器を示す。この液体容器は、容器本体1と、該容器本体1の上部に装着する肩体7と、該肩体7に対して着脱可能に装着する栓体22とからなる。
【0012】
前記容器本体1は、内筒2と外筒4とからなる金属製真空二重容器からなる。前記内筒2の内部には、後述する栓体22が圧接する段部3が設けられている。また、前記外筒4の上部には、肩体7を嵌め込んで固定するための環状の取付溝5が設けられている。さらに、この容器本体1の底には、樹脂製の底体6が装着されている。なお、この容器本体1の胴部の外径は、前記底体6および後述する肩体7の最大外径より小さい。
【0013】
前記肩体7は、図1および図2に示すように、円筒状をなし、その上端には略逆U字形状に折り返され、容器本体1の上端縁の口部に嵌合する嵌合部8が設けられるとともに、下端には前記取付溝5に嵌合する突部9が設けられている。また、この肩体7の内周部には、容器本体1の外周部に圧接するリブ10が設けられている。
【0014】
前記肩体7の上半部には、栓体22を螺合して着脱可能に装着するためのネジ部11が設けられている。このネジ部11の下部にはフランジ部12が設けられ、このフランジ部12の下部に滑止部材装着部13が設けられるとともに、図示しない紐を装着するための環部16が設けられている。
【0015】
前記滑止部材装着部13には、前記フランジ部12の下面に位置するように嵌合凹部14が設けられている。また、この滑止部材装着部13の下部は、外向きに円弧状に突出する膨出部15とされている。
【0016】
前記環部16は略D字形状をなし、その基部両側には、図3に示すように、上下方向に延びるように位置決め溝17が設けられている。
【0017】
滑止手段である滑止部材18は、シリコーンやエラストマなどのゴムからなり、図1および図2に示すように、外周部を波状に湾曲させた円筒状のものである。この滑止部材18の内周部は、前記滑止部材装着部13の外周に略密着するように設定されている。また、この滑止部材18の下端内径は、前記容器本体1の外径以下に設けられている。滑止部材18の上端には、前記嵌合凹部14に嵌合する嵌合凸部19が内向きに突設されている。また、この滑止部材18には、前記環部16に位置する位置決め凹溝20が設けられている。この位置決め凹溝20の切断された内縁には、前記位置決め溝17に挿通する位置決め凸部21が設けられている。
【0018】
前記栓体22は、図4に示すように、略円錐台形をなし、その内部空間が流路を構成する。この栓体22の下端外周面には前記容器本体1の段部3に圧接するパッキン23が装着されている。また、栓体22の上部外周面には、キャップ32を着脱可能に螺合するためのネジ部24が設けられている。さらに、栓体22の中央部の外周面には、栓カバー26を強制嵌めするための嵌合溝25が設けられている。
【0019】
前記栓カバー26は、肩体7を介して容器本体1の口部を閉じる円形の蓋部27と、該蓋部27から下方に延びる筒状部30とからなっている。蓋部27には、前記栓体22が貫通する孔が形成され、該孔の縁から下方に延びる環状部28が突設されている。この環状部28の内面には、前記栓体22の嵌合溝25に嵌合する嵌合突部29が設けられている。また、前記筒状部30の内面には、前記肩体7のネジ部11に螺合するネジ部31が設けられている。
【0020】
前記キャップ32は、前記栓体22の上端を開閉可能に密封するもので、キャップ本体33、キャップパッキン34およびストッパー35からなり、このストッパー35に前記環部16に装着した紐の先端を挿通させることにより、該キャップ32を紛失しないように装着可能とした周知のものである。また、キャップ本体33の内周部には、栓体22のネジ部24に螺合するネジ部36が設けられている。
【0021】
次に、前記構成の液体容器の組付方法について説明する。
まず、嵌合凸部19が上側に位置するように滑止部材18を肩体7の膨出部15の側に位置させ、該滑止部材18を外向きに弾性変形させながら肩体7に無理入れする。
【0022】
この際、滑止部材18の位置決め凹溝20と肩体7の環部16とを一致させる。これにより、位置決め凹溝20に設けた位置決め凸部21が環部16の位置決め溝17に挿通された後、滑止部材18の嵌合凸部19を肩体7の嵌合凹部14に嵌合する。
【0023】
その結果、滑止部材18が肩体7に対して周方向に回転不可能に位置決めされる。また、嵌合凸部19と嵌合凹部14との係合により、滑止部材18が肩体7から下向きに移動することを防止できる。さらに、滑止部材18の上端が肩体7のフランジ部12に当接し、滑止部材18が肩体7に対して上向きに移動することを防止できる。
【0024】
ついで、図5に示すように、装着した滑止部材18において、肩体7の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体7を容器本体1に対して上側から圧入する。この際、滑止部材18における肩体7から垂下する部分を上向きに弾性変形させているため、この部分が容器本体1の外周部に干渉することがなく、圧入作業の妨げになることを防止できる。
【0025】
前記肩体7の圧入により、該肩体7の突部9が容器本体1の取付溝5に嵌合すると、肩体7は離脱不可能な状態になる。このようにして肩体7を容器本体1に装着すると、弾性変形させた滑止部材18を下向きに変形させ、原状に戻す。これにより、滑止部材18が容器本体1の上部を被覆するように、肩体7の装着により容器本体1に一体的に装着される。
【0026】
その後、栓カバー26の内部に栓体22を挿通させ、嵌合突部29と嵌合溝25とを嵌合させる。この状態で、栓体22の下部が容器本体1の口部から内部に挿入されるように栓カバー26を被せ、該栓カバー26を肩体7に対して螺合する。これにより、栓体22を栓カバー26と一体的に容器本体1に装着することができる。
【0027】
なお、栓体22と栓カバー26とは、それぞれ別に装着してもよい。即ち、容器本体1に対して栓体22を装着した後、該栓体22を内部に挿通させるように栓カバー26を装着してもよい。
【0028】
最後に、一体化したキャップ32を栓体22に螺合させることにより、組付作業が完了する。
【0029】
このように、本発明の液体容器は、容器本体1に把持用のハンドルを設けない構成であるが、滑止部材18を設けたものであるため、取り扱いは容易である。
【0030】
また、この液体容器は、容器本体1への装着部分の外径は、該容器本体1の上下部分の最大外径、即ち、底体6の外径および肩体7の外径より小さい。しかし、本実施形態では、前記滑止部材18を肩体7に装着した状態で一体的に容器本体1に組み付けるため、その外径寸法に関わらず、簡単に装着することができる。その結果、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0031】
勿論、滑止部材18の下端の内径は、容器本体1の外径以下の寸法とされているため、この水洗いの際などに滑止部材18と容器本体1との間に水が滲入することを防止できる。さらに、その寸法設定も伴い、滑止部材18の内周部と容器本体1の外周部との摩擦抵抗により、滑止部材18を確実に取付位置に保持できる。
【0032】
図6は第2実施形態の液体容器を示す。この第2実施形態では、第1実施形態に示す肩体7の嵌合凹部14および滑止部材18の嵌合凸部19の代わりに、容器本体1の外筒4にフランジ状に突出する鍔部37を設け、該鍔部37と前記肩体7のフランジ部12との間に滑止部材18の上下端を挟むようにして滑止部材18の上下方向の移動を防止するようにした点で第1実施形態と相違している。この第2実施形態の液体容器の組付方法は第1実施形態と同様であり、その作用および効果も同様である。
【0033】
図7は第3実施形態の液体容器を示す。この第3実施形態では、第1実施形態に示す肩体7の嵌合凹部14および滑止部材18の嵌合凸部19の代わりに、肩体7の滑止部材装着部13に周方向に所定間隔をもって嵌合凸部38を設けるとともに、滑止部材18に嵌合凸部38に嵌合する嵌合凹部39を設け、これらの嵌合により滑止部材18の上下方向および周方向の移動を防止するようにした点で第1実施形態と相違している。この第3実施形態の液体容器の組付方法は第1実施形態と同様であり、その作用および効果も同様である。
【0034】
なお、本発明の液体容器は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0035】
例えば、前記各実施形態では、滑止部材18を肩体7とは別体のゴムにより形成したが、肩体7と一体に成形してもよい。この場合、容器本体1の上部を被覆するように配置される滑止部材18の表面には、複数の小突起や凹部、また、複数の線条や溝を設けることが好ましい。また、別体からなる前記滑止部材18の表面にも複数の小突起や凹部、また、複数の線条や溝を設けてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の液体容器では、前記肩体に、容器本体の上部を被覆する滑止手段を設け、該肩体を容器本体に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着する構成としているため、組付作業性を大幅に向上でき、商品の生産性を大幅に向上することができる。
【0037】
また、前記滑止手段を前記肩体とは別体のゴムにより形成した場合、十分な滑止効果を得ることができる。しかも、肩体の下端縁から垂下する部分を上向きに弾性変形させ、この状態で肩体を容器本体に対して上側から圧入することにより、滑止部材の内径を、容器本体における装着部分の外径より小くしても、滑止部材を容器本体に対して簡単に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液体容器を示す断面図である。
【図2】肩体と滑止部材とを示す分解斜視図である。
【図3】肩体の要部拡大断面図である。
【図4】栓体の分解断面図である。
【図5】肩体と滑止部材を容器本体に装着する状態を示す断面図である。
【図6】第2実施形態の液体容器を示す断面図である。
【図7】第3実施形態の液体容器の肩体と滑止部材とを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…容器本体、6…底体、7…肩体、12…フランジ部、13…滑止部材装着部、14…嵌合凹部、16…環部、17…位置決め溝、18…滑止部材、19…嵌合凸部、20…位置決め凹溝、21…位置決め凸部、22…栓体、26…栓カバー、32…キャップ。
Claims (2)
- 容器本体の上部に肩体を取り付け、該肩体に容器本体の上端開口を開閉可能に密閉する栓体を着脱可能に装着する液体容器において、
前記肩体に、前記容器本体の上部を被覆する滑止手段を設け、前記肩体を容器本体に装着することにより滑止手段を容器本体に一体的に装着するようにしたことを特徴とする液体容器。 - 前記滑止手段は、前記肩体とは別体のゴム製のもので、前記肩体に装着した状態で該肩体を容器本体に装着することにより、容器本体に一体的に装着したものであることを特徴とする請求項1に記載の液体容器。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007111271A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Zojirushi Corp | 液体容器の蓋構造 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304297A patent/JP2004136944A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007111271A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Zojirushi Corp | 液体容器の蓋構造 |
JP4588611B2 (ja) * | 2005-10-20 | 2010-12-01 | 象印マホービン株式会社 | 液体容器の蓋構造 |
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