JP2004135933A - 家庭用回転傾動式半球形鍋 - Google Patents
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Abstract
【課題】本職の料理人のように炒め物の返し(撹拌)を上手に万遍なく行うことができ、また、天ぷら等の揚げ物調理でも油のあふれ、こぼれがなくて、やけどや火災の危険のない、一般家庭用の回転式調理鍋を提供すること。
【解決手段】回転軸2と手回し用のハンドル3を備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋1と、該鍋1を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンド6からなり、鍋1をスタンド6のガイドリング10に挿入し、その回転軸2をアーム11の軸受部13の軸孔12に嵌合して、鍋1をガイドリング10内でハンドル3の手回しにより回転自在に、また、回転軸2の軸孔12に対する抜差しにより着脱自在に備え、また、ハンドル3を上方若しくは下方に動かして鍋1を支軸9を中心として上下方向に自在に傾動するように備えた、家庭用回転傾動式半球形鍋Aによって課題を解決した。
【選択図】図3
【解決手段】回転軸2と手回し用のハンドル3を備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋1と、該鍋1を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンド6からなり、鍋1をスタンド6のガイドリング10に挿入し、その回転軸2をアーム11の軸受部13の軸孔12に嵌合して、鍋1をガイドリング10内でハンドル3の手回しにより回転自在に、また、回転軸2の軸孔12に対する抜差しにより着脱自在に備え、また、ハンドル3を上方若しくは下方に動かして鍋1を支軸9を中心として上下方向に自在に傾動するように備えた、家庭用回転傾動式半球形鍋Aによって課題を解決した。
【選択図】図3
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
略半球形の鍋を金属ロッド等製のスタンドに手回し回転及び傾動自在に軸架して設けた家庭用回転傾動式半球形鍋であり、そのスタンドのベースを一般家庭の普通のガスレンジやコンロ等上に、普通の鍋やフライパンと同様に載置し、該レンジ等の火力でスタンド上の鍋を加熱して調理することができるようにしたものであり、
【0002】
鍋を手回しで左右方向回転自在に、また上下方向傾動自在に備えたため、特に炒め物調理時の食材の撹拌を効果的に行い得て、プロ並みに万遍なく撹拌し加熱して炒めることができ、また、天ぷら等の揚げ物調理時に油のこぼれの恐れが少く火災安全性が高く、特に主婦が最も嫌い、怖がる揚げ物調理時の油滴の跳ねを鍋の内周面で受けて外へ跳ばさないため、安心して調理できる等の優れた特徴があって、
従来の家庭用としては全く見当らなかった新規で安全かつ極めて便利な家庭用調理鍋を提供するものである。
【0003】
【従来の課題】
従来の回転式調理鍋としては、例えば、特開平8−154840号、「調理機」や、特開2001−78896号、「回転ドラム式鍋による食材の炒め方法及び炒め機」等のように、主として給食、弁当業者等が一時に大量の調理を極めて大形の鍋を電動力等で回転しつつ強力な火力で行う、業務用の大形調理機として種々のものが提供されてきた。
【0004】
しかし乍ら、一般家庭において、特に炒め物調理は大抵フライパンか小形の中華鍋で行っており、従って普通の主婦等がそれらを使用して調理するため、どうしても本職の料理人のように炒め物の返し(撹拌)を上手に万遍なく行うことが難しく、それが料理の仕上りにも大きく影響するが、それもやむを得ないこととされてきた。
【0005】
また、一般家庭では天ぷら等の揚げ物調理もフライパンか家庭用小形天ぷら鍋を使用しているが、大体それらは深さが浅いため油のあふれ、こぼれが多発して、やけどや火災の危険があり、特に主婦等は揚げ物調理時に油滴が跳ね飛ぶのを極度に嫌い怖れるため、揚げ物調理を全くしない主婦等が多くいるのが現状であった。
【0006】
【発明による課題の解決】
そこで、本発明は、一般家庭において、特に炒め物調理や天ぷら等の揚げ物調理を極めて手軽に安全に使用できる調理用具として、略半球形の鍋を金属ロッド等製のスタンドに手回し回転及び傾動自在に軸架して設け、そのスタンドのベースを一般家庭の普通のガスレンジやコンロ等上に、普通の鍋やフライパンと同様に載置し、該レンジ等の火力でスタンド上の鍋を加熱して調理することができるようにした家庭用回転傾動式半球形鍋を提供して上記の課題を解決したものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
即ち、本発明は、回転軸と手回し用のハンドルを備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋と、該鍋を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンドからなり、
【0008】
鍋は正面開口の略半球形の鍋本体の底面中心に短寸の回転軸を樹立固定すると共に開口部に手回し用のハンドルを取付けたものであり、
【0009】
スタンドは、設定太さの金属ロッド等を用いて、家庭用のレンジ若しくはコンロ等上に載置するリング状のベースの左右端に支柱を樹立固定し、両支柱の上端に支軸をもって鍋の径より僅かに大径のガイドリングの左右端を設定角度傾動式自在に軸支すると共に、該ガイドリングの後端に円弧状のアームを固定して、該アームの先端に前記回転軸を枢支する軸孔を備えた軸受部を設け、また、上記両支柱の上端間に円弧状等の手提げフレームを橋設したものであって、
【0010】
上記鍋をスタンドのガイドリングに挿入し、その回転軸をアームの軸受部の軸孔に嵌合して、鍋をガイドリング内でハンドルの手回しにより回転自在に、また、回転軸の軸孔に対する抜差しにより着脱自在に取付けて設けたものであり、
【0011】
鍋のハンドルを手で回わして該鍋を回転軸を中心としガイドリング内で左右方向に自在に回転すると共に、同じくハンドルを上方若しくは下方に動かし鍋とその回転軸及びアームで連結したガイドリングを支軸を中心として上下方向に自在に傾動するように備えたものである、家庭用回転傾動式半球形鍋によって課題を解決したものである。
【0012】
【実施例】
回転軸2と手回し用のハンドル3を備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋1と、該鍋1を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンド6からなり、(図1〜図9を参照。)
【0013】
鍋1は正面開口の略半球形の鍋本体4の底面中心に短寸の回転軸2を樹立固定すると共に開口部5に手回し用のハンドル3を取付けたものであり、(図7、図8を参照。)
【0014】
スタンド6は、設定太さの金属ロッド等を用いて、家庭用のレンジ若しくはコンロ等上に載置するリング状のベース7の左右端に支柱8を樹立固定し、両支柱8の上端に支軸9をもって鍋1の径より僅かに大径のガイドリング10の左右端を設定角度傾動式自在に軸支すると共に、該ガイドリング10の後端に円弧状のアーム11を固定して、該アーム11の先端に前記回転軸2を枢支する軸孔12を備えた軸受部13を設け、また、上記両支柱8の上端間に円弧状等の手提げフレーム14を橋設したものであって、(図4、図5、図6を参照。)
【0015】
上記鍋1をスタンド6のガイドリング10に挿入し、その回転軸2をアーム11の軸受部13の軸孔12に嵌合して、鍋1をガイドリング10内でハンドル3の手回しにより回転自在に、また、回転軸2の軸孔12に対する抜差しにより着脱自在に取付けて設けたものであり、
【0016】
鍋1のハンドル3を手で回わして該鍋1を回転軸2を中心としガイドリング10内で左右方向に自在に回転すると共に、同じくハンドル3を上方若しくは下方に動かし鍋1とその回転軸2及びアーム11で連結したガイドリング10を支軸9を中心として上下方向に自在に傾動するように備えた、家庭用回転傾動式半球形鍋Aである。(図1、図2、図3を参照。)
【0017】
撹拌バー15は、鍋1の内周面に沿った円弧形に曲成した鉄等の金属狭長板からなる撹拌部16と鍋1の開口部5の口縁に挟んで着脱自在にねじ止めする取付部17からなり、該撹拌バー15を鍋1の開口部5からその側底部内周面に沿って挿入し、取付部17を開口部5の口縁にねじ止め取付けするように備えたものである。
【0018】
鍋1は、半球形の本体4の開口部に同径の短円筒形を延設した形状である略半球形(図7、図8を参照。)に設けるか、若しくは、本体4を球形の一部を切除して半球形より球形に近い形状である略半球形(図10、図11を参照。)に設けたものである。
【0019】
而して、鍋1は傾動自在であるが、通常の使用時には、使用者が使い易いように、鍋1をスタンド6に30〜40度位傾斜して備えるものである。
【0020】
【作用、効果】
炒め物調理の場合は、予じめ撹拌バー15を鍋1内にセットしたのち、炒め油を熱し、野菜、肉等の食材を投入し、ハンドル3を持って鍋1を左右交互に適当角度回転するか若しくは左または右に連続回転すると、鍋1の中の食材は撹拌バー15に引っ掛かって運ばれて万遍なく撹拌され炒められる。
【0021】
撹拌バーを使用しない場合でも、鍋を適宜回転し乍ら、箸等で食材を制御することによって、万遍なく炒めることができる。
【0022】
天ぷら等の揚げ物調理は、鍋の上部内周面が油面の上方を覆っているため、油滴が跳ね飛ぶのを該内周面が受止めて外部へ出さないようにするため、安心して揚げ物ができる。
その際調理する者の手前方向に開口部が開口しているため、支障なく行い得る。
更に鍋が半球形で深く、多量の油を入れてもなお油面上方にゆとりがあるため、油があふれたりこぼれたりする恐れがなく、即ち、やけどや火災の危険がない特徴がある。
【0023】
万一、油に火が入った場合も、開口部だけから火が出るので、蓋等で開口部を塞ぐことで簡単に消火できる。
【0024】
揚げ物調理の場合でも、例えば、小さな食材を一度に多数揚げるような場合に、撹拌バーを取付け使用すれば、万遍なく効率的に行い得る。
【0025】
炒め物などは、調理が済むと、ハンドルで鍋を前方(下方)に傾動すれば食材を具合よく鍋から取り出すことができる。
【0026】
なお、揚げ物調理の場合は、予じめ両支柱の支軸を締めて、ガイドリングの傾斜角度、即ち、鍋の傾斜角度を定位置に固定しておくことが安全上好ましい。
【0027】
また、調理済み食材の取出しや、鍋の洗浄は鍋をスタンドに取付けたままでも可であるが、必要に応じ、スタンドから鍋を取外して行う。
鍋の取外しは、鍋を手前方向へ引き上げることで回転軸が軸受部から外れて極めて簡単にできる。
【0028】
なお、必要に応じ、ガイドリングに小ローラーを取付け、該リング内における鍋の周面に接触せしめることによって、その回転を軽快にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例家庭用回転傾動式半球形鍋の正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】スタンドの正面図。
【図5】スタンドの平面図。
【図6】スタンドの左側面図。
【図7】鍋の正面図。
【図8】鍋の左側面図。
【図9】撹拌バーの正面図、及び平面図。
【図10】他の実施例鍋の正面図。
【図11】他の実施例鍋の左側面図。
【符号の説明】
A 実施例家庭用回転傾動式半球形鍋
1 鍋
2 回転軸
3 ハンドル
4 本体
5 開口部
6 スタンド
7 ベース
8 支柱
9 支軸
10 ガイドリング
11 アーム
12 軸孔
13 軸受部
14 手提げフレーム
15 撹拌バー
16 撹拌部
17 取付部
18 小ローラー
【産業上の利用分野】
略半球形の鍋を金属ロッド等製のスタンドに手回し回転及び傾動自在に軸架して設けた家庭用回転傾動式半球形鍋であり、そのスタンドのベースを一般家庭の普通のガスレンジやコンロ等上に、普通の鍋やフライパンと同様に載置し、該レンジ等の火力でスタンド上の鍋を加熱して調理することができるようにしたものであり、
【0002】
鍋を手回しで左右方向回転自在に、また上下方向傾動自在に備えたため、特に炒め物調理時の食材の撹拌を効果的に行い得て、プロ並みに万遍なく撹拌し加熱して炒めることができ、また、天ぷら等の揚げ物調理時に油のこぼれの恐れが少く火災安全性が高く、特に主婦が最も嫌い、怖がる揚げ物調理時の油滴の跳ねを鍋の内周面で受けて外へ跳ばさないため、安心して調理できる等の優れた特徴があって、
従来の家庭用としては全く見当らなかった新規で安全かつ極めて便利な家庭用調理鍋を提供するものである。
【0003】
【従来の課題】
従来の回転式調理鍋としては、例えば、特開平8−154840号、「調理機」や、特開2001−78896号、「回転ドラム式鍋による食材の炒め方法及び炒め機」等のように、主として給食、弁当業者等が一時に大量の調理を極めて大形の鍋を電動力等で回転しつつ強力な火力で行う、業務用の大形調理機として種々のものが提供されてきた。
【0004】
しかし乍ら、一般家庭において、特に炒め物調理は大抵フライパンか小形の中華鍋で行っており、従って普通の主婦等がそれらを使用して調理するため、どうしても本職の料理人のように炒め物の返し(撹拌)を上手に万遍なく行うことが難しく、それが料理の仕上りにも大きく影響するが、それもやむを得ないこととされてきた。
【0005】
また、一般家庭では天ぷら等の揚げ物調理もフライパンか家庭用小形天ぷら鍋を使用しているが、大体それらは深さが浅いため油のあふれ、こぼれが多発して、やけどや火災の危険があり、特に主婦等は揚げ物調理時に油滴が跳ね飛ぶのを極度に嫌い怖れるため、揚げ物調理を全くしない主婦等が多くいるのが現状であった。
【0006】
【発明による課題の解決】
そこで、本発明は、一般家庭において、特に炒め物調理や天ぷら等の揚げ物調理を極めて手軽に安全に使用できる調理用具として、略半球形の鍋を金属ロッド等製のスタンドに手回し回転及び傾動自在に軸架して設け、そのスタンドのベースを一般家庭の普通のガスレンジやコンロ等上に、普通の鍋やフライパンと同様に載置し、該レンジ等の火力でスタンド上の鍋を加熱して調理することができるようにした家庭用回転傾動式半球形鍋を提供して上記の課題を解決したものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
即ち、本発明は、回転軸と手回し用のハンドルを備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋と、該鍋を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンドからなり、
【0008】
鍋は正面開口の略半球形の鍋本体の底面中心に短寸の回転軸を樹立固定すると共に開口部に手回し用のハンドルを取付けたものであり、
【0009】
スタンドは、設定太さの金属ロッド等を用いて、家庭用のレンジ若しくはコンロ等上に載置するリング状のベースの左右端に支柱を樹立固定し、両支柱の上端に支軸をもって鍋の径より僅かに大径のガイドリングの左右端を設定角度傾動式自在に軸支すると共に、該ガイドリングの後端に円弧状のアームを固定して、該アームの先端に前記回転軸を枢支する軸孔を備えた軸受部を設け、また、上記両支柱の上端間に円弧状等の手提げフレームを橋設したものであって、
【0010】
上記鍋をスタンドのガイドリングに挿入し、その回転軸をアームの軸受部の軸孔に嵌合して、鍋をガイドリング内でハンドルの手回しにより回転自在に、また、回転軸の軸孔に対する抜差しにより着脱自在に取付けて設けたものであり、
【0011】
鍋のハンドルを手で回わして該鍋を回転軸を中心としガイドリング内で左右方向に自在に回転すると共に、同じくハンドルを上方若しくは下方に動かし鍋とその回転軸及びアームで連結したガイドリングを支軸を中心として上下方向に自在に傾動するように備えたものである、家庭用回転傾動式半球形鍋によって課題を解決したものである。
【0012】
【実施例】
回転軸2と手回し用のハンドル3を備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋1と、該鍋1を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンド6からなり、(図1〜図9を参照。)
【0013】
鍋1は正面開口の略半球形の鍋本体4の底面中心に短寸の回転軸2を樹立固定すると共に開口部5に手回し用のハンドル3を取付けたものであり、(図7、図8を参照。)
【0014】
スタンド6は、設定太さの金属ロッド等を用いて、家庭用のレンジ若しくはコンロ等上に載置するリング状のベース7の左右端に支柱8を樹立固定し、両支柱8の上端に支軸9をもって鍋1の径より僅かに大径のガイドリング10の左右端を設定角度傾動式自在に軸支すると共に、該ガイドリング10の後端に円弧状のアーム11を固定して、該アーム11の先端に前記回転軸2を枢支する軸孔12を備えた軸受部13を設け、また、上記両支柱8の上端間に円弧状等の手提げフレーム14を橋設したものであって、(図4、図5、図6を参照。)
【0015】
上記鍋1をスタンド6のガイドリング10に挿入し、その回転軸2をアーム11の軸受部13の軸孔12に嵌合して、鍋1をガイドリング10内でハンドル3の手回しにより回転自在に、また、回転軸2の軸孔12に対する抜差しにより着脱自在に取付けて設けたものであり、
【0016】
鍋1のハンドル3を手で回わして該鍋1を回転軸2を中心としガイドリング10内で左右方向に自在に回転すると共に、同じくハンドル3を上方若しくは下方に動かし鍋1とその回転軸2及びアーム11で連結したガイドリング10を支軸9を中心として上下方向に自在に傾動するように備えた、家庭用回転傾動式半球形鍋Aである。(図1、図2、図3を参照。)
【0017】
撹拌バー15は、鍋1の内周面に沿った円弧形に曲成した鉄等の金属狭長板からなる撹拌部16と鍋1の開口部5の口縁に挟んで着脱自在にねじ止めする取付部17からなり、該撹拌バー15を鍋1の開口部5からその側底部内周面に沿って挿入し、取付部17を開口部5の口縁にねじ止め取付けするように備えたものである。
【0018】
鍋1は、半球形の本体4の開口部に同径の短円筒形を延設した形状である略半球形(図7、図8を参照。)に設けるか、若しくは、本体4を球形の一部を切除して半球形より球形に近い形状である略半球形(図10、図11を参照。)に設けたものである。
【0019】
而して、鍋1は傾動自在であるが、通常の使用時には、使用者が使い易いように、鍋1をスタンド6に30〜40度位傾斜して備えるものである。
【0020】
【作用、効果】
炒め物調理の場合は、予じめ撹拌バー15を鍋1内にセットしたのち、炒め油を熱し、野菜、肉等の食材を投入し、ハンドル3を持って鍋1を左右交互に適当角度回転するか若しくは左または右に連続回転すると、鍋1の中の食材は撹拌バー15に引っ掛かって運ばれて万遍なく撹拌され炒められる。
【0021】
撹拌バーを使用しない場合でも、鍋を適宜回転し乍ら、箸等で食材を制御することによって、万遍なく炒めることができる。
【0022】
天ぷら等の揚げ物調理は、鍋の上部内周面が油面の上方を覆っているため、油滴が跳ね飛ぶのを該内周面が受止めて外部へ出さないようにするため、安心して揚げ物ができる。
その際調理する者の手前方向に開口部が開口しているため、支障なく行い得る。
更に鍋が半球形で深く、多量の油を入れてもなお油面上方にゆとりがあるため、油があふれたりこぼれたりする恐れがなく、即ち、やけどや火災の危険がない特徴がある。
【0023】
万一、油に火が入った場合も、開口部だけから火が出るので、蓋等で開口部を塞ぐことで簡単に消火できる。
【0024】
揚げ物調理の場合でも、例えば、小さな食材を一度に多数揚げるような場合に、撹拌バーを取付け使用すれば、万遍なく効率的に行い得る。
【0025】
炒め物などは、調理が済むと、ハンドルで鍋を前方(下方)に傾動すれば食材を具合よく鍋から取り出すことができる。
【0026】
なお、揚げ物調理の場合は、予じめ両支柱の支軸を締めて、ガイドリングの傾斜角度、即ち、鍋の傾斜角度を定位置に固定しておくことが安全上好ましい。
【0027】
また、調理済み食材の取出しや、鍋の洗浄は鍋をスタンドに取付けたままでも可であるが、必要に応じ、スタンドから鍋を取外して行う。
鍋の取外しは、鍋を手前方向へ引き上げることで回転軸が軸受部から外れて極めて簡単にできる。
【0028】
なお、必要に応じ、ガイドリングに小ローラーを取付け、該リング内における鍋の周面に接触せしめることによって、その回転を軽快にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例家庭用回転傾動式半球形鍋の正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】スタンドの正面図。
【図5】スタンドの平面図。
【図6】スタンドの左側面図。
【図7】鍋の正面図。
【図8】鍋の左側面図。
【図9】撹拌バーの正面図、及び平面図。
【図10】他の実施例鍋の正面図。
【図11】他の実施例鍋の左側面図。
【符号の説明】
A 実施例家庭用回転傾動式半球形鍋
1 鍋
2 回転軸
3 ハンドル
4 本体
5 開口部
6 スタンド
7 ベース
8 支柱
9 支軸
10 ガイドリング
11 アーム
12 軸孔
13 軸受部
14 手提げフレーム
15 撹拌バー
16 撹拌部
17 取付部
18 小ローラー
Claims (4)
- 回転軸と手回し用のハンドルを備えた鉄若しくはアルミ等の金属製で略半球形の鍋と、該鍋を手動回転及び傾動自在に軸架する金属ロッド等製のスタンドからなり、
鍋は正面開口の略半球形の鍋本体の底面中心に短寸の回転軸を樹立固定すると共に開口部に手回し用のハンドルを取付けたものであり、
スタンドは、設定太さの金属ロッド等を用いて、家庭用のレンジ若しくはコンロ等上に載置するリング状のベースの左右端に支柱を樹立固定し、両支柱の上端に支軸をもって鍋の径より僅かに大径のガイドリングの左右端を設定角度傾動式自在に軸支すると共に、該ガイドリングの後端に円弧状のアームを固定して、該アームの先端に前記回転軸を枢支する軸孔を備えた軸受部を設け、また、上記両支柱の上端間に円弧状等の手提げフレームを橋設したものであって、
上記鍋をスタンドのガイドリングに挿入し、その回転軸をアームの軸受部の軸孔に嵌合して、鍋をガイドリング内でハンドルの手回しにより回転自在に、また、回転軸の軸孔に対する抜差しにより着脱自在に取付けて設けたものであり、
鍋のハンドルを手で回わして該鍋を回転軸を中心としガイドリング内で左右方向に自在に回転すると共に、同じくハンドルを上方若しくは下方に動かし鍋とその回転軸及びアームで連結したガイドリングを支軸を中心として上下方向に自在に傾動するように備えたものである、
家庭用回転傾動式半球形鍋。 - 撹拌バーは、鍋の内周面に沿った円弧形に曲成した鉄等の金属狭長板からなる撹拌部と鍋の開口部の口縁に挟んで着脱自在にねじ止めする取付部からなり、該撹拌バーを鍋の開口部からその側底部内周面に沿って挿入し、取付部を開口部の口縁にねじ止め取付けするように備えたものである、
請求項1の家庭用回転傾動式半球形鍋。 - 鍋は、半球形の開口部に同径の短円筒形を延設した形状である略半球形に設けるか、若しくは、球形の一部を切除して半球形より球形に近い形状である略半球形に設けたものである、
請求項1の家庭用回転傾動式半球形鍋。 - スタンドに鍋を30〜40度位傾斜して備えることを常態としたものである、
請求項1の家庭用回転傾動式半球形鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304438A JP2004135933A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 家庭用回転傾動式半球形鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304438A JP2004135933A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 家庭用回転傾動式半球形鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135933A true JP2004135933A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32451861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002304438A Pending JP2004135933A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 家庭用回転傾動式半球形鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004135933A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104983296A (zh) * | 2015-07-14 | 2015-10-21 | 苏州华爱电子有限公司 | 一种家用炒菜机的组合结构 |
JP2016112315A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | 株式会社ニチレイフーズ | 食品炒め装置、食品炒め方法及び炒め食品を製造する方法 |
CN108294129A (zh) * | 2018-04-25 | 2018-07-20 | 赖中潮 | 蛋形茶叶杀青揉捻机 |
CN112715823A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-04-30 | 深圳技术大学 | 一种大型炒菜机器人固定吹氧流线铲 |
KR102348647B1 (ko) * | 2020-11-19 | 2022-01-07 | 하복진 | 다용도 볶음장치 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304438A patent/JP2004135933A/ja active Pending
Cited By (5)
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CN112715823A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-04-30 | 深圳技术大学 | 一种大型炒菜机器人固定吹氧流线铲 |
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A02 | Decision of refusal |
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