【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク媒体の螺旋状のトラックまたは、複数の同心円状のトラックへ情報を記録再生する方法または装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク媒体は、CD−ROMやDVD−ROM等に代表される再生専用型光ディスク媒体と、CD−R/RWやDVD−R/RW/RAM等に代表される追記や書換え可能な記録再生型光ディスク媒体があり、光ディスク媒体へ記録された情報は、図10に示すような光ディスク媒体に形成されている螺旋状のトラック上に存在する。
【0003】
再生専用型光ディスク媒体への記録方法は、線速度を一定に保つCLV(Constant Linear Velocity)方式が主流であり、記録情報をスタンパ等で光ディスク媒体のトラック上へ記録する。前記CLV方式は、光ディスク媒体の回転速度制御を常に行うことによって線速度を一定に保ち、光ディスク媒体全領域で記録密度が一様であるといった特徴を有している。また、記録再生型光ディスク媒体への記録方法は、主にCLV方式、半径方向で幾つかに分割した領域(以降、前記領域をZONEと呼ぶ)毎に線速度を一定に保つZCLV(Zone Constant Linear Velocity)方式、ZONE毎に角速度を一定に保つZCAV(Zoned Constant Angular Velocity)方式が用いられ、レーザ光の照射によって記録材料薄膜を加熱しピット形成、相変化、あるいは磁化反転を生じさせて光ディスク媒体のトラック上へ情報を記録する。前記ZCLV方式は、CLV方式のように光ディスク媒体全面で記録密度が一様であるといった特徴は同じであるが、光ディスク媒体の回転速度制御をZONEごとに行うことによって回転速度制御レンジを狭くし、光ディスク媒体の回転速度制御を容易にできる特徴を持っている。次に前記ZCAV方式は、ZONE内での光ディスク媒体の回転速度を一定に保ち、ZONE内でトラック一周当たりの記録容量が同じであるといった特徴を有し、光ディスク媒体の外周に配置されるZONEほどトラック一周当たりの記録容量が増加する特徴を有する。
【0004】
この様に光ディスク媒体への記録方法は、記録容量の損失を避けるため、光ディスク媒体の外周に配置されたトラックほどトラック一周当たりの記録容量が大きいと言う特徴を有しており、図11に示すように、光ディスク媒体の最内周部には光ディスク媒体への記録再生制御するための情報を記録する記録再生制御情報領域、それに続く外周側の領域にはユーザ情報(ユーザが光ディスク媒体へ記録したい情報)を記録するユーザ情報領域が配置され、図12に示すように、ユーザ情報はユーザ情報領域の最内周から外周へ向かって順次記録される。ただし、マルチセッション方式で記録される場合、複数の記録再生制御情報領域とユーザ情報領域の対が存在し、ユーザ情報領域の外周部にも記録再生制御情報領域が配置される(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
前記記録方法で記録された光ディスク媒体の記録情報の再生方法は、光ディスク媒体の回転速度を一定に保つCAV(Constant Angular Velocity)方式が主流であり、光ディスク媒体外周部ほど単位時間当たりに光ディスク媒体から再生できる記録情報量が多いと言う特徴がある。
【0006】
また、前記記録方法で記録した光ディスク媒体の記録再生を行う光ディスク記録再生装置においては、光ディスク媒体を一定方向にのみ回転させて記録再生処理を行っており、特に螺旋状のトラックを有する光ディスク媒体においては、トラックの内周から外周へ向かってのみユーザ情報を記録再生することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−328737(段落番号(0001)−(0007)、第8−9図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の光ディスク媒体への記録方法では、ユーザ情報の記録はユーザ情報領域の最内周から外周に向かって順次記録されるため、トラック一周当たりの記録容量が少ない部分から順次記録されることになる。したがって、CAV方式で光ディスク媒体の記録情報を再生することを前提に考えると、前記従来の光ディスク媒体への記録方法は、単位時間当たりに光ディスク媒体から再生できる情報量が少ない領域に記録するという課題を有していた。また、前記従来の光ディスク媒体への記録方法では、CAV方式の光ディスク再生装置において最も高速再生可能なユーザ情報領域へ記録できないと言う問題があった。
【0009】
また、傷等の欠陥を有する光ディスク媒体の再生においては、欠陥の影響を受けて欠陥直後の再生可能なユーザ情報が再生できないという特徴があり、従来の光ディスク記録再生方法では、光ディスク媒体の回転方向が一定であるため、同じユーザ情報が欠陥の影響を受けて再生できないという問題があった。本発明は、前記従来の課題を解決するもので、光ディスク媒体の再生性能向上を目的とした光ディスク記録方法および再生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の光ディスク記録再生方法は、予め記録再生しようとする光ディスク媒体の記録状態を把握することによって、前記光ディスク媒体の記録可能な最外周位置、記録可能な容量および、既に記録されている情報の配置を認識する第1の手段と、従来の光ディスク回転方向とは逆方向に回転させる第2の手段を有し、前記光ディスクへ情報を記録する際は、記録要求される情報の容量が、前記第1の手段で認識した前記光ディスク媒体の記録可能な容量を越えない場合、前記記録要求された情報の記録終位置が前記手段で認識した前記光ディスク媒体の記録可能な最外周位置となる記録開始位置を割り出し、前記記録開始位置から前記光ディスク媒体の記録可能な最外周位置へ向って記録要求された情報を記録することを特徴とする、光ディスク記録再生方法である。
【0011】
さらに、前記第2の手段で前記光ディスク媒体を回転させることによって、前記第1の手段で認識した光ディスク媒体の記録可能な最外周位置を記録開始位置として、前記光ディスク媒体の内周方向へ記録することを特徴とする、光ディスク記録再生方法である。
すなわち、本発明の光ディスク記録再生方法は、前記第1の手段と前記代2の手段を用いて、前記光ディスク媒体の外周部へ情報を記録し、前記記録した情報を再生することを特徴とする。
【0012】
前記従来の課題を解決するために、本発明の光ディスク記録再生方法は、予め前記光ディスク媒体の記録状態を把握しておき、記録要求される情報の容量を基に、前記光ディスク媒体の記録可能な最外周位置に、記録要求される情報を配置することで、再生時に高速に情報を読み出すことが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、ディスク媒体の記録状態を把握する第1のステップと、記録要求される情報を配置するための前記光ディスク媒体の記録可能な記録トラック最外周の位置を把握する第2のステップと、前記記録要求される情報の内容と容量とを把握する第3のステップと、前記第2のステップで把握した記録トラック位置を記録終了点とし、前記第3のステップの結果に基づいて前記記録要求される情報の記録開始位置を算出する第4のステップと、前記第4のステップで算出した記録開始位置と前記第3のステップの結果に基づいて記録再生制御情報を作成する第5のステップと、前記記録要求される情報と前記第5のステップで作成した記録再生制御情報を前記光ディスク媒体に記録する第6のステップを有ることを特徴とした光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の外周部から情報が記録できるため、前記光ディスク媒体へ記録された情報を高速に再生することができるという効果が得られる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記光ディスク媒体は、螺旋状または同心円状の記録トラックを有し、前記記録トラックは記録位置を特定可能なアドレスを有することを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の外周部から情報が記録できるため、前記光ディスク媒体へ記録された情報を高速に再生することができるという効果が得られる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記第1のステップは、前記光ディスク媒体の記録可能領域および使用領域を把握することを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生方法であり、前記記録要求される情報を配置するための前記光ディスク媒体の記録可能な記録トラック最外周の位置を把握することができるため、前記光ディスク媒体の記録可能の記録トラック最外周部への記録が可能であるという効果が得られる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記記録再生制御情報は、光ディスク媒体に既に記録されている情報の記録位置や記録容量が特定可能な情報であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の記録状態が把握できるため、前記光ディスク媒体への記録可能領域および、記録可能容量を認識できるという効果が得られる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、光ディスク媒体の記録状態を把握する第1のステップと、記録要求される情報を配置するための前記光ディスク媒体の記録可能な記録トラック最外周の位置を把握する第2のステップと、前記光ディスク媒体の内周部に配置された第1の記録再生制御情報に反回転フラグを記録する第3のステップと、前記記録要求される情報の制御情報を記録する第2の記録再生制御情報を前記光ディスク媒体の外周部に割り当てる第4のステップと、前記反回転フラグに応じて前記光ディスク媒体の回転方向を制御する第5のステップと、前記記録要求される情報と前記第2の記録再生制御情報とを前記光ディスク媒体に記録する第6のステップを有することを特徴とした光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の外周から内周へ向って情報を記録可能できるため、前記光ディスク媒体へ記録された情報を高速に再生することができるという効果が得られる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記光ディスク媒体は、螺旋状または同心円状の記録トラックを有し、前記記録トラックは記録位置を特定可能なアドレスを有することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の外周から内周へ向って情報を記録可能できるため、前記光ディスク媒体へ記録された情報を高速に再生することができるという効果が得られる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、前記第1のステップは、前記光ディスク媒体の記録可能領域および使用領域を把握することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録再生方法であり、前記記録要求される情報を配置するための前記光ディスク媒体の記録可能な記録トラック最外周の位置を把握することができるため、前記光ディスク媒体の記録可能の記録トラック最外周部への記録が可能であるという効果が得られる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、前記記録再生制御情報は、光ディスク媒体に既に記録されている情報の記録位置や記録容量が特定可能な情報であることを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録再生方法であり、前記光ディスク媒体の記録状態が把握できるため、前記光ディスク媒体への記録可能領域および、記録可能容量を認識できるという効果が得られる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、前記第5のステップは、前記光ディスク媒体に形成された記録トラック走査において、前記記録トラックの走査が外周から内周に向うように光ディスク媒体を回転させることを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録方法であり、前記光ディスク媒体の外周から内周方向へ記録再生可能であるため、前記光ディスク媒体へ記録された情報を高速に再生することができるという効果が得られる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、光ディスク媒体内周から外周に向ってトラック走査を行い信号の再生を開始する第1のステップと、前記光ディスクに存在する欠陥を検出する第2のステップと、前記第2のステップの欠陥検出結果を判断する第3のステップと、前記第3のステップで欠陥の存在を判断した場合に、その欠陥部分を再生できたか否かを判断する第4のステップと、前記第4のステップで再生できなかったと判断した場合、信号の再生を停止する第5のステップと、前記信号の再生を停止した後、前記光ディスク媒体の回転方向を反転させる第6のステップと、前記第4のステップにて再生できなかったと判断した情報を再生する第7のステップを有するとことを特徴とする光ディスク再生方法であり、前記光ディスクに存在する欠陥の影響を受けて再生できなかった情報が再生可能となるため、欠陥の存在する前記光ディスクに対する再生能力が向上できるという効果が得られる。
【0023】
請求項11に記載の発明は、前記光ディスク媒体は、螺旋状または同心円状の記録トラックを有し、前記記録トラックは記録位置を特定可能なアドレスを有することを特徴とする請求項10記載の光ディスク再生方法であり、前記光ディスク媒体に記録された情報の位置が特定できるため、前記光ディスク媒体に記録されている任意の情報から再生できるという効果が得られる。
【0024】
請求項12に記載の発明は、前記第6のステップは、前記光ディスク媒体に形成された記録トラック走査において、前記記録トラックの走査が外周から内周に向うように光ディスク媒体を回転させることを特徴とする請求項10記載の光ディスク再生方法であり、前記光ディスクに存在する欠陥の影響を受けて再生できなかった情報が再生可能となるため、欠陥の存在する前記光ディスクに対する再生能力が向上できるという効果が得られる
(実施の形態1)
以下に、本発明の光ディスク記録方法および再生方法の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施例における光ディスク記録方法の処理フローを示すものであり、図2、図3および、図4は、本発明の第1の実施例における光ディスク記録方法の処理過程における光ディスク媒体の状態を示すものである。
【0026】
図1において、光ディスク媒体の情報把握101は、記録可能な光ディスク媒体のユーザ情報領域の容量、前記光ディスク媒体のユーザ情報領域へ既に記録されている情報の記録位置を把握する処理である。記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102は、前記光ディスク媒体の情報把握101で把握した前記光ディスク媒体のユーザ情報領域の容量と前記光ディスク媒体のユーザ情報領域へ既に記録されている情報の記録位置を用いて、未記録のユーザ情報領域最外周アドレスおよび、前記光ディスク媒体のユーザ情報領域の未記録容量を把握する処理である。記録するユーザデータ情報内容および容量の把握103は、ユーザが指定する前記光ディスク媒体のユーザ情報領域の未記録領域へ記録したいユーザ情報の内容および容量を把握する処理である。
【0027】
最外周を記録終了点とするユーザ情報領域への記録開始アドレスの算出104は、前記記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握した前記光ディスク媒体の未記録のユーザ情報領域最外周アドレスと、前記記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握した前記光ディスク媒体へ記録するユーザ情報の容量を用いて、前記光ディスク媒体へ記録するユーザ情報の記録終了位置が前記光ディスク媒体の未記録のユーザ情報領域最外周アドレスと一致するような記録開始アドレスを算出する処理である。
【0028】
記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成105は、前記光ディスク媒体の情報把握101で把握した前記光ディスク媒体のユーザ情報領域へ既に記録されている情報の記録位置と前記記録するユーザデータ情報内容および容量の把握103で把握したユーザが指定する記録したいユーザ情報の内容および容量を用いて、前記光ディスク媒体の情報把握101や前記光ディスク媒体の再生時に参照する記録再生制御情報を作成し、また、光ディスク媒体の情報把握101で把握した情報を前記作成した記録再生制御情報に基づいて更新する処理である。記録再生制御情報およびユーザ情報の記録106は、前記記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成105で作成した記録再生制御情報を記録再生情報領域へ記録し、ユーザが指定するユーザ情報を前記光ディスク媒体のユーザ情報領域の未記録トラックへ記録する処理である。
【0029】
図2において、CD−Rディスク201は、記録可能な光ディスク媒体である。LEAD−IN領域の開始フレームアドレス202は、CD−Rディスク201に記録された情報の内容が記録されるLEAD−IN領域の開始フレームを示すフレームアドレスである。LEAD−OUT領域の記録開始フレームアドレス203は、ユーザ情報を記録可能なCD−Rディスク最外周の限界点を示すフレームアドレスである。プログラムエリア先頭フレームアドレス204は、ユーザ情報を記録可能なCD−Rディスク最内周の限界点を示すフレームアドレスである。PMA205は、記録途中のCD−Rディスクの内容を記録する領域である。LEAD−IN領域206は、CD−Rディスク201に記録された情報の内容が記録される領域である。プログラムエリア207は、ユーザ情報が記録される領域である。
【0030】
図3において、未記録最外周フレームアドレス301は、CD−Rディスク201の未記録プログラムエリアの最外周に位置するフレームアドレスである。プログラムエリア未記録フレーム数302は、プログラムエリア207に存在する未記録フレーム数である。プログラムエリアの記録部分303は、既に記録されているプログラム領域である。記録開始フレームアドレス304は、ユーザの要求する情報を記録する開始フレームのフレームアドレスである。各情報のフレーム数の総和305は、ユーザの要求する情報を記録するために必要なフレーム数である。
【0031】
図4において、パディングデータ401は、CD−Rディスク201のLEAD−IN領域206からユーザ記録部分402の間に存在する未記録プログラム領域に記録するデータである。ユーザ情報記録部分402は、プログラムエリア207に記録されたユーザ情報である。
【0032】
図1に示す上記処理フローで行う光ディスク記録方法について、CD−Rディスクへの記録処理を例にあげて、以下その動作、作用を説明する。
【0033】
光ディスク媒体の情報把握101は、CD−Rディスク201製造時にトラックに形成されるWobbleへ記録されたATIP(Absolute Time In Pre−groove)情報および、CD−Rディスクへユーザ情報を記録する際に前記記録再生情報領域に対応するLEAD−IN領域206やPMA(Program Memory Area)205へ記録されるTOC(Table Of Contents)情報から把握する処理である。前記ATIP情報とTOC情報は、CD−Rディスク記録再生装置によってCD−Rディスク201から取得可能な情報である。
【0034】
光ディスク媒体の情報把握101で把握する情報は、ATIP情報に記録されているLEAD−IN領域の開始フレームアドレス202およびCD−Rディスク全面に記録することを前提にしたLEAD−OUT領域の記録開始フレームアドレス203、CD−R規格(オレンジブック)に定められた前記ユーザ情報領域に対応するプログラムエリア207に記録可能なデータ容量である。ここで、前記プログラムエリア207とは、LEAD−IN領域206と前記CD−Rディスク全面に記録することを前提にしたLEAD−OUT領域に挟まれた領域であり、前記フレームアドレスとは、フレーム(CD−Rディスク上に記録するデータ単位)を特定するためのアドレス情報であり、また、プログラムエリア先頭フレームアドレス204はオレンジブックに定められている。また、CD−Rディスク201のプログラムエリア207にユーザ情報が記録されている場合、光ディスク媒体の情報把握101で把握する情報は、前記ATIP情報から把握した情報に加え、TOC情報に格納されている記録されたユーザ情報の記録開始フレームアドレスおよび記録終了フレームアドレスである。
【0035】
光ディスク媒体の情報把握101で把握した情報は、記録しようとするCD−Rディスク201に記録されている現状のディスク状況を把握するもので、以降の処理に用いられる情報である。
【0036】
次に、記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102は、前記光ディスク媒体の情報把握101で把握した情報を用いて、プログラムエリアの最外周に位置する未記録のフレームアドレス(以降、未記録最外周フレームアドレス301と呼ぶ)とプログラムエリアの未記録容量(以降、プロクラムエリア未記録フレーム数302と呼ぶ)を把握する処理である。
【0037】
記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握する未記録最外周フレームアドレス301は、未記録のCD−Rディスク201または従来のCD−Rディスク記録再生装置で既に記録されているCD−Rディスク201において、前記光ディスク媒体の情報把握101で把握した”CD−Rディスク201全面に記録することを前提にしたLEAD−OUT領域の記録開始アドレス203”−1である。また、本発明の光ディスク記録方法で既に記録されたCD−Rディスク201において、前記記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握する未記録最外周フレームアドレス301は、(前記光ディスク媒体の情報把握101で把握したユーザ情報の記録開始フレームアドレス)−(LINKブロック+ ”RUN−INブロック”+ 1)である。
【0038】
記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握するプログラムエリア未記録フレーム数302は、未記録のCD−Rディスク201または本発明の本発明の光ディスク記録方法で既に記録されたCD−Rディスク201において、プログラムエリアの先頭フレームから前記光ディスク媒体の情報把握102で把握した未記録最外周フレームアドレス301を有するフレームまでのフレーム数である。また、従来のCD−Rディスク記録再生装置で既に記録されているCD−Rディスク201において、光ディスク媒体の情報把握101で把握する記録終了フレームアドレスから前記光ディスク媒体の情報把握102で把握した未記録最外周フレームアドレス301を有するフレームまでのフレーム数である。
【0039】
記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握した情報は、光ディスク媒体の情報把握101で把握した情報を解析することによって得られる情報で、以降の処理に用いられる情報である。
【0040】
次に、記録するユーザ情報内容および容量の把握103は、CD−Rディスク201の未記録プログラムエリアに記録したいユーザの選択した情報を把握する処理である。
【0041】
記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握する情報は、ユーザから記録要求された情報の種類(オーディオデータまたはコンピュータデータを示し、以降、コントロールデータと呼ぶ)、情報数(以降、トラックナンバーと呼ぶ)および、各情報の容量を各情報毎にフレーム数に換算した各情報のフレーム数である。
【0042】
記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握した情報は、ユーザがCD−Rディスク201に記録したい情報を解析した情報で、以降の処理に用いられる情報である。
【0043】
次に、最外周を記録終了点とするユーザ情報領域への記録開始アドレスの算出104は、前記記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102で把握した未記録最外周フレームアドレス301から前記記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握した各情報のフレーム数の総和305を減算することによって記録開始フレームアドレス304を算出する。
【0044】
最外周を記録終了点とするユーザ情報領域への記録開始アドレスの算出104で算出した記録開始フレームアドレス304は、本発明の光ディスク媒体の記録方法で記録を開始するフレームアドレスを算出する処理であり、以降の処理に用いられる情報である。
【0045】
次に、記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成105は、最外周を記録終了点とするユーザ情報領域への記録開始アドレスの算出104で算出した記録開始フレームアドレス304と、記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握したコントロールデータ、トラックナンバーおよび、各情報のフレーム数を用いて、記録するユーザ情報内容および容量の把握103で把握したユーザから記録要求のあった情報に対するTOC情報をオレンジブックに示された規則に合うように作成すると共に、前記作成したTOC情報に基づいて光ディスク媒体の情報把握101で把握した情報の更新を行う。
【0046】
ここで、記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成105で作成するTOC情報は、ユーザから要求のあった1番目の情報に対するコントロールデータとトラックナンバーと記録開始フレームアドレス304を1番目のTOC情報とし、ユーザから要求のあったn番目の情報に対するコントロールデータとトラックナンバーと記録開始フレームアドレス304に(n−1)番目までの情報のフレーム数を加算したフレームアドレスをn番目のTOC情報とすることによって作成される。
【0047】
次に、記録再生制御情報およびユーザ情報の記録106は、記録開始フレームアドレス304を記録開始フレームとし、ユーザから要求のあった情報をプログラムエリア207へ順次記録すると共に、LEAD−IN領域206またはPMA205に記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成105で作成したTOC情報を記録する。
【0048】
ここで、一般的な光ディスク再生専用装置においては、CD−Rディスクに情報を記録することによって形成されるピットを用いてトラックを認識する手段が取られているため、未記録領域のトラックを認識することはできない。そこで、本発明の光ディスク媒体の記録方法は、一般的な光ディスク再生専用装置で再生処理を行う場合には、記録再生制御情報およびユーザ情報の記録106において、LEAD−IN領域206から情報を記録したプログラムエリア207の間に存在する未記録領域に少なくともフレームアドレス情報を含むパディングデータ401を記録する。
【0049】
以上のように、本実施の形態1においては、CD−Rディスク201へ記録する情報をCD−Rディスク201の外周部分へ記録することによって、CD−Rディスク201に記録された情報をCAV再生で高速に再生することができる。また、マルチセッションと呼ばれる方法で追記するにあたり、CD−Rディスク201の内周部分にLEAD−INをまとめることも可能であるため、短時間でCD−Rディスク201に記録されたTOC情報を取得可能である。
【0050】
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法の処理フローを示すものであり、図6は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法の処理過程における光ディスク媒体の状態を示すものであり、図7は、本発明の第2の実施例における光ディスク媒体のトラック走査を示すものであり、また、必要に応じて実施の形態1で使用した図面を用いる。
【0051】
図5において、光ディスク媒体の情報把握501は、記録可能な光ディスク媒体の記録状態や記録可能容量を把握する処理である。記録可能なユーザ領域の最外周アドレス把握502は、光ディスク媒体が未記録ディスクである場合、前記未記録ディスクの記録可能な最外周アドレスを把握する処理である。第1のLEAD−IN領域への反回転フラグ記録503は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法であることを示すフラグの記録である。第2のPMAおよびLEAD−IN領域割り当て504は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法で用いるPMAおよびLEAD−IN領域を光ディスク媒体上に割り当てる処理である。光ディスク媒体反回転505は、光ディスク媒体に形成された螺旋状のトラックの外周から内周へ走査する方向へ光ディスク媒体を回転させる処理である。光ディスク媒体への記録506は、TOC情報やユーザ情報を光ディスク媒体へ記録する処理である。
【0052】
図6において、第2のPMA601は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法で割り当てられるPMAである。第2のLEAD−IN領域602は、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法で割り当てられるLEAD−IN領域である。第1のPMA603は、オレンジブックに準拠した領域に割り当てられたPMAである。第1のLEAD−IN領域604は、オレンジブックに準拠した領域に割り当てられたLEAD−IN領域である。プログラムエリア605は、ユーザ情報が記録される領域である。
【0053】
図5に示す上記処理フローで行う光ディスク記録方法について、CD−Rディスクへの記録処理を例にあげて、以下その動作、作用を説明する。
【0054】
光ディスク媒体の情報把握501および記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握502は、それぞれ本発明の第1の実施例に記載のCD−Rディスク201および記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握102と同様の処理であるため説明を省略する。
【0055】
次に、第1のLEAD−IN領域へ反回転フラグ記録503は、記録しようとするCD−Rディスクが未記録である場合、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法を用いて記録したことを示すため、第1のLEAD−IN領域604にオレンジブックに記載されていない識別コードを記録する。前記識別コードは、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法を用いて記録したことを示すものであり、オレンジブックに記載されておらず、かつ、本発明の第2の実施例における光ディスク記録方法を用いた光ディスク記録再生装置で認識できる識別コードであれば、任意の識別コードで良い。
【0056】
次に、第2のPMAおよびLEAD−IN領域割り当て504は、前記第1のLEAD−IN領域604へ反回転フラグ記録503において反転フラグを記録したCD−Rディスクに対して、記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握502で把握した未記録最外周フレームアドレス301を第2PMA601の開始フレームとして、CD−Rディスク最外周部に第2のPMA601、第2のPMA601に続く内周部へ第2のLEAD−IN領域602、第2LEAD−IN領域602に続く内周部へプログラムエリア605を割り当てる処理である。
【0057】
次に、光ディスク媒体反回転505は、図7に示すように、CD−Rディスクに加える回転方向をCD−Rディスクに形成された螺旋状のトラックの外周から内周へトラック走査する方向へ回転させる処理である。このような回転をCD−Rディスクに加えるには、スピンドルモータに与える駆動電流方向を、CD−Rディスクに形成された螺旋状のトラックの内周から外周へトラック走査する方向へ回転させるために与える駆動電流方向と逆にすれば良い。ここで、スピンドルモータとは、CD−Rディスクに回転を与えるための回転手段である。 次に、光ディスク媒体への記録506は、光ディスク媒体反回転505でCD−Rディスクに加えた回転状態において、第2のPMAおよびLEAD−IN領域割り当て504で割り当てた第2のPMA601、第2のLEAD−IN領域602にTOC、プログラムエリア605にユーザ情報を記録する処理である。
【0058】
以上のように、本実施の形態2においては、CD−Rディスク201の回転方向をトラック外周から内周へ走査する方向に回転させ、CD−Rディスク201の外周部に配置した第2のPMA601、第2のLEAD−IN領域602および、プログラムエリア605にTOC情報やユーザ情報を記録することによって、CD−Rディスク201に記録された情報をCAV再生で高速に再生することができる。
【0059】
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施例における光ディスク再生方法の処理フローを示すものであり、図9は、本発明の第3の実施例における光ディスク再生方法において、欠陥を有する光ディスク媒体を再生した場合の光ディスク再生信号を示すものである。
【0060】
図8において、光ディスク再生801は、光ディスク媒体の再生開始処理である。光ディスク媒体の欠陥検出802は、光ディスク媒体に付着した傷などの欠陥部分の検出である。欠陥有無判断803は、光ディスク媒体の欠陥検出802で行った欠陥検出の結果判断処理である。再生エラー804は、前記光ディスク再生801で開始した光ディスク再生処理のエラー判断処理である。光ディスク再生停止805は、前記光ディスク再生801で開始した光ディスク再生処理の停止処理である。光ディスク媒体反回転806は、光ディスク再生停止805までに行っていた光ディスク再生処理における光ディスク媒体回転方向と反対方向に光ディスク媒体を回転させる処理である。光ディスク再生再開807は、光ディスク媒体反回転806で変更した光ディスク媒体の回転方向における光ディスク再生処理である。光ディスク再生終了808は、光ディスク再生終了処理である。
【0061】
図9において、順回転再生方向および反回転再生方向は、順回転再生信号および反回転再生信号が光ディスク媒体から再生される順序を示す。順回転再生信号および反回転再生信号は、光ディスク媒体から読み取ったアナログ再生信号である。順回転2値化信号および反回転2値化信号は、順回転再生信号および反回転再生信号をデジタル再生信号に変換したものである。順回転2値化信号および反回転2値化信号に記されたフレームは、誤り訂正符号の付加されたデータ列であり、括弧内に記載のOKおよびNGは、そのフレームの誤り訂正結果を示している。
【0062】
図8に示す上記処理フローで図9に示すような欠陥を有する光ディスクの再生を行う光ディスク再生方法について、以下その動作、作用を説明する。
【0063】
光ディスク再生801は、ユーザから要求のあった情報を光ディスク媒体から順回転方向で再生する処理である。ここで、以降の説明は、ユーザから再生要求のあった情報を図9に示すnフレームからn+2フレームとして説明する。したがって、光ディスク再生801は、nフレームのデータがら順回転方向で再生することになる。
【0064】
光ディスク媒体の欠陥検出802は、図9に示す順回転再生信号の有無によって光ディスク媒体に付着した欠陥を検出するため、図9に示す欠陥区間に対して、欠陥影響区間を欠陥として検出する、すなわち、n+1フレームおよびn+2フレームで欠陥を検出する。ここで、順回転再生信号は、光ディスクに記録することによって形成される所定長のピットの影響をうけ、所定の周波数帯域を持つ信号である。しかしながら、図9の欠陥影響区間における順回転再生信号は、欠陥区間の影響を受けて周波数成分が検出されず、また、周波数成分が検出されないことによって、順回転再生信号の周波数成分で制御される信号処理が影響を受けて欠陥影響区間が順回転方向に伸びる。したがって、光ディスク媒体の欠陥検出802における欠陥検出は、前記周波数成分の検出されない区間を欠陥とすることで検出可能である。
【0065】
欠陥有無判断803は、前記光ディスク媒体の欠陥検出802によって欠陥が検出されるため、再生エラー804で順回転2値化信号に誤り訂正エラーが発生するか否かを判定する状態へ移行する。もし、図9に示す欠陥区間が存在しない場合、再生エラー804へ移行せず、光ディスク再生801で開始した光ディスク再生処理を続行する。
【0066】
再生エラー804は、欠陥のあると判断されたn+1フレームおよびn+2フレームの順回転2値化信号に誤り訂正エラーが発生するか否かを判定する。図9において、再生エラー804は、n+1フレームおよびn+2フレームに誤り訂正エラーが発生したことを検知し、光ディスク再生停止805へ遷移する。もし、図9に示すn+1フレームおよびn+2フレームに誤り訂正エラーが発生しなければ、光ディスク再生停止805へ移行せず、光ディスク再生801で開始した光ディスク再生処理を続行する。
【0067】
光ディスク再生停止805は、順回転再生方向においてn+2フレームまで再生後、光ディスク再生801で開始した光ディスク再生処理を停止すると共に、光ディスク媒体の順回転を停止する処理であり、前記処理終了後、光ディスク媒体反回転806へ移行する。
【0068】
光ディスク媒体反回転806は、光ディスク媒体を前記順回転方向とは逆方向に回転させる処理である。前記処理終了後、光ディスク再生再開807へ移行する。
【0069】
光ディスク再生再開807は、順回転再生処理で行ったnフレームからn+2フレームの再生を行う。ただし、反回転再生信号はn+2フレームから再生されるため、n+2フレーム、n+1フレーム、nフレームの順に再生し、本発明の第3の実施例における光ディスク再生処理を終了する。ここで、反回転再生信号は、順回転再生信号と同様に、光ディスクに記録することによって形成される所定長のピットの影響をうけ、所定の周波数帯域を持つ信号である。したがって、反回転再生信号においては、欠陥区間に影響される欠陥影響区間は逆回転方向に伸びることとなり、順回転再生信号で再生できなかった欠陥影響区間の信号が再生可能となる。
【0070】
以上のように、本実施の形態3においては、光ディスク媒体を順回転方向とは逆方向に回転させて再生することにより、光ディスク媒体に付着した欠陥に影響を受けて再生できないデータの再生が可能となる。また、順回転方向および反回転方向の光ディスク再生結果を組み合わせることで、再生能力の高い光ディスク再生方法が実現可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光ディスク記録方法によれば、記録トラック一周あたりの記録容量の大きい光ディスク外周部にユーザから記録要求のあった情報を記録可能となり、CAV再生を行う光ディスク記録再生装置によって、光ディスク媒体に記録した情報を高速に再生することができる。また、本発明の光ディスク再生方法によれば、ディスク回転方向を変えることによって、光ディスクに付着した欠陥に影響を受けて再生できない情報を救済することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク記録方法の処理のフローチャート
【図2】本発明の実施の形態1における光ディスク記録方法で記録するためのCD−Rディスク構成要素を示す図
【図3】本発明の実施の形態1における光ディスク記録方法で記録するためのCD−Rディスク構成要素(既に記録されているCD−Rディスク)を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における光ディスク記録方法での記録済みCD−Rディスク構成要素を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における光ディスク記録方法の処理のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2における光ディスク記録方法で記録するCD−Rディスク構成要素を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における光ディスク記録方法のトラック走査方向を示す図
【図8】本発明の実施の形態3における光ディスク再生方法の処理のフローチャート
【図9】本発明の実施の形態3における光ディスク再生方法の光ディスク再生信号状態を説明するための図
【図10】光ディスクのトラック形状を示す図
【図11】従来の光ディスクの構成要素を示す図
【図12】従来の光ディスクのトラック走査方向を示す図
【符号の説明】101 光ディスク媒体の情報把握
102 記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握
103 記録するユーザ情報内容および容量の把握
104 最外周を記録終了点とするユーザ情報領域への記録開始アドレスの算出
105 記録再生制御情報(LEAD−IN情報)の作成
106 記録再生制御情報およびユーザ情報の記録
201 CD−Rディスク
202 LEAD−IN領域の開始フレームアドレス
203 LEAD−OUT領域の記録開始フレームアドレス
204 プログラムエリア先頭フレームアドレス
205 PMA(Program Memory Area)
206 LEAD−IN領域
207 プログラムエリア
301 未記録最外周フレームアドレス
302 プログラムエリア未記録フレーム数
303 プログラムエリアの記録部分
304 記録開始フレームアドレス
305 各情報のフレーム数の総和
401 パディングデータ
402 ユーザ情報記録部分
501 光ディスク媒体の情報把握
502 記録可能なユーザ情報領域の最外周アドレス把握
503 第1のLEAD−IN領域へ反回転フラグ
504 第2のPMAおよびLEAD−IN領域割り当て
505 光ディスク媒体反回転
506 光ディスク媒体への記録
601 第2のPMA
602 第2のLEAD−IN領域
603 第1のPMA
604 第1のLEAD−IN領域
605 プログラムエリア
801 光ディスク再生
802 光ディスク媒体の欠陥検出
803 欠陥有無判断
804 再生エラー
805 光ディスク再生停止
806 光ディスク媒体反回転
807 光ディスク再生再開
808 光ディスク再生終了[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method or apparatus for recording and reproducing information on a spiral track or a plurality of concentric tracks of an optical disk medium.
[0002]
[Prior art]
The optical disk medium is a read-only optical disk medium represented by a CD-ROM or a DVD-ROM, and a write-once or rewritable recording / reproducing optical disk represented by a CD-R / RW or a DVD-R / RW / RAM. There is a medium, and information recorded on the optical disk medium exists on a spiral track formed on the optical disk medium as shown in FIG.
[0003]
As a method of recording on a read-only optical disk medium, a CLV (Constant Linear Velocity) method for maintaining a constant linear velocity is mainstream, and recording information is recorded on a track of the optical disk medium by a stamper or the like. The CLV method is characterized in that the linear velocity is kept constant by always controlling the rotation speed of the optical disk medium, and the recording density is uniform over the entire area of the optical disk medium. The recording method on the recording / reproducing optical disk medium is mainly a CLV method, which is a ZCLV (Zone Constant Linear) that maintains a constant linear velocity for each of a plurality of regions divided in the radial direction (hereinafter, the region is referred to as ZONE). (Velocity) method and ZCAV (Zone Constant Angular Velocity) method that keeps the angular velocity constant for each ZONE. The recording material thin film is heated by irradiating a laser beam to generate pits, phase change, or magnetization reversal. Record information on the track. The ZCLV system has the same feature that the recording density is uniform over the entire surface of the optical disk medium like the CLV system, but the rotation speed control range is narrowed by performing the rotation speed control of the optical disk medium for each ZONE. It has the feature that the rotation speed of the optical disk medium can be easily controlled. Next, the ZCAV method has a feature that the rotation speed of the optical disk medium in the ZONE is kept constant and the recording capacity per track in the ZONE is the same. It has the feature that the recording capacity per track round increases.
[0004]
As described above, the recording method on the optical disk medium has a feature that, in order to avoid a loss of the recording capacity, the track arranged on the outer periphery of the optical disk medium has a larger recording capacity per one round of the track. As described above, a recording / reproducing control information area for recording information for recording / reproducing control on the optical disc medium is recorded on the innermost portion of the optical disc medium, and user information (a user wants to record on the optical disc medium) User information area for recording information) is arranged. As shown in FIG. 12, user information is sequentially recorded from the innermost circumference to the outer circumference of the user information area. However, when recording is performed by the multi-session method, there are a plurality of pairs of the recording / reproducing control information area and the user information area, and the recording / reproducing control information area is also arranged at the outer periphery of the user information area (for example, see Patent Document 1). reference.).
[0005]
As a method of reproducing the recorded information of the optical disk medium recorded by the recording method, a CAV (Constant Angular Velocity) method for maintaining a constant rotation speed of the optical disk medium is mainstream. The feature is that the amount of recorded information that can be reproduced is large.
[0006]
Further, in an optical disk recording / reproducing apparatus for recording / reproducing an optical disk medium recorded by the recording method, recording / reproducing processing is performed by rotating the optical disk medium only in a fixed direction, and particularly in an optical disk medium having a spiral track. Can record and reproduce user information only from the inner circumference to the outer circumference of the track.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-11-328737 (paragraph numbers (0001)-(0007), FIG. 8-9)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the conventional recording method on the optical disk medium, the user information is recorded sequentially from the innermost circumference to the outermost circumference of the user information area, so that the recording is sequentially performed from a portion having a small recording capacity per track. Will be. Therefore, assuming that the recording information on the optical disk medium is reproduced by the CAV method, the conventional recording method on the optical disk medium has a problem that the information is recorded in an area where the amount of information that can be reproduced from the optical disk medium per unit time is small. Had. Further, in the conventional recording method on an optical disk medium, there is a problem that recording cannot be performed on a user information area which can reproduce data at the highest speed in a CAV optical disk reproducing apparatus.
[0009]
Further, in the reproduction of an optical disk medium having a defect such as a scratch, there is a feature that the user information that can be reproduced immediately after the defect cannot be reproduced due to the influence of the defect. Is constant, so that there is a problem that the same user information cannot be reproduced due to the influence of the defect. An object of the present invention is to solve the above-mentioned conventional problems and to provide an optical disk recording method and a reproducing method for improving the reproduction performance of an optical disk medium.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the conventional problem, an optical disk recording / reproducing method according to the present invention includes a method of determining a recording state of an optical disk medium to be recorded / reproduced in advance, thereby allowing a recordable outermost position of the optical disk medium to be recorded. It has a first means for recognizing the capacity and arrangement of already recorded information, and a second means for rotating in a direction opposite to the conventional optical disc rotation direction. When recording information on the optical disc, If the capacity of the information requested to be recorded does not exceed the recordable capacity of the optical disc medium recognized by the first means, the recording end position of the information requested to be recorded is the same as that of the optical disc medium recognized by the means. A recording start position which is a recordable outermost position is determined, and information requested to be recorded from the record start position to a recordable outermost position of the optical disc medium is requested. Characterized by recording, an optical disk recording and reproducing method.
[0011]
Further, by rotating the optical disk medium by the second means, recording is performed in an inner circumferential direction of the optical disk medium with the recordable outermost position of the optical disk medium recognized by the first means as a recording start position. An optical disc recording / reproducing method characterized by the above-mentioned.
That is, the optical disk recording / reproducing method of the present invention is characterized in that information is recorded on the outer peripheral portion of the optical disk medium using the first means and the second means, and the recorded information is reproduced. .
[0012]
In order to solve the conventional problem, an optical disk recording / reproducing method according to the present invention has a configuration in which a recording state of the optical disk medium is grasped in advance, and the recording of the optical disk medium is performed based on a capacity of information requested to be recorded. By arranging the information required for recording at the outermost position, the information can be read at high speed during reproduction.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to claim 1 is a first step of ascertaining a recording state of a disk medium and a step of ascertaining a position of an outermost circumference of a recordable recording track of the optical disk medium for arranging information requested to be recorded. Step 2, a third step of ascertaining the contents and capacity of the information requested to be recorded, and a recording track position ascertained in the second step as a recording end point. A fourth step of calculating a recording start position of the information requested to be recorded on the basis of the recording start position calculated in the fourth step and the result of the third step; A fifth step; and a sixth step of recording the information requested to be recorded and the recording / reproduction control information created in the fifth step on the optical disk medium. An optical disc recording and reproducing method, information from the outer periphery of the optical disk medium for can be recorded, there is an advantage that it is possible to reproduce the optical recording information to the disk medium at a high speed.
[0014]
2. The optical disk according to claim 1, wherein the optical disk medium has a spiral or concentric recording track, and the recording track has an address capable of specifying a recording position. This is a recording / reproducing method, and since information can be recorded from the outer peripheral portion of the optical disk medium, an effect that information recorded on the optical disk medium can be reproduced at a high speed can be obtained.
[0015]
The invention according to claim 3 is the optical disk recording / reproducing method according to claim 1, wherein the first step is to grasp a recordable area and a use area of the optical disk medium. Since the position of the outermost circumference of the recordable recording track of the optical disk medium for arranging the information to be recorded can be grasped, it is possible to perform the recording on the outermost circumference of the recordable recording track of the optical disk medium. can get.
[0016]
The invention according to claim 4, wherein the recording / reproduction control information is information that can specify a recording position and a recording capacity of information already recorded on the optical disk medium. Since this is a reproducing method and the recording state of the optical disk medium can be grasped, an effect that a recordable area and a recordable capacity on the optical disk medium can be recognized can be obtained.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, a first step of ascertaining a recording state of an optical disk medium and a step of ascertaining a position of an outermost circumference of a recordable recording track of the optical disk medium for arranging information requested to be recorded. A second step, a third step of recording an anti-rotation flag in first recording / reproduction control information arranged on an inner peripheral portion of the optical disc medium, and a second step of recording control information of the information requested to be recorded. A fourth step of allocating the recording / reproducing control information to an outer peripheral portion of the optical disk medium; a fifth step of controlling a rotation direction of the optical disk medium in accordance with the anti-rotation flag; A sixth step of recording the second recording / reproducing control information on the optical disk medium, the method comprising the steps of: Since the information toward the inner circumference can be recorded from the peripheral, the effect is obtained that the information recorded to the optical disc medium can be reproduced at high speed.
[0018]
6. The optical disk according to claim 5, wherein the optical disk medium has a spiral or concentric recording track, and the recording track has an address capable of specifying a recording position. This is a recording / reproducing method, in which information can be recorded from the outer circumference to the inner circumference of the optical disk medium, so that the information recorded on the optical disk medium can be reproduced at a high speed.
[0019]
7. The optical disk recording / reproducing method according to claim 5, wherein in the first step, the recordable area and the use area of the optical disk medium are ascertained. Since the position of the outermost circumference of the recordable recording track of the optical disk medium for arranging the information to be recorded can be grasped, it is possible to perform the recording on the outermost circumference of the recordable recording track of the optical disk medium. can get.
[0020]
The invention according to claim 8, wherein the recording / reproduction control information is information capable of specifying a recording position and a recording capacity of information already recorded on the optical disk medium. Since this is a reproducing method and the recording state of the optical disk medium can be grasped, an effect that a recordable area and a recordable capacity on the optical disk medium can be recognized can be obtained.
[0021]
The invention according to claim 9 is characterized in that, in the fifth step, in scanning a recording track formed on the optical disk medium, the optical disk medium is rotated such that the scanning of the recording track is directed from the outer circumference to the inner circumference. 6. The optical disk recording method according to claim 5, wherein the information recorded on the optical disk medium can be reproduced at a high speed because recording and reproduction can be performed from the outer circumference to the inner circumference of the optical disk medium. Can be
[0022]
The invention according to claim 10, wherein a first step of starting track reproduction by performing track scanning from the inner circumference to the outer circumference of the optical disc medium, a second step of detecting a defect existing on the optical disc, A third step of judging the result of the defect detection in the second step, and a fourth step of judging whether or not the defective portion has been reproduced when the existence of the defect is judged in the third step. A fifth step of stopping the reproduction of the signal when it is determined that the reproduction was not possible in the fourth step, a sixth step of reversing the rotation direction of the optical disk medium after stopping the reproduction of the signal, An optical disc reproducing method, comprising: a seventh step of reproducing information determined to be unreproducible in the fourth step. Since the information can not be reproduced under the influence of Recessed is renewable, there is an advantage that it improves the regenerative capacity with respect to the optical disk that contains the defective.
[0023]
11. The optical disc according to claim 10, wherein the optical disc medium has a spiral or concentric recording track, and the recording track has an address capable of specifying a recording position. Since this is a reproducing method, the position of information recorded on the optical disk medium can be specified, so that an effect of reproducing from arbitrary information recorded on the optical disk medium can be obtained.
[0024]
The invention according to claim 12, wherein in the sixth step, in scanning a recording track formed on the optical disc medium, the optical disc medium is rotated such that the scanning of the recording track is directed from the outer circumference to the inner circumference. 11. The optical disk reproducing method according to claim 10, wherein information that cannot be reproduced due to the influence of a defect existing on the optical disk can be reproduced, so that the reproduction capability for the optical disk having a defect can be improved. Is obtained
(Embodiment 1)
Hereinafter, embodiments of an optical disc recording method and a reproducing method according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 shows a processing flow of an optical disk recording method according to the first embodiment of the present invention, and FIGS. 2, 3 and 4 show processing flows of the optical disk recording method according to the first embodiment of the present invention. 7 shows the state of the optical disk medium in the process.
[0026]
In FIG. 1, information grasp 101 of an optical disc medium is a process of grasping the capacity of a user information area of a recordable optical disc medium and a recording position of information already recorded in the user information area of the optical disc medium. The outermost peripheral address grasp 102 of the recordable user information area includes the capacity of the user information area of the optical disc medium grasped by the information grasp 101 of the optical disc medium and the recording of information already recorded in the user information area of the optical disc medium. This is processing for ascertaining the outermost peripheral address of the unrecorded user information area and the unrecorded capacity of the user information area of the optical disk medium using the position. The determination 103 of the content and capacity of the user data information to be recorded is a process of determining the content and capacity of the user information to be recorded in the unrecorded area of the user information area of the optical disk medium specified by the user.
[0027]
The calculation 104 of the recording start address in the user information area having the outermost circumference as the recording end point is performed based on the outermost circumference address of the unrecorded user information area of the optical disc medium which is obtained by the outermost circumference address of the recordable user information area 102. Using the capacity of the user information to be recorded on the optical disc medium ascertained in the grasp 103 of the content and capacity of the user information to be recorded, the recording end position of the user information to be recorded on the optical disc medium is changed to the unrecorded position of the unrecorded optical disc medium. This is processing for calculating a recording start address that matches the outermost peripheral address of the user information area.
[0028]
The creation 105 of the recording / playback control information (LEAD-IN information) includes the recording position of the information already recorded in the user information area of the optical disk medium, which is grasped by the information grasping 101 of the optical disk medium, and the content of the user data information to be recorded. Using the content and capacity of the user information to be recorded specified by the user grasped by the grasping of the capacity 103 and the recording / reproduction control information to be referred to at the time of playing back the information on the optical disc medium 101 and the optical disc medium, This is a process of updating the information grasped by the information grasp 101 of the optical disk medium based on the created recording / reproduction control information. The recording / playback control information and user information recording 106 records the recording / playback control information created in the creation 105 of the recording / playback control information (LEAD-IN information) in the recording / playback information area, and stores the user information specified by the user. This is a process of recording on an unrecorded track of the user information area of the optical disc medium.
[0029]
In FIG. 2, a CD-R disc 201 is a recordable optical disc medium. The start frame address 202 of the LEAD-IN area is a frame address indicating a start frame of the LEAD-IN area where the content of information recorded on the CD-R disc 201 is recorded. The recording start frame address 203 in the LEAD-OUT area is a frame address indicating a limit point on the outermost circumference of a CD-R disc on which user information can be recorded. The program area first frame address 204 is a frame address indicating a limit point of the innermost circumference of a CD-R disc on which user information can be recorded. The PMA 205 is an area for recording the contents of a CD-R disc during recording. The LEAD-IN area 206 is an area in which the content of information recorded on the CD-R disc 201 is recorded. The program area 207 is an area where user information is recorded.
[0030]
3, the unrecorded outermost frame address 301 is a frame address located at the outermost periphery of the unrecorded program area of the CD-R disc 201. The program area unrecorded frame number 302 is the number of unrecorded frames existing in the program area 207. The recording area 303 of the program area is a program area that has already been recorded. The recording start frame address 304 is a frame address of a start frame for recording information requested by the user. The sum 305 of the number of frames of each information is the number of frames required to record information requested by the user.
[0031]
In FIG. 4, padding data 401 is data to be recorded in an unrecorded program area existing between the LEAD-IN area 206 and the user recording portion 402 of the CD-R disc 201. The user information recording portion 402 is user information recorded in the program area 207.
[0032]
The operation and function of the optical disk recording method performed in the above-described processing flow shown in FIG. 1 will be described below by taking a recording process on a CD-R disc as an example.
[0033]
The information grasp 101 of the optical disc medium is performed when recording the ATIP (Absolute Time In Pre-groove) information recorded on the Wobble formed on the track at the time of manufacturing the CD-R disc 201 and the user information on the CD-R disc. This is processing to grasp from TOC (Table Of Contents) information recorded in the LEAD-IN area 206 corresponding to the recording / reproducing information area and the PMA (Program Memory Area) 205. The ATIP information and the TOC information are information that can be obtained from the CD-R disc 201 by the CD-R disc recording / reproducing apparatus.
[0034]
The information grasped by the information grasp 101 of the optical disc medium is a start frame address 202 of the LEAD-IN area recorded in the ATIP information and a recording start frame of the LEAD-OUT area presumed to be recorded on the entire surface of the CD-R disc. The address 203 is a data capacity that can be recorded in the program area 207 corresponding to the user information area defined in the CD-R standard (Orange Book). Here, the program area 207 is an area sandwiched between a LEAD-IN area 206 and a LEAD-OUT area on the assumption that recording is performed on the entire surface of the CD-R disc, and the frame address is a frame ( This is address information for specifying a data unit to be recorded on a CD-R disc), and the program area start frame address 204 is defined in the Orange Book. When user information is recorded in the program area 207 of the CD-R disc 201, the information grasped by the information grasp 101 of the optical disc medium is stored in the TOC information in addition to the information grasped from the ATIP information. These are the recording start frame address and recording end frame address of the recorded user information.
[0035]
The information grasped by the information grasp 101 of the optical disc medium grasps the current disc status recorded on the CD-R disc 201 to be recorded, and is used for the subsequent processing.
[0036]
Next, the outermost address of the recordable user information area 102 is determined by using the information obtained by the information 101 of the optical disk medium, using the information obtained in the outermost area of the program area. This is a process of grasping the outermost frame address 301) and the unrecorded capacity of the program area (hereinafter referred to as the program area unrecorded frame number 302).
[0037]
The unrecorded outermost frame address 301 grasped by the outermost periphery address grasp 102 of the recordable user information area is the same as the unrecorded CD-R disc 201 or the CD-R already recorded by the conventional CD-R disc recording / reproducing apparatus. In the R disk 201, this is "the recording start address 203 of the LEAD-OUT area presumed to be recorded on the entire surface of the CD-R disk 201" -1, which is obtained by the information recognition 101 of the optical disk medium. Further, in the CD-R disc 201 already recorded by the optical disc recording method of the present invention, the unrecorded outermost frame address 301 grasped by the outermost address grasp 102 of the recordable user information area is (the outermost frame address 301 of the optical disc medium). The recording start frame address of the user information grasped by the information grasping 101) − (LINK block + “RUN-IN block” +1).
[0038]
The number of unrecorded frames 302 in the program area which is grasped by the outermost peripheral address grasp 102 of the recordable user information area is the number of unrecorded CD-R discs 201 or CD-Rs already recorded by the optical disc recording method of the present invention. In the disc 201, this is the number of frames from the first frame of the program area to the frame having the unrecorded outermost peripheral frame address 301 grasped by the information grasp 102 of the optical disc medium. Further, in the CD-R disc 201 already recorded by the conventional CD-R disc recording / reproducing apparatus, the unrecorded frame obtained in the optical disc medium information grasp 102 from the recording end frame address grasped in the optical disc medium information grasp 101. This is the number of frames up to the frame having the outermost frame address 301.
[0039]
The information grasped by the outermost peripheral address grasping 102 of the recordable user information area is information obtained by analyzing the information grasped by the information grasping 101 of the optical disk medium, and is information used for the subsequent processing.
[0040]
Next, ascertaining the content and capacity of user information to be recorded 103 is a process of ascertaining information selected by a user who wants to record in the unrecorded program area of the CD-R disc 201.
[0041]
The information to be grasped by the user information content and capacity to be recorded 103 includes the type of information requested to be recorded by the user (indicating audio data or computer data, hereinafter referred to as control data), the number of information (hereinafter, track number and track number). ) And the number of frames of each information obtained by converting the capacity of each information into the number of frames for each information.
[0042]
The information grasped by the user information contents and capacity grasp 103 to be recorded is information obtained by analyzing information that the user wants to record on the CD-R disc 201, and is information used for the subsequent processing.
[0043]
Next, the calculation 104 of the recording start address to the user information area having the outermost circumference as the recording end point is performed based on the unrecorded outermost frame address 301 grasped by the outermost address grasp 102 of the recordable user information area. The recording start frame address 304 is calculated by subtracting the total number 305 of the number of frames of each information grasped by the grasping of the user information contents and capacity 103.
[0044]
The recording start frame address 304 calculated in the calculation 104 of the recording start address in the user information area having the outermost circumference as the recording end point is a process of calculating a frame address to start recording by the recording method of the optical disc medium of the present invention. , Information used for the subsequent processing.
[0045]
Next, the creation 105 of the recording / reproduction control information (LEAD-IN information) includes the recording start frame address 304 calculated in the calculation 104 of the recording start address in the user information area having the outermost periphery as the recording end point, and the user to be recorded. Using the control data, the track number and the number of frames of each information grasped in the information content and capacity grasp 103, the TOC information for the information requested to be recorded by the user grasped in the user information content and capacity grasped 103 in the record. Are created so as to conform to the rules shown in the Orange Book, and the information grasped by the information grasp 101 of the optical disc medium is updated based on the TOC information thus produced.
[0046]
Here, the TOC information created in the creation 105 of the recording / reproduction control information (LEAD-IN information) includes the control data for the first information requested by the user, the track number, and the recording start frame address 304 as the first TOC information. The control information for the n-th information requested by the user, the track number, and the frame address obtained by adding the number of frames of the (n-1) -th information to the recording start frame address 304 are defined as the n-th TOC information. Created by doing.
[0047]
Next, in the recording 106 of the recording / reproduction control information and the user information, the recording start frame address 304 is used as the recording start frame, the information requested by the user is sequentially recorded in the program area 207, and the LEAD-IN area 206 or the PMA 205 The TOC information created in the creation 105 of the recording / reproduction control information (LEAD-IN information) is recorded in the storage area.
[0048]
Here, in a general optical disk reproduction-only device, a means for recognizing a track using pits formed by recording information on a CD-R disk is employed. I can't. Therefore, according to the recording method of the optical disk medium of the present invention, when the reproducing process is performed by a general optical disk reproducing apparatus, the information is recorded from the LEAD-IN area 206 in the recording 106 of the recording / reproduction control information and the user information. Padding data 401 including at least frame address information is recorded in an unrecorded area existing between the program areas 207.
[0049]
As described above, in the first embodiment, the information recorded on the CD-R disc 201 is recorded on the outer peripheral portion of the CD-R disc 201, so that the information recorded on the CD-R disc 201 is CAV reproduced. Can be played at high speed. In addition, since the LEAD-IN can be put together on the inner periphery of the CD-R disc 201 when additional recording is performed by a method called multi-session, the TOC information recorded on the CD-R disc 201 can be obtained in a short time. It is possible.
[0050]
(Embodiment 2)
FIG. 5 shows a processing flow of the optical disk recording method according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 6 shows the state of the optical disk medium in the process of the optical disk recording method according to the second embodiment of the present invention. FIG. 7 shows the track scanning of the optical disk medium in the second embodiment of the present invention, and uses the drawing used in the first embodiment as necessary.
[0051]
In FIG. 5, information grasp 501 of the optical disc medium is a process of grasping the recording state and recordable capacity of the recordable optical disc medium. The outermost peripheral address grasp 502 of the recordable user area is a process of grasping the recordable outermost address of the unrecorded disk when the optical disk medium is an unrecorded disk. The anti-rotation flag record 503 in the first LEAD-IN area is a record of a flag indicating that the method is the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention. The second PMA and LEAD-IN area allocation 504 is processing for allocating the PMA and LEAD-IN areas used in the optical disk recording method according to the second embodiment of the present invention on the optical disk medium. The optical disk medium anti-rotation 505 is a process of rotating the optical disk medium in a direction of scanning from the outer circumference to the inner circumference of a spiral track formed on the optical disk medium. The recording 506 on the optical disk medium is processing for recording TOC information and user information on the optical disk medium.
[0052]
In FIG. 6, a second PMA 601 is a PMA allocated by the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention. The second LEAD-IN area 602 is a LEAD-IN area allocated by the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention. The first PMA 603 is a PMA assigned to an area based on the Orange Book. The first LEAD-IN area 604 is a LEAD-IN area allocated to an area based on the Orange Book. The program area 605 is an area where user information is recorded.
[0053]
The operation and function of the optical disk recording method performed in the above-described processing flow shown in FIG. 5 will be described below by taking a recording process on a CD-R disc as an example.
[0054]
The information acquisition 501 of the optical disk medium and the outermost peripheral address of the recordable user information area 502 are the outermost peripheral address of the CD-R disc 201 and the recordable user information area described in the first embodiment of the present invention, respectively. Since the processing is the same as that of step 102, the description is omitted.
[0055]
Next, the anti-rotation flag recording 503 in the first LEAD-IN area is recorded using the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention when the CD-R disc to be recorded is not yet recorded. In order to indicate this, an identification code not described in the Orange Book is recorded in the first LEAD-IN area 604. The identification code indicates that recording has been performed using the optical disk recording method according to the second embodiment of the present invention, and is not described in the Orange Book, and the optical disk according to the second embodiment of the present invention. Any identification code may be used as long as the identification code can be recognized by an optical disk recording / reproducing apparatus using the recording method.
[0056]
Next, the second PMA and LEAD-IN area allocation 504 is for recording the user information recordable on the CD-R disc having the reverse flag recorded in the anti-rotation flag recording 503 in the first LEAD-IN area 604. Using the unrecorded outermost frame address 301 obtained by the outermost peripheral address of the area 502 as the start frame of the second PMA 601, the second PMA 601 at the outermost peripheral portion of the CD-R disc, and the second peripheral portion at the inner peripheral portion following the second PMA 601. This is a process of allocating the program area 605 to the inner peripheral portion following the LEAD-IN area 602 and the second LEAD-IN area 602 of FIG.
[0057]
Next, as shown in FIG. 7, the anti-rotation 505 of the optical disk medium rotates the direction of rotation applied to the CD-R disk in the direction of track scanning from the outer circumference to the inner circumference of a spiral track formed on the CD-R disk. This is the process to make it. In order to apply such a rotation to the CD-R disk, the drive current direction applied to the spindle motor is rotated in a direction in which a track scans from the inner circumference to the outer circumference of a spiral track formed on the CD-R disk. The direction of the applied drive current may be reversed. Here, the spindle motor is a rotating means for rotating the CD-R disc. Next, the recording 506 on the optical disk medium is performed by the second PMA 601 and the second PMA 601 allocated by the LEAD-IN area allocation 504 in the rotation state applied to the CD-R disk in the optical disk medium anti-rotation 505. This is processing for recording TOC in the LEAD-IN area 602 and user information in the program area 605.
[0058]
As described above, in the second embodiment, the rotation direction of the CD-R disc 201 is rotated in the direction of scanning from the track outer circumference to the inner circumference, and the second PMA 601 disposed on the outer circumference of the CD-R disc 201 is rotated. By recording TOC information and user information in the second LEAD-IN area 602 and the program area 605, information recorded on the CD-R disc 201 can be reproduced at high speed by CAV reproduction.
[0059]
(Embodiment 3)
FIG. 8 shows a processing flow of an optical disk reproducing method according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 9 shows a method of reproducing an optical disk medium having a defect in the optical disk reproducing method according to the third embodiment of the present invention. 5 shows an optical disk reproduction signal in the case of performing the above operation.
[0060]
In FIG. 8, an optical disk reproduction 801 is a reproduction start processing of the optical disk medium. The optical disk medium defect detection 802 is for detecting a defective portion such as a scratch attached to the optical disk medium. The defect presence / absence determination 803 is a result determination process of the defect detection performed in the defect detection 802 of the optical disk medium. The reproduction error 804 is an error determination process of the optical disk reproduction process started in the optical disk reproduction 801. The optical disk reproduction stop 805 is a stop processing of the optical disk reproduction processing started in the optical disk reproduction 801. The optical disk medium anti-rotation 806 is a process of rotating the optical disk medium in a direction opposite to the optical disk medium rotation direction in the optical disk reproduction process performed until the optical disk reproduction stop 805. The optical disk reproduction restart 807 is an optical disk reproduction process in the rotation direction of the optical disk medium changed by the optical disk medium anti-rotation 806. The optical disk reproduction end 808 is optical disk reproduction end processing.
[0061]
In FIG. 9, the forward rotation reproduction direction and the anti-rotational reproduction direction indicate the order in which the forward rotation reproduction signal and the anti-rotational reproduction signal are reproduced from the optical disk medium. The forward rotation reproduction signal and the anti-rotation reproduction signal are analog reproduction signals read from the optical disk medium. The forward rotation binary signal and the anti-rotation binary signal are obtained by converting the forward rotation reproduction signal and the anti-rotation reproduction signal into digital reproduction signals. The frames described in the forward rotation binary signal and the anti-rotation binary signal are data strings to which an error correction code is added, and OK and NG described in parentheses indicate the error correction result of the frame. ing.
[0062]
The operation and operation of the optical disk reproducing method for reproducing an optical disk having a defect as shown in FIG. 9 in the above processing flow shown in FIG. 8 will be described below.
[0063]
The optical disk reproduction 801 is a process of reproducing information requested by a user from an optical disk medium in a forward rotation direction. Here, in the following description, the information requested to be reproduced by the user will be described as n frames to n + 2 frames shown in FIG. Therefore, the optical disk reproduction 801 reproduces in the forward rotation direction from the data of n frames.
[0064]
The defect detection 802 of the optical disk medium detects a defect attached to the optical disk medium based on the presence or absence of the forward rotation reproduction signal shown in FIG. 9, and therefore detects a defect affected section as a defect with respect to the defect section shown in FIG. , N + 1 and n + 2 frames. Here, the forward rotation reproduction signal is a signal having a predetermined frequency band affected by pits of a predetermined length formed by recording on an optical disk. However, the forward rotation reproduction signal in the defect affected section in FIG. 9 is controlled by the frequency component of the forward rotation reproduction signal because no frequency component is detected due to the influence of the defect section and no frequency component is detected. The signal processing is affected, and the defect affected section extends in the forward rotation direction. Therefore, the defect detection in the defect detection 802 of the optical disk medium can be detected by setting a section where the frequency component is not detected as a defect.
[0065]
In the defect presence / absence determination 803, since a defect is detected by the defect detection 802 of the optical disk medium, a transition is made to a state where it is determined whether or not an error correction error occurs in the forward rotation binary signal due to the reproduction error 804. If the defective section shown in FIG. 9 does not exist, the process does not proceed to the reproduction error 804, but continues the optical disk reproduction process started by the optical disk reproduction 801.
[0066]
The reproduction error 804 determines whether an error correction error occurs in the forward rotation binary signal of the n + 1 frame and the n + 2 frame determined to be defective. In FIG. 9, the reproduction error 804 detects that an error correction error has occurred in the (n + 1) th frame and the (n + 2) th frame. If no error correction error occurs in the (n + 1) th frame and the (n + 2) th frame shown in FIG. 9, the optical disc reproduction processing started by the optical disc reproduction 801 is continued without shifting to the optical disc reproduction stop 805.
[0067]
The optical disk playback stop 805 is a process for stopping the optical disk playback process started in the optical disk playback 801 and stopping the forward rotation of the optical disk medium after playing back up to n + 2 frames in the forward rotation playback direction. The process proceeds to the anti-rotation 806.
[0068]
The optical disk medium anti-rotation 806 is a process of rotating the optical disk medium in a direction opposite to the forward rotation direction. After the above processing is completed, the process proceeds to optical disc reproduction restart 807.
[0069]
The optical disk reproduction restart 807 reproduces n + 2 frames from n frames performed in the forward rotation reproduction processing. However, since the anti-rotational reproduction signal is reproduced from n + 2 frames, the reproduction is performed in the order of n + 2 frames, n + 1 frames, and n frames, and the optical disk reproduction processing in the third embodiment of the present invention ends. Here, similarly to the forward rotation reproduction signal, the anti-rotation reproduction signal is a signal having a predetermined frequency band affected by pits of a predetermined length formed by recording on an optical disk. Therefore, in the anti-rotational reproduction signal, the defect affected section affected by the defect section extends in the reverse rotation direction, and the signal of the defect affected section that could not be reproduced by the forward rotation reproduction signal can be reproduced.
[0070]
As described above, in the third embodiment, the data that cannot be reproduced due to the influence of the defect attached to the optical disk medium can be reproduced by reproducing the optical disk medium by rotating the optical disk medium in the direction opposite to the forward rotation direction. It becomes. Also, by combining the results of reproducing the optical disks in the forward rotation direction and the counter rotation direction, it is possible to realize an optical disk reproduction method having a high reproduction capability.
[0071]
【The invention's effect】
As described above, according to the optical disk recording method of the present invention, information requested by a user to be recorded can be recorded on the outer periphery of an optical disk having a large recording capacity per recording track. Thus, information recorded on an optical disk medium can be reproduced at high speed. Further, according to the optical disk reproducing method of the present invention, by changing the disk rotation direction, it is possible to rescue information that cannot be reproduced due to the influence of a defect attached to the optical disk.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart of a process of an optical disc recording method according to a first embodiment of the present invention;
FIG. 2 is a diagram showing components of a CD-R disc for recording by the optical disc recording method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a CD-R disc component (an already recorded CD-R disc) for recording by the optical disc recording method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing recorded CD-R disc components in the optical disc recording method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart of a process of an optical disc recording method according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing components of a CD-R disc recorded by the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a track scanning direction in the optical disc recording method according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart of a process of an optical disc reproducing method according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram for explaining an optical disk playback signal state in an optical disk playback method according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing a track shape of an optical disk;
FIG. 11 is a diagram showing components of a conventional optical disc.
FIG. 12 is a diagram showing a track scanning direction of a conventional optical disc.
[Description of Signs] 101 Grasp Information on Optical Disk Medium
102 Grasp outermost address of recordable user information area
103 Understanding User Information Contents and Capacity
104 Calculation of Recording Start Address in User Information Area with Recording End Point at Outermost Perimeter
105 Creation of recording / playback control information (LEAD-IN information)
106 Recording of Recording / Reproduction Control Information and User Information
201 CD-R disc
202 Start frame address of LEAD-IN area
203 Recording start frame address of LEAD-OUT area
204 Program area first frame address
205 PMA (Program Memory Area)
206 LEAD-IN area
207 Program area
301 Unrecorded outermost frame address
302 Number of unrecorded frames in program area
303 Recorded part of program area
304 Recording start frame address
305 Total number of frames of each information
401 padding data
402 User information recording part
501 Information grasp of optical disk medium
502 Grasp Outermost Address of Recordable User Information Area
503 Reverse rotation flag to first LEAD-IN area
504 Second PMA and LEAD-IN area allocation
505 Optical disc medium anti-rotation
506 Recording on Optical Disk Medium
601 Second PMA
602 second LEAD-IN area
603 First PMA
604 First LEAD-IN Area
605 Program area
801 Playback of optical disk
802 Optical disk media defect detection
803 Defect existence judgment
804 playback error
805 Stop playback of optical disk
806 Optical disc medium anti-rotation
807 Optical disk playback resumed
808 Optical disk playback end