JP2004133542A - 情報処理装置 - Google Patents
情報処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004133542A JP2004133542A JP2002295070A JP2002295070A JP2004133542A JP 2004133542 A JP2004133542 A JP 2004133542A JP 2002295070 A JP2002295070 A JP 2002295070A JP 2002295070 A JP2002295070 A JP 2002295070A JP 2004133542 A JP2004133542 A JP 2004133542A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- control unit
- bus
- disk device
- interface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
Landscapes
- Power Sources (AREA)
- Bus Control (AREA)
Abstract
【解決手段】PC10の電源がオフにされたとき、及び省電力モードが設定されたときに、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をインターフェイスブリッジ制御部42に接続して、外部駆動ファンクションモードを設定しており、その上で、HDDボタン44の操作により電源の投入が指示されるか、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入して、外部PC61からハードディスク装置21及び光ディスク装置22への直接アクセス及び制御を可能にしている。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク等の内部デバイスを有するパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)等の情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下PCと称する)としては、デスクトップ型のものとノート型のものがある。一般的には、デスクトップ型のPCは、ローコストでかつ高性能でありながら可搬性がなく、またノート型のPCは、バッテリーを電源とするために可搬性があるものの、性能面でデスクトップ型には及ばない。
【0003】
これは、ノート型のPCは、バッテリーを電源とすることから、性能的には不利になる低消費電力の部品を採用するためであり、性能と引き換えに可搬性を追求しているといえる。特に、可搬性を一層追求し、「常時持ち運ぶ」ということを念頭に設計されたものでは、小型、軽量、バッテリーのロングライフという点が極めて重要視され、本体そのものが軽薄短小化され、その性能の向上までを望むことができなかった。
【0004】
このため、ユーザは、PCに対して性能と可搬性の両立を望むならば、オフィスや自宅ではデスクトップ型のPCを使用し、外出時にはノート型のPCを使用するという様に両者を使い分けている。他にも、複数のPCを使い分ける状況がある。例えば、各ユーザが1つのPCを共有しつつ、該各ユーザがそれぞれのPCを保有するという状況や、各作業内容に応じてそれぞれのPCを使い分けるという状況がある。
【0005】
ところで、複数のPCを使い分ける場合は、各PC間でのデータ移行を頻繁に行うことになる。例えば、外出時にノート型のPCで作成したデータをデスクトップ型のPCに移行したり、逆にデスクトップ型のPCで作成したデータをノート型のPCに移行することがある。
【0006】
従来は、各PC間のデータの移行を行うために、リムーバルディスクメディア(フロッピーディスク、MOディスク等)やメモリーカード(コンパクトフラッシュ、スマートメディア等)の記録媒体を利用していた。この記録媒体を利用する方法は、データ転送元のPC側でデータを記録媒体に記録し、この記録媒体をデータ転送元のPCからデータ転送先のPCへと持ち運び、データ転送先のPC側でデータを該記録媒体から読み出すというものである。
【0007】
また、2つのPCを連繋させて、データを転送元のPCから転送先のPCへと直接転送するという方法もある。各PC間のデータ転送は、シリアルケーブルによる通信、赤外線によるシリアル通信、IEEE1394に準じる通信、有線LAN、無線LAN、ブルートゥース(Blue tooth)等を用いて行うことができる。これらの技術の適用により、フレキシブルなデータ転送が可能となる。
【0008】
更に、転送元のPCが転送先のPCのメモリに直接アクセスし、転送先のPCが転送元のPCのメモリからデータを転送させるという方法がある(特許文献1を参照)。転送元のPCでは、データ転送先のPCにバスを介して接続されると、バス結合手段と調停手段により、バスの接続を契機として記憶装置を演算装置から切り離して、この記憶装置をバスを介して転送先のPCの演算装置に接続し、転送先のPCの演算装置から該記憶装置へと直接アクセスさせる。
【0009】
ここで、従来のPCの一例を図11に示す。このPC100において、CPU(Central Processing Unit)101は、各種のプログラムを実行し、システムメモリ102、表示制御部103、及びI/O制御部104等をコアロジック(Core Logic)105を介して制御する。また、CPU101、システムメモリ102、表示制御部103、I/O制御部104、及びコアロジック105等は、バスを通じて接続される。
【0010】
バスは、技術進歩の著しい部分であり、コアロジック105を中心として、CPU101に係わるFSB(Fast Side Bus)、システムメモリ102に係わるDDR(Double Data Rate)メモリインターフェイスバス、表示制御部103に係わるAGP(Accelerated Graphics Port)バス、及びI/O制御部104に係わるHub−Link等がある。ここでは、CPU101に係わるバスをプロセッサーバス106aと称し、システムメモリ102に係わるバスをメモリバス106bと称し、表示制御部103及びI/O制御部104等に係わるバスをシステムバス106cと称する。その他にも、ディスクバス106d、I/Oバス106e等がある。
【0011】
システムバス106cは、I/O制御部104を介して、LAN制御部107及びカードバス制御部108等の高速動作が要求される他のデバイスにも接続される。また、I/O制御部104を境にして、システムバス106cの仕様が異なることもある。例えば、コアロジック105からI/O制御部104までがHub−Link、I/O制御部104からLAN制御部107及びカードバス制御部108等の他のデバイスまでがPCI(Peripheral Component Interconnect)バス等ということがあるが、I/O制御部104にブリッジ機能を搭載して、両者のバスの仕様の差をI/O制御部104で吸収することができる。
【0012】
システムメモリ102は、各種のプログラムやサブルーチン、及びワークエリア等を格納しており、CPU101により各種のプログラムやサブルーチンが実行され、CPU101によりワークエリアが利用される。
【0013】
表示制御部103は、CPU101により表示データを書き込まれ、これに応答して表示インターフェイスを介して表示装置110を制御し、表示データによって示される画像を表示装置110の画面に表示する。表示装置110は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等である。表示インターフェイスは、表示装置110の種類に応じた仕様であり、表示装置110がCRTであればアナログRGBインターフェイスであり、LCDであればLVDSインターフェイス等である。
【0014】
I/O制御部104は、CPU101からのデータの読み出し要求や書込み要求に従って、ハードディスク装置(Hard Disk Drive)111や光ディスク装置(Optical Disk Drive)112をディスクバス106dを介してアクセスし、ハードディスク装置111のハードディスクに対するデータの読み出しや書込みを指示したり、光ディスク装置112の光ディスク(CD:Compact DiskやDVD:Digital Versatile Disk等)に対するデータの読み出しや書込みを指示する。
【0015】
また、I/O制御部104は、LAN制御部107及びカードバス制御部108をシステムバス106cを介してアクセスし、これらのデバイスに対してもデータの読み出しや書込みを指示する。更に、I/O制御部104は、I/Oバス(ISA:Industry Standard Architectureバス、LPC:Low Pin Countバス等)106eを介してキーボードマウス制御部113及び電源制御部114に接続される。
【0016】
LAN制御部107は、LAN(Local Area Network)との接続制御を行っており、データをLANを通じて他の端末装置との間で送受する。
【0017】
カードバス制御部108は、カードソケット115に着脱自在に挿入されるコンピュータシステム用の拡張カード(メモリカード、モデムカード、LANカード等のPCカード)を取り扱うものであり、拡張カードとシステムバス間の接続制御を行う。
【0018】
キーボードマウス制御部113は、キーボード116、マウス(ポインティングデバイス)117に接続され、キーボード116及びマウス117からの入力データをCPU101に出力する。また、キーボードマウス制御部113は、省電力モードに際し、キーボード116及びマウス117の操作に応答して省電力モードからの復帰を電源制御部114に指示するという役割を果たす。
【0019】
電源制御部114は、I/Oバス106e、パワーボタン118、パワー制御部119に接続されており、パワーボタン118の操作に応答してパワー制御部119を制御し、PC100の電源をオンオフする。また、電源制御部114は、パワー制御部119を制御することにより、省電力モードへの移行及び該モードからの復帰を行ったり、バッテリー120の充放電を管理する。
【0020】
パワー制御部119は、バッテリー120及びパワーコネクタ121に接続されており、バッテリー120又はパワーコネクタ121からの電力をPC100全体に供給したり、また省電力モードに際し、該電力をPC100の特定の箇所にだけ供給する。更に、パワーコネクタ121を介して外部からの電力が供給されているときには、該電力によりバッテリー120が充電される。
【0021】
図12は、PC100の電源をオフにしたときのPC100の状態を示しており、動作状態の各デバイスのブロックを白抜きで示し、非動作状態の各デバイスのブロックを網掛けで示している。
【0022】
このPC100の電源のオフ時には、電源制御部114、パワーボタン118、パワー制御部119、バッテリー120、及びパワーコネクタ121が動作状態であり、網掛けの他の各デバイスが非動作状態である。
【0023】
このPC100の電源のオフは、パワーボタン118のオフに応答してなされたり、あるいは入力操作が中断してからの経過時間やバッテリー120の容量低下を監視するプログラムの要求に応答してなされる。この電源のオフに際しては、その直前に予め設定されたシーケンス制御に従って、各デバイスの適切な終了処理が行なわれる。この後、電源制御部114は、図12の網掛けの各デバイスの電源を遮断する。
【0024】
このとき、パワー制御部119は、バッテリー120又はパワーコネクタ121からの電力により動作し、この電力を電源制御部114に供給する。電源制御部114は、パワーボタン118のオンを待機したり、バッテリー120の充電管理を行う。
【0025】
この様な電源オフの状態で、パワーボタン118の操作により電源のオンが指示されると、PC100の動作が次の様な手順で開始される。
【0026】
まず、パワーボタン118がオンにされると、これに応答して電源制御部114は、パワー制御部119を制御して、バッテリー120又はパワーコネクタ121からの電力をPC100全体に供給する。CPU101は、この電源投入に応答してイニシャルプログラムをシステムメモリ102の不揮発性領域(メモリバス106bとは別のバスで接続しても良い)から読み出して実行し、主にハードディスク装置111から各種のプログラムを読み出して、各プログラムをシステムメモリ102に記憶し、各プログラム及びキーボード116やマウス117からの入力データに従って、システムメモリ102、ハードディスク装置111、光ディスク装置112、表示制御部103、LAN制御部107、及びカードバス制御部108等の各デバイスに対するデータの読み出し及び書き込みを行ない、PC100の役目を果たす。
【0027】
図13は、省電力モードのときのPC100の状態を示しており、動作状態の各デバイスのブロックを白抜きで示し、非動作状態の各デバイスのブロックを網掛けで示している。
【0028】
図13から明らかな様にCPU101、表示制御部103、表示装置110、ハードディスク装置111、及び光ディスク装置112が非動作状態である。ここでは、LANやカードソケット115の拡張カードを通じての外部からの復帰要求に応答するために、LAN制御部107及びカードバス制御部108の電源を遮断していないが、この外部からの復帰要求に応答しないならば、各制御部107,108の電源を遮断しても構わない。
【0029】
一般的なPCにおいては、省電力モードが設定されていることが多い。この省電力モードでは、一部のデバイスの電源を遮断することにより、PC100の消費電力を低減させている。この省電力モードは、パワーボタン118の操作による指示に応答して開始されたり、あるいは入力操作が中断してからの経過時間やバッテリー120の容量低下を監視するプログラムの要求に応答して開始される。この省電力モードの開始に際し、まずCPU101、コアロジック105、及びI/O制御部104は、予め設定されたシーケンス制御に従って、それぞれのデータを省電力モードでも記憶可能なシステムメモリ102やハードディスク装置111に記憶して退避させる。この後、電源制御部114は、パワー制御部119を制御して、CPU101、表示制御部103、表示装置110、ハードディスク装置111、及び光ディスク装置112の電源を遮断する。
【0030】
この省電力モードからの復帰は、パワーボタン118の操作が電源制御部114で検出されるか、あるいはLANやカードソケット115の拡張カードを通じての外部からの復帰要求がキーボードマウス制御部113やI/O制御部104を通じて電源制御部114で検出されたときに、電源制御部114の制御によりなされる。
【0031】
電源制御部114は、パワーボタン118の操作、あるいは外部からの復帰要求を検出すると、パワー制御部119を制御して、バッテリー120又はパワーコネクタ121からの電力をPC100全体に供給する。CPU101、コアロジック105、及びI/O制御部104は、省電力モードの開始時に退避させておいたそれぞれのデータをシステムメモリ102やハードディスク装置111から読み出し、省電力モードの開始直前のそれぞれの動作状態を設定し、PC100の動作を再開する。
【0032】
さて、この様な構成のPC100を前提とし、先に述べた様に記録媒体を利用して、各PC100間のデータの移行を行うならば、図14に示す様にメモリカード131をデータ転送元のPC100のカードソケット115に挿入して、キーボード116及びマウス117の操作によりデータの書込みを指示する。データ転送元のPC100では、データの書込みが指示されると、データの書込みのためのプログラムを起動して、書込みの対象となるデータをハードディスク装置111から読み出し、このデータをカードバス制御部108を介してメモリカード131に書き込む。このメモリカード131をデータ転送元のPC100からデータ転送先の他のPC100に持ち運んで、このメモリカード131をデータ転送先の他のPC100のカードソケット115に挿入し、キーボード116及びマウス117の操作によりデータの読み出しを指示する。データ転送先の他のPC100では、データの読み出しが指示されると、データの読み出しのためのプログラムを起動して、データをカードバス制御部108を介してメモリカード131から読み出し、このデータをハードディスク装置111に書き込む。
【0033】
また、データを転送元のPC100から転送先の他のPC100へと直接転送するならば、例えば、該各PC100を起動して、それぞれのLAN制御部107をケーブル132を介して接続し、双方の共有デバイス(ハードディスク装置111や光ディスク装置112)を相互で認識し合い、いずれかのキーボード116及びマウス117の操作によりデータ転送を指示する。これにより、該各PC100のデータ転送のためのプログラムが連携して、転送の対象となるデータがデータ転送元のハードディスク装置111や光ディスク装置112からデータ転送先のハードディスク装置111や光ディスク装置112へと転送される。
【0034】
更に、特許文献1の技術を適用するならば、転送元のPC100の制御により、該転送元のPC100のハードディスク装置111や光ディスク装置112をケーブル132を介して転送先の他のPC100のI/O制御部104に接続し、転送先の他のPC100のCPU101からハードディスク装置111や光ディスク装置112への直接アクセスを可能にする。
【0035】
【特許文献1】
特開平10−105504号公報
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の様に記録媒体を利用して各PC間のデータの移行を行うという方法、データを各PC間で転送するという方法、及び転送先のPCが転送元のメモリに直接アクセスして該メモリからデータを転送させるという方法のいずれにしても、転送元のPC及び転送先のPCの両方の電源を投入して、該各PCのシステムを立ち上げる必要があった。
【0037】
例えば、記録媒体を利用して各PC間のデータの移行を行うという方法、データを各PC間で転送するという方法のいずれについても、各PCの電源を投入しなければ、実行不可能である。また、特許文献1で開示されている転送先のPCが転送元のメモリに直接アクセスして該メモリからデータを転送させる方法でも、各PC間であらかじめ調停を行ってから、転送元のPCの記憶装置を転送先のPCに接続するので、各PCの電源を投入しなければ、実行不可能である。
【0038】
しかしながら、この様に各PC間のデータの移行に際し、各PCの電源を投入して、各PCのシステムを立ち上げるならば、多くの手間と時間が必要とされ、使い勝手が悪いという問題があった。
【0039】
例えば、ノート型のPCをオフィスに持ち帰って、ノート型のPCで作成したデータをデスクトップ型のPCに移行させるときには、データの移行だけのためにノート型のPCの電源を投入して、ノート型のPCのシステムを立ち上げる必要があった。特に、一般に広く用いられている「Windows−OS」等のソフトウェアを用いている場合は、PCのシステムの起動及び終了に要する時間が長く、データの移行だけのために、その様な長い時間を費やすことは極めて不便であった。
【0040】
また、特許文献1で開示されている技術の場合、転送元PCと転送先PCとの接続を契機として、転送元のPCの記憶装置を、転送元PCのI/O制御装置から、転送先のPCのI/O制御装置に切り換えて接続する必要があるが、通常転送元のPC自体も自身の記憶装置を使用しているため、記憶装置の接続先の切り換えの際、調停処理が必要になり、複雑な制御が必要になる。
【0041】
さらに、転送元PCの記憶装置を再び転送元のI/O制御装置に接続する際の構成、仕組みについて、特に言及はされていないが、実際のシステム設計においては考慮する必要があり、また、この点を実現する上において、比較的、複雑な構成、仕組みとする必要があると考えられる。
【0042】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、データの転送元となるときに、装置全体を立ち上げなくても、データを転送先に転送することが可能な情報処理装置を提供すると共に、転送元PCの電源が投入されていない場合には、転送元PCの記憶装置を転送先PC(外部のインターフェイス)に接続し、転送元PCの電源が投入されて場合には、転送元PCの記憶装置を、転送元PCのI/O制御装置に接続するという、単純なシステム構成を可能とすることを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、データを処理する演算手段と、演算手段により制御される内部デバイスと、演算手段及び内部デバイスを接続するバスとを備える情報処理装置において、内部デバイスを外部接続するためのインターフェイスと、演算手段への電力供給時に、内部デバイスをバスに接続すると共に、内部デバイスをインターフェイスから切り離し、演算手段への非電力供給時に、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続する接続切換え手段とを備えている。
【0044】
この様な構成の本発明によれば、演算手段への電力供給時に、内部デバイスをバスに接続すると共に、内部デバイスをインターフェイスから切り離している。このとき、演算手段は、電力供給により動作状態であり、バスを介して内部デバイスをアクセスし、この内部デバイスを用いることができる。また、演算手段への非電力供給時に、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続している。このとき、演算手段が非動作状態であり、外部からインターフェイスを介して内部デバイスをアクセスして制御することができる。例えば、内部デバイスがハードディスク装置であって、データがハードディスク装置に記憶されているものとすると、外部からインターフェイスを介してハードディスク装置をアクセスし、データをハードディスク装置から外部へと転送することができる。また、システム全体の起動時間と異なり、ハードディスク装置等の内部デバイスだけの立ち上げに要する時間は短いことから、時間や手間がかからずに済む。
【0045】
さらに、通常ノートPCでは、運搬時の不慮なシステム起動を防止するため、表示パネルが開かれた状態でのみ、電源ボタンの押下できるような場所に設けているが、例えば、図5で示すように、中継ユニット52に表示パネルを閉じた状態でPC10が挿入されるような構成とすることで、中継ユニット52にPC10が挿入されている時は、電源ボタンに触れることができないため、演算手段への電源の供給有無の状態が変化せず、記憶装置の接続先を切り換える要求が発生しない、すなわち、複雑な調停制御が不要で、単に、演算装置への電源投入状態によって、記憶装置の接続先の切り換えが可能となるシステムが実現できる。
【0046】
また、本発明においては、演算手段への電力供給から省電力のための非電力供給に移行する際には、演算手段もしくは内部デバイスの状態を待避させてから、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続し、省電力のための非電力供給から電力供給に復帰する際には、内部デバイスをバスに接続すると共に、内部デバイスをインターフェイスから切り離してから、演算手段もしくは内部デバイスの状態を復元させている。
【0047】
この様に省電力のための非電力供給への移行、及び省電力のための非電力供給から電力供給への復帰に際し、予め設定されたそれぞれの手順を踏めば、電力供給の中断があっても、演算手段及び内部デバイスの動作を継続することができる。
【0048】
更に、本発明においては、インターフェイスは、内部デバイスと外部の電力供給線間を接続している。
【0049】
インターフェイスを介してデータ転送を行う場合、記憶装置を動作させるための電源が必要になる。インターフェイス用のコネクタに電力供給線を備えることで、インターフェイスコネクタの接続というワンタッチの接続でデータ転送信号と電力供給を行う事ができるため、例えば、PC10を電源供給された中継装置52に挿入するだけで、データ転送のための電源と信号を同時に接続する事が可能であるという、便利なシステムが実現できる。
【0050】
この様にインターフェイスにより内部デバイスと外部の電力供給線間を接続すれば、内部デバイスへの電力供給を確実かつ簡単に行うことができる。
【0051】
また、本発明においては、二次電池と、外部の電力供給線からインターフェイスを通じて該二次電池とを充電する充電手段とを備えている。
【0052】
この様にインターフェイスを通じて供給される電力により二次電池を充電する機能を具備する事で、例えば、中継ユニットにPC10を挿入するだけで、データ転送を行いつつPC10への充電も行うという、便利なシステムが実現できる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0054】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態を示すブロック図である。本実施形態の情報処理装置は、パーソナルコンピュータ(以下PCと称する)10であり、CPU11を備えている。CPU11は、各種のプログラムを実行し、システムメモリ12、表示制御部13、及びI/O制御部14等をコアロジック15を介して制御する。また、CPU11、システムメモリ12、表示制御部13、I/O制御部14、及びコアロジック15等は、バスを通じて接続される。
【0055】
ここでは、CPU11に係わるバスをプロセッサーバス16aと称し、システムメモリ12に係わるバスをメモリバス16bと称し、表示制御部13及びI/O制御部14等に係わるバスをシステムバス16cと称する。その他にも、ディスクバス16d、I/Oバス16e等がある。
【0056】
システムバス16cは、I/O制御部14を介して、LAN制御部17及びカードバス制御部18等の他のデバイスにも接続されている。
【0057】
システムメモリ12は、各種のプログラムやサブルーチン、及びワークエリア等を格納しており、CPU11により各種のプログラムやサブルーチンが実行され、CPU11によりワークエリアが利用される。
【0058】
表示制御部13は、CPU11により表示データを書き込まれ、これに応答して表示インターフェイスを介して表示装置20を制御し、表示データによって示される画像を表示装置20の画面に表示する。表示装置20は、CRTやLCD等である。
【0059】
I/O制御部14は、CPU11からのデータの読み出し要求や書込み要求に従って、ハードディスク装置21や光ディスク装置22をディスクバス16dを介してアクセスし、ハードディスク装置21のハードディスクに対するデータの読み出しや書込みを指示したり、光ディスク装置22の光ディスクに対するデータの読み出しや書込みを指示する。
【0060】
また、I/O制御部14は、LAN制御部17及びカードバス制御部18をシステムバス16cを介してアクセスし、これらの制御部17,18に対してもデータの読み出しや書込みを指示する。更に、I/O制御部14は、I/Oバス16eを介してキーボードマウス制御部23及び電源制御部24に接続される。
【0061】
LAN制御部17は、LANとの接続制御を行っており、データをLANを通じて他の端末装置との間で送受する。
【0062】
カードバス制御部18は、カードソケット25に着脱自在に挿入されるコンピュータシステム用の拡張カード(メモリカード、モデムカード、LANカード等のPCカード)を取り扱うものであり、拡張カードとシステムバス間の接続制御を行う。
【0063】
キーボードマウス制御部23は、キーボード26、マウス(ポインティングデバイス)27に接続され、キーボード26及びマウス27からの入力データをCPU11に出力する。また、キーボードマウス制御部23は、省電力モードに際し、キーボード26及びマウス27の操作に応答して省電力モードからの復帰を電源制御部24に指示するという役割を果たす。
【0064】
電源制御部24は、I/Oバス16e、パワーボタン28、パワー制御部29に接続されており、パワーボタン28の操作に応答してパワー制御部29を制御し、PC10の電源をオンオフする。また、電源制御部24は、パワー制御部29を制御することにより、省電力モードへの移行及び省電力モードからの復帰を行ったり、バッテリー30の充放電を管理する。
【0065】
省電力モードは、パワーボタン28の操作による指示に応答して開始されたり、あるいは入力操作が中断してからの経過時間やバッテリー30の容量低下を監視するプログラムの要求に応答して開始される。また、省電力モードからの復帰は、パワーボタン28の操作による指示に応答してなされたり、あるいはLANやカードソケット25の拡張カードを通じての外部からの復帰要求に応答してなされる。
【0066】
パワー制御部29は、バッテリー30及びパワーコネクタ31に接続されており、バッテリー30からの電力又は外部からの電力をパワーコネクタ31を介して受け、この電力をPC10全体に分配供給する。また、パワー制御部29は、省電力モードに際し、電力をPC10の特定の箇所にだけ供給して、消費電力を低減させる。更に、パワー制御部29は、パワーコネクタ31や中継コネクタ45を介して外部からの電力が供給されているときには、該電力によりバッテリー30を充電する。
【0067】
これまでに説明したPC10の構成は、一般的なものである。本実施形態のPC10は、この様な構成の上に、バス選択部41、インターフェイスブリッジ制御部42、インターフェイスバスコネクタ43、HDDボタン44、及び中継コネクタ45を備えている。更に、パワー制御部29は、HDDボタン44及び中継コネクタ45に対応する機能を有している。
【0068】
バス選択部41は、電源制御部24により制御され、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22のディスクバス16dを接続及び切離するものである。PC10の電源がオンのときには、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22のディスクバス16dがバス選択部41を介してI/O制御部14に接続され、該各装置21,22のディスクバス16dがインターフェイスブリッジ制御部42から切り離される。また、PC10の電源がオフのときには、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22のディスクバス16dがI/O制御部14から切り離され、該各装置21,22のディスクバス16dがバス選択部41を介してインターフェイスブリッジ制御部42に接続される。
【0069】
これと同様に、省電力モードからの復帰によるPC10の電源のオン、及び省電力モードによるPC10の電源のオフに際しても、電源制御部24によるバス選択部41の制御が行われる。
【0070】
以降、PC10の電源がオフにされ、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22のディスクバス16dがインターフェイスブリッジ制御部42に接続された状態を外部駆動ファンクションモードと称する。
【0071】
インターフェイスブリッジ制御部42は、バス選択部41、インターフェイスバスコネクタ43、及び中継コネクタ45に接続されている。このインターフェイスブリッジ制御部42は、バス選択部41を介してディスクバス16dに接続されると、インターフェイスバスコネクタ43や中継コネクタ45を介して接続される外部バスとディスクバス16d間の仕様の差を吸収する。
【0072】
例えば、外部バスがUSB(Universal Serial Bus)であり、ディスクバス16dがATAPIバスであれば、インターフェイスブリッジ制御部42によりATAPIバスの仕様をUSBの仕様に変換する。これにより、外部からは、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がインターフェイスバスコネクタ43又は中継コネクタ45を介してUSBデバイスとして認識される。尚、USBの代わりに、USB2.0、IEEE1394のバス等を用いても良い。
【0073】
HDDボタン44は、図2に示す様に外部PC61を外部バス51を介してインターフェイスバスコネクタ43に接続したときに操作され、ハードディスク装置21、光ディスク装置22、及び関連デバイス(例えばインターフェイスブリッジ制御部42等)に対する電源の投入及び遮断を指示するためのものである。
【0074】
PC10の電源のオフときには、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がインターフェイスブリッジ制御部42に接続され、外部駆動ファンクションモードにある。ただし、外部駆動ファンクションモードであっても、後で述べる様なハードディスク装置21又は光ディスク装置22から外部PC61へのデータ転送が行われるとは限らないので、外部駆動ファンクションモードであるというだけで、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入することは不経済である。このため、外部駆動ファンクションモードであり、かつHDDボタン44の操作により電源の投入を指示されたときにだけ、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入して、該各装置21,22からのデータ転送を可能にしている。
【0075】
電源制御部24は、PC10の電源のオフに伴い、バス選択部41を制御することにより外部駆動ファンクションモードを設定すると、このモードをパワー制御部29に通知する。パワー制御部29は、外部駆動ファンクションモードが設定された状態で、HDDボタン44のオン操作を示す信号を入力すると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入する。また、パワー制御部29は、HDDボタン44のオフ操作を示す信号を入力すると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を遮断する。
【0076】
中継コネクタ45は、中継ユニット52のコネクタ53に接続される。中継ユニット52は、外部PC61を外部バス51を介してインターフェイスバスコネクタ43に接続する代わりに、PC10と外部PC61を中継接続するものである。この中継ユニット52は、外部バス(USBバス)62を介してPC10の中継コネクタ45に接続されるコネクタ53、外部バス(USBバス)63を介して外部PC61に接続されるインターフェイスバスコネクタ54、及び外部の電力供給線64に接続されるパワーコネクタ55等を備えている。
【0077】
また、中継ユニット52は、外部の電力供給線64をパワーコネクタ55及びコネクタ53を介してPC10の中継コネクタ45に中継接続し、外部からの電力を中継ユニット52及び中継コネクタ45を介してパワー制御部29へと供給する。従って、パワー制御部29は、バッテリー30やパワーコネクタ31からの電力供給だけではなく、中継ユニット52からの電力供給を受けることができる。
【0078】
PC10の電源制御部24は、先に述べた様にPC10の電源のオフに伴い、外部駆動ファンクションモードを設定し、このモードをパワー制御部29に通知する。その上で、パワー制御部29は、中継ユニット52のコネクタ53が接続されたことを中継コネクタ45を通じて検出すると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入する。そして、パワー制御部29は、中継ユニット52のコネクタ53が接続されたことを検出することができなくなれば、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を遮断する。
【0079】
従って、PC10の電源がオフにされた上で、PC10が中継ユニット52に接続されたときには、HDDボタン44の操作がなくても、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源の投入が行われる。
【0080】
図3(a)及び(b)は、中継ユニット52の平面図及び側面図を示している。この図3から明らかな様に、中継ユニット52は、支持板56、及び支持板56上に設けられた枠体57を備え、支持板56上の枠体57で囲まれる部分にコネクタ53を配置し、枠体57の背面側にインターフェイスバスコネクタ54及びパワーコネクタ55を配置したものである。インターフェイスバスコネクタ54には外部バス63が接続され、またパワーコネクタ55には外部の電力供給線64が接続される。
【0081】
図4は、PC10の外観を示す側面図である。この図4から明らかな様に、PC10の本体側面には、インターフェイスバスコネクタ43、中継コネクタ45、及びHDDボタン44が配置されている。
【0082】
PC10の本体は、図5(a)及び(b)に示す様にインターフェイスバスコネクタ43等が配置された該本体側面を下方に向けた状態で、中継ユニット52の枠体57に挿入される。このとき、PC10の本体の位置が枠体57により規制されて、PC10の本体側面のインターフェイスバスコネクタ43が中継ユニット52のコネクタ53に対向し、インターフェイスバスコネクタ43とコネクタ53が嵌合して接続される。
【0083】
従って、PC10の本体を中継ユニット52の枠体57に挿入するという操作によりPC10が中継ユニット52に接続される。このため、PC10の電源がオフにされた上で、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されたときには、HDDボタン44の操作がなくても、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源の投入が行われることになる。同時に、PC10の中継コネクタ45が外部バス62、中継ユニット52の各コネクタ53,54、及び外部バス63を介して外部PC61に接続される。すなわち、PC10の本体を中継ユニット52の枠体57に挿入するだけで、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源の投入と、PC10と外部PC61間の接続とがなされる。
【0084】
図6は、PC10の電源をオンにしたときのPC10の状態を示しており、動作状態の各デバイスのブロックを白抜きで示し、非動作状態の各デバイスのブロックを網掛けで示している。
【0085】
このPC10の電源のオン時には、インターフェイスブリッジ制御部42、インターフェイスバスコネクタ43、HDDボタン44、及び中継コネクタ45が非動作状態であり、白抜きの他の各デバイスが動作状態である。
【0086】
このときには、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がバス選択部41を介してI/O制御部14に接続され、該各装置21,22がインターフェイスブリッジ制御部42から切り離される。勿論、省電力モードからの復帰によるPC10の電源のオンのときにも、同様の接続と切り離しがなされる。
【0087】
この状態では、PC10内部でハードディスク装置21及び光ディスク装置22をアクセスすることができ、PC10の通常動作が可能である。
【0088】
図7は、PC10の電源をオフにしたときのPC10の状態を示しており、動作状態の各デバイスのブロックを白抜きで示し、非動作状態の各デバイスのブロックを網掛けで示している。
【0089】
このPC10の電源のオフ時には、電源制御部24、パワーボタン28、パワー制御部29、バッテリー30、パワーコネクタ31、バス選択部41、インターフェイスブリッジ制御部42、インターフェイスバスコネクタ43、HDDボタン44、及び中継コネクタ45等が動作状態であり、網掛けの他の各デバイスが非動作状態である。
【0090】
このときには、外部駆動ファンクションモードが設定され、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がバス選択部41を介してインターフェイスブリッジ制御部42に接続され、該各装置21,22がI/O制御部14から切り離される。
【0091】
外部駆動ファンクションモードでは、HDDボタン44の操作により電源の投入が指示されると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入して、インターフェイスバスコネクタ43から外部PC61へのデータ転送を可能にする。あるいは、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されても、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入して、中継コネクタ45から外部PC61へのデータ転送を可能にする。
【0092】
図8は、省電力モードのときのPC10の状態を示しており、動作状態の各デバイスのブロックを白抜きで示し、非動作状態の各デバイスのブロックを網掛けで示している。
【0093】
省電力モードでは、CPU11、表示制御部13、及び表示装置20が非動作状態であり、白抜きの他の各デバイスが動作状態である。
【0094】
この省電力モードの開始に際しては、CPU11、コアロジック15、及びI/O制御部14のそれぞれのデータが退避された後に、省電力モードが設定され、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がI/O制御部14から切り離され、該各装置21,22がインターフェイスブリッジ制御部42に接続され、外部駆動ファンクションモードが設定される。
【0095】
逆に、省電力モードからの復帰に際しては、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22がI/O制御部14に接続され、該各装置21,22がインターフェイスブリッジ制御部42から切り離された後に、図6の状態に戻り、CPU11、コアロジック15、及びI/O制御部14のそれぞれのデータが復帰される。
【0096】
次に、電源制御部24によるハードディスク装置21及び光ディスク装置22の接続切り換え制御を図9のフローチャートに従って説明する。
【0097】
まず、PC10の電源がオフの状態では、電源制御部24は、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をバス選択部41を介してインターフェイスブリッジ制御部42に接続し(ステップS70)、パワーボタン28の操作によるPC10の電源オンの指示を待機している(ステップS71で「No」)。
【0098】
そして、パワーボタン28の操作によるPC10の電源オンの指示があると(ステップS71で「Yes」)、これに応答して電源制御部24は、パワー制御部29を制御して、PC10の電源をオンにし、図6の状態を設定する。そして、電源制御部24は、バス選択部41を制御して、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をI/O制御部14に接続し、該各装置21,22をインターフェイスブリッジ制御部42から切り離す(ステップS72)。これにより、PC10の通常の動作状態が設定される。
【0099】
この通常の動作状態では、パワーボタン28の操作によるPC10の電源オフの指示や、省電力モードの開始を待機している(ステップS73で「No」)。
【0100】
例えば、パワーボタン28の操作によるPC10の電源オフの指示があると(ステップS73で「Yes」)、これに応答して電源制御部24は、パワー制御部29を制御して、PC10の電源をオフにし、図7の状態を設定する(ステップS74)。更に、電源制御部24は、バス選択部41を制御して、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をインターフェイスブリッジ制御部42に接続し、該各装置21,22をI/O制御部14から切り離し、外部駆動ファンクションモードを設定し(ステップS75)、ステップS71に戻る。
【0101】
外部駆動ファンクションモードが設定された状態では、HDDボタン44の操作により電源の投入が指示されるか、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源が投入される。そして、外部PC61をインターフェイスバスコネクタ43に接続するか、外部PC61を中継ユニット52を介して中継コネクタ45に接続すると、外部PC61がインターフェイスブリッジ制御部42を介してハードディスク装置21及び光ディスク装置22に接続される。このとき、外部PC61は、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22に直接アクセスして制御することが可能になり、データを該各装置21,装置22から読み出したり書き込むことができる。
【0102】
一方、省電力モードの開始が指示されると(ステップS76)、CPU11、コアロジック15、及びI/O制御部14は、予め設定されたシーケンス制御に従って、それぞれのデータを省電力モードでも記憶可能なシステムメモリ12やハードディスク装置21に記憶して退避させる。この後、電源制御部24は、パワー制御部29を制御して、CPU11、表示制御部13、及び表示装置20の電源を遮断して、図8の省電力モードの状態を設定する(ステップS77)。そして、電源制御部24は、パワー制御部29を制御して、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をインターフェイスブリッジ制御部42に接続し、該各装置21,22をI/O制御部14から切り離し、外部駆動ファンクションモードを設定する(ステップS78)。
【0103】
外部駆動ファンクションモードが設定された状態では、先に述べた様にHDDボタン44の操作により電源の投入が指示されるか、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源が投入され、外部PC61からハードディスク装置21及び光ディスク装置22への直接アクセス及び読み取り書込み制御が可能になる。
【0104】
省電力モードの状態では、省電力モードからの復帰を待機している(ステップS79で「No」)。電源制御部24は、省電力モードからの復帰が指示されると(ステップS79で「Yes」)、バス選択部41を制御して、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をI/O制御部14に接続し、該各装置21,22をインターフェイスブリッジ制御部42から切り離し(ステップS80)、パワー制御部29を制御して、PC10の電源をオンにする。この後に、CPU11、コアロジック15、及びI/O制御部14は、予め設定されたシーケンス制御に従って、省電力モードの開始時に退避させておいたそれぞれのデータをシステムメモリ12やハードディスク装置21から読み出し、省電力モードの開始直前のそれぞれの動作状態を設定し、PC10の動作を再開する(ステップS81)。この後、ステップS73に戻る。
【0105】
この様に本実施形態では、PC10の電源がオフにされたとき、及び省電力モードが設定されたときに、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22をインターフェイスブリッジ制御部42に接続して、外部駆動ファンクションモードを設定しており、その上で、HDDボタン44の操作により電源の投入が指示されるか、PC10の本体が中継ユニット52の枠体57に挿入されると、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22の電源を投入して、外部PC61からハードディスク装置21及び光ディスク装置22への直接アクセス及び制御を可能にしている。図10は、本実施形態のPC10を概念的に示している。図10に示す様に外部PC61は、PC10のハードディスク装置21及び光ディスク装置22を仮想的な自己の周辺装置65として扱って、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22を直接制御することができる。
【0106】
このため、PC10の電源をオンにし、長い時間をかけて、PC10のシステムを立ち上げなくても、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22だけを短時間で立ち上げて、該各装置21,22内のデータを外部PC61に転送することができる。また、このときのPC10の消費電力は、該各装置21,22の消費電力だけで済む。
【0107】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、PC10内のバスとして、他の種類のバスを適用しても構わない。また、CPU11とコアロジック15を一体化したもの、コアロジック15とI/O制御部14を一体化したもの、コアロジック15と表示制御部13を一体化したもの等を適用しても良い。更に、外部PC61により直接制御されるPC10の内部デバイスとして、ハードディスク装置21及び光ディスク装置22を例示しているが、音声の入出力を行なうオーディオ装置等の他の種類の内部デバイスであっても構わない。
【0108】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、演算手段への非電力供給時に、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続しており、このときに外部からインターフェイスを介して内部デバイスをアクセスして制御することができる。このため、長い時間をかけて、情報処理装置全体を立ち上げなくても、内部デバイスを短時間で立ち上げて、内部デバイスだけを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置を外部バスを介して外部パーソナルコンピュータに接続した状態を示す斜視図である。
【図3】(a)及び(b)は、図1の情報処理装置を外部パーソナルコンピュータに中継接続するための中継ユニットの外観を示す平面図及び側面図である。
【図4】図1の情報処理装置の外観を示す側面図である。
【図5】(a)及び(b)は、図1の情報処理装置を中継ユニットに挿入している状態を示す斜視図である。
【図6】図1の情報処理装置の電源オンの状態を示すブロック図である。
【図7】図1の情報処理装置の電源オフの状態を示すブロック図である。
【図8】図1の情報処理装置の省電力モードの状態を示すブロック図である。
【図9】図1の情報処理装置の電源制御部による制御過程を示すフローチャートである。
【図10】図1の情報処理装置と外部パーソナルコンピュータの関係を概念的に示す斜視図である。
【図11】従来のパーソナルコンピュータを示すブロック図である。
【図12】図11のPCの電源オフの状態を示すブロック図である。
【図13】図11のPCの省電力モードの状態を示すブロック図である。
【図14】図11のPCによるデータ転送を概念的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ(PC)
11 CPU
12 システムメモリ
13 表示制御部
14 I/O制御部
15 コアロジック
16a〜16e バス
17 LAN制御部
18 カードバス制御部
20 表示装置
21 ハードディスク装置
22 光ディスク装置
23 キーボードマウス制御部
24 電源制御部
25 カードソケット
26 キーボード
27 マウス
28 パワーボタン
29 パワー制御部
30 バッテリー
31 パワーコネクタ
41 バス選択部
42 インターフェイスブリッジ制御部
43 インターフェイスバスコネクタ
44 HDDボタン
45 中継コネクタ
52 中継ユニット
53 コネクタ
54 インターフェイスバスコネクタ
55 パワーコネクタ
Claims (4)
- データを処理する演算手段と、演算手段により制御される内部デバイスと、演算手段及び内部デバイスを接続するバスとを備える情報処理装置において、
内部デバイスを外部接続するためのインターフェイスと、
演算手段への電力供給時に、内部デバイスをバスに接続すると共に、内部デバイスをインターフェイスから切り離し、演算手段への非電力供給時に、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続する接続切換え手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 演算手段への電力供給から省電力のための非電力供給に移行する際には、演算手段もしくは内部デバイスの状態を待避させてから、内部デバイスをバスから切り離すと共に、内部デバイスをインターフェイスに接続し、
省電力のための非電力供給から電力供給に復帰する際には、内部デバイスをバスに接続すると共に、内部デバイスをインターフェイスから切り離してから、演算手段もしくは内部デバイスの状態を復元させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - インターフェイスは、内部デバイスと外部の電力供給線間を接続することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 二次電池と、外部の電力供給線からインターフェイスを通じて該二次電池を充電する充電手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295070A JP2004133542A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295070A JP2004133542A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 情報処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004133542A true JP2004133542A (ja) | 2004-04-30 |
JP2004133542A5 JP2004133542A5 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=32285440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002295070A Pending JP2004133542A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004133542A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217561A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Kenwood Corp | 情報処理装置、情報処理システム、及びデータ再生装置 |
JP2010204701A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Rohm Co Ltd | データ処理装置 |
JP2012089064A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Toshiba Corp | 電子機器、電子機器の制御方法 |
KR101197150B1 (ko) | 2005-07-28 | 2012-11-08 | 삼성전자주식회사 | 컴퓨터 |
JP2014098950A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Buffalo Inc | 外部記憶装置および外部記憶装置の起動方法 |
JP2015037230A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-02-23 | 株式会社ニコン | 電子機器およびプログラム |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002295070A patent/JP2004133542A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101197150B1 (ko) | 2005-07-28 | 2012-11-08 | 삼성전자주식회사 | 컴퓨터 |
JP2008217561A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Kenwood Corp | 情報処理装置、情報処理システム、及びデータ再生装置 |
JP2010204701A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Rohm Co Ltd | データ処理装置 |
JP2012089064A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Toshiba Corp | 電子機器、電子機器の制御方法 |
JP2014098950A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Buffalo Inc | 外部記憶装置および外部記憶装置の起動方法 |
JP2015037230A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-02-23 | 株式会社ニコン | 電子機器およびプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI363269B (en) | Portable electronic apparatus used by opening lid, method of controlling portable electronic apparatus, and program | |
JP3742835B2 (ja) | ポータブルコンピュータ用低電力cd−romプレイヤ | |
US6735708B2 (en) | Apparatus and method for a combination personal digital assistant and network portable device | |
US6516374B1 (en) | Method for docking/undocking a portable computer to/from an expansion unit | |
US6460106B1 (en) | Bus bridge for hot docking in a portable computer system | |
KR100676976B1 (ko) | 휴대 가능한 컴퓨터용 저전력 오디오 씨디 플레이어 | |
JP5095682B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理装置の電力制御方法、およびコンピュータが実行可能なプログラム | |
US5867406A (en) | Docking device for a portable computer and a method for docking a portable computer to the docking device | |
JP2010108423A (ja) | 情報処理装置 | |
JPH04362717A (ja) | システム再起動装置 | |
TW201011524A (en) | Method and controller for power management | |
KR100506303B1 (ko) | 전자 장치 및 전자 장치의 동작 제어 방법 | |
US7096299B2 (en) | Method and apparatus for transferring system context information between mobile computer and base station | |
JPH11242631A (ja) | コンピュータシステムおよび同システムにおけるデータ保存/復元方法 | |
US20070124613A1 (en) | Information processing apparatus and system control method | |
TWI736834B (zh) | 傳輸介面電路 | |
JP2004133542A (ja) | 情報処理装置 | |
US8713222B2 (en) | Information processing apparatus and power supply controlling method | |
JP4660140B2 (ja) | データ転送制御システム、電子機器及びプログラム | |
JP2013007974A (ja) | 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム | |
US20050097241A1 (en) | Portable storage device | |
JPH11205412A (ja) | コンピュータシステムおよびusbコントローラ | |
US20060282601A1 (en) | Information processing apparatus and power-saving controlling method | |
JPH05250061A (ja) | 情報処理装置および情報処理装置システムならびにそのレジューム方法 | |
JP2012089064A (ja) | 電子機器、電子機器の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051005 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081110 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090721 |