JP2004132898A - 消防用ホースの耐圧試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消防用ホースの耐圧試験を、できるだけ簡単な装置で迅速に実施できるようにすることにある。
【解決手段】所定の水圧に手動ポンプ9で負荷できるようにした耐圧試験装置本体5に消防用ホース1の両側の端部接続金具8を着脱可能に一対のホース接続金具6、7を配設し、試験しようとする消防用ホース1を水密的に接続するとともに、この消防用ホース1の上記端部接続金具8に接続した消防用ホース1のフレキシブルホース21の両端部を水密的にクランプ金具22でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体5の手動ポンプ9で上記消防用ホース1の両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をする。クランプ金具22は、上下クランプ材間にフレキシブルホース21の端部を挿入して係止部の凸部を凹部の軟質材に押圧してクランプして閉塞状態とする。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の水圧に手動ポンプ9で負荷できるようにした耐圧試験装置本体5に消防用ホース1の両側の端部接続金具8を着脱可能に一対のホース接続金具6、7を配設し、試験しようとする消防用ホース1を水密的に接続するとともに、この消防用ホース1の上記端部接続金具8に接続した消防用ホース1のフレキシブルホース21の両端部を水密的にクランプ金具22でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体5の手動ポンプ9で上記消防用ホース1の両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をする。クランプ金具22は、上下クランプ材間にフレキシブルホース21の端部を挿入して係止部の凸部を凹部の軟質材に押圧してクランプして閉塞状態とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、消防分野におけるビルディングの屋内消火栓や街中等に設置される消防用ホースの耐圧試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビルディングや街中等に設置されている消防用ホースは、定期的に耐圧試験することを義務づけられていて、昇圧ポンプを接続した耐圧試験装置で試験されている。
【0003】
従来の消防用ホースの耐圧試験方法としては、所定個所に設置されている消防用ホースを取り出して、その一端を上記した耐圧試験装置の圧力供給口に接続するとともに、他端に盲蓋を接続して所定の水圧を負荷して耐圧試験をしていた。このように、消防用ホースの25mもの長さにわたって給水して充填し、0.7MPaといった耐圧力を負荷して行なっていた。
【0004】
しかし、新消防法では、消防用ホースの設置後の10年目と、その後3年ごとに、消防用ホースの端部接続金具部の耐圧試験をすることが義務づけられた。
【0005】
【先行関連文献】
そこで、本件について、先行関連文献を調べた。その結果、特開平8−21781号公報、特開平11−344410号公報が見つかった。
【0006】
しかし、特開平8−21781号公報は、1本目の消防用ホースに供給する多量の水を2本目からの消防用ホースに順次受け継がせながら、従来のように多量の水を要することなく、複数本の消防用ホースの耐圧試験を行なうことが提案されている。しかし、25mもの長い消防用ホースの全長にわったて給水して耐圧試験するものであって、上記した従来の消防用ホースの耐圧試験のものであった。
【0007】
【発明が解決するための課題】
一方、特開平11−344410号公報では、消防用ホースの長さに関係なく、消防用ホースの端部に封止部材を挿入して端部に封止管部を形成し、この封止管部に加圧水を供給して耐圧試験することが提案されている。これは、新消防法のものであるが、ホースの口径に対応して封止部材を形成する必要があり、かつその水密構造が簡単なものでなく、その取り付けに手間がかかるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、ビルディング等の建物に設置される消防用ホースの耐圧試験方法であって、所定の水圧に手動ポンプで負荷できるようにした耐圧試験装置本体に消防用ホースの両側の端部接続金具を着脱可能に一対のホース接続金具を配設して試験しようとする消防用ホースを水密的に接続するとともに、この消防用ホースの上記端部接続金具に接続した消防用ホースのフレキシブルホースの両端部を水密的にクランプ金具でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体の手動ポンプで上記消防用ホースの両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をすることを特徴とする消防用ホースの耐圧試験方法を提供するにある。
【0009】
【発明の実施の態様】
本発明の消防用ホースの耐圧試験方法は、ビルディング等の建物に設置される消防用ホースの耐圧試験方法であって、所定の水圧に手動ポンプで負荷できるようにした耐圧試験装置本体に消防用ホースの両側の端部接続金具を着脱可能に一対のホース接続金具を配設して試験しようとする消防用ホースを水密的に接続するとともに、この消防用ホースの上記端部接続金具に接続した消防用ホースのフレキシブルホースの両端部を水密的にクランプ金具でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体の手動ポンプで上記消防用ホースの両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をすることを特徴としている。
【0010】
消防用ホース1の耐圧試験装置2は、図1のようにビルディングの防火装置の各階に設置される消火栓箱3に内設される消防用ホース1やその防火用送水管4の法定の耐圧試験が行なえるようにするものであって、図1〜図3のようにできるだけ軽量にアルミニューム材や樹脂材等で成形した給水タンクを兼ねた耐圧試験装置本体5の正面に65Aのホース接続金具6、7をこれらの中心部が同一水平線上となるように配管接続し、消防用ホース1の両側の端部接続金具8をそれぞれ着脱自在に接続できるようにしている。消防用ホース1が40Aや50Aの場合には、これらに対応したアタッチメント等を装着して接続することができる。
【0011】
また、上記耐圧試験装置本体5の上面には、図2、図3のように手動ポンプ9を配設していて、圧力設定器10を介して0.7MPaや1.5MPaといった所定の耐圧力に加圧して、その給水管11を上記したホース接続金具6、7の接続管12に接続し、操作ハンドル13の操作によって所要の圧力に加圧給水できるようにしている。14は圧力計、15は戻り用配管、16は給水用バルブ、17は戻り用バルブ、18はエアー抜き用バルブ、19はタンク部の上部に設けた漏水回収用開口、20は搬送用把手である。
【0012】
そして、図1のように耐圧試験しょうとする消防用ホース1のフレキシブルホース21の端部から10〜20cm位の位置をクランプするために、図4(a)、(b)のようなクランプ金具22を設けて、消防用ホース1のフレキシブルホース21の両端部をそれぞれクランプして閉塞状態とするようにしている。
【0013】
クランプ金具22は、図4(a)、(b)のように上下のクランプ材23、24の一端部側をピン等の軸支具25を介して枢着し、他端部側を搖動可能に開閉自在に形成して、蝶ねじやレバー等の締付具26を介して締めつけて保持できるようにしている。
【0014】
上記した上下のクランプ材23、24は、図4(b)のように断面U字状のチャンネル材を組み合わせて凹部27、28、凸部29、30を設けた断面形状とし、これらの凹部27、28にゴム材や不織布材等の軟質材31を配設して消防用ホース1のフレキシブルホース21の端部を傷めることなく、凸部29、30にジグザグ状に食い込ませるようにして水密的に挟着して、端部接続金具8部の耐圧試験を行なえるようにしている。
【0015】
クランプ金具22は、上記のような構造にステンレススチール等の鉄鋼材、アルミニューム材等の軽金属材、FRPやエンジニアプラスチックス材で一体的に形成することができ、また両端部をこれらの材質の別部材を接合して形成することもでき、携帯のために軽量なアルミニューム材等の軽金属材、FRPやエンジニアプラスチックス材で形成するのが好ましい。
【0016】
上記した圧力設圧器10は、リリーフ弁等の圧力設定弁で、手動ポンプ9からの吐出圧を0.7MPaや1.5MPa等の所定の圧力値に設定できるようにしている。手動ポンプ9としては、3.0〜4.0MPaの出力のものを使用することができる。
【0017】
なお、上記装置は、消防用ホースの耐圧試験について説明したが、上記した圧力設定器を介して図1のような建物の防火用送水管に接続して耐圧試験を行なえるように使用することもできる。
【0018】
【実施例】
図1以下は、本発明の一実施例を示すもので、たとえば耐圧試験装置本体5部を幅200mm、高さ200mm、長さ400mmの大きさにアルミニューム板を接合して成形していて、図1のようにこの耐圧試験装置2をビルディングの所要階の消火栓箱3部に搬送し、試験しようとする消防用ホース1の両端部を開いたクランプ金具22にそれぞれ挿入してクランプ金具22をそれぞれ閉じ、消防用ホース1の両端部の100mmの長さをそれぞれ水密的に閉塞状態とする。
【0019】
ついで、上記した消防用ホース1の両端部の端部接続金具8を図1のように耐圧試験装置本体3のホース接続金具6、7にそれぞれ挿入して水密的に接続し、給水用バルブ16、戻り用バルブ17を閉じ、エアー抜き用バルブ18をやや開く。
【0020】
そして、圧力設定器10の圧力設定を0.7MPaに設定して、操作ハンドル13を上下して手動ポンプ9を駆動し、エアー抜き用バルブ18で空気抜きができたら閉じ、所定の耐圧に加圧して耐圧試験を行なうものである。
【0021】
このようにして耐圧試験が終わると、戻り用バルブ17をゆっくりと開いて圧抜きし、耐圧試験装置本体3を図3の矢印方向に傾倒し、加圧充填した水を給水タンク兼用の耐圧試験装置本体3に戻す。移し終わったら、消防用ホース1をホース接続金具6、7から取り外して、クランプ金具22を解除して元通りに収納し、他の場所に移動して同様にして消防用ホース1の耐圧試験を行なっていくものである。
【0022】
このように消防用ホースをその両端部をクランプ金具でクランプして閉塞状態として耐圧試験が行なえるので、装置が簡素となって安価に製造でき、また給水量が少なくて、スペースも少なくて、手間もかからずに迅速に作業を行なうことができる。
【0023】
特に、上記のように一度で消防用ホースの両端部の耐圧試験が行なえるため、試験時間の短縮化もはかれるものであるとともに、左右の両端部を同一の水平線上の高さとしているので同一の圧力を負荷でき、精度のよい耐圧試験が行なえる。
【0024】
また、クランプ金具として、その一端側を枢着して他端側を開閉して、消防用ホースの端部を挿入して締着するようにしたので、消防用ホースの端部を容易に閉塞できる。さらに、軟質材を介してクランプするので、消防用ホースを傷めずに耐圧試験を行なうことができる。またさらに、クランプ金具に凹部、凸部を配置して消防用ホースにジグザグ状に食い込ませるようにしてクランプするので、フレキシブルホースを確実に閉塞状態にできて水密性を高めることができる。
【0025】
また特に、耐圧試験装置本体から給水でき、また戻り用バルブを介して圧抜きできて回収できるので、給水を繰り返し利用して耐圧試験できて、給水補給の手間が省けるものである。さらに、給水タンク部の上部に漏水回収用開口を設けているので、耐圧試験装置本体を傾倒したときに漏れ出した水を耐圧試験装置本体内に回収できて好ましい。
【0026】
上記のように消防用ホースの耐圧試験では、給水タンクを兼ねる耐圧試験装置本体のタンク容量は1000ccで十分であるが、上記実施例のように5〜10リットル位の容量としておけば防火用送水管の耐圧試験をも兼ねて行えるようでき、また小型で、軽量なので、持ち運びが容易なものである。特に、タンク部、その他の部品をアルミニュウムやプラスチックの軽材料としておけば、一層軽量で、持ち運びが容易なものである。
【0027】
また、上記したような小容量の給水や加圧状態なので、手動ポンプで十分に可能であり、電源や発電機が不要となって、安価で容易に取り扱えて好ましいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明にあっては、装置が小型で簡素であって安価に製造でき、搬送も容易であり、また給水量が少なく、スペースも少なくて手間もかからずに消防用ホースの耐圧試験を行なうことができる。また、一度で消防用ホースの両端部の耐圧試験が行なえるため、試験時間の短縮化もはかれる。
【0029】
また、クランプ金具を上クランプ材と下クランプ材とで構成して、これらの対向面側にチャンネル状の係止部を嵌合可能に対向して設けるとともに、これらの係止部の凹部にゴム等の軟質材を装着し、係止部の凸部で凹部の軟質材に押圧して消防用ホースのフレキシブルホースの端部をクランプして閉塞状態することによって、消防用ホースを傷めずに容易にクランプできて耐圧試験を行なうことができる。
【0030】
そしてまた、クランプ金具の上クランプ材と下クランプ材とをこれらの一端側で枢着し、上クランプ材の他端部を上下動可能として上クランプ材と下クランプ材との間に消防用ホースの端部を挿入して消防用ホースのフレキシブルホースの端部を係止部の凸部で凹部の軟質材に押圧してクランプして閉塞状態とすることによって、一層容易にクランプできて耐圧試験を行なうことができる。
【0031】
さらに、耐圧試験装置本体に給水のための給水タンクを配設して手動ポンプで試験しようとする消防用ホースの両端部に所定の圧力水を供給できるように配設するとともに、上記給水タンクを配設した耐圧試験装置本体を傾倒して消防用ホースの両端部に供給した供給水を耐圧試験装置本体の給水タンクに回収して再利用することによって、給水を繰り返し利用して耐圧試験できて、給水補給の手間が省けるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明用図、
【図2】同上の耐圧試験装置本体部の一部省略した平面図、
【図3】同上の側面図、
【図4】同上のクランプ部の正面図(a)と側断面図(b)。
【符号の説明】
1…消防用ホース 2…耐圧試験装置 5…耐圧試験装置本体
6、7…ホース接続金具 8…端部接続金具 9…手動ポンプ
21…フレキシブルホース 22…クランプ金具 23…上クランプ材
24…下クランプ材 31…軟質材
【発明が属する技術分野】
本発明は、消防分野におけるビルディングの屋内消火栓や街中等に設置される消防用ホースの耐圧試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビルディングや街中等に設置されている消防用ホースは、定期的に耐圧試験することを義務づけられていて、昇圧ポンプを接続した耐圧試験装置で試験されている。
【0003】
従来の消防用ホースの耐圧試験方法としては、所定個所に設置されている消防用ホースを取り出して、その一端を上記した耐圧試験装置の圧力供給口に接続するとともに、他端に盲蓋を接続して所定の水圧を負荷して耐圧試験をしていた。このように、消防用ホースの25mもの長さにわたって給水して充填し、0.7MPaといった耐圧力を負荷して行なっていた。
【0004】
しかし、新消防法では、消防用ホースの設置後の10年目と、その後3年ごとに、消防用ホースの端部接続金具部の耐圧試験をすることが義務づけられた。
【0005】
【先行関連文献】
そこで、本件について、先行関連文献を調べた。その結果、特開平8−21781号公報、特開平11−344410号公報が見つかった。
【0006】
しかし、特開平8−21781号公報は、1本目の消防用ホースに供給する多量の水を2本目からの消防用ホースに順次受け継がせながら、従来のように多量の水を要することなく、複数本の消防用ホースの耐圧試験を行なうことが提案されている。しかし、25mもの長い消防用ホースの全長にわったて給水して耐圧試験するものであって、上記した従来の消防用ホースの耐圧試験のものであった。
【0007】
【発明が解決するための課題】
一方、特開平11−344410号公報では、消防用ホースの長さに関係なく、消防用ホースの端部に封止部材を挿入して端部に封止管部を形成し、この封止管部に加圧水を供給して耐圧試験することが提案されている。これは、新消防法のものであるが、ホースの口径に対応して封止部材を形成する必要があり、かつその水密構造が簡単なものでなく、その取り付けに手間がかかるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、ビルディング等の建物に設置される消防用ホースの耐圧試験方法であって、所定の水圧に手動ポンプで負荷できるようにした耐圧試験装置本体に消防用ホースの両側の端部接続金具を着脱可能に一対のホース接続金具を配設して試験しようとする消防用ホースを水密的に接続するとともに、この消防用ホースの上記端部接続金具に接続した消防用ホースのフレキシブルホースの両端部を水密的にクランプ金具でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体の手動ポンプで上記消防用ホースの両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をすることを特徴とする消防用ホースの耐圧試験方法を提供するにある。
【0009】
【発明の実施の態様】
本発明の消防用ホースの耐圧試験方法は、ビルディング等の建物に設置される消防用ホースの耐圧試験方法であって、所定の水圧に手動ポンプで負荷できるようにした耐圧試験装置本体に消防用ホースの両側の端部接続金具を着脱可能に一対のホース接続金具を配設して試験しようとする消防用ホースを水密的に接続するとともに、この消防用ホースの上記端部接続金具に接続した消防用ホースのフレキシブルホースの両端部を水密的にクランプ金具でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体の手動ポンプで上記消防用ホースの両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をすることを特徴としている。
【0010】
消防用ホース1の耐圧試験装置2は、図1のようにビルディングの防火装置の各階に設置される消火栓箱3に内設される消防用ホース1やその防火用送水管4の法定の耐圧試験が行なえるようにするものであって、図1〜図3のようにできるだけ軽量にアルミニューム材や樹脂材等で成形した給水タンクを兼ねた耐圧試験装置本体5の正面に65Aのホース接続金具6、7をこれらの中心部が同一水平線上となるように配管接続し、消防用ホース1の両側の端部接続金具8をそれぞれ着脱自在に接続できるようにしている。消防用ホース1が40Aや50Aの場合には、これらに対応したアタッチメント等を装着して接続することができる。
【0011】
また、上記耐圧試験装置本体5の上面には、図2、図3のように手動ポンプ9を配設していて、圧力設定器10を介して0.7MPaや1.5MPaといった所定の耐圧力に加圧して、その給水管11を上記したホース接続金具6、7の接続管12に接続し、操作ハンドル13の操作によって所要の圧力に加圧給水できるようにしている。14は圧力計、15は戻り用配管、16は給水用バルブ、17は戻り用バルブ、18はエアー抜き用バルブ、19はタンク部の上部に設けた漏水回収用開口、20は搬送用把手である。
【0012】
そして、図1のように耐圧試験しょうとする消防用ホース1のフレキシブルホース21の端部から10〜20cm位の位置をクランプするために、図4(a)、(b)のようなクランプ金具22を設けて、消防用ホース1のフレキシブルホース21の両端部をそれぞれクランプして閉塞状態とするようにしている。
【0013】
クランプ金具22は、図4(a)、(b)のように上下のクランプ材23、24の一端部側をピン等の軸支具25を介して枢着し、他端部側を搖動可能に開閉自在に形成して、蝶ねじやレバー等の締付具26を介して締めつけて保持できるようにしている。
【0014】
上記した上下のクランプ材23、24は、図4(b)のように断面U字状のチャンネル材を組み合わせて凹部27、28、凸部29、30を設けた断面形状とし、これらの凹部27、28にゴム材や不織布材等の軟質材31を配設して消防用ホース1のフレキシブルホース21の端部を傷めることなく、凸部29、30にジグザグ状に食い込ませるようにして水密的に挟着して、端部接続金具8部の耐圧試験を行なえるようにしている。
【0015】
クランプ金具22は、上記のような構造にステンレススチール等の鉄鋼材、アルミニューム材等の軽金属材、FRPやエンジニアプラスチックス材で一体的に形成することができ、また両端部をこれらの材質の別部材を接合して形成することもでき、携帯のために軽量なアルミニューム材等の軽金属材、FRPやエンジニアプラスチックス材で形成するのが好ましい。
【0016】
上記した圧力設圧器10は、リリーフ弁等の圧力設定弁で、手動ポンプ9からの吐出圧を0.7MPaや1.5MPa等の所定の圧力値に設定できるようにしている。手動ポンプ9としては、3.0〜4.0MPaの出力のものを使用することができる。
【0017】
なお、上記装置は、消防用ホースの耐圧試験について説明したが、上記した圧力設定器を介して図1のような建物の防火用送水管に接続して耐圧試験を行なえるように使用することもできる。
【0018】
【実施例】
図1以下は、本発明の一実施例を示すもので、たとえば耐圧試験装置本体5部を幅200mm、高さ200mm、長さ400mmの大きさにアルミニューム板を接合して成形していて、図1のようにこの耐圧試験装置2をビルディングの所要階の消火栓箱3部に搬送し、試験しようとする消防用ホース1の両端部を開いたクランプ金具22にそれぞれ挿入してクランプ金具22をそれぞれ閉じ、消防用ホース1の両端部の100mmの長さをそれぞれ水密的に閉塞状態とする。
【0019】
ついで、上記した消防用ホース1の両端部の端部接続金具8を図1のように耐圧試験装置本体3のホース接続金具6、7にそれぞれ挿入して水密的に接続し、給水用バルブ16、戻り用バルブ17を閉じ、エアー抜き用バルブ18をやや開く。
【0020】
そして、圧力設定器10の圧力設定を0.7MPaに設定して、操作ハンドル13を上下して手動ポンプ9を駆動し、エアー抜き用バルブ18で空気抜きができたら閉じ、所定の耐圧に加圧して耐圧試験を行なうものである。
【0021】
このようにして耐圧試験が終わると、戻り用バルブ17をゆっくりと開いて圧抜きし、耐圧試験装置本体3を図3の矢印方向に傾倒し、加圧充填した水を給水タンク兼用の耐圧試験装置本体3に戻す。移し終わったら、消防用ホース1をホース接続金具6、7から取り外して、クランプ金具22を解除して元通りに収納し、他の場所に移動して同様にして消防用ホース1の耐圧試験を行なっていくものである。
【0022】
このように消防用ホースをその両端部をクランプ金具でクランプして閉塞状態として耐圧試験が行なえるので、装置が簡素となって安価に製造でき、また給水量が少なくて、スペースも少なくて、手間もかからずに迅速に作業を行なうことができる。
【0023】
特に、上記のように一度で消防用ホースの両端部の耐圧試験が行なえるため、試験時間の短縮化もはかれるものであるとともに、左右の両端部を同一の水平線上の高さとしているので同一の圧力を負荷でき、精度のよい耐圧試験が行なえる。
【0024】
また、クランプ金具として、その一端側を枢着して他端側を開閉して、消防用ホースの端部を挿入して締着するようにしたので、消防用ホースの端部を容易に閉塞できる。さらに、軟質材を介してクランプするので、消防用ホースを傷めずに耐圧試験を行なうことができる。またさらに、クランプ金具に凹部、凸部を配置して消防用ホースにジグザグ状に食い込ませるようにしてクランプするので、フレキシブルホースを確実に閉塞状態にできて水密性を高めることができる。
【0025】
また特に、耐圧試験装置本体から給水でき、また戻り用バルブを介して圧抜きできて回収できるので、給水を繰り返し利用して耐圧試験できて、給水補給の手間が省けるものである。さらに、給水タンク部の上部に漏水回収用開口を設けているので、耐圧試験装置本体を傾倒したときに漏れ出した水を耐圧試験装置本体内に回収できて好ましい。
【0026】
上記のように消防用ホースの耐圧試験では、給水タンクを兼ねる耐圧試験装置本体のタンク容量は1000ccで十分であるが、上記実施例のように5〜10リットル位の容量としておけば防火用送水管の耐圧試験をも兼ねて行えるようでき、また小型で、軽量なので、持ち運びが容易なものである。特に、タンク部、その他の部品をアルミニュウムやプラスチックの軽材料としておけば、一層軽量で、持ち運びが容易なものである。
【0027】
また、上記したような小容量の給水や加圧状態なので、手動ポンプで十分に可能であり、電源や発電機が不要となって、安価で容易に取り扱えて好ましいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明にあっては、装置が小型で簡素であって安価に製造でき、搬送も容易であり、また給水量が少なく、スペースも少なくて手間もかからずに消防用ホースの耐圧試験を行なうことができる。また、一度で消防用ホースの両端部の耐圧試験が行なえるため、試験時間の短縮化もはかれる。
【0029】
また、クランプ金具を上クランプ材と下クランプ材とで構成して、これらの対向面側にチャンネル状の係止部を嵌合可能に対向して設けるとともに、これらの係止部の凹部にゴム等の軟質材を装着し、係止部の凸部で凹部の軟質材に押圧して消防用ホースのフレキシブルホースの端部をクランプして閉塞状態することによって、消防用ホースを傷めずに容易にクランプできて耐圧試験を行なうことができる。
【0030】
そしてまた、クランプ金具の上クランプ材と下クランプ材とをこれらの一端側で枢着し、上クランプ材の他端部を上下動可能として上クランプ材と下クランプ材との間に消防用ホースの端部を挿入して消防用ホースのフレキシブルホースの端部を係止部の凸部で凹部の軟質材に押圧してクランプして閉塞状態とすることによって、一層容易にクランプできて耐圧試験を行なうことができる。
【0031】
さらに、耐圧試験装置本体に給水のための給水タンクを配設して手動ポンプで試験しようとする消防用ホースの両端部に所定の圧力水を供給できるように配設するとともに、上記給水タンクを配設した耐圧試験装置本体を傾倒して消防用ホースの両端部に供給した供給水を耐圧試験装置本体の給水タンクに回収して再利用することによって、給水を繰り返し利用して耐圧試験できて、給水補給の手間が省けるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明用図、
【図2】同上の耐圧試験装置本体部の一部省略した平面図、
【図3】同上の側面図、
【図4】同上のクランプ部の正面図(a)と側断面図(b)。
【符号の説明】
1…消防用ホース 2…耐圧試験装置 5…耐圧試験装置本体
6、7…ホース接続金具 8…端部接続金具 9…手動ポンプ
21…フレキシブルホース 22…クランプ金具 23…上クランプ材
24…下クランプ材 31…軟質材
Claims (4)
- ビルディング等の建物に設置される消防用ホースの耐圧試験方法であって、
所定の水圧に手動ポンプで負荷できるようにした耐圧試験装置本体に消防用ホースの両側の端部接続金具を着脱可能に一対のホース接続金具を配設して試験しようとする消防用ホースを水密的に接続するとともに、この消防用ホースの上記端部接続金具に接続した消防用ホースのフレキシブルホースの両端部を水密的にクランプ金具でそれぞれクランプして閉塞状態とし、耐圧試験装置本体の手動ポンプで上記消防用ホースの両端部分に所定の圧力を負荷して耐圧試験をすることを特徴とする消防用ホースの耐圧試験方法。 - クランプ金具を上クランプ材と下クランプ材とで構成して、これらの対向面側にチャンネル状の係止部を嵌合可能に対向して設けるとともに、これらの係止部の凹部にゴム等の軟質材を装着し、係止部の凸部を凹部の軟質材側に押圧して消防用ホースのフレキシブルホースの端部をクランプして閉塞状態とする請求項1に記載の消防用ホースの耐圧試験方法。
- クランプ金具の上クランプ材と下クランプ材とをこれらの一端側で枢着し、上クランプ材の他端部を上下動可能として上クランプ材と下クランプ材との間に消防用ホースの端部を挿入して係止部の凸部を凹部の軟質材に押圧して消防用ホースのフレキシブルホースの端部をクランプして閉塞状態とする請求項2に記載の消防用ホースの耐圧試験方法。
- 耐圧試験装置本体に給水のための給水タンクを配設して手動ポンプで試験しようとする消防用ホースの両端部に所定の圧力水を供給できるように配設するとともに、上記給水タンクを配設した耐圧試験装置本体を傾倒して消防用ホースの両端部に供給した供給水を耐圧試験装置本体の給水タンクに回収して再利用する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の消防用ホースの耐圧試験方法
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KR100879620B1 (ko) | 2008-10-13 | 2009-01-21 | 공준식 | 소방호스 내압 시험장치 |
KR100959791B1 (ko) | 2009-11-16 | 2010-05-28 | 주식회사 화성방재 | 소방호스 단말부 내압시험기 |
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2002
- 2002-10-11 JP JP2002299405A patent/JP2004132898A/ja active Pending
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