JP2004129301A - 高周波フィルター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力端子14より出力端子15に至る伝送線路に前記誘電体同軸共振器13の短絡端側が接地され、入出力の結合コンデンサ16及び17によって入出力端子14、15に結合させている。誘電体共振器13と入出力のコンデンサ16及び17に跨って有極化のためのバイパス回路をインダクタ18にて構成している。また、誘電体同軸共振器13の開放端22には19はスイッチング素子19が並列接続されている。制御端子26を電気的にオープンにして、スイッチング素子19をOFFとすることで、誘電体同軸共振器13の開放端22おける共振周波数を上げることができる。
【選択図】図3
Description
以下本発明の第1の参考例の高周波フィルターについて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の参考例における高周波フィルターの回路構成図を示すものである。図1において、1は4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される誘電体同軸共振器で入力端子2より出力端子3に至る伝送線路に前記誘電体同軸共振器1の短絡端側が接地され、入出力の結合コンデンサ4及び5によって入出力端子2、3に結合させている。誘電体同軸共振器1と入出力のコンデンサ4及び5に跨って有極化のためのバイパス回路をインダクタ6にて構成している。8は一端が接地されている可変容量素子で直流電圧阻止のための結合コンデンサ7を介して誘電体同軸共振器1の開放端9に接続されている。可変容量素子8と結合コンデンサ7との接続点にはチョークコイル10及びバイパスコンデンサ11を介して12の制御端子より外部電圧を与えて制御できるようにしている。ここで、高周波フィルターにおける結合コンデンサ4及び5、7は高周波帯では数ピコファラッド程度でよいが、低損失、高減衰量のためには無負荷Qが高いことが望まれる。よって、結合コンデンサには、チップコンデンサはもとより誘電体基板上に銀などを印刷、焼成して作ったパターンによるコンデンサ等が用いられる。また、有極化のためのインダクタ6も数ナノヘンリ程度でよいが、低損失高減衰量のためには無負荷Qが高いことが望まれ空心コイルはもとより基板上にマイクロストリップラインを用いたパターンインダクタ等が用いられる。可変容量素子8には、一般的にバラクタダイオードが用いられ、できるだけ容量値と直列抵抗成分が小さく、容量変化比が大きいものが望ましい。
以下本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第1の実施形態における高周波フィルターの回路構成図を示すものである。図3において、13は4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される誘電体同軸共振器で入力端子14より出力端子15に至る伝送線路に前記誘電体同軸共振器13の短絡端側が接地され、入出力の結合コンデンサ16及び17によって入出力端子14、15に結合させている。誘電体共振器13と入出力のコンデンサ16及び17に跨って有極化のためのバイパス回路をインダクタ18にて構成している。19はスイッチング素子で、直列電圧阻止のための結合コンデンサ20と高周波的に接地するためのコンデンサ21の直列接続により周波数シフト回路を構成し、誘電体同軸共振器13の開放端22に並列接続されている。スイッチング素子19と接地用コンデンサ21との接続点にはバイアス電圧を与えられるように抵抗23、24が備えられ25のバイアス端子によりバイアス電圧を与えられるようになっている。スイッチング素子19と結合コンデンサ20との接続点には制御端子26よりバイパスコンデンサ27及びチョークコイル28を介してバンドを切り換えるためのシフト電圧を与えて制御できるようにしている。ここで、高周波フィルターにおける結合コンデンサ16及び17、18、20とインダクタ18は第1の実施例と同じものが用いられる。スイッチング素子19についてはスイッチングダイオードやPINダイオード等のダイオード類はもとよりトランジスタ等が用いられる。
以下本発明の第2の参考例について図面を参照しながら説明する。図5は本発明の第2の参考例を示す高周波フィルターの回路構成図である。図5において、29は4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される誘電体同軸共振器で、入力端子30より出力端子31に至る伝送線路に接地され、入出力の結合コンデンサ32及び33により結合されている。誘電体同軸共振器29と入出力のコンデンサ32及び33に跨って有極化のためのバイパス回路をインダクタ34にて構成している。35は一端が接地されている可変容量素子で、直流電圧阻止のための結合コンデンサ36との直列接続により周波数可変回路を構成し、誘電体同軸共振器29の開放端37に並列に接続されている。可変容量素子35と結合コンデンサ36との接続点にはチョークコイル38及びバイパスコンデンサ39を介して40の第1の制御端子より外部印加電圧を与えて制御できるようにしている。また、41はスイッチング素子で、直流電圧阻止のための結合コンデンサ42と高周波の接地用コンデンサ43の直列接続で周波数シフト回路を構成し、誘電体同軸共振器29の開放端37に並列に接続されている。スイッチング素子41と接地用のコンデンサ43の接続点にはバイアス端子44より抵抗45及び46を介してバイアス電圧を与えられるようになっている。スイッチング素子41と結合コンデンサ42の接続点には47の第2の制御端子より48のチョークコイル及び49のバイパスコンデンサを介してバンドを切り換えるためのシフト電圧を与えて制御できるようにしている。ここで、高周波フィルターにおける各素子については第1の参考例及び第1の実施例の通りである。
以下本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。図7は本発明の第2の実施形態における高周波フィルターの回路構成図を示すものである。図4において、63、64は4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される誘電体同軸共振器で入力端子60より出力端子61に至る伝送線路に前記誘電体同軸共振器63、64が接地され、入力側の結合インダクタ67及び出力側の結合コンデンサ69によって入出力端子60、61に結合させている。誘電体同軸共振器63、64は段間結合コンデンサ68により縦続接続されている。誘電体同軸共振器63、64と結合インダクタ67及び段間結合コンデンサ68に跨って有極化のためのバイパス回路をコンデンサ70にて構成している。65、66はスイッチング素子で、直列電圧阻止を行いかつ高周波的に接地するためのコンデンサ71、72と直列回路を構成し、誘電体同軸共振器63、64の開放端に接続されている。スイッチング素子65、66とコンデンサ71、72との接続点にはバイアス電圧を与えられるようにインダクタ73、74とコンデンサ75、76の並列接続による高周波チョーク回路と、抵抗77、78及びバイパスコンデンサ79が備えられ62の制御端子よりバイアス電圧を与えられるようになっている。ここで、高周波フィルターにおけるコンデンサ68、69、70、71及び72とインダクタ67は第1の参考例と同じものが用いられる。スイッチング素子65、66については本実施例ではPINダイオードが用いられている。
2 入力端子
3 出力端子
4 結合コンデンサ
5 結合コンデンサ
6 インダクタ
7 結合コンデンサ
8 可変容量素子
9 開放端
10 チョークコイル
11 バイパスコンデンサ
12 制御端子
Claims (3)
- 入力端子と出力端子と制御端子と共振素子とインピーダンス可変素子と、前記共振素子の一端に電気的に接続された少なくとも2個の結合素子と、前記少なくとも2個の結合素子に跨るバイパス結合回路を具備し、前記バイパス回路の一端が前記入力端子と他端が前記出力端子と電気的に接続されるとともに、前記共振素子と前記インピーダンス可変素子を電気的もしくは磁気的に接続し、前記入出力端子間の通過帯域内に減衰極をもたせるとともに、通過帯域と減衰極の周波数が同期して制御され、前記インピーダンス素子の抵抗値を最大化するために前記制御端子を電気的にオープンにして、前記入出力端子間の周波数特性を制御することを特徴とする高周波フィルター。
- 入力端子と出力端子と制御端子と共振素子とインピーダンス可変素子を具備し、前記共振素子と前記インピーダンス可変素子を電気的もしくは磁気的接続し、前記制御素子に制御信号を印加すると共に、かつ、前記インピーダンス素子の抵抗値を最大化するために前記制御端子を電気的にオープンにして、前記入出力端子間の周波数特性を制御することを特徴とする高周波フィルター。
- 前記入出力端子間に減衰極を有することを特徴とする請求項2記載の高周波フィルター。
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