JP2004115163A - エレベータドアおよびエレベータドアの改装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】損傷やリニューアル等に応じるドアの改装を容易に能率よく、低コストで行なうことができるエレベータドアおよびエレベータドアの改装方法を提供する。
【解決手段】エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口2を開閉するドアパネル本体11と、このドアパネル本体11の表面に脱着可能に設けられた表面パネル12とを備え、ドアパネル本体11には、縁部に目地を兼ねるパネル受け15が設けられいるとともに、表面の一部に嵌合溝17が形成され、表面パネル12には前記嵌合溝17に対応する嵌合突起18が設けられ、表面パネル12の縁部がパネル受け15により脱着可能に係止され、かつ嵌合突起18が嵌合溝17に脱着可能に嵌合されている。
【選択図】 図2
【解決手段】エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口2を開閉するドアパネル本体11と、このドアパネル本体11の表面に脱着可能に設けられた表面パネル12とを備え、ドアパネル本体11には、縁部に目地を兼ねるパネル受け15が設けられいるとともに、表面の一部に嵌合溝17が形成され、表面パネル12には前記嵌合溝17に対応する嵌合突起18が設けられ、表面パネル12の縁部がパネル受け15により脱着可能に係止され、かつ嵌合突起18が嵌合溝17に脱着可能に嵌合されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するエレベータドアおよびエレベータドアの改装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの乗り場側出入口およびかご側出入口にはその開閉用のエレベータドアがそれぞれ設けられている。
【0003】
エレベータドアは乗客や手荷物等と触れる機会が多く、このためその表面に細かい傷等が付き、美観が次第に低下してくる。このためその改装が求められるが、このような場合、従来においては、そのドアの全体を新規のドアと交換するようにしている。
【0004】
また、建屋のリニューアル等に際しては、外観的に目立つエレベータドアを別意匠に改装することが多いが、このような場合においても、従来ではドアの全体を新規のドアと交換するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドアの全体を交換するとなると、まず既存のドアを出入口から取り外し、この後、新規のドアを出入口に組み付け、かつ各種の調整を施さ必要があり、このため多大な労力と時間を要し、能率が低下するばかりでなく、エレベータの停止時間が長引いてエレベータの利用者に多大な迷惑を掛けてしまう結果となる。
【0006】
また、新規の高重量のドアを搬入し、交換後の古いドアを搬出しなければならないから、その搬入や輸送等の労力やコストも嵩んでしまう。さらにドアの全体を出入口から取り外し、その出入口に新規のドアを組み付ける関係から、昇降路内への部品や作業員の落下の危険も伴い、したがってその安全対策を予め施さなければならなくな、より一層作業能率が低下してしまう。
【0007】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、損傷やリニューアル等に応じるドアの改装を容易に能率よく、低コストで行なうことができるエレベータドアおよびエレベータドアの改装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体と、このドアパネル本体の表面に脱着可能に設けられた表面パネルとを備えることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、前記ドアパネル本体の縁部には目地を兼ねるパネル受けが設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、前記ドアパネル本体には、縁部に目地を兼ねるパネル受けが設けられているとともに表面の一部に嵌合溝が形成され、前記表面パネルには前記嵌合溝に対応する嵌合突起が設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止され、かつ前記嵌合突起が前記嵌合溝に脱着可能に嵌合されていることを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、前記ドアパネル本体の戸当り側の側面には戸当り目地が設けられ、この戸当り目地が前記パネル受けの一つとして機能していることを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明は、前記ドアパネル本体と表面パネルとの間にクッション材が設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体を備え、このドアパネル本体の表面には表面パネルが脱着可能に設けられており、ドア改装時にはその表面パネルを取り外して新規の表面パネルと交換することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1にはエレベータホールの外観図を示してあり、エレベータホールの壁面には三方枠1が設けられ、この三方枠1によりエレベータ出入口2が構成されている。そしてこの出入口2にその開閉用のエレベータドア3が設けられ、また出入口2の側方部に操作盤4が設けられ、この操作盤4にかご呼び登録ボタン5や表示部6が設けられている。
【0015】
この例のエレベータドア3は、一対のドアパネル10を備え、これらドアパネル10が敷居7に沿って互いに逆方向に移動して出入口2を開閉する両開き式構造となっている。図1の状態は、出入口2が閉塞された戸閉状態にあり、この戸閉状態から両ドアパネル10が三方枠1の両側外方の戸袋部に向かって移動することにより出入口2が開放される。
【0016】
各ドアパネル10は、図2および図3に示すように、ドアパネル本体11と、このドアパネル本体11のエレベータホール側を向く表面に脱着可能に設けられた表面パネル12とで構成されている。
【0017】
ドアパネル本体11の表面の上縁部と戸袋側の一側縁部にはそれぞれ目地を兼ねる断面L状のパネル受け15,16が取り付けられ、これらパネル受け15,16の内側に前記表面パネル12の上縁部と一側縁部が差し込まれている。
【0018】
ドアパネル本体11の表面の下部にはその左右方向に延びる断面L状をなす嵌合溝17が形成され、また表面パネル12の裏面には前記嵌合溝17に対応する断面L状の嵌合突起18が突出形成され、この嵌合突起18が前記嵌合溝17内にスライド可能に差し込まれている。
【0019】
嵌合溝17はドアパネル本体11の戸当り側の側面に通じており、前記表面パネル12はドアパネル本体11の戸当り側からその上縁部を前記パネル受け15の内側に差し込むとともに前記嵌合突起18を前記嵌合溝17内に差し込み、この状態で表面パネル12を戸当り側の反対方向つまり戸袋部側にスライドし、その先端側の表面パネル12の側縁を前記受けパネル16の内側に差し込むことにより、ドアパネル本体11に取り付けられている。
【0020】
この表面パネル12とパネル本体11の表面との間にはゴム等の弾性体からなるシート状のクッション材20が設けられ、このクッション材20を介して表面パネル12がドアパネル本体11の表面に弾性的に密着してそのがたつきや振動が抑えられている。このクッション材20は、表面パネル12の裏面あるいはドアパネル本体11の表面に予め接着剤等により貼り付けておくことが好ましい。
【0021】
表面パネル12の戸当り側の側縁にはその裏面側にほぼ直角に折曲する側板12aが一体に形成され、この側板12aがドアパネル本体11の戸当り側の側面に突き当てられている。
【0022】
ドアパネル本体11の戸当り側の側面には、前記側板12aを挟み込むように戸当り目地21が設けられ、この戸当り目地21が複数のビス22(1本のみ図示)によりドアパネル本体11に固定されている。
【0023】
一方のドアパネル本体11に設けられた戸当り目地21と他方のドアパネル本体11に設けられた戸当り目地21は、図3に示すように戸閉状態のもとでほぼ互いに接触するように突き当てられる。
【0024】
各戸当り目地21は、表面にドアパネル本体11の表面側に延びる延出片21aを有し、この延出片21aにより表面パネル12の戸当り側の側縁が係止されている。
【0025】
前記ビス22は戸当り目地21の外面から前記側板12aを貫通してドアパネル本体11に螺挿され、このビス22の締め付けにより表面パネル12および戸当り目地21がドアパネル本体11に対して締結固定されている。
【0026】
このようなエレベータドアにおいて、使用期間の経過に伴い、表面パネル12の表面に傷が付いたり建屋のリニューアル等のためにドアを改装する必要が生じたときには、まずビス22を抜き取り、戸当り目地21をドアパネル本体11から取り外す。そして表面パネル12をドアパネル本体11の戸当り側外方に引張ってそのドアパネル本体11の表面から表面パネル12を引き抜く。
【0027】
次に、その引き抜いた表面パネル12に換えて新規の表面パネル12をドアパネル本体11の表面に差し込む。すなわち、ドアパネル本体11の戸当り側から表面パネル12の上縁部をパネル受け15の内側に差し込むとともに嵌合突起18をドアパネル本体11の嵌合溝17内に差し込み、この状態で表面パネル12を戸当り側の反対方向の戸袋側にスライドし、その先端側の表面パネル12の側縁を受けパネル16の内側に差し込むとともに側板12aをドアパネル本体11の戸当り側の側面に突き当てる。
【0028】
この後、前記側板12aの外面に戸当り目地21を突き当て、この戸当り目地21から前記側板12aを貫通してドアパネル本体11にビス22を螺挿し、このビス22の締め付けにより表面パネル12および戸当り目地21をドアパネル本体11に固定し、この戸当り目地21の延出片21aで表面パネル12の戸当り側の側縁を係止する。
【0029】
このように、既存の表面パネル12を新規の表面パネル12に交換することにより、パネル本体11をそのまま継続使用してドアを改装することができる。表面パネル12はドアパネル本体11に脱着可能に設けられているが、その表面にはビス等の固定用の部材が何ら露出することがなく、このためその取り付け後における表面パネル12の外観を良好に保つことができる。
【0030】
また、表面パネル12のみを交換し、ドアパネル本体11はそのまま継続して使用することができるから、ドアパネル本体11が無駄にならず、コスト的に有利となるばかりでなく、そのドアパネル本体11のエレベータ出入口2に対する取り外しや再取り付け、ならびに再取り付け時の調整等の各作業がすべて不要となり、単にドアパネル本体11に対する表面パネル12の脱着作業のみでよく、このため容易に能率よくかつ短時間で改装作業を終了することができ、エレベータの停止時間を必要最少限に短縮でき、また昇降路内への部品の落下や作業員の落下を避けて安全に作業をすることができる。
【0031】
さらに、作業現場に新規の高重量のドアを搬入したり、交換後の古い高重量のドアを搬出するような必要がなく、単に軽量な表面パネル12のみを搬入し、古い表面パネル12のみを搬出すればよく、このためその搬入や輸送等の労力やコストを大幅に軽減できる。
【0032】
前記実施形態においては、ドアパネル本体11の表面下部に嵌合溝17を形成するとともに、表面パネル12の裏面下部にその嵌合溝17に対応する嵌合突起18を設け、この嵌合突起18を前記嵌合溝17内に嵌合させるようにしたが、これら嵌合溝17および嵌合突起18に替えて、図4に第2の実施形態として示すように、ドアパネル本体11の表面の下縁部に目地を兼ねる断面L状のパネル受け24を取り付け、このパネル受け24の内側に表面パネル12の下縁部をスライド可能に差し込んで表面パネル12をドアパネル本体11の表面に取り付けるようにしてもよい。
【0033】
また、前記実施形態においては、ドアパネル本体11の戸当り側の側面に戸当り目地21を設け、この戸当り目地21と共にビス22で表面パネル12の側板12aをドアパネル本体11の戸当り側の側面に固定するようにしたが、図5に第3の実施形態として示すように、戸当り目地を用いない目地なしドアとして構成することも可能である。
【0034】
この場合、表面パネル12の戸当り側の縁部はドアパネル本体11の戸当り側の縁部を取り囲むコ字状とし、そのドアパネル本体11の裏面側に延びる背面板12cの外面からドアパネル本体11にビス26を螺挿し、このビス26で表面パネル12をドアパネル本体11に固定するように構成する。これにより、ビス26が表面パネル12の表面側に露出せず、ドアを表面側から見たときの外観がすっきりし、美観を良好に保つことができる。
【0035】
前記各実施形態においては、両開き式のドアを対象として説明したが、図6に第4の実施形態として示すように、2枚のドアパネル10a,10bが戸閉状態からそれぞれ戸袋側の同一方向に移動して戸開状態となる片開き式のドア、あるいは図示しないが3枚のドアパネルが戸閉状態からそれぞれ戸袋側の同一方向に移動して戸開状態となる片開き式のドア、さらには1枚のドアが単独で戸閉状態から戸袋側に移動して戸開状態となる片開き式のドアにおいてもこの発明を同様に適用することが可能である。
【0036】
また、この発明は、エレベータの乗り場側出入口に設けるエレベータドアに適用する場合に限らず、かご側出入口に設けるエレベータドアにおいても同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、損傷やリニューアル等に応じるドアの改装時にその改装作業を容易に能率よく、低コストで行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るエレベータドアの外観図。
【図2】そのエレベータドアの縦断面図。
【図3】そのエレベータドアの横断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るエレベータドアの縦断面図。
【図5】この発明の第3の実施形態に係るエレベータドアの横断面図。
【図6】この発明の第4の実施形態に係るエレベータドアの横断面図。
【符号の説明】
1…三方枠
2…出入口
3…エレベータドア
10…ドアパネル
11…ドアパネル本体
12…表面パネル
12a…側板
15,16…パネル受け
17…嵌合溝
18…嵌合突起
20…クッション材
21…戸当り目地
24…パネル受け
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するエレベータドアおよびエレベータドアの改装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの乗り場側出入口およびかご側出入口にはその開閉用のエレベータドアがそれぞれ設けられている。
【0003】
エレベータドアは乗客や手荷物等と触れる機会が多く、このためその表面に細かい傷等が付き、美観が次第に低下してくる。このためその改装が求められるが、このような場合、従来においては、そのドアの全体を新規のドアと交換するようにしている。
【0004】
また、建屋のリニューアル等に際しては、外観的に目立つエレベータドアを別意匠に改装することが多いが、このような場合においても、従来ではドアの全体を新規のドアと交換するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドアの全体を交換するとなると、まず既存のドアを出入口から取り外し、この後、新規のドアを出入口に組み付け、かつ各種の調整を施さ必要があり、このため多大な労力と時間を要し、能率が低下するばかりでなく、エレベータの停止時間が長引いてエレベータの利用者に多大な迷惑を掛けてしまう結果となる。
【0006】
また、新規の高重量のドアを搬入し、交換後の古いドアを搬出しなければならないから、その搬入や輸送等の労力やコストも嵩んでしまう。さらにドアの全体を出入口から取り外し、その出入口に新規のドアを組み付ける関係から、昇降路内への部品や作業員の落下の危険も伴い、したがってその安全対策を予め施さなければならなくな、より一層作業能率が低下してしまう。
【0007】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、損傷やリニューアル等に応じるドアの改装を容易に能率よく、低コストで行なうことができるエレベータドアおよびエレベータドアの改装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体と、このドアパネル本体の表面に脱着可能に設けられた表面パネルとを備えることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、前記ドアパネル本体の縁部には目地を兼ねるパネル受けが設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、前記ドアパネル本体には、縁部に目地を兼ねるパネル受けが設けられているとともに表面の一部に嵌合溝が形成され、前記表面パネルには前記嵌合溝に対応する嵌合突起が設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止され、かつ前記嵌合突起が前記嵌合溝に脱着可能に嵌合されていることを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、前記ドアパネル本体の戸当り側の側面には戸当り目地が設けられ、この戸当り目地が前記パネル受けの一つとして機能していることを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明は、前記ドアパネル本体と表面パネルとの間にクッション材が設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明は、エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体を備え、このドアパネル本体の表面には表面パネルが脱着可能に設けられており、ドア改装時にはその表面パネルを取り外して新規の表面パネルと交換することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1にはエレベータホールの外観図を示してあり、エレベータホールの壁面には三方枠1が設けられ、この三方枠1によりエレベータ出入口2が構成されている。そしてこの出入口2にその開閉用のエレベータドア3が設けられ、また出入口2の側方部に操作盤4が設けられ、この操作盤4にかご呼び登録ボタン5や表示部6が設けられている。
【0015】
この例のエレベータドア3は、一対のドアパネル10を備え、これらドアパネル10が敷居7に沿って互いに逆方向に移動して出入口2を開閉する両開き式構造となっている。図1の状態は、出入口2が閉塞された戸閉状態にあり、この戸閉状態から両ドアパネル10が三方枠1の両側外方の戸袋部に向かって移動することにより出入口2が開放される。
【0016】
各ドアパネル10は、図2および図3に示すように、ドアパネル本体11と、このドアパネル本体11のエレベータホール側を向く表面に脱着可能に設けられた表面パネル12とで構成されている。
【0017】
ドアパネル本体11の表面の上縁部と戸袋側の一側縁部にはそれぞれ目地を兼ねる断面L状のパネル受け15,16が取り付けられ、これらパネル受け15,16の内側に前記表面パネル12の上縁部と一側縁部が差し込まれている。
【0018】
ドアパネル本体11の表面の下部にはその左右方向に延びる断面L状をなす嵌合溝17が形成され、また表面パネル12の裏面には前記嵌合溝17に対応する断面L状の嵌合突起18が突出形成され、この嵌合突起18が前記嵌合溝17内にスライド可能に差し込まれている。
【0019】
嵌合溝17はドアパネル本体11の戸当り側の側面に通じており、前記表面パネル12はドアパネル本体11の戸当り側からその上縁部を前記パネル受け15の内側に差し込むとともに前記嵌合突起18を前記嵌合溝17内に差し込み、この状態で表面パネル12を戸当り側の反対方向つまり戸袋部側にスライドし、その先端側の表面パネル12の側縁を前記受けパネル16の内側に差し込むことにより、ドアパネル本体11に取り付けられている。
【0020】
この表面パネル12とパネル本体11の表面との間にはゴム等の弾性体からなるシート状のクッション材20が設けられ、このクッション材20を介して表面パネル12がドアパネル本体11の表面に弾性的に密着してそのがたつきや振動が抑えられている。このクッション材20は、表面パネル12の裏面あるいはドアパネル本体11の表面に予め接着剤等により貼り付けておくことが好ましい。
【0021】
表面パネル12の戸当り側の側縁にはその裏面側にほぼ直角に折曲する側板12aが一体に形成され、この側板12aがドアパネル本体11の戸当り側の側面に突き当てられている。
【0022】
ドアパネル本体11の戸当り側の側面には、前記側板12aを挟み込むように戸当り目地21が設けられ、この戸当り目地21が複数のビス22(1本のみ図示)によりドアパネル本体11に固定されている。
【0023】
一方のドアパネル本体11に設けられた戸当り目地21と他方のドアパネル本体11に設けられた戸当り目地21は、図3に示すように戸閉状態のもとでほぼ互いに接触するように突き当てられる。
【0024】
各戸当り目地21は、表面にドアパネル本体11の表面側に延びる延出片21aを有し、この延出片21aにより表面パネル12の戸当り側の側縁が係止されている。
【0025】
前記ビス22は戸当り目地21の外面から前記側板12aを貫通してドアパネル本体11に螺挿され、このビス22の締め付けにより表面パネル12および戸当り目地21がドアパネル本体11に対して締結固定されている。
【0026】
このようなエレベータドアにおいて、使用期間の経過に伴い、表面パネル12の表面に傷が付いたり建屋のリニューアル等のためにドアを改装する必要が生じたときには、まずビス22を抜き取り、戸当り目地21をドアパネル本体11から取り外す。そして表面パネル12をドアパネル本体11の戸当り側外方に引張ってそのドアパネル本体11の表面から表面パネル12を引き抜く。
【0027】
次に、その引き抜いた表面パネル12に換えて新規の表面パネル12をドアパネル本体11の表面に差し込む。すなわち、ドアパネル本体11の戸当り側から表面パネル12の上縁部をパネル受け15の内側に差し込むとともに嵌合突起18をドアパネル本体11の嵌合溝17内に差し込み、この状態で表面パネル12を戸当り側の反対方向の戸袋側にスライドし、その先端側の表面パネル12の側縁を受けパネル16の内側に差し込むとともに側板12aをドアパネル本体11の戸当り側の側面に突き当てる。
【0028】
この後、前記側板12aの外面に戸当り目地21を突き当て、この戸当り目地21から前記側板12aを貫通してドアパネル本体11にビス22を螺挿し、このビス22の締め付けにより表面パネル12および戸当り目地21をドアパネル本体11に固定し、この戸当り目地21の延出片21aで表面パネル12の戸当り側の側縁を係止する。
【0029】
このように、既存の表面パネル12を新規の表面パネル12に交換することにより、パネル本体11をそのまま継続使用してドアを改装することができる。表面パネル12はドアパネル本体11に脱着可能に設けられているが、その表面にはビス等の固定用の部材が何ら露出することがなく、このためその取り付け後における表面パネル12の外観を良好に保つことができる。
【0030】
また、表面パネル12のみを交換し、ドアパネル本体11はそのまま継続して使用することができるから、ドアパネル本体11が無駄にならず、コスト的に有利となるばかりでなく、そのドアパネル本体11のエレベータ出入口2に対する取り外しや再取り付け、ならびに再取り付け時の調整等の各作業がすべて不要となり、単にドアパネル本体11に対する表面パネル12の脱着作業のみでよく、このため容易に能率よくかつ短時間で改装作業を終了することができ、エレベータの停止時間を必要最少限に短縮でき、また昇降路内への部品の落下や作業員の落下を避けて安全に作業をすることができる。
【0031】
さらに、作業現場に新規の高重量のドアを搬入したり、交換後の古い高重量のドアを搬出するような必要がなく、単に軽量な表面パネル12のみを搬入し、古い表面パネル12のみを搬出すればよく、このためその搬入や輸送等の労力やコストを大幅に軽減できる。
【0032】
前記実施形態においては、ドアパネル本体11の表面下部に嵌合溝17を形成するとともに、表面パネル12の裏面下部にその嵌合溝17に対応する嵌合突起18を設け、この嵌合突起18を前記嵌合溝17内に嵌合させるようにしたが、これら嵌合溝17および嵌合突起18に替えて、図4に第2の実施形態として示すように、ドアパネル本体11の表面の下縁部に目地を兼ねる断面L状のパネル受け24を取り付け、このパネル受け24の内側に表面パネル12の下縁部をスライド可能に差し込んで表面パネル12をドアパネル本体11の表面に取り付けるようにしてもよい。
【0033】
また、前記実施形態においては、ドアパネル本体11の戸当り側の側面に戸当り目地21を設け、この戸当り目地21と共にビス22で表面パネル12の側板12aをドアパネル本体11の戸当り側の側面に固定するようにしたが、図5に第3の実施形態として示すように、戸当り目地を用いない目地なしドアとして構成することも可能である。
【0034】
この場合、表面パネル12の戸当り側の縁部はドアパネル本体11の戸当り側の縁部を取り囲むコ字状とし、そのドアパネル本体11の裏面側に延びる背面板12cの外面からドアパネル本体11にビス26を螺挿し、このビス26で表面パネル12をドアパネル本体11に固定するように構成する。これにより、ビス26が表面パネル12の表面側に露出せず、ドアを表面側から見たときの外観がすっきりし、美観を良好に保つことができる。
【0035】
前記各実施形態においては、両開き式のドアを対象として説明したが、図6に第4の実施形態として示すように、2枚のドアパネル10a,10bが戸閉状態からそれぞれ戸袋側の同一方向に移動して戸開状態となる片開き式のドア、あるいは図示しないが3枚のドアパネルが戸閉状態からそれぞれ戸袋側の同一方向に移動して戸開状態となる片開き式のドア、さらには1枚のドアが単独で戸閉状態から戸袋側に移動して戸開状態となる片開き式のドアにおいてもこの発明を同様に適用することが可能である。
【0036】
また、この発明は、エレベータの乗り場側出入口に設けるエレベータドアに適用する場合に限らず、かご側出入口に設けるエレベータドアにおいても同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、損傷やリニューアル等に応じるドアの改装時にその改装作業を容易に能率よく、低コストで行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るエレベータドアの外観図。
【図2】そのエレベータドアの縦断面図。
【図3】そのエレベータドアの横断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るエレベータドアの縦断面図。
【図5】この発明の第3の実施形態に係るエレベータドアの横断面図。
【図6】この発明の第4の実施形態に係るエレベータドアの横断面図。
【符号の説明】
1…三方枠
2…出入口
3…エレベータドア
10…ドアパネル
11…ドアパネル本体
12…表面パネル
12a…側板
15,16…パネル受け
17…嵌合溝
18…嵌合突起
20…クッション材
21…戸当り目地
24…パネル受け
Claims (6)
- エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体と、このドアパネル本体の表面に脱着可能に設けられた表面パネルとを備えることを特徴とするエレベータドア。
- 前記ドアパネル本体の縁部には目地を兼ねるパネル受けが設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータドア。
- 前記ドアパネル本体には、縁部に目地を兼ねるパネル受けが設けられているとともに表面の一部に嵌合溝が形成され、前記表面パネルには前記嵌合溝に対応する嵌合突起が設けられ、前記表面パネルの縁部が前記パネル受けにより脱着可能に係止され、かつ前記嵌合突起が前記嵌合溝に脱着可能に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータドア。
- 前記ドアパネル本体の戸当り側の側面には戸当り目地が設けられ、この戸当り目地が前記パネル受けの一つとして機能していることを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータドア。
- 前記ドアパネル本体と表面パネルとの間にはクッション材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータドア。
- エレベータの乗り場側出入口あるいはかご側出入口に設けられてその出入口を開閉するドアパネル本体を備え、このドアパネル本体の表面には表面パネルが脱着可能に設けられており、ドア改装時にはその表面パネルを取り外して新規の表面パネルと交換することを特徴とするエレベータドアの改装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278034A JP2004115163A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | エレベータドアおよびエレベータドアの改装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=32273459
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012512115A (ja) * | 2008-12-16 | 2012-05-31 | シク ユン、イル | エレベータードアのガラス板固定装置 |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002278034A patent/JP2004115163A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012512115A (ja) * | 2008-12-16 | 2012-05-31 | シク ユン、イル | エレベータードアのガラス板固定装置 |
CN102648143A (zh) * | 2008-12-16 | 2012-08-22 | 尹一植 | 用于使玻璃板固定于电梯门的装置 |
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