JP2004193393A - 複合発光素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上側を主光取り出し面2とした半導体発光素子3と、半導体発光素子3を搭載したサブマウント素子4と、半導体発光素子3の発光波長を他の波長に変換する蛍光物質を含有するとともに、サブマウント素子4の上に配置された半導体発光素子3の上面のみを覆って塗布されている樹脂部6とを有している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光透過性基板上に形成された半導体膜で構成される発光ダイオード、発光レーザーダイオード等の半導体発光素子と、この半導体発光素子の発光波長を他の波長に変換する蛍光物質を含有した樹脂部とを有する複合発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光波長を蛍光物質を用いて波長変換する技術は、かなり以前から広く知られている。例えば、ネオン管のガラスの内壁面に蛍光物質を塗布し、オレンジ色の発光を緑色光に変換したものや、GaAsの赤外光発光の発光ダイオードで、モールド樹脂内に蛍光物質を混ぜて、赤外光を緑色光に変換するものなどがよく知られている。最近では、青色発光のGaN系化合物半導体発光素子(GaN・LED素子)に蛍光物質を用いて白色に発光させる白色LEDランプが製品化されている。
【0003】
図2に示すように、従来のGaN系の白色複合発光素子70は、サブマウント素子71の上にGaN系の青色LED72をフリップチップ実装し、それを覆うようにYAG系の蛍光体73をスクリーン印刷した複合発光素子である。
【0004】
この白色複合発光素子70は、青色LED72のサファイア基板天面上の蛍光体73を研削して厚み(t1)を調整することにより白色の色度が制御される。例えば、この白色の色度座標(0.3,0.3)近傍での厚みt1は、t1<30μmとなる。一方、青色LED72の側面の蛍光体の厚み(t2)は、天面の蛍光体の厚み(t1)より厚くなっている。
【0005】
なお、このような発光素子として、例えば、特許文献1に示すものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−208822号公報(第2−7頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップの色度は、蛍光体73の厚みによって異なるため、図2に斜線で示す蛍光体73の外周部は黄色味がかった色になっている。すなわち、図2(B)のa方向から見ると青色発光の成分と蛍光物質によって波長変換された黄色の成分が混色して白く見えるが、b方向から見ると蛍光物質の層が厚くなるので黄色がかって見える。したがって、全体としての色度は黄緑方向にずれ、これを是正するためには天面の蛍光体73の厚みをt1よりさらに薄くする必要が生じる。この場合、蛍光体ペーストの濃度にも依存するが、天面の蛍光体厚みは20μm以下になる。そして、厚みが薄いので、厚みのばらつきが色度のばらつきに大きく影響するという問題がある。
【0008】
また、蛍光体73としては、一般にYAG系蛍光体が用いられている。サブマウント素子71の上に青色LED72を実装したままの青色複合発光素子と、その上を蛍光体ペーストで更に覆った白色複合発光素子70とでは、発光時の温度分布がかなり異なり、例えばIF=20mA通電時では、蛍光体ペーストで覆った方が、覆わない方よりも(温度分布の最大値で)約20℃弱ほど温度が高くなる。このとき最も温度が高い部分は、蛍光体ペーストの部分である。この原因は、蛍光体ペーストの放熱性が悪いことにも起因しているが、YAG系蛍光体の発光量子効率が28%と悪いことにも原因がある。
【0009】
すなわち、LEDチップの青色光を吸収して励起されたエネルギーは、光に変換される割合が28%で、残りが熱などになって放出されるためである。このように青色LEDの周囲を蛍光体で覆うことは、青色LEDの温度を上げてしまい、発光効率の低下や信頼性を悪くするという問題もある。
【0010】
そこで、本発明は、全体の温度上昇を抑え、チップの色度を均一化させる複合発光素子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の複合発光素子においては、蛍光物質を含有する樹脂部を、上面のみに塗布したものである。
【0012】
この発明によれば、全体の温度上昇を抑えながらチップの色度を均一化させる複合発光素子が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上側を主光取り出し面とした半導体発光素子と、前記半導体発光素子を搭載したサブマウント素子と、前記半導体発光素子の発光波長を他の波長に変換する蛍光物質を含有するとともに、前記サブマウント素子の上に配置された前記発光素子の上面のみを覆って塗布されている樹脂部とを有する複合発光素子であり、温度が上昇しやすい樹脂部を上面のみに塗布して側面には塗布しないので、素子の温度上昇が抑えられるという作用を有する。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図1を用いて説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1(A)は本発明の第1の実施の形態の複合発光素子の平面図、(B)は同複合発光素子の正面図を示す。
【0016】
図1において複合発光素子1は、上側を主光取り出し面2とした青色発光の半導体発光素子の一例であるGaN・LED素子3と、GaN・LED素子3を搭載したサブマウント素子4と、サブマウント素子4の上に配置されたGaN・LED素子3の上面(主光取り出し面2)を覆って塗布されている樹脂部6を備えている。
【0017】
GaN・LED素子3は、上から見て1辺0.3mm程度の正方形状に形成され、サファイア基板の上面に、GaNバッファ層と、n型GaN層と、n型AlGaN層と、InGaNのSQW層と、p型AlGaN層と、p型GaN層とが順に積層された量子井戸構造を有している。n型GaN層の上面は、下段部と上段部とからなる階段状に形成されており、下段部におけるn型GaN層の上面上には、VとAlよりなるn電極が形成されている。また、上段部におけるn型GaN層の上面に、上述のn型AlGaN層と、InGaNのSQW層と、p型AlGaN層と、p型GaN層とが順に積層されている。そして、p型GaN層の上面には、RhとAuよりなるp電極が形成されている。このGaN・LED素子3は絶縁性のサファイア基板を用いて構成されているため、両電極はともに、サファイア基板の上面側のエピ面上に形成されている。
【0018】
サブマウント素子4は、平面視して0.4mm×0.6mm程度の長方形状に形成され、GaN・LED素子3は、Siダイオード素子からなるサブマウント素子4上に重なるように搭載される。GaN・LED素子3は、透光性のサファイア基板を上面に向けてこれを主光取り出し面2としている。また、下面に設けたp電極及びn電極でサブマウント素子4のn電極及びp電極にそれぞれマイクロバンプ7を介してそれぞれ電気的に接続していると共に、電極とマイクロバンプとの溶着により固定されている。さらにサブマウント素子4のp電極上の一部にはボンディングパッド部が形成されており、裏面電極とボンディングパッド部とで外部部材に接続される構造となっている。また、GaN・LED素子3の青色光の発光波長をその補色の黄緑色の波長に変換する蛍光物質を含有した樹脂が、GaN・LED素子3の主光取り出し面2のみを覆うように塗布され、平板状に形成されている。塗布の方法は、パターニングが可能なスクリーン印刷が最適である。それ以外に、例えば、ディスペンサーによるポッティングの方法でも可能である。塗布された樹脂は、乾燥して樹脂部6を構成する。
【0019】
蛍光体を含む樹脂が側面に全くない場合、蛍光体ペーストの濃度にも依存するが、天面の蛍光体の厚みは30μm程度で、樹脂部6を通過した光の色度座標x値は0.4近傍になる。この場合の天面の蛍光体の厚みのばらつきがプラスマイナス1.5μmのとき、色度xのばらつきはプラスマイナス0.009となっている。
【0020】
一方、側面に樹脂を設け、この側面の厚みを天面の厚みより大きくしたときは、天面の厚みが20μm以下で、色度座標x値が0.3近傍になる。この場合の厚みのばらつきがプラスマイナス1.5μmのとき、色度xのばらつきはプラスマイナス0.018となっている。
【0021】
従って、側面の樹脂部6の厚みを小さくすることによって、色度のばらつきが小さくなり、また、側面の樹脂が全くない状態では、色度のばらつきが約半分になる。
【0022】
また、温度が高くなる樹脂部6がGaN・LED素子3の側面から離反することになり、GaN・LED素子3の温度上昇が防止される。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、温度が上昇しやすい樹脂部を上面のみに塗布して側面には塗布しないので、素子の温度上昇が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態の複合発光素子の平面図
(B)は同複合発光素子の正面図
【図2】(A)は従来の複合発光素子の平面図
(B)は同複合発光素子の正断面図
【符号の説明】
1 複合発光素子
2 主光取り出し面
3 GaN・LED素子(半導体発光素子)
4 サブマウント素子
6 樹脂部
7 マイクロバンプ
Claims (1)
- 上側を主光取り出し面とした半導体発光素子と、
前記半導体発光素子を搭載したサブマウント素子と、
前記半導体発光素子の発光波長を他の波長に変換する蛍光物質を含有するとともに、前記サブマウント素子の上に配置された前記半導体発光素子の上面のみを覆って塗布されている樹脂部とを有する複合発光素子。
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JP2002360542A JP2004193393A (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | 複合発光素子 |
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- 2002-12-12 JP JP2002360542A patent/JP2004193393A/ja active Pending
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