JP2004181667A - インサートパーツ、インサート成形方法及び遊技機の樹脂部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリカーボネートによるインサート成形時の印刷層のずれや歪みを防止する。
【解決手段】インサートパーツ20は、透明なポリカーボネートのフィルム10の片面に印刷層11を形成し、その上に保護フィルム12を貼着してあるので、インサート成形にあたって高温のポリカーボネートが射出ゲート28から高圧で射出されても、保護フィルム12が印刷層11を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、溶融温度が高いポリカーボネートを用いるインサート成形を容易に実施できる。
【選択図】 図3
【解決手段】インサートパーツ20は、透明なポリカーボネートのフィルム10の片面に印刷層11を形成し、その上に保護フィルム12を貼着してあるので、インサート成形にあたって高温のポリカーボネートが射出ゲート28から高圧で射出されても、保護フィルム12が印刷層11を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、溶融温度が高いポリカーボネートを用いるインサート成形を容易に実施できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の樹脂部品のインサート成形技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂のフィルムに模様等を印刷してから、例えば真空成形にて立体化してインサートパーツを作成し、そのインサートパーツを金型に収容して、インサートパーツの印刷面側に溶融合成樹脂を射出してインサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形が知られている。
【0003】
インサート成形を用いると、表面に複雑な模様を持つ樹脂部品を1回の射出成形で製造できるという利点がある。例えば特開平11−47347号公報には、ゲーム機用化粧パネルをインサート成形で製造する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−47347号公報(請求項3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インサート成形において射出樹脂として溶融温度が高い合成樹脂、例えばポリカーボネートを使用する場合に、特に射出ゲート付近において模様等の印刷(インキ)が射出樹脂によって流されて位置ずれや歪みが発生することがあり、溶融温度が高い合成樹脂によるインサート成形は困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載のインサートパーツは、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形のための前記インサートパーツにおいて、前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されているので、インサート成形にあたって高温の溶融樹脂が射出ゲートから高圧で射出されても、貼着されている保護フィルムが印刷層を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂を用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0007】
また、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂の多くは機械的な強度に優れているので、その特性を生かしてインサート成形品の使用範囲の拡大を図れる。
模様等が印刷された印刷面側に溶融合成樹脂を射出してインサート成形するので、印刷層はフィルムに覆われて表面に露出しない。このため擦過等によって印刷層が傷つくことはない。この特性は、他の物体との頻繁な接触が予想される用途、例えばパチンコ機やパチスロ機等の遊技機の樹脂部品として使用するのに適している。
【0008】
透光性の合成樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)等があるが、特に限定無く使用できる。
合成樹脂のフィルムとは、厚みや供給形態(ロール、枚様等)によりフィルムやシート等と呼ばれるものの総称であり、これら厚みや形態に特段の限定はない。ただし、インサート成形品の表層となるパーツであるから、材質等に応じて自ずと好適な厚みの範囲がある。一般的には、厚さ0.1mm〜1.0mm程度、好ましくは0.18mm〜0.3mm程度である。
【0009】
印刷層の印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷などの公知の印刷方法で行われればよい。
印刷層上への保護フィルムの貼着は、インサートパーツを例えば真空成形、真空圧空成形等で立体化した後に行われる。保護フィルムの貼着位置すなわち射出ゲートの位置を示す目印を、上記印刷時にいわゆるトンボ等で印刷しておくと貼着作業がやりやすいし、貼着位置も正確になる。
【0010】
印刷層の上に貼着する保護フィルムの最低厚さ及びサイズ(面積)は射出成形条件等により変化するから一律に決められないので、事前の実験などによって決めるのが望ましい。一方、多少厚い分には、また面積が多少大きくてもあまり問題にならないので、余裕を見て厚め、大きめに設定すればよい。ただし、それにしても厚さや面積が大きすぎるのはよくないので、例えば厚さ0.1mm〜0.2.0mm程度、サイズ(面積)は直径10mmの円又は1辺10mmの正方形程度を下限、直径20mmの円又は1辺20mmの正方形程度を上限とするのが望ましい。
【0011】
請求項2記載のインサートパーツは、請求項1記載のインサートパーツにおいて、フィルムの材質をポリカーボネートに限定したものであり、剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度と透明性に優れた材質であるポリカーボネートの特性を活用できる。
【0012】
請求項3記載のインサート成形方法は、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形において、前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されている前記インサートパーツ、すなわち請求項1のインサートパーツを使用することを特徴とするので、請求項1と同様の効果が得られる。
【0013】
また、印刷された模様等の位置ずれや歪みを防ぐための対策がインサートパーツにて採られているので、射出成形金型のキャビティ形状を特別なものにしたり、射出成形条件を特別なものにする必要はない。つまり、金型を含む射出成形機やその制御等は従来のままでよく、新たな負担は発生しない。
【0014】
射出される合成樹脂の材質や色等に制限はなく、用途等に応じて適宜に選択されればよい。また、模様等の印刷層の背後になるので着色されていても問題はなく、いわゆる再生樹脂を使用することもできる。或いは、射出樹脂の色を印刷層の地の色として利用することもできる。
【0015】
請求項4記載のインサート成形方法は、請求項3記載のインサート成形方法において、前記射出される合成樹脂をポリカーボネートに限定したものであり、剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度と透明性に優れた材質であるポリカーボネートの特性を活用できる。特に、請求項2のインサートパーツとの組合せが良好である。
【0016】
請求項5記載の遊技機の樹脂部品は、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷後に該模様等の印刷層上の射出ゲートに対面する部分に射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されているインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に前記射出ゲートから溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化してなること、すなわち、請求項1のインサートパーツを用いて請求項3の成形方法で成型されたことを特徴とするので、上述の各効果が得られる。
【0017】
請求項6記載の遊技機の樹脂部品は、請求項5記載の遊技機の樹脂部品において、前記合成樹脂のフィルム又は前記射出される合成樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする。
フィルムの材質をポリカーボネートにすれば、遊技機部品の表層が剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度に優れているので、遊技球やメダル等の遊技媒体が接触、衝突したり、遊技者の所持品等が接触するような遊技機の樹脂部品として好適である。
【0018】
また、射出される合成樹脂をポリカーボネートにすれば、剛性に優れた樹脂部品となる。
合成樹脂のフィルムと射出される合成樹脂を共にポリカーボネートにした場合、ポリカーボネートは透明であるので、例えば印刷層を透光性のインクで印刷したり一部の区域に印刷しないで透明のままとすれば、樹脂部品の全体又は一部を透光性にできる。このような樹脂部品は、電飾のレンズのように、背後に光源が配される用途に適している。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例により発明の実施の形態を説明する。
【0020】
【実施例】
[インサートパーツの層構造]
図1の模式図に示すように、透光性の合成樹脂(本実施例では透明なポリカーボネートを採用)のフィルム10の片面に複数色の印刷11a〜11dを施して模様等の印刷層11を形成してある。
【0021】
なお、各印刷11a〜11dは全域において互いに重なりあっているわけではなく、発現させる色や模様等の形状に応じて、一部領域で重なったり重ならなかったりと様々である。また、透明とするために全く印刷されていない部分が存在することもある。ただし、最上層(図では11d)をいわゆる地とする場合には、この層は全域に印刷される。また、印刷層11は4回印刷としているが、これは例示であり実施に際しては適宜の印刷回数とすればよい。
[インサートパーツの成形]
印刷層11が印刷されただけのインサートパーツ20は図2(a)に示すとおり平板状である。なお、図において上側の面は成形品の表面となる外面Sであり、下側は印刷層11が設けられた印刷面Pである。
【0022】
この平板状のインサートパーツ20を、例えば真空成形、真空圧空成形などにより、図2(b)に示すように目的とする成形品の外面形状に倣った3次元形状にする。この際、外面Sを外側(凸側)、印刷面Pを内側(凹側)とする。
そして、印刷層11上の設定位置(射出ゲート28に対面する位置)に保護フィルム12を貼着する。
【0023】
保護フィルム12はポリカーボネートのフィルムであり、直径10mmの円形で厚さは0.1mmである。保護フィルム12は、薄すぎたり小さすぎると本発明が意図する効果が十分に得られない。この最低厚さ及び最低サイズは射出成形条件等により変化するから一律に決められないので、事前の実験などによって決めるのが望ましい。また、多少厚い分、多少大きい分には構わないので、少し厚め、少し大きめにするとよい。
[射出成形]
上記の3次元形状にされたインサートパーツ20を、図3に示すように可動金型25と固定金型27とからなる成形金型の一方(本実施例では可動金型25)に装着する。
【0024】
可動金型25にはキャビティ面に開口する吸引口26が設けられており、吸引口26を減圧することによりインサートパーツ20を吸着する。これにより、インサートパーツ20が確実に可動金型25に保持される。また、この吸引は射出成形時も維持されるのでインサートパーツ20の位置ずれも防止される。
【0025】
可動金型25と移動させて型閉すると(図4参照)、インサートパーツ20の印刷面P側にキャビティCが形成される。印刷面Pに貼着されている保護フィルム12が射出ゲート28に対面する位置となる。なお、図では射出ゲート28を1つしか示していないが、周知のとおり成形品のサイズなどによって射出ゲート28を複数にするのが普通であり、その場合には保護フィルム12も各射出ゲート28に対応して複数枚が貼着される。
【0026】
続いて、射出ゲート28からキャビティC内に溶融した合成樹脂(本実施例ではポリカーボネートを採用)を射出する。
射出されたポリカーボネートは、射出ゲート28からキャビティC内に流入し印刷面Pに沿って流動するが、射出されたポリカーボネートはまず保護フィルム12に衝突して、その表面に沿って分散する。これにより、その内側の印刷層11が保護フィルム12によって保護され、流動するポリカーボネートの温度、流動圧で印刷層11が位置ずれしたり歪むことはない。したがって、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂を用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0027】
射出されたポリカーボネートが固化すれば、図5に示すように印刷面Pに固化した射出樹脂(ポリカーボネート)29が接着してインサートパーツ20と射出樹脂29とが一体化したインサート成形品30となるので、型開して成形品30を取り出す。なお、保護フィルム12は射出樹脂29と同材質であるので、これも一体化している。
【0028】
図6は、本発明によるインサート成形品30を使用したパチンコ機50の正面図である。
このパチンコ機50は、メカニカルな構造は公知のパチンコ機と同様であるが、遊技盤の前面をカバーするためのガラスを保持している前枠52、前枠52の上部に装着されている上部電飾54、前枠52の下側に配された皿扉56、その下方の腰板58、発射ハンドルの握り部分60等が本発明によるインサート成形品30であり、遊技機の樹脂部品に該当する。
【0029】
また、図示は省略するが、遊技盤に取り付けられているサイドランプ、ランプ風車等の電飾部品のレンズ部分も本発明によるインサート成形品30である。
以上の通り、本実施例のインサートパーツ20は、透明なポリカーボネートのフィルム10の片面に印刷層11を形成し立体化した後に、射出ゲート28に対面する位置に保護フィルム12が貼着されているので、インサート成形にあたって高温のポリカーボネートが射出ゲート28から高圧で射出されても、保護フィルム12が印刷層11を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、溶融温度が高いポリカーボネートを用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0030】
また、ポリカーボネートは機械的な強度に優れているので、その特性を生かしてインサート成形品30の使用範囲の拡大を図れる。
模様等が印刷された印刷面P側に溶融ポリカーボネートを射出してインサート成形するので、印刷層11はフィルム10に覆われて表面に露出しない。このため擦過等によって印刷層11が傷つくことはない。この特性は、他の物体との頻繁な接触が予想されるパチンコ機50等の遊技機の樹脂部品として使用するのに適している。
【0031】
本実施例の場合、インサートパーツ20のフィルム10と射出樹脂を共にポリカーボネートにしているので、ポリカーボネートの剛性や耐擦過性等を良好に活用できる。また、例えば印刷層11を透光性のインクで印刷したり一部の区域に印刷しないで透明のままとすれば、インサート成形品30(樹脂部品)の全体又は一部を透光性にでき、電飾のレンズのように、背後に光源が配される用途に適している。
【0032】
しかも、印刷層11の位置ずれや歪みを防ぐための対策がインサートパーツ20にて採られているので、射出成形金型25、27のキャビティ形状を特別なものにしたり、射出成形条件を特別なものにする必要はない。つまり、金型25、27を含む射出成形機やその制御等は従来のままでよく、新たな負担は発生しない。
【0033】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば、実施例では遊技機としてパチンコ機を示したが、パチスロ機等にも本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のインサートパーツの層構造の模式図。
【図2】実施例のインサートパーツの3次元成形の説明図。
【図3】実施例のインサートパーツを金型に装着した状態の説明図。
【図4】実施例のインサートパーツを装着した金型を型閉した状態の説明図。
【図5】実施例のインサート成形品の層構造の説明図。
【図6】本発明のインサート成形品を使用しているパチンコ機の正面図。
【符号の説明】
10 フィルム
11 印刷層
12 保護フィルム
20 インサートパーツ
25 可動金型
27 固定金型
28 射出ゲート
29 射出樹脂
30 インサート成形品
50 パチンコ機(遊技機)
52 前枠(樹脂部品)
54 上部電飾(樹脂部品)
56 皿扉(樹脂部品)
58 腰板(樹脂部品)
60 握り部分(樹脂部品)
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の樹脂部品のインサート成形技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂のフィルムに模様等を印刷してから、例えば真空成形にて立体化してインサートパーツを作成し、そのインサートパーツを金型に収容して、インサートパーツの印刷面側に溶融合成樹脂を射出してインサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形が知られている。
【0003】
インサート成形を用いると、表面に複雑な模様を持つ樹脂部品を1回の射出成形で製造できるという利点がある。例えば特開平11−47347号公報には、ゲーム機用化粧パネルをインサート成形で製造する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−47347号公報(請求項3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インサート成形において射出樹脂として溶融温度が高い合成樹脂、例えばポリカーボネートを使用する場合に、特に射出ゲート付近において模様等の印刷(インキ)が射出樹脂によって流されて位置ずれや歪みが発生することがあり、溶融温度が高い合成樹脂によるインサート成形は困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載のインサートパーツは、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形のための前記インサートパーツにおいて、前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されているので、インサート成形にあたって高温の溶融樹脂が射出ゲートから高圧で射出されても、貼着されている保護フィルムが印刷層を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂を用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0007】
また、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂の多くは機械的な強度に優れているので、その特性を生かしてインサート成形品の使用範囲の拡大を図れる。
模様等が印刷された印刷面側に溶融合成樹脂を射出してインサート成形するので、印刷層はフィルムに覆われて表面に露出しない。このため擦過等によって印刷層が傷つくことはない。この特性は、他の物体との頻繁な接触が予想される用途、例えばパチンコ機やパチスロ機等の遊技機の樹脂部品として使用するのに適している。
【0008】
透光性の合成樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)等があるが、特に限定無く使用できる。
合成樹脂のフィルムとは、厚みや供給形態(ロール、枚様等)によりフィルムやシート等と呼ばれるものの総称であり、これら厚みや形態に特段の限定はない。ただし、インサート成形品の表層となるパーツであるから、材質等に応じて自ずと好適な厚みの範囲がある。一般的には、厚さ0.1mm〜1.0mm程度、好ましくは0.18mm〜0.3mm程度である。
【0009】
印刷層の印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷などの公知の印刷方法で行われればよい。
印刷層上への保護フィルムの貼着は、インサートパーツを例えば真空成形、真空圧空成形等で立体化した後に行われる。保護フィルムの貼着位置すなわち射出ゲートの位置を示す目印を、上記印刷時にいわゆるトンボ等で印刷しておくと貼着作業がやりやすいし、貼着位置も正確になる。
【0010】
印刷層の上に貼着する保護フィルムの最低厚さ及びサイズ(面積)は射出成形条件等により変化するから一律に決められないので、事前の実験などによって決めるのが望ましい。一方、多少厚い分には、また面積が多少大きくてもあまり問題にならないので、余裕を見て厚め、大きめに設定すればよい。ただし、それにしても厚さや面積が大きすぎるのはよくないので、例えば厚さ0.1mm〜0.2.0mm程度、サイズ(面積)は直径10mmの円又は1辺10mmの正方形程度を下限、直径20mmの円又は1辺20mmの正方形程度を上限とするのが望ましい。
【0011】
請求項2記載のインサートパーツは、請求項1記載のインサートパーツにおいて、フィルムの材質をポリカーボネートに限定したものであり、剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度と透明性に優れた材質であるポリカーボネートの特性を活用できる。
【0012】
請求項3記載のインサート成形方法は、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形において、前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されている前記インサートパーツ、すなわち請求項1のインサートパーツを使用することを特徴とするので、請求項1と同様の効果が得られる。
【0013】
また、印刷された模様等の位置ずれや歪みを防ぐための対策がインサートパーツにて採られているので、射出成形金型のキャビティ形状を特別なものにしたり、射出成形条件を特別なものにする必要はない。つまり、金型を含む射出成形機やその制御等は従来のままでよく、新たな負担は発生しない。
【0014】
射出される合成樹脂の材質や色等に制限はなく、用途等に応じて適宜に選択されればよい。また、模様等の印刷層の背後になるので着色されていても問題はなく、いわゆる再生樹脂を使用することもできる。或いは、射出樹脂の色を印刷層の地の色として利用することもできる。
【0015】
請求項4記載のインサート成形方法は、請求項3記載のインサート成形方法において、前記射出される合成樹脂をポリカーボネートに限定したものであり、剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度と透明性に優れた材質であるポリカーボネートの特性を活用できる。特に、請求項2のインサートパーツとの組合せが良好である。
【0016】
請求項5記載の遊技機の樹脂部品は、透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷後に該模様等の印刷層上の射出ゲートに対面する部分に射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されているインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に前記射出ゲートから溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化してなること、すなわち、請求項1のインサートパーツを用いて請求項3の成形方法で成型されたことを特徴とするので、上述の各効果が得られる。
【0017】
請求項6記載の遊技機の樹脂部品は、請求項5記載の遊技機の樹脂部品において、前記合成樹脂のフィルム又は前記射出される合成樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする。
フィルムの材質をポリカーボネートにすれば、遊技機部品の表層が剛性、耐擦過性、耐衝撃性等の機械的な強度に優れているので、遊技球やメダル等の遊技媒体が接触、衝突したり、遊技者の所持品等が接触するような遊技機の樹脂部品として好適である。
【0018】
また、射出される合成樹脂をポリカーボネートにすれば、剛性に優れた樹脂部品となる。
合成樹脂のフィルムと射出される合成樹脂を共にポリカーボネートにした場合、ポリカーボネートは透明であるので、例えば印刷層を透光性のインクで印刷したり一部の区域に印刷しないで透明のままとすれば、樹脂部品の全体又は一部を透光性にできる。このような樹脂部品は、電飾のレンズのように、背後に光源が配される用途に適している。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例により発明の実施の形態を説明する。
【0020】
【実施例】
[インサートパーツの層構造]
図1の模式図に示すように、透光性の合成樹脂(本実施例では透明なポリカーボネートを採用)のフィルム10の片面に複数色の印刷11a〜11dを施して模様等の印刷層11を形成してある。
【0021】
なお、各印刷11a〜11dは全域において互いに重なりあっているわけではなく、発現させる色や模様等の形状に応じて、一部領域で重なったり重ならなかったりと様々である。また、透明とするために全く印刷されていない部分が存在することもある。ただし、最上層(図では11d)をいわゆる地とする場合には、この層は全域に印刷される。また、印刷層11は4回印刷としているが、これは例示であり実施に際しては適宜の印刷回数とすればよい。
[インサートパーツの成形]
印刷層11が印刷されただけのインサートパーツ20は図2(a)に示すとおり平板状である。なお、図において上側の面は成形品の表面となる外面Sであり、下側は印刷層11が設けられた印刷面Pである。
【0022】
この平板状のインサートパーツ20を、例えば真空成形、真空圧空成形などにより、図2(b)に示すように目的とする成形品の外面形状に倣った3次元形状にする。この際、外面Sを外側(凸側)、印刷面Pを内側(凹側)とする。
そして、印刷層11上の設定位置(射出ゲート28に対面する位置)に保護フィルム12を貼着する。
【0023】
保護フィルム12はポリカーボネートのフィルムであり、直径10mmの円形で厚さは0.1mmである。保護フィルム12は、薄すぎたり小さすぎると本発明が意図する効果が十分に得られない。この最低厚さ及び最低サイズは射出成形条件等により変化するから一律に決められないので、事前の実験などによって決めるのが望ましい。また、多少厚い分、多少大きい分には構わないので、少し厚め、少し大きめにするとよい。
[射出成形]
上記の3次元形状にされたインサートパーツ20を、図3に示すように可動金型25と固定金型27とからなる成形金型の一方(本実施例では可動金型25)に装着する。
【0024】
可動金型25にはキャビティ面に開口する吸引口26が設けられており、吸引口26を減圧することによりインサートパーツ20を吸着する。これにより、インサートパーツ20が確実に可動金型25に保持される。また、この吸引は射出成形時も維持されるのでインサートパーツ20の位置ずれも防止される。
【0025】
可動金型25と移動させて型閉すると(図4参照)、インサートパーツ20の印刷面P側にキャビティCが形成される。印刷面Pに貼着されている保護フィルム12が射出ゲート28に対面する位置となる。なお、図では射出ゲート28を1つしか示していないが、周知のとおり成形品のサイズなどによって射出ゲート28を複数にするのが普通であり、その場合には保護フィルム12も各射出ゲート28に対応して複数枚が貼着される。
【0026】
続いて、射出ゲート28からキャビティC内に溶融した合成樹脂(本実施例ではポリカーボネートを採用)を射出する。
射出されたポリカーボネートは、射出ゲート28からキャビティC内に流入し印刷面Pに沿って流動するが、射出されたポリカーボネートはまず保護フィルム12に衝突して、その表面に沿って分散する。これにより、その内側の印刷層11が保護フィルム12によって保護され、流動するポリカーボネートの温度、流動圧で印刷層11が位置ずれしたり歪むことはない。したがって、ポリカーボネートのような溶融温度が高い合成樹脂を用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0027】
射出されたポリカーボネートが固化すれば、図5に示すように印刷面Pに固化した射出樹脂(ポリカーボネート)29が接着してインサートパーツ20と射出樹脂29とが一体化したインサート成形品30となるので、型開して成形品30を取り出す。なお、保護フィルム12は射出樹脂29と同材質であるので、これも一体化している。
【0028】
図6は、本発明によるインサート成形品30を使用したパチンコ機50の正面図である。
このパチンコ機50は、メカニカルな構造は公知のパチンコ機と同様であるが、遊技盤の前面をカバーするためのガラスを保持している前枠52、前枠52の上部に装着されている上部電飾54、前枠52の下側に配された皿扉56、その下方の腰板58、発射ハンドルの握り部分60等が本発明によるインサート成形品30であり、遊技機の樹脂部品に該当する。
【0029】
また、図示は省略するが、遊技盤に取り付けられているサイドランプ、ランプ風車等の電飾部品のレンズ部分も本発明によるインサート成形品30である。
以上の通り、本実施例のインサートパーツ20は、透明なポリカーボネートのフィルム10の片面に印刷層11を形成し立体化した後に、射出ゲート28に対面する位置に保護フィルム12が貼着されているので、インサート成形にあたって高温のポリカーボネートが射出ゲート28から高圧で射出されても、保護フィルム12が印刷層11を保護する。よって、印刷された模様等の位置ずれや歪みは発生しない。これにより、溶融温度が高いポリカーボネートを用いるインサート成形を容易に実施できる。
【0030】
また、ポリカーボネートは機械的な強度に優れているので、その特性を生かしてインサート成形品30の使用範囲の拡大を図れる。
模様等が印刷された印刷面P側に溶融ポリカーボネートを射出してインサート成形するので、印刷層11はフィルム10に覆われて表面に露出しない。このため擦過等によって印刷層11が傷つくことはない。この特性は、他の物体との頻繁な接触が予想されるパチンコ機50等の遊技機の樹脂部品として使用するのに適している。
【0031】
本実施例の場合、インサートパーツ20のフィルム10と射出樹脂を共にポリカーボネートにしているので、ポリカーボネートの剛性や耐擦過性等を良好に活用できる。また、例えば印刷層11を透光性のインクで印刷したり一部の区域に印刷しないで透明のままとすれば、インサート成形品30(樹脂部品)の全体又は一部を透光性にでき、電飾のレンズのように、背後に光源が配される用途に適している。
【0032】
しかも、印刷層11の位置ずれや歪みを防ぐための対策がインサートパーツ20にて採られているので、射出成形金型25、27のキャビティ形状を特別なものにしたり、射出成形条件を特別なものにする必要はない。つまり、金型25、27を含む射出成形機やその制御等は従来のままでよく、新たな負担は発生しない。
【0033】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば、実施例では遊技機としてパチンコ機を示したが、パチスロ機等にも本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のインサートパーツの層構造の模式図。
【図2】実施例のインサートパーツの3次元成形の説明図。
【図3】実施例のインサートパーツを金型に装着した状態の説明図。
【図4】実施例のインサートパーツを装着した金型を型閉した状態の説明図。
【図5】実施例のインサート成形品の層構造の説明図。
【図6】本発明のインサート成形品を使用しているパチンコ機の正面図。
【符号の説明】
10 フィルム
11 印刷層
12 保護フィルム
20 インサートパーツ
25 可動金型
27 固定金型
28 射出ゲート
29 射出樹脂
30 インサート成形品
50 パチンコ機(遊技機)
52 前枠(樹脂部品)
54 上部電飾(樹脂部品)
56 皿扉(樹脂部品)
58 腰板(樹脂部品)
60 握り部分(樹脂部品)
Claims (6)
- 透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形のための前記インサートパーツにおいて、
前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されていることを特徴とするインサートパーツ。 - 請求項1記載のインサートパーツにおいて、
前記フィルムはポリカーボネートであることを特徴とするインサートパーツ。 - 透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷してから立体化したインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化するインサート成形において、
前記模様等の印刷層上の前記インサート成形時に射出ゲートに対面する部分に前記射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されている前記インサートパーツを使用することを特徴とするインサート成形方法。 - 請求項3記載のインサート成形方法において、
前記射出される合成樹脂はポリカーボネートであることを特徴とするインサート成形方法。 - 透光性の合成樹脂のフィルムの片面に模様等を印刷後に該模様等の印刷層上の射出ゲートに対面する部分に射出樹脂と同材質の保護フィルムが貼着されているインサートパーツを金型に収容して、前記インサートパーツの前記印刷面側に前記射出ゲートから溶融合成樹脂を射出して該インサートパーツと射出樹脂とを一体化してなることを特徴とする遊技機の樹脂部品。
- 請求項5記載の遊技機の樹脂部品において、
前記合成樹脂のフィルム又は前記射出される合成樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする遊技機の樹脂部品。
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- 2002-11-29 JP JP2002348488A patent/JP2004181667A/ja active Pending
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