JP2004178065A - データ管理システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを良好に防止できるデータ管理システムを提供する。
【解決手段】電子カルテは診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されており、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となる。このため、電子カルテの閲覧および編集できる範囲を作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】電子カルテは診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されており、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となる。このため、電子カルテの閲覧および編集できる範囲を作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院などの医療現場では、被験者ごとの電子カルテをデータ管理するため、記入項目が所定フォーマットで表記されているカルテ用紙に診療データを記入していた。しかし、これでは診療データを用紙ベースでしか管理できないので、現在ではカルテ用紙に相当する電子データとして電子カルテが開発されている。
【0003】
従来のデータ管理システムは、例えば、電子カルテが蓄積されている1個の中央処理装置と、医務室などの作業現場ごとに設置された複数の現場端末装置からなり、これらが通信ネットワークで接続されている。
【0004】
電子カルテは、所定フォーマットで記入項目がデータ設定された電子データからなり、記入項目に診療データをテキストデータなどでデータ入力することができる。例えば、医師などの作業者が現場端末装置に所定操作を実行すると、中央処理装置から電子カルテがデータ読出されて現場端末装置に表示出力されるので、作業者は所望の電子カルテを閲覧することができる。
【0005】
また、電子カルテが表示出力された現場端末装置に作業者が所定操作を実行すると、その電子カルテが編集処理されるので、作業者は電子カルテに新規の診療データを追加するようなことができる(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−132934号
【特許文献2】
特開2002−117142号
【特許文献3】
特開2002−117143号
【特許文献4】
特開2002−304466号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のデータ管理システムでは、上述のように現場端末装置を入力操作すれば電子カルテを自由に閲覧して編集できるので、例えば、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できない。これを防止するためには、例えば、電子カルテをキーワードなどで保護し、そのキーワードを入力しないと電子カルテを閲覧できないようにすることが想定できる。
【0008】
しかし、電子カルテに診療データを登録する作業者は、医師、看護士、レントゲンなどの技師、薬剤師、経理担当、などと多岐にわたるため、単純に電子カルテをキーワードで保護しても、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できない。
【0009】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを良好に防止できるデータ管理システムおよび方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1/第2のデータ管理システムは、カルテ記憶手段、ログイン入力手段、権限識別手段、領域検出手段、閲覧入力手段、データ閲覧手段、編集入力手段、データ編集手段、を有しており、各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理する。
【0011】
本発明の第1のデータ管理システムでは、カルテ記憶手段は、電子カルテをデータ記憶するが、その電子カルテは、診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されている。ログイン入力手段は、作業者ごとのログインデータが入力操作され、権限識別手段は、入力操作されたログインデータから権限データを識別し、領域検出手段は、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出する。閲覧入力手段は、電子カルテの閲覧指示が入力操作され、データ閲覧手段は、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力する。編集入力手段は、表示出力された電子カルテへの編集指示が入力操作され、データ編集手段は、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0012】
このため、本発明の第1のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となるので、電子カルテの閲覧および編集できる範囲が作業者ごとに自動的に規制される。
【0013】
本発明の第2のデータ管理システムでは、権限識別手段は、入力操作されたログインデータから権限データを識別し、領域検出手段は、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する。データ閲覧手段は、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力し、データ編集手段は、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0014】
このため、本発明の第2のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定されるので、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とが個々に作業者ごとに自動的に規制される。
【0015】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置の内部に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等が可能である。
【0016】
また、本発明で云う各種手段は、かならずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の手段が1個の部材として形成されていること、ある手段が他の手段の一部であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複していること、等も可能である。
【0017】
また、本発明で云う被験者とは、診療作業を受診する者を意味しており、罹患していて治療を受ける者、健康だが診断や検査を受診する者、等を含んでいる。同様に、診療作業とは上述の被験者が受診する作業を意味しており、治療、診断、検査、等を含んでいる。
【0018】
また、本発明で云う診療データとは、診療作業に関連して患者ごとに登録される各種データを意味しており、例えば、通常のカルテ用紙に記入される被験者の姓名や病状などの他、看護記録、レントゲンなどの作業記録、薬剤の処方箋、経理の記録、等も含むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態のデータ管理システム10は、図1に示すように、1個の中央処理装置11と複数の現場端末装置12とを有しており、図2に示すように、これらがLAN(Local Area Network)13により接続されている。
【0020】
中央処理装置11は、病院(図示せず)の一つの管理事務所に設置された一個のデータベースサーバなどからなり、病院全体で共有されている。現場端末装置12は、病院の複数の医療現場ごとに設置されたクライアント端末などからなり、医療現場の医師により使用されている。
【0021】
中央処理装置11は、図3に示すように、コンピュータの主体となるハードウェアとしてCPU(Central Processing Unit)101を有しており、このCPU101には、バスライン102により、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、HDD(Hard Disc Drive)105、FD(Flexible Disc−cartridge)106が交換自在に装填されるFDD(FD Drive)107、CD(Compact Disc)−ROM108が交換自在に装填されるCDドライブ109、キーボード110、マウス111、ディスプレイユニット112、光学スキャナ113、I/F(Interface)ユニット114、等のハードウェアが接続されている。
【0022】
なお、各部のデータ容量や処理速度などは相違するが、現場端末装置12も中央処理装置11と同様なハードウェアを有しているので、ここでは現場端末装置12と中央処理装置11との各部で同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略する。
【0023】
本形態の中央処理装置11および現場端末装置12では、ROM103、RAM104、HDD105、交換自在なFD106、交換自在なCD−ROM108、等のハードウェアが情報記憶媒体に相当し、これらの少なくとも一個にCPU101のためのコンピュータプログラムやリソースがソフトウェアとして格納されている。このようなソフトウェアは中央処理装置11および現場端末装置12に事前にインストールされており、各装置11,12の起動時にCPU101にデータ読取される。
【0024】
このようにCPU101が適正なコンピュータプログラムをデータ読取して各種処理を実行することにより、本形態のデータ管理システム10は、図1に示すように、カルテ記憶手段201、ログイン入力手段202、権限識別手段203、領域検出手段204、閲覧入力手段205、データ閲覧手段206、編集入力手段207、データ編集手段208、閲覧監視手段211、重複通知手段212、条件確認手段213、連絡支援手段214、等の各種手段を各種機能として論理的に有している。
【0025】
カルテ記憶手段201は、中央処理装置11のCPU101がRAM104に格納されているコンピュータプログラムに対応してHDD105に構築した記憶エリアなどに相当し、電子カルテをデータ記憶する。詳細には後述するが、この電子カルテは、医師や看護士などの作業者の職務に対応して各種のデータ領域に区分されており、そのデータ領域ごとに各種の診療データが登録される。
【0026】
ただし、上述のように電子カルテのデータ領域は作業者の職務に対応して区分されているので、そのデータ領域ごとに各種の作業者の権限データが閲覧権限および編集権限として設定されている。この権限データは作業者の職務の識別データからなり、作業者ごとのログインデータに設定されている。
【0027】
ログイン入力手段202は、現場端末装置12のCPU101がコンピュータプログラムに対応してキーボード110への入力操作をデータ認識する機能などに相当し、作業者ごとのログインデータが入力操作される。権限識別手段203は、中央処理装置11のCPU101が通信I/F114の入力データに所定処理を実行する機能などに相当し、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから権限データを識別する。
【0028】
本形態のデータ管理システム10では、例えば、ログインデータは作業者ごとに事前に通達されている所定桁数のテキストデータからなり、その所定位置に権限データが設定されている。このため、中央処理装置11は、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから所定位置のテキストデータを抽出することで、権限データを識別する。
【0029】
領域検出手段204は、中央処理装置11のCPU101が所定処理を実行する機能などに相当し、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する。
【0030】
例えば、図4に示すように、データ領域“1〜5”に対して権限データ“a〜d”が閲覧権限および編集権限として設定されている場合、ログインデータから検出された権限データが“a”ならば、この権限データ“a”が閲覧権限として設定されているデータ領域が閲覧領域“1〜5”などとして検出され、編集権限として設定されているデータ領域が編集領域“1,4,5”などとして検出される。
【0031】
なお、通常は医療データを閲覧することなく編集することは有り得ないので、編集領域は閲覧領域の一部からなり、編集権限の権限データは閲覧権限の権限データの一部として設定されている。このため、本形態のデータ管理システム10では、作業者によりデータ領域に編集権限の権限データが設定されると、その権限データが閲覧権限にも自動的に設定される。
【0032】
閲覧入力手段205は、現場端末装置12のCPU101がキーボード110などへの入力操作をデータ認識する機能などに相当し、電子カルテの閲覧指示が入力操作される。この閲覧指示は、例えば、中央処理装置11からデータ提供されて現場端末装置12のディスプレイユニット112に表示出力される電子カルテの一覧表から、現場端末装置12のキーボード110やマウス111の入力操作で一つが指定されることや、現場端末装置12にキーボード110などで入力操作される検索条件から中央処理装置11が一つの電子カルテを検索することなどとして実行される。
【0033】
データ閲覧手段206は、中央処理装置11のCPU101がHDD105の登録データを現場端末装置12にディスプレイユニット112の表示画像としてデータ送信する機能などに相当し、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力する。
【0034】
編集入力手段207も、現場端末装置12のCPU101がキーボード110などへの入力操作をデータ認識する機能などに相当し、表示出力された電子カルテへの編集指示が入力操作される。データ編集手段208は、中央処理装置11のCPU101が現場端末装置12の送信データに対応してHDD105の登録データを更新する機能などに相当し、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0035】
閲覧監視手段211は、中央処理装置11のCPU101が所定のデータ処理を実行する機能などに相当し、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を検出する。重複通知手段212は、中央処理装置11のCPU101が所定のガイダンステキストを現場端末装置12にデータ送信する機能などに相当し、検出された複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複をデータ通知する。
【0036】
以下は中央処理装置11のCPU101が所定のデータ処理を実行する機能などに相当し、条件確認手段213は、検出された複数のログインデータから所定条件に整合する組み合わせを検出し、連絡支援手段214は、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を連絡自在とする。
【0037】
より具体的には、中央処理装置11は、同一の電子カルテを同時に閲覧する複数の現場端末装置12のログインデータが所定条件に整合すると、その複数の現場端末装置12に事前に実装されているチャットや電子会議などのアプリケーションソフトを起動して通信回線を開通させるので、これで複数の現場端末装置12がリアルタイムに連絡できる状態となる。
【0038】
上述のようなデータ管理システム10の各種手段は、必要によりHDD105やI/Fユニット114等のハードウェアを利用して実現されるが、その主体はRAM104等の情報記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムに対応してハードウェアであるCPU101が機能することにより実現されている。
【0039】
例えば、中央処理装置11のコンピュータプログラムは、HDD105などで電子カルテをデータ記憶すること、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから権限データを識別すること、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出すること、現場端末装置12に入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを現場端末装置12に表示出力させること、現場端末装置12に入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理すること、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を検出すること、検出された複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複をデータ通知すること、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータから所定条件に整合する組み合わせを検出すること、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を連絡自在とすること、等の処理動作をCPU101等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM104等の情報記憶媒体に格納されている。
【0040】
また、現場端末装置12のコンピュータプログラムは、キーボード110などによる作業者ごとのログインデータの入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、電子カルテの閲覧指示の入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、中央処理装置11からデータ受信する電子カルテの閲覧領域の診療データをディスプレイユニット112で表示出力すること、表示出力された電子カルテへの編集指示の入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、中央処理装置11からデータ通知される同一の電子カルテへの閲覧重複をディスプレイユニット112などで報知出力すること、中央処理装置11の遠隔操作に対応して他の現場端末装置12との連絡回線を開通すること、等の処理動作をCPU101等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM104等の情報記憶媒体に格納されている。
【0041】
[実施の形態の作用]
上述のような構成において、本形態のデータ管理システム10によるデータ管理方法を以下に説明する。まず、本形態のデータ管理システム10が構築される病院では、一個の中央処理装置11が一つの管理事務所に設置され、複数の現場端末装置12が複数の医療現場ごとに設置される。
【0042】
中央処理装置11には、複数のデータ領域が設定されている電子カルテの基本フォーマットがデータ登録されており、図4に示すように、その基本フォーマットのデータ領域ごとに閲覧権限および編集権限の権限データが設定されている。また、医療現場で診療作業を実行する作業者には、個々にログインデータが通達されており、そのログインデータには所定位置に作業者の職務ごとの権限データが設定されている。
【0043】
上述のような状態で、例えば、初診の被験者が来院して受け付けられると、医療現場の一つである受け付けの作業員により現場端末装置12で中央処理装置11から電子カルテの基本フォーマットがデータ読出され、被験者の氏名などがデータ登録されることで、被験者ごとの電子カルテが作成されて中央処理装置11に蓄積される。
【0044】
そして、上述のように電子カルテが中央処理装置11に蓄積されている被験者が、医療現場である医務室に誘導されて医師や看護士などの作業者により診療作業が実行されると、その作業者により現場端末装置12で中央処理装置11から電子カルテがデータ読出されて診療データが登録される。
【0045】
その場合、作業者が自身のログインデータを現場端末装置12にキーボード110などで入力操作すると、そのログインデータが現場端末装置12から中央処理装置11にデータ送信される。すると、この中央処理装置11は、図5に示すように、データ受信したログインデータが適切かを照合し(ステップS1,S2)、ログインデータが適切でない場合は“ログインデータが間違ってます。正しいログインデータを入力して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS3)、不適な作業者のログインが防止される。
【0046】
ログインデータが適切と判定された場合、中央処理装置11はログインデータから権限データを識別し(ステップS4)、識別した権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに、編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する(ステップS5)。
【0047】
そこで、作業者が現場端末装置12にキーボード110などで所望のデータ領域の閲覧指示を入力操作すると、これをデータ受信した中央処理装置11は(ステップS6)、その閲覧指示されたデータ領域が閲覧領域かを判定する(ステップS7)。
【0048】
そこで、閲覧領域が閲覧指示された場合は、その閲覧領域を中央処理装置11が現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS8)、作業者は電子カルテの所望のデータ領域を閲覧することができる。
【0049】
一方、閲覧領域でないデータ領域が閲覧指示された場合は、中央処理装置11は“指定されたデータ領域は閲覧が許可されません。閲覧が許可されているデータ領域を指定して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS9)、電子カルテのデータ領域を不適な作業者が閲覧することが防止される。
【0050】
上述のように現場端末装置12が電子カルテを閲覧したとき、中央処理装置11は、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を監視する(ステップS10)。そして、閲覧重複の発生を検出したときは、その複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複を“現在、この電子カルテは他の現場端末装置でも閲覧されています。”などのガイダンスデータによりデータ通知するので(ステップS11)、電子カルテを閲覧している作業者は、他の作業者も閲覧していることを認識できる。
【0051】
さらに、中央処理装置11は、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータから、例えば、権限データが同一などの所定条件に整合する組み合わせを検出すると(ステップS12)、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を、例えば、チャットツールなどにより連絡自在とするので(ステップS13)、その複数の現場端末装置12の作業者はリアルタイムに連絡できる状態となる。
【0052】
また、図6に示すように、上述のように閲覧領域の診療データが表示出力された状態で、作業者が現場端末装置12にキーボード110などで編集指示を入力操作すると、これをデータ受信した中央処理装置11は(ステップS15)、その編集指示されたデータ領域が編集領域かを判定する(ステップS16)。そこで、編集領域が編集指示された場合、中央処理装置11は、その編集指示に対応して診療データを編集処理するので(ステップS17)、作業者は電子カルテの所望のデータ領域を編集することができる。
【0053】
一方、編集領域でないデータ領域が編集指示された場合は、中央処理装置11は“指定されたデータ領域の編集は許可されません。編集が許可されているデータ領域を指定して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS18)、電子カルテのデータ領域を不適な作業者が編集することが防止される。
【0054】
[実施の形態の効果]
本形態のデータ管理システム10によるデータ管理方法では、上述のように作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定される。
【0055】
このため、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とを個々に作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを個々に防止できる。従って、医師は電子カルテの全部のデータ領域を閲覧して編集できるが、看護士は特定のデータ領域しか閲覧できず、その一部のデータ領域しか編集できない、などのようなことを実現できる。
【0056】
ただし、本形態のデータ管理システム10では、電子カルテに全部の作業者が閲覧および編集できるデータ領域を設定しているので、例えば、医師のデータ領域を編集できない看護士が、その編集を要望する意見を記載しておくようなことも可能である。
【0057】
また、上述のように複数の現場端末装置12が同一の電子カルテを同時に閲覧すると、その複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複がデータ通知されるので、電子カルテを閲覧している作業者は、他の作業者も閲覧していることを認識でき、例えば、電子カルテの診療データが編集されることをリアルタイムに確認することができる。
【0058】
さらに、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータが所定条件に整合すると、その複数の現場端末装置12が連絡自在となるので、例えば、複数の医師が電子カルテの診療データに関して討論するようなことを支援できる。
【0059】
[実施の形態の変形例]
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では一個の中央処理装置11と複数の現場端末装置12とがオンライン接続されたデータ管理システム10を例示したが、スタンドアロンの一個のデータ管理システム(図示せず)も実施可能である。
【0060】
さらに、上記形態では電子カルテのデータ領域ごとに閲覧権限と編集権限とを別個に設定することを例示したが、閲覧権限と編集権限とを兼用させることも可能である。この場合、作業者によるデータ領域の閲覧と編集とを別個に規制することはできないが、編集権限の設定を無用として作業負担を軽減することができ、電子カルテのデータ容量も削減することができる。
【0061】
また、上記形態では所定桁数のテキストデータからなるログインデータに権限データを内包させておくことを例示したが、例えば、ログインデータに権限データを内包させず、ログインデータと権限データとの対応の一覧表を中央処理装置11にデータ登録しておくことで、中央処理装置11がログインデータから対応する権限データを識別するようなことも可能である。
【0062】
さらに、上記形態では電子カルテの電子データからなるフォーマットデータに電子データからなる診療データが登録されることを想定したが、例えば、本出願人が特願2001−393968号として出願したように、カルテ用紙から読取走査したフォーマット画像に電子データからなる診療データが登録されることも可能である。
【0063】
この場合、医療現場の医師は使い慣れたカルテ用紙への手書きの場合と同様に診療データを入力することができ、ソフトウェア会社などにオーダメードで作成させることなくカルテ用紙と同一フォーマットの電子カルテを簡単に生成して使用することができる。
【0064】
また、上記形態ではRAM104等に格納されているコンピュータプログラムに対応してCPU101が動作することにより、中央処理装置11の各種機能として各種手段が論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各種手段の各々を固有のハードウェアとして形成することも可能であり、一部をソフトウェアとしてRAM104等に格納するとともに一部をハードウェアとして形成することも可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明の第1のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となるので、電子カルテの閲覧および編集できる範囲を作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できる。
【0066】
本発明の第2のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定されるので、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とを個々に作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを個々に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデータ管理システムの論理構造を示す模式図である。
【図2】データ管理システムの物理構造を示すブロック図である。
【図3】中央処理装置および現場端末装置の物理構造を示すブロック図である。
【図4】データ領域ごとに閲覧権限および編集権限がデータ設定されている状態を示す模式図である。
【図5】中央処理装置のデータ処理方法の前半部分を示すフローチャートである。
【図6】後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 データ管理システム
11 中央処理装置
12 現場端末装置
201 カルテ記憶手段
202 ログイン入力手段
203 権限識別手段
204 領域検出手段
205 閲覧入力手段
206 データ閲覧手段
207 編集入力手段
208 データ編集手段
211 閲覧監視手段
212 重複通知手段
213 条件確認手段
214 連絡支援手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院などの医療現場では、被験者ごとの電子カルテをデータ管理するため、記入項目が所定フォーマットで表記されているカルテ用紙に診療データを記入していた。しかし、これでは診療データを用紙ベースでしか管理できないので、現在ではカルテ用紙に相当する電子データとして電子カルテが開発されている。
【0003】
従来のデータ管理システムは、例えば、電子カルテが蓄積されている1個の中央処理装置と、医務室などの作業現場ごとに設置された複数の現場端末装置からなり、これらが通信ネットワークで接続されている。
【0004】
電子カルテは、所定フォーマットで記入項目がデータ設定された電子データからなり、記入項目に診療データをテキストデータなどでデータ入力することができる。例えば、医師などの作業者が現場端末装置に所定操作を実行すると、中央処理装置から電子カルテがデータ読出されて現場端末装置に表示出力されるので、作業者は所望の電子カルテを閲覧することができる。
【0005】
また、電子カルテが表示出力された現場端末装置に作業者が所定操作を実行すると、その電子カルテが編集処理されるので、作業者は電子カルテに新規の診療データを追加するようなことができる(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−132934号
【特許文献2】
特開2002−117142号
【特許文献3】
特開2002−117143号
【特許文献4】
特開2002−304466号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のデータ管理システムでは、上述のように現場端末装置を入力操作すれば電子カルテを自由に閲覧して編集できるので、例えば、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できない。これを防止するためには、例えば、電子カルテをキーワードなどで保護し、そのキーワードを入力しないと電子カルテを閲覧できないようにすることが想定できる。
【0008】
しかし、電子カルテに診療データを登録する作業者は、医師、看護士、レントゲンなどの技師、薬剤師、経理担当、などと多岐にわたるため、単純に電子カルテをキーワードで保護しても、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できない。
【0009】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを良好に防止できるデータ管理システムおよび方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1/第2のデータ管理システムは、カルテ記憶手段、ログイン入力手段、権限識別手段、領域検出手段、閲覧入力手段、データ閲覧手段、編集入力手段、データ編集手段、を有しており、各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理する。
【0011】
本発明の第1のデータ管理システムでは、カルテ記憶手段は、電子カルテをデータ記憶するが、その電子カルテは、診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されている。ログイン入力手段は、作業者ごとのログインデータが入力操作され、権限識別手段は、入力操作されたログインデータから権限データを識別し、領域検出手段は、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出する。閲覧入力手段は、電子カルテの閲覧指示が入力操作され、データ閲覧手段は、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力する。編集入力手段は、表示出力された電子カルテへの編集指示が入力操作され、データ編集手段は、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0012】
このため、本発明の第1のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となるので、電子カルテの閲覧および編集できる範囲が作業者ごとに自動的に規制される。
【0013】
本発明の第2のデータ管理システムでは、権限識別手段は、入力操作されたログインデータから権限データを識別し、領域検出手段は、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する。データ閲覧手段は、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力し、データ編集手段は、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0014】
このため、本発明の第2のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定されるので、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とが個々に作業者ごとに自動的に規制される。
【0015】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置の内部に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等が可能である。
【0016】
また、本発明で云う各種手段は、かならずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の手段が1個の部材として形成されていること、ある手段が他の手段の一部であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複していること、等も可能である。
【0017】
また、本発明で云う被験者とは、診療作業を受診する者を意味しており、罹患していて治療を受ける者、健康だが診断や検査を受診する者、等を含んでいる。同様に、診療作業とは上述の被験者が受診する作業を意味しており、治療、診断、検査、等を含んでいる。
【0018】
また、本発明で云う診療データとは、診療作業に関連して患者ごとに登録される各種データを意味しており、例えば、通常のカルテ用紙に記入される被験者の姓名や病状などの他、看護記録、レントゲンなどの作業記録、薬剤の処方箋、経理の記録、等も含むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態のデータ管理システム10は、図1に示すように、1個の中央処理装置11と複数の現場端末装置12とを有しており、図2に示すように、これらがLAN(Local Area Network)13により接続されている。
【0020】
中央処理装置11は、病院(図示せず)の一つの管理事務所に設置された一個のデータベースサーバなどからなり、病院全体で共有されている。現場端末装置12は、病院の複数の医療現場ごとに設置されたクライアント端末などからなり、医療現場の医師により使用されている。
【0021】
中央処理装置11は、図3に示すように、コンピュータの主体となるハードウェアとしてCPU(Central Processing Unit)101を有しており、このCPU101には、バスライン102により、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、HDD(Hard Disc Drive)105、FD(Flexible Disc−cartridge)106が交換自在に装填されるFDD(FD Drive)107、CD(Compact Disc)−ROM108が交換自在に装填されるCDドライブ109、キーボード110、マウス111、ディスプレイユニット112、光学スキャナ113、I/F(Interface)ユニット114、等のハードウェアが接続されている。
【0022】
なお、各部のデータ容量や処理速度などは相違するが、現場端末装置12も中央処理装置11と同様なハードウェアを有しているので、ここでは現場端末装置12と中央処理装置11との各部で同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略する。
【0023】
本形態の中央処理装置11および現場端末装置12では、ROM103、RAM104、HDD105、交換自在なFD106、交換自在なCD−ROM108、等のハードウェアが情報記憶媒体に相当し、これらの少なくとも一個にCPU101のためのコンピュータプログラムやリソースがソフトウェアとして格納されている。このようなソフトウェアは中央処理装置11および現場端末装置12に事前にインストールされており、各装置11,12の起動時にCPU101にデータ読取される。
【0024】
このようにCPU101が適正なコンピュータプログラムをデータ読取して各種処理を実行することにより、本形態のデータ管理システム10は、図1に示すように、カルテ記憶手段201、ログイン入力手段202、権限識別手段203、領域検出手段204、閲覧入力手段205、データ閲覧手段206、編集入力手段207、データ編集手段208、閲覧監視手段211、重複通知手段212、条件確認手段213、連絡支援手段214、等の各種手段を各種機能として論理的に有している。
【0025】
カルテ記憶手段201は、中央処理装置11のCPU101がRAM104に格納されているコンピュータプログラムに対応してHDD105に構築した記憶エリアなどに相当し、電子カルテをデータ記憶する。詳細には後述するが、この電子カルテは、医師や看護士などの作業者の職務に対応して各種のデータ領域に区分されており、そのデータ領域ごとに各種の診療データが登録される。
【0026】
ただし、上述のように電子カルテのデータ領域は作業者の職務に対応して区分されているので、そのデータ領域ごとに各種の作業者の権限データが閲覧権限および編集権限として設定されている。この権限データは作業者の職務の識別データからなり、作業者ごとのログインデータに設定されている。
【0027】
ログイン入力手段202は、現場端末装置12のCPU101がコンピュータプログラムに対応してキーボード110への入力操作をデータ認識する機能などに相当し、作業者ごとのログインデータが入力操作される。権限識別手段203は、中央処理装置11のCPU101が通信I/F114の入力データに所定処理を実行する機能などに相当し、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから権限データを識別する。
【0028】
本形態のデータ管理システム10では、例えば、ログインデータは作業者ごとに事前に通達されている所定桁数のテキストデータからなり、その所定位置に権限データが設定されている。このため、中央処理装置11は、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから所定位置のテキストデータを抽出することで、権限データを識別する。
【0029】
領域検出手段204は、中央処理装置11のCPU101が所定処理を実行する機能などに相当し、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する。
【0030】
例えば、図4に示すように、データ領域“1〜5”に対して権限データ“a〜d”が閲覧権限および編集権限として設定されている場合、ログインデータから検出された権限データが“a”ならば、この権限データ“a”が閲覧権限として設定されているデータ領域が閲覧領域“1〜5”などとして検出され、編集権限として設定されているデータ領域が編集領域“1,4,5”などとして検出される。
【0031】
なお、通常は医療データを閲覧することなく編集することは有り得ないので、編集領域は閲覧領域の一部からなり、編集権限の権限データは閲覧権限の権限データの一部として設定されている。このため、本形態のデータ管理システム10では、作業者によりデータ領域に編集権限の権限データが設定されると、その権限データが閲覧権限にも自動的に設定される。
【0032】
閲覧入力手段205は、現場端末装置12のCPU101がキーボード110などへの入力操作をデータ認識する機能などに相当し、電子カルテの閲覧指示が入力操作される。この閲覧指示は、例えば、中央処理装置11からデータ提供されて現場端末装置12のディスプレイユニット112に表示出力される電子カルテの一覧表から、現場端末装置12のキーボード110やマウス111の入力操作で一つが指定されることや、現場端末装置12にキーボード110などで入力操作される検索条件から中央処理装置11が一つの電子カルテを検索することなどとして実行される。
【0033】
データ閲覧手段206は、中央処理装置11のCPU101がHDD105の登録データを現場端末装置12にディスプレイユニット112の表示画像としてデータ送信する機能などに相当し、入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを表示出力する。
【0034】
編集入力手段207も、現場端末装置12のCPU101がキーボード110などへの入力操作をデータ認識する機能などに相当し、表示出力された電子カルテへの編集指示が入力操作される。データ編集手段208は、中央処理装置11のCPU101が現場端末装置12の送信データに対応してHDD105の登録データを更新する機能などに相当し、入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理する。
【0035】
閲覧監視手段211は、中央処理装置11のCPU101が所定のデータ処理を実行する機能などに相当し、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を検出する。重複通知手段212は、中央処理装置11のCPU101が所定のガイダンステキストを現場端末装置12にデータ送信する機能などに相当し、検出された複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複をデータ通知する。
【0036】
以下は中央処理装置11のCPU101が所定のデータ処理を実行する機能などに相当し、条件確認手段213は、検出された複数のログインデータから所定条件に整合する組み合わせを検出し、連絡支援手段214は、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を連絡自在とする。
【0037】
より具体的には、中央処理装置11は、同一の電子カルテを同時に閲覧する複数の現場端末装置12のログインデータが所定条件に整合すると、その複数の現場端末装置12に事前に実装されているチャットや電子会議などのアプリケーションソフトを起動して通信回線を開通させるので、これで複数の現場端末装置12がリアルタイムに連絡できる状態となる。
【0038】
上述のようなデータ管理システム10の各種手段は、必要によりHDD105やI/Fユニット114等のハードウェアを利用して実現されるが、その主体はRAM104等の情報記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムに対応してハードウェアであるCPU101が機能することにより実現されている。
【0039】
例えば、中央処理装置11のコンピュータプログラムは、HDD105などで電子カルテをデータ記憶すること、現場端末装置12に入力操作されたログインデータから権限データを識別すること、識別された権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出すること、現場端末装置12に入力操作された閲覧指示に対応した電子カルテの閲覧領域のみ診療データを現場端末装置12に表示出力させること、現場端末装置12に入力操作された編集指示に対応して編集領域のみ診療データを編集処理すること、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を検出すること、検出された複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複をデータ通知すること、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータから所定条件に整合する組み合わせを検出すること、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を連絡自在とすること、等の処理動作をCPU101等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM104等の情報記憶媒体に格納されている。
【0040】
また、現場端末装置12のコンピュータプログラムは、キーボード110などによる作業者ごとのログインデータの入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、電子カルテの閲覧指示の入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、中央処理装置11からデータ受信する電子カルテの閲覧領域の診療データをディスプレイユニット112で表示出力すること、表示出力された電子カルテへの編集指示の入力操作を受け付けて中央処理装置11にデータ送信すること、中央処理装置11からデータ通知される同一の電子カルテへの閲覧重複をディスプレイユニット112などで報知出力すること、中央処理装置11の遠隔操作に対応して他の現場端末装置12との連絡回線を開通すること、等の処理動作をCPU101等に実行させるためのソフトウェアとしてRAM104等の情報記憶媒体に格納されている。
【0041】
[実施の形態の作用]
上述のような構成において、本形態のデータ管理システム10によるデータ管理方法を以下に説明する。まず、本形態のデータ管理システム10が構築される病院では、一個の中央処理装置11が一つの管理事務所に設置され、複数の現場端末装置12が複数の医療現場ごとに設置される。
【0042】
中央処理装置11には、複数のデータ領域が設定されている電子カルテの基本フォーマットがデータ登録されており、図4に示すように、その基本フォーマットのデータ領域ごとに閲覧権限および編集権限の権限データが設定されている。また、医療現場で診療作業を実行する作業者には、個々にログインデータが通達されており、そのログインデータには所定位置に作業者の職務ごとの権限データが設定されている。
【0043】
上述のような状態で、例えば、初診の被験者が来院して受け付けられると、医療現場の一つである受け付けの作業員により現場端末装置12で中央処理装置11から電子カルテの基本フォーマットがデータ読出され、被験者の氏名などがデータ登録されることで、被験者ごとの電子カルテが作成されて中央処理装置11に蓄積される。
【0044】
そして、上述のように電子カルテが中央処理装置11に蓄積されている被験者が、医療現場である医務室に誘導されて医師や看護士などの作業者により診療作業が実行されると、その作業者により現場端末装置12で中央処理装置11から電子カルテがデータ読出されて診療データが登録される。
【0045】
その場合、作業者が自身のログインデータを現場端末装置12にキーボード110などで入力操作すると、そのログインデータが現場端末装置12から中央処理装置11にデータ送信される。すると、この中央処理装置11は、図5に示すように、データ受信したログインデータが適切かを照合し(ステップS1,S2)、ログインデータが適切でない場合は“ログインデータが間違ってます。正しいログインデータを入力して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS3)、不適な作業者のログインが防止される。
【0046】
ログインデータが適切と判定された場合、中央処理装置11はログインデータから権限データを識別し(ステップS4)、識別した権限データが閲覧権限に整合するデータ領域を閲覧領域として検出するとともに、編集権限に整合するデータ領域を編集領域として検出する(ステップS5)。
【0047】
そこで、作業者が現場端末装置12にキーボード110などで所望のデータ領域の閲覧指示を入力操作すると、これをデータ受信した中央処理装置11は(ステップS6)、その閲覧指示されたデータ領域が閲覧領域かを判定する(ステップS7)。
【0048】
そこで、閲覧領域が閲覧指示された場合は、その閲覧領域を中央処理装置11が現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS8)、作業者は電子カルテの所望のデータ領域を閲覧することができる。
【0049】
一方、閲覧領域でないデータ領域が閲覧指示された場合は、中央処理装置11は“指定されたデータ領域は閲覧が許可されません。閲覧が許可されているデータ領域を指定して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS9)、電子カルテのデータ領域を不適な作業者が閲覧することが防止される。
【0050】
上述のように現場端末装置12が電子カルテを閲覧したとき、中央処理装置11は、同一の電子カルテへの複数の現場端末装置12による閲覧の重複を監視する(ステップS10)。そして、閲覧重複の発生を検出したときは、その複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複を“現在、この電子カルテは他の現場端末装置でも閲覧されています。”などのガイダンスデータによりデータ通知するので(ステップS11)、電子カルテを閲覧している作業者は、他の作業者も閲覧していることを認識できる。
【0051】
さらに、中央処理装置11は、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータから、例えば、権限データが同一などの所定条件に整合する組み合わせを検出すると(ステップS12)、検出された組み合わせのログインデータの現場端末装置12を、例えば、チャットツールなどにより連絡自在とするので(ステップS13)、その複数の現場端末装置12の作業者はリアルタイムに連絡できる状態となる。
【0052】
また、図6に示すように、上述のように閲覧領域の診療データが表示出力された状態で、作業者が現場端末装置12にキーボード110などで編集指示を入力操作すると、これをデータ受信した中央処理装置11は(ステップS15)、その編集指示されたデータ領域が編集領域かを判定する(ステップS16)。そこで、編集領域が編集指示された場合、中央処理装置11は、その編集指示に対応して診療データを編集処理するので(ステップS17)、作業者は電子カルテの所望のデータ領域を編集することができる。
【0053】
一方、編集領域でないデータ領域が編集指示された場合は、中央処理装置11は“指定されたデータ領域の編集は許可されません。編集が許可されているデータ領域を指定して下さい。”などのエラーガイダンスを現場端末装置12にデータ送信してディスプレイユニット112に表示出力させるので(ステップS18)、電子カルテのデータ領域を不適な作業者が編集することが防止される。
【0054】
[実施の形態の効果]
本形態のデータ管理システム10によるデータ管理方法では、上述のように作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定される。
【0055】
このため、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とを個々に作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを個々に防止できる。従って、医師は電子カルテの全部のデータ領域を閲覧して編集できるが、看護士は特定のデータ領域しか閲覧できず、その一部のデータ領域しか編集できない、などのようなことを実現できる。
【0056】
ただし、本形態のデータ管理システム10では、電子カルテに全部の作業者が閲覧および編集できるデータ領域を設定しているので、例えば、医師のデータ領域を編集できない看護士が、その編集を要望する意見を記載しておくようなことも可能である。
【0057】
また、上述のように複数の現場端末装置12が同一の電子カルテを同時に閲覧すると、その複数の現場端末装置12に同一の電子カルテへの閲覧重複がデータ通知されるので、電子カルテを閲覧している作業者は、他の作業者も閲覧していることを認識でき、例えば、電子カルテの診療データが編集されることをリアルタイムに確認することができる。
【0058】
さらに、閲覧重複が検出された複数の現場端末装置12ごとのログインデータが所定条件に整合すると、その複数の現場端末装置12が連絡自在となるので、例えば、複数の医師が電子カルテの診療データに関して討論するようなことを支援できる。
【0059】
[実施の形態の変形例]
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では一個の中央処理装置11と複数の現場端末装置12とがオンライン接続されたデータ管理システム10を例示したが、スタンドアロンの一個のデータ管理システム(図示せず)も実施可能である。
【0060】
さらに、上記形態では電子カルテのデータ領域ごとに閲覧権限と編集権限とを別個に設定することを例示したが、閲覧権限と編集権限とを兼用させることも可能である。この場合、作業者によるデータ領域の閲覧と編集とを別個に規制することはできないが、編集権限の設定を無用として作業負担を軽減することができ、電子カルテのデータ容量も削減することができる。
【0061】
また、上記形態では所定桁数のテキストデータからなるログインデータに権限データを内包させておくことを例示したが、例えば、ログインデータに権限データを内包させず、ログインデータと権限データとの対応の一覧表を中央処理装置11にデータ登録しておくことで、中央処理装置11がログインデータから対応する権限データを識別するようなことも可能である。
【0062】
さらに、上記形態では電子カルテの電子データからなるフォーマットデータに電子データからなる診療データが登録されることを想定したが、例えば、本出願人が特願2001−393968号として出願したように、カルテ用紙から読取走査したフォーマット画像に電子データからなる診療データが登録されることも可能である。
【0063】
この場合、医療現場の医師は使い慣れたカルテ用紙への手書きの場合と同様に診療データを入力することができ、ソフトウェア会社などにオーダメードで作成させることなくカルテ用紙と同一フォーマットの電子カルテを簡単に生成して使用することができる。
【0064】
また、上記形態ではRAM104等に格納されているコンピュータプログラムに対応してCPU101が動作することにより、中央処理装置11の各種機能として各種手段が論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各種手段の各々を固有のハードウェアとして形成することも可能であり、一部をソフトウェアとしてRAM104等に格納するとともに一部をハードウェアとして形成することも可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明の第1のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応したデータ領域の診療データのみ閲覧自在かつ編集自在となるので、電子カルテの閲覧および編集できる範囲を作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを防止できる。
【0066】
本発明の第2のデータ管理システムでは、作業者が自身のログインデータで電子カルテにアクセスすると、そのログインデータに対応して診療データが閲覧自在なデータ領域と編集自在なデータ領域とが設定されるので、電子カルテの閲覧できる範囲と編集できる範囲とを個々に作業者ごとに自動的に規制することができ、適切でない作業者が不正に電子カルテを閲覧したり編集することを個々に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデータ管理システムの論理構造を示す模式図である。
【図2】データ管理システムの物理構造を示すブロック図である。
【図3】中央処理装置および現場端末装置の物理構造を示すブロック図である。
【図4】データ領域ごとに閲覧権限および編集権限がデータ設定されている状態を示す模式図である。
【図5】中央処理装置のデータ処理方法の前半部分を示すフローチャートである。
【図6】後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 データ管理システム
11 中央処理装置
12 現場端末装置
201 カルテ記憶手段
202 ログイン入力手段
203 権限識別手段
204 領域検出手段
205 閲覧入力手段
206 データ閲覧手段
207 編集入力手段
208 データ編集手段
211 閲覧監視手段
212 重複通知手段
213 条件確認手段
214 連絡支援手段
Claims (7)
- 各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理システムであって、
前記診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されている前記電子カルテをデータ記憶するカルテ記憶手段と、
作業者ごとのログインデータが入力操作されるログイン入力手段と、
入力操作された前記ログインデータから前記権限データを識別する権限識別手段と、
識別された前記権限データが前記閲覧権限に整合する前記データ領域を閲覧領域として検出する領域検出手段と、
前記電子カルテの閲覧指示が入力操作される閲覧入力手段と、
入力操作された前記閲覧指示に対応した前記電子カルテの前記閲覧領域のみ前記診療データを表示出力するデータ閲覧手段と、
表示出力された前記電子カルテへの編集指示が入力操作される編集入力手段と、
入力操作された前記編集指示に対応して前記閲覧領域のみ前記診療データを編集処理するデータ編集手段と、
を有しているデータ管理システム。 - 各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理システムであって、
前記診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限および編集権限として各々設定されている前記電子カルテをデータ記憶するカルテ記憶手段と、
作業者ごとのログインデータが入力操作されるログイン入力手段と、
入力操作された前記ログインデータから前記権限データを識別する権限識別手段と、
識別された前記権限データが前記閲覧権限に整合する前記データ領域を閲覧領域として検出するとともに前記編集権限に整合する前記データ領域を編集領域として検出する領域検出手段と、
前記電子カルテの閲覧指示が入力操作される閲覧入力手段と、
入力操作された前記閲覧指示に対応した前記電子カルテの前記閲覧領域のみ前記診療データを表示出力するデータ閲覧手段と、
表示出力された前記電子カルテへの編集指示が入力操作される編集入力手段と、
入力操作された前記編集指示に対応して前記編集領域のみ前記診療データを編集処理するデータ編集手段と、
を有しているデータ管理システム。 - 相互にデータ通信する少なくとも1個の中央処理装置と複数の現場端末装置とを有しており、
前記中央処理装置が少なくとも前記カルテ記憶手段を有しており、
前記現場端末装置が少なくとも前記ログイン入力手段と前記閲覧入力手段と前記編集入力手段とを有しており、
同一の前記電子カルテへの複数の前記現場端末装置による閲覧の重複を検出する閲覧監視手段と、
検出された複数の前記現場端末装置に同一の前記電子カルテへの閲覧重複をデータ通知する重複通知手段と、
を有している請求項1または2に記載のデータ管理システム。 - 前記閲覧重複が検出された複数の前記現場端末装置ごとの前記ログインデータから所定条件に整合する組み合わせを検出する条件確認手段と、
検出された組み合わせの前記ログインデータの前記現場端末装置を連絡自在とする連絡支援手段と、
を有している請求項3に記載のデータ管理システム。 - 前記条件確認手段は、閲覧重複が検出された複数の前記現場端末装置ごとの前記ログインデータから権限データが同一の組み合わせを検出する請求項4に記載のデータ管理システム。
- 各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理方法であって、
前記診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限として設定されている前記電子カルテをデータ記憶するカルテ記憶工程と、
作業者ごとのログインデータの入力操作を受け付けるログイン指示工程と、
入力操作された前記ログインデータから前記権限データを識別する権限識別工程と、
識別された前記権限データが前記閲覧権限に整合する前記データ領域を閲覧領域として検出する領域検出工程と、
前記電子カルテの閲覧指示の入力操作を受け付ける閲覧入力工程と、
入力操作された前記閲覧指示に対応した前記電子カルテの前記閲覧領域のみ前記診療データを表示出力するデータ閲覧工程と、
表示出力された前記電子カルテへの編集指示の入力操作を受け付ける編集入力工程と、
入力操作された前記編集指示に対応して前記権限データに対応した前記データ領域のみ前記診療データを編集処理するデータ編集工程と、
を有しているデータ管理方法。 - 各種の診療データが登録されている被験者ごとの電子カルテをデータ管理するデータ管理方法であって、
前記診療データが区分されて登録される各種のデータ領域ごとに権限データが閲覧権限および編集権限として各々設定されている前記電子カルテをデータ記憶するカルテ記憶工程と、
作業者ごとのログインデータの入力操作を受け付けるログイン指示工程と、
入力操作された前記ログインデータから前記権限データを識別する権限識別工程と、
識別された前記権限データが前記閲覧権限に整合する前記データ領域を閲覧領域として検出するとともに前記編集権限に整合する前記データ領域を編集領域として検出する領域検出工程と、
前記電子カルテの閲覧指示の入力操作を受け付ける閲覧入力工程と、
入力操作された前記閲覧指示に対応した前記電子カルテの前記閲覧領域のみ前記診療データを表示出力するデータ閲覧工程と、
表示出力された前記電子カルテへの編集指示の入力操作を受け付ける編集入力工程と、
入力操作された前記編集指示に対応して前記編集領域のみ前記診療データを編集処理するデータ編集工程と、
を有しているデータ管理方法。
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