JP2004172466A - 電子部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上面2aまたは下面2bが実装面とされており、長さ方向と幅方向とを有する矩形板状の電子部品素体としてのセラミック焼結体2と、セラミック焼結体2の実装面に形成された複数の端子電極10,11とを備え、実装面の長さ方向中央において幅方向全長に渡る無電極部分が存在しないように複数の端子電極10,11が形成されている、電子部品。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面実装型の電子部品に関し、より詳細には、長さ方向及び幅方向を有する矩形板状の電子部品素体の上面または下面が実装面とされている電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、積層コンデンサなどの電子部品として、電子機器のプリント回路基板などに表面実装される電子部品が広く用いられている。電子機器の小型化、薄型化に伴い、この種の表面実装型の電子部品においても、小型化だけでなく低背化が要求されており、電子部品の厚みを薄くする必要がある。
【0003】
すなわち、電子部品の長さ寸法をL、幅寸法をW、高さ寸法をTとすると、小型化という点からL、W、Tが全体的に小さくなるのはもちろんであるが、低背化という点からWに対してTを相対的に小さくする必要がある(T/W<1)。
なお、一般的にはT/W=1である。そしてこのような低背化された電子部品では特に機械的強度の低下が問題となる。
【0004】
図10は、従来の表面実装型電子部品の問題点を説明するための部分切欠断面図である。表面実装型の電子部品101が、プリント回路基板102上に表面実装されている。電子部品101は、複数の内部電極103a〜103cを有するセラミック焼結体103を備える。セラミック焼結体103の両端面には外部電極104,105が形成されている。外部電極104,105は、セラミック焼結体103の端面だけでなく、上面、下面、及び側面に至る電極折り返し部104a,105aを有する。
【0005】
図11に、電極折り返し部104a,105aのセラミック焼結体103の下面上に形成されている部分を模式的に底面図で示す。
図10に示すように、電極折り返し部104a,105aの内、セラミック焼結体103の下面に位置する部分が端子電極とされており、該端子電極を利用して電子部品101が表面実装されている。すなわち、電極折り返し部104a,105aがプリント回路基板102上の電極ランド106,107に対して半田108,109により接合されている。
【0006】
電子部品101の低背化に伴って、セラミック焼結体103の厚みが薄くなると、セラミック焼結体103の機械的強度が低下する。従って、実装時に応力が加わったり、あるいはプリント回路基板102がたわんだ場合、セラミック焼結体103の長さ方向中央において矢印Aで示すクラックが生じたり、甚だしき場合には、セラミック焼結体103が長さ方向中央で折れることがあった。
【0007】
他方、下記の特許文献1には、図12に模式的底面図で示すように、セラミック焼結体111の下面111a上における端子電極112,113の形状が改良された電子部品が開示されている。ここでは、端子電極112,113は、それぞれ、複数の三角形状電極112a,112b,113a,113bにより構成されている。すなわち、端子電極112,113のセラミック焼結体111の下面111a内の電極端縁がセラミック焼結体111の長さ方向と垂直な直線とはならないように構成されており、それによって、曲げ応力が長手方向に分散されるように構成されている。このような曲げ応力を長手方向に分散させることにより、セラミック焼結体111におけるクラックの発生が低減されるとされている。
【0008】
他方、下記の特許文献2には、図13に低面図で示す端子電極122,123を有する電子部品121が開示されている。ここでは、電子部品121の底面121aの形状は正方形の形状を有し、該正方形の対角線方向に無電極部が存在するように、端子電極122,123が形成されている。もっとも、特許文献2に記載の電子部品121では、上記のように端子電極122,123を形成することにより、実装に際しての方向性を無くすことができるとされており、電子部品の機械的強度については特に言及されていない。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−126950号公報
【特許文献2】
特開平2−98113号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、特許文献1では、外力が加わった場合のセラミック焼結体111の曲げ応力が長さ方向に分散されて、セラミック焼結体111のクラックの発生が抑制される。しかしながら、外力によりセラミック焼結体111が長さ方向にたわんだ場合、すなわちこのような外力が加わった場合には、クラックの発生が生じがちであった。また、特に、セラミック焼結体111の厚みが薄くなった場合には、クラックの発生やセラミック焼結体111の折れ等が生じざるを得なかった。
【0011】
他方、特許文献2では、単に実装時の方向性をなくすために端子電極122,123が正方形の対角線方向の無電極部分を隔てて形成されているに過ぎず、この構造では対角線上に外力が集中し、やはり低背化を進めた場合、クラックや割れが生じざる得ない。
【0012】
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、長さ方向を有する電子部品素体を有する表面実装型の電子部品であって、低背化を進めるために電子部品素体の厚みが薄くされた場合であっても、実装時や実装後の外力による電子部品素体の長さ方向中央におけるクラックや割れの発生を効果的に抑制し得る電子部品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、上面または下面が実装面とされており、長さ方向と幅方向とを有する矩形板状の電子部品素体と、前記電子部品素体の実装面に形成された複数の端子電極とを備え、前記実装面の長さ方向中央において幅方向全長に渡る無電極部分が存在しないように前記複数の端子電極が形成されている、電子部品である。
【0014】
本願の第2の発明は、上面または下面が実装面とされており、長さ方向と幅方向とを有する矩形板状の電子部品素体と、前記電子部品素体の実装面に形成された複数の端子電極とを備え、前記実装面の長さ方向を2等分する中心線上に少なくとも1つの前記端子電極が存在するように前記複数の端子電極が形成されている、電子部品である。
【0015】
第1,第2の発明(以下、本発明と総称する。)のある特定の局面では、前記複数の端子電極が、前記電子部品素体の実装面の長さ方向中央の両側に配置された端子電極であり、第1の端子電極及び第2の端子電極の少なくとも一方が前記長さ方向中央を超えて延ばされている。
【0016】
本発明の他の特定の局面では、前記電子部品素体が、セラミック焼結体と、セラミック焼結体内に配置された内部電極とを備えたセラミック電子部品である。
この場合には、本発明に従って、低背化を進めた場合であっても実装時や実装後の外力による割れやクラックが生じ難い積層型の電子部品を提供することができる。
【0017】
本発明に係る電子部品のさらに別の特定の局面では、前記セラミック焼結体内に複数のビアホール電極が形成されており、該ビアホール電極を介して前記内部電極が前記端子電極に電気的に接続されている。このように、本発明に係る電子部品では、端子電極と内部電極とがビアホール電極を介して電気的に接続されていてもよい。ビアホール電極を介して電気的接続を果たすことにより、電子部品の小型化を進めることができる。
【0018】
また、本発明に係る電子部品では、前記セラミック焼結体の側面に形成された外部電極をさらに備え、外部電極を介して前記内部電極が前記端子電極に電気的に接続されていてもよい。
【0019】
本発明に係る電子部品のある別の特定の局面では、上記内部電極が複数設けられ、前記複数の内部電極がセラミック層を介して対向するように配置され、それによって積層セラミックコンデンサが構成される。従って、本発明に従って、低背化を進めた場合であってもクラックや割れが生じ難い積層セラミックコンデンサを提供することができる。
【0020】
本発明のさらに他の特定の局面では、前記電子部品素体の上面及び下面の双方に前記複数の端子電極が形成されている。この場合には、電子部品の上面及び下面のいずれをも実装面とすることができ、積層作業を容易とすることができる。
【0021】
本発明に係る電子部品のさらに別の特定の局面では、前記電子部品素体の上面の長さ方向中央における端子電極の配置と、前記電子部品素体の下面の長さ方向中央における端子電極の配置とが異なっている。従って、上面及び下面のいずれを実装面とした場合であっても、上面と下面の長さ方向中央における端子電極の配置が異なっているため、クラックの発生をより一層確実に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0023】
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に係る積層セラミックコンデンサをプリント回路基板上に実装した状態を示す正面断面図及び該積層セラミックコンデンサの下面の端子電極を平面視した状態を示す模式的平面図である。
【0024】
本実施例の積層セラミックコンデンサ1は、長さ1.0mm×幅0.5mm×厚さ0.15mmの寸法を有する。
積層セラミックコンデンサ1は、セラミック焼結体2を有する。セラミック焼結体2は、上面2a,下面2b、端面2c,2d及び一対の側面を有する。上面2a及び下面2bは長方形の形状を有し、端面2c,2dを結ぶ方向が長さ方向である。セラミック焼結体2内には、複数の内部電極3〜5がセラミック層を介して対向するように配置されている。また、セラミック焼結体2においては、ビアホール電極6,7がセラミック焼結体2の上面2aから下面2bに至るように形成されている。
【0025】
ビアホール電極6は、内部電極3,5の一端に接続されており、ビアホール電極7は内部電極4の一端に接続されている。
セラミック焼結体2内において、内部電極3〜5がセラミック層を介して対向するため、内部電極3,5間の静電容量が引き出され、それによってコンデンサが構成されている。
【0026】
他方、セラミック焼結体2の上面2aには、端子電極8,9が形成されており、セラミック焼結体2bの下面には、端子電極10,11が形成されている。端子電極10,11の平面形状を、図1(b)に略図的平面図で示す。なお、図1(b)の断面は、図1(b)のB−B線に沿う部分の断面に相当する。
【0027】
端子電極10は、セラミック焼結体2の下面2bにおいて、端面2c側から端面2d側に延びるL字型の形状を有する。すなわち、端面2c側において端子電極10は、下面2bの全幅に至り、下面2bの長さ方向を2等分する中心線Cの手前から中心線Cを超える部分では幅が細くされている。
【0028】
同様に、端子電極11は、端面2dから2cに向かって延びるL字型の形状を有する。端子電極11は、端面2d側においては下面2bの全幅に至り、途中から相対的に幅が細くされている。端子電極11の相対的に幅が狭くされている先端部11aは、中心線Cを超えて端面2c側に延ばされている。
【0029】
従って、中心線C、すなわち下面2bの長さ方向中央では、端子電極10の先端部10aと、端子電極11の先端部11aとがスペースDを隔てて配置されている。
【0030】
よって、下面2bにおいては、長さ方向中央において、下面2bの全幅に至る無電極部が存在しないように、端子電極10,11が形成されている。言い換えれば、下面2bを長さ方向に2等分する中心線C上において、端子電極10及び端子電極11の一部である先端部10a,11aが存在するように端子電極10,11が形成されている。
【0031】
なお、本実施例では、上面2aに形成されている端子電極8,9は、端子電極10,11を裏返した平面形状を有する。すなわち、図4に示すように、セラミック焼結体2の上面に形成されている端子電極8,9は、図1(a)に示す端子電極10,11を反転した形状に相当する。
【0032】
端子電極8,10がビアホール電極6に電気的に接続されており、端子電極9,11がビアホール電極7に電気的に接続されている。
積層セラミックコンデンサ1では、上面2aまたは下面2bが実装面とされて、プリント回路基板12上に表面実装される。図1(a)では、下面2bが実装面とされて、積層セラミックコンデンサ1が表面実装されている。
【0033】
プリント回路基板12の上面には、電極ランド13,14が形成されている。
この電極ランド13,14に対し、半田15,16を用いて、端子電極10,11が接合されている。
【0034】
上記のように、下面2bの長さ方向中央において、無電極部が幅方向全幅に渡るように形成されていないため、プリント回路基板12に実装する際に積層セラミックコンデンサ1にたわみ力が加わったり、あるいはプリント回路基板12がたわむことにより外力が積層セラミックコンデンサ1に加わったとしても、セラミック焼結体2の長さ方向中央におけるクラックが生じ難い。これは、半田13,14による接合部分が、端子電極10,11の全面積に渡るため、セラミック焼結体2の下面2bの中央において、セラミック焼結体2が半田13,14によりプリント回路基板12に強固に接合されていることによる。よって、上記のように長さ方向中央におけるクラックの発生を確実に抑制することができる。
【0035】
従って、積層セラミックコンデンサ1のセラミック焼結体2の厚みが0.32mm以下のように非常に薄い場合であっても、実装に際し、あるいは実装後の積層セラミックコンデンサ1の長さ方向中央におけるクラックや割れの発生を確実に抑制することができる。
【0036】
なお、上記積層セラミックコンデンサ1は、長さ1.0mm×幅0.5mm×厚さ0.15mmの寸法を有していたが、長さ0.6〜1.6mm、幅0.3〜0.8mm、及び厚み0.03〜0.32mmの範囲の積層セラミックコンデンサを構成した場合、上記と同様に、積層に際し、あるいは実装後の積層セラミックコンデンサの長さ方向中央におけるクラックや割れの発生を確実に抑制することができる。特に、厚み/幅の比が0.1〜0.4、さらには0.1〜0.2のような低背型の積層セラミックコンデンサにおいて、本発明が好適に用いられる。
【0037】
なお、積層セラミックコンデンサ1の製造に際しては、図2に斜視図で示すように、内部電極3〜5が形成されたセラミックグリーンシート21〜23と、その上下に配置される無地のセラミックグリーンシート24,25を積層することにより、積層体を得る。しかる後、この積層体に、図3(a)及び(b)に示すように、上面及び下面を貫通する貫通孔26,27を形成し、該貫通孔26,27に導電ペーストを充填することにより、ビアホール電極6,7が形成される。
このようにして得られた積層体28を焼成することにより、セラミック焼結体2が得られる。
【0038】
上記実施例では、端子電極10,11の他に、端子電極8,9が形成されていたが、実装面である下面2b上にのみ端子電極10,11が形成されていてもよい。
【0039】
しかしながら、好ましくは、上記のように上面2a及び下面2bの双方に端子電極が形成される。この場合、上面2a及び下面2bのいずれをも実装面として用いることができる。
【0040】
なお、上面及び下面に、それぞれ端子電極が形成される場合、上記の実施例のように、上面の複数の端子電極8,9と下面の複数の端子電極10,11は、上面2a及び下面2bの長さ方向の中央において異なるように配置されていることが望ましい。上面の長さ方向中央における端子電極の配置と、下面の長さ方向中央における端子電極の配置とが異なっている場合には、長さ方向中央における無電極部の位置が上面及び下面において異なることになる。従って、無電極部の重なり面積が小さくなったり、無電極部が重ならないことになるため、長さ方向中央におけるクラックの発生や割れの発生をより確実に抑制することができる。
【0041】
また、上記実施例では、端子電極8〜11はL字状の形状を有していたが、図5に示す端子電極10A,11Aのように、端縁が曲線状であってもよい。
また、本発明においては、第1,第2の端子電極がL字型の形状に限定されるものではない。図6及び図7は、端子電極の平面形状の変形例を示すための各平面図である。
【0042】
図6に示す端子電極31は、端面2cから端面2d側に延ばされており、端面2c近傍では、下面2bの全幅に至っているが、先端に2つの電極部31a,31bに分岐されている。そして、電極部31a,31bは、それぞれ、下面2bの長さ方向端縁に沿うように形成されている。電極部31a,31b間に他方の端子電極32の先端の電極部32aが入り込むように形成されている。電極部31a,31b及び電極部32aは、いずれも、下面2bの長さ方向を2分割する中心線Cを超えて相手側の端子電極側に延ばされている。
【0043】
図7に示す端子電極41,42は、それぞれ、端面2c,2d近傍に配置された幅方向全幅に至る電極部41a,42aと、電極部41a,42aから相手側の端子電極に延びる複数の電極部41b,41c,42b,42cを有する。すなわち、くし形電極により端子電極41,42が形成されている。ここでも、電極部41b,41c,42b,42cは、中心Cを超えて相手側の端子電極側に延ばされている。
【0044】
図5〜図7に示した変形例においても、上記に示した実施例と同様に、下面2bの長さ方向中央において、全幅に至る無電極部が存在しないように複数の端子電極が形成されている。従って、図1に示した実施例の場合と同様に、下面2bを実装面として実装した場合の長さ方向中央におけるクラックや割れの発生を効果的に抑制することができる。
【0045】
積層セラミックコンデンサ1では、上面2aにも端子電極8,9が形成されていたが、図8に示す変形例の積層セラミックコンデンサ51では、上面2aには端子電極は形成されていない。すなわち、下面2bのみを実装面とする場合には、上面2aに端子電極を設ける必要は必ずしもない。
【0046】
また、図8に示す積層セラミックコンデンサ51では、ビアホール電極6,7は、内部電極3〜5を貫くように形成されている。すなわち、ビアホール電極6は内部電極3,5を貫通するように形成されており、ビアホール電極7は内部電極4を貫通するように形成されている。このように、ビアホール電極6,7は、内部電極を貫通するように形成されていてもよい。
【0047】
図9は、本発明の第2の実施例に係る積層セラミックコンデンサを示す正面断面図である。図9に示す積層セラミックコンデンサ61は、セラミック焼結体62を有する。セラミック焼結体62内には、内部電極63〜65がセラミック層を介して対向するように配置されている。ここでは、ビアホール電極6,7は形成されていない。すなわち、内部電極63,65がセラミック焼結体62の端面62cに引き出されており、内部電極64がセラミック焼結体の端面62dに引き出されている。そして、端面62c,62dに、それぞれ、外部電極66,67が形成されている。外部電極66,67は、下面に形成された端子電極11と一体的に形成されている。端子電極10,11の平面形状は第1の実施例と同様である。従って、下面62bを実装面として用いることにより、積層セラミックコンデンサ61においても、積層セラミックコンデンサ1と同様に長さ方向中央におけるクラックや割れの発生を確実に抑制することができる。
【0048】
なお、上記外部電極66,67は、端子電極10,11と導電ペーストの塗布・焼付けにより同じ工程で一体に形成することができる。
また、図9では、上記導電ペーストがセラミック焼結体62の上面62aにも回り込んで、外部電極折り返し部66a,67aが上面62a上に形成されている。この外部電極折り返し部は、セラミック焼結体62の一対の側面に形成されていてもよい。
【0049】
第1,第2の実施例では、積層セラミックコンデンサ1,61について説明したが、本発明は、上記のように表面実装型の電子部品における実装面の端子電極の配置に特徴を有するものである。従って、対象とする電子部品は、積層セラミックコンデンサに限定されず、積層インダクタ、積層バリスタ、積層LCフィルタなどの他の積層セラミック電子部品、並びに積層型以外の電子部品にも適用することができる。さらに、セラミックス以外の材料からなる電子部品素体を有する表面実装型の電子部品にも本発明を適用することができる。また、第1,第2の実施例では、一対の端子電極が実装面に形成されていたが、3以上の端子電極が実装面に形成されていてもよい。
【0050】
【発明の効果】
第1の発明に係る電子部品では、実装面の長さ方向中央において幅方向全長に渡る無電極部が存在しないように、複数の端子電極が形成されているため、また、第2の発明では、実装面の長さ方向を2等分する中心線上に少なくとも1つの端子電極が存在するように複数の端子電極が形成されているため、プリント回路基板などに実装された場合、実装時や実装後の外力が加わったとしても、電子部品素体の長さ方向中央におけるクラックの発生や割れの発生が確実に抑制される。従って、電子部品の低背化に伴って、電子部品素体の厚みを薄くした場合であっても、クラックや割れの発生が生じ難い、信頼性に優れた電子部品を提供することが可能となる。よって、電子機器の小型化及び一層の薄型化に対応し得る、信頼性に優れた低背型の電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)ば、本発明の第1の実施例に係る電子部品としての積層セラミックコンデンサをプリント回路基板に実装した状態を示す正面断面図及び下面の端子電極形状を平面視する模式的平面図。
【図2】図1に示した実施例の積層セラミックコンデンサを製造する際に用意されるセラミックグリーンシート及び内部電極形状を説明するための分解斜視図。
【図3】(a)及び(b)は、図1に示したセラミック焼結体得るために用意される積層体を示す正面断面図及び平面図。
【図4】セラミック焼結体の上面に形成されている端子電極の形状の変形例を説明するための模式的平面図。
【図5】複数の端子電極の形状の他の変形例を説明するための模式的平面図。
【図6】複数の端子電極の形状のさらに他の変形例を説明するための模式的平面図。
【図7】複数の端子電極の形状のさらに他の変形例を説明するための模式的平面図。
【図8】セラミック焼結体の変形例を説明するための正面断面図。
【図9】本発明の第2の実施例に係る電子部品としての積層セラミックコンデンサを示す正面断面図。
【図10】従来の積層セラミックコンデンサの問題点を説明するための部分切欠正面断面図。
【図11】図10に示した積層セラミックコンデンサの下面の電極形状を説明するための模式的底面図。
【図12】従来の電子部品の下面の端子電極形状の他の例を説明するための模式的底面図。
【図13】従来の電子部品の下面の端子電極形状のさらに他の例を説明するための模式的底面図。
【符号の説明】
1…積層セラミックコンデンサ
2…セラミック焼結体
2a…上面
2b…下面
2c,2d…端面
3〜5…内部電極
6,7…ビアホール電極
8,9…端子電極
10,11…端子電極
12…プリント回路基板
13,14…電極ランド
15,16…半田
B…中心線
Claims (9)
- 上面または下面が実装面とされており、長さ方向と幅方向とを有する矩形板状の電子部品素体と、
前記電子部品素体の実装面に形成された複数の端子電極とを備え、
前記実装面の長さ方向中央において幅方向全長に渡る無電極部分が存在しないように前記複数の端子電極が形成されている、電子部品。 - 上面または下面が実装面とされており、長さ方向と幅方向とを有する矩形板状の電子部品素体と、
前記電子部品素体の実装面に形成された複数の端子電極とを備え、
前記実装面の長さ方向を2等分する中心線上に少なくとも1つの前記端子電極が存在するように前記複数の端子電極が形成されている、電子部品。 - 前記複数の端子電極が、前記電子部品素体の実装面の長さ方向中央の両側に配置された端子電極であり、第1の端子電極及び第2の端子電極の少なくとも一方が前記長さ方向中央を超えて延ばされている、請求項1または2に記載の電子部品。
- 前記電子部品素体が、セラミック焼結体と、セラミック焼結体内に配置された内部電極とを備えたセラミック電子部品である、請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品。
- 前記セラミック焼結体内に複数のビアホール電極が形成されており、該ビアホール電極を介して前記内部電極が前記端子電極に電気的に接続されている、請求項4に記載の電子部品。
- 前記セラミック焼結体の側面に形成された外部電極をさらに備え、外部電極を介して前記内部電極が前記端子電極に電気的に接続されている、請求項4に記載の電子部品。
- 前記内部電極が複数設けられ、前記複数の内部電極がセラミック層を介して対向するように配置される積層セラミックコンデンサである、請求項4〜6のいずれかに記載の電子部品。
- 前記電子部品素体の上面及び下面の双方に前記複数の端子電極が形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の電子部品。
- 前記電子部品素体の上面の長さ方向中央における端子電極の配置と、前記電子部品素体の下面の長さ方向中央における端子電極の配置とが異なっている、請求項8に記載の電子部品。
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