JP2004162648A - Protective device of generator for turbine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電機作動中の異常に対応するタービン用発電機の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンに設けられるタービン/コンプレッサを有するターボチャージャには、低回転域での出力特性も向上させるために、電動機を組み込んだものがある。この電動機では、加速時等には、バッテリからの電気エネルギにより電動駆動し、タービン/コンプレッサを強制的に回転駆動してターボチャージャによる過給をアシストする。また、電動機は、電動機に与えられたエネルギを電気エネルギに変換する発電機としても機能する。そこで、ターボチャージャに組み込まれた電動機では、減速時等の電動機による駆動力を必要としない場合、タービンで受けた排気エネルギを利用して発電し、排気エネルギを電気エネルギとして回収してバッテリに充電する。
【0003】
また、自動車には、ターボチャージャに組み込まれた電動機以外に、発電機としてオルタネータが搭載されている。オルタネータでは、エンジンの回転を利用して発電し、電気エネルギをバッテリに充電する。従来、ターボチャージャに組み込まれた電動機及びオルタネータを搭載した自動車には、オルタネータあるいはオルタネータに関連する各部に異常が発生し、オルタネータによる発電(充電)ができない場合に、電動機での電動駆動を停止し、オルタネータに代わって電動機で発電させるものがある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−257450号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1には、ターボチャージャに組み込まれた電動機が発電中に電動機あるいは電動機に関連する各部に異常が発生した時の対応については開示されていない。
【0006】
そこで、本発明は、発電機で発電中に異常が発生した場合にその異常に対応可能なタービン用発電機の保護装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るタービン用発電機の保護装置は、内燃機関に設けられたタービン用発電機の保護装置において、発電機による発電中の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段で異常を検出した場合でも発電を継続させる発電制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
このタービン用発電機の保護装置では、発電機による発電中に発電機自体あるいは発電機で発電や充電を行うために必要な各部に異常が発生しているか否かを検出し、異常を検出した場合でも発電機での発電を継続させる。というのは、タービンでは内燃機関から排出された排気エネルギを回転エネルギに変換し、発電機ではその回転エネルギを電気エネルギに変換している。そのため、発電機での発電を中止すると、排気エネルギが電気エネルギとして回収されないので、その回収されない排気エネルギによってタービンが過回転する。その結果、タービンに負荷がかかり、タービンに異常が発生したり、あるいは、背圧が上昇して他の部位にも異常が発生したりする。そこで、異常が発生した場合にも、発電機での発電を継続させ、タービン等での異常の発生を防止する。
【0009】
なお、タービン用発電機は、内燃機関から排出された排気エネルギをタービンで受け、そのタービンで受けた排気エネルギを利用して発電する発電機である。
【0010】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、発電制御手段を、発電機による発電によって異常度合いが助長される異常が検出された場合には発電を中止させるように構成してもよい。
【0011】
このタービン用発電機の保護装置では、発電機による発電中に異常が発生した場合、発電によって異常度合いが増す場合には発電を中止させる。異常度合いが増す場合には発電を直ちに中止し、発電機やタービンでの致命的な異常あるいは他の箇所に異常が波及するのを未然に防止する。
【0012】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、発電機による発電によって異常度合いが助長される異常は発電機での過電流異常である。
【0013】
このタービン用発電機の保護装置では、発電機で過電流が発生すると、その過電流が流れる素子回路での異常や過回転によるタービンでの異常等が発生する恐れがあるので、発電機での発電を中止させる。
【0014】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービン用発電機がターボチャージャ用電動機であり、発電機による発電によって異常度合いが助長される異常は電動機を駆動する素子回路の異常である。
【0015】
このタービン用発電機の保護装置では、電動機を駆動する素子回路で異常が発生すると、電動機(発電機)に過電流が流れる恐れがあるので、電動機での発電を中止させる。
【0016】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービンに作用する排気エネルギを低減させる排気エネルギ低減手段を備え、発電機による発電中に異常が検出された場合に、排気エネルギ低減手段によりタービンに作用する排気エネルギを低減させるように構成してもよい。
【0017】
このタービン用発電機の保護装置では、発電機による発電中に発電機自体あるいは発電機で発電や充電を行うために必要な各部に異常が発生した場合、排気エネルギ低減手段によりタービンに作用する排気エネルギを低減させる。排気エネルギを低減させることによって、タービンで変換される回転エネルギも低減するので、発電機における発電量を低減させることができる。その結果、タービンでの過回転を防止できるとともに、最終的には発電機での発電も停止させることができる。
【0018】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、排気エネルギ低減手段を複数備える場合、内燃機関の出力への影響が少ない順に排気エネルギ低減手段を作動させるように構成してもよい。
【0019】
このタービン用発電機の保護装置では、排気エネルギ低減手段を複数備える場合には、内燃機関の出力への影響が少ない排気エネルギ低減手段を順次作動させ、タービンに作用する排気エネルギを低減させる。排気エネルギ低減手段としては、内燃機関の出力を低下させて排気エネルギ自体を低減する手段や排気エネルギ自体を低減するのでなくタービンに作用する排気エネルギを低減する手段等の様々な手段があり、内燃機関の出力低下に影響を与える手段もある。内燃機関の出力が低下すると、その内燃機関を搭載している車両に出力低下によるショックを与える。そこで、そのショックを軽減あるいは発生しないように、排気エネルギ低減手段の作動順を決めている。
【0020】
なお、内燃機関の出力への影響には、内燃機関での出力自体への影響のみならず、内燃機関での出力に影響を及ぼす内燃機関での吸入空気量への影響、内燃機関での燃料噴射量への影響、内燃機関での空燃比への影響等も含む。
【0021】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、複数の排気エネルギ低減手段は内燃機関からの排気エネルギの一部又は全部をタービンに作用させないタービン作用低減手段と内燃機関の出力を低下させる出力低下手段であり、タービン作用低減手段を優先して作動させるように構成してもよい。
【0022】
このタービン用発電機の保護装置では、排気エネルギ低減手段の一つ手段として内燃機関からの排気エネルギの一部又は全部をタービンに作用させないタービン作用低減手段があり、他の手段として内燃機関の出力を低下させる出力低下手段がある場合、発電機による発電中に異常が発生した時には、まず、タービン作用低減手段によりタービンに作用する排気エネルギを低減させる。タービン作用低減手段でタービンに作用する排気エネルギを低減させた場合、内燃機関の出力低下への影響が少ないかあるいは無いので、車両に与えるショックが少ない。
【0023】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段をウェイストゲートバルブ開弁手段としてもよい。
【0024】
このタービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段を排気通路のタービン上流に設けられているウェイストゲートバルブを開弁する手段として構成することにより、タービンを通過させることなく排気ガス(排気エネルギ)を排出することができ、既存のシステムを利用してタービン作用低減手段を構成することができる。なお、開弁には、バルブを完全に開く場合だけでなく、現状の開度から開度を大きくする場合も含む。
【0025】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段を可変ノズル開弁手段としてもよい。
【0026】
このタービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段をタービンに設けられている可変ノズルを開弁する手段として構成することにより、タービンが受ける排気ガスの流速を低減(排気エネルギを減少)させることができ、既存のシステムを利用してタービン作用低減手段を構成することができる。なお、開弁には、バルブを完全に開く場合だけでなく、現状の開度から開度を大きくする場合も含む。
【0027】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段としてウェイストゲートバルブ開弁手段と可変ノズル開弁手段とを有し、ウェイストゲートバルブ開弁手段を優先して作動させるように構成してもよい。
【0028】
このタービン用発電機の保護装置では、タービン作用低減手段としてウェイストゲートバルブ開弁手段と可変ノズル開弁手段とを有する場合には、発電機による発電中に異常が発生した時には、まず、ウェイストゲートバルブ開弁手段によりタービンに作用する排気エネルギを低減させる。ウェイストゲートバルブの方が、タービンに作用する排気エネルギの低減量を多くできるので、可変ノズルよりも発電機(タービン)での回転を迅速に収束させることができる。
【0029】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、出力低下手段をスロットルバルブ閉弁手段としてもよい。
【0030】
このタービン用発電機の保護装置では、出力低下手段をスロットルバルブを閉弁する手段として構成することにより、内燃機関の吸入空気量を減らして内燃機関の出力を低下させることによって排気エネルギを低減でき、既存のシステムを利用して出力低下手段を構成することができる。なお、閉弁には、バルブを完全に閉じる場合だけでなく、現状の開度から開度を小さくする場合も含む。
【0031】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、出力低下手段を燃料噴射量低下手段としてもよい。
【0032】
このタービン用発電機の保護装置では、出力低下手段を燃料噴射装置での燃料噴射量を低下する手段として構成することにより、内燃機関に供給する燃料を減らして内燃機関の出力を低下させることによって排気エネルギを低減でき、既存のシステムを利用して出力低下手段を構成することができる。
【0033】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、異常時の発電機に対する目標発電量を、発電機の回転数に応じて決定するように構成してもよい。
【0034】
このタービン用発電機の保護装置では、発電機による発電中の異常時には発電機での目標発電量をタービンの回転数に応じて決定する。異常時には、排気エネルギ低減手段によりタービンに作用する排気エネルギを低減させているので、タービン(電動機)の回転数が減少していく。したがって、電動機の回転数に応じて決定した目標発電量も減少していくので、発電機での発電を迅速に停止させることができる。
【0035】
本発明の上記タービン用発電機の保護装置では、タービン用発電機がターボチャージャ用電動機であり、電動機の駆動中に異常が検出された時に内燃機関が成層運転の場合には均質運転に切り換えるように構成してもよい。
【0036】
このタービン用発電機の保護装置では、タービン用発電機としてのターボチャージャ用電動機の電動駆動中に異常が検出された時に、内燃機関で成層運転を行っている場合には均質運転に切り換える。電動機の電動駆動中に異常が検出された場合には、電動機の電動駆動を停止するように制御を行うので、電動機によるターボチャージャへのアシストが無くなり、過給圧が低下し、内燃機関の吸入空気量が低減する。そのため、成層運転の場合、希薄燃焼により全体としてかなり希薄な混合気を燃焼させているので、吸入空気量の低減によって混合気が非常に薄くなり、内燃機関での出力が低下する。そこで、成層運転から均質運転に切り換えて、ストイキ燃焼により混合気を濃くし、内燃機関での出力の低下を抑える。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係るタービン用発電機の保護装置の実施の形態を説明する。
【0038】
本実施の形態では、リーンバーンエンジンを搭載し、リーンバーンエンジンに電動機付ターボチャージャを備える自動車に適用する。本実施の形態に係る電動機付ターボチャージャは、バリアブルノズル機構を備えており、排気通路のタービン上流にはウェイストゲートバルブが設けられている。本実施の形態では、本発明に係る電動機の保護装置を、エンジンを制御するECU[Electronic Control Unit]、ターボチャージャを制御するコントローラ、エンジンの出力を調整することができる電子制御式のスロットルバルブ及び電子制御式燃料噴射装置、タービンに作用する排気エネルギを調整することができるバリアブルノズル機構及びウェイストゲートバルブから構成する。本実施の形態に係る保護装置では、電動機の作動中に発生する可能性のある5つのフェールに対して少なくとも保護動作可能であり、5つのフェールとしてはDC/DCコンバータ入力電圧異常、インバータ入力電圧異常、電動機過回転異常、IPM異常、電動機過電流異常がある。
【0039】
図1〜図4を参照して、エンジンシステム1の構成について説明する。図1は、エンジンシステムの構成図である。図2は、インバータの概略構成図である。図3は、コントロール回路におけるVCO及びゲート信号を示す波形である。図4は、DC/DCコンバータの概略構成図である。
【0040】
エンジンシステム1は、自動車に搭載され、エンジン10により自動車を駆動するための駆動力を得ており、その駆動力をトランスミッション(図示せず)等を介して駆動輪(図示せず)から出力している。エンジンシステム1では、エンジン10での出力特性を高めるために、ターボチャージャ11によりエンジン10の吸入空気量を過給している。さらに、エンジンシステム1では、低回転域の過給圧の立ち上がりを向上させるために、電動機12によりターボチャージャ11を強制的に駆動している。また、エンジンシステム1では、減速時等に電動機12により発電を行っている。
【0041】
エンジン10は、リーンバーンエンジンであり、希薄燃焼によりガソリン消費量を節約して低燃費化を図っている。エンジン10では、低負荷時には希薄燃焼(リーンバーン)(理想空燃比より空気の割合が多い空燃比での燃焼)により成層運転を行い、高負荷時にはストイキ燃焼(理想空燃比近辺での燃焼)により均質運転を行う。
【0042】
エンジン10は、吸気通路13から空気を吸入し、排気通路14に排気ガスを排気する。吸気通路13には、上流側からターボチャージャ11のコンプレッサ側、インタークーラ(図示せず)、スロットルバルブ15等が設けられている。排気通路14には、上流側からウェイストゲートバルブ16、ターボチャージャ11のタービン側、排気浄化触媒(図示せず)等が設けられている。
【0043】
吸気側では、まず、吸気通路13の最上流から吸入した空気は、ターボチャージャ11で過給される。ターボチャージャ11から出た吸入空気は、過給による圧力上昇によって温度が上昇する。そこで、インタークーラでは、温度上昇した吸入空気の温度を空冷式で低下させ、充填効率を向上させる。続いて、スロットルバルブ15では、エンジン10への吸入空気量を調節する。この調節された空気が、エンジン10に吸入される。スロットルバルブ15は、電子制御式バルブであり、エンジンECU17によって開度が決定され、エンジンECU17からのスロットルバルブ信号SSによってバルブを開閉するアクチュエータ15aが制御されて開度が調整される。アクチュエータ15aでは、スロットルバルブ信号SSに示される開度に応じてスロットルバルブ15を駆動する。
【0044】
排気側では、まず、エンジン10から排気された排気ガスは、ターボチャージャ11のタービン11aを回転させる。この際、排気エネルギは、加速時等にはターボチャージャ11によって消費され、減速時には電動機12による発電によって消費される。タービン11aを通過した排気ガスは、排気浄化触媒で浄化される。また、排気側には、排気通路14のタービン11aの上流にウェイストゲートバルブ16が設けられており、ウェイストゲートバルブ16が閉じている場合には排気ガスがタービン11aを通過して下流に流れ、ウェイストゲートバルブ16が開いている場合には排気ガスの一部又は全部がタービン11aをバイパスしてバイパス通路14aを通って下流に流れる。ウェイストゲートバルブ16は、タービン11aに作用する排気ガス(排気エネルギ)を減少させることによって過給圧を制御するための電子制御式バルブであり、エンジンECU17によって開度が決定され、エンジンECU17からのウェイストゲートバルブ信号WSによってバルブを開閉するアクチュエータ16aが制御されて開度が調整される。アクチュエータ16aでは、ウェイストゲートバルブ信号WSに示される開度に応じてウェイストゲートバルブ16を駆動する。
【0045】
ターボチャージャ11は、エンジン10からの排気エネルギを利用して過給圧を上げる。ターボチャージャ11では、排気通路14にタービン11a、吸気通路13にコンプレッサ11bが配設されており、両ホイールがシャフト11cで連結されている。このシャフト11cの中央部には、電動機12の一構成要素であるロータ(図示せず)が固定されている。
【0046】
また、ターボチャージャ11には、バリアブルノズル機構(図示せず)が設けられている。バリアブルノズル機構は、タービン11aの外方に位置するノズル部分に複数の可動ベーンが配置されており、そのバリアブルノズルからタービン11aに向かって流れる排気ガスの流速(排気エネルギ)を調整することによって過給圧を制御する機構である。バリアブルノズル(可動ベーン)は、電子制御式であり、エンジンECU17によってノズル面積が決定され、エンジンECU17からのノズル信号NSによって可動ベーンの角度を変化させるアクチュエータ(図示せず)が制御されてノズル面積が調整される。このアクチュエータでは、ノズル信号NSに示されるノズル面積に応じて可動ベーンを駆動する。
【0047】
電動機12は、三相交流モータであり、ターボチャージャ11の過給圧をアシストするとともに回生時にはバッテリ18を充電する。電動機12は、磁石が設けられたロータの周囲にステータ(図示せず)が配設されている。ステータは、複数枚の積層鋼板に巻線を巻いたものであり、ターボチャージャ11のハウジングに対して固定されている。巻線には、U相の巻線12a、V相の巻線12b、W相の巻線12cがある(図2参照)。電動機12は、ロータ及びステータを主たる構成要素として、シャフト11cを出力軸としてターボチャージャ11のハウジングの内部に構築されている。電動機12では、インバータ19からU相の巻線12a、V相の巻線12b、W相の巻線12cに電力が順次供給されると磁界が順次発生し、この三相に発生する磁界とロータの磁石との磁界との相互作用によってロータが回転する。また、電動機12では、タービン11aから排気エネルギに応じた回転エネルギが供給されると発電し、その発電した電力をインバータ19及びDC/DCコンバータ20を介してバッテリ18に充電する。
【0048】
インバータ19は、電動機12とDC/DCコンバータ20との間に接続され、IPM[Intelligent Power Module]からなる。IPMは、6つのパワーFET[Field Effect Transistor]19a〜19f及び温度センサ(図示せず)や電流センサ(図示せず)等も備えており(図2参照)、DC/DCコンバータ20を介してバッテリ18から電力が供給される。インバータ19では、コントロール回路22からのゲート信号Ga〜Gfに基づいて、電動機12の巻線12a,12b,12cに電力を供給する。そのために、インバータ19では、電動機12の巻線12a,12b,12cに対して上側アーム及び下側アームを各々有しており、U相の巻線12aに対しては上側アームにパワーFET19a及び下側アームにパワーFET19dが設けられ、V相の巻線12bに対しては上側アームにパワーFET19b及び下側アームにパワーFET19eが設けられ、W相の巻線12cに対しては上側アームにパワーFET19c及び下側アームにパワーFET19fが設けられている。
【0049】
インバータ19による電力供給の一例として、U相の巻線12aに対する電力供給について説明する。上側アームのパワーFET19aはゲート信号Gaに基づいてオン/オフし、ゲート信号Gaが1の時にパワーFET19aがオンして巻線12aに電源電圧(12V)を供給し、ゲート信号Gaが0の時にパワーFET19aがオフする(図3参照)。一方、下側アームのパワーFET19dはゲート信号Gdに基づいてオン/オフし、ゲート信号Gdが1の時にパワーFET19dがオンして巻線12aにはパワーFET19dを介してグランド(0V)が接続され、ゲート信号Gdが0の時にパワーFET19dがオフする(図3参照)。
【0050】
インバータ19(IPM)では、温度センサ(図示せず)、電流センサ(図示せず)、電圧センサ(図示せず)からの検出値に基づいてモジュール内にフェールが発生しているか否かを判定する。また、インバータ19(IPM)では、フェールを判定した後、検出値に基づいてフェールが解消したか否かを判定する。インバータ19では、いずれかのフェールを判定した場合にはインバータフェール信号ISにフェール判定を設定し、フェール判定後にそのフェールが解消した場合にはインバータフェール信号ISにフェール解消を設定し、そのインバータフェール信号ISをコントローラ21に送信している。フェールとしては、例えば、モジュールの温度が所定温度以上に上昇した場合の加熱フェール、パワーFET19a〜19fを駆動するための電源電圧異常の場合の電源電圧フェール、パワーFET19a〜19fや電動機12が短絡した場合の短絡フェール等がある。
【0051】
DC/DCコンバータ20は、バッテリ18とインバータ19との間に接続され、バッテリ18とインバータ19とで出入力される直流電力を変換する。また、DC/DCコンバータ20は、パワートランジスタ20a、コイル20b及びパワートランジスタ20c等を備えており、このパワートランジスタ20a,20cのオン/オフによって電動機12の発電量(回生量)を調整する。DC/DCコンバータ20では、コントローラ21からのゲート信号Ggのオン信号に応じてパワートランジスタ20aがオンし、コイル20bに流れる電流が所定電流値に到達するとオフする。そして、DC/DCコンバータ20では、所定電流値に達するまでにパワートランジスタ20aが再度オンしない場合には電動機12で発電した電力をバッテリ18に出力し(充電し)、所定電流値に達する前にゲート信号Ggがオン信号になってパワートランジスタ20aが再度オンした場合にはバッテリ18に出力しない。ちなみに、ゲート信号Ggのオン/オフの周期が長いほど発電量(回生量)が少なく、周期が短いほど発電量が多い。さらに、DC/DCコンバータ20では、アシスト時には、コントローラ21からのゲート信号Ghのオン信号に応じてパワートランジスタ20cがオンし、バッテリ18からの電力供給が可能となる。DC/DCコンバータ20では、回生時には、コントローラ21からのゲート信号Ghのオフ信号に応じてパワートランジスタ20cがオフし、バッテリ18への出力(充電)が可能なる。
【0052】
エンジンECU17は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等からなる電子制御ユニットである。エンジンECU17は、各種センサが接続され、各種センサからの検出値に基づいて各種制御量等を設定し、エンジン10及びエンジン10に関連する各部を制御する。エンジンECU17では、以下に示す制御量を設定する場合、各パラメータに応じて決められた制御量を示す制御マップにより制御量を設定しており、各種制御マップを保持している。各種制御マップには、電動機12によるアシストがある場合の通常時制御マップと電動機12によるアシストがない場合のフェール時制御マップとがある。フェール時制御マップでは、電動機12によるアシストがなくなった場合でも、ターボチャージャ11による過給圧が低下しないような制御量を規定している。
【0053】
エンジンECU17は、エンジン10の吸入空気量や燃料噴射量を調整し、エンジン10の出力を制御する。そのために、エンジンECU17では、アクセルペダル(図示せず)の操作量等に基づいてスロットルバルブ15の開度を設定し、その開度を示すスロットルバルブ信号SSをアクチュエータ15aに送信する。また、エンジンECU17では、アクセルペダルの操作量やエンジン回転数等に基づいて空燃比を決定するとともに決定した空燃比に基づいて燃料噴射量及び吸入空気量を設定し、その燃料噴射量を示す燃料噴射量信号JSを電子制御式の燃料噴射装置(図示せず)に送信するとともに吸入空気量を示す吸入空気量信号をサージタンク(図示せず)に送信する。この際、エンジンECU17では、低負荷時には、希薄燃焼を行うための空燃比を決定し、エンジン10において燃焼室(図示せず)中央に濃い混合気を集めて成層運転を行わせる。また、エンジンECU17では、高負荷時には、理想空燃比近辺の空燃比を決定し、エンジン10において燃焼室全体で混合気の濃度をほぼ一定にして均質運転を行わせる。ちなみに、エンジン10の出力に応じてエンジン10から排気される排気エネルギも増減し、エンジン10の出力が低下させることによってエンジン10からの排気エネルギを低減させることができる。
【0054】
また、エンジンECU17は、タービン11aに作用する排気エネルギを調整し、ターボチャージャ11の過給圧を制御する。そのために、エンジンECU17では、過給圧等に基づいてウェイストゲートバルブ16の開度を設定し、その開度を示すウェイストゲートバルブ信号WSをアクチュエータ16aに送信する。また、エンジンECU17では、過給圧等に基づいてバリアブルノズルのノズル面積を設定し、そのノズル面積を示すバリアブルノズル信号NSをアクチュエータに送信する。
【0055】
また、エンジンECU17は、電動機12の制御量を決定する。そのために、エンジンECU17では、加速時等に、エンジン回転数等に基づいて電動機12によるアシスト量を設定し、そのアシスト量を示すアシスト量信号ASをコントローラ21に送信する。また、エンジンECU17では、減速時等に、バッテリ充電量等に基づいて電動機12による目標の回生量(発電量)を設定し、その回生量を示す回生量信号CSをコントローラ21に送信する。
【0056】
さらに、エンジンECU17は、電動機12で電動駆動/発電中のフェールに対する保護装置の制御部として機能する。そのために、エンジンECU17では、コントローラ21からフェール信号FSを受信すると、フェール信号FSで示されるフェールモードに従って以下の保護制御を行う。なお、フェール信号FSには5つのフェールモードがあるが、エンジンECU17では、全て同じ制御を行い。
【0057】
電動機12で電動駆動中のフェールの場合、エンジンECU17では、電動機12の電動駆動停止によって電動機12によるアシストが得られなくなるので(過給圧が低下するので)、各制御量を設定する際の制御マップを通常時制御マップからフェール時制御マップに切り換える。また、エンジンECU17では、過給圧が低下してエンジン10での吸入空気量が減量するので、希薄燃焼による成層運転をおこなっている場合にはストイキ燃焼による均質運転に切り換える。
【0058】
電動機12で発電中のフェールの場合、エンジンECU17では、タービン11a(電動機12)の回転を徐々に低回転とするために、タービン11aに作用する排気エネルギを低下させる制御を行う。この際、エンジンECU17では、エンジン10の出力の低下が小さい順にかつタービン11aに作用する排気エネルギの低下が大きい順に、以下に示す4つの保護制御を行う。その際、エンジンECU17では、4つのうちのいずれかの保護制御を行っているときにフェールが解消した場合には以降の制御を行わない。また、エンジンECU17では、電動機12の回転数の低下に応じて減少させた電動機12での目標の回生量(発電量)を設定し、その回生量を示す回生信号CSをコントローラ21に送信する。なお、エンジンECU17では、電動機12の回転数をコントローラ21から取得する。
【0059】
まず、エンジンECU17では、ウェイストゲートバルブ16を開くことを示すウェイストゲートバルブ信号WSをアクチュエータ16aに送信する。次に、エンジンECU17では、バリアブルノズルを開くこと(ノズル面積を最大にすること)を示すバリアブルノズル信号NSをアクチュエータに送信する。ちなみに、このウェイスゲートバルブ16による保護制御とバリアブルノズルによる保護制御とでは、共にエンジン10の出力低下を招かないが、ウェイストゲートバルブ16を開く方がタービン11aに作用する排気エネルギの減少量が多い。なお、ウェイストゲートバルブ16を全開するのではなく、開度を徐々に大きくするように制御してもよいし、あるいは、バリアブルノイズを全開するのではなく、徐々に開度を大きくするように制御してもよい。
【0060】
次に、エンジンECU17では、スロットルバルブ15を徐々に開度を小さくすることを示すスロットルバルブ信号SSをアクチュエータ15aに送信する。最後に、エンジンECU17では、燃料噴射量を徐々に減少させることを示す燃料噴射量信号JSを電子制御式燃料噴射装置に送信する。スロットルバルブ15による保護制御と電子制御式燃料噴射装置による保護制御とでは、共にエンジン10の出力低下を招くが、スロットルバルブ15によって吸入空気量を減少させた方がエンジン10での出力の低下量が少ない。
【0061】
なお、本実施の形態では、エンジンECU17、ウェイストゲートバルブ16及びアクチュエータ16aによってウェイストゲートバルブ開弁手段(タービン作用低減手段の一つ)を構成し、エンジンECU17、バリアブルノイズ機構及びアクチュエータによって可変ノズル開弁手段(タービン作用低減手段の一つ)を構成し、エンジンECU17、スロットルバルブ15及びアクチュエータ15aによってスロットルバルブ閉弁手段(出力低下手段の一つ)を構成し、エンジンECU17及び電子式燃料噴射装置によって燃料噴射量低下手段(出力低下手段の一つ)を構成している。
【0062】
コントローラ21及びコントロール回路22は、電動機12の電動駆動/発電を制御する装置である。コントローラ21は、コントローラ用のIC[Integrated Circuit]を備えており、電動機12に関する制御を統括する。コントロール回路22は、コントローラ21の統括下にあり、インバータ19による電動機12への電力供給を制御する。コントローラ21では、コントロール回路22の起動/停止も行う。なお、本実施の形態では、コントローラ21が異常検出手段及び発電制御手段として機能する。
【0063】
コントローラ21は、電動機12を電動駆動/発電を制御する際の目標となる制御量を取得するために、エンジンECU17からアシスト量信号AS又は回生量信号CSを受信する。アシスト量信号ASを受信すると、コントローラ21では、アシスト量信号ASをコントロール回路22に転送する。また、コントローラ21では、電動機12の三相の巻線12a,12b,12cの端子電圧の分圧Vu,Vv,Vwを各々取り入れ、分圧Vu,Vv,Vwをコントロール回路22に転送する。回生量信号CSを受信すると、コントローラ21では、回生量信号CSに示される回生量に基づいてゲート信号Ggのオン/オフの周期を決定し、その決定した周期からなるゲート信号GgをDC/DCコンバータ20に送信する。また、コントローラ21では、アシスト時にはバッテリ18から電力供給するためにゲート信号Ghにオン信号を設定するとともに回生時にはバッテリ18へ充電するためにゲート信号Ghにオフ信号を設定し、そのゲート信号GhをDC/DCコンバータ20に送信する。ゲート信号Ggは、DC/DCコンバータ20のパワートランジスタ20aをオンするための信号であり、1/0のパルス信号である。ゲート信号Ghは、DC/DCコンバータ20のパワートランジスタ20cをオン/オフするための信号であり、1/0の信号である。
【0064】
アシスト量信号ASを受信すると、コントロール回路22では、アシスト量信号ASを示されるアシスト量に基づいて電動機12の目標回転数を決定し、VCO[Voltage Controlled Oscillator]の周波数(電動機12の回転数に相当)を決定する。さらに、コントロール回路22では、分圧Vu,Vv,Vwに基づいて電動機12のロータの位置を検出する。そして、コントロール回路22では、そのロータの位置に基づいて、VCOの各パルスの立ち上がりを設定し、VCOを生成する。VCOは、1/0のパルス信号であり、電動機12の1回転当たり6つの周期からなる(図3参照)。さらに、コントロール回路22では、検出した電動機12のロータの位置及びVCOに基づいて、6つのゲート信号Ga〜Gfを生成する(図3参照)。ゲート信号Ga〜Gfは、インバータ19のパワーFET19a〜19fをオン/オフするための信号であり、1/0のパルス信号である。
【0065】
また、コントローラ21は、電動機12で電動駆動/発電中のフェールに対する保護装置の制御部として機能する。そのために、コントローラ21は、各種センサが接続され、各種センサからの検出値に基づいて電動機12及び電動機12に関連する各部のフェールを判定し、各フェールに対して保護制御を行う。フェールモードには、5つあり、DC/DCコンバータ入力電圧異常、インバータ入力電圧異常、電動機過回転異常、IPM異常、電動機過電流異常がある。コントローラ21では、フェール判定及び保護制御を所定時間毎に繰り返し実行しており、単位時間内に上記いずれかの異常を所定回数連続して検出した場合にはシステム異常と判定する。システム異常と判定した場合、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続し、通常制御には復帰しない。
【0066】
ちなみに、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合、その要因としてはバッテリ18のケーブル断線、オルタネータ(図示せず)等の他の発電機による発電制御不良等であり、不具合現象としてパワートランジスタ20aやコイル20b等の素子異常、バッテリ18の異常、ハーネスの加熱等が発生する恐れがある。インバータ入力電圧異常の場合、その要因としてはバッテリ18のケーブル断線、DC/DCコンバータ20の制御不良等であり、不具合現象としてはパワーFET19a〜19f等の素子異常、ハーネスの加熱等が発生する恐れがある。電動機過回転異常の場合、その要因としては回生制御不良、排気エネルギの増大、電動機12での過電流等であり、不具合現象としてはタービン11aの異常、背圧上昇によって他の部品の異常等が発生する恐れがある。IPM異常の場合、その要因としては冷却不足、IPM内短絡、電動機12での短絡、制御基板不良等であり、不具合現象としてはパワーFET19a〜19f等の素子異常、ハーネスの加熱等が発生する恐れがある。電動機過電流異常の場合、その要因としては電動機12での短絡、電動機12の制御不良等であり、不具合現象としては電動機12の過回転によるタービン11aの異常、パワーFET19a〜19f等の素子異常、ハーネスの加熱等が発生する恐れがある。
【0067】
コントローラ21は、保護制御を行う際に、インバータ19による電動機12への電力供給を停止させる場合がある。そのために、コントローラ21は、インバータ19のパワーFET19a〜19fを全てオフするために、6個のnpn型のトランジスタ21aを備えている。各トランジスタ21aは、エミッタがグランドに接続され、コレクタがインバータ19のパワーFET19a〜19fのゲートに各々接続される。そして、各トランジスタ21aをオンすると、パワーFET19a〜19fのゲートがグランド電位となり、パワーFET19a〜19fがオフする。なお、図1にはトランジスタ21aを1つしか描いていないが、実際には、6つのパワーFET19a〜19fに対応して6つ存在する。
【0068】
DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合について説明する。コントローラ21では、バッテリ18とDC/DCコンバータ20との間に設けられた電圧センサ(図示せず)からDC/DCコンバータ20への入力電圧Vdを取り入れ、入力電圧VdがDC/DCコンバータ異常電圧Vf1より大きくなった場合にはDC/DCコンバータ入力電圧異常と判定し、この異常に対する保護制御を行う。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにDC/DCコンバータ入力電圧異常を設定し、エンジンECU17に送信する。DC/DCコンバータ入力電圧異常時に、コントローラ21では、入力電圧VdがDC/DCコンバータ解除電圧Vr1(但し、Vr1<Vf1)より小さくなった場合にはDC/DCコンバータ入力電圧異常が解消したと判定し、保護制御を解除して通常制御に復帰する。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにDC/DCコンバータ入力電圧異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。
【0069】
DC/DCコンバータ入力電圧異常と判定すると、電動機12で電動駆動している場合、コントローラ21では、電動機12での電動駆動を停止させるために、6つのトランジスタ21aを全てオンし、インバータ19のパワーFET19a〜19fを全てオフする(図2参照)。ちなみに、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合、電動機12で過電流異常(ひいては、過回転異常)が発生する恐れがあるので、電動機12での電動駆動を停止させる。一方、電動機12で発電している場合、コントローラ21では、エンジンECU17からの回生量信号CSに基づいて、回生量を徐々に低減させたゲート信号Ggを設定し、DC/DCコンバータ20に送信する。ちなみに、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合、電動機12での発電によってその異常度合いを助長しないので、電動機12での回生量を徐々に低減させて発電を継続させる。このように回生量を徐々に低減させるのは、回生量をゼロにして電動機12での排気エネルギの回収量を一気にゼロにすることによって回収されない排気エネルギによる電動機12での過回転異常を引き起こさないためのである。電動機12が過回転異常となると、電動機12自体やタービン11a等にメカ的な不具合が発生したり、背圧が上昇して他の部位にメカ的な不具合が発生したりする。
【0070】
インバータ入力電圧異常の場合について説明する。コントローラ21では、DC/DCコンバータ20とインバータ19との間に設けられた電圧センサ(図示せず)からインバータ19への入力電圧Viを取り入れ、入力電圧Viがインバータ異常電圧Vf2より大きくなった場合にはインバータ入力電圧異常と判定し、この異常に対する保護制御を行う。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにインバータ入力電圧異常を設定し、エンジンECU17に送信する。インバータ入力電圧異常時に、コントローラ21では、入力電圧Viがインバータ解除電圧Vr2(但し、Vr2<Vf2)より小さくなった場合にはインバータ入力電圧異常が解消したと判定し、保護制御を解除して通常制御に復帰する。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにインバータ入力電圧異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。
【0071】
インバータ入力電圧異常と判定した場合、コントローラ21では、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護制御を行う。インバータ入力電圧異常の場合、電動駆動時には電動機12で過電流異常(ひいては、過回転異常)が発生する恐れがあるので、電動機12での電動駆動を停止させ、電動機12での発電によってその異常度合いを助長しないので、電動機12での回生量を徐々に低減させて発電を継続させる。
【0072】
電動機過回転異常の場合について説明する。コントローラ21では、コントロール回路22からVCOを取り入れ、VCOに基づく電動機回転数が異常回転数Rfより大きくなった場合には電動機過回転異常と判定し、この異常に対する保護制御を行う。この際、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過回転異常を設定し、エンジンECU17に送信する。電動機過回転異常時に、コントローラ21では、電動機回転数が解除回転数Rr(但し、Rr<Rf)より小さくなった場合には電動機過回転異常が解消したと判定し、保護制御を解除して通常制御に復帰する。この際、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過回転異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。
【0073】
電動機過回転異常と判定した場合、コントローラ21では、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護制御を行う。電動機過回転異常の場合、電動駆動時には電動機12での過回転によってメカ的な不具合(タービン11aや電動機12自体の不具合)や背圧の上昇等を発生する恐れがあるので、電動機12での電動駆動を停止させ、電動機12での発電によってその異常度合いを助長しないので、電動機12での回生量を徐々に低減させて発電を継続させる。
【0074】
IPM異常の場合について説明する。コントローラ21では、インバータ19(IPM)からインバータフェール信号ISを受信し、インバータフェール信号ISにフェール判定が設定されている場合にはIPM異常と判定し、この異常に対する保護制御を行う。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにIPM異常を設定し、エンジンECU17に送信する。IPM異常時に、コントローラ21では、インバータ19(IPM)からインバータフェール信号ISを受信し、インバータフェール信号ISにフェール解消が設定されている場合にはIPM異常が解消したと判定し、保護制御を解除して通常制御に復帰する。この際、コントローラ21では、フェール信号FSにIPM異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。
【0075】
IPM異常と判定した場合、コントローラ21では、電動機12で電動駆動中には、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護制御を行う。ちなみに、IPM異常の場合、電動機12で過電流異常(ひいては、過回転異常)が発生する恐れがあるので、電動機12での電動駆動を停止させる。また、電動機12で発電中には、コントローラ21では、回生量をゼロにするゲート信号Ggを設定し、そのゲート信号GgをDC/DCコンバータ20に送信する。ちなみに、IPM異常の場合、電動機12で発電によって過電流等を引き起こし、その異常度合いを助長する恐れがあるので、直ちに、電動機12での回生量をゼロにして発電を停止させている。
【0076】
電動機過電流異常の場合について説明する。コントローラ21では、巻線12a,12cに対して設けた電流センサ(図示せず)から巻線12a,12cに流れる電流Iu,Iwを各々取り入れ、各相の電流Iu,Iv,Iwのいずれかの電流が異常電流Ifより大きくなった場合には電動機過電流異常と判定し、この異常に対する保護制御を行う。この際、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過電流異常を設定し、エンジンECU17に送信する。電動機過電流異常時に、コントローラ21では、異常となった電流が解除電流Ir(但し、Ir<If)より小さくなった場合には電動機過電流異常が解消したと判定し、保護制御を解除して通常制御に復帰する。この際、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過電流異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。なお、2相の巻線の電流Iu,Iwしか取り入れないが、3相の巻線の電流を全て加算するとゼロになるので、V相の巻線の電流Ivは算術演算によって求めている。
【0077】
電動機過電流異常と判定した場合、コントローラ21では、電動機12で電動駆動中には、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護制御を行う。ちなみに、電動機過電流異常の場合、電動機12で過回転異常が発生する恐れがあるので、電動機12での電動駆動を停止させる。また、電動機12で発電している場合、コントローラ21では、回生量をゼロにするゲート信号Ggを設定し、DC/DCコンバータ20に送信する。ちなみに、電動機過電流異常の場合、電動機12からの過電流によりパワートランジスタ20a等の素子に不具合を発生させたり、電動機12で過回転によるタービンの異常や背圧上昇による他の部品の異常あるいは発熱による素子異常等を引き起こし、その異常度合いを助長する恐れがあるので、直ちに、電動機12での回生量をゼロにして発電を停止させている。
【0078】
なお、電動駆動時には、電動機12によるアシストが停止するので、ターボチャージャ11による過給圧が低下する恐れがあるが、エンジンECU17でフェール時制御マップを切り換え、制御量を変えることによって過給圧が低下しないようにしている。また、回生時には、エンジンECU17での保護制御によってタービン11aに作用する排気エネルギを低減させ、電動機12(タービン11a)の回転数を減少させているので、電動機12での過回転異常を発生させることなく、電動機12での回生量を減少又はゼロにすることができる。
【0079】
図1〜図4を参照して、電動機12の電動駆動/発電時においてフェールが発生した場合のエンジンシステム1における保護動作について説明する。ここでは、DC/DCコンバータ入力電圧異常、インバータ入力電圧異常、電動機過回転異常、IPM異常、電動機過電流異常の場合について説明する。
【0080】
DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合について説明する。コントローラ21では、DC/DCコンバータ20への入力電圧Vdを取り入れ、入力電圧VdがDC/DCコンバータ異常電圧Vf1より大きくなった場合にDC/DCコンバータ入力電圧異常と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにDC/DCコンバータ入力電圧異常を設定し、エンジンECU17に送信する。
【0081】
電動機12で電動駆動中の場合、コントローラ21では、6つのトランジスタ21aを全てオンし、インバータ19のパワーFET19a〜19fを全てオフする(図2参照)。すると、インバータ19では電動機12への電力供給を停止し、電動機12では電動駆動を停止する。また、エンジンECU17では、制御マップを通常時制御マップからフェール時制御マップに切り換えるとともに、希薄燃焼による成層運転をおこなっている場合にはストイキ燃焼による均質運転に切り換える。すると、過給圧を上昇させるように各部が動作するとともに、成層運転の場合には空燃比が理想空燃比近辺となる。このような保護動作により、電動機12によるアシストが無くなってもターボチャージャ11による過給圧の低下が抑制され、希薄燃焼の場合でもターボチャージャ11による過給圧が低下して吸入空気量が減量してもストイキ燃焼によりエンジン10の出力が低下しない。また、電動機12への電力供給を停止させるので、電動機12で過電流異常や過回転異常等の他の異常が発生しない。ちなみに、過回転異常が発生した場合には、電動機12やタービンに不具合が生じたり、あるいは、背圧が上昇した他の部位にも不具合が生じたりする。
【0082】
電動機12で発電中の場合、コントローラ21では、エンジンECU17からの回生量信号CSに基づいて、回生量を徐々に低減させたゲート信号Ggを設定し、DC/DCコンバータ20に送信する。すると、DC/DCコンバータ20では、電動機12での発電を継続させるが、電動機12からのバッテリ18への充電量を徐々に低減する。また、エンジンECU17では、電動機12の回転数の低下に応じて電動機12での回生量を減少させた回生信号CSをコントローラ21に送信する。さらに、エンジンECU17では、まず、ウェイストゲートバルブ16を開くことを示すウェイストゲートバルブ信号WSをアクチュエータ16aに送信する。すると、ウェイストゲートバルブ16が開き、排気ガスがタービン11aをバイパスしてバイパス通路14aを流れ、タービン11aに作用する排気エネルギが低減する。この制御後も異常が解消されないと、エンジンECU17では、バリアブルノズルを開くことを示すバリアブルノズル信号NSをアクチュエータに送信する。すると、バリアブルノイズが開き、タービン11aに流れる排気ガスの流速が低減し、タービン11aに作用する排気エネルギが更に低減する。この制御後も異常が解消されないと、エンジンECU17では、スロットルバルブ15の開度を徐々に小さくすることを示すスロットルバルブ信号SSをアクチュエータ15aに送信する。すると、スロットルバルブ15が徐々に閉じ、エンジン10の吸入空気量が減少してエンジン10の出力が低下し、エンジン10から排出される排気エネルギが低減する。この制御後も異常が解消されないと、エンジンECU17では、燃料噴射量を徐々に減少させることを示す燃料噴射量信号JSを電子制御式燃料噴射装置に送信する。すると、エンジン10への燃料噴射量が減少してエンジン10の出力が低下し、エンジン10から排出される排気エネルギが低減する。このような保護動作により、タービン11aに作用する排気エネルギが減少し、電動機12の回転数を徐々に減少させることができ、ひいては、電動機12での回生量を徐々に減少させることができる。この際、異常が発生した時に電動機12での回生を直ちに停止させないので、電動機12で過回転異常が発生しない。
【0083】
以上の保護動作中に、コントローラ21では、入力電圧VdがDC/DCコンバータ解除電圧Vr1より小さくなった場合には、DC/DCコンバータ入力電圧異常が解除と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにDC/DCコンバータ入力電圧異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。この際、コントローラ21及びエンジンECU17では、保護制御を解除して通常制御に復帰する。また、コントローラ21では単位時間内に所定回数連続してDC/DCコンバータ入力電圧異常を検出した場合にはシステム異常と判定し、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続する。
【0084】
インバータ入力電圧異常の場合について説明する。コントローラ21では、インバータ19への入力電圧Viを取り入れ、入力電圧Viがインバータ異常電圧Vf2より大きくなった場合にインバータ入力電圧異常と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにインバータ入力電圧異常を設定し、エンジンECU17に送信する。なお、インバータ入力電圧異常の場合の保護動作は、電動機12で電動駆動中、発電中共に、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護動作がエンジンシステム1で行われるので、説明を省略する。
【0085】
保護動作中に、コントローラ21では、入力電圧Viがインバータ解除電圧Vr2より小さくなった場合には、インバータ入力電圧異常が解除と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにインバータ入力電圧異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。この際、コントローラ21及びエンジンECU17では、保護制御を解除して通常制御に復帰する。また、コントローラ21では単位時間内に所定回数連続してインバータ入力電圧異常を検出した場合にはシステム異常と判定し、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続する。
【0086】
電動機過回転異常について説明する。コントローラ21では、VCOに基づく電動機12の回転数が異常回転数Rfより大きくなった場合に、電動機過回転異常と判定する、そして、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過回転異常を設定し、エンジンECU17に送信する。なお、電動機過回転異常の場合の保護動作は、電動機12で電動駆動中、発電中共に、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護動作がエンジンシステム1で行われるので、説明を省略する。
【0087】
保護動作中に、コントローラ21では、電動機12の回転数が解除回転Rrより小さくなった場合には、電動機過回転異常が解除と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過回転異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。この際、コントローラ21及びエンジンECU17では、保護制御を解除して通常制御に復帰する。また、コントローラ21では単位時間内に所定回数連続して電動機過回転異常を検出した場合にはシステム異常と判定し、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続する。
【0088】
IPM異常の場合について説明する。コントローラ21では、インバータ19(IPM)からインバータフェール信号ISを受信し、インバータフェール信号にフェール判定が設定されている場合にIPM異常と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにIPM異常を設定し、エンジンECU17に送信する。なお、電動機12で電動駆動中のIPM異常の場合の保護動作は、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護動作がエンジンシステム1で行われるので、説明を省略する。
【0089】
電動機12で発電中の場合、コントローラ21では、回生量をゼロにするゲート信号Ggを設定し、DC/DCコンバータ20に送信する。すると、DC/DCコンバータ20では電動機12からのバッテリ18への充電量をゼロにする。このような保護動作により、直ちに、電動機12での回生(発電)を停止させるので、電動機12での過電流等を引き起こしてその異常度合いを助長することがなくなる。なお、IPM異常の場合のエンジンECU17の制御による保護動作は、DC/DCコンバータ入力電圧異常の場合と同様の保護動作がエンジンシステム1で行われるので、説明を省略する。
【0090】
保護動作中に、コントローラ21では、インバータフェール信号ISにフェール解消が設定されている場合には、IPM異常が解除と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSにIPM異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。この際、コントローラ21及びエンジンECU17では、保護制御を解除して通常制御に復帰する。また、コントローラ21では単位時間内に所定回数連続してIPM異常を検出した場合にはシステム異常と判定し、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続する。
【0091】
電動機過電流異常について説明する。コントローラ21では、巻線12a,12cに流れる電流Iu,Iwを取り入れ、各相の電流Iu,Iv,Iwのいずれかの電流が異常電流Ifより大きくなった場合に電動機過電流異常と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過電流異常を設定し、エンジンECU17に送信する。なお、電動機過電流異常の場合の保護動作は、電動機12で電動駆動中、発電中共に、IPM異常の場合と同様の保護動作がエンジンシステム1で行われるので、説明を省略する。この保護動作により、直ちに、電動機12での回生(発電)を停止させるので、電動機12からの過電流により素子に不具合を発生させたりあるいは電動機12で過回転となってタービン等に不具合を引き起こしてその異常度合いを助長することがなくなる。
【0092】
保護動作中に、コントローラ21では、異常となった電流が解除電流Irより小さくなった場合には、電動機過電流異常が解除と判定する。そして、コントローラ21では、フェール信号FSに電動機過電流異常解除を設定し、エンジンECU17に送信する。この際、コントローラ21及びエンジンECU17では、保護制御を解除して通常制御に復帰する。また、コントローラ21では単位時間内に所定回数連続して電動機過電流異常を検出した場合にはシステム異常と判定し、コントローラ21及びエンジンECU17では、イグニッションスイッチによるリセットが行われるまで保護制御を継続する。
【0093】
このエンジンシステム1によれば、コントローラ21により電動機12で電動駆動中/発電中に発生している各部での異常を検出し、各異常に対して保護動作を行うので、その異常による他の異常の誘発を防止するとともに各部での不具合現象の発生を防止又は抑制する。
【0094】
電動機12での電動駆動中、エンジンシステム1では、電動機12での電動駆動を停止するが、電動機12によるアシストがない場合のフェール時制御マップに切り換えて各部を制御するので、ターボチャージャ11による過給圧の低下を抑え、エンジン10の出力低下を抑えることができる。また、エンジンシステム1では、希薄燃焼による成層運転を行っている場合にはストイキ燃焼による均質運転に切り換えるので、吸入空気量が低減しても、エンジン10の出力低下を抑えることができる。
【0095】
電動機12での発電中、エンジンシステム1では、電動機12での回生量を徐々に低減させ、電動機12での排気エネルギの回収を継続させるので、電動機12での過回転異常等が発生しない。その際、エンジンシステム1では、タービン11aに作用する排気エネルギを低減させるので、電動機12での回生量を低減させることができる。排気エネルギを低減させる際に、エンジンシステム1では、エンジン10の出力を低下させない手段を優先して使用するので、エンジン10の出力低下による自動車の走行フィーリングの低下を極力抑えることができる。また、エンジンシステム1では、排気エネルギを効果的に低下させる手段を優先して使用するので、タービン11aの回転数を迅速に減少させることができる。
【0096】
特に、エンジンシステム1では、電動機12での発電によって異常の度合いを助長させるような異常が発生した場合には、電動機12での発電を直ちに停止させるので、その異常によって他の異常を発生させることがないし、不具合現象も大きくならない。
【0097】
また、エンジンシステム1では、ウェイストゲートバルブ、バリアブルノイズ機構、スロットルバルブ、電子制御式燃料噴射装置及びそのアクチュエータや制御装置によりタービン11aに作用する排気エネルギを低減させるので、自動車に備わっている既存のシステムにより排気エネルギ低減手段を構成でき、低コストで保護装置を構築できる。
【0098】
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では電動機付ターボチャージャの電動機に適用したが、タービンで受けた排気エネルギにより発電のみを行うタービン用発電機にも適用可能である。この場合には、上記の電動駆動中の保護動作は行われない。
また、本実施の形態ではリーンバーンエンジンを適用したが、リーンバーンエンジンでなくてもよく、リーンバーンエンジンでない場合にはフェール時に成層運転から均質運転に切り換えるような制御が行われない。
また、本実施の形態ではタービン作用低減手段をウェイストゲートバルブとバリアブルノズル機構によって2つ構成したが、いずれか一方のみでもよいし、あるいは、他の手段によって構成してもよい。また、本実施の形態では出力低下手段をスロットルバルブと電子制御式燃料噴射装置によって2つ構成したが、いずれか一方のみでもよいし、あるいは、他の手段によって構成してもよい。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、発電機による発電中に異常が検出された場合でもその異常に対応して保護動作し、異常度合いが助長されるのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るエンジンシステムの構成図である。
【図2】本実施の形態に係るインバータの概略構成図である。
【図3】本実施の形態に係るコントロール回路におけるVCO及びゲート信号を示す波形である。
【図4】本実施の形態に係るDC/DCコンバータの概略構成図である。
【符号の説明】
1…エンジンシステム、10…エンジン、11…ターボチャージャ、11a…タービン、11b…コンプレッサ、11c…シャフト、12…電動機、12a〜12c…巻線、13…吸気通路、14…排気通路、14a…バイパス通路、15…スロットルバルブ、15a・・・アクチュエータ、16…ウェイストゲートバルブ、16a…アクチュエータ、17…エンジンECU、18…バッテリ、19…インバータ、19a〜19f…パワーFET、20…DC/DCコンバータ、20a,20c…パワートランジスタ、20b…コイル、21…コントローラ、21a…トランジスタ、22…コントロール回路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a turbine generator protection device that responds to abnormalities during operation of the generator.
[0002]
[Prior art]
Some turbochargers having a turbine / compressor provided in an automobile engine incorporate an electric motor in order to improve output characteristics in a low rotation range. In the electric motor, during acceleration or the like, the electric motor is electrically driven by electric energy from a battery, and the turbine / compressor is forcibly driven to rotate to assist supercharging by a turbocharger. The electric motor also functions as a generator that converts energy given to the electric motor into electric energy. Therefore, when the electric motor incorporated in the turbocharger does not require the driving force of the electric motor at the time of deceleration or the like, it generates electric power using the exhaust energy received by the turbine, recovers the exhaust energy as electric energy, and charges the battery. I do.
[0003]
In addition, an automobile is equipped with an alternator as a generator in addition to an electric motor incorporated in a turbocharger. The alternator uses the rotation of the engine to generate power, and charges the battery with electric energy. Conventionally, in an automobile equipped with an electric motor and an alternator incorporated in a turbocharger, if an abnormality occurs in the alternator or various parts related to the alternator and power cannot be generated (charged) by the alternator, the electric drive by the electric motor is stopped. In addition, there is one that generates electric power using an electric motor instead of an alternator (see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-257450
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However,
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a protection device for a turbine generator capable of coping with an abnormality when an abnormality occurs during power generation in the generator.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The protection device for a turbine generator according to the present invention is a protection device for a turbine generator provided in an internal combustion engine, wherein the abnormality detection unit detects an abnormality during power generation by the generator and the abnormality detection unit detects the abnormality. Power generation control means for continuing power generation even in the case where power generation is performed.
[0008]
The protection device for the turbine generator detects whether an abnormality has occurred in the generator itself or each part necessary for performing power generation and charging by the generator during power generation by the generator, and has detected the abnormality. Even in such a case, the power generation by the generator is continued. That is, a turbine converts exhaust energy discharged from an internal combustion engine into rotational energy, and a generator converts the rotational energy into electric energy. Therefore, when the power generation by the generator is stopped, the exhaust energy is not recovered as the electric energy, and the turbine is excessively rotated by the non-recovered exhaust energy. As a result, a load is applied to the turbine, and an abnormality occurs in the turbine, or an abnormality occurs in other parts due to an increase in the back pressure. Therefore, even when an abnormality occurs, the power generation by the generator is continued, and the occurrence of the abnormality in the turbine or the like is prevented.
[0009]
The turbine generator is a generator that receives exhaust energy discharged from an internal combustion engine by a turbine and generates power using the exhaust energy received by the turbine.
[0010]
In the protection device for a turbine generator according to the present invention, the power generation control means may be configured to stop the power generation when an abnormality whose degree of abnormality is promoted by the power generation by the generator is detected.
[0011]
In the protection device for a turbine generator, when an abnormality occurs during power generation by the generator, and when the degree of abnormality increases due to the power generation, the power generation is stopped. When the degree of abnormality increases, power generation is immediately stopped to prevent a fatal abnormality in the generator or turbine or the abnormality from spreading to other parts.
[0012]
In the turbine generator protection device of the present invention, the abnormality whose degree of abnormality is promoted by the power generation by the generator is an overcurrent abnormality in the generator.
[0013]
In this protection device for a turbine generator, if an overcurrent occurs in the generator, an abnormality may occur in the element circuit through which the overcurrent flows or an abnormality in the turbine due to overspeed, etc. Stop power generation.
[0014]
In the turbine generator protection device of the present invention, the turbine generator is a turbocharger motor, and the abnormality whose degree of abnormality is promoted by power generation by the generator is an abnormality of an element circuit that drives the motor.
[0015]
In the protection device for a turbine generator, when an abnormality occurs in an element circuit that drives the motor, an overcurrent may flow through the motor (generator), and thus the generation by the motor is stopped.
[0016]
The protection device for a turbine generator according to the present invention includes exhaust energy reduction means for reducing exhaust energy acting on the turbine. When an abnormality is detected during power generation by the generator, the exhaust energy reduction means supplies the turbine with the exhaust energy reduction means. It may be configured to reduce the acting exhaust energy.
[0017]
With this turbine generator protection device, when an abnormality occurs in the generator itself or each part necessary for generating or charging by the generator during power generation by the generator, exhaust gas acting on the turbine by means of exhaust energy reduction means Reduce energy. By reducing the exhaust energy, the rotational energy converted by the turbine is also reduced, so that the amount of power generated by the generator can be reduced. As a result, it is possible to prevent over-rotation in the turbine, and finally stop power generation in the generator.
[0018]
In the turbine generator protection device of the present invention, when a plurality of exhaust energy reducing units are provided, the exhaust energy reducing units may be operated in the order of least influence on the output of the internal combustion engine.
[0019]
In the turbine generator protection device, when a plurality of exhaust energy reducing means are provided, the exhaust energy reducing means having little effect on the output of the internal combustion engine is sequentially operated to reduce the exhaust energy acting on the turbine. As the exhaust energy reducing means, there are various means such as a means for reducing the output of the internal combustion engine to reduce the exhaust energy itself, and a means for reducing the exhaust energy acting on the turbine without reducing the exhaust energy itself. There are also measures that can affect engine output. When the output of the internal combustion engine decreases, a shock due to the decrease in output is applied to a vehicle equipped with the internal combustion engine. Therefore, the operation order of the exhaust energy reduction means is determined so as to reduce or prevent the shock.
[0020]
The effect on the output of the internal combustion engine is not only the effect on the output of the internal combustion engine itself, but also on the amount of intake air in the internal combustion engine, which affects the output of the internal combustion engine, and the fuel on the internal combustion engine. It also includes the effect on the injection amount and the effect on the air-fuel ratio in the internal combustion engine.
[0021]
In the turbine generator protection device according to the present invention, the plurality of exhaust energy reducing units include a turbine operation reducing unit that does not allow a part or all of the exhaust energy from the internal combustion engine to act on the turbine and an output reduction that reduces the output of the internal combustion engine. Means, and the turbine action reducing means may be preferentially operated.
[0022]
In this turbine generator protection device, as one of the exhaust energy reducing means, there is a turbine action reducing means for preventing part or all of the exhaust energy from the internal combustion engine from acting on the turbine, and as another means, the output of the internal combustion engine is reduced. If there is an output reduction means for reducing power generation, when an abnormality occurs during power generation by the generator, first, the exhaust energy acting on the turbine is reduced by the turbine action reduction means. When the exhaust energy acting on the turbine is reduced by the turbine action reducing means, the impact on the output of the internal combustion engine is small or not, so that the shock given to the vehicle is small.
[0023]
In the turbine generator protection device of the present invention, the turbine action reducing means may be a waste gate valve opening means.
[0024]
In this protection device for a turbine generator, the turbine action reducing means is configured as a means for opening a waste gate valve provided upstream of the turbine in the exhaust passage, so that the exhaust gas (exhaust energy) does not pass through the turbine. ) Can be discharged, and the existing system can be used to constitute the turbine action reducing means. The opening of the valve includes not only the case where the valve is completely opened but also the case where the opening is increased from the current opening.
[0025]
In the turbine generator protection device of the present invention, the turbine action reducing unit may be a variable nozzle valve opening unit.
[0026]
In this protection device for a turbine generator, the flow rate of the exhaust gas received by the turbine is reduced (the exhaust energy is reduced) by configuring the turbine action reducing means as a means for opening a variable nozzle provided in the turbine. Therefore, the existing system can be used to configure the turbine action reducing unit. The opening of the valve includes not only the case where the valve is completely opened but also the case where the opening is increased from the current opening.
[0027]
The protection device for a turbine generator according to the present invention has a waste gate valve opening means and a variable nozzle opening means as turbine action reducing means, wherein the waste gate valve opening means is preferentially operated. May be.
[0028]
In the protection device for a turbine generator, when the waste gate valve opening means and the variable nozzle opening means are provided as the turbine action reducing means, when an abnormality occurs during the power generation by the generator, the waste gate The exhaust energy acting on the turbine is reduced by the valve opening means. Since the wastegate valve can reduce the amount of exhaust energy acting on the turbine more, the rotation in the generator (turbine) can be more quickly converged than the variable nozzle.
[0029]
In the protection device for a turbine generator according to the present invention, the output reduction means may be a throttle valve closing means.
[0030]
In this turbine generator protection device, by configuring the output reduction means as a means for closing the throttle valve, exhaust energy can be reduced by reducing the intake air amount of the internal combustion engine and reducing the output of the internal combustion engine. The output reduction means can be configured using an existing system. Note that closing the valve includes not only the case where the valve is completely closed but also the case where the opening is reduced from the current opening.
[0031]
In the protection device for a turbine generator according to the present invention, the output reduction unit may be a fuel injection amount reduction unit.
[0032]
In this turbine generator protection device, the output reduction means is configured as a means for reducing the fuel injection amount in the fuel injection device, thereby reducing the fuel supplied to the internal combustion engine and reducing the output of the internal combustion engine. The exhaust energy can be reduced, and the output reduction means can be configured using an existing system.
[0033]
In the turbine generator protection device of the present invention, the target power generation amount for the generator at the time of abnormality may be determined in accordance with the rotation speed of the generator.
[0034]
In the protection device for a turbine generator, when an abnormality occurs during power generation by the generator, the target power generation amount of the generator is determined according to the rotation speed of the turbine. At the time of abnormality, since the exhaust energy acting on the turbine is reduced by the exhaust energy reducing means, the rotation speed of the turbine (motor) decreases. Therefore, the target power generation amount determined according to the rotation speed of the electric motor also decreases, so that the power generation by the generator can be stopped quickly.
[0035]
In the turbine generator protection device of the present invention, the turbine generator is a turbocharger motor, and when an abnormality is detected while the motor is being driven, the internal combustion engine is switched to a homogeneous operation when the engine is in a stratified operation. May be configured.
[0036]
In the protection device for a turbine generator, when an abnormality is detected during the electric drive of the turbocharger electric motor as the turbine generator, the operation is switched to the homogeneous operation when the stratified operation is performed in the internal combustion engine. If an abnormality is detected during the electric drive of the electric motor, control is performed so as to stop the electric drive of the electric motor.Therefore, the assist of the turbocharger by the electric motor is lost, the supercharging pressure is reduced, and the intake of the internal combustion engine is reduced. Air volume is reduced. For this reason, in the case of stratified operation, since a lean mixture is burned as a whole by lean combustion, the mixture becomes extremely thin due to a reduction in the intake air amount, and the output of the internal combustion engine decreases. Therefore, the operation is switched from the stratified operation to the homogeneous operation, and the air-fuel mixture is enriched by stoichiometric combustion to suppress a decrease in output of the internal combustion engine.
[0037]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a protection device for a turbine generator according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0038]
In the present embodiment, the present invention is applied to a vehicle equipped with a lean burn engine and having a turbocharger with an electric motor in the lean burn engine. The turbocharger with an electric motor according to the present embodiment includes a variable nozzle mechanism, and a wastegate valve is provided upstream of the turbine in the exhaust passage. In this embodiment, an electric control unit (ECU) that controls an engine, a controller that controls a turbocharger, an electronically controlled throttle valve that can adjust the output of an engine, and a motor protection device according to the present invention are provided. It comprises an electronically controlled fuel injection device, a variable nozzle mechanism capable of adjusting the exhaust energy acting on the turbine, and a wastegate valve. In the protection device according to the present embodiment, at least five failures that may occur during the operation of the motor can be protected, and the five failures include a DC / DC converter input voltage abnormality and an inverter input voltage. There are abnormalities, motor overspeed abnormalities, IPM abnormalities, and motor overcurrent abnormalities.
[0039]
The configuration of the
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
On the intake side, first, air taken in from the uppermost stream of the
[0044]
On the exhaust side, first, the exhaust gas exhausted from the
[0045]
The
[0046]
Further, the
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
As an example of power supply by the
[0050]
Inverter 19 (IPM) determines whether a failure has occurred in the module based on detection values from a temperature sensor (not shown), a current sensor (not shown), and a voltage sensor (not shown). I do. After determining a failure, the inverter 19 (IPM) determines whether the failure has been resolved based on the detected value. In the
[0051]
The DC /
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
Further, the
[0055]
Further, the
[0056]
Further, the
[0057]
In the case of a failure during electric drive by the
[0058]
In the case of a failure during power generation by the
[0059]
First, the
[0060]
Next, the
[0061]
In the present embodiment, the
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
Upon receiving the assist amount signal AS, the
[0065]
Further, the
[0066]
Incidentally, in the case of an abnormal input voltage of the DC / DC converter, the cause thereof is a disconnection of the cable of the
[0067]
The
[0068]
A case where the DC / DC converter input voltage is abnormal will be described. The
[0069]
If it is determined that the DC / DC converter input voltage is abnormal, when the
[0070]
A case where the inverter input voltage is abnormal will be described. The
[0071]
When it is determined that the inverter input voltage is abnormal, the
[0072]
A case in which the motor is excessively rotated will be described. The
[0073]
When it is determined that the motor is over-rotating, the
[0074]
The case of the IPM abnormality will be described. The
[0075]
When it is determined that the IPM is abnormal, the
[0076]
The case of a motor overcurrent abnormality will be described. The
[0077]
When it is determined that the motor overcurrent is abnormal, the
[0078]
At the time of electric drive, the assist by the
[0079]
With reference to FIGS. 1 to 4, a description will be given of a protection operation in the
[0080]
A case where the DC / DC converter input voltage is abnormal will be described. The
[0081]
When the electric drive is being performed by the
[0082]
When power is being generated by the
[0083]
During the above protection operation, when the input voltage Vd becomes lower than the DC / DC converter release voltage Vr1, the
[0084]
A case where the inverter input voltage is abnormal will be described. The
[0085]
During the protection operation, when the input voltage Vi becomes lower than the inverter release voltage Vr2, the
[0086]
The motor overspeed abnormality will be described. When the rotation speed of the
[0087]
During the protection operation, when the rotation speed of the
[0088]
The case of the IPM abnormality will be described. The
[0089]
When power is being generated by the
[0090]
During the protection operation, the
[0091]
The motor overcurrent abnormality will be described. The
[0092]
During the protection operation, when the abnormal current becomes smaller than the release current Ir, the
[0093]
According to the
[0094]
During the electric drive by the
[0095]
During power generation by the
[0096]
In particular, in the
[0097]
Further, in the
[0098]
As described above, the embodiments according to the present invention have been described, but the present invention is not limited to the above embodiments, but may be embodied in various forms.
For example, in the present embodiment, the present invention is applied to an electric motor of a turbocharger with an electric motor. However, the present invention can also be applied to a generator for a turbine that generates only electric power by exhaust energy received by a turbine. In this case, the above-described protection operation during the electric drive is not performed.
In the present embodiment, the lean burn engine is applied. However, the lean burn engine may not be used. When the lean burn engine is not used, the control for switching from the stratified operation to the homogeneous operation at the time of a failure is not performed.
Further, in the present embodiment, two turbine action reducing means are constituted by the waste gate valve and the variable nozzle mechanism. However, either one may be used, or another means may be used. Further, in the present embodiment, two output reduction means are constituted by the throttle valve and the electronically controlled fuel injection device, but only one of them may be constituted or another means may be constituted.
[0099]
【The invention's effect】
According to the present invention, even when an abnormality is detected during power generation by a generator, a protection operation is performed in response to the abnormality, thereby preventing the degree of abnormality from being promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of an engine system according to the present embodiment.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of an inverter according to the present embodiment.
FIG. 3 is a waveform showing a VCO and a gate signal in the control circuit according to the present embodiment.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a DC / DC converter according to the present embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前記発電機による発電中の異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段で異常を検出した場合でも発電を継続させる発電制御手段と
を備えることを特徴とするタービン用発電機の保護装置。In a protection device for a turbine generator provided in an internal combustion engine,
Abnormality detection means for detecting an abnormality during power generation by the generator,
And a power generation control means for continuing power generation even when the abnormality detection means detects an abnormality.
前記発電機による発電によって異常度合いが助長される異常は、前記電動機を駆動する素子回路の異常であることを特徴とする請求項2又は3に記載するタービン用発電機の保護装置。The turbine generator is a turbocharger motor,
4. The protection device for a turbine generator according to claim 2, wherein the abnormality whose degree of abnormality is promoted by power generation by the generator is a failure of an element circuit that drives the electric motor. 5.
前記発電機による発電中に異常が検出された場合に、前記排気エネルギ低減手段により前記タービンに作用する排気エネルギを低減させることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載するタービン用発電機の保護装置。Exhaust energy reduction means for reducing exhaust energy acting on the turbine,
5. The turbine according to claim 1, wherein when an abnormality is detected during power generation by the generator, the exhaust energy acting on the turbine is reduced by the exhaust energy reducing unit. 6. Generator protection device.
前記タービン作用低減手段を優先して作動させることを特徴とする請求項6に記載するタービン用発電機の保護装置。The plurality of exhaust energy reducing units are a turbine operation reducing unit that does not cause part or all of the exhaust energy from the internal combustion engine to act on the turbine, and an output reducing unit that reduces the output of the internal combustion engine.
7. The protection device for a turbine generator according to claim 6, wherein the turbine action reducing unit is operated with priority.
前記ウェイストゲートバルブ開弁手段を優先して作動させることを特徴とする請求項9に記載するタービン用発電機の保護装置。As the turbine action reducing means, has the waste gate valve opening means and the variable nozzle opening means,
10. The protection device for a turbine generator according to claim 9, wherein the waste gate valve opening means is preferentially operated.
前記電動機の駆動中に異常が検出された時に前記内燃機関が成層運転の場合には均質運転に切り換えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載するタービン用発電機の保護装置。The turbine generator is a turbocharger motor,
The protection of the turbine generator according to any one of claims 1 to 13, wherein when an abnormality is detected during the operation of the electric motor, the internal combustion engine is switched to a homogeneous operation in a stratified operation. apparatus.
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