JP2004161319A - 運搬用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上面が開口したプラスチック製の運搬用容器であり、底壁2下面に該容器の上面開口に遊嵌して積み上げ時にズレ止めとなる底座2が形成され、該底座は複数の方形状の区画域10の底壁を下方に膨出させることにより下げ底状のベタ底域9にするとともに、該各区画域間に該容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部11が設定された運搬用容器において、該容器の外周縁に相当する該各区画域の縁部を底壁下面より垂下する格子状リブ7を形成することで補強域8とした。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプラスチック製の運搬用容器の底壁の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実公平3−39376号公報
【特許文献2】
意匠登録第807976号公報
【特許文献3】
意匠登録第532912号公報
【0003】
上面が開口したプラスチック製の運搬用容器は、一般に積み上げ時にズレ止めとなるように底壁下面に該容器の上面開口に遊嵌する底座が形成されている。また、上記特許文献1にも示されたように、一般に上記底座は底壁下面から格子状リブを垂下状に形成することで該容器の底壁を補強するものとしている。
【0004】
また、上記特許文献2に示されたプラスチック製運搬用容器では、上記底座を複数の方形状の区画域に区画し、各区画域間に該容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部を設定することにより、積み上げ時に下段の容器の開口縁が該溝部に遊嵌し、上段に同形または縦幅または横幅が整数倍の容器を横ズレすることなく積み上げられるようにしている。(以下、この種の容器をモジュールコンテナという)。
また、特許文献3に示されたプラスチック製運搬用容器では、上記モジュールコンテナにおける格子状リブに代えて、各区画域の底壁を下方に膨出させ下げ底状にすることによりモジュールコンテナの軽量化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1,2に示されたように、底壁下面に格子状リブからなる底座を形成した容器では、格子状リブによって強度は増すものの重量が増大するために取り扱い性が悪くなるという問題があった。一方、上記特許文献3に示された容器は、底壁を下方に膨出させ下げ底状とした底座を形成したものであるので、重量が増すことはないが、強度が不足することがあった。特に特許文献3に示されたような長手の容器にあってはその長側壁に負担が掛かり強度不足によって変形し易いという問題が生じていた。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、軽量化と強度向上とが両立するプラスチック製運搬用容器を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、上面が開口したプラスチック製容器における底壁下面に該容器の上面開口内に遊嵌し得る外径の底座が形成された運搬用容器であって、該底座の周縁部は格子状リブを形成することにより補強域とするとともに、該補強域の内側は底壁を下方に膨出させ下げ底状に形成することでベタ底域としてなることを特徴とする。
また本発明は上記運搬用容器において、幅寸法を容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部を底座に縦横に延びるように形成することにより該底座を複数の方形状に区画したことを特徴とする。
また本発明は、上面が開口したプラスチック製の運搬用容器であり、底壁下面に該容器の上面開口に遊嵌して積み上げ時にズレ止めとなる底座が形成され、該底座は複数の方形状の区画域の底壁を下方に膨出させることにより下げ底状のベタ底域にするとともに、該各区画域間に該容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部が設定された運搬用容器において、該容器の外周縁に相当する該各区画域の縁部を底壁下面より垂下する格子状リブを形成し補強域としたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に図面に従い本発明の実施の形態を説明する。図1〜図3は請求項1に記載した運搬用容器の実施形態を示し、図1は斜視図、図2はその縦断面図、図3はこの容器の下面の斜視図である。上面が開口したこの容器1はプラスチックの射出成形によって底壁2,四側壁3が形成され、さらに上面開口縁にフランジ4、四側壁下縁にフランジ5が形成され、さらに底壁2の下面には図2,図3に示されるように該容器の上面開口内に遊嵌し得る外径の底座6が一体に形成されている。
【0009】
そして本発明では、底座6の周縁部は格子状リブ7を形成することにより補強域8とするとともに、該補強域の内側は底壁2を下方に膨出させ下げ底状に形成することでベタ底域9とする。
【0010】
このように、格子状リブ7によって該容器の底壁2が補強されるとともに、この補強域の内側は下げ底状に形成するだけであるので、このベタ底域9については重量が増すことなく、容器全体の重量増が抑えられる。即ち、格子状リブ7を底座6の周縁部に形成したことによって、容器の剛性,形状安定性が増し重量物を運搬する際における変形が防止される。また、格子状リブ7は、この容器が使用時にコンクリートの地面を引きずられたようなときベタ底域9を保護し、衝突や摩擦によりベタ底域9に短期間に穴が明くようなことを防ぐのにも有効である。さらに、ベタ底域9を形成することは、容器1の内容量を幾分か増大させる点でも顕著である。
【0011】
一方、図4〜図9は請求項2または請求項3に記載の発明の実施形態を示す。この実施形態に示した長手の容器1は、上記従来例として示した特許文献2および特許文献3に記載のモジュールコンテナに本発明を適用したものである。即ち、この容器1では、底座6が複数の方形状の区画域10に区画され、該区画域の底壁を下方に膨出させることにより下げ底状のベタ底域9にするとともに、各区画域間に該容器の開口縁のフランジ4が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部11を設定することにより、積み上げ時に下段の容器の開口縁が該溝部11に遊嵌し、上段に同形または縦幅または横幅が整数倍の容器を横ズレすることなく積み上げられるようにしている。12は側壁3の外周に一体に形成された補強リブである。なお、この実施形態に示した容器では、開口縁に内径を広げる段部14を形成し、その外側に上記フランジ4を形成している。これにより側壁3を強度上必要な厚さに設定しながらも、該フランジ4の幅寸法を該側壁3の厚さよりも細くできることから、上記溝部11の幅寸法が無用に拡がることのないようにしている。
【0012】
そしてこの容器1の外周縁に相当する該各区画域10の縁部を図7に示したように底壁下面より垂下する格子状リブ7を形成し補強域8としている。このように、本発明はいわゆるモジュールコンテナの軽量化と強度向上にも寄与し得る。
【0013】
なお、図8は図4に示した容器1の長側壁3に形成された把手用の透孔13の上部の断面図(A−A線断面図)であるが、この透孔13の上部のプラスチックの肉厚を他部分の肉厚よりも厚くする(図では他部分の肉厚は2.5mmであるのに対しこの部分の肉厚は3.5mmとする)ことにより、この把手部の強度を向上させている。これは、この容器を成形する際に金型キャビティーに底壁部から射出された溶融プラスチックがこの透孔13の上部にて合流することとなるので、その合流線での樹脂接合の強度が他部分よりも弱くなり易いことを補う必要があることとも関連する。
【0014】
また、図9は、上記格子状リブ7を斜格子状に形成した実施形態を示したものであるが、格子状リブ7についてはこのような形態を採ることも可能である。
【0015】
【発明の効果】
このように本発明は、上面が開口したプラスチック製容器における底壁下面に該容器の上面開口内に遊嵌し得る外径の底座が形成された運搬用容器であって、該底座の周縁部は格子状リブを形成することにより補強域とするとともに、該補強域の内側は底壁を下方に膨出させ下げ底状に形成することでベタ底域としたので、重量を無用に増大させることなく底壁の強度を向上することができ、軽量化と強度向上とを両立させる有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬用容器の実施形態を示す斜視図。
【図2】図1の運搬用容器の縦断面図。
【図3】図1の運搬用容器の下面の斜視図。
【図4】本発明に係る運搬用容器の他の実施形態を示す斜視図。
【図5】図4の運搬用容器の縦断面図。
【図6】図4の運搬用容器の下面図。
【図7】図4の運搬用容器の下面の部分拡大斜視図。
【図8】図4の運搬用容器のA−A線断面図。
【図9】本発明に係る運搬用容器の他の実施形態を示す運搬用容器の下面の部分拡大斜視図。
【符号の説明】
1 容器
2 底壁
4 フランジ
5 フランジ
6 底座
7 格子状リブ
8 補強域
9 ベタ底域
10 区画域
11 溝部
Claims (3)
- 上面が開口したプラスチック製容器における底壁下面に該容器の上面開口内に遊嵌し得る外径の底座が形成された運搬用容器であって、該底座の周縁部は格子状リブを形成することにより補強域とするとともに、該補強域の内側は底壁を下方に膨出させ下げ底状に形成することでベタ底域としてなることを特徴とした運搬用容器。
- 幅寸法を容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部を底座に縦横に延びるように形成することにより該底座を複数の方形状に区画した請求項1に記載の運搬用容器。
- 上面が開口したプラスチック製の運搬用容器であり、底壁下面に該容器の上面開口に遊嵌して積み上げ時にズレ止めとなる底座が形成され、該底座は複数の方形状の区画域の底壁を下方に膨出させることにより下げ底状のベタ底域にするとともに、該各区画域間に該容器の開口縁が少なくとも2つ並んで遊嵌し得る幅寸法の溝部が設定された運搬用容器において、該容器の外周縁に相当する該各区画域の縁部を底壁下面より垂下する格子状リブを形成し補強域としたことを特徴とする運搬用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002328744A JP2004161319A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 運搬用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002328744A JP2004161319A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 運搬用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004161319A true JP2004161319A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32806966
Family Applications (1)
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JP2002328744A Pending JP2004161319A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 運搬用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004161319A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007088015A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Konica Minolta Holdings Inc | 有機エレクトロルミネッセンス素子、および有機レクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
JP2016121586A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | トヨタ紡織株式会社 | 吸気系樹脂部品 |
JP2017072338A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | 星朋商工株式会社 | 空調用室外機置き台 |
EP3409605A1 (de) * | 2017-06-01 | 2018-12-05 | FRIES PLANUNGS- UND MARKETINGGESELLSCHAFT m.b.H. | Kiste, insbesondere zur lagerung und/oder zum transport von geschirr |
JP2019151382A (ja) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | トヨタ自動車株式会社 | 樹脂ケース |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002328744A patent/JP2004161319A/ja active Pending
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JP2019151382A (ja) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | トヨタ自動車株式会社 | 樹脂ケース |
JP7052428B2 (ja) | 2018-03-05 | 2022-04-12 | トヨタ自動車株式会社 | 樹脂ケース |
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