JP2004152624A - 電気接続箱のコネクタ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気接続箱11に設けられた複数のコネクタ嵌合部13a,13b,13c と、各コネクタ嵌合部13a,13b,13c に嵌合される複数の多極コネクタ21a,21b,21c と、これら多極コネクタ21a,21b,21c に対応した複数のコネクタ押え部35a,35b,35c を有すると共にケース本体12の上面に回動自在に取付けられる嵌合駆動部材31とを備える。多極コネクタ21a,21b,21c が、対応するコネクタ嵌合部13a,13b,13c に半嵌合させられた後、回動動作される嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35a,35b,35c に突設された各押圧突起34a,34b,34c により順次押圧付勢されることによって、順次嵌合させられる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気接続箱のコネクタ構造に関し、特に、電気接続箱のコネクタ嵌合部へ複数の相手コネクタを容易に嵌合することができる電気接続箱のコネクタ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等のワイヤハーネスの配線を合理的かつ経済的に分岐接続する為に、種々の形式の電気接続箱が使用されているが、自動車の電子化の進展等による回路数の増加により、ワイヤハーネスを構成する電線の本数が増加し、これに伴い電気接続箱のコネクタ嵌合部の数やコネクタ嵌合部の端子の数(極数)も増加する傾向にある。
【0003】
この様な極数が多いコネクタ嵌合部に嵌合される相手コネクタは、多極コネクタとなり、コネクタ嵌合部に嵌合するために必要な力が大きくなるので、作業効率の低下を招くおそれがある。
そこで、複数のコネクタを嵌合駆動部材の一動作によって対向するコネクタ嵌合部に対して低挿入力をもって嵌合し得るようにした「低挿入力コネクタ」がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
例えば、図13に示したように、集合雌コネクタA1の基盤1上には、複数の雌コネクタA1 ,A2 ,A3 ,A4 が連設され、長手方向の一側には回動支点部2、他側には係止部3が設けられている。
雄コネクタ群B1は、複数の雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 より成る。各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 の相対向する両側壁外面には、被駆動ピン5が水平方向に突設される。各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 内には、前記雌コネクタA1 ,A2 ,A3 ,A4 内の雄端子(図示せず)と接続される雌端子(図示せず)が設けられ、これらの雌端子に接続された電線Wが上方へ延長している。
【0005】
コネクタ集合フレーム(嵌合駆動部材)C1は、長手方向に延長する両側壁6,6に相対向してコネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6dが形成され、長手方向の一端には前記回動支点部2に係合する回動支軸8が設けられ、他端には前記係止部3に係合する可撓係止片10が設けられている。
【0006】
そこで、各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 は、被駆動ピン5が各コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6d内に圧入係止されることにより、コネクタ集合フレームC1内に回動可能に垂下される。この状態において、コネクタ集合フレームC1を斜状にしてその回動支軸8を集合雌コネクタA1の回動支点部2に係合させて他側を図中矢印方向へ回動する。
【0007】
この際、コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6dが、各被駆動ピン5を介して、先ず雄コネクタB1 を雌コネクタA1 に嵌合させ、次いで雄コネクタB2 を雌コネクタA2 に嵌合させ、更に雄コネクタB3 を雌コネクタA3 に嵌合させ、最後に雄コネクタB4 を雌コネクタA4 に嵌合させる。そして、可撓係止片10が係止部3に係合して完全嵌合状態をロックする。
【0008】
即ち、コネクタ集合フレームC1を集合雌コネクタA1に対して回動支点部2により回動することにより、コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6dが各被駆動ピン5を介して複数の雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 を順次に雌コネクタA1 ,A2 ,A3 ,A4 に対して嵌合させる。
そこで、一操作で行なう複数のコネクタの嵌合荷重を大幅に軽減することができる。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−140098号公報(第2−3頁、図1−5)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如き低挿入力コネクタにおける複数の雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 は、被駆動ピン5が各コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6d内に係止され、コネクタ集合フレームC1内に回動可能に垂下されている。
そこで、コネクタ集合フレームC1を回動して複数の雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 を順次に雌コネクタA1 ,A2 ,A3 ,A4 に対して嵌合させる際には、各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 が水平方向に変位したり、揺れを生じ、嵌合させる各雌コネクタA1 ,A2 ,A3 ,A4 に対する位置決めが難しいという問題があった。
【0011】
又、各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 をコネクタ集合フレームC1に組み付ける際には、コネクタ集合フレームC1の端縁から各コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6dに達するように各側壁6の内面に形成したピン案内溝に沿って、各雄コネクタB1 ,B2 ,B3 ,B4 の被駆動ピン5を各コネクタ駆動長孔6a,6b,6c,6d内に圧入、係止させなければならず、組立作業性が良くないという問題もあった。
【0012】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、簡単な構造で組立作業性を向上させると共に、嵌合作業性の良好な電気接続箱のコネクタ構造を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、電気接続箱に設けられた複数のコネクタ嵌合部と、各コネクタ嵌合部に嵌合される複数の相手コネクタと、これら複数の相手コネクタに対応した複数のコネクタ押え部を有すると共に前記電気接続箱に回動自在に取付けられる嵌合駆動部材とを備えており、
前記複数の相手コネクタが、対応する前記複数のコネクタ嵌合部に半嵌合させられた後、回動動作された前記嵌合駆動部材の各コネクタ押え部により順次押圧付勢されることによって、順次嵌合させられることを特徴とする電気接続箱のコネクタ構造により達成される。
【0014】
上記構成によれば、予め複数の相手コネクタを複数のコネクタ嵌合部にそれぞれ半嵌合させるので、各相手コネクタを対応するコネクタ嵌合部に容易に位置決めすることができる。
そして、嵌合駆動部材を回動動作させると、該嵌合駆動部材のコネクタ押え部によって、前記相手コネクタが順次、対応する前記コネクタ嵌合部と嵌合する方向に押圧付勢され、各相手コネクタは順次、前記コネクタ嵌合部と完全嵌合される。
【0015】
尚、好ましくは前記各コネクタ押え部が、破断可能な連結部を介して前記嵌合駆動部材に一体成形されている。
この場合、相手コネクタを対応するコネクタ嵌合部に先に完全嵌合させたコネクタ押え部は、連結部が破断して嵌合駆動部材から分離されるので、その後の嵌合駆動部材の回動動作に干渉することはなく、後から相手コネクタをコネクタ嵌合部に順次嵌合させるコネクタ押え部の嵌合動作に悪影響を及ぼす虞はない。
【0016】
又、好ましくは前記各コネクタ押え部が、前記嵌合駆動部材の回動軸中心からの距離が異なる位置に設けられた押圧部によって、対応する前記各相手コネクタを順次押圧付勢する。
この場合、嵌合駆動部材を回動動作させた際、回動軸中心からの距離が異なる各コネクタ押え部の押圧部によって、対応する各相手コネクタを順次押圧付勢してコネクタ嵌合部に順次嵌合させることができる。
【0017】
又、好ましくは前記複数のコネクタ嵌合部が、互いに異なる高さをもって電気接続箱に設けられることによって、前記各コネクタ押え部が、対応する前記各相手コネクタを順次押圧付勢する。
この場合、嵌合駆動部材を回動動作させた際、互いに異なる高さをもって電気接続箱に設けられた各コネクタ嵌合部によって、対応する各相手コネクタを順次押圧付勢してコネクタ嵌合部に順次嵌合させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る電気接続箱のコネクタ構造を詳細に説明する。
図1に示した本発明の第1実施形態に係る電気接続箱11は、バスバーや絶縁板等で構成された回路体を収容した略直方体状のケース本体12の上面に、複数(本実施形態においては、3個)のコネクタ嵌合部13a,13b,13cが並設されている。
【0019】
雌コネクタである各コネクタ嵌合部13a,13b,13c内には、雄端子17が収容されており、ワイヤハーネスWの末端に接続された相手コネクタである多極コネクタ21a,21b,21cが嵌合される。
雄コネクタである各多極コネクタ21a,21b,21c内には、前記雄端子17と接続される雌端子(図示せず)が設けられ、これらの雌端子がワイヤハーネスWの各電線25に接続されている。尚、前記各多極コネクタ21b,21cの上縁には、後述する一対の押圧突起34b,34b及び押圧突起34c,34cが係合する一対の係合溝22b,22b及び係合溝22c,22cが、それぞれ異なる深さをもって形成されている。
【0020】
前記ケース本体12の上面における長手方向の両側には、それぞれ支軸15aを有する一対の回動支点部15が設けられている。
そして、前記ケース本体12の上面に回動自在に取付けられる矩形状の枠体である嵌合駆動部材31内には、複数(本実施形態においては、3個)のコネクタ押え部35a,35b,35cが並設されている。
【0021】
これらコネクタ押え部35a,35b,35cは、前記多極コネクタ21a,21b,21cにそれぞれ外嵌可能な矩形状の枠体であり、長手方向の両端部に設けられた破断可能な連結部33,33を介して前記嵌合駆動部材31に一体成形されている。これらコネクタ押え部35a,35b,35c同士の間隔は、前記ケース本体12の上面に並設されたコネクタ嵌合部13a,13b,13c同士の間隔と同じに設定される。
【0022】
更に、各コネクタ押え部35a(35b、35c)の内壁には、それぞれ互いに対向する一対の押圧突起34a,34a(34b,34b、34c,34c)が突設されている。これら各押圧突起34a,34b,34cは、前記嵌合駆動部材31が回動動作された際に、前記各多極コネクタ21a,21b,21cと係合して押圧付勢する円柱状の押圧部であり、該嵌合駆動部材31の回動軸中心からの距離が異なる位置(回動軸中心から近い順に、押圧突起34a,34b,34c)に設けられている。
更に、前記各押圧突起34b,34cは、それぞれ対応する多極コネクタ21b,21cの各係合溝22b,22cに係合して押圧付勢する。
【0023】
次に、図2乃至図10を参照しながら前記多極コネクタ21a,21b,21cが、上記電気接続箱11のコネクタ嵌合部13a,13b,13cに嵌合させられる際の作用を説明する。
図2に示すように、前記嵌合駆動部材31は、一対の係合孔32,32を前記回動支点部15の各支軸15aに軸支させて前記ケース本体12の上面に回動自在に取付けられる。
【0024】
次に、各多極コネクタ21a,21b,21cが接続されているワイヤハーネスWの末端を外側から前記嵌合駆動部材31の各コネクタ押え部35a,35b,35c内に挿通させた後、これら多極コネクタ21a,21b,21cがそれぞれ対応するコネクタ嵌合部13a,13b,13cに半嵌合するするようにして、ケース本体12の上面にセットされる(図2に示した多極コネクタ21aを参照)。
【0025】
次に、図3に示したように、多極コネクタ21a,21b,21cがケース本体12のコネクタ嵌合部13a,13b,13cにセットされた状態で、前記嵌合駆動部材31を図中時計回り方向へ回動動作させると、先ず、該嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35aに設けられた一対の押圧突起34a,34aが、多極コネクタ21aの上端縁両側に当接する。
【0026】
図4に示したように、前記嵌合駆動部材31を更に回動動作させると、前記コネクタ押え部35aの押圧突起34aによって、前記多極コネクタ21aが下方へ押圧付勢される。
そこで、前記多極コネクタ21aは、前記コネクタ押え部35aの内壁に保持さらながら前記コネクタ嵌合部13aと嵌合する方向に移動し、該コネクタ嵌合部13aと完全嵌合する。
【0027】
この際、前記多極コネクタ21b,21cの各押圧突起34b,34cは、前記押圧突起34aよりも嵌合駆動部材31の回動軸中心からの距離が遠く、各押圧突起34b,34cが対向する多極コネクタ21b,21cの上縁には係合溝22b,22cが形成されているので、前記多極コネクタ21aが前記コネクタ嵌合部13aと完全嵌合するまでの嵌合駆動部材31の回動角度範囲(図4に図示した回動角度)では、各多極コネクタ21b,21cに対する嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35b,35cによる下方への押圧付勢力が作用しない。
【0028】
尚、前記嵌合駆動部材31が更に回動動作されると、コネクタ嵌合部13aと完全嵌合した多極コネクタ21aは、下方へそれ以上移動することができないので、嵌合駆動部材31とコネクタ押え部35aとの間の連結部33には所定以上の応力が作用し、図5に示したように、該連結部33が破断して嵌合駆動部材31とコネクタ押え部35aとは分離する。
そこで、前記コネクタ押え部35aは、その後の嵌合駆動部材31の回動動作に干渉することはなく、後から多極コネクタ21b,21cをコネクタ嵌合部13b,13cに順次嵌合させるコネクタ押え部35b,35cの嵌合動作に悪影響を及ぼす虞はない。
【0029】
そして、前記嵌合駆動部材31が更に回動動作されると、図6に示したように、該嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35bに設けられた一対の押圧突起34b,34bが、多極コネクタ21bの上端縁両側に設けられた係合溝22bの当接壁に当接する。
図7に示したように、前記嵌合駆動部材31を更に回動動作させると、前記コネクタ押え部35bの押圧突起34bによって、前記多極コネクタ21bが下方へ押圧付勢される。
そこで、前記多極コネクタ21bは、前記コネクタ押え部35bの内壁に保持さらながら前記コネクタ嵌合部13bと嵌合する方向に移動し、該コネクタ嵌合部13bと完全嵌合する。
【0030】
この際、前記多極コネクタ21cの押圧突起34cは、前記押圧突起34bよりも嵌合駆動部材31の回動軸中心からの距離が遠く、押圧突起34cが対向する多極コネクタ21cの上縁には係合溝22cが形成されているので、前記多極コネクタ21bが前記コネクタ嵌合部13bと完全嵌合するまでの嵌合駆動部材31の回動角度範囲(図7に図示した回動角度)では、多極コネクタ21cに対する嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35cによる下方への押圧付勢力が作用しない。
【0031】
尚、前記嵌合駆動部材31が更に回動動作されると、コネクタ嵌合部13bと完全嵌合した多極コネクタ21bは、下方へそれ以上移動することができないので、嵌合駆動部材31とコネクタ押え部35bとの間の連結部33には所定以上の応力が作用し、図8に示したように、該連結部33が破断して嵌合駆動部材31とコネクタ押え部35bとは分離する。
そこで、前記コネクタ押え部35bは、その後の嵌合駆動部材31の回動動作に干渉することはなく、後から多極コネクタ21cをコネクタ嵌合部13cに順次嵌合させるコネクタ押え部35cの嵌合動作に悪影響を及ぼす虞はない。
【0032】
そして、前記嵌合駆動部材31が更に回動動作されると、図9に示したように、該嵌合駆動部材31のコネクタ押え部35cに設けられた一対の押圧突起34c,34cが、多極コネクタ21cの上端縁両側に設けられた係合溝22cの当接壁に当接する。
図10に示したように、前記嵌合駆動部材31を更に回動動作させると、前記コネクタ押え部35cの押圧突起34cによって、前記多極コネクタ21cが下方へ押圧付勢される。
そこで、前記多極コネクタ21cは、前記コネクタ押え部35cの内壁に保持さらながら前記コネクタ嵌合部13cと嵌合する方向に移動し、該コネクタ嵌合部13cと完全嵌合する。
【0033】
即ち、本第1実施形態に係る電気接続箱11のコネクタ構造における前記多極コネクタ21a,21b,21cは、前記嵌合駆動部材31の回動動作の進行につれて、前記コネクタ押え部35a,35b,35cにより順次、押圧付勢されて対応する各コネクタ嵌合部13a,13b,13cと嵌合する方向に順次移動させられる。そこで、一操作で行なう前記多極コネクタ21a,21b,21cの嵌合荷重を大幅に軽減することができる。
【0034】
更に、前記嵌合駆動部材31を回動動作させる前に、予め前記多極コネクタ21a,21b,21cを対応する前記コネクタ嵌合部13a,13b,13cにそれぞれ半嵌合させるだけで良く、各多極コネクタ21a,21b,21cを対応するコネクタ嵌合部13a,13b,13cに容易に位置決めすることができる。
従って、簡単な構造で組立作業性を向上させると共に、嵌合作業性の良好な電気接続箱11のコネクタ構造を提供できる。
【0035】
尚、本発明における電気接続箱のコネクタ構造に係るコネクタ嵌合部、相手コネクタ、及び嵌合駆動部材のコネクタ押え部等の構成は、上記第1実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の構成を採りうることは言うまでもない。
例えば、上記第1実施形態においては、多極コネクタ21a,21b,21cを対応するコネクタ嵌合部13a,13b,13cに順次嵌合させる際に、互いの嵌合動作に影響を及ぼさないように、多極コネクタ21b,21cの上縁に係合溝22b,22cを形成したが、各多極コネクタ21a,21b,21cの嵌合ストロークを確保しながら嵌合タイミングを確実にずらす為の手段はこれに限らず、種々の手段を採りうる。
【0036】
例えば、図11に示した本発明の第2実施形態に係る電気接続箱41では、ケース本体42の上面に並設される複数(本実施形態においては、3個)のコネクタ嵌合部43a,43b,43cが、嵌合駆動部材61の回動軸中心からの距離が異なる位置(回動軸中心から近い順に、コネクタ嵌合部43a,43b,43c)に設けられている。
前記嵌合駆動部材61は、一対の係合孔32,32を回動支点部15の各支軸15aに軸支させて前記ケース本体42の上面に回動自在に取付けられる矩形状の枠体であり、該嵌合駆動部材61内には、(本実施形態においては、3個)のコネクタ押え部65a,65b,65cが並設されている。
【0037】
これらコネクタ押え部65a,65b,65cは、多極コネクタ51a,51b,51cにそれぞれ外嵌可能な矩形状の枠体であり、長手方向の両端部に設けられた破断可能な連結部33,33を介して前記嵌合駆動部材61に一体成形されている。
【0038】
そして、これらコネクタ押え部65a,65b,65c同士の相対位置は、前記ケース本体42の上面に並設されたコネクタ嵌合部43a,43b,43c同士の間隔及び嵌合駆動部材61の回動軸中心からのそれぞれの距離と同じに設定される。
更に、各コネクタ押え部65a(65b、65c)の内壁には、それぞれ互いに対向する一対の押圧突起64a,64a(64b,64b、64c,64c)が突設されている。
【0039】
これら各押圧突起64a,64b,64cは、前記嵌合駆動部材61が回動動作された際に、前記各多極コネクタ51a,51b,51cと係合して押圧付勢する円柱状の押圧部であり、各コネクタ押え部65a,65b,65cの略中央位置に設けられている。即ち、前記嵌合駆動部材61の回動軸中心からの距離が異なる位置(回動軸中心から近い順に、押圧突起64a,64b,64c)に設けられている。
【0040】
そこで、前記多極コネクタ51a,51b,51cを上記電気接続箱41のコネクタ嵌合部43a,43b,43cに嵌合させる際には、先ず、各多極コネクタ51a,51b,51cが接続されているワイヤハーネスWの末端を外側から前記嵌合駆動部材61の各コネクタ押え部65a,65b,65c内に挿通させた後、これら多極コネクタ51a,51b,51cがそれぞれ対応するコネクタ嵌合部43a,43b,43cに半嵌合するするようにして、ケース本体42の上面にセットされる。
【0041】
そして、前記多極コネクタ51a,51b,51cがケース本体42のコネクタ嵌合部43a,43b,43cにそれぞれセットされた状態で、前記嵌合駆動部材61を回動動作させる。
本第2実施形態の電気接続箱41では、嵌合駆動部材61を回動動作させて多極コネクタ51a,51b,51cを対応するコネクタ嵌合部43a,43b,43cに順次嵌合させる際に、互いの嵌合動作に影響を及ぼさないように、前記各コネクタ嵌合部43a,43b,43cの嵌合駆動部材61の回動軸中心からの距離を変えることで、各多極コネクタ51a,51b,51cの嵌合ストロークを確保しながら嵌合タイミングを確実にずらすことができるように構成している。 従って、簡単な構造で組立作業性を向上させると共に、嵌合作業性の良好な電気接続箱41のコネクタ構造を提供できる。
【0042】
又、図12に示した本発明の第3実施形態に係る電気接続箱71では、ケース本体82の上面に並設される複数(本実施形態においては、3個)のコネクタ嵌合部83a,83b,83cが、互いに異なる高さ(高い順に、コネクタ嵌合部83a,83b,83c)をもって電気接続箱71に設けられている。
嵌合駆動部材101は、一対の係合孔32,32を回動支点部15の各支軸15aに軸支させて前記ケース本体82の上面に回動自在に取付けられる矩形状の枠体であり、該嵌合駆動部材101内には、(本実施形態においては、3個)のコネクタ押え部105a,105b,105cが並設されている。
【0043】
これらコネクタ押え部105a,105b,105cは、多極コネクタ91a,91b,91cにそれぞれ外嵌可能な矩形状の枠体であり、長手方向の両端部に設けられた破断可能な連結部33,33を介して前記嵌合駆動部材101に一体成形されている。
【0044】
そして、これらコネクタ押え部105a,105b,105c同士の相対位置は、前記ケース本体82の上面に並設されたコネクタ嵌合部83a,83b,83c同士の水平方向の間隔と同じに設定される。
更に、各コネクタ押え部105a(105b、105c)の内壁には、それぞれ互いに対向する一対の押圧突起104a,104a(104b,104b、104c,104c)が突設されている。
【0045】
これら各押圧突起104a,104b,104cは、前記嵌合駆動部材101が回動動作された際に、前記各多極コネクタ91a,91b,91cと係合して押圧付勢する円柱状の押圧部であり、各コネクタ押え部105a,105b,105cの略中央位置に設けられている。即ち、前記嵌合駆動部材101の回動軸中心からの距離が同じ位置に、各押圧突起104a,104b,104cは設けられている。
【0046】
そこで、前記多極コネクタ91a,91b,91cを上記電気接続箱71のコネクタ嵌合部83a,83b,83cに嵌合させる際には、先ず、各多極コネクタ91a,91b,91cが接続されているワイヤハーネスWの末端を外側から前記嵌合駆動部材101の各コネクタ押え部105a,105b,105c内に挿通させた後、これら多極コネクタ91a,91b,91cがそれぞれ対応するコネクタ嵌合部83a,83b,83cに半嵌合するするようにして、ケース本体82の上面にセットされる。
【0047】
そして、前記多極コネクタ91a,91b,91cがケース本体82のコネクタ嵌合部83a,83b,83cにそれぞれセットされた状態で、前記嵌合駆動部材101を回動動作させる。
本第3実施形態の電気接続箱71では、嵌合駆動部材101を回動動作させて多極コネクタ91a,91b,91cを対応するコネクタ嵌合部83a,83b,83cに順次嵌合させる際に、互いの嵌合動作に影響を及ぼさないように、前記各コネクタ嵌合部83a,83b,83cの高さを変えることで、各多極コネクタ91a,91b,91cの嵌合ストロークを確保しながら嵌合タイミングを確実にずらすことができるように構成している。
従って、簡単な構造で組立作業性を向上させると共に、嵌合作業性の良好な電気接続箱71のコネクタ構造を提供できる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電気接続箱のコネクタ構造によれば、予め複数の相手コネクタを複数のコネクタ嵌合部にそれぞれ半嵌合させるので、各相手コネクタを対応するコネクタ嵌合部に容易に位置決めすることができる。
そして、嵌合駆動部材を回動動作させると、該嵌合駆動部材のコネクタ押え部によって、前記相手コネクタが順次、対応する前記コネクタ嵌合部と嵌合する方向に押圧付勢され、各相手コネクタは順次、前記コネクタ嵌合部と完全嵌合される。
従って、一操作で行なう各相手コネクタの嵌合荷重を大幅に軽減することができ、簡単な構造で組立作業性を向上させると共に嵌合作業性の良好な電気接続箱のコネクタ構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気接続箱のコネクタ構造を説明する為の分解斜視図である。
【図2】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図3】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図4】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図5】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図6】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図7】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図8】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図9】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図10】図1に示した電気接続箱のコネクタ嵌合部に相手コネクタが嵌合させられる際の作用を説明する為の側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る電気接続箱のコネクタ構造を説明する為の分解斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る電気接続箱のコネクタ構造を説明する為の分解斜視図である。
【図13】
従来の低挿入力コネクタの構成を説明する為の側面図である。
【符号の説明】
11 電気接続箱
13a,13b,13c コネクタ嵌合部
21a,21b,21c 多極コネクタ(相手コネクタ)
31 嵌合駆動部材
33 連結部
34a,34b,34c 押圧突起(押圧部)
35a,35b,35c コネクタ押え部
W ワイヤハーネス
Claims (4)
- 電気接続箱に設けられた複数のコネクタ嵌合部と、各コネクタ嵌合部に嵌合される複数の相手コネクタと、これら複数の相手コネクタに対応した複数のコネクタ押え部を有すると共に前記電気接続箱に回動自在に取付けられる嵌合駆動部材とを備えており、
前記複数の相手コネクタが、対応する前記複数のコネクタ嵌合部に半嵌合させられた後、回動動作された前記嵌合駆動部材の各コネクタ押え部により順次押圧付勢されることによって、順次嵌合させられることを特徴とする電気接続箱のコネクタ構造。 - 前記各コネクタ押え部が、破断可能な連結部を介して前記嵌合駆動部材に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱のコネクタ構造。
- 前記各コネクタ押え部が、前記嵌合駆動部材の回動軸中心からの距離が異なる位置に設けられた押圧部によって、対応する前記各相手コネクタを順次押圧付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気接続箱のコネクタ構造。
- 前記複数のコネクタ嵌合部が、互いに異なる高さをもって電気接続箱に設けられることによって、前記各コネクタ押え部が、対応する前記各相手コネクタを順次押圧付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気接続箱のコネクタ構造。
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