JP2004039998A - 受光素子部を備える半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体装置30は、光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部Aと、NPNトランジスタ部Bとを備える。受光素子部Aの受光領域における半導体基板31の表面には、酸化シリコン膜10と窒化シリコン膜11との2層からなる反射防止膜12が形成される。前記受光領域のN型およびP型不純物拡散層32,33は、反射防止膜12を通して不純物元素をイオン注入することによって形成される。このようにして形成されるN型およびP型不純物拡散層32,33の厚み方向における不純物濃度プロファイルは、キャリアの発生と移動とに好適なように形成されるので、応答速度と受光感度とに優れる受光素子部Aを備える半導体装置30が実現される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光素子部を備える半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
受光素子は、光エネルギを電気エネルギに変換する素子である。このような受光素子として機能する受光素子部を備える半導体装置は、たとえばコンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光記録媒体に対して情報を記録または再生する光ピックアップ装置などに用いられている。
【0003】
受光素子部を備える半導体装置は、受光素子であるフォトダイオードとともに、信号処理に用いられるトランジスタ、抵抗および容量などを、集積回路(IC)製造プロセスいわゆるICプロセスを利用して、1つのチップ上に集積したものである。
【0004】
図6〜図11は従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。図6〜図11を参照して従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造について説明する。
【0005】
図6中に示すA部は、受光素子が形成されるべき部位であり、B部は、NPNトランジスタが形成されるべき部位である。まず約500Ωcmの比抵抗を有するP型シリコン基板2に、NPNトランジスタのコレクタ抵抗を低減させるためのN+埋込み層3を形成するとともに、素子分離部、受光素子の分割部および基板電極を形成するべき位置にP+埋込み層4を形成する。
【0006】
次に、図7に示すように、約1Ωcmの比抵抗を有するN型エピタキシャル層5を厚みが約2μmになるように成長させる。その後、受光素子の分割部および基板電極を形成するべき位置のP+埋込み層4に重畳するようにPウェル6を形成する。さらに素子分離のためにLOCOS(Local Oxidation of Silicon)処理を施し、厚みが約1μmの酸化シリコン膜を成長させて素子分離部7を形成する。
【0007】
図8に示す工程では、受光素子部AのN型エピタキシャル層5のカソード電極を形成するべき領域に、ドナー不純物として第V族元素であるリンをイオン注入によって所定濃度に導入し、N型不純物拡散層8を形成する。このN型不純物拡散層8は、受光素子のカソード部を構成する。また受光素子の分割部を形成するべき位置に形成された前述のPウェル6に、アクセプタ不純物として第III族元素であるボロンをイオン注入によって所定濃度に導入し、P型不純物拡散層9を形成する。このP型不純物拡散層9は、前述のP+埋込み層4およびPウェル6とともに受光素子の分割部を構成する。
【0008】
図9に示す工程では、受光素子部AおよびNPNトランジスタ部Bにわたる基板の表面に、熱酸化法によって酸化シリコン膜10を約30nmの厚みに形成し、さらに酸化シリコン膜10の外層に化学気相成長(Chemical Vapor
Deposition:CVD)法によって窒化シリコン膜11を約55nmの厚みに形成する。この酸化シリコン膜10および窒化シリコン膜11が、反射防止膜12を構成する。
【0009】
反射防止膜12は、受光素子部Aに入射される光の反射損失を低減し、光エネルギの電気エネルギへの変換効率を向上、すなわち受光素子の受光感度を高めるために設けられる。反射防止膜12の膜厚は、検出するべき光の波長に対して適正な値になるように厳密に設定され、積層される膜同志で形成される界面において反射波が干渉することによって反射損失を低減している。前述の厚み:約30nmの酸化シリコン膜10および厚み:約55nmの窒化シリコン膜11からなる反射防止膜12は、CDの記録または再生に用いられる赤外光を対象とする1例である。
【0010】
図10に示す工程では、NPNトランジスタが形成されるべき部位の活性領域と基板電極が形成されるべき部位の窒化シリコン膜11のみを、フォトリソグラフィ法によってエッチング除去する。すなわち、受光素子部Aの受光領域のみには窒化シリコン膜11が残り、酸化シリコン膜10とともに反射防止膜12としての機能を有するように前述のエッチング除去処理が行われる。
【0011】
窒化シリコン膜11が除去された後、NPNトランジスタ部Bのベースとなるべき部位に、酸化シリコン膜10を通してボロンをイオン注入法によって導入し、P型ベース拡散層13を形成し、NPNトランジスタ部Bのコレクタとなるべき部位およびエミッタとなるべき部位に、酸化シリコン膜10を通してヒ素をイオン注入法によって導入し、N型コレクタ拡散層14およびN型エミッタ拡散層15をそれぞれ形成する。また受光素子部Aのカソード電極を形成するべき部位のN型不純物拡散層8に、酸化シリコン膜10を通してヒ素をイオン注入法によってさらに導入しN型不純物拡散層16を形成する。
【0012】
図11に示す工程では、基板の表面に酸化膜17をCVD法によって形成し、コンタクトホール18を開口した後、第1配線層19を形成する。次いで配線層間膜20を形成した後、スルーホールを開口し第2配線層21を形成する。さらに保護膜22をCVD法によって形成した後、受光素子部Aの受光領域の保護膜をエッチング除去して反射防止膜12を露出させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようにして製造される受光素子部を備える半導体装置1には、以下のような問題がある。半導体装置1に形成されるN型不純物拡散層8およびP型不純物拡散層9が有する基板厚み方向に対する不純物元素の濃度プロファイルは、受光素子の応答速度および感度に大きな影響を及ぼす因子であり、受光素子の応答速度および受光感度を良好なものとするために次のような条件が求められる。
【0014】
(a)不純物拡散層中に含まれる不純物の濃度が高いと、価電子が光エネルギを受けて発生する伝導電子と正孔とからなるキャリアは、ライフタイムが低下する。キャリアのライフタイムが低下すると、電流として取出せるキャリアの量が減少し感度が低下するので、濃度プロファイルは、キャリアのライフタイムを低下させない程度に低い濃度であること。
(b)受光素子部の等価回路は、たとえばフォトダイオードに直列に抵抗Rが接続され、並列にコンデンサCが接続される構成とみなすことができる。このフォトダイオードの応答速度は、コンデンサC×抵抗Rによって定まり、抵抗Rが小さくなるのに伴い大きくなる。抵抗Rは不純物濃度の高い方が小さくなるので、不純物濃度が必要とされる応答速度を満足するような高い濃度であること。
(c)キャリア移動の高速化に有効な内蔵電界を得るために、基板の厚み方向内方に向って単調に減少する濃度プロファイルであること。
【0015】
従来の半導体装置1では、不純物元素のイオン注入によってN型不純物拡散層8およびP型不純物拡散層9が形成された後、熱酸化処理が行われて反射防止膜12のうちの1層である熱酸化シリコン膜10が形成される。熱酸化処理は、基板を酸化雰囲気中でたとえば800〜1100℃程度の高温に加熱して酸化膜を成長させるので、高温加熱時に、前述のN型不純物拡散層8およびP型不純物拡散層9中の不純物元素が移動して偏析する。不純物元素が偏析することによって、酸化膜付近の基板表面の不純物濃度が低下もしくは上昇するので、前述の(a)〜(c)のような濃度プロファイルに求められる条件を満足することができなくなるという問題がある。また不純物元素の偏析に伴って、酸化速度にばらつきが発生するので、熱酸化処理によって形成される酸化膜の厚みがばらつき、反射防止膜の膜厚制御による反射損失の低減効果を充分に得ることができないという問題がある。
【0016】
このような問題に対処する方法として、酸化シリコン膜10を熱酸化法に代えてCVD法により形成させることが考えられる。しかしながら、熱酸化法では、酸化膜が基板の厚み方向内方へも成長することによって形成されるので、酸化膜との界面における基板の化学的安定性が優れるのに対して、CVD法では、基板とは異なる組成からなる反応生成物を基板表面に堆積させて膜を形成し、基板の酸化膜との界面は酸化膜生成前の状態がそのまま残されるので、化学的安定性に劣る。このようなCVD法による酸化膜では、基板の酸化膜との界面においてキャリアの再結合が起こりやすいので、光エネルギの電気エネルギへの変換効率が低下するという問題がある。またCVD法は、熱酸化法に比べて酸化膜の膜厚制御の精度が劣るので、反射損失を精度よく抑制し受光素子の感度を向上させることが困難であるという問題がある。
【0017】
本発明の目的は、応答速度および受光感度の優れる受光素子部を備える半導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部を備える半導体装置であって、
半導体基板の表面に形成される反射防止膜と、
前記反射防止膜を通して不純物元素がイオン導入されて形成される不純物拡散層とを含むことを特徴とする受光素子部を備える半導体装置である。
【0019】
本発明に従えば、受光素子部を備える半導体装置は、半導体基板の表面に形成される反射防止膜と、反射防止膜を通して不純物元素がイオン注入されて形成される不純物拡散層とを含む。このようにして形成される不純物拡散層は、不純物元素がイオン注入された後に、反射防止膜を形成するための熱酸化処理を施されることがないので、イオン注入された状態での基板厚み方向の濃度プロファイルが維持され、不所望な不純物元素の偏析等が発生しない。したがって、不純物拡散層の基板厚み方向の濃度プロファイルが、受光素子の応答速度および受光感度を良好なものとするための条件、すなわちキャリアのライフタイムを低下させない程度に低い濃度であり、かつ必要とされる応答速度を満足する程度に高い濃度であり、また基板の厚み方向内方に向って単調に減少することを満足するように、不純物元素のイオン注入によって形成され得る。
【0020】
さらに反射防止膜を形成した後に不純物拡散層を形成することができるので、反射防止膜のうち熱酸化法によって形成される熱酸化膜を、未だ不純物拡散層の形成されていない、たとえば不純物濃度が低く均一なエピタキシャル層の表面に形成することが可能になる。このことによって、不純物元素の偏析による異常酸化を抑制できるとともに、酸化膜厚のばらつきも回避することができるので、精度のよい酸化膜の膜厚制御を実現することができる。
【0021】
また本発明は、前記反射防止膜は、複数層からなり、
前記不純物拡散層は、
複数層からなる反射防止膜のうち少なくとも2層を通して不純物元素がイオン注入されて形成されることを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、不純物拡散層は、複数層からなる反射防止膜のうち少なくとも2層を通して不純物元素がイオン注入されて形成される。不純物元素のイオン注入に際しては、イオン注入を必要としない領域の反射防止膜の表面にマスク材が設けられ、不純物元素のイオン注入後には、マスク材は除去剤を用いて反射防止膜表面から除去される。反射防止膜のマスク材の除去剤に対する耐溶解性が劣ると、反射防止膜の膜厚減少いわゆる膜べりが生じる。このようなとき、反射防止膜を少なくとも2層で構成し、マスク材の除去剤に曝される側の膜を、マスク材の除去剤に対する耐溶解性に優れる素材からなる膜で構成することによって、反射損失を低減することができ、前述の膜べりを生じることのない反射防止膜を得ることができる。
【0023】
また本発明は、前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板に最も近接して形成される層が、熱酸化シリコン膜であることを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板に最も近接して形成される層が、熱酸化シリコン膜によって構成される。熱酸化法によって形成される酸化シリコン膜は、基板との界面の化学的安定性に優れ、膜形成時における膜厚制御の精度にも優れるので、反射損失を低減し受光素子の受光感度を高めることの可能な反射防止膜を得ることができる。
【0025】
また本発明は、前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、酸化シリコンよりもフッ酸に対する耐溶解性に優れる素材からなる層であることを特徴とする。
【0026】
また本発明は、前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、窒化シリコン膜であることを特徴とする。
【0027】
また本発明は、前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、酸化チタン膜であることを特徴とする。
【0028】
また本発明は、前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、アモルファスカーボン膜であることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、酸化シリコンよりもフッ酸に対する耐溶解性に優れる素材からなり、窒化シリコン膜、窒化チタン膜およびアモルファスカーボン膜のいずれかによって実現される。不純物元素のイオン注入に際しては、イオン注入を必要としない領域の反射防止膜の表面にマスク材が設けられ、不純物元素のイオン注入後には、マスク材はたとえばフッ酸を含む溶液(以後、フッ酸溶液と呼ぶ)を用いて反射防止膜表面から除去される。反射防止膜の半導体基板から最も離隔して形成される層、すなわちイオン注入後のマスク材除去時においてフッ酸溶液に曝される層が、フッ酸溶液に対する耐溶解性に優れる窒化シリコン膜、窒化チタン膜およびアモルファスカーボン膜のいずれかによって形成されるので、反射損失を低減することができ、膜べりを生じることのない反射防止膜を得ることができる。
【0030】
また本発明は、光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部を備える半導体装置の製造方法であって、
半導体基板の表面に複数層からなる反射防止膜を形成し、
前記複数層からなる反射防止膜を通して半導体基板にイオン注入することによって不純物拡散層を形成し、
前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成されている層を除去し、
除去された層に代えて反射防止膜の層を再度形成することを特徴とする受光素子部を備える半導体装置の製造方法である。
【0031】
本発明に従えば、たとえば半導体基板上に形成される各種の集積素子との関係で、半導体基板から最も離隔して形成される層が膜べりを生じるようなマスク材の除去工程を採らざるを得ないとき、反射防止膜を通してイオン注入することによって不純物拡散層を形成した後、半導体基板から最も離隔して形成されている層を一旦除去し、その後除去された層に代えて反射防止膜の層を再度形成する。このように、半導体基板から最も離隔して形成される層の再成膜によって、その膜厚精度を高くすることができるので、受光素子の反射損失を低減し受光感度を高くすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である受光素子部を備える半導体装置30の構成を簡略化して示す概略断面図である。図1に示す受光素子部を備える半導体装置30(以後、単に半導体装置30と呼ぶ)は、前述の受光素子部を備える半導体装置1に類似するので、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略することがある。
【0033】
光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部Aと、NPNトランジスタ部Bとを備える半導体装置30は、半導体基板31の表面に形成される複数層からなる反射防止膜12と、反射防止膜12を通して不純物元素がイオン注入されて形成される不純物拡散層であるN型不純物拡散層32およびP型不純物拡散層33とを含む構成である。ここで半導体基板31とは、P型シリコン基板2と、P型シリコン基板2上に形成されるN+およびP+埋込み層3,4、N型エピタキシャル層5、Pウェル6および前述のN型不純物拡散層32、P型不純物拡散層33等とを含む意味に用いられる。
【0034】
図2〜図4は、図1に示す半導体装置30の製造の概略を示す図である。図2〜図4を参照して半導体装置30の製造の概略について説明する。なお半導体装置30の製造工程の初期部分は、前述の受光素子部を備える半導体装置1製造の概略について示す図6〜図7に同じであるので、説明を省略する。図2に示すように、半導体装置30において注目すべきは、N型不純物拡散層32およびP型不純物拡散層33を形成するべく不純物元素がイオン注入されるよりも先に、半導体基板31上に酸化シリコン膜10と窒化シリコン膜11との2層からなる反射防止膜12が形成されることである。
【0035】
酸化シリコン膜10は、N型エピタキシャル層5を主たる露出表面とする半導体基板31上に熱酸化法によって、厚みが約30nmになるように形成される。エピタキシャル層は、低圧雰囲気中で種結晶上に結晶成長させて形成されるものであり、P型シリコン基板2、N+埋込み層3上に形成される本実施の形態のN型エピタキシャル層5は、不純物拡散層に比べて不純物濃度が低くまた不純物濃度分布が比較的均一に形成される。このようなN型エピタキシャル層5の表面に、熱酸化によって形成される酸化シリコン膜10は、不純物元素の偏析による異常酸化が抑制されるとともに、酸化膜厚のばらつきも回避されるので、精度のよい酸化膜の膜厚制御が実現される。窒化シリコン膜11は、酸化シリコン膜上にCVD法によって、厚みが約55nmになるように形成される。
【0036】
本実施の形態では、前述のように反射防止膜12は、半導体基板31に最も近接して形成される酸化シリコン膜10と、半導体基板31から最も離隔して形成される窒化シリコン膜11との2層で構成されるので、以後、酸化シリコン膜10を内層と呼び、窒化シリコン膜11を外層と呼ぶことがある。
【0037】
不純物元素をイオン注入する前に、受光素子部のカソードを形成するべき領域および分割部を形成するべき領域以外の領域には、図示を省くけれどもイオンの注入を阻止するマスク材(レジストといわれることもある)を塗布する。マスク材を塗布後、図3に示すようにカソードを形成するべき領域に、イオン注入装置を用いて加速電圧:100keV、イオン注入量:1e14/cm2のリンを導入して、N型不純物拡散層32を形成する。また分割部を形成するべき領域には、加速電圧:100keV、イオン注入量:1e14/cm2のボロンを導入して、P型不純物拡散層33を形成する。なおイオン注入量は、本実施の形態に示す量に限定されるものではなく、所望の不純物濃度および濃度プロファイルを得るために適宜選択される。
【0038】
図5は、反射防止膜12を通してイオン注入されて形成されたN型不純物拡散層32の不純物濃度プロファイルを示す図である。N型不純物拡散層32を例示し、反射防止膜12を通してイオン注入された不純物元素の濃度プロファイルについて説明する。
【0039】
イオン注入法では、半導体中に注入された不純物元素の厚み(=深さ)方向における濃度のピークは、半導体表面ではなく半導体表面から少し厚み方向内方の部位に形成される。したがって、反射防止膜12を通すことなく、たとえばN型エピタキシャル層5の表面に直接不純物元素をイオン注入すると、表面から濃度ピークの部位までは、厚み方向内方へ向うにつれて不純物濃度が高くなる領域(以後、便宜上不純物濃度逆転層と呼ぶ)が形成される。光が照射されて発生するキャリアのうち、不純物濃度逆転層において発生したキャリアは、不純物濃度逆転層のポテンシャル分布に従い表面に向って移動し再結合して消滅するので、不純物濃度逆転層の形成された不純物拡散層を有する受光素子は、光電変換効率が低くなる。
【0040】
しかしながら、反射防止膜12を通してN型エピタキシャル層5に不純物元素をイオン注入することによって、図5中のライン34に示すように厚み方向における不純物元素の濃度のピークは、反射防止膜12の中に形成され、N型不純物拡散層32では、厚み方向に単調に不純物濃度が減少する濃度プロファイルを形成することができる。また不純物元素のイオン注入後に酸化膜生成のための加熱処理が施されないので、イオン注入量の制御によって、キャリアのライフタイムを低下させない程度に低い濃度であり、かつ受光素子の応答速度を満足するような高い濃度を、精度よく容易に満足させることが可能になる。
【0041】
半導体装置30では、反射防止膜を通して不純物元素をイオン注入するので、イオン注入による反射防止膜の屈折率の変化が懸念されるけれども、通常の半導体装置の製造に用いられるイオン注入条件における反射防止膜の屈折率変化率は5%以下であるので、反射防止膜の反射特性はほとんど影響されることがなく、受光素子の受光感度低下を生じることはない。
【0042】
不純物元素のイオン注入後には、フッ酸溶液を用いてマスク材が除去される。このとき、反射防止膜12の外層である窒化シリコン膜11は、フッ酸溶液に対する耐溶解性に優れるので、膜べりを生じることがない。なお、イオン注入するべき不純物元素の種類に応じた材質のマスク材が使用され、またマスク材の材質に対応する除去剤が使用されるので、除去剤の種類によっては、窒化シリコン膜に膜べりを生じることもある。窒化シリコン膜が膜べりを生じた場合、窒化シリコン膜を一旦除去した後、再度CVD法によって窒化シリコン膜を成膜し、次の工程に進んでもよい。このように、窒化シリコン膜を再成膜することによって、その膜厚精度を高くすることができるので、受光素子の反射損失を低減し受光感度を高くすることができる。
【0043】
N型およびP型不純物拡散層32,33をイオン注入によって形成した後、図4に示すように、受光領域以外の領域の窒化シリコン膜11をエッチングによって除去し、パターニングする。窒化シリコン膜11が除去されて1層のみとなった酸化シリコン膜10を通して、NPNトランジスタ部Bのベースとなるべき部位に、酸化シリコン膜10を通してボロンをイオン注入法によって導入し、P型ベース拡散層13を形成し、NPNトランジスタ部Bのコレクタとなるべき部位およびエミッタとなるべき部位に、酸化シリコン膜10を通してヒ素をイオン注入法によって導入し、N型コレクタ拡散層14およびN型エミッタ拡散層15をそれぞれ形成する。また受光素子部Aのカソード電極を形成するべき部位のN型不純物拡散層32に、酸化シリコン膜10を通してイオン注入によってさらにヒ素を導入しN型不純物拡散層16を形成する。
【0044】
以降の工程は、従来の受光素子部を備える半導体装置1と同様に、基板に酸化膜17をCVD法によって形成し、コンタクトホール18を開口した後、第1配線層19を形成する。次いで配線層間膜20を形成した後、スルーホールを開口し第2配線層21を形成する。さらに保護膜22をCVD法によって形成した後、受光素子部Aの受光領域の保護膜をエッチング除去して反射防止膜12を露出させて、前述の図1に示す半導体装置30が形成される。
【0045】
このようにして形成される半導体装置30では、反射防止膜12を通して不純物元素をイオン注入することによって、受光領域に形成されるN型およびP型不純物拡散層32,33の厚み方向における不純物濃度プロファイルが、好適に形成されるので、応答速度および受光感度に優れる受光素子部Aが実現される。
【0046】
以上に述べたように、本実施の形態では、反射防止膜12の外層は、窒化シリコン膜11であるけれども、これに限定されることなく、窒化チタン膜であってもよく、またアモルファスカーボン膜であってもよい。また反射防止膜は、2層で構成されるけれども、これに限定されることなく、3層以上で構成されてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、受光素子部を備える半導体装置は、半導体基板の表面に形成される反射防止膜と、反射防止膜を通して不純物元素がイオン注入されて形成される不純物拡散層とを含む。このようにして形成される不純物拡散層は、不純物元素がイオン注入された後に、反射防止膜を形成するための熱酸化処理を施されることがないので、イオン注入された状態での基板厚み方向の濃度プロファイルが維持され、不所望な不純物元素の偏析等が発生しない。したがって、不純物拡散層の基板厚み方向の濃度プロファイルが、受光素子の応答速度および受光感度を良好なものとするための条件、すなわちキャリアのライフタイムを低下させない程度に低い濃度であり、かつ必要とされる応答速度を満足する程度に高い濃度であり、また基板の厚み方向内方に向って単調に減少することを満足するように、不純物元素のイオン注入によって形成され得る。
【0048】
さらに反射防止膜を形成した後に不純物拡散層を形成することができるので、反射防止膜のうち熱酸化法によって形成される熱酸化膜を、未だ不純物拡散層の形成されていない、たとえば不純物濃度が低く均一なエピタキシャル層の表面に形成することが可能になる。このことによって、不純物元素の偏析による異常酸化を抑制できるとともに、酸化膜厚のばらつきも回避することができるので、精度のよい酸化膜の膜厚制御を実現することができる。
【0049】
また本発明によれば、不純物拡散層は、複数層からなる反射防止膜のうち少なくとも2層を通して不純物元素がイオン注入されて形成される。不純物元素のイオン注入に際しては、イオン注入を必要としない領域の反射防止膜の表面にマスク材が設けられ、不純物元素のイオン注入後には、マスク材は除去剤を用いて反射防止膜表面から除去される。反射防止膜のマスク材の除去剤に対する耐溶解性が劣ると、反射防止膜の膜厚減少いわゆる膜べりが生じる。このようなとき、反射防止膜を少なくとも2層で構成し、マスク材の除去材に曝される側の膜を、マスク材の除去剤に対する耐溶解性に優れる素材からなる膜で構成することによって、反射損失を低減することができ、前述の膜べりを生じることのない反射防止膜を得ることができる。
【0050】
また本発明によれば、複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、酸化シリコンよりもフッ酸に対する耐溶解性に優れる素材からなり、窒化シリコン膜、窒化チタン膜およびアモルファスカーボン膜のいずれかによって実現される。不純物元素のイオン注入に際しては、イオン注入を必要としない領域の反射防止膜の表面にマスク材が設けられ、不純物元素のイオン注入後には、マスク材はたとえばフッ酸を含む溶液(以後、フッ酸溶液と呼ぶ)を用いて反射防止膜表面から除去される。反射防止膜の半導体基板から最も離隔して形成される層、すなわちイオン注入後のマスク材除去時においてフッ酸溶液に曝される層が、フッ酸溶液に対する耐溶解性に優れる窒化シリコン膜、窒化チタン膜およびアモルファスカーボン膜のいずれかによって形成されるので、反射損失を低減することができ、膜べりを生じることのない反射防止膜を得ることができる。
【0051】
また本発明によれば、たとえば半導体基板上に形成される各種の集積素子との関係で、半導体基板から最も離隔して形成される層が膜べりを生じるようなマスク材の除去工程を採らざるを得ないとき、反射防止膜を通してイオン注入することによって不純物拡散層を形成した後、半導体基板から最も離隔して形成されている層を一旦除去し、その後除去された層に代えて反射防止膜の層を再度形成する。このように、半導体基板から最も離隔して形成される層の再成膜によって、その膜厚精度を高くすることができるので、受光素子の反射損失を低減し受光感度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である受光素子部を備える半導体装置30の構成を簡略化して示す概略断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置30の製造の概略を示す図である。
【図3】図1に示す半導体装置30の製造の概略を示す図である。
【図4】図1に示す半導体装置30の製造の概略を示す図である。
【図5】反射防止膜12を通してイオン注入されて形成されたN型不純物拡散層32の不純物濃度プロファイルを示す図である。
【図6】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【図7】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【図8】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【図9】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【図10】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【図11】従来の受光素子部を備える半導体装置1の製造の概略を示す図である。
【符号の説明】
1,30 受光素子部を備える半導体装置
2 P型シリコン基板
3 N+埋込み層
4 P+埋込み層
5 N型エピタキシャル層
6 Pウェル
7 素子分離部
8,32 N型不純物拡散層
9,33 P型不純物拡散層
10 酸化シリコン膜
11 窒化シリコン膜
12 反射防止膜
13 P型ベース拡散層
14 N型コレクタ拡散層
15 N型エミッタ拡散層
16 N型不純物拡散層
31 半導体基板
Claims (8)
- 光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部を備える半導体装置であって、
半導体基板の表面に形成される反射防止膜と、
前記反射防止膜を通して不純物元素がイオン注入されて形成される不純物拡散層とを含むことを特徴とする受光素子部を備える半導体装置。 - 前記反射防止膜は、複数層からなり、
前記不純物拡散層は、
複数層からなる反射防止膜のうち少なくとも2層を通して不純物元素がイオン注入されて形成されることを特徴とする請求項1記載の受光素子部を備える半導体装置。 - 前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板に最も近接して形成される層が、熱酸化シリコン膜であることを特徴とする請求項2記載の受光素子部を備える半導体装置。
- 前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、
酸化シリコンよりもフッ酸に対する耐溶解性に優れる素材からなる層であることを特徴とする請求項2または3記載の受光素子部を備える半導体装置。 - 前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、
窒化シリコン膜であることを特徴とする請求項4記載の受光素子部を備える半導体装置。 - 前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、
酸化チタン膜であることを特徴とする請求項4記載の受光素子部を備える半導体装置。 - 前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成される層は、
アモルファスカーボン膜であることを特徴とする請求項4記載の受光素子部を備える半導体装置。 - 光エネルギを電気エネルギに変換する受光素子部を備える半導体装置の製造方法であって、
半導体基板の表面に複数層からなる反射防止膜を形成し、
前記複数層からなる反射防止膜を通して半導体基板にイオン注入することによって不純物拡散層を形成し、
前記複数層からなる反射防止膜のうち半導体基板から最も離隔して形成されている層を除去し、
除去された層に代えて反射防止膜の層を再度形成することを特徴とする受光素子部を備える半導体装置の製造方法。
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