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JP2004031187A - 高周波コネクタの表面実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板並びにプリント基板 - Google Patents

高周波コネクタの表面実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板並びにプリント基板 Download PDF

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frequency
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Abstract

【課題】基板誘電体によるコネクタの容量結合を抑えることにより低反射で実装できる高周波コネクタの実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板を提供する。
【解決手段】プリント基板20のコネクタ固定位置に貫通孔21を形成することにより、コネクタ1の真下の基板誘電体9がなくなり、コネクタ1の容量結合が抑制できる。この結果、高周波信号が流れるコネクタ1を低反射でプリント基板20に実装することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波コネクタの実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板並びにプリント基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は高周波コネクタの斜視透視図であり、図4は従来のプリント基板の外観斜視図である。図5は図3に示した高周波コネクタを従来の実装方法を適用してプリント基板に実装した高周波コネクタ実装プリント基板の部分断面図である。
【0003】
図3に示す高周波コネクタ1は、図示しない外部のコネクタと接続される円柱状のコネクタ信号線2と、コネクタ信号線2を中心として配置され外部のコネクタと接続される円筒状の外部導体3と、一方の片が外部導体3に接続され、他方の片が外部導体3の中心と直交するように外側に延びるL字断面形状のコネクタ外部導体はんだ付け部4、5と、コネクタ信号線2の延長部に接続され、コネクタ信号線2及び外部導体3と直交するように外側に延びる短冊状のコネクタ信号線はんだ付け部6と、各はんだ付け部4〜6の基部を覆うブロック状の樹脂モールド部7とで構成された表面実装用同軸コネクタである。
【0004】
図4に示すプリント基板8は、基板誘電体9の一方の面(図では上面)に高周波コネクタ1(図3参照)の各はんだ付け部4〜6(図3参照)の露出部と接続されるはんだ付け部10〜12が設けられ、他方の面(この場合下面)にアース板13が形成された両面プリント基板である。コネクタ外部導体はんだ付け部10、11とアース板13とはスルーホールめっき14、15で電気的にそれぞれ接続されており、はんだ付け部12は基板誘電体9の一方の面に形成された信号線(マイクロストリップライン)16の一端に接続されている。
【0005】
図5に示すプリント基板8上のコネクタ固定位置(はんだ付け部10(11)、12で囲まれた部分)で、コネクタ1(図3参照)のコネクタ信号線はんだ付け部6の露出部とプリント基板8の信号線のコネクタ信号はんだ付け部12とがはんだにより接続され、コネクタ1のコネクタ外部導体はんだ付け部4(5)の露出部とプリント基板8のコネクタ外部導体はんだ付け部10(11)とがはんだにより接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すように高周波コネクタ(以下「コネクタ」という。)1をそのままプリント基板8に表面実装すると、プリント基板8の基板誘電体(例えばガラスエポキシ樹脂)9によりコネクタ信号線2と外部導体3との間に容量結合が生じ、インピーダンス不整合の原因となる。インピーダンス不整合は信号の反射の原因となるため、極力抑えなければならない。
【0007】
尚、図6は図5に示したプリント基板の基板誘電体によるコネクタの容量結合を示す説明図である。
【0008】
そこで、コネクタ1の設計時に基板誘電体9の影響を考慮する方法もあるが、コネクタ1を実装するプリント基板8の比誘電率によって容量結合の大きさが変化するので、使用するプリント基板8ごとコネクタ形状を変更しなければならず、作業時間の増加やコストの増加が生じてしまう。
【0009】
そのため、コネクタの構造を変えずに、どのプリント基板上でもインピーダンス不整合を抑えることのできる基板実装方法が必要となるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、基板誘電体によるコネクタの容量結合を抑えることにより低反射で実装できる高周波コネクタの実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、高周波コネクタをプリント基板に表面実装する方法において、プリント基板の高周波コネクタの固定位置に貫通孔を形成した後で高周波コネクタを表面実装するものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加え、高周波コネクタとして表面実装用の高周波コネクタを用い、プリント基板として両面プリント基板を用いるのが好ましい。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、高周波コネクタとして、外部のコネクタと接続されるコネクタ信号線と、コネクタ信号線を中心として配置され外部のコネクタと接続される筒状の外部導体と、一方の片が外部導体に接続され、他方の片が外部導体の中心と直交するように外側に延びるL字断面形状のコネクタ外部導体はんだ付け部と、コネクタ信号線の延長部に接続され、コネクタ信号線及び外部導体と直交するように外側に延びるコネクタ信号線はんだ付け部と、各はんだ付け部の基部を覆う樹脂モールド部とで構成された表面実装用同軸コネクタを用い、プリント基板として、一方の面に各はんだ付け部と接続される信号線が設けられ、他方の面にアース板が設けられ、高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成された両面プリント基板を用いるのが好ましい。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3に記載の構成に加え、コネクタの表面実装後、アース板のコネクタ接続部に形成された貫通孔を金属板で覆ってもよい。
【0015】
請求項5の発明は、高周波コネクタがプリント基板に表面実装された高周波コネクタ実装プリント基板において、プリント基板の高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成されているものである。
【0016】
請求項6の発明は、高周波コネクタが表面実装されるプリント基板において、高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成されているものである。
【0017】
本発明によれば、プリント基板のコネクタ固定位置に貫通孔を形成することにより、コネクタ真下の基板誘電体がなくなり、コネクタの容量結合が抑制できる。この結果、高周波信号が流れるコネクタを低反射でプリント基板に実装することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。尚、図3、図4に示した従来例と同様の部材には共通の符号を用いた。
【0019】
図1は本発明の高周波コネクタの実装方法を適用した高周波コネクタ実装プリント基板の一実施の形態を示す断面図である。図2は図1に示した高周波コネクタ実装プリント基板に用いられるプリント基板の外観斜視図である。
【0020】
図1に示す高周波コネクタ実装プリント基板に用いられるプリント基板20は、図2に示すように基板誘電体9の一方の面(図では上面)に高周波コネクタ(図3参照)の各はんだ付け部4〜6(図3参照)の露出部と接続されるはんだ付け部10〜12が設けられ、基板誘電体9の他方の面(この場合下面)にアース板13が形成され、高周波コネクタ1の固定位置に貫通孔21が形成された両面プリント基板である。貫通孔21の形成は例えばドリルや打ち抜き等の手段が用いられる。貫通孔21の形状は図では矩形であるが、限定されるものではなく、三角形でも円形でも多角形でもよい。
【0021】
コネクタ外部導体はんだ付け部10、11とアース板13とはスルーホールめっき14、15でそれぞれ電気的に接続され、はんだ付け部12は基板誘電体9の一方の面に形成された信号線16の一端に接続されている。
【0022】
図1に示すようにプリント基板20上のコネクタ固定位置(はんだ付け部10(11)、12で囲まれた部分)で、高周波コネクタ1のコネクタ信号線はんだ付け部6とプリント基板20のはんだ付け部12とがはんだにより接続され、高周波コネクタ1のコネクタ外部導体はんだ付け部4(5)の露出部とプリント基板20のコネクタ外部導体はんだ付け部10(11)とがはんだにより接続されている。
【0023】
このように、プリント基板20のコネクタ固定位置に貫通孔21を形成することにより、コネクタ1の真下の基板誘電体9がなくなり、コネクタ1の容量結合が抑制できる。この結果、高周波信号が流れるコネクタ1を低反射で実装することができる。
【0024】
尚、本実施の形態ではプリント基板20に貫通孔21が形成されたままの場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貫通孔21を破線で示す金属板30で覆ってもよい。この場合には貫通孔21内への塵埃や空気中の水分等の進入を防止することができ、シールド効果の向上も期待できる。
【0025】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、基板誘電体によるコネクタの容量結合を抑えることにより低反射で実装できる高周波コネクタの実装方法及び高周波コネクタ実装プリント基板の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波コネクタの実装方法を適用した高周波コネクタ実装プリント基板の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1に示した高周波コネクタ実装プリント基板に用いられるプリント基板の外観斜視図である。
【図3】高周波コネクタの斜視透視図である。
【図4】従来のプリント基板の外観斜視図である。
【図5】図3に示した高周波コネクタを従来の実装方法を適用してプリント基板に実装した高周波コネクタ実装プリント基板の部分断面図である。
【図6】図5に示したプリント基板の基板誘電体によるコネクタの容量結合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高周波コネクタ(コネクタ)
2 コネクタ信号線
3 外部導体
4〜5 はんだ付け部
6 コネクタ信号線はんだ付け部(はんだ付け部)
7 樹脂モールド部
9 基板誘電体
10、11 コネクタ外部導体はんだ付け部(はんだ付け部)
12 コネクタ信号線はんだ付け部(はんだ付け部)
13 アース板
14、15 スルーホールめっき
16 信号線
20 プリント基板
21 貫通孔

Claims (6)

  1. 高周波コネクタをプリント基板に表面実装する方法において、上記プリント基板の上記高周波コネクタの固定位置に貫通孔を形成した後で上記高周波コネクタを表面実装することを特徴とする高周波コネクタの実装方法。
  2. 上記高周波コネクタとして表面実装用の高周波コネクタを用い、上記プリント基板として両面プリント基板を用いる請求項1に記載の高周波コネクタの実装方法。
  3. 上記高周波コネクタとして、外部のコネクタと接続されるコネクタ信号線と、該コネクタ信号線を中心として配置され外部のコネクタと接続される筒状の外部導体と、一方の片が該外部導体に接続され、他方の片が上記外部導体の中心と直交するように外側に延びるL字断面形状のコネクタ外部導体はんだ付け部と、上記コネクタ信号線の延長部に接続され、上記コネクタ信号線及び上記外部導体と直交するように外側に延びるコネクタ信号線はんだ付け部と、各はんだ付け部の基部を覆う樹脂モールド部とで構成された表面実装用同軸コネクタを用い、上記プリント基板として、一方の面に上記各はんだ付け部と接続される信号線が設けられ、他方の面にアース板が設けられ、上記高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成された両面プリント基板を用いる請求項1または2に記載の高周波コネクタの実装方法。
  4. 上記コネクタの表面実装後、上記アース板の上記コネクタ接続部に形成された貫通孔を金属板で覆う請求項3に記載の高周波コネクタの実装方法。
  5. 高周波コネクタがプリント基板に表面実装された高周波コネクタ実装プリント基板において、上記プリント基板の上記高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成されていることを特徴とする高周波コネクタ実装プリント基板。
  6. 高周波コネクタが表面実装されるプリント基板において、該高周波コネクタの固定位置に貫通孔が形成されていることを特徴とするプリント基板。
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