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JP2004024120A - 両軸受リールのスプール軸支持構造 - Google Patents

両軸受リールのスプール軸支持構造 Download PDF

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JP2004024120A
JP2004024120A JP2002185735A JP2002185735A JP2004024120A JP 2004024120 A JP2004024120 A JP 2004024120A JP 2002185735 A JP2002185735 A JP 2002185735A JP 2002185735 A JP2002185735 A JP 2002185735A JP 2004024120 A JP2004024120 A JP 2004024120A
Authority
JP
Japan
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spool shaft
spherical
spool
dual
support structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002185735A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kawasaki
川崎 憲一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
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Abstract

【課題】両軸受リールのスプール軸支持構造において、スプール軸の両端部の振動を減少させるとともに、耐久性の低下を抑える。
【解決手段】スプール軸25の両端の先細り部25aには球面状に凹んだ第1凹部25bが形成されている。第1凹部25bには球状部材40が回転自在に接触している。側カバー13の装着部13aの内部に柱状の受け部材41が固定されている。受け部材41の先端部には第1凹部25bと対向して配置され球面状に凹んだ第2凹部41aが形成されている。第2凹部41aには球状部材40が離脱不能に圧入されており、第2凹部41aの内周面を生成する球面の径は球状部材40の外周面を生成する球面の径より僅かに大きくなるように形成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプール軸支持構造、特に、両軸受リールのスプール軸支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
主にルアーフィッシングに用いられるベイトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティング距離を大きくするために、自由回転時にスプールの回転速度を速くすることが望まれている。このような両軸受リールでは、スプールを高速回転させるために、スプール軸の両端部を尖鋭に形成したものが、特開平5−68453号公報に開示されている。
【0003】
前記公報に開示されたスプール軸支持構造では、スプール軸の両端部は尖鋭に形成され、この両端部がセラミックス板の凹部に係入している。ここでは、スプール軸の両端部が凹部に接触する面積が減少し、摩擦抵抗が低減するので、スプールの回転の円滑性の向上が図れ、キャスティング距離を増大させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスプール軸支持構造では、スプール軸の両端部が尖鋭に形成されているので、キャスティング距離を増大できる。しかし、スプール軸は、両端部の尖鋭部分のみで支持されるので、尖鋭部分の僅かなずれや誤差等によって大きく振動してしまうおそれがある。
【0005】
また、スプール軸は、両端部の尖鋭部分に応力が集中するので、尖鋭部分の破損等による耐久性の低下を引き起こしてしまうおそれがある。
本発明の課題は、両軸受リールのスプール軸支持構造において、スプール軸の両端部の振動を減少させるとともに、耐久性の低下を抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールのスプール軸支持構造は、両軸受リールの糸巻き用のスプールが固定されるスプール軸をリール本体に回転自在に支持する両軸受リールのスプール軸支持構造であって、スプール軸の両端に形成された1対の第1凹部と、リール本体に設けられ第1凹部と対向して配置された1対の第2凹部と、第1凹部及び第2凹部の少なくともいずれかに回転自在に装着される球状部材とを備えている。
【0007】
このスプール軸支持構造では、スプール軸の両端に形成された第1凹部と、リール本体に設けられた第2凹部との間に、たとえば硬質な金属製の球状部材が装着されている。このため、スプール軸が振動しても球状部材によって振動が収束するので、スプール軸の両端部の振動を減少でき、耐久性の低下を抑えることができる。
【0008】
発明2に係るスプール軸支持構造は、発明1に記載のスプール軸支持構造において、球状部材は第1凹部に離脱不能に圧入されている。この場合、球状部材はスプール軸側に保持されるので、スプール軸及び球状部材の組み付けが容易になる。
発明3に係るスプール軸支持構造は、発明1に記載のスプール軸支持構造おいて、球状部材は第2凹部に離脱不能に圧入されている。この場合、球状部材はリール本体側に保持されるので、スプール軸の構成が容易になる。
【0009】
発明4に係るスプール軸支持構造は、発明1から3のいずれかに記載のスプール軸支持構造において、第1凹部及び第2凹部の内周面は、球状部材の外周面が接する球面である。この場合、球状部材の支持が確実になる。
発明5に係るスプール軸支持構造は、発明1から4のいずれかに記載のスプール軸支持構造において、第1凹部及び第2凹部の内周面を生成する球面の径は、球状部材の外周面を生成する球面の径より僅かに大きい。この場合、球状部材を第1凹部及び第2凹部に回転自在に装着しやすくなる。
【0010】
発明6に係るスプール軸支持構造は、発明1から5のいずれかに記載のスプール軸支持構造において、球状部材はセラミックス製である。この場合、球状部材は硬質なジルコニア等のセラミックス製であるので、球状部材の耐磨耗性を向上できる。
発明7に係るスプール軸支持構造は、発明1から6のいずれかに記載のスプール軸支持構造において、スプール軸の両端は先細り形状である。この場合、第1凹部を小さく形成できるので、球状部材との摩擦抵抗を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による両軸受リールは、図1及び図2に示すように、側面視丸形の両軸受リールである。両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。
【0012】
リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に配置された1対の側カバー13、14とを有している。フレーム5は、所定の間隔をあけて配置された側面視円形の1対の側板10、11と、両側板10、11を連結する複数の連結部材12とが一体成形され機械加工されたものである。側カバー13は、フレーム5と固定されており、側カバー14は、フレーム5に対して2本の着脱用ねじ17(図1参照)によって着脱自在に装着されている。連結部材12のうち下側の図示しない連結部材12には、リール取付脚6が固定されており、リール本体1は、リール取付脚6を介して図示しない釣竿に固定され得る。
【0013】
側板10、11の間には釣り糸巻き取り用のスプール15が回転自在に配置されている。スプール15は、釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部15aと、糸巻胴部15aの両端に大径に形成された1対のフランジ部15b、15bとを有している。側板10、11間には、スプール15と並んでスプール15に釣り糸を均一に巻くためのレベルワインド機構16も配置されている。側板11の外側で側カバー14内には、ハンドル2の回転をスプール15及びレベルワインド機構16に伝達するための回転伝達機構20と、回転伝達機構20内に設けられたクラッチ機構21とが配置されている。回転伝達機構20は、スプール15からハンドル2側にトルクが逆に伝達された場合のトルクを規制するためのドラグ機構22を含んでいる。
【0014】
スプール15の中心には、図2に示すように、スプール軸25がスプール15が回転不能かつ軸方向移動不能に、たとえばセレーション結合により固定されている。スプール軸25は、側カバー13及び側カバー14に、後述する球状部材40及び受け部材41を介して回転自在に支持されている。
スプール軸25の両端には、図2に示すように、先細り形状の先細り部25aが形成されている。先細り部25aの先端部には、図3に拡大して示すように、球面状に凹んだ第1凹部25bが形成されている。第1凹部25bには球状部材40が回転自在に接触している。
【0015】
側カバー13には、図2及び図3に示すように、内方に突出する筒状の装着部13aが形成されており、装着部13aの内部に柱状の受け部材41が固定されている。受け部材41の先端部には、図3に示すように、第1凹部25bと対向して配置され球面状に凹んだ第2凹部41aが形成されている。第2凹部41aには球状部材40が離脱不能に圧入されており、第2凹部41aの内周面を生成する球面の径は球状部材40の外周面を生成する球面の径より僅かに大きくなるように形成されている。球状部材40は硬質なジルコニア等のセラミックス製である。
【0016】
スプール軸25は、図2に示すように、キャスティングコントロール機構24により僅かな制動力が付与されている。キャスティングコントロール機構24は、スプール軸25の両端に配置された受け部材41に球状部材40が接触する摩擦力によって制動力を生じさせている。
側カバー14は、図2に示すように、内方に突出する筒状の装着部14aが圧入されており、装着部14aの外側には制動力を調整するための制動キャップ14bを有している。装着部14aの内部には柱状の受け部材41が固定されており、第2凹部41aに球状部材40が離脱不能に圧入されている。球状部材40の他端は、スプール軸25先端の先細り部25aに形成された第1凹部25bに回転自在に接触している。
【0017】
側カバー14には、回転伝達機構20を含む各種の機構を装着するための機構装着部材19が着脱自在に装着されている。機構装着部材19には、スプール軸25の外周側に軸方向に移動自在に装着されたピニオンギア32が通過可能な開口を有するボス部19aが形成されており、スプール軸25は、ボス部19aに着脱自在に装着された軸受27によって機構装着部材19にも回転自在に支持されている。
【0018】
回転伝達機構20は、一端にハンドル2が固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の他端にドラグ機構22を介して連結されたメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオンギア32とを有している。ハンドル軸30は、ローラ式のワンウェイクラッチ35及び爪式の図示しないワンウェイクラッチにより糸繰り出し方向の回転が禁止されている。ハンドル軸30は、スプール軸25と平行に配置されており、他端側が機構装着部材19に回転自在に支持されている。このような構成では、クラッチ機構21がオンされた状態では、ハンドル2からの回転力がスプール15に直接伝達される。
【0019】
クラッチ機構21は、ピニオンギア32と、スプール軸25に径方向に貫通して配置されたクラッチピン36とを有している。クラッチピン36は、ピニオンギア32の一端に形成された係合溝32aに係合可能であり、係合溝32aにクラッチピン36が係合すればクラッチオンになり、ピニオンギア32が軸方向に移動して外れればクラッチオフになる。ピニオンギア32は、図示しない付勢手段によりクラッチオン方向(図2の左方向)に付勢されている。クラッチ機構21は、リール本体1の後部で側板10、11間に配置されたサムレストとクラッチとを兼ねたクラッチ操作部材23(図1参照)によりクラッチオン(動力伝達状態)からクラッチオフ(動力遮断状態)に操作される。また、スプール15が糸繰り出し方向に回転すると、図示しないリターン機構によりクラッチオフからクラッチオンに切り換わる。
【0020】
このように構成された両軸受リールでは、キャスティングの際には、クラッチ操作部材23によりクラッチ機構21をクラッチオフ状態にし、スプール15を自由回転可能状態にする。この状態で、たとえば、右手で釣竿とともにリールを握ってキャスティングをする。すると、仕掛けの自重により釣り糸がスプール15から勢いよく繰り出す。
【0021】
このようにスプール15が糸繰り出し方向に勢いよく回転すると、スプール15が大きく振動することがある。この両軸受リールでは、スプール軸25の両端に形成された第1凹部25bと、受け部材41に設けられた第2凹部41aとの間に球状部材40が装着されている。このため、スプール軸25が振動しても、球状部材40によって振動が収束する。したがって、スプール軸25の両端部の振動を減少できるとともに、耐久性の低下を抑えることができる。
【0022】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、丸形の両軸受リールを例に説明したが、たとえばロープロファイル型の異形の両軸受リールや他の形態の両軸受リールにも本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、球状部材40は第2凹部41aに離脱不能に圧入されていたが、図4に示すように、第1凹部25bに離脱不能に圧入し、第2凹部41aに回転自在に接触するようにしてもよい。また、球状部材40は硬質なジルコニア等のセラミックス製であったが、これに限定されず、たとえば他の硬質な金属製であってもよい。
【0023】
(c) 前記実施形態では、スプール軸25の両端には先細り部25aが形成されていたが、スプール軸25の先端部分の形状はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、スプール軸25の他の部分と同径となるように形成してもよい。
(d) 図6に示すように、スプール15が低速回転しているときにスプール軸25を支持する軸受28をさらに設けてもよい。なお、スプール軸25の図6左端には、スプール軸25の他の部分より大径の軸受支持部25cが形成されており、軸受28との間に僅かな隙間が生成されている。このため、特にスプール15が大きく振動したときのがたつきを抑えることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、両軸受リールのスプール軸支持構造において、スプール軸の両端に形成された第1凹部と、リール本体に設けられた第2凹部との間に、球状部材が装着されているので、スプール軸の両端部の振動を減少でき、耐久性の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視図。
【図2】前記両軸受リールの縦断面図。
【図3】スプール軸支持部分の断面拡大図。
【図4】他の実施形態の図3に相当する図。
【図5】他の実施形態の図3に相当する図。
【図6】他の実施形態の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体
15 スプール
25 スプール軸
25a 先細り部
25b 第1凹部
40 球状部材
41 受け部材
41a 第2凹部

Claims (7)

  1. 両軸受リールの糸巻き用のスプールが固定されるスプール軸をリール本体に回転自在に支持する両軸受リールのスプール軸支持構造であって、
    前記スプール軸の両端に形成された1対の第1凹部と、
    前記リール本体に設けられ、前記第1凹部と対向して配置された1対の第2凹部と、
    前記第1凹部及び前記第2凹部の少なくともいずれかに回転自在に装着される球状部材と、
    を備えた両軸受リールのスプール軸支持構造。
  2. 前記球状部材は前記第1凹部に離脱不能に圧入されている、請求項1に記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
  3. 前記球状部材は前記第2凹部に離脱不能に圧入されている、請求項1に記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
  4. 前記第1凹部及び前記第2凹部の内周面は、前記球状部材の外周面が接する球面である、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
  5. 前記第1凹部及び前記第2凹部の内周面を生成する球面の径は、前記球状部材の外周面を生成する球面の径より僅かに大きい、請求項4に記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
  6. 前記球状部材はセラミックス製である、請求項1から5のいずれかに記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
  7. 前記スプール軸の両端は先細り形状である、請求項1から6のいずれかに記載の両軸受リールのスプール軸支持構造。
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