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JP2004012226A - 泡立ち現象検知装置 - Google Patents

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JP2004012226A
JP2004012226A JP2002164217A JP2002164217A JP2004012226A JP 2004012226 A JP2004012226 A JP 2004012226A JP 2002164217 A JP2002164217 A JP 2002164217A JP 2002164217 A JP2002164217 A JP 2002164217A JP 2004012226 A JP2004012226 A JP 2004012226A
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JP
Japan
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liquid
level
gypsum
absorption tower
filtrate
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JP2002164217A
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English (en)
Inventor
Kiyohito Otsubo
大坪 清仁
Masajiro Maruyama
丸山 政次郎
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

【課題】泡立ち現象の発生を確実に検知し得、吸収塔等の液体タンクからの泡の流出を未然に防いで水や吸収剤の無駄をなくし、ランニングコストの増加を回避し得る泡立ち現象検知装置を提供する。
【解決手段】液体タンクとしての吸収塔3に、該吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルを検出するための差圧式レベル計38と、吸収塔3内における泡沫面レベルを検出するための静電容量式レベルスイッチ39とを設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿式排煙脱硫装置の吸収塔等に用いられる泡立ち現象検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、発電所等においては、石炭焚ボイラ等から排出される排ガスから硫黄酸化物(SO)を吸収除去するために、排煙脱硫装置が設けられるが前記排煙脱硫装置としては、従来、吸収剤として炭酸カルシウム(CaCO)を用い、石膏(CaSO)を回収するようにした、いわゆる石灰−石膏法を利用する湿式排煙脱硫装置が知られている。
【0003】
図2は石灰−石膏法を利用した湿式排煙脱硫装置の一例を表わすものであって、該湿式排煙脱硫装置は、通常、図2に示されるように、下部に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部に多数のスプレーノズル2が配設された吸収塔3と、該吸収塔3の液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレーノズル2から噴霧させて循環させる循環ポンプ4と、前記吸収塔3の液溜部1aに酸化空気を供給する酸化空気ブロワ5と、前記吸収塔3の液溜部1aから抜き出される吸収液1より石膏10を回収する石膏回収装置40と、該石膏回収装置40で回収され石膏払出コンベヤ50で払い出された石膏10を貯留する石膏サイロ60とを備えてなる構成を有している。
【0004】
前記石膏回収装置40は、吸収塔3の液溜部1aから抜出ライン6を介して抜き出される吸収液1に苛性ソーダ(NaOH)等の中和剤を添加する石膏分離機供給槽7と、該石膏分離機供給槽7で中和された吸収液8が中和吸収液ライン9を介して導入され、該吸収液8中の固形分を含むスラリーを真空ポンプ12の作動により脱水して石膏10を分離するベルトフィルタ型の石膏分離機11と、該石膏分離機11で石膏10と分離された濾液14等が導入される石膏分離機濾液槽13とを備えている。
【0005】
前記石膏分離機11は、所要間隔をあけて回転可能に配置されたガイドロール20間に無端状のベルトフィルタ21を掛け回し、該ベルトフィルタ21をガイドロール20の回転駆動により所要方向へ移動させ、且つ真空ポンプ12の作動により真空タンク22を介してベルトフィルタ21の下面側を負圧に保持した状態で、該ベルトフィルタ21上の上流側所要位置に石膏分離機供給槽7からの吸収液8を流下させることにより、脱水を行い、石膏10と濾液14に分離するようになっており、前記真空ポンプ12の作動により石膏10と分離した濾液14は、塩素濃度が高いため、濾液ライン15を介して石膏分離機濾液槽13の区画壁26で分割された高塩素濃度濾液貯留部27へ導入するようになっている。又、前記石膏分離機11のベルトフィルタ21上の下流側所要位置には、工業用水等の洗浄水16を洗浄水ライン17から流下させると共に、前記真空ポンプ12の作動により真空タンク23を介してベルトフィルタ21の下面側を負圧に保持することにより、脱水された石膏10を洗浄し、且つ該石膏10を洗浄した後の塩素分が希釈された濾液18を、濾液ライン19を介して石膏分離機濾液槽13の区画壁26で分割された塩素分希釈濾液貯留部28へ導入するようになっている。
【0006】
前記真空ポンプ12には、真空保持用の工業用水等のシール水24を供給する必要があり、真空ポンプ12のシール水24として使用された水は、シール水ライン25を介して前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28へ導入するようになっている。
【0007】
前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28に導入された濾液18と真空ポンプ12のシール水24として使用された水とを含む濾液32は、途中に流量調整弁33が設けられた回収ライン31を介して吸収塔3へ戻すようになっており、前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28には、その液面レベルを設定値に保持するための開度指令30を前記流量調整弁33へ出力するレベル指示調節計29が設けられている。
【0008】
尚、図2中、34は前記石膏分離機濾液槽13の高塩素濃度濾液貯留部27に導入された濾液14を系外の排水処理装置35へ排出するための排出ライン、36は吸収塔3へ必要に応じて所要量の吸収剤スラリーを供給するための吸収剤スラリー供給ライン、37は吸収塔3へ必要に応じて所要量の補給水を供給するための補給水供給ラインである。
【0009】
一方、前記吸収塔3には、該吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルを検出するための差圧式レベル計38が設けられている。
【0010】
前述の如き湿式排煙脱硫装置の場合、吸収液1が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧されつつ循環しており、石炭焚ボイラ等から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、SO(硫黄酸化物)が吸収除去された後、吸収塔3出側の煙道70へ排出され、図示していない煙突から大気へ放出される。
【0011】
前記排ガスからSOを吸収した吸収液1は、液溜部1aに滴下し、酸化空気ブロワ5の作動によって液溜部1a内へ供給される酸化空気により強制的に酸化され、石膏(硫酸カルシウム(CaSO))が生成され、該石膏を含む液溜部1a内の吸収液1の一部は、抜出ライン6を介して石膏分離機供給槽7へ抜き出され、該石膏分離機供給槽7において、苛性ソーダ(NaOH)等の中和剤により中和され、該石膏分離機供給槽7で中和された吸収液8は、中和吸収液ライン9を介して石膏分離機11へ導入され、該石膏分離機11において、真空ポンプ12の作動により脱水され、石膏10と濾液14に分離され、前記真空ポンプ12の作動により石膏10と分離した濾液14は、濾液ライン15を介して石膏分離機濾液槽13の高塩素濃度濾液貯留部27へ導入され、又、前記石膏分離機11で脱水された石膏10は、洗浄水ライン17から流下させた工業用水等の洗浄水16によって洗浄され、該石膏10を洗浄した後の塩素分が希釈された濾液18は、濾液ライン19を介して石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28へ導入される。
【0012】
又、前記真空ポンプ12には、真空保持用の工業用水等のシール水24が供給され、該真空ポンプ12のシール水24として使用された水は、シール水ライン25を介して前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28へ導入される。
【0013】
前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28の液面レベルはレベル指示調節計29によって検出されており、前記レベル指示調節計29から出力される開度指令30に応じて流量調整弁33の開度調整が行われ、前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28に導入された濾液18と真空ポンプ12のシール水24として使用された水とを含む濾液32が、回収ライン31を介して吸収塔3へ適宜戻され、これにより、前記石膏分離機濾液槽13の塩素分希釈濾液貯留部28の液面レベルは設定値に保持される。
【0014】
又、前記石膏分離機濾液槽13の高塩素濃度濾液貯留部27に導入された濾液14は、排出ライン34を介して系外の排水処理装置35へ排出され、該排水処理装置35において硝化菌の作用により有害な窒素化合物が分解され、且つCOD(化学的酸素要求量)で表わされる還元性物質が高分子材料からなる吸着樹脂により吸着された後、外部へ排出される。
【0015】
前記吸収塔3には、必要に応じて適宜、所要量の吸収剤スラリーが吸収剤スラリー供給ライン36から供給されると共に、所要量の補給水が補給水供給ライン37から供給される。
【0016】
一方、前記吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルは、差圧式レベル計38によって検出され、液面レベル調整が行われている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来の湿式排煙脱硫装置の場合、液体タンクとしての吸収塔3の液溜部1aの液面レベルが差圧式レベル計38による検出値に基づいて調整されていても、何らかの原因で吸収塔3内において泡立ち現象が発生することがあった。
【0018】
このような泡立ち現象に関しては、従来のように吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルを差圧式レベル計38によって検出するだけでは、実際に泡立ち現象が起きているのか、又、泡沫面がどこまで来ているのかを把握することは困難となっており、ひどいときには、その泡が吸収塔3の排ガス入口部から入側の煙道へ流出し、吸収塔3の液溜部1aの液面レベルが低下してしまうことがあり、その分、水や吸収剤が無駄となり、ランニングコストの増加にもつながるという欠点を有していた。
【0019】
本発明は、斯かる実情に鑑み、泡立ち現象の発生を確実に検知し得、吸収塔等の液体タンクからの泡の流出を未然に防いで水や吸収剤の無駄をなくし、ランニングコストの増加を回避し得る泡立ち現象検知装置を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液溜部を有する液体タンクの泡立ち現象検知装置であって、
液体タンクの液溜部における液面レベルを検出するための差圧式レベル計と、液体タンク内における泡沫面レベルを検出するための静電容量式レベルスイッチと
を備えたことを特徴とする泡立ち現象検知装置にかかるものである。
【0021】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0022】
差圧式レベル計によって検出された液体タンクの液溜部における液面レベルに対して、静電容量式レベルスイッチによって検出された液体タンク内における泡沫面レベルの方が高い場合には、泡立ち現象が起きていると判定することが可能となり、液体タンク内の液の循環量を一時的に少なくすることや消泡剤を添加するといった処置を行うことにより、泡立ちの増加が抑えられ、その泡が液体タンクから外部へ流出して液体タンクの液溜部の液面レベルが低下してしまうことが避けられる。
【0023】
前記液体タンクとしては、吸収液を液溜部から汲み上げて噴霧しつつ循環させ排ガスと接触させて排ガス中のSOを吸収除去する湿式排煙脱硫装置の吸収塔が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0025】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、液体タンクとしての吸収塔3に、該吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルを検出するための差圧式レベル計38を設けることに加え更に、吸収塔3内における泡沫面レベルを検出するための静電容量式レベルスイッチ39を設けた点にある。
【0026】
前記静電容量式レベルスイッチ39は、静電容量検出プローブ39aを吸収塔3の所要高さ位置に挿入し、泡立ち現象の発生時に前記静電容量検出プローブ39a内に泡が流入した際、検出される静電容量に基づいて泡沫面レベルが所要高さレベルに達していることを認識するようにしてある。
【0027】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0028】
吸収塔3の運転時には、差圧式レベル計38によって吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルが検出されており、この状態で、泡立ち現象が発生して静電容量検出プローブ39a内に泡が流入すると、検出される静電容量に基づいて泡沫面レベルが所要高さレベルに達していることが静電容量式レベルスイッチ39によって認識される。
【0029】
即ち、前記差圧式レベル計38によって検出された吸収塔3の液溜部1aにおける液面レベルに対して、前記静電容量式レベルスイッチ39によって検出された吸収塔3内における泡沫面レベルの方が高い場合には、泡立ち現象が起きていると判定することが可能となり、循環ポンプ4による吸収液1の循環量を一時的に少なくすることや消泡剤を添加するといった処置を行うことにより、泡立ちの増加が抑えられ、その泡が吸収塔3の排ガス入口部から入側の煙道へ流出して吸収塔3の液溜部1aの液面レベルが低下してしまうことが避けられる。
【0030】
こうして、泡立ち現象の発生を確実に検知し得、吸収塔3からの泡の流出を未然に防いで水や吸収剤の無駄をなくし、ランニングコストの増加を回避し得る。
【0031】
尚、本発明の泡立ち現象検知装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、静電容量式レベルスイッチ39は、必要に応じて吸収塔3の高さ方向複数所要箇所に配置し、泡沫面がどの高さまで来ているのかを更に細かく検出するようにしても良いこと、湿式排煙脱硫装置の吸収塔3に限らず、泡立ち現象の生じるものであればどのような液体タンクにも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の泡立ち現象検知装置によれば、泡立ち現象の発生を確実に検知し得、吸収塔等の液体タンクからの泡の流出を未然に防いで水や吸収剤の無駄をなくし、ランニングコストの増加を回避し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図である。
【図2】従来の湿式排煙脱硫装置の一例を表わす概要構成図である。
【符号の説明】
1   吸収液
1a 液溜部
2   スプレーノズル
3   吸収塔(液体タンク)
4   循環ポンプ
38   差圧式レベル計
39   静電容量式レベルスイッチ
39a 静電容量検出プローブ

Claims (2)

  1. 液溜部を有する液体タンクの泡立ち現象検知装置であって、
    液体タンクの液溜部における液面レベルを検出するための差圧式レベル計と、
    液体タンク内における泡沫面レベルを検出するための静電容量式レベルスイッチと
    を備えたことを特徴とする泡立ち現象検知装置。
  2. 前記液体タンクは、吸収液を液溜部から汲み上げて噴霧しつつ循環させ排ガスと接触させて排ガス中のSOを吸収除去する湿式排煙脱硫装置の吸収塔である請求項1記載の泡立ち現象検知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093109A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配管構造及び脱硫装置
WO2021065992A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 三菱パワー株式会社 発泡抑制方法および発泡抑制システム
JP2021058875A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 三菱パワー株式会社 発泡抑制方法および発泡抑制システム

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