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JP2004007343A - 多層基板および衛星放送受信装置 - Google Patents

多層基板および衛星放送受信装置 Download PDF

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JP2004007343A JP2002250270A JP2002250270A JP2004007343A JP 2004007343 A JP2004007343 A JP 2004007343A JP 2002250270 A JP2002250270 A JP 2002250270A JP 2002250270 A JP2002250270 A JP 2002250270A JP 2004007343 A JP2004007343 A JP 2004007343A
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Abstract

【課題】3層以上の多層基板を用い多層基板と別の部品のプローブを用いた上で、すべての周波数にわたって良好な通過特性を得ることができるLNBコンバータおよび多層基板を提供する。
【解決手段】マイクロストリップ線路が一層目パターン1とその下の誘電体層5を挟む2層目パターン2とに形成され、プローブ20は、一層目パターン1から4層基板10に交差する方向に挿入され、1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の少なくとも1つにおいて、少なくともプローブ挿入孔10aの周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去されたパターン除去領域、およびそのプローブ挿入孔を取り囲む所定領域がさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域、のいずれかである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多層基板および、その多層基板を用い、衛星からの微弱な電波を低雑音特性アンプで増幅し、中間周波数信号に変換し増幅する衛星放送受信装置(以下、LNB(Low Noise Block−down)コンバータ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図43は、1偏波受信用のLNBコンバータ130を例示する分解構成図である。衛星から送信された微弱な信号を電波受信部116で受信し、導波管113を伝播させ両面基板110に略垂直に半田付けされたプローブ120で受信し、その後ローノイズアンプへと伝送してゆく。プローブ120は、両面基板110に開けられたプローブ取付用孔110aを貫通し、シャーシ111に設けられたプローブ挿入孔111aに挿入される。
【0003】
両面基板110のグランド層102とシャーシ111とは、図44に示すように、接するように構成される。両面基板の場合、1層目101と2層目102との間でマイクロストリップ線路を構成し、かつグランド層である2層目102が直接、シャーシ111に接する。このため、通過ロスを限りなく小さく出来る。
【0004】
近年、衛星放送のサービスが多チャンネル化などのサービスの多様化により、複数の衛星からの送信電波を1つのLNBコンバータで受信したり、それに加えてチューナに伝送するための信号出力端子が複数あるLNBコンバータなどが製造されるようになっている。このようなLNBコンバータは、当然、回路構成が複雑になる。このようなLNBコンバータを1枚の両面基板により構成することが難しいとき、従来は、両面基板を2枚以上使用し、ジョイントピンなどで両面基板間の信号線路および電源線路を接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、LNBコンバータの構造が立体的になることや、小型化および軽量化が困難であること、製造工程が複雑になることが課題であった。これを解決する方法の1つに4層基板の採用がある。図45は、LNBコンバータに組み込まれた4層基板を示す断面図である。図45において、4層基板は、2枚の両面基板が接着用の誘電体層106によって接着されている。最上層の1層目に信号線路および電源線路101aが設けられる。1層目101aと誘電体層105を挟むように位置する2層目102、およびその2層目と接着用の誘電体層106を挟むように位置する3層目103に、グランド層が設けられる。また、上記信号線路および電源線路に対するグランド層は4層目104に設けられている。4層目104は、シャーシ111に電気的に接続されている。
【0006】
上記4層基板を用いれば小型化および軽量化が可能になり、またジョイントピンなどを廃止できるので、製造工程の簡略化が可能になる。しかしながら、図46および図47に示すように、プローブが貫通する孔110aの周囲の3層目および4層目のグランド103a,104aは、平面的に見て互いに重なっている。プローブ挿入孔110aの周囲には、パターンクリアランス103d,104dが設けられ、スルーホールランド103b,104bのみが周囲のグランドパターンと分離しているだけで、上記の重なりにはほとんど影響しない。また、上記3層目および4層目のグランドは、当然、2層目のグランド層とも平面的に見て重なっている。このため、1層目101aおよび2層目102で構成されたマイクロストリップ線路のグランド層である2層目102は、3層目のグランド層103と4層目のグランドパターン104とを介してシャーシ111と電気的に接する。
【0007】
このため、導波管からの電波信号の受信部に、回路基板と別の部品のプローブを使う場合、受信周波数帯域によっては通過特性のロスが大きくなり、LNBコンバータの通過特性を良好にできない場合が生じた。
【0008】
本発明は、3層以上の多層基板を用い、多層基板と別の部品のプローブを用いた上で、すべての受信周波数にわたって良好な通過特性を得ることができるLNBコンバータおよび多層基板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の衛星放送受信装置は、マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介して前記マイクロストリップ線路に信号伝送するLNBコンバータである。マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、プローブは、上記の一方の表層パターンから多層基板に交差する方向に挿入され、1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の少なくとも1つにおいて、少なくともプローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去されたパターン除去領域、およびそのプローブ挿入孔を取り囲む所定領域がさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域、のいずれかである。
【0010】
また、本発明の別の衛星放送受信装置は、マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介して前記マイクロストリップ線路に信号伝送する衛星放送受信装置である。マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、プローブは、一方の表層パターンから多層基板に交差する方向に挿入され、1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の上に位置する誘電体層の少なくとも1つにおいて、少なくともプローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去された誘電体除去領域である。
【0011】
また、本発明のさらに別の衛星放送受信装置は、マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで4層のマイクロストリップのパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介してマイクロストリップ線路に信号伝送する衛星放送受信装置である。この装置では、マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、プローブは、一方の表層パターンから多層基板に交差する方向に挿入される。そして、3層目および4層目のパターンの少なくとも一方のパターンのプローブ周辺のグランドパターンを、プローブが挿入されるスルーホールランドを取り囲む帯状パターン欠落部である内側分離帯と、それより外側においてグランドパターンを取り囲む帯状パターン欠落部である外側分離帯とによって分離し、その分離されたグランドパターンがそのグランドパターン内を通る導通用スルーホールを通じて他の層と導通をもつ。
【0012】
(発明の作用)
多層基板のうち、4層基板の場合、1層目および2層目に1つのマイクロストリップ線路を、3層目および4層目に他のマイクロストリップ線路を構成する。プローブは1層目のパターン層に取り付け、プローブで受信した信号を1層目パターン層で伝播させる場合、グランド層である2層目とシャーシが直接接することができず、3層目および4層目とシャーシを挟むので、ロスが生じる。3層目および4層目のパターンレイアウトを、2層目パターンのプローブ周囲領域とシャーシとの間に、3層目および4層目の少なくとも一方のパターン層ならびに誘電体層をなるべく介在させないようにすることにより、通過特性を改善しロスを軽減することができる。
【0013】
また、4層基板において、3層目および/または4層目のグランドパターンを分離し、さらに分離されたグランドパターンを他の層とスルーホールを通じて導通させることにより、さらに通過特性の向上を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるLNBコンバータ30を示す図である。衛星から送信された微弱な信号を電波受信部16で受信し、導波管13を伝播させ4層基板10に略垂直に半田付けされたプローブ20で受信し、その後ローノイズアンプへと伝送されてゆく。プローブ20は、4層基板10に開けられたプローブ取付用孔10aを貫通し、シャーシ11に設けられたプローブ挿入孔11aに挿入される。
【0016】
4層基板は、最上層から順に1層目パターン1、2層目パターン2、3層目パターン3および4層目パターンが配置され、各パターン層の間には誘電体層5,6,7が挟まれている。4層基板10の3層目パターン層および4層目パターン層には、図2および図3に示すように、プローブ挿入孔10aに相当する部分を含んで周囲の領域が除去された開口領域3c,4cが設けられている。この場合、3層目パターン層の上の誘電体層6および4層目パターン層の上の誘電体層7も同じ開口領域6c,7cが開けられている。すなわち、1層目および2層目に、プローブを取り付けるのに必要なスルーホール径をφ1.1mm開口し、3層目および4層目でプローブ周りをそれぞれの上の誘電体層を含めて、長辺9mm、短辺7mmの略長方形の形状で開口する。3層目パターン層および4層目パターン層のグランド3a,4aは、開口領域3c,4cの残りの領域に形成されている。一方、図4に示すように、2層目パターン層のグランド2aは、従来の場合と同様、プローブ挿入孔10aおよびスルーホールランド2bを除いた全領域にわたって配置されている。このような構造の4層基板では、1層目パターン層と2層目パターン層とでマイクロストリップ線路を形成し、そのグランド層2aを図4に示すように配置しても、3層目のグランド層および4層目のグランドパターンが、シャーシと2層目のグランド層との間に介在することがない。
【0017】
図5に本実施の形態における通過特性を、図46および図47に示す従来の3層目および4層目のパターン層ならびに誘電体層を用いた4層基板の場合と比較して示す。比較例では10.6GHz〜13GHzにわたって大きく劣化しているのに比して、本実施の形態では、周波数の全範囲にわたって良好な通過特性を示している。これは、図2および図3に示すように、プローブ挿入孔を含んでその周囲のグランドおよび誘電体層に塞がせないように、2層目のグランドを裏面側に露出させたためである。
【0018】
(実施の形態2)
図6および図7は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層において、プローブ挿入孔を含むその周辺の開口領域がプローブを取り付けるためのスルーホールを含んで大きい場合、通過特性の改善が認められる。実施の形態1では、長方形の開口領域を設けたが、図6および図7に示すように、開口領域が円形でも実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0019】
(実施の形態3)
図8および図9は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。図8に示す3層目パターンは図4に示す2層目のパターンと同様である。4層目パターンは、プローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形で分離している。周囲のグランドパターンとの間隔は0.2mmとっている。図8および図9では、パターン層の上の誘電体層6,7はプローブ挿入孔10aを除いてどの部分も除去されていない。
【0020】
上記の4層基板を用いたLNBコンバータの通過特性を、比較例と併せて図10に示す。比較例は、実施の形態1の場合の比較例と同じである。図10の結果より、本実施の形態のLNBコンバータは、11GHzをピークにしてその両側の周波数域で通過特性は劣化する。しかし、比較例の劣化程度に比べるとピークの劣化周波数で3dB程度良好である。この改善代は実用上大きな値であり、4層基板の通過特性を確保する上で重要である。
【0021】
(実施の形態4)
図11および図12は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。3層目パターン層とその上の誘電体層とは、実施の形態3と同じである。本実施の形態における特徴は、4層目のプローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形で、プローブ取付用のスルーホールランド4b以外を除去した点にある。
【0022】
図13に本実施の形態の4層基板を搭載したLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す。図13によれば、実施の形態3における通過特性よりも良好な結果が得られることが分かる。
【0023】
(実施の形態5)
図14および図15は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。4層目パターン層とその上の誘電体層とは、図47に示した従来のパターンと同様である。本実施の形態では、3層目パターン層のプローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形とし、間隔0.2mmで周囲のグランドパターンと分離した点にある。
【0024】
上記の構造の4層基板を用いることにより、1層目パターン層と2層目パターン層とに設けたマイクロストリップ線路におけるグランド層を2層目パターン層に設けた場合、3層目および4層目のパターン層に影響を受ける程度を低減することができ、通過特性の劣化を所定範囲にとどめることができる。
【0025】
(実施の形態6)
図16および図17は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。4層目パターン層とその上の誘電体層とは、図47に示した従来のパターンと同様である。本実施の形態では、3層目パターン層のプローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形の形状で除去した点にある。
【0026】
図18に本実施の形態の4層基板を搭載したLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す。図18によれば、実施の形態3における通過特性よりも良好な結果が得られることが分かる。
【0027】
(実施の形態7)
図19および図20は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。本実施の形態では、3層目パターンのプローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形として、その周囲のグランドパターンと間隔0.2mmで分離している。また、4層目パターンのプローブ周辺のグランドパターンを、プローブ取付用のスルーホールランド4b以外を長辺9mm、短辺7mmの長方形の形状で除去している。
【0028】
上記の4層基板を用いたLNBコンバータについて通過特性を測定した結果を図21に示す。本実施の形態では、最大の劣化を示す11GHz付近の周波数でも−4dB程度であり、実施の形態1における通過特性ほどではないが、実施の形3、4および6より良好な通過特性を示している。
【0029】
(実施の形態8)
図22および図23は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。本実施の形態では、3層目および4層目のパターンのプローブ周辺のグランドパターンを、両層ともプローブ取付用のスルーホールランド3b,4b以外を長辺9mm、短辺7mmの長方形の形状で除去している点に特徴がある。
【0030】
上記の構造の4層基板を用いることにより、1層目パターン層と2層目パターン層とに設けたマイクロストリップ線路におけるグランド層を2層目パターン層に設け、比較例に比べて3層目および4層目のパターン層に影響を大幅に低減することができる。この結果、この4層基板をLNBコンバータに用いても、通過特性の劣化を所定範囲にとどめることができる。
【0031】
(実施の形態9)
図24および図25は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。本実施の形態では、3層目パターンのプローブ周辺のグランドパターンをプローブ取付用のスルーホールランド4b以外、長辺9mm、短辺7mmの長方形の形状で除去している。また、4層目パターンのプローブ周辺のグランドパターンを長辺9mm、短辺7mmの長方形の形状とし、周囲のグランドパターンから間隔0.2mmで分離している。
【0032】
上記の構造の4層基板を用いることにより、上記の実施の形態と同様に、比較例に比べて3層目および4層目のパターン層に影響を低減することができる。この結果、この4層基板をLNBコンバータに用いても、通過特性の劣化を所定範囲にとどめることができる。
【0033】
(実施の形態10)
図26および図27は、本発明のLNBコンバータの4層基板における3層目および4層目のパターン層およびそれぞれの上層の誘電体層を示す図である。本実施の形態では、3層目および4層目のパターンのプローブ周辺のグランドパターンを、両層ともに長辺9mm、短辺7mmの長方形として、その周囲のグランドパターンと間隔0.2mmで分離している点に特徴がある。
【0034】
この4層基板をLNBコンバータに用いても、比較例に比べて3層目および4層目のパターン層に影響を低減することができ、通過特性の劣化を所定範囲にとどめることができる。
【0035】
(実施の形態11)
図28および図29は、本発明の実施の形態11における多層基板のパターン構成を示す図である。いずれも下側から見た平面図である。3層目のプローブ周辺のグランドパターン3aを、内側分離帯21と外側分離帯22とによって、長辺9mm×短辺7mmの長方形として分離している。内側分離帯21および外側分離帯22の幅はいずれも0.2mmである。グランドパターン3a,4aには、導通用スルーホール15が開けられている。
【0036】
本実施の形態においては、分離されたグランドパターンが他の層に導通されるように、導通用スルーホール15が開口されている点に特徴がある。この導通用スルーホールにより他の層と導通させることにより、この導通用スルーホールが無い場合と同等の通過特性を得ることができる。
【0037】
(実施の形態12)
図30および図31は、本発明の実施の形態12における多層基板の構成を示す図である。図30および31に示すように、4層目のプローブ周辺のグランドパターン4aを、内側分離帯21と外側分離帯22とによって、長辺9mm×短辺7mmの長方形として分離している。内側分離帯21および外側分離帯22の幅はいずれも0.2mmである。グランドパターン3a,4aには、導通用スルーホール15が開けられている。
【0038】
本実施の形態においては、分離されたグランドパターンが他の層に導通されるように、導通用スルーホール15が開口されている点に特徴がある。図32に示すように、この導通用スルーホールを通じて他の層と導通させることにより、この導通用スルーホールが無い場合に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0039】
(実施の形態13)
図33および図34は、本発明の実施の形態13における多層基板の構成を示す図である。3層目パターンおよび4層目パターン共に、プローブ孔10a周辺のグランドパターン3a,4aを長辺9mm×短辺7mmの長方形として、内側分離帯21および外側分離帯22で分離している。両方の分離帯の幅は、ともに0.2mmである。また、本実施の形態では、3層目と4層目の分離されたグランドパターン3a,4aが、1層目および2層目と導通用スルーホール15を通じて導通がある。この導通用スルーホール15を通じて、1層目および2層目と導通するとき、上述の実施の形態1〜10に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0040】
(実施の形態14)
図35および図36は、本発明の実施の形態14における多層基板の構成を示す図である。3層目パターンおよび4層目パターン共に、プローブ孔10a周辺のグランドパターン3a,4aを長辺9mm×短辺7mmの長方形として、内側分離帯21および外側分離帯22で分離している。両方の分離帯の幅は、ともに0.2mmである。また、本実施の形態では、4層目の分離されたグランドパターン4aのみが、1層目および2層目と導通用スルーホール15を通じて導通があり、3層目のグランドパターンは上記のような導通がない。このような構成によっても、上述の実施の形態1〜10に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0041】
(実施の形態15)
図37および図38は、本発明の実施の形態15における多層基板の構成を示す図である。3層目パターンおよび4層目パターン共に、プローブ孔10a周辺のグランドパターン3a,4aを長辺9mm×短辺7mmの長方形として、内側分離帯21および外側分離帯22で分離している。両方の分離帯の幅は、ともに0.2mmである。また、本実施の形態では、3層目の分離されたグランドパターン3aのみが、1層目および2層目と導通用スルーホール15を通じて導通があり、4層目のグランドパターンは上記のような導通がない。このような構成によっても、上述の実施の形態1〜10に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0042】
(実施の形態16)
図39および図40は、本発明の実施の形態16における多層基板の構成を示す図である。3層目パターンでは、プローブ孔10a周辺のグランドパターン3aを長辺9mm×短辺7mmの長方形として、内側分離帯21および外側分離帯22で分離している。両方の分離帯の幅は、ともに0.2mmである。また、4層目のグランドパターンは、3層目のグランドパターンに対応する領域が剥離され除かれている。したがって、3層目の分離されたグランドパターン3aのみが、1層目および2層目と導通用スルーホール15を通じて導通があり、4層目のグランドパターンは上記のような導通がない。このような構成によっても、上述の実施の形態1〜10に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0043】
(実施の形態17)
図41および図42は、本発明の実施の形態17における多層基板の構成を示す図である。4層目パターンでは、プローブ孔10a周辺のグランドパターン4aを長辺9mm×短辺7mmの長方形として、内側分離帯21および外側分離帯22で分離している。両方の分離帯の幅は、ともに0.2mmである。また、3層目のグランドパターンは、4層目のグランドパターンに対応する領域が剥離され除かれている。したがって、4層目の分離されたグランドパターン4aのみが、1層目および2層目と導通用スルーホール15を通じて導通があり、3層目のグランドパターンは上記のような導通がない。このような構成によっても、上述の実施の形態1〜10に比べて、通過特性の改善を得ることができる。
【0044】
上記において、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されることはない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0045】
【発明の効果】
本発明の多層基板およびLNBコンバータを用いることにより、3層以上の多層基板を用い、多層基板と別の部品のプローブを用いた上で、すべての周波数にわたって良好な通過特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるLNBコンバータを示す分解斜視図である。
【図2】図1のLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図3】図1のLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図4】図1のLNBコンバータに用いられる4層基板の2層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図5】実施の形態1におけるLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す図である。
【図6】実施の形態2におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図7】実施の形態2におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図8】実施の形態3におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図9】実施の形態3におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図10】実施の形態3におけるLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す図である。
【図11】実施の形態4におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図12】実施の形態4におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図13】実施の形態4におけるLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す図である。
【図14】実施の形態5におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図15】実施の形態5におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図16】実施の形態6におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図17】実施の形態6におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図18】実施の形態6におけるLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す図である。
【図19】実施の形態7におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図20】実施の形態7におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図21】実施の形態7におけるLNBコンバータの通過特性の測定結果を示す図である。
【図22】実施の形態8におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図23】実施の形態8におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図24】実施の形態9におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図25】実施の形態9におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図26】実施の形態10におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図27】実施の形態10におけるLNBコンバータに用いられる4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図28】実施の形態11における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図29】実施の形態11における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図30】実施の形態12における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図31】実施の形態12における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図32】実施の形態12における構成の多層基板および、導通用スルーホールがない場合の比較例の多層基板の通過特性を示す図である。
【図33】実施の形態13における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図34】実施の形態13における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図35】実施の形態14における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図36】実施の形態14における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図37】実施の形態15における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図38】実施の形態15における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図39】実施の形態16における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図40】実施の形態16における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図41】実施の形態17における4層基板の3層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図42】実施の形態17における4層基板の4層目をパターン層側(下側)から見た平面図である。
【図43】従来のLNBコンバータを示す分解斜視図である。
【図44】両面基板を配置した従来のLNBコンバータを示す断面図である。
【図45】4層基板を配置した従来のLNBコンバータを示す断面図である。
【図46】従来の4層基板の3層目パターンをパターン層の側(下側)から見た平面図である。
【図47】従来の4層基板の4層目パターンをパターン層の側(下側)から見た平面図である。
【符号の説明】
1 1層目パターン、2 2層目パターン、2b,3b,4b スルーホールランド、3 3層目パターン、3a グランド、3c,4c 開口領域、4 4層目パターン、5,6,7 誘電体層、10 4層基板、10a プローブ挿入孔、11 シャーシ、13 導波管、15 導通用スルーホール、16 電波受信部、20 プローブ、21 内側分離帯、22 外側分離帯、30 LNBコンバータ。

Claims (32)

  1. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介して前記マイクロストリップ線路に信号伝送する衛星放送受信装置であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、前記プローブは、前記一方の表層パターンから前記多層基板に交差する方向に挿入され、
    前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の少なくとも1つにおいて、少なくとも前記プローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去されたパターン除去領域、およびそのプローブ挿入孔を取り囲む所定領域がさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域、のいずれかである、衛星放送受信装置。
  2. さらに、前記パターン除去領域または前記分離領域が設けられたパターン層の上に位置する誘電体層において、前記プローブ挿入孔を取り囲む所定領域が除去されることにより、誘電体除去領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  3. 前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層のすべてにおいて、前記プローブ挿入孔を含む周囲の領域がそのパターン層の上に位置する誘電体層も含めて除去されることにより、開口領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  4. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目および4層目の両方において、前記プローブ挿入孔を含む周囲の領域が前記3層目および4層目のパターン層の上に位置する誘電体層も含めて除去されることにより、開口領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  5. 前記多層基板が4層基板である場合、4層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲みさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  6. 前記多層基板が4層基板である場合、4層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むようにパターン層が除去されたパターン除去領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  7. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲みさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  8. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むようにパターン層が除去されたパターン除去領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  9. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲みさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域が設けられ、4層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むようにパターン層が除去されたパターン除去領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  10. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目および4層目の両方のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むようにパターン層が除去されたパターン除去領域が設けられている、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  11. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むようにパターン層が除去されたパターン除去領域が設けられている、4層目のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲みさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域が設けられ、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  12. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目および4層目の両方のパターン層において、前記プローブ挿入孔を取り囲みさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域が設けられ、請求項1に記載の衛星放送受信装置。
  13. 前記プローブ挿入孔を取り囲むようにその挿入孔に露出してプローブ取付用のスルーホールランドが設けられ、前記パターン除去領域または前記分離領域はその外側にそのスルーホールランドを取り囲むように設けられ、前記分離領域はそのスルーホールランドと電気的に絶縁されている、請求項1〜12のいずれかに記載の衛星放送受信装置。
  14. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介して前記マイクロストリップ線路に信号伝送する衛星放送受信装置であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、前記プローブは、前記一方の表層パターンから前記多層基板に交差する方向に挿入され、
    前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の上に位置する誘電体層の少なくとも1つにおいて、少なくとも前記プローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去された誘電体除去領域である、衛星放送受信装置。
  15. 前記多層基板が4層基板である場合、3層目および4層目のパターン層のいずれかの上に位置する誘電体層において、前記プローブ挿入孔を取り囲むように除去された誘電体除去領域が設けられている、請求項14に記載の衛星放送受信装置。
  16. 前記プローブ挿入孔を取り囲むようにその挿入孔に露出してプローブ取付用のスルーホールランドが設けられ、前記誘電体除去領域はその外側にそのスルーホールランドを取り囲むように設けられている、請求項14または15に記載の衛星放送受信装置。
  17. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで4層のマイクロストリップのパターン層を有する多層基板を備え、アンテナからの電波信号に導波路内を伝播させ、プローブを介して前記マイクロストリップ線路に信号伝送する衛星放送受信装置であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、前記プローブは、前記一方の表層パターンから前記多層基板に交差する方向に挿入され、
    3層目および4層目のパターンの少なくとも一方のパターンのプローブ周辺のグランドパターンを、前記プローブが挿入されるスルーホールランドを取り囲む帯状パターン欠落部である内側分離帯と、それより外側において前記グランドパターンを取り囲む帯状パターン欠落部である外側分離帯とによって分離し、その分離されたグランドパターンがそのグランドパターン内を通る導通用スルーホールを通じて他の層と導通をもつ、衛星放送受信装置。
  18. 前記3層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、その分離されたグランドパターン内を前記導通用スルーホールが通る、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  19. 前記4層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、その分離されたグランドパターン内を前記導通用スルーホールが通る、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  20. 前記3層目および4層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、その3層目および4層目の分離されたグランドパターン内を前記導通用スルーホールが通る、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  21. 前記3層目および4層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、前記4層目の分離されたパターンが3層目以外の他の層と前記導通用スルーホールを通じて導通する、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  22. 前記3層目および4層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、前記3層目の分離されたパターンが4層目以外の他の層と前記導通用スルーホールを通じて導通する、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  23. 前記3層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、かつ4層目のプローブ周辺のグランドパターンの前記スルーホールランドを囲む領域を剥離し、かつ前記3層目の分離されたパターンが前記導通用スルーホールを通じて4層目以外の層と導通する、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  24. 前記3層目のプローブ周辺のグランドパターンの前記スルーホールランドを囲む領域を剥離し、前記4層目のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、かつ前記3層目の分離されたパターンが前記導通用スルーホールを通じて4層目以外の層と導通する、請求項17に記載の衛星放送受信装置。
  25. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、
    前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の少なくとも1つにおいて、少なくとも前記プローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去されたパターン除去領域、およびそのプローブ挿入孔を取り囲む所定領域がさらに外側のパターン層の領域と電気的に分離された分離領域、のいずれかである、多層基板。
  26. さらに、前記パターン除去領域または前記分離領域の上に位置する誘電体層において、前記プローブ挿入孔の周囲の領域が除去され、誘電体除去領域が設けられている、請求項25に記載の多層基板。
  27. 前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層のすべてにおいて、前記プローブ挿入孔を含む周囲の領域がそのパターン層の上に位置するすべての誘電体層も含めて除去され、開口領域とされている、請求項25に記載の多層基板。
  28. 前記プローブ挿入孔を取り囲むようにその挿入孔に露出してプローブ取付用のスルーホールランドが設けられ、前記パターン除去領域または前記分離領域はその外側にそのスルーホールランドを取り囲むように設けられ、前記分離領域はそのスルーホールランドと電気的に絶縁されている、請求項25〜27のいずれかに記載の多層基板。
  29. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで3層以上のパターン層を有する多層基板であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、
    前記1層目および2層目のパターン層以外の他のパターン層の上に位置する誘電体層の少なくとも1つにおいて、少なくとも前記プローブ挿入孔の周囲の領域が、そのプローブ挿入孔を取り囲むように所定領域が除去された誘電体除去領域である、多層基板。
  30. 前記プローブ挿入孔を取り囲むようにその挿入孔に露出してプローブ取付用のスルーホールランドが設けられ、前記誘電体除去領域はその外側にそのスルーホールランドを取り囲むように設けられている、請求項29に記載の多層基板。
  31. マイクロストリップ線路が形成され、かつ間に誘電体層を挟んで4層のマイクロストリップのパターン層を有する多層基板であって、
    前記マイクロストリップ線路が一方の表層パターンとその下の誘電体層を挟む2層目パターンとに形成され、
    3層目および4層目のパターンの少なくとも一方のパターンのプローブ周辺のグランドパターンを、前記プローブが挿入されるスルーホールランドを取り囲む帯状パターン欠落部である内側分離帯と、それより外側において前記グランドパターンを取り囲む帯状パターン欠落部である外側分離帯とによって分離し、その分離されたグランドパターンがそのグランドパターン内を通る導通用スルーホールを通じて他の層と導通をもつ、多層基板。
  32. 前記3層目および4層目のいずれか一方のプローブ周辺のグランドパターンの前記スルーホールランドを囲む領域を剥離し、他方の層のプローブ周辺のグランドパターンを前記内側分離帯および外側分離帯により分離し、かつその分離されたパターンが前記導通用スルーホールを通じて剥離された層以外の層と導通する、請求項31に記載の多層基板。
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