JP2004093562A - 地磁界センサの姿勢誤差補償装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 傾斜計を用いて地磁界センサモジュールの姿勢を測定して動体座標系から水平座標系に変換する座標変換行列を計算する。また、2軸地磁界センサの出力と前記計算した姿勢情報を用いて地磁界センサモジュールの現在姿勢におけるZ軸方向仮想地磁界データを生成する。このように生成したZ軸地磁界データと測定したX軸、Y軸地磁界データを座標変換行列を用いて水平座標系に変換した後計算した方位角を地磁界センサモジュールの方位角にする。
【選択図】 図1
Description
最近、小型で安価な地磁界センサモジュールが開発され、特にMEMS技術の発達に伴ってチップ(chip)型地磁界センサモジュールが開発されることによって、方位角情報を必要とする多様な分野において使用されている。しかし、地磁界センサモジュールが水平を維持できない応用分野では地磁界センサだけでは正確な方位角情報が得られない。
小型地磁界センサの開発と姿勢誤差補償技法を用いて航法装置だけではなく、スポーツ、マルチメディア、ゲーム機などに応用分野が広まりつつある。
本発明は方位角情報を必要とする場合に便利に使える。例えば、PDAに保存された電子地図を使用してユーザの進行方向を確認しようとする場合、ユーザの現在の正確な方位角を認知して地図を回転させPDAの液晶ディスプレイモジュールに出力することによって便利に自己の進行方向を決めるのに役に立つ。
以下、添付した図面に基づき本発明の望ましい実施例を詳述する。
図1は本発明に係る2軸地磁界センサと傾斜計を用いて姿勢誤差を補償し方位角を計算する概念の構成図であって、2軸地磁界センサ101、傾斜計102、姿勢(座標)変換行列103、仮想のZ軸地磁界データ生成104、地磁界データ座標変換105、方位角計算106で構成される。
座標変換行列103は、地磁界センサデータを動体座標系から水平座標系に変換する座標変換行列を計算するためのもので、傾斜計102出力値を用いて計算した姿勢情報を用いて次のように構成される。
仮想のZ軸地磁界データ(Zjg)104は2軸地磁界センサの姿勢誤差を補正するために必須のもので、地磁界センサの二つの出力と前記で計算された姿勢情報を用いて次のように計算される。
地磁界センサデータの水平座標系への座標変換105は次のように行われる。下記の通り、水平座標系に座標変換された地磁界データは、数6により計算されたZ軸地磁界データ、測定されたX軸、Y軸地磁界データと、座標変換行列との積により計算される。
方位角計算106は前記水平座標系に座標変換された地磁界データのX軸とY軸データを用いて次のように計算される。
マイクロプロセッサ204は、前記A/D変換器203から出力されたセンサ信号を保存するためのレジスタと、地磁界センサの姿勢誤差を補正し方位角情報を計算するためのALU(Arithmetic Logic Unit)とFPU(Floating Point Unit)、センサデータと計算された方位角情報を液晶ディスプレイモジュール及び外部装置に転送するための出力周期を設定する内部タイマーが搭載されている。
直列通信インタフェース206は前記マイクロプロセッサ204から出力されたセンサデータ及び方位角情報を外部装置に転送するためのもので、非同期直列通信または同期直列通信のいずれであっても構わない。
まず、2軸地磁界センサ201と傾斜計202の出力値と最後に計算された方位角情報を外部システムに転送するために、マイクロプロセッサ204に搭載された内部タイマーを用いてデータ出力周期を設定する(301段階)。
保存されたセンサデータのうち傾斜計データを用いて数3、数4のようにセンサモジュールの姿勢を計算する(304段階)。このように計算された姿勢を用いて数5のように座標変換行列を計算する(305段階)。
3軸地磁界データ(2軸地磁界センサデータ+1軸計算された仮想のZ軸地磁界データ)は、計算された座標変換行列を使用して数7のように水平座標系における地球磁気場の強度に変換される(307段階)。このように変換されたデータを用いて数8のように方位角が計算される(308段階)。
検索の結果、タイマーインタラプトが発生されなければ、以前の段階のセンサデータをデジタル値に変換する段階(302段階)に戻って動作を繰り返して行う。検索の結果、タイマーインタラプトが発生したならば(309段階)、直列通信を用いて前述したように計算された方位角情報とセンサデータを外部システムに転送し(310段階)、液晶ディスプレイモジュールに出力する(311段階)。その後、次のタイマーインタラプトが発生するまでセンサデータをデジタル値に変換する段階に戻って(302段階)、上記動作を繰り返して行う。
図5は数6によって計算された仮想のZ軸地磁界データの精度を検証するため、3軸地磁界センサのZ軸と比較したもので、点線で表示されたものは3軸地磁界センサのZ軸を示し、実線で表示されたものは数6によって計算された仮想のZ軸地磁界データである。姿勢変化によって相違になるZ軸の地磁界データが、数6を通して正確に生成されることが分かる。
102 傾斜計
204 マイクロプロセッサ
205 液晶ディスプレイモジュール
Claims (6)
- 方位角情報を必要とする装置に装着して動いている場合、方位角による地球磁気場の強度を測定する2軸地磁界センサ201と、
姿勢(ロール、ピッチ角)を計算するのに使用する傾斜計202と、
センサデータをデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換器(ADC)203と、
前記2軸地磁界センサ201と傾斜計202の出力を用いて姿勢誤差を補正して方位角情報を計算するマイクロプロセッサ204と、
前記マイクロプロセッサ204から処理されたデータを転送する直列通信インタフェース206と、
前記マイクロプロセッサ206で計算された方位角情報を表示する液晶ディスプレイモジュール205と、
から構成されることを特徴とする方位角計算装置。 - 2軸傾斜計を使用する場合、傾斜計出力を用いて姿勢を計算し2軸地磁界センサの姿勢誤差を補正して方位角情報を計算することを特徴とする2軸地磁界センサ姿勢誤差補正装置。
- マイクロプロセッサ204に搭載された内部タイマーを用いてデータ出力周期を設定する出力周期設定段階と、
A/D変換器203を用いてセンサのアナログ値をデジタル値に変換するA/D変換段階と、
A/D変換されたセンサデータをマイクロプロセッサ204の内部レジスタに保存するレジスタ保存段階と、
傾斜計データを用いて姿勢を計算し座標変換行列を求める座標変換行列生成段階と、
2軸地磁界センサを使用する場合、仮想のZ軸地磁界データを生成するZ軸地磁界データ生成段階と、
3軸地磁界データ(2軸地磁界センサデータ+1軸仮想センサデータ)と前記座標変換行列を用いて水平座標系上の地磁界データを計算する水平座標生成段階と、
前記水平座標生成段階において計算された、地磁界データを用いて方位角を計算する方位角生成段階と、
内部タイマーに設定されている出力周期によるタイマーインタラプトが発生すればセンサデータと計算された方位角データを直接通信によって外部システムに転送し、液晶ディスプレイモジュールに表示する転送・出力段階と、
を含む方位角計算方法。 - 前記Z軸地磁界データ生成段階における、仮想のZ軸地磁界データを生成するアルゴリズムは、
地磁界センサの測定軸が地球の垂直下方に向かう時に測定される地球磁気場の強度を実験によって測定する第1地球磁気場測定段階と、
2軸地磁界センサを用いてセンサモジュールのX軸(前向き方向)とY軸(右側方向)に検知される地球磁気場の強度を測定する第2地球磁気場測定段階とを含み、
前記計算されたセンサモジュールの姿勢と前記2軸地磁界センサの出力値とを用いて、仮想のZ軸地磁界データを生成する、請求項3に記載の方位角計算方法。 - 前記水平座標生成段階における、水平座標系上の地磁界データを計算するアルゴリズムは、
前記請求項4によって生成されたZ軸地磁界データ及び測定されたX軸、Y軸地磁界データと、前記計算された座標変換行列との積によって水平座標系上の地磁界データを計算する、請求項4に記載の方位角計算方法。 - 前記方位角生成段階における、前記2軸地磁界センサを使用して方位角情報を計算するアルゴリズムは、
前記計算された水平座標系上の地磁界データのX軸とY軸データを用いて方位角を計算する請求項5に記載の方位角計算方法。
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