JP2004090284A - 余白自動調整機能を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】感光ドラム等の像担持体に形成された画像と被記録材との主走査方向の位置を精度良く合わせること。
【解決手段】画像形成装置100は、画像の主走査方向の位置を任意に移動可能なコロナ帯電器及び画像処理部と、感光ドラム1及び中間転写ベルト5において形成された画像を被記録材Pに転写する2次転写部5bと、この2次転写部に被記録材を搬送するローラ91と、2次転写部近傍に配設されて、ローラによって搬送される被記録材の主走査方向端部を検知するセンサ101と、このセンサによって検知された連続する複数枚の被記録材の端部位置の平均値を算出する端部平均値演算部と、この端部平均値演算部によって算出された被記録材の平均端部位置に合わせて後続する被記録材に対して主走査方向の画像書き込み位置をコロナ帯電器及び画像処理部を制御して調節する制御部と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置100は、画像の主走査方向の位置を任意に移動可能なコロナ帯電器及び画像処理部と、感光ドラム1及び中間転写ベルト5において形成された画像を被記録材Pに転写する2次転写部5bと、この2次転写部に被記録材を搬送するローラ91と、2次転写部近傍に配設されて、ローラによって搬送される被記録材の主走査方向端部を検知するセンサ101と、このセンサによって検知された連続する複数枚の被記録材の端部位置の平均値を算出する端部平均値演算部と、この端部平均値演算部によって算出された被記録材の平均端部位置に合わせて後続する被記録材に対して主走査方向の画像書き込み位置をコロナ帯電器及び画像処理部を制御して調節する制御部と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材に画像を形成する画像形成装置、特に、被記録材に転写する画像を担持する像担持部に画像を書き込まれる位置から、像担持部の画像を転写部によって被記録材に転写する転写位置までの距離が長くても、被記録材の位置に合わせて像担持部の画像の書き込み位置を正確に変えることのできる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、プリンタ及び複合機等がある。従来の画像形成装置において、被記録材の位置と画像の主走査方向の画像書き出し位置との位置合わせは次のようにして行われていた。
【0003】
一般的に、まず、被記録材の1面目に画像を形成する場合、被記録材の収納部(カセット)を画像形成部に対して主走査方向の位置を合わせて行うか(横レジ補正)、或いは、画像の書き込み開始位置を調整(固定値を入力)するかして行っていた。
【0004】
また、被記録材の2面目単独、或いは1面目と2面目に画像を形成する場合、1面目に画像形成済みの被記録材を、2面目に画像を形成する前に、トレイに一旦収納して、そのトレイ内で整合し、再度2面目の画像の形成に向けて搬送するトレイ式両面給紙方式の画像形成装置においては、このトレイを画像形成部に対してカセットと同様に位置合わせをして、さらに、整合時の精度を上げてから、被記録材と画像との位置を合わせ行っていた。
【0005】
また、特に、デジタル方式の画像形成装置で多く行われる両面複写時の画像位置合わせには、被記録材の端面(紙端)を基準にして行うものが多い。この画像形成装置は、前述のトレイを用いる画像形成装置とは異なって、トレイを用いることなく両面に画像を形成するようになっているため、トレイに一旦被記録材を収納する必要がなく、生産性に優れている。そして、この画像形成装置は、被記録材の1面目に画像を形成した後、2面目に画像を形成するのに、被記録材の搬送(両面搬送)中に、フラグ式のセンサなどで被記録材の端部を検知して、その端部位置の情報から被記録材の2面目への画像を形成する位置(主走査方向の画像書き出し位置)の補正を行うようになっている。この補正は、デジタル方式の画像形成装置において、画像の主走査方向位置(書き始め位置)を容易に変更できるという特徴を利用して行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記1面目の画像形成における課題を説明する。1面目に画像を形成するのに搬送される被記録材は、カセットに応じて横レジ調整、或いは画像位置調整を行われてあったとしても、カセットの出し入れによるカセット内の被記録材の位置ずれや、被記録材の補給時の補給位置のずれや、被記録材の状態によって変わる被記録材の搬送方向の位置の位置ずれに従って位置がずれることがある。
【0007】
この様な位置ずれや、変化が生じると、画像形成位置に対して被記録材の位置がずれてしまい、結果として余白が無くなるなどの画像不良が生じている。しかも、被記録材に余白がなくなると、被記録材以外の部分に画像が転写されて、装置が汚れたり、或いはその汚れが次ぎの被記録材を汚したりすることがある。
【0008】
上記2面目の画像形成における課題を説明する。トレイ式の両面搬送構成の画像形成装置の場合、一度、被記録材をトレイに収納して整合した後、再度給紙を開始するとき、ピックアップ不良などの搬送不良が生じることがある。また、この画像形成装置は、1面にだけ画像を形成した被記録材をまとめて両面画像形成に向けて搬送するようになっているため、原稿や動作モードによって著しく生産性が落ちる場合がある。
【0009】
デジタル方式の画像形成装置における、被記録材の端面(紙端)を基準にして行う、被記録材と画像の位置合わせの課題を説明する。紙端部位置検知後に画像書き込み開始位置を決定するため、画像の書き込み開始よりも紙端検知動作を先に行わなければならないという、動作上の制約がある。
【0010】
その他、従来、大径の感光ドラムを有する画像形成装置や、近年数多く見られる中間転写ベルトを有する画像形成装置がある。この形式の画像形成装置は、感光ドラムや中間転写ベルトへの画像の書き込み位置から被記録材に画像を転写する転写位置までの距離が、通常の画像形成装置に比べると非常に長い。
【0011】
このため、書き込み位置から転写位置までの距離の長い画像形成装置は、距離の長い分、紙端検知動作も画像転写部から上流側で行う必要が生じて、紙端部検知後に生じる被記録材の斜送及び斜行による紙端部位置のずれが大きくなる。この結果、紙端検知位置と画像転写部における紙端部位置が大きくずれるという問題がある。
【0012】
また、一部の画像形成装置において、あらゆるサイズの被記録材に対して被記録材の片側の端部を基準位置にしてシートの搬送や画像形成を行う形式のものがある。この片側基準搬送の画像形成装置は、斜送ローラによって、紙の端部に当たる全サイズ共通の突き当て面に向けて被記録材を沿わせながら搬送を行うようになっている。このため、この形式の画像形成装置は、被記録材の端部が常に一定の位置を搬送されて来るため、画像端部と被記録材端部との位置を合わせやすいという特徴がある。
【0013】
しかし、この片側基準搬送の画像形成装置は、通常行われる被記録材の中央(センター)基準の搬送に比べると、被記録材に接する(挟持する)ローラの主走査方向の位置が紙サイズによって異なり被記録材の奥側と手前側とで搬送力に差が生じることがある。
【0014】
さらに、被記録材端部位置を精度良く保証しようとすると、被記録材搬送路の片側(基準側)に突き当て面を設ける必要がある。この突き当て面に被記録材を突き当てるときも、多くの場合、被記録材に接する(挟持する)ローラの主走査方向の位置が紙サイズによって異なるため、突き当て力、或いは精度に被記録材サイズ毎にばらつきが生じている。
【0015】
このようなことから、片側基準搬送の画像形成装置は、被記録材の斜行などの搬送不良等が生じやすいという問題がある。また、被記録材を突き当て面に突き当てて、被記録材の端部位置を保証するという動作は、比較的簡単にできても、被記録材を突き当て面に突き当てるため、被記録材が突き当て面を擦り、肝心の紙搬送能力、及び搬送精度が低下する問題もある。
【0016】
また、画像転写位置前に画像形成範囲の側端部及び先端部を画像読み取りセンサによって読み取り、その読み取った画像位置に合わせて転写部に向けて搬送している被記録材の端部及び先端部の位置を調整するようになっている画像形成装置或いは被記録材搬送装置も一部実用化されている。この画像形成装置或いは被記録材搬送装置は、常に画像位置に合わせて被記録材位置を補正するため、非常に、精度を高くして画像と被記録材の位置を合わせることができる。
【0017】
しかし、この形式の画像形成装置或いは被記録材搬送装置は、画像位置を読み取るセンサが高価であることと、読み取り後に被記録材の位置を制御する構成が搬送長に相応して大型化すること、構成が複雑になることにより大幅なコストアップを招くこと等の問題がある。
【0018】
また、被記録材の位置補正に要する距離の分だけ、画像位置の読み取りを画像転写部よりも上流側で行う必要が有り、この距離の分だけ読み取り後の画像位置がずれる可能性がある。
【0019】
つまり、感光ドラム、転写ベルト上の画像位置の読み取りは、画像転写部近傍にて行う方が、位置合わせの精度が高く、最も好ましいことになる。
【0020】
本発明は、安価な構成で、かつ汎用性の高い方法で、転写ベルト、感光ドラム等の像担持体に形成された画像と被記録材との主走査方向の位置を精度良く合わせることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、画像の主走査方向の位置を任意に移動可能な画像書き込み手段と、該画像書き込み手段を有して被記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において形成された画像を前記被記録材に転写する画像転写手段と、前記画像転写手段に前記被記録材を搬送する搬送手段と、前記画像転写手段近傍に配設されて、前記搬送手段によって搬送される前記被記録材の主走査方向端部を検知する端部検知手段と、前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の被記録材の端部位置の平均値を算出する端部平均値算出手段と、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する被記録材に対して主走査方向の画像書き込み位置を前記画像書き込み手段を制御して調節する画像位置調整制御手段と、を備えている。
【0022】
本発明の画像形成装置は、前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、前記端部検知手段は、表裏反転された被記録材の主走査方向端部を検知し、前記端部平均値算出手段は、前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の表裏反転された前記被記録材の端部位置の平均値を算出し、前記画像位置調整制御手段は、前記端部平均値算出手段によって算出された表裏反転された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する表裏反転された被記録材に対して画像の主走査方向の位置を前記画像書き込み手段を制御して移動させるようになっている。
【0023】
本発明の画像形成装置は、前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、前記反転搬送手段は、表裏反転した前記被記録材を斜行搬送する斜行搬送部と、前記斜行搬送部によって搬送される表裏反転した前記被記録材の側部を受け止めて案内する案内部とを有し、前記案内部は、前記被記録材の搬送方向に対して交差する方向に前記被記録材の大きさに応じて移動可能である。
【0024】
本発明の画像形成装置は、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時の最初の被記録材に対する画像の主走査方向の位置を前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0025】
本発明の画像形成装置は、前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記積載手段毎に記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時に最初に画像が形成される被記録材が積載された前記積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0026】
本発明の画像形成装置は、前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記各積載手段の被記録材毎に記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、前記積載手段が切り替わったとき、切り換わった積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0027】
本発明の画像形成装置における、前記端部平均値算出手段は、所定の値以上の端部位置の値を平均値の算出から排除するようになっている。
【0028】
本発明の画像形成装置における、前記搬送手段は、前記被記録材を中央基準搬送するようになっている。
【0029】
本発明の画像形成装置における、前記端部検知手段は、前記搬送手段と前記画像転写手段との間に配設されている。
【0030】
本発明の画像形成装置における、前記端部検知手段は、前記被記録材の全サイズの端部に相当する範囲に対応する領域に配設された固定式のラインセンサである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の画像形成装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】
(第1実施形態の画像形成装置)
図1は本発明の第1実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【0033】
図1に示す、フルカラー画像形成装置100は、上部にデジタルカラー画像リーダ部Aとトナー収納部4y,4m,4c,4Bkを備え、下部にデジタルカラー画像プリンタ部Bを備えている複写機である。
【0034】
リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス31上に載せた原稿Dを、露光ランプ32で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ33によってフルカラーCCDセンサ34に集光してカラー色分解画像信号を得るようになっている。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路をへて、不図示のビデオ処理ユニットにて、画像処理をされて、不図示の画像メモリを介してプリンタ部Bに送り出す。
【0035】
プリンタ部Bは、作像部において、図1中右よりイエロー(y),マゼンタ(m),シアン(c),ブラック(Bk)の各色の画像形成部(作像ステーション)に分けられている。像担持体であるステーション毎の4つの感光ドラム1y,1m,1c,1Bkは、図中の矢印方向に回転自在に担持されている。感光ドラムの周りには、不図示の前露光ランプ、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、不図示の電位センサ、それぞれの色毎の現像器24y,24m,24c,24Bk、不図示のドラム上光量検知手段、不図示の転写装置、クリーニング器6y,6m,6c,6Bkを配置してある。
【0036】
レーザ露光光学系においてリーダ部Aからの画像信号は、図1では不図示の画像処理部で画像処理され、不図示のレーザ出力部において、各色(ステーション毎)の光信号に変換される。光信号に変換されたレーザ光は、ポリゴンミラーで反射されて、レンズ及び折り返しミラーを通ってそれぞれの感光ドラムの面に投影される。
【0037】
プリンタ部Bの画像形成時には感光ドラムを矢印方向に回転させ、前露光ランプで除電した後の感光ドラムを帯電器により一様に帯電させて、分解色毎に光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0038】
次に、現像器によって、感光ドラム上の潜像を現像し、感光ドラム上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成する。現像器内のトナーは、リーダ部Aの右側に配置した各色のトナー収納部(ホッパー)4y,4m,4c,4Bkから現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つように所望のタイミングで随時補給される。
【0039】
感光ドラム上に形成されたトナー像は、各ステーションの転写部において中間転写ベルト5に転写され、中間転写ベルト上で各ステーションにおいて形成された感光ドラム上のトナー像が4色すべて重ねられる。
【0040】
画像処理部115、感光ドラム1y,1m,1c,1Bk、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、中間転写ベルト5による構成は、画像形成手段の1例である。
【0041】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ5aによって循環する。駆動ローラ5aに対向する位置には、ステーション毎の画像の位置ズレ及び濃度の検知を行うセンサ50を配置してある。このセンサ50によって、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対してフィードバックする制御を行えるようになっている。
【0042】
一方、被記録材Pは各収納部71,72,73から各々の給紙手段81,82,83によって選択的に1枚ずつ送り出される。被記録材は、搬送手段である例えばレジストローラ91によって被記録材の斜行を補正される。そして、被記録材は、所望のタイミングで中間転写ベルト5上のトナー像を転写する画像転写手段である例えば2次転写部5bに搬送される。
【0043】
2次転写部5bにおいて、被記録材上にトナー像が転写される。被記録材は搬送部60,61を通り、熱ローラ定着器9によってトナー像を定着されて、排紙トレイ10に排出される。他方、2次転写後の中間転写ベルトは、転写残留トナーを転写クリーナ部14によってクリーニングされて、再び各画像形成部(各ステーション)の1次転写工程に循環していく。
【0044】
また、被記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を被記録材が通過した後、直ぐに搬送パス切換ガイド19が切り換わる。被記録材は、搬送パス切換ガイド19に案内されて、搬送縦パス21aをへて、反転パス21bに一旦導かれた後、反転ローラ51の逆転によって、送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出されて、両面搬送パス21cへと送られる。すなわち、被記録材は、スイッチバック搬送される。
【0045】
その後、被記録材は、両面搬送ローラ52,53,54を通過して、両面搬送ローラ55によって斜行補正とタイミング取りを行われ、所望のタイミングによってレジストローラ91へと搬送されて、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写される。
【0046】
本フルカラー画像形成装置100の特徴としては、画像の最初の書き込み部から画像の転写部までの距離が非常に長いことが挙げられる。
【0047】
すなわち、画像形成装置100は、4つの感光ドラム1y,1m,1c,1Bkを備えている。画像の書き込みは、最初の感光ドラム1Bkから始める。このため、画像形成装置100は、感光ドラムの周速度、中間転写ベルト5の循環速度、及び被記録材の搬送速度が同一である場合、感光ドラム1Bkの露光位置Fから、トナー画像を中間転写ベルト5に転写される位置をへて、2次転写部5bに至るまでの距離(L1とする)と等しい距離だけ、2次転写部5bの上流側を搬送されている被記録材にトナー画像を転写することになる。
【0048】
したがって、被記録材の位置に合わせて、画像の位置を調整するためには、2次転写部5bから上流側へ、距離L1の位置に後述する端部検知手段である例えば被記録材端部検知センサ101を配設して、被記録材の位置を検知しなければならない。しかし、距離L1の位置で、被記録材の位置を検知しても、被記録材が距離L1だけ搬送される間に位置がずれてしまうことが多い。このため、距離L1の位置で、被記録材の位置を検知しても、無意味になってしまう。
【0049】
そこで、本実施形態の画像形成装置は、2次転写部5bの上流側近傍に被記録材端部検知センサ101を配設して、例えば3枚の被記録材の位置ずれを検知して平均値を求め、その平均値がその後に送られてくる被記録材の予測位置ずれ量として、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。したがって、本実施形態の画像形成装置は、上記距離L1が長くても、正確に位置調整をすることができるようになっている。
【0050】
なお、感光ドラムが1つの画像形成装置の場合、感光ドラムの露光位置から被記録材に画像が転写されるまでの距離(L2とする)に相当する位置に被記録材端部検知センサを設置して被記録材の位置を検知し、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。そして、距離L2は、本実施形態の画像形成装置における、露光位置Fから中間転写ベルト5に対する感光ドラムの転写位置Gまでの距離(L3)に相当する距離であるので、上記距離L1よりはるかに距離が短い。このため、感光ドラムが1つの画像形成装置においては、被記録材が被記録材端部検知センサに検知されてから、感光ドラムでトナー像を転写されるまで、距離が短くて、被記録材に位置ずれが生じることが少なく、検知した値をそのまま使用して画像の位置を調整することができる。
【0051】
しかし、感光ドラムが1つの場合であっても、上記距離L2が長いと、被記録材が被記録材端部検知センサに検知されてから、感光ドラムでトナー像を転写されるまでに、被記録材に位置ずれが生じることがある。このような問題も、上記のように位置ずれの平均値を求めて対処することができる。その具体例が後述する第2実施形態のフルカラー画像形成装置である。
【0052】
以下、本実施形態のフルカラー画像形成装置100における、上述した位置ずれの平均値を求めて、被記録材と感光ドラムの画像の位置とを合わせる制御方法、及び構成を説明をする。
【0053】
本実施形態のフルカラー画像形成装置100においては、通常の両面印刷機などの性能を参考にして、また、各種印刷物、及びユーザークレームのレベルなどから、被記録材と感光ドラムの画像との位置合わせ精度を、従来の画像形成装置の半分以下の数値である約±0.75mm以内にすることを目標としている。
【0054】
まず、図1のレジストローラ91の下流下側に、2次転写部5bの上流側にいる被記録材の端部を検知する被記録材端部検知センサ101を配置してある。被記録材端部検知センサ101は、図2に示すように、主走査方向に延びたCCDラインセンサを使用している。
【0055】
この被記録材端部検知センサ101の長さは、本実施形態のフルカラー画像形成装置100が画像を形成することのできる幅100mm乃至330mmのすべての被記録材を認識できるように検知可能幅が210mm程度の物を使用している。被記録材端部検知センサ101は、A4対応の小型ファクシミリの読み取り部用に、一般的に用いられている普及型のラインセンサであり、約200dpi(0.12mm)の分解能がある。そして、低価格で普及している製品である。つまり、被記録材端部検知センサ101に、特別なセンサを用いているわけではない。しかも、このラインセンサセンサは、もともと画像読み取り能力を備えており、被記録材の端部を読み取る能力を満足するだけの性能を備えている。
【0056】
次に、被記録材端部検知センサ101を使用して被記録材の端部に画像開始位置を合わせる動作及び制御を、主に、図1に示した画像形成装置の構成と、図2に示した被記録材端部検知センサ101と、図3のフローチャートと、図8の制御ブロック図とに基づいて説明する。
【0057】
まず、ユーザにより動作モードが決められた後、画像形成装置100は、複写動作を開始する(S301)。被記録材端部検知センサ101は、まず、最初の3枚の被記録材の搬送方向に沿った端部の位置(紙端部位置)を検知する(S302)。次に、被記録材端部検知センサ101によって得られた3つの検知データは、端部平均値算出手段である例えば端部平均値演算部111によって平均値を求める(S303)。このときの演算は平均化あるいは1枚目、2枚目、3枚目の数値の変化より後続の値を予想する方法などが好ましいが本実施例においては単純に平均化する。
【0058】
この平均値を4枚目以降の被記録材の予測位置ずれ量として(S304)、認識し(S305)、4枚目以降の被記録材の画像の書き込み位置を決定して、いままでの書き込み位置を変更する動作に入る(S306)。
【0059】
一方、リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス31上に載せた原稿Dを、露光ランプ32で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ33によってフルカラーCCDセンサ34に集光してカラー色分解画像信号を得ている。このカラー色分解画像信号は、画像処理部115に入力される。カラー色分解画像信号は、外部のネットワーク116から送られて来ることもある。画像位置調整制御手段である例えば制御部112は、上記予測ずれ量の信号を画像処理部115に入力する。なお、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、画像処理部115は画像書き込み手段の1例である。
【0060】
画像処理部115は、フルカラーCCDセンサ34を制御して、レーザ露光光学系3y,3m,3c,3Bkによる光像Eが感光ドラム1y,1m,1c,1Bkを露光する位置を調整して、主走査方向の画像形成位置を調整する。感光ドラムは、主走査方向の画像形成位置を調整されて露光される。
【0061】
さらに、被記録材に画像を形成する場合には、再度、端部平均値演算部111が3枚の被記録材の位置ずれ平均値を求め、その値に応じて、制御部112が書き込み位置を変更する。この動作は、被記録材がなくなるまで繰り返される。
【0062】
なお、副走査方向の位置調整は、レジストローラ91の被記録材の給紙動作開始タイミングを制御して行われる。
【0063】
次に、被記録材の位置ずれの主な現象と、位置ずれが発生する原因と、その位置ずれをどのようにして検知するかを説明する。
【0064】
本実施形態の画像形成装置100は、先行する被記録材の搬送方向に沿った端部位置から後続の被記録材の端部位置を予測して、後続の被記録材の画像位置を決定するようになっているが、被記録材の端部と画像位置を比較的精度良く合わせられる理由を説明する。
【0065】
図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)は、画像書き込み位置を固定したときにおける、被記録材の余白量の変化を示したグラフである。図4(b)、図5(b)、(c)、図6(b)、図7(b)は、それぞれのグラフに対応する、カセット内における被記録材の積載(断面)状態を示す図である。
【0066】
画像形成装置内の被記録材の状態は、主に、図4(b)、図5(b)、(c)、図6(b)、図7(b)に示す4つの状態に分けられる。したがって、余白量の変化は、図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)の4つに分けられる。また、ここで示す余白量の値は、画像書き込み位置が固定であることから、そのまま被記録材の端部位置の変動量に置き換えることができる値である。
【0067】
図4(a)のグラフは、通常の連続給紙時における値の変化を示している。図4(a)のグラフから分かるとおり、通常の連続搬送時においては、被記録材の端部位置の変動はごく僅かであり、突発的にずれた場合でも約0.5mm以下であることが分かる。つまり、最初の数枚の被記録材で端部位置を精度良く検知して、さらに動作中にこの検知及び書き込み位置調整の制御を続けることで、その後の被記録材の端部位置を比較的精度良く予測し、画像の位置と被記録材の位置を合わせることができるということが分かる。
【0068】
次に、図5(a)のグラフは、図5(b)、図5(c)に示すように、カセット内の被記録材の押し付けばねのばね圧などによって、被記録材の枚数が少なくなると被記録材が奥側に押し付けられ、枚数が多いときは押し力が不足してやや手前側から供給することによって生じる余白の変化を示している。
【0069】
この場合においても、被記録材の端部位置の変化量が徐々に変わることから、動作中において、随時、画像転写部近傍において、被記録材の端部を検知し画像書き込み位置を調整する制御を行うことで、被記録材の端部位置に画像の端部位置を合わせることを容易に行えることが分かる。
【0070】
最後に、図6(a)、図7(a)のグラフは、図6(b)、図7(b)に示すように、ユーザが途中で被記録材を足したりしたときなどに生じる余白の変化を示している。
【0071】
図6(a)のグラフは、図6(b)に示すように、被記録材を足したときの下部の被記録材と上部の被記録材との境界面の2枚の被記録材のみ、位置がずれていることによって生じる余白の変化を示している。
【0072】
図7(a)のグラフは、図7(b)に示すように、被記録材を足したときに下部の被記録材とそれまで上部であった被記録材との接触面の摩擦状態の違いなどにより、後から足した被記録材が全体的にずれることによって生じる余白の変化を示している。
【0073】
図6(a)、図7(a)のグラフに示すような余白の変化に対応するのには、検知した被記録材の端部位置のデータの扱い方をあらかじめ決めてある。
【0074】
これについて詳しく説明すると次のようになる。
【0075】
図6(a)のグラフに示すように、被記録材端部位置の検出値が1つ或いは2つだけ規定値以上に大きく異なる場合、図8に示す、制御ブロック図における端部平均値演算部111は、被記録材端部位置の平均値を算出するとき、前述の規定値以上に大きく異なる値を用いないようにしている。本実施例においては、この規定値を約0.6mmに設定してあるが、この値も自由に変更して設定することができるようになっている。
【0076】
すなわち、図8に示す、制御ブロック図において、端部位置異常値検知部113にあらかじめ規定値(たとえば、上記、0.6mm)を記憶しておく。そして、被記録材端部検知センサ101が検知した被記録材の端部位置の値を、端部位置異常値検知部113で規定値と逐次比較する。端部位置異常値検知部113は、ある端部位置の値が規定値を超えていた場合、その値をカットするように、端部平均値演算部111に報せる。この結果、端部平均値演算部111は、規定値を超えている端部位置の値を採用しないで、端部位置の平均値を求めて、その後の、端部位置の予測を正確に求めることができる。なお、端部位置異常値検知部113にあらかじめ記憶しておく規定値は、変更することができるようになっている。
【0077】
図7(a)のグラフに示すように、被記録材端部位置の検出値が元の状態に対して連続して変わった場合、図8に示す、制御ブロック図における端部平均値演算部111は、被記録材端部位置の再算出を行い、制御部112が、後続する被記録材に対して画像書き出し位置を、再算出値に合わせて移動するようにしている。
【0078】
すなわち、図8に示す、制御ブロック図において、端部位置異常値検知部113にあらかじめ規定値(たとえば、上記、0.6mm)を記憶しておく。そして、被記録材端部検知センサ101が検知した被記録材の端部位置の値を、端部位置異常値検知部113で規定値と逐次比較する。端部位置異常値検知部113は、ある端部位置の値が規定値を超えていた場合、その値をカットするように、端部平均値演算部111に報せる。端部平均値演算部111は、カットする報せを、たとえば3つ続けて受けたとき、カセット内の被記録材の積載状態が全体的に変化したものと判断して、その3つの値を削除しないで平均値を求める。そして、制御部112は、その平均値に基づいて、画像処理部115を介して画像書き出し位置(露光の位置)の調整を行う。
【0079】
ところで、以上ような平均値の求め方をすると、図6(a)に示すように端部位置が2つ大きくずれたとき、画像位置の調整データとしては使われないため、このずれた2枚のみ余白(画像位置と被記録材位置)がずれるが、制御部112は、後続の被記録材に対して、画像位置と被記録材位置を合わせることができる。
【0080】
また、図7(a)に示すように端部位置のずれ量が大きく変化したとき、端部位置がずれ始めた3枚目(P)の時点で画像書き込み位置の調整に値が反映されて、最初の3枚+α分余白(画像の位置と被記録材の位置)がずれてしまうが、その後、その両方の位置は、端部平均値演算部111によって、再び、合うように制御される。
【0081】
端部平均値演算部111がこれらの2つの演算方法を実施することで、被記録材の突発的な位置ずれを、後続する被記録材に対する画像位置制御に影響を与えることがないようになっている。すなわち、本実施形態の画像形成装置は、これらの制御により、画像位置と被記録材位置の主走査方向にずれる状態を極力少なくして、画像と被記録材との位置合わせ制御を行うことができるようになっている。
【0082】
また、これらのずれ要因とは別に、被記録材端部の位置のずれは、被記録材を補給するとき、カセットを出し入れすることでカセットが若干ずれることによって生じる場合と、被記録材の連続搬送中にカセットが空になり、同サイズの被記録材を収納する他のカセット或いはマルチトレイより被記録材の搬送を行うオートカセットチェンジが行われた場合等に生じることがある。
【0083】
この位置ずれ要因に対しても、本実施形態の画像形成装置は、カセットの出し入れ時の最初の3枚から新たに端部位置を検出するいわゆる通常の制御を行うことと合わせて、各カセット72,73、及びマルチトレイ71における被記録材のサイズ毎の端部位置をカセット毎に記憶しおく、記憶手段である例えばカセット毎平均値記憶部114を有することで対応している。すなわち、カセット毎の平均値を随時、カセット毎平均値記憶部114が記憶して、カセットの出し入れ時にその記憶している値に基づいて、制御部112が画像位置を調整する。
【0084】
すなわち、オートカセットチェンジが行われたとき、カセット毎平均値記憶部114に記憶された平均値を、制御部112がカセット毎のデータとして適用することで画像書き込み位置を移動させることができる。
【0085】
また、動作終了時におけるカセット毎の画像書き込み位置のデータ(カセット毎の平均値)を、カセット毎平均値記憶部114に記憶しておき、再び動作を開始するとき、カセット毎に記憶した値を適用することで、どのカセットからも1枚目の被記録材から画像位置と被記録材の主走査方向の位置を正確に合わせる確率を更に高くすることができるようになっている。
【0086】
また、本実施形態の画像形成装置は、常時使用するカセットの、画像形成装置の動作終了時における画像書き込み位置のデータを、記憶手段である例えば平均値記憶部117に記憶しておき、再び動作を開始するとき、記憶した値を適用することで、1枚目の被記録材から画像位置と被記録材の主走査方向の位置を正確に合わせる確率を更に高くすることができるようになっている。
【0087】
以上をまとめると、画像書き込みから画像の転写部までの距離が長い画像形成装置において、従来対応することができなかった、或いは対応しても非常にコストが高かった、カセット内の被記録材位置の変動、カセットの出し入れ、カセットの交換などによってずれる被記録材の位置に対応して画像位置を自動的に調整することができるということが、主に、被記録材端部を検知するラインセンサ101を1つ追加して、安価な構成で達成することができる。
【0088】
次に、両面複写時における画像の位置と被記録材の端部位置とを合わせる構成について説明する。
【0089】
両面複写時における被記録材の端部位置のずれ要因の中で、ずれ原因の殆どが被記録材を反転して搬送しているときのずれである。
【0090】
つまり、両面複写時における被記録材のずれは、図1において、被記録材が、反転ローラ51によって搬送縦パス21aから反転パス21bをへて両面搬送パス21c方向にスイッチバック搬送されるとき、反転ローラ51にスリップが生じたとき、反転ローラ51による奥側と手前側の純粋な搬送力(被記録材の幅方向の搬送力)に差があるとき、トナー画像の濃度差によって搬送力に差があるときなどに生じる。
【0091】
このずれは、最初、被記録材がカセットから供給されるときと異なって、被記録材の方向やずれ量が安定していないので、先行する数枚の被記録材から後続の被記録材の位置を演算して、予測することが非常に困難である。
【0092】
したがって、本実施形態の画像形成装置100は、被記録材の反転後の両面搬送経路中において、一旦、被記録材を、図9に示す、主走査方向の片側(本実施例では手前側)に被記録材のサイズ毎に位置調整可能な被記録材受け止め板102に斜送ローラである両面搬送ローラ53,54,55によって突き当てるようになっている。これによって、2面目転写に向けて搬送される被記録材の端部の位置を揃えることができて、被記録材はカセットから供給されたときと同じ位、或いはカセットから供給されたとき以上に、端部を揃えられて、2次転写部5bに搬送される。案内部である例えば被記録材受け止め板102及び斜行搬送部である例えば両面搬送ローラ53,54,55は、反転搬送手段の1例である。
【0093】
よって、画像形成装置100は、1面目の被記録材の位置を検知した同じ被記録材端部検知センサ101によって被記録材の端部を検知して、後続する2面目の転写に向かう被記録材に対して、専用の画像書き込み位置を設定することで2面目の画像位置と被記録材の端部位置も精度良く合わせることができる。
【0094】
つまり、画像形成装置100は、1面目の被記録材と2面目の被記録材とを検知するセンサに同じ被記録材端部検知センサ101を使用しても、両面搬送経路中に主走査方向から被記録材を受け止める受け止め板102によって、反転時の被記録材の主走査方向のずれを修正するだけで、1面目及び2面目との画像位置と被記録材位置を合わせることが可能となるのである。
【0095】
この受け止め板102は、小型のステッピングモータによって、サイズ毎に、位置を容易に調整することができるようになっている。このため、画像形成装置のコストアップの原因には、ほとんどならない。
【0096】
また、本実施形態の画像形成装置は、両面搬送ローラ53,54,55による被記録材の搬送についても、被記録材を中央基準で搬送するため、被記録材の搬送のみならず、斜め送りも安定していることと、両面搬送経路で斜め搬送を行うため、万が一、搬送の遅れなどが生じてもレジストローラ91までの間に充分に補正することができることとによって、搬送能力としては殆んど問題の無い構成になっている。
【0097】
よって、本実施形態の画像形成装置は、被記録材の片面と両面の画像と被記録材の位置合わせ制御を、ラインセンサ101と受け止め板102との追加のみの安価な構成によって、精度良く対応範囲の広い領域で行うことができる。
【0098】
また、本実施形態においては、動作の極初期のみ画像位置と被記録材位置が合わせられないという特徴があるが、これに関しては位置合わせ用の調整モード(お試しモード)の用なものを装置に設定することで、最終的な出力材に関しては位置がほとんど合うというようにすることもできる。
【0099】
(第2実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について図10に基づいて説明する。
【0100】
図10には第2実施形態のフルカラー画像形成装置200の概略断面図を示す。第2実施形態の画像形成装置200である複写機も、上部にデジタルカラー画像リーダ部Aを備え、下部にデジタルカラー画像プリンタ部Bを備えている。
【0101】
リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス231上に載せた原稿Dを、露光ランプ232で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ233によってフルカラーCCDセンサ234に集光してカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路をへて、不図示のビデオ処理ユニットで、画像処理をされて、不図示の画像メモリを介してプリンタ部Bに送り出される。
【0102】
プリンタ部Bの像担持体である画像形成手段である例えば感光ドラム201は矢印方向に回転自在に担持されている。感光ドラム201の周りには、前露光ランプ211、コロナ帯電器、画像書き込み手段であり画像形成手段である例えばレーザ露光光学系203、電位センサ212、色の異なる4個の現像器204y,204c,204m,204Bk、ドラム上光量検知手段213、画像転写部である例えば転写装置205、及びクリーニング器206を配列してある。
【0103】
レーザ露光光学系203においてリーダ部Aからの画像信号は、不図示のレーザ出力部において光信号に変換される。光信号に変換されたレーザ光は、ポリゴンミラー203aで反射されて、レンズ203b及びミラー203cを通って感光ドラム201の面に投影される。
【0104】
プリンタ部Bの画像形成時に、感光ドラム201は、矢印方向に回転させられて、前露光ランプ211で除電された後、画像形成手段であり画像書き込み手段である例えば帯電器202により一様に帯電されて、分解色毎に光像Eを照射され、潜像を形成される。
【0105】
次に、感光ドラム201は、所定の現像器204y,204c,204m,204Bkによって、潜像を現像されて、感光ドラム201上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成される。現像器204y,204c,204m,204Bkは、偏心カム224y,224c,224m,224Bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム201に接近するようになっている。
【0106】
感光ドラム201上のトナー画像は、被記録材カセット207から搬送されて転写装置205に吸着され、感光ドラム201と対向した位置に供給された被記録材に転写される。転写装置205は、転写ドラム205a、転写帯電器205b、被記録材を後述する被記録材担持シート205fに静電吸着させ吸着帯電器205c、この吸着帯電器205cに対向する吸着ローラ205g、内側帯電器205d、及び外側帯電器205e等を有している。回転駆動されるように軸支持された転写ドラム205aの周面開口域には、誘電体からなる被記録材担持シート205fを円筒状に一体的に張設してある。本実施形態の画像形成装置200の被記録材担持シート205fは、ポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0107】
ドラム状の転写装置205の転写ドラム205aを回転させるにしたがって感光ドラム201上のトナー像は、転写帯電器205bにより被記録材担持シート205fに担持された被記録材上に転写される。このように、被記録材担持シート205fに静電吸着して搬送(回転)される被記録材には、所望数の色画像が転写されてフルカラー画像を形成される。
【0108】
フルカラー画像形成の場合、このようにして4色のトナー像の転写を終了された被記録材は、分離爪208a、分離押し上げころ208b及び分離帯電器205hの作用によって転写ドラム205aから分離されて、熱ローラ定着器209でトナー像を定着され、最後、排紙トレイ210に排出される。他方、転写後の感光ドラム201は、表面の残留トナーをクリーニング器で清掃された後、再度画像形成工程に備えられる。
【0109】
また、被記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器209を被記録材が通過後、直ぐに搬送パス切換ガイド219が切り換わる。被記録材は、搬送パス切換ガイド219に案内されて、搬送縦パス220をへて反転パス221aに一旦導かれた後、反転ローラ221bの逆転によって、送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出されて、両面搬送パス258へと送られる。すなわち、被記録材は、スイッチバック搬送される。
【0110】
その後、被記録材は、搬送ローラ256において停止し、感光ドラム201のトナー画像の位置にタイミングを合わせられた後、再び、上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成される。
【0111】
また、転写ドラム205aの被記録材担持シート205f上のトナーなどの粉体の飛散、及び被記録材担持シート205fへのトナーや、被記録材上のオイルの付着などを防止するため、ファーブラシ214と被記録材担持シート205fを介してファーブラシ214に対向するバックアップブラシ215や、オイル除去ローラ216と被記録材担持シート205fを介してオイル除去ローラ216に対向するバックアップブラシ217によって被記録材担持シート205fの清掃を行う。このような清掃は画像形成前もしくは後に行う。また、ジャム(紙つまり)発生時には随時行う。
【0112】
また、本実施形態の画像形成装置200は、所望のタイミングで偏心カム225を回転させて、転写ドラム205aと一体化しているカムフォロワ205iを作動させることによって、被記録材担持シート205fと感光ドラム201とのギャップを任意に設定できる構成になっている。例えば、スタンバイ中または電源オフ時には、転写ドラム205aと感光ドラム201は離されている。
【0113】
図10に示すように、本実施形態の画像形成装置200においても、画像の書き込み部から画像の転写部までの距離(L4とする)が長い。すなわち、ミラー203cで反射された光像Eによって露光される感光ドラム201の露光位置Fから被記録材にトナー画像を転写する転写帯電器205bまでの間、4個の現像器204y,204c,204m,204Bkを配列してある。このため、画像書き込み位置である露光位置Fから転写帯電器205bまでの距離(L4)が、現像器が1つの場合の距離(前述したL2に相当する)と比較して、長くなっている。
【0114】
このため、画像形成装置200は、感光ドラム201の周速度、転写ドラム205aの周速度、及び被記録材の搬送速度が同一である場合、上記距離L4と等しい距離だけ、転写帯電器205bの上流側を搬送されている被記録材にトナー画像を転写することになる。したがって、被記録材の位置に合わせて、画像の位置を調整するためには、転写帯電器205bから上流側へ、距離L4の位置に被記録材端部検知センサを配設して、被記録材の位置を検知しなければならない。
【0115】
しかし、距離L4の位置で、被記録材の位置を検知しても、被記録材が距離L4だけ搬送される間に位置がずれてしまうことが多い。具体的には、被記録材端部検知センサを距離L4の位置にある搬送ローラ254近傍に設置しても、被記録材は、その後転写帯電器205bまでに、搬送手段である例えば搬送ローラ255、レジストローラ部、吸着ローラ205gを通過するため、この間で端部位置がずれることがある。ましてや、被記録材の搬送速度が感光ドラム201の周速度より速い場合には、被記録材端部検知センサを距離L4よりさらに上流側に配設しなければならず、より一層、被記録材がずれることが多くなる。このため、距離L4の位置で、被記録材の位置を検知しても、無意味になってしまう。
【0116】
そこで、本実施形態の画像形成装置200も、転写帯電器205bの上流側近傍に被記録材端部検知センサ101を配設して、例えば3枚の被記録材の位置ずれを検知して平均値を求め、その平均値がその後に送られてくる被記録材の予測位置ずれ量として、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。したがって、本実施形態の画像形成装置も、上記距離L4が長くても、正確に位置調整をすることができるようになっている。
【0117】
なお、第2実施形態の画像形成装置200における被記録材と画像位置を合わせの制御に関する構成及び作用は、第1実施形態の画像形成装置100における制御に関する構成及び作用と同様であるので、その説明と図示を省略する。
【0118】
さらに、本実施形態の画像形成装置の場合、被記録材を転写ドラム5aに吸着させた位置、つまりその後転写部まで被記録材が全くずれることの無い位置で被記録材の端部を検知するため、実施形態1の画像形成装置よりも、さらに、若干位置合わせの精度が良いという特徴がある。
【0119】
また、本実施形態の画像形成装置も、両面転写時において、被記録材と画像の主走査方向の位置を合わせることができるように、両面搬送パス258中に、第1実施形態の画像形成装置と同様に不図示の受け止め板と斜送ローラを配置してある。
【0120】
以上説明したように、第1実施形態の画像形成装置における、位置合わせの方法及び構成は、第2実施形態の画像形成装置にも適用することができるため、非常に汎用性の高いものであるということになる。
【0121】
以上説明したように第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、1面目に画像転写時、及び2面目の画像転写時において、2次転写部5b、帯電転写器205b近傍において被記録材の端部位置を検知して画像位置を調整するため、端部位置を検知してから転写するまでの距離が短く、連続動作中における被記録材の端部位置の変動が少ないため、精度の高い画像位置合わせを行うことができる。
【0122】
しかも、第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材の端部位置の検出に使用するセンサに、近年急速に普及し安価になりつつある固定式の読み取り用ラインセンサを用いているため、すべての被記録材のサイズに対して端部位置を最低でも200dpi程度の分解能で検知することができて、画像位置の微修正と合わせて非常に高精度な画像位置合わせを行うことができる。
【0123】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、2面目の画像転写時において、両面搬送パス21c,258に被記録材のサイズに応じて、被記録材の片側を記録材受け止め板102に突き当てて揃えた状態で搬送するため、被記録材の端部位置のずれ原因で最も大きい、被記録材の反転搬送時の端部位置ずれを補正して被記録材を搬送するため、2次転写部5b、転写帯電器205b近傍の1箇所のみで片面転写、両面転写のいずれであっても、被記録材と画像の位置とを正確に合わせることができる。
【0124】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材の端部位置の変化に応じて後続の被記録材位置に対する画像端部位置を補正するようになっているため、連続搬送する被記録材の端部位置の微少変化、或いは、極稀に生じる急激な変化に対しても、端部平均値算出手段による端部位置の平均値の算出によって、変化を少なくすることができて、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0125】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、カセット毎平均値記憶部114が端部平均値演算部111によって算出された被記録材の端部位置の最終平均値を各収納部71,72,73、被記録材カセット207,207毎に記憶しているため、連続して被記録材に画像を形成している動作中に、収納部やカセットが変わっても、被記録材の位置変化に対応することができて、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0126】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、突発的に端部位置がずれる被記録材があっても、端部異常値検知部113で検知し、端部平均値演算部111によって所定値以上の端部位置の値を排除して平均値を算出することができるようになっているので、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0127】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材に関しては画像形成装置内において主走査方向の中央をすべてのサイズの基準とし、これを合わせて搬送を行うため、安定した被記録材搬送を実現しつつ、被記録材と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0128】
以上の理由によって、第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、安価で簡単な構成を実現して、さらには、装置サイズを大きくする必要がない。また、搬送経路を長くすることなく、被記録材の位置と画像の位置とを高精度で合わせることができる。
【0129】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置は、画像転写手段近傍において被記録材の端部位置を検知して画像位置を調整するため、端部位置を検知してから転写するまでの距離が短く、連続動作中における被記録材の端部位置の変動が少ないため、精度の高い画像位置合わせ制御を行うことができる。
【0130】
本発明の画像形成装置は、2面目に画像転写を行うとき、反転搬送手段の案内部に被記録材の片側を突き当てた状態で搬送するため、被記録材端部位置のずれの原因で最も大きい、被記録材の反転搬送時の端部位置ずれを補正して搬送するため、画像転写手段近傍の1箇所の検知のみで片面転写、両面転写のいずれであっても、被記録材と画像の位置とを正確に合わせることができる。
【0131】
本発明の画像形成装置は、被記録材端部位置の変化に応じて後続の被記録材の位置に対する画像端部位置を見込み補正するようになっているため、連続搬送する被記録材の端部位置の微少な変化、或いは、極稀に生じる急激な変化に対しても、端部平均値算出手段による端部位置の平均値の算出によって、変化を少なくることができて、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0132】
本発明の画像形成装置は、記憶手段が端部平均値算出手段によって算出された被記録材の端部位置の最終平均値を積載手段毎に記憶しているため、連続して被記録材に画像を形成している動作中に、積載手段が変わっても、被記録材の位置変化に対応することができて、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0133】
本発明の画像形成装置は、突発的に端部位置がずれる被記録材があっても、端部平均値算出手段によって所定値以上の端部位置の値を排除して平均値を算出することができるようになっているので、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0134】
本発明の画像形成装置は、被記録材に関しては画像形成装置内において主走査方向の中央をすべてのサイズの基準とし、これを合わせて搬送を行うため、安定した被記録材搬送を実現しつつ、被記録材と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0135】
本発明の画像形成装置は、安価で簡単な構成を実現して、さらには、装置サイズを大きくする必要がない。また、搬送経路を長くすることなく、被記録材の位置と画像の位置とを高精度で合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に組み込まれた被記録材端部検知センサの斜視図である。
【図3】画像形成装置において、被記録材の位置と画像の位置とを合わせる動作説明用のフローチャートである。
【図4】通常の連続給紙時における端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図5】被記録材が奥側に押し付けられているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の枚数が多いときの状態を示す図である。
(c) 収納部に載置された被記録材の枚数が少ないときの状態を示す図である。
【図6】被記録材を足したときの下部の被記録材と上部の被記録材との境界面の2枚の被記録材のみ、位置がずれているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図7】後から足した被記録材が全体的にずれているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図8】図1の画像形成装置の制御ブロック図である。
【図9】斜送ローラと被記録材受け止め板との平面図である。
【図10】本発明の第2実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【符号の説明】
P 被記録材
A リーダ部
B プリンタ部
D 原稿
1 感光ドラム(画像形成手段)
2 コロナ帯電器(画像書き込み手段、画像形成手段)
3 レーザ露光光学系(画像書き込み手段、画像形成手段)
4 現像器
5 中間転写ベルト(画像形成手段)
5b 2次転写部(画像転写手段)
21a 搬送縦パス
21b 反転パス
21c 両面搬送パス
34 フルカラーCCDセンサ
51 反転ローラ
52 両面搬送ローラ
53 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
54 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
55 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
71 収納部
72 収納部
73 収納部
91 レジストローラ(搬送手段)
100 画像形成装置
101 被記録材端部検知センサ(端部検知手段)
102 被記録材受け止め板(反転搬送手段、案内部)
111 端部平均値演算部(端部平均値算出手段)
112 制御部(画像位置調整制御手段)
113 端部異常値検知部
114 カセット毎平均値記憶部(記憶手段)
115 画像処理部(画像書き込み手段)
116 外部のネットワーク
117 平均値記憶部(記憶手段)
200 画像形成装置
201 感光ドラム(画像形成手段)
202 帯電器(画像書き込み手段、画像形成手段)
203 レーザ露光光学系(画像書き込み手段、画像形成手段)
204y 現像器
204c 現像器
204m 現像器
204Bk 現像器
205 転写装置
205a 転写ドラム
205b 帯電転写器(画像転写手段)
205g 吸着ローラ
234 フルカラーCCDセンサ
255 搬送ローラ(搬送手段)
258 両面搬送パス
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材に画像を形成する画像形成装置、特に、被記録材に転写する画像を担持する像担持部に画像を書き込まれる位置から、像担持部の画像を転写部によって被記録材に転写する転写位置までの距離が長くても、被記録材の位置に合わせて像担持部の画像の書き込み位置を正確に変えることのできる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、プリンタ及び複合機等がある。従来の画像形成装置において、被記録材の位置と画像の主走査方向の画像書き出し位置との位置合わせは次のようにして行われていた。
【0003】
一般的に、まず、被記録材の1面目に画像を形成する場合、被記録材の収納部(カセット)を画像形成部に対して主走査方向の位置を合わせて行うか(横レジ補正)、或いは、画像の書き込み開始位置を調整(固定値を入力)するかして行っていた。
【0004】
また、被記録材の2面目単独、或いは1面目と2面目に画像を形成する場合、1面目に画像形成済みの被記録材を、2面目に画像を形成する前に、トレイに一旦収納して、そのトレイ内で整合し、再度2面目の画像の形成に向けて搬送するトレイ式両面給紙方式の画像形成装置においては、このトレイを画像形成部に対してカセットと同様に位置合わせをして、さらに、整合時の精度を上げてから、被記録材と画像との位置を合わせ行っていた。
【0005】
また、特に、デジタル方式の画像形成装置で多く行われる両面複写時の画像位置合わせには、被記録材の端面(紙端)を基準にして行うものが多い。この画像形成装置は、前述のトレイを用いる画像形成装置とは異なって、トレイを用いることなく両面に画像を形成するようになっているため、トレイに一旦被記録材を収納する必要がなく、生産性に優れている。そして、この画像形成装置は、被記録材の1面目に画像を形成した後、2面目に画像を形成するのに、被記録材の搬送(両面搬送)中に、フラグ式のセンサなどで被記録材の端部を検知して、その端部位置の情報から被記録材の2面目への画像を形成する位置(主走査方向の画像書き出し位置)の補正を行うようになっている。この補正は、デジタル方式の画像形成装置において、画像の主走査方向位置(書き始め位置)を容易に変更できるという特徴を利用して行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記1面目の画像形成における課題を説明する。1面目に画像を形成するのに搬送される被記録材は、カセットに応じて横レジ調整、或いは画像位置調整を行われてあったとしても、カセットの出し入れによるカセット内の被記録材の位置ずれや、被記録材の補給時の補給位置のずれや、被記録材の状態によって変わる被記録材の搬送方向の位置の位置ずれに従って位置がずれることがある。
【0007】
この様な位置ずれや、変化が生じると、画像形成位置に対して被記録材の位置がずれてしまい、結果として余白が無くなるなどの画像不良が生じている。しかも、被記録材に余白がなくなると、被記録材以外の部分に画像が転写されて、装置が汚れたり、或いはその汚れが次ぎの被記録材を汚したりすることがある。
【0008】
上記2面目の画像形成における課題を説明する。トレイ式の両面搬送構成の画像形成装置の場合、一度、被記録材をトレイに収納して整合した後、再度給紙を開始するとき、ピックアップ不良などの搬送不良が生じることがある。また、この画像形成装置は、1面にだけ画像を形成した被記録材をまとめて両面画像形成に向けて搬送するようになっているため、原稿や動作モードによって著しく生産性が落ちる場合がある。
【0009】
デジタル方式の画像形成装置における、被記録材の端面(紙端)を基準にして行う、被記録材と画像の位置合わせの課題を説明する。紙端部位置検知後に画像書き込み開始位置を決定するため、画像の書き込み開始よりも紙端検知動作を先に行わなければならないという、動作上の制約がある。
【0010】
その他、従来、大径の感光ドラムを有する画像形成装置や、近年数多く見られる中間転写ベルトを有する画像形成装置がある。この形式の画像形成装置は、感光ドラムや中間転写ベルトへの画像の書き込み位置から被記録材に画像を転写する転写位置までの距離が、通常の画像形成装置に比べると非常に長い。
【0011】
このため、書き込み位置から転写位置までの距離の長い画像形成装置は、距離の長い分、紙端検知動作も画像転写部から上流側で行う必要が生じて、紙端部検知後に生じる被記録材の斜送及び斜行による紙端部位置のずれが大きくなる。この結果、紙端検知位置と画像転写部における紙端部位置が大きくずれるという問題がある。
【0012】
また、一部の画像形成装置において、あらゆるサイズの被記録材に対して被記録材の片側の端部を基準位置にしてシートの搬送や画像形成を行う形式のものがある。この片側基準搬送の画像形成装置は、斜送ローラによって、紙の端部に当たる全サイズ共通の突き当て面に向けて被記録材を沿わせながら搬送を行うようになっている。このため、この形式の画像形成装置は、被記録材の端部が常に一定の位置を搬送されて来るため、画像端部と被記録材端部との位置を合わせやすいという特徴がある。
【0013】
しかし、この片側基準搬送の画像形成装置は、通常行われる被記録材の中央(センター)基準の搬送に比べると、被記録材に接する(挟持する)ローラの主走査方向の位置が紙サイズによって異なり被記録材の奥側と手前側とで搬送力に差が生じることがある。
【0014】
さらに、被記録材端部位置を精度良く保証しようとすると、被記録材搬送路の片側(基準側)に突き当て面を設ける必要がある。この突き当て面に被記録材を突き当てるときも、多くの場合、被記録材に接する(挟持する)ローラの主走査方向の位置が紙サイズによって異なるため、突き当て力、或いは精度に被記録材サイズ毎にばらつきが生じている。
【0015】
このようなことから、片側基準搬送の画像形成装置は、被記録材の斜行などの搬送不良等が生じやすいという問題がある。また、被記録材を突き当て面に突き当てて、被記録材の端部位置を保証するという動作は、比較的簡単にできても、被記録材を突き当て面に突き当てるため、被記録材が突き当て面を擦り、肝心の紙搬送能力、及び搬送精度が低下する問題もある。
【0016】
また、画像転写位置前に画像形成範囲の側端部及び先端部を画像読み取りセンサによって読み取り、その読み取った画像位置に合わせて転写部に向けて搬送している被記録材の端部及び先端部の位置を調整するようになっている画像形成装置或いは被記録材搬送装置も一部実用化されている。この画像形成装置或いは被記録材搬送装置は、常に画像位置に合わせて被記録材位置を補正するため、非常に、精度を高くして画像と被記録材の位置を合わせることができる。
【0017】
しかし、この形式の画像形成装置或いは被記録材搬送装置は、画像位置を読み取るセンサが高価であることと、読み取り後に被記録材の位置を制御する構成が搬送長に相応して大型化すること、構成が複雑になることにより大幅なコストアップを招くこと等の問題がある。
【0018】
また、被記録材の位置補正に要する距離の分だけ、画像位置の読み取りを画像転写部よりも上流側で行う必要が有り、この距離の分だけ読み取り後の画像位置がずれる可能性がある。
【0019】
つまり、感光ドラム、転写ベルト上の画像位置の読み取りは、画像転写部近傍にて行う方が、位置合わせの精度が高く、最も好ましいことになる。
【0020】
本発明は、安価な構成で、かつ汎用性の高い方法で、転写ベルト、感光ドラム等の像担持体に形成された画像と被記録材との主走査方向の位置を精度良く合わせることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、画像の主走査方向の位置を任意に移動可能な画像書き込み手段と、該画像書き込み手段を有して被記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において形成された画像を前記被記録材に転写する画像転写手段と、前記画像転写手段に前記被記録材を搬送する搬送手段と、前記画像転写手段近傍に配設されて、前記搬送手段によって搬送される前記被記録材の主走査方向端部を検知する端部検知手段と、前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の被記録材の端部位置の平均値を算出する端部平均値算出手段と、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する被記録材に対して主走査方向の画像書き込み位置を前記画像書き込み手段を制御して調節する画像位置調整制御手段と、を備えている。
【0022】
本発明の画像形成装置は、前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、前記端部検知手段は、表裏反転された被記録材の主走査方向端部を検知し、前記端部平均値算出手段は、前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の表裏反転された前記被記録材の端部位置の平均値を算出し、前記画像位置調整制御手段は、前記端部平均値算出手段によって算出された表裏反転された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する表裏反転された被記録材に対して画像の主走査方向の位置を前記画像書き込み手段を制御して移動させるようになっている。
【0023】
本発明の画像形成装置は、前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、前記反転搬送手段は、表裏反転した前記被記録材を斜行搬送する斜行搬送部と、前記斜行搬送部によって搬送される表裏反転した前記被記録材の側部を受け止めて案内する案内部とを有し、前記案内部は、前記被記録材の搬送方向に対して交差する方向に前記被記録材の大きさに応じて移動可能である。
【0024】
本発明の画像形成装置は、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時の最初の被記録材に対する画像の主走査方向の位置を前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0025】
本発明の画像形成装置は、前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記積載手段毎に記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時に最初に画像が形成される被記録材が積載された前記積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0026】
本発明の画像形成装置は、前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記各積載手段の被記録材毎に記憶する記憶手段を備え、前記画像位置調整制御手段は、前記積載手段が切り替わったとき、切り換わった積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御するようになっている。
【0027】
本発明の画像形成装置における、前記端部平均値算出手段は、所定の値以上の端部位置の値を平均値の算出から排除するようになっている。
【0028】
本発明の画像形成装置における、前記搬送手段は、前記被記録材を中央基準搬送するようになっている。
【0029】
本発明の画像形成装置における、前記端部検知手段は、前記搬送手段と前記画像転写手段との間に配設されている。
【0030】
本発明の画像形成装置における、前記端部検知手段は、前記被記録材の全サイズの端部に相当する範囲に対応する領域に配設された固定式のラインセンサである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の画像形成装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】
(第1実施形態の画像形成装置)
図1は本発明の第1実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【0033】
図1に示す、フルカラー画像形成装置100は、上部にデジタルカラー画像リーダ部Aとトナー収納部4y,4m,4c,4Bkを備え、下部にデジタルカラー画像プリンタ部Bを備えている複写機である。
【0034】
リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス31上に載せた原稿Dを、露光ランプ32で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ33によってフルカラーCCDセンサ34に集光してカラー色分解画像信号を得るようになっている。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路をへて、不図示のビデオ処理ユニットにて、画像処理をされて、不図示の画像メモリを介してプリンタ部Bに送り出す。
【0035】
プリンタ部Bは、作像部において、図1中右よりイエロー(y),マゼンタ(m),シアン(c),ブラック(Bk)の各色の画像形成部(作像ステーション)に分けられている。像担持体であるステーション毎の4つの感光ドラム1y,1m,1c,1Bkは、図中の矢印方向に回転自在に担持されている。感光ドラムの周りには、不図示の前露光ランプ、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、不図示の電位センサ、それぞれの色毎の現像器24y,24m,24c,24Bk、不図示のドラム上光量検知手段、不図示の転写装置、クリーニング器6y,6m,6c,6Bkを配置してある。
【0036】
レーザ露光光学系においてリーダ部Aからの画像信号は、図1では不図示の画像処理部で画像処理され、不図示のレーザ出力部において、各色(ステーション毎)の光信号に変換される。光信号に変換されたレーザ光は、ポリゴンミラーで反射されて、レンズ及び折り返しミラーを通ってそれぞれの感光ドラムの面に投影される。
【0037】
プリンタ部Bの画像形成時には感光ドラムを矢印方向に回転させ、前露光ランプで除電した後の感光ドラムを帯電器により一様に帯電させて、分解色毎に光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0038】
次に、現像器によって、感光ドラム上の潜像を現像し、感光ドラム上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成する。現像器内のトナーは、リーダ部Aの右側に配置した各色のトナー収納部(ホッパー)4y,4m,4c,4Bkから現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つように所望のタイミングで随時補給される。
【0039】
感光ドラム上に形成されたトナー像は、各ステーションの転写部において中間転写ベルト5に転写され、中間転写ベルト上で各ステーションにおいて形成された感光ドラム上のトナー像が4色すべて重ねられる。
【0040】
画像処理部115、感光ドラム1y,1m,1c,1Bk、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、中間転写ベルト5による構成は、画像形成手段の1例である。
【0041】
中間転写ベルト5は、駆動ローラ5aによって循環する。駆動ローラ5aに対向する位置には、ステーション毎の画像の位置ズレ及び濃度の検知を行うセンサ50を配置してある。このセンサ50によって、随時各画像形成部に画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対してフィードバックする制御を行えるようになっている。
【0042】
一方、被記録材Pは各収納部71,72,73から各々の給紙手段81,82,83によって選択的に1枚ずつ送り出される。被記録材は、搬送手段である例えばレジストローラ91によって被記録材の斜行を補正される。そして、被記録材は、所望のタイミングで中間転写ベルト5上のトナー像を転写する画像転写手段である例えば2次転写部5bに搬送される。
【0043】
2次転写部5bにおいて、被記録材上にトナー像が転写される。被記録材は搬送部60,61を通り、熱ローラ定着器9によってトナー像を定着されて、排紙トレイ10に排出される。他方、2次転写後の中間転写ベルトは、転写残留トナーを転写クリーナ部14によってクリーニングされて、再び各画像形成部(各ステーション)の1次転写工程に循環していく。
【0044】
また、被記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を被記録材が通過した後、直ぐに搬送パス切換ガイド19が切り換わる。被記録材は、搬送パス切換ガイド19に案内されて、搬送縦パス21aをへて、反転パス21bに一旦導かれた後、反転ローラ51の逆転によって、送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出されて、両面搬送パス21cへと送られる。すなわち、被記録材は、スイッチバック搬送される。
【0045】
その後、被記録材は、両面搬送ローラ52,53,54を通過して、両面搬送ローラ55によって斜行補正とタイミング取りを行われ、所望のタイミングによってレジストローラ91へと搬送されて、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写される。
【0046】
本フルカラー画像形成装置100の特徴としては、画像の最初の書き込み部から画像の転写部までの距離が非常に長いことが挙げられる。
【0047】
すなわち、画像形成装置100は、4つの感光ドラム1y,1m,1c,1Bkを備えている。画像の書き込みは、最初の感光ドラム1Bkから始める。このため、画像形成装置100は、感光ドラムの周速度、中間転写ベルト5の循環速度、及び被記録材の搬送速度が同一である場合、感光ドラム1Bkの露光位置Fから、トナー画像を中間転写ベルト5に転写される位置をへて、2次転写部5bに至るまでの距離(L1とする)と等しい距離だけ、2次転写部5bの上流側を搬送されている被記録材にトナー画像を転写することになる。
【0048】
したがって、被記録材の位置に合わせて、画像の位置を調整するためには、2次転写部5bから上流側へ、距離L1の位置に後述する端部検知手段である例えば被記録材端部検知センサ101を配設して、被記録材の位置を検知しなければならない。しかし、距離L1の位置で、被記録材の位置を検知しても、被記録材が距離L1だけ搬送される間に位置がずれてしまうことが多い。このため、距離L1の位置で、被記録材の位置を検知しても、無意味になってしまう。
【0049】
そこで、本実施形態の画像形成装置は、2次転写部5bの上流側近傍に被記録材端部検知センサ101を配設して、例えば3枚の被記録材の位置ずれを検知して平均値を求め、その平均値がその後に送られてくる被記録材の予測位置ずれ量として、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。したがって、本実施形態の画像形成装置は、上記距離L1が長くても、正確に位置調整をすることができるようになっている。
【0050】
なお、感光ドラムが1つの画像形成装置の場合、感光ドラムの露光位置から被記録材に画像が転写されるまでの距離(L2とする)に相当する位置に被記録材端部検知センサを設置して被記録材の位置を検知し、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。そして、距離L2は、本実施形態の画像形成装置における、露光位置Fから中間転写ベルト5に対する感光ドラムの転写位置Gまでの距離(L3)に相当する距離であるので、上記距離L1よりはるかに距離が短い。このため、感光ドラムが1つの画像形成装置においては、被記録材が被記録材端部検知センサに検知されてから、感光ドラムでトナー像を転写されるまで、距離が短くて、被記録材に位置ずれが生じることが少なく、検知した値をそのまま使用して画像の位置を調整することができる。
【0051】
しかし、感光ドラムが1つの場合であっても、上記距離L2が長いと、被記録材が被記録材端部検知センサに検知されてから、感光ドラムでトナー像を転写されるまでに、被記録材に位置ずれが生じることがある。このような問題も、上記のように位置ずれの平均値を求めて対処することができる。その具体例が後述する第2実施形態のフルカラー画像形成装置である。
【0052】
以下、本実施形態のフルカラー画像形成装置100における、上述した位置ずれの平均値を求めて、被記録材と感光ドラムの画像の位置とを合わせる制御方法、及び構成を説明をする。
【0053】
本実施形態のフルカラー画像形成装置100においては、通常の両面印刷機などの性能を参考にして、また、各種印刷物、及びユーザークレームのレベルなどから、被記録材と感光ドラムの画像との位置合わせ精度を、従来の画像形成装置の半分以下の数値である約±0.75mm以内にすることを目標としている。
【0054】
まず、図1のレジストローラ91の下流下側に、2次転写部5bの上流側にいる被記録材の端部を検知する被記録材端部検知センサ101を配置してある。被記録材端部検知センサ101は、図2に示すように、主走査方向に延びたCCDラインセンサを使用している。
【0055】
この被記録材端部検知センサ101の長さは、本実施形態のフルカラー画像形成装置100が画像を形成することのできる幅100mm乃至330mmのすべての被記録材を認識できるように検知可能幅が210mm程度の物を使用している。被記録材端部検知センサ101は、A4対応の小型ファクシミリの読み取り部用に、一般的に用いられている普及型のラインセンサであり、約200dpi(0.12mm)の分解能がある。そして、低価格で普及している製品である。つまり、被記録材端部検知センサ101に、特別なセンサを用いているわけではない。しかも、このラインセンサセンサは、もともと画像読み取り能力を備えており、被記録材の端部を読み取る能力を満足するだけの性能を備えている。
【0056】
次に、被記録材端部検知センサ101を使用して被記録材の端部に画像開始位置を合わせる動作及び制御を、主に、図1に示した画像形成装置の構成と、図2に示した被記録材端部検知センサ101と、図3のフローチャートと、図8の制御ブロック図とに基づいて説明する。
【0057】
まず、ユーザにより動作モードが決められた後、画像形成装置100は、複写動作を開始する(S301)。被記録材端部検知センサ101は、まず、最初の3枚の被記録材の搬送方向に沿った端部の位置(紙端部位置)を検知する(S302)。次に、被記録材端部検知センサ101によって得られた3つの検知データは、端部平均値算出手段である例えば端部平均値演算部111によって平均値を求める(S303)。このときの演算は平均化あるいは1枚目、2枚目、3枚目の数値の変化より後続の値を予想する方法などが好ましいが本実施例においては単純に平均化する。
【0058】
この平均値を4枚目以降の被記録材の予測位置ずれ量として(S304)、認識し(S305)、4枚目以降の被記録材の画像の書き込み位置を決定して、いままでの書き込み位置を変更する動作に入る(S306)。
【0059】
一方、リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス31上に載せた原稿Dを、露光ランプ32で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ33によってフルカラーCCDセンサ34に集光してカラー色分解画像信号を得ている。このカラー色分解画像信号は、画像処理部115に入力される。カラー色分解画像信号は、外部のネットワーク116から送られて来ることもある。画像位置調整制御手段である例えば制御部112は、上記予測ずれ量の信号を画像処理部115に入力する。なお、コロナ帯電器2y,2m,2c,2Bk、レーザ露光光学系(スキャナユニット)3y,3m,3c,3Bk、画像処理部115は画像書き込み手段の1例である。
【0060】
画像処理部115は、フルカラーCCDセンサ34を制御して、レーザ露光光学系3y,3m,3c,3Bkによる光像Eが感光ドラム1y,1m,1c,1Bkを露光する位置を調整して、主走査方向の画像形成位置を調整する。感光ドラムは、主走査方向の画像形成位置を調整されて露光される。
【0061】
さらに、被記録材に画像を形成する場合には、再度、端部平均値演算部111が3枚の被記録材の位置ずれ平均値を求め、その値に応じて、制御部112が書き込み位置を変更する。この動作は、被記録材がなくなるまで繰り返される。
【0062】
なお、副走査方向の位置調整は、レジストローラ91の被記録材の給紙動作開始タイミングを制御して行われる。
【0063】
次に、被記録材の位置ずれの主な現象と、位置ずれが発生する原因と、その位置ずれをどのようにして検知するかを説明する。
【0064】
本実施形態の画像形成装置100は、先行する被記録材の搬送方向に沿った端部位置から後続の被記録材の端部位置を予測して、後続の被記録材の画像位置を決定するようになっているが、被記録材の端部と画像位置を比較的精度良く合わせられる理由を説明する。
【0065】
図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)は、画像書き込み位置を固定したときにおける、被記録材の余白量の変化を示したグラフである。図4(b)、図5(b)、(c)、図6(b)、図7(b)は、それぞれのグラフに対応する、カセット内における被記録材の積載(断面)状態を示す図である。
【0066】
画像形成装置内の被記録材の状態は、主に、図4(b)、図5(b)、(c)、図6(b)、図7(b)に示す4つの状態に分けられる。したがって、余白量の変化は、図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)の4つに分けられる。また、ここで示す余白量の値は、画像書き込み位置が固定であることから、そのまま被記録材の端部位置の変動量に置き換えることができる値である。
【0067】
図4(a)のグラフは、通常の連続給紙時における値の変化を示している。図4(a)のグラフから分かるとおり、通常の連続搬送時においては、被記録材の端部位置の変動はごく僅かであり、突発的にずれた場合でも約0.5mm以下であることが分かる。つまり、最初の数枚の被記録材で端部位置を精度良く検知して、さらに動作中にこの検知及び書き込み位置調整の制御を続けることで、その後の被記録材の端部位置を比較的精度良く予測し、画像の位置と被記録材の位置を合わせることができるということが分かる。
【0068】
次に、図5(a)のグラフは、図5(b)、図5(c)に示すように、カセット内の被記録材の押し付けばねのばね圧などによって、被記録材の枚数が少なくなると被記録材が奥側に押し付けられ、枚数が多いときは押し力が不足してやや手前側から供給することによって生じる余白の変化を示している。
【0069】
この場合においても、被記録材の端部位置の変化量が徐々に変わることから、動作中において、随時、画像転写部近傍において、被記録材の端部を検知し画像書き込み位置を調整する制御を行うことで、被記録材の端部位置に画像の端部位置を合わせることを容易に行えることが分かる。
【0070】
最後に、図6(a)、図7(a)のグラフは、図6(b)、図7(b)に示すように、ユーザが途中で被記録材を足したりしたときなどに生じる余白の変化を示している。
【0071】
図6(a)のグラフは、図6(b)に示すように、被記録材を足したときの下部の被記録材と上部の被記録材との境界面の2枚の被記録材のみ、位置がずれていることによって生じる余白の変化を示している。
【0072】
図7(a)のグラフは、図7(b)に示すように、被記録材を足したときに下部の被記録材とそれまで上部であった被記録材との接触面の摩擦状態の違いなどにより、後から足した被記録材が全体的にずれることによって生じる余白の変化を示している。
【0073】
図6(a)、図7(a)のグラフに示すような余白の変化に対応するのには、検知した被記録材の端部位置のデータの扱い方をあらかじめ決めてある。
【0074】
これについて詳しく説明すると次のようになる。
【0075】
図6(a)のグラフに示すように、被記録材端部位置の検出値が1つ或いは2つだけ規定値以上に大きく異なる場合、図8に示す、制御ブロック図における端部平均値演算部111は、被記録材端部位置の平均値を算出するとき、前述の規定値以上に大きく異なる値を用いないようにしている。本実施例においては、この規定値を約0.6mmに設定してあるが、この値も自由に変更して設定することができるようになっている。
【0076】
すなわち、図8に示す、制御ブロック図において、端部位置異常値検知部113にあらかじめ規定値(たとえば、上記、0.6mm)を記憶しておく。そして、被記録材端部検知センサ101が検知した被記録材の端部位置の値を、端部位置異常値検知部113で規定値と逐次比較する。端部位置異常値検知部113は、ある端部位置の値が規定値を超えていた場合、その値をカットするように、端部平均値演算部111に報せる。この結果、端部平均値演算部111は、規定値を超えている端部位置の値を採用しないで、端部位置の平均値を求めて、その後の、端部位置の予測を正確に求めることができる。なお、端部位置異常値検知部113にあらかじめ記憶しておく規定値は、変更することができるようになっている。
【0077】
図7(a)のグラフに示すように、被記録材端部位置の検出値が元の状態に対して連続して変わった場合、図8に示す、制御ブロック図における端部平均値演算部111は、被記録材端部位置の再算出を行い、制御部112が、後続する被記録材に対して画像書き出し位置を、再算出値に合わせて移動するようにしている。
【0078】
すなわち、図8に示す、制御ブロック図において、端部位置異常値検知部113にあらかじめ規定値(たとえば、上記、0.6mm)を記憶しておく。そして、被記録材端部検知センサ101が検知した被記録材の端部位置の値を、端部位置異常値検知部113で規定値と逐次比較する。端部位置異常値検知部113は、ある端部位置の値が規定値を超えていた場合、その値をカットするように、端部平均値演算部111に報せる。端部平均値演算部111は、カットする報せを、たとえば3つ続けて受けたとき、カセット内の被記録材の積載状態が全体的に変化したものと判断して、その3つの値を削除しないで平均値を求める。そして、制御部112は、その平均値に基づいて、画像処理部115を介して画像書き出し位置(露光の位置)の調整を行う。
【0079】
ところで、以上ような平均値の求め方をすると、図6(a)に示すように端部位置が2つ大きくずれたとき、画像位置の調整データとしては使われないため、このずれた2枚のみ余白(画像位置と被記録材位置)がずれるが、制御部112は、後続の被記録材に対して、画像位置と被記録材位置を合わせることができる。
【0080】
また、図7(a)に示すように端部位置のずれ量が大きく変化したとき、端部位置がずれ始めた3枚目(P)の時点で画像書き込み位置の調整に値が反映されて、最初の3枚+α分余白(画像の位置と被記録材の位置)がずれてしまうが、その後、その両方の位置は、端部平均値演算部111によって、再び、合うように制御される。
【0081】
端部平均値演算部111がこれらの2つの演算方法を実施することで、被記録材の突発的な位置ずれを、後続する被記録材に対する画像位置制御に影響を与えることがないようになっている。すなわち、本実施形態の画像形成装置は、これらの制御により、画像位置と被記録材位置の主走査方向にずれる状態を極力少なくして、画像と被記録材との位置合わせ制御を行うことができるようになっている。
【0082】
また、これらのずれ要因とは別に、被記録材端部の位置のずれは、被記録材を補給するとき、カセットを出し入れすることでカセットが若干ずれることによって生じる場合と、被記録材の連続搬送中にカセットが空になり、同サイズの被記録材を収納する他のカセット或いはマルチトレイより被記録材の搬送を行うオートカセットチェンジが行われた場合等に生じることがある。
【0083】
この位置ずれ要因に対しても、本実施形態の画像形成装置は、カセットの出し入れ時の最初の3枚から新たに端部位置を検出するいわゆる通常の制御を行うことと合わせて、各カセット72,73、及びマルチトレイ71における被記録材のサイズ毎の端部位置をカセット毎に記憶しおく、記憶手段である例えばカセット毎平均値記憶部114を有することで対応している。すなわち、カセット毎の平均値を随時、カセット毎平均値記憶部114が記憶して、カセットの出し入れ時にその記憶している値に基づいて、制御部112が画像位置を調整する。
【0084】
すなわち、オートカセットチェンジが行われたとき、カセット毎平均値記憶部114に記憶された平均値を、制御部112がカセット毎のデータとして適用することで画像書き込み位置を移動させることができる。
【0085】
また、動作終了時におけるカセット毎の画像書き込み位置のデータ(カセット毎の平均値)を、カセット毎平均値記憶部114に記憶しておき、再び動作を開始するとき、カセット毎に記憶した値を適用することで、どのカセットからも1枚目の被記録材から画像位置と被記録材の主走査方向の位置を正確に合わせる確率を更に高くすることができるようになっている。
【0086】
また、本実施形態の画像形成装置は、常時使用するカセットの、画像形成装置の動作終了時における画像書き込み位置のデータを、記憶手段である例えば平均値記憶部117に記憶しておき、再び動作を開始するとき、記憶した値を適用することで、1枚目の被記録材から画像位置と被記録材の主走査方向の位置を正確に合わせる確率を更に高くすることができるようになっている。
【0087】
以上をまとめると、画像書き込みから画像の転写部までの距離が長い画像形成装置において、従来対応することができなかった、或いは対応しても非常にコストが高かった、カセット内の被記録材位置の変動、カセットの出し入れ、カセットの交換などによってずれる被記録材の位置に対応して画像位置を自動的に調整することができるということが、主に、被記録材端部を検知するラインセンサ101を1つ追加して、安価な構成で達成することができる。
【0088】
次に、両面複写時における画像の位置と被記録材の端部位置とを合わせる構成について説明する。
【0089】
両面複写時における被記録材の端部位置のずれ要因の中で、ずれ原因の殆どが被記録材を反転して搬送しているときのずれである。
【0090】
つまり、両面複写時における被記録材のずれは、図1において、被記録材が、反転ローラ51によって搬送縦パス21aから反転パス21bをへて両面搬送パス21c方向にスイッチバック搬送されるとき、反転ローラ51にスリップが生じたとき、反転ローラ51による奥側と手前側の純粋な搬送力(被記録材の幅方向の搬送力)に差があるとき、トナー画像の濃度差によって搬送力に差があるときなどに生じる。
【0091】
このずれは、最初、被記録材がカセットから供給されるときと異なって、被記録材の方向やずれ量が安定していないので、先行する数枚の被記録材から後続の被記録材の位置を演算して、予測することが非常に困難である。
【0092】
したがって、本実施形態の画像形成装置100は、被記録材の反転後の両面搬送経路中において、一旦、被記録材を、図9に示す、主走査方向の片側(本実施例では手前側)に被記録材のサイズ毎に位置調整可能な被記録材受け止め板102に斜送ローラである両面搬送ローラ53,54,55によって突き当てるようになっている。これによって、2面目転写に向けて搬送される被記録材の端部の位置を揃えることができて、被記録材はカセットから供給されたときと同じ位、或いはカセットから供給されたとき以上に、端部を揃えられて、2次転写部5bに搬送される。案内部である例えば被記録材受け止め板102及び斜行搬送部である例えば両面搬送ローラ53,54,55は、反転搬送手段の1例である。
【0093】
よって、画像形成装置100は、1面目の被記録材の位置を検知した同じ被記録材端部検知センサ101によって被記録材の端部を検知して、後続する2面目の転写に向かう被記録材に対して、専用の画像書き込み位置を設定することで2面目の画像位置と被記録材の端部位置も精度良く合わせることができる。
【0094】
つまり、画像形成装置100は、1面目の被記録材と2面目の被記録材とを検知するセンサに同じ被記録材端部検知センサ101を使用しても、両面搬送経路中に主走査方向から被記録材を受け止める受け止め板102によって、反転時の被記録材の主走査方向のずれを修正するだけで、1面目及び2面目との画像位置と被記録材位置を合わせることが可能となるのである。
【0095】
この受け止め板102は、小型のステッピングモータによって、サイズ毎に、位置を容易に調整することができるようになっている。このため、画像形成装置のコストアップの原因には、ほとんどならない。
【0096】
また、本実施形態の画像形成装置は、両面搬送ローラ53,54,55による被記録材の搬送についても、被記録材を中央基準で搬送するため、被記録材の搬送のみならず、斜め送りも安定していることと、両面搬送経路で斜め搬送を行うため、万が一、搬送の遅れなどが生じてもレジストローラ91までの間に充分に補正することができることとによって、搬送能力としては殆んど問題の無い構成になっている。
【0097】
よって、本実施形態の画像形成装置は、被記録材の片面と両面の画像と被記録材の位置合わせ制御を、ラインセンサ101と受け止め板102との追加のみの安価な構成によって、精度良く対応範囲の広い領域で行うことができる。
【0098】
また、本実施形態においては、動作の極初期のみ画像位置と被記録材位置が合わせられないという特徴があるが、これに関しては位置合わせ用の調整モード(お試しモード)の用なものを装置に設定することで、最終的な出力材に関しては位置がほとんど合うというようにすることもできる。
【0099】
(第2実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について図10に基づいて説明する。
【0100】
図10には第2実施形態のフルカラー画像形成装置200の概略断面図を示す。第2実施形態の画像形成装置200である複写機も、上部にデジタルカラー画像リーダ部Aを備え、下部にデジタルカラー画像プリンタ部Bを備えている。
【0101】
リーダ部Aは、ユーザが原稿台ガラス231上に載せた原稿Dを、露光ランプ232で露光走査して、原稿Dからの反射光像をレンズ233によってフルカラーCCDセンサ234に集光してカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路をへて、不図示のビデオ処理ユニットで、画像処理をされて、不図示の画像メモリを介してプリンタ部Bに送り出される。
【0102】
プリンタ部Bの像担持体である画像形成手段である例えば感光ドラム201は矢印方向に回転自在に担持されている。感光ドラム201の周りには、前露光ランプ211、コロナ帯電器、画像書き込み手段であり画像形成手段である例えばレーザ露光光学系203、電位センサ212、色の異なる4個の現像器204y,204c,204m,204Bk、ドラム上光量検知手段213、画像転写部である例えば転写装置205、及びクリーニング器206を配列してある。
【0103】
レーザ露光光学系203においてリーダ部Aからの画像信号は、不図示のレーザ出力部において光信号に変換される。光信号に変換されたレーザ光は、ポリゴンミラー203aで反射されて、レンズ203b及びミラー203cを通って感光ドラム201の面に投影される。
【0104】
プリンタ部Bの画像形成時に、感光ドラム201は、矢印方向に回転させられて、前露光ランプ211で除電された後、画像形成手段であり画像書き込み手段である例えば帯電器202により一様に帯電されて、分解色毎に光像Eを照射され、潜像を形成される。
【0105】
次に、感光ドラム201は、所定の現像器204y,204c,204m,204Bkによって、潜像を現像されて、感光ドラム201上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成される。現像器204y,204c,204m,204Bkは、偏心カム224y,224c,224m,224Bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム201に接近するようになっている。
【0106】
感光ドラム201上のトナー画像は、被記録材カセット207から搬送されて転写装置205に吸着され、感光ドラム201と対向した位置に供給された被記録材に転写される。転写装置205は、転写ドラム205a、転写帯電器205b、被記録材を後述する被記録材担持シート205fに静電吸着させ吸着帯電器205c、この吸着帯電器205cに対向する吸着ローラ205g、内側帯電器205d、及び外側帯電器205e等を有している。回転駆動されるように軸支持された転写ドラム205aの周面開口域には、誘電体からなる被記録材担持シート205fを円筒状に一体的に張設してある。本実施形態の画像形成装置200の被記録材担持シート205fは、ポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0107】
ドラム状の転写装置205の転写ドラム205aを回転させるにしたがって感光ドラム201上のトナー像は、転写帯電器205bにより被記録材担持シート205fに担持された被記録材上に転写される。このように、被記録材担持シート205fに静電吸着して搬送(回転)される被記録材には、所望数の色画像が転写されてフルカラー画像を形成される。
【0108】
フルカラー画像形成の場合、このようにして4色のトナー像の転写を終了された被記録材は、分離爪208a、分離押し上げころ208b及び分離帯電器205hの作用によって転写ドラム205aから分離されて、熱ローラ定着器209でトナー像を定着され、最後、排紙トレイ210に排出される。他方、転写後の感光ドラム201は、表面の残留トナーをクリーニング器で清掃された後、再度画像形成工程に備えられる。
【0109】
また、被記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器209を被記録材が通過後、直ぐに搬送パス切換ガイド219が切り換わる。被記録材は、搬送パス切換ガイド219に案内されて、搬送縦パス220をへて反転パス221aに一旦導かれた後、反転ローラ221bの逆転によって、送り込まれたときの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出されて、両面搬送パス258へと送られる。すなわち、被記録材は、スイッチバック搬送される。
【0110】
その後、被記録材は、搬送ローラ256において停止し、感光ドラム201のトナー画像の位置にタイミングを合わせられた後、再び、上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成される。
【0111】
また、転写ドラム205aの被記録材担持シート205f上のトナーなどの粉体の飛散、及び被記録材担持シート205fへのトナーや、被記録材上のオイルの付着などを防止するため、ファーブラシ214と被記録材担持シート205fを介してファーブラシ214に対向するバックアップブラシ215や、オイル除去ローラ216と被記録材担持シート205fを介してオイル除去ローラ216に対向するバックアップブラシ217によって被記録材担持シート205fの清掃を行う。このような清掃は画像形成前もしくは後に行う。また、ジャム(紙つまり)発生時には随時行う。
【0112】
また、本実施形態の画像形成装置200は、所望のタイミングで偏心カム225を回転させて、転写ドラム205aと一体化しているカムフォロワ205iを作動させることによって、被記録材担持シート205fと感光ドラム201とのギャップを任意に設定できる構成になっている。例えば、スタンバイ中または電源オフ時には、転写ドラム205aと感光ドラム201は離されている。
【0113】
図10に示すように、本実施形態の画像形成装置200においても、画像の書き込み部から画像の転写部までの距離(L4とする)が長い。すなわち、ミラー203cで反射された光像Eによって露光される感光ドラム201の露光位置Fから被記録材にトナー画像を転写する転写帯電器205bまでの間、4個の現像器204y,204c,204m,204Bkを配列してある。このため、画像書き込み位置である露光位置Fから転写帯電器205bまでの距離(L4)が、現像器が1つの場合の距離(前述したL2に相当する)と比較して、長くなっている。
【0114】
このため、画像形成装置200は、感光ドラム201の周速度、転写ドラム205aの周速度、及び被記録材の搬送速度が同一である場合、上記距離L4と等しい距離だけ、転写帯電器205bの上流側を搬送されている被記録材にトナー画像を転写することになる。したがって、被記録材の位置に合わせて、画像の位置を調整するためには、転写帯電器205bから上流側へ、距離L4の位置に被記録材端部検知センサを配設して、被記録材の位置を検知しなければならない。
【0115】
しかし、距離L4の位置で、被記録材の位置を検知しても、被記録材が距離L4だけ搬送される間に位置がずれてしまうことが多い。具体的には、被記録材端部検知センサを距離L4の位置にある搬送ローラ254近傍に設置しても、被記録材は、その後転写帯電器205bまでに、搬送手段である例えば搬送ローラ255、レジストローラ部、吸着ローラ205gを通過するため、この間で端部位置がずれることがある。ましてや、被記録材の搬送速度が感光ドラム201の周速度より速い場合には、被記録材端部検知センサを距離L4よりさらに上流側に配設しなければならず、より一層、被記録材がずれることが多くなる。このため、距離L4の位置で、被記録材の位置を検知しても、無意味になってしまう。
【0116】
そこで、本実施形態の画像形成装置200も、転写帯電器205bの上流側近傍に被記録材端部検知センサ101を配設して、例えば3枚の被記録材の位置ずれを検知して平均値を求め、その平均値がその後に送られてくる被記録材の予測位置ずれ量として、感光ドラムを露光する位置を調整するようになっている。したがって、本実施形態の画像形成装置も、上記距離L4が長くても、正確に位置調整をすることができるようになっている。
【0117】
なお、第2実施形態の画像形成装置200における被記録材と画像位置を合わせの制御に関する構成及び作用は、第1実施形態の画像形成装置100における制御に関する構成及び作用と同様であるので、その説明と図示を省略する。
【0118】
さらに、本実施形態の画像形成装置の場合、被記録材を転写ドラム5aに吸着させた位置、つまりその後転写部まで被記録材が全くずれることの無い位置で被記録材の端部を検知するため、実施形態1の画像形成装置よりも、さらに、若干位置合わせの精度が良いという特徴がある。
【0119】
また、本実施形態の画像形成装置も、両面転写時において、被記録材と画像の主走査方向の位置を合わせることができるように、両面搬送パス258中に、第1実施形態の画像形成装置と同様に不図示の受け止め板と斜送ローラを配置してある。
【0120】
以上説明したように、第1実施形態の画像形成装置における、位置合わせの方法及び構成は、第2実施形態の画像形成装置にも適用することができるため、非常に汎用性の高いものであるということになる。
【0121】
以上説明したように第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、1面目に画像転写時、及び2面目の画像転写時において、2次転写部5b、帯電転写器205b近傍において被記録材の端部位置を検知して画像位置を調整するため、端部位置を検知してから転写するまでの距離が短く、連続動作中における被記録材の端部位置の変動が少ないため、精度の高い画像位置合わせを行うことができる。
【0122】
しかも、第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材の端部位置の検出に使用するセンサに、近年急速に普及し安価になりつつある固定式の読み取り用ラインセンサを用いているため、すべての被記録材のサイズに対して端部位置を最低でも200dpi程度の分解能で検知することができて、画像位置の微修正と合わせて非常に高精度な画像位置合わせを行うことができる。
【0123】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、2面目の画像転写時において、両面搬送パス21c,258に被記録材のサイズに応じて、被記録材の片側を記録材受け止め板102に突き当てて揃えた状態で搬送するため、被記録材の端部位置のずれ原因で最も大きい、被記録材の反転搬送時の端部位置ずれを補正して被記録材を搬送するため、2次転写部5b、転写帯電器205b近傍の1箇所のみで片面転写、両面転写のいずれであっても、被記録材と画像の位置とを正確に合わせることができる。
【0124】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材の端部位置の変化に応じて後続の被記録材位置に対する画像端部位置を補正するようになっているため、連続搬送する被記録材の端部位置の微少変化、或いは、極稀に生じる急激な変化に対しても、端部平均値算出手段による端部位置の平均値の算出によって、変化を少なくすることができて、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0125】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、カセット毎平均値記憶部114が端部平均値演算部111によって算出された被記録材の端部位置の最終平均値を各収納部71,72,73、被記録材カセット207,207毎に記憶しているため、連続して被記録材に画像を形成している動作中に、収納部やカセットが変わっても、被記録材の位置変化に対応することができて、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0126】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、突発的に端部位置がずれる被記録材があっても、端部異常値検知部113で検知し、端部平均値演算部111によって所定値以上の端部位置の値を排除して平均値を算出することができるようになっているので、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0127】
第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、被記録材に関しては画像形成装置内において主走査方向の中央をすべてのサイズの基準とし、これを合わせて搬送を行うため、安定した被記録材搬送を実現しつつ、被記録材と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0128】
以上の理由によって、第1、第2実施形態の画像形成装置100,200は、安価で簡単な構成を実現して、さらには、装置サイズを大きくする必要がない。また、搬送経路を長くすることなく、被記録材の位置と画像の位置とを高精度で合わせることができる。
【0129】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置は、画像転写手段近傍において被記録材の端部位置を検知して画像位置を調整するため、端部位置を検知してから転写するまでの距離が短く、連続動作中における被記録材の端部位置の変動が少ないため、精度の高い画像位置合わせ制御を行うことができる。
【0130】
本発明の画像形成装置は、2面目に画像転写を行うとき、反転搬送手段の案内部に被記録材の片側を突き当てた状態で搬送するため、被記録材端部位置のずれの原因で最も大きい、被記録材の反転搬送時の端部位置ずれを補正して搬送するため、画像転写手段近傍の1箇所の検知のみで片面転写、両面転写のいずれであっても、被記録材と画像の位置とを正確に合わせることができる。
【0131】
本発明の画像形成装置は、被記録材端部位置の変化に応じて後続の被記録材の位置に対する画像端部位置を見込み補正するようになっているため、連続搬送する被記録材の端部位置の微少な変化、或いは、極稀に生じる急激な変化に対しても、端部平均値算出手段による端部位置の平均値の算出によって、変化を少なくることができて、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0132】
本発明の画像形成装置は、記憶手段が端部平均値算出手段によって算出された被記録材の端部位置の最終平均値を積載手段毎に記憶しているため、連続して被記録材に画像を形成している動作中に、積載手段が変わっても、被記録材の位置変化に対応することができて、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0133】
本発明の画像形成装置は、突発的に端部位置がずれる被記録材があっても、端部平均値算出手段によって所定値以上の端部位置の値を排除して平均値を算出することができるようになっているので、安価で簡単な構成にして、被記録材位置と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0134】
本発明の画像形成装置は、被記録材に関しては画像形成装置内において主走査方向の中央をすべてのサイズの基準とし、これを合わせて搬送を行うため、安定した被記録材搬送を実現しつつ、被記録材と画像位置とを正確に合わせることができる。
【0135】
本発明の画像形成装置は、安価で簡単な構成を実現して、さらには、装置サイズを大きくする必要がない。また、搬送経路を長くすることなく、被記録材の位置と画像の位置とを高精度で合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に組み込まれた被記録材端部検知センサの斜視図である。
【図3】画像形成装置において、被記録材の位置と画像の位置とを合わせる動作説明用のフローチャートである。
【図4】通常の連続給紙時における端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図5】被記録材が奥側に押し付けられているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の枚数が多いときの状態を示す図である。
(c) 収納部に載置された被記録材の枚数が少ないときの状態を示す図である。
【図6】被記録材を足したときの下部の被記録材と上部の被記録材との境界面の2枚の被記録材のみ、位置がずれているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図7】後から足した被記録材が全体的にずれているときにおける端部位置変動を説明するための図である。
(a) 端部位置の変化を示すグラフである。
(b) 収納部に載置された被記録材の状態を示す図である。
【図8】図1の画像形成装置の制御ブロック図である。
【図9】斜送ローラと被記録材受け止め板との平面図である。
【図10】本発明の第2実施形態のフルカラー画像形成装置である複写機の概略主断面図である。
【符号の説明】
P 被記録材
A リーダ部
B プリンタ部
D 原稿
1 感光ドラム(画像形成手段)
2 コロナ帯電器(画像書き込み手段、画像形成手段)
3 レーザ露光光学系(画像書き込み手段、画像形成手段)
4 現像器
5 中間転写ベルト(画像形成手段)
5b 2次転写部(画像転写手段)
21a 搬送縦パス
21b 反転パス
21c 両面搬送パス
34 フルカラーCCDセンサ
51 反転ローラ
52 両面搬送ローラ
53 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
54 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
55 両面搬送ローラ(反転搬送手段、斜行搬送部)
71 収納部
72 収納部
73 収納部
91 レジストローラ(搬送手段)
100 画像形成装置
101 被記録材端部検知センサ(端部検知手段)
102 被記録材受け止め板(反転搬送手段、案内部)
111 端部平均値演算部(端部平均値算出手段)
112 制御部(画像位置調整制御手段)
113 端部異常値検知部
114 カセット毎平均値記憶部(記憶手段)
115 画像処理部(画像書き込み手段)
116 外部のネットワーク
117 平均値記憶部(記憶手段)
200 画像形成装置
201 感光ドラム(画像形成手段)
202 帯電器(画像書き込み手段、画像形成手段)
203 レーザ露光光学系(画像書き込み手段、画像形成手段)
204y 現像器
204c 現像器
204m 現像器
204Bk 現像器
205 転写装置
205a 転写ドラム
205b 帯電転写器(画像転写手段)
205g 吸着ローラ
234 フルカラーCCDセンサ
255 搬送ローラ(搬送手段)
258 両面搬送パス
Claims (10)
- 画像の主走査方向の位置を任意に移動可能な画像書き込み手段と、
該画像書き込み手段を有して被記録材に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段において形成された画像を前記被記録材に転写する画像転写手段と、
前記画像転写手段に前記被記録材を搬送する搬送手段と、
前記画像転写手段近傍に配設されて、前記搬送手段によって搬送される前記被記録材の主走査方向端部を検知する端部検知手段と、
前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の被記録材の端部位置の平均値を算出する端部平均値算出手段と、
前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する被記録材に対して主走査方向の画像書き込み位置を前記画像書き込み手段を制御して調節する画像位置調整制御手段と、
を備えたことを特徴とする余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、
前記端部検知手段は、表裏反転された被記録材の主走査方向端部を検知し、
前記端部平均値算出手段は、前記端部検知手段によって検知された連続する複数枚の表裏反転された前記被記録材の端部位置の平均値を算出し、
前記画像位置調整制御手段は、前記端部平均値算出手段によって算出された表裏反転された前記被記録材の平均端部位置に合わせて後続する表裏反転された被記録材に対して画像の主走査方向の位置を、前記画像書き込み手段を制御して移動させることを特徴とする請求項1に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記画像転写手段によって画像を記録されて表裏反転された被記録材を前記画像転写手段に搬送する反転搬送手段を備え、
前記反転搬送手段は、表裏反転した前記被記録材を斜行搬送する斜行搬送部と、前記斜行搬送部によって搬送される表裏反転した前記被記録材の側部を受け止めて案内する案内部とを有し、
前記案内部は、前記被記録材の搬送方向に対して交差する方向に前記被記録材の大きさに応じて移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を記憶する記憶手段を備え、
前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時の最初の被記録材に対する画像の主走査方向の位置を前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、
前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記積載手段毎に記憶する記憶手段を備え、
前記画像位置調整制御手段は、装置再起動時に最初に画像が形成される被記録材が積載された前記積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記搬送手段の上流側に配設されて前記被記録材が積載される複数の積載手段を備え、
前記端部平均値算出手段によって算出された前記被記録材の端部位置の最終平均値を前記各積載手段の被記録材毎に記憶する記憶手段を備え、
前記画像位置調整制御手段は、前記積載手段が切り替わったとき、切り換わった積載手段に対応する、前記記憶手段に記憶された前記最終平均値に基づいて前記画像書き込み手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。 - 前記端部平均値算出手段は、所定の値以上の端部位置の値を平均値の算出から排除することを特徴とする請求項1,2,4,6のいずれか1項に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。
- 前記搬送手段は、前記被記録材を中央基準搬送することを特徴とする請求項1,5,6のいずれか1項に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。
- 前記端部検知手段は、前記搬送手段と前記画像転写手段との間に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。
- 前記端部検知手段は、前記被記録材の全サイズの端部に相当する範囲に対応する領域に配設された固定式のラインセンサであることを特徴とする請求請1,2,9のいずれか1項に記載の余白自動調整機能を備えた画像形成装置。
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