JP2004082067A - 浄水器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器本体及び蓋体間に浄水器用カートリッジを容易かつ短時間に着脱することができる浄水器を提供する。
【解決手段】有底筒状の容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入し、その浄水器用カートリッジ18の底部を容器本体12の内底部に当接させて位置規制する。この状態で、容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18の頂部中心に突設した出口19がシールリング20を介して、蓋体13の頂壁中心に設けた流出口17に嵌合されるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】有底筒状の容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入し、その浄水器用カートリッジ18の底部を容器本体12の内底部に当接させて位置規制する。この状態で、容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18の頂部中心に突設した出口19がシールリング20を介して、蓋体13の頂壁中心に設けた流出口17に嵌合されるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水道水等の原水を浄化する場合に使用される浄水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浄水器としては、例えば図5に示すような構成のものが提案されている。すなわち、この従来構成においては、有底円筒状の容器本体41の上端開口部に、蓋体42がシールリング43を介して止め具44により着脱可能に取り付けられている。蓋体42の頂壁には原水の流入口45及び浄化後の浄水の流出口46が配設され、その流出口46の内周面には雌ネジ46aが形成されている。
【0003】
前記蓋体42の下面には浄水器用カートリッジ47が垂下状態で着脱可能に取り付けられて容器本体41内に収容されている。そして、この浄水器用カートリッジ47の垂下状態では、浄水器用カートリッジ47と容器本体41内との間における上部、下部及び周側部にて所定の隙間が形成されている。そして、浄水器用カートリッジ47の頂部には出口48が突設され、その外周面には雄ネジ48aが形成されている。
【0004】
そして、この雄ネジ48aを前記雌ネジ46aに螺合させることにより、浄水器用カートリッジ47の出口48が蓋体42の流出口46に連結されて、浄水器用カートリッジ47が蓋体42に垂下固定される。この状態で、浄水器用カートリッジ47を容器本体41内に挿入して、止め具44により蓋体42を容器本体41の上端開口部に装着することにより、浄水器用カートリッジ47が容器本体41内に垂下状態で収容配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の浄水器においては、浄水器用カートリッジ47を脱着交換する場合、蓋体42を容器本体41の上端開口部から取り外した状態で、浄水器用カートリッジ47を蓋体42に対してネジ戻しまたはネジ込み操作する必要がある。このため、浄水器用カートリッジ47の着脱操作が面倒で時間がかかるという問題があった。そして、蓋体42には、原水の流入パイプ及び浄水の流出パイプが接続されているため、蓋体42の移動が拘束され、着脱操作がさらに面倒になるのが通常であった。特に、浄水器がジュース等のディスペンサに用いられた場合には、その浄水器がディスペンサ内の隅部や、ディスペンサの裏等の目立たないところ、つまり作業しにくいところに配置されるため、前記の着脱操作が手探りになり、困難を極めた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、容器本体及び蓋体間に浄水器用カートリッジを容易かつ短時間に着脱することができる浄水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、有底筒状の容器本体と、その容器本体の上端開口部を閉鎖する蓋体との間に、浄水器用カートリッジを着脱可能に収容配置するようにした浄水器において、前記浄水器用カートリッジの底部を容器本体の内底部に当接させて位置規制し、容器本体の上端開口部に蓋体を閉鎖装着したとき、浄水器用カートリッジの頂部に突設した出口がシールリングを介して、蓋体の頂壁に設けた流出口に嵌合されるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、容器本体の上端開口部に蓋体を取り付けまたは取り外すという簡単な操作のみにより、容器本体及び蓋体間において浄水器用カートリッジを容易に着脱することができ、特に浄水器をディスペンサ用として使用した場合に有効である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出口を浄水器用カートリッジの頂部中心に突設し、前記流出口を蓋体の頂壁中心に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
従って、この請求項2に記載の発明によれば、浄水器用カートリッジを容器本体に対して、所定位置に位置合わせして取り付ける必要がなく、浄水器用カートリッジの着脱を一層容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。この第1の実施形態は、ジュース類分与装置(ディスペンサ)用の浄水器として具体化される。
【0012】
図1に示すように、この浄水器11の容器本体12は有底円筒状に形成され、その上端開口部には蓋体13がシールリング14を介して止め具15により着脱可能に取り付けられている。前記容器本体12及び蓋体13は、アルミニウム合金やステンレスステール等の金属よりなる。蓋体13の頂壁の中心より偏倚した位置には、水道水等の原水を流入させるための円筒状の流入口16が配設されている。蓋体13の頂壁の中心には、浄化後の浄水を流出させるための円筒状の流出口17が配設されている。
【0013】
前記容器本体12と蓋体13との間には、浄水器用カートリッジ18がその周側部と容器本体12との間に所定の空隙をおいた状態で着脱可能に収容配置されている。すなわち、浄水器用カートリッジ18の頂部の中心には円筒状の出口19が突設され、その外面にはシールリング20が嵌着されている。そして、容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入することにより、その浄水器用カートリッジ18の底部が容器本体12の内底部に当接して位置規制されるようになっている。また、この状態で容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18上の出口19がシールリング20を介して、蓋体13の流出口17に嵌合されるようになっている。
【0014】
図1に示すように、前記浄水器用カートリッジ18は、濾過部21と、その濾過部21の上端部に取り付けられた上蓋22と、濾過部21の下端部に取り付けられた下蓋23とを備えている。そして、上蓋22の上面の中心に前記出口19が一体に突出形成されている。濾過部21は、多孔質材料よりなる大径円筒状の外側フィルタ24と、その外側フィルタ24内に同一軸線上に配置された多孔質材料よりなる小径円筒状の内側フィルタ25とを備えている。外側フィルタ24と内側フィルタ25との間の円筒状の空隙には、粒状活性炭よりなる濾材26が充填されている。
【0015】
そして、この浄水器11の使用時には、水道水等の原水が容器本体12の流入口16から流入されて、容器本体12内に満たされる。この状態で、流出口17に接続された図示しない浄水を供給するための給水パイプ中の給水バルブが開放されると、容器本体12内の原水が外側フィルタ24、濾材26及び内側フィルタ25を通過して、内側フィルタ25内の連通路27に流される。これによって、原水に含まれる異物や細菌等が除去浄化される。その後、浄化された浄水が連通路27から出口19及び流出口17を介して、前記給水パイプ側に流出されるようになっている。
【0016】
図1及び図2に示すように、前記容器本体12の底壁は内側に向かって球面凸状に形成され、その内面には補強手段としての平面形ほぼ十字状の突条28が形成されている。なお、この突条28が浄水器用カートリッジ18の底部に当接することにより、容器本体12の内底部と浄水器用カートリッジ18の底部との間に空隙Sが形成される。このため、浄水器用カートリッジ18が原水を下端側から導入する形式であっても、その原水の通過に支障を生じない。これにより、従来構成のように浄水器用カートリッジ18が宙吊り状態でなくても、容器本体12の内底部に原水が滞留するのが抑制されるようになっており、従って、突条28により原水の滞留を抑制するための抑制手段が構成されている。
【0017】
次に、前記のように構成された浄水器11の作用を説明する。
さて、この浄水器11において、浄水器用カートリッジ18を脱着交換する場合には、止め具15を緩めて、容器本体12の上端開口部から蓋体13を取り外すと、浄水器用カートリッジ18上の出口19を蓋体13の流出口17からワンタッチで離脱させることができる。よって、この状態で容器本体12内から浄水器用カートリッジ18を取り出して、新しいものと容易に入れ替えることができる。
【0018】
そして、新しい浄水器用カートリッジ18の装着時には、浄水器用カートリッジ18を容器本体12内に挿入することにより、その底部が容器本体12の内底部に当接されて上下方向に位置規制される。この状態で、容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖して止め具15により固定すれば、浄水器用カートリッジ18上の出口19がシールリング20を介して、蓋体13の流出口17に嵌合される。よって、浄水器用カートリッジ上の出口を蓋体の流出口に螺合するように構成された従来の浄水器とは異なって、浄水器用カートリッジ18の脱着交換を容易かつ短時間に行うことができる。
【0019】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(A) この浄水器11においては、有底筒状の容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入し、その浄水器用カートリッジ18の底部を容器本体12の内底部に当接させて位置規制するようになっている。また、この状態で容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18の頂部に突設した出口19がシールリング20を介して、蓋体13の頂壁に設けた流出口17に嵌合されるようになっている。
【0020】
このため、容器本体12の上端開口部に蓋体13を取り付けまたは取り外すという簡単な操作のみにより、浄水器11がジュース類分与装置に用いられていても、容器本体12及び蓋体13間に浄水器用カートリッジ18を容易に着脱することができる。
【0021】
(B) この浄水器11においては、前記出口19が浄水器用カートリッジ18の頂部中心に突設され、前記流出口17が蓋体13の頂壁中心に設けられている。このため、浄水器用カートリッジ18を容器本体12に対して、所定位置に位置合わせして取り付ける必要がなく、浄水器用カートリッジ18の着脱を一層容易に行うことができる。
【0022】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。この実施形態においても、浄水器11はジュース類分与装置に用いられる。
【0023】
さて、この第2実施形態においては、図3及び図4に示すように、浄水器用カートリッジ18の下蓋23に複数の流通孔31が形成され、その上面には樹脂フィルタ32が配設されている。そして、容器本体12内に流入した原水が、容器本体12の内底部から、これらの流通孔31を介して濾過部21の濾材26内へ円滑に流動して、容器本体12の内底部に原水が滞留するのが抑制されるようになっている。
【0024】
この第2実施形態においては、流通孔31に対する原水の流通が阻害されないないように容器本体12の底部の曲率が設定されている。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(A)及び(B)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0025】
(C) この浄水器11においては、容器本体12の内底部に原水が滞留するのを抑制するために、容器本体12の底部の曲率を設定している。このため、第1実施形態のような突条28不要になり、容器本体12の製造を容易に行うことができる。
【0026】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1及び第2実施形態において、浄水器用カートリッジ18の上蓋22と下蓋23との間に、原水を通過させるための通水路を形成すること。このように構成した場合には、流入口16から容器本体12内に流入した原水が、通水路を介して容器本体12の内底部に流れた後、浄水器用カートリッジ18の周側部に流れる。このため、容器本体12の内底部における原水の滞留抑制効果を一層高めることができる。
【0027】
・ 前記第1,第2実施形態において、流出口17と出口19との間のシールリング20を流出口17の内面側に設けること。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0028】
・ ジュース類分与装置に用いられる請求項1〜請求項3,前記技術思想(1)項,(2)項のうちのいずれか一項に記載の浄水器。
【0029】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、容器本体及び蓋体間に浄水器用カートリッジを容易かつ短時間に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の浄水器を示す断面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】第2実施形態の浄水器を示す要部断面図。
【図4】図3の4−4線における断面図。
【図5】従来の浄水器を示す断面図。
【符号の説明】
11…浄水器、12…容器本体、13…蓋体、15…止め具、17…流出口、18…浄水器用カートリッジ、19…出口、20…シールリング。
【発明の属する技術分野】
この発明は、水道水等の原水を浄化する場合に使用される浄水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浄水器としては、例えば図5に示すような構成のものが提案されている。すなわち、この従来構成においては、有底円筒状の容器本体41の上端開口部に、蓋体42がシールリング43を介して止め具44により着脱可能に取り付けられている。蓋体42の頂壁には原水の流入口45及び浄化後の浄水の流出口46が配設され、その流出口46の内周面には雌ネジ46aが形成されている。
【0003】
前記蓋体42の下面には浄水器用カートリッジ47が垂下状態で着脱可能に取り付けられて容器本体41内に収容されている。そして、この浄水器用カートリッジ47の垂下状態では、浄水器用カートリッジ47と容器本体41内との間における上部、下部及び周側部にて所定の隙間が形成されている。そして、浄水器用カートリッジ47の頂部には出口48が突設され、その外周面には雄ネジ48aが形成されている。
【0004】
そして、この雄ネジ48aを前記雌ネジ46aに螺合させることにより、浄水器用カートリッジ47の出口48が蓋体42の流出口46に連結されて、浄水器用カートリッジ47が蓋体42に垂下固定される。この状態で、浄水器用カートリッジ47を容器本体41内に挿入して、止め具44により蓋体42を容器本体41の上端開口部に装着することにより、浄水器用カートリッジ47が容器本体41内に垂下状態で収容配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の浄水器においては、浄水器用カートリッジ47を脱着交換する場合、蓋体42を容器本体41の上端開口部から取り外した状態で、浄水器用カートリッジ47を蓋体42に対してネジ戻しまたはネジ込み操作する必要がある。このため、浄水器用カートリッジ47の着脱操作が面倒で時間がかかるという問題があった。そして、蓋体42には、原水の流入パイプ及び浄水の流出パイプが接続されているため、蓋体42の移動が拘束され、着脱操作がさらに面倒になるのが通常であった。特に、浄水器がジュース等のディスペンサに用いられた場合には、その浄水器がディスペンサ内の隅部や、ディスペンサの裏等の目立たないところ、つまり作業しにくいところに配置されるため、前記の着脱操作が手探りになり、困難を極めた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、容器本体及び蓋体間に浄水器用カートリッジを容易かつ短時間に着脱することができる浄水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、有底筒状の容器本体と、その容器本体の上端開口部を閉鎖する蓋体との間に、浄水器用カートリッジを着脱可能に収容配置するようにした浄水器において、前記浄水器用カートリッジの底部を容器本体の内底部に当接させて位置規制し、容器本体の上端開口部に蓋体を閉鎖装着したとき、浄水器用カートリッジの頂部に突設した出口がシールリングを介して、蓋体の頂壁に設けた流出口に嵌合されるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、容器本体の上端開口部に蓋体を取り付けまたは取り外すという簡単な操作のみにより、容器本体及び蓋体間において浄水器用カートリッジを容易に着脱することができ、特に浄水器をディスペンサ用として使用した場合に有効である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出口を浄水器用カートリッジの頂部中心に突設し、前記流出口を蓋体の頂壁中心に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
従って、この請求項2に記載の発明によれば、浄水器用カートリッジを容器本体に対して、所定位置に位置合わせして取り付ける必要がなく、浄水器用カートリッジの着脱を一層容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。この第1の実施形態は、ジュース類分与装置(ディスペンサ)用の浄水器として具体化される。
【0012】
図1に示すように、この浄水器11の容器本体12は有底円筒状に形成され、その上端開口部には蓋体13がシールリング14を介して止め具15により着脱可能に取り付けられている。前記容器本体12及び蓋体13は、アルミニウム合金やステンレスステール等の金属よりなる。蓋体13の頂壁の中心より偏倚した位置には、水道水等の原水を流入させるための円筒状の流入口16が配設されている。蓋体13の頂壁の中心には、浄化後の浄水を流出させるための円筒状の流出口17が配設されている。
【0013】
前記容器本体12と蓋体13との間には、浄水器用カートリッジ18がその周側部と容器本体12との間に所定の空隙をおいた状態で着脱可能に収容配置されている。すなわち、浄水器用カートリッジ18の頂部の中心には円筒状の出口19が突設され、その外面にはシールリング20が嵌着されている。そして、容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入することにより、その浄水器用カートリッジ18の底部が容器本体12の内底部に当接して位置規制されるようになっている。また、この状態で容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18上の出口19がシールリング20を介して、蓋体13の流出口17に嵌合されるようになっている。
【0014】
図1に示すように、前記浄水器用カートリッジ18は、濾過部21と、その濾過部21の上端部に取り付けられた上蓋22と、濾過部21の下端部に取り付けられた下蓋23とを備えている。そして、上蓋22の上面の中心に前記出口19が一体に突出形成されている。濾過部21は、多孔質材料よりなる大径円筒状の外側フィルタ24と、その外側フィルタ24内に同一軸線上に配置された多孔質材料よりなる小径円筒状の内側フィルタ25とを備えている。外側フィルタ24と内側フィルタ25との間の円筒状の空隙には、粒状活性炭よりなる濾材26が充填されている。
【0015】
そして、この浄水器11の使用時には、水道水等の原水が容器本体12の流入口16から流入されて、容器本体12内に満たされる。この状態で、流出口17に接続された図示しない浄水を供給するための給水パイプ中の給水バルブが開放されると、容器本体12内の原水が外側フィルタ24、濾材26及び内側フィルタ25を通過して、内側フィルタ25内の連通路27に流される。これによって、原水に含まれる異物や細菌等が除去浄化される。その後、浄化された浄水が連通路27から出口19及び流出口17を介して、前記給水パイプ側に流出されるようになっている。
【0016】
図1及び図2に示すように、前記容器本体12の底壁は内側に向かって球面凸状に形成され、その内面には補強手段としての平面形ほぼ十字状の突条28が形成されている。なお、この突条28が浄水器用カートリッジ18の底部に当接することにより、容器本体12の内底部と浄水器用カートリッジ18の底部との間に空隙Sが形成される。このため、浄水器用カートリッジ18が原水を下端側から導入する形式であっても、その原水の通過に支障を生じない。これにより、従来構成のように浄水器用カートリッジ18が宙吊り状態でなくても、容器本体12の内底部に原水が滞留するのが抑制されるようになっており、従って、突条28により原水の滞留を抑制するための抑制手段が構成されている。
【0017】
次に、前記のように構成された浄水器11の作用を説明する。
さて、この浄水器11において、浄水器用カートリッジ18を脱着交換する場合には、止め具15を緩めて、容器本体12の上端開口部から蓋体13を取り外すと、浄水器用カートリッジ18上の出口19を蓋体13の流出口17からワンタッチで離脱させることができる。よって、この状態で容器本体12内から浄水器用カートリッジ18を取り出して、新しいものと容易に入れ替えることができる。
【0018】
そして、新しい浄水器用カートリッジ18の装着時には、浄水器用カートリッジ18を容器本体12内に挿入することにより、その底部が容器本体12の内底部に当接されて上下方向に位置規制される。この状態で、容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖して止め具15により固定すれば、浄水器用カートリッジ18上の出口19がシールリング20を介して、蓋体13の流出口17に嵌合される。よって、浄水器用カートリッジ上の出口を蓋体の流出口に螺合するように構成された従来の浄水器とは異なって、浄水器用カートリッジ18の脱着交換を容易かつ短時間に行うことができる。
【0019】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(A) この浄水器11においては、有底筒状の容器本体12内に浄水器用カートリッジ18を挿入し、その浄水器用カートリッジ18の底部を容器本体12の内底部に当接させて位置規制するようになっている。また、この状態で容器本体12の上端開口部に蓋体13を閉鎖装着することにより、浄水器用カートリッジ18の頂部に突設した出口19がシールリング20を介して、蓋体13の頂壁に設けた流出口17に嵌合されるようになっている。
【0020】
このため、容器本体12の上端開口部に蓋体13を取り付けまたは取り外すという簡単な操作のみにより、浄水器11がジュース類分与装置に用いられていても、容器本体12及び蓋体13間に浄水器用カートリッジ18を容易に着脱することができる。
【0021】
(B) この浄水器11においては、前記出口19が浄水器用カートリッジ18の頂部中心に突設され、前記流出口17が蓋体13の頂壁中心に設けられている。このため、浄水器用カートリッジ18を容器本体12に対して、所定位置に位置合わせして取り付ける必要がなく、浄水器用カートリッジ18の着脱を一層容易に行うことができる。
【0022】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。この実施形態においても、浄水器11はジュース類分与装置に用いられる。
【0023】
さて、この第2実施形態においては、図3及び図4に示すように、浄水器用カートリッジ18の下蓋23に複数の流通孔31が形成され、その上面には樹脂フィルタ32が配設されている。そして、容器本体12内に流入した原水が、容器本体12の内底部から、これらの流通孔31を介して濾過部21の濾材26内へ円滑に流動して、容器本体12の内底部に原水が滞留するのが抑制されるようになっている。
【0024】
この第2実施形態においては、流通孔31に対する原水の流通が阻害されないないように容器本体12の底部の曲率が設定されている。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(A)及び(B)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0025】
(C) この浄水器11においては、容器本体12の内底部に原水が滞留するのを抑制するために、容器本体12の底部の曲率を設定している。このため、第1実施形態のような突条28不要になり、容器本体12の製造を容易に行うことができる。
【0026】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1及び第2実施形態において、浄水器用カートリッジ18の上蓋22と下蓋23との間に、原水を通過させるための通水路を形成すること。このように構成した場合には、流入口16から容器本体12内に流入した原水が、通水路を介して容器本体12の内底部に流れた後、浄水器用カートリッジ18の周側部に流れる。このため、容器本体12の内底部における原水の滞留抑制効果を一層高めることができる。
【0027】
・ 前記第1,第2実施形態において、流出口17と出口19との間のシールリング20を流出口17の内面側に設けること。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0028】
・ ジュース類分与装置に用いられる請求項1〜請求項3,前記技術思想(1)項,(2)項のうちのいずれか一項に記載の浄水器。
【0029】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、容器本体及び蓋体間に浄水器用カートリッジを容易かつ短時間に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の浄水器を示す断面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】第2実施形態の浄水器を示す要部断面図。
【図4】図3の4−4線における断面図。
【図5】従来の浄水器を示す断面図。
【符号の説明】
11…浄水器、12…容器本体、13…蓋体、15…止め具、17…流出口、18…浄水器用カートリッジ、19…出口、20…シールリング。
Claims (2)
- 有底筒状の容器本体と、その容器本体の上端開口部を閉鎖する蓋体との間に、浄水器用カートリッジを着脱可能に収容配置するようにした浄水器において、
前記浄水器用カートリッジの底部を容器本体の内底部に当接させて位置規制し、容器本体の上端開口部に蓋体を閉鎖装着したとき、浄水器用カートリッジの頂部に突設した出口がシールリングを介して、蓋体の頂壁に設けた流出口に嵌合されるように構成したことを特徴とする浄水器。 - 前記出口を浄水器用カートリッジの頂部中心に突設し、前記流出口を蓋体の頂壁中心に設けたことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
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2002
- 2002-08-29 JP JP2002250037A patent/JP2004082067A/ja active Pending
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