JP2004080129A - 超電導ドライバ回路及び超電導機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数個のジョセフソン効果素子1を直列に接続した直列接続体を、複数個並列に接続した超電導ドライバ回路の直列接続体の一方の最も接地点に近い側の少なくとも一個のジョセフソン接合効果素子1を超電導量子干渉計2を用いたスイッチングゲートに置き換え、前記超電導量子干渉計2の入力端子を前記超電導ドライバ回路の入力端子として用いる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は超電導ドライバ回路及び超電導機器に関するものであり、特に、ジョセフソン効果素子を用いた超電導ドライバ回路のバイアスマージンを大きくするための入力側の構成に特徴のある超電導ドライバ回路及び超電導機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ジョセフソン効果素子を用いた超電導単一磁束量子回路は超高速、低エネルギーという特徴を持っており、従来の半導体集積回路装置を用いた情報処理システムに代わる将来の高速情報処理システムの構成要素として期待されている。
【0003】
しかし、単一磁束量子(SFQ)回路の信号振幅は1mV程度と小さく、動作電圧を1V以上必要とする既存の半導体機器とデータをやりとりするには、信号電圧の整合をとるために、まず超電導ドライバ回路によって電圧増幅する必要がある。
【0004】
図9参照
図9は、従来の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、ここでは、ラッチ型ジョセフソン接合を用いたラッチ型ドライバを示す。
図に示すように、J1 〜J8 の8つのジョセフソン接合31からなる直列接続体とJ9 〜J16の8つのジョセフソン接合31からなる直列接続体を抵抗32,33を介して並列接続し、抵抗32,33を介してバイアス電流Jbiasを流すとともに、一方の直列接続体の最も接地点に近いジョセフソン接合J1 に入力電流Jinを印加し、その増幅出力を抵抗32,33を介して取り出すようにしたものである。
【0005】
この場合、バイアス電流Jbiasは、1/2づつ2つの直列接続体に流れ、この状態では各ジョセフソン接合J1 〜J16において臨界電流を超えず、超電導状態になっている。
【0006】
ここで、入力端子よりジョセフソン接合J1 に、Jbias/2のバイアス電流と合わせて臨界電流を超えるように入力電流Jinを印加すると、まず、ジョセフソン接合J1 に流れる電流が臨界電流を越えて抵抗状態にスイッチする。
すると、バイアス電流Jbiasは全て右側の直列接続体に流れ込み、J9 〜J16の8つのジョセフソン接合11を抵抗状態にスイッチさせる。
【0007】
次いで、バイアス電流Jbiasは左側の直列接続体に流れ込み、J2 〜J8 の7つのジョセフソン接合11を抵抗状態にスイッチさせ、その結果、バイアス電流は出力端子へ流れ、増幅された出力電圧が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の動作からわかるように、超電導ドライバ回路を動作させるには、まず一方の直列接続体の最も接地点に近いジョセフソン接合、即ち入力電流が印加されるジョセフソン接合J1 を抵抗状態にスイッチさせる必要があるが、そのためには次の条件を満たさねばならない。
J1 に流れるバイアス電流(Jbias/2)+入力電流(Jin)>J1 の臨界電流
【0009】
上記の式から、バイアス電流あるいは入力電流の下限が決まり、例えば、J1 の臨界電流を500μA、入力電流をピーク値160μAのSFQパルスとした場合、上記の式をもっと厳密にしてシミュレーションして解析した結果、バイアス電流の下限は832μAとなる。
【0010】
一方、バイアス電流の上限は、同様なシミュレーション解析から963μAであることがわかった。
これから、図9に示した従来の超電導ドライバ回路のバイアスマージンは、約898〔≒(832+963)/2〕μA±7〔≒(963−832)/(832+963)/100〕%となる。
【0011】
この値は、臨界電流のばらつきが5%以下であるNb系接合においては十分であるが、ばらつきが10%以上ある高温超電導接合では不十分であり、誤動作の原因となる。
【0012】
したがって、本発明は、超電導ドライバ回路の入力感度を高め、バイアスマージンを広くすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理的構成図であり、この図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記目的を達成するため、本発明は、複数個のジョセフソン効果素子1を直列に接続した直列接続体を、複数個並列に接続した超電導ドライバ回路において、前記直列接続体の一方の最も接地点に近い側の少なくとも一個のジョセフソン接合効果素子1を超電導量子干渉計2を用いたスイッチングゲートに置き換え、前記超電導量子干渉計2の入力端子を前記超電導ドライバ回路の入力端子として用いたことを特徴とする。
【0014】
この様に、直列接続体の一方の最も接地点に近い側の少なくとも一個のジョセフソン接合効果素子1を同じ臨界電流の超電導量子干渉計(SQUID)2を用いたスイッチングゲートに置き換えることにより、このスイッチングゲートをスイッチングさせるためには、超電導量子干渉計2を構成する臨界電流の小さなジョセフソン効果素子をスイッチさせれば良く、したがって、小さな入力電流でスイッチが可能になるので、マージンを広くすることができる。
【0015】
なお、この様なスイッチングゲートに置き換えるジョセフソン接合効果素子1は、複数個であっても良いが、最も接地点に近い側の一個のジョセフソン接合効果素子1とすることが最も好適であり、また、超電導量子干渉計2は3個以上のジョセフソン接合素子から構成しても良いが、2個のジョセフソン接合素子で十分である。
【0016】
また、この様な超電導ドライバ回路としては、入力としては超電導単一磁束量子回路からの信号を用いることが一般的であるが、入力端子から単一磁束量子回路へ不所望な逆流が生じないように、入力端子と単一磁束量子回路を抵抗、キャパシタ、ジョセフソン効果素子のいずれかあるいはそれらの組み合わせを介して接続することが望ましい。
【0017】
また、この場合の入力端子からの入力は、スイッチングゲートに直接入力するようにしても良いし、磁気結合を介してスイッチングゲートに印加しても良いし、或いは、MVTL(Modified Variable Threshpld Logic)ゲートのように、スイッチングゲートに直接入力するとともに、磁気結合を介してもスイッチングゲートに印加するようにしても良い。
【0018】
また、この様な超電導ドライバ回路を備えることによって、超高速情報処理装置等の超電導機器と半導体機器との電圧整合を良好に取ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
ここで、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図2参照
図2は、本発明の第1の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図9に示した従来の超電導ドライバ回路の左側の直列接続体の接地点に一番近いジョセフソン接合J1 を、例えば、臨界電流の比が1:3の非対称ゲートを用いた2接合のSQUID14に置き換えたものである。
【0020】
即ち、図に示すように、J2 〜J8 の7つのジョセフソン接合11とSQUID14からなる直列接続体とJ9 〜J16の8つのジョセフソン接合11からなる直列接続体を抵抗12,13を介して並列接続し、抵抗12,13を介してバイアス電流Jbiasを流すとともに、一方の直列接続体の最も接地点に近いジョセフソン接合J1 に入力電流Jinを印加し、その増幅出力を抵抗12,13を介して取り出すようにしたものである。
【0021】
この2接合のSQUID14は、臨界電流が125μAのJ1a及び臨界電流が375μAのJ1bからなり、インダクタンス15及びインダクタンス16によりバイアス電流が分配される。
【0022】
このSQUID14においては、入力電流により臨界電流が125μAのジョセフソン接合J1aをスイッチングさせれば良く、この様な構成の超電導ドライバ回路を上述と同様にシミュレーション解析を行い上限及び下限を求め、その平均値及び平均値からの乖離を求めることによって、バイアスマージンは842μA±14%となる。
【0023】
このように、本発明の第1の実施の形態においては、最終段のジョセフソン接合J1 を小さな入力電流で動作可能なSQUID14に置き換えているので、入力感度を高めることができる。
【0024】
また、バイアス電流のマージンを10%以上とすることができるので、臨界電流のバラツキが10%以上ある酸化物高温超電導接合によって、この様な超電導ドライバ回路を構成することが可能になる。
【0025】
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図3参照
図3は、本発明の第2の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図9に示した従来の超電導ドライバ回路の左側の直列接続体の接地点に一番近いジョセフソン接合J1 を、例えば、臨界電流比が1:3:1の非対称ゲートを用いた3接合のSQUID17に置き換えたものである。
【0026】
この3接合のSQUID17は、臨界電流が100μAのJ1a、臨界電流が300μAのJ1b、及び、臨界電流が100μAのJ1cからなり、インダクタンス15及びインダクタンス16によりバイアス電流が分配される。
なお、J1bに対しても接続配線によりインダクタンスが構成される。
【0027】
このSQUID17においても、入力電流により臨界電流が一番小さく、且つ、入力に一番近くインダクタンスの寄与の少ないJ1aをスイッチングさせれば良い。
【0028】
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図4参照
図4は、本発明の第3の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図2に示した上記の第1の実施の形態における入力手段として磁気結合を用いたものである。
【0029】
即ち、入力端子からの入力は、直列接続したインダクタンス18,19に入力され、このインダクタンス18,19により発生した磁界により臨界電流が小さなJ1aをスイッチングさせて抵抗状態にするものである。
【0030】
このように、本発明の第3の実施の形態においては、磁気結合により入力を印加しているので、入力側と超電導ドライバ回路とを電気的に分離することができる。
但し、インダクタンス18,19に起因する時定数により周波数が制限を受けることになる。
【0031】
次に、図5を参照して、本発明の第4の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図5参照
図5は、本発明の第4の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図3に示した上記の第2の実施の形態における入力手段として磁気結合を用いたものである。
【0032】
即ち、入力端子からの入力は、直列接続したインダクタンス18,19に入力され、このインダクタンス18,19により発生した磁界により臨界電流が一番小さなJ1aをスイッチングさせて抵抗状態にするものである。
【0033】
このように、本発明の第4の実施の形態においては、上記の第2実施の形態に対して、入力と超電導ドライバ回路とを電気的に分離することができるが、インダクタンス18,19に起因する時定数により周波数が制限を受けることになる。
【0034】
また、本発明の第4の実施の形態においては、3接合のSQUID17を用いているので、上述の第3の実施の形態の2接合のSQUID14を用いた場合に比べて入力に対する動作マージンが広く、過大な入力に対しても誤動作の虞が少ない。
【0035】
次に、図6を参照して、本発明の第5の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図6参照
図6は、本発明の第5の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図9に示した従来の超電導ドライバ回路の左側の直列接続体の接地点に一番近いジョセフソン接合J1 を、所謂MVTLゲート(必要ならば、N.Fujimaki 他,”Josephson modified variable threshpld logic gates for use in ultra−high−speedLSI”,IEEE Trans.ElectronDevices,vol.36,no.2,pp.433参照)に置き換えたものである。
【0036】
即ち、臨界電流が125μAのJ1a及び臨界電流が375μAのJ1bをインダクタンス15及びインダクタンス16により並列接続するとともに、この並列接続体にジョセフソン接合20を介して抵抗21に接続し、さらに、直列接続したインダクタンス18,19を介して入力端子に接続するものである。
【0037】
この場合、臨界電流が小さなJ1aに入力電流を直接入力するとともに、磁気結合によりインダクタンス18で発生した磁界を印加させて、電流及び磁界の総合作用によりJ1aをスイッチングさせて抵抗状態にするものである。
なお、抵抗21は、ジョセフソン接合J1a及びジョセフソン接合J1bが抵抗状態になったときに、入力電流を接地に逃がす作用がある。
【0038】
この第5の実施の形態においては、同じ入力電流を用いて電流及び磁界の総合作用によりJ1aをスイッチングさせているので、入力感度をより高くすることができる。
但し、インダクタンス18,19に起因する時定数により周波数が制限を受けることになる。
【0039】
こので、図7を参照して、本発明の第6の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図7(a)参照
図7(a)は、本発明の第6の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図2に示した本発明の第1の実施の形態の超電導ドライバ回路の入力端子にジョセフソン接合23を介してSFQ回路22を接続したものである。
【0040】
即ち、上述の第1の実施の形態の超電導ドライバ回路においても、SFQ回路22からの信号を入力にすることを前提としているが、この本発明の第6の実施の形態においては、ジョセフソン接合23を介することによって、SFQ回路22に、超電導ドライバ回路側からの電流が流れ込まないようにしたものである。
【0041】
図7(b)参照
図7(b)は、図7(a)におけるジョセフソン接合23を抵抗24に置き換えたものであり、機能は図7(a)に示した場合と同様である。
【0042】
図7(c)参照
図7(c)は、図7(a)におけるジョセフソン接合23をキャパシタ25に置き換えたものであり、機能は図7(a)に示した場合と同様である。
【0043】
この第6の実施の形態においては、入力端子とSFQ回路22との間にジョセフソン接合23、抵抗24、或いは、キャパシタ25を介在させているので、超電導ドライバ回路側からの電流が流れ込むことがなく、情報処理部を構成するSFQ回路22が過大電流により破壊されることがない。
【0044】
次に、図8を参照して、本発明の第7の実施の形態の超電導ドライバ回路を説明する。
図8参照
図8は、本発明の第8の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図であり、図9に示した従来の超電導ドライバ回路の左側の直列接続体の接地点に一番近い2つのジョセフソン接合J1 ,J2 を、2つの接合からなる直列接続体を並列接続した4接合のSQUID22に置き換えたものである。
【0045】
即ち、この4接合のSQUID22は、J1aとJ2aとの直列接続体とJ1bとJ2bとの直列接続体を並列接続して2接合タイプと同様のSQUIDとしたものである。
【0046】
この第7の実施の形態に示すように、SQUIDに置き換えるジョセフソン接合は、直列接続体の接地点に一番近い1個のジョセフソン接合に限られるものではない。
【0047】
以上、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明は各実施の形態に記載した構成及び条件に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記の各実施の形態においては、入力をSFQ回路からのパルス入力を前提としているが、必ずしもSFQ回路からのパルス入力である必要はなく、各種の超電導機器の出力を入力としても良いものである。
【0048】
また、上記の各実施の形態においては、高温超電導接合を前提としているが、Nb系等の金属超電導接合にも適用されることは言うまでもない。
【0049】
また、上記の各実施の形態においては、8個のジョセフソン接合により直列接続体を構成し、この直列接続体を2つ並列接続して超電導ドライバ回路を構成しているが、直列接続体は2列に限られるものではなく、また、直列接続体を構成するジョセフソン接合は8個に限られるものではなく、例えば、4〜52の範囲で接続することが望ましい。
【0050】
この場合、増幅率を高めるためには接続個数を多くすれば良いが、高速動作化のためには10個以下とすることが望ましい。
【0051】
また、上記の各実施の形態においては、ジョセフソン効果素子として、超電導トンネル電流を流す狭義のジョセフソン接合素子を用いているが、狭義のジョセフソン接合素子に限られるものではなく、所謂ジョセフソン効果を示す素子であれば良い。
【0052】
ここで、再び図1を参照して、改めて本発明の詳細な特徴を説明する。
再び、図1参照
(付記1) 複数個のジョセフソン効果素子1を直列に接続した直列接続体を、複数個並列に接続した超電導ドライバ回路において、前記直列接続体の一方の最も接地点に近い側の少なくとも一個のジョセフソン接合効果素子1を超電導量子干渉計2を用いたスイッチングゲートに置き換え、前記超電導量子干渉計2の入力端子を前記超電導ドライバ回路の入力端子として用いたことを特徴とする超電導ドライバ回路。
(付記2) 上記スイッチングゲートに置き換えるジョセフソン接合効果素子1が、上記最も接地点に近い側の一個のジョセフソン接合効果素子1であり、前記超電導量子干渉計2が2個のジョセフソン接合素子から構成されることを特徴とする付記1記載の超電導ドライバ回路。
(付記3) 上記入力端子と単一磁束量子回路が、抵抗、キャパシタ、ジョセフソン効果素子のいずれかあるいはそれらの組み合わせを介して接続されたことを特徴とする付記1または2に記載の超電導ドライバ回路。
(付記4) 上記入力端子からの入力が、上記スイッチングゲートに直接入力されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の超電導ドライバ回路。
(付記5) 上記入力端子からの入力が、磁気結合を介してスイッチングゲートに印加されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の超電導ドライバ回路。
(付記6) 上記入力端子からの入力が、上記スイッチングゲートに直接入力されるとともに、磁気結合を介してスイッチングゲートに印加されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の超電導ドライバ回路。
(付記7) 付記1乃至6のいずれか1に記載の超電導ドライバ回路を備えたことを特徴とする超電導機器。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、超電導ドライバ回路を構成するジョセフソン接合直列接続体の接地点に一番近いジョセフソン接合をSQUIDゲートに置き換えているので、バイアスマージンが広くかつ入力感度の高い超電導ドライバ回路を実現することができ、ジョセフソン素子を用いた超電導システムの性能向上と歩留まり向上に寄与するところ大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【図9】従来の超電導ドライバ回路の等価回路図である。
【符号の説明】
1 ジョセフソン効果素子
2 超電導量子干渉計
11 ジョセフソン接合
12 抵抗
13 抵抗
14 SQUID
15 インダクタンス
16 インダクタンス
17 SQUID
18 インダクタンス
19 インダクタンス
20 ジョセフソン接合
21 抵抗
22 SFQ回路
23 ジョセフソン接合
24 抵抗
25 キャパシタ
31 ジョセフソン接合
32 抵抗
33 抵抗
Claims (5)
- 複数個のジョセフソン効果素子を直列に接続した直列接続体を、複数個並列に接続した超電導ドライバ回路において、前記直列接続体の一方の最も接地点に近い側の少なくとも一個のジョセフソン接合効果素子を超電導量子干渉計を用いたスイッチングゲートに置き換え、前記超電導量子干渉計の入力端子を前記超電導ドライバ回路の入力端子として用いたことを特徴とする超電導ドライバ回路。
- 上記入力端子と単一磁束量子回路が、抵抗、キャパシタ、ジョセフソン効果素子のいずれかあるいはそれらの組み合わせを介して接続されたことを特徴とする請求項1記載の超電導ドライバ回路。
- 上記入力端子からの入力が、上記スイッチングゲートに直接入力されることを特徴とする請求項1または2に記載の超電導ドライバ回路。
- 上記入力端子からの入力が、磁気結合を介してスイッチングゲートに印加されることを特徴とする請求項1または2に記載の超電導ドライバ回路。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超電導ドライバ回路を備えたことを特徴とする超電導機器。
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