JP2004079439A - 伝送ケーブル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電テープ材で横巻きされるときのドレイン線と絶縁線との間の応力により絶縁層が潰れることから生じる対内スキューのバラツキをなくす。
【解決手段】伝送ケーブル1は、信号線3を絶縁層5で被覆した一対の絶縁線7からなる信号線対と、ドレイン線9との外周に導電テープ材11で巻き付けられており、前記ドレイン線9の断面を非円形形状としている。伝送ケーブル1を製造する際に導電テープ材11で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線9の断面が非円形形状であるので、絶縁線7の絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力が分散され、絶縁層5のつぶれを抑制できる。
【選択図】 図1
【解決手段】伝送ケーブル1は、信号線3を絶縁層5で被覆した一対の絶縁線7からなる信号線対と、ドレイン線9との外周に導電テープ材11で巻き付けられており、前記ドレイン線9の断面を非円形形状としている。伝送ケーブル1を製造する際に導電テープ材11で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線9の断面が非円形形状であるので、絶縁線7の絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力が分散され、絶縁層5のつぶれを抑制できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、Infini Band等の通信規格に用いられる高速データ伝送用の例えばメタルケーブルの構造からなる伝送ケーブル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照するに、従来の高速データ伝送用の伝送ケーブル101は、一対の信号線103(導体)がそれぞれ別々に例えば発泡樹脂(PE)などの絶縁材料からなる発泡絶縁層105でシースされて押出されて絶縁線107が構成される。これらの2本の絶縁線107のペア線としての信号線対には、1本もしくは2本のほぼ断面円形状のドレイン線109が添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材111で横巻きされ被覆されている。
【0003】
この一対の2芯の信号線103に+と−の電位が印加されることにより差動電圧の信号が送られる。つまり、低電圧差動伝送(LVDS)が行われる。この低電圧差動伝送はコモンモードノイズに対して強く、印加電圧も小さくすることが可能である。低電圧差動伝送が行われる際には、両信号線103の伝送特性が等しくされることが重要となるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の伝送ケーブル103においては、伝送ケーブル103を製造する際に導電テープ材111により一対の絶縁線107とドレイン線109とを横巻きでテープ巻きされるときにかかる圧力により、ドレイン線109を介して絶縁線107の発泡絶縁層105が潰されるために誘電率の増大が起こる。したがって、発泡絶縁層105のつぶれ状態が両絶縁線107によって異なる場合、各信号線103を信号が通過するのに要する時間(伝搬遅延時間)に差ができ、所謂対内スキューが生じるという問題点があった。この対内スキューの増大により、受信信号の劣化が生じるのである。
【0005】
より詳しくは、従来の伝送ケーブル101においては、導電テープ材111によって一方向の横巻きで巻き付けられるので、その巻き方向により発泡絶縁層105に対する応力のかかり方が異なるために、ペア線の片方の絶縁線107の発泡絶縁層105とドレイン線109との間の応力が強くなる。その結果、例えば矢印で示したごとく、片方の絶縁線107の発泡絶縁層105がつぶれてしまい、誘電率が増大するために対内スキューが増大するという問題点があった。
【0006】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、導電テープ材によって巻き付けられるときに起こるドレイン線と絶縁線との間の応力により絶縁層が潰れることから生じる対内スキューのバラツキを少なくするようにした伝送ケーブル及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の伝送ケーブルは、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、前記ドレイン線の断面が非円形形状であることを特徴とするものである。
【0008】
したがって、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線の断面が非円形形状であるので、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和され、絶縁層のつぶれが抑制される。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0009】
請求項2によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項1記載の伝送ケーブルにおいて、前記非円形形状が、矩形部とこの矩形部の左右両側に設けた円弧部が一体化された構造であることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、非円形形状が、矩形部とこの矩形部の左右両側に設けた円弧部が一体化された構造所謂平型形状であるので、このドレイン線を介して絶縁層にかかる応力が確実に分散され、絶縁層のつぶれがより一層抑制される。
【0011】
請求項3によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項2記載の伝送ケーブルにおいて、前記両側の円弧部間の長さが一対の信号線の円周部間の距離とほぼ同じであると共に、前記両側の円弧部が一対の絶縁線の絶縁層の円周部に接触していることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるときに、ドレイン線を介して絶縁層にかかる応力は信号線の中心に向けた方向ではなく、外側へずれた方向とするので、応力を分散するという点で効果的である。
【0013】
請求項4によるこの発明の伝送ケーブルは、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、前記ドレイン線が、扁平の導電シートであることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線が扁平の導電シートであるので、このドレイン線を介して絶縁線の絶縁層にかかる応力は小さくなり、絶縁層のつぶれが殆どなくなる。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0015】
請求項5によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項4記載の伝送ケーブルにおいて、前記導電シートが、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置していると共に、導電シートの両端が絶縁層の円周部に接触していることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しているので、導電シートの位置は安定すると共に絶縁層のつぶれが殆どなくなる。
【0017】
請求項6によるこの発明の伝送ケーブルの製造方法は、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、断面が非円形形状のドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、請求項1記載の作用とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線の断面が非円形形状であるので、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和され、絶縁層のつぶれが抑制される。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0019】
請求項7によるこの発明の伝送ケーブルの製造方法は、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、扁平の導電シートのドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、請求項4記載の作用とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線が扁平の導電シートであるので、このドレイン線を介して絶縁線の絶縁層にかかる応力は小さくなり、絶縁層のつぶれが殆どなくなる。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1を参照するに、第1の実施の形態に係わる高速データ伝送用の伝送ケーブル1は、一対の信号線3(導体)がそれぞれ別々に例えば発泡樹脂(PE)などの絶縁材料からなる絶縁層5でシースされて押出されて絶縁線7が構成される。これらの2本の絶縁線7のペア線としての信号線対には、断面が非円形形状のドレイン線9が添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって例えば横巻きでテープ巻きされ被覆されている。
【0023】
また、ドレイン線9は、非円形形状の幅方向の両側縁が2本の絶縁線7の絶縁層5の円周部にほぼ均等に掛かるように、2本の絶縁線7のペア線の間に位置していることが望ましい。いずれにしても、ドレイン線9ができるだけ絶縁線7の絶縁層5を潰さないような位置に設けられることが望ましい。
【0024】
なお、ドレイン線9の非円形形状としては、第1の実施の形態では矩形部9Aとこの矩形部9Aの左右両側に設けた円弧部9Bが一体化された構造で、所謂、長手方向の左右両側に円弧部9Bを有する平型形状である。さらに、一対の信号線3の円周部間を距離L1とし、ドレイン線9の左右両側の円弧部間を幅L2とすると、距離L1と幅L2がほぼ同じである。しかも、上記の左右両側の円弧部9Bが一対の絶縁線7の絶縁層5の円周部に接触している。
【0025】
上記のドレイン線9としては、例えば断面円形形状の軟鋼線がローラにより上下から圧延されて引き出されることにより、容易に非円形形状に潰すことができる。このときの加圧力により、上記のいわゆる平型形状の厚さや幅を簡単に変えることができる。
【0026】
次に、この発明の第1の実施の形態の伝送ケーブル1の製造方法について説明する。
【0027】
図3を併せて参照するに、上述したように予め信号線3を発泡樹脂の絶縁層5で被覆した一対の絶縁線7からなる信号線対と、予め断面が非円形形状に成形されたドレイン線9が、図1に示されているようにほぼ平行に添えるように配置され、これらの一対の絶縁線7とドレイン線9の外周は例えばテープ巻き装置13により上述したように例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって横巻きでテープ巻きされて被覆され、伝送ケーブル1が製造される。
【0028】
上記構成により、伝送ケーブル1が製造される際に、導電テープ材11によって一対の絶縁線7とドレイン線9が一方向の横巻きでテープ巻きされるとしても、ドレイン線9の断面が非円形形状であることにより、テープ巻きされるときに起こる絶縁線7の樹脂の絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力が確実に分散され、緩和されるので、絶縁層5のつぶれが抑制されることとなる。したがって、発泡樹脂の絶縁層5が潰されることから生じる誘電率の増大が軽減されるので、対内スキューのバラツキを少なくすることができる。
【0029】
特に、非円形形状が図1に示されているようないわゆる平型形状で、しかも距離L1と幅L2がほぼ同じで、ドレイン線9が一対の絶縁層5の円周部を結ぶ接線上に近い位置にある場合は、ドレイン線9の位置が安定し且つドレイン線9を介して絶縁層5にかかる応力は信号線3の中心に向かう方向ではなく、確実に外側へずれた方向となるので応力を分散するという点で効果的である。
【0030】
なお、ドレイン線9の非円形形状としては、楕円などの形状であっても、絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力を分散可能な楕円形状であれば、有効である。
【0031】
図2を参照するに、第2の実施の形態に係わる高速データ伝送用の伝送ケーブル15は、第1の実施の形態の伝送ケーブル1とほぼ同様であり、同様の部材は同符号にて説明する。
【0032】
伝送ケーブル15としては、絶縁線7の構成が第1の実施の形態と同様に信号線3を発泡樹脂の絶縁層5で被覆したものである。ドレイン線9の構成が扁平の導電シート17となっている。これらの2本の絶縁線7のペア線としての信号線対と、導電シート17がほぼ平行に添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって横巻きに巻き付けられて被覆されている。
【0033】
より詳しく説明すると、上記の導電シート17は、第2の実施の形態では一対の絶縁線7の絶縁層5の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しており、しかも導電シート17の両端が絶縁層5の円周部に接触している。
【0034】
なお、この発明の第2の実施の形態の伝送ケーブル15の製造方法は、前述した第1の伝送ケーブル1の製造方法と同様であるので、説明は省略する。
【0035】
上記の構成により、この伝送ケーブル15が製造される際に、一対の絶縁線7と導電シート17とが導電テープ材11によって一方向に横巻きされるとしても、ドレイン線9が扁平の導電シート17であるので、この導電シート17を介して絶縁線7の絶縁層5にかかる応力は図1で示される厚肉の非円形形状に比較してより一層小さくなり、絶縁層5のつぶれが小さくなる。したがって、誘電率の増大が軽減されるので、第1の実施の形態の伝送ケーブル1より対内スキューのバラツキを一層少なくすることができる。
【0036】
特に、図2に示されているように導電シート17が一対の絶縁層5の円周部を結ぶほぼ接線上に位置し、且つ導電シート17の両端が絶縁層5の円周部に接触している場合は、導電シート17が安定した状態に位置決めされると共に絶縁層5のつぶれが殆どなくなるので、より一層対内スキューのバラツキを少なくすることができる。
【0037】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。本実施の形態では絶縁層5として発泡樹脂を用いた例で説明したが、単なる樹脂であっても構わない。また、導電テープ材11によって横巻きにて巻付ける例で説明したが、横巻きでなくても構わない。
【0038】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とを導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を非円形形状とすることにより、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和できるので、絶縁層のつぶれを抑制できる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0039】
請求項2の発明によれば、非円形形状が、矩形部とこの矩形部の両側に設けた円弧部が一体化された構造所謂平型形状であるので、このドレイン線を介して絶縁層にかかる応力を確実に分散でき、絶縁層のつぶれを抑制できる。
【0040】
請求項3の発明によれば、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるときに、ドレイン線を介して絶縁層にかかる応力を、信号線の中心に向けた方向ではなく外側へずれた方向にできるので、前記応力をより一層分散できる効果がある。
【0041】
請求項4の発明によれば、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を扁平の導電シートとすることにより、この導電シートを介して絶縁線の絶縁層にかかる応力を小さくでき、絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0042】
請求項5の発明によれば、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しているので、導電シートを安定した状態に位置決めでき、しかも絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。
【0043】
請求項6の発明によれば、請求項1記載の効果とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とを導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を非円形形状とすることにより、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和できるので、絶縁層のつぶれを抑制できる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0044】
請求項7の発明によれば、請求項4記載の効果とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を扁平の導電シートとすることにより、この導電シートを介して絶縁線の絶縁層にかかる応力を小さくでき、絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【図3】この発明の第1,第2の実施の形態の伝送ケーブルの製造方法を示す概略説明図である。
【図4】従来の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 伝送ケーブル(第1の実施の形態の)
3 信号線(導体)
5 絶縁層
7 絶縁線
9 ドレイン線
9A 矩形部
9B 円弧部
11 導電テープ材
13 テープ巻き装置
15 伝送ケーブル(第2の実施の形態の)
17 導電シート
【発明の属する技術分野】
この発明は、Infini Band等の通信規格に用いられる高速データ伝送用の例えばメタルケーブルの構造からなる伝送ケーブル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照するに、従来の高速データ伝送用の伝送ケーブル101は、一対の信号線103(導体)がそれぞれ別々に例えば発泡樹脂(PE)などの絶縁材料からなる発泡絶縁層105でシースされて押出されて絶縁線107が構成される。これらの2本の絶縁線107のペア線としての信号線対には、1本もしくは2本のほぼ断面円形状のドレイン線109が添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材111で横巻きされ被覆されている。
【0003】
この一対の2芯の信号線103に+と−の電位が印加されることにより差動電圧の信号が送られる。つまり、低電圧差動伝送(LVDS)が行われる。この低電圧差動伝送はコモンモードノイズに対して強く、印加電圧も小さくすることが可能である。低電圧差動伝送が行われる際には、両信号線103の伝送特性が等しくされることが重要となるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の伝送ケーブル103においては、伝送ケーブル103を製造する際に導電テープ材111により一対の絶縁線107とドレイン線109とを横巻きでテープ巻きされるときにかかる圧力により、ドレイン線109を介して絶縁線107の発泡絶縁層105が潰されるために誘電率の増大が起こる。したがって、発泡絶縁層105のつぶれ状態が両絶縁線107によって異なる場合、各信号線103を信号が通過するのに要する時間(伝搬遅延時間)に差ができ、所謂対内スキューが生じるという問題点があった。この対内スキューの増大により、受信信号の劣化が生じるのである。
【0005】
より詳しくは、従来の伝送ケーブル101においては、導電テープ材111によって一方向の横巻きで巻き付けられるので、その巻き方向により発泡絶縁層105に対する応力のかかり方が異なるために、ペア線の片方の絶縁線107の発泡絶縁層105とドレイン線109との間の応力が強くなる。その結果、例えば矢印で示したごとく、片方の絶縁線107の発泡絶縁層105がつぶれてしまい、誘電率が増大するために対内スキューが増大するという問題点があった。
【0006】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、導電テープ材によって巻き付けられるときに起こるドレイン線と絶縁線との間の応力により絶縁層が潰れることから生じる対内スキューのバラツキを少なくするようにした伝送ケーブル及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の伝送ケーブルは、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、前記ドレイン線の断面が非円形形状であることを特徴とするものである。
【0008】
したがって、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線の断面が非円形形状であるので、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和され、絶縁層のつぶれが抑制される。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0009】
請求項2によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項1記載の伝送ケーブルにおいて、前記非円形形状が、矩形部とこの矩形部の左右両側に設けた円弧部が一体化された構造であることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、非円形形状が、矩形部とこの矩形部の左右両側に設けた円弧部が一体化された構造所謂平型形状であるので、このドレイン線を介して絶縁層にかかる応力が確実に分散され、絶縁層のつぶれがより一層抑制される。
【0011】
請求項3によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項2記載の伝送ケーブルにおいて、前記両側の円弧部間の長さが一対の信号線の円周部間の距離とほぼ同じであると共に、前記両側の円弧部が一対の絶縁線の絶縁層の円周部に接触していることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるときに、ドレイン線を介して絶縁層にかかる応力は信号線の中心に向けた方向ではなく、外側へずれた方向とするので、応力を分散するという点で効果的である。
【0013】
請求項4によるこの発明の伝送ケーブルは、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、前記ドレイン線が、扁平の導電シートであることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線が扁平の導電シートであるので、このドレイン線を介して絶縁線の絶縁層にかかる応力は小さくなり、絶縁層のつぶれが殆どなくなる。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0015】
請求項5によるこの発明の伝送ケーブルは、請求項4記載の伝送ケーブルにおいて、前記導電シートが、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置していると共に、導電シートの両端が絶縁層の円周部に接触していることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しているので、導電シートの位置は安定すると共に絶縁層のつぶれが殆どなくなる。
【0017】
請求項6によるこの発明の伝送ケーブルの製造方法は、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、断面が非円形形状のドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、請求項1記載の作用とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線の断面が非円形形状であるので、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和され、絶縁層のつぶれが抑制される。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0019】
請求項7によるこの発明の伝送ケーブルの製造方法は、信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、扁平の導電シートのドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、請求項4記載の作用とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線が扁平の導電シートであるので、このドレイン線を介して絶縁線の絶縁層にかかる応力は小さくなり、絶縁層のつぶれが殆どなくなる。その結果、誘電率の増大が軽減されるので対内スキューのバラツキが少なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1を参照するに、第1の実施の形態に係わる高速データ伝送用の伝送ケーブル1は、一対の信号線3(導体)がそれぞれ別々に例えば発泡樹脂(PE)などの絶縁材料からなる絶縁層5でシースされて押出されて絶縁線7が構成される。これらの2本の絶縁線7のペア線としての信号線対には、断面が非円形形状のドレイン線9が添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって例えば横巻きでテープ巻きされ被覆されている。
【0023】
また、ドレイン線9は、非円形形状の幅方向の両側縁が2本の絶縁線7の絶縁層5の円周部にほぼ均等に掛かるように、2本の絶縁線7のペア線の間に位置していることが望ましい。いずれにしても、ドレイン線9ができるだけ絶縁線7の絶縁層5を潰さないような位置に設けられることが望ましい。
【0024】
なお、ドレイン線9の非円形形状としては、第1の実施の形態では矩形部9Aとこの矩形部9Aの左右両側に設けた円弧部9Bが一体化された構造で、所謂、長手方向の左右両側に円弧部9Bを有する平型形状である。さらに、一対の信号線3の円周部間を距離L1とし、ドレイン線9の左右両側の円弧部間を幅L2とすると、距離L1と幅L2がほぼ同じである。しかも、上記の左右両側の円弧部9Bが一対の絶縁線7の絶縁層5の円周部に接触している。
【0025】
上記のドレイン線9としては、例えば断面円形形状の軟鋼線がローラにより上下から圧延されて引き出されることにより、容易に非円形形状に潰すことができる。このときの加圧力により、上記のいわゆる平型形状の厚さや幅を簡単に変えることができる。
【0026】
次に、この発明の第1の実施の形態の伝送ケーブル1の製造方法について説明する。
【0027】
図3を併せて参照するに、上述したように予め信号線3を発泡樹脂の絶縁層5で被覆した一対の絶縁線7からなる信号線対と、予め断面が非円形形状に成形されたドレイン線9が、図1に示されているようにほぼ平行に添えるように配置され、これらの一対の絶縁線7とドレイン線9の外周は例えばテープ巻き装置13により上述したように例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって横巻きでテープ巻きされて被覆され、伝送ケーブル1が製造される。
【0028】
上記構成により、伝送ケーブル1が製造される際に、導電テープ材11によって一対の絶縁線7とドレイン線9が一方向の横巻きでテープ巻きされるとしても、ドレイン線9の断面が非円形形状であることにより、テープ巻きされるときに起こる絶縁線7の樹脂の絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力が確実に分散され、緩和されるので、絶縁層5のつぶれが抑制されることとなる。したがって、発泡樹脂の絶縁層5が潰されることから生じる誘電率の増大が軽減されるので、対内スキューのバラツキを少なくすることができる。
【0029】
特に、非円形形状が図1に示されているようないわゆる平型形状で、しかも距離L1と幅L2がほぼ同じで、ドレイン線9が一対の絶縁層5の円周部を結ぶ接線上に近い位置にある場合は、ドレイン線9の位置が安定し且つドレイン線9を介して絶縁層5にかかる応力は信号線3の中心に向かう方向ではなく、確実に外側へずれた方向となるので応力を分散するという点で効果的である。
【0030】
なお、ドレイン線9の非円形形状としては、楕円などの形状であっても、絶縁層5とドレイン線9との間にかかる応力を分散可能な楕円形状であれば、有効である。
【0031】
図2を参照するに、第2の実施の形態に係わる高速データ伝送用の伝送ケーブル15は、第1の実施の形態の伝送ケーブル1とほぼ同様であり、同様の部材は同符号にて説明する。
【0032】
伝送ケーブル15としては、絶縁線7の構成が第1の実施の形態と同様に信号線3を発泡樹脂の絶縁層5で被覆したものである。ドレイン線9の構成が扁平の導電シート17となっている。これらの2本の絶縁線7のペア線としての信号線対と、導電シート17がほぼ平行に添えられて例えばアルミマイラテープ(Al−PETテープ)などの導電テープ材11によって横巻きに巻き付けられて被覆されている。
【0033】
より詳しく説明すると、上記の導電シート17は、第2の実施の形態では一対の絶縁線7の絶縁層5の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しており、しかも導電シート17の両端が絶縁層5の円周部に接触している。
【0034】
なお、この発明の第2の実施の形態の伝送ケーブル15の製造方法は、前述した第1の伝送ケーブル1の製造方法と同様であるので、説明は省略する。
【0035】
上記の構成により、この伝送ケーブル15が製造される際に、一対の絶縁線7と導電シート17とが導電テープ材11によって一方向に横巻きされるとしても、ドレイン線9が扁平の導電シート17であるので、この導電シート17を介して絶縁線7の絶縁層5にかかる応力は図1で示される厚肉の非円形形状に比較してより一層小さくなり、絶縁層5のつぶれが小さくなる。したがって、誘電率の増大が軽減されるので、第1の実施の形態の伝送ケーブル1より対内スキューのバラツキを一層少なくすることができる。
【0036】
特に、図2に示されているように導電シート17が一対の絶縁層5の円周部を結ぶほぼ接線上に位置し、且つ導電シート17の両端が絶縁層5の円周部に接触している場合は、導電シート17が安定した状態に位置決めされると共に絶縁層5のつぶれが殆どなくなるので、より一層対内スキューのバラツキを少なくすることができる。
【0037】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。本実施の形態では絶縁層5として発泡樹脂を用いた例で説明したが、単なる樹脂であっても構わない。また、導電テープ材11によって横巻きにて巻付ける例で説明したが、横巻きでなくても構わない。
【0038】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とを導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を非円形形状とすることにより、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和できるので、絶縁層のつぶれを抑制できる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0039】
請求項2の発明によれば、非円形形状が、矩形部とこの矩形部の両側に設けた円弧部が一体化された構造所謂平型形状であるので、このドレイン線を介して絶縁層にかかる応力を確実に分散でき、絶縁層のつぶれを抑制できる。
【0040】
請求項3の発明によれば、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるときに、ドレイン線を介して絶縁層にかかる応力を、信号線の中心に向けた方向ではなく外側へずれた方向にできるので、前記応力をより一層分散できる効果がある。
【0041】
請求項4の発明によれば、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を扁平の導電シートとすることにより、この導電シートを介して絶縁線の絶縁層にかかる応力を小さくでき、絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0042】
請求項5の発明によれば、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置しているので、導電シートを安定した状態に位置決めでき、しかも絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。
【0043】
請求項6の発明によれば、請求項1記載の効果とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とを導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を非円形形状とすることにより、絶縁線の絶縁層とドレイン線との間にかかる応力が分散され緩和できるので、絶縁層のつぶれを抑制できる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【0044】
請求項7の発明によれば、請求項4記載の効果とほぼ同様であり、伝送ケーブルが製造される際に、信号線対とドレイン線とが導電テープ材で一方向に巻かれるとしても、ドレイン線を扁平の導電シートとすることにより、この導電シートを介して絶縁線の絶縁層にかかる応力を小さくでき、絶縁層のつぶれを殆どなくすことができる。したがって、誘電率の増大を軽減できるので対内スキューのバラツキを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【図3】この発明の第1,第2の実施の形態の伝送ケーブルの製造方法を示す概略説明図である。
【図4】従来の伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 伝送ケーブル(第1の実施の形態の)
3 信号線(導体)
5 絶縁層
7 絶縁線
9 ドレイン線
9A 矩形部
9B 円弧部
11 導電テープ材
13 テープ巻き装置
15 伝送ケーブル(第2の実施の形態の)
17 導電シート
Claims (7)
- 信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、
前記ドレイン線の断面が非円形形状であることを特徴とする伝送ケーブル。 - 前記非円形形状が、矩形部とこの矩形部の左右両側に設けた円弧部が一体化された構造であることを特徴とする請求項1記載の伝送ケーブル。
- 前記両側の円弧部間の長さが一対の信号線の円周部間の距離とほぼ同じであると共に、前記両側の円弧部が一対の絶縁線の絶縁層の円周部に接触していることを特徴とする請求項2記載の伝送ケーブル。
- 信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対と、ドレイン線との外周に導電テープ材を巻き付けた伝送ケーブルにおいて、
前記ドレイン線が、扁平の導電シートであることを特徴とする伝送ケーブル。 - 前記導電シートが、一対の絶縁線の絶縁層の円周部を結ぶほぼ接線上に位置していると共に、導電シートの両端が絶縁層の円周部に接触していることを特徴とする請求項4記載の伝送ケーブル。
- 信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、断面が非円形形状のドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とする伝送ケーブルの製造方法。
- 信号線を絶縁層で被覆した一対の絶縁線からなる信号線対に、扁平の導電シートのドレイン線を添えて配置し、これらの信号線対とドレイン線の外周に導電テープ材を巻きつけることを特徴とする伝送ケーブルの製造方法。
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