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JP2004073492A - メダル送り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダルを一度に投入することを可能にするとともに、メダルを確実に送り出すことができるメダル送り出し装置を提供する。
【解決手段】メダル送り出し装置100は、投入口に投入されたメダルを出口部Aに案内するメダル受け部1と、メダル受け部1の出口部Aから排出されたメダルMを運搬するためのベルト2と、複数のメダルMが重なった状態でベルト2で搬送された場合に、複数のメダルMを分離することのできる分離手段3と、ベルト2の上に設けられ、かつ、メダルMを分離手段3に案内するための第1案内部5とを含む。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシンを含む遊技機などで用いられるメダルの送り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等の遊技機にはメダルの投入口が設けられている。遊技者は所定の枚数のメダルを投入してゲームを楽しむことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遊技機ではメダルを一枚づつ投入していった。これでは一度に多数のメダルを投入するときに手間がかかり不便である。しかし、一度に多数のメダルを投入できるようにすると、メダルが投入口あるいは排出口で詰まるという問題があった。また、回転型ホッパをメダル投入口に設けると水平方向に大きなスペースが必要という問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、メダルを一度に投入することを可能にするとともに、メダルを確実に送り出すことができるメダル送り出し装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のメダル送り出し装置は、
【0006】
投入口に投入されたメダルを出口部に案内するメダル受け部と、
【0007】
前記メダル受け部の出口部から排出されたメダルを運搬するためのベルトと、
【0008】
複数のメダルが重なった状態で前記ベルトで搬送された場合に、該複数のメダルを分離することのできる分離手段と、
【0009】
前記ベルトの上に設けられ、かつ、前記メダルを前記分離手段に案内するための第1案内部とを含む。
【0010】
本発明においては、ベルトの幅がメダルの直径の実質的に2倍以上であるため、メダル受け部の出口部から大量のメダルを一括してベルト上に確実に排出することができる。
【0011】
また、本発明によれば、複数のメダルを分離することのできる分離手段が設けられている。このため、メダルを遊技機内に1枚づつ整列して導入することができる。
【0012】
また、本発明によれば、ベルトの上に、メダルを分離手段に案内するための第1案内部が設けられている。このため、メダルを分離手段に確実に案内することができる。
【0013】
また、本発明においては、前記分離手段は、前記ベルトの上に設けられ、前記分離手段と前記ベルトとの間の隙間は、前記メダル1枚の厚さ以上、前記メダル2枚の厚さ未満とすることができる。これにより、メダルを遊技機内に1枚づつ確実に整列して導入することができる。
【0014】
また、本発明においては、前記出口部の下の前記第1案内部間の幅は、前記分離手段付近の第1案内部間の幅より大きくすることができる。これにより、メダルをメダル受け部から第1案内部間に確実に排出することができる。
【0015】
また、本発明においては、前記分離手段付近の第1案内部間の幅は、前記メダルの直径の2倍未満とすることができる。これにより、メダルを遊技機内に1枚づつ、より確実に整列して導入することができる。
【0016】
また、本発明においては、前記第1案内部によって画定されるメダル通路部の形状は、ほぼL字状とすることができる。
【0017】
また、本発明においては、前記メダルが前記分離手段を通過する前に、前記ベルト上のメダルを振動させる振動手段を設けることができる。これにより、分離手段の前段階でメダルが重なっていた場合でも、メダルをばらしたり、又は重なり枚数を低減することができる。その結果、分離手段において、メダルがつまるのを確実に防止することができる。
また、本発明においては、前記分離手段より前記メダル受け部側において、前記メダルを前記分離手段と前記ベルトとの間に案内する第2案内部を設けることができる。このように、第2案内部を設けることにより、メダルを確実に分離手段とベルトとの間に導入することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
1.第1の実施の形態
【0020】
図1は、実施の形態に係るメダル送り出し装置を模式的に示す断面図である。図2は、実施の形態に係るメダル送り出し装置を模式的に示す斜視図である。
【0021】
メダル送り出し装置100は、図1に示すように、メダル受け部1と、ベルト2と、第1メダル案内部(第1案内部)5と、分離手段3とを含む。
【0022】
メダル受け部1は、投入口に投入されたメダルを出口部Aに案内する機能を有する。
【0023】
ベルト2は、メダル受け部1の出口部Aから排出されたメダルを運搬するためのものである。ベルト2の幅W10は、図2(メダル受け部は省略されている)に示すように、メダルの直径の実質的に2倍以上とすることができる。このようにベルト2の幅W10を広く、例えばメダルの幅の実質的に2倍以上などとすることで、大量のメダルを一括してベルト2上に投入し易くなる。
【0024】
第1メダル案内部(第1案内部)5は、メダル受け部1からベルト2に排出されたメダルを分離手段3に案内するためのものである。第1メダル案内部(第1案内部)5があることにより、確実に、メダルを分離手段3に案内することができる。
【0025】
図3に示すように、メダル受け部1の出口部Aの下における第1メダル案内部(第1案内部)間5の幅W20は、分離手段3付近の第1メダル案内部(第1案内部)間5の幅W30より大きい。また、分離手段3付近の第1メダル案内部(第1案内部)間5の幅W30は、メダルの直径の2倍未満とすることができる。これにより、メダルを遊技機内に確実に整列して導入することができる。第1メダル案内部(第1案内部)5によって画定されるメダル通路部(図4において斜線領域)の平面形状は、ほぼL字状とすることができる。
【0026】
分離手段3は、図1に示すように、重なった状態で投入された複数のメダルを分離するためのローラから構成されることができる。ローラ3はベルト2と略平行に設けられている。ローラ3とベルト2の間には隙間bが設けられている。この隙間bは、メダルを1枚ずつ搬送するときはメダル1枚の厚さよりも多少広く、メダル2枚分の厚さより狭くなっている。この場合、ベルト2によりメダルが1枚ずつ搬送される。隙間bの大きさは搬送するメダルの厚さ及び搬送枚数に応じて定められる。図中に矢印で示すように、隙間bにおいて、ローラ3は前記ベルト2の搬送方向と逆方向に動く。より詳しくは、ローラ3は、該ローラ3のベルト2の搬送方向に対向する側が、ローラ3に対向するベルト2の面の搬送方向とは逆方向に移動するように回転する。ローラ3がベルト2の搬送方向と逆方向に動くとは、このようなことをいう。
【0027】
第2メダル案内部(第2案内部)4は、ベルト2の終端に設けられ、搬送されたメダルを所定の方向に誘導する。ローラ6はベルト2を駆動するためのものである。
【0028】
図5は、図1のメダル送り出し装置100を遊技機(スロットマシン)に適用した例を示す。メダル送り出し装置100により投入されたメダルをメダルセレクタやホッパー等に送ることができる。
【0029】
スロットマシン10は、図5に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。ペットスイッチ16は、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、投入されたメダル数を記憶した数値からベットスイッチ操作によりベットした(賭けた)メダル数を減じてメダル投入に代える。精算スイッチ17は、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、投入されたメダル数を記憶した数値(ベットによって減算されている場合はその減算された数値)に相当する枚数の投入メダルを払い出す。スタートスイッチ30は回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはペットスイッチ16の投入を条件に、リールユニット60の駆動を開始させる。ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。リールユニット60は、三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
【0030】
図6はメダル送り出し装置100を斜め上から見た状態を示す。101はスタート/ストップスイッチである。このスイッチ101を操作することによりメダル送り出し装置100が動作/停止する。なお、メダルの有無を検出するセンサを設けて装置の動作/停止を自動的に行うようにしてもよい。遊戯者は多数のメダルをメダル受け部1に投入すると、メダルは漏斗状のメダル受け部1の斜面を滑って出口部Aに到達し、そこからベルト2上に落下する。出口部Aの大きさは複数のメダルが容易に落下する程度に、やや大きめになっている。したがって、1、2枚程度のメダルを投入したときはもちろん、多数のメダルを同時に投入したときでも何枚かは確実にベルト2に落下し、搬送される。後述のように、出口部Aを通って複数のメダルがベルト2に落下してもメダルは1枚ずつ搬送される(メダルセレクタにおいてメダルを検査・選別したり、枚数を計数するために、メダルは1枚ずつ搬送されることが望ましい)。なお、メダル受け部1は着脱可能としてもよい。
【0031】
図7はメダル受け部1を外してメダル送り出し装置100の内部を見た図である。ベルト2、ローラ3、第1メダル案内部(第1案内部)5が2枚のフレーム9の間に取りつけられている。メダル受け部1の出口部Aを通ったメダルは図7で示されるベルト2の部分に落下する。図7において、3aはローラ3の回転軸に設けられたプーリー、6aはベルト用ローラの回転軸に設けられたプーリー、8はモーター軸、7はプーリー3a,6aとモーター軸8の間に設けられたプーリー(遊輪)、Bは図示しないモーターの動力をローラ3及びベルト用ローラ6に伝達するベルトである。
【0032】
図8はメダル送り出し装置100を背面から見た図である。2枚のフレーム9はスペーサSにより保持されている。第2メダル案内部(第2案内部)4はネジでスロットマシン本体に固定されている。
【0033】
次に、本発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の動作について説明する。 図9〜図11は1枚のメダルMが投入された場合を示す。図9において、メダル受け部1の出口部Aを通ったメダルMはベルト2上に落下する。ベルト2は矢印の方向に動いているので、メダルMの先端も同じ方向に移動し、そのメダルMは第1メダル案内部(第1案内部)5よりローラ3に案内される。そして、図10に示すようにベルト2とローラ3の隙間はメダル1枚の厚さよりも広いので、メダルMはベルト2により搬送され、ベルト2の端部に到達する。そして、図11に示すようにメダルMはベルト2の端部から第2メダル案内部(第2案内部)4に沿って落下する。そして、図示しないメダルセレクタに導かれる。
【0034】
ローラ3がない場合について考えてみる。メダルが2枚重なった状態で投入されると、そのままベルト2により搬送されてしまう。これではメダルセレクタにおいてメダルが詰まるおそれがある。ローラ3の代わりに板を用いてメダル1枚分の隙間を設ける場合について考えてみる。メダルが2枚重なった状態で投入されると、2枚一緒にベルトで搬送される。すると隙間部分でメダルが詰まるおそれがある。したがって、複数のメダルが同時に投入されたときメダル詰まりを起こすことなくメダルを1枚ずつ搬送するためには、例えば、ローラ3を設けることが望ましい。
【0035】
2.第2の実施の形態
【0036】
図12に示すように、メダルMが分離手段3を通過する前に、ベルト2上のメダルMを振動させる振動手段20が設けられていてもよい。振動手段20によってベルト2上のメダルMを振動させることにより、分離手段3の前段階で、メダルMが重なっていた場合でも、メダルMをばらしたり、又は重なり枚数を低減することができる。その結果、分離手段3において、メダルMがつまるのを確実に防止することができる。
【0037】
振動手段20は、たとえば、ベルト2を振動させて、メダルMを振動させる構成とすることができる。このベルト2の振動は、ベルト2の表面に対して垂直方向に振動させてもよく、または、ベルト2の表面と平行方向に振動させてもよい。ベルト2をその表面に対して垂直方向に振動させる場合には、振動手段20は、たとえば、ベルト2と接し、かつ、断面形状が多角形(たとえば6角形、8角形)である回転体により構成されることができる。この回転体20が、図12(a)および図12(b)に示すようにベルト2の動きに追従して回転(ベルト2の応力を受けて回転)することにより、ベルト2をその表面に対して垂直方向(上下方向)に振動させることができる。その結果、ベルト2を介してメダルMを上下方向に振動させることができ、メダルMをばらしたり、又はメダルMの重なり枚数を低減することができる。したがって、分離手段3とベルト2との間に、メダルMがつまるのを確実に防止することができる。
【0038】
なお、駆動部たとえばモーター(図示せず)により、回転体20をベルト2と同一の回転方向に回転させてもよい。また、回転体20は、断面形状が多角形のものに限定されず、図13(a)〜図13(c)に示すように、突起部22が設けられていればよい。
【0039】
3.第3の実施の形態
【0040】
図14に示すように、分離手段3よりメダル受け部1側において、メダルMを分離手段3とベルト2との間に案内する案内部30を設けてもよい。この案内部30の案内面30aは、分離手段3に近づくにつれて、ベルト2に向かって傾斜していることができる。この案内部30は、板状であることができる。
【0041】
このように案内部30を設けることにより、メダルMを確実に分離手段3とベルト2との間に導入することができる。
【0042】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の断面を模式的に示す断面図である。
【図2】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置を模式的に示す斜視図である。
【図3】メダル送り出し装置を模式的に示す平面図である。
【図4】メダル通路部を説明するための図である。
【図5】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置を遊技機(スロットマシン)に適用した例を示す図である。
【図6】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置を斜め上から見た状態を示す図である。
【図7】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置のメダル受け部を外した状態でその内部を見た図である。
【図8】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置を背面から見た図である。
【図9】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の動作説明図である(メダル1枚の場合)。
【図10】発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の動作説明図である(メダル1枚の場合)(続き)。
【図11】発明の実施の形態1に係るメダル送り出し装置の動作説明図である(メダル1枚の場合)(続き)。
【図12】第2の発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の動作を示す概略図である。
【図13】第3の発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の回転体の変形例を示す概略図である。
【図14】第3の発明の実施の形態に係るメダル送り出し装置の概略図である。
【符号の説明】
1 メダル受け部
2 ベルト
3 ローラ
4 第2メダル案内部
5 第1メダル案内部
6 ベルト用ローラ
7 プーリー
8 モーター軸
9 フレーム
10〜16 阻止部材
17 ノズル
20 第1のメダル案内部
100 メダル送り出し装置
101 スタート/ストップスイッチ
A メダル受け部の出口部
B ベルト
M メダル
S スペーサ

Claims (7)

  1. 投入口に投入されたメダルを出口部に案内するメダル受け部と、
    前記メダル受け部の出口部から排出されたメダルを運搬するためのベルトと、
    複数のメダルが重なった状態で前記ベルトで搬送された場合に、該複数のメダルを分離することのできる分離手段と、
    前記ベルトの上に設けられ、かつ、前記メダルを前記分離手段に案内するための第1案内部とを含むことを特徴とするメダル送り出し装置。
  2. 請求項1において、
    前記分離手段は、前記ベルトの上に設けられ、
    前記分離手段と前記ベルトとの間の隙間は、前記メダル1枚の厚さ以上、前記メダル2枚の厚さ未満である、メダル送り出し装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記出口部の下の前記第1案内部間の幅は、前記分離手段付近の第1案内部間の幅より大きい、メダル送り出し装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記分離手段付近の第1案内部間の幅は、前記メダルの直径の2倍未満である、メダル送り出し装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第1案内部によって画定されるメダル通路部の形状は、ほぼL字状である、メダル送り出し装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記メダルが前記分離手段を通過する前に、前記ベルト上のメダルを振動させる振動手段が設けられている、メダル送り出し装置。
  7. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記分離手段より前記メダル受け部側において、前記メダルを前記分離手段と前記ベルトとの間に案内する第2案内部が設けられている、メダル送り出し装置。
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