[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2004061635A - Electrophotographic photoreceptor - Google Patents

Electrophotographic photoreceptor Download PDF

Info

Publication number
JP2004061635A
JP2004061635A JP2002216795A JP2002216795A JP2004061635A JP 2004061635 A JP2004061635 A JP 2004061635A JP 2002216795 A JP2002216795 A JP 2002216795A JP 2002216795 A JP2002216795 A JP 2002216795A JP 2004061635 A JP2004061635 A JP 2004061635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
electrophotographic photoreceptor
oxytitanium phthalocyanine
charge transfer
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002216795A
Other languages
Japanese (ja)
Inventor
Hajime Suzuki
鈴木 一
Takumi Shinohara
篠原 巧
Ryoji Kobayashi
小林 亮司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd, Yamanashi Electronics Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2002216795A priority Critical patent/JP2004061635A/en
Publication of JP2004061635A publication Critical patent/JP2004061635A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electrophotographic photoreceptor having high sensitivity in a long wavelength region and excellent and constant half tone reproducibility. <P>SOLUTION: In the electrophotographic photoreceptor constituted by laminating a photoreceptive layer incorporating at least charge generating material, charge transfer material and binding resin on a conductive supporting body, the charge generating material is oxy-titanium phthalocyanine, which has a maximum peak at 7.5° in a Bragg angle (2θ±0.2°) in X-ray diffraction spectrum using CuKα as a beam source, and the strength of other diffraction peaks is the ≤20% of the strength of the diffraction peak at 7.5°, and the charge transfer material incorporates a compound expressed by a general expression (1) or (2). <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の結晶型であるオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料として含有し、特定の化合物を電荷移動材料として含有する電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式を採用する、ノンインパクトプリンタの露光光源としては半導体レーザーやLED等長波長の光源が主に使用されている。そのため、電子写真感光体は長波長域に感度を有する電荷発生材料を使用するのが一般的である。従来より、このような材料としてフタロシアニン系顔料がよく用いられている。このフタロシアニン系顔料はその結晶型によって感度が異なることはよく知られている。
また、近年の省電力化に伴い、プリンタ等電子写真装置の露光光源の出力を抑えるために電子写真感光体には高感度化の要求が高まっている。
【0003】
一方、電子写真感光体を製造する方法としてはさまざまな方法が検討されているが、電荷発生材料や電荷移動材料等を結着樹脂とともに溶媒に分散して塗工液をなし、それを導電性基板上に薄膜形成する方法が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
フタロシアニン系顔料のなかで長波長域に高い感度を有するものとしてはオキシチタニウムフタロシアニンがあげられる。オキシチタニウムフタロシアニンには、いくつもの結晶型が紹介されているが、その中でも27.3°に最大回折ピークを示すものが高感度であるとされている。しかしながら、このオキシチタニウムフタロシアニンは環境依存性が高く、特に湿度の増減で感度が変化し、中間調の再現性が要求されるカラー用プリンタには不向きである。他の結晶型としては、7.6°及び28.3°に主たる回折ピークを示すα型や、26.3°に最大回折ピークを示すβ型がよく知られているが、長波長域の感度が不足しており実用的ではない。
【0005】
そこで、長波長域の感度が高く、中間調再現性が優れていてしかも一定している電子写真感光体が求められている。本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、長波長域において高感度であり、繰り返し使用しても電気特性の劣化がなく、しかも塗工液での安定性が高く塗工液を長期間使用できるオキシチタニウムフタロシアニンを含有する電子写真感光体を提供するものである。また、高い電荷発生効率を有する電荷発生材料を用いても、電荷移動材料との相性が悪いと充分な感度を得ることができないだけでなく、残留電位の上昇等が起こってしまう。電荷発生材料と電荷移動材料との相性は、さまざまな視点から研究されているが、明確に見出されてはいないのが現状である。
【0006】
一方、電子写真感光体を取り巻く市場要求としては、高感度であることもさることながら、使用環境にとらわれず、使用開始初期から寿命がくるまで高品質な画像を提供できる電子写真感光体が要求されている。現在のところ、このような高い市場要求にこたえることができる電子写真感光体は見出されておらず、そこで本発明の課題はそのような電子写真感光体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、電荷発生材料として特定のX線回折ピークを示すオキシチタニウムフタロシアニンを用い、特定化合物の電荷移動材料を用いた電子写真感光体が、前記従来の技術の問題点を解決することを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明者等は、感光層として塗布形成した後のオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型を特定し、かつ特定の電荷移動材料と組み合わせることで、従来の課題を解決するに至った。
【0008】
電子写真感光体に用いるオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折スペクトルは従来、合成後所望の結晶型にした粉末状のオキシチタニウムフタロシアニン、若しくは感光層を形成する際に作成される樹脂や分散溶媒等を含んだ塗工液をペレット状にしたものを試料として測定していた。
【0009】
しかし、感光層形成前の段階でオキシチタニウムフタロアシアニンのX線回折スペクトルを測定しても、感光層中に含有されているオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型を正確に判断できない。すなわち、感光層の形成にあたってはさまざまな外因があり、感光層形成前と形成後では回折スペクトルが異なる可能性がある。特に、電荷発生層上に電荷移動層を積層する積層型感光体においては、電荷発生材料を含有する塗工液を支持体上に塗布形成し、必要に応じて乾燥し、その後電荷移動材料を含有する塗工液を塗布して電荷移動層を形成し、乾燥して各層を固着させる工程により感光層を形成するため、乾燥工程による熱的外因、電荷移動層形成用塗工液に用いられる溶媒との接触等により電荷発生材料の回折スペクトルに影響を及ぼす。よって、実際に機能している状態の電荷発生材料の回折スペクトルを調べるためには、感光層を形成した後に電荷発生材料を取り出して測定する必要がある。
【0010】
本発明は、上記のような研究結果から得られたものであり、請求項1記載の発明は、導電性支持体上に少なくとも電荷発生材料と電荷移動材料と結着樹脂を含有する感光層を積層してなる電子写真感光体において、該電荷発生材料がオキシチタニウムフタロシアニンであって、該オキシチタニウムフタロシアニンがCuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.5°に最大ピークを有し、かつ他の回折ピーク強度が7.5°の回折ピーク強度に対して20%以下の強度であり、該電荷移動材料が一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
【0011】
7.5°以外のピークとしては、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°、15.2°、22.5°、27.2°、28.6°に示すものと、9.4°、15.2°、22.5°、26.2°、27.2°、28.6°に示すものが好ましい。7.5°以外のピーク強度は、7.5°のピーク強度の20%以下であり、さらには15%以下のピーク強度であることが好ましい。
【0012】
感光層中からオキシチタニウムフタロシアニンを抽出する際に、オキシチタニウムフタロシアニンが結晶転移しないように注意しなければならない。また、感光層中にはバインダー樹脂や電荷移動材料等が含有されており、X線回折スペクトルを測定する上でそれらが障害となる。よって、バインダー樹脂や電荷移動材料等を除去し、オキシチタニウムフタロシアニンの結晶型を変えない溶媒を適宜選択する必要がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の電子写真感光体は、特定のX線回折スペクトルを有するオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料として基体上の感光層に含有させてなるものである。
【0014】
図1及び図2は、本発明に係る電子写真感光体の好ましい実施の形態の構成を示す断面図である。
【0015】
図1において、1は本発明に適用可能な機能分離型の電子写真感光体を示したものであり、導電性の基体11上に、電荷発生層12と電荷移動層13とがこの順で形成されており、これら電荷発生層12と電荷移動層13とによって感光層14が構成されている。
【0016】
電荷発生層12の形成方法としては、各種の方法を使用することができるが、例えば本発明のフタロシアニン組成物を電荷発生材料として用い、バインダー樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗布液を、所定の下地となる基体11上に塗布し、必要に応じて乾燥させて形成することができる。
【0017】
電荷移動層13は、少なくとも後述する電荷移動材料を有するものであり、この電荷移動層13は、例えば、その下地となる電荷発生層12上に電荷移動剤をバインダー樹脂を用いて結着することにより形成することができる。
【0018】
電荷移動層13の形成方法としては、各種の方法を使用することができるが、通常の場合、電荷移動材料をバインダー樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗布液を、下地となる電荷発生層12上に塗布し、乾燥させる方法を用いることができる。
【0019】
図1において、電荷発生層12と電荷移動層13を上下逆に積層させることもできる。
図2において、2は本発明に適用可能な単層型の電子写真感光体を示したものであり、基体21上に、電荷発生材料と電荷移動材料とを含有させた感光層24が形成されている。
【0020】
この電子写真感光体2は、基体21の上に本発明のオキシチタニウムフタロシアニンが電荷発生材料として用いられ、後述する電荷移動材料とバインダー樹脂中と共に混合、分散された塗布液を、下地となる基体21上に塗布し、乾燥させる方法を用いることができる。
【0021】
電子写真感光体1、2における基体11、21としては、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、ニッケル、クロム、チタン、金、銀、銅、錫、白金、モリブデン、インジウム等の金属単体やその合金の加工体を用いることができる。
【0022】
上記金属や合金等の基体表面に、さらに蒸着、メッキ等により導電性物質の薄膜を形成してもよい。基体自体を導電性物質で構成してもよいが、非導電性のプラスチック板およびフィルム表面に、上記金属や炭素等の薄膜を蒸着、メッキ等の方法により形成し、導電性を持たせてもよい。
【0023】
また、基体として樹脂を用いる場合、樹脂中に金属粉や導電性カーボン等の導電剤を含有させたり、基体形成用樹脂として導電性樹脂を用いることもできる。
【0024】
さらに、基体にガラスを用いる場合、その表面に酸化錫、酸化インジウム、ヨウ化アルミニウムで被覆し、導電性を持たせてもよい。
【0025】
その種類や形状は、特に制限されることはなく、導電性を有する種々の材料を使用して基体11、21を構成することができる。
【0026】
一般に基体11、21としては、円筒状のアルミニウム管単体やその表面をアルマイト処理したもの、またはアルミニウム管上に樹脂層を形成したものがよく用いられる。
【0027】
この樹脂層は接着向上機能、アルミニウム管からの流れ込み電流を防止するバリヤー機能、アルミニウム管表面の欠陥被覆機能等をもつ。この樹脂層には、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ナイロン樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂等の各種樹脂を用いることができる。これらの樹脂層は、単独の樹脂で構成してもよく、2種類以上の樹脂を混合して構成してもよい。また、層中に金属化合物、カーボン、シリカ、樹脂粉末等を分散させることもできる。さらに、特性改善のために各種顔料、電子受容性物質や電子供与性物質等を含有させることもできる。
【0028】
電荷発生材料としては、CuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.5°に最大ピークを示し、かつ他の回折ピーク強度が7.5°の回折ピーク強度に対して20%以下であるオキシチタニウムフタロシアニンが用いられる。
【0029】
なお、上記に示す回折ピークは、感光層が形成された後に感光層からオキシチタニウムフタロシアニンを抽出した状態において測定された結果である。このオキシチタニウムフタロシアニンを用いることにより、長波長域に優れた感度を有し、しかも使用環境特に湿度に影響されずに安定した特性を示す電子写真感光体を提供できる。
【0030】
感光層中には、適切な光感度波長や増感作用を得るために、本発明のオキシチタニウムフタロシアニンとともに、本発明以外のオキシチタニウムフタロシアニンやアゾ顔料等を混合させることもできる。これらは、感度の相性が良い点で望ましい。その他、例えば、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ポリアゾ顔料、インジゴ顔料、スレン顔料、トルイジン顔料、ピラゾリン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、ピリリウム塩等を用いることができる。
【0031】
感光層14、24を形成するためのバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエーテル、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ニトリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ジアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂、EVA(エチレン・酢酸ビニル)樹脂、ACS(アクリロニトリル・塩素化ポリエチレン・スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂及びエポキシアリレート等の樹脂がある。
【0032】
それらは単体で用いてもよいが、2種以上混合して使用することも可能である。分子量の異なった樹脂を混合して用いた場合には、硬度や耐摩耗性を改善できて好ましい。
【0033】
なお、感光層が電荷発生層と電荷移動層とからなる場合には、前記樹脂はどちらの層にも適用できる。
【0034】
塗布液に使用する溶剤には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、ブタノール等のアルコール類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等の塩素系炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、メトキシエタノール等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、あるいはアニソール等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等がある。特にその中でも、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、あるいはハロゲン化炭化水素系溶媒が好ましく、これらは単独、あるいは2種以上の混合溶媒として用いることができる。
【0035】
本発明の電子写真感光体には、電荷移動材料としては一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物が含有される。
【0036】
一般式(1)
【化4】

Figure 2004061635
(式中、R及びRは、各々独立に置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、Rは、水素原子又は少なくとも一つのアルキル基が炭素数2以上のジアルキルアミノ基のいずれかを表す。)
【0037】
一般式(2)
【化5】
Figure 2004061635
(式中、R〜Rは、各々同一であっても異なっていてもよく、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいアルケニル基若しくはアルカジエニル基、若しくは一般式(3)のいずれかを表し、mは0又は1の整数を表す。)
【0038】
一般式(3)
【化6】
Figure 2004061635
(式中、R、R10は、各々同一であっても異なっていてもよく、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表し、nは0又は1の整数を表す。)
上記電荷移動材料は、オキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく、本発明の電子写真感光体は、高感度かつ低残留電位という優れた電気特性を示すものである。
一般式(1)に示す化合物において、特に式(4)及び式(5)に示す化合物がオキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく好ましい。
【0039】
式(4)
【化7】
Figure 2004061635
【0040】
式(5)
【化8】
Figure 2004061635
また、一般式(2)に示す化合物において、特に式(6)、式(7)、式(8)、式(9)に示す化合物がオキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく好ましい。
【0041】
式(6)
【化9】
Figure 2004061635
【0042】
式(7)
【化10】
Figure 2004061635
【0043】
式(8)
【化11】
Figure 2004061635
【0044】
式(9)
【化12】
Figure 2004061635
【0045】
また、一般式(1)から選ばれる化合物と一般式(2)から選ばれる化合物を同時に電荷移動材料として用いても、よい特性が得られて好ましい。
【0046】
上記電荷移動材料に加えて、他の電荷移動材料を含有させることもできる。他の電荷移動材料としては、ポリビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルインドロキノキサリン、ポリビニルベンゾチオフェン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルピラゾリン、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリイソチアナフテン、ポリアニリン、ポリジアセチレン、ポリヘプタジイエン、ポリピリジンジイル、ポリキノリン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェロセニレン、ポリペリナフチレン、ポリフタロシアニン等の導電性高分子化合物を用いることができる。又、低分子化合物として、トリニトロフルオレノン、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、キノン、ジフェノキノン、ナフトキノン、アントラキノン及びこれらの誘導体、アントラセン、ピレン、フェナントレン等の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複素環化合物、フルオレノン、フルオレン、オキサジアゾール、オキサゾール、ピラゾリン、ヒドラゾン、トリフェニルメタン、トリフェニルアミン、エナミン、スチルベン等を使用することができる。また、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸等の高分子化合物にLiイオン等の金属イオンをドープした高分子固体電解質等も用いることができる。さらに、テトラチアフルバレン−テトラシアノキノジメタンで代表される電子供与性化合物と電子受容性化合物で形成された有機電荷移動錯体等も用いることができ、これらを1種だけ添加して又は2種以上の化合物を混合して添加して、所望の感光体特性を得ることができる。
【0047】
本発明の電子写真感光体1、2を製造するための塗布液には、特性を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、軟化剤、硬化剤、架橋剤等を添加して、感光体の特性、耐久性、機械特性の向上を図ることができる。特に、フェノール系酸化防止剤は感光体の耐久性向上に寄与し有用である。さらに、分散安定剤、沈降防止剤、色分かれ防止剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、艶消し剤等を添加すれば、感光体の仕上がり外観や、塗布液の寿命を改善できる。
加えて、感光層14、24の上に、ポリビニルホルマール樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の有機薄膜や、シランカップリング剤の加水分解物で形成されるシロキサン構造体から成る薄膜を成膜して表面保護層を設けてもよく、その場合には、感光体の耐久性が向上するので好ましい。この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向上させるために設けてもよい。
本発明の電子写真感光体が搭載される電子写真装置としては、通常、帯電方式はブラシ、ローラーなどの接触式、スコロトロン、コロトロン等の非接触式の、いずれの方式でもよく、正負いずれの帯電電荷でもよい。露光方式は、LED,LD等いずれでもよい。現像方式は、2成分、1成分、磁性/非磁性いずれでもよい。転写方式もローラー、ベルト等いずれでもよい。
【0048】
【実施例】
以下、本発明を実施例と比較例により詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0049】
(実施例1)
塗布液の作成
アルキド樹脂とメラミン樹脂を6/4の重合割合で混合し、酸化チタンを混合樹脂に対する重量比1/3の割合で用意し、メチルエチルケトンに溶解分散し、下引層用塗工液を準備する。次にアルミ合金からなる円筒状基体を該下引層用塗工液に浸漬塗工し、130℃で20分乾燥し、膜厚0.8μmの下引層を形成した。
次に図3のX線回折ピークを示すβ型オキシチタニウムフタロシアニン粉末10gをガラスビーズとともにSUSポットに入れ、サンドミル分散装置で40時間乾式粉砕し、無定形のオキシチタニウムフタロシアニンとする。次いで、1,1,2−トリクロロエタン/ジクロロメタン/テトラヒドロフラン=7/2/1の割合で500ml用意し、これにポリビニルブチラール樹脂5gを溶解し、30分間ミリング後、上記SUSポットに入れ20時間分散し、得られた分散液をろ過してガラスビーズを取り去り、電荷発生層用塗布液を作成した。これを浸漬塗工後乾燥し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
次にバインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂と、電荷移動材料として、式(4)で表されるブタジエン化合物と、酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル−フェノールとを、重量比1.0:1.0:0.1で用意し、クロロホルムに溶解し、電荷移動層用塗工液を調製した。電荷発生層を形成した基体を該電荷移動層用塗工液に浸漬塗工し、100℃で60分乾燥し膜厚25.0μmの電荷移動層を形成し、電子写真感光体を作製した。
【0050】
X線回折用検体試料の作成
実施例1で得られた感光体表面に事務用カッターで円周方向とそれに交差する円筒軸方向にそれぞれ切込みを入れ、一辺が約2cmの切れ目を形成させる。その切り目の入った部分よりピンセットを用いて感光膜を剥離する。4−メトキシ−4−メチルペンタノン(PTX)15mlを50mlビーカーに入れ、その中に前記剥離膜を浸漬し、電荷移動層を完全に溶解させた後によくかき混ぜてゲル状の微細片として溶媒中に分散させる。これをテフロン(登録商標)製メンブランフィルター(Pore size 0.2μm)で吸引ろ過し、ろ過物をPTX 10mlで洗浄する。次にろ過物が内側になるようにメンブランフィルターをシリコン無反射板に密着させ、メンブランフィルターだけを剥がしてシリコン無反射板にオキシチタニウムフタロシアニンを付着させ、それを風乾しX線回折の検体試料とした。
【0051】
X線回折
上記のように作成された検体試料を測定する場合は、薄膜法にて測定しX線源としてCuKα(波長1.54178Å)を用い、X線入射角度を0.5°とした。なお、オキシチタニウムフタロシアニン粉末を測定する場合は、粉末法にて測定しX線源としてCuKα(波長1.54178Å)を用いた。検体試料のX線回折図を図4に示す。図4によると、感光層から抽出されたオキシチタニウムフタロシアニンは、7.5°に特徴的な回折ピークを示し、その他9.4°、15.2°、22.6°、27.2°、28.8°にも回折ピークを示している。さらに、わずかではあるが13.2°、24.5°、25.4°にも回折ピークを示す。回折ピーク強度は、7.5°以外のピーク強度は7.5°の回折ピーク強度の20%以下となっている。
【0052】
(実施例2)
実施例1で用いた電荷移動材料に代えて、式(5)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0053】
(実施例3)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(5)で表される化合物と式(6)で表される化合物を重量比3/7で混合した電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0054】
(実施例4)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(6)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0055】
(実施例5)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(7)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0056】
(実施例6)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(8)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0057】
(実施例7)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(9)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0058】
(比較例1〜3)
実施例1で用いられた電荷移動材料に代えて、式(10)〜式(12)で表される電荷移動材料を用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。各電子写真感光体をそれぞれ比較例1〜3とした。
【0059】
式(10)
【化13】
Figure 2004061635
【0060】
式(11)
【化14】
Figure 2004061635
【0061】
式(12)
【化15】
Figure 2004061635
【0062】
(比較例4)
実施例1で用いられた電荷発生材料に代えて、図6で表されるオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料として用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0063】
(比較例5)
実施例1で用いられた電荷発生材料に代えて、図7で表されるオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料として用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0064】
(比較例6)
実施例1で用いられた電荷発生材料に代えて、図3で表されるオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生材料として用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0065】
電子写真感光体の評価1
XEROX社製Work Centre 665の現像器位置に表面電位計を設置した改造機を用い、実施例1〜7及び比較例1〜6で得られた電子写真感光体を搭載した。
初期特性として、帯電後の感光体表面電位V0と、帯電後露光し、感光体を放置し表面電位が安定したときの残留電位Verを測定した。帯電された感光ドラムを波長780nmのレーザー光で露光し、露光後の表面電位を1/2に減衰させるエネルギー量を測定し、E1/2(μj/cm)とした。
以上の評価を測定環境温度25℃湿度50%(N/N)、測定環境温度10℃湿度20%(L/L)、測定環境温度45℃湿度50%(H/N)の三環境で行った。結果を表1に示す。
【0066】
電子写真感光体の評価2
5Kランニング特性として、A4サイズの紙を5,000枚ランニングし、そのあとの評価1と同様に帯電電位、残留電位及び半減エネルギーを測定した。その時の測定環境は測定環境温度25℃湿度50%(N/N)で行った。結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
Figure 2004061635
【0068】
表1から、実施例1〜7は半減露光量が少なく高感度であることがわかる。また、三環境における電位差及び半減エネルギー差がほとんどなく、使用環境に依存しないことがわかる。さらに、5,000枚ランニング前後のV0の差が10V以内で、Verの差は5V以内であり、かつ半減エネルギーにもほとんど差が見られす、繰り返し使用において電位安定性が非常に優れていることがわかる。比較例1及び比較例2は、全体的にVerが高く、かつ三環境におけるVerの差が大きいことがわかる。また、電荷発生材料と電荷移動材料の相性があまりよくないため、半減エネルギーが実施例よりも高くなっており、ランニング前後のVerの差も大きくなっている。
比較例3も全体的にVerが高く、かつ三環境におけるVerの差が大きいことがわかる。また、ランニング前後のV0及びVLの差が大きく、繰り返し安定性に欠けていることがわかる。
比較例4及び比較例5は半減エネルギーについては実施例と同等以上の値であるが、ランニング前後のV0の差が30〜40V程度あり、繰り返しにおける電位安定性に欠けており、高い市場要求に答えられないものである。
比較例5は半減エネルギーが極めて高く、かつランニング前後のVLの差も大きい。
【0069】
【発明の効果】
実施例と比較例の特性差からみてもわかるように、本発明の電子写真感光体は、少ない半減エネルギーであるため高感度であり、かつ使用環境に依存しない安定した電位を示し、さらにランニング後でも初期と変わらない特性を示すものであり、高い市場要求に応えられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層型電子写真感光体の一例を示す断面図
【図2】単層型電子写真感光体の一例を示す断面図
【図3】β型オキシチタニウムフタロシアニン粉末のX線回折図
【図4】本発明のフタロシアニン組成物のX線回折図
【図5】本発明のフタロシアニン組成物のX線回折図
【図6】比較例4で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図
【図7】比較例5で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図
【符号の説明】
1、2 電子写真感光体
11、21 導電性基体
12 電荷発生層
13 電荷移動層
14、24 感光層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrophotographic photoreceptor containing oxytitanium phthalocyanine having a specific crystal form as a charge generation material and a specific compound as a charge transfer material.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as an exposure light source for a non-impact printer employing an electrophotographic method, a long-wavelength light source such as a semiconductor laser or an LED is mainly used. Therefore, an electrophotographic photoreceptor generally uses a charge generating material having sensitivity in a long wavelength region. Conventionally, phthalocyanine pigments have been often used as such a material. It is well known that this phthalocyanine pigment has different sensitivity depending on its crystal form.
Further, with the recent power saving, there is an increasing demand for higher sensitivity of the electrophotographic photosensitive member in order to suppress the output of the exposure light source of the electrophotographic apparatus such as a printer.
[0003]
On the other hand, various methods have been studied for producing an electrophotographic photoreceptor, but a charge generating material or a charge transfer material is dispersed in a solvent together with a binder resin to form a coating solution, which is then converted to a conductive material. A method of forming a thin film on a substrate is generally used.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Among the phthalocyanine pigments, those having high sensitivity in a long wavelength region include oxytitanium phthalocyanine. Various crystal forms of oxytitanium phthalocyanine are introduced, and among them, one showing a maximum diffraction peak at 27.3 ° is considered to have high sensitivity. However, this oxytitanium phthalocyanine has a high environmental dependency, and its sensitivity changes with an increase or decrease in humidity, and is not suitable for a color printer that requires a halftone reproducibility. As other crystal types, an α type having a main diffraction peak at 7.6 ° and 28.3 ° and a β type having a maximum diffraction peak at 26.3 ° are well known. Lack of sensitivity is not practical.
[0005]
Therefore, there is a demand for an electrophotographic photoreceptor having high sensitivity in a long wavelength region, excellent halftone reproducibility, and a constant. The present invention has been made in order to solve such a problem, and has high sensitivity in a long wavelength region, has no deterioration in electric characteristics even when used repeatedly, and has high stability in a coating liquid. An object of the present invention is to provide an electrophotographic photoreceptor containing oxytitanium phthalocyanine that can use a working solution for a long period of time. Even if a charge generation material having high charge generation efficiency is used, if the compatibility with the charge transfer material is poor, not only sufficient sensitivity cannot be obtained, but also a rise in residual potential and the like will occur. The compatibility between the charge generation material and the charge transfer material has been studied from various viewpoints, but has not been clearly found at present.
[0006]
On the other hand, the market requirements for electrophotographic photoreceptors include electrophotographic photoreceptors that can provide high-quality images from the beginning of use to the end of their service life, regardless of the usage environment, in addition to high sensitivity. Have been. At present, no electrophotographic photoreceptor capable of meeting such a high market demand has been found, and an object of the present invention is to provide such an electrophotographic photoreceptor.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, using an oxytitanium phthalocyanine exhibiting a specific X-ray diffraction peak as a charge generating material, an electrophotographic photoreceptor using a charge transfer material of a specific compound However, they have found that the problems of the conventional technique are solved, and have completed the present invention.
The present inventors have solved the conventional problems by specifying the crystal form of oxytitanium phthalocyanine after being applied and formed as a photosensitive layer and combining it with a specific charge transfer material.
[0008]
Conventionally, the X-ray diffraction spectrum of oxytitanium phthalocyanine used for an electrophotographic photoreceptor contains powdery oxytitanium phthalocyanine in a desired crystal form after synthesis, or a resin or a dispersion solvent created when forming a photosensitive layer. The measurement was performed using a pelletized solution of the coating solution as a sample.
[0009]
However, even if the X-ray diffraction spectrum of oxytitanium phthalocyanine is measured before the formation of the photosensitive layer, the crystal form of oxytitanium phthalocyanine contained in the photosensitive layer cannot be accurately determined. That is, there are various external factors in the formation of the photosensitive layer, and the diffraction spectrum may be different before and after the formation of the photosensitive layer. In particular, in a laminated photoreceptor in which a charge transfer layer is stacked on a charge transfer layer, a coating solution containing a charge transfer material is applied to a support, and dried if necessary. A charge transfer layer is formed by applying a coating solution containing the same, and the photosensitive layer is formed by a step of drying and fixing each layer. The contact with a solvent or the like affects the diffraction spectrum of the charge generation material. Therefore, in order to examine the diffraction spectrum of the charge generating material that is actually functioning, it is necessary to take out and measure the charge generating material after forming the photosensitive layer.
[0010]
The present invention has been obtained from the above research results, and the invention according to claim 1 includes a photosensitive layer containing at least a charge generation material, a charge transfer material, and a binder resin on a conductive support. 6. In the electrophotographic photosensitive member formed by lamination, the charge generating material is oxytitanium phthalocyanine, and the oxytitanium phthalocyanine has a Bragg angle (2θ ± 0.2 °) in an X-ray diffraction spectrum using CuKα as a radiation source. The charge transfer material has a maximum peak at 5 ° and the other diffraction peak intensity is 20% or less of the diffraction peak intensity at 7.5 °, and the charge transfer material has the general formula (1) and / or the general formula An electrophotographic photoreceptor comprising the compound represented by (2).
[0011]
Peaks other than 7.5 ° include those shown at Bragg angles (2θ ± 0.2 °) of 9.4 °, 15.2 °, 22.5 °, 27.2 °, 28.6 °, and 9 It is preferable to show those at 0.4 °, 15.2 °, 22.5 °, 26.2 °, 27.2 °, and 28.6 °. The peak intensity other than 7.5 ° is 20% or less of the peak intensity at 7.5 °, and more preferably 15% or less.
[0012]
When extracting oxytitanium phthalocyanine from the photosensitive layer, care must be taken so that oxytitanium phthalocyanine does not undergo crystal transition. Further, the photosensitive layer contains a binder resin, a charge transfer material, and the like, which hinder the measurement of the X-ray diffraction spectrum. Therefore, it is necessary to select a solvent that does not change the crystal form of oxytitanium phthalocyanine by removing the binder resin, the charge transfer material, and the like.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The electrophotographic photoreceptor of the present invention contains oxytitanium phthalocyanine having a specific X-ray diffraction spectrum as a charge generating material in a photosensitive layer on a substrate.
[0014]
1 and 2 are cross-sectional views showing the configuration of a preferred embodiment of the electrophotographic photosensitive member according to the present invention.
[0015]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a function-separated electrophotographic photosensitive member applicable to the present invention, and a charge generation layer 12 and a charge transfer layer 13 are formed on a conductive base 11 in this order. The charge generation layer 12 and the charge transfer layer 13 constitute a photosensitive layer 14.
[0016]
As a method for forming the charge generation layer 12, various methods can be used.For example, a coating solution in which the phthalocyanine composition of the present invention is used as a charge generation material and dispersed or dissolved in a suitable solvent together with a binder resin, It can be formed by coating on a base 11 serving as a predetermined base and drying it as necessary.
[0017]
The charge transfer layer 13 has at least a charge transfer material to be described later. The charge transfer layer 13 is formed, for example, by binding a charge transfer agent onto the charge generation layer 12 serving as a base thereof using a binder resin. Can be formed.
[0018]
Various methods can be used as a method for forming the charge transfer layer 13, but in a normal case, a coating solution in which a charge transfer material is dispersed or dissolved in a suitable solvent together with a binder resin is used as a charge generation layer serving as a base. 12 and a method of drying.
[0019]
In FIG. 1, the charge generation layer 12 and the charge transfer layer 13 can be stacked upside down.
In FIG. 2, reference numeral 2 denotes a single-layer type electrophotographic photosensitive member applicable to the present invention. A photosensitive layer 24 containing a charge generation material and a charge transfer material is formed on a substrate 21. ing.
[0020]
The electrophotographic photoreceptor 2 comprises a substrate 21 on which an oxytitanium phthalocyanine of the present invention is used as a charge generating material, and a coating solution mixed and dispersed together with a charge transfer material described later and a binder resin. 21 and a method of drying.
[0021]
As the substrates 11 and 21 in the electrophotographic photosensitive members 1 and 2, processing of a single metal such as aluminum, brass, stainless steel, nickel, chromium, titanium, gold, silver, copper, tin, platinum, molybdenum, indium, or an alloy thereof is performed. The body can be used.
[0022]
A thin film of a conductive substance may be further formed on the surface of a base such as a metal or an alloy by vapor deposition, plating, or the like. The base itself may be composed of a conductive substance, but it is also possible to form a thin film of the above metal or carbon on a non-conductive plastic plate or film surface by a method such as vapor deposition or plating to have conductivity. Good.
[0023]
When a resin is used as the base, a conductive agent such as metal powder or conductive carbon may be contained in the resin, or a conductive resin may be used as the resin for forming the base.
[0024]
Further, when glass is used for the substrate, its surface may be coated with tin oxide, indium oxide, or aluminum iodide to have conductivity.
[0025]
The type and shape are not particularly limited, and the bases 11 and 21 can be formed using various conductive materials.
[0026]
In general, as the substrates 11 and 21, a cylindrical aluminum tube alone, a surface of which is anodized, or a resin layer formed on an aluminum tube is often used.
[0027]
This resin layer has a function of improving adhesion, a function of preventing a current flowing from the aluminum tube, a function of covering defects on the surface of the aluminum tube, and the like. The resin layer includes various types of resin such as polyethylene resin, acrylic resin, epoxy resin, polycarbonate resin, polyurethane resin, vinyl chloride resin, vinyl acetate resin, polyvinyl butyral resin, polyamide resin, polyimide resin, nylon resin, alkyd resin, and melamine resin. Resin can be used. These resin layers may be composed of a single resin, or may be composed of a mixture of two or more resins. Further, a metal compound, carbon, silica, resin powder, and the like can be dispersed in the layer. Further, various pigments, an electron accepting substance, an electron donating substance, and the like can be contained for improving properties.
[0028]
As a charge generation material, a diffraction peak having a maximum Bragg angle (2θ ± 0.2 °) of 7.5 ° in the X-ray diffraction spectrum using CuKα as a source and another diffraction peak intensity of 7.5 ° is shown. Oxytitanium phthalocyanine having a peak intensity of 20% or less is used.
[0029]
The diffraction peak shown above is a result measured in a state where oxytitanium phthalocyanine was extracted from the photosensitive layer after the formation of the photosensitive layer. By using this oxytitanium phthalocyanine, it is possible to provide an electrophotographic photoreceptor having excellent sensitivity in a long wavelength region and exhibiting stable characteristics without being affected by a use environment, particularly humidity.
[0030]
In the photosensitive layer, oxytitanium phthalocyanine and azo pigments other than the present invention can be mixed with the oxytitanium phthalocyanine of the present invention in order to obtain an appropriate photosensitivity wavelength and sensitizing effect. These are desirable in that they have good sensitivity compatibility. In addition, for example, monoazo pigments, bisazo pigments, trisazo pigments, polyazo pigments, indigo pigments, sulene pigments, toluidine pigments, pyrazoline pigments, perylene pigments, quinacridone pigments, pyrylium salts and the like can be used.
[0031]
As a binder resin for forming the photosensitive layers 14 and 24, polycarbonate resin, styrene resin, acrylic resin, styrene-acryl resin, ethylene-vinyl acetate resin, polypropylene resin, vinyl chloride resin, chlorinated polyether, vinyl chloride- Vinyl acetate resin, polyester resin, furan resin, nitrile resin, alkyd resin, polyacetal resin, polymethylpentene resin, polyamide resin, polyurethane resin, epoxy resin, polyarylate resin, diallylate resin, polysulfone resin, polyethersulfone resin, polyallyl Sulfone resin, silicone resin, ketone resin, polyvinyl butyral resin, polyether resin, phenol resin, EVA (ethylene / vinyl acetate) resin, ACS (acrylonitrile / chlorinated polyethylene) Styrene) resins, ABS (acrylonitrile butadiene styrene) resin and epoxy arylate such resins.
[0032]
They may be used alone or as a mixture of two or more. It is preferable to use a mixture of resins having different molecular weights because hardness and abrasion resistance can be improved.
[0033]
When the photosensitive layer comprises a charge generation layer and a charge transfer layer, the resin can be applied to either layer.
[0034]
Solvents used for the coating liquid include alcohols such as methanol, ethanol, n-propanol, i-propanol and butanol, pentane, hexane, heptane, octane, cyclohexane, saturated aliphatic hydrocarbons such as cycloheptane, toluene, xylene And hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, chloroform and chlorobenzene; ethers such as dimethyl ether, diethyl ether, tetrahydrofuran (THF) and methoxyethanol; ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone and cyclohexanone. , Ethyl formate, propyl formate, methyl acetate, ethyl acetate, propyl acetate, butyl acetate, esters such as methyl propionate, diethyl ether, dimethoxyethane, tetrahydride Furan, dioxolane, dioxane or ether solvents such as anisole,, N, N-dimethylformamide, there are dimethyl sulfoxide and the like. Among them, ketone-based solvents, ester-based solvents, ether-based solvents, and halogenated hydrocarbon-based solvents are particularly preferable, and these can be used alone or as a mixed solvent of two or more.
[0035]
The electrophotographic photoreceptor of the present invention contains a compound represented by the general formula (1) and / or the general formula (2) as a charge transfer material.
[0036]
General formula (1)
Embedded image
Figure 2004061635
(Where R 1 And R 2 Represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms which may have a substituent, 3 Represents a hydrogen atom or a dialkylamino group in which at least one alkyl group has 2 or more carbon atoms. )
[0037]
General formula (2)
Embedded image
Figure 2004061635
(Where R 4 ~ R 7 May be the same or different, and each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl or alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, or an aryl group which may have a substituent. Represents, R 8 Is a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl or alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, an aryl group which may have a substituent, an alkenyl group or an alkadienyl group which may have a substituent, or a compound represented by the general formula (3 ), And m represents an integer of 0 or 1. )
[0038]
General formula (3)
Embedded image
Figure 2004061635
(Where R 9 , R 10 May be the same or different, and each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl or alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, or an aryl group which may have a substituent. And n represents an integer of 0 or 1. )
The charge transfer material has good compatibility with oxytitanium phthalocyanine, and the electrophotographic photoreceptor of the present invention exhibits excellent electrical characteristics such as high sensitivity and low residual potential.
Among the compounds represented by the general formula (1), the compounds represented by the formulas (4) and (5) are particularly preferred because they have good compatibility with oxytitanium phthalocyanine.
[0039]
Equation (4)
Embedded image
Figure 2004061635
[0040]
Equation (5)
Embedded image
Figure 2004061635
Further, among the compounds represented by the general formula (2), the compounds represented by the formulas (6), (7), (8) and (9) are particularly preferred because they have good compatibility with oxytitanium phthalocyanine.
[0041]
Equation (6)
Embedded image
Figure 2004061635
[0042]
Equation (7)
Embedded image
Figure 2004061635
[0043]
Equation (8)
Embedded image
Figure 2004061635
[0044]
Equation (9)
Embedded image
Figure 2004061635
[0045]
Further, it is preferable to use a compound selected from the general formula (1) and a compound selected from the general formula (2) at the same time as a charge transfer material because good characteristics are obtained.
[0046]
In addition to the above charge transfer materials, other charge transfer materials can be contained. Other charge transfer materials include polyvinyl carbazole, halogenated polyvinyl carbazole, polyvinyl pyrene, polyvinyl indoloquinoxaline, polyvinyl benzothiophene, polyvinyl anthracene, polyvinyl acridine, polyvinyl pyrazoline, polyacetylene, polythiophene, polypyrrole, polyphenylene, polyphenylene vinylene, poly A conductive high molecular compound such as isothianaphthene, polyaniline, polydiacetylene, polyheptadiene, polypyridinediyl, polyquinoline, polyphenylene sulfide, polyferrosenylene, polyperinaphthylene, or polyphthalocyanine can be used. Further, as low molecular compounds, trinitrofluorenone, tetracyanoethylene, tetracyanoquinodimethane, quinone, diphenoquinone, naphthoquinone, anthraquinone and derivatives thereof, anthracene, pyrene, polycyclic aromatic compounds such as phenanthrene, indole, carbazole, Nitrogen-containing heterocyclic compounds such as imidazole, fluorenone, fluorene, oxadiazole, oxazole, pyrazoline, hydrazone, triphenylmethane, triphenylamine, enamine, stilbene and the like can be used. Further, a polymer solid electrolyte in which a polymer compound such as polyethylene oxide, polypropylene oxide, polyacrylonitrile, and polymethacrylic acid is doped with a metal ion such as Li ion can also be used. Further, an organic charge transfer complex formed of an electron-donating compound and an electron-accepting compound represented by tetrathiafulvalene-tetracyanoquinodimethane can also be used. By mixing and adding the above compounds, desired photoreceptor characteristics can be obtained.
[0047]
An antioxidant, an ultraviolet absorber, a radical scavenger, a softening agent, a curing agent, a cross-linking agent, etc. are added to the coating solution for producing the electrophotographic photoreceptors 1 and 2 of the present invention as long as the properties are not impaired. Thus, the characteristics, durability, and mechanical characteristics of the photoreceptor can be improved. In particular, a phenolic antioxidant is useful because it contributes to improving the durability of the photoreceptor. Furthermore, by adding a dispersion stabilizer, an antisettling agent, a color separation inhibitor, a leveling agent, an antifoaming agent, a thickening agent, a matting agent, etc., the finished appearance of the photoreceptor and the life of the coating solution can be improved.
In addition, on the photosensitive layers 14 and 24, an organic thin film such as a polyvinyl formal resin, a polycarbonate resin, a fluorine resin, a polyurethane resin, or a silicone resin, or a siloxane structure formed of a hydrolyzate of a silane coupling agent is formed. A surface protective layer may be provided by forming a thin film, and in that case, the durability of the photoconductor is improved, which is preferable. This surface protective layer may be provided to improve functions other than the improvement of durability.
As the electrophotographic apparatus equipped with the electrophotographic photoreceptor of the present invention, the charging method may be any of a contact type such as a brush and a roller, a non-contact type such as a scorotron and a corotron, and may be either positive or negative. It may be a charge. The exposure method may be any of LED, LD and the like. The developing system may be any of two-component, one-component, and magnetic / non-magnetic. The transfer system may be a roller, a belt, or the like.
[0048]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited thereto.
[0049]
(Example 1)
Preparation of coating liquid
An alkyd resin and a melamine resin are mixed at a polymerization ratio of 6/4, titanium oxide is prepared at a weight ratio of 1/3 to the mixed resin, and dissolved and dispersed in methyl ethyl ketone to prepare a coating liquid for an undercoat layer. Next, a cylindrical substrate made of an aluminum alloy was dip-coated with the undercoat layer coating solution and dried at 130 ° C. for 20 minutes to form a 0.8 μm-thick undercoat layer.
Next, 10 g of β-type oxytitanium phthalocyanine powder showing the X-ray diffraction peak of FIG. 3 is put into a SUS pot together with glass beads, and dry-pulverized with a sand mill disperser for 40 hours to obtain amorphous oxytitanium phthalocyanine. Next, 500 ml was prepared at a ratio of 1,1,2-trichloroethane / dichloromethane / tetrahydrofuran = 7/2/1, and 5 g of polyvinyl butyral resin was dissolved therein. After milling for 30 minutes, the mixture was placed in the SUS pot and dispersed for 20 hours. The resulting dispersion was filtered to remove the glass beads to prepare a charge generation layer coating solution. This was applied by dip coating and dried to form a charge generation layer having a thickness of 0.2 μm.
Next, a polycarbonate resin as a binder resin, a butadiene compound represented by the formula (4) as a charge transfer material, and 2,6-di-tert-butyl-4-methyl-phenol as an antioxidant were added in a weight ratio. Prepared at 1.0: 1.0: 0.1 and dissolved in chloroform to prepare a coating solution for the charge transfer layer. The substrate on which the charge generation layer was formed was dip-coated with the coating solution for a charge transfer layer, and dried at 100 ° C. for 60 minutes to form a charge transfer layer having a thickness of 25.0 μm, thereby producing an electrophotographic photoreceptor.
[0050]
Preparation of sample sample for X-ray diffraction
A cut is made on the surface of the photoreceptor obtained in Example 1 in the circumferential direction and in the direction of the cylinder axis intersecting the same with an office cutter to form a cut having a side of about 2 cm. The photosensitive film is peeled off from the cut portion using tweezers. 15 ml of 4-methoxy-4-methylpentanone (PTX) is placed in a 50 ml beaker, and the release film is immersed in the beaker. After completely dissolving the charge transfer layer, the mixture is thoroughly stirred to form gel-like fine particles in the solvent. Disperse in. This is suction-filtered with a membrane filter (Pore size 0.2 μm) made of Teflon (registered trademark), and the filtrate is washed with 10 ml of PTX. Next, the membrane filter is adhered to the silicon anti-reflection plate so that the filtered material is on the inside, the membrane filter is peeled off only, oxytitanium phthalocyanine is attached to the silicon non-reflection plate, and it is air-dried and used as a sample sample for X-ray diffraction. did.
[0051]
X-ray diffraction
When measuring the specimen sample prepared as described above, it was measured by the thin film method, and CuKα (wavelength 1.54178 °) was used as the X-ray source, and the X-ray incident angle was 0.5 °. When measuring oxytitanium phthalocyanine powder, it was measured by a powder method, and CuKα (wavelength 1.54178 °) was used as an X-ray source. FIG. 4 shows an X-ray diffraction pattern of the sample. According to FIG. 4, oxytitanium phthalocyanine extracted from the photosensitive layer shows a characteristic diffraction peak at 7.5 °, and 9.4 °, 15.2 °, 22.6 °, 27.2 °, A diffraction peak is shown at 28.8 °. Furthermore, diffraction peaks are slightly observed at 13.2 °, 24.5 °, and 25.4 °. The peak intensity other than 7.5 ° is 20% or less of the peak intensity at 7.5 °.
[0052]
(Example 2)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1, except that the charge transport material represented by the formula (5) was used instead of the charge transport material used in Example 1.
[0053]
(Example 3)
Instead of the charge transfer material used in Example 1, a charge transfer material obtained by mixing a compound represented by the formula (5) and a compound represented by the formula (6) at a weight ratio of 3/7 was used. An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1.
[0054]
(Example 4)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1 except that the charge transport material represented by the formula (6) was used instead of the charge transport material used in Example 1.
[0055]
(Example 5)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1 except that the charge transport material used in Example 1 was replaced with the charge transport material represented by the formula (7).
[0056]
(Example 6)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1 except that the charge transport material represented by the formula (8) was used instead of the charge transport material used in Example 1.
[0057]
(Example 7)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1, except that the charge transport material used in Example 1 was replaced with the charge transport material represented by Formula (9).
[0058]
(Comparative Examples 1 to 3)
An electrophotographic photosensitive member was prepared in the same manner as in Example 1, except that the charge transport material used in Example 1 was replaced with the charge transport material represented by Formulas (10) to (12). Each of the electrophotographic photosensitive members was set to Comparative Examples 1 to 3, respectively.
[0059]
Equation (10)
Embedded image
Figure 2004061635
[0060]
Equation (11)
Embedded image
Figure 2004061635
[0061]
Equation (12)
Embedded image
Figure 2004061635
[0062]
(Comparative Example 4)
An electrophotographic photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 1, except that oxytitanium phthalocyanine shown in FIG. 6 was used as the charge generating material instead of the charge generating material used in Example 1.
[0063]
(Comparative Example 5)
An electrophotographic photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 1, except that oxytitanium phthalocyanine shown in FIG. 7 was used as the charge generating material instead of the charge generating material used in Example 1.
[0064]
(Comparative Example 6)
An electrophotographic photoreceptor was prepared in the same manner as in Example 1 except that oxytitanium phthalocyanine shown in FIG. 3 was used as the charge generating material instead of the charge generating material used in Example 1.
[0065]
Evaluation of electrophotographic photoreceptor 1
The electrophotographic photosensitive members obtained in Examples 1 to 7 and Comparative Examples 1 to 6 were mounted using a modified machine in which a surface electrometer was installed at the position of a developing unit of a Work Center 665 manufactured by XEROX.
As initial characteristics, the surface potential V0 of the photoreceptor after charging and the residual potential Ver when the surface potential was stabilized after exposure after charging and exposure of the photoreceptor were measured. The charged photosensitive drum is exposed to a laser beam having a wavelength of 780 nm, the amount of energy for attenuating the surface potential after exposure to 1/2 is measured, and E1 / 2 (μj / cm) 2 ).
The above evaluation was performed in three environments: a measurement environment temperature of 25 ° C. and a humidity of 50% (N / N), a measurement environment temperature of 10 ° C. and a humidity of 20% (L / L), and a measurement environment temperature of 45 ° C. and a humidity of 50% (H / N). Was. Table 1 shows the results.
[0066]
Evaluation of electrophotographic photoreceptor 2
As 5K running characteristics, 5,000 sheets of A4 size paper were run, and the charged potential, residual potential, and half-life energy were measured in the same manner as in Evaluation 1 thereafter. The measurement was performed at a measurement environment temperature of 25 ° C. and a humidity of 50% (N / N). Table 1 shows the results.
[0067]
[Table 1]
Figure 2004061635
[0068]
From Table 1, it can be seen that Examples 1 to 7 have a small half-reduction exposure amount and high sensitivity. In addition, it can be seen that there is almost no potential difference and half-life energy difference in the three environments, and it does not depend on the use environment. Furthermore, the difference in V0 before and after running 5,000 sheets is within 10 V, the difference in Ver is within 5 V, and there is almost a difference in half-life energy. The potential stability is extremely excellent in repeated use. You can see that. It can be seen that Comparative Examples 1 and 2 have a high Ver as a whole, and a large difference in Ver in the three environments. In addition, since the compatibility between the charge generation material and the charge transfer material is not very good, the half-life energy is higher than that of the example, and the difference in Ver before and after running is also large.
Comparative Example 3 also has a high Ver as a whole, and a large difference in Ver in the three environments. In addition, the difference between V0 and VL before and after running is large, and it can be seen that repetition stability is lacking.
Comparative Examples 4 and 5 have half energy energies equal to or greater than those of the Examples, but have a difference in V0 before and after running of about 30 to 40 V, lack potential stability during repetition, and meet high market demands. It cannot be answered.
Comparative Example 5 has a very high half-life energy and a large difference in VL before and after running.
[0069]
【The invention's effect】
As can be seen from the characteristic difference between the example and the comparative example, the electrophotographic photoreceptor of the present invention has high sensitivity due to low half-life energy, and shows a stable potential independent of the use environment. However, it shows the same characteristics as the initial stage, and can meet high market demands.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an example of a laminated electrophotographic photosensitive member.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating an example of a single-layer type electrophotographic photosensitive member.
FIG. 3 is an X-ray diffraction diagram of β-type oxytitanium phthalocyanine powder
FIG. 4 is an X-ray diffraction diagram of the phthalocyanine composition of the present invention.
FIG. 5 is an X-ray diffraction diagram of the phthalocyanine composition of the present invention.
FIG. 6 is an X-ray diffraction diagram of oxytitanium phthalocyanine used in Comparative Example 4.
FIG. 7 is an X-ray diffraction diagram of oxytitanium phthalocyanine used in Comparative Example 5.
[Explanation of symbols]
1,2 electrophotographic photoreceptor
11, 21 conductive substrate
12 charge generation layer
13 Charge transfer layer
14, 24 photosensitive layer

Claims (4)

導電性支持体上に少なくとも電荷発生材料と電荷移動材料と結着樹脂とを含有する感光層を積層してなる電子写真感光体において、該電荷発生材料がオキシチタニウムフタロシアニンであって、該オキシチタニウムフタロシアニンがCuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.5°に最大ピークを有し、かつ他の回折ピーク強度が7.5°の回折ピーク強度に対して20%以下の強度であり、該電荷移動材料が一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
一般式(1)
Figure 2004061635
(式中、R及びRは、各々独立に置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表し、Rは、水素原子又は少なくとも一つのアルキル基が炭素数2以上のジアルキルアミノ基のいずれかを表す。)
一般式(2)
Figure 2004061635
(式中、R〜Rは、各々同一であっても異なっていてもよく、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいアルケニル基若しくはアルカジエニル基、又は一般式(3)のいずれかを表し、mは0又は1の整数を表す。)
一般式(3)
Figure 2004061635
(式中、R、R10は、各々同一であっても異なっていてもよく、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよいアリール基のいずれかを表し、nは0又は1の整数を表す。)
An electrophotographic photosensitive member comprising a photosensitive layer containing at least a charge generation material, a charge transfer material, and a binder resin on a conductive support, wherein the charge generation material is oxytitanium phthalocyanine, and the oxytitanium The phthalocyanine has a maximum peak at a Bragg angle (2θ ± 0.2 °) of 7.5 ° in an X-ray diffraction spectrum using CuKα as a source, and the other diffraction peaks have a peak intensity of 7.5 °. An electrophotographic photoreceptor having a strength of 20% or less, and wherein the charge transfer material contains a compound represented by the general formula (1) and / or (2).
General formula (1)
Figure 2004061635
(Wherein, R 1 and R 2 each independently represent an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms which may have a substituent, and R 3 represents a hydrogen atom or at least one alkyl group having 2 or more carbon atoms. Represents any one of the dialkylamino groups.)
General formula (2)
Figure 2004061635
(Wherein, R 4 to R 7 may be the same or different, and each independently has a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group or an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, or a substituent. R 8 represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl or alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, an aryl group which may have a substituent, or a Represents an alkenyl group or an alkadienyl group, or general formula (3), and m represents an integer of 0 or 1.)
General formula (3)
Figure 2004061635
(Wherein, R 9 and R 10 may be the same or different, and each independently has a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group or an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, or a substituent. Represents any of the aryl groups which may be present, and n represents an integer of 0 or 1.)
請求項1の電子写真感光体において、該オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°、15.2°、22.5°、27.2°、28.6°に回折ピークを有すことを特徴とする電子写真感光体。2. The electrophotographic photoreceptor according to claim 1, wherein the oxytitanium phthalocyanine has a Bragg angle (2θ ± 0.2 °) of 9.4 °, 15.2 °, 22.5 °, 27.2 °, 28.6 °. An electrophotographic photoreceptor characterized by having a diffraction peak. 請求項1の電子写真感光体において、該オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°、15.2°、22.5°、26.2°、27.2°、28.6°に回折ピークを有すことを特徴とする電子写真感光体。2. The electrophotographic photoreceptor according to claim 1, wherein the oxytitanium phthalocyanine has a Bragg angle (2θ ± 0.2 °) of 9.4 °, 15.2 °, 22.5 °, 26.2 °, 27.2 °. An electrophotographic photosensitive member having a diffraction peak at 28.6 °. 請求項1の電子写真感光体において、該オキシチタニウムフタロシアニンは、少なくともバインダー樹脂とともに感光層中に分散されてなり、該感光層が形成された後に感光層から抽出したオキシチタニウムフタロシアニンのCuKαを線源とするX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)が7.5°に最大ピークを有し、かつ他の回折ピーク強度が7.5°の回折ピーク強度に対して20%以下の強度であることを特徴とする電子写真感光体。2. The electrophotographic photoreceptor according to claim 1, wherein the oxytitanium phthalocyanine is dispersed in a photosensitive layer together with at least a binder resin, and the oxytitanium phthalocyanine is extracted from the photosensitive layer after the photosensitive layer is formed. In the X-ray diffraction spectrum, a Bragg angle (2θ ± 0.2 °) has a maximum peak at 7.5 °, and another diffraction peak intensity is 20% or less with respect to the diffraction peak intensity at 7.5 °. An electrophotographic photoreceptor having a strength of
JP2002216795A 2002-07-25 2002-07-25 Electrophotographic photoreceptor Pending JP2004061635A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002216795A JP2004061635A (en) 2002-07-25 2002-07-25 Electrophotographic photoreceptor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002216795A JP2004061635A (en) 2002-07-25 2002-07-25 Electrophotographic photoreceptor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004061635A true JP2004061635A (en) 2004-02-26

Family

ID=31938449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002216795A Pending JP2004061635A (en) 2002-07-25 2002-07-25 Electrophotographic photoreceptor

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004061635A (en)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100233602A1 (en) * 2009-03-11 2010-09-16 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic Photoconductor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100233602A1 (en) * 2009-03-11 2010-09-16 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic Photoconductor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823124B2 (en) Single-layer dispersion type photoreceptor, electrophotographic apparatus
JP2007271962A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2009300590A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2007233351A (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic device
JP2010107923A (en) Electrophotographic photoconductor and electrophotographic apparatus
JP2007206168A (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic apparatus
JP5504702B2 (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2009175329A (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic apparatus
JP2000284511A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP4570300B2 (en) Electrophotographic photoreceptor
JP4447187B2 (en) Electrophotographic photoreceptor
US7629096B2 (en) Electrophotographic photoreceptor with an undercoat layer containing a polyimide resin and electrophotographic apparatus with the photoreceptor
JP4445687B2 (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2004061635A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2009282458A (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic device
WO2007088770A1 (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic device
JP2002107980A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2005292354A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2005227580A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2002196519A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2004279939A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP2003043715A (en) Electrophotographic photoreceptor
JP4623849B2 (en) Phthalocyanine and production method thereof, photoelectric conversion element using phthalocyanine, and electrophotographic photosensitive member
JP2004085653A (en) Electrophotographic photoreceptor and electrophotographic device
JP5552755B2 (en) Electrophotographic photoreceptor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060818