JP2004057872A - 消泡剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、初期破泡性の向上と消泡効果の持続性の改善、さらに発泡性の変化、特に液温の変化による発泡性の変化に対する消泡効果の安定性を向上させたポリオキシアルキレン化合物を消泡主成分として含んでなる消泡剤組成物を提供することを目的としている。
【解決手段】(A)一般式(1)(式中、R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基を表し、X、Zは各々独立に−CO−基、−O−基を表し、Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を表し、Y中でポリオキシエチレン基が50モル%以下である。)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを含んでなることを特徴とする消泡剤組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】(A)一般式(1)(式中、R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基を表し、X、Zは各々独立に−CO−基、−O−基を表し、Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を表し、Y中でポリオキシエチレン基が50モル%以下である。)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを含んでなることを特徴とする消泡剤組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルプ製造や製紙工業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業、合成ゴムテックス工業など各種製造業における工程水や排水、都市下水・し尿処理場などの放流水等の発泡を防止する消泡剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製紙工業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業、合成ゴムテックス工業など各種製造業における工程水や排水、都市下水・し尿処理場などの放流水の発泡に対して、様々な消泡剤が使用されている。例えば、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤、高級アルコール系消泡剤、シリコーン系消泡剤、鉱物油系消泡剤、ビスアミド系消泡剤等が挙げられる。中でも、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤は、一般に一価〜多価アルコールや高級脂肪酸にポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、あるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドを付加させたもの(特開平1−99619号公報、特開平11−279276号公報)、さらにはポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、あるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体の末端を一価〜多価アルコールでエーテル化したものや高級脂肪酸でエステル化したもの(特開昭56−48210号公報、特開平3−68401号公報、特表平11−514293号公報)等、多種類のものが使用されている。特に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをランダム重合又はブロック重合し、その両末端を高級アルコールでエーテル化したもの、あるいは高級脂肪酸でエステル化したもの、さらに一方を高級アルコールでエーテル化し、他方を高級脂肪酸でエステル化したもの等を含めたポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシド共重合体のエーテル・エステル化物は、高い消泡効果と消泡効果の持続性を持ち、広い適用範囲を有していることから多用されている。
【0003】
ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤は、一般に発泡液表面での拡展性が低く、発泡面に直接添加して泡を即座に破泡、消失させる能力(初期破泡性)が低い。そのため、予め発泡液に連続添加あるいは間歇添加して発泡を抑制する使い方が一般的である。しかし、ポリオキシアルキレン化合物は、その分子中にポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシド鎖を有するため、発泡液の水質・状況の変化、特に発泡液温の変化で抑泡効果が急速に低下し、発泡をコントロールできなくなる場合がある。その結果、操業の一時停止をもたらすだけでなく、製品品質の低下等に至り、経済的損失が大きい。
【0004】
そこで、初期破泡性と消泡効果の持続性と消泡効果の安定性を持ったポリオキシアルキレン化合物を消泡主成分として含む消泡剤が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、初期破泡性の向上と消泡効果の持続性の改善、さらに発泡性の変化、特に液温の変化による発泡性の変化に対する消泡効果の安定性を向上させたポリオキシアルキレン化合物を消泡主成分として含んでなる消泡剤組成物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべくポリオキシアルキレン化合物を含む消泡剤の消泡効果について、鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシアルキレン化合物とオルガノポリシロキサン、疎水性シリカを併用すると初期破泡性及び消泡効果の持続性が向上し、発泡液の発泡性、特に液温が変化しても安定な消泡効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、請求項1に係る発明は、下記一般式(1)(式中、R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基を表し、X、Zは各々独立にアシル基、エーテル基を表し、Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を表し、ポリオキシエチレン基がY中で50モル%以下である。)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを含んでなることを特徴とする消泡剤組成物である。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の消泡剤組成物であり、(A)100重量部に対して、(B)を0.1〜10重量部、(C)を0.1〜1重量部含むことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明のポリオキシアルキル化合物を含む消泡剤組成物(以下、「消泡剤組成物」とする。)は、(A)一般式(1)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを構成要素として含んでなる消泡剤組成物である。さらには、(A)一般式(1)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカとを水に乳化したエマルション消泡剤組成物も包含する。
【0011】
一般に(B)オルガノポリシロキサンおよび(C)疎水性シリカは、それぞれ疎水性で消泡効果の持続性を有しているが、添加により急速に泡を消失させる効果(初期破泡性)に欠けることが知られている。一方、(B)オルガノポリシロキサンと(C)疎水性シリカを併用すると初期破泡性が改善されることが知られているが、十分な初期破泡性を得るにはいたっていない。
【0012】
本発明の消泡剤組成物は、消泡性能を有するポリオキシアルキレン化合物と、消泡効果の持続性と改善された即効性を有する(B)オルガノポリシロキサンと(C)疎水性シリカの組み合わせを含むことで、初期破泡性の向上、消泡効果の持続性の向上、発泡液の発泡性変化、特に液温の変化による発泡性の変化に対する消泡効果の安定性向上等、予想し得なかった消泡効果の改善・向上が得られものである。
【0013】
本発明の(A)ポリオキシアルキレン化合物(以下、「(A)成分」とする)は消泡効果を有する成分であり、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物である。
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
一般式(1)において、X、Zは各々独立にアシル基(−CO−基)、エーテル基(−O−基)である。
【0014】
R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基であり、例えば、へキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ヤシアルキル基、テトラデシル基、ステアリル基、イソステアリル基、オレイル基、ベヘニル基等がある。炭素数6未満では、十分な消泡効果を得ることができない場合があり、炭素数22を越えると入手が困難になり、さらに炭素数が増える割りに消泡効果の向上が小さいく、メリットが少ない。
【0015】
Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基であり、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体で、ブロック共重合あるいはランダム共重合のいずれでも良い。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基において、ポリオキシエチレン基はY中で50モル%以下、好ましくは10〜40モル%、より好ましくは15〜35モル%である。Y中のポリオキシエチレン基が、50モル%を超えると十分な消泡効果が発揮されなくなる場合がある。
【0016】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の分子量は300〜4,000、好ましくは500〜3,000、より好ましくは700〜2,500である。分子量が、この範囲外では十分な消泡効果が得られなくなる場合があり、好ましくない。
【0017】
具体的なポリオキシアルキレン化合物としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級アルコールでエーテル化したもの、あるいは高級脂肪酸でエステル化したもの、または両末端の一方を高級アルコールでエーテル化し、他方を高級脂肪酸でエステル化したものがあり、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。
【0018】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級アルコールでエーテル化したものとしては、ヘキシルオキシポリエチレンオキシド(2モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)オクチルエーテル、ドデシルオキシポリエチレンオキシド(5モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)ドデシルエーテル、オクタデカシルオキシポリプロピレンオキシド(10モル)オクタデカシルエーテル、オクタデカシルオキシオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデカシルエーテル、オクタデカシルオキシオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデシルエーテル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイルエーテル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(30モル)ポリプロピレンオキシド(30モル)ベヘニルエーテル等がある。
【0019】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級脂肪酸でエステル化したものとしては、ポリエチレンオキシド(3モル)ポリプロピレンオキシド(3モル)ジドデカン酸エステル、ポリエチレンオキシド(5モル)ポリプロピレンオキシド(10モル)ジドデカン酸エステル、ドデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)ミリスチン酸エステル、ポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ジオクタデカン酸エステル、オクタデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイン酸エステル、オクタデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ベヘニン酸エステル等がある。
【0020】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を高級アルコールでエーテル化、他方を高級脂肪酸でエステル化したものとしては、ドデカシルオキシポリプロピレンオキシド(6モル)ドデカン酸エステル、ドデカシルオキシポリエチレンオキシ(5モル)ポリプロピレンオキシド(10モル)ドデカン酸エステル、ドデカシルオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデカン酸エステル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイン酸エステル、オクタデセニルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ベヘニル酸エステル等がある。
【0021】
(A)成分の配合割合は、特に限定されるものではなく、適宜選択されれば良く、通常、本発明の消泡剤組成物全量に対して、5〜90重量%である。
【0022】
本発明で使用される(B)オルガノポリシロキサン(以下、「(B)成分」とする)は、シロキサン結合を主鎖とし、側鎖にアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ポリアルキレンオキシド基などを持つ疎水性重合体である。例えば、ジメチルポリシロキサン、両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ハイドロジエンメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン−アルコキシ(炭素数4〜12)メチルシロキサン共重合体等のポリアルキルシロキサン、さらにポリアルキルシロキサンの側鎖あるいは末端にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン鎖又はポリオキシエチレン鎖を付加したジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等の変性シリコーン等がある。
【0023】
ポリアルキルシロキサンの側鎖あるいは末端にポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基およびポリオキシエチレン基が付加する変性シリコーンでは、変性シリコーンが非水溶性を維持する、あるいは、少なくとも発泡液液温よりも低い曇点を持てば、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの比率および重合度は、特に限定されるものではないが、通常、オキシエチレン10〜150モル付加、あるいはオキシエチレンおよびオキシプロピレンが合計で10〜100モル付加である。
【0024】
本発明で使用される(B)成分は、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。好ましくは、ジメチルポリシロキサン、両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体である。
【0025】
(B)成分の粘度は、50(mPa・s、25℃)から100,000(mPa・s:25℃)以下のものが選ばれ、粘度が50(mPa・s、25℃)未満では、十分な初期破泡性が得られない場合があり、粘度が100,000(mPa・s:25℃)を越えるものでは、粘度の増加に見合うだけの初期破泡性が得られなかったり、得られるポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物の粘度が高くなり取扱性が低下する場合があり、好ましくない。
【0026】
(B)成分の配合割合は(A)成分に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部である。(B)成分の配合割合が0.5重量部未満では、初期破泡性が得られない場合があり、10重量部を越えると配合する割りに消泡効果の向上が少なく、さらに得られるポリオキシアルキレン化合物を含む消泡剤組成物の粘度が高くなり、取扱性が低下する場合があり、好ましくない。
【0027】
本発明で使用する(C)疎水性シリカ(以下、「(C)成分」とする)は、(B)成分と共に使用されて、本発明の消泡剤組成物の初期破泡性と消泡効果の持続性、さらに発泡液の温度変化に対する消泡効果の安定性を向上させる。
【0028】
(C)成分は、疎水性シリカであれば、その種類、製造方法は特に限定されるものではない。例えば、鉱物由来の沈降性の親水性シリカ、あるいは合成系のフュームドシリカ等をトリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン等のアルキルハロシラン類やヘキサメチルジシランなどのジシラン等の疎水化剤を用いて親水性シリカ表面にシリル基を導入して得られた疎水性シリカ、あるいは親水性シリカと末端にヒドロキシル基を有するジメチルポリシロキサン又はジメチルハイドロジエンポリシロキサン等を混合して200〜300℃で加熱処理して親水性シリカ表面にアルキルポリシロキサンを結合させて得られた疎水性シリカ、更には親水性シリカにジメチルポリシロキサンを塗布して200〜300℃で加熱処理して得られた疎水性シリカ等があり、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。(C)成分の平均粒子径は、一般的に0.1〜50μmであり、好ましくは1〜30μmである。
【0029】
(C)成分の配合割合は、(A)成分に対して通常、0.1〜1重量%である。(C)成分の配合割合が、0.1重量%未満では初期破泡性が得られない場合があり、10重量部を越えると配合する割りに消泡効果の向上が少なく、さらに得られる消泡剤組成物中で疎水性シリカの沈降が生じ、該消泡剤組成物の消泡効果の低下、品質の低下をもたらす場合があり、好ましくない。
【0030】
また、本発明の消泡剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分を水中に乳化分散したエマルション消泡剤組成物あっても良い。乳化分散に使用される乳化剤は、特に限定されるものではなく、通常乳化に使用される非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等を組み合わせて使用される。具体的には非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等があり、アニオン性界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類等があり、これらの1種あるいは2種以上が用いられる。乳化剤の配合割合は、エマルションの組成に合わせて適宜決定されれば良く、通常、全体に対して1〜10重量%である。また、水の配合割合は、特に限定されるものではなく、通常、30重量%〜80重量%である。
【0031】
本発明の消泡剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではなく、一般的な製造方法に従って製造される。例えば、(A)成分を容器に入れ、撹拌下、順次(B)成分、(C)成分を添加し、混合して均一液体として消泡剤組成物が得られる。あるいは、予め(B)成分と(C)成分を混合して均一液体として調製した後、これを撹拌下、(A)成分中に加えて調製し、本発明の消泡剤組成物が得られる。
【0032】
また、エマルション型の本発明の消泡剤組成物の調製方法は、特に限定されるものではなく、通常の方法に従って調製される。例えば、(A)成分を容器に入れ、撹拌下、順次(B)成分、(C)成分、さらにエマルション調製用の乳化剤を混合して均一液体とする。その後、撹拌下、水と混合してエマルションを作り、レーザー回折式粒度分布計「LP−500」(商品名、堀場製作所(株)製)を用いてエマルション粒子径が0.5〜20μになるまで撹拌を続け、エマルション型の消泡剤組成物が得られる。
【0033】
消泡剤組成物が、粘度が高く粘凋となる場合には、取扱性を良くするために有機溶剤を配合しても何ら構わない。または、エマルション調製を容易にするために有機溶剤を配合しても何ら構わない。この目的で使用される有機溶剤としては、灯油、スピンドル油等の鉱油、エチレングリコール、ジエチレングリコール、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、N−メチルピロリドン等がある。
【0034】
本発明の効果を損なわない範囲において、他の消泡効果を有するアルキルポリオキシアルキレン化合物系消泡成分を配合したり、発泡液表面に添加した際に拡展性を向上させる目的でアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を配合したり、消泡剤組成物の腐敗防止に殺菌剤を加えても何ら構わない。
【0035】
本発明の消泡剤組成物の使用方法は、特に制限されるものではなく、状況に合わせて一般的な使用方法、例えば、薬注ポンプを使って、発泡液に直接添加したり、発泡箇所の手前の工程に添加して使用される。
【0036】
本発明の消泡剤組成物の添加量は、対象とする水系の状況や消泡する必要度により異なるが、一般的に発泡液に対して、1〜1,000mg/Lを目安として、適宜選択すれば良い。
【0037】
【実施例】
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
【0038】
(ポリオキシアルキレン化合物)
A−1:C17H35COO(C2H4O)15(C3H6O)35OCC17H35
A−2:C18H35O(C2H4O)10(C3H6O)30C18H35
A−3:C17H35COO(C2H4O)16(C3H6O)20C17H35
A−4:C6H13O(C2H4O)2(C3H6O)15C8H17
A−5:C12H25O(C3H6O)6OCC11H23
(オルガノポリシロキサン)
B−1:ポリエチレンオキシド変性シリコーン「SH3773C」(粘度650mPa・s)〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−2:ポリエチレンオキシドポリプロピレンオキシド変性シリコーン「SH3748」(粘度1,700mPa・s、曇点34℃)〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−3:ジメチルポリシロキサン(粘度100mPa・s)「SH200」〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−4:ジメチルポリシロキサン(粘度10,000mPa・s)「SH200」〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
(疎水性シリカ)
C−1:疎水性シリカ「Nipsil SS−100」(商品名、日本シリカ工業(株)製)
C−2:疎水性シリカ
親水性シリカ「Nipsil NS」(商品名、日本シリカ工業(株)製)100重量部と両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン(粘度1,000mPa・s:25℃)10重量部を混合し、窒素雰囲気下で2時間、150℃に加熱処理して、表面を疎水化処理した疎水性シリカを得た。
C−3:疎水性シリカ
親水性シリカ「Nipsil NS」(商品名、日本シリカ工業(株)製)100重量部とジメチルポリシロキサン(粘度500mPa・s:25℃)10重量部を混合し、電気炉中で2時間、200〜250℃に加熱処理して、表面を疎水化処理した疎水性シリカを得た。
【0039】
(その他)
D−1:芳香族系溶剤「ソルベント200(bp220℃以上)」(商品名、出光興産)
E−1:ソルビタンモノオレエート〔花王(株)製、「レオドールSP−S10」(商品名)〕
E−2:ステアリン酸ポリオキシエチレン40モル付加物〔日光ケミカルズ(株)製、「MYS−40」(商品名)〕
(ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物−1の調製)
攪拌装置を付けた200mLの容器にオルガノポリシロキサン(B−1)4.5gを入れ、撹拌下、少量ずつ、疎水性シリカ(C−1)2.8gを加えて均一な分散液(1)とした。次いで、攪拌装置を付けた1500mLの容器にポリオキシアルキレン化合物(A−1)906.5g、溶剤(D−1)86.2gを入れてゆっくりと撹拌しながら、分散液(1)を徐々に加えて均一な分散液として、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物−1を得た。
【0040】
以下、同様にして表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物の実施例−2〜16、および比較例−4〜18を調製した。
【0041】
【表1】
【0042】
(消泡試験−1)
中性中質塗工原紙を製造している抄紙工程より白水(pH:7.2、温度45℃)を採取し供試液として使用した。アクリル樹脂製筒型容器(図1)へ45℃に加温した供試白水1000mLを入れ、循環ポンプにて4.5mL/分で循環させた。泡高が10cmになった時、発泡液の上部より表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物10mg(但し、実施例No.16は30mg添加した)を添加し、循環開始より20秒後、60秒後、120秒後、240秒後に泡高を測定した。泡高は、供試液を当初、アクリル樹脂製筒型容器に入れた時の液面高さを基準として、測定した。同様に50℃に加温した供試液についても行った。初期破泡性は循環開始より20秒後の泡高で評価し、泡高が低いほど初期破泡性が良好であり、消泡効果の持続性は120秒から240秒の泡高で評価し、泡高が低いほど良いとした。結果を表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
本発明の消泡剤組成物は、循環時間20秒後の泡高が低くなり、初期破泡性が向上していることが分かる。また、循環時間120秒〜240秒の泡高も低く、消泡効果の持続性も向上している。さらに、発泡液液温が45℃から50℃に上昇しても、本発明の消泡剤組成物の消泡効果は低下していないことが分かる。
(消泡試験−2)
製紙工場の製紙工程中のサイズプレス工程からサイズプレス液(澱粉濃度:約5%の糊液)100gをメスシリンダーに取り、体積を測定した。この体積を消泡試験における発泡性評価の基準体積とした。次に500ml容器にサイズプレス液300gを取り、45℃に液温を維持し、ホモジナイザー「TK−オートホモミキサー M型」(商品名、特殊機化工業(株)製)にて約3,000rpmで10秒間撹拌した後、手早く表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物20mg(但し、実施例No.16は60mg添加した)を添加し、再度、ホモジナイザー(約3,000rpm)で10秒間撹拌し、100gを200mlメスシリンダーにあけ、基準体積と比較して体積増加率:ΔV1(%)を測定した。ΔV1(%)が小さいほど、初期破泡性が高いと評価した。さらに、5分後に45℃の液温で再び、10秒間撹拌して、気泡混入による体積増加率:ΔV2(%)を測定した。ΔV2(%)が、小さいほど、消泡効果の持続性が高いと評価した。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】
本発明の消泡剤組成物は、比較例1、2、3の各ポリオキシアルキレン化合物、オルガノポリシロキサン、疎水性シリカのいずれよりも初期破泡性が高く、消泡効果の持続性も高い。さらに発泡液液温が上昇しても本発明の消泡剤組成物の消泡効果は、低下していないことが分かる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物により、初期破泡性及び消泡効果の持続性が改善され、しかも発泡液の温度変化に対しても安定な消泡効果を得ることができ、紙パルプ製造業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業などの製造業における安定操業や生産される製品の品質向上に寄与すること、大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エマルション消泡剤組成物の消泡性能評価に用いた消泡試験装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1:循環ポンプ
2:発泡試験筒(アクリル製・全容量2000ml)
3:循環ライン
4:発泡供試液
5:泡
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルプ製造や製紙工業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業、合成ゴムテックス工業など各種製造業における工程水や排水、都市下水・し尿処理場などの放流水等の発泡を防止する消泡剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製紙工業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業、合成ゴムテックス工業など各種製造業における工程水や排水、都市下水・し尿処理場などの放流水の発泡に対して、様々な消泡剤が使用されている。例えば、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤、高級アルコール系消泡剤、シリコーン系消泡剤、鉱物油系消泡剤、ビスアミド系消泡剤等が挙げられる。中でも、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤は、一般に一価〜多価アルコールや高級脂肪酸にポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、あるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドを付加させたもの(特開平1−99619号公報、特開平11−279276号公報)、さらにはポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、あるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体の末端を一価〜多価アルコールでエーテル化したものや高級脂肪酸でエステル化したもの(特開昭56−48210号公報、特開平3−68401号公報、特表平11−514293号公報)等、多種類のものが使用されている。特に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをランダム重合又はブロック重合し、その両末端を高級アルコールでエーテル化したもの、あるいは高級脂肪酸でエステル化したもの、さらに一方を高級アルコールでエーテル化し、他方を高級脂肪酸でエステル化したもの等を含めたポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシド共重合体のエーテル・エステル化物は、高い消泡効果と消泡効果の持続性を持ち、広い適用範囲を有していることから多用されている。
【0003】
ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤は、一般に発泡液表面での拡展性が低く、発泡面に直接添加して泡を即座に破泡、消失させる能力(初期破泡性)が低い。そのため、予め発泡液に連続添加あるいは間歇添加して発泡を抑制する使い方が一般的である。しかし、ポリオキシアルキレン化合物は、その分子中にポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシド鎖を有するため、発泡液の水質・状況の変化、特に発泡液温の変化で抑泡効果が急速に低下し、発泡をコントロールできなくなる場合がある。その結果、操業の一時停止をもたらすだけでなく、製品品質の低下等に至り、経済的損失が大きい。
【0004】
そこで、初期破泡性と消泡効果の持続性と消泡効果の安定性を持ったポリオキシアルキレン化合物を消泡主成分として含む消泡剤が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、初期破泡性の向上と消泡効果の持続性の改善、さらに発泡性の変化、特に液温の変化による発泡性の変化に対する消泡効果の安定性を向上させたポリオキシアルキレン化合物を消泡主成分として含んでなる消泡剤組成物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべくポリオキシアルキレン化合物を含む消泡剤の消泡効果について、鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシアルキレン化合物とオルガノポリシロキサン、疎水性シリカを併用すると初期破泡性及び消泡効果の持続性が向上し、発泡液の発泡性、特に液温が変化しても安定な消泡効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、請求項1に係る発明は、下記一般式(1)(式中、R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基を表し、X、Zは各々独立にアシル基、エーテル基を表し、Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を表し、ポリオキシエチレン基がY中で50モル%以下である。)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを含んでなることを特徴とする消泡剤組成物である。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の消泡剤組成物であり、(A)100重量部に対して、(B)を0.1〜10重量部、(C)を0.1〜1重量部含むことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明のポリオキシアルキル化合物を含む消泡剤組成物(以下、「消泡剤組成物」とする。)は、(A)一般式(1)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを構成要素として含んでなる消泡剤組成物である。さらには、(A)一般式(1)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカとを水に乳化したエマルション消泡剤組成物も包含する。
【0011】
一般に(B)オルガノポリシロキサンおよび(C)疎水性シリカは、それぞれ疎水性で消泡効果の持続性を有しているが、添加により急速に泡を消失させる効果(初期破泡性)に欠けることが知られている。一方、(B)オルガノポリシロキサンと(C)疎水性シリカを併用すると初期破泡性が改善されることが知られているが、十分な初期破泡性を得るにはいたっていない。
【0012】
本発明の消泡剤組成物は、消泡性能を有するポリオキシアルキレン化合物と、消泡効果の持続性と改善された即効性を有する(B)オルガノポリシロキサンと(C)疎水性シリカの組み合わせを含むことで、初期破泡性の向上、消泡効果の持続性の向上、発泡液の発泡性変化、特に液温の変化による発泡性の変化に対する消泡効果の安定性向上等、予想し得なかった消泡効果の改善・向上が得られものである。
【0013】
本発明の(A)ポリオキシアルキレン化合物(以下、「(A)成分」とする)は消泡効果を有する成分であり、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物である。
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
一般式(1)において、X、Zは各々独立にアシル基(−CO−基)、エーテル基(−O−基)である。
【0014】
R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基であり、例えば、へキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ヤシアルキル基、テトラデシル基、ステアリル基、イソステアリル基、オレイル基、ベヘニル基等がある。炭素数6未満では、十分な消泡効果を得ることができない場合があり、炭素数22を越えると入手が困難になり、さらに炭素数が増える割りに消泡効果の向上が小さいく、メリットが少ない。
【0015】
Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基であり、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体で、ブロック共重合あるいはランダム共重合のいずれでも良い。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基において、ポリオキシエチレン基はY中で50モル%以下、好ましくは10〜40モル%、より好ましくは15〜35モル%である。Y中のポリオキシエチレン基が、50モル%を超えると十分な消泡効果が発揮されなくなる場合がある。
【0016】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の分子量は300〜4,000、好ましくは500〜3,000、より好ましくは700〜2,500である。分子量が、この範囲外では十分な消泡効果が得られなくなる場合があり、好ましくない。
【0017】
具体的なポリオキシアルキレン化合物としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級アルコールでエーテル化したもの、あるいは高級脂肪酸でエステル化したもの、または両末端の一方を高級アルコールでエーテル化し、他方を高級脂肪酸でエステル化したものがあり、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。
【0018】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級アルコールでエーテル化したものとしては、ヘキシルオキシポリエチレンオキシド(2モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)オクチルエーテル、ドデシルオキシポリエチレンオキシド(5モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)ドデシルエーテル、オクタデカシルオキシポリプロピレンオキシド(10モル)オクタデカシルエーテル、オクタデカシルオキシオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデカシルエーテル、オクタデカシルオキシオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデシルエーテル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイルエーテル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(30モル)ポリプロピレンオキシド(30モル)ベヘニルエーテル等がある。
【0019】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を共に高級脂肪酸でエステル化したものとしては、ポリエチレンオキシド(3モル)ポリプロピレンオキシド(3モル)ジドデカン酸エステル、ポリエチレンオキシド(5モル)ポリプロピレンオキシド(10モル)ジドデカン酸エステル、ドデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(15モル)ミリスチン酸エステル、ポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ジオクタデカン酸エステル、オクタデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイン酸エステル、オクタデカシルカルボニルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ベヘニン酸エステル等がある。
【0020】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基の両末端を高級アルコールでエーテル化、他方を高級脂肪酸でエステル化したものとしては、ドデカシルオキシポリプロピレンオキシド(6モル)ドデカン酸エステル、ドデカシルオキシポリエチレンオキシ(5モル)ポリプロピレンオキシド(10モル)ドデカン酸エステル、ドデカシルオキシポリエチレンオキシド(10モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オクタデカン酸エステル、オクタデカシルオキシポリエチレンオキシド(15モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)オレイン酸エステル、オクタデセニルオキシポリエチレンオキシド(20モル)ポリプロピレンオキシド(20モル)ベヘニル酸エステル等がある。
【0021】
(A)成分の配合割合は、特に限定されるものではなく、適宜選択されれば良く、通常、本発明の消泡剤組成物全量に対して、5〜90重量%である。
【0022】
本発明で使用される(B)オルガノポリシロキサン(以下、「(B)成分」とする)は、シロキサン結合を主鎖とし、側鎖にアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ポリアルキレンオキシド基などを持つ疎水性重合体である。例えば、ジメチルポリシロキサン、両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ハイドロジエンメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン−アルコキシ(炭素数4〜12)メチルシロキサン共重合体等のポリアルキルシロキサン、さらにポリアルキルシロキサンの側鎖あるいは末端にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン鎖又はポリオキシエチレン鎖を付加したジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等の変性シリコーン等がある。
【0023】
ポリアルキルシロキサンの側鎖あるいは末端にポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基およびポリオキシエチレン基が付加する変性シリコーンでは、変性シリコーンが非水溶性を維持する、あるいは、少なくとも発泡液液温よりも低い曇点を持てば、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの比率および重合度は、特に限定されるものではないが、通常、オキシエチレン10〜150モル付加、あるいはオキシエチレンおよびオキシプロピレンが合計で10〜100モル付加である。
【0024】
本発明で使用される(B)成分は、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。好ましくは、ジメチルポリシロキサン、両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体である。
【0025】
(B)成分の粘度は、50(mPa・s、25℃)から100,000(mPa・s:25℃)以下のものが選ばれ、粘度が50(mPa・s、25℃)未満では、十分な初期破泡性が得られない場合があり、粘度が100,000(mPa・s:25℃)を越えるものでは、粘度の増加に見合うだけの初期破泡性が得られなかったり、得られるポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物の粘度が高くなり取扱性が低下する場合があり、好ましくない。
【0026】
(B)成分の配合割合は(A)成分に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部である。(B)成分の配合割合が0.5重量部未満では、初期破泡性が得られない場合があり、10重量部を越えると配合する割りに消泡効果の向上が少なく、さらに得られるポリオキシアルキレン化合物を含む消泡剤組成物の粘度が高くなり、取扱性が低下する場合があり、好ましくない。
【0027】
本発明で使用する(C)疎水性シリカ(以下、「(C)成分」とする)は、(B)成分と共に使用されて、本発明の消泡剤組成物の初期破泡性と消泡効果の持続性、さらに発泡液の温度変化に対する消泡効果の安定性を向上させる。
【0028】
(C)成分は、疎水性シリカであれば、その種類、製造方法は特に限定されるものではない。例えば、鉱物由来の沈降性の親水性シリカ、あるいは合成系のフュームドシリカ等をトリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン等のアルキルハロシラン類やヘキサメチルジシランなどのジシラン等の疎水化剤を用いて親水性シリカ表面にシリル基を導入して得られた疎水性シリカ、あるいは親水性シリカと末端にヒドロキシル基を有するジメチルポリシロキサン又はジメチルハイドロジエンポリシロキサン等を混合して200〜300℃で加熱処理して親水性シリカ表面にアルキルポリシロキサンを結合させて得られた疎水性シリカ、更には親水性シリカにジメチルポリシロキサンを塗布して200〜300℃で加熱処理して得られた疎水性シリカ等があり、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる。(C)成分の平均粒子径は、一般的に0.1〜50μmであり、好ましくは1〜30μmである。
【0029】
(C)成分の配合割合は、(A)成分に対して通常、0.1〜1重量%である。(C)成分の配合割合が、0.1重量%未満では初期破泡性が得られない場合があり、10重量部を越えると配合する割りに消泡効果の向上が少なく、さらに得られる消泡剤組成物中で疎水性シリカの沈降が生じ、該消泡剤組成物の消泡効果の低下、品質の低下をもたらす場合があり、好ましくない。
【0030】
また、本発明の消泡剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分を水中に乳化分散したエマルション消泡剤組成物あっても良い。乳化分散に使用される乳化剤は、特に限定されるものではなく、通常乳化に使用される非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等を組み合わせて使用される。具体的には非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等があり、アニオン性界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類等があり、これらの1種あるいは2種以上が用いられる。乳化剤の配合割合は、エマルションの組成に合わせて適宜決定されれば良く、通常、全体に対して1〜10重量%である。また、水の配合割合は、特に限定されるものではなく、通常、30重量%〜80重量%である。
【0031】
本発明の消泡剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではなく、一般的な製造方法に従って製造される。例えば、(A)成分を容器に入れ、撹拌下、順次(B)成分、(C)成分を添加し、混合して均一液体として消泡剤組成物が得られる。あるいは、予め(B)成分と(C)成分を混合して均一液体として調製した後、これを撹拌下、(A)成分中に加えて調製し、本発明の消泡剤組成物が得られる。
【0032】
また、エマルション型の本発明の消泡剤組成物の調製方法は、特に限定されるものではなく、通常の方法に従って調製される。例えば、(A)成分を容器に入れ、撹拌下、順次(B)成分、(C)成分、さらにエマルション調製用の乳化剤を混合して均一液体とする。その後、撹拌下、水と混合してエマルションを作り、レーザー回折式粒度分布計「LP−500」(商品名、堀場製作所(株)製)を用いてエマルション粒子径が0.5〜20μになるまで撹拌を続け、エマルション型の消泡剤組成物が得られる。
【0033】
消泡剤組成物が、粘度が高く粘凋となる場合には、取扱性を良くするために有機溶剤を配合しても何ら構わない。または、エマルション調製を容易にするために有機溶剤を配合しても何ら構わない。この目的で使用される有機溶剤としては、灯油、スピンドル油等の鉱油、エチレングリコール、ジエチレングリコール、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、N−メチルピロリドン等がある。
【0034】
本発明の効果を損なわない範囲において、他の消泡効果を有するアルキルポリオキシアルキレン化合物系消泡成分を配合したり、発泡液表面に添加した際に拡展性を向上させる目的でアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を配合したり、消泡剤組成物の腐敗防止に殺菌剤を加えても何ら構わない。
【0035】
本発明の消泡剤組成物の使用方法は、特に制限されるものではなく、状況に合わせて一般的な使用方法、例えば、薬注ポンプを使って、発泡液に直接添加したり、発泡箇所の手前の工程に添加して使用される。
【0036】
本発明の消泡剤組成物の添加量は、対象とする水系の状況や消泡する必要度により異なるが、一般的に発泡液に対して、1〜1,000mg/Lを目安として、適宜選択すれば良い。
【0037】
【実施例】
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
【0038】
(ポリオキシアルキレン化合物)
A−1:C17H35COO(C2H4O)15(C3H6O)35OCC17H35
A−2:C18H35O(C2H4O)10(C3H6O)30C18H35
A−3:C17H35COO(C2H4O)16(C3H6O)20C17H35
A−4:C6H13O(C2H4O)2(C3H6O)15C8H17
A−5:C12H25O(C3H6O)6OCC11H23
(オルガノポリシロキサン)
B−1:ポリエチレンオキシド変性シリコーン「SH3773C」(粘度650mPa・s)〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−2:ポリエチレンオキシドポリプロピレンオキシド変性シリコーン「SH3748」(粘度1,700mPa・s、曇点34℃)〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−3:ジメチルポリシロキサン(粘度100mPa・s)「SH200」〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
B−4:ジメチルポリシロキサン(粘度10,000mPa・s)「SH200」〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕
(疎水性シリカ)
C−1:疎水性シリカ「Nipsil SS−100」(商品名、日本シリカ工業(株)製)
C−2:疎水性シリカ
親水性シリカ「Nipsil NS」(商品名、日本シリカ工業(株)製)100重量部と両末端にヒドロキシル基を持ったジメチルポリシロキサン(粘度1,000mPa・s:25℃)10重量部を混合し、窒素雰囲気下で2時間、150℃に加熱処理して、表面を疎水化処理した疎水性シリカを得た。
C−3:疎水性シリカ
親水性シリカ「Nipsil NS」(商品名、日本シリカ工業(株)製)100重量部とジメチルポリシロキサン(粘度500mPa・s:25℃)10重量部を混合し、電気炉中で2時間、200〜250℃に加熱処理して、表面を疎水化処理した疎水性シリカを得た。
【0039】
(その他)
D−1:芳香族系溶剤「ソルベント200(bp220℃以上)」(商品名、出光興産)
E−1:ソルビタンモノオレエート〔花王(株)製、「レオドールSP−S10」(商品名)〕
E−2:ステアリン酸ポリオキシエチレン40モル付加物〔日光ケミカルズ(株)製、「MYS−40」(商品名)〕
(ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物−1の調製)
攪拌装置を付けた200mLの容器にオルガノポリシロキサン(B−1)4.5gを入れ、撹拌下、少量ずつ、疎水性シリカ(C−1)2.8gを加えて均一な分散液(1)とした。次いで、攪拌装置を付けた1500mLの容器にポリオキシアルキレン化合物(A−1)906.5g、溶剤(D−1)86.2gを入れてゆっくりと撹拌しながら、分散液(1)を徐々に加えて均一な分散液として、ポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物−1を得た。
【0040】
以下、同様にして表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物の実施例−2〜16、および比較例−4〜18を調製した。
【0041】
【表1】
【0042】
(消泡試験−1)
中性中質塗工原紙を製造している抄紙工程より白水(pH:7.2、温度45℃)を採取し供試液として使用した。アクリル樹脂製筒型容器(図1)へ45℃に加温した供試白水1000mLを入れ、循環ポンプにて4.5mL/分で循環させた。泡高が10cmになった時、発泡液の上部より表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物10mg(但し、実施例No.16は30mg添加した)を添加し、循環開始より20秒後、60秒後、120秒後、240秒後に泡高を測定した。泡高は、供試液を当初、アクリル樹脂製筒型容器に入れた時の液面高さを基準として、測定した。同様に50℃に加温した供試液についても行った。初期破泡性は循環開始より20秒後の泡高で評価し、泡高が低いほど初期破泡性が良好であり、消泡効果の持続性は120秒から240秒の泡高で評価し、泡高が低いほど良いとした。結果を表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
本発明の消泡剤組成物は、循環時間20秒後の泡高が低くなり、初期破泡性が向上していることが分かる。また、循環時間120秒〜240秒の泡高も低く、消泡効果の持続性も向上している。さらに、発泡液液温が45℃から50℃に上昇しても、本発明の消泡剤組成物の消泡効果は低下していないことが分かる。
(消泡試験−2)
製紙工場の製紙工程中のサイズプレス工程からサイズプレス液(澱粉濃度:約5%の糊液)100gをメスシリンダーに取り、体積を測定した。この体積を消泡試験における発泡性評価の基準体積とした。次に500ml容器にサイズプレス液300gを取り、45℃に液温を維持し、ホモジナイザー「TK−オートホモミキサー M型」(商品名、特殊機化工業(株)製)にて約3,000rpmで10秒間撹拌した後、手早く表1記載のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物20mg(但し、実施例No.16は60mg添加した)を添加し、再度、ホモジナイザー(約3,000rpm)で10秒間撹拌し、100gを200mlメスシリンダーにあけ、基準体積と比較して体積増加率:ΔV1(%)を測定した。ΔV1(%)が小さいほど、初期破泡性が高いと評価した。さらに、5分後に45℃の液温で再び、10秒間撹拌して、気泡混入による体積増加率:ΔV2(%)を測定した。ΔV2(%)が、小さいほど、消泡効果の持続性が高いと評価した。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】
本発明の消泡剤組成物は、比較例1、2、3の各ポリオキシアルキレン化合物、オルガノポリシロキサン、疎水性シリカのいずれよりも初期破泡性が高く、消泡効果の持続性も高い。さらに発泡液液温が上昇しても本発明の消泡剤組成物の消泡効果は、低下していないことが分かる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のポリオキシアルキレン化合物系消泡剤組成物により、初期破泡性及び消泡効果の持続性が改善され、しかも発泡液の温度変化に対しても安定な消泡効果を得ることができ、紙パルプ製造業、石油化学工業、繊維工業、塗料工業などの製造業における安定操業や生産される製品の品質向上に寄与すること、大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エマルション消泡剤組成物の消泡性能評価に用いた消泡試験装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1:循環ポンプ
2:発泡試験筒(アクリル製・全容量2000ml)
3:循環ライン
4:発泡供試液
5:泡
Claims (2)
- (A)下記一般式(1)(式中、R1、R2は各々独立に直鎖あるいは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基、アルケニル基を表し、X、Zは各々独立にアシル基、エーテル基を表し、Yはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を表し、ポリオキシエチレン基がY中で50モル%以下である。)で表されたポリオキシアルキレン化合物と、
R1−X−(Y)−Z−R2 (1)
(B)オルガノポリシロキサンと、(C)疎水性シリカを含んでなることを特徴とする消泡剤組成物。 - (A)100重量部に対して、(B)を0.1〜10重量部、(C)を0.1〜1重量部含む請求項1記載の消泡剤組成物。
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JP2002216862A JP2004057872A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 消泡剤組成物 |
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Cited By (1)
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JP2020025928A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | サンノプコ株式会社 | 消泡剤 |
-
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- 2002-07-25 JP JP2002216862A patent/JP2004057872A/ja active Pending
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