JP2004057122A - コケによる緑化装置とその施工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の問題点を解決すると共に苔の特性を有効に活用しながら緑化を図っている苔による緑化パネルとその施工法を提供する。
【解決手段】本発明による苔による緑化パネル1は、取付手段としての取付穴11を配置して成る背面板2と背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚して成る角形縁部7、角形縁部内で背面板上に配置される仕切り板15、仕切り板間に配置され苔16を植付けた人造鉱物繊維であるロックウール17及びロックウール17を抑えて角形縁部と結合される支持部材としての蓋部材10から構成しており、下部角形縁部に複数の水切り穴13を設け、上部角形縁部に水切り穴に対応させて複数の水受け穴12を設けると共に、仕切り板15を構成する水平板15−2、15−2’を表面の下方に傾斜させるように構成している。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明による苔による緑化パネル1は、取付手段としての取付穴11を配置して成る背面板2と背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚して成る角形縁部7、角形縁部内で背面板上に配置される仕切り板15、仕切り板間に配置され苔16を植付けた人造鉱物繊維であるロックウール17及びロックウール17を抑えて角形縁部と結合される支持部材としての蓋部材10から構成しており、下部角形縁部に複数の水切り穴13を設け、上部角形縁部に水切り穴に対応させて複数の水受け穴12を設けると共に、仕切り板15を構成する水平板15−2、15−2’を表面の下方に傾斜させるように構成している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コケによる緑化装置とその施工法に関し、コケの特性を有効に活用しながら緑化を図るコケによる緑化装置とその施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、身近な自然の減少や都市のヒートアイランド化等が問題になってきており、生物多様性を目指した自然環境の復元や景観の向上とヒートアイランド現象の緩和、さらに大気の浄化、アメニティ空間の創出等を目的にして、建物等における緑化対策が各種の形態で図られている。
【0003】
緑化の形態としては、図4に例示するように建物の側面に緑化用の支持躯体25を構成しながら、その支持躯体25に適宜に配置したプランターのような植栽箱26に蔓等の植物27を植え付けることで、外壁面の緑化を図っている。
【0004】
建物の緑化は、本例のような外壁に限らず屋上等においても計画がなされているが、建物を緑化するに当たっては、建物等に過剰な負担を掛けないようにする必要があることから、建物の躯体等に特別の補強や防水処置を施す等の対策を不要にするために、軽量な植栽ユニット等を採用することでその維持管理を容易にする方向が思考されている。
【0005】
又、植栽ユニットに植栽する植物についても、蒸散効果の高いツタ類などの蔓性植物が建物の温度低減効果を高められることからその採用が望まれている。しかるに、建物における実情としては、蔓性植物という特性上から、壁面に対する緑化やプランターに植栽された樹木に対してその根元を覆うグランドカバーとして使用される程度に留まっている。
【0006】
以上のように、建物における緑化等のニーズは増大しているが、現状では以下のような解決すべき多くの問題点を抱えており、適切な緑化は困難視されていた。
【0007】
▲1▼植栽ユニットの軽量化が困難。
▲2▼緑化の薄層化が困難であり、重量が嵩んでしまう。
▲3▼植栽する植物を育成するための維持管理が困難。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の状況に鑑みて提案するものであり、コケと人造鉱物繊維の特性を有効に活用しながら上記の問題点を解決して緑化を図っているコケによる緑化装置とその施工法を提供している。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明であるコケによる緑化装置は、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成されており、コケと人造鉱物繊維の各特性を互いに有効に活用し合うことによって従来の問題点を全て解消している。
【0010】
請求項2に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1に記載のコケによる緑化装置において、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成することを特徴としており、上記機能に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の配置を確実にしている。
【0011】
請求項3、4に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1又は2に記載のコケによる緑化装置において、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定することを特徴としており、上記機能に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の保持を確実にすると同時にコケが見える割合を高めている。
【0012】
請求項5に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の上部角形縁部に水受け穴を配置することを特徴としており、上記機能に加えて、コケに対する水の供給を確保している。
【0013】
請求項6に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の下部角形縁部に水切り穴を配置することを特徴としており、上記機能に加えて、下方の緑化装置への水供給を確保している。
【0014】
請求項7に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、仕切り板を構成する水平板を、表面の下方に傾斜された状態で構成することを特徴としており、上記機能に加えて、コケに対する水供給を確保している。
【0015】
本発明によるコケによる緑化装置の施工法は、上記のいずれかに記載のコケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、コケによる緑化装置を水切り穴と水受け穴とを対応させながら、背面板の取付手段によって胴ぶちに固定することを特徴としており、施工の容易性を確立すると共にコケの育成管理を容易にしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明によるコケによる緑化装置は、基本的に、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成され、具体的には、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成したり、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定しており、さらに、上記の角形縁部においては上部角形縁部に水受け穴を設けると共に下部角形縁部に水切り穴を設け、仕切り板を構成している水平板を表面下方に傾斜させることでコケに対する水の供給が適切に行われるように構成している。
【0017】
以下に、本発明によるコケによる緑化装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明によるコケによる緑化装置を全体的に示す実施の形態について部分的な断面を施した斜視図である。
【0019】
本発明によるコケによる緑化装置1は、基本的な実施の形態としては、取付手段を備えた保持枠である箱形8と保持枠に設置される単体の人造鉱物繊維のロックウール17及び人造鉱物繊維のロックウール17に植え付けられるコケ16から構成されており、コケ16の植え付けられた人造鉱物繊維のロックウール17は、支持部材として一般的なワイヤー、押圧枠等の各種手段によって保持枠である箱形8に固定されるものである。
【0020】
しかして、本発明によるコケによる緑化装置1は、他の異なる実施の形態をも構成していることから、図示する緑化装置1は、これらの各実施の形態を総合的に説明できる実施の形態として構成している。
【0021】
このために、緑化装置1は、アルミ製の背面板2と背面板2の上下部周辺3、4と両側部周辺5、6とに立脚して成る角形縁部7とから形成された箱形8と、これを閉鎖するように用いられるパンチングされたアルミ製の表面板9から形成される蓋部材10とを一体に結合することから構成されている。
【0022】
図2は、緑化装置1を理解し易いように分解して配置した分解斜視図であり、図示のように背面板2には、その4隅に緑化装置1を壁面に取り付けるための取付穴11が設けられてあり、角形縁部7の上部周辺3には、複数の水受け穴12が設けられると共に下部周辺4には、複数の水切り穴13が設けられている。
【0023】
尚、本実施の形態では、水受け穴12の形状を円形にしているが、水受け穴12の形状は円形に限定されるものでなく、水を受け易い長円形のような形状であっても当然に採用できるものである。
【0024】
又、緑化装置1を壁面に取り付けるための取付手段は、本実施の形態のような4隅の取付穴11に限定されるものでなく、背面板2の外方に設けられる取付手段としては一般的なフランジ状の取付部材を、任意の位置に適当な数で配置することでも可能であり、本発明の趣旨を超えない範囲で種々の展開が可能である。
【0025】
しかして、水受け穴12の位置は、水切り穴13と対応できる位置に配置されることで、上部に設置された緑化装置1からの流下水を背面板と相俟って建物側に水分を逃がさないように受け止めており、全体としての保水性を確立している。又、潅水装置を特別に設置する場合は、当然にこの水受け穴12から供給水を受けるものである。
【0026】
さらに、両側部周辺5、6には、蓋部材10と一体に結合させるために用いられる螺子孔14が配置されている。しかるに、側部周辺5の螺子孔14が設けられる位置は、側部周辺6の螺子孔14が設けられる位置と10cm程度のズレを与えられており、緑化装置1の逆組み防止と、緑化装置を詰めて貼った場合でも螺子頭がぶつからないようにすることで、螺子18同士の接触による無用な間隙が発生しないように配慮している。
【0027】
背面板2と角形縁部7とから成る箱形8の内部には、大型のロックウールを複数に分割して配置する場合のために井桁状の仕切り板15を配置している。本実施の形態での仕切り板15は、垂直方向に配置された矩形板15−1、15−1’と水平方向に配置された矩形板15−2、15−2’とから構成されるものであり、角形縁部7に固着されることで安定した位置関係を確保している。
【0028】
しかして、仕切り板は井桁状に限定されるものでなく、ロックウールの分割状態に合わせて任意の形態に構成できるもので各種の形態が選択されるものである。
【0029】
本実施の形態では、仕切り板15の井桁内にコケ16を植え付けられたロックウール17を挿入設定しており、水受け穴12等からの水をロックウール17に浸透させることで保水性を図りながら、コケ16の生育を活性化している。
【0030】
しかるに、上記仕切り板15を構成して水平方向に配置された矩形板15−2、15−2’は、表面下方に向かった傾斜状態に構成されていることで、ロックウール17に浸透した水は、背面板2の近くからコケの表面部分に供給されるように考慮されており、コケの生育維持においても効果的に機能するように配慮している。
【0031】
蓋部材10は、パンチングで4角形に打ち抜かれることでパネル面の強度を維持しながら開口率を高くした表面板9から形成されており、表面板9に立脚している上下部周辺3’、4’と両側部周辺5’、6’とで、箱形8と一体に結合することによってロックウール17を角形縁部7と井桁状の仕切り板15とから転出しないように箱形8の表面を閉鎖している。
【0032】
本実施の形態におけるパンチングメタルの採用は、内部のロックウール17を押さえて下に落とさない機能とコケを表面に出して見せる機能とのバランスが良いことと、板材の組み立てよりも安価に製作できるからである。
【0033】
尚、上下部周辺3’、4’には、箱形8の水受け穴12と水切り穴13とに一致させている水受け穴12’と水切り穴13’とを設けてあり、水の流下と保水を効果的にしている。
【0034】
そして、本実施の形態における緑化装置は、箱材と蓋部材及び仕切り板を鉄合金等の他の金属を用いる可能性を否定するものでないが、アルミ製にしているものであり、軽くて強度が高く、耐食性にも優れている点を強調している。同様の目的からプラスチック、セラミックス等の使用も可能である。
【0035】
又、本発明による緑化装置は、植栽する植物としてコケを用いており、このコケを植栽基盤であるロックウール17に植え付けているが、従来の緑化手法と異なるコケの採用は、コケが持っている以下の優位性を有効に活用しようとするからである。
【0036】
▲1▼薄層の緑化が可能であることから、植栽基盤やパネルを薄くして軽量にでき
る。
▲2▼下等植物であって重力の影響を受け難く、垂直面にも容易に育成できる。
▲3▼酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物及び粒子状物質等の有害物質を吸収・吸着できる。
▲4▼繁殖力が旺盛で人為的な養分を特に必要としない。
▲5▼建物との関連で装飾と美観の評価が高く、癒し効果も期待できる。
▲6▼強い光、温度、乾燥、湿潤等の環境に応じて、150以上の種類から適切なコケの選択が可能である。
▲7▼仮根が構造物を侵食する恐れが無い。
▲8▼大きく成長しないので、枝切り等保守作業の必要がない。
【0037】
そして、本発明の緑化装置に用いるコケの主な種類は、下記の [ 蘚類 ]138種と[ 苔類 ]24種とを特に好ましいとしているが、この他の種類においても採用することが可能である。
【0038】
[ 蘚類 ]
イクビゴケ、ナミガタタチゴケ、ムツタチゴケ、コスギゴケ、ヒメスギゴケ、セイタカスギゴケ、ハミズゴケ、ウマスギゴケ、オオスギゴケ、スギゴケ、サツマホウオウゴケ、ホウオウゴケ、ヤノウエノアカゴケ、キンシゴケ、コキンシゴケモドキ、ヒメキンシゴケ、コシッポゴケ、ユミダイゴケ、ススキゴケ、ヤマトフデゴケ、クロツリバリゴケ、ヒロスジツリバリゴケ、フデゴケ、ユミゴケ、シシゴケ、チヂミバコブゴケ、カモジゴケ、シッポゴケ、オオシッポゴケ、タカネカモジゴケ、マツバゴケ、ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ、オオシラガゴケ、ネジクチゴケ、トウヨウネジクチゴケ、オウムゴケ、ハマキゴケ、ホンモンジゴケ、ヘラハネジレゴケ、ホソコゴケモドキ、ツチノウエノタマゴケ、ツチノウエノコゴケ、ナガバコゴケ、ケギボウシゴケ、ソラニギボウシゴケ、ギボウシゴケ、ツクシツバナゴケ、シモフリゴケ、エゾスナゴケ、コバノスナゴケ、ナガエスナゴケ、チョウセンスナゴケ、ハチヂレゴケ、ナガバチヂレゴケ、シナチヂレゴケ、ヤマトハクチョウゴケ、ハクチョウゴケ、サヤゴケ、ヒナノハイゴケ、カンムリゴケ、オオミカンムリゴケ、ニセツリガネゴケ、コツリガネゴケ、ヒロクチゴケ、アゼゴケ、ヒョウタンゴケ、ナシゴケ、ケヘチマゴケ、キイウリゴケ、ホソウリゴケ、ヒメギンゴケモドキ、オンセンゴケ、ハリガネゴケ、アカミノハリガネゴケ、オオハリガネゴケ、ヤマハリガネゴケ、ナガハリガネゴケ、ギンゴケ、オオカサゴケ、カサゴケ、ケチョウチンゴケ、コウチワチョウチンゴケ、ナメリチョウチンゴケ、コバノチョウチンゴケ、エゾチョウチンゴケ、ユガミチョウチンゴケ、ツボゴケ、コツボゴケ、ツルチョウチンゴケ、オオバチョウチンゴケ、ヒノキゴケ、タマゴケ、サワゴケ、カマサワゴケ、コツクシサワゴケ、オオサワゴケ、タチビゴケ、カラフトキンモウゴケ、ミノゴケ、ヒメミノゴケ、コウヤノマンネングサ、フロウソウ、フジノマンネングサ、ヒジキゴケ、エゾヒラゴケ、リボンゴケ、セイナンヒラゴケ、オオトラノウゴケ、トラノウゴケ、ツガゴケ、アブラゴケ、クジャクゴケ、ヒメクジャクゴケ、キヌイトゴケ、チャボスズゴケ、トヤマシノブゴケ、ヒメシノブゴケ、オオシノブゴケ、ネズミノオゴケ、ヒモヒツジゴケ、ナガヒツジゴケ、ハネヒツジゴケ、キンモウヤノネゴケ、ツクシナギゴケ、エダツヤゴケ、ヒロハツヤゴケ、オオサナダゴケ、カガミゴケ、ナガハシゴケ、シロイチイゴケ、アカイチイゴケ、ハイゴケ、ヒメハイゴケ、イトハイゴケ、オオフサゴケ、フサゴケ、フトリュウビゴケ
【0039】
[ 苔類 ]
コスギバゴケ、ムチゴケ、コムチゴケ、ヤマトムチゴケ、トサホラゴケモドキ、ツクシヤバネゴケ、オオホウキゴケ、キブリツボミゴケ、アカウロコゴケ、チャボヒシャクゴケ、ムラサキヒシャクゴケ、オオウロコゴケ、マルバハネゴケ、コマチゴケ、ウロコゼニゴケ、ホソバミズゼニゴケ、ミカズキゼニゴケ、ジャゴケ、ヒメジャゴケ、ケゼニゴケ、ジンガサゴケ、ゼニゴケ、フタバネゼニゴケ、イチョウウキゴケ
【0040】
又、本実施の形態におけるコケを育成するためのロックウール17は、300mm×300mm×厚さ20mmに加工することで、ハンドリング性を簡易にすると同時に破損時の交換を簡易にしているが、ロックウール17は、人造鉱物繊維の1例として採用しているものであり、この他にも人造鉱物繊維のグラスウール等を用いることも可能であって、コケの持っている特性を有効に生かすために以下の機能を活用して充分に採用できるものである。
【0041】
▲1▼燃えることがなく軽量である。
▲2▼コケに有効な吸水性・保水性が高い。
▲3▼繊維状であってコケの活着が容易である。
▲4▼安価で耐侯性があると共に遮音・断熱効果があるので、建物の外装材として有効である。
【0042】
以上のように、本発明によるコケによる緑化装置は、実施の形態で詳細に説明したように構成されているので、植栽ユニットの軽量化と緑化の薄層化を図って緑化装置重量の低減が図れると共、植栽するコケによって美観を確保しながら保持水を確保してコケの育成管理を容易にしている。
【0043】
次に、本発明のコケによる緑化装置の施工法について説明する。
コケによる緑化装置の施工法は、上記のいずれかに記載のコケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、コケによる緑化装置を水切り穴と水受け穴とを対応させながら、背面板の取付手段によって胴ぶちに固定することを特徴としており、施工の容易性を確立すると共にコケの育成管理を容易にしている。
【0044】
図3は、本発明による施工法を適用した建物壁面におけるコケによる緑化装置の配置斜視図である。
【0045】
建物20の外壁21には、胴ぶち22を所定の間隔で配置しており、緑化装置1の配置位置を定めている。胴ぶち22に対する上記実施の形態で説明した緑化装置1の取付の場合は、ロックウール17を配置する前に背面板2の4隅に設けられた取付穴11を通して胴ぶち22に螺子留めすることで行われている。胴ぶち22に対して緑化装置1の取付が完了すると、箱形8の内部にロックウール17を配置し、その後に蓋部材10で箱形8を閉鎖しており、この作業を順次に繰り返して行くことで、外壁の緑化作業を完了させている。
【0046】
又、胴ぶち22に対する各緑化装置1の取付は、この他にもコケの植え付けられたロックウール17を箱形8に配置した後に蓋部材10で閉鎖することで完成させた緑化装置1を胴ぶち22の所定位置に配置し、背面板2の4隅に設けられた取付穴11に対応しているロックウール17を部分的に切り欠いて螺子留めすることもできる。
【0047】
そして、この場合には、各緑化装置1を取付けた後に切り欠いた4隅のロックウール17を補充して螺子部分を閉鎖して置くことによって美観を向上することも出来る。
【0048】
上下、左右の各緑化装置1は、互いの水切り穴13と水受け穴12とを対応させるように配置して、上方における緑化装置1の余分水を、下部周辺3の水切り穴13を通して流下させており、下方の緑化装置1は、これを受けて上部周辺3の水受け穴12から内部のロックウール17と植栽されているコケ16に万遍なく供給している。
【0049】
上下、左右の各緑化装置1は、上述したように互いに隣接している間隙を最小にして、供給される水の均一な頒布と保全を図ると同時に、ロックウール17に植え付けられているコケ16の育成を容易にしながら、各緑化装置1の表面への繁殖を確実にして、建物20における外壁21の全域に豊かな緑化状態を形成している。
【0050】
以上、本発明によるコケによる緑化装置とその施工法を、実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態に何等限定されるものでなく、保持枠、支持部材、仕切り板及び人造鉱物繊維の材質や形状についても発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは当然である。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載のコケによる緑化装置は、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成されているので、コケと人造鉱物繊維の各特性を互いに有効に活用し合うことによって従来の問題点を全て解消し、植栽ユニットの軽量化と緑化の薄層化を図って重量の低減を図ると共に植栽する植物が美観を確保されながら育成される維持管理を容易にする効果を発揮している。
【0052】
請求項2に記載のコケによる緑化装置は、請求項1に記載のコケによる緑化装置において、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の配置を確実にする効果を発揮している。
【0053】
請求項3、4に記載のコケによる緑化装置は、請求項1又は2に記載のコケによる緑化装置において、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の保持を確実にすると同時にコケが見える割合を高める効果を発揮している。
【0054】
請求項5に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の上部角形縁部に水受け穴を配置することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケに対する水の供給を確保できる効果を発揮している。
【0055】
請求項6に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の下部角形縁部に水切り穴を配置することを特徴としているので、上記効果に加えて、下方の緑化装置への水供給を確保できる効果を発揮している。
【0056】
請求項7に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、仕切り板を構成する水平板を、表面の下方に傾斜された状態で構成することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケに対する水供給を確保できる効果を発揮している。
【0057】
又、本発明によるコケによる緑化装置の施工法は、上記の各コケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、各コケによる緑化装置の水切り穴と水受け穴とを対応させながら、胴ぶち上にコケによる緑化装置を背面板に配置した取付手段によって固定することを特徴としているので、施工の容易性を確立すると共に水等の保持と流下を適切にしてコケの育成管理を容易にする効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明によるコケによる緑化装置を部分断面にした斜視図
【 図2】本発明によるコケによる緑化装置を分解して示す分解斜視図
【 図3】本発明によるコケによる緑化装置の施工法を示す建物の斜視図
【 図4】建物に緑化手法を適用する従来例の斜視図
【符号の説明】
1 緑化装置、 2 背面板、 3 上部周辺、 4 下部周辺、
5、6側部周辺、 7 角形縁部、 8 箱形、 9 表面板、
10 蓋部材、 11 取付手段、 12、12’ 水受け穴、
13、13’ 水切り穴、 14 螺子孔、 15 仕切り板、
15−1、15−1’ 垂直矩形板、 15−2、15−2’ 水平矩形板、
16 コケ、 17 ロックウール、 18 螺子、 20 建物、
21 外壁、 22 胴ぶち、 25 支持躯体、 26 植栽箱、
27 植物、
【発明の属する技術分野】
本発明は、コケによる緑化装置とその施工法に関し、コケの特性を有効に活用しながら緑化を図るコケによる緑化装置とその施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、身近な自然の減少や都市のヒートアイランド化等が問題になってきており、生物多様性を目指した自然環境の復元や景観の向上とヒートアイランド現象の緩和、さらに大気の浄化、アメニティ空間の創出等を目的にして、建物等における緑化対策が各種の形態で図られている。
【0003】
緑化の形態としては、図4に例示するように建物の側面に緑化用の支持躯体25を構成しながら、その支持躯体25に適宜に配置したプランターのような植栽箱26に蔓等の植物27を植え付けることで、外壁面の緑化を図っている。
【0004】
建物の緑化は、本例のような外壁に限らず屋上等においても計画がなされているが、建物を緑化するに当たっては、建物等に過剰な負担を掛けないようにする必要があることから、建物の躯体等に特別の補強や防水処置を施す等の対策を不要にするために、軽量な植栽ユニット等を採用することでその維持管理を容易にする方向が思考されている。
【0005】
又、植栽ユニットに植栽する植物についても、蒸散効果の高いツタ類などの蔓性植物が建物の温度低減効果を高められることからその採用が望まれている。しかるに、建物における実情としては、蔓性植物という特性上から、壁面に対する緑化やプランターに植栽された樹木に対してその根元を覆うグランドカバーとして使用される程度に留まっている。
【0006】
以上のように、建物における緑化等のニーズは増大しているが、現状では以下のような解決すべき多くの問題点を抱えており、適切な緑化は困難視されていた。
【0007】
▲1▼植栽ユニットの軽量化が困難。
▲2▼緑化の薄層化が困難であり、重量が嵩んでしまう。
▲3▼植栽する植物を育成するための維持管理が困難。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の状況に鑑みて提案するものであり、コケと人造鉱物繊維の特性を有効に活用しながら上記の問題点を解決して緑化を図っているコケによる緑化装置とその施工法を提供している。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明であるコケによる緑化装置は、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成されており、コケと人造鉱物繊維の各特性を互いに有効に活用し合うことによって従来の問題点を全て解消している。
【0010】
請求項2に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1に記載のコケによる緑化装置において、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成することを特徴としており、上記機能に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の配置を確実にしている。
【0011】
請求項3、4に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1又は2に記載のコケによる緑化装置において、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定することを特徴としており、上記機能に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の保持を確実にすると同時にコケが見える割合を高めている。
【0012】
請求項5に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の上部角形縁部に水受け穴を配置することを特徴としており、上記機能に加えて、コケに対する水の供給を確保している。
【0013】
請求項6に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の下部角形縁部に水切り穴を配置することを特徴としており、上記機能に加えて、下方の緑化装置への水供給を確保している。
【0014】
請求項7に記載の発明であるコケによる緑化装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、仕切り板を構成する水平板を、表面の下方に傾斜された状態で構成することを特徴としており、上記機能に加えて、コケに対する水供給を確保している。
【0015】
本発明によるコケによる緑化装置の施工法は、上記のいずれかに記載のコケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、コケによる緑化装置を水切り穴と水受け穴とを対応させながら、背面板の取付手段によって胴ぶちに固定することを特徴としており、施工の容易性を確立すると共にコケの育成管理を容易にしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明によるコケによる緑化装置は、基本的に、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成され、具体的には、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成したり、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定しており、さらに、上記の角形縁部においては上部角形縁部に水受け穴を設けると共に下部角形縁部に水切り穴を設け、仕切り板を構成している水平板を表面下方に傾斜させることでコケに対する水の供給が適切に行われるように構成している。
【0017】
以下に、本発明によるコケによる緑化装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明によるコケによる緑化装置を全体的に示す実施の形態について部分的な断面を施した斜視図である。
【0019】
本発明によるコケによる緑化装置1は、基本的な実施の形態としては、取付手段を備えた保持枠である箱形8と保持枠に設置される単体の人造鉱物繊維のロックウール17及び人造鉱物繊維のロックウール17に植え付けられるコケ16から構成されており、コケ16の植え付けられた人造鉱物繊維のロックウール17は、支持部材として一般的なワイヤー、押圧枠等の各種手段によって保持枠である箱形8に固定されるものである。
【0020】
しかして、本発明によるコケによる緑化装置1は、他の異なる実施の形態をも構成していることから、図示する緑化装置1は、これらの各実施の形態を総合的に説明できる実施の形態として構成している。
【0021】
このために、緑化装置1は、アルミ製の背面板2と背面板2の上下部周辺3、4と両側部周辺5、6とに立脚して成る角形縁部7とから形成された箱形8と、これを閉鎖するように用いられるパンチングされたアルミ製の表面板9から形成される蓋部材10とを一体に結合することから構成されている。
【0022】
図2は、緑化装置1を理解し易いように分解して配置した分解斜視図であり、図示のように背面板2には、その4隅に緑化装置1を壁面に取り付けるための取付穴11が設けられてあり、角形縁部7の上部周辺3には、複数の水受け穴12が設けられると共に下部周辺4には、複数の水切り穴13が設けられている。
【0023】
尚、本実施の形態では、水受け穴12の形状を円形にしているが、水受け穴12の形状は円形に限定されるものでなく、水を受け易い長円形のような形状であっても当然に採用できるものである。
【0024】
又、緑化装置1を壁面に取り付けるための取付手段は、本実施の形態のような4隅の取付穴11に限定されるものでなく、背面板2の外方に設けられる取付手段としては一般的なフランジ状の取付部材を、任意の位置に適当な数で配置することでも可能であり、本発明の趣旨を超えない範囲で種々の展開が可能である。
【0025】
しかして、水受け穴12の位置は、水切り穴13と対応できる位置に配置されることで、上部に設置された緑化装置1からの流下水を背面板と相俟って建物側に水分を逃がさないように受け止めており、全体としての保水性を確立している。又、潅水装置を特別に設置する場合は、当然にこの水受け穴12から供給水を受けるものである。
【0026】
さらに、両側部周辺5、6には、蓋部材10と一体に結合させるために用いられる螺子孔14が配置されている。しかるに、側部周辺5の螺子孔14が設けられる位置は、側部周辺6の螺子孔14が設けられる位置と10cm程度のズレを与えられており、緑化装置1の逆組み防止と、緑化装置を詰めて貼った場合でも螺子頭がぶつからないようにすることで、螺子18同士の接触による無用な間隙が発生しないように配慮している。
【0027】
背面板2と角形縁部7とから成る箱形8の内部には、大型のロックウールを複数に分割して配置する場合のために井桁状の仕切り板15を配置している。本実施の形態での仕切り板15は、垂直方向に配置された矩形板15−1、15−1’と水平方向に配置された矩形板15−2、15−2’とから構成されるものであり、角形縁部7に固着されることで安定した位置関係を確保している。
【0028】
しかして、仕切り板は井桁状に限定されるものでなく、ロックウールの分割状態に合わせて任意の形態に構成できるもので各種の形態が選択されるものである。
【0029】
本実施の形態では、仕切り板15の井桁内にコケ16を植え付けられたロックウール17を挿入設定しており、水受け穴12等からの水をロックウール17に浸透させることで保水性を図りながら、コケ16の生育を活性化している。
【0030】
しかるに、上記仕切り板15を構成して水平方向に配置された矩形板15−2、15−2’は、表面下方に向かった傾斜状態に構成されていることで、ロックウール17に浸透した水は、背面板2の近くからコケの表面部分に供給されるように考慮されており、コケの生育維持においても効果的に機能するように配慮している。
【0031】
蓋部材10は、パンチングで4角形に打ち抜かれることでパネル面の強度を維持しながら開口率を高くした表面板9から形成されており、表面板9に立脚している上下部周辺3’、4’と両側部周辺5’、6’とで、箱形8と一体に結合することによってロックウール17を角形縁部7と井桁状の仕切り板15とから転出しないように箱形8の表面を閉鎖している。
【0032】
本実施の形態におけるパンチングメタルの採用は、内部のロックウール17を押さえて下に落とさない機能とコケを表面に出して見せる機能とのバランスが良いことと、板材の組み立てよりも安価に製作できるからである。
【0033】
尚、上下部周辺3’、4’には、箱形8の水受け穴12と水切り穴13とに一致させている水受け穴12’と水切り穴13’とを設けてあり、水の流下と保水を効果的にしている。
【0034】
そして、本実施の形態における緑化装置は、箱材と蓋部材及び仕切り板を鉄合金等の他の金属を用いる可能性を否定するものでないが、アルミ製にしているものであり、軽くて強度が高く、耐食性にも優れている点を強調している。同様の目的からプラスチック、セラミックス等の使用も可能である。
【0035】
又、本発明による緑化装置は、植栽する植物としてコケを用いており、このコケを植栽基盤であるロックウール17に植え付けているが、従来の緑化手法と異なるコケの採用は、コケが持っている以下の優位性を有効に活用しようとするからである。
【0036】
▲1▼薄層の緑化が可能であることから、植栽基盤やパネルを薄くして軽量にでき
る。
▲2▼下等植物であって重力の影響を受け難く、垂直面にも容易に育成できる。
▲3▼酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物及び粒子状物質等の有害物質を吸収・吸着できる。
▲4▼繁殖力が旺盛で人為的な養分を特に必要としない。
▲5▼建物との関連で装飾と美観の評価が高く、癒し効果も期待できる。
▲6▼強い光、温度、乾燥、湿潤等の環境に応じて、150以上の種類から適切なコケの選択が可能である。
▲7▼仮根が構造物を侵食する恐れが無い。
▲8▼大きく成長しないので、枝切り等保守作業の必要がない。
【0037】
そして、本発明の緑化装置に用いるコケの主な種類は、下記の [ 蘚類 ]138種と[ 苔類 ]24種とを特に好ましいとしているが、この他の種類においても採用することが可能である。
【0038】
[ 蘚類 ]
イクビゴケ、ナミガタタチゴケ、ムツタチゴケ、コスギゴケ、ヒメスギゴケ、セイタカスギゴケ、ハミズゴケ、ウマスギゴケ、オオスギゴケ、スギゴケ、サツマホウオウゴケ、ホウオウゴケ、ヤノウエノアカゴケ、キンシゴケ、コキンシゴケモドキ、ヒメキンシゴケ、コシッポゴケ、ユミダイゴケ、ススキゴケ、ヤマトフデゴケ、クロツリバリゴケ、ヒロスジツリバリゴケ、フデゴケ、ユミゴケ、シシゴケ、チヂミバコブゴケ、カモジゴケ、シッポゴケ、オオシッポゴケ、タカネカモジゴケ、マツバゴケ、ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ、オオシラガゴケ、ネジクチゴケ、トウヨウネジクチゴケ、オウムゴケ、ハマキゴケ、ホンモンジゴケ、ヘラハネジレゴケ、ホソコゴケモドキ、ツチノウエノタマゴケ、ツチノウエノコゴケ、ナガバコゴケ、ケギボウシゴケ、ソラニギボウシゴケ、ギボウシゴケ、ツクシツバナゴケ、シモフリゴケ、エゾスナゴケ、コバノスナゴケ、ナガエスナゴケ、チョウセンスナゴケ、ハチヂレゴケ、ナガバチヂレゴケ、シナチヂレゴケ、ヤマトハクチョウゴケ、ハクチョウゴケ、サヤゴケ、ヒナノハイゴケ、カンムリゴケ、オオミカンムリゴケ、ニセツリガネゴケ、コツリガネゴケ、ヒロクチゴケ、アゼゴケ、ヒョウタンゴケ、ナシゴケ、ケヘチマゴケ、キイウリゴケ、ホソウリゴケ、ヒメギンゴケモドキ、オンセンゴケ、ハリガネゴケ、アカミノハリガネゴケ、オオハリガネゴケ、ヤマハリガネゴケ、ナガハリガネゴケ、ギンゴケ、オオカサゴケ、カサゴケ、ケチョウチンゴケ、コウチワチョウチンゴケ、ナメリチョウチンゴケ、コバノチョウチンゴケ、エゾチョウチンゴケ、ユガミチョウチンゴケ、ツボゴケ、コツボゴケ、ツルチョウチンゴケ、オオバチョウチンゴケ、ヒノキゴケ、タマゴケ、サワゴケ、カマサワゴケ、コツクシサワゴケ、オオサワゴケ、タチビゴケ、カラフトキンモウゴケ、ミノゴケ、ヒメミノゴケ、コウヤノマンネングサ、フロウソウ、フジノマンネングサ、ヒジキゴケ、エゾヒラゴケ、リボンゴケ、セイナンヒラゴケ、オオトラノウゴケ、トラノウゴケ、ツガゴケ、アブラゴケ、クジャクゴケ、ヒメクジャクゴケ、キヌイトゴケ、チャボスズゴケ、トヤマシノブゴケ、ヒメシノブゴケ、オオシノブゴケ、ネズミノオゴケ、ヒモヒツジゴケ、ナガヒツジゴケ、ハネヒツジゴケ、キンモウヤノネゴケ、ツクシナギゴケ、エダツヤゴケ、ヒロハツヤゴケ、オオサナダゴケ、カガミゴケ、ナガハシゴケ、シロイチイゴケ、アカイチイゴケ、ハイゴケ、ヒメハイゴケ、イトハイゴケ、オオフサゴケ、フサゴケ、フトリュウビゴケ
【0039】
[ 苔類 ]
コスギバゴケ、ムチゴケ、コムチゴケ、ヤマトムチゴケ、トサホラゴケモドキ、ツクシヤバネゴケ、オオホウキゴケ、キブリツボミゴケ、アカウロコゴケ、チャボヒシャクゴケ、ムラサキヒシャクゴケ、オオウロコゴケ、マルバハネゴケ、コマチゴケ、ウロコゼニゴケ、ホソバミズゼニゴケ、ミカズキゼニゴケ、ジャゴケ、ヒメジャゴケ、ケゼニゴケ、ジンガサゴケ、ゼニゴケ、フタバネゼニゴケ、イチョウウキゴケ
【0040】
又、本実施の形態におけるコケを育成するためのロックウール17は、300mm×300mm×厚さ20mmに加工することで、ハンドリング性を簡易にすると同時に破損時の交換を簡易にしているが、ロックウール17は、人造鉱物繊維の1例として採用しているものであり、この他にも人造鉱物繊維のグラスウール等を用いることも可能であって、コケの持っている特性を有効に生かすために以下の機能を活用して充分に採用できるものである。
【0041】
▲1▼燃えることがなく軽量である。
▲2▼コケに有効な吸水性・保水性が高い。
▲3▼繊維状であってコケの活着が容易である。
▲4▼安価で耐侯性があると共に遮音・断熱効果があるので、建物の外装材として有効である。
【0042】
以上のように、本発明によるコケによる緑化装置は、実施の形態で詳細に説明したように構成されているので、植栽ユニットの軽量化と緑化の薄層化を図って緑化装置重量の低減が図れると共、植栽するコケによって美観を確保しながら保持水を確保してコケの育成管理を容易にしている。
【0043】
次に、本発明のコケによる緑化装置の施工法について説明する。
コケによる緑化装置の施工法は、上記のいずれかに記載のコケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、コケによる緑化装置を水切り穴と水受け穴とを対応させながら、背面板の取付手段によって胴ぶちに固定することを特徴としており、施工の容易性を確立すると共にコケの育成管理を容易にしている。
【0044】
図3は、本発明による施工法を適用した建物壁面におけるコケによる緑化装置の配置斜視図である。
【0045】
建物20の外壁21には、胴ぶち22を所定の間隔で配置しており、緑化装置1の配置位置を定めている。胴ぶち22に対する上記実施の形態で説明した緑化装置1の取付の場合は、ロックウール17を配置する前に背面板2の4隅に設けられた取付穴11を通して胴ぶち22に螺子留めすることで行われている。胴ぶち22に対して緑化装置1の取付が完了すると、箱形8の内部にロックウール17を配置し、その後に蓋部材10で箱形8を閉鎖しており、この作業を順次に繰り返して行くことで、外壁の緑化作業を完了させている。
【0046】
又、胴ぶち22に対する各緑化装置1の取付は、この他にもコケの植え付けられたロックウール17を箱形8に配置した後に蓋部材10で閉鎖することで完成させた緑化装置1を胴ぶち22の所定位置に配置し、背面板2の4隅に設けられた取付穴11に対応しているロックウール17を部分的に切り欠いて螺子留めすることもできる。
【0047】
そして、この場合には、各緑化装置1を取付けた後に切り欠いた4隅のロックウール17を補充して螺子部分を閉鎖して置くことによって美観を向上することも出来る。
【0048】
上下、左右の各緑化装置1は、互いの水切り穴13と水受け穴12とを対応させるように配置して、上方における緑化装置1の余分水を、下部周辺3の水切り穴13を通して流下させており、下方の緑化装置1は、これを受けて上部周辺3の水受け穴12から内部のロックウール17と植栽されているコケ16に万遍なく供給している。
【0049】
上下、左右の各緑化装置1は、上述したように互いに隣接している間隙を最小にして、供給される水の均一な頒布と保全を図ると同時に、ロックウール17に植え付けられているコケ16の育成を容易にしながら、各緑化装置1の表面への繁殖を確実にして、建物20における外壁21の全域に豊かな緑化状態を形成している。
【0050】
以上、本発明によるコケによる緑化装置とその施工法を、実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態に何等限定されるものでなく、保持枠、支持部材、仕切り板及び人造鉱物繊維の材質や形状についても発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは当然である。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載のコケによる緑化装置は、取付手段を備える保持枠と、保持枠に設置される人造鉱物繊維及び人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成されているので、コケと人造鉱物繊維の各特性を互いに有効に活用し合うことによって従来の問題点を全て解消し、植栽ユニットの軽量化と緑化の薄層化を図って重量の低減を図ると共に植栽する植物が美観を確保されながら育成される維持管理を容易にする効果を発揮している。
【0052】
請求項2に記載のコケによる緑化装置は、請求項1に記載のコケによる緑化装置において、保持枠を、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の配置を確実にする効果を発揮している。
【0053】
請求項3、4に記載のコケによる緑化装置は、請求項1又は2に記載のコケによる緑化装置において、コケの植え付けられた人造鉱物繊維を、パンチング構造の表面を有する蓋を構成するような支持部材によって保持枠に固定することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケの植え付けられた人造鉱物繊維の保持を確実にすると同時にコケが見える割合を高める効果を発揮している。
【0054】
請求項5に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の上部角形縁部に水受け穴を配置することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケに対する水の供給を確保できる効果を発揮している。
【0055】
請求項6に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、保持枠の下部角形縁部に水切り穴を配置することを特徴としているので、上記効果に加えて、下方の緑化装置への水供給を確保できる効果を発揮している。
【0056】
請求項7に記載のコケによる緑化装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のコケによる緑化装置において、仕切り板を構成する水平板を、表面の下方に傾斜された状態で構成することを特徴としているので、上記効果に加えて、コケに対する水供給を確保できる効果を発揮している。
【0057】
又、本発明によるコケによる緑化装置の施工法は、上記の各コケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、各コケによる緑化装置の水切り穴と水受け穴とを対応させながら、胴ぶち上にコケによる緑化装置を背面板に配置した取付手段によって固定することを特徴としているので、施工の容易性を確立すると共に水等の保持と流下を適切にしてコケの育成管理を容易にする効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明によるコケによる緑化装置を部分断面にした斜視図
【 図2】本発明によるコケによる緑化装置を分解して示す分解斜視図
【 図3】本発明によるコケによる緑化装置の施工法を示す建物の斜視図
【 図4】建物に緑化手法を適用する従来例の斜視図
【符号の説明】
1 緑化装置、 2 背面板、 3 上部周辺、 4 下部周辺、
5、6側部周辺、 7 角形縁部、 8 箱形、 9 表面板、
10 蓋部材、 11 取付手段、 12、12’ 水受け穴、
13、13’ 水切り穴、 14 螺子孔、 15 仕切り板、
15−1、15−1’ 垂直矩形板、 15−2、15−2’ 水平矩形板、
16 コケ、 17 ロックウール、 18 螺子、 20 建物、
21 外壁、 22 胴ぶち、 25 支持躯体、 26 植栽箱、
27 植物、
Claims (8)
- 取付手段を備える保持枠、該保持枠に設置される人造鉱物繊維及び該人造鉱物繊維に植え付けられるコケから構成されるコケによる緑化装置。
- 保持枠が、取付手段を配置して成る背面板と該背面板の上下部周辺と両側部周辺とに立脚する角形縁部及び該角形縁部内と背面板上に配置される仕切り板から構成されることを特徴とする請求項1に記載のコケによる緑化装置。
- コケの植え付けられた人造鉱物繊維が、支持部材によって保持枠に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコケによる緑化装置。
- 支持部材が、パンチング構造の表面を有する保持枠の蓋を構成していることを特徴とする請求項3に記載のコケによる緑化装置。
- 保持枠の上部角形縁部に水受け穴が配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコケによる緑化装置。
- 保持枠の下部角形縁部に水切り穴が配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコケによる緑化装置。
- 仕切り板を構成する水平板が、表面の下方に傾斜された状態で構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコケによる緑化装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載のコケによる緑化装置の施工法であって、建物の壁面に所定の胴ぶちを配置し、コケによる緑化装置を水切り穴と水受け穴とを対応させながら、背面板の取付手段によって胴ぶちに固定することを特徴とするコケによる緑化装置の施工法。
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