JP2004054490A

JP2004054490A - 情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法、記憶媒体、及びプログラム

Info

Publication number: JP2004054490A
Application number: JP2002209584A
Authority: JP
Inventors: Koji Kanemoto; 金本　好司
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2002-07-18
Filing date: 2002-07-18
Publication date: 2004-02-19

Abstract

【課題】低費用、且つ迅速な高品質印刷物の配信が実現できる情報管理装置及び情報管理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】保有する任意の情報を提供する情報提供者３０２と、情報提供者３０２の有する情報を出力する機器３０４と、上記情報提供者３０２の有する情報及び機器３０４による情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する機器管理者３０１と、情報提供者３０２、機器３０４、及び機器管理者３０１を相互に通信可能に接続するネットワーク３０７とを備え、上記情報は、ネットワーク３０７を介して、情報提供者３０２から機器管理者３０１に送信された後、機器管理者３０１から機器３０４へ転送されることを特徴とする。
【選択図】　図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、情報提供者から通信ネットワークを介して配信される情報を、高機能プリンタによって印刷する情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法、それを実施するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及び当該プログラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の印刷機能の性能が向上し、高品質の印刷物を手軽に入手できる環境が整備されてきている。また、インターネット等に代表される通信ネットワーク技術の発達やその普及により、この通信ネットワークを介して、画像情報を電子的に配信するサービスも普通に行われるようになっている。
【０００３】
また、上述したような高機能プリンタは、例えば、コンビニエンスストア等にも設置され始めており、ユーザは、カラー印刷等された高品質な印刷物を、容易に入手することが可能である。上記の場合、高機能プリンタは、インターネット等の通信ネットワークに接続され、印刷物の電子画像情報を配信するというような情報配信サービスの受信側機器として用いられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザが、上述したような従来の情報配信サービスにおける高機能プリンタを利用し、通信ネットワークを介して配信される情報を高品質に印刷する場合、以下に述べるような問題点が存在していた。
【０００５】
プリンタ印刷に用いられる印刷用紙には様々なものがあるが、高機能プリンタによる印刷を行う場合では、高品質な印刷用紙を用いることがある。このため、高機能プリンタの印刷用紙はコスト高となりがちだが、通常、このコスト上昇分は印刷料金に上乗せされて、印刷処理者であるユーザが負担している。
【０００６】
そこで、ユーザは上記コスト上昇分をなるべく低く抑えるため、高品質な印刷用紙を用いずに、品質の劣る印刷用紙を選択しこの用紙に印刷することがある。
【０００７】
情報提供者による情報配信サービスにあたり、情報が所定の（高品質の印刷に適した）印刷用紙に印刷されてはじめて情報提供者の意図する高品質印刷物の提供が達成される場合、上記のような、ユーザが選択する低品質の印刷用紙を用いた印刷では、高品質な印刷用紙を用いた印刷物の特有の効果を期待できない可能性がある。
【０００８】
具体的には例えば、情報提供者が、企業等で扱う製品情報をパンフレットに記載してユーザ側に配信したい場合、パンフレット上で表現されたときの製品の微妙な質感や色合い、言い換えれば、この質感や色合いを適確に表現するための印刷品質若しくは用紙品質等は、製品の特徴を示す上で極めて重要な要素となる。したがって、上記のように、ユーザが印刷用紙のコスト高を気にするあまり、低品質の印刷用紙を使用した場合に、本来、情報提供者が意図していた製品の価値が伝わらなくなってしまい、配布するパンフレットの効果が十分に望めなくなってしまう。
【０００９】
このため、特に、高品質印刷物の配信にあっては、現在でも情報提供者側で高品質印刷物に適した印刷用紙を選定し、当該印刷用紙での印刷を印刷業者等に依頼して、高品質の印刷物（パンフレット等）を作成し、これをユーザに郵送等で配信する方法が一般的に行われている。
【００１０】
上記の配信方法によれば、印刷物の印刷品質は、情報提供者側で意図した通りに維持されるため、高品質の印刷物が有する情報をユーザに充分に提供することが期待できるが、一方で、印刷業者等への依頼や印刷物の郵送によって生じる手間やコストが付随的に発生するという問題がある。
【００１１】
また、印刷業者等に依頼して高品質の印刷物を作成する場合、作成される印刷物の単価を抑えるために、通常、多くの印刷部数をまとめて発注することが行われる。この印刷発注は、情報提供者側で配信先のユーザ数をあらかじめ把握し、必要な部数が判明してから行われるのではなく、おおよそのユーザ見込み数が判明した時点で行われる。したがって、当初の見込み部数と大きくはずれ、余剰部数が相当発生したような発注の場合には、その差分の印刷料金がかなりの無駄になってしまう。
【００１２】
また、情報提供者が印刷業者等に依頼して、高品質の印刷物を作成した後、ユーザは、郵送等で作成された印刷物が配達されることを待つことになるが、ユーザの手元に実際に印刷物が届くまでに、情報提供者側での郵送準備や配達等による遅れがあった場合、さらに時間が必要となる。
【００１３】
そこで、本発明は、上記の問題点に解決するためになされたもので、低費用、且つ迅速な高品質印刷物の配信が実現できる、情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法、それを実施するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及び当該プログラムを提供することを目的とする。
【００１４】
例えば、ユーザは、印刷用紙等のコストを気にすることなく、しかも短期間で高品質の印刷情報を入手し、また、情報提供者は、高品質性が保証された印刷物を、オンデマンドで必要部数だけユーザ配信することにより、無駄な印刷コストや余分な手間が発生しない印刷物の配信が行えることを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、保有する任意の情報を提供する情報提供手段と、上記情報提供手段の有する上記情報を出力する情報出力手段と、上記情報提供手段の有する上記情報及び上記情報出力手段による情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶手段と、上記情報提供手段、上記情報出力手段、及び上記情報記憶手段を相互に通信可能に接続する通信手段とを備え、上記通信手段を介して、上記情報を、上記情報提供手段から上記情報記憶手段に送信した後、上記情報記憶手段から上記情報出力手段へ転送する転送手段を有することを特徴とする。
【００１６】
また、本発明は、保有する任意の情報を提供する情報提供ステップと、上記情報提供ステップの有する上記情報を出力する情報出力ステップと、上記情報提供ステップの有する上記情報及び上記情報出力ステップによる情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶ステップと、上記情報提供ステップ、上記情報出力ステップ、及び上記情報記憶ステップを相互に通信可能に接続する通信ステップと、上記通信ステップを介して、上記情報を、上記情報提供ステップから上記情報記憶ステップに送信した後、上記情報記憶ステップから上記情報出力ステップへ転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明は、コンピュータに所定のステップを実行させるためのプログラムであって、上記所定のステップは、保有する任意の情報を提供する情報提供ステップと、上記情報提供ステップの有する上記情報を出力する情報出力ステップと、上記情報提供ステップの有する上記情報及び上記情報出力ステップによる情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶ステップと、上記情報提供ステップ、上記情報出力ステップ、及び上記情報記憶ステップを相互に通信可能に接続する通信ステップと、上記通信ステップを介して、上記情報を、上記情報提供ステップから上記情報記憶ステップに送信した後、上記情報記憶ステップから上記情報出力ステップへ転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明は、請求項８記載のプログラムをコンピュータ読取り可能な記憶媒体に記録したことを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明は、例えば、図１に示すような情報管理装置（情報出力手段）１０に適用される。
本実施の形態の情報管理装置１０では、情報提供者（情報提供手段）はユーザに配信する印刷情報、印刷条件情報、及び課金先情報等を機器管理者（情報記憶手段）に送信し、機器管理者がこれらの情報を登録管理するように構成されており、特に、印刷のための課金先情報に情報提供者を設定できるようにすることで、課金先がユーザ又は情報提供者の区別によって、印刷条件の設定や課金集計のための処理が相違している。
【００２０】
以下、本実施の形態の情報管理装置１０の構成及び動作について具体的に説明する。
＜情報管理装置１０の構成＞
図１は、本発明を適用した情報管理装置１０の外観図の一例である。
図２は、図１の情報管理装置１０の内部構成を示すブロック図である。
図２に示すように、本実施の形態の情報管理装置１０は、操作部２０２と、メインコントローラ２１３と、ＰＤＬ解釈部２０７と、スキャンエンジンコントローラ２１０と、課金管理部２１２と、一次記憶装置２０３と、二次記憶装置２０４と、ネットワークアダプタ２０５と接続するプロトコル解析部２０６と、プリントエンジン２０９と接続するプリントエンジンコントローラ２０８と、これらの構成部２０２〜２１２を互いに接続するシステムバス２０１とを備えている。
【００２１】
尚、上記の構成は、本発明における実施の形態の一例であり、特許請求の範囲に記載の構成要件を充足する他の実施の形態においても適用されるものである。
【００２２】
操作部２０２は、例えば、情報管理装置１０が通常備える単数或いは複数の入出力キー及び情報表示部を備え、ユーザはこの操作部２０２を介して情報の入出力を行う。
一次記憶装置２０３及び二次記憶装置２０４は、例えば、半導体記憶装置又は磁気記録装置等であり、情報管理装置１０で処理するデータ等を一時的又は長期的に格納する。
【００２３】
ネットワークアダプタ２０５は、外部の通信ネットワーク（不図示）に接続された他の機器（情報管理装置等）とで、データの送受信を行うためのアダプタである。
プロトコル解析部２０６は、ネットワークアダプタ２０５が他の機器から受信したデータを、情報管理装置１０内のサポートプロトコルに応じて、情報管理装置１０内で処理可能な形式のデータに変換するためのものである。
【００２４】
ＰＤＬ解釈部２０７は、印刷対象データ（ＰＤＬデータ）をイメージデータに変換する。プリントエンジンコントローラ２０８は、プリントエンジン２０９の制御動作を司る。プリントエンジン２０９は、実際の印刷処理を起動させるためのものである。ＰＤＬ解釈部２０７による変換後のイメージデータは、プリントエンジンコントローラ２０８を介してプリントエンジン２０９に送られ、印刷が実行される。
【００２５】
スキャンエンジンコントローラ２１０及びスキャンエンジン２１１は、印刷対象の紙原稿に記載された情報を光学的にスキャンして読み取り、これを電子情報に変換するためのものである。
【００２６】
尚、上記構成部２０５〜２１１に関しては、本実施の形態に直接関係しないため、詳細な説明を省略する。
【００２７】
課金管理部２１２は、情報管理装置１０に対するユーザ利用状況や印刷処理に要した消耗品等の量に基づき、ユーザに対して正しく課金管理を行うためのものである。本発明における特徴的な動作である課金制御は、この課金管理部２１２が行い、その詳細は後述する。
【００２８】
メインコントローラ２１３は、上記各構成部２０２〜２１２全体の動作制御を司るためのものである。
【００２９】
本発明による情報管理装置１０の利用形態例を図３に示す。
図３に示す利用形態では、機器管理者（情報記憶手段）３０１、情報提供者（情報提供手段）３０２、３０３、及び情報管理装置である機器（情報出力手段）３０４〜３０６が、ネットワーク（通信手段）３０７を介して接続された構成としている。
【００３０】
機器管理者３０１は、情報管理装置１０の設置やメンテナンス、又は課金の管理等を行う者である。
情報提供者３０２、３０３は、情報管理装置１０を利用するユーザに対して、印刷物の配布をする者である。
機器（情報管理装置）３０４〜３０６は、本発明による印刷装置である。
【００３１】
尚、図３では、２人の情報提供者、３台の機器（情報管理装置）がネットワーク３０７に接続されている例を示しているが、情報提供者や機器の数は、当然のことながらこれらの数に限定されるものではない。
【００３２】
＜情報提供者３０２及び機器管理者３０１の動作＞
図４は、上記図３に示した情報提供者３０２、機器管理者３０１、及び機器（情報管理装置）３０４〜３０６（以下、「情報管理装置３０４」と略す。）の間で、情報提供者３０２が提供する印刷物の情報が、機器管理者３０１を介して、情報管理装置３０４に登録されるまでに、互いに送受信されるデータを時系列で示したチャート図である。
【００３３】
尚、以下、情報提供者３０２からのデータ送信又は情報提供者３０２に対するデータ受信は、実際には、情報提供者３０２が使用する機器からのデータ送信又は情報提供者３０２が使用する機器に対するデータ受信を意味するものとする。
同様に、機器管理者３０１からのデータ送信又は機器管理者３０１に対するデータ受信は、実際には、機器管理者３０１が使用する機器からのデータ送信又は機器管理者３０１が使用する機器に対するデータ受信を意味するものとする。
【００３４】
ステップＳ６００：
情報提供者３０２は、機器管理者３０１に対して、情報提供者３０２がユーザに配布することを望んでいる印刷物情報（電子情報）を、機器管理者３０１側の管理情報に登録することを依頼する。
【００３５】
ステップＳ６０１〜ステップＳ６０６：
機器管理者３０１が情報提供者３０２からの情報登録の依頼を受け付ける場合、機器管理者３０１は、情報提供者３０２に対して、例えば、印刷対象データ、印刷条件、及び課金先（課金の負担先）情報等の送信を要求する。
【００３６】
ここで、印刷対象データとは、ユーザに配布する印刷物に記載されるデータをいう。また、印刷条件とは、情報提供者３０２がユーザに配布する印刷物に対する品質関連情報である。また、情報管理装置３０４による印刷によって課金が発生するが、課金先情報とは、この課金を誰が支払うかを設定した情報である。例えば、課金先情報が情報提供者３０２に設定されていれば、情報提供者３０２がユーザに代わって、上記課金を負担することを示している。
【００３７】
情報提供者３０２は、機器管理者３０１からの送信要求に対して、印刷対象データ、印刷条件、及び課金先情報を、それぞれの送信要求毎に機器管理者３０１に送信する。
【００３８】
ステップＳ６０７〜ステップＳ６０９：
機器管理者３０１は、情報提供者３０２による情報登録の依頼を了承し、且つ、例えば図３に示したような利用形態の情報管理装置１０によって、送信された印刷条件で印刷対象データを印刷し、さらに送信された課金先情報に基づき課金が正常に行われると判断できる場合、機器管理者３０１は、情報管理装置３０４に、上記印刷対象データ、印刷条件、及び課金先情報を送信する。この場合、情報管理装置３０４は、この送信データを登録する。
【００３９】
ステップＳ６１０：
情報管理装置３０４は、機器管理者３０１からの送信データを登録することに成功した場合、機器管理者３０１に対して、データ登録の完了通知を送信する。
ステップＳ６１１：
機器管理者３０１は、情報管理装置３０４からのデータ登録の完了通知を、情報提供者３０２に転送することにより、上述した情報管理装置１０における一連のデータ登録作業が完了する。
【００４０】
尚、図４の送受信データフローで示された、情報提供者３０２、機器管理者３０１、及び情報管理装置３０４の各動作は、本実施の形態での特徴的動作を抽出して説明したものであり、データ登録動作全般の動作を説明したものではない。したがって、ステップＳ６００〜ステップＳ６１１以外の他のデータ送受信ステップを含んだ送受信データフローの場合でも、本発明が適用されることは言うまでもない。
【００４１】
また、図４では、機器管理者３０１から情報管理装置３０４に対し、印刷対象データが送信されるとしたが、必ずしもデータの実体が情報管理装置３０４に送信される必要はなく、例えば、機器管理者３０１側に実データを保持しておき、実データを呼び出せるような索引情報（リファレンス情報）を情報管理装置３０４側に登録しておく構成にしてもよい。或いは、情報提供者３０２が、実データに対するリファレンス情報を保持し、印刷実行時に、情報管理装置３０４は、上記リファレンス情報を参照して、情報提供者３０２に記憶された実データにアクセスして印刷を行うように構成してもよい。
【００４２】
情報提供者３０２から機器管理者３０１に対して送信される印刷条件情報の一例を、図５に示す。情報提供者３０２が意図する印刷物の品質に関する情報は、この印刷条件情報に記述される。
ここで、印刷条件情報とは、例えば、図５に示すように、用紙の選定４０１、表紙の種類４０２、印刷モード４０３、解像度４０４、フィニッシング処理４０５、及び裁断処理４０６等を含んだ情報である。
【００４３】
ユーザが、情報管理装置３０４を用いて、情報提供者３０２の提供するデータを印刷する場合、図５に示したような印刷条件情報に基づいた印刷物が出力される。尚、本実施の形態では、印刷条件情報の内容は、ユーザが任意に指定することはできないものとする。また、印刷条件情報の内容は、上述した図５に示す情報以外の他の情報を含んでいてもよいことは言うまでもない。
【００４４】
図６は、課金管理部２１２が管理する、情報提供者３０２の指示によって情報管理装置３０４に登録された印刷対象データ毎の課金情報テーブル例を示したものである。
図６に示すように、課金情報テーブルは、印刷対象の印刷用データ（例えば、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ）４５０、情報提供者名４５１、課金対象者４５２、各印刷用データ４５０を情報管理装置３０４によって印刷するときに発生する費用の単価４５３、印刷用データ４５０の印刷部数の合計４５４、及び合計課金額（単価×部数）４５５を含む構成としている。
【００４５】
課金管理部２１２は、ユーザによって印刷用データ（登録データ）４５０が印刷される毎に、該当印刷データ４５０の各テーブル項目４５１〜４５５を更新し管理する。
【００４６】
図６に示す課金情報テーブルの場合、印刷用データ４５０のうち、例えば、Ａ、Ｂ、及びＣの印刷用データは、情報提供者４５１と課金対象者４５２がそれぞれ一致している。これは、情報提供者３０２は、印刷用データ４５０の登録時に、課金対象者４５２を情報提供者３０２自身に設定した場合の印刷条件情報である。
【００４７】
一方、印刷用データ４５０のうち、Ｄの印刷用データは、情報提供者４５１と課金対象者４５２が一致しておらず、課金対象者４５２はユーザに設定されている。このため、ユーザが印刷用データ４５０のうちＤの印刷用データを印刷した場合、印刷時の課金はユーザに対して要求されることになる。
尚、ユーザに対して課金を要求する場合は、ユーザがその都度、対応する課金額を支払うため、図６に示す単価４５３、部数４５４、及び合計課金額４５５の各テーブル項目は、空欄となっている。
【００４８】
尚、課金情報テーブルの内容は、上述した図６に示すテーブル項目以外の他のテーブル項目情報を含んで構成されていてもよい。
【００４９】
図７は、情報提供者３０２自身が実際の課金要求に対して負担する場合に、図６に示した課金情報テーブルに基づき、課金管理部２１２が情報提供者毎の課金額総計を集計して表したテーブルである。
機器管理者３０１は、情報管理装置３０４の課金管理部２１２が蓄積している課金情報を、定期的に図７に示すような表形式で集計し、各情報提供者３０２に対して課金徴収を行う。尚、図６において、例えば、印刷用データＤのように課金対象者４５２がユーザの場合、当然ながら図７における課金集計の対象から除外される。
【００５０】
尚、課金管理部２１２における課金情報の内容は、上述した図７に示す情報以外の他の情報を含んで構成されていてもよい。
【００５１】
＜情報管理装置３０４の登録動作＞
機器管理者３０１からの指令を受けて、情報管理装置３０４のメインコントローラ２１３が、印刷対象データを登録するときの動作フローを図８に示す。
メインコントローラ２１３は、通常、ユーザ等から操作要求が出されるまで、処理要求待ち状態で待機している（ステップＳ８０１）。
【００５２】
ユーザから処理要求が出力されると、メインコントローラ２１３は、要求処理内容が印刷対象データを一次記憶装置２０３又は二次記憶装置２０３へ登録するための要求であるかどうかの判別を行う（ステップＳ８０２）。
【００５３】
上記判別の結果、ユーザの要求処理内容が印刷対象データの登録要求でなかった場合、メインコントローラ２１３は、該当する処理を実行し再びステップＳ８０１に戻る（ステップＳ８０３）。尚、メインコントローラ２１３による印刷対象データの登録動作以外の動作については、本実施の形態と直接的に関係しないので、詳細な説明を省略する。
【００５４】
一方、上記判別の結果、ユーザの要求処理内容が印刷対象データの登録要求である場合、メインコントローラ２１３は、機器管理者３０１から印刷対象データを受信し（ステップＳ８０４）、続いて、印刷条件情報及び課金管理情報を受信する（ステップＳ８０５、ステップＳ８０６）。
【００５５】
メインコントローラ２１３が印刷対象データ、印刷条件情報、及び課金管理情報を受信することにより、登録に必要な情報は一通り揃う。このため、メインコントローラ２１３は、ユーザから要求された印刷対象データ、印刷条件、及び課金管理情報に基づいて、情報管理装置３０４が要求通りに印刷可能であるか否かの確認を行う（ステップＳ８０７）。具体的には例えば、メインコントローラ２１３は、情報管理装置３０４の物理的印刷能力を越えた条件（モノクロ印刷機に対しフルカラー印刷を指定している場合等）が設定されていたり、情報管理装置３０４にあらかじめ装填されていない用紙を印刷用紙に指定していないかどうか等のチェックを行う。
【００５６】
上記受信データの確認の結果、メインコントローラ２１３により情報管理装置３０４ではユーザの要求通りに印刷することが不可能であると判断された場合、メインコントローラ２１３は、機器管理者３０１に対してエラー情報を送信して（ステップＳ８０９）、登録処理を中断し処理要求待ち状態に戻る（ステップＳ８０１）。
【００５７】
一方、メインコントローラ２１３により情報管理装置３０４でユーザの要求通りに印刷することが可能であると判断された場合、メインコントローラ２１３は、印刷対象データを情報管理装置３０４に登録する（ステップＳ８１０）。
次に、メインコントローラ２１３は、印刷条件情報を情報管理装置３０４に登録する（ステップＳ８１１）。
【００５８】
次に、メインコントローラ２１３は、課金管理部２１２が管理する図６に示した課金情報テーブルの印刷用データ項目４５０に、印刷対象データを追加する（ステップＳ８１２）。そして、メインコントローラ２１３は、機器管理者３０１に対し要求処理の成功通知を送信し（ステップＳ８１３）、再び処理要求待ち状態に戻る（ステップＳ８０１）。
【００５９】
＜機器管理者３０１の登録動作＞
ここでは、機器管理者３０１が、情報提供者３０２から印刷用データの登録依頼を受けて、これを情報管理装置３０４に送信する動作フローを図９に示す。
つまり、上記図８に示した情報管理装置３０４の登録動作の前提として、図９に示す機器管理者３０１の動作が実行されることになる。
【００６０】
機器管理者３０１は、通常、情報提供者３０２等からの処理要求が出されるまで、処理要求待ち状態で待機している（ステップＳ９０１）。
情報提供者３０２から処理要求が出力されると、機器管理者３０１は、要求処理内容が情報提供者３０２による印刷対象データの登録要求であるかどうかの判別を行う。（ステップＳ９０２）。
【００６１】
上記判別の結果、情報提供者３０２からの要求処理内容が印刷対象データの登録依頼要求でなかった場合、機器管理者３０１は、該当する処理を実行し再びステップＳ９０１に戻る（ステップＳ９０３）。尚、機器管理者３０１による印刷対象データの登録依頼要求以外の動作については、本実施の形態に直接的に関係しないため詳細な説明を省略する。
【００６２】
一方、上記判別の結果、情報提供者３０２からの要求処理内容が印刷対象データの登録依頼要求である場合、機器管理者３０１は、情報提供者３０２に対して印刷対象データの送信を要求し（ステップＳ９０４）、次にこの印刷対象データを受信する（ステップＳ９０５）。続いて、印刷条件情報及び課金先情報についても、印刷対象データと同様、機器管理者３０１は、印刷条件情報の要求（ステップＳ９０６）及び印刷条件情報を受信し（ステップＳ９０７）、さらに課金先情報の要求（ステップＳ９０８）及び課金先情報を受信する（ステップＳ９０９）。
【００６３】
機器管理者３０１が情報提供者３０２から印刷対象データ、印刷条件情報、及び課金管理情報を受信することにより、登録に必要な情報は一通り揃う。このため、機器管理者３０１は、情報提供者３０２から送信された印刷対象データ、印刷条件、及び課金管理情報を、情報管理装置３０４に送信する。
具体的には例えば、機器管理者３０１は、先ず、印刷用対象データを送信し（ステップＳ９１０）、次に、印刷条件情報の送信（ステップＳ９１１）、次に、課金先情報の送信（ステップＳ９１２）を行う。
【００６４】
ここで、情報管理装置３０４においては上記図８で示したような記録動作フローが実行され、その中で、情報管理装置３０４は機器管理者３０１から送られた情報を印刷可能であるかどうかの判別を行うので（図８に示したステップＳ８０８）、機器管理者３０１はその結果が送信されるまで待つ（ステップＳ９１３）。
【００６５】
機器管理者３０１により、情報管理装置３０４からの通知結果が登録処理の成功通知であると判別された場合（ステップＳ９１４のＹ分岐）、機器管理者３０１は、情報提供者３０２に登録完了通知を行い（ステップＳ９１６）、再び処理要求待ち状態に戻る（ステップＳ９０１）。
【００６６】
一方、機器管理者３０１により、情報管理装置３０４からの通知結果が登録処理の失敗通知であると判別された場合（ステップＳ９１４のＮ分岐）、機器管理者３０１は、情報提供者３０２にエラー情報を通知した後（ステップＳ９１５）、再び処理要求待ち状態に戻る（ステップＳ９０１）。
【００６７】
尚、印刷対象データの登録時における情報提供者３０２の動作は、図９に示した機器管理者３０１の動作に対応した動作であり（例えば、機器管理者３０１のデータ送信に対して、情報提供者３０２のデータ受信等）、本実施の形態で、特に説明を要する特徴的な動作がないため、説明を省略する。
【００６８】
＜情報管理装置３０４における印刷動作＞
図１０に、ユーザが情報管理装置３０４を用いて、印刷対象データを印刷した場合のメインコントローラ２１３の動作フローを示す。
情報管理装置３０４が、ユーザからの操作要求又は機器管理者３０１からの処理要求待ち状態で待機している点は、図８又は図９の動作フロー開始時と同様である（ステップＳ１００１）。
【００６９】
メインコントローラ２１３は、処理要求が発生すると、処理内容が印刷処理かどうかの判別を行う（ステップＳ１００２）。
メインコントローラ２１３による判別の結果、印刷処理でなかった場合、メインコントローラ２１３は、該当する処理を実行し再びステップＳ１１０１の処理要求待ちに戻る（ステップＳ１００３）。尚、印刷処理以外の処理については、本実施の形態に直接的に関係しないため、詳細な説明を省略する。
【００７０】
メインコントローラ２１３に要求された処理が印刷処理であった場合、メインコントローラ２１３は、ユーザに対して、図６に示した課金管理部２１２が管理する課金情報テーブルの中の印刷用データ４５０を選択させる。
【００７１】
ユーザが印刷用データ４５０を選択した後、メインコントローラ２１３は、ユーザが選択した印刷用データ４５０に対応する図５に示したような印刷条件情報を取得する（ステップＳ１００５）。次に、メインコントローラ２１３は、図６に示した課金情報テーブルを参照して、印刷用データ４５０の課金対象者４５２の項目をチェックする（ステップＳ１００６）。
【００７２】
メインコントローラ２１３がチェックした課金対象者４５２が、ユーザであれば、メインコントローラ２１３はユーザに印刷条件を設定させる（ステップＳ１００８）。尚、上述したステップＳ１００５において、メインコントローラ２１３が取得した印刷条件情報の項目を、ここでユーザが変更（追加や削除も含む）して設定することも可能である。
【００７３】
ユーザによる印刷条件の設定が終了すると、メインコントローラ２１３は、印刷処理を実行する（ステップＳ１００９）。
【００７４】
一方、ステップＳ１００７の判別において、課金対象者４５２が情報提供者３０２であった場合、メインコントローラ２１３は、上述したような課金対象者４５２がユーザである場合とは異なり、印刷条件情報の項目の再設定（変更、追加及び削除）をユーザに対して許可しない。これにより、情報提供者３０２が意図した印刷物の品質を保証することが可能となる。
【００７５】
メインコントローラ２１３は、印刷を実行後、次に課金処理を行う。
課金処理についても、課金対象者４５２毎による処理を実行する。すなわち、メインコントローラ２１３は、課金対象者４５２の判別を行い（ステップＳ１０１０）、課金対象者４５２がユーザである場合、印刷実行時にユーザに対して課金するように動作する（ステップＳ１０１１）。
【００７６】
ここで、情報管理装置３０４がユーザに対して実際に要求する課金を徴収するためには、例えば、情報管理装置３０４に備えられた貨幣投入機構に、該当する金額の貨幣を入金して即時処理や、或いはカード（磁気カード又はクレジットカード等）の決済による間接的な課金処理によって実現できる。
尚、本実施の形態において、課金徴収方法は直接的に関係しないため、如何なる課金徴収方法であってもよい。
【００７７】
メインコントローラ２１３は、上述したような課金徴収方法によって、ユーザに対する課金を終了した後、再びステップＳ１００１に示す処理要求待ちに戻る。
【００７８】
一方、ステップＳ１０１０において、メインコントローラ２１３は、課金対象者４５２が情報提供者３０２であると判別した場合、図６に示した課金情報テーブル内の印刷用データ４５０に対応した単価４５３、及びユーザが実際に印刷した部数４５４から合計課金額（単価４５３×部数４５４）を求め、これを課金情報テーブルの合計課金額４５５に更新する（ステップＳ１０１２）。
【００７９】
この場合、メインコントローラ２１３は、ユーザに対して課金処理を要求せず、課金情報テーブルの更新を終了後、再びステップＳ１００１の処理要求待ちに戻る。
【００８０】
図１１は、印刷用データ４５０の課金対象者４５２が情報提供者３０２である場合に、課金管理部２１２が行う課金額の集計動作フローを示したものである。尚、課金管理部２１２によるこの集計動作の結果、上記図７に示したような課金集計情報が作成される。
【００８１】
先ず、課金管理部２１２は、処理要求が出されるまで処理要求待ち状態で待機している（ステップＳ１１０１）。
次に、課金管理部２１２は、何らかの処理要求が発生すると、その処理内容が集計処理であるか否かを判別する（ステップＳ１１０２）。
【００８２】
課金管理部２１２による上記判別の結果、処理要求内容が課金の集計処理でなかった場合、その他の処理を実行し（ステップＳ１１０３）、ステップＳ１１０１の処理要求待ち状態に戻る。尚、ここでは、集計処理以外の処理については、本実施の形態では直接関係しないので、説明を省略する。
【００８３】
一方、課金管理部２１２による上記判別の結果、処理要求内容が課金の集計処理である場合、課金管理部２１２は、先ず、各情報提供者３０２の課金総額を求めるために総額の小計を初期化しておく（ステップＳ１１０４）。次に、課金管理部２１２は、図６で示した課金情報テーブルの先頭入力（エントリ）情報を読み取り（ステップＳ１１０５）、先頭エントリ情報に対応した印刷用データの課金対象者４５２が、情報提供者３０２であるかどうかを判別する（ステップＳ１１０６）。
【００８４】
課金管理部２１２による上記判別の結果、先頭エントリ情報の課金対象者４５２が情報提供者であった場合、課金管理部２１２は、ステップＳ１１０４で初期化した情報提供者３０２毎の現在小計値に対し、先頭エントリ情報の単価４５３と印刷部数４５４を乗じた金額を加算して合計課金額４５５を求める（ステップＳ１１０７）。
【００８５】
次に、課金管理部２１２は、課金情報テーブルに次のエントリ情報が存在するかどうかを調べ、もし存在すれば次のエントリ情報に対して、上述したステップＳ１１０６〜ステップＳ１１０８の動作を繰り返す。
【００８６】
ここで、課金管理部２１２が、ステップＳ１１０８において次のエントリ情報が存在しないと判別した場合、課金管理部２１２は、図７に示したような課金集計表を作成し（ステップＳ１１１０）、課金額集計動作を完了する。そして、最後に、課金管理部２１２は、ステップＳ１１０１の処理要求待ち状態に戻る。
【００８７】
尚、ステップＳ１１０６において、課金管理部２１２は、課金情報テーブルのエントリ情報に対応した印刷用データの課金対象者４５２が、情報提供者でなくユーザであると判別した場合、課金はユーザが負担するのでここでの集計処理の対象外になる。そのため、課金管理部２１２は、情報提供者３０２毎の現在小計値に対して加算する処理（ステップＳ１１０７）をスキップし、ステップＳ１１０８に進む。
【００８８】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、情報提供手段（情報提供者）はユーザに配信する情報（例えば、印刷情報、印刷条件情報、及び課金先情報等）を情報記憶手段（機器管理者）に送信し、情報記憶手段が上記情報を登録管理するように構成されている。このため、情報提供手段及びユーザの双方にとって、低費用、且つ迅速な高品質印刷物の配信が実現できる。
【００８９】
具体的には例えば、情報出力手段（プリンタ機器）による印刷のための課金の負担先（課金先）情報に、情報提供手段（情報提供者）を設定できるようにすることで、課金先がユーザ又は情報提供者の区別によって、印刷条件の設定や課金集計のための処理内容を変えている。
【００９０】
これにより、例えば、ユーザは、印刷用紙等のコストを気にすることなく、しかも短期間で高品質の印刷情報を入手し、また、情報提供手段（情報提供者）は、高品質性が保証された印刷物を、オンデマンドで必要部数だけユーザ配信することにより、無駄な印刷コストや余分な手間が発生しない印刷物の配信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した情報管理装置３０４の概観図である。
【図２】図１に示した情報管理装置３０４の内部構成を示したブロック図である。
【図３】情報管理装置３０４の利用形態例を示した図である。
【図４】情報提供者３０２が提供する印刷物の情報が、機器管理者３０１を介して、情報管理装置３０４〜３０６に登録されるまでに、互いに送受信されるデータを時系列で示したチャート図である。
【図５】情報提供者３０２から機器管理者３０１に対して送信される印刷条件情報の一例を示す図である。
【図６】情報管理装置３０４に登録された印刷対象データ毎の課金情報テーブル例を示した図である。
【図７】課金管理部２１２が集計した情報提供者毎の課金額総計を表したテーブル図である。
【図８】情報管理装置３０４のメインコントローラ２１３が、印刷対象データを登録するときの動作フローチャートである。
【図９】機器管理者３０１が、情報提供者３０２から印刷用データの登録依頼を受け、これを情報管理装置３０４に送信する動作フローチャートである。
【図１０】ユーザが情報管理装置３０４を用いて、印刷対象データを印刷する場合のメインコントローラ２１３の動作フローチャートである。
【図１１】課金管理部２１２が行う課金額の集計動作フローチャートである。
【符号の説明】
３０１　　機器管理者
３０２、３０３　　情報提供者
３０４〜３０６　　機器（情報管理装置）
３０７　　ネットワーク

Claims

保有する任意の情報を提供する情報提供手段と、
上記情報提供手段の有する上記情報を出力する情報出力手段と、
上記情報提供手段の有する上記情報及び上記情報出力手段による情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶手段と、
上記情報提供手段、上記情報出力手段、及び上記情報記憶手段を相互に通信可能に接続する通信手段とを備え、
上記通信手段を介して、上記情報を、上記情報提供手段から上記情報記憶手段に送信した後、上記情報記憶手段から上記情報出力手段へ転送する転送手段を有することを特徴とする情報管理装置。
上記情報記憶手段は、上記情報出力手段による上記情報の出力によって発生する課金の負担先に関する情報を含んで記憶し、
上記負担先は、上記情報出力手段のユーザ及び上記情報提供手段側の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項１記載の情報管理装置。
上記情報出力手段による上記情報の出力によって発生する課金の負担先が上記情報提供手段側の場合、
上記情報記憶手段は、上記情報出力手段のユーザに対して、上記情報の追加、削除、及び変更の少なくとも何れかを許可しないことを特徴とする請求項１記載の情報管理装置。
上記負担先が上記情報提供手段側の場合、上記情報提供手段ごとに上記課金の集計を算出する課金管理手段を備えることを特徴とする請求項２記載の情報管理装置。
上記情報出力手段は、上記情報記憶手段が記憶していない情報であって、参照先のみを上記情報記憶手段が記憶している当該情報を出力する場合、
当該情報の出力によって発生する課金の負担先は、上記情報出力手段のユーザではなく、当該情報の情報提供手段側であることを特徴とする請求項１記載の情報管理装置。
複数の機器が互いに通信可能に接続されている情報管理システムであって、
上記機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項１〜５の何れかに記載の情報管理装置の機能を有することを特徴とする情報管理システム。
保有する任意の情報を提供する情報提供ステップと、
上記情報提供ステップの有する上記情報を出力する情報出力ステップと、
上記情報提供ステップの有する上記情報及び上記情報出力ステップによる情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶ステップと、
上記情報提供ステップ、上記情報出力ステップ、及び上記情報記憶ステップを相互に通信可能に接続する通信ステップと、
上記通信ステップを介して、上記情報を、上記情報提供ステップから上記情報記憶ステップに送信した後、上記情報記憶ステップから上記情報出力ステップへ転送する転送ステップとを含むことを特徴とする情報管理方法。
コンピュータに所定のステップを実行させるためのプログラムであって、
上記所定のステップは、保有する任意の情報を提供する情報提供ステップと、
上記情報提供ステップの有する上記情報を出力する情報出力ステップと、
上記情報提供ステップの有する上記情報及び上記情報出力ステップによる情報出力結果の少なくとも何れかを記憶する情報記憶ステップと、
上記情報提供ステップ、上記情報出力ステップ、及び上記情報記憶ステップを相互に通信可能に接続する通信ステップと、
上記通信ステップを介して、上記情報を、上記情報提供ステップから上記情報記憶ステップに送信した後、上記情報記憶ステップから上記情報出力ステップへ転送する転送ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
請求項８記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。