JP2003530760A - タイミング前進およびタイミング偏差の同期化 - Google Patents
タイミング前進およびタイミング偏差の同期化Info
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Abstract
Description
,087号の優先権を主張する。
本発明は、無線伝搬遅延を補償するために時分割二重および時分割多元接続プロ
トコルでアップリンクおよびダウンリンク伝送を同期化するためのシステムおよ
び方法に関する。更なる効果として、本システムは移動端末の地理的位置の特定
を容易にする。
DD)および時分割多元接続(TDMA)方式は、順次セル・フレーム番号(F
N)によって固有に識別されるいわゆる無線フレームの反復的な時間期間に、割
当てられた無線スペクトルを分割する。各無線フレームは、複数の固有な番号付
きタイムスロット(TS)にさらに分割され、これらのタイムスロットはアップ
リンク(UL)伝送またはダウンリンク(DL)伝送のために個別に割当てられ
る。
ルラー通信システムでは、これらの遅延は、移動端末(MT)と基地局(BS)
との間の距離が変化するにつれて、経時的に変化する。通信信号を誤りなく受信
するためには、受信のタイミングが受信機に既知でなければならない。
ングを周期的に調整する。送信タイミング調整は、BSではなくMTにおいて行
われるが、これは多くのMTが共通のBSによってサポートされ、また各MTの
伝搬遅延が距離に応じて異なるためである。BSダウンリンク無線フレーム伝送
は経時的に変化せず、アップリンク無線フレーム伝送を同期化するためにMTに
よって利用される。
プリンク送信では、ダウンリンク伝搬遅延にほぼ等しい伝搬遅延を生じる。BS
にて受信したアップリンク送信は、ダウンリンク伝搬遅延とアップリンク伝搬遅
延との和の遅延を伴う。タイミング調整が行われる前のMTにおける無線フレー
ム受信(DL)および中継伝送(UL)を図1aに示す。図1aは、MTによっ
て受信されるBS送信DLタイムスロット(TS)と、その直後のMT送信UL
タイムスロット(TS)とを示す。タイミング調整が行われる前の基地局におけ
る無線フレーム送信(DL)および受信(UL)を図1bに示す。図1bは、一
つのMT送信ULタイムスロットと、その直後のBS送信DLタイムスロットと
を示す。
信で同期し、その後自局のアップリンク送信を開始する。図1bに示すように、
BSによるダウンリンク・タイムスロット(TS)送信の開始は時間T2にて生
じ、BSによって受信される直前のアップリンク・タイムスロット(TS)の終
了は時間T3にて生じる。時間T2とT3との間の差はタイミング偏差(TD)
といい、アップリンク伝搬遅延とダウンリンク伝搬遅延との和に等しい。
アップリンク・タイムスロット送信時間を調整すべくMTに指示するように識別
し、利用できる。すでにダウンリンク伝搬遅延が生じた受信ダウンリンク・タイ
ムスロットにMTは同期されるので、MTはアップリンク伝搬遅延とダウンリン
ク伝搬遅延とのTD和だけ、アップリンク・タイムスロットの伝送を前進させな
ければならない。これは、次式によって定義されるタイミング前進(TA)とい
う。
に示す。図2aは、BS送信DLタイムスロットと、それに続くMTにおける時
間前進されたMT送信ULタイムスロットとを示す。送信のTA調整後の基地局
における無線フレーム送信(DL)および受信(UL)を図2bに示す。図2b
は、一つのBS送信DLタイムスロットと、その直後にBSにて受信される時間
前進されたMT送信ULタイムスロットとを示す。
4に前進する。時間T5における受信タイムスロットはすでにDL伝搬遅延が生
じているので、新たなMTタイムスロット送信時間T4は、予想UL伝搬遅延だ
け前進されたBS受信ULタイムスロットの受信時間T6を同期する。
ムスロットの同期が行われる。
うにMTに指示することを担う。BSコントローラによって生成されるTA調整
のためのMTコマンドはかなりの物理的なリソースを必要とすることがあり、シ
グナリング・オーバヘッドを最小限に抑えるためには、BSコントローラがTA
調整コマンドの生成をできるだけ少なくすることが重要である。
ット期間に対して小さなガード期間(GP)を利用することによって促進される
。従来のタイムスロット構造を図3に示す。GPは、BSまたはMTのいずれに
おいても同時送信および受信を防ぐ。GPよりも実質的に小さい動作の物理的な
受信時間窓は、許容タイミング偏差を決定する。物理的な受信時間窓は、MT伝
搬遅延が変化するにつれて、GP内でシフトする。
の物理的受信時間窓の補正のためのシフトを行う。BS受信期間もシフトするの
で、MTおよびBS内のTA調整を同期させることが重要である。従来、BSコ
ントローラは各MTについて独立的にTDを連続監視しており、許容物理的受信
時間窓を越える前にTAコマンドを生成する。
敗によりTAコマンドがMTによって受信できない可能性も考慮しなければなら
ない。これは、MTがTA調整を実施しなかったときを認識する高速かつ決定的
な方法を必要とする。
はMTとBSとの間の距離に等しいので、特定のMTについて複数のBSからの
TDは、MT位置を三角測量により算出するために利用できる。
して、正確なTA信号を生成するためには、TDが測定されたタイムスロットの
TAを把握することが重要である。本出願人は、これを達成するための一つの方
法として、特別に識別されるフレーム上でMTにおいてTAが生じることを許す
方法があることを認めた。
和させる必要性は難しい。なぜならば、BS生成TAコマンドのMT内での受信
および処理の時間は、BSコントローラには把握されていないためである。一つ
の従来の方法は、周期的なフレーム境界上でのみ調整を許す。無線フレームは順
次番号が振られているので、周期的な順次フレーム番号が従来利用された。ただ
し、次の周期的TD測定に先立ち、TAコマンドを処理できることを保証するた
めには、期間を過剰に大きくする必要がある。
SコントローラのTAコマンド生成とMT処理との間の最悪時の潜伏時間を利用
しなければならない。これは、次TAフレーム番号上でTA調整を保証するため
に必要な最小期間である。この場合、BSコントローラは、前回のTAフレーム
番号期間の直後に手順を開始する必要がある。この結果、最大2つのTA順次フ
レーム番号期間のTA調整遅延が実質的に生じる。
潜伏時間は、TAフレーム番号間の時間である。BSは、TAフレーム番号1よ
り後の時間(T1)およびTAフレーム番号2より前の時間(T2)でTAコマ
ンドを生成する必要があることを判定することがある。MTとBSとの間でTA
が生じる時間の調和を保証するためには、BSは時間(T3)にて要求を生成す
るために、前回のTAフレーム番号期間が終了するのを待たなければならない。
その結果、時間T1にてTA要求が認識されると、TA調整を調和させるための
遅延は1つのフレーム番号TA期間よりも大きくなり、時間T2にて遅延は2つ
のフレーム番号TA期間よりも小さくなる。
N TA期間)) 本出願人は、特定のフレーム番号TA期間を利用してTA調和するこの方法で
は、回避できる過剰なTA遅延が生じることを認めた。例えば、過剰な遅延は、
無線伝送失敗の可能性のために生じうる。この場合、新たなTA調整コマンドを
再生成できるように、BSコントローラ内で伝送失敗をできるだけ速やかに認識
する必要がある。フレーム番号TA期間方法を利用すると、BSコントローラは
、TAコマンドを再生成する必要があるかどうかを判断するために、予想TA調
整より後の次のTD測定を待つ。この場合を図5に示す。
した後、TA調整が行われなかった旨を示す次のTD測定を時間T1にて待たな
ければならない。このシグナリング方法の難点は、どのTD測定がTA調整失敗
を識別するのかをBSコントローラが厳密に把握していないことである。その結
果、BSコントローラは、TAコマンドを最小限に押さえるために、最悪時のT
A調整遅延を待ってから、受信TD測定に基づいてTAコマンドを再生成しなけ
ればならない。
る。この例では、TA受信確認時のタイムアウトの結果、TAコマンドが再送信
される。TA調整失敗は、TAフレーム番号期間が終了するのを待つよりも速や
かに認識される。ただし、このより高速な回復では、全てのコマンドの受信が確
認されるので、約2倍のシグナリングを必要とする。これは、主たる目的がTA
コマンド頻度を低減することであるので、望ましくない。
ーム・タイミング調整を可能にするシステムおよび方法が必要とされる。
の潜伏時間を減らすためのシステムおよび方法に関する。本発明は、送信失敗ま
たは移動端末信号伝搬遅延をより高速に認識・補正できるように、タイミング前
進(TA)コマンドおよびタイミング偏差(TD)測定を調和させる確定論的手
順を採用する。無線リソース効率は、タイミング前進コマンドの頻度を効率的に
低減することでシグナリング・オーバヘッドを最小限に抑えることによって最大
になる。これは、TAコマンドに接続フレーム番号(CFN)を挿入することに
よって、タイミング前進(TA)調整のための特定の無線フレームを指定するこ
とによって達成される。そこで、タイミング偏差(TD)測定が不適切に処理さ
れる可能性は最小限に抑えられる。なぜならば、TA調整がMTによって行われ
たであろうCFN指定無線フレームに対してBS内で行われたTD測定は、TA
が実際に調整されたかどうかを反映するためである。
線フレーム・フォーマットを利用することにより、基地局(BS)/移動端末(
MT)ワイヤレス双方向通信をサポートする。システムBSは、選択的にフォー
マットされた通信データをシステム無線フレーム内でMTに送信する送信機と、
システム無線フレーム内でMTから通信データを受信する受信機とを有する。B
S受信機は、被選択MTから受信した通信データの識別された無線フレーム内の
タイミング偏差(TD)を測定する関連プロセッサを有する。
各順次フレーム番号を、無線フレーム内で受信した送信の各TD測定とを関連付
けて、各測定に関連した時間を確立する。タイミング前進(TA)コマンドは、
BSによるMTへの送信のためのTA調整コマンドを与えるBSに関連した基地
局によって生成される。TA調整コマンド発生器は、最新の成功したTAコマン
ド調整と被選択MT用の被測定TDとに基づいて計算されるTA調整値を含む、
TA調整コマンドを生成する。また、TA調整コマンドは、被選択MTがタイミ
ング調整を行う予定の特定の無線フレームを指定する接続フレーム番号(CFN
)も含む。
すなわちTD閾値内に入らない場合、TA信号発生器は被選択MT用のTA信号
のみを発生することが好ましい。このようなTD閾値は、好ましくは、MTおよ
びBSの物理的受信時間窓と相関するように選択される。
コマンド信号のCFNにて指定されたフレーム内で被選択MTから受信される通
信データについて測定されたTDは解析され、TA調整を行ったかどうか、ある
いは新たなTAコマンドが必要かどうかを判定する。通常、直前のTAコマンド
が被選択MTのTA調整に成功しなかった場合にのみ、新規TAコマンドは即必
要とされる。それ以外の場合、CFNフレームのTD測定は、TAコマンドが実
行する実質的に同じ量だけ変更され、TD閾値内に入る。
フレーム内でBSに選択的にフォーマットされた通信データを送信する送信機お
よび関連MTプロセッサと、システム無線フレーム内でBSから通信データを受
信する受信機とを有する。MTプロセッサは、受信TAコマンドのCFN内で指
定された無線フレームから開始する受信TA調整コマンド内のTAデータに応答
して、関連MT送信機の送信のタイミングを調整する。
置判定器を含む。従来の三角測量を利用する際、2つまたはそれ以上のBSは、
指定されたシステム無線フレーム内で被選択MTから受信した通信データに対し
てTDを測定する。ただし、MT地理位置を算出するためにTD測定のみを利用
しても、MT信号がTD調整されていると、正確な結果は得られない。本発明で
は、MT送信のTAはほぼ全ての無線フレームについて既知である。なぜならば
、実際のTAはMTへの送信に成功した最新のTAコマンド信号のTAであるた
めである。各CFN指定無線フレームのTDが評価されるので、TAコマンドの
失敗はCFNフレームの被測定TDの検査(これはほぼ瞬時に行われる)が行わ
れるとすぐに判明する。成功したTAコマンドについて、そのTA値は、次の成
功したTAコマンドのCFN識別フレームまで、そのCFNによって指定される
フレームおよび全以降のフレームについて地理位置計算にて用いられる。従って
、地理位置計算は、実行されたことが判明しているTAコマンド・データに基づ
いて、任意の無線フレームに対して行うことができる。
偏差(TD)は、通信データが被選択MTからBSによって受信されるところの
識別無線フレームにて測定される。被選択MTから受信した送信の被測定TDが
選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合、TAコマンド信号が生成され
る。TAコマンド信号は、被測定TDに基づいて計算されたTAデータを含む。
また、TAコマンド信号は、被選択MTによってタイミング調整を実行するため
に特定の無線フレームを指定する接続フレーム番号CNFを含む。TAコマンド
信号は、被選択MTに送信される。TA信号が被選択MTによって受信されると
、被選択MTの通信データ送信のタイミングはTAデータに基づき、かつ、受信
TAコマンド信号のCFN指定無線フレームから開始して、調整される。TAコ
マンド信号が送信された被選択MTから受信したデータのTDは、被送信TAコ
マンド信号のCFN内で指定された無線フレームについて検査され、TAコマン
ドが被選択MTにて実行されたことを保証する。好ましくは、TAコマンド信号
発生、送信および関連TD検査は、CFN無線フレーム内で被選択MTから受信
した送信のTDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合、あるいはT
A調整にほぼ等しい量だけ変化しない場合には反復される。なぜならば、これは
被選択MTが直前に送信されたTAコマンドの実行に失敗したことを示すためで
ある。
方法を促進する。本方法は、被選択MTからBSによって受信された信号の被測
定TDがTD閾値を越える場合に、タイミング前進(TA)コマンド信号を被選
択MTに通信することにより、MTタイミング調整を実行することからなる。T
Aコマンド信号は、TAデータと、特定の無線フレームを指定する接続フレーム
番号CFNとを含む。被選択MTによる通信データ送信のタイミング調整は、C
FN指定無線フレーム内のTAコマンド信号のTAデータに基づいて行われる。
TAコマンド信号のCFN指定無線フレーム内で被選択MTから受信した通信デ
ータのTDは検査され、被選択MTによる各TAコマンド信号の実行に成功した
かどうかを判定し、それにより被選択MTの実際のTAが判明していることを保
証する。被選択MTおよび一つまたはそれ以上のBSからの被選択無線フレーム
について受信された送信の被測定タイミング偏差(TD)は収集される。最新の
成功したTAコマンド信号のTAデータと、被選択無線フレームについてBSに
よるTD測定とは、被選択MTの地理位置を算出するために利用される。
とにより、当業者に明白になろう。
同様な要素を表すものとする。
局(BS)12からなる通信システム10を示す。各BSは、地理的セル内でM
Tとワイヤレス通信を行い、これらのセル・エリアは通常一部重複している。M
T14が重複エリア内にある場合、MTとの最強信号リンクを有するBSによっ
て双方向通信が一般に行われる。別のBSがより強い信号リンクを持ち始めると
、通信のハンドオフが生じる。ハンドオフを実行するための所望のパラメータお
よび手順は当技術分野で周知である。
つまたはそれ以上のBSとの物理的もしくは論理的接続で設けられる。ノードB
16が接続される無線回線網コントローラ(RNC)17はBSを制御し、通信
システム10上の通信を調整する。複数のRNC17は、拡張システムにおいて
異なるBSグループの通信を調整する。RNC17は、ノードB内のBSを制御
するBSコントローラを含む。好ましくは、RNC17はMT地理位置判定器を
含むが、地理位置判定器をRNC17内で実装する必要はない。
するトランシーバ20を好ましくは含む。各MT14は、関連アンテナ27とM
T信号処理回路28とを具備するトランシーバ26を好ましくは含む。トランシ
ーバの代わりに、BS送信機および受信機ならびにMT送信機および受信機を個
別の構成要素として内蔵してもよい。
ンシーバ20を介してBSアンテナ・システム22から送信され、MT14によ
って受信される。アップリンク通信(UL)信号は、MT14から送信され、基
地局12のBSアンテナ・システム22およびBSトランシーバ20を介して受
信される。
トを有する被選択無線フレーム・フォーマットにフォーマット化し、このフォー
マットは、RNC17によって制御される全BSについてシステム全体で利用さ
れる。好ましくは、RNCおよびノードBはこの実装を調整する。
、これにより処理回路はワイヤレスBS/MT通信内の特定のシステム・フレー
ムを識別することが可能になる。BS回路24は、受信時間遅延(TD)を測定
するように構成されるため、各TD測定は受信MT送信、すなわちアップリンク
通信の各無線フレームで識別される。無線フレームの順次フレーム番号は、この
目的のために利用される。
BSにて記録したTD測定データと、被測定UL送信を行ったMTの識別と、被
測定UL送信が受信されたシステム無線フレーム番号とを好ましくは含む。TD
測定データが指定された閾値を越える場合、BSコントローラは各MTについて
TAコマンドを生成する。TD測定に基づく測定BSに対してMTの方向および
速度を判定するために、従来のインテリジェント・アルゴリズムが採用される。
物理的受信時間窓が移動する。TD閾値は、好ましくはこの物理的受信期間より
も若干短く、調整失敗と、失敗を検出し調整をリトライするための時間とを考慮
に入れる。
時間窓の初期位置を反映する。初期TA、すなわちTA0はMTにて行われ、M
Tは、TA0が成功であると仮定すると、物理的受信時間窓を新規タイミング偏
差測定TD1によって反映される所望の位置に移動する。初期TA,すなわちT
A0は、TD1+TA0がTD0にほぼ等しいと成功したことになる。
まで、一定のままである。例えば、最初の成功したコマンドTA0は、MT送信
のフレーム前進を8ユニットに設定でき、次のTAコマンドTA1はMT送信の
前進を3ユニットに変更するように指示できる。TA1の成功は、受信したMT
送信の被測定TDの5ユニット後退に反映される。TA1の実行に成功しなかっ
た場合、MT送信のTAは8ユニットのままとなる。
整がMTによって行われる際の特定の無線フレームを指定する。従って、各TA
コマンド信号は、TAデータと、MTがTAコマンドを実行するところの特定の
無線フレームを指定する接続フレーム番号(CFN)とを含む。
たような従来の周期的TAフレーム番号方式の調整方法で必要とされる遅延を伴
わずに、TAコマンド信号を生成する。MTに送信される各TAコマンドは、M
TがTA調整を実行する際に、CFNによって識別される特定のフレームを指示
する。図7のシグナリング・フロー図に示すように、時間T1にて受信TD測定
に基づいてTA調整が必要とBSコントローラが判断した場合、TAコマンドは
即生成される。極めて短いBSコントローラ処理遅延のみが生じるので、時間T
1は時間T2にほぼ等しい。TAコマンドは、図7に示すようにMTがTAを実
行する際に、時間T3にて特定の無線フレームを指定するCFNを含む。予想さ
れるBSコントローラを考慮に入れた時間にてTA調整がMT伝搬遅延およびM
T処理遅延に適用され、かつMTによって送信されるCFN識別フレームが補正
されたTDにてBSに着信するように、CFNは選択される。
、BSにて受信したCFN指定タイムスロットについてBSによって実行される
T4におけるTD測定は、TAのMTによる実行に成功したかどうかをBSコン
トローラに通知する。BSにて受信したCFNフレームのTDが、TAコマンド
信号によって実行されたタイミングに対する実質的な調整によって変更される場
合、TAコマンドは成功した。そうでない場合、BSコントローラはTAコマン
ド送信失敗に極めて迅速に反応でき、また新たなTAコマンド信号を発行するこ
とにより、時間T1以降にBSからの距離を大幅に変更したMTを再調整すべく
機能できる。
れず、そのためTA調整済み信号はMTによってT0にてCFNフレーム内で送
信されない。従って、TAコマンド内で指定されたCFNフレーム上の、時間T
1でのBSにおけるTD測定は、TA調整が生じたことを通知しない。それから
、基地局コントローラは、時間T2にて新規TAコマンドを生成する。MTおよ
びBSコントローラによりTA調整を既知のフレーム番号に同期させるために確
定的方法を利用するので、新規TAコマンド信号を生成するのにほんのわずかな
時間しか必要としない。従って、時間T2は時間T1にほぼ等しい。
Sコントローラが即座に反応できることにより、物理的なチャネル受信期間を越
えずに、もしくは隣接するタイムスロット・ガード期間を上書きせずに、TAコ
マンドを生成するためにより多くの時間が許される。この結果、TAコマンドの
所要頻度が低減され、またそれに応じて、TAシグナリング機能をサポートする
ために必要な物理的リソースが軽減される。
失敗の場合から迅速に区別することを可能にする。BSコントローラはTAが行
われる特定の無線フレームをCFNを介して指定するので、この特定の無線フレ
ームについて受信したTD測定は、TAコマンドがMTによって正しく受信・実
行されたかどうかを示す。従って、CFN指定時間フレーム内にて生じる、指定
された閾値外のTD測定は、TAコマンド失敗を通常示し、一方、他の時間フレ
ーム内のTD測定はMT位置の変更を通常示す。受信したCFN指定時間フレー
ムのTD測定がMT移動に起因するものであっても、新規TA信号はこのTD測
定に基づいて生成され、該MTについて正確なTAを行う。これは重要な機能で
ある。なぜならば、BSコントローラは前回失敗したTAコマンド調整を把握し
ており、そのため完全な調整が可能になり、失敗したTAコマンドを繰り返す必
要がなくなるためである。
信した信号の三角測量を、より高い信頼度で採用できる。被選択MTが通常の通
信を行うためにBSと通信中である場合、該BSはBSコントローラによって生
成されたTAコマンド信号をこの被選択MTに通常送信する。本発明によると、
MT送信のTAは全無線フレームについて既知であるため、BSの既知の位置と
、最新の成功したTAコマンド信号のTAデータ(あるいは、成功したTAコマ
ンドがない場合には、0)と、一つまたはそれ以上のBSからのTD測定とを利
用して、従来の三角測量法により地理位置は容易に算出できる。TAに基づく三
角測量と、2つのBSからのTD測定を利用して地理位置を与えることは可能で
あるが、TD測定が少なくとも3つのBSから得られる場合には、従来の三角測
量を介して明確な地理位置情報が得られる。
ーム受信差も測定する。セル受信差測定は、BSにて測定されるTDによって反
映されるような現セルからの距離とあいまって、MTのTAと、一つのBS T
D測定とに基づいて、このようなシステムにおける地理位置判定を可能にする。
また、このような計算において経路損測定を利用することも知られている。
ら受信された送信のBS TD測定が、TDDシステムにおいて被選択MTと一
次通信を行っているBSから、また従来のBS三角測量システムにおいて一つま
たはそれ以上のBSから収集されるところのシステム時間フレームを指定する。
地理位置は、指定された時間フレームについて収集されたTD測定と、被選択M
Tによって実行された最新の成功したTAコマンドによって反映されるTAとに
基づいて計算される。従って、MTの正確な地理位置はほぼいつでも実行できる
。なぜならば、被選択MTのTAは、本発明に従って判定されるように、成功し
たTAコマンド信号から判明しているためである。
説するような発明の範囲内である他の変形例は当業者に明白であろう。
び送信の概略タイミング図。
送信の概略タイミング図。
び送信の概略タイミング図。
よび送信の概略タイミング図。
ング図。
び再送信のタイミング図。
調整方法のタイミング図。
グ調整のタイミング図。
Claims (17)
- 【請求項1】 順次識別されるシステム無線フレームを有する無線フレーム
・フォーマットの利用を介して、基地局(BS)/移動端末(MT)ワイヤレス
双方向通信をサポートする通信システムであって、選択的にフォーマットされた
通信データをシステム無線フレーム内でMTに送信する送信機およびシステム無
線フレーム内でMTから通信データを受信する受信機を有するBSと、BSによ
って被選択MTに送信するためにTAコマンドを与える、前記BSに関連するタ
イミング前進(TA)信号発生器とを含む通信システムであって、 前記BS受信機が、通信データが被選択MTから受信されるところの識別され
た無線フレームにおいて受信されたMT送信のタイミング偏差(TD)を測定す
る関連プロセッサを有し、 前記TAコマンド発生器が、 被選択MTについて識別された無線フレーム内の被測定TDに基づいて算
出されるTAデータと、 前記被選択MTによってタイミング調整を実行するために特定の無線フレ
ームを指定する接続フレーム番号(CFN)と を含むTAコマンド信号を生成し、 前記BSプロセッサが、被送信TAコマンド信号のCFNにて指定されたフレ
ーム内でTAコマンド信号が送信された、被選択MTから受信した通信データに
ついてTDを測定する ことを特徴とする通信システム。 - 【請求項2】 前記TAコマンド信号発生器が、被選択MTから受信した送
信の被測定TDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に被選択MT
についてTAコマンド信号のみを生成することを特徴とする請求項1記載の通信
システム。 - 【請求項3】 少なくとも一つの移動端末(MT)であって、 前記MTプロセッサによって同期化されたシステム無線フレーム内で、選
択的にフォーマットされた通信データをBSに送信する送信機および関連MTプ
ロセッサと、 システム無線フレーム内でBSから通信データを受信する受信機と を有する少なくとも一つの移動端末(MT)をさらに含み、 前記MTプロセッサが、受信したTAコマンド信号のCFNにより指定された
無線フレームから開始する受信TAコマンド信号内のTAデータに応答して、前
記MT送信機によって送信された通信データのタイミングを調整すること をさらに特徴とする請求項1記載の通信システム。 - 【請求項4】 前記TA信号発生器が、被選択MTから受信した送信の識別
TDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に、被選択MTのTA信
号のみを生成することを特徴とする請求項3記載の通信システム。 - 【請求項5】 複数の基地局(BS)であって、各々が、 選択的にフォーマットされた通信データをシステム無線フレーム内でMT
に送信する送信機と、 システム無線フレーム内でMTから通信データを受信する受信機と を有する複数の基地局(BS)を含むことをさらに特徴とし、 前記BS受信機が、通信データが被選択MTから受信されるところの識別無線
フレーム内で受信されるMT送信のタイミング偏差(TD)を測定する関連プロ
セッサを有し、 前記タイミング前進(TA)コマンド信号発生器が、前記BSの各々と関連し
て、それぞれ被選択MTに送信するために前記各BSに選択されたTAコマンド
信号を生じ、 前記BSプロセッサの各々が、各被送信TAコマンド信号のCFNにより指定
されたフレーム内で各TAコマンド信号が送信された、各被選択MTから受信さ
れる通信データについて、TDを測定する 請求項1記載の通信システム。 - 【請求項6】 前記TAコマンド信号発生器が、被選択MTから受信した送
信の被測定TDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に、被選択M
TのTAコマンド信号のみを生成することを特徴とする請求項5記載の通信シス
テム。 - 【請求項7】 指定された時間フレーム内で被選択MTから受信した通信デ
ータに対して前記BSプロセッサのうち一つまたはそれ以上によって測定された
TDが、前記被選択MTにTAコマンド信号発生器によって発信された最新の成
功したTAコマンド信号のTAデータと共に、指定された時間フレームの間に被
選択MTの地理位置を算出するための基盤となるように、地理位置判定器がTA
コマンド信号発生器および前記BSと関連することをさらに特徴とする請求項5
記載の通信システム。 - 【請求項8】 複数の移動端末(MT)であって、各々が、 選択的にフォーマットされた通信データを、前記プロセッサによって同期
されたシステム無線フレーム内で前記BSに送信する送信機および関連プロセッ
サと、 システム無線フレーム内で前記BSから通信データを受信する受信機と、 を有する複数の移動端末(MT)を含み、 前記MTプロセッサが、受信したTAコマンド信号のCFNにより指定された
時間フレームから開始する受信TAコマンド信号内のTAデータに応答して、前
記各MT送信機によって送信された通信信号のタイミングを調整する ことをさらに特徴とする請求項5記載の通信システム。 - 【請求項9】 前記TAコマンド信号発生器が、被選択MTから受信した送
信の被測定TDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に、被選択M
TのTAコマンド信号のみを生成することを特徴とする請求項3記載の通信シス
テム。 - 【請求項10】 順次識別されるシステム無線フレームを有する無線フレー
ム・フォーマットの利用を介して、基地局(BS)/移動端末(MT)ワイヤレ
ス双方向通信をサポートする通信システム用の移動端末(MT)であって、BS
が選択的にフォーマットされた通信データをシステム無線フレーム内でMTに送
信し、前記移動端末(MT)が、前記プロセッサによって同期されたシステム無
線フレーム内で選択的にフォーマットされた通信データをBSに送信する送信機
および関連プロセッサと、システム無線フレーム内でBSから通信データを受信
する受信機とからなる移動端末(MT)であって、 前記MTが、TAデータと、MTによるタイミング調整を実行するために特定
の無線フレームを指定する接続フレーム番号(CFN)とを含む、タイミング前
進(TA)コマンド信号を受信し、 前記MTプロセッサが、受信したTAコマンド信号のCFNにより指定された
無線フレームから開始する受信TAコマンド信号内のTAデータに応答して、前
記MTプロセッサによって送信された通信データのタイミングを調整する ことを特徴とする移動端末(MT)。 - 【請求項11】 識別されるシステム無線フレームを有する順次無線フレー
ム・フォーマットの利用を介して、基地局(BS)と複数の移動端末(MT)と
の間でワイヤレス双方向通信をサポートする通信システムのため、基地局におい
て通信データを同期化する方法であって、前記BSが選択的にフォーマットされ
た通信データをシステム無線フレーム内でMTに送信し、システム無線フレーム
内でMTから通信データを受信し、少なくとも一つの移動端末(MT)が選択的
にフォーマットされた通信データをシステム無線フレーム内でBSに送信し、シ
ステム無線フレーム内で前記BSから通信データを受信する、前記同期化方法で
あって、 a)被選択MTから受信した通信データのタイミング偏差(TD)をBSにお
いて測定する過程と、被測定TDが選択されたタイミング同期範囲内に入らない
場合に、 b)TAコマンド信号、すなわち被選択MTから受信した通信データの被測定
TDに基づいて算出されるTAデータと、被選択MTによってタイミング調整を
実行するために特定の無線フレームを指定する接続フレーム番号(CFN)とを
含むTAコマンド信号を生成する過程と、 c)前記TAコマンド信号を前記被選択MTに送信する過程と、 d)前記TAコマンド信号が前記被選択MTによって受信された場合に、TA
データに基づき、かつ受信TAコマンド信号のCFNによって指定された無線フ
レームから開始するTAコマンド信号に応答して、被選択MTの送信した通信信
号のタイミングを調整する過程と、 e)被送信TAコマンド信号のCFNによって指定された無線フレーム内で被
選択MTから受信した通信データについてTDを測定する過程と を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項12】 前記過程(e)において被選択MTから受信した送信の被
測定TDが前記選択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に、前記過程(
b)乃至(e)を反復する過程 をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 被選択MTから受信した通信データの被測定TDが前記選
択されたタイミング同期範囲内に入らない場合に、常に前記過程(b)乃至(e
)を行うことを特徴とする請求項12記載の方法。 - 【請求項14】 識別されるシステム無線フレームを有する順次無線フレー
ム・フォーマットの利用を介して、ワイヤレス双方向基地局(BS)/移動端末
(MT)通信をサポートする、複数の基地局(BS)を有する通信システムにお
いて、移動端末(MT)を地理位置判定する方法であって、前記BSが選択的に
フォーマットされた通信データをシステム無線フレーム内でMTに送信し、シス
テム無線フレーム内でMTから通信データを受信し、また前記MTが選択的にフ
ォーマットされた通信データをシステム無線フレーム内でBSに送信し、システ
ム無線フレーム内で前記BSから通信データを受信する、前記方法において、 TAデータと、被選択MTによってタイミング調整を実行するために特定の無
線フレームを指定する接続フレーム番号(CFN)とを含むタイミング前進(T
A)コマンド信号を被選択MTに伝達する過程と、 BSにおいて被選択MTから受信した通信データの各CFN指定無線フレーム
によりタイミング偏差(TD)を測定して、各コマンド信号が成功したかどうか
を判定する過程と、 前記BSにおいて被選択無線フレームにより被選択MTから受信したMT送信
のタイミング偏差(TD)を測定する過程と、 被選択無線フレームからの被測定TDと、被選択MTに送信された最新のTA
コマンド信号のTAデータとを利用して、被選択MTの地理位置を算出する過程
と を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項15】 被選択無線フレームにより第2のBSによって被選択MT
について受信した通信データのタイミング偏差(TD)を測定し、被選択MTの
地理位置の算出にも用いることを特徴とする請求項14記載の方法。 - 【請求項16】 被選択無線フレームにより第2のBSによって被選択MT
について受信した通信データのタイミング偏差(TD)を測定し、被選択MTの
地理位置の算出にも用いることを特徴とする請求項15記載の方法。 - 【請求項17】 被選択MTが、セル間の相対的フレーム受信差を測定し、
前記セル受信差測定を、地理位置の算出にも用いることを特徴とする請求項14
記載の方法。
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