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JP2003527484A - コバルト回収量の改良された鉄分に富むニッケル高含有マット製造用ニッケルマット連続転炉 - Google Patents

コバルト回収量の改良された鉄分に富むニッケル高含有マット製造用ニッケルマット連続転炉

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JP2003527484A
JP2003527484A JP2001567406A JP2001567406A JP2003527484A JP 2003527484 A JP2003527484 A JP 2003527484A JP 2001567406 A JP2001567406 A JP 2001567406A JP 2001567406 A JP2001567406 A JP 2001567406A JP 2003527484 A JP2003527484 A JP 2003527484A
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slag
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Abstract

(57)【要約】 環境への影響が最小限に抑えられた、ニッケルマット連続転炉および高鉄分のニッケル高含有マットから低鉄分のニッケル高含有マットの効率的製造方法。本発明の製造方法では、とともに、高鉄分のニッケル高含有1次溶融マットから、低鉄分のニッケル高含有マットと、有価金属の含有量が低いスラグと、酸化硫黄が多く含まれるオフガスとを製造するとともに、コバルト回収量が改善される。本発明の転炉および製造方法により、環境的、冶金学上、経済的に好ましくない特徴を有するピアス−スミス転炉を使用する必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、高強度であって、エネルギー効率に優れ、かつ高い環境保護性を有
する酸素反応炉に関し、具体的には、連続転換により、コバルト回収量が改良さ
れ、硫黄含有量が抑制され、所望により銅を含有する高鉄分のニッケル−コバル
トマットの単一容器の乾式冶金による合理的処理のための酸素反応炉であって、
コバルト回収量が改良され、廃棄スラグは有価金属が低含有量であり、かつ廃棄
ガスには酸化硫黄が多く含まれる低鉄分のニッケル−コバルト、またはニッケル
−コバルト−銅のマットを製造できる酸素反応容器に関する。当該転炉および当
該転化方法は、技術的にも経済的にも劣りまた低効率のバッチ運転であるピアス
−スミス転炉に取って代わるものである。環境的にも作業場的にも劣悪であるピ
アス−スミス転炉では、有価金属を多く含んだスラグやSO含有量の低い間欠
性オフガスを生成する。
【0002】 背景技術 非鉄金属の製錬において、単一閉容器中で鉄分を多く含むニッケル−コバルト
やニッケル−コバルト−銅マットを、鉄分が少ないマットに環境保護的に転化で
き、その一方で、有価金属の含有量が低いスラグや酸化硫黄含有量が高いオフガ
スを排出できることが必要とされている。また、すべてのニッケル鉱石はコバル
トを含有しているため、現状では微小量しか回収できないコバルトの回収量を増
加することは重要である。
【0003】 上記に関する初期の先行の検討例としての本願発明の共同発明者であるQuenea
uとSchuhmannの“QS”酸素連続転炉は、天然鉱物の選鉱物や再利用物から銅、
ニッケルおよび鉛を商業的に生産でき、現在使用されている一連の標準的な製錬
溶鉱炉にとって替わるものである。かかるQS転炉は現在の実用装置である焼結
溶鉱炉、送風溶鉱炉、反射炉、電気溶融炉、フラッシュ溶融炉およびピアス−ス
ミス転炉(米国特許第942,346号)にとって替わるものとして支持されて
いる。P. E. QueneouおよびR. Schuhmannの米国特許第3,941,587号お
よび第4,085923号、やP. E. Queneouの"The Coppermaking QS Continuo
us Oxygen Converter, Design and Offspring"(Extractive Metallurgy of Cop per, Nickel and Cobalt, the Paul E, Queneau, International Symposium: Vo lume 1, Fundamental Aspects R. G. Reddyら編 447〜471頁 TMS,1993
)、また、P. E. QueneouとS. W. Marcusonの"Oxygen Pyrometallurgy at Coppe
r Cliff"(JOM, Volume 48, No. 1, January 1996 14〜21頁)や、P. E. Q
ueneouとA. Siegmundの"Industrial-Scale Lead Making with the QSL Continuo
us Oxygen Converter"(JOM,Volume 48, No. 4, April 1996 38〜44頁)
を参照。
【0004】 QS転炉は、銅、ニッケル、コバルト、および鉛の天然鉱物の選鉱物や再生物
を、金属または鉄分が少ないマットに連続転化すること、結果物であるスラグを
洗浄すること、および硫化酸素の含有量が高いオフガスを生成することをすべて
単一容器中で行えるよう設計されており、当該転炉は向流の流路を有する反応炉
であるため、溶融マットを移動させる必要がない。上記の操作では一時的な排出
が無く、管状に伸張され僅かに勾配のある傾斜した閉容器中で実行される。当該
転炉には、転炉浴中に金属硫化物、フラックス、酸素、およびその他のガス、な
らびに石炭物質を供給するためのオーバーヘッドフィーダーや、Savard-Lee型の
湯浴内ガス−インジェクタが備わっている。酸化帯での硫黄や鉄の酸化発熱反応
により発生した熱は、マット−スラグ向流/ガス−スラグ並流である製錬工程に
利用される一方で、酸化硫黄を多く含むガス生成物が定常的に生じる。スラグの
洗浄が行われる還元帯では、酸素や炭素物質を反応浴中へ噴射することにより、
有価金属の含有量が低い廃棄スラグが生成される。当該反応では、反応浴中に酸
素ポテンシャル(oxgen potential)が制御された一連の領域を生じるため、生
成物の排出からスラグの排出までの酸素ポテンシャルは連続的に減少する。QS
転炉の設計基本コンセプトは、上吹による相の混合と重力沈殿による相の分離と
いう一連の混合−分離段階を、交互に連続して化学的に起こすことができる転炉
長にある。当該転炉の動作原理は論理的には正しいが、当該転炉は産業的には未
だ先行したものとして唯一用いられているにすぎない。
【0005】 金属硫化物の選鉱から金属への製錬連続転化に関連する困難な問題を解決する
ために考えられた様々な方法が、他の発明者から提案されている。米国特許第3
,832,163号(N. J. Themelis、1974年)に開示された銅製造方法お
よび銅製造装置はそれぞれNoranda製法およびNoranda反応炉として知られており
、連続的な溶融や、連続的な転化や、マット−スラグが同方向に流れることや、
湯浴の大部分が高酸素ポテンシャルで維持されていることや、反応炉のピアス−
スミス型インジェクタを通じて酸素濃厚空気を噴出することにより乱流状態であ
ることを特徴としている。鉄銅硫黄鉱石を多く含んだ浮遊選鉱濃縮物や銅分を含
有する2次物質からの鉄−銅分が少ないマットの製造方法において、当該反応浴
の溶融技術は工業的に用いられている。スラグに有価金属が多く含まれている場
合は、空気溶浸のような分離処理や、酸化ガスの反応浴中の酸素含有量を制限で
きるガスインジェクタの設計や、オフガス生成物の酸化硫黄濃度を減少させるこ
とが必要となる。新規なKennecott Utah銅溶鉱炉は、ピアス−スミス転炉の製造
方法を用いていない。Outokumptフラッシュ溶鉱炉では、鉄分が多く含まれる硫
黄銅分の浮遊選鉱濃縮物から鉄分が少ない銅マットを製造することができる。Ke
nnecott−Outokumptフラッシュ転炉では、溶融マットは水粒状化(water - gran
ulated)され、最終的に細粉化して乾燥し、ブリスター(blister)銅に連続的
にフラッシュ転化される。有価金属分の回収において、カルシウムフェライトを
水粒状化してフラッシュ溶鉱炉に戻すことは通常行われていない。当該フラッシ
ュ溶鉱炉のスラグは、スラグに多く含まれる有価金属を回収するため複雑な分離
処理を受け、濃縮された生成物は溶融炉に戻され再利用される。両溶鉱炉では酸
素濃度75〜85%の酸素富化空気が使用され、SO濃度が35〜40%のオ
フガスを生成する。全製造工程により、99.9%を超える硫黄の回収が達成で
きる。C. J. Newmanらの"Recent Operation and Environmental Control in the
Kennecott Smelter"(COPPER 99-COBRE 99. Volume 5 Smelting Operation and Advences 29〜45頁、D. B. Georgeら編 TMS 1999)および D. B. George
の米国特許第5,449,395号を参照。
【0006】 インコ(Inco)は、効率的な連続酸素噴射溶解炉である酸素上吹/窒素底部攪
拌式の反応容器を使用することにより、バッチ容器式の製錬による銅製造操作を
改良することに成功した。S. W. Marcusonらの米国特許第5,180,423号
やC. M. Diazらの米国特許第5,853,657号を参照。彼らは、転炉の底部
に設置された多孔性の耐熱性プラグを通じて窒素を硫黄飽和銅溶融湯浴中に散布
する転換方法の使用を教示している。窒素により浴中が混合され湯浴表面に“湯
浴の目”(bath eye)を形成する。浮遊マッシュが部分的に除かれるため、当該
“目”により開窓ができ、半ブリスター銅の酸素浸透が促進される。その“湯浴
の目”上には上部吹ランスが設けられており、攪拌された銅に酸素を導びき効率
的な銅の酸化が行われる。
【0007】 本発明の共同発明者であるDiazおよびその他の発明者らは、異なる経路による
改良された選鉱鉱物濃縮物から銅を製造する方法も提案している。これらの提案
の一つは、三つの分離した操作、すなわち、1)小片銅選鉱供給物の焙焼と、2
)残留する小片選鉱物と混合した焼成物の粗銅への自律酸素フラッシュ製錬と、
3)生成物であるスラグの洗浄分離とから成るものである。G. S. Victorovich
、M. C. Diaz、およびJ. A. E. Bellの"Direct Production of Copper"(JOM, S
eptember 1987 42〜46頁)、G. S. Victorovichの"Oxygen Flush Convertin
g for Production of Copper"(Extractive Metallurgy of Copper Nickel and Cobalt, The Paul E. Queneau International Symposium ; Volume 1 Fundamenta
l Aspects R. G. Reddyら編 TMS, 1993 501〜529頁)、およびS. W. M
arcusonらの米国特許第4,830,667号を参照。提案された他の経路とし
ては、通常の銅選鉱物の中級マットへの自律酸素フラッシュ製錬から成るもので
あり、カナダ国特許第2,074,678号に記載されているように、当該製錬
では、転炉スラグをフラッシュ溶融炉に戻すことにより完全に再利用でき、当該
銅選鉱物を半ブリスター銅へ連続的に転化できる。当該改良製錬の原理は完全な
ものであるが、当該コンセプトは今までのところ工業的には使用されていない。
【0008】 硫化金属や酸化金属のニッケル製錬において、通常無視されているコバルト回
収量の改善について重要な要求がある。例えば、転炉もしくは一次製錬による大
量の溶融スラグを分離する工程が要求され得る。ピアス−スミス式の転化では、
マット中に含まれるコバルトの回収量よりも実質的に多く鉄分を含むマットを最
終的に生成することができる。しかしながら、実際の現行のニッケル精製の制約
から、マット中の鉄分は低く維持されるので、マットの鉄含有量の最適化により
コバルトの回収量を増やすことができない。
【0009】 古典的ピアス−スミス転炉は、いまだニッケルや銅の製造業において主力の転
炉であるが、その使用を廃止しなければならないような重大な欠点を有する。経
済的、高容量でエネルギー効率の良い低公害単一容器の転炉であって、鉄分に富
むニッケル高含有マットから連続的に鉄分が少ないニッケル高含有マットを連続
的に生成できる一方で、コバルトや有価金属の回収量や硫黄固定が改善された転
炉の開発に大きな関心が持たれている。
【0010】 本発明は、QS連続酸素転炉の要素、すなわちINCOの酸素上部吹/窒素底攪拌
式反応炉の技術と、付加的な重要技術との有益で新規な組合によるものである。
実際のピアス−スミス転炉に固有の非効率な工程や環境的な問題は、以下に定義
されるような本発明にかかるQueneau−Diaz(QD)ニッケルマット連続転炉の
使用により是正されている。
【0011】 ・経済的でエネルギー効率の優れた連続酸素反応炉およびその方法である。反応
物は、一定の定常状態速度で閉反応炉に導入される一方で、最終生成物であるス
ラグやオフガスも定常状態速度で連続的に廃棄される。連続的な系とすることが
でき、反応炉の物理的(例えば質量や温度)や化学的(例えば段階的な湯浴の酸
素ポテンシャル)な計器の総合的制御により本システムを連続的に操作すること
ができる。
【0012】 ・QD転炉では、鉄分を多く含むニッケル−コバルトまたはニッケル−コバルト
−銅の一次溶鉱炉マットを処理し、鉄分の少ないマットと有価金属の含有量が低
い通常の珪酸鉄スラグと酸化硫黄の含有量の高いガスとを生成できるので、実際
のバッチ式ピアス−スミス転炉の生成物と比較して全てにおいて優れるものであ
る。鉄分を多く含む一次溶鉱炉マットは炉で製錬され、有価金属の含有量が低い
廃棄スラグを生成する。
【0013】 ・作業場中の一時的排出が除かれ、硫黄固定されたオフガスのコストが低減する
【0014】 ・本発明の重要要素であるコバルト回収量の増加がもたらされる。
【0015】 ・粉砕したビチューメン石炭を均一流量で濃縮相を通じて湯浴内インジェクタに
供給することにより、還元帯にある高効率で化学的解析により制御された泡柱の
設置条件が最適化されている。定常状態で噴射された高酸素濃度のガスにより、
湯浴の熱および物質移動が改善され、オフガス中の酸化硫黄濃度がより高くなり
、湯浴上雰囲気の操作困難性が減り、反応炉の容量が増加する。
【0016】 ・ガス中の高反応性の可燃性有機物質の微少熱量の先分散より、スラグ洗浄のた
めの還元剤である天然ガスの使用が増加する。
【0017】
【発明の概要】
本発明は、高強度でエネルギー効率に優れ、かつ環境保護的なニッケル連続転
炉であって、鉄分を多く含み、含有量が制御された硫黄分を含む、ニッケル、コ
バルト、および銅のマットの乾式製錬処理が技術的、経済的に優れたニッケル転
炉に関し、さらに詳細には、鉄分を多く含むニッケル高含有マット(所望により
銅を含んでも良い)を連続的に処理し、連続酸素転化により、コバルトの回収量
が改善された鉄分の少ないニッケルおよびニッケル−銅マットと、有価金属の含
有量が低い廃棄スラグと、酸化硫黄分の高いガスとを生成する装置およびその方
法に関する。本発明の酸素反応炉およびその方法により、技術的にも経済的にも
劣りまた低効率のバッチ運転であるピアス−スミス転炉に取って代わるものであ
る。ピアス−スミス転炉では、有価金属を多く含んだスラグが生成しまた、SO 含有量の低いオフガスが断続的に生成する(例えば、それぞれ転炉開口部でス
ラグは平均2%以上Niを含有し、オフガスは約15体積%のSOを含有する
。)。本発明は、具体的には、改良されたニッケル−コバルトおよびニッケル−
コバルト−銅マット乾式製錬のための装置および方法(以下、QDニッケル連続
転炉およびその方法という)を提供する。
【0018】 QD転炉は、閉じた、遺漏ガスのでない、延長された、管状の、緩斜した(例
えば約1%)、傾いた容器であり、硫黄含有量が制御された第一溶鉱炉のマット
を連続的に処理し、当該容器の一端では鉄分が約1%未満のニッケルおよびニッ
ケル−銅マットを排出すると同時に、他端では有価金属が低含有のスラグおよび
酸化硫黄が高含有のガスを排出する。当該反応炉は、別個ではあるが相互に関連
した3つの帯である、1)酸化(マット)帯、2)還元(スラグ洗浄)帯、およ
び3)酸化ガス上吹底部攪拌(最終物の生成)帯からなる。
【0019】 硫黄含有量が抑制されたマットは、酸化帯で浴に供給され、当該酸化帯におい
て、酸素は独立に制御され、かつ液体遮蔽された湯浴内酸素インジェクタを通じ
て浴中に供給され、当該インジェクタは、スラグ排出方向の帯長に沿って酸素ポ
テンシャルを減少させるための一連の混合−沈殿浴領域を提供するように配置さ
れ、かつ操作される。還元ガスは独立に制御され、かつ液体遮蔽された、湯浴内
炭素燃料−酸素インジェクタに導入され、当該インジェクタは、同様に、スラグ
排出へ酸素ポテンシャルが連続的に減少する一連の混合−沈殿浴領域を提供する
。スラグ中の有価金属は、酸化帯へ流れる低級マットにおいて回収される。ニッ
ケル含有量に富む転換された生成物は、低鉄分のマットおよびコバルト含有マッ
シュの製造のため、酸化ガス上吹低攪拌である最終帯へ流れる。最終生成物は、
連続的に反応炉の一端で排出され、有価金属が低含有のスラグおよび酸化硫黄が
高含有のオフガスは、連続的に反応炉の他端で排出される。
【0020】
【発明を実施するための最良の形態】
図1は、QD連続ニッケルマット転炉10を示したものである。マットの転換
は酸化帯Aで起こり、また、スラッジの清浄化は還元帯Bで起こる。さらに、転
換された高品位マット生成物やコバルト含有マッシュへのマットの酸化は、酸素
上部ブローおよび窒素底部攪拌により最終帯Cで起こる。
【0021】 一連の値の前につく「約」という語は、特に示す場合を除いて、それぞれの値
に適用するように解釈されるべきである。「左」、「右」、「末端」、および「
隣接」という語は、非限定的な慣用例であり、議論の容易化を目的としてのみ用
いられる。
【0022】 酸素反応炉10は、閉じた、遺漏ガスのでない、延長され、緩斜した、耐熱性
のライニングが施された管12からなり、所望により径に段差を持たせることも
できる。マット38を重力により、反応炉10の低鉄分マット製造物排出栓孔3
0の方向へ流すため、当該反応炉10には、例えば、約1%の勾配が付けられて
いる。オフガスは、その後のダスト回収と硫黄固定のため、当該容器10からオ
フテイク20経由で送られる。反応の熱効率を上げるため、および、耐熱性温度
保護のため、冷却ボイラー管22は、耐熱性線管12の屋根の下の選択された部
位に、反応容器の雰囲気中に配管することができる。帯Cは、反応炉10の先端
部(左側)に配置され、帯Bは、反応炉10の末端部(右側)に配置される。帯
Aは、該反応容器の先端部と末端部の中間に配置される。
【0023】 耐熱壁24、好ましくは冷却された耐熱壁は、当該反応炉10の屋根から帯C
の湯溜まり部、または底部26の方向に拡張しており、浴流路68およびガス流
路18を有している。傾斜した反応炉の底部湯壁100は、帯Cの湯溜まり部2
6と区域14とに接続されている。耐熱壁24は、最終帯Cの入り口部である上
部吹き出し下部攪拌区画56から、天然棒状スラグ28を供給する。マット38
とスラグ28を含む溶融浴86は、反応炉10の帯Aおよび帯B内に維持されて
いる。最終生成物、すなわち低鉄分のマットおよびコバルト含有マッシュ(mu
sh)は、製造物廃棄栓30を通じて帯Cから排出される。清浄なスラグ28は
、スラグ廃棄栓32により帯Bから排出される。酸化硫黄を多く含むガスは、オ
フテイク20からのさらなる処理のため、反応炉に留まる。帯Cで発生したオフ
ガスのほんの少しの一部は、ガス流路18を通じて排出され、最終的にオフテイ
ク20を通じて除去される。
【0024】 転炉10は、主として自律的な手法における連続酸素転換によって、高鉄分で
、かつ硫黄含有量が制御されたニッケル−コバルトおよびニッケル−コバルト−
銅マットの処理に導かれる。硫黄含有量が制御されたマットとは、酸化帯Aにお
いて十分に自律的に酸素製錬転換されうる組成を有するマットとして定義される
。マットは、酸化インジェクタ36を通じて噴出された酸素と反応することによ
り、輻射熱損失の補填を含む酸化帯Aの全要求熱を満たすに十分な熱量を発生さ
せる。
【0025】 転炉10の酸化帯Aでの自律工程における熱バランスの制御は、1または複数
の工程: ・マット原材料、好ましくは、適当な化学組成の粒状マット材料の選択; ・リサイクルされたニッケル高含有物質の添加; ・水霧、好ましくは、25質量%以上、例えば50質量%の水霧の溶湯浴内イン
ジェクタから噴出されたガスに対する添加; ・反応容器の雰囲気中への沸騰蒸気ボイラ管の設置; ・自律工程を満足させるために要求されるのであれば、マット材料の部分的前倍
焼、により行われる。
【0026】 転換帯Aは、流体を遮蔽し、泡柱を発生させる、複数の浴中酸素インジェクタ
36を備え、それらは個々に独立して調整されている。当該インジェクタ36は
、適切に空間配置された一連の部分である、段階的酸素ポテンシャルを有する混
合沈殿浴領域を設けるように稼働する。空間長は、個々のインジェクタに割り当
てられた仕事量によって決定される。化学的解析により運動量が制御された柱状
バブル82は、湯浴86を通して浮上し、個々の静止領域66により、それぞれ
が分離されている。
【0027】 供給源90から供給される原料は、1)粒状のニッケル−コバルトまたはニッ
ケル−コバルト−銅初期製錬マット、シリカフラックス、および、所望により硫
黄含有量が制御された再利用物質、または、2)鉄分に富むニッケル−コバルト
マット、またはニッケル−コバルト−銅マット、所望により部分的に倍焼された
もの、シリカフラックス、および、所望によりニッケルに富む再利用物質、から
なり、当該原料は、ランスインジェクタ84により湯浴86に、好ましくは、浮
上している柱状バブル82の中、もしくはそのごく近傍に供給される。原料は、
適当なガス、すなわち窒素、空気、もしくは酸素により運ばれランスに供給され
る。帯Aの雰囲気中で、空気または酸素により原料は部分的に酸化される。
【0028】 フラッシュ製錬(flash smelting)においては、供給される金属硫化物原料は
、乾燥しなければならず、また、微細な粒径であるのに対し、QD転炉において
は、原材料は、好ましくは、一般的に溶融マットの水粒状化により製造されるよ
うな、湿または乾いずれかの大粒径物質である。帯Aにおいて、供給原料中に浮
遊する水分は、過剰熱を利用する。粒状の供給原料を用いることにより、通常、
好ましくは帯Aの雰囲気温度は、約1200℃〜1300℃の範囲に保たれる。
帯Aにおいて、限定的にマット供給材料のフラッシュ製錬が行われると、鉄およ
び硫黄の一部は、当該雰囲気中で酸化される。転換は、溶融浴86下で連続して
行われる。酸素および遮蔽液は、融液中のインジェクタ36からマット38を通
じて直接反応容器10に噴出される。
【0029】 遮蔽ガス、好ましくは、安定な炭化水素であるメタンまたは低廉な不活性ガス
である窒素、好ましくは水霧を伴うものは、融液中の溶湯浴内インジェクタ36
および40を保護する役割をする。水霧は酸素と共に、都合良く導入されうる。
このように導入される水霧の量は、多い方が好ましく、例えば、遮蔽ガスと酸素
の混合したものの質量の50%である。メタンは、入口端の冷却を最大化する一
方で、運動量効果を最小にする。当該炭化水素の熱分解は、高吸熱のため、イン
ジェクタ36および40近傍において保護冷却が起こる。間接的に冷却された銅
挿入物(図示せず)は、インジェクタ36および40周りの耐火煉瓦の寿命を延
ばすために有利に用いられる。
【0030】 マット38とスラグ28は、浴86中の矢印の流れに示すように対抗する向き
に流れる。容器12には、マット38が、反応容器10本体の端の方向に重力に
より流れるように、緩やかな傾斜がつけられている。帯Aで段階的に変化する酸
素ポテンシャルは、個々のインジェクタの場所で要求される投入量化学(すなわ
ちマット供給量/酸素比)を独立して制御することにより達成される。結果とし
て、マット38の鉄含有量は、反応容器10の本体の端の方で減少し、また、ス
ラグ28の磁鉄鉱(Fe3+/Fe2+比)の含有量や、有価金属の含有量は、
転炉10の末端方向で減少する。ニッケル分に富む廃棄物や残留物のような固形
再利用物質および類似物質は、有価金属含有物の回収、およびそれに付随した溶
融浴86の温度制御のため、帯Aに適宜添加することができる。
【0031】 遮蔽耐熱煉瓦の完全性を保護するため、第1の(最左の)インジェクタ36は
遮蔽24から離れたところに位置し、遮蔽24と第1の(最左の)泡柱の間に静
止沈殿域8を形成するようになっている。
【0032】 湯浴86に架けられた挟バッフル78は、好ましくは、間接冷却銅挿入物もし
くは内部的に搬送された水霧により冷却され、当該バッフル下のスラグ28の大
部分から、帯Aの末端近傍のスラグ層28小上部を分離する役割をし、それによ
って、沈殿浴92方向への流れが増加する。帯Bの末端近くでは、類似のバッフ
ル78Bが同様に働く一方で、ランス54を通じて当該湯浴に加えられ得るコー
クス粉のような固形物は、流れが保持される。コークスの付加により、スラグ2
8の表面上に有益な還元条件が与えられ、また、転炉10雰囲気中の一酸化炭素
や水素の後燃焼に付随するスラグの再酸化を防いでいる。
【0033】 酸素ポテンシャルの制御は、マット38およびスラグ28の形成においては不
可欠であるので、反応容器10の内部に沿った酸素ポテンシャルを監視すること
は有用である。ポテンシャル、すなわち酸素分圧は、帯Cの隣接端部では10 6.5 気圧のオーダーであり、帯Aの隣接端部では10−7.5気圧のオーダー
であり、また、帯Bの末端では10−12気圧のオーダーであることが一般的に
好ましい。
【0034】 帯Aにおいて転換が起こると、ニッケルに富んだ中間体マット生成物38Aは
、遮蔽24の流体通路68を通って、容器10の左(末端)方向へ(図に示すよ
うに)流れ、帯Cの壁26に集まる。帯Aの中間生成物38Aは、約3〜5%の
鉄、ニッケルまたはニッケル−銅のコバルト含有マットである。当該マットは酸
化させて、約1%以下の鉄含有マット60するために、好ましくは酸素上部送風
−窒素下部攪拌の最終区画56へ流れる。この工程によりコバルト含有マッシュ
64が生成し、当該マッシュは、最終帯浴60の上部に流れる。反応生成物であ
るマット60およびマッシュ64は、湯出口30を通じて、前床または分離用の
上吹回転転炉(TBRC)のような分離容器80に流れる。マッシュ64は、ニ
ッケルおよびコバルト分離のため分離して処理され、したがって、副生成物であ
るコバルトの回収が最大化される。鉄分が約1%未満のマットは、粗ニッケル金
属を製造するために、TBRC80において酸素上吹されうる。P.E.Que
neauらの米国特許3,069,254号を参照。当該生成物は、圧力乾留に
より高純度金属に精製される。P.E.Queneauらの米国特許2,944
,883号に参照される。
【0035】 スラグ28は、還元帯Bで洗浄される。当該還元帯は、適切に配置され、液体
遮蔽され、かつ独立して調整された複数の石炭燃料−酸素インジェクタ40を備
え、当該インジェクタにより、スラグ排出方向に酸素ポテンシャルの減少が制御
されて一連の混合−沈殿浴が供給される。好ましいSavard−Lee型のイ
ンジェクタ40を通じて噴射された石炭燃料と酸素の混合質量比は、a)浴中の
必須の酸素ポテンシャルの減少領域を設けるため、およびb)吸熱還元反応、冷
固添加剤の溶融、および反応容器の輻射熱損失の一部による必要熱量を供給する
ために制御されている。帯Bで起こる還元反応の反応速度は、高温で増加する。
したがって、約1250℃〜1300℃の温度で還元帯Bを運転するのが有効で
ある。
【0036】 微細に微粉状にした、反応中間揮発性軟炭(ビチューメン石炭)が好ましく使
用されるが、気体および液体の石炭状燃料(すなわち、天然ガスや原油)を使用
することもできる。石炭は、好ましくは、圧搾空気で正確に計量し、定常状態で
濃縮相で非常に圧縮して(すなわち、空気1Nmに対し100kgの石炭で)
均一プラグ流量輸送によりインジェクタ40に運ばれる。対照的に、通常、産業
用の微細粉の実際の輸送では、高速度で、乱流脈動の可変瞬間解析気流の個体に
対し高気体体積で、希薄相輸送が用いられる。転換工程においては、空気の高窒
素含有によるインジェクタ出力の可変希釈すると、泡柱の熱効率や輸送効率が減
少し、ガス運動量が増加するため好ましくない。
【0037】 泡柱の化学活性の領域は、それぞれ、当該領域周辺の別個の有効受動帯によっ
て分離されている。インジェクタの先端では液体が固化し、固体である多孔性の
保護蓋48がインジェクタの上部に備えられる。浴中に噴出されたガスの流量比
は、最大層間接触面積によって特徴づけられる、十分に発生した泡柱42中の噴
射崩壊の必要量を超えるべきでない。熱および輸送比は、直接層間の面積の大き
さに比例し、反応比は層の厚さに反比例する。泡柱42にその役割を果たさせる
ための十分な滞留時間を与えるために、帯Bにおけるスラグ28の深さも十分な
ものでなくてはならない。このことは、最終生成物による部分仕事体積の最小奪
取(minimal usurpation)と呼ばれる。過大仕事量のために、反応浴を通じて気
体を噴射するのは、気体有効効率にとって好ましくない。反応炉の燃焼後の雰囲
気から浴への熱および物質輸送の戻りは少ない。そのような噴射は高価な投入物
を消費してしまい、好ましくない跳びはねや浴の化学的性質と燃焼後の問題の干
渉を生じうる。
【0038】 スラグ還元のための燃料は、中間揮発性可燃物質(約22〜30体積%)であ
る、微粉砕された(約100μm)ビチューメン石炭が好ましい。高温高体積で
、高比熱のよく攪拌されたスラグ28中への噴射は、熱分解により、実質的に爆
発的なのものとなる。噴射された揮発性物質の熱分解および燃焼は、ミリ秒で起
こり、続いてゆっくりとした炭化燃焼が起こる。石炭の噴射で起こる反応のうち
、吸熱的性質のものは、インジェクタ40の遮蔽液体による冷却を助ける。ビチ
ューメン石炭は好ましい燃料であるが、例えば反応炉の石炭燃料の投入量の大部
分を供給するために、天然ガスを代替物として使用することができる。微細分の
高反応性のビチューメン石炭もしくは強反応性ガスまたは液状炭化水素は、共に
噴射してもよく、メタン含有物の初期の熱分解や急速な分解や燃焼を起こすため
に、天然ガスと酸素とを十分に混合することもできる。そのような反応性の木炭
物質の添加量は、天然ガス中のメタンの低温度体積分率と等しい量、例えば15
%であれば十分である。熱および高吸熱かつ動的遅延反応であるスラグ28のF
3+からFe2+への還元に必要とされる一酸化炭素や水素の生成が促進され
ることにより、連鎖燃焼反応が起こる。
【0039】 高純度の硫化鉄鉱石の浮選精鉱、例えば磁硫鉄鉱は、低級ニッケル−コバルト
またはニッケル−コバルト−銅金属の溶融部分から作られる該マット38の形成
に必要な硫化鉄を供給するため、反応容器10の還元帯B中でスラグ28の表面
上のインジェクタ54を経て噴霧することができる。スラグ28が反応容器10
の末端方向に流れると、ずぶ濡れになった硫化鉄は、当該硫化鉄全体にわたって
化学的還元及び物理的洗浄効果を引き起こし、マット38中に含まれる有価金属
の回収量の増加をもたらす。高純度硫化鉄小片は、P.E.Queneauらの
米国特許第4,326,702号に開示されているスプリングバーナによって添
加することができる。スラグ28からのニッケルおよび特にコバルトの回収量を
上げるため、高鉄活性を有する金属化したマット38を形成し得るように、鉄や
鋼鉄屑のような鉄高含有金属物質や珪素鉄をランスインジェクタ54を経由しし
て添加することができる。酸素や上述の任意の硫化鉄の予備投入量は、インジェ
クタ52および54のそれぞれ、もしくは上述のスプリンクラーバーナにより計
量することができる。燃料燃焼器102は、スラグ排出口付近および最終帯に付
加熱の入力を与えうる。
【0040】 最終区画56の上部では、酸化ガス、好ましくは酸素が、ランス58を経由し
てマット60の表面上に吹き付けられ、一方、底部の攪拌ガス、好ましくは窒素
は、耐熱性多孔プラグ62を経由してマット60に下部から噴射される。該耐熱
性多孔プラグは、好ましくは、例えば酸化ガス供給のため、択一的底部攪拌ガス
インジェクタが用いられ得る。上部吹込み酸化ガスは、酸素燃料燃焼器により導
入され、実質的に化学量論比以上の酸素含有量で燃焼しうる。最終生成物、すな
わち、低鉄分に転換されたマット60およびコバルト含有マッシュ64は、湯出
口30を経由して、分離用の前床またはTBRCのような容器80に流れる。当
該コバルト含有マッシュは、コバルト回収量を最大化するため、分離して進めら
れる。酸化反応からのオフガスは、ガス通路18および排気路20を通じて最終
帯56から引き出される。
【0041】 QD転炉10を利用するため、以下の操作要素が提言される。
【0042】 A)供給物 粒状の湿または乾状の高鉄分のマットの供給物が好ましい。帯Aの温度は、一
般的には、1200℃〜1300℃に制御される。固体を適切に内外に供給し、
エネルギー節約され、耐熱保護されたボイラ管22は、好ましい水準で酸化帯中
の大気および温度を維持するために用いられうる。
【0043】 B)供給および転換 シリカフラックスを含む適正サイズの固体物資の混合物は、上部ランス84を
経由して、容器10に添加または投入される。独立して調整されている一連の湯
浴内インジェクタ36は、溶湯浴86からなるマット38とスラグ層28とを通
じて、酸素と保護液体を噴出する。鉄および硫黄が帯Aで酸素により酸化される
ことにより、形成されたFeOはスラグ28に伝達され、また、形成されたSO は排出口20を通じて排気され、帯Aで必要とされる熱が連続的に再生される
。基本的な反応は、 (a)2FeS+3O→2FeO+2SO と、 (b)2FeO+SiO→2FeO・SiO である。
【0044】 10−7.5気圧オーダーの酸素ポテンシャルは、最終帯Cへのマット流に先
行して酸化帯Aに到達する。結果として、鉄分が約3〜5%のニッケル−コバル
トまたはニッケル−コバルト−銅マット38Aは、帯Cに流れる。矢印で示した
反応容器10中のスラグ28およびマット38の向流は、帯Cでの最終生成物の
製造を保証するため、熱力学的に設計されたものであり、当該帯Cでは一般的に
、10−6.5気圧オーダーの製造物排出ポテンシャルに維持されている。液体
の非線形流動は、反応炉10の反対側の端部に流れる。分離した平衡隔室は、帯
AおよびBに作られ、静止領域66および46で分離された泡柱混合領域82お
よび42を有している。体積制御や化学反応位置ごとに噴出されるガスの解析に
より、設計された段階的な酸素ポテンシャルが達成される。図示したように、酸
素ポテンシャル、スラグFe3+/Fe2+比、および容器10中のマット38
の品質は、右方向で減少し、結果として、帯AからBに流れるスラグ28は、例
えば約15%に磁鉄鉱含有量が抑制されたものとなる。
【0045】 C)スラグの還元および洗浄 帯Bにおいて、スラグ28は、排出される前に、約1250〜1300℃で低
磁鉄鉱含有量、すなわち約3%まで還元される。酸素ポテンシャルは、還元帯B
の端部のスラグ排出口で約10−12気圧のオーダーに達する。ニッケル−コバ
ルトまたはニッケル−コバルト−銅の処理において、次の反応が起こる。
【0046】 (c)Fe+(1+x)/2C →3FeO+xCO+(1−x)/2CO (d)9NiO+7FeS→3Ni+7FeO+SO (e)CuO+FeS→CuS+FeO (f)CoO+FeS→CoS+FeO 反応(c)におけるxの値は、それぞれの噴出場所で所望の還元を起こすため
要求される酸素ポテンシャルに依存する。
【0047】 上記の反応によりスラグ28中に形成された硫化金属液滴は、合体して沈殿し
、低級マット生成物38として収集され、スラグ28と逆方向に流れる。所望の
低級還元マット38を形成するために必要とされるFeSを供給するために、磁
硫鉄鉱の微粒子は、インジェクタ54により還元帯B中のスラグ28上に散布さ
れ、固化または溶融しうる。ニッケルおよび特にスラグ28からのコバルトの回
収量を上げるために、インジェクタ54を経由して鉄または鋼鉄屑のような鉄高
含有の金属物質および珪素高含有の金属物質の還元が加えられ、高イオン活性を
有する金属マット38が形成される。このようにして、排出されるスラグは、転
炉供給物中ニッケル1%未満、コバルト25%未満、および銅1%未満の含有量
となる。排出スラグの有価金属含有量、例えば結合ニッケル、コバルトおよび銅
の含有量は1質量%未満である。
【0048】 インジェクタ40を通じて噴出された炭素物質の浴中での部分的燃焼は、帯B
で起こる。酸素、微細粉化した軟炭、およびインジェクタ冷却用遮蔽ガスおよび
水霧は、インジェクタ40を通じて噴出される。該物質の噴出比は、次の目的を
達成するため、個々のインジェクタによって独立して制御されている。a)所望
のスラグ還元を起こすために要求される低酸素ポテンシャルの供給;b)吸熱還
元反応や冷固体添加物の溶融により要求され、および反応容器の輻射熱損失を補
填するために要求される熱の発生;c)インジェクタ転換のための保護多孔性固
体の形成;d)混合工程中反応物の層間接触面積を最大にするため、多数の小泡
を含んだ制御された泡柱の形成。
【0049】 帯Aの近接帯において、中間生成物38A、すなわち約3〜5%の鉄分を含有
するニッケル−コバルトまたはニッケル−コバルト−銅マットは、液体通路68
を経由して最終帯Cに流れる。
【0050】 D)マットの仕上げ 最終帯Cにおいて、窒素が耐熱性多孔プラグ62を通じて浴60中に噴出され
る。酸素はランス58から、好ましくは対称軸72に沿って垂直上に噴出される
。択一的に、上吹ガスは浴目(bath eye)76境界に隣接する攪拌影響
範囲74上に向けられている。酸化反応は約1200℃で起こる。85%または
それ以上の酸素効率が達成される。発熱酸化反応やバーナー(図示せず)により
発生した熱は、択一的に流動融解および最終帯Cの外壁からの輻射熱の損失に当
てられる。形成されたガスは、好ましくは、連続的にガス通路18を経由して帯
Aで再循環される。
【0051】 硫化および酸化鉱石両方の鉱石乾式製錬におけるQD反応炉10の操作変数は
、マット38中のコバルト回収量が最適化されるように制御される。これは、還
元帯Bでスラグ28に添加された鉄および珪素量の適当な調整によって、および
、酸化帯Aでは鉄分が約3〜5%で、最終帯Cでは約1%またはそれ以下でマッ
トを製造することによって部分的に達成される。鉄分が約1%またはそれ以下で
あるマットの酸化や、少量のニッケルと多量のコバルトの酸化を達成することに
起因して、コバルト含有マッシュ64の薄層が形成される。当該マッシュは、浴
目76周囲の影響範囲74付近を除いて浴60上に浮遊する。高品位マットおよ
びマッシュは連続的にかつ連帯的に放出口を通じて、前床またはTBRCのよう
な分離した容器80中に排出される。
【0052】 E)ニッケルマット/コバルト含有マッシュの分離 高品位ニッケル−コバルトまたはニッケル−コバルト−銅マット60からの上
澄みのマッシュを分離するには、湯浴表面からマッシュの上澄みをすくい取るか
、適当なフラックスの添加によりマッシュ液体を返還するかのどちらかによって
行われる。いずれの場合であっても、最終生成物が汚染されるのを避けるため、
マットのマッシュ/スラグ界面下にある通路を通じてセパレータ80から高品位
マットを排出することが都合良く行われる。選択的付加である転換生成物の酸化
を、当該物質の最終的な鉄分を調整するため、容器80で行うこともできる。ま
た、液体と相互する温度へマットを冷却すると、酸化鉄および酸化コバルトの添
加量の溶難性が上がる。当該操作要素の適当な制御により、約0.5%もしくは
それ未満の鉄分を有する最終高品位マットを製造できる。コバルト含有マッシュ
/スラグは、コバルト回収量を最大にするため分離して処理される。
【0053】 当該マットからマッシュ/スラグを分離するためにTBRC80を使用するの
が有利である。この場合、未精製のニッケル金属、好ましくは、圧力カルボニル
化により高純度に精製されたニッケル金属を製造するため、次のマッシュ/スラ
グ回収により、当該マットはTBRCにおいて酸素上吹とすることができる。
【0054】 法律の規定に従い、本発明の特有の内容を開示するが、特許請求の範囲により
カバーされた本発明の形式の変更は、当業者であれば理解しうるものである。本
発明のある特徴は、他の特徴の使用と一致することなく、有利に用いられること
もあり得る。したがって、作業場での一時的な排出を解消し、第一炉の銅マット
から低不純物のブリスター(blister)銅を効率的に得て、製造コストの改善を
図り、有価金属の回収、硫黄の固定および全環境のため、QDニッケルマット転
炉に替わって、Peirce-Smith銅転炉が用いられることもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施態様である転炉の断面正面図を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 7/06 F27D 7/06 Z 17/00 101 17/00 101A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4K001 AA07 AA09 AA19 BA10 DA05 EA03 EA07 GA06 GB01 GB10 JA01 4K055 AA02 JA19 MA01 MA03 MA08 NA01 4K056 AA02 BA02 BA06 BB01 CA04 DA13 4K061 AA09 BA02 CA23 DA10 FA13 4K063 AA03 AA13 AA15 BA03 CA01 CA06 DA05 DA06 DA07 DA22

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄分を多く含む、ニッケル−コバルトマットおよびニッケル−コバルト−銅マ
    ットを、鉄分の少ないマットと、有価金属の含有量が低いスラグと、二酸化硫黄
    の含有量が高いガスとに、直接転化するための連続ニッケルマット転炉、すなわ
    ち、単一酸素反応炉であって、 前記単一酸素反応炉が、実質的に閉じた、延長された、製造物排出方向に緩斜
    した、管状の、傾斜した容器であって、ガス−スラグ並流かつマット−スラグ向
    流であり、屋根を有し、耐熱性ライニングが施さた、容器を含んでなり、 前記反応炉が、酸化ガス上吹/ガス下部攪拌が実施される最終帯、スラグ還元
    帯、および、前記最終帯と前記スラグ還元帯との中間に配置される酸化帯に区画
    されており、 前記反応炉が、マットおよびスラグを含む溶湯浴と、前記屋根から前記溶湯浴
    中に伸張された防壁と、を具備するように構成されており、その防壁により前記
    酸化帯から最終帯が部分的に分離しており、 前記防壁が、前記酸化帯と前記最終帯との間の溶湯浴下層流路と、前記最終帯
    雰囲気と前記酸化帯雰囲気との間のガス流路とを含み、 前記スラグ還元帯の端部に配置されたスラグ排出口と、 前記最終帯の端部に配置された製造物排出口と、 前記スラグ還元帯端部の近くに配置されたガスオフテイクと、 前記最終帯の底部に配置された、少なくとも一個の底攪拌用ガスインジェクタ
    と、 前記最終帯の屋根に配置された、少なくとも一個の上吹用酸化性ガスインジェ
    クタと、 前記酸化帯の屋根に配置された、少なくとも一個の原料供給器と、 前記還元帯の屋根に配置された、少なくとも一個の原料供給器と、 前記酸化帯の前記浴中に配置され、適切な間隔の遮蔽流体で、浴酸化泡柱を生
    成する複数の浴内酸素インジェクタと、 前記酸化帯の前記浴中に配置され、適切な間隔の遮蔽流体で、浴還元泡柱を生
    成する複数の浴内炭素燃料−酸素インジェクタと、 前記溶湯浴内酸素インジェクタから発生する各泡柱の間および、前記浴内石炭
    燃料−酸素インジェクタから発生する各泡柱の間に配置された、溶湯浴静止沈殿
    槽領域と、 複数の前記浴内酸素インジェクタから発生する泡柱と、複数の前記浴内石炭燃
    料−酸素インジェクタから発生する泡柱との間に配置された、静止沈殿領域と、 複数の前記浴内石炭燃料−酸素インジェクタから発生する泡柱と前記スラグ排
    出との間に配置された、静止沈殿領域と、 複数の前記浴内石炭燃料−酸素インジェクタから発生する泡柱と防壁との間に
    配置された、静止沈殿領域とからなり、 前記の各浴内インジェクタへの前記供給を個々に調整することにより、前記酸
    素ポテンシャルが、前記反応炉の長さ方向に沿って制御されるようにしてなるこ
    とを特徴とする、酸素反応炉。
  2. 【請求項2】 前記最終帯での上吹酸化ガスが、酸素である、請求項1に記載の酸素反応炉。
  3. 【請求項3】 前記最終帯での底部攪拌ガスが、窒素であり、多孔性の耐熱プラグを通じて噴
    射される、請求項1に記載の酸素反応炉。
  4. 【請求項4】 前記の上吹酸化ガスインジェクタが、酸素燃料バーナーであり、前記バーナー
    の火炎が、実質的に化学量論量を超える酸素含有量を有する、請求項1に記載の
    酸素反応炉。
  5. 【請求項5】 前記最終帯の底部に配置された前記インジェクタが、底部攪拌酸化ガスを供給
    する、請求項1に記載の酸素反応炉。
  6. 【請求項6】 前記溶湯浴をつなぐバッフルであり、かつ、実質的に前記酸化帯と還元帯との
    間である、前記スラグ下部と前記雰囲気上との両方の表層部に拡張したバッフル
    を含む、請求項1に記載の酸素反応炉。
  7. 【請求項7】 前記溶湯浴をつなぐバッフルであり、かつ、前記スラグ排出近傍である、前記
    スラグ下部と前記雰囲気上との両方の表層部に拡張したバッフルを含む、請求項
    1に記載の酸素反応炉。
  8. 【請求項8】 前記酸化帯および前記還元帯の前記浴内インジェクタの遮蔽流体が、窒素およ
    びメタンからなる群から選択されるガスである、請求項1に記載の酸素反応炉。
  9. 【請求項9】 前記の炭素燃料−酸素インジェクタへ供給される炭素燃料が、石炭および天然
    ガスからなる群から選択される、請求項1に記載の酸素反応炉。
  10. 【請求項10】 前記石炭が、100μm以下に微粉化され、中揮発性のビチューメン石炭であ
    る、請求項9に記載の酸素反応炉。
  11. 【請求項11】 前記の遮蔽ガスと噴射酸素との混合物が、25質量%以上の水霧を含んでなる
    、請求項8に記載の酸素反応炉。
  12. 【請求項12】 前記還元帯の屋根に設置された供給装置が、石炭、コークス、石炭液状燃料、
    石炭気体燃料、黄鉄鉱に富む精鉱、鉄屑および鋼屑、珪素鉄、ならびに酸素かな
    なる群から選択される物質を供給する、請求項1に記載の酸素反応炉。
  13. 【請求項13】 前記炭素が、濃縮相を経由して均一移動流量の定常速度で制御されて還元帯の
    湯浴内インジェクタに供給される、請求項10に記載の酸素反応炉。
  14. 【請求項14】 前記天然ガスが、100μm以下の高反応性ビチューメン石炭、高反応性液状
    炭化水素、および高反応性の気体状炭化水素からなる群より選択される少熱量燃
    料を含有するものであって、前記還元帯の前記浴中炭素燃料−酸素インジェクタ
    へ供給される前記の燃料である、請求項1に記載の酸素反応炉。
  15. 【請求項15】 前記反応炉の屋根の下に整列配置され、耐熱保護された蒸気発生ボイラ管を含
    む、請求項1に記載の酸素反応炉。
  16. 【請求項16】 前記浴中インジェクタの近接周囲に施された前記の耐熱性ライニングが、遠隔
    冷却され、かつ耐熱保護された銅インサートからなる、請求項1に記載の酸素反
    応炉。
  17. 【請求項17】 前記反応容器が、製造物排出方向に約1%下方傾斜している、請求項1に記載
    の酸素反応炉。
  18. 【請求項18】 前記の各浴内インジェクタへの前記供給物が、個々に調整されされることによ
    り、前記湯浴の酸素ポテンシャルが、製造物排出からスラグ排出まで連続的に減
    少するように反応炉の長さ方向に沿って制御されている、請求項1に記載の酸素
    反応炉。
  19. 【請求項19】 鉄分を多く含む、ニッケル−コバルトマット、およびニッケル−コバルト−銅
    マットを、鉄分の少ないマットと、有価金属の含有量が低い廃棄スラグと、二酸
    化硫黄の含有量が高いガスとに、直接的かつ連続的に転化するシステムであって
    、 酸素反応炉と、 前記反応炉が、実質的に閉じた、細長い、製造物排出方向に緩斜した、管状の
    、傾斜した容器であって、ガス−スラグ並流かつマット−スラグ向流であり、屋
    根を有し、耐熱性のライニングが施された容器を含んでなり、 前記反応炉が、酸化ガス上吹/ガス下部攪拌が実施される最終帯、スラグ還元
    帯、および、前記最終帯と前記スラグ還元帯との中間に配置される酸化帯に区画
    されており、 前記反応炉が、マットおよびスラグを含む溶湯浴と、前記屋根から前記溶湯浴
    中に伸張された防壁とを具備するように構成され、その防壁により前記酸化帯か
    ら最終帯が部分的に分離しており、 前記防壁が、前記酸化帯と前記最終帯との間の溶湯浴下層流路と、前記最終帯
    雰囲気と前記酸化帯雰囲気との間のガス流路とを含み、 前記スラグ還元帯の端部に配置されたスラグ排出口と、 前記最終帯の端部に配置された製造物排出口と、 前記スラグ還元帯端部の近くに配置されたガスオフテイクと、 前記最終帯の底部に配置された、少なくとも一個の底攪拌用ガスインジェクタ
    と、 前記最終帯の屋根に配置された、少なくとも一個の上吹用酸化ガスインジェク
    タと、 前記酸化帯の屋根に配置された、少なくとも一個の原料供給器と、 前記還元帯の屋根に配置された、少なくとも一個の原料供給器と、 前記酸化帯の前記浴中に配置され、適切な間隔の遮蔽流体で、浴酸化泡柱を生
    成する複数の浴内酸素インジェクタと、 前記酸化帯の前記浴中に配置され、適切な間隔の遮蔽流体で、浴還元泡柱を生
    成する複数の浴内炭素燃料−酸素インジェクタと、 前記溶湯浴内酸素インジェクタから発生する各泡柱の間および、前記浴内石炭
    燃料−酸素インジェクタから発生する各泡柱の間に配置された、溶湯浴静止沈殿
    槽領域と、 複数の前記浴内酸素インジェクタから発生する泡柱と、複数の前記浴内石炭燃
    料−酸素インジェクタから発生する泡柱との間に配置された、静止沈殿領域と、 複数の前記浴内石炭燃料−酸素インジェクタから発生する泡柱と前記スラグ排
    出との間に配置された静止沈殿領域と、 複数の前記浴内石炭燃料−酸素インジェクタから発生する泡柱と防壁との間に
    配置された、静止沈殿領域とからなり、 前記の各浴内インジェクタへの前記供給を個々に調整することにより、前記の
    酸素ポテンシャルが、前記反応炉の長さ方向に沿って制御されており、 前記製造物排出口が、次の処理設備に接続されていること、 とを含んでなる、システム。
  20. 【請求項20】 前記製造物排出口が、分離容器に接続されている、請求項19に記載のシステ
    ム。
  21. 【請求項21】 前記分離容器が、前床および上吹回転転炉からなる群から選択される、請求項
    20に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記供給物が、鉄分を多く含むニッケル−コバルトマットおよびニッケル−コ
    バルト−銅マット、ならびに、全硫黄含有量制御されたニッケル高含有のリサイ
    クル物質からなる群から選択される、請求項19に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記反応炉の屋根の下に整列配置され、耐熱保護された蒸気発生ボイラ管を含
    む、請求項19に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記浴中インジェクタの近接周囲に施された前記耐熱性ライニングが、遠隔冷
    却され、かつ耐熱保護された銅インサートからなる、請求項19に記載のシステ
    ム。
  25. 【請求項25】 前記反応容器が、製造物排出方向に約1%下方傾斜している、請求項19に記
    載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記の各浴内インジェクタへの前記供給物が、個々に調整されることにより、
    前記酸素ポテンシャルが、製造物排出からスラグ排出まで連続的に減少するよう
    に反応炉の長さ方向に沿って制御されている、請求項19に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 硫黄含有量制御された、鉄分を多く含むニッケル−コバルトマット、およびニ
    ッケル−コバルト−銅マットからの有価金属回収量を最大化する一方で、反応炉
    供給原料を、鉄分の少ないマット製造物に転化し、かつ結果物であるオフガスの
    二酸化硫黄濃度を最大化するための連続的方法であって、 以下の構成からなる容器中に、溶湯浴を設け、 前記容器は、実質的に閉じた、細長い、製造物排出方向に緩斜した、管状の、
    かつ傾斜した容器であって、ガス−スラグ並流かつ局部的な連続煽動で、かつマ
    ット−スラグ向流であり、耐熱性のライニングが施された容器であって、酸化ガ
    ス上吹/底部攪拌が実施される、バスアイを有する最終帯、還元帯、および、両
    帯の中間に配置された酸化帯に区画された容器であり、かつ、前記最終帯と前記
    酸化帯とが、前記屋根から前記溶湯浴中に伸張された防壁により分離された容器
    であって、前記防壁が、前記酸化帯と前記最終帯との間にある湯浴下層流路、お
    よび前記酸化帯雰囲気と、前記最終帯雰囲気との間にあるガス流路、とを含む容
    器からなり、 マット、焙焼マット、フラックス、黄鉄鉱、磁硫鉄鉱、鉄および鉄鋼屑、珪素
    鉄、および石炭からなる群から選択される固形反応物と、リサイクルされた適当
    な物質とを、前記容器中に導入し、 前記酸化帯と前記還元帯とに配置され、調節され、適切な間隔で配置され、か
    つ流体遮蔽された、複数の浴内インジェクタにより、酸素、窒素、天然ガス、石
    油、石炭、および水からなる群から選択される反応物を、前記容器中に導入し、 前記固形反応物を転化して、前記酸化帯で流動性マットおよびスラグを形成し
    、 前記還元帯中のスラグを処理して、有価金属含有物を回収し、 連続的に発生して増大する酸化性泡柱により乱流混合する領域であって、その
    各領域が静止沈殿領域により分割され、前記最終帯まで次第に増大する酸素ポテ
    ンシャルで前記マットが流れるような領域を、前記酸化帯の湯浴に設け、 連続的に発生して増大する還元性泡柱により乱流混合する領域であって、その
    各領域が静止沈殿領域により分割され、前記排出口まで次第に減少する酸素ポテ
    ンシャルで前記スラグが流れるような領域を、前記還元帯の湯浴に設け、 前記酸化帯で製造されたマットを、最終的な酸素ポテンシャルの増加、および
    鉄含有物と浮遊コバルト高含有マッシュ製造物の減少のための最終帯に流し、 反応製造物を排出する、ことを含んでなる、方法。
  28. 【請求項28】 前記最終帯での製造物が、低鉄分のニッケル−コバルトマット、およびニッケ
    ル−コバルト−銅マットからなる群より選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記使用酸素が、約95体積%以上であると計算される、請求項27に記載の
    方法。
  30. 【請求項30】 前記供給物が、主として、ニッケル、コバルト、銅、鉄、および硫黄からなる
    物質群より選択される、請求項27に記載の方法。
  31. 【請求項31】 鉄高分のニッケル高含有マットを転換し、スラグ生成物を処理して有価金属含
    有物を回収し、酸化硫黄が高含有なオフガスを生成することにより、約3〜5%
    の鉄分を含むニッケル高含有マットを製造する、請求項27に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記酸化帯において製造されたマットの、酸素上吹き/窒素下部攪拌を用いる
    、請求項27に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記酸化帯において、酸素上吹き/窒素下部攪拌のマット製造物を使用し、か
    つ最終帯において、鉄含有量が約1%未満のニッケル高含有マットおよびコバル
    ト高含有マッシュを使用する、請求項27に記載の方法。
  34. 【請求項34】 コバルト生成のためコバルト高含有マッシュの分離処理を含む、請求項33に
    記載の方法。
  35. 【請求項35】 酸化帯において、上吹き酸化用酸素燃料燃焼器ガス、およびマット製造物底部
    攪拌酸化ガスを使用し、かつ、最終帯において、約1%未満の鉄含有量であるニ
    ッケル高含有マットおよびコバルト高含有マッシュを使用する、請求項27に記
    載の方法。
  36. 【請求項36】 コバルト生成のためコバルト高含有マッシュの分離処理を含んでなる、請求項
    35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 酸素上吹回転転炉中で、鉄含有量が約1%未満のニッケル高含有マットを酸化
    して粗製ニッケル金属とし、続いて、直接蒸気冶金により圧力カルボニル化して
    高純度のニッケルを製錬する、請求項27に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記インジェクタが、酸化帯において互いに適切にかつ連続的に分離して配置
    されることにより、実質的に不連続で、混合が制御された、物理的混合領域を形
    成し、その領域は、熱効率および物質移動効率の化学的解析により制御された泡
    柱を特徴とし、かつ効果的な重力沈殿が行われる静止領域により分離されている
    、請求項27に記載の方法。
  39. 【請求項39】 溶湯浴内に設けられた複数の独立調整されたインジェクタを通じて、石炭物質
    、酸素および遮蔽流体を導入することにより、スラグ洗浄を行うことを含む、請
    求項27に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記インジェクタが、酸化帯において互いに適切にかつ連続的に分離して配置
    されることにより、実質的に不連続で、混合が制御された、物理的混合領域を形
    成し、その領域は、熱効率および物質移動効率の化学的解析により制御された泡
    柱を特徴とし、かつ効果的な重力沈殿が行われる静止領域により分離されている
    、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記反応容器の屋根下部に整列配置されたボイラー管による、熱回収と耐熱保
    護とを含む、請求項27に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記反応炉湯浴の酸素ポテンシャルが、低鉄分マットの排出口から低有価金属
    分スラグ排出口へ連続的に減少している、請求項27に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記酸素ポテンシャルが、最終帯における最大約10−6.5気圧から、酸化
    帯で10−7.5気圧、還元帯では最小10−12気圧まで減少する、請求項4
    2に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記浴内インジェクタの液体遮蔽が、窒素、メタンおよび水霧からなる群から
    選択される、請求項27に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記水霧が、液体遮蔽および酸素の両方に導入され、その導入量が両者混合物
    の25質量%以上である、請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 約100μmの前記ビチューメン石炭が、均一移送流量の濃縮相を介して制御
    された定常速度で、前記還元帯の湯浴内インジェクタに供給される、請求項27
    に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記還元帯において、スラグ上にコークスを散布する工程を含む、請求項27
    に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記マットが、防壁下の流路を通じて前記最終帯に重力により流動する、請求
    項27に記載の方法。
  49. 【請求項49】 硫黄含有量を制御するために前記反応容器中に導入する前に供給された高鉄分
    のマット供給物を、焙焼する工程を含む、請求項27に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記の酸化硫黄高含有のオフガスが、スラグと同時に引き抜かれる、請求項2
    7に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記湯浴内インジェクタガスの投入物の質量流量が制御されることにより、実
    質的に泡柱が溶湯浴の外に吹き出さずに、化学的および物理的に効率的な泡柱が
    形成される、請求項27に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記反応炉への供給物が、スラグ形成用のフラックスを含む、請求項27に記
    載の方法。
  53. 【請求項53】 前記高鉄分のニッケル高含有マット反応炉供給物が、水−粒状化されたもので
    ある、請求項27に記載の方法。
  54. 【請求項54】 反応炉供給物が、ニッケル−コバルトマット、ニッケル−コバルト−銅マット
    、ならびに、全硫黄含有量制御された、ニッケル−、コバルト−および銅−含有
    再利用物質からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  55. 【請求項55】 最終帯で生成したオフガスが、防壁下のガス流路を通じて酸化帯へ流れる、請
    求項27に記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記防壁と前記酸化帯の湯浴内インジェクタである第一流体遮蔽との間に、静
    止沈殿領域を設ける工程を含む、請求項27に記載の方法。
  57. 【請求項57】 スラグ排出口の近傍の還元帯に、静止沈殿領域を設ける工程を含む、請求項2
    7に記載の方法。
  58. 【請求項58】 酸化帯および還元帯に、適切な間隔で配置され、液体遮蔽された湯浴内インジ
    ェクタの各間に静止沈殿領域を設ける工程を含む、請求項27に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記転炉供給物中に、1%未満のニッケル、25%未満のコバルト、および1
    %未満の銅を含有するスラグを製造する工程を含む、請求項33に記載の方法。
  60. 【請求項60】 前記転炉供給物中に、1%未満のニッケル、25%未満のコバルト、および1
    %未満の銅を含有するスラグを製造する工程を含む、請求項35に記載の方法。
  61. 【請求項61】 乾燥基準で酸化硫黄含有量が、約60体積%以上であるオフガスを、製造する
    工程を含む、請求項33に記載の方法。
  62. 【請求項62】 乾燥基準で酸化硫黄含有量が、約60体積%以上であるオフガスを、製造する
    工程を含む、請求項35に記載の方法。
  63. 【請求項63】 鉄分が10%以上の第一炉マットを処理して、鉄分が1%未満のマットと、有
    価金属の含有量が1%未満のスラグと、乾燥基準で酸化硫黄の含有量が60体積
    %以上であるオフガスとを生成する工程を含む、請求項27に記載の方法。
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