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JP2003521529A - ナフタレンジカルボン酸の低温精製 - Google Patents

ナフタレンジカルボン酸の低温精製

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JP2003521529A
JP2003521529A JP2001556818A JP2001556818A JP2003521529A JP 2003521529 A JP2003521529 A JP 2003521529A JP 2001556818 A JP2001556818 A JP 2001556818A JP 2001556818 A JP2001556818 A JP 2001556818A JP 2003521529 A JP2003521529 A JP 2003521529A
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acid
temperature
purification
total
solvent
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JP2001556818A
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ローゼン,ブルース・アイ
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ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/487Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 約302℃(約575゜F)以下の温度で、不純ナフタレン性カルボン酸及び溶剤を含む混合物と、カーボン上の貴金属触媒と、を、水素ガスの存在下で、接触させる工程を含むナフタレン性カルボン酸の精製方法。本方法は、結果的に、他の精製方法と比較して、精製した酸中の有機不純物の量を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナフタレン性化合物の精製に関し、特に、ナフタレンジカルボン酸
の精製に関する。
【0002】
【発明の背景】
ジメチルナフタレンジカルボキシレート類及びこれらの対応する酸に基づくポ
リマーは、広範囲の商業的用途に有用であることは知られている。例えば、ジメ
チル-2,6-ナフタレンジカルボキシレート(2,6-NDC)を包含するポリマーから作
られたフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの他のポリマーか
ら作られたフィルムよりも優れた強度特性及び熱特性を示す。これらの強化され
た特性によって、2,6-NDC系ポリマーは、カメラフィルム及び磁気記録テープ並
びに電子部品及び電気部品に用いられるようになっている。
【0003】 2,6-NDC系ポリマーは、さらに、二酸化炭素、水蒸気及び酸素などのガス拡散
に対しても高い抵抗性を示す。このガス拡散抵抗によって、これらのポリマーは
、広範囲の食品及び飲料パッケージ用途用のフィルム及び容器としても有用であ
る。
【0004】 2,6-NDC系ポリマーの優れた物理的強度によって、さらに、自動車及び二輪自
動車用タイヤのコードなど物理的特性が求められる用途でも、これらのポリマー
は有用である。
【0005】 このような用途における2,6-ナフタレンジカルボン酸の使用は、2,6-NDCを凌
駕する幾つかの利点を提供する。第一に、酸とエステルとの間の重量差は、典型
的に、供給原料1ポンド当たりのポリマーの収率をより向上させる。加えて、酸
のエチレングリコールとの重合は、水を生成する。一方、エステルがエチレング
リコールと重合する場合に生成するメタノールを取り扱うことは、より困難であ
る。さらに、酸タイプのモノマーを取り扱うようにすでに設計されているポリマ
ープラントにおいて、酸を用いることによって、ナフタレンジカルボキシル部位
をポリマーに添加することができる。これは、単にエステル態だけが入手可能な
場合には達成できないことである。
【0006】 酸モノマーの生成及び直接精製は、さらに、モノマー生成を非常に単純にする
。特に、2,6-NDCの合成において、2,6-ジメチルナフタレン(2,6-DMN)を酸化し
て、2,6-ナフタレンジカルボン酸(2,6-NDA)を得る。これは、高収率高純度で
生成物を製造するために必要な工程の一方又は双方で行われる蒸留又は再析出な
どの1種以上の精製工程で、引き続きエステル化して2,6-NDCを生成しなければ
ならない。一方、2,6-DMNの酸化生成物の直接精製は、比較的単純であり、結果
的に低コストモノマーを得ることができる。
【0007】 残念ながら、2,6-NDAの精製は、溶解した固体の総量の比較的高い割合を処理
するために、典型的には316℃(600゜F)以上の温度で行われている。これらの
温度での運転は、これらの温度での運転から生じる圧力に耐えることができるプ
ラントに多額の投資を必要とする。さらに、これらの温度での運転は、必要な31
6℃(600゜F)の温度まで反応混合物を加熱するために、多量のエネルギを必要
とする。最後に、これらの好ましい条件で運転した場合であっても、精製したモ
ノマー中に存在する不純物は、ポリマー用途に有用であるようになる前に、追加
の精製を必要とする。
【0008】 より効率的で、より低コストで、結果的に、現在使用されている典型的な高温
精製プロセスで製造されているよりも不純物レベルを低下させるナフタレン性二
酸(diacid)モノマーを純化する比較的廉価な方法が必要とされている。
【0009】
【発明の概要】
我々は、商業的に典型的に用いられているよりも低温で且つ低い固体負荷量で
操作することによって、ナフタレン性二酸モノマーを効率的に製造することがで
きることを知見した。驚くべきことに、正確な触媒及び運転条件を選択する場合
には、望ましくない不純物をより低量で有するモノマーが得られ、酸モノマーの
追加の精製の必要性を減少させることができる。
【0010】 加えて、これらの反応はより低温で行われるので、我々は、テレフタル酸を精
製するために用いられるような低い圧力下での運転条件に合うように設計された
既存の化学プラントを、2,6-NDAなどの二酸モノマーを純化するために用いるこ
とができることを知見した。このような既存設備を利用することで、NDA精製用
に商業的に典型的に用いられている温度316℃(600゜F)で運転可能なプラント
を建設することに関連する投資を排除することができる。よって、比較的低廉な
モノマーの製造を可能とする。
【0011】
【好ましい実施形態の詳細な説明】
以下の詳細な説明は、調製された2,6-ナフタレンジカルボン酸の精製と、テレ
フタル酸の典型的な高温条件下での精製に使用されるような他の化学物質処理プ
ラントにおいて達成され得る条件下で同じ酸の低温精製とを比較する。論述は、
説明だけを目的とする。以下の記述を考察することによって、当業者には本発明
の他の実施形態が明らかであろう。例えば、本発明が、1,5-ナフタレンジカルボ
ン酸などの同様の二酸並びに1種以上の酸官能基を有する他のナフタレン性酸の
精製にも良好に適応すると考える。
【0012】 一般に、本方法が、重合条件下で反応してポリマー分枝鎖又は末端鎖になり得
る望ましくないナフタレン性化合物を少量の残留量で含むナフタレン性酸モノマ
ーを得ることを知見した。この利点は、このような酸を純化するために商業的に
用いられれているよりも低い温度及び低い固体濃度で運転することによって得ら
れる。加えて、貴金属触媒の正確な選択は、本方法により製造される精製酸の品
質を実質的に向上させる。
【0013】 特に、精製プロセスは、271〜302℃(約520〜575゜F)の間の温度、好ましく
は274〜293℃(525〜560゜F)の間の温度、より好ましくは288℃(550゜F)で行
われるべきである。溶解した固体の総量は、反応温度での可溶性2,6-NDAの最大
重量%であるべきで、271℃(520゜F)で3.9wt%〜302℃(575゜F)で12wt%の範
囲、274℃(525゜F)で4.4wt%〜293℃(560゜F)で10wt%の範囲、288℃(550゜F
)で約7wt%である。
【0014】 本発明の温度及び固体負荷範囲において、高温分離温度にて、2,6-NDA収率は
低いが有機不純物の相対量も減少し、一方、低温にて、収率及び有機不純物の相
対量が増加するであろうことに注意すべきである。
【0015】 さらに、本方法を用いることによって、テレフタル酸精製設備などの他の精製
設備を用いることが可能であることを知見した。このことは、精製反応器供給原
料内に存在する溶解した固体の溶解量を増加させるためにはナフタレン性酸を31
5℃(600゜F)で精製することが好ましいと一般に信じられているので、予想も
つかなかったことである。
【0016】 これらの開示を組み合わせると、これまでナフタレン性酸の精製には不適切で
あるか又は望ましくないと考えられていた設備において、より高度にナフタレン
性酸を精製することができる。したがって、本方法を用いることにより、高品質
ナフタレン性酸モノマー製造のために、新規プラントのための投資やエネルギコ
ストを低くすることができ、あるいは、PTA精製反応器などの既存の設備を用い
ることができるようになる。
【0017】 本明細書において「低温反応容器」とは、実質的に水性溶媒中で酸モノマーを
精製する際に315℃(600゜F)未満の公称運転温度及び対応する圧力用に設計さ
れた容器をいう。「公称運転温度」とは、最大運転温度等の数というよりは、容
器が連続ベースで運転するように設計された温度をいう。最大運転温度は、典型
的には、関連するエンジニアリング基準により、公称運転温度の1.5〜2倍である
ことが必要とされるであろう。
【0018】 図1は、多量の2,6-ナフタレンジカルボン酸を製造するために、比較例1及び
実施例1で用いられるテスト規模のナフタレン性酸精製プラント10の工程図であ
る。
【0019】 プラント10は、分子状酸素源と、モノカルボン酸及び水を含む溶剤と、の存在
下で2,6-DMNの液相酸化により製造された粗2,6-NDA供給原料を精製する。酸供給
原料を製造するために用いられる反応は、典型的には、コバルト、マンガン及び
臭素成分を含む触媒の存在下で、約100〜260℃の反応温度にて、行われる。反応
は、酢酸又は酢酸と水との混合物などのモノカルボン酸溶剤中で、DMNに対する
溶剤比が約2:1〜12:1で、マンガン:コバルトの比率が約5:1〜0.3:1で、臭素:
マンガンとコバルトとの比率が約0.3:1〜0.8:1で、コバルトとマンガンとの総量
が選択された溶剤の1wt%以下で、行われることが好ましい。DMNのNDAへの酸化に
関する追加の情報は、本明細書に参照として組み込まれている我々の米国特許5,
292,934(Sikkengaら)及び5,254,719(Holzhauerら)に見出すことができる。
【0020】 プラント10は、以下の態様で、粗2,6-NDA供給原料を精製する。容器12からの
スラリー供給原料が固定床水素添加反応器16まで通過する際に、蒸気プレヒータ
及びホットオイルプレヒータの列14に通して、容器12からのスラリー供給原料を
所望の運転温度まで加熱する。反応器16内で、水素及び水素添加触媒の存在下で
、粗供給原料を処理する。水素添加された反応器16からの溶出物を巻線カーボン
フィルタ(wound carbon filter)18に通過させて、触媒粉及び他の小さな粒子
状物質を除去する。次に、濾過した溶出物を晶析装置20及び22内で析出させる。
【0021】 晶析装置20及び22からのオーバーヘッドを集めて、廃棄物処理設備に送る。一
方、晶析装置20及び22内の溶液を回転ドラムフィルタ供給タンク26に搬送し、回
転ドラムフィルタ28内で濾過する。回転ドラムフィルタ28からの精製2,6-NDA含
有フィルタケーキを回転ドライヤ30内で乾燥し、クーラー32内で冷却し、貯蔵サ
イロ34に搬送し、パッケージ及び出荷に備える。
【0022】
【比較例1】 水素添加反応器16に、Norit AmericasからNorit ROX 0.8として入手可能な酸
洗浄され25.5ポンド/ft3の見かけ嵩密度を有する直径0.8mmの押出成形活性炭で
ある泥炭639kg (1,408ポンド)を充填した。
【0023】 下記Table1Aに示す内容の粗2,6-NDA供給原料のスラリーを約49℃(約120゜F)
の温度にて供給容器12内で調製した。
【0024】
【表1】
【0025】 供給原料をプレヒータ14中で315℃(600゜F)の温度まで加熱して、水素添加
反応器16内で反応させた。供給速度は、約14〜15ガロン/分で、供給物中の総固
体濃度は約12wt%であった。
【0026】 濾過した反応器溶出物を気化冷却により晶析装置20及び22内で析出させた。晶
析装置溶出物を水で2回洗浄し、約315〜204℃(約300〜400゜F)の温度で濾過
し、析出した酸を水中でスラリー化し、大気圧で回転真空フィルタ28上で濾過し
、回転ドライヤ30内で60分間、約121℃(約250゜F)の温度で乾燥させた。乾燥
させた精製NDAは、約9072kg(20,000ポンド)の7バッチでの平均で、下記Table
1Bに示す内容であった。
【0027】
【表2】
【0028】 Table 1Bに示すデータからわかるように、数種のナフタレン性不純物が精製酸
内に検出された。 下記実施例1は、貴金属金属触媒を用いる低温操作の利点を説明する。
【0029】
【実施例1】 水素添加反応器16に、Engelhard Corporationから入手可能な4×8 mesh 顆粒
カーボン担体上の0.5wt%パラパラジウム(総触媒重量として)を有する触媒1,3
69ポンドを装填した。比較例1として、Table 1Aに示す内容の粗2,6-NDA供給原
料のスラリーを、約49℃(約120゜F)の温度にて供給容器12内で調製した。
【0030】 供給原料をプレヒータ14内で274〜296℃(525〜565゜F)の間の温度まで加熱
して、水素添加反応器16内で反応させた。供給速度は、約13〜16ガロン/分であ
り、供給物中の総固体濃度は4〜6.5wt%であった。
【0031】 濾過した反応器溶出物を晶析装置20及び22内で、溶出物の気化冷却によって析
出させた。晶析装置溶出物を、約154〜174℃(約310〜345゜F)の間の温度で、
水フィルタで2回洗浄し、析出した酸を水中でスラリー化して、大気圧にて回転
真空フィルタ28上で濾過し、回転ドライヤー30内で約121℃(約250゜F)の温度
で60分間、乾燥させた。乾燥した精製NDAは、約9072kg(20,000ポンド)の4回
バッチの平均で、下記Table 2に示す内容であった。
【0032】
【表3】
【0033】 Table 1BからのデータをTable 2のデータと比較することによりわかるように
、精製した酸中からは、FNA、BrNDA、TMLA又は2,6-DCTは検出されなかった。こ
れらの不純物はすべて、十分な量で存在する場合には2,6-NDAモノマーの重合に
有害であると考えられ、これらの不純物が存在しない本発明の低温Pd/C触媒精製
プロセスは、結果的に商業的に好ましいプロセスである。
【0034】 本方法に有用な触媒金属は、VIII族貴金属を含み、好ましくは、パラジウム、
白金及びルテニウムである。下記実施例2に示すように、選択された金属がパラ
ジウムである場合、精製プロセスは驚くほど良好な結果を呈した。
【0035】 貴金属は、カーボン又は二酸化チタンのルチル相など定常プロセス条件下で安
定な任意の不活性担体上に担持されてもよい。好ましい担体は、ごく少量のカー
ボン類などの活性炭であるが、顆粒カーボンも良好に作用する。貴金属は、触媒
総量の約0.1〜3.0%で存在すべきであり、好ましくは触媒総量の約0.35〜0.8%で
存在すべきであり、最も好ましくは触媒総量の約0.5%で存在すべきである。好ま
しい触媒は、ごく少量のカーボン担体上の約0.5wt%パラジウムである。
【0036】 本方法におけるカーボン担体上のパラジウム触媒の驚くべき優位性を以下実施
例2に示す。
【0037】
【実施例2】 カーボン上のパラジウム触媒、カーボン上のルテニウム触媒、及びカーボン上
の白金触媒を用いる2,6-NDA精製のベンチ規模対比実験を、精製反応器が約288℃
(約550゜F)未満の公称運転温度で運転するように設計されているテレフタル酸
精製プロセスプラントにて2,6-NDA精製と同じ条件下で行った。対比実験は、本
発明の精製プロセスを用いて生成したDCT及び2-NAの色(amount of colour)及
び量の減少における相対効率を種々の貴金属について検査することにより行った
【0038】 固定床反応器内で連続水素添加を行った。典型的な反応条件は、288℃(550゜
F)で、総固体の6.25wt%であった、反応器サイズは、75cm3であり、供給速度は
、7〜12g/min、水素流速は3〜10mL/minであった。
【0039】 総反応器固体溶出物を回収して、液体クロマトグラフィにより有機物を分析し
た。総反応器溶出物を60℃(140゜F)で濾過して、乾燥し、濾過ケーキの色を分
析した。
【0040】 これらの対比実験の結果を下記Table3に示す
【0041】
【表4】
【0042】 Table 3のデータからわかるように、カーボン上のパラジウム触媒は、ルテニ
ウム触媒を用いる場合に製造される総不純物の約1/2を含む精製酸生成物を得て
、白金触媒を用いる場合に製造される総不純物の1/3を含む精製酸生成物を得た
。さらに、パラジウム及びルテニウムの双方とも、白金の場合の約2倍の効率で
、反応器溶出物中に存在するDCTの量を減少させた。パラジウムが、2-NA及びDCT
の双方で実質的な減少を呈する唯一の貴金属であった。実質的な色効果は観察さ
れなかった。
【0043】 追加の利点は、下記実施例4に示すように、シリコン、ゲルマニウム、スズ又
は鉛からなる群より選択されるIVB族金属を約0.1〜2.5wt%、好ましくは約0.2〜0
.6wt%添加することにより、本発明のVIII族金属触媒を改質することで得られる
【0044】
【実施例4】 総触媒の重量%として測定した場合に約0.4wt%のスズを添加することによって
、実施例3のカーボン上のルテニウム触媒を改質した。実施例3の実験を同じ条
件で繰り返した。Table 4からわかるように、スズを組み込むことで、総反応器
溶出物中に存在するDCTの量が1/5に減少し、総反応器溶出物中に存在する2-NAの
量が約25%減少した。
【0045】
【表5】
【0046】 本発明による低温反応器内のカーボン上のルテニウム触媒を改質することによ
り達成されたDCTの驚異的な減少は、改質IVB族貴金属触媒が、DCTを大幅に減少
した精製酸モノマーを提供できることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、2,6-ナフタレンジカルボン酸を精製するためのプロセスの工程図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフタレン性カルボン酸の精製方法であって、不純ナフタレン
    性酸と精製溶剤とを、水素の存在下で、271〜302℃(約520〜575゜F)の精製温
    度にて、VIII族貴金属を含む触媒と接触させる工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、ナフタレン性カルボン酸は、
    2,6-ナフタレンジカルボン酸である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、貴金属はパラジウムである方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、貴金属は、カーボン担体上に
    堆積されている方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、ナフタレン性酸は、2,6-ジメ
    チルナフタレンの液相重金属触媒酸化によって調製された2,6-ナフタレンジカル
    ボン酸である方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法であって、貴金属は、カーボン担体上に
    堆積されているパラジウムであり、ナフタレン性カルボン酸は、2.6-ナフタレン
    ジカルボン酸である方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって、精製に供される2,6-ナフタレ
    ンジカルボン酸は、2,6-ジメチルナフタレンの液相重金属触媒酸化によって調製
    されたものである方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法であって、精製温度は274〜293℃(約52
    5〜約560゜F)である方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法であって、精製溶媒中に溶解している総
    固体割合は、固体と溶剤との総重量を基準として、12wt%未満である方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の方法であって、精製溶媒中に溶解している
    総固体割合は、固体と溶剤との総重量を基準として、10wt%未満であり、精製温
    度は274〜293℃(約525〜約560゜F)である方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の方法であって、288℃(約550゜F)以下の
    公称運転温度にて運転するように設計された精製反応器内で行われる方法。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載の方法であって、288℃(約550゜F)以下の
    公称運転温度にて運転するように設計された精製反応器内で行われる方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の方法であって、288℃(約550゜F)以下
    の公称運転温度にて運転するように設計された精製反応器内で行われる方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法であって、精製した酸を、149〜171℃
    (約300〜340゜F)の間の温度にて、固液分離により回収する方法。
  15. 【請求項15】 請求項6に記載の方法であって、精製した酸を、149〜171℃
    (約300〜340゜F)の間の温度にて、固液分離により回収する方法。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の方法であって、精製した酸を、149〜171
    ℃(約300〜340゜F)の間の温度にて、固液分離により回収する方法。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の方法であって、触媒は、さらに、シリコン
    、ゲルマニウム、スズ及び鉛からなる群より選択されたIVB族金属を含む方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法であって、IVB族金属は、スズであ
    る方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の方法であって、IVB族金属は、総触媒重
    量の0.2〜0.6wt%の間で存在する方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の方法であって、スズは、総触媒重量の0.
    2〜0.6wt%の間で存在し、貴金属はルテニウムであり、ルテニウムは総触媒重量
    の0.1〜0.3wt%の間で存在する方法。
JP2001556818A 2000-02-03 2001-02-02 ナフタレンジカルボン酸の低温精製 Expired - Lifetime JP4756807B2 (ja)

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US17994600P 2000-02-03 2000-02-03
US60/179,946 2000-02-03
US09/775,025 2001-02-01
US09/775,025 US6747171B2 (en) 2000-02-03 2001-02-01 Low temperature purification of naphthalene dicarboxylic acids
PCT/US2001/003506 WO2001056967A1 (en) 2000-02-03 2001-02-02 Low temperature purification of naphthalene dicarboxylic acids

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