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JP2003518207A - 印刷用紙原料、その製造方法ならびに印刷用紙 - Google Patents

印刷用紙原料、その製造方法ならびに印刷用紙

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JP2003518207A
JP2003518207A JP2001547002A JP2001547002A JP2003518207A JP 2003518207 A JP2003518207 A JP 2003518207A JP 2001547002 A JP2001547002 A JP 2001547002A JP 2001547002 A JP2001547002 A JP 2001547002A JP 2003518207 A JP2003518207 A JP 2003518207A
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タイスト ティエンヴィエリ、
マルック グンメルス、
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UPM Kymmene Oy
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UPM Kymmene Oy
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Publication date
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21DTREATMENT OF THE MATERIALS BEFORE PASSING TO THE PAPER-MAKING MACHINE
    • D21D5/00Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor
    • D21D5/02Straining or screening the pulp
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/04Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres
    • D21B1/12Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres by wet methods, by the use of steam

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、サーモメカニカル紙料あるいはケミサーモメカニカル紙料等の機械パルプの製造方法を提供することを目的とする。機械パルプは印刷用紙の原料として用いられ、その濾水度は30〜70ml CSFである。本方法により精製した紙料について複数段階のスクリーン選別を行い、精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する。第1段階の精製工程においてこの木質原料は400kPaを超える超大気圧下で精製し、濾水度250〜700ml CSFの紙料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、紙料、その製造方法、特に新聞用紙などの印刷用紙の製造原料とし
て当該紙料を使用する方法、および印刷用紙を提供することを目的とする。本発
明の方法に従って製造される紙料は、オフセット印刷グレードおよびグラビア印
刷グレードのSC紙(スーパーカレンダ紙)、オフセット印刷グレードおよびグラ
ビア印刷グレードの低坪量紙すなわちLWC紙(軽量コート紙)、新聞用紙および
関連印刷用紙に使用することができる。新聞用紙には、カタログ紙やグラビア印
刷用紙のように、新聞以外の用途に供される紙も含まれる。
【0002】 機械パルプの製造方法としては、米国特許第5,145,010号(国際公開公報WO 89
06717号およびスウェーデン特許第459924号に対応)に記載される方法が公知で
ある。この方法は、下記の各工程より成る。 − 針葉樹チップの水処理および薬品処理工程、 − 処理チップの1次精製工程、 − 精製針葉樹パルプを精選紙料区分と精製紙料を15〜35%含むリジェクト区分
とに選別する工程、 − リジェクト区分を2段階で精製し、紙料濃度を第1段階の約20〜35%から第
3段階の約5%へと下げる工程、および − 上記紙料を精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する工程。
【0003】 別の機械パルプの製造方法が、米国特許第4,938,843号に開示されている。こ
れは、ケミサーモメカニカルパルプを製造する方法である。先ず、薬品処理およ
び熱処理を経たチップを通常は2段階のプロセスにて濾水度100〜700ml CSFまで
精製し、1次精選紙料区分と1次リジェクト区分とに選別し、少なくとも紙料の
30%がリジェクト区分に入るようにする。上記1次精選紙料区分に対して2回目
のスクリーン選別を行い、2次精選紙料区分と2次リジェクト区分とを得る。こ
れら1次および2次リジェクト区分を合体させて得られる濾水度200〜750ml CSF
の長繊維画分は、板紙等の粗繊維製品の製造に使用してもよいし、あるいは更に
精製して1回目のスクリーン選別工程に戻してもよい。
【0004】 更に、本発明の請求項1の前段に記載した紙料の調製方法も公知である。この
方法は2段階の精製から始まり、先ずチップを1次リファイナに投入し、1次精
製終了後に2次リファイナに移す。2次精製終了後の紙料の濾水度はおおよそ12
0ml CSFとなる。濃度は1次リファイナ内で例えば50%、2次リファイナ内で45
%である。トウヒを原料とした場合、1次リファイナ通過後の平均繊維長の測定
値は約1.7mmであり、2次リファイナ通過後は約1.5mmである。2次リファイナの
後段にはラテンシー・チェストが設けられ、ここで濃度を1〜2%に下げること
によって繊維のねじれを解消する。このラテンシー・チェスト内での繊維の処理
時間は1時間である。続いて繊維を1次スクリーンへ送り、ここで紙料を精選紙
料区分とリジェクト区分とに選別する。精選紙料区分の濾水度は約20ml CSFとな
る。リジェクト区分からは、濃度が45%となるまで脱水を行う。続いて、紙料全
体の40〜50%を占めるリジェクト区分を3次リファイナに送り、ここから濃度1
%に希釈されたリジェクト区分を2次スクリーンに移送する。ここで紙料を再び
精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する。リジェクト区分を濃度45%となる
まで脱水した後に4次リファイナに送り、更に濃度1%まで希釈してから3次ス
クリーンに送る。この段階のリジェクト区分は再び4次リファイナに戻す。かか
るプロセスにより得られる紙料の濾水度は30〜70ml CSFである。リファイナの圧
力は350〜400kPaである。上記プロセスの消費エネルギー(トウヒを原料とした
場合)は約3.3MWh/tであり、このうち0.3MWh/tは濃度をプロセスの各段階ごとの
適正レベルに調節するために消費される。
【0005】 しかしながら、上述のような従来技術のプロセスにも、エネルギー消費量が多
い、得られる紙料の平均繊維長が比較的短い、そして主にこのことに起因して、
かかる紙料から製造される印刷用紙の引張強度や引裂耐性が不足する、といった
問題がある。本発明による紙料の製造方法、製造される紙料、印刷用紙の製造に
用いるという紙料の使用方法、および製造される印刷用紙によれば、これらの問
題を軽減することができる。
【0006】 本発明の紙料の製造方法は、第1段階の精製工程において400kPa(4bar)を
超える超大気圧下で紙料を精製し、濾水度250〜700ml CSFの紙料を得ることを特
徴とする。また、本発明の方法に従って製造される紙料は、少なくとも40重量%
の繊維がメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・スクリーンを通過しない
ことを特徴とする。更に、本発明により製造される印刷用紙は、本発明の請求項
1〜35のいずれかに記載される方法により製造される紙料、および/または請求
項40に記載される紙料から製造されることを特徴とする。
【0007】 本発明による紙料の製造方法の基本的な考え方は、長繊維の比率が比較的大き
い機械パルプ紙料を製造することにある。本明細書で述べる機械パルプ紙料とは
、チップ等の木質原料を精製して得られる紙料を意味する。精製に関しては、木
質原料および/または紙料に対して熱処理を行う場合、そのプロセスはサーモメ
カニカル・パルプを製造するプロセスとなる。また、精製に先立ち木質原料に対
して薬品処理を行う場合、そのプロセスはケミサーモメカニカル・パルプを製造
するプロセスとなる。
【0008】 本発明の方法によれば、従来法より10%長い平均繊維長を達成することができ
る。短繊維の相対残存比率は従来法とほぼ同等であるが、中繊維の割合が減少し
、長繊維の割合が増加する。驚くべきことに、平均繊維長が大きい紙料からは、
印刷用紙に対する厳しい要求に適合した地合および物性を有する用紙を製造する
ことができる。これまでは所望の微細度に合わせて繊維を精製する方法が知られ
ていなかったため、従来法では繊維長こそ比較的長く保たれているものの、同じ
製品でも長い平均繊維長を達成したり良好な地合を有する紙料を得たりすること
は困難であった。更に、本発明による紙料の調製方法によれば、従来法で同じ濾
水度を達成する場合に比べてエネルギー消費量が少なくて済む。本発明では、濾
水度はカナダ標準濾水度で表し、単位はml CSFである。濾水度はパルプの精製度
の指標とすることができる。文献によれば、濾水度と繊維の総比表面積との間に
は次式の関係が成り立つ。
【0009】 A=-3.03 ln(CSF)+21.3 但し、Aはパルプの総比表面積(unit m2/g) 上式によれば、濾水度が減少するにつれて、パルプの総比表面積は増加する。
つまり、微粒子の割合が高まるほど繊維の比表面積は大きくなるため、濾水度は
精製度合の明確な指標となる。
【0010】 バージン(1次)繊維から調製される紙料中では長繊維の比率が相対的に高い
ため、かかる紙料を用いて製造される印刷用紙は、従来より優れた引張強度や引
裂強度を有する。強度性能に優れているおかげで、従来より坪量の軽い印刷用紙
も製造することができる。更に、フィラーの添加量を増やして相対的に高価な繊
維の代わりをさせたり、印刷用紙に別の性質を付与したり、あるいはこれら両方
を達成することができる。スーパーカレンダ紙の場合のフィラー含量は約30%と
することができ、新聞用紙の場合は7〜15%、より好ましくは10%とすることが
できる。フィラーは紙の強度を低下させるが、繊維原料より安価で、例えば紙の
光散乱係数や不透明度等の改善に役立つ。
【0011】 上記紙料は、温度23℃、相対湿度50%の条件下で測定した坪量が30〜40g/m2
あるような新聞用紙の製造に用いることができる。新聞用紙に要求される特性と
しては、走行性、印刷性および外観が重要である。走行性に優れるということは
、紙がウェブ中で破れることなく輪転機内を走行できることを意味する。紙の走
行性に影響を与える性質には、引裂耐性、地合、引張強度、伸び率、坪量のばら
つき等がある。
【0012】 印刷性とは、印刷インクを受容し、保持する紙の特性である。こすった場合に
印刷インクが落ちたり、紙から紙へと転写されたり、裏までしみ通ってはならな
い。紙の印刷性に影響を与える性質には、たとえば平滑度、吸光度、含水率、地
合、不透明度、白色度、空孔率、ポアサイズ分布がある。
【0013】 紙の外観は、明度、白色度、純度、不透明度等の光学的性質によって判定する
ことができる。
【0014】 本明細書中、好ましい原料として紹介した樹種は、ドイツトウヒ(Picea abie
s)、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)、および南方松(マツ属の数種
類の植物)である。実用上は、木質原料からなる紙料が少なくとも2種類の樹種
からなる紙料を含むか、少なくとも2通りの方法で調整し、調製の適当な段階で
互いに混合した紙料を含むか、あるいはその双方を含んでいてもよい。例えば、
薬品蒸解で得られるケミカルパルプは、一般にスーパーカレンダ紙や低坪量コー
ト紙の原料のひとつとして用いられるが、新聞用紙には通常用いられない。スー
パーカレンダ紙のケミカルパルプ含有量は通常10〜20%であり、低坪量コート紙
ではパルプ組成物の20〜50%を占める。ここで、パルプ組成物とは、紙の製造に
用いられる繊維紙料全体を指す。
【0015】 本発明の方法による紙料の製造方法は、適当な木質原料の1次精製と、これに
続く精製およびスクリーン選別の各段階で構成される。いわゆる1次精製、ある
いは第1段階の精製は165〜175℃の高温下、600〜700kPa(6〜7bar)の高圧下
で短時間しか行われないため、この段階で得られる紙料はまだきめが粗い。高圧
リファイナにおける原料の平均保持時間は5〜10秒に過ぎない。精製が進行する
温度は、飽和蒸気圧によって決まる。
【0016】 第1段階の精製は、1段階プロセスであることが好ましいが、同じ段階で数台
のリファイナを並列稼動させることは構わない。第1段階の精製終了時の紙料の
濾水度は200〜750ml CSFである。第1段階の精製が終了した紙料は、1次精選紙
料区分と1次リジェクト区分とにスクリーン選別される。紙料が1次精選紙料区
分と1次リジェクト区分とにスクリーン選別されると、この段階以降のプロセス
には、下記の選択肢がある。 − 1段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 2段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 3段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 順方向接続によるリジェクト区分の2段階または3段階プロセスを行う。こ
れは、先ず2段階または3段階でリジェクト区分の処理を行い、各スクリーン選
別段階で精選紙料区分を除去した後、例えば低濃度リファイナで最後のリジェク
ト区分の処理を行い、当該低濃度リファイナから処理済みの紙料全量を取り出す
方法である。
【0017】 上記の各方法のうち、1つの段階にはリファイナとスクリーンとが連続して配
される。上記の実施例を以下に詳しく述べる。プロセスの様々な段階で発生する
精選紙料区分は合体・混合し、必要に応じて漂白した後、抄紙機を用いた製紙の
原料として利用する。紙料を調製する装置は複数の並列処理ラインを有していて
もよく、そこから得られる精選紙料区分はすべて合体される。
【0018】 以下、図1〜図5を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
【0019】 図1に示したプロセスにチップを投入する前に、加圧高温蒸気による前処理を
行ってチップを軟化させる。前処理時の圧力は、50〜800kPaとすることが好まし
い。アルカリ性過酸化物、あるいは亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩といった化学
薬品をチップの前処理に使用してもよい。リファイナの前段には通常、サイクロ
ン等の蒸気分離手段も設けられる。
【0020】 図1に示したプロセスでは、チップは40〜60%の濃度、例えば約50%の濃度に
てリファイナ1に移送され、ここから、濾水度250〜700ml CSFの紙料が得られる
。原料としてドイツトウヒ(Picea abies)を用いた場合、リファイナ1通過後
の平均繊維長は2.0mm以上である。リファイナ1内部は400kPa(4bar)を超える
超大気圧とされ、好ましくは600〜700kPaである。ここで、超大気圧とは、常圧
より高い圧力を指す。リファイナの形状は円錐形でも円盤形でもよいが、円錐形
のリファイナの方が好ましい。円盤形のリファイナに比べ、円錐形のリファイナ
の方が繊維長の長い紙料を製造できるからである。リファイナ1のエネルギー消
費量は0.4〜1.2MWh/tである。
【0021】 紙料はラテンシー・チェスト2を経てスクリーン3へ送られる。ラテンシー・
チェスト2では、繊維を熱水中に約1時間浸漬することにより、精製中に繊維に
生じたねじれを解消する。ラテンシー・チェスト2内における紙料濃度は1.5%
である。
【0022】 スクリーン3からは、濾水度20〜50ml CSFの1次精選紙料区分A1が得られる。
1次リジェクト区分R1は紙料全体の60〜90%、より好ましくは80%を占める。1
次リジェクト区分R1は、脱水処理により濃度を30〜60%、好ましくは約50%に調
整された状態でリファイナ4へ送られ、更にそこから濃度1〜5%にてスクリー
ン5へ送られる。リファイナ4のエネルギー消費量は0.5〜1.8MWh/tである。
【0023】 スクリーン5では、2次精選紙料区分A2と2次リジェクト区分R2とが得られる
。2次リジェクト区分R2は、前段のスクリーン5上に残存した1次リジェクト区
分の60〜80%を占める。2次リジェクト区分R2は、濃度を30〜60%、好ましくは
約50%に調整された状態でリファイナ6へ送られ、更にそこから濃度1〜5%に
てスクリーン7へ送られ、3次精選紙料区分A3と3次リジェクト区分R3とに選別
される。3次リジェクト区分R3はリファイナ6の入り口へ戻される。リファイナ
6のエネルギー消費量は0.5〜1.8MWh/tである。精選紙料区分A1、A2、A3を合体
させた紙料は、全体として30〜70ml CSFの濾水度を示す。
【0024】 図1のプロセスに関して上述したエネルギー消費量は、チップの薬品処理を行
っていない場合の値、すなわち、パルプがサーモメカニカルパルプ(TMP)であ
る場合の値である。
【0025】 リファイナ4および6では、少なくとも400kPa(4bar)、好ましくは600〜70
0kPa(6〜7bar)を超える高圧を採用してもよいし、400kPa以下、好ましくは3
00〜400kPaの常圧を採用してもよい。
【0026】 リファイナ投入前に濃度を30〜60%、好ましくは約50%まで上げるための脱水
は、スクリュープレスあるいは類似の手段により行うことができる。これにより
、プロセスから十分に水を除去して上記の濃度を達成することができる。スクリ
ーン選別前の紙料の希釈は、目的に応じたポンプを用いて水を汲み上げ、プロセ
ス中に導入することで行われる。
【0027】 紙料は、例えばスロット幅が0.10〜0.20mmで、スクリーン選別状況や所望の結
果に応じて選択されるプロファイル高さを有するスロットスクリーンを用い、公
知の方法で選別することができる。スクリーン選別を複数段階に分けて行うプロ
セスでは、通常、プロセスの終点に近づくにつれてスロット幅を大きくする。ス
クリーンの特性は、走行状態に異常を生じないよう、例えばプロセス開始時に適
切に選択しておく必要がある。スロットスクリーンを使用する場合の濃度は通常
、1〜5%である。
【0028】 紙料の選別方法として考えられる方法の1つは、遠心クリーナーを用いる方法
である。この場合、濃度はスロットスクリーンを使用する場合に比べて低くなる
。遠心クリーナーを使用した場合の濃度は、概ね0.5%であることが好ましい。
【0029】 精選紙料区分A1、A2、A3を合体・混合して得られた既製紙料は、バウアー・マ
クネット(Bauer-McNett)法で測定した場合、下記の繊維長分布を示す。
【0030】 繊維の40〜50%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過せ
ず、繊維の15〜20%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過
するが、48メッシュおよび200メッシュのスクリーンはいずれも通過せず、繊維
の35〜40%は48メッシュおよび200メッシュのスクリーンのいずれも通過する。
つまり、これらの繊維は上記のいずれのスクリーン(200メッシュ以下)も通過
する。
【0031】 16メッシュのスクリーンで回収される繊維の平均繊維長は2.75mm、48メッシュ
のスクリーンでは1.23mm、200メッシュのスクリーンでは0.35mmである(J. Tasm
an: The Fiber Length of Bauer-McNett Screen Fractions、TAPPI、Vol. 55、N
o.1 (January 1972))。
【0032】 このようにして得られた紙料中、平均繊維長が2.0mmを超える繊維は40〜50%
、0.35mmを超える繊維は15〜20%、0.35mm未満の繊維は35〜40%含まれている。
【0033】 図2は、本発明の第2の実施例を示す図である。プロセスの最初の段階は図1
に示したプロセスと同様であるが、3次リジェクト区分R3がリファイナ8へ送ら
れ、更にスクリーン9へ送られるところが異なっている。このスクリーン9で得
られた4次精選紙料区分A4はプロセス外へ取り出され、他の精選紙料区分A1、A2
、A3と合体される。4次リジェクト区分R4はリファイナ8の入り口に戻される。
かかる構成は、濾水度を例えば30ml CSF程度まで低く抑えたい場合に必要である
【0034】 図3は、本発明の第3の実施例を示す図である。プロセスの最初の段階は図2
に示したプロセスと同様であるが、4次リジェクト区分R4が低濃度リファイナLC
に移送されるところが異なっている。低濃度リファイナLCに投入されるリジェク
ト区分R4の濃度は3〜5%である。得られた精選紙料区分A1、A2、A3、A4、A5は
合体・混合し、既製紙料とする。
【0035】 図4は、本発明の第4の実施例を示す図である。スクリーン3で得られるリジ
ェクト区分R3をリファイナ4へ送り、そこから更にスクリーン5に送る。スクリ
ーン5で得られるリジェクト区分R5をリファイナ4の入り口に戻す。一方、スク
リーン5で得られる精選紙料区分A2は、プロセス外へ取り出す。
【0036】 スクリーン3で得られた精選紙料区分A1は、再選別を行うためスクリーン10へ
送られる。スクリーン10で得られた精選紙料区分A11は、プロセス外へ取り出す
。スクリーン10で得られたリジェクト区分R11はリファイナ11へ送られ、そこか
ら更にスクリーン12へ送られる。スクリーン12で得られたリジェクト区分R12は
、リファイナ11の入り口へ戻される。一方、スクリーン12で得られた精選紙料
区分A12はプロセス外へ取り出され、他の精選紙料区分A11、A2と合体される。
【0037】 図5は、本発明の第5の実施例を示す図である。本実施例のプロセスは、スク
リーン3で得られる精選紙料区分A1を再選別のためスクリーン13に戻す以外は、
図1に示したプロセスと同様である。スクリーン13で得られた精選紙料区分A13
、スクリーン5で得られた精選紙料区分A2、およびスクリーン7で得られた精選
紙料区分A3を合体・混合し、移送して抄紙工程で用いる。一方、スクリーン13で
得られたリジェクト区分R13は、他のリジェクト区分R2、R3と合体し、リファイ
ナ6へ送る。
【0038】 上述のプロセスでは、使用する木質原料の樹木の種類は問わないが、一般的に
は針葉樹が好ましく、特にトウヒ類が良い。また、上記の目的にはマツ類や南方
松等も好適である。トウヒを原料として使用し、チップの薬品処理を行っていな
い場合のエネルギー消費量は2.8MWh/tであり、このうち0.3MWh/tは紙料濃度をプ
ロセスの各段階に適したレベルに調節するために消費される。図1のプロセスに
よると、第1段階の精製におけるエネルギー消費量は0.4〜1.2MWh/t、第2段階
の精製では0.5〜1.8MWh/t、第3段階の精製では0.5〜1.8MWh/tである。一方、例
えば南方松のようなマツ類を処理する場合、エネルギー所要量はトウヒ類を用い
る場合より約1MWh/t余分に必要である。チップの大きさのばらつきもエネルギ
ー消費量に影響を与える。上述のエネルギー消費量の値はチップの平均長が21.4
mm、平均厚さが4.6mmの場合の値である。
【0039】 本発明の方法により調製した紙料を用いて製造した印刷用紙の性質を例示する
。印刷用紙の試験に用いた方法は、下記のとおりである。 濾水度 SCAN-M 4:65 坪量 SCAN-C 28:76/SCAN-M 8:76 フィラー含量 SCAN-P 5:63 (紙および板紙の灰) 引張強さ SCAN-P 38:80 内部結合 TAPPI Useful Method 403 (RD装置説明書に準ずる) 比引張強さ SCAN-P 38:80 伸び SCAN-P 38:80 比引裂強さ SCAN-P 11:96 引裂耐性 SCAN-P 11:96 曲げこわさ Edena試験(BS 3356:1982に対応) かさ SCAN-P 7:96 ベータ地合 装置説明書に準ずる 規準化ベータ地合 装置説明書に準ずる 空孔率 SCAN-P 60:87 Bendtsen粗さ SCAN-P 21:67 不透明度 SCAN-P 8:93 ISO白色度 SCAN-P 3:93 Y値 SCAN-P 8:93 吸光係数 SCAN-P 8:93 光散乱係数 SCAN-P 8:93 PPS粗さ SCAN-P 76:95 実施例1 最終製品の性質を比較するため、新聞印刷に適する印刷用紙を製造した。サン
プル1は、本明細書の冒頭で述べた公知の従来法に従って調製した紙料を用いて
製造した。当該紙料は脱インク・パルプを42%含有している。サンプル2は、本
発明の方法に従って調製した1次繊維紙料を用いて製造した。フィラーとしてサ
ンプル1ではカオリンを、またサンプル2では炭酸カルシウムを使用した。これ
らサンプルの測定値を表1に示す。 表1.従来法に従って調製した紙料を用いて製造したカレンダ処理前の印刷用紙
(サンプル1)と、本発明の方法に従って調製した紙料を用いて製造したカレン
ダ処理前の印刷用紙(サンプル2)の性質
【0040】
【表1】 上記の結果より、本発明の方法に従って調製した紙料を用いて製造したカレン
ダ処理前の印刷用紙では、比較用サンプルに比べて坪量が小さく、フィラー含量
が多いにもかかわらず、良好な特性が得られていることがわかる。 実施例2 カレンダ紙の性質を比較するため、従来法に従って調製した紙料、および本発
明の方法に従って調製した紙料を用いて各サンプルを製造した。 表2.従来法に従って調製した紙料を用いて製造した印刷用紙(サンプル5)と
、本発明の方法に従って調製した紙料を用いて製造した印刷用紙(サンプル6)
の性質
【0041】
【表2】 上記の結果より、本発明の方法に従って調製した紙料を用いて製造した印刷用
紙では、比較用サンプルに比べて坪量が小さいにもかかわらず、良好な特性が得
られていることがわかる。
【0042】 なお、上述の実施例は本発明を何ら限定するものではなく、本発明の範囲は特
許請求の範囲内で変更可能である。木質原料に関しては、本発明は上述の樹種に
何ら限定されず、他の樹種も使用できる。但し、例えばプロセスのエネルギー消
費量や達成される平均繊維長は木質原料の種類により変化する。1つの紙料が異
なる樹種に由来する繊維を含んでいてもよい。
【0043】 第1段階の精製が終了した後は、紙料の調整方法を変更してもよい。この紙料
は、様々な種類の印刷用紙の製造に用いることができる。本発明の根元的な発想
は、然るべき新しい方法で精製された紙料は印刷用紙原料として好適であり、従
来よりコスト効果の高い印刷用紙の製造が可能となるということである。
【図面の簡単な説明】
【図1〜図5】 紙料調製プロセスの模式図であり、それぞれ本発明の異なる実施例に対応して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グンメルス、 マルック フィンランド共和国 エフアイエヌ− 33720 タムペレ、 パルカノンカトゥ 23 ディー 23 Fターム(参考) 4L055 AA02 AC03 BA14 BB03 BB04 EA05 EA23 EA26 FA04 FA23 FA30

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製紙料を複数段階のスクリーン選別により精選紙料区分と
    リジェクト区分とに選別して既製紙料の濾水度を30〜70ml CSFとする、印刷用紙
    の原料として使用されるサーモメカニカル・パルプあるいはケミサーモメカニカ
    ル・パルプ等の機械パルプ製造方法において、精製の第1段階で木質原料を400k
    Paを超える超大気圧下で精製し、濾水度250〜700ml CSFの紙料を得ることを特徴
    とする機械パルプ製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、木質原料を600〜700kPaの
    超大気圧下で精製することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、精製を165〜175℃の温度範
    囲で行うことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の方法において、精製後
    の紙料をスクリーン選別により精選紙料区分(A1)とリジェクト区分(R1)とに
    選別することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、精選紙料区分(A1)の濾水
    度は20〜50ml CSFであることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の方法において、精選紙料区分(A1
    )はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図1〜図3)。
  7. 【請求項7】 請求項4または5に記載の方法において、1次精選紙料分区
    分(A1)は再選別に戻すことを特徴とする方法(図4または図5)。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、精選紙料分区分(A1)を再
    選別により2次精選紙料区分(A11)と2次リジェクト区分(R11)とに選別する
    ことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項11に記載の方法において、2次精選紙料区分(A11)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図4)。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の方法において、2次リジェクト
    区分(R11)を精製した後、精選紙料区分(A12)とリジェクト区分(R12)とに
    スクリーン選別することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、精選紙料区分(A12)は
    プロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図4)。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の方法において、リジェクト区分
    (R12)は再精製に回すことを特徴とする方法(図4)。
  13. 【請求項13】 請求項4に記載の方法において、リジェクト区分(R1)は
    スクリーン選別される紙料の60〜90%を占めることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項4または13に記載の方法において、リジェクト区分
    (R1)は第2段階の精製工程に回し、該工程で得られた紙料はスクリーン選別に
    より2次精選紙料区分(A2)と2次リジェクト区分(R2)とに選別することを特
    徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法において、2次精選紙料区分(A2)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図1〜図5)。
  16. 【請求項16】 請求項7に記載の方法において、精選紙料区分(A1)はス
    クリーン選別により2次精選紙料区分(A13)と2次リジェクト区分(R13)とに
    選別することを特徴とする方法(図5)。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法において、2次精選紙料区分(A13
    )はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図5)。
  18. 【請求項18】 請求項16または17に記載の方法において、1次リジェクト
    区分(R13)は第3段階の精製工程に移送することを特徴とする方法(図5)。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載の方法において、2次リジェクト区分(R2
    )は2回目のスクリーン選別の段階で紙料の60〜80%を占めることを特徴とする
    方法。
  20. 【請求項20】 請求項14または15に記載の方法において、2次リジェクト
    区分(R2)を第2段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法(図4)。
  21. 【請求項21】 請求項14、15または19のいずれかに記載の方法において、
    2次リジェクト区分(R2)は第3段階の精製工程に回し、該工程で得られた紙料
    はさらに3次精選紙料区分(A3)と3次リジェクト区分(R3)とに選別すること
    を特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法において、3次精選紙料区分(A3)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図1〜図3および図5)。
  23. 【請求項23】 請求項9、11または22のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A11、A12、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴
    とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項21または22に記載の方法において、3次リジェクト
    区分(R3)は第3段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法(図1および図5
    )。
  25. 【請求項25】 請求項6、15または22のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A1、A2、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴と
    する方法。
  26. 【請求項26】 請求項15、17または22のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A2、A13、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴
    とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項21または22に記載の方法において、3次リジェクト
    区分(R3)は第4段階の精製工程に回し、該工程で得られた紙料はスクリーン選
    別により4次精選紙料区分(A4)と4次リジェクト区分(R4)とに選別すること
    を特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の方法において、4次精選紙料区分(A4)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(図2および図3)。
  29. 【請求項29】 請求項27または28に記載の方法において、4次リジェクト
    区分(R4)は第4段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法(図2)。
  30. 【請求項30】 請求項6、15、22または28のいずれかに記載の方法におい
    て、精選紙料区分(A1、A2、A3、A4)は合体・混合して既製紙料を調製すること
    を特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 請求項27または28に記載の方法において、4次リジェクト
    区分(R4)は低濃度リファイナ(LC)へ移送することを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の方法において、低濃度リファイナで精製
    された5次精選紙料区分(A5)はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法(
    図3)。
  33. 【請求項33】 請求項6、15、22、28または32のいずれかに記載の方法に
    おいて、精選紙料区分(A1、A2、A3、A4、A5)は合体・混合して既製紙料を調製
    することを特徴とする方法。
  34. 【請求項34】 請求項1ないし33のいずれかに記載の方法において、精製
    中の紙料濃度は30〜60%であることを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 請求項1ないし34のいずれかに記載の方法において、スク
    リーン選別中の紙料濃度は0.5〜5%であることを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】 請求項1ないし35のいずれかに記載の方法に従って調製さ
    れた紙料を印刷用紙の製造原料として用いる紙料の使用方法。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の紙料の使用方法において、該紙料を新聞
    用紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙の製造原料として用いることを特徴と
    する紙料の使用方法。
  38. 【請求項38】 請求項1ないし35のいずれかに記載の方法に従って調製さ
    れた紙料を原料とすることを特徴とする印刷用紙。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は新聞用
    紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙であることを特徴とする印刷用紙。
  40. 【請求項40】 印刷用紙の製造原料として用いられる紙料において、該紙
    料の少なくとも40重量%の繊維はメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・
    スクリーンを通過しないことを特徴とする紙料。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の紙料において、該紙料の最大20重量%の
    繊維はメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・スクリーンを通過するが、
    メッシュ・サイズ200のバウアー・マクネット・スクリーンを通過しないことを
    特徴とする紙料。
  42. 【請求項42】 請求項40または41に記載の紙料において、該紙料の少なく
    とも35重量%の繊維はメッシュ・サイズ28および200のバウアー・マクネット・
    スクリーンを通過することを特徴とする紙料。
  43. 【請求項43】 請求項40ないし42のいずれかに記載の紙料において、該紙
    料の濾水度は30〜70ml CSFであることを特徴とする紙料。
  44. 【請求項44】 請求項40ないし43のいずれかに記載の紙料を印刷用紙の製
    造原料として使用する紙料の使用方法。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の紙料の使用方法において、該紙料は、新
    聞用紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙の製造原料として用いることを特徴
    とする紙料の使用方法。
  46. 【請求項46】 請求項40ないし44のいずれかに記載の紙料を原料とする印
    刷用紙。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は新聞用
    紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙であることを特徴とする印刷用紙。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は、温度
    23℃、相対湿度50%の条件下で測定した坪量が30〜40g/m2の新聞用紙であること
    を特徴とする印刷用紙。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は、温度
    23℃、相対湿度50%の条件下で測定したフィラー含量が7〜15%であることを特
    徴とする印刷用紙。
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