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JP2003337459A - 画像形成装置とそこに使用する感光体ユニット及び感光体 - Google Patents

画像形成装置とそこに使用する感光体ユニット及び感光体

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Publication number
JP2003337459A
JP2003337459A JP2002170250A JP2002170250A JP2003337459A JP 2003337459 A JP2003337459 A JP 2003337459A JP 2002170250 A JP2002170250 A JP 2002170250A JP 2002170250 A JP2002170250 A JP 2002170250A JP 2003337459 A JP2003337459 A JP 2003337459A
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JP
Japan
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photoconductors
photoconductor
image forming
forming apparatus
motor
Prior art date
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Application number
JP2002170250A
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English (en)
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Masato Ohashi
理人 大橋
Koji Amauchi
康二 天内
Tetsuya Nakao
哲也 中尾
Hideaki Sugata
英明 菅田
Toshio Shimazaki
俊男 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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Priority to US10/384,593 priority patent/US6879795B2/en
Priority to EP03005302A priority patent/EP1345087A3/en
Publication of JP2003337459A publication Critical patent/JP2003337459A/ja
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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の感光体でそれぞれ形成した色の異なる
各画像を重ね合わせても、主走査方向に目立つ色ずれが
発生しないようにする。 【解決手段】 各感光体26Y,26M,26C,26
Kを、一方の端部側のフランジ38を素管36に対して
分割可能に形成し、それぞれ組付け前に各軸受37の偏
心を測定して、その偏心している方向に目印10をマー
キングする。また、各フランジ38についても同様に偏
心を測定してその偏心している方向に目印をマーキング
する。各感光体26Y,26M,26C,26Kを組付
ける際には、軸受37側ごとに目印10及びフランジ3
8側ごとに目印の回転方向の位相を揃えた状態で組付け
て一体に固定する。それにより、フルカラーの画像を形
成したときでも各色の画像が主走査方向でほぼ揃うの
で、色ずれを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主走査方向の両
端部がそれぞれ回転可能に支持された感光体を複数並べ
て配置した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
の露光装置として、レーザ光を使用するレーザ露光装置
がある。そのレーザ露光装置の一例を、図39に示す。
このレーザ露光装置は、レーザ発信機101から照射し
たレーザ光が、コリメートレンズ102a、シリンドリ
カルレンズ102bを経てポリゴンミラー103に入射
してそこで反射し、その反射したレーザ光がさらにfθ
レンズ104を経て、感光体200の表面で結像する。
そして、ポリゴンミラー103が矢示E方向に回転する
ことで、レーザ光が感光体200の表面を矢示G方向に
走査する。ところで、フルカラーの画像を形成可能な画
像形成装置には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像に
対応した感光体を備えていると共に、その各感光体ごと
に独立した露光装置を備えているものがある(タンデム
装置)。このような露光装置においては、図39におい
て感光体200の表面となる結像位置が深度方向(矢示
J方向)に変化すると、それに伴って感光体200上の
走査位置も主走査方向(同図で上下方向)に変化する。
ここで、感光体200の表面とレーザ光のなす角度をθ
としたときに、感光体200が深度方向にΔr変化した
ときには、その感光体200の表面上の結像位置(走査
位置)の走査方向の変化量Δxは、数1となる。
【0003】
【数1】Δx=Δr/(tanθ)
【0004】ここで、図39から明らかなように、変化
量Δxは感光体200の端部で最大(Δxmax)とな
る。また、θ=90°のところでは、結像位置(走査位
置)が深度方向にずれたとしても走査方向の変化はない
(Δx=0)。その結像位置が変化する要因としては、
感光体200の径方向の振れや偏心がある。そこで、図
40を使用して、感光体200の理想の回転軸線201
(偏心ゼロ)に対して、実際に回転させる回転軸線20
2がΔrだけずれがあるときを例にとって説明する。図
40に示すように、理想の回転軸線201に対し、実際
の回転軸線202が平行して感光体200の径方向にず
れているときは、図41に示すように画像を形成した転
写紙P上には、画像として形成された左右の縦線55
a,55bは対称に感光体200の周長Lsの周期で波
打って形成される。なお、図41では転写紙Pの送り方
向を矢印Dで示している。また、縦線55cは波打ちが
ないときの縦線の画像を示している。一方、図42に示
すように、理想の回転軸線201に対し、実際の回転軸
線202がクロスするようにずれているときは、図43
に示すように画像を形成した転写紙P上には、画像とし
た左右の縦線56a,56bが平行な状態で、感光体2
00の周長Lsの周期で波打って形成される。なお、こ
の図43においても、転写紙Pの送り方向を矢印Dで示
している。また、縦線56cは波打ちがないときの縦線
の画像を示している。ここで、図40の回転軸線のずれ
の場合と、図42の回転軸線のずれの場合のそれぞれ回
転軸線のずれ量をΔrとすると、画像ずれの最大値Δx
maxは画像両端で数2となる。なお、数2におけるθ
maxとは、図39に示したように感光体200の端部
付近における感光体200の表面とレーザ光とのなす角
度である。
【0005】
【数2】Δxmax=Δr/(tanθmax)
【0006】なお、図41及び図43に示した画像中央
の縦線55c,56cは、共に波打ちの発生がない。ま
た、感光体の径方向の振れや偏心は、通常のものでは部
品として所定の精度内に収めるようにしている(この場
合はΔrmax内)。そこで、前述した複数の感光体を
有するタンデムタイプの画像形成装置において、各感光
体の偏心量がΔrmaxであるとき、そのΔrmaxの
偏心によって発生する波打ちの位相は逆転することがあ
るので、感光体の組付けの具合によっては、画像ずれの
最大値は数3になる。
【0007】
【数3】 Δxmax=2×Δrmax/(tanθmax)
【0008】そのため、従来の画像形成装置では、複数
色のカラー画像を形成したときに、その重ね合わせた各
色の画像の色ずれが目だたないようにするため、転写紙
搬送方向に対して幅方向の画像両端における縦線の波打
ちの位相を合わせるようにしたりしている(例えば特開
平6−250474号公報、特開2001−24952
3号公報等参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されている画像形成装置は、いずれも図40で
説明したような感光体の実際の回転軸線が理想の回転軸
線に対して平行にずれているときに、色ずれが目だたな
いようにするための技術である。そのため、図42に示
したように実際の回転軸が理想の回転軸線に対しクロス
するようにずれているときに、上述した公報に記載され
ている方法を実施すると、図44に示すように位相合わ
せを行った側の端部の縦線55a,56aは殆ど重なっ
て色ずれはなくなるが、それと反対側の縦線55b,5
6bは、2×Δxmaxといった最大の色ずれが発生し
てしまうようになる。この2×Δxmaxの最大色ずれ
を防ぐためには、感光体の実際の回転軸線を理想の回転
軸線に対して平行にするための作業が必要となる。その
場合、感光体の前後(長手方向の両端)の軸受部(駆動
伝達部)が感光体本体部に対して分離できる構成になっ
ているものでは、装置奥側に通常は位置する感光体駆動
伝達部の偏心の方向を確認し、その方向に合わせて感光
体前側の偏心位置の回転方向の位相を合わせなければな
らない。
【0010】ところが、後側の感光体駆動伝達部は、そ
こに最大偏心位置を示す目印がマーキングされていたと
しても、その目印は装置の奥側であることに加えて周囲
は暗いため、それを確認するのは非常に難しい。また、
トナー等で目印が汚れていたときには、それを確認する
のは一層難しくなる。したがって、従来のものでは感光
体の前後の偏心方向を合わせて、感光体の実際の回転軸
線を理想の回転軸線に平行にする作業は極めて難しかっ
た。この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので
あり、複数の感光体でそれぞれ形成した色の異なる各画
像を重ね合わせても、主走査方向に目立つ色ずれが発生
しないようにすることを、低コストで実現することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、感光体を複数並べて配置した画像形成装
置において、上記各感光体は主走査方向の両端部が独立
してそれぞれ偏心最大位置を回転方向に調整可能であ
り、上記各感光体はそれぞれ一方の端部側と他方の端部
側ごとに偏心最大位置を回転方向で位相合わせを行って
揃えるようにしたものである。その画像形成装置におい
て、上記各感光体は感光体本体部の主走査方向の両端部
にそれぞれ形成した支持部が回転可能に支持され、その
両端の支持部の少なくとも一方を上記感光体本体部に対
して分割可能に形成し、その各感光体の一方の端部側の
支持部及び他方の端部側の支持部ごとに偏心最大位置を
回転方向でそれぞれ位相合わせを行って上記感光体本体
部に組付け固定し、上記複数の感光体の上記各偏心最大
位置の位相を回転方向で揃えるようにするとよい。そし
て、上記複数の感光体は、それぞれ独立したモータによ
り回転駆動するとよい。また、上記複数の感光体のうち
1つの感光体を1個のモータで駆動可能にすると共に、
残る複数の感光体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可
能にするとよい。
【0012】さらに、上記複数の感光体のうち1つの感
光体を1個のモータで駆動可能にすると共に、残る複数
の感光体をその各主走査方向の両端部の各偏心最大位置
を回転方向でそれぞれ端部側ごとに位相合わせを行って
他の1個のモータでそれぞれ駆動可能とし、上記1個の
モータで駆動される感光体と、他の複数の感光体の少な
くとも1つの感光体の上記両端部のいずれか一方の側に
上記偏心最大位置を示すマーキングをそれぞれ設けると
共に、上記1個のモータで駆動可能な1つの感光体の上
記マーキングを検知する偏心最大位置検知手段と、上記
他の1個のモータでそれぞれ駆動可能な複数の感光体側
に形成されたマーキングを検知する偏心最大位置検知手
段とを設け、上記1個のモータで駆動可能な1つの感光
体と他の1個のモータでそれぞれ駆動可能な複数の感光
体を共に使用して画像を形成するモード時には、上記マ
ーキングの位置を各偏心最大位置検知手段で検知してそ
れらの回転方向の位置を全て揃えるようにするとよい。
そして、その1個のモータで駆動可能な感光体を黒画像
形成用の感光体とし、他の1個のモータでそれぞれ駆動
可能な複数の感光体を黒以外の各色の画像形成用の感光
体とするとよい。
【0013】また、上記複数の感光体の中で両端部の偏
心量が小さいものを上記1個のモータで駆動可能な1つ
の感光体とし、残る複数の感光体を上記他の1個のモー
タでそれぞれ駆動可能な感光体とし、上記1個のモータ
で駆動可能な1つの感光体を除く他の複数の各感光体の
一方の端部側と他方の端部側ごとに偏心最大位置を回転
方向でそれぞれ位相合わせを行ってその複数の感光体の
各偏心最大位置の位相を回転方向で揃えるようにすると
よい。さらに、上記複数の感光体はモータからの回転力
がそれぞれクラッチを介して伝達されて回転駆動される
ようにしてもよい。また、上記複数の感光体はその中の
1つを1個のモータにより直接的に駆動可能とし、残る
複数の感光体は上記モータの回転力を少なくとも1個の
クラッチを介して伝達して回転駆動させるようにしても
よい。そして、上記1個のモータにより直接的に駆動可
能な感光体は、黒画像形成用の感光体にするとよい。
【0014】また、上記各感光体は感光体本体部の主走
査方向の両端にそれぞれ形成した支持部が回転可能に支
持され、その両端の支持部の少なくとも一方が上記感光
体本体部に対して分割可能であり、上記他の1個のモー
タでそれぞれ駆動可能な複数の各感光体の一方の端部側
の支持部及び他方の端部側の支持部ごとに偏心最大位置
を回転方向でそれぞれ位相合わせを行って上記感光体本
体部に組付け固定し、上記複数の感光体の上記各偏心最
大位置の位相を回転方向で揃えるようにするとよい。さ
らに、上記複数の感光体の上記両端部のいずれか一方の
側に上記偏心最大位置を示すマーキングをそれぞれ設け
ると共に、その各マーキングを検知する偏心最大位置検
知手段を各感光体に対応させてそれぞれ設け、上記複数
の感光体を使用して画像を形成するモード時には上記マ
ーキングの位置を上記偏心最大位置検知手段で検知して
それらの回転方向の位置を全て揃えるようにするとよ
い。また、上記複数の各感光体の両端の各支持部は、そ
れぞれ中央部分に支軸を配した各フランジにするとよ
い。そして、上記偏心最大位置は、上記フランジの中央
部分に上記支軸を配した状態での支軸中心に対して最大
に偏心している位置とするとよい。その各フランジは樹
脂で形成するとよい。上記複数の感光体は、その隣合う
感光体の配設間隔が感光体表面の周長に一致するように
するとよい。
【0015】さらに、上記いずれかの画像形成装置に使
用する感光体ユニットであって、装置本体に対して着脱
可能なユニットケースを設けると共にそのユニットケー
スに少なくとも上記複数の感光体の全てを設け、その複
数の感光体を上記ユニットケースと一体で上記装置本体
に対して着脱可能にした感光体ユニットも提供する。あ
るいは、装置本体に対して着脱可能なユニットケースを
設けると共にそのユニットケースに上記感光体の1つを
除く全ての感光体を設け、その複数の感光体を上記ユニ
ットケースと一体で上記装置本体に対して着脱可能にし
た感光体ユニットも提供する。そして、上記ユニットケ
ースに設けない1つの感光体は、黒画像形成用の感光体
にするとよい。さらに、複数並べた状態で装置本体に組
付けられて使用される感光体であって、主走査方向の両
端部が独立してそれぞれ偏心最大位置を回転方向に調整
可能であり、上記両端部に上記偏心最大位置を示すマー
キングをそれぞれ設けると共に、その一方の端部側のマ
ーキングと他方の端部側のマーキングとが上記回転方向
で一定の相対的な位置関係になるようにした感光体も提
供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態例
の画像形成装置が有する複数の感光体を示す斜視図、図
2は同じくその感光体の一つを分解して一部断面にして
示す正面図、図3は同じくその複数の感光体を備えたカ
ラーの画像形成装置の一例を示す全体構成図である。図
3に示すカラー画像形成装置は、装置本体1の略中央に
4個のドラム状の感光体26Y,26M,26C,26
Kを複数並べて配置した画像形成部20を有しており、
その画像形成部20のすぐ下方に複数の給紙トレイ22
を備えた給紙部2を配置している。なお、この給紙部2
には、必要に応じて別の給紙装置を増設することもでき
るようになっている。また、画像形成部20の上方には
原稿を読取る読取部23を、その画像形成部20の図3
で左側には排紙収納部24をそれぞれ設けており、その
排紙収納部24には画像形成された転写紙Pが排紙収納
される。画像形成部20には、複数のローラ間に張装さ
れて矢示A方向に回動するベルト状の中間転写ベルト2
5が設けられており、その中間転写ベルト25の回りに
は図示のように4個のドラム状の感光体26Y,26
M,26C,26Kを中間転写ベルト25の移動方向に
沿って並べて配置している。
【0017】その各感光体の回りには、感光体の表面を
帯電処理する各帯電装置62と、各感光体の表面に形成
された静電潜像を各色のトナーで可視像化する各現像装
置63と、その各感光体上のトナー像(可視像)を中間
転写ベルト25に転写した後に各感光体上に残った残留
トナーを除去回収する各クリーニング装置64をそれぞ
れ設けている。この画像形成部20の上部には、その画
像形成部20の各感光体26Y,26M,26C,26
Kに、それぞれ各色の画像情報に対応したレーザ光を照
射してそこに潜像を形成する露光装置7を設けている。
また、画像形成部20の転写紙搬送上流側にレジストロ
ーラ33を、その画像形成部20の転写紙搬送下流側に
定着装置28をそれぞれ設け、そのレジストローラ33
により転写紙のスキュー補正を行うと共に、感光体上の
画像とタイミングをとって給紙するようにしている。ま
た、転写紙上に転写したトナー像を定着装置28により
定着処理するようにしている。この定着装置28の下流
側には、その定着装置28を通過した転写紙を排紙収納
部24上に排出する排紙ローラ41を設けている。な
お、図3で3は、原稿を自動的にコンタクトガラス31
上に搬送する自動原稿搬送装置である。
【0018】このカラー画像形成装置は、フルカラーの
画像形成動作を開始させると、画像形成部20の各帯電
装置62により帯電された感光体26Y,26M,26
C,26K上の各帯電面が露光装置7により、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック
(K)の各色に対応した操作光により露光され、そこに
潜像が形成される。その露光装置7による各感光体26
Y,26M,26C,26Kへの書き込みは、読取部2
3に設けられているコンタクトガラス31上にセットし
た原稿の画像を、原稿照明用光源とミラーからなる読み
取り走行体32a、32bが図3で左右方向に往復移動
することにより読み取り走査を行って、レンズ34の後
方に設置されているCCD35に画像信号として読み込
まれた画像情報を基にして行われる。すなわち、CCD
35に読み込まれた画像信号は、デジタル化されて画像
処理され、その画像処理された信号に基づいて、露光装
置7内のレーザダイオードの発光により、感光体26
Y,26M,26C,26Kの各表面を露光して、そこ
に静電潜像を形成する。その際、レーザダイオードから
の光は、ポリゴンミラーやレンズを介して各感光体に至
る。
【0019】このようにして、各感光体26Y,26
M,26C,26K上にそれぞれ形成された各潜像は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラ
ック(K)の4つの色にそれぞれ対応した各現像装置6
3により現像され、トナー像となる。そのトナー像は、
最初に感光体26Y上のイエロー色の画像が、図3の矢
示A方向に回動している中間転写ベルト25上に転写さ
れ、次にそのイエロー色の画像が感光体26Mの位置ま
で移動したときに、そこにマゼンタ色の画像を重ね合わ
せて転写する。そのマゼンタ色の画像を転写した部分が
感光体26Cの位置まで移動したときに、そこにシアン
色の画像を重ね合わせて転写し、さらにそのシアン色の
画像を転写した部分が感光体26Kの位置まで移動した
ときに、そこにブラック色の画像を重ね合わせて転写す
る。
【0020】そして、そのイエロー,マゼンタ,シア
ン,ブラックの4色重ね合わせ画像が中間転写ベルト2
5の回動により転写ローラ51のある転写位置まで移動
すると、そのタイミングに一致するように同期がとられ
て給紙された転写紙に、転写ローラ51により一括転写
される。このように、このカラー画像形成装置は、中間
転写ベルト25が1回動して1つのカラー画像を形成す
る作像プロセスを行う。そして、その中間転写ベルト2
5上の4色重ねのトナー像が転写紙に一括転写された後
は、その中間転写ベルト25上に残留するトナーが中間
転写クリーニング装置52により除去回収される。トナ
ー像が定着されて定着装置28を通過した転写紙は、そ
れが片面画像形成であるときには排紙ローラ41により
排紙収納部24に排出される。また、両面画像形成の指
示が出されているときには、定着装置28と排紙ローラ
41との間の搬送経路上に設けている分岐爪43によ
り、転写紙が画像形成部20の下側に配設している両面
装置29に送り込まれ、それが反転されて再びレジスト
ローラ33に搬送され、今度は第2面に画像が形成され
た後に排紙ローラ41により排紙収納部24上に排出さ
れる。
【0021】一方、転写紙を給紙する給紙部2には、各
給紙段ごとに給紙装置4がそれぞれ設けられている。そ
の各給紙段の給紙装置4は、転写紙Pを積載する転写紙
積載手段である底板5と、その底板5上に積載された転
写紙Pを同図で反時計回り方向に回転することにより給
紙する給紙手段であるピックアップコロ6と、そのピッ
クアップコロ6により給紙された転写紙Pが複数枚であ
ったときにはそれを1枚に分離するフィードコロとリバ
ースコロとからなる分離手段8とを備えている。感光体
26Y,26M,26C,26K(以下、特定しない場
合には単に感光体26と云う)は同一のものであり、そ
の表面に形成するトナー像の色のみが異なる。その各感
光体26は、主走査方向の両端部が独立してそれぞれ偏
心最大位置を回転方向に調整可能になっている。すなわ
ち、各感光体26は、図2に示すように感光体本体部で
ありインパクト成形で形成した素管36の主走査方向
(矢示Cの長手方向)の一端に支持部となる軸受37を
圧入し、他端にはもう一方の支持部となる例えば樹脂製
のフランジ38を嵌合させている。その素管36の他端
部の内面にはテーパ部36aを形成して、そのテーパ部
36aに他端側の支持部である駆動伝達用のフランジ3
8を嵌合させている。そのフランジ38は、駆動軸39
にネジ40で一体に固定されていて、その駆動軸39に
図示しないモータからの回転力が伝達されるようになっ
ている。そして、各感光体26は、一端側に形成した軸
受37と他端側の支持部の一部となる駆動軸39の部分
が回転可能に支持されている。
【0022】素管36は、軸受37と共に図示しないバ
ネの付勢力により図2で右方に加圧され、それにより素
管36のテーパ部36aがフランジ38のテーパ面38
aに密着して、素管36がフランジ38と一体になって
いる。したがって、駆動軸39がモータにより回転され
ると、フランジ38が素管36及び軸受37と一体で回
転される。このように、各感光体26は、その一端側の
フランジ38が素管36に対して分割可能になってい
る。なお、他端側の軸受37も素管36に対して分割可
能になる構成にしてもよい。その分割可能な各感光体2
6は、フランジ38を素管36に組付ける際には、両端
を支持する一方の端部側となる軸受37及び他方の端部
側となるフランジ38ごとに偏心最大位置を回転方向で
それぞれ位相合わせを行って素管36に組付け固定し、
装置本体に組付けた際に複数の各感光体26の上記各偏
心最大位置の位相が回転方向で揃うようにしている。
【0023】すなわち、各感光体26は、それぞれ組付
け前に装置の前側となる軸受37の偏心を測定する。そ
の測定で、図4に示すように軸受37の実際の回転中心
が理想の回転中心O′(偏心ゼロの位置)から素
管36の径方向に最大偏心位置でLだけ偏心している
ときには、その偏心している方向に偏心最大位置を示す
マーキングである目印10を素管36の端面36bにそ
れぞれ付ける。また、装置の後側となるフランジ38に
ついても同様に偏心量を測定し、図5に示すようにフラ
ンジ38の実際の回転中心Oが理想の回転中心O
から素管36の径方向に最大偏心位置でLだけ偏心し
ているときには、その偏心している方向に偏心最大位置
を示すマーキングである目印11をフランジ38の端面
38aに付ける。次に、各感光体26ごとに、図1に示
したように軸受37側の目印10の回転方向の位相を揃
えた状態で、各フランジ38を図7に示すように、そこ
に付けている目印11の回転方向の位相を揃えた状態で
素管36に組付けて一体に固定する。
【0024】すなわち、図6に示すように、それぞれ軸
受37が圧入された各素管36をそこにマーキングされ
ている目印10が、例えば図示のように真下(それ以外
の位置であってもよい)に位置する姿勢にして、その状
態で図7に示すように各フランジ38にそれぞれマーキ
ングされている目印11が、例えば同図で右側の真横
(それ以外の位置であってもよい)に全て位置する姿勢
にする。そして、軸受37のある一方の端部側の目印1
0とフランジ38のある他方の端部側の目印11とが、
回転方向で角度θ(任意に設定可)の一定の相対的な
位置関係になるようにして、駆動軸39と一体のフラン
ジ38と素管36とを固定して一体とし、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)用の各感光体26Y,26M,26C,26Kと
する。次に、この感光体26Y,26M,26C,26
Kを、図6に示したように各素管36にマーキングされ
ている目印10の回転方向の位相を揃えた状態で、装置
本体1(図3参照)に装着する。このようにすること
で、感光体26Y,26M,26C,26Kは、図7に
示したように各フランジ38も、そこにマーキングされ
ている目印11の回転方向の位相が全て揃えられた状態
になる。このようにして、感光体26Y,26M,26
C,26Kを装置本体1にそれぞれ装着すると、これら
4つの各感光体は1つの感光体駆動用のモータによりク
ラッチを介さずに直接駆動される4つの感光体駆動部に
それぞれが連結される。それにより、その感光体駆動用
のモータを駆動させると、感光体26Y,26M,26
C,26Kの全てが同時に連動して、回転方向の互いの
位相を保った状態のままそれぞれが回転駆動される。な
お、この感光体駆動用のモータは、感光体のみを駆動す
るだけでなく、その回転力により他の回転系のユニッ
ト、例えば中間転写ベルト25を同時に駆動させるよう
にしてもよい。
【0025】ここで、図6に示した隣合う各感光体26
の配設間隔Lが、各感光体26の周長Lsに一致してい
るときには、上述したように軸受37のある装置前側の
各素管36の端面36bにそれぞれ設けた目印10の感
光体回転方向の位相をそれぞれ揃え、且つ装置後側の各
フランジ38にそれぞれ設けた目印11の感光体回転方
向の位相をそれぞれ揃えるようにすれば、前側の目印1
0と後側の目印11の回転方向の位相は一致させなくて
も、フルカラーの画像を形成したときでも色ずれを防止
することができる。すなわち、このように各感光体26
を、前側のそれぞれ目印10の感光体回転方向の位相を
それぞれ揃え、且つ後側の各目印11の感光体回転方向
の位相をそれぞれ揃えさえすれば、図8に示すように転
写紙P上において左右の波打ちの位相が一致しなくて
も、同図で左側の縦線Laの各色の波打ちの位相はそれ
ぞれ一致し、右側の縦線Lbの各色の波打ちの位相もそ
れぞれ一致するので、色ずれは発生しない。
【0026】なお、図6で説明した隣合う各感光体26
の配設間隔Lが、その感光体26の周長Lsに一致して
いないときは、転写紙上で図8に示した縦線La及びL
bがそれぞれ波打ち合うように、前側の各目印10を互
いに回転方向にずらして波打ち状態を調整し、後側の各
目印11も互いに回転方向にずらして波打ち状態を調整
して位相合わせを行うようにすればよい。そうすれば、
軸受37のある装置前側に設けた各目印10の感光体回
転方向の位相と、装置後側の各フランジ38に設けた各
目印11の感光体回転方向の位相とを一致させる作業を
することなしに、形成したフルカラー画像の色ずれを防
止することができる。また、各色に対応した潜像を形成
する各感光体26Y,26M,26C,26K間で、偏
心最大位置における偏心量に差があっても、その偏心最
大位置の感光体回転方向の位相をそれぞれ一致させてお
けば問題は生じない。すなわち、例えば感光体26M,
26Kの感光体間で偏心最大位置において偏心量差Δ
r′があったとしても、その偏心最大位置の感光体回転
方向の位相が、図9に示すように感光体26Mによって
形成された縦線La′と、感光体26Kによって形成さ
れた縦線La″とが一致していれば、位置ずれ量Δx′
は数4となる。
【0027】
【数4】 Δx′max=Δr′max/(tanθ)
【0028】ここで、θは各感光体26M,26Kのそ
れぞれ表面と露光装置7(図3参照)から出射されて各
感光体26M,26Kに入射するレーザ光とがそれぞれ
なす角度であり、一般のものではθ=70°前後に設定
されている。しかしながら、この角度θは、近年では露
光装置の小型化に伴って小さくなる傾向にある。そこ
で、θ=60°、Δrc=ΔrM=ΔrY=0.07m
m、Δr′k=0.02mmとしたとき位置ずれ量(色
ずれ量)Δx′を計算してみると、数3,数4から、 Δxmax=0.081mm(位相合せなし) Δxmax=Δx′=0.029mm(位相合せあり) となる。ここで、人の目で判別ができない位置ずれ量
(色ずれ量)Δx′は、文献(例えばKONIKA T
ECHNICAL REPORT VOL13(200
0) P61)によれば50μm程度とある。したがっ
て、複数の各感光体26は、それらの偏心最大位置の感
光体回転方向の位相をそれぞれ一致さえしておけば、上
述したように感光体間における上記偏心量の差Δr′が
あったとしても、その差Δr′による位置ずれ量Δx′
が50μm内に収まるものであれば、仮に色ずれが発生
したとしても、それは人の目では判別できないレベルの
ものであるため問題は生じない。なお、この実施の形態
における各感光体26は、感光体本体部となる素管36
をインパクト成形で形成した場合の例について説明した
が、その素管はパイプ材で作ったものであっても、その
一端側に軸受(フランジ)を圧入・接着で一体にしたも
のであれば、同様に適用することができる。
【0029】図10は素管にパイプ材を加工したものを
使用してその両端にフランジを着脱可能に嵌合させた感
光体の例を組付け前の状態で示す正面図である。この感
光体76は、両端の各支持部を、それぞれ中央部分に支
軸71を配した共に樹脂製の各フランジ72,73で構
成している。そして、その感光体76は、素管74にパ
イプ材を加工したものを使用し、その素管74の両端に
フランジ72,73を着脱可能に嵌合させている。すな
わち、支軸71にフランジ72を、例えば圧入すること
により固定し、そのフランジ72に素管74を矢示F方
向に差し込むことにより固定している。さらに、その素
管74の図10で左端側にフランジ73を矢示F方向に
差し込んで、そのフランジ73を図示しないバネにより
矢示F方向に加圧して、支軸71と両側のフランジ7
2,73と素管74とを一体的に固定している。このよ
うな構成の感光体76では、偏心に関して最も影響を与
えるのは前後のフランジ73,72のそれぞれの部品精
度である。すなわち、一般的にこのようなフランジを両
端に使用する構成の感光体の場合、回転力を伝達する駆
動軸となる支軸は通常旋盤によって切削加工により製作
するため、偏心量は0.03mm以下に抑えることがで
きるが、フランジは樹脂で製作することが多いため、そ
の場合には偏心の精度は0.08mm程度までしか作り
込むことができない。したがって、図9で先に説明した
2色以上のカラー画像における主走査方向の色ずれ(位
置ずれ量Δx′に相当)については、両端のフランジの
部品精度の影響が大きい。
【0030】そこで、図11に示すように、上述した構
成の感光体76Y,76M,76C,76K(以下、特
定しない場合には単に感光体76と云う)を画像形成部
に使用したカラーの画像形成装置では、まず各感光体7
6の後側のフランジ72の偏心量をそれぞれ測定し、偏
心最大位置のある方向に目印11をフランジ72の端面
上にそれぞれマーキングする。また、各感光体76の前
側のフランジ73についても同様に偏心量をそれぞれ測
定し、図12に示すように偏心最大位置のある方向に目
印10をフランジ73の端面上にそれぞれマーキングす
る。そして、その各フランジ72に支軸71を例えば圧
入によりそれぞれ固定して、その各フランジ72に素管
74をそれぞれ差し込んで一体にする。次に、その各素
管74と一体の各フランジ72を、図11に示したよう
に目印11の回転方向の位相が全て揃うように位相合わ
せした状態で、図12に示すようにもう一方の各フラン
ジ73を、それぞれ目印10の回転方向の位相が全て揃
うように位相合わせした状態で素管74に差し込んで、
図示しないバネにより図10の矢示F方向に加圧して、
支軸71と両側のフランジ72,73と素管74とをそ
れぞれ一体的に固定する。
【0031】こうすることにより、各感光体76は、図
11に示す感光体76Y,76M,76C,76Kのよ
うに装置本体に装着した状態では、各フランジ72側の
目印11の回転方向の位相が全て揃うと共に、図12に
示したように反対側のフランジ73側の目印10の回転
方向の位相も全て揃う。なお、偏心最大位置の測定は、
前後のフランジ72,73単体で行ってもよいが、フラ
ンジ72に支軸71を圧入及びフランジ73に支軸71
を挿入することによりフランジ72,73のそれぞれ中
央部分に支軸71を配した状態で、その支軸71の中心
に対して最大に偏心している位置をそれぞれ測定した方
が、より高い精度の偏心最大位置の測定ができる。ま
た、この実施の形態においても、隣合う各感光体76の
配設間隔Lが、各感光体76の周長Lsに一致している
ときには、各フランジ72側にそれぞれ設けた目印11
の感光体回転方向の位相をそれぞれ揃え、且つ各フラン
ジ73側にそれぞれ設けた目印10の感光体回転方向の
位相をそれぞれ揃えるようにすれば、前側の目印10と
後側の目印11の回転方向の位相は一致させなくても、
フルカラーの画像を形成したときでも色ずれを防止する
ことができる。したがって、各感光体76において、素
管74の両端にフランジ72,73をそれぞれ組付ける
際に、その両側のフランジ72,73の偏心最大位置の
感光体回転方向の位相を互いに一致させる作業をしなく
ても、色ずれ画像の発生を防止することができる。
【0032】図13は複数の感光体をそれぞれ独立した
モータにより回転駆動させるようにした画像形成装置の
実施形態の画像形成部を示す概略図であり、図2及び図
6と対応する部分には同一の符号を付してある。この実
施形態によるカラーの画像形成装置は、図13に示すよ
うに複数の感光体26Y,26M,26C,26K(い
ずれも簡略図示のため駆動軸39のみを図示している)
をそれぞれ独立したモータ81A,モータ81B,モー
タ81C,モータ81Dにより回転駆動させるようにし
ている。すなわち、モータ81A〜81Dの回転軸にそ
れぞれ固定した各タイミングプーリ83と、感光体26
Y,26M,26C,26Kの各駆動軸39にそれぞれ
固定されている各タイミングプーリ84との間にタイミ
ングベルト85をそれぞれ張装し、モータ81A〜81
Dにより各タイミングプーリ83、タイミングベルト8
5、タイミングプーリ84を介して感光体26Y,26
M,26C,26Kをそれぞれ単独で回転可能にしてい
る。また、この画像形成装置は、図14に示すように各
感光体26Y,26M,26C,26Kのフランジ38
側(軸受37側にしてもよい)の各マーキングである目
印11を検知する偏心最大位置検知手段であるセンサ1
2A,12B,12C,12Dを、各感光体26Y,2
6M,26C,26Kに対応させて同じ回転方向の位置
にそれぞれ設けている。
【0033】そして、その各感光体を使用して画像を形
成するモードとなるカラー画像形成モード時には、図1
4に示したように各感光体の目印11を各センサ12
A,12B,12C,12Dで検知してそれらの回転方
向の位置を全て揃えるようにしている。なお、各センサ
12A,12B,12C,12Dの各感光体に対する配
設側を軸受37側とし、それらのセンサで目印10(図
6参照)を検知して各感光体の回転方向の偏心最大位置
を全て揃えるようにしてもよい。また、センサ12A,
12B,12C,12Dとしては、例えば反射型のフォ
トセンサを使用するが、目印11(または目印10)を
検知することができるものであれば、それ以外のいずれ
のセンサであってもよい。この画像形成装置は、フルカ
ラーによるカラー画像形成モード時には、画像形成動作
を開始する前にまず感光体26Y,26M,26C,2
6Kを回転駆動させる。そして、それら各感光体の回転
を、後側の各フランジ38に設けている目印11をセン
サ12A,12B,12C,12Dがそれぞれ検知した
ときに停止させる。
【0034】このようにすれば、各感光体26Y,26
M,26C,26Kは、装置本体に装着した状態では一
方の各軸受37側にそれぞれ目印10を付けた偏心最大
位置と、他方のフランジ38側にそれぞれ目印11を付
けた偏心最大位置は、それぞれの側ごとに回転方向の位
相が合うように予め組付けてあり、その各感光体の目印
10と目印11との相対的な角度θ(図7参照)は一
度組付けた後は変化するものではないので、全ての感光
体について回転方向の位相が揃う。したがって、色ずれ
画像の発生を防止することができる。すなわち、この実
施の形態によるカラーの画像形成装置のように、複数の
感光体26Y,26M,26C,26Kが、それぞれ独
立したモータ81A,モータ81B,モータ81C,モ
ータ81Dにより回転駆動されるタンデム型の構成の場
合には、黒の単色(マゼンタ、シアンによる単色の場合
もある)による画像形成の際には使用しない色の感光体
及びそれを駆動する駆動系は停止させておくことができ
るので、トナー等の浪費を防止することができると共
に、感光体の疲労も防止できる利点がある。
【0035】ところが単色で画像形成を行った際には、
仮に画像形成開始前に全ての感光体について両端部にお
ける回転方向の偏心最大位置の位相を全て揃えておいた
としても、回転させた感光体について上記偏心最大位置
の位相がずれてしまう。それにより、この状態でカラー
画像(2色以上)を形成した場合には、感光体の偏心に
伴う振れにより画像に主走査方向の位置ズレが発生す
る。しかしながら、この実施の形態による画像形成装置
によれば、上述したように画像形成前に全ての感光体2
6Y,26M,26C,26Kについて両端部における
回転方向の偏心最大位置の位相を全て揃えることができ
るので、カラー画像の位置ズレを防止することができ
る。なお、この画像形成装置においても、図14に示し
たように隣合う各感光体26の配設間隔Lを、各感光体
26の周長Lsに一致させることで、フルカラーの画像
における各色の色ずれを防止する。
【0036】図15は図13の画像形成装置の感光体に
替えて使用可能な異なる構成の感光体の例を示す図10
と同様な正面図であり、図10と対応する部分には同一
の符号を付してある。この感光体76Y,76M,76
C,76Kは、感光体76Yの支軸71の後部側(フラ
ンジ72側)が軸継ぎ手89を介してモータ81Aの回
転軸に連結されており、感光体76Mの支軸71の後部
側が軸継ぎ手89を介してモータ81Bの回転軸に連結
されている。さらに、感光体76Cの支軸71の後部側
が軸継ぎ手89を介してモータ81Cの回転軸に連結さ
れており、感光体76Kの支軸71の後部側が軸継ぎ手
89を介してモータ81Dの回転軸に連結されている。
そして、その各感光体76Y,76M,76C,76K
の各フランジ72の外側の面にそれぞれ付けている目印
11を検知するセンサ12A,12B,12C,12D
を、各感光体76Y,76M,76C,76Kに対応さ
せて同じ回転方向の位置にそれぞれ設けている。したが
って、この感光体76Y,76M,76C,76Kを使
用しても、カラー画像形成モード時には、画像形成動作
を開始する前に各センサ12A,12B,12C,12
Dがそれぞれ目印11を検知したときに各モータ81A
〜81Dを停止させることにより各感光体の回転を停止
させることで、感光体76Y,76M,76C,76K
について両端部における回転方向の偏心最大位置の位相
を全て揃えることができるので、カラー画像の位置ズレ
を防止することができる。
【0037】図16は複数の感光体を備えその複数の感
光体のうち1つの感光体を1個のモータで駆動可能にす
ると共に残る複数の感光体を他の1個のモータでそれぞ
れ駆動可能とした画像形成装置の実施形態の画像形成部
を示す概略図であり、図2及び図6と対応する部分には
同一の符号を付してある。カラーの画像形成装置を使用
する場合、黒(K)の単色で画像を形成する場合と、カ
ラーで画像を形成する場合とがある。そのカラーで画像
を形成する場合は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する画像を
形成する各感光体を含めた作像系を駆動させる必要があ
るが、黒の単色で画像を形成する場合には、その黒に対
応する画像を形成する感光体の作像系だけを駆動させれ
ばよい。また、一般的に作像系の寿命は、その駆動時間
にほぼ比例する。したがって、黒単色の画像形成時に
Y,M,C色用の作像系を駆動させないようにすれば、
Y,M,Cの作像系の寿命が長くなる。したがって、そ
れだけメンテナンスを行う頻度を少なくすることができ
る。
【0038】そこで、この実施の形態によるカラーの画
像形成装置は、図2で説明した素管36の主走査方向の
両端にそれぞれ形成した支持部となる軸受37とフラン
ジ38がそれぞれ回転可能に支持されて複数個を並べて
配置した図16に示す感光体26Y,26M,26C,
26Kを、そのうち1つの感光体26Kを1個のモータ
81で駆動可能にすると共に、残る複数の感光体26
Y,26M,26Cを他の1個のモータ82でそれぞれ
駆動可能(タンデム式)にしている。すなわち、図16
に示すように、モータ81の回転軸に固定したタイミン
グプーリ83と、感光体26Kに固定された駆動軸39
に固定されているタイミングプーリ84との間にタイミ
ングベルト85を張装し、モータ81によりタイミング
プーリ83、タイミングベルト85、タイミングプーリ
84を介して感光体26Kを単独で回転可能にしてい
る。また、モータ82の回転軸に固定したタイミングプ
ーリ86と、感光体26Y,26M,26Cにそれぞれ
固定された各駆動軸39に固定されている各タイミング
プーリ87との間にタイミングベルト88A,88B,
88Cをそれぞれ張装し、モータ82によりタイミング
ベルト88A,88B,88Cを介して3つの感光体2
6Y,26M,26Cを同時に回転可能にしている。
【0039】その複数の各感光体26は、図2で説明し
たように支持部を構成する一方のフランジ38が素管3
6に対して分割可能であり、その複数の感光体26の中
で分割可能なフランジ38の偏心量が小さいものを、1
個のモータ81で駆動する1つの感光体26Kとしてい
る。そして、残る複数の感光体26Y,26M,26C
を、他の1個のモータ82でそれぞれ駆動可能な感光体
として、その各感光体26Y,26M,26Cの一方の
端部側の各フランジ38を、偏心最大位置を回転方向で
それぞれ位相合わせを行って各素管36に組付け固定
し、その感光体26Y,26M,26Cの上記各偏心最
大位置の位相を回転方向で揃えるようにしている。すな
わち、この画像形成装置では、各感光体26の装置の前
側となる図18に示す軸受37の偏心量を組付け前にそ
れぞれ測定する。その測定で偏心量が一定量(例えば、
Δr=0.02mm)以下のものには目印17をマーキ
ングし、偏心量が一定量(例えば、Δr=0.02m
m)を超えるものには、その偏心している方向に目印1
0を素管36の端面にそれぞれマーキングする。また、
装置の後側となる図17に示すフランジ38についても
同様に偏心量をそれぞれ測定し、その測定で偏心量が一
定量(例えば、Δr=0.02mm)以下のものには、
目印16をマーキングし、偏心量が一定量(例えば、Δ
r=0.02mm)を超えるものには、その偏心してい
る方向に目印11をフランジ38の端面にマーキングす
る。
【0040】そして、各フランジ38を本体側の駆動軸
39に取り付ける際には、フランジ38側に目印16を
付けた偏心量が小さかったものを、黒色画像形成用の感
光体26Kに使用する。そして、その他の各フランジ3
8は、図17に示すように、そこに付けている目印11
の回転方向の位相を全て揃えた状態にして、各駆動軸3
9にそれぞれ組付けて固定する。次に、その各フランジ
38に、一端に軸受37をそれぞれ固定した図18に示
す各素管36を固定するが、その際に感光体26Y,2
6M,26Cに使用する各軸受37側の目印10の回転
方向の位相を揃えた状態にして、各フランジ38に組付
けて固定する。このようにすることで、感光体26Y,
26M,26Cは、各素管36にマーキングされている
目印10の回転方向の位相が全て揃った状態で装置本体
に装着されると共に、フランジ38にマーキングされて
いる目印11の回転方向の位相も全て揃う。なお、感光
体26Y,26M,26Cの各目印10と感光体26K
の目印17の回転方向の位相(図7の角度θ)は合わ
せる必要がないが、それらの位相が全て合っていたとし
ても勿論かまわない。
【0041】また、図18に示した隣合う各感光体26
の配設間隔Lが、各感光体26の周長Lsに一致してい
るときには、上述したように感光体26Y,26M,2
6Cの各軸受37のある装置前側の各素管36の端面に
それぞれ設けた目印10の感光体回転方向の位相をそれ
ぞれ揃え、且つ装置後側の各フランジ38にそれぞれ設
けた目印11の感光体回転方向の位相をそれぞれ揃えさ
えすれば、前側の目印10と後側の目印11の回転方向
の位相は必ずしも一致させなくても、フルカラーの画像
を形成したときでも色ずれを防止することができる。ま
た、この画像形成装置では、黒色画像形成用の感光体2
6Kには偏心量の小さいものを使用しているので、図8
で説明した画像上における縦線の波打ちも小さくなる。
ここで、Y,M,Cの中で仮にM色用の感光体26Mの
偏心量が一番大きかったとしたときの、形成された画像
上の縦線の位置ずれ量を計算してみる。いま、感光体2
6Mの偏心量をΔrM、感光体26Kの偏心量をΔr
K、それらの偏心によるM画像の波打ち最大量をΔx
M、K画像の波打ち最大量をΔxKとすると、数5,数
6となる。
【0042】
【数5】ΔxM=ΔrM/(tanθ)
【0043】
【数6】ΔxK=ΔrK/(tanθ)
【0044】ここで、各感光体26M,26Kのそれぞ
れ表面と露光装置から出射されて各感光体26M,26
Kに入射するそれぞれレーザ光とがなす角度θを、近年
の露光装置の小型化に伴うθ=60°とし、ΔrM=
0.07mm、ΔrK=0.02mmとしたときの最大
色ずれ量を計算してみる。数5,数6から、ΔxM−K
=ΔxM+ΔxK=0.052mmとなる(図19も参
照)。ここで、前述したように、文献によれば人の目で
判別ができない色ずれ量は、50μm程度とあるので、
上述した構成にすることで仮に色ずれが発生したとして
も、色ずれ量ΔxM−Kを50μm程度にすることがで
きるので、色ずれを人が判別できないレベルに抑えるこ
とができる。なお、上述した実施の形態では、Y,M,
C画像用の感光体26Y,26M,26Cの各軸受37
側の偏心量や、駆動伝達側の各フランジ38の偏心量が
大きいもののみを用いた場合の例について説明したが、
その感光体26Y,26M,26Cに偏心量が小さいも
のを用いても、勿論よい。但し、その場合においても偏
心方向は揃えた方がよいことは勿論である。
【0045】図20は複数の感光体のうち1つの感光体
を1個のモータで駆動可能にすると共に残る複数の感光
体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可能としてそれら
の感光体に付けた偏心最大位置を示す目印を検知するセ
ンサを設けた画像形成装置の実施形態の画像形成部を示
す概略図であり、図16と対応する部分には同一の符号
を付してある。この実施形態によるカラーの画像形成装
置は、1個のモータ81で駆動される黒画像形成用の感
光体26Kのフランジ38側(図2参照)に設けている
目印11を検知する偏心最大位置検知手段であるセンサ
12Bと、他の1個のモータ82でそれぞれ駆動される
黒以外のY(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)画像形成用の感光体26Y,26M,26Cのうち
1つの感光体26Y(それ以外の感光体26M,26C
にしてもよい)のフランジ38側に設けている目印11
を検知する偏心最大位置検知手段であるセンサ12A
を、感光体26K,26Yに対応させて同じ回転方向の
位置にそれぞれ設けている。この画像形成装置は、モー
タ81で駆動される感光体26Kとモータ82で駆動さ
れる複数の感光体26Y,26M,26Cを使用して画
像を形成するカラー画像形成モード時には、その画像形
成動作を開始する前にまずモータ81,82を共に回転
させ、感光体26Kと感光体26Y,26M,26Cを
それぞれ回転させる。
【0046】そして、センサ12Aが感光体26Yに設
けている目印11を検知したときにモータ82を停止さ
せる。同様に、センサ12Bが感光体26Kに設けてい
る目印11を検知したときにモータ81を停止させる。
このように、センサ12A,センサ12Bがそれぞれ目
印11を検知したときにモータ82,81を停止させれ
ば、感光体26Yと感光体26Kの目印11を付けてい
る偏心最大位置の回転方向の位置が揃う。また、感光体
26Y,26M,26Cは、それぞれ軸受側の各目印1
0の回転方向の位置を全て揃えて組付けていると共に、
フランジ38側の各目印11の回転方向の位置もそれぞ
れ全て揃えて組付けてあり、この感光体26Y,26
M,26Cは同一のモータ82で一緒に回転される構成
であるので、全ての感光体26Y,26M,26C,2
6Kは、各目印10の回転方向の位置及び各目印11の
回転方向の位置が揃う(図7に示した角度θは必ずし
も0である必要はない)。
【0047】この画像形成装置によれば、感光体26
Y,26M,26C,26Kが2つのモータ81,82
で回転される構成であっても、カラー画像形成モード時
には上述したようにすることにより、目印10を付けた
一方の側の偏心最大位置と、目印11を付けた他方の側
の偏心最大位置が、それぞれの側ごとに回転方向の位相
が揃えられるので、色ずれ画像の発生を防止することが
できる。なお、感光体26Y,26M,26C側の目印
11を検知するセンサは1つあればよいが、感光体26
M,26Cの目印11を検知するセンサをそれぞれ設け
るようにしても構わない。また、この画像形成装置にお
いても、図14で説明した画像形成装置と同様に、フル
カラーの画像における各色の色ずれを防止するため、隣
合う各感光体26の配設間隔Lを各感光体26の周長L
sに一致させる。
【0048】図21は複数の感光体の中で両端部の偏心
量が小さいものを1個のモータで駆動可能な1つの感光
体として残る複数の感光体を他の1個のモータでそれぞ
れ駆動可能な感光体とした画像形成装置の実施形態の画
像形成部を示す概略図であり、図20と対応する部分に
は同一の符号を付してある。この実施形態によるカラー
の画像形成装置は、複数の感光体の中で両端部の支持部
である軸受37(図2参照)とフランジ38の偏心量が
共に小さいものを1個のモータ81で駆動可能な1つの
黒画像形成用の感光体26K′とし、残る複数の感光体
26Y,26M,26Cを他の1個のモータ82でそれ
ぞれ駆動可能な感光体としている。そして、モータ81
で駆動可能な感光体26K′を除く他の感光体26Y,
26M,26Cの一方の端部側と他方の端部側ごとに偏
心最大位置を回転方向でそれぞれ位相合わせを行ってそ
の感光体26Y,26M,26Cの各偏心最大位置の位
相を回転方向で揃えて装置本体に組付けるようにしてい
る。
【0049】この画像形成装置は、モノクロ画像形成時
にはモータ81により感光体26K′のみが駆動される
ので、モータ82の消耗を抑えることができると共に、
他の感光体26Y,26M,26Cの軸受等の摩耗も抑
えることができる。そして、フルカラーのカラー画像形
成モード時には、感光体26K′と感光体26Y,26
M,26Cを全て回転させるが、感光体26Y,26
M,26Cは、それぞれ軸受側の各目印10の回転方向
の位置を全て揃えて組付けていると共に、フランジ38
側の各目印11の回転方向の位置もそれぞれ全て揃えて
組付けてあり、この感光体26Y,26M,26Cは同
一のモータ82で一緒に回転されるので、それらの感光
体26Y,26M,26Cに付けた目印10のある偏心
最大位置の回転方向の位置、及び各目印11のある偏心
最大位置の回転方向の位置が狂うことはない。したがっ
て、感光体26Y,26M,26Cによって形成されて
転写紙に転写されたY,M,C色の副走査方向に延びる
線状の各画像は、転写紙の左側の各色の縦線の波打ちの
位相はそれぞれが一致し、転写紙の右側においても各色
の縦線の波打ちの位相はそれぞれが一致するので、波打
ちがあっても色ズレにならない。
【0050】また、黒画像形成用の感光体26K′は、
上述したように両端部の偏芯が小さなものを使用してい
るので、それにより転写紙上に副走査方向に形成した縦
線に発生する波打ちも小さくなるので、その波打ちの位
相がY,M,C色の縦線の波打ち位相と一致しなくて
も、その波打ち位相のズレは人が判断できないレベルに
抑えることができる。そして、黒画像形成用の感光体2
6K′は、偏心最大位置を他の感光体26Y,26M,
26Cと揃えることはしないが、上述したように両端部
の偏芯量が共に小さなものを使用しているので、それに
より転写紙上に副走査方向に形成した縦線に発生する波
打ちも小さくなるので、その波打ちの位相がY,M,C
色の縦線の波打ち位相と一致しなくても、その波打ち位
相のズレは人が判断できないレベルに抑えることができ
る。なお、この画像形成装置においても、図14で説明
した画像形成装置と同様に、フルカラーの画像における
各色の色ずれを防止するため、隣合う各感光体26の配
設間隔Lを各感光体26の周長Lsに一致させる。
【0051】図22はパイプ材を加工した素管を使用し
た複数の感光体を2個のモータで分けて駆動可能にした
画像形成装置の画像形成部を示す図21と同様な概略図
であり、図21と対応する部分には同一の符号を付して
ある。この実施の形態によるカラーの画像形成装置は、
図21で画像形成部を説明した画像形成装置に対し使用
する複数(4個)の感光体に、図10で説明した感光体
76(76Y,76M,76C,76Kは、特定の感光
体を指す場合のみ使用する)をそれぞれ使用するように
した点のみが異なる。したがって、各感光体76は、図
10で説明したようにパイプ材を加工して形成した中央
部分の素管(感光体本体部)74に対し、その両端の樹
脂で形成した支持部となるフランジ72,73が着脱可
能な構成になっている。このような構成の感光体76の
場合には、樹脂で形成したフランジ72,73の偏心に
関する部品精度が問題となる。したがって、その偏心量
次第では、画像の主走査方向の色ずれが問題となる。そ
こで、この実施の形態による画像形成装置では、各感光
体76はそれを組付ける前に装置の前側となるフランジ
73の偏心を測定する。その測定で偏心量が一定量(例
えば、Δr=0.02mm)以下のものには、図23に
示すように目印19をフランジ73の端面にマーキング
し、偏心量が一定量(例えば、Δr=0.02mm)を
超えるものには、その偏心している方向に目印10をフ
ランジ73の端面にそれぞれマーキングする。
【0052】また、装置の後側となるフランジ72につ
いても同様に偏心量をそれぞれ測定し、その測定で偏心
量が一定量(例えば、Δr=0.02mm)以下のもの
には、図24に示すように目印18をマーキングし、偏
心量が一定量(例えば、Δr=0.02mm)を超える
ものには、その偏心している方向に目印11をフランジ
72の端面にそれぞれマーキングする。そして、後側の
各フランジ72を支軸71に取り付ける際には、フラン
ジ72に目印18を付けた偏心量が小さかったものを、
黒色画像形成用の感光体76Kに使用する。その他の感
光体76Y,76M,76Cに使用する各フランジ72
は、図24に示すように目印11の回転方向の位相を全
て揃えた状態で各支軸71にそれぞれ組付ける。次に、
前側の各フランジ73を各支軸71に固定するが、その
際にフランジ73に目印19を付けた偏心量が小さかっ
たものを、黒色画像形成用の感光体76Kに使用する。
その他の感光体76Y,76M,76Cに使用する各フ
ランジ73は、図23に示すように目印10の回転方向
の位相を揃えた状態で各支軸71にそれぞれ固定する。
このようにすることで、感光体76Y,76M,76C
は、各フランジ72にマーキングされている目印11の
回転方向の位相が全て揃った状態で装置本体に装着され
ると共に、フランジ73にマーキングされている目印1
0の回転方向の位相も全て揃えられる。
【0053】なお、感光体76Y,76M,76Cの各
目印10と感光体76Kの目印19の回転方向の位相は
合わせる必要はないが、それらの位相が全て合っていた
としても勿論構わない。また、各感光体76の配設間隔
Lが、各感光体76の周長Lsに一致しているときに
は、上述したように感光体76Y,76M,76Cの各
フランジ73の端面にそれぞれ設けた目印10の感光体
回転方向の位相をそれぞれ揃え、且つ装置後側の各フラ
ンジ72にそれぞれ設けた目印11の感光体回転方向の
位相をそれぞれ揃えるようにすれば、前側の目印10と
後側の目印11の回転方向の位相は一致させなくても、
フルカラーの画像を形成しても色ずれは発生しない。そ
して、この画像形成装置では、黒色画像形成用の感光体
76Kには偏心量の小さいものを使用しているので、図
8で説明した画像上における縦線の波打ちも小さくな
る。したがって、その縦線の波打ちは、人が判別できな
いレベルに抑えることができる。なお、図22に画像形
成部を示した画像形成装置は、モータ81により1つの
感光体76Kを駆動し、モータ82で残る3個の感光体
76Y,76M,76Cを駆動する点は、図21で説明
した画像形成装置と同様である。また、偏心最大位置の
測定は、前後のフランジ72,73単体で行ってもよい
が、フランジ72に支軸71を圧入及びフランジ73に
支軸71を挿入することによりフランジ72,73のそ
れぞれ中央部分に支軸71を配した状態で、その支軸7
1の中心に対して最大に偏心している位置をそれぞれ測
定した方が、より高い精度の偏心最大位置の測定ができ
る。
【0054】図25は複数の感光体を1つのモータから
の回転力をクラッチを介して伝達して駆動するようにし
た画像形成装置の感光体駆動系を簡略化して示す概略図
であり、図13と対応する部分には同一の符号を付して
ある。この実施の形態によるカラーの画像形成装置は、
感光体26Y,26M,26C,26Kが、1つのモー
タ81からの回転力が感光体26Y,26M,26C,
26Kにそれぞれ対応したクラッチ13A,13B,1
3C,13Dを介して伝達されて回転駆動される。ま
た、この画像形成装置は、図14で説明した画像形成装
置と同様に、各感光体26Y,26M,26C,26K
のフランジ38側(軸受37側にしてもよい)の各マー
キングである目印11を検知するセンサ12A,12
B,12C,12Dを、各感光体26Y,26M,26
C,26Kに対応させて同じ回転方向の位置にそれぞれ
設けている。
【0055】そして、その各感光体を使用して画像を形
成するモードとなるカラー画像形成モード時には、画像
形成動作を開始する前に感光体26Y,26M,26
C,26Kを回転駆動させる。そして、センサ12A,
12B,12C,12Dが、後側の各フランジ38に設
けている目印11をそれぞれ検知したときに、クラッチ
13A,13B,13C,13Dによりモータ81から
の回転力が各感光体に伝達されないように遮断して、感
光体26Y,26M,26C,26Kをそれぞれ停止さ
せる。それにより、各感光体26Y,26M,26C,
26Kは、目印11を付けたそれぞれの偏心最大位置が
回転方向で揃う。そして、各感光体26は、一方の各軸
受37側にそれぞれ目印10を付けた偏心最大位置と、
他方のフランジ38側にそれぞれ目印11を付けた偏心
最大位置は、それぞれ図7で説明したように角度θ
一致しているので、両端部の回転方向における偏心最大
位置の位相が全て揃う。したがって、色ずれ画像の発生
を防止することができる。この実施形態によれば、比較
的高価なモータ81を1個にすることができるのでコス
トダウンが図れる。
【0056】図26は複数の感光体の中の1つを1個の
モータで直接的に駆動可能として残る複数の感光体はモ
ータの回転力をそれぞれクラッチを介して回転駆動する
ようにした画像形成装置の感光体駆動系を簡略化して示
す概略図であり、図25と対応する部分には同一の符号
を付してある。この実施の形態によるカラーの画像形成
装置は、例えば黒画像形成用の感光体26Kを1個のモ
ータ81によりクラッチ13を介さずに直接的に駆動可
能にし、残る複数の感光体26Y,26M,26Cをモ
ータ81の回転力をクラッチ13A,13B,13Cを
介してそれぞれ回転駆動させるようにしている。さら
に、この画像形成装置は、感光体26Y,26M,26
C,26Kのフランジ38側にそれぞれ設けている各目
印11を検知するセンサ12A,12B,12C,12
Dを、感光体26Y,26M,26C,26Kに対応さ
せて同じ回転方向の位置にそれぞれ設けている。この画
像形成装置は、カラー画像形成モード時には、その画像
形成動作を開始する前にモータ81を回転させ、感光体
26Y,26M,26C,26Kをそれぞれ回転させ
る。そして、センサ12Aが感光体26Yに設けている
目印11を検知したときにクラッチ13Aを切ってモー
タ81からの回転力が感光体26Yに伝わらないように
して停止させる。
【0057】同様に、センサ12Bが感光体26Mに設
けている目印11を検知したときにクラッチ13Bを切
り、さらにセンサ12Cが感光体26Cに設けている目
印11を検知したときにクラッチ13Cを切ってモータ
81からの回転力が感光体26M,26Cにそれぞれ伝
わらないようにして、それらを停止させる。次に、セン
サ12Dが感光体26Kに設けている目印11を検知し
たときにモータ81を停止させる。このようにして、感
光体26Y,26M,26C,26Kの回転を停止させ
れば、感光体26Y,26M,26C,26Kにそれぞ
れ付けている偏心最大位置を示す目印11の回転方向の
位置が全て揃う。また、その感光体26Y,26M,2
6C,26Kは、図7で説明したように両端部の目印1
0と目印11の相対的な角度θは、全て同じになるよ
うにしているので、全ての感光体26Y,26M,26
C,26Kの各目印10の回転方向の位置も揃う。した
がって、カラー画像形成モード時に、目印10を付けた
一方の側の偏心最大位置と、目印11を付けた他方の側
の偏心最大位置が、それぞれの側ごとに回転方向の位相
が揃うので、色ずれ画像の発生を防止することができ
る。
【0058】図27は複数の感光体の中の1つを1個の
モータで直接的に駆動可能として残る複数の感光体はモ
ータの回転力を1個のクラッチを介して伝達して回転駆
動するようにした画像形成装置の感光体駆動系を簡略化
して示す概略図であり、図26と対応する部分には同一
の符号を付してある。この実施の形態によるカラーの画
像形成装置は、例えば黒画像形成用の感光体26Kを1
個のモータ81によりクラッチ13を介さずに直接的に
駆動可能にし、残る複数の感光体26Y,26M,26
Cをモータ81の回転力を共にクラッチ13を介して伝
達して回転駆動させるようにしている。さらに、この画
像形成装置は、感光体26Y,26Kのフランジ38側
にそれぞれ設けている各目印11を検知するセンサ12
A,12Dを、感光体26Y,26Kに対応させて同じ
回転方向の位置にそれぞれ設けている。この画像形成装
置は、カラー画像形成モード時には、その画像形成動作
を開始する前にモータ81を回転させ、感光体26Y,
26M,26C,26Kをそれぞれ回転させる。そし
て、センサ12Aが感光体26Yに設けている目印11
を検知したときにクラッチ13を切ってモータ81から
の回転力が感光体26Y,26M,26Cに伝わらない
ようにして、それらの感光体を停止させる。
【0059】次に、センサ12Dが感光体26Kに設け
ている目印11を検知したときにモータ81を停止させ
る。このようにして、感光体26Y,26M,26C,
26Kの回転を全て停止させれば、感光体26Yと感光
体26Kの目印11を付けている偏心最大位置の回転方
向の位置が揃う。また、感光体26Y,26M,26C
は、図1等で説明したように、それぞれ軸受側の各目印
10の回転方向の位置を全て揃えて組付けていると共
に、フランジ38側の各目印11の回転方向の位置もそ
れぞれ全て揃えて組付けてあり、それらの回転は同一の
クラッチ13より同時に回転力が伝達されることにより
行われるようになっている。さらに、感光体26Y,2
6M,26Cの両端側の目印10と目印11の図7で説
明した角度θは、感光体26Kにおいても同様の角度
にしてあるので、全ての感光体26Y,26M,26
C,26Kの各目印10の回転方向の位置及び各目印1
1の回転方向の位置が揃う。
【0060】したがって、カラー画像形成モード時に、
目印10を付けた一方の側の偏心最大位置と、目印11
を付けた他方の側の偏心最大位置が、それぞれの側ごと
に回転方向の位相が揃うので、色ずれ画像の発生を防止
することができる。なお、感光体26Y,26M,26
C側の目印11を検知するセンサは1つあればよいが、
感光体26M,26Cの目印11を検知するセンサをそ
れぞれ設けるようにしても構わない。なお、図26及び
図27に示した画像形成装置のように、1個のモータに
より直接的に独立して駆動可能な感光体は、黒画像形成
用の感光体26Kにするとよい。そうすれば、使用頻度
の高い黒画像形成用の感光体26Kの駆動にクラッチを
使用しなくて済むので、クラッチの耐久寿命を延ばすこ
とができる。
【0061】図28は装置本体に対して着脱可能な感光
体ユニットの一実施形態例を示す概略図である。この感
光体ユニット15は、装置本体1に対して着脱可能なユ
ニットケース21を設けると共にそのユニットケース2
1に4個の感光体26Y,26M,26C,26Kのみ
を設け、その4個の感光体をユニットケース21と一体
で装置本体1に対して着脱可能に構成している。このよ
うにすれば、4個の感光体26Y,26M,26C,2
6Kはユニットの状態で両端部の前述した各偏心最大位
置を揃えることができるので、メンテナンス時における
作業性の向上が図れる。図29は感光体ユニットに4個
の感光体に加えてその周辺の装置も一緒にユニット化し
た実施形態を示す概略図であり、図28と対応する部分
には同一の符号を付してある。この感光体ユニット45
は、ユニットケース21に4個の感光体26Y,26
M,26C,26Kの他に、各感光体に対応させて帯電
装置62と、現像装置63と、クリーニング装置64を
それぞれ設けている。なお、帯電装置62、現像装置6
3、クリーニング装置64は、それらの全てをユニット
ケース21に設けずに、その中の何れかのみを設けるよ
うにしてもよい。
【0062】図30は装置本体に対して着脱可能な感光
体ユニットのさらに異なる他の実施形態を示す概略図で
ある。この感光体ユニット65は、装置本体1に対して
着脱可能なユニットケース21に、黒画像形成用の感光
体26Kの1つを除く全ての感光体26Y,26M,2
6Cを設け、その感光体26Y,26M,26Cをユニ
ットケース21と一体で装置本体1に対して着脱可能に
構成している。なお、ユニットケース21には、各感光
体26Y,26M,26Cに対応させて、それぞれ帯電
装置62、現像装置63、クリーニング装置64(図2
9参照)を一緒に設けるようにしてもよい。このように
すれば、最も使用頻度の高い黒画像形成用の感光体26
Kが感光体ユニット65に含まれないので、感光体26
Kが寿命に達したときにはその感光体26Kのみを交換
することができるので、まだ寿命に達していない感光体
26Y,26M,26Cを、そのまま継続して使用する
ことができる。したがって、経済的である。
【0063】次に、複数の感光体の一方の端部側と他方
の端部側ごとに各偏心最大位置を回転方向で位相合わせ
を行って揃える際のその偏心最大位置の感光体間におけ
る位相合わせの許容誤差(許される調整バラツキ角度)
につい説明する。図31は感光体26を正面から見た
図、図32はシアン(C)とブラック(K)用の感光体
26C,26Kの偏心最大位置を示す各目印10の回転
方向の位相が互いに一致している状態を示す正面から見
た図である。図31及び図32で水平位置から目印10
までの角度をω、感光体26が設定した理想の回転軸線
201から偏心により実際の回転軸線202まで移動す
ることにより露光装置7に接近する側に感光体表面が移
動する距離をΔrとしたときの角度ωと距離Δrとの関
係を図33に示す。この線図からC用の感光体26Cの
f(rc)とK用の感光体26Kのf(rk)の線は全
ての角度ωにおいて一致する。したがって、この場合に
は感光体26Cと感光体26Kとの感光体間における偏
心量差Δr′は、Δr′=0となり、C画像とK画像の
位置ずれは発生しない。
【0064】次に、図32において各感光体の偏心量r
c,rkがrc>rkであるときのf(rc)とf(r
k)を図34に示す。この場合、偏心量差Δr′は Δr′=f(rc)−f(rk) となる。そして、その偏心量差の最大値Δr′max
は、図示のようにω=90゜,ω=270゜の位置とな
る。したがって、このときの任意の角度ωにおける画像
の位置ずれ量Δx′(図9参照)、及び最大ずれ量Δx
maxは次のようになる。 Δx′=Δr′/tanθ Δxmax=Δr′max/tanθ また、図35に示すように、シアン(C)とブラック
(K)用の感光体26C,26Kの偏心最大位置が互い
に相反する方向にずれている場合(ωk−ωc=180
゜)には、各感光体の偏心量rc,rkをrc=rk=
rmaxとしたときのf(rc)とf(rk)は、図3
6に示すようになる。この場合、偏心量差Δr′max
はΔr′max=2Δrmax(ω=90゜,270゜
…)となり、 Δxmax=Δr′max/tanθmax =2Δrmax/tanθmax の色ずれが、シアン(C)とブラック(K)の間に生じ
る。
【0065】次に、複数の感光体の各偏心最大位置の回
転方向の位相合わせにおける許容誤差(許される調整バ
ラツキ角度)について計算する。計算するモデルの一例
として、θmax=60゜(図39参照)、Δrk=Δ
rc=0.07、ωk−ωc=45゜の場合について計
算する。このときのf(rk)とf(rc)を図37に
示す。これにより、Δr′max≒0.055(ω≒2
2.5゜,202.5゜…)となり、 Δxmax=Δr′max/tanθmax =0.055/tan60゜ =0.032mm また、上記の条件で、ωk−ωc=90゜のみ異ならせ
た場合のf(rk)とf(rc)を図38に示す。この
とき、Δxmaxは下記となる。 Δr′max≒0.1(ω=45゜,225゜…) Δxmax=0.058mm
【0066】ここで、Δxmaxは、前述したように5
0μm以下であれば色ずれが目立たないが、上記のω=
45゜,225゜…では約60μmとなり、色ずれが目
立ちやすくなり好ましくない。そこで、この条件のもと
では、複数の感光体間における各偏心最大位置の回転方
向の位相のずれ角が許容される角度(許される調整バラ
ツキ角度)は、45゜よりも小さくすればよい。したが
って、上述した各実施の形態における感光体26Y,2
6M,26C,26K間、あるいは感光体76Y,76
M,76C,76K間における偏心最大位置の回転方向
の互いのずれ角は、45゜よりも小さくするようにすれ
ば、色ずれが目だたない良好なカラー画像が得られる。
なお、この偏心最大位置の許容される位置のずれ角は、
上述したθmax=60゜、Δrk=Δrc=0.0
7、ωk−ωc=45゜とした場合のときに45゜より
も小さくするものであり、各条件が変わればその許容で
きる偏心最大位置の回転方向の位相のずれ角が変わるこ
とは勿論である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数並べて配置した各感光体の一方の端部側の支持
部ごとに偏心最大位置を回転方向でそれぞれ位相合わせ
し、他方の端部側の支持部ごとに偏心最大位置を回転方
向でそれぞれ位相合わせを行って、複数の感光体の各偏
心最大位置の位相をそれぞれ回転方向で揃えるようにし
たので、単純で安価な構成でありながら、感光体の両端
部で形成された画像であっても、そこに重ねられる他の
各感光体で形成した異なる色の画像との色ズレを防止す
ることができる。そして、各感光体は一方の端部側と他
方の端部側の各偏心最大位置を回転方向でそれぞれ位相
合わせする必要がないので、その難しい両側の支持部の
偏心位置合わせ作業をしなくて済む。また、感光体が理
想の回転軸線に対して実際に回転する回転軸線が平行で
ない偏心パターンのものであっても、その偏心による色
ずれの影響が出ないようにすることができる。
【0068】さらに、複数の感光体のうち1つの感光体
を1個のモータで駆動可能にすると共に、残る複数の感
光体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可能とし、一方
の端部側の支持部及び他方の支持部の偏心量が小さいも
のを上記1個のモータで駆動する1つの感光体とし、残
る複数の感光体を前記他の1個のモータでそれぞれ駆動
可能な感光体として、その複数の各感光体の一方の端部
側の支持部及び他方の端部側の支持部ごとに偏心最大位
置を回転方向でそれぞれ位相合わせを行って揃えるよう
にすれば、感光体を駆動するモータの個数を感光体の個
数よりも少なくすることができながら、単色画像形成時
にはカラー用の感光体の駆動を停止させることができる
ので、その感光体の駆動系の寿命を延ばすことができ
る。また、各感光体の偏心に伴う色ずれも防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例の画像形成装置が有す
る複数の感光体を示す斜視図である。
【図2】同じくその感光体の一つを分解して一部断面に
して示す正面図である。
【図3】同じくその複数の感光体を備えたカラーの画像
形成装置の一例を示す全体構成図である。
【図4】図1の感光体の一端側に設けられている軸受の
実際の回転中心Oが理想の回転中心O′に対して径
方向に偏心している状態を示す感光体の側面図である。
【図5】同じくその感光体の他端側に設けられているフ
ランジの実際の回転中心Oが理想の回転中心O′に
対して径方向に偏心している状態を示す感光体の側面図
である。
【図6】複数の感光体を軸受側の端面にそれぞれマーキ
ングされている目印の回転方向の位相を合わせて並べた
状態を示す概略図である。
【図7】同じくその複数の感光体を反対側の各フランジ
の端面にそれぞれマーキングされている目印の回転方向
の位相を合わせて組付けた状態を示す概略図である。
【図8】同じくその両側の各目印ごとに回転方向の位相
を合わせた複数の感光体を使用して転写紙上に形成した
左右の縦線の画像を示す平面図である。
【図9】複数の感光体の偏心最大位置の感光体回転方向
の位相が一致していれば各感光体間における偏心量に差
があっても色ずれが問題にならないことを説明するため
の平面図である。
【図10】素管にパイプ材を加工したものを使用してそ
の両端にフランジを着脱可能に嵌合させた感光体の例を
組付け前の状態で示す正面図である。
【図11】同じくその感光体を複数並べてその各後側の
フランジの端面にそれぞれマーキングされている目印の
回転方向の位相を合わせた状態を示す概略図である。
【図12】同じくその複数の感光体を前側のフランジの
端面にそれぞれマーキングされている目印の回転方向の
位相を合わせて組付けた状態を示す概略図である。
【図13】複数の感光体をそれぞれ独立したモータによ
り回転駆動させるようにした画像形成装置の実施形態の
画像形成部を示す概略図である。
【図14】同じくその画像形成部には各感光体に設けて
いる目印を検知するセンサがそれぞれ設けられているこ
とを説明するための概略図である。
【図15】図13の画像形成装置の感光体に替えて使用
可能な異なる構成の感光体の例を示す図10と同様な正
面図である。
【図16】複数の感光体を備えその複数の感光体のうち
1つの感光体を1個のモータで駆動可能にすると共に残
る複数の感光体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可能
とした画像形成装置の実施形態の画像形成部を示す概略
図である。
【図17】同じくその画像形成部で黒画像用を除いた3
つの感光体を全て目印の位相を合わせた状態を示す概略
図である。
【図18】同じくその画像形成装置の感光体で測定した
偏心量が小さいものと大きなものとで異なる目印を付け
る点を説明するための概略図である。
【図19】形成した転写紙上のマゼンタ画像とブラック
画像の色ずれの程度を説明するための平面図である。
【図20】複数の感光体のうち1つの感光体を1個のモ
ータで駆動可能にすると共に残る複数の感光体を他の1
個のモータでそれぞれ駆動可能としてそれらの感光体に
付けた偏心最大位置を示す目印を検知するセンサを設け
た画像形成装置の実施形態の画像形成部を示す概略図で
ある。
【図21】複数の感光体の中で両端部の偏心量が小さい
ものを1個のモータで駆動可能な1つの感光体として残
る複数の感光体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可能
な感光体とした画像形成装置の実施形態の画像形成部を
示す概略図である。
【図22】パイプ材を加工した素管を使用した複数の感
光体を2個のモータで分けて駆動可能にした画像形成装
置の画像形成部を示す図21と同様な概略図である。
【図23】同じくその感光体を複数並べて黒色画像用を
除く他の感光体の各前側のフランジの端面にそれぞれマ
ーキングされている目印の回転方向の位相を合わせた状
態を示す概略図である。
【図24】同じくその黒色画像用を除く他の感光体の各
後側のフランジの端面にそれぞれマーキングされている
目印の回転方向の位相を合わせて組付けた状態を示す概
略図である。
【図25】複数の感光体を1つのモータからの回転力を
クラッチを介して伝達して駆動するようにした画像形成
装置の感光体駆動系を簡略化して示す概略図である。
【図26】複数の感光体の中の1つを1個のモータで直
接的に駆動可能として残る複数の感光体はモータの回転
力をそれぞれクラッチを介して回転駆動するようにした
画像形成装置の感光体駆動系を簡略化して示す概略図で
ある。
【図27】複数の感光体の中の1つを1個のモータで直
接的に駆動可能として残る複数の感光体はモータの回転
力を1個のクラッチを介して伝達して回転駆動するよう
にした画像形成装置の感光体駆動系を簡略化して示す概
略図である。
【図28】装置本体に対して着脱可能な感光体ユニット
の一実施形態例を示す概略図である。
【図29】感光体ユニットに4個の感光体に加えてその
周辺の装置も一緒にユニット化した実施形態を示す概略
図である。
【図30】装置本体に対して着脱可能な感光体ユニット
のさらに異なる他の実施形態を示す概略図である。
【図31】感光体を正面から見た図を露光装置と共に示
す概略図である。
【図32】シアンとブラック用の感光体の偏心最大位置
を示す各目印の回転方向の位相が互いに一致している状
態を示す正面から見た図である。
【図33】図32におけるrcとrkがrc=rkであ
るときの角度ωと距離Δrとの関係を示したf(rc)
とf(rk)の線図である。
【図34】同じくそのrcとrkがrc>rkの関係に
あるときの角度ωと距離Δrとの関係を示したf(r
c)とf(rk)の線図である。
【図35】シアンとブラック用の感光体の偏心最大位置
を示す各目印が互いに相反する方向にずれている状態を
示す正面から見た図である。
【図36】同じくその図35におけるrcとrkがrc
=rk=rmaxであるときの角度ωと距離Δrとの関
係を示したf(rc)とf(rk)の線図である。
【図37】複数の感光体の各偏心最大位置の回転方向の
位相合わせにおける許容誤差を説明するために使用する
線図である。
【図38】同じく感光体間の目印の位相を変えた場合の
f(rc)とf(rk)の線図である。
【図39】従来のレーザ露光装置の一例を示す平面図で
ある。
【図40】感光体の理想の回転軸線に対し実際の回転軸
線が平行して径方向にずれている状態を示す斜視図であ
る。
【図41】図40の実際の回転軸線が理想の回転軸線に
対し平行して径方向にずれている場合に形成される転写
紙上の縦線画像の波打ち状態を示す平面図である。
【図42】感光体の理想の回転軸線に対し実際の回転軸
線がクロスするようにずれている状態を示す斜視図であ
る。
【図43】図42の実際の回転軸線が理想の回転軸線に
対しクロスするようにずれている場合に形成される転写
紙上の縦線画像の波打ち状態を示す平面図である。
【図44】従来の画像形成装置でカラーの縦線画像を形
成した際に感光体が理想の回転軸線に対し実際の回転軸
線がクロスするようにずれていると大きな色ずれが生じ
てしまう点を説明するための平面図である。
【符号の説明】
10,11,16,17:目印(マーキング) 12A,12B,12C,12D:センサ(偏心最大位
置検知手段) 13A,13B,13C,13D:クラッチ 15,45,65:感光体ユニット 26Y,26M,26C,26K,26K′,76Y,
76M,76C,76K:感光体 36,74:素管(感光体本体部) 37:軸受(支持部) 38,72,73:フランジ(支持部) 71:支軸 81A,81B,81C,81D,82:モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 15/00 556 21/18 21/00 372 (72)発明者 中尾 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菅田 英明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 島崎 俊男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA22 EA18 EB06 ED02 ED04 EE02 EE04 EE05 FA28 2H035 CA07 CB04 CD02 CD11 CD14 CG01 CG03 2H171 FA02 FA03 FA04 FA07 FA09 FA10 FA28 GA01 GA15 JA23 JA27 JA29 JA31 JA34 JA49 KA05 KA06 KA16 KA22 LA03 LA04 LA05 LA06 LA11 LA13 LA17 PA13 PA15 QA03 QA04 QA08 QA11 QA13 QA24 QB03 QB15 QB17 QB32 QC03 QC23 QC37 SA11 SA12 SA15 SA18 SA22 SA28 SA31 SA32 TA15 TA16 TA20 WA02 WA12 WA16 WA21 WA23 WA26 2H300 EA05 EA07 EA08 EA10 EB04 EB07 EB12 EB23 EB24 EB26 EB27 EC02 EC05 EF03 EF08 EG02 EH16 EJ09 EJ47 EK03 FF05 FF08 FF15 GG22 GG25 GG27 GG28 GG46 GG49 HH02 HH15 HH32 HH36 HH37 JJ07 QQ13 QQ16 RR19 RR50 TT02 TT05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を複数並べて配置した画像形成装
    置において、前記各感光体は主走査方向の両端部が独立
    してそれぞれ偏心最大位置を回転方向に調整可能であ
    り、前記各感光体はそれぞれ一方の端部側と他方の端部
    側ごとに偏心最大位置を回転方向で位相合わせを行って
    揃えるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記各感光体は感光体本体部の主走査方向の両端部にそ
    れぞれ形成した支持部が回転可能に支持され、その両端
    の支持部の少なくとも一方を前記感光体本体部に対して
    分割可能に形成し、その各感光体の一方の端部側の支持
    部及び他方の端部側の支持部ごとに偏心最大位置を回転
    方向でそれぞれ位相合わせを行って前記感光体本体部に
    組付け固定し、前記複数の感光体の前記各偏心最大位置
    の位相を回転方向で揃えるようにしたことを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の感光体はそれぞれ独立したモ
    ータにより回転駆動されることを特徴とする請求項1又
    は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の感光体のうち1つの感光体を
    1個のモータで駆動可能にすると共に、残る複数の感光
    体を他の1個のモータでそれぞれ駆動可能としたことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、前記複数の感光体のうち1つの感光体を1個のモ
    ータで駆動可能にすると共に、残る複数の感光体をその
    各主走査方向の両端部の各偏心最大位置を回転方向でそ
    れぞれ端部側ごとに位相合わせを行って他の1個のモー
    タでそれぞれ駆動可能とし、 前記1個のモータで駆動される感光体と、他の複数の感
    光体の少なくとも1つの感光体の前記両端部のいずれか
    一方の側に前記偏心最大位置を示すマーキングをそれぞ
    れ設けると共に、前記1個のモータで駆動可能な1つの
    感光体の前記マーキングを検知する偏心最大位置検知手
    段と、前記他の1個のモータでそれぞれ駆動可能な複数
    の感光体側に形成されたマーキングを検知する偏心最大
    位置検知手段とを設け、 前記1個のモータで駆動可能な1つの感光体と他の1個
    のモータでそれぞれ駆動可能な複数の感光体を共に使用
    して画像を形成するモード時には、前記マーキングの位
    置を前記各偏心最大位置検知手段で検知してそれらの回
    転方向の位置を全て揃えるようにしたことを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記1個のモータで駆動可能な感光体を
    黒画像形成用の感光体とし、他の1個のモータでそれぞ
    れ駆動可能な複数の感光体を黒以外の各色の画像形成用
    の感光体としたことを特徴とする請求項5記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の感光体の中で両端部の偏心量
    が小さいものを前記1個のモータで駆動可能な1つの感
    光体とし、残る複数の感光体を前記他の1個のモータで
    それぞれ駆動可能な感光体とし、前記1個のモータで駆
    動可能な1つの感光体を除く他の複数の各感光体の一方
    の端部側と他方の端部側ごとに偏心最大位置を回転方向
    でそれぞれ位相合わせを行ってその複数の感光体の前記
    各偏心最大位置の位相を回転方向で揃えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の感光体はモータからの回転力
    がそれぞれクラッチを介して伝達されて回転駆動される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の感光体はその中の1つを1個
    のモータにより直接的に駆動可能とし、残る複数の感光
    体は前記モータの回転力を少なくとも1個のクラッチを
    介して伝達して回転駆動させるようにしたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記1個のモータにより直接的に駆動
    可能な感光体は、黒画像形成用の感光体であることを特
    徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、前記各感光体は感光体本体部の主走査方向の両端に
    それぞれ形成した支持部が回転可能に支持され、その両
    端の支持部の少なくとも一方が前記感光体本体部に対し
    て分割可能であり、 前記他の1個のモータでそれぞれ駆動可能な複数の各感
    光体の一方の端部側の支持部及び他方の端部側の支持部
    ごとに偏心最大位置を回転方向でそれぞれ位相合わせを
    行って前記感光体本体部に組付け固定し、前記複数の感
    光体の前記各偏心最大位置の位相を回転方向で揃えるよ
    うにしたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項3記載の画像形成装置におい
    て、前記複数の感光体の前記両端部の少なくともいずれ
    か一方の側に前記偏心最大位置を示すマーキングをそれ
    ぞれ設けると共に、その各マーキングを検知する偏心最
    大位置検知手段を各感光体に対応させてそれぞれ設け、
    前記複数の感光体を使用して画像を形成するモード時に
    は前記マーキングの位置を前記偏心最大位置検知手段で
    検知してそれらの回転方向の位置を全て揃えるようにし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の各感光体の両端の各支持部
    は、それぞれ中央部分に支軸を配した各フランジからな
    ることを特徴とする請求項2又は11記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記偏心最大位置は、前記フランジの
    中央部分に前記支軸を配した状態での該支軸中心に対し
    て最大に偏心している位置とすることを特徴とする請求
    項13記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記各フランジは樹脂で形成されてい
    ることを特徴とする請求項13又は14記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の感光体は、その隣合う感光
    体の配設間隔が感光体表面の周長に一致していることを
    特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれか一項に記
    載の画像形成装置に使用する感光体ユニットであって、
    装置本体に対して着脱可能なユニットケースを設けると
    共に該ユニットケースに少なくとも前記複数の感光体の
    全てを設け、その複数の感光体を前記ユニットケースと
    一体で前記装置本体に対して着脱可能にしたことを特徴
    とする感光体ユニット。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至16のいずれか一項に記
    載の画像形成装置に使用する感光体ユニットであって、
    装置本体に対して着脱可能なユニットケースを設けると
    共に該ユニットケースに前記感光体の1つを除く全ての
    感光体を設け、その複数の感光体を前記ユニットケース
    と一体で前記装置本体に対して着脱可能にしたことを特
    徴とする感光体ユニット。
  19. 【請求項19】 前記ユニットケースに設けない1つの
    感光体は、黒画像形成用の感光体であることを特徴とす
    る請求項18記載の感光体ユニット。
  20. 【請求項20】 複数並べた状態で装置本体に組付けら
    れて使用される感光体であって、主走査方向の両端部が
    独立してそれぞれ偏心最大位置を回転方向に調整可能で
    あり、前記両端部に前記偏心最大位置を示すマーキング
    をそれぞれ設けると共に、その一方の端部側のマーキン
    グと他方の端部側のマーキングとが前記回転方向で一定
    の相対的な位置関係になるようにしたことを特徴とする
    感光体。
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