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JP2003319584A - 埋込磁石型モータおよびその組み付け方法 - Google Patents

埋込磁石型モータおよびその組み付け方法

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Publication number
JP2003319584A
JP2003319584A JP2002117618A JP2002117618A JP2003319584A JP 2003319584 A JP2003319584 A JP 2003319584A JP 2002117618 A JP2002117618 A JP 2002117618A JP 2002117618 A JP2002117618 A JP 2002117618A JP 2003319584 A JP2003319584 A JP 2003319584A
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JP
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rotor
magnet
outer rotor
inner rotor
embedded
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JP2002117618A
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Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアギャップを無くすことにより、磁気回路
の磁気抵抗を小さくし、高トルクを得られるようにする
とともに、各極のエアギャップのばらつきを無くすため
にトルクリップルを小さくすること。 【解決手段】 ロータコア1内に磁石2が埋め込まれる
埋込磁石型モータにおいて、ロータコア1を、インナー
ロータ11とアウターロータ12との2分割構造とし、
前記インナーロータ11とアウターロータ12との対向
部に磁石を挟着するV字状の挟着部31、32を形成
し、前記インナーロータ11とアウターロータ12のい
ずれか一方の相対的回転により、前記インナーロータ1
1とアウターロータ12のV字状の前記挟着部31、3
2に前記磁石2を密着させる構造を備えた埋込磁石型モ
ータおよびその組み付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータコア内に磁
石が埋め込まれる埋込磁石型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より埋込磁石型(IPM)構造を持
つモータが知られている。この構造においては、永久磁
石に渦電流が生じにくく損失が少ない。埋込磁石型(I
PM)モータにおいては、図6に示されるようにロータ
Rに設けられた矩形のスペースRS内に磁石Mを挿入し
て埋込む構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のIPMモー
タは、ロータRに設けられた矩形のスペースRS内に磁
石Mを挿入して埋込むものであるため、製品の加工公差
によりロータコアの矩形のスペースRSと磁石Mとの間
に大きな隙間すなわちエアギャップが生ずることがある
ので、エアギャップが大きいことにより磁気回路の磁気
抵抗が大きく、高トルクを得られないとともに、各極の
エアギャップがばらつくためにトルクリップルが大きく
なるという問題があった。
【0004】すなわち埋込磁石型(IPM)構造に使用
する磁石は、希土類磁石がよく使用されており、数mm〜
10mmほどの大きさの磁石の加工精度は±0.05程度であ
る。また、ロータは珪素鋼板を積層した物がよく使用さ
れ、プレス品の公差は±0.03程度である。よって、矩形
のスペースに矩形断面の磁石を組付ける場合のエアギャ
ップは、最大0.16mmにもなる。
【0005】また、従来のIPMモータにおいては、図
7に示されるように磁束がもれ、磁束損失が発生する。
図7において、B部の寸法が小さいほど磁気抵抗が増
し、磁束漏れは小さくなるが、プレス成形ではB部は
0.3mm程度までしか小さく出来ないのである。
【0006】そこで本発明者は、ロータコア内に磁石が
埋め込まれる埋込磁石型モータにおいて、ロータコア
を、インナーロータとアウターロータとの2分割構造と
し、前記インナーロータとアウターロータのいずれか一
方の相対的回転により、前記インナーロータとアウター
ロータとの対向部に形成された磁石を挟着する挟着部に
前記磁石を密着させるという本発明の技術的思想に着眼
し、更に研究開発を重ねた結果、磁石埋め込み部の磁路
となる部分のエアギャップを無くすことにより、磁気回
路の磁気抵抗を小さくし、高トルクを得られるようにす
るとともに、各極のエアギャップのばらつきを無くすた
めにトルクリップルを小さくするという目的を達成する
本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の埋込磁石型モータは、ロータコア内に磁
石が埋め込まれる埋込磁石型モータにおいて、ロータコ
アを、インナーロータとアウターロータとの2分割構造
とし、前記インナーロータとアウターロータとの対向部
に磁石を挟着する挟着部を形成し、前記インナーロータ
とアウターロータのいずれか一方の相対的回転により、
前記インナーロータとアウターロータの前記挟着部に前
記磁石を密着させる構造を備えたものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の埋
込磁石型モータは、前記第1発明において、前記アウタ
ーロータの内周部に形成された鋸歯状の凹凸面と前記イ
ンナーロータの外周部に形成された鋸歯状の凹凸面とに
よって、前記磁石を挟着する前記挟着部が構成されるも
のである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)の埋
込磁石型モータは、前記第2発明において、前記アウタ
ーロータの前記鋸歯状の凹凸面のV字状の凹部を形成す
る隣合う凹凸面の寸法が、前記インナーロータの外周部
に形成された鋸歯状の凹凸面のV字状の凸部を形成する
隣合う凹凸面の寸法より大きいものである。
【0010】本発明(請求項4に記載の第4発明)の埋
込磁石型モータは、前記第2発明において、前記インナ
ーロータとアウターロータの挟着部によって挟着された
磁石が、ロータコアの円周方向に対して傾斜して配設さ
れているものである。
【0011】本発明(請求項5に記載の第5発明)の埋
込磁石型モータの組み付け方法は、ロータコアを2分割
構造にしたアウターロータとインナーロータとの対向部
に磁石を挟着する挟着部を形成し、該挟着部に磁石を配
設して成る埋込磁石型モータの組み付け方法であって、
前記アウターロータとインナーロータの何れか一方の前
記挟着部に前記磁石を配設し、前記アウターロータとイ
ンナーロータとを前記対向部の間隔が広くなる方向に回
転させた状態で前記アウターロータ内に前記インナーロ
ータを挿入し、前記アウターロータとインナーロータと
を前記対向部の間隔が狭くなる方向に回転させることに
より、前記挟着部に前記磁石を密着させるようにしたも
のである。
【0012】本発明(請求項6に記載の第6発明)の埋
込磁石型モータの組み付け方法は、ロータコアを2分割
構造にしたアウターロータ内にインナーロータを挿入
し、前記アウターロータとインナーロータの何れか一方
を両者の対向間隔が広くなる方向に回転させ、前記アウ
ターロータとインナーロータとの対向部に形成された磁
石を挟着する挟着部内に磁石が挿入され、前記挟着部内
に磁石が挿入された後、前記アウターロータとインナー
ロータの何れか一方を両者の対向間隔が狭くなる方向に
回転させることにより、前記インナーロータとアウター
ロータの前記挟着部に前記磁石を密着させるようにした
ものである。
【0013】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
埋込磁石型モータは、ロータコア内に磁石が埋め込まれ
る埋込磁石型モータにおいて、ロータコアを、インナー
ロータとアウターロータとの2分割構造とし、前記イン
ナーロータとアウターロータのいずれか一方の相対的回
転により、前記インナーロータとアウターロータとの対
向部に形成された磁石を挟着する挟着部に前記磁石を密
着させるので、エアギャップを無くすことにより、磁気
回路の磁気抵抗を小さくし、高トルクを得られるように
するとともに、各極のエアギャップのばらつきを無くす
ためにトルクリップルを小さくするという効果を奏す
る。
【0014】上記構成より成る第2発明の埋込磁石型モ
ータは、前記第1発明において、前記磁石を挟着する前
記挟着部を構成する前記アウターロータの内周部に形成
された鋸歯状の凹凸面と前記インナーロータの外周部に
形成された鋸歯状の凹凸面とによって、前記磁石を密着
させて挟着するので、エアギャップを有効に無くすこと
が出来るという効果を奏する。
【0015】上記構成より成る第3発明の埋込磁石型モ
ータは、前記第2発明において、前記アウターロータの
前記鋸歯状の凹凸面のV字状の凹部を形成する隣合う凹
凸面の寸法が、前記インナーロータの外周部に形成され
た鋸歯状の凹凸面のV字状の凸部を形成する隣合う凹凸
面の寸法より大きいので、前記インナーロータとアウタ
ーロータとの対向間隔を広くするまたは狭くするための
相対的回転を可能にするという効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第4発明の埋込磁石型モ
ータは、前記第2発明において、前記インナーロータと
アウターロータの挟着部によって挟着された磁石が、ロ
ータコアの円周方向に対して傾斜して配設されているの
で、磁束を発生する部分の面積が大きな磁石の採用を可
能にし、高トルクが得られるようにするという効果を奏
する。
【0017】上記構成より成る第5発明の埋込磁石型モ
ータの組み付け方法は、ロータコアを2分割構造にした
アウターロータとインナーロータとの対向部に磁石を挟
着する挟着部を形成し、該挟着部に磁石を配設して成る
埋込磁石型モータの組み付け方法であって、前記アウタ
ーロータとインナーロータの何れか一方の前記挟着部に
前記磁石を配設し、前記アウターロータとインナーロー
タとを前記対向部の間隔が広くなる方向に回転させた状
態で前記アウターロータ内に前記インナーロータを挿入
し、前記アウターロータとインナーロータとを前記対向
部の間隔が狭くなる方向に回転させることにより、前記
挟着部に前記磁石を密着させるようにしたので、簡単な
回転操作によってエアギャップを無くすことにより、磁
気回路の磁気抵抗を小さくし、高トルクを得られるよう
にするとともに、各極のエアギャップのばらつきを無く
すためにトルクリップルを小さくする埋込磁石型モータ
の組み付けを可能にするという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第6発明の埋込磁石型モ
ータの組み付け方法は、ロータコアを2分割構造にした
アウターロータ内にインナーロータを挿入し、前記アウ
ターロータとインナーロータの何れか一方を両者の対向
間隔が広くなる方向に回転させ、前記アウターロータと
インナーロータとの対向部に形成された磁石を挟着する
挟着部内に磁石が挿入され、前記挟着部内に磁石が挿入
された後、前記アウターロータとインナーロータの何れ
か一方を両者の対向間隔が狭くなる方向に回転させるこ
とにより、前記インナーロータとアウターロータの前記
挟着部に前記磁石を密着させるようにするので、簡単な
回転操作によってエアギャップを無くすことにより、磁
気回路の磁気抵抗を小さくし、高トルクを得られるよう
にするとともに、各極のエアギャップのばらつきを無く
すためにトルクリップルを小さくする埋込磁石型モータ
の組み付けを可能にするという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0020】(実施形態)本実施形態の埋込磁石型モー
タは、図1ないし図5に示されるようにロータコア1内
に磁石2が埋め込まれる埋込磁石型モータにおいて、ロ
ータコア1を、インナーロータ11とアウターロータ1
2との2分割構造とし、前記インナーロータ11とアウ
ターロータ12との対向部に磁石を挟着するV字状の挟
着部31、32を形成し、前記インナーロータ11とア
ウターロータ12のいずれか一方の相対的回転により、
前記インナーロータ11とアウターロータ12のV字状
の前記挟着部31、32に前記磁石2を密着させる構造
を備えたものである。
【0021】本実施形態の埋込磁石型モータは、電気式
動力舵取装置に適用されるものである。該電気式動力舵
取装置40は、図4に示すようにラックハウジング51
1と、このラックハウジング511の端部に同軸状に取
り付けられたチューブヨークハウジング513と、この
チューブヨークハウジング513の端部に同軸状に取り
付けられたエンドハウジング514とを備えている。
【0022】これら3つのハウジングは、いずれも中空
で略円筒形状に形成されており、それらの内部には、ラ
ックシャフト512が挿通されている。チューブヨーク
ハウジング513には軸受517および530を介して
中空で鉄製のモータシャフト1が回転可能に挿通されて
いる。
【0023】該モータシャフト1には、ボールねじナッ
ト516が固着され、ボールねじナット516を介して
ラックシャフト512が軸方向に移動可能に結合されて
いる。ラックシャフト512の両端には、ボール継手5
18を介して操舵輪と連結されるタイロッド519がそ
れぞれ連結されている。
【0024】前記チューブヨークハウジング513は、
図5に示されるようにその内部にはブラシレスDCモー
タ20が装着されており、そのブラシレスDCモータ2
0には、その回転軸であるモータシャフト1が挿通され
ている。
【0025】ブラシレスDCモータ20は、前記チュー
ブヨークハウジング513の内周面に固定された電機子
鉄心521と、モータシャフト1に埋設された磁石2と
を備えている。つまり、モータシャフト1が磁路を形成
している。なお、全部を図示しないが、電機子鉄心52
1は、円周方向に複数のティースを有しており、それぞ
れに電機子巻線が巻回されている。
【0026】前記ロータコア1は、図1ないし図3に示
されるように積層鋼板によって作られているインナーロ
ータ11とアウターロータ12との2分割構造であり、
前記アウターロータ12の内周部に形成された鋸歯状の
凹凸面121と前記インナーロータ11の外周部に形成
された鋸歯状の凹凸面111とによって、前記磁石2を
挟着する前記挟着部32、31が構成されるものであ
る。
【0027】前記アウターロータ12の前記鋸歯状の凹
凸面121のV字状の凹部12Cを形成する隣合う凹凸
面の寸法が、図1および図2に示されるように前記イン
ナーロータ11の外周部に形成された鋸歯状の凹凸面1
11のV字状の凸部11Pを形成する隣合う凹凸面の寸
法より大きく設定されている。
【0028】前記インナーロータ11とアウターロータ
12の挟着部31、32によって挟着された磁石2が、
ロータコア1の円周方向に対して傾斜して配設されてい
るものである。
【0029】上記ブラシレスDCモータ20を構成する
埋込磁石型モータの組み付け方法は、モータシャフト1
としてのロータ内に磁石2を埋設するものであり、以下
詳細に説明する。
【0030】前記ロータコア1を2分割構造にしたアウ
ターロータ12内にインナーロータ11を挿入し、図2
に示されるように前記アウターロータ12とインナーロ
ータ11の何れか一方を両者の対向間隔が広くなる方向
に回転させ、前記アウターロータ12とインナーロータ
11との対向部に形成された磁石を挟着する略矩形の挟
着部1S内に矩形断面形状の磁石2が挿入される。
【0031】前記挟着部1S内に前記磁石2が挿入され
た後、図1に示されるように前記アウターロータ12と
インナーロータ11の何れか一方を両者の対向間隔が狭
くなる方向(例えば時計方向)に回転させることによ
り、前記インナーロータ11とアウターロータ12の前
記挟着部1Sに前記磁石2を密着させるようにしたもの
である。
【0032】本実施形態の埋込磁石型モータは、ロータ
コア1内に磁石2が埋め込まれる埋込磁石型モータにお
いて、ロータコア1を、インナーロータ11とアウター
ロータ12との2分割構造とし、前記インナーロータ1
1とアウターロータ12のいずれか一方の相対的回転に
より、前記インナーロータ11とアウターロータ12と
の対向部に形成された磁石2を挟着する挟着部31、3
2に前記磁石2を密着させるので、エアギャップを無く
すことにより、磁気回路の磁気抵抗を小さくし、高トル
クを得られるようにするとともに、各極のエアギャップ
のばらつきを無くすためにトルクリップルを小さくする
という効果を奏する。
【0033】また本実施形態の埋込磁石型モータは、前
記磁石2を挟着する前記挟着部31、32を構成する前
記アウターロータ12の内周部に形成された鋸歯状の凹
凸面121と前記インナーロータ11の外周部に形成さ
れた鋸歯状の凹凸面111とによって、前記磁石2を密
着させて挟着するので、エアギャップを有効に無くすこ
とが出来るという効果を奏する。なお、このように構成
することにより、磁石2とステータとの距離は遠くなる
が、ロータコア1は透磁率の高い材質(例えば珪素鋼
板)が用いられているので、トルクが弱くなるなどの問
題はない。
【0034】すなわち本実施形態においては、エアギャ
ップが有効に無くされるために、磁束を有効に利用する
ことが出来、磁束漏れを低減し、磁束損失を抑制し、ト
ルクが大きくとれるようになり、トルクを一定とする場
合はモータの小型化を実現するものである。
【0035】さらに本実施形態の埋込磁石型モータは、
前記アウターロータ12の前記鋸歯状の凹凸面121の
V字状の凹部12Cを形成する隣合う凹凸面の寸法が、
前記インナーロータ11の外周部に形成された鋸歯状の
凹凸面111のV字状の凸部11Pを形成する隣合う凹
凸面の寸法より大きいので、前記インナーロータ11と
アウターロータ12との対向間隔を広くするまたは狭く
するための相対的回転を可能にするという効果を奏す
る。
【0036】また本実施形態の埋込磁石型モータは、前
記インナーロータ11とアウターロータ12の挟着部3
1、32によって挟着された磁石2が、ロータコア1の
円周方向に対して傾斜して配設されているので、磁束を
発生する部分の面積が大きな磁石の採用を可能にし、高
トルクが得られるようにするという効果を奏する。すな
わち従来の埋込磁石型モータは、図8中破線で示される
ように磁石が円周方向に配設されているのに対して、本
実施形態においては、図8中実線で示されるように磁石
2が傾斜して配設されているので、従来に比べて磁石幅
が1割増加するため、磁石が供給出来る磁束が1割増加
する。
【0037】さらに本実施形態の埋込磁石型モータの組
み付け方法は、前記アウターロータとインナーロータの
何れか一方の前記挟着部に前記磁石を取り付け、前記ア
ウターロータとインナーロータとを前記対向部の間隔が
広くなるように付勢した状態で前記アウターロータ内に
前記インナーロータを挿入し、前記アウターロータとイ
ンナーロータとを前記対向部の間隔が狭くなる方向に回
転させることにより、前記挟着部に前記磁石を密着させ
るようにので、簡単な回転操作によりエアギャップを無
くすことにより、磁気回路の磁気抵抗を小さくし、高ト
ルクを得られるようにするとともに、各極のエアギャッ
プのばらつきを無くすためにトルクリップルを小さくす
る埋込磁石型モータの組み付けを可能にするという効果
を奏する。
【0038】すなわち本実施形態においては、IPMモ
ータはロータコア1を2分割して構成されており、イン
ナーロータ11、アウターロータ12共に積層鋼板で作
られている。インナーロータ11の表面に磁石2を配置
し、アウターロータ12を反時計方向(CCW方向)に
回した状態で被せる。次ぎにアウターロータ12を時計
方向(CW方向)に回すことによりアウターロータ12
と磁石2の間の隙間を詰めることが出来る。よって、磁
石2の寸法をランク分けすることにより、エアギャップ
がばらつかず、ほぼ0に出来る。つまり、磁気抵抗を小
さくすることが出来るので、エアギャップが生じない構
造としたことにより、磁束を有効に使用できる。なお、
組み付けに際してはアウターロータ12に磁石2を配置
して、インナーロータ11を挿入するようにしても良
い。
【0039】また、各極エアギャップのばらつきが小さ
くなる為トルクリップルが生じにくくなる利点がある。
また、この構造では磁石自身のNS極を結ぶ短絡磁路の
磁気抵抗を大きく取ることが出来るため、磁束もれを小
さくでき、磁束損失を抑えられる。
【0040】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0041】上述の実施形態においては、一例としてイ
ンナーロータ11の表面に磁石2を配置し、アウターロ
ータ12を反時計方向(CCW方向)に回した状態で被
せ、次ぎにアウターロータ12を時計方向(CW方向)
に回すことによりアウターロータ12と磁石2の間の隙
間を詰めて密着させる埋込磁石型モータの組み付け方法
例について説明したが、本発明としてはそれらに限定さ
れるものでは無く、例えばアウターロータ12の表面に
磁石を配置しても良いとともに、2分割構造にしたロー
タコアのアウターロータ内にインナーロータを挿入し、
前記アウターロータとインナーロータの何れか一方を両
者の対向間隔が広くなる方向に回転させ、前記アウター
ロータとインナーロータとの対向部に形成された磁石を
挟着する挟着部内に磁石が挿入され、前記挟着部内に磁
石が挿入された後、前記アウターロータとインナーロー
タの何れか一方を両者の対向間隔が狭くなる方向に回転
させることにより、前記インナーロータとアウターロー
タの前記挟着部に前記磁石を密着させる埋込磁石型モー
タの組み付け方法の実施形態を採用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の埋込磁石型モータのギャッ
プが零の状態の要部を示す断面図である。
【図2】本実施形態の埋込磁石型モータのギャップを形
成した状態の要部を示す断面図である。
【図3】本実施形態の埋込磁石型モータにおけるインナ
ーロータおよびアウターロータを示す平面図である。
【図4】本実施形態のモータを適用した電気式動力舵取
装置を示す一部欠截断面図である。
【図5】本実施形態を適用した電気式動力舵取装置のモ
ータ部を示す一部拡大断面図である。
【図6】従来のIPMモータを示す部分断面図である。
【図7】従来のIPMモータにおける磁束のもれを説明
するための部分断面図である。
【図8】従来のIPMモータと本実施形態のモータにお
けるロータ内に埋設される磁石の位置関係を比較するた
めの比較図である。
【符号の説明】
1 ロータコア 2 磁石 11 インナーロータ 12 アウターロータ 31、32 挟着部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコア内に磁石が埋め込まれる埋込
    磁石型モータにおいて、 ロータコアを、インナーロータとアウターロータとの2
    分割構造とし、 前記インナーロータとアウターロータとの対向部に磁石
    を挟着する挟着部を形成し、 前記インナーロータとアウターロータのいずれか一方の
    相対的回転により、前記インナーロータとアウターロー
    タの前記挟着部に前記磁石を密着させる構造を備えたこ
    とを特徴とする埋込磁石型モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記アウターロータの内周部に形成された鋸歯状の凹凸
    面と前記インナーロータの外周部に形成された鋸歯状の
    凹凸面とによって、前記磁石を挟着する前記挟着部が構
    成されることを特徴とする埋込磁石型モータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記アウターロータの前記鋸歯状の凹凸面のV字状の凹
    部を形成する隣合う凹凸面の寸法が、前記インナーロー
    タの外周部に形成された鋸歯状の凹凸面のV字状の凸部
    を形成する隣合う凹凸面の寸法より大きいことを特徴と
    する埋込磁石型モータ。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記インナーロータとアウターロータの挟着部によって
    挟着された磁石が、ロータコアの円周方向に対して傾斜
    して配設されていることを特徴とする埋込磁石型モー
    タ。
  5. 【請求項5】 ロータコアを2分割構造にしたアウター
    ロータとインナーロータとの対向部に磁石を挟着する挟
    着部を形成し、該挟着部に磁石を配設して成る埋込磁石
    型モータの組み付け方法であって、 前記アウターロータとインナーロータの何れか一方の前
    記挟着部に前記磁石を配設し、 前記アウターロータとインナーロータとを前記対向部の
    間隔が広くなる方向に回転させた状態で前記アウターロ
    ータ内に前記インナーロータを挿入し、 前記アウターロータとインナーロータとを前記対向部の
    間隔が狭くなる方向に回転させることにより、前記挟着
    部に前記磁石を密着させるようにしたことを特徴とする
    埋込磁石型モータの組み付け方法。
  6. 【請求項6】 ロータコアを2分割構造にしたアウター
    ロータ内にインナーロータを挿入し、 前記アウターロータとインナーロータの何れか一方を両
    者の対向間隔が広くなる方向に回転させ、前記アウター
    ロータとインナーロータとの対向部に形成された磁石を
    挟着する挟着部内に磁石が挿入され、 前記挟着部内に磁石が挿入された後、前記アウターロー
    タとインナーロータの何れか一方を両者の対向間隔が狭
    くなる方向に回転させることにより、前記インナーロー
    タとアウターロータの前記挟着部に前記磁石を密着させ
    るようにしたことを特徴とする埋込磁石型モータの組み
    付け方法。
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