JP2003314989A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Abstract
る傾きを防止して、確実なろう付けが可能となる熱交換
器を提供する。 【解決手段】 ヘッダタンク120の長手方向端部の開
口部121を閉塞する蓋部141に形成された延長部1
42から延びる接合部143がサイドプレート113に
接合される熱交換器において、サイドプレート113の
少なくとも延長部142近傍の反チューブ側端部113
aは、延長部142よりもチューブ側に形成されるもの
であって、接合部143を延長部142の幅方向端部か
らチューブ111側に延びて、サイドプレート113の
外側壁113bあるいは内側壁113cに接触するよう
に形成し、延長部142にサイドプレート113の反チ
ューブ側端部113aに当接する段部142aを設け
る。
Description
ものであり、例えば車両用冷凍サイクル装置内に設けら
れる凝縮器に適用して好適である。
うに、ヘッダタンク120の長手方向端部の開口部12
1を閉塞させる蓋部材(キャップ)140の構造に特徴
を持たせたもの(特開平9−126685号公報)が知
られている。
113側に延びる延長部(板状部)142と、この延長
部142から反チューブ側に延びる接合部(接合片)1
43とを設け、延長部142がサイドプレート113の
底面113dと所定の隙間を持って平行に配置され、且
つ接合部143がサイドプレート113の内側壁113
cに接合されるようにしている。
は、コア部110を形成するチューブ111とフィン1
12間のろう材が溶けて、両者の積層方向寸法が縮小し
て、その分サイドプレート113も変位することにな
る。上記従来技術においては、蓋部材140の接合部1
43はサイドプレート113の変位に拘束されることが
ないので、蓋部材140はろう付け時におけるサイドプ
レート113の変位に影響を受けることなく、ヘッダタ
ンク120の開口部121とのろう付けが確実に行なわ
れる。
2とによってロの字状の断面が形成され、サイドプレー
ト113の剛性の向上が図れるので、熱交換器100の
耐久性を向上できるとしている。
143が他の部材によって拘束されないということは、
逆に蓋部材140をヘッダタンク120の開口部121
に組み付けする時、あるいは組み付け後に搬送を行なう
時等において、蓋部材140に傾きが生ずることがあ
り、それによって蓋部材140は傾いた状態でろう付け
がなされ、開口部121のろう付けが不十分となるとい
う問題があった。尚、蓋部材に例えばピン部材等を設け
て車両への取付け部を形成するような場合には、上記傾
きにより適切な取付け状態が得られず耐久強度の低下が
懸念されることになる。
1)側に延びるように設けているので、サイドプレート
113の側壁が大きくなり、コンパクト性に欠ける面が
あった。
クトで且つ蓋部材の組み付け時における傾きを防止し
て、確実なろう付けが可能となる熱交換器を提供するこ
とにある。
するために、以下の技術的手段を採用する。
し、複数積層されるチューブ(111)の積層方向外方
に配設され、反チューブ側に開口する断面コの字状のサ
イドプレート(113)と、チューブ(111)の長手
方向両端部に配設され、チューブ(111)内と連通す
る一対のヘッダタンク(120、130)と、ヘッダタ
ンク(120、130)の長手方向端部の開口部(12
1、131)を閉塞する蓋部(141)、この蓋部(1
41)からサイドプレート(113)側に延びる延長部
(142)、この延長部(142)に設けられてサイド
プレート(113)に接合される接合部(143)が形
成された蓋部材(140)とを有する熱交換器におい
て、サイドプレート(113)の少なくとも延長部(1
42)近傍の反チューブ側端部(113a)は、延長部
(142)よりもチューブ側に形成されるものであっ
て、接合部(143)は、延長部(142)の幅方向端
部からチューブ(111)側に延びて、サイドプレート
(113)の外側壁(113b)あるいは内側壁(11
3c)に接触するように形成されており、延長部(14
2)には、サイドプレート(113)の反チューブ側端
部(113a)に当接する段部(142a)が設けられ
たことを特徴としている。
タンク(120、130)の開口部(121、131)
と延長部(142)の段部(142a)との2ヶ所で組
み付け位置が規制されるので、蓋部材(140)が組み
付け時や搬送時に傾くのを防止し、確実なろう付けが可
能となる。尚、蓋部材(140)に例えばピン部材等を
設けて車両への取付け部を形成するような場合には、上
記蓋部材(140)の傾きを伴わないので、適正な形状
を確保することができる。
ーブ側端部(113a)が延長部(142)よりもチュ
ーブ側になるものをベースとして、接続部(143)を
チューブ(111)側に延ばすようにしているので、サ
イドプレート(113)と蓋部材(140)との組み合
わせ形状においてチューブ(111)積層方向に小さく
してコンパクトにすることができる。
a)は、延長部(142)の幅方向端部側に部分的に形
成されるようにしたことを特徴としている。
面積を大きくして、例えば車両側の取付け部として有効
に活用することができる。
2)の先端部には、チューブ(111)側に延びて、サ
イドプレート(113)の内側壁(113c)に接触す
るように形成された第2接合部(143a)が設けられ
たことを特徴としている。
レート(113)との接合面積を大きくして、熱交換器
(100)の耐久強度を更に向上できる。
求項1に記載の発明に対して、延長部(142)の幅方
向端部側からチューブ(111)側に延びて、サイドプ
レート(113)の内側壁(113c)に接触するよう
に接合部(143)を形成し、延長部(142)には、
幅方向側に突出してサイドプレート(113)の反チュ
ーブ側端部(113a)に当接する段部(142a)を
設けるようにしても良く、請求項1に記載の発明と同様
の効果を得ることができる。
求項4の発明に対して、段部(142a)は、サイドプ
レート(113)の外側壁(113b)よりも内側の領
域に形成されるようにしてやれば、サイドプレート(1
13)の外側壁(113b)を本来の平面部として維持
できるので、この外側壁(113b)に例えば他の部材
を取付けする際の妨げとならない。
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
施形態を図1〜図4に示す。ここでは、熱交換器として
自動車用冷凍サイクル装置内の冷媒を凝縮液化する凝縮
器100に適用したものとしており、まず図1を用いて
その全体構成について説明する。
タンク120、右ヘッダタンク130、蓋部材140、
受液器150等から構成され、各部材はアルミニウムあ
るいはアルミニウム合金から成り、嵌合、かしめ、治具
固定等により組付けられ、予め各部材表面に設けられた
ろう材により一体でろう付けされている。
通する複数のチューブ111および複数のフィン112
が交互に積層され、最外方のフィン112の更に外方に
強度部材としてのサイドプレート113が配設されたも
のであり、各部材は一体でろう付けされている。
いて断面がコの字状を呈しており、反チューブ側に開口
している。また、長手方向端部においては後述するヘッ
ダタンク120、130との接合のために板状にしてい
る。そして、一般部と端部との間は、両者の接続区間と
して設けており、接続区間における側壁113eの高さ
寸法(チューブ積層方向の寸法)は、一般部の寸法h1
よりも一段小さくなる寸法h2としている。(図2参
照)。
ち、複数のチューブ111の長手方向両端部において、
この長手方向に交差する方向に延びる一対のヘッダタン
ク(左ヘッダタンク120と右ヘッダタンク130)が
設けられている。両ヘッダタンク120、130は、断
面が楕円形状を成す筒状体としており、押し出し成形に
より形成されるようにしている。
示しないチューブ孔が複数穿設されており、各チューブ
111の端部がこのチューブ孔に嵌合され、チューブ1
11と両ヘッダタンク120、130が互いに連通する
ようにろう付けされている。また、サイドプレート11
3の長手方向端部も両ヘッダタンク120、130に設
けられたプレート孔(図示せず)に嵌合され、ろう付け
されている。
長手方向端部の開口部121、131には、蓋部材14
0がろう付けされ、この蓋部材140によって開口部1
21、131は閉塞されている。尚、蓋部材140は、
本発明における特徴部を成しており詳細については後述
する。
は、内部の空間を仕切るセパレータ122、132a、
132bがろう付けされている。そして、右ヘッダタン
ク130のセパレータ132aよりも上側には入口側の
ジョイント160が、また左ヘッダタンク120のセパ
レータ122の下側には出口側のジョイント160がそ
れぞれろう付けされ、両ヘッダタンク120、130の
内部と連通するようにしている。
状の容器体であって、右ヘッダタンク130の側壁にろ
う付けされている。そしてセパレータ132bを挟むよ
うに流通路151、152が設けられ、右ヘッダタンク
130と受液器150の内部が互いに連通するようにし
ている。
いて、入口側のジョイント160は、図示しない圧縮機
の吐出側と接続され、また、出口側のジョイント160
は、図示しない膨張弁と接続されている。圧縮機から吐
出された冷媒は入口側のジョイント160ら右ヘッダタ
ンク130内に流入し、セパレータ122、132bよ
り上側のチューブ111群をUターンして流れ、外部空
気と熱交換されて凝縮液化される。更に、この冷媒は右
ヘッダタンク130、流通路151から受液器150内
に流入し、気液分離される。気液分離された冷媒のう
ち、液相冷媒が流通路152、右ヘッダタンク130か
らセパレータ122、132bより下側のチューブ11
1群で過冷却され、出口側のジョイント160から流出
する。因みに、受液器150の内部には図示しない乾燥
剤およびフィルタが配設されており、これによって冷媒
中の水分や異物が除去されるようにしている。
ついて、図2〜図4を用いて詳細説明する。尚、凝縮器
100において蓋部材140は4ヶ所設けられている
が、すべて同一仕様のため、以下、左ヘッダタンク(以
下、タンク)120上側に設けられる蓋部材140を代
表として説明する。
り形成されており、蓋部141、延長部142、接合部
143から成る。蓋部141は、タンク120の開口部
121を閉塞する部位であり、内側の領域には開口部1
21の内壁面に嵌合する凸部141aが設けられてい
る。
ドプレート113側に延びる板状の部位である。この延
長部142の近傍には、上記したサイドプレート113
の側壁113eの高さ寸法がh2の接続区間が対応し、
サイドプレート113の反チューブ側端部113aは、
延長部142よりもチューブ側に位置している。
向の両端部からチューブ側に延びる部位であり、その内
壁はサイドプレート113の外側壁113bに接触する
ようにしている。また、接合部143のサイドプレート
長手方向の端部には突出部143bが設けられ、サイド
プレート113の一般部に届くようにしている。
は、サイドプレート113の反チューブ側端部113a
に当接する段部142aが部分的に設けられている。
141がタンク120の開口部121に嵌合され、段部
142aがサイドプレート113の反チューブ側端部1
13aに当接して組み付けされ、蓋部141とタンク1
20、接合部143(突出部143bを含む)とサイド
プレート113の外側壁113bがろう付けされる。
0の開口部121と延長部142の段部142aとの2
ヶ所で組み付け位置が規制されるので、蓋部材140が
組み付け時や搬送時等に傾くのを防止し、確実なろう付
けが可能となる。尚、蓋部材140に例えばピン部材等
を設けて車両への取付け部を形成するような場合には、
上記蓋部材140の傾きを伴わないので、適正な形状を
確保することができる。
側端部113aが延長部142よりもチューブ側になる
ものをベースとして、接続部143をチューブ111側
に延ばすようにしているので、サイドプレート113と
蓋部材140との組み合わせ形状においてをチューブ1
11積層方向に小さくしてコンパクトにすることができ
る。
向端部側に部分的に形成されるようにしているので、延
長部142の平面部の面積を大きくして、例えば車両側
の取付け部位として有効に活用することができる。
6に示すように、蓋部材140の延長部142の先端側
(略半分の領域)を全体的に段部142aとし、接合部
143はサイドプレート113の内側壁113c(図3
参照)に接触してろう付けされるようにしても良く、上
記と同様の効果を得ることができる。
図7、図8に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態
に対して、延長部142の先端部にチューブ111側に
延びて、サイドプレート113の内側壁113c(図3
参照)に接触する第2接合部143aを追加し、この第
2接合部143aもサイドプレート113にろう付けす
るようにしたものである。
ト113との接合面積を大きくして、凝縮器100の耐
久強度を更に向上できる。
図9〜図11に示す。第3実施形態は、上記第1実施形
態に対して、蓋部材140の接合部143を延長部14
2の幅方向端部側からサイドプレート113の内側壁1
13cに接触するように形成し、更に、段部142aを
延長部142の幅方向側に突出してサイドプレート11
3の反チューブ側端部113aに当接するするようにし
たものである。
42の幅方向端部側において板厚が重なるように折り曲
げられて、幅方向の内側からチューブ111側に延びる
接続部143を設けることで形成されるようにしてい
る。ここで、段部142aは、サイドプレート113の
外側壁113bよりも外側に突出しないように、即ち内
側の領域に形成されるようにしている。
加えて、サイドプレート113の外側壁113bを本来
の平面部として維持できるので、この外側壁113bに
例えば他の部材を取付けする際の妨げとならないように
することができる。
形態では熱交換器として凝縮器100を例に説明した
が、その他の熱交換器としてラジエータやオイルクーラ
等に適用しても良い。また、熱交換器を構成する各部材
の材質は、アルミニウムに限らず、他のステンレス材や
銅材等としても良い。
成を示す正面図である。
る。
の側面図である。
る。
である。
る。
である。
る。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 流体が流通し、複数積層されるチューブ
(111)の積層方向外方に配設され、反チューブ側に
開口する断面コの字状のサイドプレート(113)と、 前記チューブ(111)の長手方向両端部に配設され、
前記チューブ(111)内と連通する一対のヘッダタン
ク(120、130)と、 前記ヘッダタンク(120、130)の長手方向端部の
開口部(121、131)を閉塞する蓋部(141)、
この蓋部(141)から前記サイドプレート(113)
側に延びる延長部(142)、この延長部(142)に
設けられて前記サイドプレート(113)に接合される
接合部(143)が形成された蓋部材(140)とを有
する熱交換器において、 前記サイドプレート(113)の少なくとも前記延長部
(142)近傍の反チューブ側端部(113a)は、前
記延長部(142)よりも前記チューブ側に形成される
ものであって、 前記接合部(143)は、前記延長部(142)の幅方
向端部から前記チューブ(111)側に延びて、前記サ
イドプレート(113)の外側壁(113b)あるいは
内側壁(113c)に接触するように形成されており、 前記延長部(142)には、前記サイドプレート(11
3)の前記反チューブ側端部(113a)に当接する段
部(142a)が設けられたことを特徴とする熱交換
器。 - 【請求項2】 前記段部(142a)は、前記延長部
(142)の幅方向端部側に部分的に形成されるように
したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 【請求項3】 前記延長部(142)の先端部には、前
記チューブ(111)側に延びて、前記サイドプレート
(113)の内側壁(113c)に接触するように形成
された第2接合部(143a)が設けられたことを特徴
とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の熱交
換器。 - 【請求項4】 流体が流通し、複数積層されるチューブ
(111)の積層方向外方に配設され、反チューブ側に
開口する断面コの字状のサイドプレート(113)と、 前記チューブ(111)の長手方向両端部に配設され、
前記チューブ(111)内と連通する一対のヘッダタン
ク(120、130)と、 前記ヘッダタンク(120、130)の長手方向端部の
開口部(121、131)を閉塞する蓋部(141)、
この蓋部(141)から前記サイドプレート(113)
側に延びる延長部(142)、この延長部(142)に
設けられて前記サイドプレート(113)に接合される
接合部(143)が形成された蓋部材(140)とを有
する熱交換器において、 前記サイドプレート(113)の少なくとも前記延長部
(142)近傍の反チューブ側端部(113a)は、前
記延長部(142)よりも前記チューブ側に形成される
ものであって、 前記接合部(143)は、前記延長部(142)の幅方
向端部側から前記チューブ(111)側に延びて、前記
サイドプレート(113)の内側壁(113c)に接触
するように形成されており、 前記延長部(142)には、幅方向側に突出して前記サ
イドプレート(113)の前記反チューブ側端部(11
3a)に当接する段部(142a)が設けられたことを
特徴とする熱交換器。 - 【請求項5】 前記段部(142a)は、前記サイドプ
レート(113)の外側壁(113b)よりも内側の領
域に形成されるようにしたことを特徴とする請求項4に
記載の熱交換器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1500892A2 (de) * | 2003-07-22 | 2005-01-26 | Modine Manufacturing Company | Wärmeaustauscher für Kraftfahrzeuge |
WO2007141982A1 (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Calsonic Kansei Corporation | 一体型熱交換器 |
JP2016084973A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | 株式会社ティラド | 熱交換器およびその製造方法 |
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JP2008304168A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Denso Corp | 熱交換器 |
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WO2007141982A1 (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Calsonic Kansei Corporation | 一体型熱交換器 |
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