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JP2003313517A - 粘着シートおよび部品が積層された粘着シート - Google Patents

粘着シートおよび部品が積層された粘着シート

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Publication number
JP2003313517A
JP2003313517A JP2002122151A JP2002122151A JP2003313517A JP 2003313517 A JP2003313517 A JP 2003313517A JP 2002122151 A JP2002122151 A JP 2002122151A JP 2002122151 A JP2002122151 A JP 2002122151A JP 2003313517 A JP2003313517 A JP 2003313517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
sheet
adhesive sheet
layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2002122151A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体に貼った後、被着体からの剥離が容易
で分別回収が可能な粘着シートを提供すること、また、
キャリアシートに適用した際に、パーツの剥離が容易な
粘着シートを提供することを課題とする。 【解決手段】 シート状基材2にパターン状等の発泡性
層3を介して粘着剤層4を積層することにより、被着体
に貼った状態では、粘着剤層の接着力が発揮され、加熱
等により発泡性層3を発泡させると、粘着剤層4の表面
に凹凸5が生じ、被着体との間に隙間を生じて接着力が
低下し、剥離を容易にすることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被着体に貼った後
に、通常の状態では十分な接着力を有するが、剥離した
いときには、簡単な手段を講じることにより、剥離が容
易になる粘着シートに関するものである。また、本発明
は、粘着シートの粘着面に、組み立て用のパーツ(=部
品)を仮止めしておき、簡単な手段を講じることによ
り、粘着シートからの剥離が容易になる、部品が仮止め
されたシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、シート状物に予め粘着剤
が適用されたものであるので、シート状物を被着体に貼
り付ける際に、その都度、接着剤を適用する手間から解
放される利点があり、様々な用途に使用されている。ま
た、粘着シートの利用法の一つして、工場の組み立て用
ライン等で必要なパーツを、粘着面に配列して接着して
準備しておき、必要の都度、パーツを粘着面から剥離し
て使用することが行なわれている。
【0003】粘着シートは、被着体と積層した積層体の
状態では、人が触れたり、あるいは不用意な外力が加わ
ることにより、容易には剥離しない程度の接着力を有し
ていることが望まれ、かなり強い接着力を有しているこ
とが多い。しかしながら、粘着シートと被着体との積層
体における接着力が強いことは、積層体として使用して
いる間は望ましいことであるが、使用が終わって廃棄す
る際には、被着体と粘着シートを剥離するし、いわゆる
分別回収することを困難にする短所となる。あるいは、
上述のパーツを接着しておき、組み立ての都度、パーツ
を剥離する際、接着力が強いと剥離が容易ではなく、剥
離の際にパーツを破損したり、剥離したパーツに粘着剤
の一部が付着して、組み立ての支障になることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、被着体と積層した状態では通常の接着力を発揮す
ることができ、使用が終わって廃棄する際には、被着体
からの剥離が容易で分別回収が可能な粘着シートを提供
することを課題とするものである。また、本発明は、パ
ーツを粘着面に仮止めして準備され、そこからのパーツ
の剥離が、簡単な手段を講じることにより容易となる粘
着シートを提供することを課題とするものでもある。
【0005】
【課題を解決する手段】発明者は、粘着シートを被着体
に積層する方式を種々検討した結果、シート状基材と粘
着剤層との間に発泡性層を介在させることにより、通常
の状態では強い接着力を有しながらも、外部からのエネ
ルギーを付与すると、発泡性層が発泡して凹凸面を形成
するため、発泡性層に接して積層された粘着剤層の表面
に凹凸が生じ、この結果、粘着剤層と被着体との間に隙
間が生じて、接着力を低下させ得ることが判明し、本発
明に到達することができた。
【0006】第1の発明は、シート状基材の表面に、発
泡時に前記シート状基材側とは反対側の面に凹凸を生じ
る発泡性層、および粘着剤層が順に積層されていること
を特徴とする粘着シートに関するものである。第2の発
明は、第1の発明において、発泡性層がパターン状のも
のであることを特徴とする粘着シートに関するものであ
る。第3の発明は、第1または第2の発明において、前
記発泡性層が熱分解型発泡剤、もしくは電離放射線分解
型発泡剤を含有するものであることを特徴とする粘着シ
ートに関するものである。第4の発明は、第1〜第3い
ずれかの発明の粘着シートの粘着剤層上に、複数の部品
が配列され、かつ積層されていることを特徴とする部品
が積層された粘着シートに関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(a)に示す例では、本発明
の粘着シート1は、シート状基材2上にパターン状の発
泡性層3、および粘着剤層4が順に積層されたものであ
る。発泡性層3は、シート状基材2上を被覆するパター
ン部分31と、シート状基材2が露出している非パター
ン部分32とからなる。粘着剤層4はパターン状の発泡
性層3上に積層されており、従って、粘着剤層4は、発
泡性層3のパターン部分および非パターン部分の両方を
被覆して、かつ、上面が平滑な面を形成している。
【0008】このような粘着シート1にエネルギーが付
与されると、パターン状の発泡性層3が発泡して膨張
し、図1(b)に示すようにパターン部分31の体積が
増加した状態となるので(符号3’で示す。)、粘着剤
層4のパターン部分31の上にある部分が下層のパター
ン部分の体積の増加に応じた凸部となった、表面に凹凸
5が形成された粘着剤層4’となる。
【0009】従って、図1(a)を引用して説明した粘
着シート1を被着体に貼ると、通常の状態では、粘着剤
層4の上面、即ち、被着体に接着する側の面は平滑であ
るので、粘着剤層4の上面の全面が、被着体に対して均
一に接着しており、粘着剤層4の設計通りの接着力を発
揮することができ、貼った状態のものから粘着シート1
を剥離しようとしても、剥離はなかなかに困難である。
【0010】この被着体上に貼り付けられた粘着シート
1にエネルギーを付与すると、粘着剤層4の上面に凹凸
5が形成されるため、凹凸5の凸部に相当する部分は被
着体に接着し続けるが、凹凸5の凹部に相当する部分は
被着体から離れるため、接着している面積が減少し、こ
の結果、接着力が低下するので、粘着シート1を被着体
から剥離することが容易になる。
【0011】図2(a)に示すように、本発明の粘着シ
ート1は、シート状基材2上に、パターン状の発泡性層
ではなく、一様な発泡性層3aが積層され、その上の全
面に粘着剤層4が積層されたものであってもよい。
【0012】このような粘着シート1にエネルギーが付
与されると、一様な発泡性層3aが発泡して膨張し、図
2(b)に示すように、上面が凹凸状態となるので(符
号3a’で示す。)、この影響で、上面に凹凸5aが形
成された粘着剤層4’が形成される。
【0013】従って、図2(a)を引用して説明した粘
着シート1も、被着体に貼った状態では、強い接着力を
発揮することができ、剥離は困難であるが、被着体上に
貼り付けられた粘着シート1にエネルギーを付与するこ
とにより、粘着剤層4の上面に凹凸5aが形成され、被
着体との間に隙間を生じ、剥離が容易になるものであ
る。
【0014】発泡性層3は、上記のように、パターン状
に形成されたものでも、もしくは、一様に形成されたも
のでもよい。発泡性層3がパターン状に形成されたもの
である場合、黒色で示すパターン部分31は、図3
(a)に示すように、白色で示す非パターン部分32中
に存在する互いに独立したものであってもよいし、ある
いは図3(b)に示すように、連なったパターン部分3
1の間に、非パターン部分32が互いに独立して存在す
るものであってもよい。なお、パターン部分31の面積
率が、発泡性層3が発泡した後の凹凸5の凸部の面積率
に反映されるので、パターン部分31の面積率を変える
ことにより、被着体に貼った後、粘着シート1にエネル
ギーを付与した後の粘着シート1の被着体との接着力を
制御することができる。
【0015】本発明の粘着シート1は、上記のように被
着体に貼った後、エネルギーを付与することにより、剥
離を容易にすることができるが、このことを利用して、
工場の組み立て用ラインにおける部品供給用の、部品が
積層された粘着シート(通称、「キャリアシート」と言
う。)を構成することができる。
【0016】図4は、キャリアシート7を例示するもの
であり、図では上面側とした粘着シート1の粘着剤層3
の上面側に部品6が配列され、かつ積層されたものであ
る。図3においては、粘着シート1として、図2を引用
して説明した積層構造を有するものを示しているが、図
1を引用して説明した積層構造を有するものであっても
よい。
【0017】この状態では、各部品6は、粘着シート1
の粘着面に強固に接着しているが、工場の組み立て用ラ
インにおける、製品の組み立ての際に、あるいは、組み
立てに先立って、粘着シートにエネルギーを付与するこ
とにより、粘着面に凹凸が形成され、被着体である部品
との間に隙間を生じ、剥離が容易になるものである。
【0018】上記における粘着シート1のシート状基材
2としては、被着体とは別個に準備されるものであっ
て、接着剤や粘着剤を適用して被着体上に貼り付ける必
要のあるシート状のものであれば、どのようなものでも
用いることができる。シート状基材2は、工業的には、
ロールの形状で供給でき、取り扱えるものであることが
好ましく、一般的なものであれば、紙、プラスチックシ
ート、もしくは金属箔等のシートである。この他にも、
不織布、布、その他の繊維質シート、もしくは木材を薄
くスライスした単板等のシートを使用することができ
る。上記のうちプラスチックシートは、無色透明、有色
透明、もしくは不透明のいずれでもあり得る。これら各
種のシートは、単独で用いても、または、任意に組み合
わせて互いに貼り合せた複合シートとして用いてもよ
く、一部または全部が塗装や樹脂含浸等による強化を施
されたものであってもよい。シート状基材2の厚みは、
素材や用途によっても異なるが、5μm〜500μm程
度であり、より好ましくは、20〜300μm程度であ
る。また、フレキシブルさが要求されない場合、上限は
さらに厚くすることができ、数mm、例えば、5mm程
度以下である。
【0019】粘着シート1は、キャリアシート7を構成
する場合を除き、被着体の表面を被覆するために使用さ
れ、被着体の外観を決めるものであるので、被着体の用
途によっては、美観を求められることもある。このよう
な場合には、シート状基材2としては、必要に応じ、色
彩、模様、もしくは凹凸等を施したものを使用すること
が好ましい。
【0020】同様に、粘着シート1は、被着体の表面の
物理的もしくは化学的等の性質を決定し得るものである
ので、被着体の用途に合わせた、必要な性質を備えたも
のであることが好ましい場合がある。そのような性質と
しては、身近なところでは、耐擦傷性、汚染防止性、防
曇性、断熱性、反射防止性、帯電防止性、もしくは電磁
波遮蔽性等の諸性質、また、磁性、蛍光発光性、吸放湿
性、赤外線もしくは紫外線の反射性もしくは吸収性、抗
菌性、もしくは防黴性等の諸性質であってもよい。これ
らの性質を付与するには、シート状基材2として、それ
らの性質を備える素材を選定するか、それらの性質を有
する物質を練り込んだ樹脂層をコーティング等により積
層する等の方法によって行なえばよい。
【0021】なお、粘着シート1をキャリアシート7と
して使用する場合には、組み立て用ラインにもよるが、
シート状基材2として、機械的強度、特に引張り強度が
高く、剛性の高いものを用いることが好ましい。
【0022】発泡性層3としては、大別して(1)熱分
解型発泡剤を含有するもの、もしくは(2)電離放射線
分解型発泡剤を含有するものに分けることができる。
【0023】熱分解型発泡剤としては、無機発泡剤、例
えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、ナトリ
ウムホウ素水素化物、もしくは水酸化ケイ素等等を使用
することができる。また、有機発泡剤としては、アゾジ
カルボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、もしく
はジアゾベンゼン等のアゾ化合物、パラトルエンスルホ
ニルヒドラジド、もしくは4,4−オキシビスベンゼン
スルホニルヒドラジド等のアジド化合物、または、ニト
ロソペンタメチレンテトラミン、もしくはN,N−ジニ
トロソテレフタルアミド等のニトロソ化合物等をあげる
ことができる。
【0024】電離放射線分解型発泡剤としては、上記の
熱分解型発泡剤に、必要に応じて、紫外線吸収剤を配合
したものを用いることができる。
【0025】上記の熱分解型発泡剤、もしくは電離放射
線分解型発泡剤は、通常の適宜な樹脂中に分散した状態
で発泡性層3を構成することができる。発泡性層3を形
成するための樹脂としては、ロジン変成マレイン酸樹
脂、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酢酸セルロ
ース、エチルセルロース、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、
環化ゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル
共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等、もしくはスチレンマレイン樹脂等が
使用できる。これらの樹脂100に対し、熱分解型発泡
剤、もしくは電離放射線分解型発泡剤を1〜10の割合
(質量基準)で配合し、溶剤もしくは希釈剤で溶解もし
くは分散させて発泡性層形成用組成物とし、上記のシー
ト状基材2上に、公知のコーティング方法により一様に
コーティングするか、もしくは公知の印刷方法によりパ
ターン状に塗膜を形成した後、乾燥させて、発泡性層3
を形成する。発泡性層3の厚みとしては、10μm〜1
00μmとすることが好ましい。
【0026】粘着剤層4を構成するための粘着剤として
は、ゴム系、またはアクリル酸もしくはアクリル酸エス
テルを出発原料とするアクリル系、またはシリコーン樹
脂系のもの等の公知の粘着剤を用いることができる。粘
着剤組成物の塗布を行なうには、公知の塗布方法であ
る、ロールコーティング、もしくはナイフコーティング
等を利用する。粘着剤層4の厚みは塗布後、乾燥を経た
段階で、10μm〜100μmであることが好ましく、
10μm未満では、粘着シート1を被着体に貼ったとき
の接着力が不十分であり、100μmを超えると、接着
力の向上が見られない。
【0027】粘着シート1は、シート状基材2の粘着剤
層4を積層してある側とは反対側を剥離性として、粘着
シート1自身をロール状に巻き上げることもできるが、
適当なサイズで断裁して使用したり、分離した粘着シー
ト1を一枚ずつ保管する場合には、粘着剤層4上に剥離
性シートを積層しておくことが好ましく、積層により、
粘着剤層4の劣化が防止され、また、粘着剤層4が不用
意に他の物に触れて接着することを防止する保護効果が
生じる。剥離性面に凹凸を形成したセパ紙(=剥離性シ
ート)を用いる場合には、粘着シート1を製造した時点
で、剥離性シートが積層されている。いずれにせよ、剥
離性シートとしては、例えば、プラスチックフィルムも
しくは紙等の適宜な基材の表面にシリコーン樹脂等を主
体とする剥離性層を積層したもの、もしくはポリエチレ
ンフィルム等のポリオレフィン樹脂フィルムやポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム等のフィルムを用いる
ことができる。
【0028】粘着シート1をキャリアシート用に用いる
際に、粘着剤層4に積層する部品6としては、様々なも
のを用いることができ、電子部品、機械部品、特に精密
機械部品、またはそのほかの種々の製品の部品であって
よく、部品6の粘着剤層4と接する側の素材も、樹脂、
ガラス、もしくは金属等、種々のものであってよい。キ
ャリアシートを自動化されたライン上に供給し、部品6
を自動的につまんで移動させることを容易にするため、
部品6は粘着剤層4上に、一定のピッチで配列されて積
層されていることが好ましい。
【0029】粘着シート1を被着体に貼った後に剥離す
る際、あるいは部品6を積層してキャリアシート7とし
たものを用いて、製品を組み立てる際、もしくは組み立
てるのに先立って、粘着面に凹凸を生じさせるために、
粘着シート1に付与するエネルギーとしては、発泡性層
3が、熱分解型発泡剤を含有するものである場合には熱
を用い、発泡性層3が、電離放射線分解型発泡剤を含有
するものである場合には、電離放射線を用いる。具体的
には、加熱板、加熱空気、近赤外線もしくは遠赤外線を
発する赤外線ランプ等を用いて熱を与えるか、あるい
は、紫外線光源もしくは電子線源を用いて、紫外線もし
くは電子線を照射することにより、発泡性層3の発泡を
行なわせることができる。
【0030】
【実施例】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート樹
脂からなる厚みが50μmのフィルム上に、アクリル樹
脂の溶液中に発泡剤(アゾジカルボンアミド)を分散さ
せた発泡性層形成用インキ組成物を用い、グラビア印刷
により、直径2mm、縦横のピッチが3mmの多数の円
形のパターンを印刷し、印刷面上にアクリル系粘着剤
(綜研化学(株)製、商品名;「SKダイン1309」
(主剤))と硬化剤(同社製、商品名;「E−AX」)
とを主剤/硬化剤=100/3(質量基準)で配合した
ものを、乾燥時の塗布量が50g/m2になるよう塗布
して、粘着シートを得た。
【0031】得られた粘着シートを厚み12mmの中質
繊維板の表面に圧着して積層し、積層後、1週間養生し
た。この状態の積層体から化粧粘着シートを剥離するこ
とはできなかったが、積層体を120℃の温度で1分間
加熱することにより、粘着シートが中質繊維板より浮き
上がり、粘着シートを容易に剥離することができた。
【0032】また、得られた粘着シートの粘着剤層上
に、微小な電界コンデンサを10mmピッチで配列して
積層してキャリアシートとし、プリント基板の組み立て
ライン上で、キャリアシートを120℃の温度で1分間
加熱することにより、電界コンデンサを真空チャックで
吸引して、粘着シート上より剥離して取り上げることが
できた。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、粘着シートを
構成するシート状基材と粘着剤層との間に、発泡時にシ
ート状基材側とは反対側の面に凹凸を生じる発泡性層が
介在するので、被着体に貼った状態では粘着剤層の接着
力を発揮するが、粘着シートにエネルギーを付与する
と、発泡性層が凹凸を生じ、粘着剤層の表面に凹凸を形
成するため、粘着剤層の被着体と接着している部分が減
少して剥離が容易になる粘着シートを提供することがで
きる。請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果
に加え、発泡性層がパターン状であるために、粘着シー
トにエネルギーを付与すると、発泡性層のパターン部分
が発泡して膨張し、粘着剤層の表面に凸部を与えるの
で、粘着剤層の被着体と接着している部分の減少が明瞭
であり、しかも、その際に、パターン部分の面積率にほ
ぼ比例した接着力を与えることが可能な粘着シートを提
供することができる。請求項3の発明によれば、請求項
1または請求項2の発明の効果に加え、発泡性層が熱分
解型発泡剤、もしくは電離放射線分解型発泡剤を含有す
るので、それぞれ、熱、もしくは電離放射線により、発
泡を行なわせ、剥離を容易にすることが可能な粘着シー
トを提供することができる。請求項4の発明によれば、
請求項1〜請求項3いずれかの発明の粘着シートの粘着
剤層上に部品を配列し、積層したので、通常の状態では
粘着剤層の接着力が保持され、エネルギーを付与するこ
とにより、部品の剥離が容易となる、部品が積層された
粘着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パターン状の発泡性層を有する粘着シートの積
層構造を示す断面図である。
【図2】一様な発泡性層を有する粘着シートの積層構造
を示す断面図である。
【図3】発泡性層のパターンの例を示す平面図である。
【図4】キャリアシートに適用した例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 シート状基材 3 発泡性層(31;パターン部分、32;非パター
ン部分) 4 粘着剤層 5 凹凸 6 部品 7 キャリアシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の表面に、発泡時に前記シ
    ート状基材側とは反対側の面に凹凸を生じる発泡性層、
    および粘着剤層が順に積層されていることを特徴とする
    粘着シート。
  2. 【請求項2】 発泡性層がパターン状のものであること
    を特徴とする請求項1記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 前記発泡性層が熱分解型発泡剤、もしく
    は電離放射線分解型発泡剤を含有するものであることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3いずれか記載の粘着
    シートの粘着剤層上に、複数の部品が配列され、かつ積
    層されていることを特徴とする部品が積層された粘着シ
    ート。
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