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JP2003312868A - 駆動制御装置及びシート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

駆動制御装置及びシート給送装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2003312868A
JP2003312868A JP2002116486A JP2002116486A JP2003312868A JP 2003312868 A JP2003312868 A JP 2003312868A JP 2002116486 A JP2002116486 A JP 2002116486A JP 2002116486 A JP2002116486 A JP 2002116486A JP 2003312868 A JP2003312868 A JP 2003312868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
tooth
drive
chipped
toothless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002116486A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Niimura
健 新村
Yasuzumi Tajo
康純 田場
Kenji Ninomiya
賢治 二宮
Takaaki Kawade
隆明 川出
Hideki Miyazaki
秀樹 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002116486A priority Critical patent/JP2003312868A/ja
Publication of JP2003312868A publication Critical patent/JP2003312868A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、振動が少なく低騒音である駆
動制御装置を提供する。 【解決手段】 所定のタイミングで駆動源から回動軸に
回転を伝達するための駆動制御装置において、第2欠歯
歯車6に制動力を付与する粘性剤Gを、第1欠歯歯車1
4と第2欠歯歯車6との円筒摺動面6aに保持してい
る。これにより、第2欠歯歯車の噛合時の衝撃が軽減さ
れ、振動が少なく低騒音となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動制御装置、詳し
くは画像形成装置に備えられるシート給送装置に用いら
れる駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等の画像形成装
置にはシート給送装置が備えられており、そのシート給
送装置には、給送ローラを駆動制御する駆動制御装置が
用いられている。
【0003】給紙装置の駆動機構としては、所定のタイ
ミングで間欠的にシートを連続して送り出すために、駆
動源から給紙回動軸に間欠的に回転を伝達するための欠
歯歯車を用いた駆動制御装置が知られている。
【0004】他方、近年、小型プリンタ等の低コスト化
が求められる趨勢にあり、構成要素が簡易であり、か
つ、駆動伝達開始時において、欠歯歯車を駆動伝達ギア
に連結させる際の起回転力による回動軸の衝撃が少な
く、駆動源及び、画像に影響を及ぼすことの無いものの
開発が待たれていた。
【0005】上記課題を解決するために、中板の裏に設
けたスプリング及び給送ローラ部のカム以外の機構で必
要十分な起回転力を得ることを提案してなされたものと
して、特開平10−153247号公報がある。同提案
によって、欠歯歯車のロック解除機構の構成が簡単で部
品点数も少なく、生産効率の良い、しかも、駆動制御精
度の優れた駆動制御装置が提供され、また、同駆動制御
装置を用い、生産性が高く、給送ローラが安定して回転
するシート給送装置、ひいては、シート給送精度及び画
像形成精度の高い画像形成装置を提供する試みが成され
つつある。
【0006】図12〜図15は、従来の駆動制御装置の
構造及び動作を説明するための図である。図12は、従
来の駆動制御装置の分解図である。図13は、従来の駆
動制御装置の側面図である。図14は、従来の給紙駆動
装置静止部の詳細図である。図15は、従来の駆動制御
装置の動作を説明するための側面図である。
【0007】同提案では、図12に示すように、所定の
タイミングで不図示の駆動源から回動軸312に回転を
伝達するための駆動制御装置において、前記駆動源に接
続された駆動歯車304と、前記回動軸312に固定さ
れ、前記駆動歯車304と噛合可能な位置に設けられた
第1欠歯歯車314と、前記回動軸312に対し回動可
能に支持され、前記駆動歯車304と噛合可能な位置に
設けられた第2欠歯歯車306と、前記第1欠歯歯車3
14の欠歯部が前記駆動歯車304に対向した状態で第
1欠歯歯車314を静止するための第1静止手段316
a・317a(図14参照)の対と、前記第2欠歯歯車
306の欠歯部が前記駆動歯車304に対向した状態で
第2欠歯歯車306を静止するための第2静止手段とし
てのソレノイド307及び前記第2欠歯歯車306に設
けられた爪部313と、前記第2静止手段の静止を解除
した時に、前記第2欠歯歯車306を前記駆動歯車30
4と噛合するように回転させる回転手段310と、前記
第2欠歯歯車306の回転に伴って、第1静止手段を解
除し、前記第1欠歯歯車314を回転させ、前記駆動歯
車304に噛合させる連動手段である、第1欠歯歯車3
14が固定されている回動軸312に設けられたキー部
312aと、第2欠歯歯車306に設けられた溝部30
5とを備えている。
【0008】従って、上記のように構成された駆動制御
装置では、回転手段310によって第2欠歯歯車306
に起回転力を与え、第2欠歯歯車306が回転した後に
連動手段によってその回転力を第1欠歯歯車314に伝
える。この時、第2欠歯歯車306は回動軸312と直
接固定されていないので回動軸312から負荷を受ける
ことはなく、第2静止手段の解除を小さな力で行われる
ものである。
【0009】また、第1欠歯歯車314が固定されてい
る回動軸312が回転開始時に受ける負荷は、第2欠歯
歯車306には伝わらないので、第2欠歯歯車306が
駆動歯車304と噛合する際に駆動歯車304に対して
力を与えず、駆動歯車304の回転速度の増加が防止さ
れる。
【0010】また、前記第2静止手段は、前記第2欠歯
歯車306に設けた爪部313と、作動・非作動に応じ
て、該係止部に係合して第2欠歯歯車を静止する状態と
前記係止部に非係合の静止解除状態とを切り替えるソレ
ノイド307と、を有している。
【0011】これにより、第2欠歯歯車306の静止を
簡単な機構で確実に行うものである。
【0012】前記回転手段310は、前記第1欠歯歯車
314及び第2欠歯歯車306の間に掛け渡された付勢
手段であって、回転手段310は静止した第2欠歯歯車
306を前記駆動歯車304と噛合させる方向に付勢す
る。
【0013】これにより、第2欠歯歯車306は、静止
している間、付勢手段である前記回転手段310によっ
て回転方向に付勢力を受け、静止が解かれると、その付
勢力によって回転を始め、駆動歯車304と噛合し、第
2欠歯歯車306の回転後は連動手段により第1欠歯歯
車314の回転が開始する。
【0014】すなわち、第2欠歯歯車306の起回転力
は第1欠歯歯車314との間に設けられた回転手段31
0の付勢力であるから、装置全体の構成が小型化でき、
部品点数も少なく、組み立ても容易であり、生産効率を
向上させるべく考慮されている。
【0015】付勢手段でもある前記回転手段310とし
ては簡易であるため、圧縮スプリングを用いることが多
い。
【0016】これにより、第1欠歯歯車314と、第2
欠歯歯車306との間に付勢手段がスペースを取らずに
配置される。
【0017】また、前記連動手段は、前記第1欠歯歯車
314を回転させる際、第2欠歯歯車306と同一位相
で前記駆動歯車304に噛合させるように、第1欠歯歯
車314と第2欠歯歯車306との相対位置を規制す
る。
【0018】これにより、第2欠歯歯車306が回転手
段310を付勢手段として回転を始めると、連動手段を
通じて第1欠歯歯車314に回転力が伝わり、第2欠歯
歯車306と位相がそろう状態、つまり、互いの山と
山、谷と谷がそろう状態で回り始め、第2欠歯歯車30
6が駆動歯車304と噛合した後、第1欠歯歯車314
もスムーズに駆動歯車と噛合する。
【0019】前記連動手段は、前記回動軸312の回転
に追動するキー312aと、前記第2欠歯歯車306に
設けられキー312aが挿入される溝305と、を有
し、溝305は、前記第2欠歯歯車306が前記回動軸
312に対し相対的に所定の範囲内で回動可能であるよ
うに、キー312aの移動を許容する大きさに設けられ
ている。
【0020】これにより、簡単な構成で、確実に回動軸
及び第1欠歯歯車314と、第2欠歯歯車306とが連
動される。
【0021】前記第1欠歯歯車314に、回動軸312
を挿入固定する軸部を設け、該軸部に対し、前記第2欠
歯歯車306が回動可能に保持されることも試みられつ
つある。
【0022】これにより、装置全体の幅を変えることな
く、第1欠歯歯車314と回動軸312との嵌合長を長
く取られている。
【0023】以上のように,給送ローラ301の回動軸
312に所定のタイミングで駆動源から所定角度の回転
を伝達することで、シート支持手段に支持されているシ
ートを給送ローラ301により送り出すシート給送装置
においては、前記駆動源に接続された駆動歯車304
と、前記回動軸312に固定され、前記駆動歯車304
と噛合可能な位置に設けられた第1欠歯歯車314と、
前記回動軸312に対し回動可能に支持され、前記駆動
歯車304と噛合可能な位置に設けられた第2欠歯歯車
306と、前記第1欠歯歯車314の欠歯部が前記駆動
歯車304に対向した状態で第1欠歯歯車314を静止
するための第1静止手段と、前記第2欠歯歯車306の
欠歯部が前記駆動歯車304に対向した状態で第2欠歯
歯車306を静止するための第2静止手段と、前記第2
静止手段の静止を解除した時に、前記第2欠歯歯車30
6を前記駆動歯車304と噛合するように様に回転させ
る回転手段と310、前記第2欠歯歯車306の回転に
伴って、第1静止手段を解除し、前記第1欠歯歯車31
4を回転させ、前記駆動歯車304に噛合させる連動手
段と、を備える形で実施されつつある。
【0024】このように、生産効率の良い、しかも、駆
動歯車304に対し加速度を与えず、給送開始時に安定
してシートを給送できるシート給送装置が提供されつつ
ある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、静止解除時において、第2
欠歯歯車306はスプリング310によって第1欠歯歯
車314に対し付勢される為、以下のような問題が存在
していた。
【0026】まず、スプリング310の付勢力は、第1
欠歯歯車314と第2欠歯歯車306との表面同士の摩
擦抵抗力に抗して、第2欠歯歯車306を駆動歯車30
4に当接させることが必須であり、ホコリ等による摩擦
力の増加に対してもマージンを持つ必要性がある。仮に
付勢力のロスが大きくなると、駆動力を伝達させること
ができなくなり、給紙不良の原因となってしまうため、
ある程度の加圧力以下に下げることができない。
【0027】このような理由から、欠歯歯車が前記駆動
歯車に対し噛合う際に、衝撃音を発することが避けられ
なかった。
【0028】他方、画像形成装置としての観点では、第
2欠歯歯車306が駆動歯車304に噛み合う際、衝撃
が小さければ小さいほど良いことが知られている。
【0029】欠歯歯車が噛み合う駆動歯車304は、転
写・定着を駆動するギア列に連接しており、そのため、
衝撃がギア列に加わると、画像のブレとして反映されて
しまう。あるいは、第1欠歯歯車314に連接された給
紙軸には給紙ローラ301が連結されており、給紙ロー
ラ301が瞬間的に紙を送り込みすぎる恐れが生じ、ひ
いては紙搬送下流側の転写ニップに急激に紙を送り込み
ジャムを発生する一因にもなりうるためである。
【0030】更に、駆動歯車304に対し欠歯歯車が付
勢され飛び込む際の衝撃音は、製品全体の質感に多大な
影響を与える原因となっていた。
【0031】このような問題は駆動制御装置一般に起こ
り得ることであった。ために、所定のタイミングで駆動
源から回動軸に回転を伝達するための駆動制御装置であ
り、かつ、回動軸の回転開始時、及び一回転動作終了時
を通じて、駆動源への衝撃や音質的影響を及ぼすことの
無い装置・手段の開発が待たれていた。
【0032】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、簡易
な構成で、振動が少なく低騒音である駆動制御装置及び
これを用いたシート給送装置及び画像形成装置を提供す
ることにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、所定のタイミングで駆動源から回
動軸に回転を伝達するための駆動制御装置において、前
記駆動源に接続された駆動歯車と、前記回動軸に固定さ
れ、前記駆動歯車と噛合可能な位置に設けられた第1欠
歯歯車と、前記回動軸、あるいは前記第1欠歯歯車に対
し回動可能に支持され、前記駆動歯車と噛合可能な位置
に設けられた第2欠歯歯車と、前記第1欠歯歯車の欠歯
部が前記駆動歯車に対向した状態で第1欠歯歯車を静止
するための第1静止手段と、前記第2欠歯歯車の欠歯部
が前記駆動歯車に対向した状態で第2欠歯歯車を静止す
るための第2静止手段と、前記第2静止手段の静止を解
除した時に、前記第2欠歯歯車を前記駆動歯車と噛合す
るように回転させる回転手段と、前記第2欠歯歯車の回
転に伴って、第1静止手段を解除し、前記第1欠歯歯車
を回転させ、前記駆動歯車に噛合させる連動手段と、を
備え、前記第2欠歯歯車に制動力を付与する粘性剤を、
前記第1欠歯歯車と前記第2欠歯歯車との嵌合部に保持
していることを特徴とする。
【0034】あるいは、所定のタイミングで駆動源から
回動軸に回転を伝達するための駆動制御装置において、
前記駆動源に接続された駆動歯車と、前記回動軸に固定
され、前記駆動歯車と噛合可能な位置に設けられた第1
欠歯歯車と、前記回動軸、あるいは前記第1欠歯歯車に
対し回動可能に支持され、前記駆動歯車と噛合可能な位
置に設けられた第2欠歯歯車と、前記第1欠歯歯車の欠
歯部が前記駆動歯車に対向した状態で第1欠歯歯車を静
止するための第1静止手段と、前記第2欠歯歯車の欠歯
部が前記駆動歯車に対向した状態で第2欠歯歯車を静止
するための第2静止手段と、前記第2静止手段の静止を
解除した時に、前記第2欠歯歯車を前記駆動歯車と噛合
するように回転させる回転手段と、前記第2欠歯歯車の
回転に伴って、第1静止手段を解除し、前記第1欠歯歯
車を回転させ、前記駆動歯車に噛合させる連動手段と、
を備え、前記第2欠歯歯車に設けられ前記回動軸と同心
を有する円筒部の側面と、前記回動軸と又は前記第1欠
歯歯車に設けられ前記回動軸と同心を有する円筒部の側
面との、少なくともいずれかの隙間に、前記第2欠歯歯
車に制動力を付与する粘性剤を保持することを特徴とす
る。
【0035】ここで、粘性剤としては、オイルやグリス
等、回転手段により第2欠歯歯車に付勢された力を減衰
させるような制動力を発揮するものであれば良く、粘性
率としては、第2欠歯歯車が回転できる程度から部材同
士の摺動部や隙間に粘性剤が留まることができる程度の
範囲であればよい。
【0036】上記構成によれば、第2欠歯歯車が、スプ
リング等の付勢手段によって、前記駆動歯車に対し付勢
突入する際に発生する衝撃音は、前記粘性剤によって、
第2欠歯歯車に余分に与えられた付勢力が適度に減衰さ
れるため、衝撃音が軽減される。また、従来の構成と比
較し、オイルまたはグリス等の粘性剤を、前記回動軸あ
るいは第1欠歯歯車に設けた円筒面と、第2欠歯歯車に
設けた円筒面との嵌合部や摺動部あるいは隙間に配した
ことのみを変更事項としているため、従来の特徴である
簡易な構成かつ部品点数が少ないという点を損ねること
なく、低騒音な駆動装置を提供できるものである。
【0037】また、前記回動軸、あるいは前記第1欠歯
歯車の円筒部の直径をD1、前記第2欠歯歯車円筒部の
直径をd1とすると、 0.1[mm]≦|d1−D1|≦0.5[mm] であるとよい。
【0038】このような範囲であれば、第2欠歯歯車に
余分に与えられた付勢力を適度に減衰し、かつ、前記嵌
合部や前記隙間に留まることができる粘性剤の粘性率の
範囲が広がる。そのため、粘性剤の材料選択の幅が広が
り、また、粘性剤の粘性率の経時変化に対しても長期間
にわたって所望の効果を維持することができる。
【0039】前記回動軸、第1欠歯歯車の円筒部の側面
又は第2欠歯歯車の円筒部の側面の少なくともいずれか
に、回動軸の軸方向に伸びる溝部を少なくとも2本以上
有し、複数の前記溝部が略等間隔に配されているとよ
い。
【0040】このような構成により、前記回動軸、第1
欠歯歯車の円筒部の側面又は前記第2欠歯歯車の円筒部
の側面のうち、互いの接触面において、前記粘性剤が、
円周方向に均一に分布することにより、等分の力学的作
用が与えられる。すなわち、回動軸の軸方向に伸びる溝
部を少なくとも2本以上有し、複数の前記溝部が略等間
隔に配されていることによって、前記溝部に充填された
粘性剤が回動軸中心に対して、均一な摺動抵抗を与え、
回転ムラを抑制することができる。そのため簡易な構成
かつ部品点数が少ないという点を損ねることなく、低騒
音な駆動装置を提供できるものである。
【0041】なお、軸方向に伸びる溝の形状は特に限定
されるものではないが、軸方向に平行に伸びる場合や、
軸方向に対して斜めに設けたり、あるいは、ねじ状に設
けたものであってもよい。
【0042】そして、前記駆動制御装置を、該駆動制御
装置と連結した回動軸と、該回動軸が軸通したシートを
給送するための給送ローラと、を備えるシート給送装置
に適用することで、安定したシートの給送を図ることが
できる。また、前記駆動制御装置を、前記シート給送装
置と、該シート給送装置から送り出されたシートに画像
を形成する画像形成手段と、を備えた画像形成装置に適
用することで、安定したシート給送を行うことができ、
画像形成精度の高い、しかも生産効率の良い画像形成装
置を提供することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
この実施例の形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、その相対位置などは、特に、特定的な記載が
無い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0044】(第1の実施の形態)図1〜図6を参照し
て、第1の実施の形態にかかる駆動制御装置の概略構成
を説明する。
【0045】図1は、本実施の形態にかかる欠歯歯車の
嵌合部を示す断面図である。図2は、本実施の形態にか
かる駆動制御装置を備えたシート給送装置を部分的に分
解した斜視図である。図3は、本実施の形態にかかる駆
動制御装置を備えたシート給送装置の側面図である。図
4は、本実施の形態にかかる第2欠歯歯車近傍の側面図
である。図5は、本実施の形態にかかる第1欠歯歯車の
係止部の断面図である。図6は、本実施の形態にかかる
駆動制御装置の側面図である。
【0046】まず、図2、図3を参照して、本実施の形
態にかかる駆動制御装置を備えたシート給送装置につい
て説明する。
【0047】シート2をカセットから給送する給送ロー
ラ1は、半月形状をしており回動軸12に固定されてい
る。フランジ1aは、給紙ローラ1のホルダー部に一体
形成されており、給送ローラ1の両側に配置されてい
る。中板16は、シート2の給送方向(図2矢印方向)
上流側を支点として揺動可能に支持され、コイルスプリ
ング16bで給送ローラ1に向けて付勢されている。
【0048】また、回動軸12にはカム17が、中板1
6には凸部16aがそれぞれ固定され、互いに当接する
ように配置されている。そして、回動軸12の回転に伴
い、カム17が凸部16aを押し下げ、給紙ローラ1の
切り欠き部分が中板16に積載されたシート2に対向す
る位置で、シート2を給送ローラ1及びフランジ1aか
ら離間させる。
【0049】これにより、シート2を中板16上から取
り出したり、補給したりする時の操作性をよくしてい
る。
【0050】図2において、分離パッド8は、コイルス
プリング8aにより給送ローラ1に向けて付勢され、給
送ローラ1で送り出された中板16上のシート2を一枚
ずつ分離する。分離されたシート2は搬送ローラ対3へ
向けて給紙ローラ1から受け渡され、不図示の画像形成
装置本体へと送り出される。
【0051】このような構成においては、シート給送時
に、中板16が上がったままであれば、送り出されるシ
ート2は、分離パッド8と給紙ローラ1のフランジ部1
aとに挟まれているだけではなく、中板16に積載され
ているシート2と、給紙ローラフランジ部1aにも挟ま
れていることになり、シート2に加わる負荷が大きくな
る。これにより、駆動系の負担を大きくしてしまうとい
う問題があるので、下流側の搬送手段にシート2が到達
すると中板16をカム17により下降させ、シートに加
わる負荷を軽減している。
【0052】給紙ローラフランジ部1aは、給送ローラ
1の両側に給送ローラ1の円弧の径よりもやや小径に設
けられている。
【0053】この構成によると、フランジ部1aを摺動
性の良好な部材で構成することにより、給送ローラ1に
対向する位置にシート2が存在する状態でジャムが起き
ても簡単に引き抜くことができ、ジャム処理が比較的容
易になる。
【0054】図5は、本実施の形態にかかる第1欠歯歯
車14の係止部の断面図である。図5によれば、カム1
7には凹部17aが形成されており、この凹部17aに
中板16の凸部16aが係合することによって回動軸1
2及び給紙ローラ1は静止状態が維持される。
【0055】次に、本発明の給紙ローラの駆動制御装置
について説明する。
【0056】図2において、回動軸12の端部には給紙
ローラ1に駆動を伝達制御するための駆動制御装置が設
けられており、図示しないモータ等の駆動源に接続され
た駆動歯車4と、駆動歯車4と噛合する位置に設けられ
た第1欠歯歯車14、第2欠歯歯車6とを備えている。
【0057】図6は、本実施の形態にかかる駆動制御装
置の側面図である。説明を簡易にするため、第2欠歯歯
車6の一部を切り欠いた状態で示してある。
【0058】第1欠歯歯車14は、その欠歯部が駆動歯
車4に対向する状態で、前記したカム17の凹部17a
と中板16の凸部16aが係合するように、回動軸12
に対し取付けられている。すなわち、凹部17a及び凸
部16aは第1欠歯歯車14を静止する第1静止手段と
して働く。
【0059】一方、第2欠歯歯車6は、第1欠歯歯車1
4上に、回動軸12の中心軸に対してα°の位相角を持
って配された一対の突起部14dに対し、その間に第2
欠歯歯車6上に設けられた係り止め部6dが遊嵌される
ことにより、所定範囲回動可能に取付けられる。
【0060】また、第2欠歯歯車6には爪部13が設け
られ、爪部13は、ソレノイド7により係止される。こ
の時、両者は、第2欠歯歯車6の欠歯部が駆動歯車4に
対向する状態で、その回転を静止させる位置に配置され
ている。すなわち、爪部13とソレノイド7は第2欠歯
歯車6を静止する第2静止手段として働く。
【0061】他方、スプリング10は回転付勢手段とし
て働き、第1欠歯歯車14と、第2欠歯歯車6とに、そ
の両端を固定されている。第1欠歯歯車14と第2欠歯
歯車6との相対的位置関係によって弾性力を発生させ
る。
【0062】第1欠歯歯車14と、搬送手段としての給
送ローラ1とは、共に回動軸12上に固定されているた
め、給送ローラ1は第1欠歯歯車14に伴って回転され
る。
【0063】図6においては、第1欠歯歯車14及び第
2欠歯歯車6はその欠歯部が重複状態にあり、どちらも
駆動歯車4と非係合状態である。
【0064】付勢手段であるスプリング10は、この状
態で縮む方向に一定の弾性力を発生しているが、第1欠
歯歯車14及び第2欠歯歯車6はこの弾性力に抗して静
止している。
【0065】第1欠歯歯車14は、図2で示したように
回動軸12を介してカム17と固定されており、またカ
ム17は、図5で示したように第1静止手段としての凹
部17aに中板16の凸部16aが嵌り合った状態で安
定状態を維持している。更に、第2欠歯歯車6が静止し
ているのは第2静止手段である非通電状態のソレノイド
7と係止部である爪部13とが係止しているからであ
る。
【0066】この状態からソレノイド7に通電しロック
解除状態となると、第2欠歯歯車6のみが駆動歯車4に
突入する状態になる。
【0067】このとき第1欠歯歯車14の回動軸12と
同心円筒部である円筒摺動面14aを回動軸として、第
2欠歯歯車6は円筒摺動面6aを円筒摺動面14aと略
嵌合摺動しつつ駆動歯車4に突入する。
【0068】図1は、第1欠歯歯車14と第2欠歯歯車
6との嵌合部の断面図である。同図に示したように、第
1欠歯歯車14上に設けた円筒摺動面14aを回動軸と
して、第2欠歯歯車6が円筒摺動面6aを対向摺動面と
して設置されている様子を示したものである。
【0069】Gは粘性剤としてのオイルやグリスであ
る。図6に示したように、第1欠歯歯車14の円筒摺動
面14aと第2欠歯歯車6の円筒摺動面6aとの間隙に
グリスGを保持させるよう充填する。これにより、スプ
リング10による付勢力に対向する粘性抵抗力を発生さ
せ、駆動歯車4へ第2欠歯歯車が突入する際、衝撃的に
突入することを防止するものである。
【0070】ここで、粘性剤としては、オイルやグリス
等、スプリング10により第2欠歯歯車に付勢された力
を減衰させるような制動力を発揮するものであれば良
く、粘性率としては、第2欠歯歯車が回転できる程度か
ら部材同士の摺動部や隙間に粘性剤が留まることができ
る程度の範囲であればよい。
【0071】本実施の形態で用いることができるオイル
状またはグリス状の粘性剤として代表的なものとして
は、いわゆるシリコンオイル、またはペースト状のグリ
ス等広く粘性抵抗力を発揮する物性を有するものであれ
ばよい。
【0072】以上説明したように本実施の形態にかかる
駆動制御装置を用いたシート給送装置は、非常に簡単な
構成でスムーズかつ効率的な給送ローラ1の駆動を行う
ことができ、また、ジャム処理も、更に、シートの補充
等も簡便に行うことができる駆動機構・給紙機構を損な
うことなく、欠歯歯車の駆動歯車への衝撃を軽減し、振
動や騒音を軽減することができるものである。
【0073】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態にかかるシート給送装置について、図7に示す。
本実施の形態は、第1欠歯歯車と第2欠歯歯車の円筒摺
動面間の隙間を最適化したものである。
【0074】なお、前記第1の実施の形態では軸12と
の圧入固定部裏面を第2欠歯歯車6との摺動面としてい
たが、本実施の形態では摺動面として、第1欠歯歯車に
前記圧入固定部の裏面である円筒壁部とは別途の、第1
欠歯歯車の回転中心と同心を持つ円筒面114fを設
け、第2欠歯歯車上の対向円筒面106fと嵌合摺動す
るべく、配した構成に基づき説明する。
【0075】図7は、本実施の形態にかかる第1欠歯歯
車114、第2欠歯歯車106の正面図及び背面図であ
る。本構成では、第1欠歯歯車114と回動軸12の圧
入は中央円筒部114aにて行う。この時の、第1欠歯
歯車114と第2欠歯歯車106とは各々に設けた回動
軸12と同心を持つ円筒面114f・106fにて嵌合
摺動する。従って、軸圧入による、外径膨張の摺動抵抗
変化に関する影響を受けることがない。
【0076】また、図中溝106hは蓋としての役割も
果たし,グリス封入・ホコリ混入による圧変動の防止に
有効である。
【0077】図8は、具体的な形状を第1欠歯歯車11
4と第2欠歯歯車106の嵌合状態を回動軸12中心を
通る断面図にて示したものである。
【0078】図8におけるD1及びd1は、各々第1欠
歯歯車114・第2欠歯歯車106が嵌合する円筒面の
直径寸法を表すものである。
【0079】図8におけるD1及びd1は、 0.1[mm]≦|d1−D1|≦0.5[mm] に設定されており、オイル状またはグリス状物質Gとし
てシリコン系グリスを20〜40[mg]配したもので
ある。
【0080】前記範囲においては、グリスは第1欠歯歯
車14・第2欠歯歯車6にも加えることが可能であり、
付勢バネの圧力50gf(0.49N)に対しダンパ効
果を最も発揮するものである。
【0081】なお、この際、嵌合径及び、グリスG塗布
量を前記範囲に対して、近づけるあるいは遠ざけること
により、ダンパ性能の強弱が操作できることは自明であ
る。
【0082】その他の構成及び作用は第1の実施の形態
と同様であるため、同一の構成部分には同一の符号を付
してその説明は省略する。なお、本図は第2の実施の形
態の第1欠歯歯車14と第2欠歯歯車6との関係及び形
状に基づいて描かれたものであるが、第1の実施の形態
において、第1欠歯歯車14を回動軸12に圧入し、膨
張分を加味した際の嵌合関係にもそのまま適用できるも
のである。
【0083】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態にかかる駆動制御装置について図9、図10に示
す。
【0084】本実施の形態では第1欠歯歯車214、あ
るいは不図示の第2欠歯歯車の嵌合摺動面上に、溝21
4gを配した例である。
【0085】図10は第1欠歯歯車214を円筒摺動面
側から見た正面図である。図中溝214gは回動軸12
中心に対し放射状に円周方向に8等分した位置に配置し
た例を示した例を示す。これはつまり、前記第1欠歯歯
車と第2欠歯歯車の円筒摺動面に粘性剤であるオイル状
またはグリス状物質を塗付介在させる際において、円筒
面に周方向均等角度で割り付けられた溝部に、例えばグ
リスGをためることにより、塗りムラによる円筒面の微
小傾斜、粘性抵抗不可の不均一化が生じることを防ぎ、
安定的な欠歯歯車の回動性能を保証するものである。
【0086】従って、溝部は、第1欠歯歯車上でなく第
2欠歯歯車206側に設けても同様の効果を得られる。
【0087】また、オイルだまりとしての形状が簡易に
成型できるように回動軸中心に対し平行な溝で表記して
あるが,窪み形状、らせん状の溝あるいは穴、回動軸に
対し垂直方向の溝形状としても類似の効果を得られるこ
とは、容易に類推できるものである。
【0088】その他の構成及び作用は第1の実施の形態
と同様であるため、同一の構成部分には同一の符号を付
してその説明は省略する。また、第1の実施の形態に対
しては、第1欠歯歯車・第2欠歯歯車摺動面とグリスと
の関係を見やすくするために封入面を割愛して図示して
あるが、第1欠歯歯車・第2欠歯歯車の一方に封入面と
しての蓋部を一体あるいは別体として形成しても同様の
効果が得られるものである。
【0089】(第4の実施の形態)図11は、本願発明
の第4の実施の形態として、上記駆動制御装置を用いた
シート給送装置を適用可能な画像形成装置の概略断面図
を示したものである。
【0090】この画像形成装置21は、画像情報に応じ
てレーザ光を照射する光学系22と、像担持体である感
光体ドラム25、コロナ放電器である一次帯電器26、
現像器27、クリーナ28を有する画像形成部23と、
シートを給送、搬送、排出するシート搬送部とからな
る。
【0091】画像形成部23において、感光体層を有す
る感光体ドラム25は、その表面を一次帯電器26で電
圧印加されながら回転することよって一様に帯電されて
おり、画像情報に基づいて光学系から露光部を介して照
射された光像は、そのように予め一次帯電器26により
帯電された感光ドラム25上に潜像を形成し、現像器2
7によって現像剤(以下トナーという)の像を形成す
る。
【0092】一方、トナー像の形成と同期して、トレイ
29におけるシート2は、上記駆動制御装置により駆動
されるシート給送装置の一部である給送ローラ1、搬送
ローラ対24等で搬送され、画像形成部23に搬送され
る。
【0093】画像形成部23に搬送されたシート2は、
トナー像と逆極性の電圧を印加された転写ローラ30に
よって、トナー像を転写される。画像形成部23はクリ
ーナ28によって感光体ドラム25に残留したトナーを
除去し、次の画像形成に備える。
【0094】また、トナー像を転写されたシート2はヒ
ータを内蔵する定着ローラ31へと配送され、転写トナ
ー像を定着される。その後、シート2は排出ローラ32
へ搬送されトレイ33へと排出される。したがって、本
実施の形態にかかる画像形成装置に、上記駆動制御装置
を用いたシート給送装置を適用することで、シートに画
像形成する際に衝撃音を減少させ、安定したシート給送
を行うことができ、画像形成精度の高い、しかも生産効
率の高い画像形成装置を提供することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。
【0096】すなわち、回動軸と第1欠歯歯車・第2欠
歯歯車と欠歯歯車を駆動歯車に間欠的に飛び込ませる付
勢手段及び部品停止手段を有する駆動制御装置におい
て、欠歯歯車が、駆動歯車に突入する際の衝撃音を、回
動軸あるいは第1欠歯歯車と、第2欠歯歯車の摺動円筒
面の間に、オイル状あるいはグリス状物質等の粘性剤を
介在させ、第2欠歯歯車が駆動歯車へ、衝撃的に突入す
ることを防ぐダンパ性能を一体に保持することによっ
て、衝撃音の減少の実現した駆動制御装置、あるいは駆
動制御装置を有するシート給送装置、あるいはシート給
送装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる欠歯歯車の嵌合
状態を示す断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる駆動制御装置を
備えたシート給送装置を部分的に分解した斜視図であ
る。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる駆動制御装置を
備えたシート給送装置の側面図である。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる第2欠歯歯車近
傍の側面図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる第1欠歯歯車の
係止部の断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる駆動制御装置の
側面図である
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる欠歯歯車
の正面図及び背面図である
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる欠歯歯車
の嵌合状態を示す断面図である。
【図9】本願発明の第3の実施の形態にかかる第1欠歯
歯車の斜視図である。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる第1欠
歯歯車の正面図である。
【図11】本願発明の第4の実施の形態にかかる画像形
成装置の概略断面図である。
【図12】従来の駆動制御装置の分解図である。
【図13】従来の駆動制御装置の側面図である。
【図14】従来の給紙駆動装置静止部の詳細図である。
【図15】従来の駆動制御装置の動作を説明するための
側面図である。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 2 シート 3 搬送ローラ対 4 駆動歯車 6,106,206 第2欠歯歯車 6a 円筒摺動面 7 ソレノイド 8 分離パッド 10 スプリング 12 回動軸 13 爪部 14,114,214 第1欠歯歯車 14a 円筒摺動面 16 中板 16a 凸部 17 カム 17a 凹部 21 画像形成装置 214g 溝 301 給送ローラ 304 駆動歯車 305 溝部 306 第2欠歯歯車 307 ソレノイド 310 回転手段 312 回動軸 313 爪部 314 第1欠歯歯車 G グリス D1 第1欠歯歯車上の円筒面の直径 d1 第2欠歯歯車上の円筒面の直径
フロントページの続き (72)発明者 二宮 賢治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川出 隆明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮崎 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA01 FB01 GB01 GC01 GD01 JA01 KB04 LA16 LD24 3J062 AA35 AB04 AC06 BA11 BA26 CE02 CE03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のタイミングで駆動源から回動軸に回
    転を伝達するための駆動制御装置において、 前記駆動源に接続された駆動歯車と、 前記回動軸に固定され、前記駆動歯車と噛合可能な位置
    に設けられた第1欠歯歯車と、 前記回動軸、あるいは前記第1欠歯歯車に対し回動可能
    に支持され、前記駆動歯車と噛合可能な位置に設けられ
    た第2欠歯歯車と、 前記第1欠歯歯車の欠歯部が前記駆動歯車に対向した状
    態で第1欠歯歯車を静止するための第1静止手段と、 前記第2欠歯歯車の欠歯部が前記駆動歯車に対向した状
    態で第2欠歯歯車を静止するための第2静止手段と、 前記第2静止手段の静止を解除した時に、前記第2欠歯
    歯車を前記駆動歯車と噛合するように回転させる回転手
    段と、 前記第2欠歯歯車の回転に伴って、第1静止手段を解除
    し、前記第1欠歯歯車を回転させ、前記駆動歯車に噛合
    させる連動手段と、を備え、 前記第2欠歯歯車に制動力を付与する粘性剤を、前記第
    1欠歯歯車と前記第2欠歯歯車との摺動部に保持してい
    ることを特徴とする駆動制御装置。
  2. 【請求項2】所定のタイミングで駆動源から回動軸に回
    転を伝達するための駆動制御装置において、 前記駆動源に接続された駆動歯車と、 前記回動軸に固定され、前記駆動歯車と噛合可能な位置
    に設けられた第1欠歯歯車と、 前記回動軸、あるいは前記第1欠歯歯車に対し回動可能
    に支持され、前記駆動歯車と噛合可能な位置に設けられ
    た第2欠歯歯車と、 前記第1欠歯歯車の欠歯部が前記駆動歯車に対向した状
    態で第1欠歯歯車を静止するための第1静止手段と、 前記第2欠歯歯車の欠歯部が前記駆動歯車に対向した状
    態で第2欠歯歯車を静止するための第2静止手段と、 前記第2静止手段の静止を解除した時に、前記第2欠歯
    歯車を前記駆動歯車と噛合するように回転させる回転手
    段と、 前記第2欠歯歯車の回転に伴って、第1静止手段を解除
    し、前記第1欠歯歯車を回転させ、前記駆動歯車に噛合
    させる連動手段と、を備え、 前記第2欠歯歯車に設けられ前記回動軸と同心を有する
    円筒部の側面と、前記回動軸と又は前記第1欠歯歯車に
    設けられ前記回動軸と同心を有する円筒部の側面との、
    少なくともいずれかの摺動部に、前記第2欠歯歯車に制
    動力を付与する粘性剤を保持することを特徴とする駆動
    制御装置。
  3. 【請求項3】前記回動軸、あるいは前記第1欠歯歯車の
    円筒部の直径をD1、前記第2欠歯歯車円筒部の直径を
    d1とすると、 0.1[mm]≦|d1−D1|≦0.5[mm] であることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記回動軸、第1欠歯歯車の円筒部の側面
    又は第2欠歯歯車の円筒部の側面の少なくともいずれか
    に、回動軸の軸方向に伸びる溝部を少なくとも2本以上
    有し、複数の前記溝部が略等間隔に配されていることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動制
    御装置と、 該駆動制御装置と連結した回動軸と、 該回動軸が軸通したシートを給送するための給送ローラ
    と、を備えたことを特徴とするシート給送装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のシート給送装置と、 該シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成
    する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
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