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JP2003307155A - クランクケースおよびその潤滑構造 - Google Patents

クランクケースおよびその潤滑構造

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Publication number
JP2003307155A
JP2003307155A JP2002112276A JP2002112276A JP2003307155A JP 2003307155 A JP2003307155 A JP 2003307155A JP 2002112276 A JP2002112276 A JP 2002112276A JP 2002112276 A JP2002112276 A JP 2002112276A JP 2003307155 A JP2003307155 A JP 2003307155A
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chamber
crankcase
oil
lubricating oil
lubricating
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JP2002112276A
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Nobuhiro Yasui
信博 安井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】最小限の部品構成でメカニカルロスを増大させ
ること無く十分な潤滑オイルの油圧を確保でき、且つコ
ンパクト化を図ることを可能としたクランクケースおよ
びその潤滑構造を提供する。 【解決手段】隔壁66を形成してクランクケース21内
の室33を前後に区画すると共に、隔壁の一部を前側の
室33内に配置される被潤滑物47に側面視で重なるよ
うに形成して前側の室33内に配置される被潤滑物47
の回転軌道47Pとクランクケース外に形成された第一
室56内に配置される他の被潤滑物19の回転軌道19
Pとが重なるよう、これらの被潤滑物を軸支する各シャ
フト45,57を近接配置する一方、隔壁の形成時にそ
の製法上開く開口部67を別体の仕切り部材68で塞い
でクランクケース内の室33およびクランクケース外の
第一室56に溜まる潤滑オイルのオイルレベルを異なら
せ得たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクケースお
よびその潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンやミッション機構等の動力系は
多くの摺動部や回転部を有するため、潤滑装置等を用い
て各部に潤滑オイルを供給し、潤滑オイルの働きにより
各部の摩擦抵抗を減らし、エンジンの機能を充分に発揮
させるようになっている。
【0003】4サイクルエンジンの潤滑装置の一般的な
潤滑構造は、例えばエンジンのクランクケース下部に一
体または別体に設けられたオイルパン(ウエットサン
プ)やエンジンとは別体に設けられたオイルタンク(ド
ライサンプ)に貯溜されている潤滑オイルをオイルポン
プで吸い上げてエンジン内各潤滑部に圧送する方法(強
制潤滑)や、例えばクランクシャフトやミッションギ
ヤ、クラッチ機構の一部をオイルパン内の潤滑オイルに
浸し、クランクシャフトやミッションギヤ、クラッチ機
構の回転によって潤滑オイルを撹拌してクランクケース
内やミッション室内に飛散させる(自然潤滑)方法など
がある。
【0004】ところで、スクータ型の車両に搭載される
動力系は、その設置場所が運転シートや車体カバーの床
下などである。そのため、動力系は全高を抑えた形状が
求められるので、動力系内に設けられるシャフト類は略
水平で並列に配置され、その結果動力系の形状を前後に
長いものとしていた。
【0005】動力系の形状を前後に長いものとすると、
クランクケースに設けられたオイルパン内の潤滑オイル
は車両の加減速に伴って前後方向に大きく移動してしま
い、確実な油圧の確保が困難となり、その解決に相当量
の潤滑オイルを必要としていた。
【0006】そこで、この問題を解消するために、動力
系の形状を前後に長くした動力系はクランクケースをク
ランクシャフトが収納されるクランク室とミッション機
構機構が収納されるミッション室とに前後方向に分離し
てオイルパンの前後長を抑え、クランク室は強制潤滑、
ミッション室は自然潤滑といった潤滑構造としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
クケースを前後に分離するためにはクランクケース内に
隔壁を設ける必要が生じ、それによって動力系の形状が
さらに長くなって車体の大型化を招いてしまう。
【0008】一方、ウエットサンプ式の潤滑構造は構造
がシンプルで部品点数も少なくてよい反面、確実に油圧
を確保するためには潤滑オイルの吸い込み口とオイルレ
ベルの高さとを一定以上確保する必要があり、また逆に
オイルレベルが高すぎると、例えばクラッチ機構の回転
による潤滑オイルの撹拌時に抵抗が増大し、エンジン始
動時にクラッチを引きずって(メカニカルロス)始動性
を低下させるといった問題を生じる。従って、ウエット
サンプ式の潤滑構造においてはクランクケースの上下方
向寸法を一定以上確保する必要があり、エンジン高さを
低くすることが困難となる。
【0009】他方、ドライサンプ式の潤滑構造はどのよ
うな条件でも確実に潤滑オイルを確保できるので、クラ
ンクケースの特に上下方向の寸法を詰めることができて
エンジン高さを低くすることが容易である反面、上述し
たようにオイルタンクが別体に必要となり、車両のレイ
アウトに大きな制約を与えることになる。
【0010】また、ドライサンプ式の潤滑構造の場合、
オイル供給用のメインポンプおよびオイル回収用のスカ
ベンジポンプの、二つのオイルポンプを必要とするが、
両オイルポンプを同軸にレイアウトした場合、潤滑オイ
ルがスカベンジポンプを通ってクランクケース内に逆流
することがあるので、逆流防止弁等の逆流防止機構が必
要となる。また、オイルタンク内においてエアを巻き込
んだ潤滑オイルの消泡のために多くの部品が必要にな
る。従って、ドライサンプ式の潤滑構造においては部品
点数やコストが増加し、重量も増加してしまう。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、最小限の部品構成でメカニカルロスを増大させ
ること無く十分な潤滑オイルの油圧を確保でき、且つコ
ンパクト化を図ることを可能としたクランクケースおよ
びその潤滑構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクランクケ
ースおよびその潤滑構造は、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したように、外壁を挟んで内外に
室を有し、複数の被潤滑物およびこれらを軸支する複数
のシャフトを上記室内に収納するクランクケースにおい
て、隔壁を形成して上記クランクケース内の室を前後
に、例えばクランク室とミッション室とに区画すると共
に、上記隔壁の一部を上記クランク室内に配置される上
記被潤滑物、例えばプライマリドリブンギヤに側面視で
重なるように形成して上記クランク室内に配置される上
記プライマリドリブンギヤの回転軌道と上記クランクケ
ース外に形成された第一室、例えばクラッチ室内に配置
される他の被潤滑物、例えばクラッチ機構の回転軌道と
が重なるよう、これらの被潤滑物を軸支する上記各シャ
フトを近接配置する一方、上記隔壁の形成時にその製法
上開く開口部を別体の仕切り部材で塞いで上記クランク
室およびクラッチ室に溜まる潤滑オイルのオイルレベル
を異ならせ得たものである。
【0013】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記クランクケースの内外に
収納される上記被潤滑物を潤滑する第一オイルポンプを
備えると共に、上記クラッチ室内に溜まる潤滑オイルを
回収する第二オイルポンプを備え、この第二オイルポン
プが吐出する潤滑オイルを上記クランクケース内のクラ
ンク室に貯溜される潤滑オイルに戻すように構成する一
方、上記第二オイルポンプを上記クランクケース内のク
ランク室に貯溜される潤滑オイルのオイルレベルより上
側に配置したものである。
【0014】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、外壁を挟んで上記クランク
ケース外に第二室、例えばマグネト室を形成し、このマ
グネト室内に臨んで上記第二オイルポンプの吐出口を開
口させると共に、このマグネト室内と上記クランク室と
を上記クランク室に貯溜される潤滑オイルのオイルレベ
ルより下側で連通させたものである。
【0015】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記第二オイルポンプ
を上記クランク室に収納したものである。
【0016】そして、上述した課題を解決するために、
請求項5に記載したように、上記第二オイルポンプを上
記マグネト室を形成する壁部の後端にこの壁部を裏側か
ら跨ぐように設けると共に、上記マグネト室内に上記第
二オイルポンプ吐出口から流出する潤滑オイルを下方に
導く案内リブを設けたものである。
【0017】そしてまた、上述した課題を解決するため
に、請求項6に記載したように、上記クラッチ室内底面
にリブを形成して潤滑オイルを一時的に貯溜可能なオイ
ル溜まりを形成すると共に、上記リブの一部に切欠を設
けてオイル溜まり内の潤滑オイルを容易に排出可能にし
たものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】図1は、この発明を適用したスクータ型の
自動二輪車の一例を示す左側面図である。図1に示すよ
うに、この自動二輪車1は車体フレーム2を有し、この
車体フレーム2の前端にはヘッドパイプ3が設けられ
る。ヘッドパイプ3には前輪4を回動自在に支持するフ
ロントフォーク5やハンドルバー6等が設けられ、この
ハンドルバー6により前輪4が左右に回動自在に操舵さ
れる。
【0020】車体フレーム2の中央下部にはパワーユニ
ット7が搭載される。また、パワーユニット7後部には
伝達ユニット8が配置され、この伝達ユニット8の前部
がパワーユニット7後部に枢着される。この伝達ユニッ
ト8はスイングアーム方式の後輪懸架装置を兼ねてお
り、ショックアブソーバ9により車体に弾性的に且つ揺
動可能に支持される。そして、伝達ユニット8の後端に
駆動輪である後輪10が保持される。
【0021】後輪10の上方には図示しないヘルメット
や荷物、工具等の収納容器である物品収納室11が設け
られる。また、物品収納室11の上方にはこの物品収納
室11の蓋を兼ねた乗員着座用の運転シート12が開閉
自在に設置される。さらに、運転シート12の前下部と
パワーユニット7後上部との間には燃料タンク13が配
置される。そして、車体フレーム2はその廻りを例えば
合成樹脂成形品である車体カバー14により覆われる。
【0022】ヘッドパイプ3と運転シート12前部との
間の車体フレーム2および車体カバー14は下方に大き
く略U字状に湾曲して車体の幅方向に延びる足通し空間
を形成し、その底部の左右に運転者が足を載せる低床
の、具体的には車体フレーム2の上側フレーム2aと下
側フレーム2bとの間に位置するライダ用フットレスト
フロア15が形成される。また、この左右のライダ用フ
ットレストフロア15の後方には同乗者が足を載せるピ
リオンライダ用フットレストフロア16が形成される。
さらに、ライダ用フットレストフロア15の中央部には
前後に延びて上方に突出するトンネル形状部17が形成
される。
【0023】図2は、パワーユニット7および伝達ユニ
ット8の拡大左側面図である。また、図3は図2のII
I−III線に沿う断面図である。さらに、図4は図3
のパワーユニット7部分を拡大した図である。図2〜図
4に示すように、パワーユニット7は動力発生部である
エンジン18やクラッチ機構19、ミッション機構20
を内装したクランクケース21と、Vベルト式自動変速
装置22を内装した変速装置ケース23とから構成され
る。また、エンジン18は、主にクランクケース21の
前部と、クランクケース21の前部に略水平に配置され
たシリンダアッセンブリ24とから構成され、クランク
ケース21は複数のエンジン取付部25を介して車体フ
レーム2に固定される。
【0024】また、この自動二輪車1に搭載されるエン
ジン18は水冷式であって、前輪4とエンジン18との
間の車体カバー14内にエンジン冷却用の冷却水を冷却
するラジエター26が配置される。
【0025】シリンダアッセンブリ24の前側に設けら
れるシリンダヘッド27の上部には図示しない吸気管が
接続される。一方、シリンダヘッド27の下部には排気
管28の基端部が接続される。そして、排気管28はパ
ワーユニット7の下部に導かれて後方に向かって延設さ
れ、その下流端にマフラ29が接続される。なお、本実
施形態においてマフラ29は車体の進行方向に向かって
右側に配置される。
【0026】本実施形態に用いられるエンジン18はク
ランクケース21内を車幅方向に延びる一本のクランク
シャフト30を共有する二本のシリンダ(図示せず)が
左右に並設されたいわゆる並列二気筒エンジンである。
【0027】クランクケース21は、例えばダイキャス
ト製法等によって成型され、図3および図4に示すよう
に、前後に延びる車両の進行方向軸線31と平行な合せ
面32を備えて車両の幅方向左右に分割可能に構成され
る。また、クランクケース21は前方から後方に向かっ
て前部クランクケース21A、中部クランクケース21
Bおよび後部クランクケース21Cに三分割される。
【0028】前部クランクケース21Aはその内部にク
ランクケース21内の室であるクランク室33が形成さ
れ、このクランク室33内に上述したクランクシャフト
30が、その両端が軸支されて配置される。また、左側
クランクケース21Lの外壁を挟んでクランク室33の
反対側、すなわち左側クランクケース21Lの前外側に
は環状の壁部34が車両の幅方向外側に向かって形成さ
れ、この壁部34によって形成される開口部分がオルタ
ネータカバー35に覆われることによってその内部にク
ランクケース21外の第二室であるマグネト室36を形
成する。クランクシャフト30の左端はこのマグネト室
36内に突出し、その突出端にはオルタネータ99(発
電装置)が取り付けられる。
【0029】クランク室33内におけるクランクシャフ
ト30の一側、本実施形態においては左側にはプライマ
リドライブギヤ37が設けられる。また、クランクシャ
フト30の他側にはスタータドリブンギヤ38およびス
タータクラッチ39が配置され、スタータドリブンギヤ
38はクランクケース21の前上方に配置された(図2
参照)スタータモータ40にスタータアイドルギヤ41
を介して作動連結される。
【0030】さらに、クランクシャフト30の上方およ
び下方にはそれぞれバランサ装置を構成するバランサシ
ャフト42がクランクシャフト30と平行に配置され、
プライマリドライブギヤ37とスタータドリブンギヤ3
8との間に配置されたバランサドライブギヤ43とバラ
ンサシャフト42に設けられたバランサドリブンギヤ4
4とを作動連結させることによりバランサシャフト42
が回転駆動される。なお、下側のバランサ装置は図示し
ないが、基本的に上側のバランサ装置と同一の構造を有
する。
【0031】プライマリドライブギヤ37後方に位置す
る前部クランクケース21Aの左後部は後方に向かって
延設されてクランク室33を平面視略L字形状に形成す
ると共に、この延設部21aの内部にクランクシャフト
30と平行に配置される、被潤滑物を軸支するシャフト
であるカウンタシャフト45が軸支される。
【0032】カウンタシャフト45には緩衝装置である
例えば公知のプライマリダンパ46を介して被潤滑物で
あるプライマリドリブンギヤ47が設けられて一次減速
装置を構成し、このプライマリドリブンギヤ47がクラ
ンクシャフト30に設けられたプライマリドライブギヤ
37に作動連結されてクランクシャフト30の回転がカ
ウンタシャフト45に伝達される。
【0033】前部クランクケース21Aの延設部21a
およびその後方に位置する中部クランクケース21Bの
右側方には変速装置ケース23が配置され、その内部に
Vベルト式自動変速装置22が配置される。この変速装
置22は、ドライブプーリ48を備えたドライブシャフ
ト49と、ドリブンプーリ50を備えたドリブンシャフ
ト51とを有し、ドライブシャフト49はクランクシャ
フト30の後方で、カウンタシャフト45と車体の幅方
向に対向した位置にこのカウンタシャフト45と同軸上
に配置されると共に、このドライブシャフト49の後方
にドリブンシャフト51がドライブシャフト49と平行
に配置される。
【0034】ドライブシャフト49のカウンタシャフト
45に対向した端部、本実施形態においては左端部、は
カウンタシャフト45に例えばスプライン連結される。
また、ドライブプーリ48とドリブンプーリ50との間
にはVベルト52が張架され、このVベルト52を介し
てドリブンプーリ50からドリブンシャフト51にエン
ジン18の回転駆動力が伝達される。そして、ドリブン
シャフト51の左端は中部クランクケース21B内に向
かって突出する。
【0035】中部クランクケース21Bおよびその後方
に配置される後部クランクケース21Cはその内部にミ
ッション室53(中部クランクケース21B内の前部ミ
ッション室53Aおよび後部クランクケース21C内の
後部ミッション室53B)を備える。また、左側クラン
クケース21Lの外壁を挟んで前部ミッション室53A
の反対側、すなわち左側クランクケース21Lの中部外
側には環状の壁部54が車両の幅方向外側に向かって形
成され、この壁部54によって形成される開口部分がク
ラッチカバー55に覆われることによってその内部にク
ランクケース21外の第一室であるクラッチ室56を形
成する。
【0036】上記ドリブンシャフト51の左端はこのク
ラッチ室56に向かって前部ミッション室53A内を延
び、その突出端には同軸上に配置される被潤滑物を軸支
するシャフトである内側クラッチシャフト57Aおよび
外側クラッチシャフト57Bを介して被潤滑物である湿
式多板遠心クラッチ機構19が取り付けられる。
【0037】後部クランクケース21C内の後部ミッシ
ョン室53Bには二次出力シャフト58が設けられる。
二次出力シャフト58はドリブンシャフト51と平行に
配置され、両シャフト51,58は外側クラッチシャフ
ト57Bに設けられた出力ギヤ59、複数(本実施形態
においては前後に二個)の減速ギヤ60a,60bを備
えた固定比の減速ギヤトレーン60(前部ミッション室
53Aおよび後部ミッション室53B内に配置)、およ
び二次出力シャフト58の入力ギヤ61を介して連結さ
れる。そして、変速装置22によって変速され、さらに
クラッチ機構19によって断続されたエンジン18の回
転駆動力が二次出力シャフト58に伝達される。そし
て、入力ギヤ61は緩衝装置である例えば公知のメカニ
カルダンパ62を介して二次出力シャフト58に取り付
けられる。
【0038】二次出力シャフト58に伝達されたエンジ
ン18の回転駆動力は前記伝達ユニット8内に収納され
た定速ギヤトレーン63を構成する複数個の伝達ギヤ6
4,64…を介して後輪10のアクスルシャフト65に
伝達される。
【0039】図5は、オルタネータカバー35およびク
ラッチカバー55を取り外した状態のクランクケース2
1の左側面図である。図4および図5に示すように、ク
ランクケース21は、その内部を前方のクランク室33
と後方のミッション室53(前部ミッション室53Aお
よび後部ミッション室53B)とに区画する隔壁66を
備える。隔壁66は、クランクケース21の内側に一体
に形成され、本実施形態においてはその大部分が左側ク
ランクケース21Lに設けられる。
【0040】図4に示すように、隔壁66は平面視でプ
ライマリドリブンギヤ47の回転軌道47Pの直後方か
らクランクケース21の鋳抜き方向、本実施形態におい
ては前後に延びる車両の進行方向軸線31と直行する方
向、すなわち車両の幅方向内側に向かって一旦延設され
た後、前方、すなわち鋳抜き方向と直行するに向かって
プライマリドリブンギヤ47の側面および車両の進行方
向軸線31と平行に延びた後、再び車両の幅方向内側に
向かって延設される。
【0041】すなわち、左側クランクケース21Lに設
けられる隔壁66の右側クランクケース21Rとの合せ
面32は側面視でプライマリドリブンギヤ47に重なる
ように形成される(図5参照)。
【0042】ところで、隔壁66の一部を鋳抜き方向と
直行するに向かって形成する場合、図示しない鋳型(中
子)の使用が必要であり、またこの鋳型の抜くための開
口が必要となる。本実施形態においては、隔壁66の車
両の進行方向軸線31と平行に延びた平行部に対向する
左側クランクケース21Lの壁面に鋳型を抜くための開
口部67が形成される。また、この開口部67は前記ク
ラッチ室56に臨んで開口され、例えばクラッチ室56
側から別体の仕切り部材68によって塞がれる。
【0043】そして、Vベルト式自動変速装置22を構
成し、その端部にクラッチ機構19を備えるドリブンシ
ャフト51は、例えば図5に示すように、軸方向視でプ
ライマリドリブンギヤ47の回転軌道47Pとクラッチ
機構19の回転軌道19Pとが重なるよう、カウンタシ
ャフト45寄りに配置される(図5参照)。
【0044】エンジン18やミッション機構20等の動
力系は多くの摺動部や回転部を有するため、潤滑装置6
9等を用いて各部に潤滑オイルを供給し、潤滑オイルの
働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エンジン18の機
能を充分に発揮させるようになっている。図6に本実施
形態に示す動力系の潤滑装置69の構造を系統図で示
す。なお、以下に述べる説明において各部材の位置関係
はパワーユニット7を車両に搭載した状態での位置であ
る。
【0045】図5および図6に示すように、エンジン1
8の前部クランクケース21A下部には潤滑オイルを貯
溜するオイルパン70が例えばクランクケース21と一
体に設けられる。また、クラッチ室56下部には後述す
るリブ71によって潤滑オイルを貯溜可能としたオイル
溜まり72が形成される。
【0046】クランクシャフト30の例えば前方下部に
はオイルパン70内の潤滑オイルを吸い上げてエンジン
18内各潤滑部に圧送する第一オイルポンプ73が設け
られる。この第一オイルポンプ73は例えば公知のトロ
コイドポンプであり、詳細に図示しないが前記下側のバ
ランサ装置を構成するバランサシャフトによって回転駆
動される。
【0047】一方、前部クランクケース21A内にはオ
イルパン70から前方略上方に向かって延びるオイル汲
み上げ通路74が形成される。このオイル汲み上げ通路
74の上流端にはストレーナ75が設けられて常時オイ
ルパン70内の潤滑オイル内に位置する。また、オイル
汲み上げ通路74の下流端は上記第一オイルポンプ73
の吸入口76に接続される。
【0048】他方、クランクケース21内にはメインギ
ャラリ77が形成され、このメインギャラリ77の下流
端から例えばクランクシャフト30や図示しないカムシ
ャフトの摺動面に向かってオイル供給路78が分岐して
形成される。
【0049】また、前部クランクケース21A内には図
示しないピストンの周囲に潤滑オイルを供給するピスト
ンジェット79が設けられ、このピストンジェット79
はオイル供給路78から分岐したジェット通路80に接
続される(図6参照)。
【0050】さらに、メインギャラリ77の上流端は前
部クランクケース21Aの前面下部に臨んで開口し、こ
の開口部に潤滑オイル中の不純物等を濾過するオイルフ
ィルタ81の出口が接続される。
【0051】そして、オイルフィルタ81の入口には上
記第一オイルポンプ73の吐出口82から延びるサブギ
ャラリ83が接続されると共、このサブギャラリ83の
途中からはリリーフ通路84が分岐してオイルパン70
に向かって延設され、このリリーフ通路84の途中にリ
リーフバルブ85を設けることによりオイルフィルタ8
1より上流側のサブギャラリ83内の油圧(油量)制御
を行う(図6参照)。
【0052】なお、クランクシャフト30やカムシャフ
トの摺動面、ピストンの周囲を潤滑した潤滑オイルは前
部クランクケース21Aの内部空間(クランク室33)
を自然落下したり、オイル落とし通路(図示せず)等を
経由したりしてオイルパン70に戻されるように構成さ
れる。
【0053】一方、メインギャラリ77の下流端にはオ
イル分岐口86が形成されると共に、クラッチ室56を
形成する壁部54の前下部にはオイル入口87が形成さ
れ、このオイル入口87とオイル分岐口86とがオイル
供給パイプ88によって接続されてオイルパン70内の
潤滑オイルが第一オイルポンプ73によってクラッチ室
56に導かれる。
【0054】クラッチ室56に導かれた潤滑オイルは、
例えばクラッチカバー55に設けられたオイル通路10
0(図2および図4参照)を経てクラッチ機構19に導
かれ、その各部を潤滑した後、クラッチ室56の内部空
間を自然落下する。
【0055】ところで、クラッチシャフト57後下方に
配置される前側の減速ギヤ60a下方のクラッチ室56
を形成する壁部54の底面には減速ギヤ60aの回転軌
道に沿った形状のリブ71が一体に形成され、このリブ
71によって形成されるオイル溜まり72にクラッチ室
56の内部空間を落下してきた潤滑オイルの一部が一時
的に貯溜される(残りはクラッチ室56の底部に落下し
て溜まる)。
【0056】そして、このオイル溜まり72に溜まった
潤滑オイルは減速ギヤ60aの回転によってクラッチ室
56内に飛散されて減速ギヤ60a,60bおよびその
周囲を潤滑する。また、壁部54の底面最低部にはオイ
ル出口89が形成されると共に、リブ71の一部には例
えば溝状の切欠90が設けられ、オイル溜まり72に溜
まった潤滑オイルはこの切欠90からオイル出口89に
向かって流出する。
【0057】一方、図4および図5に示すように、オイ
ルパン70内の潤滑オイルのオイルレベル91より上方
で、クランクシャフト30とカウンタシャフト45との
間の左側クランクケース21L内側、且つマグネト室3
6を形成する壁部34の後端には第二オイルポンプ92
がこの壁部34を裏側から跨ぐように設けられる。この
第二オイルポンプ92も例えば公知のトロコイドポンプ
であり、カウンタシャフト45に設けられたポンプドラ
イブギヤ93によって回転駆動される。
【0058】また、第二オイルポンプ92の吐出口94
は、マグネト室36壁部34の後端寄りの左側クランク
ケース21L壁面に、マグネト室36内に臨んで開口さ
れると共に、この吐出口94は、オイルパン70内の潤
滑オイルのオイルレベル91より上方に配置される。
【0059】さらに、マグネト室36壁部34下部の左
側クランクケース21L壁面にはマグネト室36内とク
ランク室33内とを連通させる連通孔95がオイルパン
70内の潤滑オイルのオイルレベル91より下方に形成
される。
【0060】そして、上記第二オイルポンプ92の吸入
口96と上記クラッチ室56底面のオイル出口89とが
オイル戻しパイプ97によって接続され、クラッチ室5
6の底部およびオイル溜まり72に溜まった潤滑オイル
は第二オイルポンプ92によって汲み上げられてマグネ
ト室36内に導かれ、さらに連通孔95からクランク室
33内のオイルパン70に戻される。
【0061】そしてまた、第二オイルポンプ92の吐出
口94にはその上方から前方にかけてこの吐出口94か
ら流出する潤滑オイルを下方に導く案内リブ98がクラ
ンクケース21の外壁およびオルタネータカバー35の
内側(図4参照)にそれぞれ形成される。
【0062】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0063】クランクケース21にその内部を前方のク
ランク室33と後方のミッション室53(前部ミッショ
ン室53Aおよび後部ミッション室53B)とに区画す
る隔壁66を形成し、この隔壁66の一部をクランク室
33内の後方(隔壁66寄り)に配置されるプライマリ
ドリブンギヤ47に側面視で重なるように形成したこと
により、ミッション室53内の前方(隔壁66寄り)に
配置されるドリブンシャフト51を軸方向視でプライマ
リドリブンギヤ47の回転軌道47Pとクラッチ機構1
9の回転軌道19Pとが重なるよう、カウンタシャフト
45寄りに近接配置することができ、その結果クランク
ケース21の前後長を伸ばすことなくクランク室33と
ミッション室53とを分離することができてパワーユニ
ット7のコンパクト化を図ることができる。
【0064】また、上述した隔壁66の形成時にその製
法上開く開口部67を別体の仕切り部材68によって塞
ぐようにすれば、クランク室33内外に溜まる潤滑オイ
ルのオイルレベル91を異ならせられる。
【0065】さらに、クランク室33のオイルパン70
に貯溜された潤滑オイルをクランクシャフト30やカム
シャフト(図示せず)に供給する第一オイルポンプ73
を用いて別室であるクラッチ室56内のクラッチ機構1
9等を潤滑し、その後クラッチ室56の底に溜まった潤
滑オイルを、第二オイルポンプ92を用いて速やかに回
収し、オイルパン70に戻すように構成したことによ
り、クラッチ機構19がクラッチ室56内に溜まる潤滑
オイルを撹拌時して抵抗が増大し、エンジン18始動時
にクラッチを引きずって(メカニカルロス)始動性を低
下させるといった問題が生じない。
【0066】その結果、クランクケース21の上下方向
寸法(高さ)を抑えながらも確実な潤滑性能を確保でき
る適切なオイルレベル91を設定することが可能にな
る。
【0067】また、クラッチ室56内機器の潤滑はいわ
ゆるドライサンプ方式ではあるが、クランク室33内の
オイルパン70が従来のオイルタンクの役割を果たすこ
とから、オイルタンクは別途必要無くなり、車両のレイ
アウトに大きな制約を与えることが無いので、クランク
ケース21の特に上下方向の寸法を詰めることができて
パワーユニット7全体の高さを低くすることが容易にな
る。
【0068】一方、第一オイルポンプ73は下側のバラ
ンサ装置(図示せず)を構成するバランサシャフト(図
示せず)によって、また、第二オイルポンプ92はカウ
ンタシャフト45に設けられたポンプドライブギヤ93
によってと、それぞれ別軸で回転駆動するようにしたこ
とにより、第二オイルポンプ92の配置が極めて自由に
設定できる。その結果、第二オイルポンプ92をオイル
パン70内に貯溜される潤滑オイルのオイルレベル91
より上側に配置できるのでエンジン18停止時に潤滑オ
イルが第二オイルポンプ92からクランクケース21内
に逆流することがなくなり、逆流防止弁等の逆流防止機
構が不要となる。
【0069】また、この第二オイルポンプ92が潤滑オ
イルを撹拌する事もないので、メカニカルロスが発生し
ない。さらに、両ポンプをそれぞれ別軸で回転駆動する
ので、それぞれの機能に合った回転数を設定でき、これ
らのオイルポンプによるメカニカルロスも最大限に抑え
ることができる。
【0070】そして、第二オイルポンプ92を左側クラ
ンクケース21L内側、且つマグネト室36を形成する
壁部34の後端にこの壁部34を裏側から跨ぐように設
け、第二オイルポンプ92の吐出口94をオイルパン7
0とは異なるマグネト室36内に臨んで開口させたこと
により、別部品を用いることなく簡単に、且つ効果的に
エアを巻き込んだ潤滑オイルの消泡ができ、エアを含ま
ない潤滑オイルをオイルパン70に戻すことができて油
圧の低下を防止できる。また、第二オイルポンプ92は
クランクケース21内に収納されるので、スペースの有
効利用ができ、騒音の低減が図られる。
【0071】また、上述した第二オイルポンプ92の取
付け位置には、反対側(表側)に壁部34や案内リブ9
8が存在するため、剛性が高い位置に第二オイルポンプ
92を設定できる。さらに、案内リブ98は簡単な構造
で且つ効果的に吐出口94から流出する潤滑オイルが飛
散するのを防止して潤滑オイルを下方に導くことがで
き、オルタネータ99への不要な潤滑オイルの付着を防
止できる。
【0072】さらにまた、クラッチシャフト57後下方
に配置される前側の減速ギヤ60a下方のクラッチ室5
6を形成する壁部54の底面に減速ギヤ60aの回転軌
道に沿った形状のリブ71を一体に形成し、このリブ7
1によって形成されるオイル溜まり72にクラッチ室5
6の内部空間を落下してきた潤滑オイルの一部を一時的
に貯溜可能としたことにより、潤滑が必要な減速ギヤ6
0a,60b等に潤滑オイルを供給できる。
【0073】そして、リブ71の一部に例えば溝状の切
欠90を設けたことによりオイル溜まり72内の潤滑オ
イルを容易に排出でき、必要以上に貯溜しないようにで
きる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るクラ
ンクケースによれば、クランクケースの前後長を伸ばす
ことなく前後の室を分離することができてパワーユニッ
トのコンパクト化が図れる。
【0075】また、本発明に係るクランクケースの潤滑
構造によれば、エンジン停止時に潤滑オイルが第二オイ
ルポンプからクランクケース内に逆流することがない。
さらに、簡単にエアを巻き込んだ潤滑オイルの消泡がで
きてエアを含まない潤滑オイルをオイルパンに戻すこと
ができる。
【0076】さらにまた、スペースの有効利用ができ、
騒音の低減を図ることができると共に、剛性が高い位置
に第二オイルポンプを設定でき、そして簡単な構造で第
二オイルポンプの吐出口ら流出する潤滑オイルが飛散す
るのを防止できる。
【0077】そしてまた、クラッチ室の潤滑が必要な減
速ギヤ等に潤滑オイルを供給できると共に、オイル溜ま
り内の潤滑オイルを必要以上に貯溜しないよう、容易に
排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランクケースおよびその潤滑構
造の一実施形態を示すスクータ型の自動二輪車の左側面
図。
【図2】パワーユニットおよび伝達ユニットの拡大左側
面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図3のパワーユニット部分を拡大した図。
【図5】オルタネータカバーおよびクラッチカバーを取
り外した状態のクランクケースの左側面図。
【図6】動力系の潤滑装置の構造を示す系統図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 7 パワーユニット 8 伝達ユニット 18 エンジン 19 クラッチ機構(被潤滑物) 19P クラッチ機構の回転軌道 21 クランクケース 22 Vベルト式自動変速装置 33 クランク室(クランクケース内の室) 34 マグネト室(クランクケース外の第二室)を形成
する壁部 36 マグネト室(クランクケース外の第二室) 45 カウンタシャフト(被潤滑物を軸支するシャフ
ト) 47 プライマリドリブンギヤ(被潤滑物) 47P プライマリドリブンギヤの回転軌道 56 クラッチ室(クランクケース外の第一室) 57 クラッチシャフト(被潤滑物を軸支するシャフ
ト) 66 隔壁 67 隔壁の形成時に開く開口部 68 仕切り部材 69 潤滑装置 70 オイルパン 71 オイル溜まりを形成するリブ 72 オイル溜まり 73 第一オイルポンプ 90 切欠 91 オイルパンに溜まる潤滑オイルのオイルレベル 92 第二オイルポンプ 94 第二オイルポンプの吐出口 98 案内リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁を挟んで内外に室を有し、複数の被
    潤滑物およびこれらを軸支する複数のシャフトを上記室
    内に収納するクランクケースにおいて、隔壁を形成して
    上記クランクケース内の室を前後に区画すると共に、上
    記隔壁の一部を上記前側の室内に配置される上記被潤滑
    物に側面視で重なるように形成して上記前側の室内に配
    置される上記被潤滑物の回転軌道と上記クランクケース
    外に形成された第一室内に配置される他の被潤滑物の回
    転軌道とが重なるよう、これらの被潤滑物を軸支する上
    記各シャフトを近接配置する一方、上記隔壁の形成時に
    その製法上開く開口部を別体の仕切り部材で塞いで上記
    クランクケース内の室およびクランクケース外の第一室
    に溜まる潤滑オイルのオイルレベルを異ならせ得たこと
    を特徴とするクランクケース。
  2. 【請求項2】 上記クランクケースの内外に収納される
    上記被潤滑物を潤滑する第一オイルポンプを備えると共
    に、上記クランクケース外に形成された第一室内に溜ま
    る潤滑オイルを回収する第二オイルポンプを備え、この
    第二オイルポンプが吐出する潤滑オイルを上記クランク
    ケース内の室に貯溜される潤滑オイルに戻すように構成
    する一方、上記第二オイルポンプを上記クランクケース
    内の室に貯溜される潤滑オイルのオイルレベルより上側
    に配置した請求項1記載のクランクケースの潤滑構造。
  3. 【請求項3】 外壁を挟んで上記クランクケース外に第
    二室を形成し、この第二室内に臨んで上記第二オイルポ
    ンプの吐出口を開口させると共に、この第二室内と上記
    クランクケース内の室とを上記クランクケース内の室に
    貯溜される潤滑オイルのオイルレベルより下側で連通さ
    せた請求項2記載のクランクケースの潤滑構造。
  4. 【請求項4】 上記第二オイルポンプを上記クランクケ
    ース内の室に収納した請求項2または3記載のクランク
    ケースの潤滑構造。
  5. 【請求項5】 上記第二オイルポンプを上記外側の第二
    室を形成する壁部の後端にこの壁部を裏側から跨ぐよう
    に設けると共に、上記外側の第二室内に上記第二オイル
    ポンプ吐出口から流出する潤滑オイルを下方に導く案内
    リブを設けた請求項3記載のクランクケースの潤滑構
    造。
  6. 【請求項6】 上記クランクケース外に形成された第一
    室内底面にリブを形成して潤滑オイルを一時的に貯溜可
    能なオイル溜まりを形成すると共に、上記リブの一部に
    切欠を設けてオイル溜まり内の潤滑オイルを容易に排出
    可能にした請求項2〜5のいずれかに記載のクランクケ
    ースの潤滑構造。
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