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JP2003348782A - 固定子、固定子の製造方法およびモータ - Google Patents

固定子、固定子の製造方法およびモータ

Info

Publication number
JP2003348782A
JP2003348782A JP2002149315A JP2002149315A JP2003348782A JP 2003348782 A JP2003348782 A JP 2003348782A JP 2002149315 A JP2002149315 A JP 2002149315A JP 2002149315 A JP2002149315 A JP 2002149315A JP 2003348782 A JP2003348782 A JP 2003348782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
coil
teeth
stator core
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002149315A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusuke Wakuta
修右 和久田
Katsuya Nishida
克也 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2002149315A priority Critical patent/JP2003348782A/ja
Publication of JP2003348782A publication Critical patent/JP2003348782A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、コイルの絶縁性を確保しつ
つ、部品点数の増加を抑制し、作業効率を向上させるこ
とができる固定子の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、突起状のティース21を有す
るステータコア20と、このステータコア20のティー
ス突出端部21bよりも半径方向外側に延出すると共に
ステータコア20の接線方向に折り曲げ可能な一対の外
周用インシュレータ片45を有するインシュレータ3
0,40と、を備えた固定子10の製造方法に関する。
本発明の固定子10の製造方法は、ステータコア20に
インシュレータ30,40を配設した後、ステータコア
20のティース21にコイル50を巻回し、一対の外周
用インシュレータ片45を、ステータコア20の接線方
向で、且つ、互いに相反する向きに折り曲げてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、固定子、固定子の
製造方法、モータに係り、特に、インシュレータを備え
た固定子、固定子の製造方法、モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図9,図10は、従来からブラシレスモ
ータに用いられている固定子の製造過程を示す説明図で
ある。図9に示す固定子110は、突起状のティース1
21が放射状に複数形成されたステータコア120と、
このステータコア120の表面を覆うように配設された
インシュレータ140とを有して構成されており、コイ
ル150は、コイル巻回装置に設けられたノズル170
によってインシュレータ140を介してティース121
に巻回されている。
【0003】このように、コイル150とティース12
1との間にインシュレータ140が介装されることによ
り、コイル150とティース121との絶縁性が確保さ
れ、また、インシュレータ140のコイル150が巻回
された部位よりも半径方向外側の部分に、固定子110
の接線方向に沿って外周用インシュレータ部145が形
成されることにより、コイル150と固定子110の半
径方向外側に配設される図示しないアウターコアとの絶
縁性が確保されている。
【0004】一方、図10に示す従来の別の例に係る固
定子210は、突起状のティース221が放射状に複数
形成されたステータコア220を有して構成され、ティ
ース221には、コイル250がコイルボビン270に
巻回された状態で組み付けられている。
【0005】このように、コイル250がコイルボビン
270を介してティース221に組み付けられることに
より、コイル250とティース221との絶縁性が確保
され、また、コイルボビン270のコイル250が巻回
された部位よりも半径方向外側の部分に、固定子210
の接線方向に沿って外周用インシュレータ部245が形
成されることにより、コイル250と固定子210の半
径方向外側に配設される図示しないアウターコアとの絶
縁性が確保されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す固定子110では、外周用インシュレータ部145
が固定子110の接線方向両側に拡がるように形成され
ているため、ノズル170を用いてコイル150をティ
ース121に巻回する際に、外周用インシュレータ部1
45にノズル170が干渉する虞があった。
【0007】ここで、外周用インシュレータ部145に
ノズル170が干渉しないようにするために、隣り合う
ティース121の配置間隔を十分に空けておくことも考
えられるが、このようにすると、固定子110の小型化
を図ることができないという問題があった。
【0008】また、外周用インシュレータ部145が固
定子110の接線方向両側に拡がるように形成されてい
ると、ティース121の中心軸線L1とノズル170の
中心軸線L2との距離cが開くため、コイル150にお
いては、これからティース121に巻回しようとする部
分に弛み151が生じてしまい、コイル150をティー
ス121に整列させて巻回することが困難になるという
問題があった。
【0009】一方、図10に示す固定子210では、コ
イル250をステータコア220等の周囲の部材から絶
縁するためには、ティース121と同数のコイルボビン
270を用いる必要があるため、部品点数が増加してし
まい、これにより組付作業の効率が低下すると共に、固
定子210のコストパフォーマンスの向上を図ることが
できないという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、コイルの絶縁性を確保しつつ、部品点数の増
加を抑制し、作業効率を向上させることができる固定子
および固定子の製造方法を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、コイルをティ
ースにきれいに整列させた高密度な状態に組み付けるこ
とができる固定子および固定子の製造方法を提供するこ
とにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、固定子の半径
方向外側に配設されたアウターコアなどの部材からコイ
ルを確実に絶縁することができるモータを提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載の固定子によれば、突起状のティースが放射状に複
数形成されたステータコアと、前記ティースに組み付け
られたコイルと、該コイルと前記ティースとを絶縁する
ためのインシュレータと、を備え、該インシュレータに
は、前記ステータコアのティース突出端部よりも半径方
向外側に延出すると共に、前記ステータコアの接線方向
に折り曲げ可能な外周用インシュレータ片が形成された
固定子であって、前記インシュレータ片は、前記ティー
スに前記コイルを組み付けた後に、前記ステータコアの
接線方向に折り曲げられたこと、により解決される。
【0014】このように、ティースにコイルを組み付け
た後に、インシュレータに形成された外周用インシュレ
ータ片を、ステータコアの接線方向に折り曲げることに
より、部品点数を増加させることなく、固定子の半径方
向外側に配設されたアウターコアなどの部材とコイルと
を確実に絶縁することができる。
【0015】また、外周用インシュレータ片は、コイル
組付工程において折り曲げられる前の状態では、ステー
タコアのティース突出端部よりも半径方向外側に延出
し、ステータコアの接線方向に突出しないようになって
いるので、ノズルをティースに近づけた状態で、ティー
スにコイルを巻回することができる。
【0016】これにより、固定子へのコイルの組付作業
性を向上させることができると共に、コイル組付作業時
には、ティースとノズルとの間でコイルに弛みが生じな
いようにすることができるため、コイルをティースにき
れいに整列させた高密度な状態に組み付けることができ
る。
【0017】また、外周用インシュレータ片を、ステー
タコアのティース突出端部よりも半径方向外側に延出す
るようにしておくことにより、予めコイルをティースに
巻装可能な回旋形状に形付けておき、この形状のままコ
イルをティースに組み付けるようにすることもできるの
で、ティースの間隔等の作業スペースに拘束されること
がなく、作業効率を向上させることができる。
【0018】また、コイルを回旋形状に形付ける作業
を、コイルがティースに巻装される前に行うことができ
るため、予めコイルをきれいに整列させた回旋形状に形
付けておくことができ、これにより、コイルをティース
にきれいに整列させた高密度な状態に組み付けることが
できる。
【0019】このとき、請求項2に記載の固定子のよう
に、前記外周用インシュレータ片の前記ステータコアの
軸方向における長さは、前記ステータコアの軸方向の長
さと略同一に形成されていると、固定子の半径方向外側
に配設されたアウターコアなどの部材とコイルとを確実
に絶縁することができるので好適である。
【0020】また、請求項3に記載の固定子のように、
前記外周用インシュレータ片は、前記インシュレータの
前記ティース突出端部が位置する部位に少なくとも二箇
所ずつ設けられると共に、互いに相反する向きに折り曲
げ可能に形成されていると、固定子の半径方向外側に配
設されたアウターコアなどの部材とコイルとを確実に絶
縁することができるので好適である。
【0021】また、前記課題は、請求項4に記載の固定
子の製造方法によれば、突起状のティースを有するステ
ータコアと、該ステータコアのティース突出端部よりも
半径方向外側に延出すると共に前記ステータコアの接線
方向に折り曲げ可能な外周用インシュレータ片を有する
インシュレータと、を備えた固定子の製造方法であっ
て、前記ステータコアに前記インシュレータを配設し、
該インシュレータが配設されたステータコアのティース
にコイルを巻回し、該コイルが巻回されたティースの突
出端側部分に位置する外周用インシュレータ片を、前記
ステータコアの接線方向に折り曲げてなること、により
解決される。
【0022】このように、コイルをティースに巻回した
後に、外周用インシュレータ片をステータコアの接線方
向に折り曲げることができるので、部品点数を増加させ
ることなく、固定子の半径方向外側に配設されたアウタ
ーコアなどの部材とコイルとを確実に絶縁することがで
きる。
【0023】また、外周用インシュレータ片を、折り曲
げずに、ステータコアのティース突出端部よりも半径方
向外側に延出させ、ステータコアの接線方向に突出しな
いようにしておくことにより、ノズルをティースに近づ
けた状態で、ティースにコイルを巻回することができる
ので、固定子へのコイルの組付作業性を向上させること
ができる。
【0024】また、このように、ノズルをティースに近
づけた状態で、ティースにコイルを巻回することができ
ると、ティースとノズルとの間でコイルに弛みが生じて
しまうことを防止することができるため、コイルをティ
ースにきれいに整列させた高密度な状態に組み付けるこ
とができる。
【0025】また、前記課題は、請求項5に記載の固定
子の製造方法によれば、突起状のティースを有するステ
ータコアと、該ステータコアのティース突出端部よりも
半径方向外側に延出すると共に前記ステータコアの接線
方向に折り曲げ可能な外周用インシュレータ片を有する
インシュレータと、を備えた固定子の製造方法であっ
て、前記ステータコアに前記インシュレータを配設し、
該インシュレータが配設されたステータコアのティース
に、該ティースに巻装可能な回旋形状に形付けられたコ
イルを組み付け、該コイルが組み付けられたティースの
突出端側部分に位置する外周用インシュレータ片を、前
記ステータコアの接線方向に折り曲げてなること、によ
り解決される。
【0026】このように、コイルをティースに組み付け
た後に、外周用インシュレータ片をステータコアの接線
方向に折り曲げることができるので、部品点数を増加さ
せることなく、固定子の半径方向外側に配設されたアウ
ターコアなどの部材とコイルとを確実に絶縁することが
できる。
【0027】また、外周用インシュレータ片を、ステー
タコアのティース突出端部よりも半径方向外側に延出す
るようにしておくことにより、予めコイルをティースに
巻装可能な回旋形状に形付けておき、この形状のままコ
イルをティースに組み付けることができるので、ティー
スの間隔等の作業スペースに拘束されることがなく、作
業効率を向上させることができる。
【0028】また、コイルを回旋形状に形付ける作業
を、コイルをティースに巻装する前に行うことができる
ので、予めコイルをきれいに整列させた回旋形状に形付
けておくことができ、これにより、コイルをティースに
きれいに整列させた高密度な状態に組み付けることがで
きる。
【0029】また、前記課題は、請求項6に記載のモー
タによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記
載の固定子を備えたこと、により解決される。
【0030】このように、請求項1乃至請求項3のいず
れか一項に記載の固定子を備えていると、外周用インシ
ュレータ片により、固定子の半径方向外側に配設された
アウターコアなどの部材からコイルを確実に絶縁するこ
とができるので好適である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配
置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範
囲内で種々改変することができるものである。
【0032】図1乃至図8は本発明の一実施形態を示す
ものであり、図1は固定子の上面図、図2はコアの上面
図、図3は上インシュレータの上面図、図4は下インシ
ュレータの上面図、図5は固定子の分解斜視図、図6は
ティースにコイルを巻回している様子を示す説明図、図
7はティースにコイルを巻装する様子を示す説明図、図
8は本例の固定子を適用したブラシレスモータの断面側
面図である。
【0033】図1に示す本発明の一実施形態に係る固定
子10は、例えば、DCブラシレスモータに用いられる
3相からなる固定子であり、ステータコア20(インナ
ーコア)と、上インシュレータ30と、下インシュレー
タ40と、コイル50と、を有して構成されている。
【0034】ステータコア20は、アウターコア60の
内側に配設された部材であって、鉄製薄板を軸方向に積
層して構成されたものであり、図2、図5に示すよう
に、6極の突起状のティース21が放射状に形成された
形状で構成されている。隣り合うティース21間には、
スロット21aが形成され、複数のティース21を支持
するステータコア本体部22の中央部分には、後述する
ブラシレスモータの回転子を挿通するための中央孔24
が軸方向に貫通するように形成されている。また、ティ
ース21は、その自由端側の部分であるティース突出端
部21bが、アウターコア60の内周面に当接するよう
に形成されている。
【0035】図3,図5に示す上インシュレータ30
は、上述のステータコア20よりも若干大きな略相似形
状からなる樹脂等の絶縁部材で構成され、ステータコア
20のティース21を絶縁するためのティース絶縁部3
1と、複数のティース絶縁部31を支持するための上イ
ンシュレータ本体部32と、を有して構成されている。
【0036】また、上インシュレータ30には、ステー
タコア20と略同一形状で、且つステータコア20の軸
長の略半分の深さを有してなる収容凹部33が形成され
ており、この収容凹部33にステータコア20が収容さ
れることによって、上インシュレータ30が、ステータ
コア20の軸方向一方側の部分に覆い被さることができ
るようになっている。
【0037】上インシュレータ本体部32の上面32a
の中央部分には、環状のターミナルプレート35が一体
に形成され、上インシュレータ本体部32とターミナル
プレート35とには、後述するブラシレスモータの回転
子を挿通するための中央孔34が軸方向に貫通するよう
に形成されている。
【0038】ターミナルプレート35の外周面所定個所
には、ステータコア20のティース21と同数の6極か
らなるターミナル端子36が配設され、ターミナルプレ
ート35上で対向するターミナル端子36同士は、ター
ミナルプレート35内にモールド成形された図示しない
ターミナル本体によって電気的に接続されている。
【0039】図4,図5に示す下インシュレータ40
は、上インシュレータ30と同様に、上述のステータコ
ア20よりも若干大きな略相似形状からなる樹脂等の絶
縁部材で構成され、ステータコア20のティース21を
絶縁するためのティース絶縁部41と、複数のティース
絶縁部41を支持するための下インシュレータ本体部4
2と、を有して構成されている。
【0040】下インシュレータ40には、ステータコア
20と略同一形状で、且つステータコア20の軸長の略
半分の深さを有してなる収容凹部43が形成されてお
り、この収容凹部43にステータコア20が収容される
ことによって、下インシュレータ40が、ステータコア
20の上インシュレータ30が配設された側とは反対側
の部分に覆い被さることができるようになっている。
【0041】下インシュレータ本体部42の中央部分に
は、軸方向に貫通する中央孔44が形成され、後述する
ブラシレスモータの回転子を挿通することができるよう
になっている。
【0042】ティース絶縁部41の突出端部には、ステ
ータコア20のティース突出端部21bよりも半径方向
外側に延出するように、一対の薄板状の外周用インシュ
レータ片45が形成され、この外周用インシュレータ片
45のステータコア20の軸方向における長さaは、ス
テータコア20の軸方向の長さbと略同一に形成されて
いる。
【0043】外周用インシュレータ片45とティース絶
縁部41との接続部分には、例えば細長い溝状の折り目
45aが予め形成されることによって、外周用インシュ
レータ片45は、図中点線で示すように、ステータコア
20の接線方向で、且つ、互いに相反する向きに折り曲
げ可能に構成されている。
【0044】また、ステータコア20に上インシュレー
タ30および下インシュレータ40を組み付けた状態で
は、ステータコア20のティース21が、上インシュレ
ータ30のティース絶縁部31および下インシュレータ
40のティース絶縁部41に囲われるようになってお
り、このティース21のティース絶縁部31,41によ
って囲われた部位には、後述するコイル組付方法によっ
て、図1に示すように、コイル50が組み付けられてい
る。
【0045】そして、外周用インシュレータ片45がス
テータコア20の接線方向に折り曲げられることによ
り、コイル50と固定子10の半径方向外側に配設され
たアウターコア60との絶縁性が確保され、また、ティ
ース21とコイル50との間に、ティース絶縁部31,
41が介装されることにより、コイル50とステータコ
ア20との絶縁性が確保されるようになっている。
【0046】そして、上記構成からなる固定子10を製
造するには、はじめに、図5に示す上インシュレータ3
0および下インシュレータ40を、ステータコア20の
軸方向両側から挟み込むようにしてステータコア20に
組み付ける。このとき、ステータコア20の軸方向上側
略半分は、上インシュレータ30の収容凹部33に収容
され、ステータコア20の軸方向下側略半分は、下イン
シュレータ40の収容凹部43に収容される。
【0047】このように、本実施形態に係る固定子10
では、上インシュレータ30と下インシュレータ40の
2つの部材を用いるだけで、ステータコア20の絶縁を
簡単かつ確実に行うことができるようになっている。
【0048】次に、このようにして上インシュレータ3
0および下インシュレータ40をステータコア20に組
み付けた状態で、固定子10へのコイル50の組付けを
行う。
【0049】コイル50を固定子10に組み付けるに
は、図6に示すように、コイル50の先端部50aをタ
ーミナル端子36に巻き付ける等の所定の方法により接
続した後、コイル巻回装置に設けられたノズル70をテ
ィース21の周りに所定回数旋回させる。
【0050】このようにすることにより、コイル50
は、上インシュレータ30のティース絶縁部31および
下インシュレータ40のティース絶縁部41を介して、
ティース21に巻回され、これにより、コイル50が固
定子10に絶縁された状態で組み付けられる。
【0051】このように、本実施形態の固定子10にお
いて、外周用インシュレータ片45を、折り曲げずに、
ステータコア20のティース突出端部21bよりも半径
方向外側に延出させ、ステータコア20の接線方向に突
出しないようにしておくことにより、ノズル70をティ
ース21に近づけた状態で、ティース21にコイル50
を巻回することができるので、固定子10へのコイル5
0の組付作業性を向上させることができる。
【0052】また、このように、ノズル70をティース
21に近づけた状態で、ティース21にコイル50を巻
回することができると、ティース21とノズル70との
間でコイル50に弛みが生じてしまうことを防止するこ
とができるため、コイル50をティース21にきれいに
整列させた高密度な状態に巻回することができる。
【0053】そして、コイル50の巻回が終了したティ
ース21の突出端側部分に位置する一対の外周用インシ
ュレータ片45を、図中点線で示すように、ステータコ
ア20の接線方向で、且つ、互いに相反する向きに折り
曲げる。
【0054】このようにすることにより、図1に示すよ
うに、ステータコア20のティース突出端部21bにお
いて、外周用インシュレータ片45がステータコア20
の接線方向両側に拡がるように構成され、これにより、
固定子10の半径方向外側に配設されたアウターコア6
0とコイル50との絶縁性が確保される。
【0055】このように、本実施形態に係る固定子10
では、コイル50をティース21に巻回した後に、外周
用インシュレータ片45をステータコア20の接線方向
に折り曲げるだけで、固定子10の半径方向外側に配設
されたアウターコア60とコイル50とを確実に絶縁す
ることができるため、作業効率を向上させることができ
る。
【0056】なお、外周用インシュレータ片45がステ
ータコア20の接線方向両側に折り曲げられた状態を保
てるように、外周用インシュレータ片45を折り曲げた
状態で、外周用インシュレータ片45の折り曲げ部に、
熱を加えて形状付けをしたり、角形状が予め形成された
工具等を押し当てて形状付けをしたりしておくことが望
ましい。
【0057】そして、上記からなるコイル50のティー
ス21への組付作業を、他のティース21についても同
様に行うことにより、製造工程が完了し、図1に示す固
定子10が形成される。
【0058】なお、本実施形態における固定子の製造方
法では、固定子10へのコイル50の組付けに、コイル
巻回装置を用いたが、この他にも、予めコイル50を回
旋形状に形付けておき、この回旋形状のコイル50をテ
ィース21に装着するようにして組み付けることもでき
る。以下に、固定子10へのコイル50の組付けにおけ
る他の実施形態について説明する。
【0059】図7は、固定子10へのコイル50の組付
けにおける他の実施形態を示す説明図である。なお、図
7においては、理解の容易のために、コイル50および
コイル組付治具71は断面図を用いて示してある。
【0060】図7において、ステータコア20、上イン
シュレータ30、下インシュレータ40は、これまでに
説明した方法により既に組み付けられた状態となってい
る。コイル50は、中央孔71aを有する筒状体のコイ
ル組付治具71に巻き付けられており、これにより所定
の回旋形状に形付けられている。
【0061】そして、外周用インシュレータ片45を、
折り曲げずに、ステータコア20のティース突出端部2
1bよりもステータコア20の半径方向外側に延出した
状態にしておき、この状態で、コイル50が巻き付けら
れたコイル組付治具71の端面71bがティース絶縁部
31の突出端面とほぼ重なる位置まで、中央孔71aに
外周用インシュレータ片45を挿入するようにして、コ
イル組付治具71を固定子10に装着する。
【0062】このように、外周用インシュレータ片45
を、ステータコア20のティース突出端部21bよりも
ステータコア20の半径方向外側に延出させておくこと
により、コイル組付治具71の位置決め用ガイド部材と
して利用することができ、さらに、コイル組付治具71
の固定子10への装着支持部材として利用することがで
きる。
【0063】そして、このようにしてコイル組付治具7
1を固定子10に装着した状態で、コイル50のみを、
ステータコア20の半径方向中心側にスライドさせるこ
とにより、ティース絶縁部31,41を介してティース
21にコイル50を巻装する。
【0064】このとき、コイル50は、コイル組付治具
71によって回旋形状に形付けられているので、形が崩
れることなくティース21に巻装される。また、コイル
組付治具71の端面71bがティース絶縁部31の突出
端面とほぼ重なるように、コイル組付治具71が固定子
10に装着されているので、コイル50をスライドする
際に、コイル50をティース21等に引っ掛けて変形さ
せてしまうことがなく、確実にコイル組付作業を行うこ
とができる。
【0065】このように、本実施形態の製造方法によれ
ば、固定子10へのコイル50の組付けを容易に行うこ
とができるので、作業効率を向上させることができる。
【0066】また、コイル50を回旋形状に形付ける作
業を、コイル50をティースに巻装する前に行うことが
できるので、予めコイル50をきれいに整列させた回旋
形状に形付けておくことができ、これにより、コイル5
0をティース21にきれいに整列させた高密度な状態に
組み付けることができる。
【0067】特に、コイル50が太線で構成されている
場合や、巻数が少ないときには、コイル50を回旋形状
に形付けることやティース21への組み付けることを容
易に行うことができるので効果的である。
【0068】なお、コイル組付治具71の外周面からな
るコイル巻き付け部には、コイル50のスライドを滑ら
かに行えるように、樹脂塗料を塗布するなどの表面処理
が施されていることが望ましい。
【0069】そして、ティース21に巻装されたコイル
50の一方の端部をターミナル端子36に巻き付ける等
の所定の方法により接続する。なお、図示していない
が、コイル50のターミナル端子36に接続していない
他方の端部は、図示したティース21と同相にある他の
ティースに巻装されたコイルと繋がった状態となってい
る。
【0070】そして、上記からなるコイル50のティー
ス21への組付作業を、他のティース21についても同
様に行うことにより、製造工程が完了し、図1に示す固
定子10が形成される。
【0071】次に、上記のようにして製造された固定子
10のブラシレスモータへの適用例について説明する。
【0072】図8に示すブラシレスモータ80は、本実
施形態に係る固定子10を適用したものであり、固定子
10はハウジング81の内側に配設されている。固定子
10の内側には、回転軸82に磁石83が周設されてな
る回転子84が収容され、この回転子84は、回転軸8
2がハウジング81の両端側に設けられた軸受85a,
85bによって軸支されることにより、一体で回転する
ように構成されている。
【0073】また、ハウジング81の所定位置には、回
転子84の回転位置検出を行うためのセンサ部86が設
けられ、このセンサ部86によって、回転子84に配設
された位置検出用磁石87の磁力の変化が検出され、こ
の検出に基づいた回転位置検出信号が図示しない外部駆
動制御装置に出力されるように構成されている。
【0074】固定子10のコイル50には、外部駆動制
御装置から所定の駆動電圧が印加され、これにより固定
子10に磁界が生じ、この磁界によって磁石83が界磁
されて回転子84が回転するようになっている。また、
固定子10への駆動電圧は、センサ部86から出力され
る回転位置検出信号に応じて、外部駆動制御装置によっ
て制御される。
【0075】このように、本実施形態に係るブラシレス
モータ80は、図1に示すコイル50が外周用インシュ
レータ片45によって確実に絶縁された固定子10を備
えてなるので、コイル50がアウターコア60と接触し
てしまうことなく、確実に回転駆動することができる。
【0076】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を奏する。 (a)図1に示す本発明の固定子10において、下イン
シュレータ40には、ステータコア20のティース突出
端部21bよりも半径方向外側に延出すると共に、ステ
ータコア20の接線方向に折り曲げ可能な外周用インシ
ュレータ片45が形成されているので、コイル50をテ
ィース21に巻回した後に、外周用インシュレータ片4
5をステータコア20の接線方向に折り曲げることによ
り、部品点数を増加させることなく、固定子10の半径
方向外側に配設されたアウターコア60とコイル50と
を確実に絶縁することができる。
【0077】(b)また、図6に示すように、外周用イ
ンシュレータ片45は、コイル組付工程において折り曲
げられる前の状態では、ステータコア20のティース突
出端部21bよりも半径方向外側に延出し、ステータコ
ア20の接線方向に突出しないようになっているので、
これにより、コイル組付作業時には、ノズル70をティ
ース21に近づけた状態で、ティース21にコイル50
を巻回することができる。
【0078】また、ティース21とノズル70との間で
コイル50に弛みが生じないようにすることができるた
め、コイル50をティース21にきれいに整列させた高
密度な状態に組み付けることができる。
【0079】(c)また、図7に示すように、外周用イ
ンシュレータ片45を、ステータコア20のティース突
出端部21bよりも半径方向外側に延出するようにして
おくことにより、予めコイル50をティース21に巻装
可能な回旋形状に形付けておき、この形状のままコイル
50をティース21に組み付けるようにすることもでき
るので、ティース21の間隔等の作業スペースに拘束さ
れることがなく、作業効率を向上させることができる。
【0080】また、コイル50を回旋形状に形付ける作
業を、コイル50がティース21に巻装される前に行う
ことができるため、予めコイル50をきれいに整列させ
た回旋形状に形付けておくことができ、これにより、コ
イル組付作業時には、コイル50をティース21にきれ
いに整列させた高密度な状態に組み付けることができ
る。
【0081】(d)また、図5に示すように、上インシ
ュレータ30と、外周用インシュレータ片45が形成さ
れた下インシュレータ40との2つの部材を用いるだけ
で、ステータコアの絶縁を簡単かつ確実に行うことがで
きるので、作業効率を向上させることができる。
【0082】(e)また、外周用インシュレータ片45
は、下インシュレータ40におけるティース突出端部2
1bが位置する部位に少なくとも二箇所ずつ設けられる
と共に、一対の外周用インシュレータ片45が、互いに
相反する向きに折り曲げ可能に形成され、且つ外周用イ
ンシュレータ片45のステータコア20の軸方向におけ
る長さaは、ステータコアの軸方向の長さbと略同一に
形成されているので、固定子10の半径方向外側に配設
されたアウターコア60とコイル50とを確実に絶縁す
ることができる。
【0083】(f)また、図8に示すブラシレスモータ
によれば、上記固定子10を備えているので、外周用イ
ンシュレータ片45により、固定子10の半径方向外側
に配設されたアウターコア60(図1参照)からコイル
を確実に絶縁することができる。
【0084】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に改変することができる。 (イ)本実施形態に係る固定子10では、図5に示すよ
うに、ステータコア20とコイル50とを絶縁するため
に、上インシュレータと下インシュレータの2つのイン
シュレータを用いたが、請求項1に記載の発明はこれに
限定されるものではない。すなわち、外周用インシュレ
ータ片45がステータコア20のティース突出端部21
bよりも半径方向外側に延出するように、所定の位置に
形成されていれば、上インシュレータ30および下イン
シュレータ40に相当する部材は、ステータコア20に
射出成形等によって一体成形されたものによって構成さ
れてもよく、ステータコア20の半径方向に分割可能な
形状に構成されてもよい。
【0085】(ロ)また、本実施形態に係る固定子10
では、外周用インシュレータ片45が、下インシュレー
タ40に形成されていたが、請求項2に記載の発明はこ
れに限定されるものではない。すなわち、外周用インシ
ュレータ片45は、ステータコア20のティース突出端
部21bよりも半径方向外側に延出するように、所定の
位置に形成されていれば、上インシュレータ30のみに
形成されてもよく、また上インシュレータ30と下イン
シュレータ40の双方に形成されてもよい。
【0086】(ハ)また、本実施形態に係る固定子10
では、上インシュレータ30に配設されたターミナルプ
レート35に、ステータコア20のティース21の数と
同数のターミナル端子36が備えられていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、ターミナルプレート
35は、U相,V相,W相の各相の端子に、中性端子を
加えた4極のターミナル端子を備えて構成されてもよ
い。
【0087】(ニ)また、本実施形態に係る固定子10
は、3相からなる固定子で構成され、ティース21が6
極形成されていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、ティース21は9極形成されてもよく、また、
固定子も3相に限らず、4相等に改変することが可能で
ある。
【0088】上記各実施形態から把握できる請求項以外
の技術的思想を以下に記載する。 (1)前記インシュレータは、前記ステータコアの軸方
向一方側の部分を被覆する上インシュレータと、前記ス
テータコアの軸方向他方側の部分を被覆する下インシュ
レータと、を有して形成され、前記外周用インシュレー
タ片は、前記上インシュレータ又は前記下インシュレー
タの少なくとも一方に形成されていることを特徴とする
請求項1に記載の固定子。
【0089】このように、インシュレータが、ステータ
コアの軸方向一方側の部分を被覆する上インシュレータ
と、ステータコアの軸方向他方側の部分を被覆する下イ
ンシュレータと、を有して形成され、外周用インシュレ
ータ片が、上インシュレータ又は下インシュレータの少
なくとも一方に形成されていると、少ない部材でステー
タコアの絶縁を簡単かつ確実に行うことができるので、
作業効率を向上させることができ、好適である。
【0090】(2)前記インシュレータは、前記ステー
タコアに一体成形によって組み付けられていることを特
徴とする請求項1に記載の固定子。
【0091】このようにすると、ステータコアの絶縁を
確実に行うことができると共に、組み付け工程を簡素化
することができるので好適である。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の固定子に
よれば、インシュレータに、ステータコアのティース突
出端部よりも半径方向外側に延出すると共に、ステータ
コアの接線方向に折り曲げ可能な外周用インシュレータ
片が形成されているので、ティースにコイルを組み付け
た後に、外周用インシュレータ片をステータコアの接線
方向に折り曲げることにより、部品点数を増加させるこ
となく、固定子の半径方向外側に配設されたアウターコ
アなどの部材とコイルとを確実に絶縁することができ
る。
【0093】また、外周用インシュレータ片は、コイル
組付工程において折り曲げられる前の状態では、ステー
タコアのティース突出端部よりも半径方向外側に延出
し、ステータコアの接線方向に突出しないようになって
いるので、ノズルをティースに近づけた状態で、ティー
スにコイルを巻回することができる。
【0094】これにより、固定子へのコイルの組付作業
性を向上させることができると共に、コイル組付作業時
には、ティースとノズルとの間でコイルに弛みが生じな
いようにすることができるため、コイルをティースにき
れいに整列させた高密度な状態に組み付けることができ
る。
【0095】また、本発明の固定子の製造方法によれ
ば、コイルをティースに巻回した後に、外周用インシュ
レータ片をステータコアの接線方向に折り曲げることが
できるので、部品点数を増加させることなく、固定子の
半径方向外側に配設されたアウターコアなどの部材とコ
イルとを確実に絶縁することができる。
【0096】また、外周用インシュレータ片を、折り曲
げずに、ステータコアのティース突出端部よりも半径方
向外側に延出させ、ステータコアの接線方向に突出しな
いようにしておくことにより、ノズルをティースに近づ
けた状態で、ティースにコイルを巻回することができる
ので、固定子へのコイルの組付作業性を向上させること
ができる。
【0097】また、このように、ノズルをティースに近
づけた状態で、ティースにコイルを巻回することができ
ると、ティースとノズルとの間でコイルに弛みが生じて
しまうことを防止することができるため、コイルをティ
ースにきれいに整列させた高密度な状態に組み付けるこ
とができる。
【0098】また、本発明のもうひとつの固定子の製造
方法によれば、外周用インシュレータ片を、ステータコ
アのティース突出端部よりも半径方向外側に延出するよ
うにしておくことにより、予めコイルをティースに巻装
可能な回旋形状に形付けておき、この形状のままコイル
をティースに組み付けることができるので、ティースの
間隔等の作業スペースに拘束されることがなく、作業効
率を向上させることができる。
【0099】また、コイルを回旋形状に形付ける作業
を、コイルをティースに巻装する前に行うことができる
ので、予めコイルをきれいに整列させた回旋形状に形付
けておくことができ、これにより、コイルをティースに
きれいに整列させた高密度な状態に組み付けることがで
きる。
【0100】また、本発明のモータによれば、上記固定
子を備えているので、外周用インシュレータ片により、
固定子の半径方向外側に配設されたアウターコアなどの
部材からコイルを確実に絶縁することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る固定子の上面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係るステータコアの上面
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る上インシュレータの
上面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る下インシュレータの
上面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る固定子の分解斜視図
である。
【図6】本発明の一実施形態に係るステータコアのティ
ースにコイルを巻回している様子を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るステータコアのティ
ースにコイルを巻装している様子を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る固定子を適用したブ
ラシレスモータの断面側面図である。
【図9】従来の固定子の製造過程を示す説明図である。
【図10】従来の別の例に係る固定子の製造過程を示す
説明図である。
【符号の説明】
10,110,210 固定子、20,120,220
ステータコア、21,121,221 ティース、2
1a スロット、21b ティース突出端部、22 ス
テータコア本体部、24,34,44 中央孔、30
上インシュレータ、31,41 ティース絶縁部、32
上インシュレータ本体部、32a 上面、33,43
収容凹部、35 ターミナルプレート、36 ターミ
ナル端子、40 下インシュレータ、42 下インシュ
レータ本体部、45 外周用インシュレータ片、45a
折り目、50,150,250 コイル、50a 先
端部、60 アウターコア、70,170 ノズル、7
1 コイル組付治具、71a中央孔、71b 端面、8
0 ブラシレスモータ、81 ハウジング、82回転
軸、83 磁石、84 回転子、85a,85b 軸
受、86 センサ部、87 位置検出用磁石、140
インシュレータ、145,245 外周用インシュレー
タ部、270 コイルボビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA08 BB01 BB10 BB14 CC05 CC16 DB01 PB03 QB03 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP01 PP12 PP15 QQ02 QQ19 RR01 SS04 TT26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起状のティースが放射状に複数形成さ
    れたステータコアと、前記ティースに組み付けられたコ
    イルと、該コイルと前記ティースとを絶縁するためのイ
    ンシュレータと、を備え、 該インシュレータには、前記ステータコアのティース突
    出端部よりも半径方向外側に延出すると共に、前記ステ
    ータコアの接線方向に折り曲げ可能な外周用インシュレ
    ータ片が形成された固定子であって、 前記インシュレータ片は、前記ティースに前記コイルを
    組み付けた後に、前記ステータコアの接線方向に折り曲
    げられたことを特徴とする固定子。
  2. 【請求項2】 前記外周用インシュレータ片の前記ステ
    ータコアの軸方向における長さは、前記ステータコアの
    軸方向の長さと略同一に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の固定子。
  3. 【請求項3】 前記外周用インシュレータ片は、前記イ
    ンシュレータの前記ティース突出端部が位置する部位に
    少なくとも二箇所ずつ設けられると共に、互いに相反す
    る向きに折り曲げ可能に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の固定子。
  4. 【請求項4】 突起状のティースを有するステータコア
    と、該ステータコアのティース突出端部よりも半径方向
    外側に延出すると共に前記ステータコアの接線方向に折
    り曲げ可能な外周用インシュレータ片を有するインシュ
    レータと、を備えた固定子の製造方法であって、 前記ステータコアに前記インシュレータを配設し、 該インシュレータが配設されたステータコアのティース
    にコイルを巻回し、 該コイルが巻回されたティースの突出端側部分に位置す
    る外周用インシュレータ片を、前記ステータコアの接線
    方向に折り曲げてなること特徴とする固定子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 突起状のティースを有するステータコア
    と、該ステータコアのティース突出端部よりも半径方向
    外側に延出すると共に前記ステータコアの接線方向に折
    り曲げ可能な外周用インシュレータ片を有するインシュ
    レータと、を備えた固定子の製造方法であって、 前記ステータコアに前記インシュレータを配設し、 該インシュレータが配設されたステータコアのティース
    に、該ティースに巻装可能な回旋形状に形付けられたコ
    イルを組み付け、 該コイルが組み付けられたティースの突出端側部分に位
    置する外周用インシュレータ片を、前記ステータコアの
    接線方向に折り曲げてなること特徴とする固定子の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の固定子を備えたことを特徴とするモータ。
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