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JP2003344523A - Gps受信機の制御方法並びにgps受信機 - Google Patents

Gps受信機の制御方法並びにgps受信機

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Publication number
JP2003344523A
JP2003344523A JP2002158080A JP2002158080A JP2003344523A JP 2003344523 A JP2003344523 A JP 2003344523A JP 2002158080 A JP2002158080 A JP 2002158080A JP 2002158080 A JP2002158080 A JP 2002158080A JP 2003344523 A JP2003344523 A JP 2003344523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
gps
time limit
positioning
mode
Prior art date
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Application number
JP2002158080A
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English (en)
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JP3931731B2 (ja
Inventor
Kazunari Maeda
一成 前田
Kazuhiro Matsumoto
一弘 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002158080A priority Critical patent/JP3931731B2/ja
Publication of JP2003344523A publication Critical patent/JP2003344523A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】総合的な測位所要時間を短縮する。 【解決手段】起動手段14はバックアップメモリ4に衛
星情報等が記憶されている場合にはホットスタートモー
ドで起動し、衛星情報等が記憶されていない場合にはコ
ールドスタートモードで起動する。制限時間設定手段1
5は起動手段14がコールドスタートモードで起動した
場合には制限時間TLに第1設定値Tcを設定し、ホッ
トスタートモードで起動した場合には第2設定値Thを
設定する。このように、制限時間TLを起動モードに応
じた値Tc,Thに設定することによって総合的な測位
所要時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS受信機の制
御方法並びにGPS受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球を周回する複数個の人工衛星
から送信される衛星信号を受信することにより、受信位
置を測定する測位システムが普及してきている。この種
の測位システムとしてGPS(Global Positioning
System)が広く知られている。GPSにおける人工衛
星(以下、「GPS衛星」と呼ぶ)は、当該衛星と受信
位置との距離を求めるために用いる情報やGPS衛星に
関する情報(複数のGPS衛星を特定する情報や各衛星
の位置情報等)並びに時刻情報を搬送波に載せて送信し
ており、一般にGPS衛星から送信される信号をGPS
信号と呼ぶ。またGPS衛星は複数個が地球を周回して
おり、GPS信号を受信する場所や時刻によって捕捉可
能なGPS衛星が刻々と変化する。
【0003】受信位置を測位するGPS受信機では、3
個以上(一般には4個以上)のGPS衛星からのGPS
信号を受信(捕捉)することにより、上記GPS衛星に
関する情報(以下、「衛星情報」と呼ぶ)や時刻情報を
取得し、取得したそれらの情報から各GPS衛星までの
距離(疑似距離)を求め、さらに複数個のGPS衛星ま
での疑似距離などに基づいて受信位置の緯度、経度、高
度を求めて3次元的に測位する。
【0004】この種のGPS受信機は、通常、不揮発性
のメモリ(バックアップメモリ)並びにバックアップ電
池で動作する時計を具備しており、そのバックアップメ
モリにGPS信号から取得した衛星情報や測位演算から
求めた受信位置の情報(以下、「位置情報」と呼ぶ)を
随時記憶するとともに、時計の時刻をGPS信号から取
得した時刻情報に一致させ、GPS受信機の電源が遮断
されている間もバックアップメモリに記憶した情報を保
持し且つ時計を動作させ続けている。そして、次回の電
源立ち上げ時(起動時)には、GPS受信機はバックア
ップメモリに記憶している衛星情報並びに位置情報と時
計の現在時刻とに基づいて、現在捕捉可能なGPS衛星
を推測してその捕捉を試みることにより、起動から測位
までに要する時間(以下、「測位所要時間」と呼ぶ)の
短縮を図っている。このようにバックアップメモリに記
憶した情報等を用いて起動から測位までの時間短縮を試
みる起動モードはホットスタートモードあるいはウォー
ムスタートモードと呼ばれている。これに対して上述の
ような捕捉可能なGPS衛星の推測を行わずに全てのG
PS衛星に対して順次捕捉を試みる起動モードはコール
ドスタートモードと呼ばれている。
【0005】ところで、GPS受信機がGPS信号を誤
って受信したり、何らかの原因でバックアップメモリに
記憶している情報や時計の時刻に誤りが発生した場合に
は、測位演算が収束しないために測位が不能になってし
まう虞がある。通常はこのような事態を回避するため
に、GPS受信機ではホットスタートモードで起動して
からの経過時間が予め設定された制限時間(タイムアウ
ト時間)に達するまでに測位演算が収束しなければ、コ
ールドスタートモードで再起動するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一旦ホット
スタートモードで起動した後にコールドスタートモード
で再起動した場合、最初の起動から測位までに要する総
合的な測位所要時間は上記タイムアウト時間とコールド
スタートモードによる再起動時の測位所要時間とを加算
した時間となる。一般にタイムアウト時間は充分に大き
な値に設定されており、上述のようにコールドスタート
モードで再起動した場合の総合的な測位所要時間が著し
く長くなってしまっていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、総合的な測位所要時間を短縮するこ
とができるGPS受信機の制御方法並びにGPS受信機
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、測位に必要な複数のGPS衛星
を捕捉し、捕捉したGPS衛星から受信したGPS信号
に含まれる当該GPS衛星の情報を記憶するとともに当
該情報を用いて測位演算を行い、次回の起動時に前記情
報を用いてGPS衛星を捕捉する第1の起動モード、あ
るいは前記情報を用いずに測位に必要な複数のGPS衛
星を捕捉する第2の起動モードが選択可能であり、何れ
かの起動モードで起動した後の経過時間が所定の制限時
間を超えるまでに測位演算が収束しなければ第2の起動
モードで再起動するGPS受信機の制御方法であって、
前記制限時間を前記起動モードに応じた値に設定するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、起動モードが第1の起動モードであるときの前記制
限時間の値を、起動モードが第2の起動モードであると
きの前記制限時間の値よりも小さい値としたことを特徴
とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、起動後の経過時間が前記制限時間に達した時
点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のしきい
値以上であれば前記制限時間を延長することを特徴とす
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、制限時間を延長する前記時間を前記捕捉済みのGP
S衛星の個数に応じて設定することを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、GPS衛星からのGPS信号を受信し、受信した
GPS信号からGPS衛星の情報を取得する情報取得手
段と、情報取得手段で取得した情報を演算処理して現在
位置を測位する測位手段と、前記情報を記憶する記憶手
段と、記憶手段に記憶した前記情報を用いて測位に必要
なGPS衛星を捕捉する第1の起動モード、あるいは記
憶手段に記憶した前記情報を用いずに測位に必要なGP
S衛星を捕捉する第2の起動モードを有する捕捉手段
と、起動後の経過時間を計測する経過時間計測手段と、
前記経過時間が所定の制限時間を超えるまでに前記測位
手段による測位演算が収束しなければ第2の起動モード
で再起動する起動手段と、前記制限時間を前記起動モー
ドに応じた値に設定する制限時間設定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記制限時間設定手段は、起動モードが第1の起動
モードであるときの前記制限時間の値を、起動モードが
第2の起動モードであるときの前記制限時間の値よりも
小さい値としたことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、起動後の経過時間が前記制限時間に達した時
点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のしきい
値以上であれば前記制限時間を延長する制限時間延長手
段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記制限時間延長手段は、制限時間を延長する前記
時間を前記捕捉済みのGPS衛星の個数に応じて設定す
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】(実施形態1)図1は本実施形態のGPS
受信機を示すブロック図である。このGPS受信機は、
GPS信号を受信するアンテナ1と、アンテナ1で受信
したGPS信号を搬送波の周波数よりも充分に低い中間
周波数信号に変換するフロントエンド部2と、中間周波
数信号をベースバンド信号に復調し当該ベースバンド信
号に対してGPS信号の捕捉を行ってGPS衛星を特定
しGPS信号から取得する情報に基づいてGPS衛星ま
での疑似距離を求め、さらに複数のGPS衛星までの疑
似距離などから受信位置の緯度、経度、高度を求める演
算処理(以下、「測位演算処理」と呼ぶ)を実行する演
算処理部3と、演算処理部3で取得した衛星情報や時刻
情報並びに測位演算の結果得られる位置情報等を記憶す
るバックアップメモリ4と、GPS衛星の時刻を計時す
るための時計部5と、電源遮断時にバックアップメモリ
4及び時計部5に電源を供給するバックアップ電池6と
を備える。なお、演算処理部3ではフロントエンド部2
から出力する中間周波数信号を復調したベースバンド信
号をデジタル化して処理しているが、アナログのままで
処理することも勿論可能である。以下では説明を簡単に
するために、GPS信号を捕捉してGPS衛星を特定す
ることを「GPS衛星を捕捉する」と表現する。
【0018】演算処理部3はCPU並びにその周辺回路
で構成され、測位演算処理を行うためのプログラムを実
行することで図1に示した各手段を実現している。捕捉
手段10はGPS衛星を捕捉するものであって、バック
アップメモリ4に記憶した情報を用いて測位に必要なG
PS衛星を捕捉する第1の起動モード(従来技術で説明
したホットスタートモード)と、バックアップメモリ4
に記憶した情報を用いずに測位に必要なGPS衛星を捕
捉する第2の起動モード(同じく従来技術で説明したコ
ールドスタートモード)の2種類の起動モードを有して
いる。また、情報取得手段11では受信したGPS信号
からGPS衛星の情報を取得し、この取得した情報に基
づいて測位手段12が測位演算を行っている。なお、情
報取得手段11並びに測位手段12は、取得した情報や
演算で求めた位置情報をバックアップメモリ4に随時記
憶させている。
【0019】さらに演算処理部3は、起動後の経過時間
を計測する経過時間計測手段13と、経過時間が所定の
制限時間(タイムアウト時間)TLを超えるまでに測位
手段12による測位演算が収束しなければ第2の起動モ
ードで再起動する起動手段14と、制限時間TLを前記
起動モードに応じた値に設定する制限時間設定手段15
とを備えている。なお、経過時間計測手段13はカウン
タを利用して経過時間を計測している。
【0020】次に、図2のフローチャートを参照して本
実施形態におけるGPS受信機の動作、すなわち、本発
明に係るGPS受信機の制御方法を説明する。
【0021】まずGPS受信機の電源が立ち上げられて
起動すると、演算処理部3において経過時間(カウンタ
のカウント値)を初期化した後に計時(カウントアッ
プ)を開始する(図2のステップ1)。このとき、起動
手段14はバックアップメモリ4に衛星情報等が記憶さ
れている場合にはホットスタートモードで起動し、衛星
情報等が記憶されていない場合にはコールドスタートモ
ードで起動する。そして、制限時間設定手段15は起動
手段14がコールドスタートモードで起動したのか、あ
るいはホットスタートモードで起動したのかを判断し
(ステップ2)、コールドスタートモードで起動した場
合には制限時間TLに所定の値(以下、「第1設定値」
と呼ぶ)Tcを設定し(ステップ3)、ホットスタート
モードで起動した場合には制限時間TLに所定の値(以
下、「第2設定値」と呼ぶ)Thを設定する(ステップ
4)。但し、第2設定値Thは第1設定値Tcよりも小
さい値とする。
【0022】そして、測位に必要な数のGPS衛星が捕
捉できて測位手段12における測位演算が収束するのを
待ち(ステップ5)、経過時間計測手段13で計測する
経過時間が制限時間TLに達するまでに測位手段12に
おける測位演算が収束すれば、得られた受信位置の測位
情報をバックアップメモリ4に記憶して測位演算処理が
終了する(ステップ6)。なお、一旦測位演算が収束し
て正常に測位できた後は、捕捉したGPS衛星を追尾し
ながら測位演算を繰り返し行うようにしてもよい。
【0023】しかしながら従来技術で説明したように、
GPS信号を誤って受信したり、何らかの原因でバック
アップメモリ4に記憶している情報や時計部5の時刻に
誤りが発生した場合には測位演算が収束しないことがあ
り、経過時間計測手段13で計測する経過時間が制限時
間TLに達しても測位手段12における測位演算が収束
していなければ(ステップ6)、上述のような問題が発
生したと判断し、起動手段14はコールドスタートモー
ドで再起動をかけ(ステップ7)、最初のステップ1に
戻る。
【0024】ここで、従来例においてはコールドスター
トモードで再起動するか否かの判断の基準となる制限時
間TLが第1設定値Tcに相当する値に固定されていた
のであるが、本実施形態においては起動したモードに応
じて、すなわち、コールドスタートモードで起動した場
合には第1設定値Tc、ホットスタートモードで起動し
た場合には第2設定値Thにそれぞれ制限時間TLを設
定するようにしている。そのため、例えばホットスター
トモードで起動した後にコールドスタートモードで再起
動した場合、図3に示すように最初の起動から測位まで
に要する総合的な測位所要時間は制限時間TL(Tc又
はTh)とコールドスタートモードによる再起動時の測
位所要時間Tcfとを加算した時間(Tc+Tcf又はTh
+Tcf)となるが、再起動前がホットスタートモードで
の起動であった場合の制限時間TLが第1設定値Tcよ
りも値の小さい第2設定値Thに設定されていることか
ら、コールドスタートモードで再起動した場合の総合的
な測位所要時間を、第1設定値Tcと第2設定値Thの
差分(=Tc−Th)に相当する時間まで短縮すること
が可能である。
【0025】(実施形態2)図4は本実施形態のGPS
受信機を示すブロック図である。但し、実施形態1と共
通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】本実施形態は、起動後の経過時間が制限時
間TLに達した時点における捕捉済みのGPS衛星の個
数が所定のしきい値以上であれば制限時間TLを延長す
る制限時間延長手段16を演算処理部3に備えた点に特
徴がある。なお、この制限時間延長手段16も他の手段
と同様に、CPU並びにその周辺回路で構成される演算
処理部3において測位演算処理を行うためのプログラム
を実行することで実現されるものである。
【0027】次に、図5のフローチャートを参照して本
実施形態におけるGPS受信機の動作、すなわち、本発
明に係るGPS受信機の制御方法を説明する。但し、ス
テップ1〜ステップ6までの処理は実施形態1と共通で
ある。
【0028】まずGPS受信機の電源が立ち上げられて
起動すると、演算処理部3において経過時間を初期化し
た後に計時を開始する(図5のステップ1)。そして、
制限時間設定手段15は起動手段14の起動モードを判
断し(ステップ2)、コールドスタートモードで起動し
た場合には制限時間TLに第1設定値Tcを設定し(ス
テップ3)、ホットスタートモードで起動した場合には
制限時間TLに第2設定値Thを設定する(ステップ
4)。
【0029】そして、測位に必要な数のGPS衛星が捕
捉できて測位手段12における測位演算が収束するのを
待ち(ステップ5)、経過時間計測手段13で計測する
経過時間が制限時間TLに達するまでに測位手段12に
おける測位演算が収束すれば、得られた受信位置の測位
情報をバックアップメモリ4に記憶して測位演算処理が
終了する。なお、一旦測位演算が収束して正常に測位で
きた後は、捕捉したGPS衛星を追尾しながら測位演算
を繰り返し行うようにしてもよい。
【0030】しかしながら、GPS信号を誤って受信し
たり、何らかの原因でバックアップメモリ4に記憶して
いる情報や時計部5の時刻に誤りが発生したために、経
過時間計測手段13で計測する経過時間が制限時間TL
に達しても測位手段12における測位演算が収束してい
なければ(ステップ6)、起動手段14はその回の起動
がコールドスタートモードであったか否かを判断し(ス
テップ7)、コールドスタートモードで起動した場合に
のみ、コールドスタートモードで再起動をかけ(ステッ
プ8)、最初のステップ1に戻る。またホットスタート
モードで起動した場合には、制限時間延長手段16が捕
捉手段10によって既に捕捉されたGPS衛星が存在す
るか否かを判断し(ステップ9)、捕捉済みのGPS衛
星が存在しない場合にのみ、起動手段14がコールドス
タートモードで再起動をかける(ステップ8)。
【0031】一方、捕捉手段10によって既に捕捉され
たGPS衛星が存在する場合、制限時間延長手段16は
制限時間TLを第2設定値Thから延長する。このと
き、制限時間延長手段16は、延長する時間(延長時
間)Taを以下のようにして決定する。すなわち、測位
に必要なGPS衛星の捕捉数を4つとし、既に捕捉済み
のGPS衛星の数N(但し、N=1,2,3)とする
と、不足しているGPS衛星の捕捉数は両者の差(=4
−N)となるから、不足している捕捉数の1つ当たりの
延長時間をtとし、延長時間TaをTa=(4−N)×
tの式から求めて制限時間TLに設定する(ステップ1
0)。つまり、制限時間延長手段16は捕捉済みのGP
S衛星の個数に応じた値に延長時間Taを設定してい
る。
【0032】そして、測位に必要な数のGPS衛星が捕
捉できて測位手段12における測位演算が収束するのを
待ち(ステップ11)、経過時間計測手段13で計測す
る経過時間が延長時間Taに達するまでに測位手段12
における測位演算が収束すれば、得られた受信位置の測
位情報をバックアップメモリ4に記憶して測位演算処理
が終了し、経過時間計測手段13で計測する経過時間が
延長時間Taに達しても測位手段12における測位演算
が収束していなければ(ステップ12)、起動手段14
がコールドスタートモードで再起動をかけ(ステップ
8)、最初のステップ1に戻る。
【0033】すなわち、ホットスタートモードで起動し
た場合、捕捉可能なGPS衛星を推測して捕捉を試みる
ことから、通常は起動時点から比較的短時間で少なくと
も1つはGPS衛星を捕捉することができる可能性が高
いので、第2設定値Thをホットスタートモードで起動
したときに少なくとも1つのGPS衛星を捕捉するのに
要する時間を考慮して設定している場合、第2設定値T
hを経過した時点で少なくとも1つのGPS衛星が捕捉
できているならば、GPS衛星の捕捉や測位演算に暫く
時間を費やせば測位演算が収束する可能性が高いと推測
できる。反対に、第2設定値Thを経過した時点でGP
S衛星が1つも捕捉できていなければ、GPS衛星の捕
捉や測位演算にこれ以上時間を費やしても測位演算が収
束する可能性は低いと推測できる。
【0034】而して、延長時間設定手段16により上述
のような推測を行い、GPS衛星の捕捉や測位演算に暫
く時間を費やせば測位演算が収束する可能性が高いと推
測した場合に制限時間TLを延長することで総合的な測
位所要時間を短縮することができる。しかも、延長時間
設定手段16ではGPS衛星の捕捉や測位演算に暫く時
間を費やせば測位演算が収束する可能性が高い状態であ
ると推測して制限時間TLを延長する際に、捕捉済みの
GPS衛星の個数Nに応じて、例えば捕捉済みの個数N
が多ければ延長時間Taを短く、少なければ延長時間T
aを長くしているため、総合的な測位所要時間をさらに
短縮することができるものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、測位に必要な複数の
GPS衛星を捕捉し、捕捉したGPS衛星から受信した
GPS信号に含まれる当該GPS衛星の情報を記憶する
とともに当該情報を用いて測位演算を行い、次回の起動
時に前記情報を用いてGPS衛星を捕捉する第1の起動
モード、あるいは前記情報を用いずに測位に必要な複数
のGPS衛星を捕捉する第2の起動モードが選択可能で
あり、何れかの起動モードで起動した後の経過時間が所
定の制限時間を超えるまでに測位演算が収束しなければ
第2の起動モードで再起動するGPS受信機の制御方法
であって、前記制限時間を前記起動モードに応じた値に
設定することを特徴とし、起動してから測位演算が収束
するまでに要する時間(測位所要時間)は一般に第1の
起動モード(ホットスタートモードあるいはウォームス
タートモード)に比較して第2の起動モード(コールド
スタートモード)で起動したときの方が長くなるため、
従来では第2の起動モードで起動したときの測位所要時
間に基づいた値に制限時間が固定されているが、この制
限時間を起動モードに応じた値に設定することによって
総合的な測位所要時間を短縮することができる。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、起動モードが第1の起動モードであるときの前記制
限時間の値を、起動モードが第2の起動モードであると
きの前記制限時間の値よりも小さい値としたことを特徴
とし、第1の起動モードで起動した後に第2の起動モー
ドで再起動した場合の測位所要時間を従来よりも短縮す
ることができる。
【0037】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、起動後の経過時間が前記制限時間に達した時
点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のしきい
値以上であれば前記制限時間を延長することを特徴と
し、制限時間に達した時点で既に捕捉済みのGPS衛星
の個数により、この後測位演算が収束する可能性が極め
て低い状態であるか、あるいはGPS衛星の捕捉や測位
演算に暫く時間を費やせば測位演算が収束する可能性が
高い状態であるかを推測し、測位演算が収束する可能性
が極めて低い状態であると推測される場合には直ちに第
2の起動モードで再起動を行い、反対にGPS衛星の捕
捉や測位演算に暫く時間を費やせば測位演算が収束する
可能性が高い状態であると推測される場合には制限時間
を延長することで総合的な測位所要時間を短縮すること
ができる。
【0038】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、制限時間を延長する前記時間を前記捕捉済みのGP
S衛星の個数に応じて設定することを特徴とし、GPS
衛星の捕捉や測位演算に暫く時間を費やせば測位演算が
収束する可能性が高い状態であると推測して制限時間を
延長する際に、捕捉済みのGPS衛星の個数に応じて、
例えば捕捉済みの個数が多ければ延長時間を短く、少な
ければ延長時間を長くすることにより、総合的な測位所
要時間を短縮することができる。
【0039】請求項5の発明は、GPS衛星からのGP
S信号を受信し、受信したGPS信号からGPS衛星の
情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段で取得し
た情報を演算処理して現在位置を測位する測位手段と、
前記情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した前
記情報を用いて測位に必要なGPS衛星を捕捉する第1
の起動モード、あるいは記憶手段に記憶した前記情報を
用いずに測位に必要なGPS衛星を捕捉する第2の起動
モードを有する捕捉手段と、起動後の経過時間を計測す
る経過時間計測手段と、前記経過時間が所定の制限時間
を超えるまでに前記測位手段による測位演算が収束しな
ければ第2の起動モードで再起動する起動手段と、前記
制限時間を前記起動モードに応じた値に設定する制限時
間設定手段とを備えたことを特徴とし、請求項1の発明
と同様に、制限時間を起動モードに応じた値に設定する
ことによって総合的な測位所要時間を短縮することがで
きる。
【0040】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記制限時間設定手段は、起動モードが第1の起動
モードであるときの前記制限時間の値を、起動モードが
第2の起動モードであるときの前記制限時間の値よりも
小さい値としたことを特徴とし、第1の起動モードで起
動した後に第2の起動モードで再起動した場合の測位所
要時間を従来よりも短縮することができる。
【0041】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、起動後の経過時間が前記制限時間に達した時
点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のしきい
値以上であれば前記制限時間を延長する制限時間延長手
段を備えたことを特徴とし、制限時間に達した時点で既
に捕捉済みのGPS衛星の個数により、この後測位演算
が収束する可能性が極めて低い状態であるか、あるいは
GPS衛星の捕捉や測位演算に暫く時間を費やせば測位
演算が収束する可能性が高い状態であるかを制限時間延
長手段において推測し、測位演算が収束する可能性が極
めて低い状態であると推測される場合には直ちに第2の
起動モードで再起動を行い、反対にGPS衛星の捕捉や
測位演算に暫く時間を費やせば測位演算が収束する可能
性が高い状態であると推測される場合には制限時間を延
長することで総合的な測位所要時間を短縮することがで
きる。
【0042】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記制限時間延長手段は、制限時間を延長する前記
時間を前記捕捉済みのGPS衛星の個数に応じて設定す
ることを特徴とし、制限時間延長手段がGPS衛星の捕
捉や測位演算に暫く時間を費やせば測位演算が収束する
可能性が高い状態であると推測して制限時間を延長する
際に、捕捉済みのGPS衛星の個数に応じて、例えば捕
捉済みの個数が多ければ延長時間を短く、少なければ延
長時間を長くすることにより、総合的な測位所要時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図3】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図4】実施形態2を示すブロック図である。
【図5】同上の動作説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
3 演算処理部 4 バックアップメモリ 5 時計部 10 捕捉手段 11 情報取得手段 12 測位手段 13 経過時間計測手段 14 起動手段 15 制限時間設定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測位に必要な複数のGPS衛星を捕捉
    し、捕捉したGPS衛星から受信したGPS信号に含ま
    れる当該GPS衛星の情報を記憶するとともに当該情報
    を用いて測位演算を行い、次回の起動時に前記情報を用
    いてGPS衛星を捕捉する第1の起動モード、あるいは
    前記情報を用いずに測位に必要な複数のGPS衛星を捕
    捉する第2の起動モードが選択可能であり、何れかの起
    動モードで起動した後の経過時間が所定の制限時間を超
    えるまでに測位演算が収束しなければ第2の起動モード
    で再起動するGPS受信機の制御方法であって、前記制
    限時間を前記起動モードに応じた値に設定することを特
    徴とするGPS受信機の制御方法。
  2. 【請求項2】 起動モードが第1の起動モードであると
    きの前記制限時間の値を、起動モードが第2の起動モー
    ドであるときの前記制限時間の値よりも小さい値とした
    ことを特徴とする請求項1記載のGPS受信機の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 起動後の経過時間が前記制限時間に達し
    た時点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のし
    きい値以上であれば前記制限時間を延長することを特徴
    とする請求項1又は2記載のGPS受信機の制御方法。
  4. 【請求項4】 制限時間を延長する前記時間を前記捕捉
    済みのGPS衛星の個数に応じて設定することを特徴と
    する請求項3記載のGPS受信機の制御方法。
  5. 【請求項5】 GPS衛星からのGPS信号を受信し、
    受信したGPS信号からGPS衛星の情報を取得する情
    報取得手段と、情報取得手段で取得した情報を演算処理
    して現在位置を測位する測位手段と、前記情報を記憶す
    る記憶手段と、記憶手段に記憶した前記情報を用いて測
    位に必要なGPS衛星を捕捉する第1の起動モード、あ
    るいは記憶手段に記憶した前記情報を用いずに測位に必
    要なGPS衛星を捕捉する第2の起動モードを有する捕
    捉手段と、起動後の経過時間を計測する経過時間計測手
    段と、前記経過時間が所定の制限時間を超えるまでに前
    記測位手段による測位演算が収束しなければ第2の起動
    モードで再起動する起動手段と、前記制限時間を前記起
    動モードに応じた値に設定する制限時間設定手段とを備
    えたことを特徴とするGPS受信機。
  6. 【請求項6】 前記制限時間設定手段は、起動モードが
    第1の起動モードであるときの前記制限時間の値を、起
    動モードが第2の起動モードであるときの前記制限時間
    の値よりも小さい値としたことを特徴とする請求項5記
    載のGPS受信機。
  7. 【請求項7】 起動後の経過時間が前記制限時間に達し
    た時点における捕捉済みのGPS衛星の個数が所定のし
    きい値以上であれば前記制限時間を延長する制限時間延
    長手段を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の
    GPS受信機。
  8. 【請求項8】 前記制限時間延長手段は、制限時間を延
    長する前記時間を前記捕捉済みのGPS衛星の個数に応
    じて設定することを特徴とする請求項7記載のGPS受
    信機。
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