JP2003237226A - インクジェット記録用媒体 - Google Patents
インクジェット記録用媒体Info
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- JP2003237226A JP2003237226A JP2002045789A JP2002045789A JP2003237226A JP 2003237226 A JP2003237226 A JP 2003237226A JP 2002045789 A JP2002045789 A JP 2002045789A JP 2002045789 A JP2002045789 A JP 2002045789A JP 2003237226 A JP2003237226 A JP 2003237226A
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- Japan
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- ink jet
- jet recording
- polyvinyl alcohol
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐変色性に優れ、かつ耐水性に優れたインク
ジェット記録用媒体を提供すること。 【解決手段】 アセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール(A)および下記一般式(1)で表されるアミ
ノ基含有化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材
中または支持基材表面に有してなる。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す)
ジェット記録用媒体を提供すること。 【解決手段】 アセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール(A)および下記一般式(1)で表されるアミ
ノ基含有化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材
中または支持基材表面に有してなる。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐変色性および耐
水性に優れたインクジェット記録用媒体に関する。
水性に優れたインクジェット記録用媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小滴状にしたインクを紙やポリエ
チレンテレフタレートなどの被記録媒体の表面に飛翔さ
せて、文字等の記録を行うインクジェット記録法が、高
速印字ができる、多色印字ができる、印字時の音が少な
い等の利点があるため多用されるようになってきた。か
かる記録法で用いられるインクジェット記録用媒体は、
紙等の支持基材上に樹脂塗工層が設けられたもので、か
かる塗工層としては、具体的にはインク受理層やかかる
インク受理層の上に設けられるオーバーコート層が挙げ
られる。
チレンテレフタレートなどの被記録媒体の表面に飛翔さ
せて、文字等の記録を行うインクジェット記録法が、高
速印字ができる、多色印字ができる、印字時の音が少な
い等の利点があるため多用されるようになってきた。か
かる記録法で用いられるインクジェット記録用媒体は、
紙等の支持基材上に樹脂塗工層が設けられたもので、か
かる塗工層としては、具体的にはインク受理層やかかる
インク受理層の上に設けられるオーバーコート層が挙げ
られる。
【0003】そして、これらの層には、その耐水性の向
上を目的として、アセト酢酸エステル基含有ポリビニル
アルコール(以下、AA化PVAと略記することがあ
る)を含有させることが知られている。例えば、特開昭
63−176173号公報、特開2000−17723
1号公報、特開2000−177232号公報等には、
AA化PVAと架橋剤を支持体層や記録(インク受理)
層に含有させることが記載されている。そして、かかる
架橋剤として、グリオキザール等の架橋剤が実施例で具
体的に用いられている。
上を目的として、アセト酢酸エステル基含有ポリビニル
アルコール(以下、AA化PVAと略記することがあ
る)を含有させることが知られている。例えば、特開昭
63−176173号公報、特開2000−17723
1号公報、特開2000−177232号公報等には、
AA化PVAと架橋剤を支持体層や記録(インク受理)
層に含有させることが記載されている。そして、かかる
架橋剤として、グリオキザール等の架橋剤が実施例で具
体的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
架橋剤のグリオキザールについて検証を行ったところ、
耐水性については良好であるものの、インクジェット記
録用媒体の製造時の熱履歴あるいは使用時や経時等によ
る変色が見られることが判明した。また、エチレンジア
ミンやヘキサメチレン等の架橋剤についても、耐水性改
善の余地があることが判明した。すなわち、昨今の市場
からはより白色度あるいは透明度の高いインクジェット
記録用媒体が望まれている一方で、印刷処理の高速化に
よりプリンター内での熱履歴の影響も大きくなり、かか
る熱履歴により該記録用媒体が変色する場合があり、さ
らには、該記録媒体を長期間保存したときにも同様の現
象が発生する恐れがあり、改善が望まれるところであ
る。
架橋剤のグリオキザールについて検証を行ったところ、
耐水性については良好であるものの、インクジェット記
録用媒体の製造時の熱履歴あるいは使用時や経時等によ
る変色が見られることが判明した。また、エチレンジア
ミンやヘキサメチレン等の架橋剤についても、耐水性改
善の余地があることが判明した。すなわち、昨今の市場
からはより白色度あるいは透明度の高いインクジェット
記録用媒体が望まれている一方で、印刷処理の高速化に
よりプリンター内での熱履歴の影響も大きくなり、かか
る熱履歴により該記録用媒体が変色する場合があり、さ
らには、該記録媒体を長期間保存したときにも同様の現
象が発生する恐れがあり、改善が望まれるところであ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、AA化PVA
(A)および下記一般式(1)で表されるアミノ基含有
化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材中または
支持基材表面に有してなるインクジェット用記録媒体が
上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成す
るに至った。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す) また、本発明においては、上記の一般式(1)で表され
るアミノ基含有化合物(B)がメタキシレンジアミン、
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンまたはノルボ
ルナンジアミンのいずれかであることが特に好ましい。
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、AA化PVA
(A)および下記一般式(1)で表されるアミノ基含有
化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材中または
支持基材表面に有してなるインクジェット用記録媒体が
上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成す
るに至った。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す) また、本発明においては、上記の一般式(1)で表され
るアミノ基含有化合物(B)がメタキシレンジアミン、
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンまたはノルボ
ルナンジアミンのいずれかであることが特に好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明に用いるAA化PVA(A)は、後述するように
ポリビニルアルコールにジケテンを反応させたり、ポリ
ビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させてエ
ステル交換したりして、ポリビニルアルコールにアセト
酢酸エステル基を導入させたもので、かかるポリビニル
アルコールとしては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級
アルコール溶液をアルカリや酸などのケン化触媒によっ
てケン化したケン化物又はその誘導体が用いられ、更に
は酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルと
の共重合体のケン化物等を用いることもできる。
本発明に用いるAA化PVA(A)は、後述するように
ポリビニルアルコールにジケテンを反応させたり、ポリ
ビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させてエ
ステル交換したりして、ポリビニルアルコールにアセト
酢酸エステル基を導入させたもので、かかるポリビニル
アルコールとしては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級
アルコール溶液をアルカリや酸などのケン化触媒によっ
てケン化したケン化物又はその誘導体が用いられ、更に
は酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルと
の共重合体のケン化物等を用いることもできる。
【0007】かかる単量体としては、例えばエチレン、
プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセ
ン、α−オクタデセン等のオレフィン類、ビニレンカー
ボネート類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸
類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル
等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニト
リル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド
類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリ
ルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその
塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモ
ニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビ
ニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオ
キシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロ
ピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキ
レン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アク
リレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリ
オキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキ
シアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチ
レン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチル
プロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテ
ル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルア
ミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプ
ロピレンビニルアミン等が挙げられる。
プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセ
ン、α−オクタデセン等のオレフィン類、ビニレンカー
ボネート類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸
類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル
等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニト
リル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド
類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリ
ルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその
塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモ
ニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビ
ニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオ
キシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロ
ピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキ
レン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アク
リレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリ
オキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキ
シアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチ
レン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチル
プロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテ
ル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルア
ミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプ
ロピレンビニルアミン等が挙げられる。
【0008】かかるAA化PVA(A)の原料となるポ
リビニルアルコールは、特に限定されないが、ケン化度
は70モル%以上(さらには75モル%以上、特には8
0モル%以上)が好ましく、かかるケン化度が70モル
%未満では、水溶性が乏しくて塗工液とすることが困難
となるため好ましくない。また、該ポリビニルアルコー
ルの平均重合度(JIS K6726に準拠)も特に限
定されないが、100〜5000(さらには200〜4
500、特には300〜4000)が好ましく、かかる
平均重合度が100未満では、充分な耐水性が得られ
ず、逆に5000を越えると水溶液の粘度が高くなりす
ぎて作業性や紙基材への浸透性等が低下して好ましくな
い。
リビニルアルコールは、特に限定されないが、ケン化度
は70モル%以上(さらには75モル%以上、特には8
0モル%以上)が好ましく、かかるケン化度が70モル
%未満では、水溶性が乏しくて塗工液とすることが困難
となるため好ましくない。また、該ポリビニルアルコー
ルの平均重合度(JIS K6726に準拠)も特に限
定されないが、100〜5000(さらには200〜4
500、特には300〜4000)が好ましく、かかる
平均重合度が100未満では、充分な耐水性が得られ
ず、逆に5000を越えると水溶液の粘度が高くなりす
ぎて作業性や紙基材への浸透性等が低下して好ましくな
い。
【0009】AA化PVA(A)を得るには、上記の如
きポリビニルアルコールとジケテンを反応させる方法、
ポリビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させ
エステル交換する方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニル
を共重合させる方法等を挙げることができるが、製造工
程が簡略で、品質の良いAA化PVAが得られる点か
ら、ポリビニルアルコール(粉末)とジケテンを反応さ
せる方法で製造するのが好ましい。ポリビニルアルコー
ルとジケテンを反応させる方法としては、ポリビニルア
ルコールとガス状或いは液状のジケテンを直接反応させ
ても良いし、有機酸をポリビニルアルコールに予め吸着
吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液状またはガス
状のジケテンを噴霧、反応するか、またはポリビニルア
ルコールに有機酸と液状ジケテンの混合物を噴霧、反応
する等の方法が用いられる。
きポリビニルアルコールとジケテンを反応させる方法、
ポリビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させ
エステル交換する方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニル
を共重合させる方法等を挙げることができるが、製造工
程が簡略で、品質の良いAA化PVAが得られる点か
ら、ポリビニルアルコール(粉末)とジケテンを反応さ
せる方法で製造するのが好ましい。ポリビニルアルコー
ルとジケテンを反応させる方法としては、ポリビニルア
ルコールとガス状或いは液状のジケテンを直接反応させ
ても良いし、有機酸をポリビニルアルコールに予め吸着
吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液状またはガス
状のジケテンを噴霧、反応するか、またはポリビニルア
ルコールに有機酸と液状ジケテンの混合物を噴霧、反応
する等の方法が用いられる。
【0010】上記の反応を実施する際の反応装置として
は、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分であ
る。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブ
レンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置を用い
ることができる。
は、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分であ
る。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブ
レンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置を用い
ることができる。
【0011】かくして得られたAA化PVA(A)中の
アセト酢酸エステル基の含有量は、0.1〜40モル%
(さらには0.3〜30モル%、特には0.5〜20モ
ル%)が好ましく、かかる含有量が0.1モル%未満で
は、充分な耐水性が得られず、逆に40モル%を越える
と塗工液とするときの水溶性が低下したり、得られた塗
工液の保存安定性が低下したりして好ましくない。
アセト酢酸エステル基の含有量は、0.1〜40モル%
(さらには0.3〜30モル%、特には0.5〜20モ
ル%)が好ましく、かかる含有量が0.1モル%未満で
は、充分な耐水性が得られず、逆に40モル%を越える
と塗工液とするときの水溶性が低下したり、得られた塗
工液の保存安定性が低下したりして好ましくない。
【0012】本発明に用いられるアミノ基含有化合物
(B)は、下記の一般式で表されるもので、該一般式に
おいて、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる環
式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル基
のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数を
それぞれ表すものである。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) かかるアルキルアミノ基含有化合物(B)としては、メ
タキシレンジアミン、ノルボルナンジアミン、1,3−
ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスアミノプロピル
ピペラジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラ
エチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジエ
チルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、ジアミノジフェニルスルフォン、1,2−フ
ェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,
4−フェニレンジアミン、3−メチル−1,2−フェニ
レンジアミン、4−メチル−1,2−フェニレンジアミ
ン、2−メチル−1,3−フェニレンジアミン、4−メ
チル−1,3−フェニレンジアミン、2−メチル−4,
6−ジエチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4−
ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミン、
2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミ
ン、2−クロロ−1,4−フェニレンジアミン等を挙げ
ることができるが、水溶性或いは水分散性のものが好ま
しく、中でもメタキシレンジアミン、1,3−ビスアミ
ノメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジアミンのいず
れかを用いることが特に好ましい。
(B)は、下記の一般式で表されるもので、該一般式に
おいて、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる環
式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル基
のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数を
それぞれ表すものである。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) かかるアルキルアミノ基含有化合物(B)としては、メ
タキシレンジアミン、ノルボルナンジアミン、1,3−
ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスアミノプロピル
ピペラジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラ
エチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジエ
チルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、ジアミノジフェニルスルフォン、1,2−フ
ェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,
4−フェニレンジアミン、3−メチル−1,2−フェニ
レンジアミン、4−メチル−1,2−フェニレンジアミ
ン、2−メチル−1,3−フェニレンジアミン、4−メ
チル−1,3−フェニレンジアミン、2−メチル−4,
6−ジエチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4−
ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミン、
2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミ
ン、2−クロロ−1,4−フェニレンジアミン等を挙げ
ることができるが、水溶性或いは水分散性のものが好ま
しく、中でもメタキシレンジアミン、1,3−ビスアミ
ノメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジアミンのいず
れかを用いることが特に好ましい。
【0013】本発明のインクジェット用記録媒体は、上
記のAA化PVA(A)およびアミノ基含有化合物
(B)を含有してなる組成物を支持基材中または支持基
材表面に有してなるもので、かかる組成物中のAA化P
VA(A)およびアミノ基含有化合物(B)の含有割合
は特に限定されないが、AA化PVA(A)とアミノ基
含有化合物(B)の含有割合(A/B)を100/0.
1〜100/30(さらには100/0.3〜100/
25、特には100/0.5〜100/20)(重量
比)とすることが好ましく、かかる含有割合が100/
0.1を越えるときは耐水性が低下する傾向にあり、逆
に100/30未満では耐変色性が低下する傾向にあり
好ましくない。
記のAA化PVA(A)およびアミノ基含有化合物
(B)を含有してなる組成物を支持基材中または支持基
材表面に有してなるもので、かかる組成物中のAA化P
VA(A)およびアミノ基含有化合物(B)の含有割合
は特に限定されないが、AA化PVA(A)とアミノ基
含有化合物(B)の含有割合(A/B)を100/0.
1〜100/30(さらには100/0.3〜100/
25、特には100/0.5〜100/20)(重量
比)とすることが好ましく、かかる含有割合が100/
0.1を越えるときは耐水性が低下する傾向にあり、逆
に100/30未満では耐変色性が低下する傾向にあり
好ましくない。
【0014】なお、本発明においては、かかる組成物
に、本発明の目的を阻害しない範囲で、インク定着剤
(カチオン性化合物)、無機充填剤(合成シリカ、コロ
イダルシリカ、アルミナ等)、消泡剤、離型剤、界面活
性剤(シリコン系、フッ素系、ポリエチレングリコール
系等)、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤等の公知の添
加剤を添加することもでき、また、他の紙加工剤、例え
ば、従来公知の他のポリビニルアルコール、澱粉、カル
ボキシメチルセルロース等の水溶性樹脂、アクリル系ラ
テックス、SBRラテックス等の水分散性樹脂等の水溶
性無機化合物なども混合することができる。また、架橋
剤による増粘を抑制するために、酸(有機酸、無機
酸)、金属化合物(ミョウバン、硫酸アルミニウム
等)、β−ジケトン化合物(アセチルアセトン、アセト
酢酸メチル等)を添加することも有用である。
に、本発明の目的を阻害しない範囲で、インク定着剤
(カチオン性化合物)、無機充填剤(合成シリカ、コロ
イダルシリカ、アルミナ等)、消泡剤、離型剤、界面活
性剤(シリコン系、フッ素系、ポリエチレングリコール
系等)、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤等の公知の添
加剤を添加することもでき、また、他の紙加工剤、例え
ば、従来公知の他のポリビニルアルコール、澱粉、カル
ボキシメチルセルロース等の水溶性樹脂、アクリル系ラ
テックス、SBRラテックス等の水分散性樹脂等の水溶
性無機化合物なども混合することができる。また、架橋
剤による増粘を抑制するために、酸(有機酸、無機
酸)、金属化合物(ミョウバン、硫酸アルミニウム
等)、β−ジケトン化合物(アセチルアセトン、アセト
酢酸メチル等)を添加することも有用である。
【0015】本発明のインクジェット用記録媒体は、上
記の組成物を支持基材中または支持基材表面に有してな
るもので、かかる記録媒体の製造方法について説明す
る。まず、支持基材としては、たとえば、ポリエステ
ル,ポリアミド,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,ポリ
メチルメタクリレート,酢酸セルロース,ポリカーボネ
ート,ポリイミド,セロファン,セルロイド等の樹脂の
フィルム、シート、上質紙,中質紙,(セミ)グラシン
紙,光沢紙,(樹脂)コート紙,合成紙等の紙類を挙げ
ることができ、さらには、布、金属、木材等のフィル
ム、シートなどを挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
記の組成物を支持基材中または支持基材表面に有してな
るもので、かかる記録媒体の製造方法について説明す
る。まず、支持基材としては、たとえば、ポリエステ
ル,ポリアミド,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,ポリ
メチルメタクリレート,酢酸セルロース,ポリカーボネ
ート,ポリイミド,セロファン,セルロイド等の樹脂の
フィルム、シート、上質紙,中質紙,(セミ)グラシン
紙,光沢紙,(樹脂)コート紙,合成紙等の紙類を挙げ
ることができ、さらには、布、金属、木材等のフィル
ム、シートなどを挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0016】かかる組成物を支持基材に適用するにあた
っては、該組成物を支持基材表面に塗工することによ
り、支持基材の表面あるいは支持基材に浸透して支持基
材中に該組成物を存在させることができ、かかる塗工に
あたっては、サイズプレスコート、ロールコーター法、
エヤードクター法、ブレードコーター法、ゲートロール
コーター法等の公知の任意の方法が採用され、該組成物
を塗工するときは、固形分が1〜70重量%(更には2
〜60重量%、特に5〜50重量%)の水溶液とするこ
とが好ましく、かかる固形分が、1重量%未満では、付
着量が少なく、印画濃度や表面紙力強度も低く実用性に
乏しいものとなり、逆に70重量%を越えると塗工液の
粘度が高くなるため、塗工が困難になり、また塗工斑も
生じるために好ましくない。支持基材に塗工される該組
成物の塗布量は、固形分換算で0.1〜40g/m2、
特に好ましくは0.5〜20g/m2程度になるように
するのが適当である。また、AA化PVA(A)とアミ
ノ基含有化合物(B)をそれぞれ含有する塗工液を別々
に塗工することも可能である。
っては、該組成物を支持基材表面に塗工することによ
り、支持基材の表面あるいは支持基材に浸透して支持基
材中に該組成物を存在させることができ、かかる塗工に
あたっては、サイズプレスコート、ロールコーター法、
エヤードクター法、ブレードコーター法、ゲートロール
コーター法等の公知の任意の方法が採用され、該組成物
を塗工するときは、固形分が1〜70重量%(更には2
〜60重量%、特に5〜50重量%)の水溶液とするこ
とが好ましく、かかる固形分が、1重量%未満では、付
着量が少なく、印画濃度や表面紙力強度も低く実用性に
乏しいものとなり、逆に70重量%を越えると塗工液の
粘度が高くなるため、塗工が困難になり、また塗工斑も
生じるために好ましくない。支持基材に塗工される該組
成物の塗布量は、固形分換算で0.1〜40g/m2、
特に好ましくは0.5〜20g/m2程度になるように
するのが適当である。また、AA化PVA(A)とアミ
ノ基含有化合物(B)をそれぞれ含有する塗工液を別々
に塗工することも可能である。
【0017】かくして得られた本発明のインクジェット
用記録媒体は、上記の如き特定の組成物がその表面ある
いは基材中にあるため、耐変色性に優れ、かつ耐水性に
も優れている。
用記録媒体は、上記の如き特定の組成物がその表面ある
いは基材中にあるため、耐変色性に優れ、かつ耐水性に
も優れている。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
ことわりのない限り重量基準を示す。
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
ことわりのない限り重量基準を示す。
【0019】実施例1
ケン化度99モル%、平均重合度1200、アセト酢酸
エステル基5モル%含有のAA化PVA(A)40部と
メタキシレンジアミン(B)2部からなる10%水溶液
400部に、非晶質の合成シリカ(富士シリシア化学社
製『サイリシア446』、形状:球形、粒子径:4.5
μm)40部およびインク定着剤としてカチオン化樹脂
(住友化学社製『スミレーズレジン100』)10部を
加えて、混合攪拌して塗工液を得て、該塗工液を坪量1
00g/m2の上質紙に樹脂固形分で10g/m2になる
ようにバーコートを行った後、円筒回転式ドライヤーに
て105℃で2分間乾燥させて、本発明のインクジェッ
ト記録用媒体を得た。
エステル基5モル%含有のAA化PVA(A)40部と
メタキシレンジアミン(B)2部からなる10%水溶液
400部に、非晶質の合成シリカ(富士シリシア化学社
製『サイリシア446』、形状:球形、粒子径:4.5
μm)40部およびインク定着剤としてカチオン化樹脂
(住友化学社製『スミレーズレジン100』)10部を
加えて、混合攪拌して塗工液を得て、該塗工液を坪量1
00g/m2の上質紙に樹脂固形分で10g/m2になる
ようにバーコートを行った後、円筒回転式ドライヤーに
て105℃で2分間乾燥させて、本発明のインクジェッ
ト記録用媒体を得た。
【0020】得られたインクジェット記録用媒体につい
て、以下の評価を行った。 (耐変色性)得られたインクジェット記録用媒体を23
℃、50%RH雰囲気下で12時間放置した後、色差計
(日本電色工業社製『SZ−Σ90』)を用いて反射法
にてYI(イエローインデックス)値を測定した。
て、以下の評価を行った。 (耐変色性)得られたインクジェット記録用媒体を23
℃、50%RH雰囲気下で12時間放置した後、色差計
(日本電色工業社製『SZ−Σ90』)を用いて反射法
にてYI(イエローインデックス)値を測定した。
【0021】(耐水性)得られたインクジェット記録用
媒体にインクジェットプリンター(エプソン社製『PM
−770』)で印字後に、20℃、65%RH雰囲気中
で5分間放置した後、印字面に水滴を垂らし、その上を
指で擦った時の印字部の状況を目視観察して、以下のよ
うに評価した。 ○・・・印字面の剥がれが認められない △・・・印字面に若干の剥がれが認められるが、印字が
読みとれる ×・・・印字面が基材から剥離してしまう
媒体にインクジェットプリンター(エプソン社製『PM
−770』)で印字後に、20℃、65%RH雰囲気中
で5分間放置した後、印字面に水滴を垂らし、その上を
指で擦った時の印字部の状況を目視観察して、以下のよ
うに評価した。 ○・・・印字面の剥がれが認められない △・・・印字面に若干の剥がれが認められるが、印字が
読みとれる ×・・・印字面が基材から剥離してしまう
【0022】実施例2
実施例1において、AA化PVA(A)として、ケン化
度95モル%、平均重合度1700、アセト酢酸エステ
ル基3モル%含有AA化PVAを用いた以外は同様にイ
ンクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
度95モル%、平均重合度1700、アセト酢酸エステ
ル基3モル%含有AA化PVAを用いた以外は同様にイ
ンクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
【0023】実施例3
実施例1において、メタキシレンジアミン(B)に変え
て、ノルボルナンジアミン(B)を用いた以外は同様に
インクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行っ
た。
て、ノルボルナンジアミン(B)を用いた以外は同様に
インクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行っ
た。
【0024】実施例4
実施例1において、メタキシレンジアミン(B)の混合
量を1.5部に変えた以外は同様にインクジェット記録
用媒体を得て、同様に評価を行った。
量を1.5部に変えた以外は同様にインクジェット記録
用媒体を得て、同様に評価を行った。
【0025】実施例5
実施例1において、ノルボルナンジアミン(B)の混合
量を5部に変えた以外は同様にインクジェット記録用媒
体を得て、同様に評価を行った。
量を5部に変えた以外は同様にインクジェット記録用媒
体を得て、同様に評価を行った。
【0026】実施例6
実施例1において、メタキシレンジアミン(B)に変え
て、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(B)を
3部用いた以外は同様にインクジェット記録用媒体を得
て、同様に評価を行った。
て、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(B)を
3部用いた以外は同様にインクジェット記録用媒体を得
て、同様に評価を行った。
【0027】比較例1
実施例1において、メタキシレンジアミン(B)に変え
て、グリオキザールを用いた以外は同様にインクジェッ
ト記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
て、グリオキザールを用いた以外は同様にインクジェッ
ト記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
【0028】比較例2
実施例1において、メタキシレンジアミン(B)に変え
て、ヘキサメチレンジアミンを用いた以外は同様にイン
クジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
て、ヘキサメチレンジアミンを用いた以外は同様にイン
クジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
【0029】実施例および比較例の評価結果を表1に示
す。
す。
【0030】
【0031】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用媒体は、
耐変色性に優れ、かつ耐水性に優れる。
耐変色性に優れ、かつ耐水性に優れる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月2日(2002.12.
2)
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、AA化PVA
(A)および下記一般式(1)で表されるアミノ基含有
化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材中または
支持基材表面に有してなるインクジェット用記録媒体が
上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成す
るに至った。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す) また、本発明においては、上記の一般式(1)で表され
るアミノ基含有化合物(B)がメタキシリレンジアミ
ン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンまたはノ
ルボルナンジアミンのいずれかであることが特に好まし
い。
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、AA化PVA
(A)および下記一般式(1)で表されるアミノ基含有
化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材中または
支持基材表面に有してなるインクジェット用記録媒体が
上記の課題を解決できることを見出して本発明を完成す
るに至った。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す) また、本発明においては、上記の一般式(1)で表され
るアミノ基含有化合物(B)がメタキシリレンジアミ
ン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンまたはノ
ルボルナンジアミンのいずれかであることが特に好まし
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明に用いられるアミノ基含有化合物
(B)は、下記の一般式で表されるもので、該一般式に
おいて、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる環
式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル基
のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数を
それぞれ表すものである。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) かかるアルキルアミノ基含有化合物(B)としては、メ
タキシリレンジアミン、ノルボルナンジアミン、1,3
−ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスアミノプロピ
ルピペラジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシク
ロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラ
エチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジエ
チルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、ジアミノジフェニルスルフォン、1,2−フ
ェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,
4−フェニレンジアミン、3−メチル−1,2−フェニ
レンジアミン、4−メチル−1,2−フェニレンジアミ
ン、2−メチル−1,3−フェニレンジアミン、4−メ
チル−1,3−フェニレンジアミン、2−メチル−4,
6−ジエチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4−
ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミン、
2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミ
ン、2−クロロ−1,4−フェニレンジアミン等を挙げ
ることができるが、水溶性或いは水分散性のものが好ま
しく、中でもメタキシリレンジアミン、1,3−ビスア
ミノメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジアミンのい
ずれかを用いることが特に好ましい。
(B)は、下記の一般式で表されるもので、該一般式に
おいて、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる環
式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル基
のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数を
それぞれ表すものである。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) かかるアルキルアミノ基含有化合物(B)としては、メ
タキシリレンジアミン、ノルボルナンジアミン、1,3
−ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスアミノプロピ
ルピペラジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシク
ロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラ
エチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジエ
チルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、ジアミノジフェニルスルフォン、1,2−フ
ェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,
4−フェニレンジアミン、3−メチル−1,2−フェニ
レンジアミン、4−メチル−1,2−フェニレンジアミ
ン、2−メチル−1,3−フェニレンジアミン、4−メ
チル−1,3−フェニレンジアミン、2−メチル−4,
6−ジエチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4−
ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミン、
2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミ
ン、2−クロロ−1,4−フェニレンジアミン等を挙げ
ることができるが、水溶性或いは水分散性のものが好ま
しく、中でもメタキシリレンジアミン、1,3−ビスア
ミノメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジアミンのい
ずれかを用いることが特に好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例1
ケン化度99モル%、平均重合度1200、アセト酢酸
エステル基5モル%含有のAA化PVA(A)40部と
メタキシリレンジアミン(B)2部からなる10%水溶
液400部に、非晶質の合成シリカ(富士シリシア化学
社製『サイリシア446』、形状:球形、粒子径:4.
5μm)40部およびインク定着剤としてカチオン化樹
脂(住友化学社製『スミレーズレジン100』)10部
を加えて、混合攪拌して塗工液を得て、該塗工液を坪量
100g/m2の上質紙に樹脂固形分で10g/m2に
なるようにバーコートを行った後、円筒回転式ドライヤ
ーにて105℃で2分間乾燥させて、本発明のインクジ
ェット記録用媒体を得た。
エステル基5モル%含有のAA化PVA(A)40部と
メタキシリレンジアミン(B)2部からなる10%水溶
液400部に、非晶質の合成シリカ(富士シリシア化学
社製『サイリシア446』、形状:球形、粒子径:4.
5μm)40部およびインク定着剤としてカチオン化樹
脂(住友化学社製『スミレーズレジン100』)10部
を加えて、混合攪拌して塗工液を得て、該塗工液を坪量
100g/m2の上質紙に樹脂固形分で10g/m2に
なるようにバーコートを行った後、円筒回転式ドライヤ
ーにて105℃で2分間乾燥させて、本発明のインクジ
ェット記録用媒体を得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例3
実施例1において、メタキシリレンジアミン(B)に変
えて、ノルボルナンジアミン(B)を用いた以外は同様
にインクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行っ
た。
えて、ノルボルナンジアミン(B)を用いた以外は同様
にインクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行っ
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実施例4
実施例1において、メタキシリレンジアミン(B)の混
合量を1.5部に変えた以外は同様にインクジェット記
録用媒体を得て、同様に評価を行った。
合量を1.5部に変えた以外は同様にインクジェット記
録用媒体を得て、同様に評価を行った。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】実施例6
実施例1において、メタキシリレンジアミン(B)に変
えて、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(B)
を3部用いた以外は同様にインクジェット記録用媒体を
得て、同様に評価を行った。
えて、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(B)
を3部用いた以外は同様にインクジェット記録用媒体を
得て、同様に評価を行った。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】比較例1
実施例1において、メタキシリレンジアミン(B)に変
えて、グリオキザールを用いた以外は同様にインクジェ
ット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
えて、グリオキザールを用いた以外は同様にインクジェ
ット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】比較例2
実施例1において、メタキシリレンジアミン(B)に変
えて、ヘキサメチレンジアミンを用いた以外は同様にイ
ンクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
えて、ヘキサメチレンジアミンを用いた以外は同様にイ
ンクジェット記録用媒体を得て、同様に評価を行った。
Claims (3)
- 【請求項1】 アセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール(A)および下記一般式(1)で表されるアミ
ノ基含有化合物(B)を含有してなる組成物を支持基材
中または支持基材表面に有してなることを特徴とするイ
ンクジェット記録用媒体。 R−〔(CH2)n―NHR1〕m ・・・(1) (ここで、Rは芳香環、脂肪族環、複素環から選ばれる
環式化合物の水素を除いた残基、R1は水素、アルキル
基のいずれかで、nは0または正の整数、mは正の整数
をそれぞれ表す) - 【請求項2】 上記一般式(1)で表されるアミノ基含
有化合物(B)がメタキシレンジアミン、1,3−ビス
アミノメチルシクロヘキサンまたはノルボルナンジアミ
ンのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のイ
ンクジェット記録用媒体。 - 【請求項3】 アセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール(A)と上記一般式(1)で表されるアミノ基
含有化合物(B)の含有割合(A/B)が100/0.
1〜100/30(重量比)であることを特徴とする請
求項1または2記載のインクジェット記録用媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002045789A JP2003237226A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | インクジェット記録用媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002045789A JP2003237226A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | インクジェット記録用媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237226A true JP2003237226A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27784413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002045789A Pending JP2003237226A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | インクジェット記録用媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237226A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3144001A1 (fr) * | 2022-12-27 | 2024-06-28 | L'oreal | Procédé de traitement des fibres kératiniques mettant en œuvre au moins un (co)polymère d’alcool polyvinylique (PVA) à fonctions acétoacétates |
FR3144000A1 (fr) * | 2022-12-27 | 2024-06-28 | L'oreal | Procédé de traitement des matières kératiniques mettant en œuvre au moins un (co)polymère d’alcool polyvinylique (PVA) à fonctions acétoacétates et au moins un agent réticulant |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002045789A patent/JP2003237226A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3144001A1 (fr) * | 2022-12-27 | 2024-06-28 | L'oreal | Procédé de traitement des fibres kératiniques mettant en œuvre au moins un (co)polymère d’alcool polyvinylique (PVA) à fonctions acétoacétates |
FR3144000A1 (fr) * | 2022-12-27 | 2024-06-28 | L'oreal | Procédé de traitement des matières kératiniques mettant en œuvre au moins un (co)polymère d’alcool polyvinylique (PVA) à fonctions acétoacétates et au moins un agent réticulant |
WO2024141525A1 (en) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | L'oreal | Process for treating keratin fibres using at least one (co)polymer of polyvinyl alcohol (pva) bearing acetoacetate functions |
WO2024141526A1 (en) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | L'oreal | Process for treating keratin materials using at least one (co)polymer of polyvinyl alcohol (pva) bearing acetoacetate functions and at least one crosslinking agent |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050120 |
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