JP2003235107A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
に、モータジェネレータを利用して、エンジンのトルク
ショックを軽減・解消する。 【解決手段】 クラッチ要素を含む自動変速機の入力軸
に、この入力軸と一体的に回転可能なエンジン及び第1
モータジェネレータを連携する。アイドルストップから
のエンジン再始動時のように、自動変速機への入力回転
速度INPREVが出力回転速度OUTREVよりも小
さい空転状態からのエンジン加速時には、入力回転速度
INPREVが出力回転速度OUTREVを越えないよ
うに、回転数指令フラグODRMG1を1として、モー
タジェネレータを回転数制御する。
Description
してモータジェネレータをエンジンと併用した車両の制
御装置に関する。
気エミッションの低減を図るために、交差点等で車両が
停止した際に、好ましくは所定の条件下でエンジンを自
動的に停止させるアイドルストップを行うようになって
いる。特開2001−182814号公報には、このよ
うなアイドルストップからの再始動時に、自動変速機内
の制動手段を作動させ、エンジン再始動時の車両加速度
の変動を防止する技術が開示されている。
001−182814号公報のように自動変速機の制動
手段を用いるのではなく、エンジンとともに駆動輪に連
携されたモータジェネレータの動作を制御して、エンジ
ン再始動時のようなエンジン加速時に、車両加速度の変
動を抑制する新たな技術を提案するものである。このよ
うな本発明によれば、既存の自動変速機にほとんど変更
を加える必要がないので、その適用が容易であり、か
つ、トルク変動を抑制する際にモータジェネレータによ
りエンジントルクを吸収する分、エネルギー効率が向上
する。
ップからの車両再始動時に、先ず、エンジンと連携する
モータージェネレータとは異なる副モータにより副駆動
輪を駆動することにより、クリープ走行状態へ移行す
る。このために、エンジン及びモータジェネレータから
自動変速機への入力回転速度が、この入力回転速度に対
応する自動変速機の出力回転速度(典型的には、実際の
出力回転速度に変速比を乗じた値)よりも小さい空転状
態となり、この空転状態からエンジンが再始動すると、
エンジン完爆直後にエンジン回転速度が急激に上昇し、
自動変速機内のワンウェイクラッチが急激に締結して、
不快なショックを与えるおそれがある。本発明は、空転
状態からのエンジン再始動時にワンウェイクラッチが急
激に締結することを確実に回避することを更なる目的と
している。
される車両は、クラッチ要素を含む自動変速機と、この
自動変速機の入力軸に連携され、この入力軸と一体的に
回転可能なエンジン及びモータジェネレータと、自動変
速機の出力軸に連携された駆動輪と、を有している。
の入力回転速度が、この入力回転速度に対応する自動変
速機の出力回転速度よりも小さい空転状態からのエンジ
ン加速時に、上記入力回転速度が上記出力回転速度を越
えないように、上記モータジェネレータを回転数制御す
ることを特徴としている。
転速度が、この入力回転速度に対応する自動変速機の出
力回転速度よりも小さい空転状態からのエンジン始動時
であって、エンジントルクが急激に上昇するエンジン完
爆直後に、上記モータジェネレータを駆動モードから発
電モードへ切り換えることを特徴としている。
ン加速時に、エンジンに連携するモータジェネレータを
利用して、エンジンのトルクショックを有効に軽減・解
消することができる。
態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照して、
この車両は、主駆動輪としての一対の後輪10に連携さ
れたエンジン14及び第1モータジェネレータ16と、
副駆動輪としての一対の前輪12に連携された副モータ
としての第2モータジェネレータ18と、を有する前後
輪駆動型のハイブリッド車である。
や軽油等の燃料を燃焼することにより駆動力を発生す
る。第1モータジェネレータ16の回転軸16a(図
2)は、エンジン14のクランクシャフトに直結されて
おり、このクランクシャフトと常に一体的に回転する。
このようにエンジン14と第1モータジェネレータ16
とをクラッチ等を介することなく一体的に直列に連結す
ることにより、構成が簡素化され、既存のエンジンにも
モータジェネレータを容易に適用できる。
ネレータ16は、トルクコンバータ19,自動変速機2
0,プロペラシャフト22,後輪用ディファレンシャル
ギア24及び車軸26を介して後輪10に連携されてお
り、この後輪10との間で動力の伝達を行う。第2モー
タジェネレータ18は、前輪用ディファレンシャルギア
30及び車軸32等を介して前輪12に連携され、この
前輪12との間で動力の伝達を行う。第1モータジェネ
レータ16及び第2モータジェネレータ18は、インバ
ータ34を介して、電気エネルギーを蓄える一つのバッ
テリ38に接続されており、バッテリ38から供給され
る電力により駆動する力行運転と、バッテリ38を充電
する回生運転の双方が可能である。
AM等を備えたマイクロコンピュータシステムであっ
て、エンジン14の点火時期や燃料噴射量等を制御する
エンジン・コントロール・モジュールECMと、第1モ
ータジェネレータ16の動作を制御する第1モータコン
トローラM/C−1と、第2モータジェネレータ18の
動作を制御する第2モータコントローラM/C−2と、
エンジン及びモータジェネレータを統括的に制御するハ
イブリッド・コントロール・モジュールHCMと、を含
んでいる。この制御部40には、車速センサ43,ブレ
ーキペダルのマスタシリンダ圧力センサ44,及びアク
セル開度センサ45等の各種センサより検出される車速
VSP,ブレーキマスタシリンダ圧力MCPRES,及
びアクセル開度APO等が入力される。また、制御部4
0は、各種センサからの検出信号に基づいて、第2モー
タジェネレータ18のトルク指令値TTMG2,後輪駆
動力推定値SRFDRV2,第1モータジェネレータ1
6のトルク指令値TTMG1,第1モータジェネレータ
16の実トルク推定値STMG1,自動変速機20への
入力回転速度INPREV,この入力回転速度INPR
EVに対応する自動変速機20の出力回転速度OUTR
EV,エンジン回転速度目標値NSET,第1モータジ
ェネレータ16の回転速度(=エンジン回転速度)RN
MG1等を検出又は演算する。上記の出力回転速度OU
TREVは、典型的には自動変速機20の出力軸20b
の実際の出力回転速度に変速比を乗じた値、すなわち変
速前の出力回転速度に対応している。従って、エンジン
14及び第1モータジェネレータ16から後輪10側へ
前進方向の駆動力が伝達されている駆動状態では、出力
回転速度OUTREVと入力回転速度INPREVとが
ほぼ等しい値となる。
の自動変速機20を示す概略構成図である。この構成は
2001年1月;日産自動車株式会社発行の新型解説書
(F50−0);NISSANシーマF50型系車にも
記載されているように公知であり、ここでは簡単に説明
する。
ッチ19cを備えたステータ19dを介して、第1モー
タジェネレータ16の回転軸16aと一体的に回転する
ポンプインペラー19aと、自動変速機20の入力軸2
0aと一体的に回転するタービンライナー19bと、の
間でトルクを伝達する。ポンプインペラー19aにはオ
イルポンプ19eが設けられている。ロックアップクラ
ッチ49は、第1モータジェネレータ16の回転軸16
aと自動変速機20の入力軸20aとを断続する。
支持されるプラネタリギヤ及びインターナルギヤを備え
たプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)として、フロ
ントギヤセット51,ミッドギヤセット52及びリアギ
ヤセット53の3つのギヤセットを有している。フロン
トインターナルギヤ51cが入力軸20aと一体的に作
動(回動)し、ミッドキャリア52bが出力軸20bと
一体的に作動し、フロントキャリア51bとリアインタ
ーナルギヤ53cとが一体的に作動し、ミッドインター
ナルギヤ52cとリアキャリア53bとが一体的に作動
する。
リア等の回転体をハウジング等の固定体に固定する複数
のブレーキと、一対の回転体を互いに接続する複数のク
ラッチと、を有している。フロントブレーキ54は、フ
ロントサンギヤ51aを固定する。インプットクラッチ
55は、入力軸20a及びフロントインターナルギヤ5
1cとミッドインターナルギヤ52cと、を固定する。
ダイレクトクラッチ56は、リアキャリア53bとリア
サンギヤ53aとを接続する。ハイ&ローリバースクラ
ッチ57は、ミッドサンギヤ52aとリアサンギヤ53
aとを接続する。リバースブレーキ58はリアキャリア
53bを固定する。フォワードブレーキ59は、ミッド
サンギヤ52aを固定する。ローコーストブレーキ60
は、ミッドサンギヤ52aを固定する。
ンギヤ52aに対するリアサンギヤ53aの正転方向
(エンジンと同一回転方向)の回転を許容するととも
に、逆転方向の回転を禁止する。フォワードワンウェイ
クラッチ(第2ワンウェイクラッチ)62は、フォワー
ドブレーキ59とミッドサンギヤ52aとの間に設けら
れ、ミッドサンギヤ52aの正転方向の回転を許容する
とともに、逆転方向の回転を禁止する。第3ワンウェイ
クラッチ63は、フロントサンギヤ51aの正転方向の
回転を許容するとともに、逆転方向の回転を禁止する。
図4に示す。例えばシフトレバーがD又はM2〜M5ポ
ジションの場合、ワンウェイクラッチ61〜63の幾つ
かが締結することにより、自動変速機20の入力軸20
aから出力軸20bへ駆動力が伝達される。逆に、車両
が惰性で走行するコースト時等には、ハイ&ローリバー
スクラッチ57及び/又はローコーストブレーキ60が
締結している場合に限り、自動変速機20の出力軸20
bから入力軸20aへ向かう逆方向のトルクが伝達可能
となり、開放していると、出力軸20bから入力軸20
aへトルクが伝達されず、自動変速機20の出力回転速
度OUTREVが入力回転速度INPREVを上回る空
転状態が可能となる。
流れを示すタイミングチャートである。制御部40は、
車両運転状況に応じて現在の運転モードを演算・記憶
し、この運転モードに応じてエンジン14及びモータジ
ェネレータ16,18等を駆動制御する。この運転モー
ドがアイドルストップ(=3)の場合、主に燃費向上の
目的でエンジン14を自動的に停止する。このアイドル
ストップの条件は、例えばシフトレバーがDポジショ
ン、車速VSPが0(ゼロ)、かつ、ブレーキペダルが
踏み込まれている場合である。例えばブレーキペダルの
踏み込みはブレーキマスタシリンダ圧力MCPRESに
基づいて検知される。このアイドルストップ状態からブ
レーキペダルの踏み込み解除が検知されると、クリープ
走行状態69(図5参照)へと移行する。
リープ走行状態では、エンジン14が停止状態(燃料噴
射が行われていない状態)のままに保持され、第2モー
タジェネレータ18に前進方向へのトルク指令値TTM
G2(クリープ力)が与えられる。このとき、上述した
ように自動変速機20の出力軸20b側に対する入力軸
20a側の空転が許容されているので、車両が実際に前
進し始めると、典型的には自動変速機20の出力回転速
度OUTREVが入力回転速度INPREVを上回る空
転状態となる。
度APOに基づいてアクセルペダルが踏み込まれたこと
が検出されると、以下に述べるエンジン再始動制御が開
始される。図8〜10は、このエンジン再始動制御の流
れを示すフローチャートである。先ず、S(ステップ)
1では、アクセル開度APOが所定の第1しきい値以下
の小・中アクセル開度(運転モード=2)であるかを判
定する。
クセル開度用の駆動制御の流れを示している。S2で
は、第1モータジェネレータ16の回転数指令フラグO
DRMG1を1にセットする。これにより、入力回転速
度INPREVが出力回転速度OUTREVを越えない
範囲で、この出力回転速度OUTREVへ向かって徐々
に上昇するように、第1モータジェネレータ16を回転
数制御する。なお、第1モータジェネレータ16は、そ
の回転軸の回転数を所定の目標値に向けて制御する回転
数制御と、回転軸のトルク(駆動トルク及び発電トル
ク)を所定の目標値へ向けて制御するトルク制御と、を
切り換えて行うことが可能であり、上記のフラグODR
MG1が0の場合にはトルク制御が行われる。
回転数制御に用いられる目標回転速度NSETを演算・
指令する。この目標回転速度NSETは、例えば図11
に示すように、アクセル開度APOをパラメータとする
テーブル(a)から求められる値と、出力回転速度OU
TREVをパラメータとするテーブル(b)から求めら
れる値のうち、小さい方を選択する。
NMG1が、目標回転速度NSETから所定のマージン
M2FNNEを差し引いた第1目標値(NSET−M2
FNNE)以上となると、S4からS5へ進み、エンジ
ンの燃料噴射指令信号を出力し、エンジンの燃料噴射を
開始する(運転モード=1)。また、第1モータジェネ
レータ16の回転速度RNMG1が、目標回転速度NS
ETから所定のマージンM1FNNEを差し引いた第2
目標値(NSET−M1FNNE)に達すると、エンジ
ンが完爆したと判断して、S6からS7へ進み、運転モ
ードをアイドリングモード(=5)へ切り換える。但
し、図5に示すように、完爆判定用のマージンM1FN
NEは燃料噴射判定用のマージンM2FNNEよりも小
さい値である。
レータ16の回転速度RNMG1に所定のマージンM1
3を加算した値(RNMG1+M13)が出力回転速度
OUTREVに達し、自動変速機20のワンウェイクラ
ッチ(61,62,63)が締結して、自動変速機20
の入力軸20aから出力軸20bへ前進方向の駆動トル
クが伝達される状態になったと判定されると、S9へ進
み、第1モータジェネレータ16の回転数指令フラグO
DRMG1を0(ゼロ)にクリアする。これにより、第
1モータジェネレータ16が回転数制御からトルク制御
に切り換えられ、この第1モータジェネレータ16の発
電トルクを、所定の発電要求トルクへ向けて徐々に近づ
けてゆく(S10)。
・中アクセル開度のときには、エンジン完爆終了後であ
って、自動変速機20のワンウェイクラッチが締結する
まで、第1モータジェネレータ16を回転数制御し、エ
ンジン14及び第1モータジェネレータ16と同期して
回転する自動変速機20の入力軸20aの入力回転速度
INPREVを、その出力回転速度OUTREVを越え
ることのない範囲で、この出力回転速度OUTREVへ
と徐々に近づけている。このため、エンジンの完爆時に
エンジントルクが急激に上昇する場合に、図5の符号7
0に示すように、第1モータジェネレータ16のトルク
指令値TTMG1が、エンジンを始動するための正の値
(駆動トルク)からエンジントルクを吸収するための負
の値(発電トルク)へと即座に切り換えられる。すなわ
ち、第1モータジェネレータ16が駆動モードから発電
モードへ切り換えられ、そのトルクを大幅に低下させて
いる。これにより、エンジントルクが急激に上昇する完
爆直後にも、入力回転速度INPREVの急激な上昇が
抑制され、ワンウェイクラッチが急激に締結してトルク
ショックを与えるおそれもなく、かつ、エンジントルク
を第1モータジェネレータ16で吸収する分、発電量が
増し、燃費が向上する。
0のワンウェイクラッチが締結していない状態では、入
力軸20aが実質的に無負荷状態となっているため、エ
ンジン及びモータジェネレータと自動変速機との間に介
装されるトルクコンバータ19で回転速度がほとんど低
下せず、エンジン回転速度に対応する第1モータジェネ
レータ16の回転速度RNMG1と、自動変速機の入力
回転速度INPREVとがほぼ等しい。このため、空転
状態で第1モータジェネレータ16の回転数制御を行う
場合には、自動変速機の入力回転速度INPREVとし
て、他のエンジン制御等にも用いられる第1モータジェ
ネレータの回転速度RNMG1を代わりに用いることが
できる。従って、敢えて自動変速機20の入力回転速度
INPREVを読み込んでの回転数制御に切り換える必
要がなく、その制御を簡素化することができる。
なく、かつ、S11でアクセル開度が十分に大きい(運
転モード4)と判定されると、図6及び図9に示す高ア
クセル開度用の駆動制御が行われる。S12では、第1
モータジェネレータ16の回転数指令フラグODRMG
1を1にセットする。これにより、入力回転速度INP
REVが出力回転速度OUTREVへ向かって徐々に上
昇するように、第1モータジェネレータ16の回転数制
御が開始される。
の回転数制御に用いられる目標回転速度NSETをセッ
トする。S14では、エンジンの燃料噴射指令を出力
し、エンジンの燃料噴射を開始する。つまり、高アクセ
ル開度の条件では、第1モータジェネレータ16の回転
速度RNMG1にかかわらず、即座に燃料噴射を開始
し、加速性の向上を図る。
1モータジェネレータ16を回転数制御することによ
り、上記の小・中アクセル開度の場合と同様、エンジン
完爆直後のエンジントルク上昇を、第1モータジェネレ
ータ16のトルク低下分により相殺することができる
(図6の符号71参照)。従って、エンジン完爆直後に
ワンウェイクラッチが急激に締結して急激なトルク変動
を生じるおそれがないことに加えて、エンジン起動時の
トルクを第1モータジェネレータ16で吸収する分、発
電量が増し、燃費が向上する。
NMG1が所定の回転速度(NSET−M4FNNE)
に達すると、S15からS16へ進み、エンジンが完爆
し、かつ、上記の完爆直後のエンジントルク上昇の吸収
も終えたと判定して、運転モード10へ切り換えて、第
1モータジェネレータ16の回転数指令フラグODRM
G1を0(ゼロ)にクリアする(S17)。これによ
り、第1モータジェネレータ16を回転数制御からトル
ク制御に切り換えて、この第1モータジェネレータ16
の発電トルクSTMG1を、所定の発電要求トルクTT
MG1へ向けて徐々に近づけてゆく(S18)。このよ
うに、加速要求が大きい高アクセル開度のときには、完
爆後に即座に第1モータジェネレータ16の回転数制御
を解除し、トルク制御に切り換えることにより、完爆直
後の急激なトルクショックを抑制・回避しつつ、車両加
速度を速やかに上昇することが可能で、車両加速性の向
上を図ることができる。
転速度RNMG1に所定のマージンM13を加算した値
が出力回転速度OUTREVに達すると、S19からS
20へ進み、自動変速機20のワンウェイクラッチ6
1,62,63の少なくとも一つが締結し、自動変速機
20の入力軸20aから出力軸20bへトルクが伝達さ
れる状態になったと判定して、所定の運転モード13に
切り換える。この運転モード13では、第1モータジェ
ネレータ16を所定の発電要求トルクへ向けてトルク制
御するとともに、第2モータジェネレータ18のトルク
指令値TTMG2を徐々に低下していく。
用の駆動制御の他の例を示している。この例では、車両
の加速性を重視して、第1モータジェネレータ16の回
転数制御を行わず、エンジンを速やかに起動する。すな
わち、S21では、エンジンの燃料噴射指令を出力し、
エンジンの燃料噴射を即座に開始する。第1モータジェ
ネレータ16の回転速度RNMG1が所定の回転速度
(NSET−M4FNNE)に達すると、S22からS
23へ進み、エンジンが完爆したと判定して、運転モー
ドを10とし、図7の符号72に示すように、エンジン
の起動によるトルク変動を吸収するために、第1モータ
ジェネレータ16のトルク指令値TTMG1を急激に低
下させる。この後、第1モータジェネレータ16の回転
速度RNMG1に所定のマージンM13を加算した値が
出力回転速度OUTREVに達すると、S24からS2
5へ進み、自動変速機20のワンウェイクラッチ61,
62,63の少なくとも一つが締結し、自動変速機20
の入力軸20aから出力軸20bへトルクが伝達される
状態になったと判定して、所定の運転モード13に切り
換える。この運転モード13では、第1モータジェネレ
ータ16を所定の発電要求トルクへ向けてトルク制御す
るとともに、第2モータジェネレータ18のトルク指令
値TTMG2を徐々に低くしていく。
について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に
限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で
種々の変形・変更を含むものである。例えば、アクセル
開度が所定のしきい値よりも高い高アクセル開度では図
10の制御を行い、アクセル開度が上記のしきい値より
も低い中アクセル開度では図9の制御を行うようにして
も良い。
概要を示す構成図。
を示す構成図。
作を示す説明図。
ーストブレーキの動作を示す説明図。
タイミングチャート。
すタイミングチャート。
示すタイミングチャート。
フローチャート。
すフローチャートの一部。
を示すフローチャートの一部。
図。
Claims (7)
- 【請求項1】 クラッチ要素を含む自動変速機と、この
自動変速機の入力軸に連携され、この入力軸と一体的に
回転可能なエンジン及びモータジェネレータと、自動変
速機の出力軸に連携された駆動輪と、を有する車両の制
御装置において、 上記自動変速機への入力回転速度が、この入力回転速度
に対応する自動変速機の出力回転速度よりも小さい空転
状態からのエンジン加速時に、上記入力回転速度が上記
出力回転速度を越えないように、上記モータジェネレー
タを回転数制御することを特徴とする車両の制御装置。 - 【請求項2】 上記駆動輪とは異なる副駆動輪に連携さ
れた副モータを有し、 上記空転状態が、上記副モータにより副駆動輪が駆動さ
れているクリープ走行状態であり、 上記エンジン加速時が、エンジン停止状態からのエンジ
ン始動時であることを特徴とする請求項1に記載の車両
の制御装置。 - 【請求項3】 上記空転状態からのエンジン加速時に
は、少なくともエンジンの完爆直後まで、上記モータジ
ェネレータを回転数制御することを特徴とする請求項2
に記載の車両の制御装置。 - 【請求項4】 上記自動変速機が、駆動輪への駆動力伝
達時に締結するワンウェイクラッチを有し、 上記空転状態からのエンジン加速時に、上記ワンウェイ
クラッチが締結するまでは、上記モータジェネレータを
回転数制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の車両の制御装置。 - 【請求項5】 上記ワンウェイクラッチの締結後は、上
記モータジェネレータをトルク制御することを特徴とす
る請求項4に記載の車両の制御装置。 - 【請求項6】 上記エンジン及びモータジェネレータと
自動変速機との間に介装されるトルクコンバータと、 上記モータジェネレータの回転速度を検出する手段と、
を有し、 上記モータジェネレータの回転数制御を行う際に、上記
自動変速機の入力回転速度として、上記モータジェネレ
ータの回転速度を用いることを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載の車両の制御装置。 - 【請求項7】 クラッチ要素を含む自動変速機と、この
自動変速機の入力軸に連携され、この入力軸と一体的に
回転可能なエンジン及びモータジェネレータと、自動変
速機の出力軸に連携された駆動輪と、を有する車両の制
御装置において、 上記自動変速機への入力回転速度が、この入力回転速度
に対応する自動変速機の出力回転速度よりも小さい空転
状態からのエンジン再始動時であって、エンジントルク
が急激に上昇するエンジン完爆直後に、上記モータジェ
ネレータを駆動モードから発電モードへ切り換えること
を特徴とする車両の制御装置。
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---|---|---|---|---|
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WO2017110427A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | アイシン精機株式会社 | ハイブリッド車両用駆動装置 |
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